JP2005292997A - 無人搬送車を用いた作業システム - Google Patents

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Abstract

【課題】
無人搬送車を用いた作業システムにおいて、作業空き時間の発生及び生産性の低下を回避し、作業者間での作業負荷の偏りを解消し、作業の効率化及び平準化を図ることを課題とする。
【解決手段】
ワークWを載置した無人搬送車20を誘導経路10に沿って移動させ、該誘導経路10上に設けた作業ゾーンZ6で停止させて、上記ワークWに対して所定の作業を行うようにした無人搬送車20を用いた作業システム1において、上記作業ゾーンZ6を複数設け、各作業ゾーンZ6を上記誘導経路10の分岐点11から分岐した複数の分岐路12…12上に配置する。上記分岐点11に無人搬送車20が到着したときに各作業ゾーンZ6で行われている作業が完了するまでの残り時間が最も少ない作業ゾーンZ6へ上記分岐点11に到着した無人搬送車20を配分する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無人搬送車を用いた作業システムに関し、ファクトリィオートメイションの技術分野に属する。
近年、自動車等の生産工場において、省力化の要請に応え、作業者の負担を軽減し、ミスや事故をなくして、生産性の向上を図るために、無人搬送車を用いた作業システムが広く導入されている。このような作業システムでは、例えば特許文献1に開示されているように、工場の床面に誘導経路を敷設し、これをワークを載置した無人搬送車が電磁気的あるいは光学的にセンサで検出しながら該誘導経路に沿って自動走行する。誘導経路上には作業ゾーンが設けられ、作業者が常駐している。無人搬送車は作業ゾーンに到着すると停止し、そこで作業者は搬送されてきたワークに対して例えば部品の組付けや工具による加工等の所定の作業を行う。作業が完了すると無人搬送車は発進し、所定の荷降しゾーンでワークが荷降しされて、再び次のワークの搬送走行に移る。
特許第2809294号明細書
一般に、上記のような作業システムでは、処理能力の向上のために、複数の無人搬送車が同一の誘導経路を共用して同時に走行する。また、作業ゾーンは複数設けられて、複数の作業が同時並行的に行われる。この場合、例えば各作業ゾーンは誘導経路の所定の分岐点から分岐した複数の分岐路上に配置される。すなわち、複数の作業ゾーンは分岐点に対して並列に配置される。そして、作業ゾーンに無人搬送車が不在である時間、つまり作業空き時間を短くして(できればゼロにして)、生産性の低下を抑制するために、作業ゾーンより上流側の分岐路上に待機ゾーンを設け、作業ゾーンで作業が行われている間に、次の無人搬送車を上記待機ゾーンまで移動させて、そこで待機させておくことが提案される。
こうすれば、無人搬送車が分岐点に到着したときに、全ての待機ゾーンが埋まっていれば、該搬送車は分岐点でしばらく待って、最初に空になった待機ゾーンへ移動すればよいし、また分岐点に到着したときに、待機ゾーンが1つだけ空いていれば、該搬送車は直ちにその待機ゾーンへ移動すればよい。そして、いずれにおいても、作業ゾーンの作業が完了して前の搬送車が出て行けば、直ちに次の搬送車が待機ゾーンから作業ゾーンへ入ってくるから、作業空き時間がなくなり、生産性が低下することがない。
しかし、無人搬送車が分岐点に到着したときに、待機ゾーンが2つ以上空いている場合は、その搬送車をいずれの待機ゾーンへ移動させればよいかがはっきりしなくなる。例えば、複数の待機ゾーンが空のときは左側の待機ゾーンから埋めていくとか、搬送車を交互に振り分けるとか、輪番制にするとかいうような、場当たり的な固定したルールでは、搬送車を向かわせた分岐路の作業ゾーンよりも先に他の作業ゾーンが空く可能性があり、そうなると他の作業ゾーンで空き時間が発生して、生産性が低下してしまう。
