JP2009025462A - 光走査装置及び走査型画像表示装置 - Google Patents

光走査装置及び走査型画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光走査装置において、解像度を劣化させることなく、効果的にスペックルノイズを低減する。
【解決手段】光走査装置は、光源101からのコヒーレントな光束を走査する走査手段104と、走査手段からの光束から、互いに離間する複数の光束成分を発生させる光束成分発生手段110と、該複数の光束成分を互いに異なる入射角度で被走査面106に向かうように集光して、該被走査面おける同一位置にて重ね合わせる光学系105Bとを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コヒーレンスを有する光束を被走査面上で走査する光走査装置に関し、さらに該光束走査によって被走査面上に画像を形成する走査型画像表示装置に関する。
レーザ光等のコヒーレンスを有する光束をスクリーン上で走査することにより、画像を投射する走査型画像表示装置が種々提案されている。
特許文献1には、偏向器を用いて赤、緑、青の3色のレーザ光を2次元方向に走査することで、スクリーン上にカラー画像を表示するレーザ走査型ディスプレイの例が開示されている。レーザ光源は、その出力の高さと指向性によって走査型画像表示装置の光源として適している。ただし、レーザ光源はコヒーレンスが高いため、画像中にレーザ特有のスペックルノイズ(粒状の干渉パターン)が現われ、画質が劣化する。
スペックルノイズを低減する手法として、特許文献2には、光走査手段と投影レンズとの間に移動可能なディフューザを配置し、ディフューザ通過する走査光に時間的な位相変調を与える方法が開示されている。この方法では、フレーム毎に位相を変調し、それに対応じた異なるスペックルパターンを発生させて眼の時間分解能内で重ね合わせてスペックルコントラストを低減する。
特許文献3には、別のスペックルノイズ低減方法が開示されている。具体的には、位相ホログラムを用いて光源からのレーザビームを複数の部分ビームに分割し、スペックルパターンが時間的、空間的に平均化されるように、複数の部分ビームを1画素内で移動させて異なるスペックルパターンを発生させる方法が開示されている。
特開2003−021800号公報 特開2005−084117号公報 特表2001−509911号公報
しかしながら、特許文献2にて開示されたスペックル低減方法では、フレームレートを60(Hz)とし、眼の時間分解能を1/30(sec)とすると、眼の時間分解能内で発生するスペックルパターンは2種類である。この場合、スペックルコントラストは、約71%に低減するだけで、スペックル低減効果は低い。
走査型画像表示装置では、スクリーン上に結像したビームスポットを2次元走査するが、ある瞬間では1つのビームスポットのみがスクリーン上に投射され、眼の残像効果によって瞬間ごとのビームスポットが描く2次元画像が認識される。
このように、ビームスポットがある画素の位置に存在する時間は一瞬であるため、ディフューザを高速に移動させたとしても位相が変わる位置までディフューザが到達した時点ではビームスポットは別の位置に移動してしまう。これではディフューザを高速に移動させたとしても実質的なスペックル低減効果はなく、フレーム毎の位相変調と同等のスペックル低減効果しか得られない。
また、一般に、走査型画像表示装置では、1画素の大きさはスクリーン上に結像されるビームスポット径と同じか又はそれよりも若干小さなサイズとする。
しかし、特許文献3にて開示されたスペックル低減方法では、互いに平行な複数の部分ビームによって照射される範囲を1画素としており、該複数の部分ビームを位相ホログラムで集光して1画素内に複数のビームスポットを形成している。これを、ビームスポット径=1画素サイズに置き換えた場合には、1画素の領域が広がってしまい、解像度が劣化する
本発明は、解像度を劣化させることなく、効果的にスペックルノイズを低減することができる光走査装置及び走査型画像表示装置を提供する。
本発明の一側面としての光走査装置は、光源からのコヒーレントな光束を走査する走査手段と、走査手段からの光束から、互いに離間する複数の光束成分を発生させる光束成分発生手段と、該複数の光束成分を互いに異なる入射角度で被走査面に向かうように集光して、該被走査面おける同一位置にて重ね合わせる光学系とを有することを特徴とする。
また、本発明の他の側面としての光走査装置は、光源からのコヒーレントな光束を走査する走査手段と、走査手段からの光束から、それぞれピークを含む光量分布を有する複数の光束成分を発生させる光束成分発生手段と、該複数の光束成分を互いに異なる入射角度で被走査面に向かうように集光して、該被走査面おける同一位置にて重ね合わせる光学系とを有することを特徴とする。
なお、上記光走査装置を有し、被走査面に画像を形成する走査型画像表示装置も本発明の他の側面を構成する。
本発明によれば、光束成分発生手段からの複数の光束成分を互いに異なる入射角度で被走査面に向かわせて被走査面おける同一位置にて重ね合わせるので、解像度を殆ど劣化させることなくスペックルノイズを低減することが可能な光走査装置を実現できる。したがって、スペックルノイズが少ない良好な画像を表示可能な走査型画像表示装置を実現することができる。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1である光走査装置及びこれを備えた走査型画像表示装置の構成を模式的に示している。
101はレーザ光源であり、150は該レーザ光源を駆動する駆動回路である。駆動回路150には、パーソナルコンピュータ、DVDプレーヤ、テレビチューナ等の画像供給装置160からの画像情報が入力される。駆動回路150は、入力された画像情報に応じてレーザ光源101を変調駆動する。なお、このことは、後述する実施例でも同様である。
