JP3965302B2 - 空間フィルタリング処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、たとえば画像を強調したり平滑化するための空間フィルタリング処理方法に関し、特に、画素の集合として得られる原画像に対して所定のマスクサイズでシャープネス処理を行って得られたシャープネス処理後の画像の、画面上での確認用表示画像、いわゆるシャープネスプルーフ画像を生成する際に適用して好適な空間フィルタリング処理方法に関する。
【0002】
なお、この明細書において、用語「信号」は、用語「データ」と同じ意味である。
【0003】
【従来の技術】
従来から、画像処理分野において、画像を強調したり平滑化するために空間フィルタリング処理をすることが行われている。平滑化処理は、たとえば画像中のノイズ成分をぼかすために行われる。
【0004】
また、図7に示すように、元の画像102を所望の大きさの画像104にするための拡大縮小処理(1画素の大きさは処理前後で不変。)や、画像出力装置の解像度に応じた画素密度を有する画像106にするための画素密度変換処理(画像の大きさは同じであるが、1画素の大きさが異なる。)が行われている。この明細書では、これら拡大縮小処理および画素密度変換処理を変倍処理という。
【0005】
ところで、たとえば同じ画像を解像度の異なるプリンタとディスプレイに出力して確認したい場合等には、変倍処理前後の画像に同じ特性の空間フィルタリング処理を行いたい場合がある。
【0006】
また、たとえば、医用画像分野において、血管等が撮影された放射線デジタル画像の一部を切り出した場合、切り出し前後の画像の一部(血管部)に対して同一のシャープネス処理を行いたい場合がある。この場合、切り出し前の画像は、放射線画像処理装置内でシャープネス処理が施されて観測されるが、切り出し後の画像は、たとえば一旦記憶媒体に記憶され、空間フィルタリング処理を含む画像処理アプリケーションがインストールされたパーソナルコンピュータ等に導入され、そのパーソナルコンピュータ上で拡大縮小処理・画素密度変換処理等がなされ、かつ所定のフィルタによりシャープネス処理が施される。
【0007】
この場合、放射線画像処理装置およびパーソナルコンピュータで同じフィルタ特性とするためには、変倍率に応じてマスクサイズを変える必要がある。たとえば、図7の場合においては、元の画像102のマスクサイズが2(太線枠)であるのに対し、拡大処理した画像104および画素密度変換処理した画像106では、それぞれマスクサイズを4(太線枠)に変更している。
【0008】
その一方、図8に示すように、同じフィルタ特性となるようなマスクサイズが画素の大きさの整数倍とならない場合がある。すなわち、画像102のマスクサイズは2であるが、その画像102を7/4倍に拡大した画像108の場合、正確にはマスクサイズが3.5{=2×(7/4)}となるが、慣習的に、マスクサイズを画素の大きさの整数倍となるようにマスクサイズを3に丸めている。
【0009】
すなわち、従来の空間フィルタリング処理では、マスクサイズに対応する空間フィルタの各画素に対応して割り当てられたフィルタ係数と画素値との積和演算しか知られていない。
【0010】
しかしながら、印刷画像に施す空間フィルタリング処理を前もってディスプレイ上で確認したい場合などには厳密な空間フィルタリング処理が要求されるので、マスクサイズを丸めたことによる処理結果の違いが問題となる。
【0011】
特に、マスクサイズが小さい場合には、マスクサイズを整数値に丸めた場合の影響が大きくなる。
【0012】
この問題を、印刷・製版の分野の一例を参照してさらに詳しく説明する。
【0013】
たとえば、印刷・製版の分野においては、スキャナによりカラー原稿を画素分解して読み取ることでC、M、Y(若しくはR、G、B)の3色からなる入力画像信号を得、この入力画像信号に対して所望の画像処理を施すことにより、C、M、Y、Kの4色からなる出力画像信号を生成し、カラー印刷画像を得るための各色毎の印刷用原版を作成するようにした画像入出力システムが利用されている。
【0014】
図9は、このような画像入出力システム2の構成ブロック図である。以下、必要に応じて、C、M、Y、K、R、G、B等の画像信号を、その構成色の記号を用いてC、M、Y、CMY、CMYK、RGB等と表すものとする。
【0015】
この画像入出力システム2では、スキャナ等の画像入力部4によって取得された3色の入力画像信号CMYが、色処理部6において、印刷条件に応じて設定された変換テーブル(3色から4色に変換する3−4変換テーブル)を用いて4色の出力画像信号CMYKに変換される。一方、シャープネス処理部8では、3色の入力画像信号CMYがマスクサイズ入力部7により設定されるマスクサイズM等の所望のシャープネス処理パラメータに基づいて後述するように処理され、4色のアンシャープマスク(Unsharp Mask、略してUSM)信号ΔCMYKが生成される。
【0016】
そして、色処理部6によって生成された4色の出力画像信号CMYKに対して、加算部10において、4色のUSM信号ΔCMYKが加算されることにより、シャープネス処理の施された出力画像信号CMYK1が得られる。画像出力部12は、この出力画像信号CMYK1に基づき、4色の印刷用原版を出力する。
