JP2015169710A - プロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】スペックルを低減でき、表示品質に優れたプロジェクターを提供する。【解決手段】本発明のプロジェクター1は、第1の光ビームと第2の光ビームとを含む照明光を射出する照明装置2R,2G,2Bと、照明光を変調することで画像光を生成する液晶ライトバルブ3R,3G,3B(光変調装置)と、射出瞳を有し、光変調装置から射出される画像光を被投射面に投射する投射光学系5と、を備える。画像光は、照明光と光変調装置とによって生成された複数の回折光と複数の0次光とからなる。射出瞳において、第1の光ビームに対応する回折光によるスポットは、第2の光ビームに対応する0次光によるスポットと、第2の光ビームに対応する回折光によるスポットの、少なくとも一方の少なくとも一部と重なっている。【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクターに関する。
レーザー光源を用いたプロジェクターは、装置の小型化が図れる、色再現性に優れる、瞬時点灯が可能である、光源の寿命が長い、等の利点を有している。一方、レーザー光源から発せられるレーザー光は、一般的にコヒーレント光である。そのため、この種のプロジェクターでは、レーザー光の干渉により生じる斑点模様、いわゆるスペックルがスクリーン上に視認される場合がある。これにより、表示品質が大きく低下する。
レーザー光源を用いたプロジェクターにおいて、スペックルに起因する表示品質の低下を抑えるための対策が採られている。特許文献1に、光源と光変調素子との間に、投射光学系の射出瞳における光強度の空間分布を均一化する均一化光学素子(拡散光学素子)を備えた投射型映像表示装置が開示されている。
また、特許文献2には、レーザーアレイ光源を備えた画像表示装置において、入射光を重畳して被照射面を均一に照明するために第1フライアイレンズと第2フライアイレンズとからなるインテグレーター光学系を用いることが開示されている。
特開2011−180281号公報 特開2013−15762号公報
特許文献1の投射型映像表示装置は均一化光学素子を備えているが、単に均一化光学素子を備えただけではスペックルの低減効果が未だ不十分である。また、特許文献2については、レーザー光源を用いた画像表示装置であるが、スペックルについては何ら考慮されていない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。本発明の一つの態様は、スペックルを充分に低減でき、表示品質に優れたプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの態様のプロジェクターは、第1の光ビームと第2の光ビームとを含む照明光を射出する照明装置と、前記照明光を変調することで画像光を生成する光変調装置と、射出瞳を有し、前記光変調装置から射出される画像光を被投射面に投射する投射光学系と、を備え、前記画像光は、前記照明光と前記光変調装置とによって生成された複数の回折光と複数の0次光とからなり、前記射出瞳において、前記第1の光ビームに対応する回折光によるスポットは、前記第2の光ビームに対応する0次光によるスポットと、前記第2の光ビームに対応する回折光によるスポットの、少なくとも一方の少なくとも一部と重なっている。
本発明者は、光変調装置が入射光を変調するだけでなく、回折格子としても機能し、光変調装置から射出される画像光が0次光と回折光とを含むことに着目した。そこで、本発明者は、射出瞳における照度分布のムラを小さくするためには、0次光によるスポットと回折光によるスポットの双方の配置を考慮する必要があることに想到した。一方、上記の特許文献1では、光変調装置から生じる回折光について何ら考慮していない。なお、本明細書では、0次光によるスポットのことを0次スポットと呼び、回折光によるスポットのことを回折スポットと呼ぶことがある。
光変調装置での回折を考慮した場合、一般的には光変調装置に入射した光が回折することにより照明光軸に近い領域の照度が高まり、照明光軸から遠い領域の照度が低くなる。その結果、射出瞳における照度の均一性が低くなり、スペックルが視認されやすくなる。これに対し、本発明の一つの態様のプロジェクターによれば、投射光学系の射出瞳において、第1の光ビームに対応する回折光によるスポットは、第2の光ビームに対応する0次光によるスポットと、第2の光ビームに対応する回折光によるスポットの、少なくとも一方の少なくとも一部と重なっている。これにより、投射光学系の射出瞳に形成されるスポット毎の照度の差が小さくなる結果、射出瞳における照度の均一性が高くなり、スペックルを視認し難くすることができる。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、前記射出瞳において、前記第1の光ビームに対応する回折光によるスポットが、前記第2の光ビームに対応する0次光によるスポットの少なくとも一部と重なっている構成としてもよい。
