JP2009023013A - 組立生産ライン - Google Patents
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Abstract
【課題】組立生産ラインをループ状に構成して組立生産ラインの最上流部に向けて返却搬送中の空の組立用パレットに複数の部品をピッキング可能にし、組立用パレットを返却搬送するための返却専用コンベアを省略し、組立負荷の高い製品の組立に対処可能にする。
【解決手段】組立生産ラインを多数のパレットを搬送可能なループ状に構成し、この組立生産ラインに、製品のベース部品をパレットにセットするベース部品セットステーションと、パレット上のベース部品に複数の部品を組付ける組立ゾーンと、製品をパレットから取り出す取出しステーションと、取出しステーションとベース部品セットステーションとの間に配設され、複数の部品を種類別に収納する複数の部品棚を備え、部品指示情報により空の各パレットのセット部に部品をセットする部品セットゾーンとを設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】組立生産ラインを多数のパレットを搬送可能なループ状に構成し、この組立生産ラインに、製品のベース部品をパレットにセットするベース部品セットステーションと、パレット上のベース部品に複数の部品を組付ける組立ゾーンと、製品をパレットから取り出す取出しステーションと、取出しステーションとベース部品セットステーションとの間に配設され、複数の部品を種類別に収納する複数の部品棚を備え、部品指示情報により空の各パレットのセット部に部品をセットする部品セットゾーンとを設けた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、組立生産ラインに関し、特に多数のパレットをループ状に搬送可能な組立生産ラインに各パレットに部品をセットする部品セットゾーンを設けたものに関する。
自動車工場等において、手動変速用のトランスミッション等の製品を組立てる組立生産ラインにおいては、直線的に延びる組立ラインを設け、この組立ラインには多数の組立用パレットを配置すると共に、部品を取り揃えたピッキングパレットを組立用パレットに夫々載置するように配置し、それら組立用パレットとピッキングパレットを組立ラインに沿って搬送しながら、種々の部品を組付けて製品を組立てるのが一般的である。
製品の組立が完成すると、組立用パレットは返却専用コンベアにより組立ラインの最下流部から最上流部に搬送される。ピッキングパレットは、専用のピッキングラインに搬送され、ピッキングラインにおいてピッキングパレットに種々の部品を取り揃えてセットされ、その部品が揃ったピッキングパレットは組立ラインの最上流部に搬送されて組立用パレットに載置される。上記のピッキングラインは、組立ラインの近くに設けられるが、組立ラインとは別個に設けられる。また、サブアセンブリ部品は、サブアセンブリステーションにおいてサブアセンブリしてからピッキングラインに供給される。
上記の組立ラインでは、機種の異なる複数種類の製品が混流生産にて組立てられるが、組立負荷が最大の製品の組立てを可能とする人員を配置しなければならないため、組立負荷がより少ない製品の組立の際には、一部の人員がアイドル気味になる。
例えば、特許文献1には、自動車用のトランスミッションを組立てる上記と同様の生産ラインが開示されている。この特許文献1の組立生産ラインにおいては、直線状の組立ラインに多数の組立枠(組立用パレット)を配置し搬送しながら組立を行う。
例えば、特許文献1には、自動車用のトランスミッションを組立てる上記と同様の生産ラインが開示されている。この特許文献1の組立生産ラインにおいては、直線状の組立ラインに多数の組立枠(組立用パレット)を配置し搬送しながら組立を行う。
この組立ラインの下流部から分岐して上流部に接続された保持棚搬送ライン(ピッキングライン)を設け、保持棚搬送ラインに配置した複数の部品保持棚(ピッキングパレット)に部品準備ステーションにおいて種々の部品をピッキングし、それら部品が取り揃えられた部品保持棚を組立ラインの最上流部に搬送してから組立枠に載置し、組立枠と部品保持棚を組立ラインに沿って搬送しながら組立を行う。尚、完成した製品を搬送して外部へ移動した組立枠は、最終的に返却専用コンベア又は搬送用台車等で、組立ラインの最上流部に返却されることになる。
特開昭49−129275号公報
前記の従来技術に係る組立生産ラインでは、使用済みの空の組立用パレットを組立ラインの上流部へ返却するための返却専用コンベアを設けなければならないため、コンベア長が長くなり、組立用パレットの数が多くなり、それらの工場スペースも必要となるため、組立生産ラインの設備コストが高くなる。
