JP4004326B2 - 有料自動車道路における荷物運送システム - Google Patents

有料自動車道路における荷物運送システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有料自動車道路における荷物運送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばトラック等の荷物運送車両によって高速道路等の有料自動車道路を利用して荷物の運送を行う場合に効率的に荷物の運送を行うためのシステムとして、特開2002−37410に記載されているような、高速道路に複数のハイウェイ貨物駅を設けて、ハイウェイ貨物駅間で貨物車両が荷物の運送を行うシステムが提案されている。
上記システムでは、貨物車両が高速道路から下りずに荷物の運送を継続する場合が多いので、ハイウェイ貨物駅において貨物車両が進行方向を転向できるようにして転向時に通行料金の精算を行うように考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従って、上記従来構成では、ハイウェイ貨物駅に通行料金の収受のための設備が必要になり、システム全体のコストが高くなってしまう不都合がある。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、有料自動車道路における荷物運送システムにおいて低コストで的確に料金管理を行えるようにする点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記請求項1記載の構成を備えることにより、有料自動車道路に対して荷物運送車両が出入り可能な状態で設置された荷物積卸しステーションにおける前記荷物運送車両に積卸しする荷物の積卸し情報を収集する積卸し情報収集手段と、その積卸し情報収集手段の収集情報に基づいて、前記荷物運送車両に対して積卸しする荷物に応じて前記有料自動車道路における利用料金を算出する料金算出手段と、前記荷物運送車両との通信を行う通信手段と、前記通信手段により得られる前記荷物運送車両の運行情報に基づいて、前記荷物積卸しステーションにおける荷物の積卸しスケジュールを設定する運行管理手段とが備えられ、前記運行管理手段は、前記荷物運送車両から荷物の運送継続が困難となったことを示す運送中断情報を受け取ったときに、前記荷物運送車両が到達可能な他の荷物積卸しステーションに対して、前記荷物運送車両に搭載されている荷物の卸し作業情報を送信するように構成されている
【0005】
すなわち、有料自動車道路に沿って複数の荷物積卸しステーションが設置されて、荷物積卸しステーション間でトラック等の荷物運送車両が荷物の運送を行う場合において、その荷物運送車両が荷物積卸しステーションにおいて荷物を積卸しする情報を積卸し情報収集手段に収集させて、その収集情報によって積卸しする荷物に応じて有料自動車道路の利用料金を料金算出手段に算出させる。
もって、荷物運送車両の移動形態に拘わらず有料自動車道路の利用料金が自動的に得られることになり、有料自動車道路における荷物運送システムにおいて低コストで的確に料金管理を行えるものとなる。
尚、積卸しする荷物に応じた料金算出手法としては、例えば、積卸しする荷物の個数,総重量,あるいは,価格等の種々の情報に基づいて算出できる。
又、荷物運送車両との通信によって荷物運送車両の運行情報を詳細に把握することが可能となり、その情報によって荷物積卸しステーションにおける積卸しスケジュールを設定できるので、荷物積卸しステーションにおける荷物の積卸し作業を効率的に行うことができる。
更に、荷物運送車両が車両トラブル等により目的の荷物積卸しステーションまで移動できないような事態となったとき、荷物の運送継続が困難となったことを示す運送中断情報を送信して、最寄りの荷物積卸しステーションまで到達すると、その荷物運送車両の搭載荷物の卸し作業情報がその荷物積卸しステーションに伝えられているので、卸した荷物の運送を他の荷物運送車両に肩代わりしてもらう等して、車両トラブル等の発生時にも柔軟に荷物の運送を継続することができる。