しかも、結果的にある特定の作業ゾーンにばかり無人搬送車が送り込まれて、複数の作業ゾーンのなかで作業が偏る、という不具合も発生する。そうなると、その作業が集中した作業ゾーンの作業者負担・作業者負荷が過大となって、ミスが発生し易くなり、作業効率が低下することにもなる。さらには、作業負荷の平準化が図れないため、作業者間に不公平感が生じる。
そこで、本発明は、無人搬送車を用いた作業システムにおいて、並列に設けた複数の作業ゾーンへの分岐点に無人搬送車が到着したときに、その搬送車の作業ゾーンへの配分を、どのような状況においても、作業空き時間の発生及び生産性の低下を回避し、また作業者間での作業負荷の偏りを解消して、作業の効率化及び平準化を図るように行うことを課題とする。
上記課題を解決するため、まず、本願の請求項1に記載の発明は、ワークを載置した無人搬送車を誘導経路に沿って移動させ、該誘導経路上に設けた作業ゾーンで停止させて、上記ワークに対して所定の作業を行うようにした無人搬送車を用いた作業システムにおいて、上記作業ゾーンを複数設け、各作業ゾーンを上記誘導経路の所定の分岐点から分岐した複数の分岐路上に配置すると共に、上記分岐点に無人搬送車が到着したときに各作業ゾーンで行われている作業が完了するまでの残り時間を算出する残り時間算出手段と、該算出手段で算出された残り時間が最も少ない作業ゾーンへ上記分岐点に到着した無人搬送車を配分する走行制御手段とを備えたことを特徴とする。
次に、請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の無人搬送車を用いた作業システムにおいて、残り時間算出手段は、無人搬送車が作業ゾーンに到着してからの経過時間と、該作業ゾーンで行われている作業の種類に応じて予め設定されている予定作業時間とを比較することにより、残り時間を算出することを特徴とする。
次に、請求項3に記載の発明は、上記請求項1又は2に記載の無人搬送車を用いた作業システムにおいて、作業ゾーンで作業が完了したときに操作される作業完了報知手段と、無人搬送車が作業ゾーンに到着してから上記作業完了報知手段が操作されるまでの時間を計測する実作業時間計測手段とをさらに備え、走行制御手段は、残り時間算出手段で算出された残り時間が最も少ない作業ゾーンが複数あるときは、上記実作業時間計測手段で計測された実作業時間の累積値がより少ない作業ゾーンへ無人搬送車を配分することを特徴とする。
次に、請求項4に記載の発明は、上記請求項1から3のいずれかに記載の無人搬送車を用いた作業システムにおいて、作業ゾーンより上流側の分岐路上に待機ゾーンを設け、走行制御手段は、作業ゾーンへ配分した無人搬送車を該作業ゾーンが空くまで上記待機ゾーンで待機させると共に、分岐点に無人搬送車が到着したときに空の待機ゾーンが複数ある場合に限り、残り時間が最も少ない作業ゾーンへ無人搬送車を配分する制御を行うことを特徴とする。
そして、請求項5に記載の発明は、上記請求項1から4のいずれかに記載の無人搬送車を用いた作業システムにおいて、無人搬送車は、載置したワークに対する所定の作業に必要な部材の収容部を有していることを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明によれば、無人搬送車を用いた作業システムにおいて、並列に設けた複数の作業ゾーンへの分岐点に無人搬送車が到着したときには、各作業ゾーンで行われている作業が完了するまでの残り時間が最も少ない作業ゾーンへ上記搬送車を配分するようにしたから、搬送車を向かわせた分岐路の作業ゾーンよりも先に他の作業ゾーンの作業が完了してしまう、というような不具合が減少し、作業空き時間の発生及び生産性の低下が確実に抑制される。併せて、ある特定の作業ゾーンにばかり無人搬送車が送り込まれて作業者間で作業負荷が偏る、というような不具合も減少し、作業の効率化及び作業負荷の平準化にも十分資することができる。
