JP6318670B2 - プロジェクター - Google Patents
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Description
この構成によれば、複数の回折光による複数の照度ピークが配列する第1方向と複数の0次光による複数の照度ピークが配列する方向とが交差しているため、第1の光ビームの0次光による照度ピークと第2の光ビームの回折光による照度ピークとが異なる位置に配置される割合が高くなる。
この構成によれば、複数の0次光による複数の照度ピークが配列する方向は照明光軸に垂直な面内における複数の光源が配列する方向と一致していることから、複数の光源の配列方向は、複数の回折光による複数の照度ピークの配列方向、すなわち光ビームの回折方向と交差する。このように、複数の光源を配置した照明装置を用いることにより、スペックルを低減することができる。
この構成によれば、複数の0次光による複数の照度ピークが配列する方向は照明光軸に垂直な面内における複数のレンズが配列する方向と一致していることから、複数のレンズの配列方向は、複数の回折光による複数の照度ピークの配列方向、すなわち光ビームの回折方向と交差する。このように、複数のレンズを配置したレンズアレイを用いることにより、スペックルを低減することができる。
この構成によれば、複数の照度ピークの配置の規則性が破れるため、照度分布のムラが見かけ上小さくなる。その結果、スペックルを低減することができる。
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図4を用いて説明する。
本実施形態では、レーザー光源を備えた照明装置を用いたプロジェクターの一例を示す。
図1は、第1実施形態のプロジェクターを示す概略構成図である。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
本実施形態の赤色光用照明装置2R、緑色光用照明装置2Gおよび青色光用照明装置2Bは、特許請求の範囲の照明装置に対応する。本実施形態の赤色光用液晶ライトバルブ3R、緑色光用液晶ライトバルブ3Gおよび青色光用液晶ライトバルブ3Bは、特許請求の範囲の光変調装置に対応する。
赤色光用照明装置2Rから射出された赤色のレーザー光は、赤色光用液晶ライトバルブ3Rに入射して変調される。同様に、緑色光用照明装置2Gから射出された緑色のレーザー光LGは、緑色光用液晶ライトバルブ3Gに入射して変調される。青色光用照明装置2Bから射出された青色のレーザー光は、青色光用液晶ライトバルブ3Bに入射して変調される。赤色光用液晶ライトバルブ3Rにより変調された赤色レーザー光、緑色光用液晶ライトバルブ3Gにより変調された緑色レーザー光LG、および青色光用液晶ライトバルブ3Bにより変調された青色レーザー光は、色合成素子4に入射して合成される。色合成素子4により合成された光(画像光)は、投射光学系5によりスクリーン6に拡大投射される。このようにして、フルカラーの投射画像が表示される。
赤色光用照明装置2R、緑色光用照明装置2G、および青色光用照明装置2Bは、射出される光の色が異なるだけであり、構成は同様である。したがって、以下では、緑色光用照明装置2Gについてのみ説明し、赤色光用照明装置2Rおよび青色光用照明装置2Bについては説明を省略する。
緑色光用照明装置2Gは、第1の光ビームと第2の光ビームとを含む複数の緑色の光ビームを照明光として射出する。緑色光用照明装置2Gは、緑色光用の複数のレーザー光源8と、複数のコリメートレンズ9と、集光レンズ10と、光拡散装置11と、ピックアップレンズ12と、レンズアレイユニット13と、重畳光学系14と、を備えている。
照明光軸AXとは、複数のレーザー光源8から射出された複数のコヒーレントな光ビームの束を1本の光ビームとみなしたときの、その光ビームの光軸のことである。
図2(A)は、液晶ライトバルブ3の正面図である。図2(B)は、液晶ライトバルブ3を透過する1本の光ビームの回折の様子を示す図である。図2(C)は、回折によって生じる回折パターンを示す図である。
なお、図2(B)では、±1次回折光(符号Lb1)のみを示し、高次の回折光は省略してある。0次光Lb0の中心軸と回折光(例えば+1次回折光Lb1)の中心軸とのなす角度を回折角θと称する。
図3(A)は、液晶パネル25を透過する光の回折の様子を詳細に示す図である。図3(B)は、図3(A)の符号Bの位置での、第2のレンズアレイ19から射出された照明光の複数の像Gの配置を示す図である。図3(C)は、図3(A)の投射光学系5の射出瞳(符号Cの位置)での画像光の複数の像の配置を示す図である。
以下、本発明の第2実施形態について、図5〜図7を用いて説明する。