レーザ光源101から発せられたコヒーレントなレーザ光束(コヒーレンスを有するレーザ光束)は発散光束であり、その発散光束はコリメータレンズ102によって平行光束に変換される。ここでレーザ光源から発する光束は、コヒーレンス(コヒーレンシー)の高い光束(コヒーレントな光束)であることが望ましいが、少なくともコヒーレント(可干渉性がある)であれば足りる。コリメータレンズ102から射出した光束は、走査手段である走査ユニット104(水平走査デバイス104H及び垂直走査デバイス104V)によって2次元方向に走査されるとともに、結像光学系105を介してスクリーン(被走査面)106上に結像される。これにより、スクリーン106上に画像が投射(表示又は形成)される。
本実施例では、水平走査デバイス104Hとして、MEMS(Micro Electro-mechanical system)ミラーデバイスを用いている。MEMSミラーデバイスは、高い共振周波数でミラー部を揺動(振動)させることができる。また、ミラー部のサイズは、例えば1.5×1.3mmと小さい。一方、垂直走査デバイス104Vとしては、ガルバノミラーを用いている。
図1中、矢印Aは水平走査デバイス104Hのミラー部の揺動方向を示し、矢印Bは垂直走査デバイス104Vの回転方向を示している。水平走査デバイス104Hのミラー部が矢印A方向に揺動することで光束の水平方向での往復走査を行い、垂直走査デバイス104Vが矢印B方向に回転することにより光束がスクリーン106上を矢印C方向に走査される。
したがって、スクリーン106上には水平方向に往復する走査線107,108が画像の最上部から順次下方に形成されていき、画像の最下部に達すると再び画像の最上部へ戻る。この一連の動作によってスクリーン106上に1フレーム画像が形成される。そして、この動作を繰り返し行うことで、動画が表示される。実際には、ある瞬間においてはスクリーン106上には1つの光束のスポットしか存在しないが、スポットが2次元に走査されることで、観察者の残像効果により画像が認識される。
本実施例では、水平走査デバイス104Hを18kHzの共振周波数で駆動し、垂直走査デバイス104Vを60Hzで駆動している。これにより、往路と復路でそれぞれ300本の水平走査線を形成しており、水平方向800画素、垂直方向600画素のSVGAの画像をスクリーン106上に投射する。
なお、図1では、走査線106を模式的に示しているが、実際には、対角サイズ12インチで解像度がSVGAの画像を表示している。1画素の大きさは約300μmである。
また、走査手段としては、1つで光束の2次元走査が可能な2次元MEMSミラーデバイスを用いてもよい。
図2には、光走査装置の水平断面を示す。
レーザ光源101から発せられた発散光束は、コリメータレンズ102によって平行光束に変換され、開口絞り103により光束幅が制限されて水平走査デバイス104Hに入射する。
水平走査デバイス104Hによって水平方向に偏向された偏向光束は、走査光学系105Aと投影光学系105Bとにより構成される結像光学系105によってスクリーン106上にスポットとして結像される。ここで、走査光学系105Aは、水平走査デバイス104Hにより偏向された光束に中間結像面109を形成させる。
中間結像面109に形成されたスポットと重なるように、光束成分発生手段であるマイクロレンズアレイ110が配置されている。マイクロレンズアレイ110は、入射した1本の光束から、複数の光束成分としての複数の回折光束成分(以下、単に回折光束という)Dを発生させる。複数の回折光束Dは、投影光学系105Bによってスクリーン106上の1点に集光され、再びスポットとして結像する。
スクリーン106上の1点に集光されるとは、言い換えれば、スクリーン106上における同一位置にて重ね合わせられることと同義である。また、1点及び同一位置とは、1画素に相当する。
また、結像光学系105は、中間結像面109とスクリーン106の間に水平走査デバイス104Hの共役点を形成する。垂直走査デバイス104Vは、該共役点又はこれに近接した位置に配置され、レーザ光源101からの光束を垂直方向に走査する。
図3Aには、マイクロレンズアレイ110の形状の例を、図3Bには、マイクロレンズアレイ110により1本の光束から発生する複数の回折光束の分布の例をそれぞれ示す。
図3Aの左側に示すように、マイクロレンズアレイ110には、正六角形の外形を有する微小レンズMLがピッチ10μmで隣接配置されている。具体的には、微小レンズMLは、1つの微小レンズの周囲を6つの微小レンズが囲むように、言い換えれば、該周囲を囲む微小レンズの中心を結んだ線が六角形をなすように配置されている。以下、この配置を六角形配置という。このマイクロレンズアレイ110は、光路中に挿入されることにより、入射した1本の光束から複数の回折光束を発生させる回折素子として機能する。
図3Aの右側には、マイクロレンズアレイ110の断面(左側の図中のA−A線での断面)の形状を示す。マイクロレンズアレイ110は、1mm厚のガラス基板GP上に数十μm厚の微小レンズMLが形成されて構成されている。微小レンズMLの曲率を最適化することで、高い回折効率を得ている。
マイクロレンズアレイ110において微小レンズMLが六角形配置されているため、図3Bに示すように、マイクロレンズアレイ110により1本の光束から発生される回折光束の分布(ファーフィールドパターン)も六角形をベースとしたパターンとなる。
回折光束の分布の中心には、0次回折光束D0が存在し、その周囲に1次回折光束D1が6本存在する。各回折光束は、基本的には同じ光量比で回折されている。また、各回折光束は、互いに離間している。なお、1次回折光束D1の外側には、2次回折光束等の高次回折光束が存在するが、図には示していない。
本実施例では、マイクロレンズアレイ110で発生した0次回折光束D0と1次回折光束D1を複数の光束成分としてスクリーン106上の1点に集光させる。
