JP2001103341A - 信号処理装置及び方法 - Google Patents

信号処理装置及び方法

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JP2001103341A
JP2001103341A JP2000215114A JP2000215114A JP2001103341A JP 2001103341 A JP2001103341 A JP 2001103341A JP 2000215114 A JP2000215114 A JP 2000215114A JP 2000215114 A JP2000215114 A JP 2000215114A JP 2001103341 A JP2001103341 A JP 2001103341A
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video signal
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input video
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Masami Tomita
真巳 冨田
Kyoko Fukuda
京子 福田
Hiroshi Kobayashi
博 小林
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像信号からノイズを低減する。 【解決手段】 入力映像信号を第1のブロックに分割し
て動きベクトルを検出する動きベクトル検出回路7と、
上記動きベクトルに基づいて入力映像信号に動き補償を
行った上で1映像単位前の上記入力映像信号との差分信
号を得る第1の減算器10と、差分信号を第2のブロッ
クに分割して周波数帯域に変換する直交変換部11と、
直交変換部11からの信号に対して周波数帯域ごとに非
線形処理を施す減衰器12と、減衰器12からの信号と
入力映像とを合成する第2の減算器14とを有し、上記
第1のブロックの境界と上記第2のブロックの境界と
は、相関を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、映像信号を処理す
る信号処理装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フレームメモリを使用した巡回型ノイズ
低減装置は、ディジタル映像信号処理の分野で知られて
いる。これは、入力映像信号とフレームメモリからの1
フレーム前の映像信号との差の内の小レベルの部分をノ
イズとして抽出し、抽出したノイズ成分を入力映像信号
から減算することによって、ノイズを低減し、また、ノ
イズが低減された信号をフレームメモリに書き込むもの
である。フレームメモリの代わりにフィールドメモリを
使用すれば、メモリの容量を少なくすることが可能であ
る。
【0003】図5は、従来のノイズ低減装置の一例を示
すものである。入力端子201からディジタル信号に変
換された入力映像信号Vinが供給され、この入力映像信
号Vinが第1の減算器202及び第2の減算器204に
供給される。第1の減算器202の出力映像信号Vout
が出力端子207に取り出されると共に、フレームメモ
リ205に書き込まれる。フレームメモリ205と関連
してメモリコントローラ206が設けられている。メモ
リコントローラ206は、フレームメモリ205の書き
込み動作及び読み出し動作を制御するためのもので、フ
レームメモリ205の読み出しデータは、書き込みデー
タに対して1フレーム遅延されたものである。1フレー
ム遅延をF-1で表すと、フレームメモリ205の出力信
号Vout・F-1が第2の減算器204に供給される。第
2の減算器204では、入力映像信号Vinが供給される
ので、フレーム差分が発生する。
【0004】第2の減算器204の出力映像信号が非線
形回路203を介して第1の減算器202に供給され
る。非線形回路203は、入力信号のレベルに応じて帰
還係数Kを乗じるもので、ROM(読み出し専用メモ
リ)により構成される。非線形回路203の入出力特性
は、入力(フレーム差分)が小さい範囲では、K=1と
して入力をノイズ成分として出力し、入力が中間的レベ
ルの範囲では、出力を所定値に制限し、入力が大きい範
囲では、出力を小さくし、さらに、入力が大きい時に
は、フレーム差分は、動きにより発生したものとして、
出力を0としている。
【0005】このように、ノイズ成分は、フレーム間の
相関が小さく、且つ小振幅であるという特性を利用して
非線形回路203がノイズ成分を抽出する。第1の減算
器202において、抽出されたノイズ成分が入力映像信
号から減算されることによって、ノイズを低減すること
ができる。
【0006】ノイズ低減装置からの出力映像信号Vout
は、 Vout =Vin−K・(Vin−Vout ・F-1) =Vin・(1−K)/(1−K・F-1) で表すことができる。
【0007】上述のように、従来のノイズ低減装置にお
いては、入力映像信号とフレームメモリから読み出した
1フレーム前の映像信号との差分から、小振幅の成分を
ノイズとして抽出し、入力映像信号から減算することに
よってノイズを低減する。
【0008】また、従来のノイズ低減装置においては、
このノイズを低減した映像信号をフレームメモリに書き
込み次のフレームの処理に利用する。フレームの代わり
にフィールド間の自己相関を利用するなら、フレームメ
モリではなくフィールドメモリでも同様の構成が可能で
ある。
【0009】ところで、上述の従来のノイズ低減装置に
おいては、動画像の映像信号においてはフレーム間での
画像の相関がなくなり、ノイズ以外の信号が抽出されて
しまう。このため、従来、映像信号の自己相関から動き
ベクトルを算出し、この動きベクトルに基づいた動き補
償により映像信号からノイズを除去する方法が提供され
ている。動画像の映像信号からの動きベクトルの抽出し
て動き補償を行う方法としては、動画像全体に対して1
つの動きベクトルを利用する方法と、動画像を複数のブ
ロックに分割してそれぞれのブロックごとの動きベクト