その場合に、請求項2に記載の発明によれば、上記各作業ゾーンでの残り時間は、無人搬送車がその作業ゾーンに到着してからの経過時間と、その作業ゾーンで行われている作業の種類に応じて予め設定されている予定作業時間との比較により算出するようにしたから、合理的に、精度よく、残り時間を予測することができる。
次に、請求項3に記載の発明によれば、作業残り時間が最も少ない作業ゾーンが複数あるときは、各作業ゾーンでの実作業時間(無人搬送車が作業ゾーンに到着してから作業完了報知手段が操作されるまでの時間)の累積値がより少ない作業ゾーンへ無人搬送車を配分するようにしたから、この点からも、複数の作業ゾーンのなかで作業が偏る、という不具合が解消され、作業者負担・作業者負荷の平準化、ミスの発生抑制、作業効率の低下防止が十分図れることとなる。
次に、請求項4に記載の発明によれば、上記のように、無人搬送車が分岐点に到着したときに残り時間が最も少ない作業ゾーンへ無人搬送車を配分する、という走行制御を、作業ゾーンより上流側の分岐路上に設けた待機ゾーンが2つ以上空いている場合に限り行うようにしたから、他の場合、すなわち、無人搬送車が分岐点に到着したときに全ての待機ゾーンが埋まっている場合や、1つの待機ゾーンのみ空いている場合には、それぞれ、次に空いた待機ゾーンへ搬送車を移動させたり、あるいは無条件でその空いている1つの待機ゾーンへ搬送車を移動させることによって、どのような状況においても、作業空き時間の発生及び生産性の低下を回避することが可能となる。
そして、請求項5に記載の発明によれば、無人搬送車に、ワークだけでなく、該ワークに対して行う所定の作業に必要な部材も併せて搬送するようにしたから、作業ゾーンにおける作業者の動作が短くなり、当該無人搬送車を用いた作業システムの特徴、すなわち、省力化要請に応えること、作業者負担を軽減してミスや事故を減少すること、生産性向上を図ること、等に十分資することができる。以下、本発明の最良の実施形態を通して、本発明をさらに詳しく説明する。
本実施形態においては、本発明は、図1に示す作業システム1に適用されている。この作業システム1は、自動車の生産工場に設けられており、インパネの組立てに用いられる。工場の床面に磁気テープが貼付されており、これにより誘導経路10が敷設されている。無人搬送車20は上記誘導経路10をセンサで検出しながら該誘導経路10に沿って自動走行する。誘導経路10は無端状に敷設されており、複数の無人搬送車20…20がこの経路10を共用して同時に周回する。誘導経路10の途中に分岐点11が設けられ、ここから分岐した3つの分岐路(レーン)12…12が平行に走り、再び合流点13で1つに合流する。
誘導経路10上には治具載置ゾーンZ1が配置されている。このゾーンZ1では、無人搬送車20に治具Xが自動で載置される。治具Xは、後にワーク載置ゾーンZ4で載置されるワークWの仕様に応じたものが載置される。誘導経路10上には、次に、第1部品ピッキングゾーンZ2及び第2部品ピッキングゾーンZ3が配置されている。これらのゾーンZ2,Z3では、作業者A,Aが部品棚16…16から指示された部品Y…Yを指示された個数だけピッキングして無人搬送車20に収容する。部品Y…Yは、後に作業ゾーンZ6で行われるワークWに対する所定の作業に必要なものが載置される。誘導経路10上には、次に、ワーク載置ゾーンZ4が配置されている。このゾーンZ4では、作業者Aが無人搬送車20にワークWであるインパネを載置する。
各分岐路12上には、待機ゾーンZ5、作業ゾーンZ6、及び退出ゾーンZ7がこの順に配置されている。待機ゾーンZ5では、無人搬送車20が作業ゾーンZ6の作業が完了して作業ゾーンZ6が空になるまで待機する。作業ゾーンZ6では、作業者AがワークWであるインパネに部品Y…Yを組み付ける作業を行う。退出ゾーンZ7では、完成したワークWを載置した無人搬送車20が合流する前にいったん停止する。
誘導経路10上には、次に、充電ゾーンZ8が配置されている。このゾーンZ8では、2次電池である無人搬送車20のバッテリ(図示せず)に充電が行われる。最後に、誘導経路10上には荷降しゾーンZ9が配置されている。このゾーンZ9では、完成したワークWが治具Xごと無人搬送車20から荷降しされる。荷降しされたワークW及び治具Xは近傍を流れるメインラインに供給される。