例えば第1の光ビームに対応する0次スポットの強度と第2の光ビームに対応する0次スポットの強度との差が比較的大きい場合、上記の構成によれば、第1の光ビームに対応する0次スポットが形成される位置の照度と、第2の光ビームに対応する0次スポットが形成される位置の照度と、の差を小さくすることができる。その結果、スペックルを視認し難くすることができる。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいて、前記射出瞳において、前記第1の光ビームに対応する回折光によるスポットは、前記第2の光ビームに対応する0次光によるスポットと部分的に重なっていてもよい。
この構成によれば、第1の光ビームに対応する回折光によるスポットと、第2の光ビームに対応する0次光によるスポットと第2の光ビームに対応する回折光によるスポットの少なくとも一方と、が重なる際に、2つのスポットが完全には重ならず、部分的に重なることになる。これにより、射出瞳において照度分布の均一性が高い領域を広げることができる。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいては、前記射出瞳において、前記第1の光ビームに対応する回折光によるスポットは、前記第2の光ビームに対応する回折光によるスポットの少なくとも一部と重なっている構成としてもよい。
例えば、回折スポットの強度が0次スポットの強度の半分である場合、この構成によれば、回折スポットが形成される位置の照度を、0次スポットが形成される位置の照度と等しくすることができる。従って、射出瞳における照度の均一性が高くなり、スペックルを視認し難くすることができる。
また、回折スポットの強度が0次スポットの強度の半分とは異なる場合であっても、第1の光ビームに対応する0次スポットと第2の光ビームに対応する0次スポットとの間に2つの回折スポットが重なり合ったスポットが生成される。これにより、射出瞳における照度の均一性が高くなり、スペックルを視認し難くすることができる。
このように、照度の均一性が高い領域を照明光軸から離れた位置まで広げることができるため、スペックルを視認し難くすることができる。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいて、前記第1の光ビームに対応する回折光によるスポットは、前記第2の光ビームに対応する回折光によるスポットと部分的に重なっていてもよい。
この構成によれば、第1の光ビームに対応する回折光によるスポットと、第2の光ビームに対応する0次光によるスポットと第2の光ビームに対応する回折光によるスポットの少なくとも一方と、が重なる際に、2つのスポットが完全には重ならず、部分的に重なることになる。これにより、射出瞳において照度分布の均一性が高い領域を広げることができる。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいて、前記照明装置は、光源装置と、インテグレーター光学系と、コンデンサレンズと、を備え、前記インテグレーター光学系は、光束分割素子と、レンズアレイと、を備え、前記光束分割素子は、前記光源装置からの光を前記第1の光ビームと前記第2の光ビームとを含む複数の光束に分割し、前記第1の光ビームと前記第2の光ビームとを互いに異なる方向に射出する構成としてもよい。
この構成によれば、光束分割素子が光源装置からの光を第1の光ビームと第2の光ビームとを含む複数の光束に分割し、第1の光ビームと第2の光ビームとを互いに異なる方向に射出する。光束分割素子から射出された第1の光ビームと第2の光ビームとは、レンズアレイとコンデンサレンズとにより光変調装置に照射される。光束分割素子による第1の光ビームと第2の光ビームそれぞれの射出方向を適宜調整することにより、0次スポットと回折スポットとの重なり具合や回折スポット同士の重なり具合を制御し、射出瞳における照度分布の均一性を高めることができる。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいて、前記光束分割素子は、偏芯マルチレンズであってもよい。
この構成によれば、偏芯マルチレンズの構成を変えることにより、0次光によるスポットと回折光によるスポットとの重なり具合や回折光によるスポット同士の重なり具合を制御し、射出瞳における照度分布の均一性を高めることができる。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいて、前記光束分割素子は、計算器合成ホログラムであってもよい。
この構成によれば、計算器合成ホログラムの構成を変えることにより、0次光によるスポットと回折光によるスポットとの重なり具合や回折光によるスポット同士の重なり具合を制御し、射出瞳における照度分布の均一性を高めることができる。
本発明の一つの態様のプロジェクターにおいては、前記射出瞳において、前記第2の光ビームに対応する0次光によるスポットのサイズ、および第2の光ビームに対応する回折光によるスポットのサイズは、前記第2の光ビームに対応する0次光によるスポットと前記第2の光ビームに対応する回折光によるスポットとの間隔よりも小さい構成としてもよい。