ルを利用する方法とが知られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の動き補償の方法
では、カメラを静止画に対して動かすことにより撮像す
る場合のように、一様に移動する画像に対して動き補償
を行うことができた。この場合は、画像の各部が一定の
速度を有するので、1つの動きベクトルが画像に対して
一意的に定められる。動き補償は、この動きベクトルに
基づいて行われる。
【0011】しかし、一様に移動する画像以外の画像、
例えば物体が画像内で変形するような画像に対しては、
従来の方法では動き補償によって、動画像に対する十分
な補償を行うことは困難であった。
【0012】すなわち、従来の1つの動きベクトルを用
いる方法によると、物体が画像内で変形する画像のよう
に、画像の各部が異なった方向に動くような場合には対
応することができなかった。このような場合には、動き
補償を行うための1つの動きベクトルを画像に対して一
意的に決めることができないためである。
【0013】画像を複数のブロックに分割したブロック
ごとの動きベクトルを用いる従来の方法によると、画像
の各部が異なった方向に動くような場合にも対応するこ
とができた。しかし、各ブロックにおける動きベクトル
に対応する動く物体以外の部分は、動きベクトルに対応
していない。このため、この部分からは誤差信号が発生
していた。
【0014】さらに、ノイズ抽出を行う際の非線形処理
をアダマール変換などの直交変換を利用して行う場合に
は、信号をブロック化して処理を行う。このため信号に
よってはブロック境界に誤差が発生することになる。
【0015】本発明は、上述の実情を鑑みて提案される
ものであって、画像の多様な動きに対応すると共に、誤
差信号を低減するような信号処理装置及び方法を提供す
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係る信号処理装置は、入力映像信号を第
1のブロックに分割し、この第1のブロックに基づいて
動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、上記
入力映像信号に対して、上記動きベクトル検出手段で検
出した動きベクトルに基づいて動き補償を行った上で、
1映像単位前の上記入力映像信号との差分信号を得る差
分手段と、上記差分手段で得た差分信号を第2のブロッ
クに分割して周波数帯域に変換する直交変換手段と、上
記直交変換手段で周波数帯域に変換された信号に対して
周波数帯域ごとに非線形処理を施す非線形処理手段と、
上記入力映像信号と上記非線形処理手段で非線形処理が
施された信号とを合成する合成手段とを備え、上記第1
のブロックの境界と上記第2のブロックの境界とは、相
関を有するものである。
【0017】また、本発明に係る信号処理装置は、入力
映像信号の動きベクトルを検出する動きベクトル検出手
段と、上記入力映像信号に対して、上記動きベクトル検
出手段で検出した動きベクトルに基づいて動き補償を行
った上で、1映像単位前の上記入力映像信号との差分信
号を得る差分手段と、上記差分手段で得た差分信号に対
して非線形処理を施す非線形処理手段と、上記入力映像
信号と上記非線形処理手段で非線形処理が施された信号
とを合成する合成手段とを有し、上記差分手段は、上記
入力映像信号を構成するフィールド画像を垂直方向に
1:3又は3:1に補間して動き補償を行うものであ
る。
【0018】上述の課題を解決するために、本発明に係
る信号処理方法は、入力映像信号を第1のブロックに分
割し、この第1のブロックに基づいて動きベクトルを検
出し、上記入力映像信号に対して、上記動きベクトルに
基づいて動き補償を行った上で、1映像単位前の上記入
力映像信号との差分信号を得、上記差分信号を第2のブ
ロックに分割して周波数帯域に変換し、上記周波数帯域
に変換された信号に対して周波数帯域ごとに非線形処理
を施し、上記入力映像信号と上記非線形処理が施された
信号とを合成し、上記第1のブロックの境界と上記第2
のブロックの境界とは、相関を有するものである。
【0019】また、本発明に係る信号処理方法は、入力
映像信号の動きベクトルを検出し、上記入力映像信号に
対して、上記動きベクトルに基づいて動き補償を行った
上で、1映像単位前の上記入力映像信号との差分信号を
得、上記差分信号に対して非線形処理を施し、上記入力
映像信号と上記非線形処理が施された信号とを合成する
合成し、上記入力映像信号を構成するフィールド画像を
垂直方向に1:3又は3:1に補間して動き補償を行う
ものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。まず、この発明を適用す
ることができる光ディスク記録再生装置の一例について
説明する。
【0021】図1は、光ディスク記録再生装置1を全体
として示す。この光ディスク記録再生装置1の記録系
は、入力端子101から画像信号が入力されるA/D変
換回路102と、A/D変換回路102から画像データ
が入力されるNTSC(National Television System C
ommittee) デコーダ103と、NTSCデコーダ103
から画像が入力されるノイズ低減回路104と、ノイズ
低減回路104から画像データが入力されるMPEG
(Moving Picture Experts Group) エンコーダ105
と、MPEGエンコーダ105から画像データが入力さ
れるECC(Error Correction Codes) エンコーダ10
6と、ECCエンコーダ106から画像データが入力さ
れる8−14変調回路107と、8−14変調回路10
7から画像データが入力されるRFアンプ108とで構
成されている。
【0022】A/D変換回路102は、入力端子101
からのNTSC方式の画像信号が入力されて、A/D変
換処理を施す。このA/D変換回路102は、A/D変
換処理を施すことで、アナログ方式の画像信号をディジ
タル方式の画像データとする。そして、このA/D変換
回路102は、画像データをNTSCデコーダ103に
出力する。
【0023】NTSCデコーダ103には、A/D変換