【0017】
図10は、図9に示すシャープネス処理部8の構成ブロック図である。シャープネス処理部8では、3色の入力画像信号CMYが信号変換部14に設定された変換テーブル(3色から4色に変換する3−4変換テーブル)を用いて4色の入力画像信号CMYK(S)に変換され、アンシャープ信号生成部18および減算部20に供給される。
【0018】
アンシャープ信号生成部18では、注目する4色の入力画像信号CMYK(S)のそれぞれを、マスクサイズMで指定されるその周辺の複数の入力画像信号CMYK(S)を用いて相加平均等の平滑化処理することにより、4色のアンシャープ信号CMYK(U)が生成される。
【0019】
減算部20において入力画像信号CMYK(S)からアンシャープ信号CMYK(U)が減算され、4色のUSM信号ΔCMYKとして加算部10に出力される。
【0020】
ところで、前記のようにして4色の印刷用原版を形成する際、各印刷用原版を用いて印刷機により最終的に作成されるカラー印刷物を事前に予測できることが望まれる。
【0021】
図11は、カラー印刷物を事前に確認するためのカラー表示画像(カラープルーフ画像)を得ることのできる画像処理表示装置24の構成ブロック図である。
【0022】
この画像処理表示装置24では、画像入出力システム2と同一の機能である画像入力部4、色処理部6、マスクサイズ入力部7、シャープネス処理部8および加算部10を用いて、シャープネス処理された出力画像信号CMYK1を生成する。次いで、得られた4色の出力画像信号CMYK1を、表示画像生成部26に設定された変換テーブル(4色から3色に変換する4−3変換テーブル)を用いて3色の表示画像信号RGBに変換する。
【0023】
次に、倍率変換部27により、画像表示部28の表示画素数に合うように倍率を変換し(通常、縮小変換し)、変倍後の表示画像信号RGBに基づきカラー表示画像をCRT等の画像表示部28に表示する。
【0024】
このようにして表示された画像を用いることにより、シャープネス処理の施されたカラー印刷物を事前に予測確認し、必要に応じて画像処理条件等を調整することができる。
【0025】
この場合、画像処理表示装置24を前記のように構成し、印刷用原版を得る場合と同一の画像処理を行って出力画像信号CMYK1を生成し、この出力画像信号CMYK1からカラー表示画像を表示するようにすれば、カラー印刷物を高精度に予測することが可能であるように考えられる。
【0026】
しかしながら、画像表示部28上に表示されたカラー画像上で予測されたシャープネス効果と、カラー印刷物上で実際に現れるシャープネス効果との一致度が余りよくないという問題がある。
【0027】
また、入力画像信号CMYに対する画像処理の中、シャープネス処理部8におけるシャープネス処理は、注目する4色の入力画像信号CMYK(S)のそれぞれをその周辺の複数の入力画像信号CMYK(S)を用いてアンシャープ信号CMYK(U)を作成するための平滑化処理を含むため、相当な処理時間を要しているという問題もある。
【0028】
従って、従来は、カラー印刷物を予測するためのカラー表示画像を表示する際、処理時間を要するシャープネス処理を省いたカラー表示画像を表示し、シャープネス処理の効果については、オペレータの経験に委ねる方法が主流であった。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、変倍処理する前後の画像に同じ特性の空間フィルタリング処理を行う場合に、変倍後の画像に略同一特性の空間フィルタリング処理を行うことを可能とする空間フィルタリング処理方法を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】
この発明の空間フィルタリング処理方法は、所定マスクサイズのフィルタを用いて原画像信号に施す空間フィルタリング処理と略同じ特性の空間フィルタリング処理を、前記原画像信号を所定の変倍率により変倍した変倍画像信号に対して施して処理画像を得る際に、前記所定マスクサイズと前記変倍率との積、又は前記所定マスクサイズから1を引いた値と前記変倍率との積に1を加えた値であって、前記変倍画像信号に対して施される空間フィルタリング処理に用いるための前記変倍画像信号の画素の大きさの実数(整数は除く)倍からなる実数(整数は除く)のマスクサイズのフィルタを作成し、前記実数のマスクサイズで指定されるマスク領域の整数部(前記変倍画像信号の1画素全てがマスク領域に重なる部分)に対応する変倍画像信号および小数部(前記変倍画像信号の1画素のうちの一部がマスク領域に重なる部分)に対応する変倍画像信号に対して、前記実数のマスクサイズのフィルタにより空間フィルタリング処理を行い、前記処理画像を得ることを特徴とする(請求項1記載の発明)。
【0031】
ここで、略同じ特性とは、変倍後の画像信号上の構成物を、原画像信号中の画像上の構成物と同じスケールに換算した場合に、略同じ空間周波数特性であることを表す。たとえば、x[cm]の大きさの被写体が撮影された画像の場合、原画像信号と変倍画像信号は、両方とも被写体の大きさx[cm]に相当する空間周波数におけるフィルタの応答が略同じであることを意味する。
【0032】
実数(整数を除く)のマスクサイズとは、変倍画像信号の画素の大きさの実数倍(整数を除く)であることを表す。