ここで、「複数の光束成分(回折光束)」は、図13に示すように、光束成分ごとにピークを含む光量分布(強度分布)を有する(図13には、本実施例では使用しない2次の回折光束まで示している)。また、「複数の光束成分」は、特定の光量レベルT(ピーク光量の1/eとなる光量レベル)以上の光量部分においては互いに離間している。言い換えれば、特定の光量レベルT(ピーク光量の1/eとなる光量レベル)より低い光量部分においては互いに重なっていてもよい。本実施例では、このような状態の複数の光束成分(特定の光量レベル未満の光量分布を示している領域において重なっている複数の光束成分)を、互いに離間しているものとみなす。また、後述する実施例3でも説明するが、図13における0次回折光束と2次回折光束(回折次数は+2次でも−2次でもよい)、及び2次回折光束同士も互いに離間していると言える。
ただし、「複数の光束成分(互いに回折次数が異なる回折光束成分)」は、光束成分ごとにピークを含む光量分布を有していれば、互いに離間していなくてもよく、互いに隣接していてもよい(重複していてもよい)。図13において、特定の光量レベルTより若干低い光量部分T′まで含めた場合には、隣り合う光束成分は互いに隣接していると言うこともできる。以下の説明では、複数の光束成分が互いに離間している場合について説明するが、隣接している場合でも、それらの光束成分のスクリーンへの入射角度が異なる場合には、ある程度のスペックル低減効果を得ることができる。
以上の「複数の光束成分」の意味は、後述する他の実施例でも同じである。
レーザ光源は、発振波長が532nmの緑色レーザであり、微小レンズMLのピッチが10μmのマイクロレンズアレイ110に入射した光束は0次回折光束D0が0.00deg、1次回折光束D1が3.05degの角度で回折する。
図2に示した投影光学系105Bは、中間結像面109とスクリーン106とを共役関係とし、0次回折光束D0、1次回折光束D1を互いに異なる入射角度でスクリーン106に向かわせるように集光する。そして、0次回折光束D0と1次回折光束D1を、スクリーン106上の1点に集光させる(同一位置にて重ね合わせる)。
本実施例の光走査装置(又は走査型画像表示装置)におけるスペックルノイズ低減の原理について説明する。
通常のスクリーンは、表面粗さがレーザ光束の波長より十分大きく、表面粗さの相関長が照射スポット径より十分小さい。このため、スクリーン上の各点で散乱したレーザ光束の位相は、面の微視的な凹凸に対応してランダムになり、(−π、π)間で一様に分布する。
レーザ光束がスクリーンへ導光された際、スクリーンで散乱されたレーザ光束が観察者の眼の網膜上でランダムな位相関係にて重なり合い、網膜上に不規則な粒状の干渉パターンが発現する。この干渉パターンがスペックルである。
スペックル強度は、スペックルコントラストCを用いて定量化され、スペックル強度Iの標準偏差σIと平均値<I>とから、
として定義される。
また、スペックルノイズを低減する手法の1つに、互いに相関のない又は少ないN枚のスペックルパターンを重ね合わせて、スペックル強度を平滑化する方法がある。このとき、相関のないN枚のスペックルパターンを重ね合わせるとスペックルコントラストCは、1/√N倍に低減することが知られている。この手法を用いてスペックルノイズを低減するためには、互いに相関のない又は少ないN枚のスペックルパターンを発生させて重ね合わせる必要がある。特に、互いに相関のないN枚のスペックルパターンを発生させて重ね合わせることで、スペックルノイズの低減効果を最大とすることができる。
本実施例でも、互いに異なる(相関のない又は少ない)複数のスペックルパターンを発生させて重ね合わせることにより、スペックルノイズを低減する。
また、本実施例では、スペックルパターンの異なる度合いを、相関係数を用いて表現する。
各スペックルパターンの輝度X1,X2の相関係数rは、スペックル強度の平均値<X1>,<X2>を用いて、
と定義される。
図4には、スペックルパターンのパターン相関における角度依存性を示す。
このグラフは、スペックルパターンの角度依存性を実験的に求めた結果であり、横軸にスクリーンへの入射角(deg)をとり、縦軸にスペックルパターンの相関係数(a.u.)を取る。
この実験では、図2に示したようにレーザ光源101から発せられた1本のビームを2次元走査し、結像光学系105を介してスクリーン106に一様な画像を表示して、画像の中央付近をCCDカメラで撮像してスペックルパターンを取得した。
そして、走査される光束がスクリーン106に入射する角度を基準の入射角とし、入射角を少しずつ変化させた際に発生するスペックルパターンを撮像して基準の入射角におけるスペックルパターンとの相関をとった。
図4に示すように、基準の入射角から入射角を変化させていくと、相関係数が徐々に減少し、入射角を0.05degだけ変化させた時点で相関係数が0.4を下回った。また、入射角を0.08degだけ変化させた時点で相関係数が0.2を下回り、その後はほぼ0.0となった。
相関係数がr=1.0〜0.7の場合に強い相関があり、r=0.7〜0.4の場合にかなり相関があり、r=0.4〜0.2の場合にやや相関あり(相関が少ない)、r=0.2以下の場合に相関がほとんどないと判断できる。図4のグラフで、相関係数r=0.4となる入射角は0.045degであり、r=0.2となる入射角は0.076degである。
この結果は、基準の入射角に対して傾ける角度が小さ過ぎると発生するスペックルパターンが基準の入射角で発生するスペックルパターンと相関があることを示しており、これらを重ね合わせてもスペックルコントラストの低減効果を十分に得られない。
そこで、本実施例では、基準の入射角を有する基準光束成分がスクリーン106に到達する位置と同一位置に到達する別の光束成分を生成する。そして、該光束の入射角を基準光束の入射角に対して十分に傾けることにより、各光束によって発生するスペックルパターンの相関を低減する。
ここで、スペックルパターンの相関は、相関係数がr≦0.4となるようにするのがよい。さらに好ましくは、r≦0.2となるようにするのがよい。このため、基準光束成分の入射角に対して別の光束成分を傾ける角度(離間角度)を、0.045deg以上、さらに好ましくは0.076deg以上とするのがよい。
