JP3964238B2 - 画像処理方法および装置並びにプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像データに対して周波数処理を施して処理済み画像データを得る画像処理方法および装置並びに画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本出願人により、非鮮鋭マスク画像データ(以下、ボケ画像データという)を用いてシャープネス処理を行って画像の鮮鋭度を向上させる種々の周波数処理方法が提案されている(特開昭55-163472号、同55-87953号、特開平3-222577号、同10-75395号、同10-75364号、同10-171983号等)。この周波数処理方法は、例えば元の画像データSorgからボケ画像データSusを引いたものに強調度βを乗じたものを、画像データSorgに加算することにより、画像データの所定の空間周波数成分を強調する処理を行う方法である。これを式で表すと下記の式(1)のようになる。
Sproc=Sorg+β×(Sorg−Sus) (1)
但し、Sproc:処理済み画像データ
Sorg:元の画像データ
Sus:ボケ画像データ
β:強調度●
ボケ画像データSusは、画像データSorgに対してボケマスクを用いたフィルタリング処理を施すことにより得られる。ここで、ボケマスクとしては、3×3や5×5のように画像データSorgに対して2次元的にフィルタリング処理を施すフィルタが用いられる。なお、処理済み画像データを再生する際の解像度に応じて、画像の周波数特性が異なることから、ボケマスクのサイズは、処理済み画像データを再生する画像の解像度に応じて設定される。
【0003】
ここで、再生された画像がそれを見る者に対して与える視覚効果は、再生された画像が有する周波数特性と視覚特性とを掛け合わせたものと考えることができる。上述した周波数処理方法は、再生された画像が見る者に与える視覚効果に影響を与える周波数特性を制御する方法である。なお、周波数特性は、横軸に所定のスケールによる周波数を設定し、縦軸に各周波数におけるレスポンスをプロットすることにより表すことができる。
【0004】
ところで、画像を再生する際の解像度が異なると画像上の1画素の大きさが異なるものとなるため、再生された画像が有する周波数特性の横軸のスケールが異り、その結果、視覚特性と掛け合わせることにより得られる視覚効果も異なるものとなる。
【0005】
例えば、600dpiの解像度のプリンタ(以下600dpiプリンタとする)と300dpiの解像度のプリンタ(以下300dpiプリンタとする)とでは、1画素の大きさが300dpiプリンタの方が600dpiプリンタよりも2倍大きい。このため、周波数特性の横軸のスケールも300dpiプリンタは600dpiプリンタの1/2となり、その結果300dpiプリンタにおいて得られた画像が見る者に与える視覚効果と600dpiプリンタにおいて得られた画像が見る者に与える視覚効果とが異なるものとなる。
【0006】
図6は観察距離が30cmの場合における輝度および色差に対する視覚特性を示す図であり、横軸は周波数、縦軸はコントラスト認知度すなわち視覚感度である。なお、実線が輝度の特性を、破線が色差の特性をそれぞれ示す。図6の実線に示すように、観察距離が30cmの場合、1cycle/mm付近に視覚感度のピークを有し、それ以上の周波数では視覚感度は下がる。したがって、画像を再生する場合、1cycle/mm付近に相当する周波数帯域を強調することが好ましい。
【0007】
ところが、300dpiプリンタの画素サイズは600dpiプリンタの2倍であるため、300dpiプリンタにおいて1cycle/mmに相当する情報は、600dpiプリンタにおいては2cycle/mmに相当する。したがって、300dpiプリンタに画像を再生する場合に適した周波数処理が施された画像データを、600dpiプリンタにおいてプリント出力すると、得られた画像においては、強調されている周波数帯域と視覚感度のピークとがずれてしまい、再生された画像を見る者に対して適切な視覚効果を与えることができなくなってしまう。
【0008】
したがって、視覚特性を考慮して最適な視覚効果をもたらす画像を再生するためには、周波数処理のパラメータ(具体的には上記ボケマスクのサイズや強調度等)を設定する際に、再生時の解像度が分かっている必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
画像の再生時の解像度が分かっていれば、これと視覚特性とを考慮して周波数処理のパラメータを設定して画像データに対して周波数処理を施すことにより、最適な視覚効果を有する画像を再生可能な処理済み画像データを得ることができる。
【0010】
しかしながら、このような周波数処理により得られた処理済み画像データを、この周波数処理が想定する再生時の解像度とは異なる解像度にて再生した場合には、再生された画像はそれを見る者に対して最適な視覚効果を与えることができなくなってしまう。この場合、想定されるあらゆる再生時の解像度について周波数処理のパラメータを用意することが考えられるが、解像度毎に周波数処理のパラメータを設定するのは非常に手間がかかる。