この構成によれば、第2の光ビームに対応する0次光によるスポットと第2の光ビームに対応する回折光によるスポットとが重ならず、射出瞳における照度分布の均一性を高めやすい。
第1実施形態のプロジェクターを示す概略構成図である。 (A)液晶ライトバルブの正面図、(B)液晶ライトバルブを透過する光の回折の様子を示す図、(C)回折によるスポットの変化を示す図、である。 第1のフライアイレンズ(光束分割素子)を示す斜視図である。 第2のフライアイレンズの正面図である。 液晶ライトバルブを透過する光の回折の様子を詳細に示す図である。 0次光によるスポットと回折光によるスポットの配置の第1の例を示す図である。 0次光によるスポットと回折光によるスポットの配置の第2の例を示す図である。 第2実施形態のプロジェクターを示す概略構成図である。 照度分布のシミュレーション結果を示す図であって、(A)比較例の射出瞳における照度分布を示す図、(B)実施例1の射出瞳における0次光の位置を示す図、(C)実施例1の射出瞳における照度分布を示す図、(D)実施例2の射出瞳における照度分布を示す図、である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図7を用いて説明する。
本実施形態では、複数のレーザー光源を備えた照明装置を用いたプロジェクターの一例を示す。
図1は、第1実施形態のプロジェクターを示す概略構成図である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
図1に示すように、プロジェクター1は、赤色光用照明装置2Rと、緑色光用照明装置2Gと、青色光用照明装置2Bと、赤色光用液晶ライトバルブ3Rと、緑色光用液晶ライトバルブ3Gと、青色光用液晶ライトバルブ3Bと、色合成素子4と、投射光学系5と、を備えている。
本実施形態の赤色光用照明装置2R、緑色光用照明装置2Gおよび青色光用照明装置2Bは、特許請求の範囲の照明装置に対応する。本実施形態の赤色光用液晶ライトバルブ3R、緑色光用液晶ライトバルブ3Gおよび青色光用液晶ライトバルブ3Bは、特許請求の範囲の光変調装置に対応する。
プロジェクター1は、概略すると以下のように動作する。
赤色光用照明装置2Rから射出された赤色のレーザー光は、赤色光用液晶ライトバルブ3Rに入射して変調される。同様に、緑色光用照明装置2Gから射出された緑色のレーザー光は、緑色光用液晶ライトバルブ3Gに入射して変調される。青色光用光源装置2Bから射出された青色のレーザー光は、青色光用液晶ライトバルブ3Bに入射して変調される。赤色光用液晶ライトバルブ3Rにより変調された赤色レーザー光、緑色光用液晶ライトバルブ3Gにより変調された緑色レーザー光、および青色光用液晶ライトバルブ3Bにより変調された青色レーザー光は、色合成素子4に入射して合成される。色合成素子4により合成された光(画像光)は、投射光学系5によりスクリーン6に拡大投射される。このようにして、フルカラーの投射画像が表示される。
以下、プロジェクター1の各構成要素について説明する。
赤色光用照明装置2R、緑色光用照明装置2G、および青色光用照明装置2Bは、射出される光の色が異なるだけであり、構成は同様である。したがって、以下では、緑色光用照明装置2Gについてのみ説明し、赤色光用照明装置2Rおよび青色光用照明装置2Bについては説明を省略する。
緑色光用照明装置2Gは、第1の光ビームと第2の光ビームとを含む複数の緑色の光ビームを照明光として射出する。緑色光用照明装置2Gは、レーザー光源アレイ8Gと、コリメート光学系9と、インテグレーター光学系10と、コンデンサレンズ11と、フィールドレンズ12と、を備えている。
レーザー光源アレイ8Gは、緑色光を射出する複数のレーザー光源14Gを備える。複数のレーザー光源14Gは、等しいピッチで規則的に配列されている。図1では、5個のレーザー光源14Gのみを図示するが、複数のレーザー光源14Gは、照明光軸AXに垂直な面内において、紙面に平行な方向だけでなく、紙面に垂直方向にも配列されている。複数のレーザー光源14Gは、全体として複数行、複数列(例えば5行5列)のアレイ状に配列されている。以下の説明では、5行5列に配列された25個のレーザー光源14Gのうち、任意の2個のレーザー光源をそれぞれ第1のレーザー光源、第2のレーザー光源とする。また、第1のレーザー光源から射出される光を第1の光ビーム、第2のレーザー光源から射出される光を第2の光ビーム、とする。
照明光軸AXは、複数のレーザー光源8から射出された複数の光ビームの束を1本の光ビームとみなしたときの、その光ビームの中心軸のことである。
赤色光用照明装置2R、青色光用照明装置2Bの構成も同様である。赤色光を射出するレーザー光源をレーザー光源14Rとし、複数の赤色光用のレーザー光源14Rをアレイ状に配列したものをレーザー光源アレイ8Rとする。また、青色光を射出するレーザー光源をレーザー光源14Bとし、複数の青色光用のレーザー光源14Bをアレイ状に配列したものをレーザー光源アレイ8Bとする。一例として、赤色光用のレーザー光源14Rは、概ね585nm〜720nmの波長域の光を射出する。緑色光用のレーザー光源14Gは、概ね495nm〜585nmの波長域の光を射出する。青色光用のレーザー光源14Bは、概ね380nm〜495nmの波長域の光を射出する。