すなわち、
θd≧0.045deg …(1)
好ましくは、
θd≧0.076deg …(2)
を満足するとよい。
本実施例では、レーザ光源101から発せられた1本の光束から、回折素子であるマイクロレンズアレイ110により互いに離間して進む複数の光束成分を発生させ、これらの光束成分を再びスクリーン106上の1点に結像させる(同一位置にて重ね合わせる)。複数の光束成分は、スクリーン106上まで互いに十分な離間角度を維持しながら進み、スクリーン106上にて1点に集まる。
これにより、スクリーン106に入射する各光束成分によって発生するスペックルパターンの相関を減少させ、相関の少ないスペックルパターンの重ね合わせによりスペックルコントラストを効果的に低減することができる。
図5A及び図5Bには、それぞれ本実施例の光走査装置の水平断面及び垂直断面における結像光学系105を具体的に示す。また、表1には、結像光学系105の構成を示す。
走査光学系105Aは、2枚のレンズ105Aa,105Abで構成され、水平走査デバイス104Hからの偏向光束を中間結像面109に結像させる。
中間結像面109にはマイクロレンズアレイ110が配置され、走査光学系105Aにより、マイクロレンズアレイ110上を走査する1本の光束から、互いに離間する複数の回折光束Dを発生させる。
投影光学系105Bは5枚のレンズ105Ba,105Bb,105Bc,105Bd,105Beで構成され、マイクロレンズアレイ110からの複数の回折光束Dをスクリーン106上の1点にスポットとして集光させる。
投影光学系105Bのうち中間結像面109側の3枚のレンズ105Ba,105Bb,105Bcによって形成した水平走査デバイス104Hの共役点又はこれに近接する位置に垂直走査デバイス104Vが配置されている。垂直走査デバイス104Vは、水平走査デバイス104Hによって水平方向に走査されるスポットの垂直方向の走査を行い、スクリーン106上に2次元画像を表示する。
ここで、マイクロレンズアレイ110では、0次回折光束D0が0.00deg、1次回折光束D1が3.05degの角度で回折する。また、投影光学系105Bは、中間結像面109とスクリーン106とを共役関係としており、横倍率は9.6倍である。よって、1次回折光束D1は、0次回折光束D0に対して0.32degの角度θiをなしてスクリーン106に入射する。
図6には、スクリーン106へ入射する回折光束を示す。この図では、マイクロレンズアレイ110により発生した互いに離間した複数の回折光束のうち2本の回折光束がスクリーン106上で再び1点に集光する様子を模式的に示している。
図中、D0は基準光束成分としての0次回折光束であり、D1は1次回折光束である。これらは互いに向かい合うマージナル光線D0a,D1b間において離間角度θdだけ離間してスクリーン106に入射する。
相関がほとんどないスペックルパターンを得るためには、マイクロレンズアレイ110により発生した複数の回折光束を互いに0.076deg(又は0.045deg)以上の離間角度だけ離間させてスクリーン106に入射させることが重要である。
そこで、本実施例では、0次回折光束D0の上側のマージナル光線D0aと、1次回折光束D1の下側のマージナル光線D1bとを、0.076deg以上の離間角度θdだけ離間させている。このために、1次回折光束D1を、0次回折光束D0に対して、θi=0.32degの角度をなすようにスクリーン106に入射させる。
また、本実施例では、スポット径W=300μm、波長λ=532nmであり、スクリーン106に入射する光束の開口数NAは、次式で表される。
ここで、k=1.64であり、NA=0.00145となる。
また、スクリーン106への入射光束の開き半角θnaは、次式で表される。
NA=0.00145より、スクリーン106への入射光束の開き半角θnaは0.0833degとなる。
スクリーン106に入射する際の0次回折光束D0の上側マージナル光線D0aと1次回折光束D1の下側マージナル光線D1bとの間の離間角度θdは、次式で表される。
したがって、スクリーン106に入射する際の0次回折光束D0の上側マージナル光線D0aと1次回折光束D1の下側マージナル光線D1bとの離間角度は、θd=0.151degとなり、前述した条件(1)及び(2)を満足する。
このように、マイクロレンズアレイ110で発生した複数の回折光束(光束成分)を互いに十分離間させ、互いに異なる入射角度でスクリーン106に入射させる。これにより、それぞれの回折光束によって発生するスペックルパターンを相関の低いパターンとすることができる。このとき、1次回折光束D1は、図3Bに示した隣り合う1次回折光束とも0.151degの離間角度で離間している。このため、1本の0次回折光束D0と6本の1次回折光束D1の計7本の光束が、互いに十分に大きな離間角度で離間してスクリーン106に向かい、スクリーン106上の一点に集光する。
ここで、上記7本の回折光束をスクリーン106上の1点に集光させて走査を行った場合の描かれた画像のスペックルコントラストは、C=0.09であった。
一方、従来の光走査装置(又は走査型画像表示装置)では、1本の光束でスクリーン上を走査していた。この従来と同等の条件で画像を表示させるために、本実施例の光走査装置からマイクロレンズアレイ110を取り外し、1本の光束を走査した。このときに描かれた画像のスペックルコントラストは、C=0.24であった。なお、スクリーン上に結像されるスポット径はどちらの場合も約300μmであり、解像力には殆ど変化はなかった。
従来の画像に対する本実施例の画像におけるスペックルコントラストの減少が、スペックル低減効果を示している。以下、このスペックル低減効果をスペックルコントラストの比から算出した低減率で表現する。
マイクロレンズアレイ110から発生した7本の回折光束が互いに十分に大きな離間角度を維持しつつスクリーン106の1点に入射することにより、スペックルコントラストをC=0.24からC=0.09へと0.375(倍)に低減することができる。