【0006】
又、上記請求項2記載の構成を備えることにより、前記荷物積卸しステーションにおける荷物の保管情報を管理する保管管理手段が設けられ、前記料金算出手段は、前記積卸し情報収集手段の収集情報及び前記保管管理手段の管理情報に基づいて前記有料自動車道路における利用料金を算出するように構成されている。
すなわち、有料自動車道路に沿って複数の荷物積卸しステーションが設置されて、荷物積卸しステーション間でトラック等の荷物運送車両が荷物の運送を行う場合においては、荷物積卸しステーションにおける荷物の保管も有料自動車道路の利用として把握することが合理的であり、前記料金算出手段が荷物積卸しステーションでの荷物の保管情報をも有料自動車道路の利用料金の算出根拠とすることで、荷物積卸しステーションを利用した荷物の運送形態に的確に対応した有料自動車道路における利用料金の算出を行える。
【0007】
又、上記請求項3記載の構成を備えることにより、前記荷物積卸しステーションは、前記有料自動車道路における上り側車線及び下り側車線のうちの一方に対して前記荷物運送車両が出入りし且つ前記荷物運送車両に対して積卸しする荷物の自動仕分け設備が配置されたメインステーションと、前記有料自動車道路における上り側車線及び下り側車線のうちの他方に対して前記荷物運送車両が出入りするサブステーションとによって構成され、前記メインステーションと前記サブステーションとの間で、前記荷物運送車両に対して積卸しする荷物を搬送する荷物搬送設備が設けられている。
【0008】
有料自動車道路沿いに荷物積卸しステーションを設置する場合、上り車線側を走行する荷物運送車両と下り車線側を走行する荷物運送車両との双方に対して荷物の積卸しができるようにすることが望ましいが、双方の車線からの荷物運送車両の出入りを可能とするような付帯的な立体交差の道路設備の設置を回避してコストダウンを図ろうとすると、上り車線側及び下り車線側の双方に対応して荷物積卸しステーションを設置することになる。
荷物積卸しステーションには、積卸しする荷物の効率的な配分作業のために荷物の自動仕分け設備を設置することが望ましいが、この自動仕分け設備は比較的規模の大きい設備であり、上り車線側及び下り車線側の双方の荷物積卸しステーションにこの自動仕分け設備を設置すると、設備コストが大きく上昇してしまうことになる。
【0009】
そこで、上り車線側の荷物積卸しステーション及び下り車線側の荷物積卸しステーションのうちの一方をメインステーションとして荷物の自動仕分け設備を配置し、他方の荷物積卸しステーションをサブステーションとして簡易的に構成して、メインステーションとサブステーションとを荷物搬送設備にて接続することで、両方の荷物積卸しステーションから自動仕分け設備の利用を可能としている。
もって、設備コストの上昇を抑制することが可能となり、しかも、サブステーションは施設の設置面積を抑制できるので、荷物積卸しステーションの立地条件上の制限を緩和することができる。
【0013】
又、上記請求項4記載の構成を備えることにより、前記運行管理手段は、荷物積卸しステーションに存在する前記荷物運送車両の数が設定数を超えるときに、新たな荷物運送車両の進入を禁止するように構成されている。
すなわち、荷物積卸しステーション内に存在する荷物運送車両の数を一定のレベルに制限することで、荷物の積卸し作業や荷物運送車両の移動作業の効率を低下させてしまうのを防止できる。
【0014】
又、上記請求項5記載の構成を備えることにより、前記荷物積卸しステーションに、前記荷物運送車両に対して積卸しする荷物の自動仕分け設備が備えられ、前記積卸し情報収集手段が、前記自動仕分け設備に備えられている。
すなわち、荷物の自動仕分け設備は、荷物運送車両に対して積卸しする荷物を直接的に取り扱う設備であるので、このような設備に、荷物運送車両に積卸しする荷物の積卸し情報を収集する積卸し情報収集手段を備えることで、低コストで荷物の積卸し情報を収集することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の有料自動車道路における荷物運送システムの実施の形態を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