コリメート光学系9は、第1レンズ15と、第2レンズ16と、を備えている。第1レンズ15は、複数のシリンドリカルレンズで構成されている。複数のシリンドリカルレンズは、各々のシリンドリカルレンズの長手方向と直交する方向に配列されている。第2レンズの構成16は、第1レンズ15の構成と同様である。第1レンズ15と第2レンズ16とは、第1レンズ15を構成するシリンドリカルレンズの長手方向と、第2レンズ16を構成するシリンドリカルレンズの長手方向と、が直交するように配置されている。
図1の例では、第1レンズ15を構成するシリンドリカルレンズの各々は、紙面に平行な方向に並ぶ複数(例えば5個)のレーザー光源14Gに対応して配置されている。第2レンズ16を構成するシリンドリカルレンズの各々は、紙面に垂直な方向に並ぶ複数(例えば5個)のレーザー光源14Gに対応して配置されている。レーザー光源14Gの各々から射出されたレーザー光は、コリメート光学系9の第1レンズ15および第2レンズ16の作用によって略平行化される。
インテグレーター光学系10は、第1のレンズアレイ18と、第2のレンズアレイ19と、を有している。第1のレンズアレイ18は、複数のレンズが照明光軸AXと直交する面内に複数行、複数列のマトリクス状に配列された構成を有する。第1のレンズアレイ18は、コリメート光学系9から射出された光を複数の部分光束に分割する光束分割素子として機能する。図示による説明は省略するが、レンズの外形形状は、後述する液晶ライトバルブ3Gの画像形成領域の外形形状と略相似形である。本実施形態では、第1のレンズアレイ18として偏芯マルチレンズを用いている。偏芯マルチレンズを用いたときの効果については後述する。
第2のレンズアレイ19は、第1のレンズアレイ18と同様、複数のレンズが照明光軸AXに直交する面内に複数行、複数列のマトリクス状に配列された構成を有する。第2のレンズアレイ19は、後段のコンデンサレンズ11とともに、第1のレンズアレイ18の各レンズの像を液晶ライトバルブ3Gの画像形成領域近傍に結像させる機能を有する。
インテグレーター光学系10と液晶ライトバルブ3Gとの間の光路上に、コンデンサレンズ11とフィールドレンズ12とが設けられている。コンデンサレンズ11とフィールドレンズ12とは、第2のレンズアレイ19から射出された複数の光束を被照明領域である液晶ライトバルブ3G上で互いに重畳させる。第2のレンズアレイ19から射出されたレーザー光の複数の光束は、コンデンサレンズ11とフィールドレンズ12とを介して液晶ライトバルブ3Gに入射する。複数の光束は、コンデンサレンズ11とフィールドレンズ12とによって液晶ライトバルブ3G上で互いに重畳される。これにより、液晶ライトバルブ3Gにおける照度分布が均一化されるとともに、照明光軸AX周りの軸対称性が高められる。
緑色光用液晶ライトバルブ3Gは、図示を省略するが、一対のガラス基板の間に液晶層が挟持された液晶パネルと、液晶パネルの光入射側に配置される光入射側偏光板と、液晶パネルの光射出側に配置される光射出側偏光板と、を備える。液晶の動作モードは、TNモード、VAモード、横電界モード等、特に限定されるものではない。赤色光用液晶ライトバルブ3R、青色光用液晶ライトバルブ3Bも、同様の構成である。
色合成素子4は、クロスダイクロイックプリズム等により構成される。クロスダイクロイックプリズムは、4つの三角柱プリズムが互いに貼り合わされた構造を有する。三角柱プリズムにおいて貼り合わされる面は、クロスダイクロイックプリズムの内面になる。クロスダイクロイックプリズムの内面では、赤色光が反射して緑色光が透過するミラー面と、青色光が反射して緑色光が透過するミラー面と、が互いに直交している。クロスダイクロイックプリズムに入射した緑色光は、ミラー面を透過してそのまま射出される。クロスダイクロイックプリズムに入射した赤色光および青色光は、ミラー面で選択的に反射して緑色光の射出方向と同じ方向に射出される。このようにして3つの色光が重ね合わされて合成され、合成された色光が投射光学系5に向けて射出される。投射光学系5は、例えば複数のレンズにより構成され、射出瞳を有する。
以下の説明では、緑色光用液晶ライトバルブ3Gを液晶ライトバルブ3と称する。
図2(A)は、液晶ライトバルブ3の正面図である。図2(B)は、液晶ライトバルブ3を透過する1本の光ビームの回折の様子を示す図である。図2(C)は、回折によって生じる回折パターンを示す図である。
液晶ライトバルブ3を構成する液晶パネル21は、図2(A)に示すように、格子状の遮光膜、いわゆるブラックマトリクス22やマイクロレンズアレイ(図示略)を備えている。ブラックマトリクス22は、配線やTFTを遮光するとともに、複数の画素領域を規定するものである。マイクロレンズアレイは、マトリクス状に配置された複数の微小レンズからなり、ブラックマトリクス22の開口部に光を集光するものである。液晶パネル21は、この種の規則的な格子状の微細パターンを有することから、透過光に対して回折格子として機能する。