回路102からのNTSC方式の画像データが入力され
る。このNTSCデコーダ103は、NTSC方式のコ
ンポジット信号にデコード処理を施す。このNTSCデ
コーダ103は、デコード処理を施すことで、画像デー
タをベースバンド信号(輝度信号、R−Y信号、B−Y
信号)に変換する。そして、このNTSCデコーダ10
3は、画像データをノイズ低減回路104に出力する。
【0024】ノイズ低減回路104には、NTSCデコ
ーダ103からの画像データが入力される。このノイズ
低減回路104は、入力映像信号に含まれているランダ
ムノイズの低減処理を施す。このノイズ低減回路104
は、ノイズ低減処理を施すことで、後段のMPEGエン
コーダ105における画像圧縮効率を高めるとともに、
動き補償予測精度の向上させる。ノイズ低減処理を、全
てのコンポーネントに対して行うか、又は輝度信号のみ
に対して行う。ノイズ低減回路104は、フィルタリン
グ処理を行うことで、NTSCデコーダ103からの画
像データに対してノイズ低減処理を施す。また、このノ
イズ低減回路104は、制御回路120と接続されてお
り、この制御回路120からの制御信号に応じて動作す
る。制御回路120は、マイクロコンピュータの構成と
される。そして、このノイズ低減回路104は、画像デ
ータをMPEGエンコーダ105に出力する。
【0025】本実施の形態においては、ノイズ低減装置
104は、画像データを第1のブロックに分割し、この
ブロックに基づいて動きベクトルを求める。また、画像
データを第2のブロックに分割して周波数帯域に変換
し、上記動きベクトルに基づいて周波数帯域ごとに非線
形処理を施す。ここで、第1のブロックの境界と、第2
のブロックの境界とは、相関を有している。
【0026】また、本実施の形態においては、ノイズ低
減装置104は、画像データを構成するフィールド画像
を1:3又は3:1に補間して動き補償を施している。
【0027】MPEGエンコーダ105は、ノイズ低減
回路104からの画像データに対して動き補償フレーム
間予測符号化を行い、予測誤差に対してブロックDCT
(Discrete Cosine Transform : 離散コサイン変換)符
号化処理を施す。このMPEGエンコーダ105は、画
像データに符号化処理を施すことで、MPEG方式の画
像データとする。このとき、MPEGエンコーダ105
では、例えば量子化スケール等の符号化情報を画像デー
タに付加してビットストリームとする。そして、このM
PEGエンコーダ105は、画像データをECCエンコ
ーダ106に出力する。
【0028】ECCエンコーダ106は、MPEGエン
コーダ105からのビットストリームにエラーコレクシ
ョンコードの冗長データを付加する。そして、このEC
Cエンコーダ106は、このビットストリームを8−1
4変調回路107に出力する。
【0029】8−14変調回路107は、ECCエンコ
ーダ106からのビットストリームに8−14変調等の
信号処理を施す。8−14変調は、記録信号の低域周波
数成分を少なくするために、8ビットのコードを14ビ
ットのデータに変換する。8−14変調回路107は、
8−14変調及び他の処理を施したビットストリームを
RFアンプ108に出力する。RFアンプ108は、8
−14変調回路107からのビットストリームに増幅処
理を施して、光ピックアップ109に出力する。
【0030】そして、この光ディスク記録再生装置1の
記録系は、光ディスク110に光ピックアップ109を
介して画像を示すビットストリームを記録する。光ディ
スク110は、記録可能なものであって光磁気ディス
ク、相変化型ディスク等の光ディスクを使用することが
できる。
【0031】また、光ディスク記録再生装置1の再生系
は、光ディスク110に記録された画像データが光ピッ
クアップ109を介して入力されるRFアンプ111
と、RFアンプ111から画像データが入力される8−
14復調回路112と、8−14復調回路112から画
像データが入力されるECCデコーダ113と、ECC
デコーダ113から画像データが入力されるMPEGデ
コーダ114と、MPEGデコーダ114から画像デー
タが入力されるノイズ低減回路115と、ノイズ低減回
路115からノイズが抑制された画像データが入力され
る画質補正回路116と、画質補正回路116から画像
補正がなされた画像データが入力されるNTSCエンコ
ーダ117と、NTSCエンコーダ117からNTSC
方式の画像データが入力されるD/A変換回路118と
で構成されている。
【0032】RFアンプ111は、光ピックアップ10
9で検出した光ディスク110からの画像データに増幅
処理を施す。また、図1では省略しているが、トラッキ
ングサーボ、フォーカスサーボのために、トラッキング
エラー信号、フォーカスエラー信号がRFアンプ111
において生成される。これらのトラッキングエラー信号
及びフォーカスサーボ信号がサーボ回路に対して供給さ
れる。RFアンプ111は、増幅処理を施した画像デー
タを8−14復調回路112に出力する。
【0033】8−14復調回路112は、RFアンプ1
11からの画像データに8−14復調処理を施す。8−
14復調回路112は、記録系の8−14変調と逆に、
14ビットのデータを8ビットのコードに変換する。こ
の8−14復調回路112は、復調処理を施した画像デ
ータをECCデコーダ113に出力する。
【0034】ECCデコーダ113は、8−14復調回
路112からの画像データにデコード処理を施す。すな
わち、再生データ中に含まれるエラーを検出し、訂正可
能なエラーを訂正する。そして、このECCデコーダ1
13は、エラー訂正処理を施した画像データをMPEG
デコーダ114に出力する。MPEGデコーダ114
は、MPEGの復号を行い、ベースバンド信号を出力す
る。MPEGデコーダ114は、ベースバンド信号をノ
イズ低減回路115に対して出力する。
【0035】ノイズ低減回路115は、フィルタリング
処理を行うことで、MPEGデコーダ114からの画像
データに対してノイズ低減処理を施す。このノイズ低減
回路115は、ノイズ低減処理を施すことで、MPEG
デコーダ114でデコード処理を行ったことで生じたモ