【0011】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、出力解像度に拘わらず一定の視覚効果を与えることができる処理済み画像を簡易に取得することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明による第1の画像処理方法は、画像データに対して周波数処理を施して、所望とする出力解像度および所望とする出力サイズを有する画像を再生可能な処理済み画像データを得る画像処理方法であって、
予め定められた基準解像度において前記所望とする出力サイズとなるように、前記画像データにより表される画像の画素数を変換して基準解像度画像データを得、
該基準解像度画像データに対して、前記基準解像度に適合する基準周波数処理を施して処理済み基準解像度画像データを得、
前記所望とする出力解像度において前記所望とする出力サイズとなるように、前記処理済み基準解像度画像データにより表される処理済み基準解像度画像の画素数を変換して前記処理済み画像データを得ることを特徴とするものである。
【0013】
本発明による第2の画像処理方法は、画像データに対して周波数処理を施して、所望とする出力解像度および所望とする出力サイズを有する画像を再生可能な処理済み画像データを得る画像処理方法であって、
予め定められた複数の基準解像度から一の基準解像度を選択し、
該選択された一の基準解像度において前記所望とする出力サイズとなるように、前記画像データにより表される画像の画素数を変換して基準解像度画像データを得、
該基準解像度画像データに対して、前記基準解像度に適合する基準周波数処理を施して処理済み基準解像度画像データを得、
前記所望とする出力解像度において前記所望とする出力サイズとなるように、前記処理済み基準解像度画像データにより表される処理済み基準解像度画像の画素数を変換して前記処理済み画像データを得ることを特徴とするものである。
【0014】
「解像度」とは、画像データを再生した際の解像度をいうが、「画像データの解像度」といった場合には、その解像度にて再生をすることを前提とした画像データを意味する。例えば、300dpiの画像データといった場合には、300dpiの解像度で再生することを前提とした画像データを意味する。
【0015】
また、画像データの解像度を変換するとは、ある解像度で再生することを前提とした画像データを、他の解像度で再生することを前提とした画像データに変換することをいう。例えば、画像データの解像度を300dpiから600dpiに変換するとは、画像データのサイズが300×600ドットであった場合に、同一再生サイズで再生した際の解像度が2倍となるように、画像データのサイズを600×1200ドットに拡大することをいう。
【0016】
「基準解像度に適合する基準周波数処理」とは、基準解像度で所望とする出力サイズとなるように処理済み画像を再生した際に、それを見る者に対して最適な視覚効果を与えることができる周波数処理をいう。
【0017】
本発明による第1の画像処理装置は、画像データに対して周波数処理を施して、所望とする出力解像度および所望とする出力サイズを有する画像を再生可能な処理済み画像データを得る画像処理装置であって、
予め定められた基準解像度において前記所望とする出力サイズとなるように、前記画像データにより表される画像の画素数を変換して基準解像度画像データを得る第1の拡大縮小手段と、
該基準解像度画像データに対して、前記基準解像度に適合する基準周波数処理を施して処理済み基準解像度画像データを得る周波数処理手段と、
前記所望とする出力解像度において前記所望とする出力サイズとなるように、前記処理済み基準解像度画像データにより表される処理済み基準解像度画像の画素数を変換して前記処理済み画像データを得る第2の拡大縮小手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0018】
本発明による第2の画像処理装置は、画像データに対して周波数処理を施して、所望とする出力解像度および所望とする出力サイズを有する画像を再生可能な処理済み画像データを得る画像処理装置であって、
予め定められた複数の基準解像度から一の基準解像度を選択する基準解像度選択手段と、
該選択された一の基準解像度において前記所望とする出力サイズとなるように、前記画像データにより表される画像の画素数を変換して基準解像度画像データを得る第1の拡大縮小手段と、
該基準解像度画像データに対して、前記基準解像度に適合する基準周波数処理を施して処理済み基準解像度画像データを得る周波数処理手段と、
前記所望とする出力解像度において前記所望とする出力サイズとなるように、前記処理済み基準解像度画像データにより表される処理済み基準解像度画像の画素数を変換して前記処理済み画像データを得る第2の拡大縮小手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0019】