本発明の有料自動車道路における荷物運送システムは、図1に平面視で示すような荷物積卸しステーションSTが有料自動車道路PRの一例としての高速道路HW沿いに複数設置され、荷物運送車両TVの一例であるトラック1にて複数の荷物積卸しステーションST間で荷物の運送を行う。
【0016】
この荷物運送システムにおける一般的な荷物の運送形態は、高速道路HWにおいて荷物を運送する前記トラック1を管理する運送業者が、顧客である荷主から荷物の運送依頼を受けると、一般道路GRを経由して荷物積卸しステーションSTへ運び込まれた荷物を、目的の荷物積卸しステーションSTまで運送し、その後一般道路GRを経由して最終目的地に搬送されるという形態であり、荷物が運び込まれる荷物積卸しステーションSTまでの一般道路GRを経由する荷物の運送については、荷主が荷物を直接運び込むかあるいは前記運送業者が荷主の所在地からトラック等で荷物を集荷して運び込む等の種々の態様が存在する。同様に、目的の荷物積卸しステーションSTに到着した荷物は、前記荷主に直接引き取られるかあるいは前記運送業者が最終目的地まで配達する等の種々の態様が存在する。
【0017】
〔荷物積卸しステーションSTの構成〕
荷物積卸しステーションSTは、図1の平面図に示すように、高速道路側プラットホーム2に向かって高速道路HWから進入するための進入路3aと高速道路側プラットホーム2から高速道路HW側へ退出する退出路3bとによって、高速道路HWの上り側車線及び下り側車線の双方からトラック1が出入り可能に構成されている。
但し、高速道路側プラットホーム2において高速道路HWの上り側車線から進入したトラック1と下り側車線から進入したトラック1とが行き来するのを阻止するための柵4が設置されており、更に、進入路3aに入り口部分に一般車両の進入を阻止するためのゲート5が設置されている。
【0018】
荷物積卸しステーションST内には、高速道路側プラットホーム2と一般道路側プラットホーム5に跨る状態で荷物の自動仕分け設備SSと、荷物を一時的に保管する倉庫設備6とが備えられ、更に、高速道路側プラットホーム2と一般道路側プラットホーム5とを柵7で仕切ると共に、柵7に人の行き来を管理するための人用ゲート8が設置されている。
高速道路側プラットホーム2側のトラック移動エリア9aと一般道路側プラットホーム5のトラック移動エリア9bとは、2本の通路10にて接続されてトラック1の移動が可能であるが、通路10の途中にゲート11が設けられて、高速道路側プラットホーム2側のトラック移動エリア9aから一般道路側プラットホーム5のトラック移動エリア9bへの方向の移動通過のみを許容している。
【0019】
〔自動仕分け設備SSの構成〕
搬入された荷物を、その荷物を送り出す運送経路の情報に基づいて複数のグループに仕分ける自動仕分け設備SSには種々の形式のものが存在するが、その一例を図6及び図7に基づいて概略的に説明する。
平面視による概略配置を示す図6のように、自動仕分け設備SSは、仕分けの対象となる荷物Lを搬入する搬入用ベルトコンベア70と、スラットコンベア71と、スラットコンベア71から分岐する複数の分岐コンベア72とが備えられて構成されており、搬入用ベルトコンベア70から搬入された多数の荷物Lが、荷物Lを運送する経路の情報に基づいて、同一のグループに属する荷物Lが同一の分岐コンベア72に分岐されるようにスラットコンベア71が動作する。
【0020】
スラットコンベア71は、分岐箇所を抜き出して示す図7のように、搬送横幅方向に延びる短冊状のスラット71aを多数連結してベルト状に形成した搬送体を、図示を省略する電動モータにて巻回駆動することにより、荷物Lを搬送する。
スラットコンベア71のスラット71aは、搬送横幅方向に移動自在に押圧シュー71bを支持しており、押圧シュー71bは、分岐コンベア72への分岐箇所に配置された移動機構によりスラット71aの長手方向(すなわち搬送横幅方向)に移動駆動される。