【0033】
マスク領域の整数部および小数部とは、画像上でマスク領域を走査してフィルタリング処理を行う際に、画像信号の1画素全てがマスク領域に重なる部分を整数部といい、1画素のうちの一部が重なる部分を小数部と定義する。
【0034】
この場合、前記実数のマスクサイズのマスク領域が、前記変倍画像信号に重なる面積に応じた重み付けを画素毎に行って、前記変倍画像信号に対して空間フィルタリング処理を施すようにするとよい(請求項2記載の発明)。
【0035】
この内容は、たとえばフィルタ係数と画像信号値との積和演算において、たとえばマスク領域が1画素全てにかかる場合には重み1とし、1/4だけかかる場合には重み1/4とする、といったことを表す。
【0036】
また、前記実数のマスクサイズで指定されるマスク領域は、1画素の1/N(Nは2以上の整数)に量子化した領域を単位領域とし、前記処理画像を得る際にN倍して整数演算を行うようにすることで、演算時間を短縮できる(請求項3記載の発明)。
【0037】
さらに、前記Nが
N=2n
ただし、
nは(2×m)≦n≦[b1−b2−Σ{log(Mi)/log2}]/2を満たす整数(Σの積算範囲はi=1〜m)、mはフィルタの次元数、Miはm次元フィルタの各方向のマスクサイズ、b1は整数演算で扱う整数のビット数、b2は、画像信号に割り当てるビット数として表されるようにする(請求項4記載の発明)。
【0038】
この場合、整数nの値が小さいと丸め誤差が大きくなり、たとえば1画素の長さの1/2を単位領域とするのでは十分な演算精度が得られない。
【0039】
逆に、整数nが大きいほど演算の精度は向上するが、大きすぎると整数演算がオーバーフローしてしまうことから、整数nの値を適切な値に制限する。
【0040】
さらに、1つの画素の量子化数(分割数)であるN倍して整数演算を行った後、Nで除算する必要があるが、N=2n(nは1以上の整数)であれば、除算を単純なビットシフトで行えるので、演算を高速化することができる。
【0041】
以上のことから、N=2nを満足するNを採用することが好ましい。なお、通常、整数nは32ビット以下、画像信号は16ビット以下で扱われること、およびある程度nが大きくなれば画質的にほとんど変わらなくなることから、m=2の2次元フィルタであれば、n=4(N=2n=16)程度が好ましい。
【0042】
ここで、nの下限の意味は、単位領域として1画素の1/4程度あれば十分な演算精度が得られることから、m次元フィルタで考えると、N≧4m=2(2×m)となるので、nの下限を上記条件式のように決定する。たとえば、1次元フィルタで考えると、nの下限値は、n=2であり、分割数NはN=4となる。
【0043】
nの上限の意味は、1画素当たりのとり得る信号値の最大値は2b2、フィルタリング演算に必要なデータ数は、マスク領域内の画素数に量子化数Nを乗ずることになるので、(M1×…×Mm)×N=(M1×…×Mm)×2n、整数演算するために信号値をN倍=2n倍する。以上のことから、演算がオーバーフローしないための条件は、次式となる。
【0044】
b2×(M1×…×Mm)×2n×2n×2n≦2b1
両辺のlog2をとると、b2+Σlog2Mi+(2×n)≦b1となる。
【0045】
nについてまとめるとともに、logの底を任意とすると、次式となる。
【0046】
n≦[b1−b2−Σ{log(Mi)/log2}]/2を満たす整数(Σの積算範囲はi=1〜m)。
【0047】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の実施の形態が適用された画像処理表示装置30の構成ブロック図である。この画像処理表示装置30では、図9に示した画像入出力システム2によって作成される印刷原版に基づくカラー印刷物を事前に確認するためのカラー表示画像(カラープルーフ画像)が表示される。
【0048】
すなわち、このカラー表示画像は、カラー印刷物に対して施されている色処理効果およびシャープネス処理効果を印刷の前に確認するためにカラープルーフ画像として表示するための画像であり、カラー印刷物に対して施されている色処理に対応する処理、およびカラー印刷物に対して施されているシャープネス処理に対応するシャープネス処理が施されている。
【0049】
図1において、画像処理表示装置30は、基本的には、3色の入力画像信号CMYを取得するスキャナ等の画像入力部32と、カラー印刷物を得るための印刷条件およびカラー表示画像を得るための表示条件を考慮した変換テーブルからなり、3色の入力画像信号CMYを3色の表示画像信号RGBに変換する色処理部34と、3色の入力画像信号CMYに対してシャープネス処理を施し、3色のUSM信号ΔRGBを生成するシャープネス処理部36と、表示画像信号RGBにUSM信号ΔRGBを加算し、補正された3色の表示画像信号RGB1を生成する加算部38と、表示画像信号RGB1に基づきカラー表示画像をCRT等に表示する画像表示部40とを備える。
【0050】
なお、画像入力部32の出力側には、倍率入力部35に接続された倍率変換部33が設けられ、この倍率変換部33では、画像入力部32から出力される画像の画素数を、倍率入力部35から設定された変倍率kに従い画像表示部40で表示可能な画素数に倍率変換する。
【0051】