工場の床面で誘導経路10の左側方の所々に番地板15が配設されている。無人搬送車20は、上記番地板15をセンサで検出すると、そこで停止する。番地板15は、上記各ゾーンZ1〜Z9の他、車ID書込み機17が配置された車ID書込み位置と、上記誘導経路10の分岐点11とに配設されている。また、誘導経路10の左側方の所々に車ID読取り機18が設けられている。車ID読取り機18は、後述するように、無人搬送車20の左側面に貼付され、上記車ID書込み機17により車IDが書き込まれたIDタグ29から該車IDを読み取る。車ID読取り機18は、第1ピッキングゾーンZ2の手前、第2ピッキングゾーンZ3の手前、ワーク載置ゾーンZ4の手前、分岐点11の手前、及び合流点13の後に配置されている。
図2に示すように、無人搬送車20は、基台30の上面の中央部に治具X及びワークWが載置され、これを挟んで左右側部にピッキングされた部品Y…Yを収容する部品収容棚31が一対設けられている。部品収容棚31は、作業ゾーンZ6でワークWに対峙して所定の作業を行う作業者Aに便利なように、手前側・中央側に回動可能である。また、無人搬送車20は、基台30の上面の中央部に、治具Xの載置と荷降しとに便利なように、ローラR…Rを備えている。
無人搬送車20は、操舵輪20a及び駆動輪20bと、これらを駆動する操舵用モータ24及び走行用モータ23とを有する他、誘導経路10を検出するセンサである誘導経路検出器25、番地板15を検出するセンサである番地板検出器26、作業者Aを含む周囲に必要情報を適宜報知するための表示装置27、作業ゾーンZ6で作業が完了したときに作業者Aが押下操作する完了ボタン28、及び車ID書込み位置で車ID書込み機17により車IDが書き込まれるIDタグ29等を備えている。さらに、無人搬送車20は、搬送車コントロールユニット21及び他の送受信機との間で電文の送信及び受信を行う送受信機22を搭載している。
図3に示すように、無人搬送車20の送受信機22は、統括センタ40の送受信機42と電文の遣り取りを行う。統括センタ40の送受信機42はまたピッキングゾーンZ2,Z3の送受信機52とも電文の交換を行う。各送受信機22,42,52で遣り取りされた電文の内容はそれぞれコントロールユニット21,41,51(詳しくはその記録装置)に格納される。
次に、フローチャートを参照しながら、上記誘導経路10の分岐点11における無人搬送車20の配分制御について説明する。
図4に示すように、無人搬送車20のコントロールユニット21は、ステップS1で、分岐点11に到着すると、ステップS2で、停止し、ステップS3で、自車のIDを付して移動先問合せ電文を統括センタ40へ送信する。そして、ステップS4で、統括センタ40から自車宛の移動先指示電文を受信すると、ステップS5で、その指示された移動先へ向けて発進する。
一方、このとき、統括センタ40のコントロールユニット41は、図5に示すように、ステップS11で、移動先問合せ電文を受信すると、ステップS12で、空いている待機ゾーンZ5の有無を確認し、ステップS13で、空いている待機ゾーンZ5の数を確認して、空いている待機ゾーンZ5の数が1つの場合は、ステップS14で、その空いている待機ゾーンZ5を移動先とする移動先指示電文を車IDを付して送信する。その後、ステップS15で、FIFO(先入れ先出し)形式の配分順テーブルに車IDを記録する。
また、上記ステップS13で、空いている待機ゾーンZ5の数が2つ以上の場合は、図6に示すように、ステップS16で、空いている待機ゾーンZ5の下流の各作業ゾーンZ6で行われている作業が完了するまでの残り時間を算出する。具体的には、無人搬送車20が作業ゾーンZ6に到着してからの経過時間(無人搬送車20の作業ゾーンZ6への到着時刻は、該作業ゾーンZ6の番地板15の検出時刻から分かる)と、該作業ゾーンZ6で行われている作業の種類に応じて予め設定されている予定作業時間とを比較することにより、残り時間を算出する。