図2(B)に示すように、液晶パネル21に光Laが入射したとき、液晶パネル21で回折されない0次光Lb0と、液晶パネル21で回折されて生じた回折光Lb1と、の双方が射出される。すなわち、液晶パネル21により生成される画像光は、照明装置から射出された照明光と液晶パネル21とにより生成された複数の0次光と複数の回折光とからなる。
なお、図2(B)では、±1次回折光(符号Lb1)のみを示し、高次の回折光の図示を省略する。0次光Lb0の中心軸と回折光(例えば+1次回折光Lb1)の中心軸とのなす角度を回折角θと称する。
図2(A)に示すように、液晶パネル21を法線方向から見たとき、ブラックマトリクス22は水平方向と垂直方向とに沿って設けられている。そのため、入射光La(図2(B)参照)が主に回折する方向は、矢印K1,K2で示すように、液晶パネル21の水平方向と垂直方向となる。以下の説明では、入射光Laが主に回折する方向を回折方向と称する。
したがって、図2(C)に示すように、液晶パネル21に光が入射する前の時点で照明光のスポットGが1個存在する場合、液晶パネル21を光が透過した後では0次光のスポットG0と回折方向(水平方向および垂直方向)への回折光によるスポットG1とが形成される結果、像の数が全体として増える。
実際には、2次以上の高次の回折光や液晶パネル21の水平方向、垂直方向以外の方向に回折する回折光も存在するが、ここでは最も影響が大きい主な回折光として、液晶パネル21の水平方向と垂直方向とに回折する±1次回折光を考慮する。図2(C)の例で言えば、0次光による1個のスポットG0の上下左右に回折光による4個のスポットG1が形成される。レーザー光源を用いた場合、射出光の波長が単一であり、回折角θが一義的に決まるため、回折光によるスポットG1は鮮明に形成される。
特にレーザー光源を用いたプロジェクターの場合、レーザー光源から発せられる光がコヒーレント光であるため、スクリーン上で発生する干渉現象と同等の現象が目の網膜上で発生する。観察者にとってはこの網膜上の干渉現象がスペックルとして感じられる。本発明者は、スペックルの見えやすさと投射光学系の射出瞳における照度分布との間に相関があることに着目した。本発明者は、上述の画像光を構成する0次スポットと回折スポットを適切に重ね合わせ、投射光学系の射出瞳における照度分布の均一性を高めることによりスペックルを見え難くできることに想到した。
本実施形態においては、0次光によるスポットと回折光によるスポットとの重なり具合は、インテグレーター光学系10の第1のレンズアレイ18を構成する個々のレンズの偏芯の度合いによって調整される。
図3は、第1のレンズアレイ18(光束分割素子)を示す斜視図である。
図4は、第2のレンズアレイ19の正面図である。図4において、符号Cは第2のレンズアレイ19を構成する各レンズの光軸を示し、符号Fは2次光源像(第1のレンズアレイ18から射出された光の照射領域)を示す。
なお、図3および図4では、第1のレンズアレイ18および第2のレンズアレイ19を構成する複数のレンズのうち、2行2列の合計4個のレンズのみを取り出して示す。
本実施形態では、図3に示すように、第1のレンズアレイ18として偏芯マルチレンズを用いている。偏芯マルチレンズを構成する複数のレンズ24の各々は球面凸レンズである。各レンズ24の光軸AX2は、照明光軸AXに垂直な面内においてそれぞれ互いに異なる方向に偏芯している。これにより、図4に示すように、複数のレンズ25のうち一つのレンズ25に生成される二次光源像Fは、レンズ25に対応するレンズ24の偏芯方向に応じた方向にレンズ25の光軸Cからずれた位置に形成される。
図2(A)〜(C)を用いて説明した液晶パネル21による回折の影響をプロジェクター1の構成に即して説明すると、以下のようになる。
図5は、液晶パネル21を透過する光の回折の様子を詳細に示す図である。
図5に示すように、コンデンサレンズ11およびフィールドレンズ12を介して第2のレンズアレイ19は投射光学系5の射出瞳Hと共役関係にある。そのため、第2のレンズアレイ19上の各光ビームの像が投射光学系5の射出瞳Hに形成される。このとき、液晶パネル21を透過した0次光によるスポットと回折光によるスポットとが投射光学系5の射出瞳Hに形成される。
図5では、レンズ25aを透過する光ビームLLaと、レンズ25aと隣り合うレンズ25bを透過する光ビームLLbと、光ビームLLaに対応する0次光LLa0および回折光LLa1と、光ビームLLbに対応する0次光LLb0および回折光LLb1と、を示してある。
レンズ25aを透過する光ビームLLaを例にとって、レンズ24の偏芯の効果を説明する。レンズ25a上の二次光源像Fの位置が変化すると、液晶パネル21への0次光の入射角度が変化し、これにより、射出瞳Hにおける光ビームLLaに対応する0次スポットおよび回折スポットの位置が変化する。したがって、投射光学系5の射出瞳Hにおける各光ビームに対応する0次スポットおよび回折スポットの位置は、第1のレンズアレイ18の各レンズ24の偏芯の方向とその大きさとによって調整できる。言い換えると、0次スポットと回折スポットとの重なり具合は、第1のレンズアレイ18の各レンズ24の偏芯状態によって調整できる。