【0021】
押圧シュー71bによる荷物Lの分岐操作を概略的に説明すると、押圧シュー71bは、通常、スラット71aの一端側に寄せられて、搬送される荷物Lの側脇に位置している。そして、図7において「A」で示す荷物Lのように、その荷物Lが分岐コンベア72へ分岐されないものであるときは、その存在位置を維持するが、図7において「B」で示す荷物Lのように、その荷物Lが分岐コンベア72に分岐されるべきものであるときは、図示しない移動機構により、押圧シュー71bが分岐コンベア72側に移動駆動されて、荷物Lを分岐コンベア72へ押し出し、荷物Lが仕分けられる。
【0022】
図2に示すように、各荷物積卸しステーションSTの自動仕分け設備SSは、荷物積卸しステーションSTの管理用コントローラ15に接続されて、仕分けを行った各荷物の情報を管理用コントローラ15に対して送信し、管理用コントローラ15はその情報を記憶保存している。
この各荷物の情報は、個々の荷物の取り扱い運送業者の識別情報及び荷物の大きさの情報であり、自動仕分け設備SSにはこれらの情報を得るためにバーコードリーダや寸法検出装置等が備えられている。従って、自動仕分け設備SSに、トラック1に積卸しする荷物の積卸し情報を収集する積卸し情報収集手段IAが備えられていることになる。
【0023】
〔情報伝達のための構成〕
上記のような構成の荷物積卸しステーションST間でトラック1にて荷物の運送作業を行うための各種の情報は図2に示すようなシステムによって授受され、運送依頼者(荷主)は、インターネットを通じて運送業者に荷物の運送を依頼し、運送業者は、運送依頼の内容に応じて、利用する荷物積卸しステーションSTの管理用コントローラ15に対して専用回線を通じて取り扱いを依頼する荷物の情報を送信する。
更に、管理用コントローラ15は、通信手段CMとしての無線通信装置16によってトラック1に備えられた携帯電話型通信端末と音声及びデータ等の通信を行うことができる。
【0024】
〔荷物運送システムの運用〕
次に、荷物運送システムの運用について説明する。
上述のように、インターネットを通じて荷物の運送依頼を受けた運送業者は、自己が所有するトラック1での配車計画を立て、その配車計画において利用する荷物積卸しステーションSTの管理用コントローラ15に対して設備の利用要求を送信する。
この利用要求を受信した管理用コントローラ15は、図3に示す処理を開始し、運送業者からの利用要求の内容に基づいて、その利用要求を満足させられるだけの余裕が設備にあるかどうかを確認する(ステップ#1)。この設備の余裕の確認には、利用要求のあった時間帯で荷物積卸しステーションSTに存在するトラック1の数が設定数を超えることになるか否かという判断も含まれ、その利用要求を受け入れると荷物積卸しステーションSTに存在するトラック1の数が設定数を超えるときには、その利用要求を拒絶して(ステップ#2)、その時間帯での新たなトラック1の進入を禁止する。
一方、設備に余裕がある場合は、運送業者のコンピュータ17に利用要求を受付ける旨を送信し(ステップ#3)、管理用コントローラ15が管理している荷物の積卸しスケジュールに受付けた新たなデータを登録する(ステップ#4)。
【0025】
このようにして登録された前記積卸しスケジュールに従って、出発地の荷物積卸しステーションSTにおいて自動仕分け設備SSによって荷物がトラック1に積み込まれて、目的の荷物積卸しステーションSTまで運送されるのであるが、目的の荷物積卸しステーションSTの管理用コントローラ15は、トラック1からの通信によって、図4の処理を実行して、荷物の運送状況に対応して前記積卸しスケジュールを変更することができる。
すなわち、管理用コントローラ15は、トラック1からの通信を受信すると、その内容が、何らかのトラブルにより荷物の運送継続が困難となったことを示す運送中断情報か、あるいは、単に到着時刻が変動することを伝えるだけのものであるかを判断し(ステップ#11)、後者であれば、そのトラック1についての前記積卸しスケジュールを変更する(ステップ#12)。