なお、本発明による第1および第2の画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
【0020】
【発明の効果】
本発明による第1の画像処理方法および装置によれば、予め定められた基準解像度において所望とする出力サイズとなるように画像データにより表される画像の画素数が変換されて基準解像度画像データが得られ、この基準解像度画像データに対して基準周波数処理が施されて処理済み基準解像度画像データが得られる。そして、所望とする出力解像度において所望とする出力サイズとなるように、処理済み基準解像度画像データにより表される処理済み基準解像度画像の画素数が変換されて処理済み画像データが得られる。
【0021】
また、本発明による第2の画像処理方法および装置によれば、予め定められた複数の基準解像度から一の基準解像度が選択され、選択された一の基準解像度において所望とする出力サイズとなるように画像データにより表される画像の画素数が変換されて基準解像度画像データが得られ、この基準解像度画像データに対して基準周波数処理が施されて処理済み基準解像度画像データが得られる。そして、所望とする出力解像度において所望とする出力サイズとなるように、処理済み基準解像度画像データにより表される処理済み基準解像度画像の画素数が変換されて処理済み画像データが得られる。
【0022】
ここで、本発明においては基準解像度の画像データに対して基準周波数処理が施されるため、処理済み基準解像度画像データは常に最適な視覚効果が得られるような周波数処理が施されたものとなる。したがって、所望とする出力解像度に拘わらず、基準周波数処理が想定する視覚効果を見る者に与えることが可能な処理済み画像データを得ることができる。
【0023】
また、出力解像度に応じた周波数処理のパラメータを複数用意する必要もないため、簡易な構成により処理済み画像データを得ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の第1の実施形態による画像処理装置の構成を示す概略ブロック図である。図1に示すように、第1の実施形態による画像処理装置は、所望とする出力解像度において所望とする出力サイズで出力することを前提とした画像データS0に対してシャープネス処理を施すものであり、画像データS0の入力を受け付ける入力手段1と、基準解像度において所望とする出力サイズとなるように画像データS0により表される画像の画素数を変換して基準解像度画像データS1を得る第1の拡大縮小手段2と、基準解像度画像データS1に対して基準解像度を想定したシャープネス処理を施してシャープネス処理済み画像データS2を得るシャープネス処理手段3と、所望とする出力解像度において所望とする出力サイズとなるように、シャープネス処理済み画像データS2により表される画像の画素数を変換して処理済み画像データS3を得る第2の拡大縮小手段4とを備える。なお、画像データS0はRGB3色の色データR0,G0,B0からなり、画像データS1〜S3はRGB3色の色データR1〜R3,G1〜G3,B1〜B3からなるものとする。
【0025】
第1の拡大縮小手段2は、シャープネス処理手段3が想定する基準解像度において所望とする出力サイズとなるように、画像データS0により表される画像の画素数を変換して、基準解像度画像データS1を得る。具体的には、画像データS0のサイズ(ドット)を、出力サイズ(inch)×基準解像度(dpi)により定められるサイズとなるように画像データS0により表される画像の画素数を変換する。例えば、画像データS0が1200×1800ドットのサイズを有し、基準解像度が300dpiで所望とする出力サイズが2×3インチである場合、基準解像度画像データS1により表される画像の解像度が300dpiとなりかつサイズが600×900ドットとなるように画像データS0により表される画像の画素数を変換する。
【0026】
シャープネス処理手段3は、RGB3色の色データR1,G1,B1からなる基準解像度画像データS1を輝度画像データYに変換する輝度変換手段31と、輝度画像データYに対して3×3のローパスフィルタ(LPF)により周波数処理を施してボケ輝度画像データYusを得るフィルタリング手段32と、輝度画像データYおよびボケ輝度画像データYusを用いて、下記の式(2)に示す演算を行ってシャープネス処理済みの輝度画像データY1を得る演算手段33と、輝度画像データY1および色データR1,G1,B1に基づいてシャープネス処理済み画像データS2を得るRGB変換手段34とを備える。
Y1=Y+β×(Y−Yus) (2)
但し、β:強調度●
輝度変換手段31は、下記の式(3)により画像データ1を構成する色データR1,G1,B1を輝度画像データYに変換する。
Y=0.3×R0+0.59×G0+0.11×B0 (3) ●