また、前述したように相関のないN枚のスペックルパターンを重ね合わせるとスペックルコントラストCは1/√N倍に低減するので、1/√NにN=7を代入すると、1/√7=0.378となり、本実施例のスペックル低減効果0.375(倍)とほぼ一致する。
よって、本実施例において7本の回折光束により発生するスペックルパターンは、互いに相関のほとんどないパターンと言える。このように、マイクロレンズアレイ110により、十分な離間角度でスクリーン106に向かってスクリーン106上の一点に集光する7本の回折光束を発生させる構成とすることで、良好なスペックル低減効果を得ることができる。
以上説明したように、本実施例によれば、光源101からの光束から、光束成分発生手段としてのマイクロレンズアレイ110によって、互いに離間する複数の光束成分を発生させる。そして、該複数の光束を互いに異なる入射角度でスクリーン106に向かわせ、スクリーン106上における一点(同一位置)にて重なり合うように集光する。これにより、各光束成分によって発生するスペックルパターンの相関を減らし、重ね合わせたスペックルパターンのスペックルコントラストを効率良く低減することができる。
また、互いに離間する複数の光束成分を発生させても、スクリーン106上に結像されるスポット径を殆ど変化させないので、解像度の劣化を招くことなくスペックルコントラストを低減することができる。
上記実施例1で説明した(及び後述する他の実施例にて説明する)構成は、RGBの3色の色光を発する光源を用いる場合にも適用することができる。すなわち、実施例1に示した構成を応用してカラー画像を投射する光走査装置及び走査型画像表示装置を構成することができる。
図7には、本実施例の装置にて用いられるカラー光源ユニットの例を示す。カラー光源ユニット701は、例えば発振波長640nmの赤色半導体レーザ701aと、発振波長532nmの緑色レーザ光源701bと、発振波長440nmの青色半導体レーザ701cの3つのレーザ光源を用いて構成される。なお、緑色レーザ光源701bとしては、赤外レーザから波長変換により緑色レーザを発生させるSHG方式の光源を用いてもよい。
これらのレーザ光源701a,701b,701cから発せられた光束は、それぞれに対応したコリメータレンズ702a,702b,702cによって平行光束に変換された後、ダイクロイックプリズム713で1本のビームに合成される。そして、開口絞り703によって光束幅を制限されて、実施例1にて説明した走査ユニットによって走査され、スクリーン上に投射される。
このような光走査装置において、実施例1で説明したマイクロレンズアレイ110での回折角が最も大きくなるのは赤色光束であり、最も小さくなるのは青色光束である。各波長の比視感度は、波長640nmで約0.2、波長532nmで約0.9、波長440nmで約0.02である。このため、青色の比視感度が極端に低く、スペックルも観察者には殆ど観察されない。したがって、緑色及び赤色の光束において、実施例1で説明した離間角度に関する条件(1),(2)を満足するとよい。特に、緑色は比視感度が高く、スペックルが目立つ傾向にあるので、マイクロレンズアレイ110を緑色に最適化してもよい。これにより、3色レーザ光源を用いたカラー画像用の光走査装置及び走査型画像表示装置においても、スペックルを低減した良好な画像を表示することができる。
図8には、本発明の実施例3である光走査装置(及び走査型画像表示装置)の水平断面を示している。
本実施例は、走査手段として、1つで光束を2次元方向に走査可能な2次元走査デバイスを用いた点と、光束成分発生手段としてのマイクロレンズアレイにおける微小レンズのピッチを20μmとした点で、実施例1と異なる。
レーザ光源801から発せられたコヒーレントな光束(レーザ光束、発散光束)は、コリメータレンズ802によって平行光束に変換され、開口絞り803によって光束幅を制限されて2次元走査デバイス804に入射する。
2次元走査デバイス804によって水平方向及び垂直方向に偏向された偏向光束は、走査光学系805A及び投影光学系805Bとにより構成される結像光学系805によってスクリーン806上にスポットとして結像される。
走査光学系805Aは、2次元走査デバイス804によって水平方向及び垂直方向に偏向された光束を一旦結像させて中間結像面809を形成する。中間結像面809に形成されたスポットと重なるように光束成分発生手段としてのマイクロレンズアレイ810が配置されている。
マイクロレンズアレイ810は、入射した1本の光束から、複数の回折光束(光束成分)Dを発生させる。投影光学系805Bは、該複数の回折光束Dをスクリーン806上の1点に集光して、すなわちスクリーン806上の同一位置にて重ね合わせて、スポットを形成する。このような構成により、レーザ光源801からの光束が2次元方向に走査され、スクリーン806上に2次元画像が投射(表示又は形成)される。
本実施例のマイクロレンズアレイ810は、図3Aに示したように微小レンズが六角形配置されて構成されているが、微小レンズのピッチは、実施例1の2倍の20μmであり、回折光束が発生する角度を実施例1よりも狭くしている。これにより、実施例1と同等の開口数NAであっても、0次回折光束や1次回折光束に加えて2次回折光束や2次回折光束の間に生じる1次回折光束を用いることができる。これにより、スクリーン806に到達する光量を増加させることができる。
図9には、本実施例において、マイクロレンズアレイ810で発生する回折光束の分布を示す。
回折光束の分布の中心には、0次回折光束D0が1本存在し、その周囲に1次回折光束D1が6本存在する。さらに、その外側には、2次回折光束D2が6本存在する。また、隣り合う2次回折光束D2の間には、1次回折光束(以下、対角方向の1次回折光束という)T1が存在する。
詳しくは後述するが、本実施例では、0次回折光束D0に対して1次回折光束D1の一部が重なっている。一方、0次回折光束D0に対して、2次回折光束D2は離間している。なお、2次回折光束D2及び対角方向の1次回折光束T1の外側には、3次回折光束等の高次回折光束が存在するが、図には示していない。