スキートノイズやブロック歪みを低減する。また、この
ノイズ低減回路115は、制御回路120と接続されて
おり、この制御回路120からの制御信号に応じて制御
される。そして、このノイズ低減回路115では、ノイ
ズ低減処理を施した画像データを画質補正回路116に
出力する。
【0036】本実施の形態においては、ノイズ低減装置
115は、画像データを第1のブロックに分割し、この
ブロックに基づいて動きベクトルを求める。また、画像
データを第2のブロックに分割して周波数帯域に変換
し、上記動きベクトルに基づいて周波数帯域ごとに非線
形処理を施す。ここで、第1のブロックの境界と、第2
のブロックの境界とは、相関を有している。
【0037】また、本実施の形態においては、ノイズ低
減装置115は、画像データを構成するフィールド画像
を1:3又は3:1に補間して動き補償を施している。
【0038】画質補正回路116は、ノイズ低減回路1
15からの画像データに画質補正処理を施す。この画質
補正回路116は、画質補正処理として例えば輪郭補正
処理等を行う。また、この画質補正回路116は、後述
する制御回路120と接続されており、この制御回路1
20からの制御信号に応じて制御される。そして、この
画質補正回路116は、画質補正処理を施した画像デー
タをNTSCエンコーダ117に出力する。
【0039】NTSCエンコーダ117は、画質補正回
路116からの画像データに同期信号の付加、色差信号
の変調などの処理を施す。このNTSCエンコーダ11
7は、エンコード処理を施すことで、画像データをNT
SC方式の複合映像信号へ変換する。そして、このNT
SCエンコーダ117は、NTSC映像信号をD/A変
換回路118に出力する。
【0040】D/A変換回路118は、NTSCエンコ
ーダ117からの画像データにD/A変換処理を施す。
このD/A変換回路118は、D/A変換処理を施すこ
とで、アナログのNTSC方式の複合映像信号を発生す
る。そして、このD/A変換回路118は、D/A変換
処理を施した画像信号を出力端子119に対して出力す
る。
【0041】上述したノイズ低減回路104、ノイズ低
減回路115及び画質補正回路116に制御信号を供給
する制御回路120と関連して、例えばユーザにより操
作されて制御回路120に入力信号を供給する操作入力
部121が設けられている。
【0042】制御回路120は、例えばマイクロコンピ
ュータ等で構成され、上述のノイズ低減回路104、ノ
イズ低減回路115及び画質補正回路116に制御信号
を供給する。制御回路120は、操作入力部121から
の入力信号に応じて例えばブロック歪みの低減を行うた
めの制御信号をノイズ低減回路115に供給する。ま
た、制御回路120は、画質補正を行うか否かを示す制
御信号や、画質補正の程度を示す制御信号を画質補正回
路116に供給する。
【0043】操作入力部121は、例えばユーザ等がブ
ロック歪み低減のオン/オフの制御を行う時に選択的に
例えばスイッチ等が押圧されることで入力信号を生成出
力する。また、この操作入力部121は、画質補正の程
度をユーザが制御することができるスイッチ等も設けら
れており、ユーザが選択的にスイッチを押圧することで
入力信号を生成出力する。
【0044】本発明は、上述した記録再生装置におい
て、ノイズ低減回路104やノイズ低減回路115のよ
うにノイズ低減のために適用される信号処理回路であ
る。なお、本発明は、光ディスク以外の記録媒体を使用
する記録再生装置に対しても適用することができる。さ
らに、画像データの通信を行う場合にも適用することが
できる。
【0045】続いて、図2を参照して、信号処理回路の
実施の形態について説明する。この図2に示す、信号処
理回路の実施の形態においては、入力映像信号は、動き
ベクトル検出回路7により第1のブロックに分割されて
動きベクトルを検出される。また、入力映像信号は、直
交変換回路11により第2のブロックに分割され、減衰
器12により周波数帯域ごとに非線形処理が施される。
ここで、第1のブロックの境界と第2のブロックの境界
とは相関を有している。
【0046】画像信号に混入した白色雑音等のノイズ
は、減衰器12における非線形処理により抽出されて、
画像信号より低減される。このように信号処理回路は、
画像信号のノイズをフィールド間の自己相関を利用して
除去するものである。
【0047】また、本実施の形態においては、ノイズ低
減装置115は、画像データを構成するフィールド画像
を第1の補間フィルタ3と第2の補間フィルタ4によ
り、1:3又は3:1に補間して、動きベクトル検出回
路7にて検出した動きベクトルに基づいて、メモリコン
トローラ9から発せられる制御信号に応じて動き補償を
施している。このような補間処理により、インターレー
ス信号に対してフィールド間で自己相関が求められる。
【0048】図2に示す信号処理回路は、端子1に入力
された入力映像信号を補間する第1の補間フィルタ3
と、出力される出力映像信号をフィールド単位で記憶す
るフィールドメモリ2と、フィールドメモリ2からの映
像信号を補間する第2の補間フィルタ4とを有してい
る。
【0049】入力映像信号は、ディジタル映像信号であ
る。信号処理回路にアナログ映像信号を入力する場合
は、あらかじめA/Dコンバータでディジタル映像信号
に変換しておく。
【0050】第1の補間フィルタ3と第2の補間フィル
タ4は、入力映像信号が奇数、偶数フィールドでインタ
ーレース走査されている信号についてフィールド間で画
像データの相関を利用するような処理をする場合、1つ
のフィールド内で垂直方向に隣接する画素、すなわち走
査している連続した2本のラインを用いて空間的に一致
する位置に補間画素を算出して演算に利用する。
【0051】図3に示すように、映像信号は例えば奇数
フィールドを第1フィールドf1と、偶数フィールドを
第2フィールドf2とすると、第1のフィールドf1の
画素31,32に対して、第2のフィールドf2の画素
33,34は空間的位置の上下方向に関して交互に位置
している。
【0052】すなわち、第1フィールドf1内又は第2
フィールドf2内における垂直方向の画素の間隔(ライ