フィルタリング手段32は、例えば図2に示すような3×3のローパスフィルタにより輝度画像データYに対してフィルタリング処理を施すことによりボケ輝度画像データYusを得る。なお、実際には、1次元のフィルタ(1/4,2/4,1/4)を輝度画像データYにより表される画像の縦方向および横方向に施すことにより、演算量を低減することができる。ここで、ローパスフィルタのサイズは、基準解像度により定められるものであり、基準解像度に応じたサイズのローパスフィルタを用いて、基準解像度にて画像を出力することを想定した基準シャープネス処理を行うことにより、基準解像度にて処理済み画像データS3を再生した際に、それを見る者に対して最適な視覚効果を与えることができるものである。
【0027】
演算手段33においては、上記式(2)に示す演算が行われるが、この演算により例えば高周波成分が原信号の2.5倍となるように演算が行われる。このため、強調度β=1.5とされている。
【0028】
RGB変換手段34は、下記の式(4)により、シャープネス処理済み輝度画像データY1および色データR1,G1,B1に基づいてRGB3色の色データR2,G2,B2からなるシャープネス処理済み画像データS2を取得する。
R2=R1+(Y1−Y)
G2=G1+(Y1−Y)
B2=B1+(Y1−Y) (4)●
第2の拡大縮小手段4は、所望とする出力解像度において所望とする出力サイズとなるように、シャープネス処理済み画像データS2により表される画像の画素数を変換して処理済み画像データS3を得る。ここで、所望とする出力解像度が400dpiであり、所望とする出力サイズが2×3インチである場合、処理済み画像データS3により表される画像の解像度が400dpiとなりかつサイズが800×1200ドットとなるように、シャープネス処理済み画像データS2により表される画像の画素数が変換される。
【0029】
次いで、第1の実施形態の動作について説明する。図3は、第1の実施形態の動作を示すフローチャートである。まず、画像データS0の入力が受け付けられ(ステップS1)、第1の拡大縮小手段2において、基準解像度において所望とする出力サイズとなるように画像データS0により表される画像の画素数が変換されて基準解像度画像データS1が得られる(ステップS2)。
【0030】
次いで、輝度変換手段31において、上記式(3)に示す演算により画像データS0が輝度画像データYに変換される(ステップS3)。そして、上記式(2)に示す演算により輝度画像データYに対してシャープネス処理が施されて、シャープネス処理済みの輝度画像データY1が得られる(ステップS4)。
【0031】
輝度画像データY1および色データR1,G1,B1は、RGB変換手段34において、上記式(4)に示す演算によりRGB3色の色データR2,G2,B2からなるシャープネス処理済み画像データS2に変換される(ステップS5)。そして、第2の拡大縮小手段4において、所望とする出力解像度において所望とする出力サイズとなるように、シャープネス処理済み画像データS2により表される画像の画素数が変換されて処理済み画像データS3が得られ(ステップS6)、処理を終了する。処理済み画像データS3は所望とする出力解像度かつ所望とするサイズにてプリント出力される。
【0032】
このように、本実施形態によれば、基準解像度画像データS1に対して基準解像度を想定した周波数処理を施すようにしたため、シャープネス処理済み画像データS2は常に最適な視覚効果が得られるような周波数処理が施されたものとなる。したがって、所望とする解像度に拘わらず、基準周波数処理が想定する視覚効果を見る者に与えることが可能な処理済み画像データS3を得ることができる。
【0033】
また、出力解像度に応じた周波数処理のパラメータを複数用意する必要もないため、簡易な構成により処理済み画像データを得ることができる。
【0034】
次いで、本発明の第2の実施形態について説明する。図4は、本発明の第2の実施形態による画像処理装置の構成を示す概略ブロック図である。なお、第2の実施形態において第1の実施形態と同一の構成については同一の参照番号を付し、詳細な説明は省略する。第2の実施形態による画像処理装置は、複数の基準解像度を想定して複数の基準シャープネス処理を行うシャープネス処理手段7と、一の基準解像度を、複数の基準解像度から選択する解像度選択手段8と、選択された基準解像度において所望とする出力サイズとなるように画像データS0により表される画像の画素数を変換して基準解像度画像データS1を得る第3の拡大縮小手段9とを備えた点が第1の実施形態と異なる。
【0035】
第2の実施形態におけるシャープネス処理手段7は、2種類の基準解像度を想定した2種類の基準シャープネス処理を行うものであり、輝度変換手段31、フィルタリング手段32、演算手段33およびRGB変換手段34に加えて、5×5のローパスフィルタにより輝度画像データYに対してフィルタリングを施してボケ輝度画像データYus′を得るフィルタリング手段35を備える。ここで、フィルタリング手段32は例えば基準解像度を300dpiとした場合にフィルタリング処理を行い、フィルタリング手段35は基準解像度を600dpiとした場合にフィルタリング処理を行うものである。