本実施例では、マイクロレンズアレイ810で発生した0次回折光束D0、2次回折光束D2及び対角方向の1次回折光束T1を複数の光束成分として投影光学系805Bによってスクリーン806上の1点に集光させる。すなわち、本実施例では、回折素子としてのマイクロレンズアレイ810で発生する複数の回折次数の回折光束成分のうち一部の回折次数の回折光束成分をスペックル低減のために用いる。6本の1次回折光束D1は、スクリーン806に入射するが、スペックル低減には利用されない「他の光束成分」に相当する。
レーザ光源は波長532nmの緑色レーザ光束を用いている。各次数の回折角は0次回折光束D0が0.00deg、1次回折光束D1が1.52deg、2次回折光束D2が3.05deg、対角方向の1次回折光束T1が2.64degである。本実施例では、実施例1と同じ開口の中に上記19本の回折光束が入射する。
図10には、上記複数の回折光束がスクリーン806に入射する様子を示す。
スクリーン806へ入射する際、1次回折光束D1は0次回折光束D0に対してθi1=0.16degの角度をなす。2次回折光束D2は0次回折光束D0に対してθi2=0.32deg、対角方向の1次回折光束T1は0次回折光束D0に対して0.28degの角度をなす。
本実施例では、1次回折光束D1はその一部が0次回折光束D0と重なってスクリーン806に入射する。このため、1次回折光束D1によって発生するスペックルパターンは、0次回折光束D0によって発生するスペックルパターンに対して中程度の相関を持つ。この場合でも多少のスペックル低減効果はあるが、7枚のスペックルパターンを重ね合わせたときに本来得られるスペックル低減効果(1/√7=0.378)と比べると、低減率が大幅に小さくなってしまう。
そこで、本実施例では、0次回折光束D0に対して大きな角度をなして離間する2次回折光束D2と対角方向の1次回折光束T1とを有効に利用することにより、スペックル低減効果を向上させる。
2次回折光束D2は、0次回折光束D0に対してθi2=0.32degの角度をなしてスクリーン806に入射し、実施例1と同様に、スクリーン806への入射光束の開き半角θna=0.0833degである。
0次回折光束D0の上側マージナル光線D0aと2次回折光束D2の下側マージナル光線D2bとの間の離間角度θdは、0.151degであり、前述した条件(1),(2)を満足する。このため、2次回折光束D2は、0次回折光束D0と相関が殆どないスペックルパターンを発生することができる。
また、6本の2次回折光束D2は、互いにθd=0.151degの離間角度で離間しており、それぞれが相関の殆どないスペックルパターンを発生することができる。
一方、対角方向の1次回折光束T1は、0次回折光束D0に対してθd=0.108degの離間角度で離間しており、隣り合う対角方向の1次回折光束T1も同様の離間角度で離間している。よって、対角方向の1次回折光束T1も0次回折光束D0とほとんど相関がないパターンを発生させることができる。
しかし、対角方向の1次回折光束T1は、2次回折光束D2とは離間しておらず、2次回折光束D2によって発生するスペックルパターンと相関があるスペックルパターンを発生させる。2次回折光束D2と対角方向の1次回折光束T1とが同時に存在する場合、対角方向の1次回折光束T1は隣り合う2次回折光束D2が発生させるスペックルパターンの光量を増加させ、影響力を増大させる。そこで、2次回折光束D2と対角方向の1次回折光束T1との総和の光量がスペックル低減に寄与する。
各次数の回折光束の光量(和)の割合は、0次回折光束D0が3%、1次回折光束D1が22%、2次回折光束D2が37%、対角方向の1次回折光束T1が38%である。このため、2次回折光束D2と対角方向の1次回折光束T1とで、スクリーン806に入射する全光束成分(0次〜2次の回折光束D0〜D2,T1)の光量の総和の75%を占めている。0次回折光束D0の光量も加えれば、78%を占めることになる。
このように、スペックル低減に寄与する複数の光束成分(D0,D2,T1)の光量の総和が、該複数の光束成分(D0,D2,T1)及び他の光束成分(D1)の光量の総和の半分以上を占めるように構成することで、十分なスペックル低減効果が得られる。
また、回折光束1本当たりの光量の割合は、0次回折光束D0が3.1%、1次回折光束D1が3.7%、2次回折光束D2が6.1%、対角方向の1次回折光束T1が6.7%である。これは、図13において、0次回折光束D0と1次回折光束D1の光量が、2次回折光束D2と対角方向の1次回折光束T1のそれよりも低い場合である。
そして、これら19本の回折光束の光量の平均値5.3%に対して、2次回折光束D2と対角方向の1次回折光束T1の割合を高くし、1次回折光束D1の割合が低い。このように0次回折光束D0に対して離間する2次回折光束D2と対角方向の1次回折光束T1のうちどちらか一方又は両方に光量を集中させるとよい。
このように、複数の光束成分(D0,D2,T1)のうち半数以上の光束(D2,T1)が、該複数の光束成分(D0,D2,T1)及び他の光束成分(D1)の平均光量以上の光量を有する構成とすることにより、十分なスペックル低減効果が得られる。
マイクロレンズアレイ810によって発生した19本の回折光束を、スクリーン上の1点に集光させた状態で走査を行うことでスクリーン806上に描いた画像のスペックルコントラストは、C=0.095であった。
一方、マイクロレンズアレイ810を取り外して、1本の光束で描いた画像のスペックルコントラストは、C=0.24であった。
したがって、本実施例におけるスペックル低減効果は0.396倍であり、スペックルコントラストが1/√N倍になることから逆算すると、相関がないスペックルパターンの枚数はN=6.4枚となる。
ここで、前述したように2次回折光束D2と対角方向の1次回折光束T1とは十分に離間していないので、相関がないスペックルパターンを発生させることができない。