ここで、倍率変換部33、色処理部34、倍率入力部35、シャープネス処理部36、マスクサイズ入力部37および加算部38は、CPU等を有する本体部と、CRT等の表示装置と、マウス・キーボード等の入力装置を備えるパーソナルコンピュータ等により構成することが可能である。
【0052】
倍率変換部33は、たとえば、画像入力部32から出力される3色の入力画像信号CMYの画素数が2000×1600であるとき、変倍率kをk=1/4として、500×400の表示画素数に間引き処理等により変換する。
【0053】
一般的には、カラー印刷物上の画像(実画像)の画素数は、数千×数千画素程度であり、表示画素数は、500×500画素程度であるので、変倍率k、この場合、表示倍率は、1/4〜1/8程度に選択される。
【0054】
シャープネス処理部36には、マスクサイズ入力部37が接続され、倍率変換前の2000×1600画素数の入力画像信号CMYに設定されるシャープネスパラメータであるマスクサイズMが設定されるようになっている。
【0055】
この実施の形態で設定されるマスクサイズMは、M=11であるものとする。このマスクサイズMで指定されるマスク領域は、2次元のM×Mの正方領域であるものとする。マスク領域を正方形以外の長方形あるいは円形等で指定することもできるが、この発明の理解を容易化するために、ここではマスクサイズMによりM×Mの正方領域が指定されるものとして説明する。
【0056】
色処理部34に設定される変換テーブルは、図9に示した画像入出力システム2を構成する色処理部6に設定された第1変換テーブル(3色の入力画像信号CMYを印刷条件に応じた4色の出力画像信号CMYKに変換する3−4変換テーブル)と、図11に示した画像処理表示装置24を構成する表示画像生成部26に設定された第2変換テーブル(4色の出力画像信号CMYKを画像表示部40の表示条件に応じた3色の表示画像信号RGBに変換する4−3変換テーブル)とを合成することにより得られる。
【0057】
また、シャープネス処理部36は、図2に示すように、信号調整部42、階調変換部44、アンシャープ信号生成部46、マスクサイズ補正部47、減算部48、コントラスト調整部50および信号変換部52を備える。
【0058】
信号調整部42は、倍率変換された(変倍された)3色の入力画像信号CMYを3色の入力画像信号CMY1に変換する。なお、画像入力部32から供給される入力画像信号がC、M、Yの場合には、入力画像信号CMYがそのまま入力画像信号CMY1として出力される。また、画像入力部32から供給される入力画像信号がR、G、Bの場合には、入力画像信号RGBが入力画像信号CMY1に変換されて出力される。
【0059】
階調変換部44は、3色の入力画像信号CMY1を階調変換し、入力画像信号CMY(S)を生成する。なお、階調変換部44では、図11に示した従来の画像処理表示装置24のシャープネス処理部8でシャープネス処理して得られるカラー表示画像の処理結果に近似したカラー表示画像が得られるように、階調変換カーブが設定される。
【0060】
マスクサイズ補正部47は、マスクサイズ入力部37で設定されたマスクサイズMを倍率入力部35で設定された変倍率kに対応して補正された値のマスクサイズAとして、空間フィルタリング処理部としてのアンシャープ信号生成部46に供給する。
【0061】
アンシャープ信号生成部46は、注目する3色の入力画像信号CMY(S)をマスクサイズAで決定されるその周辺の複数の入力画像信号CMY(S)を用いてそれぞれ平滑化処理、いわゆる平均縮小処理をすることにより、3色のアンシャープ信号CMY(U)を生成する。
【0062】
コントラスト調整部50は、減算部48においてアンシャープ信号CMY(U)が減算された入力画像信号CMY(S)に対してコントラスト調整を行い、3色のUSM信号ΔCMYを生成する。信号変換部52は、3色のUSM信号ΔCMYを色処理部34の出力である表示画像信号RGBに対応するUSM信号ΔRGBに変換する。
【0063】
この実施の形態に係る画像処理表示装置30は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にそれを用いた画像処理表示方法およびアンシャープ信号MY(U)の作成方法について説明する。
【0064】
まず、スキャナ等の画像入力部32によって取得された3色の入力画像信号CMYは、倍率入力部35により設定された変倍率kに応じて倍率変換部33で倍率変換された、この実施の形態では間引き処理等により縮小変換された入力画像信号CMYとされる。この倍率変換された入力画像信号CMYは、色処理部34において、印刷条件および画像表示部40での表示条件に応じて設定された変換テーブルにより、3色の表示画像信号RGBに変換される。
【0065】
一方、シャープネス処理部36に供給された倍率変換後の3色の入力画像信号CMYは、信号調整部42において3色の入力画像信号CMY1とされ、次いで、階調変換部44において各色の階調変換が行われ、入力画像信号CMY(S)が生成される。この3色の入力画像信号CMY(S)は、減算部48およびアンシャープ信号生成部46に供給される。
【0066】