しかも、組立用パレットの他に、ピッキングパレットを採用し、ピッキングラインも設けるため、コンベア長が長くなり、多数のピッキングパレットも必要で、工場スペースも必要となるため、組立生産ラインの設備コストが高くなる。
しかも、組立用パレットの他に、ピッキングパレットを採用し、ピッキングラインも設けるため、コンベア長が長くなり、多数のピッキングパレットも必要で、工場スペースも必要となるため、組立生産ラインの設備コストが高くなる。
上記の直線的な組立ラインにおいて、機種の異なる複数種類の製品を混流生産にて組立てる場合には、組立負荷が最大の製品の組立てを可能とする人員を配置しなければならないため、組立負荷がより少ない製品の組立の際には、一部の人員がアイドル気味になる。
本発明の目的は、組立生産ラインをループ状に構成して組立生産ラインの最上流部に向けて返却搬送中の空の組立用パレットに複数の部品をピッキング可能にすること、ピッキングパレットを省略すること、組立用パレットを返却搬送するための返却専用コンベアを省略すること、組立負荷の高い製品に対処する為の並列組立ゾーンを設けること、等である。
請求項1の組立生産ラインは、複数種類の製品を組立てる組立生産ラインにおいて、前記組立生産ラインを多数のパレットを搬送可能なループ状に構成し、この組立生産ラインに、前記製品のベース部品をパレットにセットするベース部品セットステーションと、前記パレット上のベース部品に複数の部品を組付ける組立ゾーンと、組立完成した製品をパレットから取り出す取出しステーションと、前記取出しステーションとベース部品セットステーションとの間に配設され、組付け対象の複数の部品を種類別に収納する複数の部品棚を備え、製品の生産管理情報に基づいて指示される部品指示情報により空の各パレットのセット部に部品をセットする部品セットゾーンとを設けたことを特徴としている。
前記取出しステーションとベース部品セットステーションとの間に配設された部品セットゾーンは、組付け対象の複数の部品を種類別に収納する複数の部品棚を備え、この部品セットゾーンにおいて、製品の生産管理情報に基づいて指示される部品指示情報により空の各パレットのセット部に部品をセットするため、ピッキングパレットと専用のピッキングラインを省略することができ、組立用のパレットを返却するための返却専用コンベアを省略することができる。
請求項2の組立生産ラインは、請求項1の発明において、前記部品セットゾーンは、製品の生産管理情報に基づいて各パレットの情報記憶部に製品情報を記憶させる情報書き込み手段と、前記情報記憶部の製品情報を読み取ってセット対象の部品の部品指示情報を表示する表示手段とを備えたことを特徴としている。
請求項3の組立生産ラインは、請求項1又は2の発明において、前記組立ゾーンの一部に、組立負荷の大きな製品の組立に対処する為の並列組立ゾーンを設けたことを特徴としている。
請求項4の組立生産ラインは、請求項1〜3の何れかの発明において、複数のサブ用パレットを搬送可能なループ状のサブ組立ラインを備え、このサブ組立ラインは、製品の生産管理情報に基づいて指示される部品指示情報により空の各サブ用パレットに部品をセットするサブ用部品セットゾーンと、部品を組立ててサブアセンブリ部品を完成するサブアセンブリ部品組立ゾーンと、前記組立ゾーンにサブアセンブリ部品を投入する搬出ステーションとを備えたことを特徴としている。
請求項5の組立生産ラインは、請求項4の発明において、前記搬出ステーションは、製品の種類別に前記組立ゾーンと前記並列組立ゾーンとに分けてサブアセンブリ部品を投入可能に構成されたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、ループ状の組立生産ラインにおいてパレットを循環させる方式にし、取出しステーションとベース部品セットステーションとの間に部品セットゾーンを配設し、部品セットゾーンに組付け対象の複数の部品を種類別に収納する複数の部品棚を設け、この部品セットゾーンにおいて、製品の生産管理情報に基づいて指示される部品指示情報により空の各パレットのセット部に部品をセットするため、ピッキングパレットと専用のピッキングラインを省略することができ、組立用の空のパレットを返却するための返却専用コンベアを省略することができる。それ故、パレット数を少なくし、コンベア長を短縮し、工場スペース効率を高め、組付け生産ラインの設備費を低減できる。
請求項2の発明によれば、前記部品セットゾーンは、製品の生産管理情報に基づいて各パレットの情報記憶部に製品情報を記憶させる情報書き込み手段と、前記情報記憶部の製品情報を読み取ってセット対象の部品の部品指示情報を表示する表示手段とを備えたため、部品セットゾーンにおいてパレットに間違った部品をセットすることがなく、誤った組付けを行うのを確実に防止することができる。