そして、その結果、ステップS17で、残り時間が最も少ない作業ゾーンZ6の数が1つのときは、ステップS18で、その作業ゾーンZ6の上流の待機ゾーンZ5を移動先とする移動先指示電文を車IDを付して送信する。一方、ステップS17で、残り時間が最も少ない作業ゾーンZ6の数が2つ以上のときは、ステップS19で、残り時間が最も少ない各作業ゾーンZ6の実作業時間の累積値を算出する。具体的には、無人搬送車20が作業ゾーンZ6に到着してから完了ボタン28が押下操作されるまでの時間を実作業時間とし、その累積値を算出する。そして、ステップS20で、実作業時間の累積値が最も少ない作業ゾーンZ6の上流の待機ゾーンZ5を移動先とする移動先指示電文を車IDを付して送信する。その後、いずれの場合も、図5のステップS15で、上記配分順テーブルに車IDを記録する。
このように、本実施形態に係る無人搬送車20を用いた作業システム1においては、並列に設けた複数の作業ゾーンZ6…Z6への分岐点11に無人搬送車20が到着したときには、各作業ゾーンZ6で行われている作業が完了するまでの残り時間が最も少ない作業ゾーンZ6へ上記搬送車20を配分するようにしたから、搬送車20を向かわせた分岐路12の作業ゾーンZ6よりも先に他の作業ゾーンZ6の作業が完了してしまう、というような不具合が減少し、作業空き時間の発生及び生産性の低下が確実に抑制される。併せて、ある特定の作業ゾーンZ6にばかり無人搬送車20が送り込まれて作業者A…A間で作業負荷が偏る、というような不具合も減少し、作業の効率化及び作業負荷の平準化にも十分資することができる。
その場合に、上記各作業ゾーンZ6での残り時間は、無人搬送車20がその作業ゾーンZ6に到着してからの経過時間と、その作業ゾーンZ6で行われている作業の種類に応じて予め設定されている予定作業時間との比較により算出するようにしたから、合理的に、精度よく、残り時間を予測することができる。
そして、作業残り時間が最も少ない作業ゾーンZ6が複数あるときは、各作業ゾーンZ6での実作業時間(無人搬送車20が作業ゾーンZ6に到着してから作業完了報知手段28が操作されるまでの時間)の累積値がより少ない(あるいは最も少ない)作業ゾーンZ6へ無人搬送車20を配分するようにしたから、この点からも、複数の作業ゾーンZ6…Z6のなかで作業が偏る、という不具合が解消され、作業者負担・作業者負荷の平準化、ミスの発生抑制、作業効率の低下防止が十分図れることとなる。
しかも、上記のように、無人搬送車20が分岐点11に到着したときに残り時間が最も少ない作業ゾーンZ6へ無人搬送車20を配分する、という走行制御・配分制御を、作業ゾーンZ6より上流側の分岐路12上に設けた待機ゾーンZ5が2つ以上空いている場合に限り行うようにしたから、他の場合、すなわち、無人搬送車20が分岐点11に到着したときに全ての待機ゾーンZ5…Z5が埋まっている場合や、1つの待機ゾーンZ5のみ空いている場合には、それぞれ、次に空いた待機ゾーンZ5へ搬送車20を移動させたり、あるいは無条件でその空いている1つの待機ゾーンZ5へ搬送車20を移動させることによって、どのような状況においても、作業空き時間の発生及び生産性の低下を回避することが可能となる。
そして、無人搬送車20に、ワークWだけでなく、該ワークWに対して行う所定の作業に必要な部材Y…Yも併せて搬送するようにしたから、作業ゾーンZ6における作業者Aの動作が短くなり、当該無人搬送車20を用いた作業システム1の特徴、すなわち、省力化要請に応えること、作業者負担を軽減してミスや事故を減少すること、生産性向上を図ること、等に十分資することができる。
次に、フローチャートを参照しながら、上記誘導経路10の退出ゾーンZ7における無人搬送車20の退出制御について説明する。