アンシャープ信号生成部46では、設定されたマスクサイズM等のシャープネス処理パラメータに基づき、注目する3色の入力画像信号CMY(S)をその周辺の複数の入力画像信号CMY(S)を用いてそれぞれ平滑化処理することにより、3色の各色毎のアンシャープ信号CMY(U)が生成される。
【0067】
ここで、便宜上、3色の各色毎の入力画像信号CMY(S)を、それぞれ、C色について入力画像信号C(S)、M色について入力画像信号M(S)、およびY色について入力画像信号Y(S)と表現する。
【0068】
同様に、CMY各色毎のアンシャープ信号CMY(U)を、それぞれ、C色についてアンシャープ信号C(U)、M色についてアンシャープ信号M(U)、およびY色についてアンシャープ信号Y(U)と表現する。
【0069】
マスクサイズ補正部47は、次の(1)式により、倍率入力部35で設定された変倍率kに基づきマスクサイズ入力部37で設定されたマスクサイズMを、補正されたマスクサイズAに変換する。
【0070】
A=(M−1)×k+1 …(1)
この実施の形態では、マスクサイズMとしてM=11が設定されているので、補正されたマスクサイズAは、A=(11−1)×(1/4)+1=3.5とされる。マスクサイズAの値が整数ではなく、実数であることに留意する。
【0071】
次に、3色の各色毎のアンシャープ信号CMY(U)が、アンシャープ信号生成部46で生成される。
【0072】
ここでは、式の煩雑さを避けるため、図3A〜図3Cを参照して、代表例として、C色の入力画像信号C(S)について、このC色の入力画像信号C(S)についてのC色のアンシャープ信号C(U)の作成について説明する。
【0073】
図3Aに示す一部のC色の入力画像信号C(S)の中央の画素c2のアンシャープ信号C(U)は、斜線を施した3.5×3.5画素からなるマスク領域(フィルタ領域ともいう。)100の画素値の平均値で計算される。なお、マスクサイズを整数部の値3と小数部の値0.5から構成されると考えると、整数部3は、中央部の9画素に相当し、小数部0.5は、中央部の9画素を除いた残りの3.25(=0.25×12+0.0625×4)画素に対応する。また、整数部3の各画素に対応するフィルタ係数を1とし、小数部0.5の各画素部に対するフィルタ係数(重み)は、「斜線部の面積/1画素の面積」とする{後述する(15)式参照}。すなわち、実数のマスクサイズ3.5で指定されるマスク領域100は、1画素の1/16(=1/N)に量子化した領域を単位領域とし、処理画像を得る際には、後述するように、N倍して整数演算を行うようにしている。
【0074】
ここでは、斜線を施した3.5×3.5画素からなるマスク領域100の画素値の合計値(総和)Sを、以下のように計算量(演算量)がマスクサイズAに依存しない処理で行い、さらに整数演算を行うことによりアンシャープ信号C(U)を短時間で求めるようにしている。
【0075】
たとえば、図3Bに示すように、中央の横一列の画素a(画素値もaとする。)、画素b(画素値もbとする。)、画素c1(画素値もc1とする。)、画素c2(画素値もc2とする。)、画素d(画素値もdとする。)、および画素e(画素値もeとする。)について考えると、注目画素c2の一つ前の画素c1での画素値の斜線部の横方向の合計をS1と置くと、次の(2)式で表される。
【0076】
S1=0.25×a+b+c1+c2+0.25×d …(2)
この合計S1が既に計算されているものと考えると、注目画素c2での画素値の図3Cに示す斜線部の横方向の合計(総和ともいう。)S2は、この合計S1を用いて次の(3)式で表すことができる。
【0077】
Figure 0003965302
この場合、1画素を1/16画素で量子化しているので、S2、S1をそれぞれ16倍して整数演算を行うことを考えると、16×S2=S2’、16×S1=S1’とすれば、(3)式は、(4)式で表される。
【0078】
S2’=S1’+12(d−b)+4(e−a) …(4)
このように合計演算を、差分と整数化で行うことによりアンシャープ信号C(U)の生成の高速化が図れる。
【0079】
注目画素c2でのアンシャープ信号C(U)を生成する場合には、図4に示すように、i行(i=1,2,3,4,5)とj列(j=1,2,3,4,5)について、まず、i=1、j=3の画素での横方向の斜線部の合計を求め、図示していない作業メモリに記憶させる。
【0080】
同様に、i=2,3,4,5について、j=3の画素での各横方向の斜線部の合計を求め、図示していない作業メモリに記憶させる。
【0081】
同様に縦方向にも畳み込みを行いマスクサイズA分に対応するマスク領域100の合計画素値を得る。この例では、作業メモリは数ライン分確保しておき、交替に使用すればよい。
【0082】
マスクサイズAに対応するマスク領域100の合計画素値が求められたとき、その合計画素値を、A2×16(この場合、3.5×3.5×16)で除算することにより、注目画素c2でのアンシャープ信号C(U)を得ることができる。除算を最後に1回のみするようにしているので、演算の高速化が図れる。
【0083】
なお、上述した補正マスクサイズAを求める(1)式の演算式A=(M−1)×k+1は、変倍率kがk=1の場合に、A=1となることを考慮して定めた実験式であるが、この(1)式に代えて、原理的な次の(5)式を採用することも可能である。
【0084】
A=M×k …(5)