図6は、0次光によるスポットと回折光によるスポットの配置の第1の例を示す図である。
ハッチングを付した四角形は0次光によるスポットG0を示し、ハッチングを付していない四角形は回折光によるスポットG1を示す。また、0次光によるスポットG0と回折光によるスポットG1とを含む右側の5個のスポットを第1の光ビームによるスポットとし、0次光によるスポットG0と回折光によるスポットG1とを含む左側の5個のスポットを第2の光ビームによるスポットとする。
第1の例では、投射光学系5の射出瞳Hにおいて、第1の光ビームに対応する回折光によるスポットG11が、第2の光ビームに対応する0次光によるスポットG20と重なっている。また、第2の光ビームに対応する回折光によるスポットG21が、第1の光ビームに対応する0次光によるスポットG10と重なっている。ここでは、回折光によるスポットG1の略全てと0次光によるスポットG0の略全てとが重なっている例を示すが、必ずしもスポットの全てが互いに重なっていなくてもよい。回折光によるスポットG1と0次光によるスポットG0とを互いに部分的に重ねることによって、射出瞳において照度分布の均一性が高い領域を広げることができる。
例えば第1の光ビームの強度と第2の光ビームの強度との差が比較的大きい場合、仮にスポット同士を重ねない配置を採ったとすると、射出瞳Hにおける照度の均一性を高めることが難しい。これに対し、図6に示すように、一方の光ビームに対応する回折光によるスポットG1を他方の光ビームに対応する0次光によるスポットG0と重ねると、第1の光ビームに対応する0次スポットが形成される位置の照度と、第2の光ビームに対応する0次スポットが形成される位置の照度と、の差を小さくすることができる。その結果、投射光学系5の射出瞳Hにおける照度分布の均一性が高まるため、スペックルを視認し難くすることができる。
また、射出瞳Hにおいて、第1の光ビームに対応する回折光によるスポットG11と第2の光ビームに対応する回折光によるスポットG21との間隔aは、第1の光ビームに対応する回折光によるスポットG11、第2の光ビームに対応する0次光によるスポットG20、および第2の光ビームに対応する回折光によるスポットG21のサイズbよりも大きいことが望ましい。これにより、射出瞳Hにおいて照度の均一性が高められる領域を広げることができる。
図7は、0次光によるスポットと回折光によるスポットの配置の第2の例を示す図である。
ハッチングを付した四角形は0次光によるスポットG0を示し、ハッチングを付していない四角形は回折光によるスポットG1を示す。また、0次光によるスポットG0と回折光によるスポットG1とを含む右側の5個のスポットを第1の光ビームによるスポットとし、0次光によるスポットG0と回折光によるスポットG1とを含む左側の5個のスポットを第2の光ビームによるスポットとする。
第2の例では、投射光学系5の射出瞳Hにおいて、第1の光ビームに対応する回折光によるスポットG11は、第2の光ビームに対応する回折光によるスポットG21と重なっている。すなわち、2つの光ビームに対応する2つの回折スポットG1同士が重なっている。ここでは、2つの回折スポットG1の略全てが互いに重なっている例を示すが、必ずしもスポットの全てが重なっていなくてもよい。2つの回折スポットG1を互いに部分的に重ねることによって、射出瞳において照度分布の均一性が高い領域を広げることができる。
回折スポットG1の強度が0次スポットG0の強度の半分の場合、2つの回折スポットG1同士を重ねることによって、2つの回折スポットG1が形成される位置の照度を、0次スポットG0が形成される位置の照度と等しくすることができる。
また、回折スポットG1の強度が0次スポットG0の強度の半分とは異なる場合であっても、第1の光ビームに対応する0次スポットG10と第2の光ビームに対応する0次スポットG20との間の領域に、回折スポットG11が回折スポットG21と重ねられたスポットが生成される。
このように、射出瞳Hにおける照度の均一性が高くなり、さらに、照度の均一性が高い領域を照明光軸から離れた位置まで広げることができるため、スペックルを視認し難くすることができる。
また、液晶パネル21の画素のピッチをd、レーザー光源14Gから射出される光の波長をλ、光の回折角をθ(図2(b)参照)とした場合、1次の回折の近似式は、
d×sinθ=n×λ(n=1) …(1)
液晶パネル21から射出瞳Hまでの距離をf、射出瞳Hの1次回折位置をLとした場合、
L=f×tanθ …(2)
である。
投射光学系5の倍率をmとした場合、第2のレンズアレイ19における二次光源像FのサイズD0が式(3)を満足する場合、射出瞳Hにおいて、一つの光ビームに対応する0次スポットと回折スポットとが互いに接する。
D0=L/m …(3)