【0026】
一方、トラック1からの通信内容が前者であれば、そのトラック1からの通信において到達可能な荷物積卸しステーションSTとして指定している荷物積卸しステーションSTに対して、そのトラック1に搭載されている荷物の卸し作業情報を送信して(ステップ#13)、その卸し作業を前記積卸しスケジュールに加えるように要求する。この後、更に、そのトラック1についての荷物の卸し作業が消滅したので、その作業を前記積卸しスケジュールから削除する変更を行う(ステップ#14)。
この取り扱いによって、何らかのトラブルが発生したトラック1が前記到達可能な荷物積卸しステーションSTに到達すると、その荷物積卸しステーションSTでの前記積卸しスケジュールに従って、搭載する荷物が卸されることになり、、そのトラック1を管理する運送業者が手配した他のトラック等で高速道路HWあるいは一般道路GRを経由して目的地まで荷物を運送する作業を継続することが可能となる。
以上から、管理用コントローラ15は、無線通信装置16により得られるトラック1の運行情報に基づいて、荷物積卸しステーションSTにおける荷物の積卸しスケジュールを設定する運行管理手段JMとして機能する。
【0027】
次に、上述のようにして、荷物積卸しステーションSTを利用して荷物の運送が行われる場合における利用料金の計算について、管理用コントローラ15が実行する図5のフローチャートに基づいて説明する。
上述のように、自動仕分け設備SSから管理用コントローラ15に対して、取り扱う荷物についての情報が送信されて、その情報が管理用コントローラ15に記憶保存されているので、管理用コントローラ15は、料金計算をすべき時期として予め設定されている時期になると図5の処理を開始する。
先ず、自動仕分け設備SSから報告された荷物の取り扱い情報及び管理用コントローラ15にて管理している倉庫設備6への荷物の保管情報を、運送業者別に集計し(ステップ#21)、荷物の大きさ毎に設定されている料金と取り扱い個数、及び、荷物を倉庫設備6に保管した場合は保管期間により運送業者別に料金計算をする(ステップ#22)。この場合、荷物の重量や荷物の価格等の情報が得られていれば、それらを料金に加味するようにしても良い。
このようにして、運送業者別に料金を計算すると、それを高速道路HWにおける利用料金の請求として各運送業者に送信する(ステップ#23)。
従って、管理用コントローラ15は、自動仕分け設備SSに備えられたセンサー等と共に、トラック1に積卸しする荷物の積卸し情報を収集する積卸し情報収集手段IAとして機能すると共に、トラック1に対して積卸しする荷物に応じて高速道路HWにおける利用料金を算出する料金算出手段DCとして機能し、更に、荷物積卸しステーションSTにおける荷物の保管情報を管理する保管管理手段SCとしても機能する。
【0028】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態は、荷物積卸しステーションSTの配置構成が異なるのみで、荷物運送システムの運用面は、上記第1実施形態と全く共通である。
本第2実施形態の荷物積卸しステーションSTは、平面図である図8に示すように、有料自動車道路PRとしての高速道路HWにおける上り車線側及び下り車線側のうちの一方に対して荷物運送車両TVとしてのトラック1が出入りし且つトラック1に対して自動仕分け設備SSが配置されたメインステーション21と、高速道路HWの上り側車線及び下り側車線のうちの他方に対してトラック1が出入りするサブステーション22とによって構成されている。
つまり、本第2実施形態のサブステーション22は、自動仕分け設備SSを備えずに、簡易的に構成している。
【0029】
その代わりに、メインステーション21とサブステーション22との間で荷物の搬送を行える荷物搬送設備23が備えられており、この荷物搬送設備23を通じて一般道路GRとの間の荷物のやりとりや、場合によってはメインステーション21の自動仕分け設備SSを利用するための荷物のやりとりを行うことができる。