これら(1)式および(5)式の2つの場合について、簡単な実験では、両者の画面上での見え方には差はなかった。しかし、原理的な式である(5)式の場合には、たとえば設定マスクサイズMがM=11で、変倍率kがk=1/16のとき、補正マスクサイズAがA=11×(1/16)=0.6825となって、マスクサイズが1より小さい値になってしまうのでアンシャープ信号CMY(U)を計算することができないのに対し、(1)式の場合には、A=(11−1)×(1/16)+1=1.625となって、マスクサイズが1より大きくなるのでアンシャープ信号CMY(U)を計算することができるという利点がある。
【0085】
なお、マスクサイズAの値が2以上の場合には、(5)式を採用し、値が2未満の場合には、(1)式を採用することもできる。
【0086】
次に、上記のアンシャープ信号CMY(U)の一般的な求め方(演算方法)について説明する。
【0087】
注目する画素信号をSijとし、その周辺のアンシャープ信号Uijを求める場合について説明する。中心画素からマスク領域100の端がかかる画素との間にある画素数をt、マスクサイズをAとすると、次の(6)式、(7)式が成立し、(8)式を定義する。
【0088】
t=[(A−1)/2] …(6)
β={(A−1)/2}−t …(7)
α=1−β …(8)
(6)式において、記号[(A−1)/2]は、数値(A−1)/2の整数部分を意味する。また、パラメータβは、マスク領域100の端がかかる画素上のマスクの端数を示す。αは、パラメータαと呼ぶ。
【0089】
第i行の画素信号Sij周辺の横方向のマスクサイズ分の画素値の合計をBijとすると、第i行j列の合計Bijは、直前の第(j−1)列の計算結果と、マスク端の画素値を使用し、以下の(9)式のように計算される。
【0090】
Figure 0003965302
行毎に、合計Bij(j=0〜幅−1)を計算し、メモリに記憶する。
【0091】
ここで、画像の端の処理方法が必要であるが、端点の画素が(m+1)画素分、同じ画素値が連続するものとして計算する。
【0092】
ここで、第i行の画素信号Sij周辺の横方向のマスクサイズ分の画素値の合計Bijをラインバッファメモリに格納する場合、最低m×2+4ライン分確保し、交替で使用すればよい。
【0093】
アンシャープ信号Uijを記憶するラインバッファメモリは、1ライン分確保すればよい。
【0094】
第(i+k+1)行の横方向のマスクサイズ分の和が計算された後、同様に縦方向に畳み込みを行う。
【0095】
第i行のアンシャープ信号Uijを求めるための合計(総和)Vijは、第(i−1)行の結果を用いて以下の(10)式で計算することができる。
【0096】
Figure 0003965302
ここで、実際には、マスクサイズAは、上述したように、1/16画素単位に近似し、係数であるパラメータα、βは、16倍のスケールとして整数演算する。
【0097】
すなわち、アンシャープ信号Uijを求めるための合計(総和)Vijは、16×16(=256)倍されたスケールで計算されるので、アンシャープ信号Uijは、次の(11)式で求められ、最終的にUSM信号USMijは、次の(12)式で求められる。
【0098】
Uij=Vij/(A2×256) …(11)
USMij=Sij−Uij …(12)
上記した図3の具体例で(6)式〜(12)式を検証する。
【0099】
補正マスクサイズAは、A=3.5であるので、上記(6)式、(7)式、(8)式に代入して、それぞれ、画素数tがt=1、パラメータαがα=12、パラメータβがβ=4と計算される。
【0100】
この例では、横方向マスクサイズ分の合計Bijを保持するラインバッファメモリは、6ライン必要である。
【0101】
そして、横方向についての各ラインの合計Bijは、次の(13)式で得られる。
【0102】
Figure 0003965302
第i+2ラインの横方向のマスクサイズ分の和が計算された後、第i行のアンシャープ信号Uij用の総和信号Vijは、第(i−1)行の結果を用いて次の(14)式で得られる。
【0103】
Figure 0003965302
アンシャープ信号Uijは、上述した(11)式で求めることができる。
【0104】
このように、本計算手法は、1行前までの総和Bi,j-1を用いて、当該行の総和Bijを求めるとともに、その計算を整数演算で求めるようにしているので、結果として短時間にアンシャープ信号Uijを求めることができる。
【0105】
計算時間(計算の煩雑さ)の比較のために、一般的なアンシャープ信号Uijの計算方法について、たとえば、マスクサイズAがA=3.5で、5×5の空間フィルタFを用いた場合について説明する。
【0106】
ここで、空間フィルタFp,qは、(15)式で示すフィルタ係数から構成されるとすると、アンシャープ信号Uijは、(16)式で求めることができる。なお、p,qは、座標位置を表し、空間フィルタFp,qの中央の画素の座標を(p,q)=(0,0)としている。
【0107】
【数1】
Figure 0003965302
【0108】
【数2】
Figure 0003965302
【0109】
この(16)式を用いた方式によれば、フィルタサイズの2乗オーダーの計算量が必要となるため、計算に時間がかかる。
【0110】