ン間隔)をLとすると、一方のフィールドにおいて垂直
方向に隣接する画素からそれぞれ等しいL/2の距離だ
け離れた中間位置に他方のフィールドの画素が位置して
いる。
【0053】例えば、第1のフィールドにおいて隣接す
る画素31,32からそれぞれL/2の距離に第2のフ
ィールドf2の画素33が位置している。また、第2の
フィールドf2の隣接する画素33,34から互いに等
しいL/2の距離に画素32が位置している。
【0054】第1の補間フィルタ3は、第1のフィール
ドf1に基づいて、画素35を含む補間された第1のフ
ィールドf1’を生成し、第2の補間フィルタ4は、第
2のフィールドf2に基づいて、画素36を含む補間さ
れた第2のフィールドf2’を生成する。これによっ
て、補間された第1のフィールドf1’と補間された第
2のフィールドf2’における画素は、空間的に一致し
た位置にあるようになる。
【0055】補間された第1のフィールドf1’の画素
35は、第1のフィールドf1の画素31,32から
3:1の距離にある。すなわち、画素35は、画素31
から3L/4の距離に、画素32からL/4の距離にあ
る。補間の係数は、これに応じて1:3になるようにす
る。すなわち、画素31,32の各値に対応する係数を
それぞれ1/4と3/4として、画素31,32の値を
重み付けして加算することにより画素35の値を求め
る。
【0056】補間された第2のフィールドf2’の画素
36は、第2のフィールドf2の画素33,34から
1:3の距離にある。すなわち、画素36は、画素33
からL/4の距離に、画素34から3L/4の距離にあ
る。補間の係数は、これに応じて3:1になるようにす
る。すなわち、画素33,34の各値に対応する係数を
それぞれ3/4と1/4として、画素33,34の値を
重み付けして加算することにより画素36の値を求め
る。
【0057】このような補間演算により、補間された第
1のフィールドf1’の画素と、補完された第2のフィ
ールドf2’の画素は、空間的に一致した位置にあるよ
うになる。
【0058】信号処理回路における入力画像にはノイズ
が混入されているが、ノイズは一般的に垂直方向のライ
ンで相関が少ないことが知られているため、このような
補間フィルタをかけることで、ノイズ成分による誤差も
抑止することが可能である。
【0059】フィールドメモリ2は、映像信号をフィー
ルド単位で記憶するものである。フィールドメモリ2か
らの出力信号は、フィールドメモリ2への入力信号に対
して約1フィールドの遅延を生じる。
【0060】信号処理回路は、第1の補間フィルタ3か
らの映像信号を記憶する第1のワークメモリ6と、第2
の補間フィルタ4からの映像信号を記憶する第2のワー
クメモリ5とを有している。
【0061】第1のワークメモリ6と第2のワークメモ
リ5は、ディレイラインなどの遅延回路で構成され、複
数のラインの信号を使用して動きベクトルを検出するた
めに利用される。
【0062】信号処理回路は、第1のワークメモリ6と
第2のワークメモリ5からの映像信号から動きベクトル
を検出する動きベクトル検出回路7と、動きベクトル検
出回路7にて検出された動きベクトルの有効/無効を判
定するベクトル有効/無効判定回路8と、ベクトル有効
/無効判定回路8における判定結果に基づいて第1のワ
ークメモリ6及び第2のワークメモリ5を制御するメモ
リコントローラ9とを有している。
【0063】動きベクトル検出回路7は、フィールド信
号の差分演算を行う際に動き量を補正するための動きベ
クトルの候補ベクトルを算出する。動きベクトル検出回
路7は、第1のワークメモリ6からの映像信号と第2の
ワークメモリ5からの1フィールド遅延した映像信号と
で、あるサーチ範囲内においてブロックマッチングを行
い、ブロックごとにベクトルを求める。ベクトルの最小
単位は、1画素である。
【0064】ブロックマッチングでベクトルを求める方
法は、画面内を複数の第1のブロックに分割し、ブロッ
クごとにフィールド間で座標にオフセットを付けながら
差分演算を行い、ブロックごとの差分を比較することで
ベクトルを算出する。具体的には、ブロックごとの差分
演算の結果の最小値を取る組み合わせに用いたオフセッ
トがベクトルの候補となる。
【0065】本実施の形態では、インターレース走査の
画像信号について、フィールド間の動き検出を行うため
に、第1の補間フィルタ3と第2の補間フィルタ4で内
挿処理によって、空間的に同一位置のラインの信号を生
成している。動きベクトル検出回路7は、補間により得
られた同一位置のラインの信号同士をブロックマッチン
グにより比較する。
【0066】ベクトル有効/無効判定回路8は、動きベ
クトル検出回路7で検出した候補ベクトルを動き補償に
適用することができるかどうかの判定を行う。この判定
には、動きベクトル検出回路7で動きベクトル算出する
際に行ったブロックマッチングの演算結果を利用する。
例えば、算出した全てのブロックの差分演算の結果の平
均値を、一定の閾値と比較する。この方法の場合、処理
は容易であるが、動きの激しい画像やノイズの多い画像
などでは有効判定が過剰になるため、動的に閾値を変更
するなどの処理が必要である。
【0067】また、上記の平均値と候補ベクトルに算出
された最小値自体を直接比較したり、候補ベクトルの周
囲の差分演算結果と比較することなどで判定を行う。ベ
クトル有効/無効判定回路8は、判定に基づいて、減衰
器12を制御する。この方法は入力画像の動きが激しい
場合や、ノイズの多い画像の場合でも対応可能である
が、画像の平坦な部分でノイズを誤検出しやすい。
【0068】また、上記の方法を併用することによって
も実現可能であり、この場合は誤検出を抑えることが可
能である。図4に、ブロックマッチングにより検出した
候補ベクトルの有効/無効の判定処理についての手順を
示す。この判定処理は、映像信号をフィールド画面ごと
に複数のブロックに分割し、各々のベクトルを算出する
ブロックごとに行うものとする。
【0069】判定処理が開始されると、ステップS11
において、ベクトルを算出するブロックと、ベクトルを
検出するサーチ範囲内のブロックとの差分演算を行う。
このサーチ範囲は、フィールドメモリ2から読み出した