図7に示すように、無人搬送車20のコントロールユニット21は、ステップS31で、退出ゾーンZ7に到着すると、ステップS32で、停止し、ステップS33で、自車のIDを付して退出問合せ電文を統括センタ40へ送信する。そして、ステップS34で、統括センタ40から自車宛の退出許可電文を受信すると、ステップS35で、合流点13へ向けて発進する。
一方、このとき、統括センタ40のコントロールユニット41は、図8に示すように、ステップS41で、退出問合せ電文を受信すると、ステップS42で、FIFO(先入れ先出し)形式の配分順テーブルに記録した車IDから、今退出すべき順番の車であるときは、ステップS43で、退出ゾーンZ7から合流点13までの間に他の車のないことを確認して、ステップS44で、退出許可電文を車IDを付して送信する。
これにより、治具載置ゾーンZ1を出発した無人搬送車20…20は、誘導経路10の途中で、そのときの状況に応じて複数の分岐路12…12に配分されても、その順番が荷降しゾーンZ9まで狂うことがない。その結果、完成したワークWおよび治具Xの順番と、例えばメインラインを流れる車体ボディの順番とが合致して、生産性に支障をきたすことがない。
次に、図9、図10を参照しながら、上記治具載置ゾーンZ1及び荷降しゾーンZ9における治具Xの載置動作及び荷降し動作について説明する。
図9に示すように、治具Xは、ローラR…Rで下面を支持され、左右一対のピン103,103で位置決め及び固定され、かつ左右一対の落下防止プレート104,104で落下が防止されつつ、無人搬送車20に載置されている。搬送車20の上面(詳しくは基台30の上面)には、治具Xの正位置での存在を確認するため、治具Xの4隅に対応して位置センサ101…101が設けられている。
治具Xにはピン103,103に対応して丸穴102,102が形成されている。ピン103と落下防止プレート104とは一体に連結されておりユニット105を構成している。そして、該ユニット105を駆動させるアクチュエータ110が治具載置ゾーンZ1及び荷降しゾーンZ9に備えられている。図中の黒矢印は上記アクチュエータ110が各ゾーンZ1,Z9で無人搬送車20のユニット105に対して近接離反することを示し、白矢印は治具Xが各ゾーンZ1,Z9で無人搬送車20のローラR…R上に対して移載又は除去されることを示している。
図10(a)に示すように、治具載置ゾーンZ1及び荷降しゾーンZ9において、治具XをローラR…R上に移載するとき、及び治具XをローラR…R上から除去するときは、アクチュエータ110をユニット105に係止させて下動することにより、ピン103と落下防止プレート104とを一体に連結したユニット105をバネ106に抗して押し下げる。すると、この状態で、ピン103は治具Xの丸孔102から外れ、かつ落下防止プレート104はローラR…Rよりも低くなって、治具Xが、白矢印のように、ローラR…Rを介して容易に載置又は荷降しされる。
一方、図10(b)に示すように、治具XをローラR…R上に載置した状態では、アクチュエータ110を上動してユニット105から外すことにより、ピン103と落下防止プレート104とを一体に連結したユニット105をバネ106の付勢力で押し上げる。すると、この状態で、ピン103は治具Xの丸孔102に突入し、かつ落下防止プレート104はローラR…Rよりも高くなって、治具Xが、上記ユニット105により、精度よく位置決めされ、かつ固定され、そして無人搬送中の搬送車20からの不測の落下が防止される。ここで、ピン103の先端を円錐状としたから、ピン103は治具Xの丸孔102に広い範囲で係合し易くなり、これにより、治具Xを最初に搬送車20に大雑把な位置合せで移載しても構わなくなる。
以上説明した実施形態は、本発明を実施するための最良の実施形態ではあるが、特許請求の範囲を逸脱しない限り、なお種々の変更が可能なことはいうまでもない。例えば、上記実施形態では、作業ゾーンZ6は各レーン(分岐路)12に1つだけ配設したが、2つ以上直列に配設してもよい。