さらに、図2例のアンシャープ信号生成部46では、3色の入力画像信号CMY(S)に対して平滑化処理(アンシャープ処理)が施されるため、図10に示す従来のアンシャープ信号生成部18における4色の入力画像信号CMYK(S)に対する平滑化処理に比較して、略3/4の時間で処理を完了することができる。
【0111】
次に、図2に示す減算部48において、アンシャープ信号生成部46で生成された3色のアンシャープ信号CMY(U)が減算された3色の入力画像信号CMY(S)は、コントラスト調整部50において各色に対するコントラスト調整が行われた後、3色のUSM信号ΔCMYとして信号変換部52に供給される。そして、3色のUSM信号ΔCMYは、信号変換部52に設定された変換テーブルにより表示画像信号RGBに対応する3色のUSM信号ΔRGBに変換される。
【0112】
シャープネス処理部36から出力された3色のUSM信号ΔRGBは、図1に示す加算部38において色処理部34から出力された3色の表示画像信号RGBに加算され、補正された3色の表示画像信号RGB1として画像表示部40に供給される。画像表示部40は、この表示画像信号RGB1に基づき、カラー印刷物に対するカラープルーフ表示画像をCRT等に表示する。
【0113】
このように、上述した実施の形態では、3色の入力画像信号CMYに基づき、色処理部34での色変換処理と、シャープネス処理部36でのシャープネス処理とを行うため、所望のシャープネス処理の施されたカラー表示画像を迅速に得ることができる。
【0114】
しかも、原画像信号である3色の入力画像信号CMYに対して所定マスクサイズMによりシャープネス処理を施して得られるシャープネス処理後の画像信号の確認用表示画像信号RGB1を得る際に、原画像信号である3色の入力画像信号CMYに対する確認用表示画像信号RGB1、RGBの変倍率kに応じて所定マスクサイズMを変倍し、変倍後の実数のマスクサイズAにより、原画像信号の変倍後の変倍画像信号、この実施の形態では、縮小変換された入力画像信号CMYに対するアンシャープ信号CMY(U)を求めるようにしているので、このアンシャープ信号CMY(U)によりシャープネスがかけられた確認用表示画像信号RGB1、RGBは、原画像信号である3色の入力画像信号CMYに対する所定マスクサイズMのシャープネス処理を忠実に再現することができるという効果が達成される。すなわち、画像表示部40に表示された表示画像上のシャープネス効果と、図示していない印刷機により印刷されるカラー印刷画像上のシャープネス効果の一致度を高くすることができる。結果として、カラー印刷物上のシャープネス効果をカラー表示画像上で忠実に予測することができる。
【0115】
さらに、アンシャープ信号CMY(U)を求める過程における実数のマスクサイズAは、1画素の1/16単位に量子化したマスクサイズとし、前記アンシャープ信号CMY(U)を得る際、16倍して整数演算を行うことにより、アンシャープ信号CMY(U)を得る演算時間を短縮することができる。
【0116】
次に、図5に示す構成ブロック図に基づき、この発明の他の実施の形態の画像処理表示装置54を説明する。なお、図1例と同一の構成要素には、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0117】
画像処理表示装置54は、画像入力部32と、倍率変換部33と、倍率入力部35と、マスクサイズ入力部37と、シャープネス処理部56と、加算部38と、色処理部34と、画像表示部40とを備える。
【0118】
図1に示した画像処理表示装置30では、色処理部34およびシャープネス処理部36が並列に接続されているのに対して、図5に示す画像処理表示装置54では、色処理部34およびシャープネス処理部56が直列に接続される。なお、加算部38は、画像入力部32の出力である3色の入力画像信号CMYと、シャープネス処理部56の出力である3色のUSM信号ΔCMYとを加算して3色の入力画像信号CMY1を生成し、色処理部34に供給する。
【0119】
また、シャープネス処理部56は、図2に示すシャープネス処理部36から信号変換部52を省略したもので、その他の構成は、シャープネス処理部36と同一である。
【0120】
次に、以上のように構成される画像処理表示装置54における画像処理方法について説明する。
【0121】
先ず、画像入力部32によって取得された3色の入力画像信号CMYは、シャープネス処理部56に供給されることで、3色のUSM信号ΔCMYが生成される。このUSM信号ΔCMYは、加算部38において入力画像信号CMYと加算され、シャープネス処理された入力画像信号CMY1として色処理部34に供給される。
【0122】
色処理部34では、印刷条件および画像表示部40での表示条件に応じて設定された変換テーブルにより、補正された3色の入力画像信号CMY1が3色の表示画像信号RGBに変換される。この表示画像信号RGBは、画像表示部40に供給され、カラー印刷物に対するカラープルーフ画像が表示される。
【0123】
ここで、画像処理表示装置54では、画像処理表示装置30の場合と同様に、迅速なシャープネス処理が施されるとともに、シャープネス処理の施されたカラー表示画像を得ることができる。
【0124】
また、画像処理表示装置54を図6に示すように構成することにより、たとえば、C、M、Y、Kの印刷用原版の各版毎にシャープネス処理されたカラー出力画像を予測することができる。