射出瞳Hにおける一の光ビームに対応する0次スポットと回折スポットのサイズは、0次スポットと回折スポットとの間隔よりも小さいことが望ましい。この構成によれば、回折スポットは0次スポットと全く重ならないため、射出瞳Hにおける照度分布の均一性を高めやすい。したがって、二次光源像FのサイズD0をL/mよりも小さくすることが好ましい。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図8を参照して説明する。
第2実施形態のプロジェクターの基本構成は第1実施形態と同様であり、照明装置の構成が第1実施形態と異なる。
図8は、第2実施形態のプロジェクターを示す概略構成図である。
図8において、第1実施形態で用いた図1と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図8に示すように、第2実施形態のプロジェクター31において、緑色光用照明装置32Gは、第1の光ビームと第2の光ビームとを含む複数の緑色の光ビームを照明光として射出する。緑色光用照明装置32Gは、レーザー光源アレイ8Gと、コリメート光学系9と、インテグレーター光学系33と、コンデンサレンズ11と、フィールドレンズ12と、を備えている。
インテグレーター光学系33は、計算機合成ホログラム34(CGH:Computer Generated Hologram)と、第2のレンズアレイ19と、を有している。以下、計算機合成ホログラムをCGHと称する。CGH34は、コリメート光学系9から射出された光を複数の部分光束に分割する光束分割素子として機能する。すなわち、第2実施形態の緑色光用照明装置32Gは、第1実施形態の緑色光用照明装置2Gの第1のレンズアレイ18に代えて、CGH34を備えている。第2のレンズアレイ19の構成は、第1実施形態と同様である。第2実施形態においても、赤色光用照明装置32Rおよび青色光用照明装置32Bの構成は、緑色光用照明装置32Gの構成と同様である。
コリメート光学系9から射出された緑色のレーザー光は、CGH34に入射する。CGH34は、例えば石英(ガラス)や合成樹脂などの光透過性材料からなる基材の表面に、計算機によって設計された微細な凹凸を有する表面レリーフ型のホログラム素子である。CGH34は、レーザー光源アレイ8Gから射出された光を第1の光ビームと第2の光ビームとを含む複数の光束に分割し、第1の光ビームと第2の光ビームとを互いに異なる方向に射出する。CGH34の凹凸のパターンを変えることにより、投射光学系5の射出瞳Hにおける0次光によるスポットと回折光によるスポットとの重なり具合を調整することができる。
本実施形態においても、第1実施形態と同様、投射光学系5の射出瞳Hにおいて、照度分布の均一性を高めることができる。その結果、スペックルが視認されにくいプロジェクターを実現することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態では、複数のレーザー光源が等しいピッチで規則的に配列された構成を示したが、この構成に代えて、複数のレーザー光源が異なるピッチもしくはランダムに配列されていてもよい。この場合も、投射光学系の射出瞳において照度分布の均一性を高めることができ、スペックルが視認されにくくなる。
上記実施形態では、光変調装置が液晶ライトバルブである例を示したが、光変調装置としてデジタル・マイクロミラー・デバイスを用いてもよい。
その他、上記実施形態で開示したプロジェクターの各種の構成要件の数、配置等については適宜変更が可能である。
本発明者は、本発明の効果を実証するために、投射光学系の射出瞳における照度分布のシミュレーションを行った。その結果について、以下、説明する。
上記実施形態で説明したように、インテグレーター光学系の第1のレンズアレイ(光束分割素子)として、偏芯していない通常のレンズアレイを用いたものを比較例のプロジェクターとし、偏芯マルチレンズを用いたものを実施例1のプロジェクターとし、CGHを用いたものを実施例2のプロジェクターとした。
図9(A)〜(D)は、照度分布のシミュレーション結果を示す図である。
図9(A)は、比較例のプロジェクターにおいて、射出瞳における照度分布を示す図である。図9(B)は、実施例1のプロジェクターにおいて、射出瞳における0次スポットの位置を示す図である。図9(C)は、実施例1のプロジェクターにおいて、射出瞳における照度分布を示す図である。図9(D)は、実施例2のプロジェクターにおいて、射出瞳における照度分布を示す図である。
図9(A)に示すように、比較例のプロジェクターにおいては、液晶パネルで入射光の回折が生じることにより、回折光によるスポットが中央寄りの領域に集められる。その結果、射出瞳の照度分布を見ると、中央部のスポットの照度が高まり、周辺部のスポットの照度が極めて低いことが判った。このように、比較例のプロジェクターでは、射出瞳における照度分布の均一性が極めて低いため、スペックルが視認されやすくなる。
以下、実施例1、実施例2のシミュレーションにおいては、0次光の位置を図9(B)に示す位置に設定した。シミュレーションでは、8本の光ビームを用いているため、0次光のスポットは8個ある。また、0次光によるスポットと回折光によるスポットの配置を、上記実施形態の第1の例に合わせた。すなわち、投射光学系の射出瞳において、第1の光ビームによる回折光のスポットが、第2の光ビームによる0次光のスポットと重なり、第2の光ビームによる回折光のスポットが、第1の光ビームによる0次光のスポットと重なるようにした。