請求項3の発明によれば、前記組立ゾーンの一部に、組立負荷の大きな製品の組立に対処する為の並列組立ゾーンを設けたため、この並列組立ゾーンにより、組立負荷の高い製品に対して組立作業ステーション数を増加することが可能となり、効率的なタクト編成が可能になり、生産性を高めることができる。
請求項4の発明によれば、複数のサブ用パレットを搬送可能なループ状のサブ組立ラインを設け、このサブ組立ラインに、サブ用部品セットゾーンと、サブアセンブリ部品組立ゾーンと、搬出ステーションとを設けたため、サブ組立ラインにおいてサブアセンブリ部品を効率的に生産して組付け生産ラインに供給することができる。
請求項5の発明によれば、製品の種類別にメインの組立ゾーンと並列組立ゾーンとに分けてサブアセンブリ部品を投入するため、製品の種類に対応させて効率的にサブアセンブリ部品を投入し組付けることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示す組立生産ラインLは、複数車種の為の複数種類のトランスミッション(手動変速機)を組立てるコンベアラインであり、この「トランスミッション」が製品に相当する。組立生産ラインLは、多数の組立用のパレットPを搬送可能なほぼ矩形のループ状のコンベアラインに構成されている。
この組立生産ラインLには、ギヤ・シャフトの基本レイアウトが異なる例えば2種類のトランスミッションのベース部品(例えば、クラッチハウジング)をパレットPにセットするベース部品セットステーション1と、パレットP上のベース部品に複数の部品を組付ける多数のステーションを有する組立ゾーン2と、組立完成したトランスミッションをパレットPから取り出す取出しステーション3と、取出しステーション3とベース部品セットステーション1との間に配設された部品セットゾーン4等が設けられている。
この組立生産ラインLに付随する複数のサブ組立ステージが設けられ、これらサブ組立ステージとして、ギヤ・シャフトサブ組立ステージ6、クラッチハウジングサブ組立ステージ8と、ミッションケースサブ組立ステージ9、デフサブ組立ステージ(図示略)、シフトフォークサブ組立ステージ(図示略)、チェンジリングサブ組立ステージ(図示略)などが設けられている。
前記ギヤ・シャフトサブ組立ステージ6は、複数のサブ用パレットPaを搬送可能なループ状のサブ組立ラインであり、シャフトに複数のギヤ類を圧入プレス等により組付けてサブアセンブリ部品(ギヤ・シャフトサブアセンブリ)とするサブ組立ラインである。
このサブ組立ラインは、上記2種類のトランスミッションの変速段数が異なる全てのギヤ・シャフトのサブアセンブリ部品を前記組立ゾーン2と並列組立ゾーン2Aとにトランスミッションの種類毎に分けて供給している。
このサブ組立ラインは、上記2種類のトランスミッションの変速段数が異なる全てのギヤ・シャフトのサブアセンブリ部品を前記組立ゾーン2と並列組立ゾーン2Aとにトランスミッションの種類毎に分けて供給している。
このサブ組立ラインは、トランスミッションを生産する生産順序情報などの生産管理情報に基づいて指示される部品指示情報により空の各サブ用パレットPaに部品をセットするサブ用部品セットゾーン6aと、部品を組立ててサブアセンブリ部品を完成するサブアセンブリ部品組立ゾーン6bと、前記組立ゾーン2の投入ステーション2dにベース部品の種類に対応させたサブアセンブリ部品を図示しない搬送手段で投入する搬出ステーション6cと、前記並列組立ゾーン2Aの投入ステーション2eにベース部品の種類に対応させたサブアセンブリ部品を図示しない搬送手段で投入する搬出ステーション6dとを備えている。
前記のサブ用部品セットゾーン6aには、複数の部品を種類別に収納する複数の部品棚7が設けられており、トランスミッションの生産管理情報に基づいて指示される部品指示情報により空の各サブ用パレットPaのセット部に部品がセットされる。
図2に示すように、部品セットゾーン4は、組付け対象の複数の部品を種類別に収納する複数の部品棚5を備え、トランスミッションの生産管理情報に基づいて指示される部品指示情報により空の各パレットPのセット部Psに部品がセットされる。尚、この部品セットゾーン4については後述する。
組立ゾーン2の上流側の一部に組立負荷の大きなトランスミッションの組立に対処する為の並列組立ゾーン2Aが設けられている。この並列組立ゾーン2Aは、ベース部品セットステーション1の下流側隣接ステーション2aから図1の左方へ連なり且つステーション2bに合流する平面視コ字形状に配設されたバイパス状のコンベアラインである。