本発明は、無人搬送車を用いた作業システムにおいて、並列に設けた複数の作業ゾーンへの分岐点に無人搬送車が到着したときに、その搬送車の作業ゾーンへの配分を、どのような状況においても、作業空き時間の発生及び生産性の低下を回避し、また作業者間での作業負荷の偏りを解消して、作業の効率化及び平準化を図ることができ、ファクトリィオートメイションの技術分野において幅広い産業上の利用可能性を有する。
本発明の実施形態に係る無人搬送車を用いた作業システムのレイアウト図である。 無人搬送車の側面図である。 作業システムの制御ブロック図である。 誘導経路分岐点における無人搬送車配分制御のフローチャート(搬送車側)である。 同、フローチャート(統括センタ側)の前半部である。 同、フローチャート(統括センタ側)の後半部である。 退出ゾーンにおける無人搬送車退出制御のフローチャート(搬送車側)である。 同、フローチャート(統括センタ側)である。 無人搬送車の中央部の平面図である。 治具載置ゾーン及び荷降しゾーンにおける治具の載置動作及び荷降し動作を示す部分拡大図である。
符号の説明
1 作業システム
10 誘導経路
11 分岐点
12 分岐路
20 無人搬送車
21 搬送車コントロールユニット
22 送受信機
28 完了ボタン(作業完了報知手段)
31 部品収容棚(収容部)
40 統括センタ
41 統括センタコントロールユニット(残り時間算出手段、走行制御手段、実作業時間計測手段)
42 送受信機
A 作業者
W ワーク
X 治具
Y 部品
Z5 待機ゾーン
Z6 作業ゾーン

Claims (5)

  1. ワークを載置した無人搬送車を誘導経路に沿って移動させ、該誘導経路上に設けた作業ゾーンで停止させて、上記ワークに対して所定の作業を行うようにした無人搬送車を用いた作業システムであって、上記作業ゾーンは複数設けられ、各作業ゾーンは上記誘導経路の所定の分岐点から分岐した複数の分岐路上に配置されていると共に、上記分岐点に無人搬送車が到着したときに各作業ゾーンで行われている作業が完了するまでの残り時間を算出する残り時間算出手段と、該算出手段で算出された残り時間が最も少ない作業ゾーンへ上記分岐点に到着した無人搬送車を配分する走行制御手段とが備えられていることを特徴とする無人搬送車を用いた作業システム。
  2. 残り時間算出手段は、無人搬送車が作業ゾーンに到着してからの経過時間と、該作業ゾーンで行われている作業の種類に応じて予め設定されている予定作業時間とを比較することにより、残り時間を算出することを特徴とする請求項1に記載の無人搬送車を用いた作業システム。
  3. 作業ゾーンで作業が完了したときに操作される作業完了報知手段と、無人搬送車が作業ゾーンに到着してから上記作業完了報知手段が操作されるまでの時間を計測する実作業時間計測手段とが備えられ、走行制御手段は、残り時間算出手段で算出された残り時間が最も少ない作業ゾーンが複数あるときは、上記計測手段で計測された実作業時間の累積値がより少ない作業ゾーンへ無人搬送車を配分することを特徴とする請求項1又は2に記載の無人搬送車を用いた作業システム。
  4. 作業ゾーンより上流側の分岐路上に待機ゾーンが設けられ、走行制御手段は、作業ゾーンへ配分した無人搬送車を該作業ゾーンが空くまで上記待機ゾーンで待機させると共に、分岐点に無人搬送車が到着したときに空の待機ゾーンが複数ある場合に限り、残り時間が最も少ない作業ゾーンへ無人搬送車を配分する制御を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の無人搬送車を用いた作業システム。
  5. 無人搬送車は、載置したワークに対する所定の作業に必要な部材の収容部を有していることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の無人搬送車を用いた作業システム。
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