この荷物搬送設備23の具体構成としては、例えば、メインステーション21とサブステーション22とを接続する地下道にコンベア23aを配置すると共に、メインステーション21及びサブステーション22に荷物用のエレベータ23bを備える構成で良い。
荷物積卸しステーションSTのその他の構成は、上記第1実施形態と同様であり、上記第1実施形態と同一の機能のものには、上記第1実施形態と同一の符号を付している。
【0030】
<その他の実施形態>
(1)上記第1実施形態及び第2実施形態では、料金算出手段DCや運行管理手段JMの機能を、各荷物積卸しステーションSTに備えられた管理用コントローラ15に担わせているが、全ての荷物積卸しステーションSTの作業を管理する管理センターを設置して、その管理センターに備えたコンピュータシステムに上記料金算出手段DC等の機能を担わせても良い。
(2)上記第1実施形態及び第2実施形態では、荷物積卸しステーションSTに自動仕分け設備SSを備えて、自動仕分け設備SSに前記積卸し情報収集手段IAの一部を備えさせる場合を例示しているが、例えば、荷物積卸しステーションSTの作業者が積卸しする荷物を目視で検査し、その情報を管理用コントローラ15に登録するように構成しても良い。
【0031】
【発明の効果】
上記請求項1記載の構成によれば、有料自動車道路に沿って複数の荷物積卸しステーションが設置されて、荷物積卸しステーション間でトラック等の荷物運送車両が荷物の運送を行う場合において、その荷物運送車両が荷物積卸しステーションにおいて荷物を積卸しする情報を積卸し情報収集手段に収集させて、その収集情報によって積卸しする荷物に応じて有料自動車道路の利用料金を料金算出手段に算出させるので、荷物運送車両の移動形態に拘わらず有料自動車道路の利用料金が自動的に得られることになり、有料自動車道路における荷物運送システムにおいて低コストで的確に料金管理を行えるものとなる。
又、荷物運送車両との通信によって荷物運送車両の運行情報を詳細に把握することが可能となり、その情報によって荷物積卸しステーションにおける積卸しスケジュールを設定できるので、荷物積卸しステーションにおける荷物の積卸し作業を効率的に行うことができる。
更に、荷物運送車両が車両トラブル等により目的の荷物積卸しステーションまで移動できないような事態となったとき、荷物の運送継続が困難となったことを示す運送中断情報を送信して、最寄りの荷物積卸しステーションまで到達すると、その荷物運送車両の搭載荷物の卸し作業情報がその荷物積卸しステーションに伝えられているので、卸した荷物の運送を他の荷物運送車両に肩代わりしてもらう等して、車両トラブル等の発生時にも柔軟に荷物の運送を継続することができる。
【0032】
又、上記請求項2記載の構成によれば、有料自動車道路に沿って複数の荷物積卸しステーションが設置されて、荷物積卸しステーション間でトラック等の荷物運送車両が荷物の運送を行う場合においては、荷物積卸しステーションにおける荷物の保管も有料自動車道路の利用として把握することが合理的であり、前記料金算出手段が荷物積卸しステーションでの荷物の保管情報をも有料自動車道路の利用料金の算出根拠とすることで、荷物積卸しステーションを利用した荷物の運送形態に的確に対応した有料自動車道路における利用料金の算出を行える。
【0033】
又、上記請求項3記載の構成によれば、上り車線側の荷物積卸しステーション及び下り車線側の荷物積卸しステーションのうちの一方をメインステーションとして荷物の自動仕分け設備を配置し、他方の荷物積卸しステーションをサブステーションとして簡易的に構成して、メインステーションとサブステーションとを荷物搬送設備にて接続することで、両方の荷物積卸しステーションから自動仕分け設備の利用を可能としている。
もって、設備コストの上昇を抑制することが可能となり、しかも、サブステーションは施設の設置面積を抑制できるので、荷物積卸しステーションの立地条件上の制限を緩和することができる。
【0036】
又、上記請求項4記載の構成によれば、荷物積卸しステーション内に存在する荷物運送車両の数を一定のレベルに制限することで、荷物の積卸し作業や荷物運送車両の移動作業の効率を低下させてしまうのを防止できる。