この並列組立ゾーン2Aにおいては、クラッチハウジング組付け作業負荷の多いトランスミッションについてクラッチハウジング組付け作業が実行される。この並列組立ゾーン2Aを設けることで、組立ゾーン2の長さを拡大してステーション数を増すことができるため、組立負荷の大きな種類のトランスミッションの組立ゾーン2を拡大することができ、平準化されたタクト編成が可能となり生産効率を高めることができる。
組立ゾーン2の下流側の一部にも組立負荷の大きなトランスミッションの組立に対処する為の並列組立ゾーン2Bが平面視コ字形状に設けられている。並列組立ゾーン2Bはステーション2cから図1の右方へ延び且つ取出しステーション3に合流する平面視コ字形状に配設されたバイパス状のコンベアラインである。この並列組立ゾーン2Bにおいては、ミッションケースの締め付け、ロックナット締結、リヤカバーの為のシール材塗布、リヤカバーの締め付けなどが行われる。この並列組立ゾーン2Bを設けることで、組立ゾーン2の長さを拡大してステーション数を増すことができるため、組立負荷の大きな種類のトランスミッションの組立ゾーン2を拡大することができ、平準化されたタクト編成が可能となり生産効率を高めることができる。
組立ゾーン2のうち、ステーション2bからステーション2cまでの部分は、共通組立ゾーンであり、この共通組立ゾーンにおいては、クラッチハウジングにおけるシムの測定、シフト系部品の組付け、ロックナット締結、クラッチハウジングへのシール材塗布などが行われる。また、組立ゾーン2のうちの、ステーション2cから取出しステーション3においては、ミッションケースの組付け、ミッションケース締め付け、組立完成したトランスミッションの取出しなどが行われる。更に、取出しステーション3から搬出後の仕上げゾーンにおいても、必要に応じて複数工程の補足的な組立作業が実行される。
前記部品セットゾーン4について図1〜図3に基づいて説明する。
部品セットゾーン4は、パレットPを例えば15個を15ステーションに配置するように構成され、部品棚5には例えば135の棚5a(3段×3列×15ステーション)が設けられている。各棚5aにはそこに収納されている部品を取り出してパレットPのセット部Psにセットすべきことを指示する表示ランプ10(表示手段)が設けられている。
部品セットゾーン4は、パレットPを例えば15個を15ステーションに配置するように構成され、部品棚5には例えば135の棚5a(3段×3列×15ステーション)が設けられている。各棚5aにはそこに収納されている部品を取り出してパレットPのセット部Psにセットすべきことを指示する表示ランプ10(表示手段)が設けられている。
ホストコンピュータ20には、この組立生産ラインLで組立てるトランスミッションの生産管理情報が格納されている。各パレットPには、無線通信にて情報を授受可能なICタグを含むIDプレート21が設けられており、部品セットゾーン4の最上流部のステーションSt1には、ホストコンピュータ20から生産順序情報などの生産管理情報に基づく製品情報を受信する書込み装置22であって、そこに位置するパレットPのIDプレート21に生産管理情報に基づく製品情報を書き込む書込み装置22が設けられている。
この書込み装置22は、その最上流部にあるパレットPに組立てるトランスミッションについての製品情報を受けてそのパレットPのIDプレート21に製品情報を無線通信にて書き込む。このIDプレート21に書き込まれる製品情報は、部品セットゾーン4の15の各ステーションにおいてパレットPのセット部Psにセットすべき部品の部品指示情報と、組立ゾーン4の各ステーションにおいて行う組立作業を指示する組立作業指示情報とが含まれている。
各ステーションSt1,St2,・・には、パレットPのIDプレート21から部品指示情報を無線通信にて読み出してプログラマブルコントローラ23に出力する読出し装置24と、プログラマブルコントローラ23により点灯制御されd部品指示情報を表示する9個の表示ランプ10と、9個の表示ランプ10に対応した9個のタッチセンサ10aと、パレットPの移動を規制可能なストッパ機構及びそのストッパ用エアシリンダ25などが設けられている。
次に、部品セットゾーン4の各ステーションSt1,St2,・・における指示部品取出し制御であって、プログラマブルコントローラ23により実行される指示部品取出し制御について図4に基づいて説明する。ステーションSt1にパレットPが搬入されると、それが検出スイッチにより検出され、ホストコンピュータ20は、書込み装置22にパレットPのIDプレート21に部品指示情報を含む製品情報を書き込ませる。