1フィールド前の映像信号から読み出す。
【0070】ステップS12においては、サーチ範囲内
の差分演算結果の中から最小値と平均値を算出する。こ
のとき差分演算の最小値に対応するブロックを候補ベク
トルとし、このベクトルに対する有効/無効の判定を以
下で行う。
【0071】ステップS13において、上記の平均値を
あらかじめ定めた閾値K1と比較して平均値<K1の結
果を求め、この結果によって分岐する。
【0072】上記結果が“YES”、すなわち上記平均
値が閾値K1より小さい場合は、ベクトル算出するため
に比較の対象とした差分演算データの値が小さいことに
なり、正確にベクトルを算出した可能性が低いことにな
る。この場合は、ステップS14に進んでベクトルは無
効であると判定される。そして、ステップS21に進ん
で次のブロックの演算に移る。
【0073】上記結果が“NO”、すなわち上記平均値
が閾値K1以上の場合は、ステップS15に進み、最小
値の平均値に対する比 比=最小値/平均値 を算出する。そして、ステップS16に進む。
【0074】ステップS16においては、ステップS1
5で算出した比を閾値K2と比較して 比<K2 の結果を求め、この結果によって分岐する。
【0075】上記結果が“YES”、すなわち上記比が
閾値K2より小さい場合は、サーチ範囲の中で最小値と
他の差分演算値との差が小さいことを意味しているの
で、正確にベクトルを算出した可能性が低いことにな
る。この場合は、ステップS17に進んでベクトルは無
効であると判定する。そして、ステップS21に進んで
次のブロックの演算に移る。
【0076】上記結果が“NO”、すなわち上記比が閾
値K2以上の場合は、ステップS18に進み、最小値の
候補ベクトルとなっている座標の周囲の差分演算値との
差を算出する。そして、ステップS19に進む。
【0077】ステップS19においては、ステップS1
8で算出した差を閾値K3と比較して 差<K3 の結果を求め、この結果によって分岐する。
【0078】上記結果が“YES”、すなわち上記差が
閾値K3より小さい場合は、最小値とその周囲の差分演
算値に差が小さいことを意味しているので、ベクトル演
算結果に誤差が生じている可能性がある。この場合は、
ステップS20に進んでベクトルは無効であると判定す
る。そして、ステップS21に進んで次のブロックの演
算に移る。
【0079】上記結果が“NO”、すなわち上記差が閾
値K3以上の場合は、候補ベクトルが有効であったとし
て、ステップS21において有効判定がなされる。この
場合には、有効と判定されたベクトルを動きベクトルと
し、この動きベクトルに基づいて動き補償が行われる。
そして、ステップS22に進んで次のブロックの演算に
移る。
【0080】なお、ステップS20で無効と判定された
場合には、正しいベクトルである可能性もある。従っ
て、ステップS20の無効判定に対しては、ステップS
21で有効判定を行った場合と同じ処理や、部分的に適
応するなどの処理が可能である。
【0081】本実施の形態においては、動き補償を行う
ために求めたベクトルを適用する前に、ベクトルの有効
/無効判定を行うことで、処理の対象とする映像信号が
物体の変形などの動画像で、ベクトルが正確に検出でき
ない場合に問題を回避している。
【0082】メモリコントローラ9は、ベクトル有効/
無効判定回路8における上述のような判定に基づいて、
第1のワークメモリ6と第2のワークメモリ5を制御す
る。すなわち、メモリコントローラ9は、ベクトル有効
/無効判定回路8で、動きベクトル検出回路7で検出し
た候補ベクトルが有効であると判定されると、この候補
ベクトルに基づいて、映像信号に動き補償処理が施され
るように、第1のワークメモリ6と第2のワークメモリ
5に動き補償制御信号を送る。
【0083】信号処理回路は、第1のワークメモリ6か
らの映像信号から第2のワークメモリ5からの映像信号
を減算する差分手段である第1の減算器10と、第1の
減算器10からの信号に直交変換を施して周波数帯域に
変換する直交変換部11と、直交変換部11からの信号
を周波数帯域ごとに減衰させる減衰器12と、減衰器1
2からの信号に逆変換を施す逆変換部13とを有してい
る。
【0084】第1の減算器10は、第1のワークメモリ
6からの映像信号から第2のワークメモリ5からの映像
信号を減算する。第1の減算器10における減算処理に
より、差分信号を得る。第1の減算器10は、メモリコ
ントローラ9の制御の下に第1のワークメモリ6と第2
のワークメモリ5から動き補償を行うように、読み出さ
れた映像信号を減算して差分信号を得る。
【0085】直交変換部11は、第1の減算器10から
の差分信号に対して直交変換を施すことにより、差分信
号を周波数帯域へ変換する。
【0086】直交変換部11における直交変換としてア
ダマール変換を用いるとすると、変換時には空間的な映
像信号を矩形のブロックに分割して処理する必要があ
る、変換後の各値は周波的な差分信号となり、これらに
非線形処理を施した場合、上記直交変換を行う際に作成
したブロックごとに適用することになる。
【0087】上記信号処理回路では、動きベクトル検出
回路7でもブロック分割を行っており、算出したベクト
ルの適用や、ベクトルの有効/無効判定もこのブロック
単位で行っている。本実施の形態においては、動きベク
トル検出回路7におけるベクトル検出で利用したブロッ
クの境界と、直交変換部11におけるブロックの境界と
に相関を持たせることで、ベクトル検出の結果に応じた
非線形処理を適用させることが可能となる。
【0088】具体的には、相互のブロックを空間的座標
で一致させることや、整数倍、すなわち他方のブロック
をさらに分割することでブロックの間に相関を持たせる
ことができる。
【0089】すなわち、動きベクトル検出回路7におい
て分割した第1のブロックと、直交変換部11において
分割した第2のブロックについて境界を一致させること
により相関を持たせることができる。また、上記第1の
ブロック及び上記第2のブロックの一方を縦方向及び/
又は横方向にそれぞれ整数倍することにより得られた境
界を他方の境界と一致させることにより相関を持たせる