【0125】
たとえば、C色の印刷用原版のカラー出力画像に対するシャープネス処理を予測する場合、色処理部34に設定される変換テーブルを図4に示すようにして作成する。すなわち、入力画像信号CMY1を図9に示す画像入出力システム2の色処理部6によって変換して得られる出力画像信号CMYKの中、出力画像信号MYKを0とし、この出力画像信号CMYK(M=Y=K=0)を図11に示す画像処理表示装置24の表示画像生成部26によって変換して得られる表示画像信号RGBを求める。そして、このようにして求めた入力画像信号CMY1と表示画像信号RGBとの関係をCの印刷用原版に対する変換テーブルとして色処理部34に設定する。
【0126】
前記のようにして設定された変換テーブルを用いて入力画像信号CMY1を表示画像信号RGBに変換し、画像表示部40においてカラー表示画像を表示することにより、Cの印刷用原版のみに係るシャープネス処理されたカラー表示画像を得ることができる。
【0127】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、変倍処理する前後の画像に同じ特性の空間フィルタリング処理を行う場合に、変倍後の画像に変倍前の画像に対する空間フィルタリング処理と略同一特性の空間フィルタリング処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る画像処理表示装置の構成ブロック図である。
【図2】図1に示す画像処理表示装置におけるシャープネス処理部の構成ブロック図である。
【図3】図3Aは、実数マスクサイズの説明図である。
図3Bは、一列前の総和の求め方の説明図である。
図3Cは、当該列の総和の求め方の説明図である。
【図4】アンシャープ信号の求め方の説明図である。
【図5】この発明の他の実施の形態に係る画像処理表示装置の構成ブロック図である。
【図6】図5に示す画像処理表示装置における色処理部に設定される変換テーブルの作成方法の説明図である。
【図7】拡大処理や画素密度変換処理の説明に供される線図である。
【図8】マスクサイズの丸め処理の説明に供される線図である。
【図9】画像入出力システムの構成ブロック図である。
【図10】図9に示す画像入出力システムにおけるシャープネス処理部の構成ブロック図である。
【図11】従来の画像処理表示装置の構成ブロック図である。
【符号の説明】
2…画像入出力システム 4、32…画像入力部
6、34…色処理部 7、37…マスクサイズ入力部
8、36…シャープネス処理部 10、38…加算部
12…画像出力部 14、52…信号変換部
18、46…アンシャープ信号生成部 20、48…減算部
24、30、54…画像処理表示装置 27、33…倍率変換部
28、40…画像表示部 35…倍率入力部
42…信号調整部 44…階調変換部
47…マスクサイズ補正部 50…コントラスト調整部
100…マスク領域

Claims (4)

  1. 所定マスクサイズのフィルタを用いて原画像信号に施す空間フィルタリング処理と略同じ特性の空間フィルタリング処理を、前記原画像信号を所定の変倍率により変倍した変倍画像信号に対して施して処理画像を得る際に、
    前記所定マスクサイズと前記変倍率との積、又は前記所定マスクサイズから1を引いた値と前記変倍率との積に1を加えた値であって、前記変倍画像信号に対して施される空間フィルタリング処理に用いるための前記変倍画像信号の画素の大きさの実数(整数は除く)倍からなる実数(整数は除く)のマスクサイズのフィルタを作成し、
    記実数のマスクサイズで指定されるマスク領域の整数部(前記変倍画像信号の1画素全てがマスク領域に重なる部分)に対応する変倍画像信号および小数部(前記変倍画像信号の1画素のうちの一部がマスク領域に重なる部分)に対応する変倍画像信号に対して、前記実数のマスクサイズのフィルタにより空間フィルタリング処理を行い、前記処理画像を得ることを特徴とする空間フィルタリング処理方法。
  2. 請求項1記載の空間フィルタリング処理方法において、
    前記実数のマスクサイズのマスク領域が、前記変倍画像信号に重なる面積に応じた重み付けを画素毎に行って、前記変倍画像信号に対して空間フィルタリング処理を施す
    ことを特徴とする空間フィルタリング処理方法。
  3. 請求項1または2記載の空間フィルタリング処理方法において、
    前記実数のマスクサイズで指定されるマスク領域は、1画素の1/N(Nは2以上の整数)に量子化した領域を単位領域とし、前記処理画像を得る際にN倍して整数演算を行う
    ことを特徴とする空間フィルタリング処理方法。
  4. 請求項3記載の空間フィルタリング処理方法において、
    前記Nが
    N=2n
    ただし、
    nは(2×m)≦n≦[b1−b2−Σ{log(Mi)/log2}]/2を満たす整数(Σの積算範囲はi=1〜m)、mはフィルタの次元数、Miはm次元フィルタの各方向のマスクサイズ、b1は整数演算で扱う整数のビット数、b2は、画像信号に割り当てるビット数
    として表されることを特徴とする空間フィルタリング処理方法。
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