【0036】
解像度選択手段8は、画像データS0の出力解像度に最も近い基準解像度を、シャープネス処理手段7において行われるシャープネス処理が想定する複数の基準解像度から選択する。例えば、基準解像度が300dpiおよび600dpiであり、出力解像度が400dpiである場合には、基準解像度として300dpiが選択される。なお、選択した基準解像度を表す情報Hはシャープネス処理手段7に入力される。シャープネス処理手段7は入力された情報Hに基づいて、輝度画像データYに対していずれのフィルタリング手段32,35においてフィルタリング処理を施すかを決定する。
【0037】
第3の拡大縮小手段9は、解像度選択手段8において選択された基準解像度(以下選択基準解像度とする)において所望とする出力サイズとなるように、画像データS0により表される画像の画素数を変換して、基準解像度画像データS1を得る。具体的には、画像データS0のサイズ(ドット)を、出力サイズ(inch)×基準解像度(dpi)により定められるサイズとなるように画像データS0により表される画像の画素数を変換する。例えば、画像データS0が1200×1800ドットのサイズを有し、選択基準解像度が300dpiで所望とする出力サイズが2×3インチである場合、基準解像度画像データS1により表される画像の解像度が300dpiとなりかつサイズが600×900ドットとなるように画像データS0により表される画像の画素数を変換する。
【0038】
次いで、第2の実施形態の動作について説明する。図5は、第2の実施形態の動作を示すフローチャートである。まず、画像データS0および出力解像度の入力が受け付けられ(ステップS11)、解像度選択手段8において出力解像度に最も近い基準解像度が選択される(ステップS12)。次いで、第3の拡大縮小手段9において、選択基準解像度において所望とする出力サイズとなるように画像データS0により表される画像の画素数が変換されて基準解像度画像データS1が得られる(ステップS13)。
【0039】
次いで、輝度変換手段31において、上記式(3)に示す演算により画像データS0が輝度画像データYに変換される(ステップS14)。そして、上記式(2)に示す演算により輝度画像データYに対してシャープネス処理が施されて、シャープネス処理済みの輝度画像データY1が得られる(ステップS15)。この場合、選択基準解像度に応じて輝度画像データYに対してフィルタリング処理を施すフィルタリング手段32,35が選択され、選択されたフィルタリング手段32,35において輝度画像データYに対してフィルタリング処理が施される。
【0040】
輝度画像データY1および色データR1,G1,B1は、RGB変換手段34において、上記式(4)に示す演算によりRGB3色の色データR2,G2,B2からなるシャープネス処理済み画像データS2に変換される(ステップS16)。シャープネス処理済み画像データS2は第2の拡大縮小手段4において、所望とする出力解像度において所望とする出力サイズとなるように、シャープネス処理済み画像データS2により表される画像の画素数が変換されて処理済み画像データS3が得られ(ステップS17)、処理を終了する。処理済み画像データS3は出力解像度にてプリント出力される。
【0041】
なお、上記実施形態においては、シャープネス処理手段3,7において、基準解像度画像データS1から輝度画像データYを生成し、輝度画像データYを用いてシャープネス処理のための演算を行っているが、基準解像度画像データS1を構成する各色データR1,G1,B1を用いてシャープネス処理のための演算を行ってもよい。この場合、色データR1,G1,B1からボケ色画像データR1us,G1us,B1usが生成されてシャープネス処理のための演算が行われることとなる。
【0042】
また、上記各実施形態においては、上記式(2)によりシャープネス処理を行っているが、これに限定されるものではなく、画像データS0により表される画像の鮮鋭度を強調することができればどのような周波数処理を行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による画像処理装置の構成を示す概略ブロック図
【図2】ローパスフィルタの例を示す図
【図3】第1の実施形態の動作を示すフローチャート
【図4】本発明の第2の実施形態による画像処理装置の構成を示す概略ブロック図
【図5】第2の実施形態の動作を示すフローチャート
【図6】周波数特性を説明するための図
【符号の説明】
1 入力手段
2 第1の拡大縮小手段
3,7 シャープネス処理手段
4 第2の拡大縮小手段
9 第3の拡大縮小手段
31 輝度変換手段
32,35 フィルタリング手段
33 演算手段
34 RGB変換手段
Claims (6)
- 画像データに対して周波数処理を施して、所望とする出力解像度および所望とする出力サイズを有する画像を再生可能な処理済み画像データを得る画像処理方法であって、