ことができる。
【0090】このように、本実施の形態では、動きベク
トル検出回路7にてフィールド画像を第1のブロックに
分割している。また、直交変換部11にてフィールド画
像を第2のブロックに分割している。
【0091】本実施の形態では、第1のブロックの境界
と第2のブロックの境界に相関を持たせることにより、
第2のブロックにおいて、第1のブロックに対して検出
された動きベクトルに対応した非線形処理を施してい
る。例えば、動きベクトル検出回路7にて第1のブロッ
クに対して検出されたベクトルが、ベクトル有効/無効
判定回路8にて無効と判定された場合には、減衰器12
は、当該第1のブロックに対応する第2のブロックに対
して、無効判定に応じた非線形処理を施す。
【0092】このように、第1のブロックの境界と第2
のブロックの境界とを相関を持たせることにより、第2
のブロックに対して、第1ブロックに対する動き補償に
応じた非線形処理を施すものである。このことによっ
て、ブロック境界における誤差の発生が低減される。
【0093】減衰器12は、直交変換部11から入力さ
れた周波数成分ごとに減衰処理を行うものである。減衰
器12は、複数の減衰器から構成される。減衰器12を
構成する複数の減衰器は、例えば各周波数帯域に対応す
るものである。
【0094】減衰器12を構成する各減衰器は、非線形
回路として構成され、非線形特性を有している。各減衰
器における入出力特性は、入力が小さい範囲では乗数K
=1として入力をノイズ成分として出力し、入力が中間
的レベルの範囲では、出力を所定値に制限し、入力が大
きい範囲では出力を小さくし、さらに、入力が大きい時
には、フレーム差分は、動きにより発生したものとし
て、出力を0としている。
【0095】動きベクトル検出回路7におけるベクトル
検出の結果によって減衰器12の非線形処理特性を制御
する場合、ベクトルが無効であるブロックについては、
差分信号にノイズ以外の成分が含まれている可能性が高
いため、ノイズ抽出の感度を下げるよう設定すること
や、帯域ごとにノイズの抽出量に重み付けをすることが
有効である。
【0096】また、検出したベクトル量により減衰器1
2の非線形特性を設定することも可能であり、例えば静
止している部分のほうが、ノイズが目立つ傾向にあるた
め、ノイズ抽出の感度を高めるなどの処理が考えられ
る。
【0097】さらに、減衰器12においては、画像信号
から検出した特徴信号に基づいて、非線形制御を制御す
ることができる。
【0098】減衰器12においては、算出した動きベク
トルの上記判定の結果が有効でない場合、非線型処理に
よるノイズ抽出時の検出パラメータを調整する等の対応
を行うことで誤差信号の発生を押さえている。
【0099】逆変換部13は、減衰器12にて周波数帯
域ごとに変換された信号について、逆変換を施して時間
軸上の空間的な信号に戻す。直交変換部11にてアダマ
ール変換が施される場合には、逆変換部13においては
逆アダマール変換が施される。
【0100】信号処理回路は、入力映像信号から逆変換
部13からの信号を減算して端子15に出力する第2の
減算器14を有している。
【0101】第2の減算器14は、入力映像信号から逆
変換部13の信号を減算する。すなわち、第2の減算器
14においては、入力映像信号と減衰器12にて抽出さ
れたノイズ成分を低減するように合成する。ノイズを低
減した信号は、出力映像信号となるほかに、次のフィー
ルドの処理のためにフィールドメモリ2に書き込まれ
る。
【0102】以上説明したように、本実施の形態は、映
像信号に含まれる白色雑音等のノイズを画像信号のフレ
ーム間の自己相関を利用して除去するものであり、フレ
ーム間の自己相関を利用する際に映像信号に対して動き
補償を施すものである。
【0103】本実施の形態は、映像信号の動き補償を行
うためのベクトル検出に用いるブロックの境界と、非線
形処理を行う際の帯域分割手段としてのアダマール変換
に用いるブロックの境界とに相関を持たせるものであ
る。
【0104】なお、上述の実施の形態においては、映像
信号を周波数帯域に分割する直交変換としてアダマール
変換を例示したが、本発明はこれに限定されない。他の
直交変換を用いることもできる。
【0105】
【発明の効果】本発明によると、入力映像信号の自己相
関を算出する際に、算出した動き補償に利用するベクト
ル情報、及び映像信号から検出できる特徴信号を、非線
形処理によるノイズ抽出処理に利用することで、良好な
ノイズ低減効果を得ることができる。
【0106】本発明は、映像信号の動き補償を行うため
の第1のブロックの境界と、非線形処理に直交変換を行
うための第2のブロックの境界とに相関を持たせること
により、第2のブロックに対して、第1のブロックでの
動き補償に応じた非線形処理を施す。これによって、ブ
ロック境界から発生するノイズを低減することができ
る。
【0107】本発明によると、補間フィルタにより、動
き補償を行う際のフィールド間の演算誤差を抑えると同
時に、ノイズ成分の混入による動き検出精度の低下を防
ぎ良好な動きベクトル検出を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】信号処理装置の概略的な構成を示すブロック図
である。
【図2】信号処理回路の実施の形態の構成を示す図であ
る。
【図3】第1の補間フィルタと第2の補間フィルタにお
ける補間処理を説明する図である。
【図4】有効/無効判定の処理を示すフローチャートで
ある。
【図5】従来の巡回型ノイズ低減装置の構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
2 フィールドメモリ、7 動きベクトル検出回路、8
ベクトル有効/無効判定回路、9 メモリコントロー
ラ、11 直交変換部、12 減衰器、13逆変換部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力映像信号を第1のブロックに分割
    し、この第1のブロックに基づいて動きベクトルを検出
    する動きベクトル検出手段と、 上記入力映像信号に対して、上記動きベクトル検出手段