このため、マイクロレンズアレイ810から発生した19本の回折光束のうち、1本の0次回折光束D0と6本の2次回折光束D2(又は対角方向の1次回折光束T1)の7本の光束のみが互いに相関が殆どないスペックルパターンを発生させることができる。そして、この7枚のスペックルパターンが重ね合わさることにより、スペックルコントラストを0.396倍に低減させたと言える。
本実施例によれば、マイクロレンズアレイ810から、互いに離間する複数の光束成分と他の光束成分とが発生し、これらが一部重なっている場合であっても、該複数の光束成分に光量を集中させることで、高いスペックル低減効果を得ることができる。
また、2次回折光束D2と対角方向の1次回折光束T1のように十分な離間角度を有さない光束成分同士では相関が殆どない(又は少ない)スペックルパターンを発生させることはできない。しかし、対角方向の1次回折光束T1は、これに隣り合う2次回折光束D2のスペックルパターンに光量を付加し、その影響力を向上させる。
そこで、基準光束成分である0次回折光束D0に対して十分に離間している2次回折光束D2と対角方向の1次回折光束T1とに光量を集中させても同様の効果が得られる。このとき、基準光束成分に対して十分に離間している光束に、スクリーン806に入射する全光束成分の平均値以上の光量を与えるとよい。
さらに、マイクロレンズアレイ810の曲率半径を最適化することで、好ましい回折光束の光量分布を得ることができる。本実施例では、ピッチ20μmで曲率半径46μmの微小レンズにより構成されたマイクロレンズアレイ810を用いて、基準光束成分に対して十分に離間する光束成分に光量を集中させている。具体的には、前述したように、回折光束1本当たりの光量の割合を、2次回折光束D2で6.1%、対角方向の1次回折光束T1で6.7%と、スクリーン806に入射する全光束成分の平均値5.3%よりも高くしている。
また、本実施例のように、光束成分発生手段として回折素子を用いた場合は、その回折効率が問題となる。本実施例のように、2次回折光束までの回折光束19本を用いた場合には、1次回折光束までの回折光束7本を用いる場合と比べて、トータルの回折効率が高くなり、光源からの光束に対する光量ロスを低減することができる。
さらに、本実施例では、2次回折光束までの19本の回折光束を使用したが、4次、6次、8次及び10次回折光束等のより高次の回折光束を用いれば、更なるスペックル低減効果を得ることができる。
図11A及び図11Bには、本発明の実施例4である光走査装置(及び走査型画像表示装置)の水平断面及び垂直断面を示している。
本実施例の光源1101は、例えば赤色半導体レーザである。光源1101から発せられたコヒーレントなレーザ光束は、コリメータレンズ1102によって平行光束に変換され、開口絞り1103によって光束幅が制限されて水平走査デバイス1104Hに入射する。水平走査デバイス1104Hは、実施例1と同様のMEMSミラーデバイスであり、光源1101からの光束を水平方向に偏向(走査)する。
水平走査デバイス1104Hで偏向された光束は、結像光学系1105の一部である走査レンズ1105Aにより形成された水平走査デバイス1104Hの共役点に向かう。そして、該共役点又はこれに近接した位置に配置された垂直走査デバイス1104Vによって垂直方向に偏向(走査)される。このように走査された光束は、投影レンズ1105Bによってスクリーン1106にスポットとして結像される。これにより、スクリーン1106上に2次元画像が投射(表示又は形成)される。
本実施例では、水平走査デバイス1104Hと走査レンズ1105Aとの間に、互いに離間する複数の光束成分を垂直方向において発生させる光束成分発生器1110を配置している。
図12に、光束成分発生器1110の垂直断面を示す。光束成分発生器1110は、第1及び第2ハーフプリズム1110A,1110Bと、折り返しミラー1110Cとを用いて構成されている。光束成分発生器1110は、入射した光束Liから垂直方向において互いに離間する4本の光束成分Lo1,Lo2,Lo3,Lo4を発生させる。
入射光束Liは、第1ハーフプリズム1110Aに入射し、透過光束と反射光束とに分離される。第1ハーフプリズム1110Aを透過した光束は、第2ハーフプリズム1110Bに入射し、ここでも透過光束と反射光束とに分離される。
第2ハーフプリズム1110Bを透過した光束は、第1射出光束成分Lo1となる。また、第2ハーフプリズム1110Bで反射した光束は、折り返しミラー1110Cで反射されて第1射出光束Lo1に対して平行な第3射出光束成分Lo3となる。
一方、第1ハーフプリズム1110Aで反射した光束は、折り返しミラー1110Cで反射されて第2ハーフプリズム1110Bに入射し、ここで透過光束と反射光束とに分離される。そのうちの透過光束は第2射出光束成分Lo2となり、反射光束は、折り返しミラー1110Cで反射されて第4射出光束成分Lo4となる。
このように、本実施例の光束成分発生器1110は、入射した1本の光束Liから、垂直方向にて互いに離間し、かつ互いに平行な(平行とみなせる程度に平行からずれている場合も含む)光束成分Lo1,Lo2,Lo3,Lo4を発生させる。
図11Bに示すように、光走査装置の垂直断面では、水平走査デバイス1104Hによって偏向された光束Liから、光束成分発生器1110によって4本の離間した光束成分Lo1,Lo2,Lo3,Lo4が発生されている。これらの光束成分Lo1,Lo2,Lo3,Lo4は、走査レンズ1105Aを介して垂直走査デバイス1104Vに入射する。
垂直走査デバイス1104Vで偏向された4本の光束成分Lo1,Lo2,Lo3,Lo4は、投影レンズ1105Bによってスクリーン1106上の1点に集光される、すなわちスクリーン1106上の同一位置にて重ね合わせられる。このとき、4本の光束成分Lo1,Lo2,Lo3,Lo4は、互いに離間したまま(離間角度を持って)スクリーン1106に向かい、スクリーン1106上で同一位置に入射する。