予め定められた基準解像度において前記所望とする出力サイズとなるように、前記画像データにより表される画像の画素数を変換して基準解像度画像データを得、
該基準解像度画像データに対して、前記基準解像度に適合する基準周波数処理を施して処理済み基準解像度画像データを得、
前記所望とする出力解像度において前記所望とする出力サイズとなるように、前記処理済み基準解像度画像データにより表される処理済み基準解像度画像の画素数を変換して前記処理済み画像データを得ることを特徴とする画像処理方法。 - 画像データに対して周波数処理を施して、所望とする出力解像度および所望とする出力サイズを有する画像を再生可能な処理済み画像データを得る画像処理方法であって、
予め定められた複数の基準解像度から一の基準解像度を選択し、
該選択された一の基準解像度において前記所望とする出力サイズとなるように、前記画像データにより表される画像の画素数を変換して基準解像度画像データを得、
該基準解像度画像データに対して、前記基準解像度に適合する基準周波数処理を施して処理済み基準解像度画像データを得、
前記所望とする出力解像度において前記所望とする出力サイズとなるように、前記処理済み基準解像度画像データにより表される処理済み基準解像度画像の画素数を変換して前記処理済み画像データを得ることを特徴とする画像処理方法。 - 画像データに対して周波数処理を施して、所望とする出力解像度および所望とする出力サイズを有する画像を再生可能な処理済み画像データを得る画像処理装置であって、
予め定められた基準解像度において前記所望とする出力サイズとなるように、前記画像データにより表される画像の画素数を変換して基準解像度画像データを得る第1の拡大縮小手段と、
該基準解像度画像データに対して、前記基準解像度に適合する基準周波数処理を施して処理済み基準解像度画像データを得る周波数処理手段と、
前記所望とする出力解像度において前記所望とする出力サイズとなるように、前記処理済み基準解像度画像データにより表される処理済み基準解像度画像の画素数を変換して前記処理済み画像データを得る第2の拡大縮小手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 画像データに対して周波数処理を施して、所望とする出力解像度および所望とする出力サイズを有する画像を再生可能な処理済み画像データを得る画像処理装置であって、
予め定められた複数の基準解像度から一の基準解像度を選択する基準解像度選択手段と、
該選択された一の基準解像度において前記所望とする出力サイズとなるように、前記画像データにより表される画像の画素数を変換して基準解像度画像データを得る第1の拡大縮小手段と、
該基準解像度画像データに対して、前記基準解像度に適合する基準周波数処理を施して処理済み基準解像度画像データを得る周波数処理手段と、
前記所望とする出力解像度において前記所望とする出力サイズとなるように、前記処理済み基準解像度画像データにより表される処理済み基準解像度画像の画素数を変換して前記処理済み画像データを得る第2の拡大縮小手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 画像データに対して周波数処理を施して、所望とする出力解像度および所望とする出力サイズを有する画像を再生可能な処理済み画像データを得る画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
予め定められた基準解像度において前記所望とする出力サイズとなるように、前記画像データにより表される画像の画素数を変換して基準解像度画像データを得る手順と、
該基準解像度画像データに対して、前記基準解像度に適合する基準周波数処理を施して処理済み基準解像度画像データを得る手順と、
前記所望とする出力解像度において前記所望とする出力サイズとなるように、前記処理済み基準解像度画像データにより表される処理済み基準解像度画像の画素数を変換して前記処理済み画像データを得る手順とを有するプログラム。 - 画像データに対して周波数処理を施して、所望とする出力解像度および所望とする出力サイズを有する画像を再生可能な処理済み画像データを得る画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
予め定められた複数の基準解像度から一の基準解像度を選択する手順と、
該選択された一の基準解像度において前記所望とする出力サイズとなるように、前記画像データにより表される画像の画素数を変換して基準解像度画像データを得る手順と、
該基準解像度画像データに対して、前記基準解像度に適合する基準周波数処理を施して処理済み基準解像度画像データを得る手順と、
前記所望とする出力解像度において前記所望とする出力サイズとなるように、前記処理済み基準解像度画像データにより表される処理済み基準解像度画像の画素数を変換して前記処理済み画像データを得る手順とを有するプログラム。
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