その後、この図4の制御が開始される。パレットPが搬入されると(S1:yes )、ストッパ機構のストッパ用エアシリンダ25を伸長駆動させてストッパ機構を作動させる(S2)。次に、読み出し装置24によりIDプレート21から部品指示情報を含む製品情報が読み出され(S3)、次に部品の取り出しを指示する点滅対象の複数の表示ランプ10が決定され(S4)、次にS4において決定された複数の表示ランプ10が点滅駆動される(S5)。
そこで、作業者が表示ランプ10が点滅しているところの棚5aから部品を取り出してパレットPのセット部Psへ入れ、その表示ランプ10に対応するタッチセンサ10aをON操作すると(S6)、その該当する表示ランプ10が点灯に切換えられ(S7)、点滅ランプ10が全て点灯に切換えられると(S8:yes )、ストッパ機構のストッパ用エアシリンダ25を退入駆動させてストッパ機構を解除し(S9)、その後リターンする。 次のパレットが搬入されると、S1〜S9が繰り返される。尚、この制御は、各ステーションのパレットPについて、つまり、部品セットゾーン4の15ステーションの15組のパレットPについて夫々並行的に実行される。
尚、上述のサブ用部品セットゾーン6aも上記の部品セットゾーン4と同様のシステムで部品のサブ用パレットPaへのセットが行われる。また、組立生産ラインLとギヤ・シャフトサブ組立ステージ6は生産管理情報に基づいて同期した生産が行われており、前記組立ゾーン2と前記並列組立ゾーン2Aへのサブアセンブリ部品の投入は、パレットP上のベース部品の種類に対応させて自動的に行うような制御システム(図示略)となっている。
以上の組立生産ラインLの作用、効果について説明する。
ループ状の組立生産ラインLにおいてパレットPを循環させる方式にし、取出しステーション3とベース部品セットステーション1との間に部品セットゾーン4を配設し、部品セットゾーン4に組付け対象の複数の部品を種類別に収納する複数の部品棚5を設け、この部品セットゾーン4において、トランスミッションの生産管理情報に基づいて指示される部品指示情報により空の各パレットPのセット部Psに部品をセットするため、ピッキングパレットと専用のピッキングラインを省略することができ、組立用の空のパレットPを返却するための返却専用コンベアを省略することができる。それ故、パレット数を少なくし、コンベア長を短縮し、工場スペース効率を高め、組付け生産ラインLの設備費を低減できる。
ループ状の組立生産ラインLにおいてパレットPを循環させる方式にし、取出しステーション3とベース部品セットステーション1との間に部品セットゾーン4を配設し、部品セットゾーン4に組付け対象の複数の部品を種類別に収納する複数の部品棚5を設け、この部品セットゾーン4において、トランスミッションの生産管理情報に基づいて指示される部品指示情報により空の各パレットPのセット部Psに部品をセットするため、ピッキングパレットと専用のピッキングラインを省略することができ、組立用の空のパレットPを返却するための返却専用コンベアを省略することができる。それ故、パレット数を少なくし、コンベア長を短縮し、工場スペース効率を高め、組付け生産ラインLの設備費を低減できる。
部品セットゾーン4は、トランスミッションについての生産管理情報に基づいて各パレットPのIDプレート21に製品情報を記憶させる書込み装置22と、IDプレート21の製品情報を読み取ってセット対象の部品の部品指示情報を表示する表示ランプ10とを備えたため、部品セットゾーン4においてパレットPに間違った部品をセットすることがなく、誤った組付けを行うのを確実に防止することができる。
組立ゾーン2の一部に、組立負荷の大きな製品の組立に対処する為の並列組立ゾーン2A,2Bを設けたため、この並列組立ゾーン2A,2Bにより、組立負荷の高いトランスミッションに対しては組立作業ステーション数を増加することが可能となり、効率的なタクト編成が可能になり、生産性を高めることができる。
複数のサブ用パレットPaを搬送可能なループ状のサブ組立ライン6を設け、このサブ組立ライン6に、サブ用部品セットゾーン6aと、サブアセンブリ部品組立ゾーン6bと、搬出ステーション6c,6dとを設けたため、サブ組立ライン6においてサブアセンブリ部品を効率的に生産して組付け生産ラインLに供給することができる。
搬出ステーション6c,6dは、メインの組立ゾーン2と並列組立ゾーン2Aにサブアセンブリ部品を搬送投入可能に構成されたため、サブアセンブリ部品を搬出ステーション6c,6dからメインの組立ゾーン2と前記並列組立ゾーン2Aにベース部品の種類に対応させて効率的に搬送投入することができる。