このように、離間させた複数の光束成分をスクリーン1106上の1点に集光させると、各光束成分によって発生したスペックルパターンは互いに相関が殆どないスペックルパターンとなる。そして、これら相関が殆どない複数のスペックルパターンが重なり合うことで、1本の光束を走査して画像を表示させる場合と比べて、スペックルコントラストを大幅に低減することができる。
本実施例の場合、スクリーン1106上の1点に入射させる光束成分はN=4本であるので、スペックルコントラストを1/2に低減することができる。
以上説明したように、上記各実施例では、光源からの1本の光束から互いに離間した複数の光束成分を発生させ、これらを集光してスクリーンに向かわせ、スクリーン上の1点(同一位置)にて重ね合わせる。これにより、互いに相関が殆どない又は少ない複数のスペックルパターンを同時に発生させることができ、それらが重なり合うことで、スペックルコントラストを低減させることができる。しかも、高い解像力を確保することができる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
例えば、上記実施例では、互いに離間した複数の光束成分を発生させるためにマイクロレンズアレイ(回折素子)やハーフミラーを用いた場合について説明した。しかし、ホログラムや、複数の偏光ビームスプリッタと折り返しミラーを組み合わせたもの等、他の光束成分発生手段を用いてもよい。
本発明の実施例1である光走査装置及び走査型画像表示装置の構成を示す模式図。 実施例1の装置の水平断面図。 実施例1の装置で用いられるマイクロレンズアレイの構造を示す図。 実施例1におけるマイクロレンズアレイからの回折光束の分布パターンを示す図。 スペックルパターンの相関と入射角度との関係を示す図。 実施例1の装置における結像光学系の水平断面図。 実施例1の装置における結像光学系の垂直断面図。 実施例1においてスクリーンに入射する光束成分の説明図。 本発明の実施例2である光走査装置及び走査型画像表示装置において用いられるカラー光源ユニットの構成を示す図。 本発明の実施例3である光走査装置及び走査型画像表示装置の水平断面図。 実施例2におけるマイクロレンズアレイからの回折光束の分布パターンを示す図。 実施例2においてスクリーンに入射する光束成分の説明図。 本発明の実施例4である光走査装置及び走査型画像表示装置の水平断面図。 本発明の実施例4である光走査装置及び走査型画像表示装置の垂直断面図。 実施例4にて用いられる光束成分発生器の垂直断面図。 実施例における複数の光束成分の光量分布を示す概念図。
符号の説明
101、701、801、1101 レーザ光源
102、702、802、1102 コリメータレンズ
103、703、803、1103 開口絞り
104H、1104H 水平走査デバイス
104V 1104V 垂直走査デバイス
105、805、1105 結像光学系
105A、805A、1105A 走査光学系
105B、805B、1105B 投影光学系
106、806、1106 被走査面(スクリーン)
109、809 中間結像面
110、810 マイクロレンズアレイ
804 2次元走査デバイス
1110 光束分離器

Claims (8)

  1. 光源からのコヒーレントな光束を走査する走査手段と、
    前記走査手段からの光束から、互いに離間する複数の光束成分を発生させる光束成分発生手段と、
    前記複数の光束成分を互いに異なる入射角度で被走査面に向かうように集光して、該被走査面おける同一位置にて重ね合わせる光学系とを有することを特徴とする光走査装置。
  2. 前記光束成分発生手段は、前記走査手段からの光束から、前記複数の光束成分と前記光学系により前記被走査面に導かれる他の光束成分とを発生し、
    前記複数の光束成分のうち半数以上の光束成分は、前記複数の光束成分及び前記他の光束成分の平均光量以上の光量を有することを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記光束成分発生手段は、前記走査手段からの光束から、前記複数の光束成分と前記光学系により前記被走査面に導かれる他の光束成分とを発生し、
    前記複数の光束成分の光量の総和が、前記複数の光束成分及び前記他の光束成分の光量の総和の半分以上であることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  4. 前記光束成分発生手段は、回折素子であり、
    前記複数の光束成分は、前記回折素子で発生する複数の回折次数の回折光束成分のうち一部の回折次数の回折光束成分であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の光走査装置。
  5. 前記複数の光束成分が前記被走査面に向かうときの前記複数の光束成分の離間角度をθdとするとき、以下の条件を満足することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の光走査装置。
    θd≧0.045(deg)
  6. 前記複数の光束成分が前記被走査面に向かうときの前記複数の光束成分の離間角度をθdとするとき、以下の条件を満足することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の光走査装置。
    θd≧0.076(deg)
  7. 光源からのコヒーレントな光束を走査する走査手段と、
    前記走査手段からの光束から、それぞれピークを含む光量分布を有する複数の光束成分を発生させる光束成分発生手段と、
    前記複数の光束成分を互いに異なる入射角度で被走査面に向かうように集光して、該被走査面おける同一位置にて重ね合わせる光学系とを有することを特徴とする光走査装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1つに記載の光走査装置を有し、前記被走査面に画像を形成することを特徴とする走査型画像表示装置。
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