第2実施形態のプロジェクター31の基本構成は第1実施形態と同様であり、照明装置の構成が第1実施形態と異なる。
図5は、第2実施形態のプロジェクター31を示す概略構成図である。
図5において、第1実施形態で用いた図1と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
以下、本発明の第3実施形態について、図8、図9を用いて説明する。
第3実施形態のプロジェクターの基本構成は第1実施形態と同様であり、照明装置の構成が第1実施形態と異なる。
図8は、第3実施形態のプロジェクター41を示す概略構成図である。
図8において、第1実施形態で用いた図1と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
以下、本発明の第4実施形態について、図10を用いて説明する。
第4実施形態では、光変調装置としてデジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)を用いたプロジェクターの一例を示す。
図10は、第4実施形態のプロジェクターを示す概略構成図である。
図10において、第1実施形態で用いた図1と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
例えば上記実施形態では、複数のレーザー光源が等しいピッチで規則的に配列された構成を示したが、この構成に代えて、図11(A)に示すように、複数のレーザー光源からの照明光の像Gがランダムに配列されていてもよい。この場合も、図11(B)に示すように、投射光学系5の射出瞳Cにおいて、複数の光ビームの0次光による照度ピーク(像G0)は、回折光による照度ピーク(像G1)と異なる。これにより、照度分布のムラが見かけ上小さくなる結果、スペックルが視認されにくくなる。
その他、上記実施形態で開示したプロジェクターの各種構成要件の数、配置等については適宜変更が可能である。
Claims (7)
- 照明光軸に垂直な面内において第2方向および前記第2方向に直交する第3方向にマトリクス状に配列された複数の光ビームを照明光として射出する照明装置と、
前記照明光を変調することで画像光を生成する光変調装置と、
射出瞳を有し、前記光変調装置から射出される画像光を被投射面に投射する投射光学系と、を備え、
前記画像光は、前記照明光と前記光変調装置とによって生成された複数の回折光と複数の0次光とからなり、
前記射出瞳において、前記複数の光ビームのうちの一つの光ビームと、前記第2方向および前記第3方向において前記一つの光ビームに隣り合う光ビームと、に対応する0次光による照度ピークと、前記複数の光ビームのうちの一つの光ビームと、前記第2方向および前記第3方向において前記一つの光ビームに隣り合う光ビームと、に対応する回折光による照度ピークと、は互いに異なる位置に配置されることを特徴とするプロジェクター。 - 前記射出瞳において、前記複数の回折光による複数の照度ピークが配列する方向を第1方向としたとき、前記第1方向は、前記射出瞳において、前記複数の0次光による複数の照度ピークが配列する方向と交差することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクター。
- 前記照明装置が複数の光源を備え、
前記複数の0次光による複数の照度ピークが配列する方向は、前記照明装置の照明光軸に垂直な面内における前記複数の光源が配列する方向と一致していることを特徴とする請求項2に記載のプロジェクター。 - 照明光軸に垂直な面内において、前記複数の光源の配列方向は、前記光変調装置の複数の画素の配列方向に対して傾いていることを特徴とする請求項3に記載のプロジェクター。
- 前記照明装置は、複数のレンズが配列されたレンズアレイを備え、
前記複数の0次光による複数の照度ピークが配列する方向は、前記照明装置の照明光軸に垂直な面内における前記複数のレンズが配列する方向と一致していることを特徴とする請求項2に記載のプロジェクター。 - 照明光軸に垂直な面内において、前記複数のレンズは、前記光変調装置の複数の画素の配列方向に交差するように配置されていることを特徴とする請求項5に記載のプロジェクター。
- 前記射出瞳において、前記第1方向に互いに隣り合う前記複数の0次光による第1の照度ピークと第2の照度ピークとの間隔は、前記第1方向に互いに隣り合う前記複数の0次光による前記第1の照度ピークと第3の照度ピークとの間隔と異なることを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか一項に記載のプロジェクター。
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