図9(C)に示すように、一方の光ビームの0次スポットと他方の光ビームの回折スポットとが互いに重なるような光ビームの対を、4対形成した。実施例1のプロジェクターにおいては、0次光によるスポットと回折光によるスポットとが重なり合う結果、図9(A)に示す比較例のプロジェクターに比べて、照度分布の均一性が高いことが判った。
図9(D)に示すように、実施例2のプロジェクターにおいても、一方の光ビームの0次スポットと他方の光ビームの回折スポットとが互いに重なるような光ビームの対を、4対形成した。0次光によるスポットと回折光によるスポットとが重なり合う結果、図9(A)に示す比較例のプロジェクターに比べて、照度分布の均一性が高いことが判った。また、実施例2では、CGHを用いて照度分布を最適化することにより、実施例1に比べてさらに照度分布の均一性を高めることができることがわかった。
表1にシミュレーションの結果をまとめた。比較例では照度分布の均一性は相対的に低いものであるのに対し、実施例1では照度分布の均一性は相対的に高まり、実施例2では照度分布の均一性はさらに高まることが判った。これにより、実施例1、実施例2によれば、スペックルを見え難くすることができる。
1,31…プロジェクター、2R,32R…赤色光用照明装置、2G,32G…緑色光用照明装置、2B,32B…青色光用照明装置、3R…赤色光用液晶ライトバルブ(光変調装置)、3G…緑色光用液晶ライトバルブ(光変調装置)、3B…青色光用液晶ライトバルブ(光変調装置)、5…投射光学系、6…スクリーン(被投射面)、8R,8G,8B…レーザー光源アレイ(光源装置)、10,33…インテグレーター光学系、11…コンデンサレンズ、18…第1のレンズアレイ(光束分割素子)、19…第2のレンズアレイ、34…CGH。

Claims (9)

  1. 第1の光ビームと第2の光ビームとを含む照明光を射出する照明装置と、
    前記照明光を変調することで画像光を生成する光変調装置と、
    射出瞳を有し、前記光変調装置から射出される画像光を被投射面に投射する投射光学系と、を備え、
    前記画像光は、前記照明光と前記光変調装置とによって生成された複数の回折光と複数の0次光とからなり、
    前記射出瞳において、前記第1の光ビームに対応する回折光によるスポットは、前記第2の光ビームに対応する0次光によるスポットと、前記第2の光ビームに対応する回折光によるスポットの、少なくとも一方の少なくとも一部と重なっていることを特徴とするプロジェクター。
  2. 前記射出瞳において、前記第1の光ビームに対応する回折光によるスポットは、前記第2の光ビームに対応する0次光によるスポットの少なくとも一部と重なっていることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクター。
  3. 前記射出瞳において、前記第1の光ビームに対応する回折光によるスポットは、前記第2の光ビームに対応する0次光によるスポットと部分的に重なっていることを特徴とする請求項2に記載のプロジェクター。
  4. 前記射出瞳において、前記第1の光ビームに対応する回折光によるスポットは、前記第2の光ビームに対応する回折光によるスポットの少なくとも一部と重なっていることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクター。
  5. 前記射出瞳において、前記第1の光ビームに対応する回折光によるスポットは、前記第2の光ビームに対応する回折光によるスポットと部分的に重なっていることを特徴とする請求項4に記載のプロジェクター。
  6. 前記照明装置は、光源装置と、インテグレーター光学系と、コンデンサレンズと、を備え、
    前記インテグレーター光学系は、光束分割素子と、レンズアレイと、を備え、
    前記光束分割素子は、前記光源装置からの光を前記第1の光ビームと前記第2の光ビームとを含む複数の光束に分割し、前記第1の光ビームと前記第2の光ビームとを互いに異なる方向に射出することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のプロジェクター。
  7. 前記光束分割素子は、偏芯マルチレンズであることを特徴とする請求項6に記載のプロジェクター。
  8. 前記光束分割素子は、計算器合成ホログラムであることを特徴とする請求項6に記載のプロジェクター。
  9. 前記射出瞳において、前記第2の光ビームに対応する0次光によるスポットのサイズ、および第2の光ビームに対応する回折光によるスポットのサイズは、前記第2の光ビームに対応する0次光によるスポットと前記第2の光ビームに対応する回折光によるスポットとの間隔よりも小さいことを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載のプロジェクター。
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