    で検出した動きベクトルに基づいて動き補償を行った上
    で、1映像単位前の上記入力映像信号との差分信号を得
    る差分手段と、 上記差分手段で得た差分信号を第2のブロックに分割し
    て周波数帯域に変換する直交変換手段と、 上記直交変換手段で周波数帯域に変換された信号に対し
    て周波数帯域ごとに非線形処理を施す非線形処理手段
    と、 上記入力映像信号と上記非線形処理手段で非線形処理が
    施された信号とを合成する合成手段とを備え、 上記第1のブロックの境界と上記第2のブロックの境界
    とは、相関を有することを特徴とする信号処理装置。
  2. 【請求項2】 上記映像単位は、フレーム又はフィール
    ドであることを特徴とする請求項1記載の信号処理装
    置。
  3. 【請求項3】 上記直交変換は、アダマール変換である
    ことを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
  4. 【請求項4】 上記相関とは、上記第1のブロックの境
    界と上記第2のブロックの境界とが一致するものである
    ことを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
  5. 【請求項5】 上記相関とは、上記第1のブロック及び
    上記第2のブロックの一方を縦方向及び/又は横方向に
    それぞれ整数倍することにより得られた境界が、他方の
    境界と一致するものであることを特徴とする請求項1記
    載の信号処理装置。
  6. 【請求項6】 上記非線形処理手段は、上記ベクトル検
    出手段にて検出した動きベクトルに基づいて、上記第2
    のブロックごとに非線形処理を制御することを特徴とす
    る請求項1記載の信号処理装置。
  7. 【請求項7】 上記差分手段は、上記入力映像信号を構
    成するフィールド画像を垂直方向に1:3又は3:1に
    補間して、上記動きベクトル検出手段で検出した動きベ
    クトルに基づいて動き補償を行った上で、1映像単位前
    の上記入力映像信号との差分信号を得ること特徴とする
    請求項1記載の信号処理装置。
  8. 【請求項8】 上記動きベクトル検出手段で検出した動
    きベクトルの有効/無効を判定する有効/無効判定手段
    とを有し、上記差分手段は、上記有効/無効判定手段で
    の判定に基づいて、上記入力映像信号に対して上記動き
    ベクトルに基づいて動き補償を行った上で、1映像単位
    前の上記入力映像信号との差分信号を得ることを特徴と
    する請求項1記載の信号処理装置。
  9. 【請求項9】 入力映像信号の動きベクトルを検出する
    動きベクトル検出手段と、 上記入力映像信号に対して、上記動きベクトル検出手段
    で検出した動きベクトルに基づいて動き補償を行った上
    で、1映像単位前の上記入力映像信号との差分信号を得
    る差分手段と、 上記差分手段で得た差分信号に対して非線形処理を施す
    非線形処理手段と、 上記入力映像信号と上記非線形処理手段で非線形処理が
    施された信号とを合成する合成手段とを有し、 上記差分手段は、上記入力映像信号を構成するフィール
    ド画像を垂直方向に1:3又は3:1に補間して動き補
    償を行うことを特徴とする信号処理装置。
  10. 【請求項10】 上記映像単位は、フレーム又はフィー
    ルドであることを特徴とする請求項9記載の信号処理装
    置。
  11. 【請求項11】 入力映像信号を第1のブロックに分割
    し、この第1のブロックに基づいて動きベクトルを検出
    し、 上記入力映像信号に対して、上記動きベクトルに基づい
    て動き補償を行った上で、1映像単位前の上記入力映像
    信号との差分信号を得、上記差分信号を第2のブロック
    に分割して周波数帯域に変換し、 上記周波数帯域に変換された信号に対して周波数帯域ご
    とに非線形処理を施し、 上記入力映像信号と上記非線形処理が施された信号とを
    合成し、 上記第1のブロックの境界と上記第2のブロックの境界
    とは、相関を有することを特徴とする信号処理方法。
  12. 【請求項12】 上記映像単位は、フレーム又はフィー
    ルドであることを特徴とする請求項11記載の信号処理
    方法。
  13. 【請求項13】 上記直交変換は、アダマール変換であ
    ることを特徴とする請求項11記載の信号処理方法。
  14. 【請求項14】 上記相関とは、上記第1のブロックの
    境界と上記第2のブロックの境界とが一致するものであ
    ることを特徴とする請求項11記載の信号処理方法。
  15. 【請求項15】 上記相関とは、上記第1のブロック及
    び上記第2のブロックの一方を縦方向及び/又は横方向
    にそれぞれ整数倍することにより得られた境界が、他方
    の境界と一致するものであることを特徴とする請求項1
    1記載の信号処理方法。
  16. 【請求項16】 上記非線形処理手段は、上記ベクトル
    検出手段にて検出した動きベクトルに基づいて、上記第
    2のブロックごとに非線形処理を制御することを特徴と
    する請求項11記載の信号処理方法。
  17. 【請求項17】 入力映像信号の動きベクトルを検出
    し、 上記入力映像信号に対して、上記動きベクトルに基づい
    て動き補償を行った上で、1映像単位前の上記入力映像
    信号との差分信号を得、上記差分信号に対して非線形処
    理を施し、 上記入力映像信号と上記非線形処理が施された信号とを
    合成し、 上記入力映像信号を構成するフィールド画像を垂直方向
    に1:3又は3:1に補間して動き補償を行うことを特
    徴とする信号処理方法。
  18. 【請求項18】 上記映像単位は、フレーム又はフィー
    ルドであることを特徴とする請求項17記載の信号処理
    方法。
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