搬出ステーション6c,6dは、メインの組立ゾーン2と並列組立ゾーン2Aにサブアセンブリ部品を搬送投入可能に構成されたため、サブアセンブリ部品を搬出ステーション6c,6dからメインの組立ゾーン2と前記並列組立ゾーン2Aにベース部品の種類に対応させて効率的に搬送投入することができる。
前記実施例を部分的に変更する例について説明する。
1)本発明の組立生産ラインは、トランスミッションの組立に限るものではなく、種々の製品の組立に適用可能である。
2)前記実施例の組立生産ラインでは、組立ゾーンに2つの並列組立ゾーン2A,2Bを設けたが、並列組立ゾーンは1つでもよく、3つ以上設けることも可能である。
3)前記実施例の組立生産ラインでは、ベース部品セットステーションを1箇所設けたが、トランスミッションの種類に応じて複数箇所設けるようにしてもよい。
4)その他、当業者ならば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能である。
1)本発明の組立生産ラインは、トランスミッションの組立に限るものではなく、種々の製品の組立に適用可能である。
2)前記実施例の組立生産ラインでは、組立ゾーンに2つの並列組立ゾーン2A,2Bを設けたが、並列組立ゾーンは1つでもよく、3つ以上設けることも可能である。
3)前記実施例の組立生産ラインでは、ベース部品セットステーションを1箇所設けたが、トランスミッションの種類に応じて複数箇所設けるようにしてもよい。
4)その他、当業者ならば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能である。
L 組立生産ライン
1 ベース部品セットステーション
2 組立ゾーン
3 取出しステーション
4 部品セットゾーン
5 部品棚
6 サブ組立ライン
6a サブ用部品セットゾーン
6b サブアセンブリ部品組立ゾーン
6c, 6d 搬出ステーション
10 表示ランプ
10a タッチセンサ
20 ホストコンピュータ
21 IDプレート
22 書込み装置
23 プログラマブルコントローラ
24 読出し装置
1 ベース部品セットステーション
2 組立ゾーン
3 取出しステーション
4 部品セットゾーン
5 部品棚
6 サブ組立ライン
6a サブ用部品セットゾーン
6b サブアセンブリ部品組立ゾーン
6c, 6d 搬出ステーション
10 表示ランプ
10a タッチセンサ
20 ホストコンピュータ
21 IDプレート
22 書込み装置
23 プログラマブルコントローラ
24 読出し装置
Claims (5)
- 複数種類の製品を組立てる組立生産ラインにおいて、
前記組立生産ラインを多数のパレットを搬送可能なループ状に構成し、
この組立生産ラインに、
前記製品のベース部品をパレットにセットするベース部品セットステーションと、
前記パレット上のベース部品に複数の部品を組付ける組立ゾーンと、
組立完成した製品をパレットから取り出す取出しステーションと、
前記取出しステーションとベース部品セットステーションとの間に配設され、組付け対象の複数の部品を種類別に収納する複数の部品棚を備え、製品の生産管理情報に基づいて指示される部品指示情報により空の各パレットのセット部に部品をセットする部品セットゾーンとを設けたことを特徴とする組立生産ライン。 - 前記部品セットゾーンは、製品の生産管理情報に基づいて各パレットの情報記憶部に製品情報を記憶させる情報書き込み手段と、前記情報記憶部の製品情報を読み取ってセット対象の部品の部品指示情報を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の組立生産ライン。
- 前記組立ゾーンの一部に、組立負荷の大きな製品の組立に対処する為の並列組立ゾーンを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の組立生産ライン。
- 複数のサブ用パレットを搬送可能なループ状のサブ組立ラインを備え、
このサブ組立ラインは、製品の生産管理情報に基づいて指示される部品指示情報により空の各サブ用パレットに部品をセットするサブ用部品セットゾーンと、部品を組立ててサブアセンブリ部品を完成するサブアセンブリ部品組立ゾーンと、前記組立ゾーンにサブアセンブリ部品を投入する搬出ステーションとを備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の組立生産ライン。 - 前記搬出ステーションは、製品の種類別に前記組立ゾーンと前記並列組立ゾーンとに分けてサブアセンブリ部品を投入可能に構成されたことを特徴とする請求項4に記載の組立生産ライン。
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