又、上記請求項5記載の構成によれば、荷物の自動仕分け設備は、荷物運送車両に対して積卸しする荷物を直接的に取り扱う設備であるので、このような設備に、荷物運送車両に積卸しする荷物の積卸し情報を収集する積卸し情報収集手段を備えることで、低コストで荷物の積卸し情報を収集することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる荷物積卸しステーションの配置説明図
【図2】本発明の第1実施形態にかかる通信網の説明図
【図3】本発明の第1実施形態にかかるフローチャート
【図4】本発明の第1実施形態にかかるフローチャート
【図5】本発明の第1実施形態にかかるフローチャート
【図6】本発明の第1実施形態にかかる自動仕分け設備の平面図
【図7】本発明の第1実施形態にかかる自動仕分け設備の斜視図
【図8】本発明の第2実施形態にかかる荷物積卸しステーションの配置説明図
【符号の説明】
CM 通信手段
DC 料金算出手段
IA 積卸し情報収集手段
JM 運行管理手段
SC 保管管理手段
ST 荷物積卸しステーション
SS 自動仕分け設備
11 ゲート
21 メインステーション
22 サブステーション
23 荷物搬送設備

Claims (5)

  1. 有料自動車道路に対して荷物運送車両が出入り可能な状態で設置された荷物積卸しステーションにおける前記荷物運送車両に積卸しする荷物の積卸し情報を収集する積卸し情報収集手段と、その積卸し情報収集手段の収集情報に基づいて、前記荷物運送車両に対して積卸しする荷物に応じて前記有料自動車道路における利用料金を算出する料金算出手段と
    前記荷物運送車両との通信を行う通信手段と、
    前記通信手段により得られる前記荷物運送車両の運行情報に基づいて、前記荷物積卸しステーションにおける荷物の積卸しスケジュールを設定する運行管理手段とが備えられ、
    前記運行管理手段は、前記荷物運送車両から荷物の運送継続が困難となったことを示す運送中断情報を受け取ったときに、前記荷物運送車両が到達可能な他の荷物積卸しステーションに対して、前記荷物運送車両に搭載されている荷物の卸し作業情報を送信するように構成されている有料自動車道路における荷物運送システム。
  2. 前記荷物積卸しステーションにおける荷物の保管情報を管理する保管管理手段が設けられ、
    前記料金算出手段は、前記積卸し情報収集手段の収集情報及び前記保管管理手段の管理情報に基づいて前記有料自動車道路における利用料金を算出するように構成されている請求項1記載の有料自動車道路における荷物運送システム。
  3. 前記荷物積卸しステーションは、前記有料自動車道路における上り側車線及び下り側車線のうちの一方に対して前記荷物運送車両が出入りし且つ前記荷物運送車両に対して積卸しする荷物の自動仕分け設備が配置されたメインステーションと、前記有料自動車道路における上り側車線及び下り側車線のうちの他方に対して前記荷物運送車両が出入りするサブステーションとによって構成され、
    前記メインステーションと前記サブステーションとの間で、前記荷物運送車両に対して積卸しする荷物を搬送する荷物搬送設備が設けられている請求項1又は2記載の有料自動車道路における荷物運送システム。
  4. 前記運行管理手段は、荷物積卸しステーションに存在する前記荷物運送車両の数が設定数を超えるときに、新たな荷物運送車両の進入を禁止するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の有料自動車道路における荷物運送システム。
  5. 前記荷物積卸しステーションに、前記荷物運送車両に対して積卸しする荷物の自動仕分け設備が備えられ、
    前記積卸し情報収集手段が、前記自動仕分け設備に備えられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の有料自動車道路における荷物運送システム。
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