JP2004060194A - 駐車場管理システム及び駐車場管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】迅速且つ安全に車を搬入及び搬出でき、快適に利用できる駐車場管理システム及び駐車場管理方法を提供する。
【解決手段】平面の駐車場に敷設された軌道2上を移動する台車4と、軌道2上を移動してきた台車4を駐留させる台車駐留スペース3と、駐車場の降車地点Aで車が搭載された車載台車4を、軌道2上を移動させて台車駐留スペース3に運び、駐車場の乗車地点Dに近い位置から順次駐留させる制御装置10、15、16とを備えている。
【選択図】 図2
【解決手段】平面の駐車場に敷設された軌道2上を移動する台車4と、軌道2上を移動してきた台車4を駐留させる台車駐留スペース3と、駐車場の降車地点Aで車が搭載された車載台車4を、軌道2上を移動させて台車駐留スペース3に運び、駐車場の乗車地点Dに近い位置から順次駐留させる制御装置10、15、16とを備えている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばショッピングセンタ等の駐車場管理システム及び駐車場管理方法に関し、特に駐車場への車の出し入れを円滑にする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ショッピングセンタの駐車場の駐車スペースへの車の搬入、及び駐車スペースからの車の搬出は、来訪者自身が車を移動させることにより行われている。その一方、ショッピングセンタでの買い上げ金額に応じて駐車料金の無料サービスがある場合は、勘定場やカウンタで無料券の交付を受けたり、駐車場から車を搬出する時に無料券やレシートを提示するといった手続が必要である。
【0003】
このような駐車場に関する技術として、特開平7−311863は、車利用の顧客の買物時間を短縮すると共に買物品の運搬作業を軽減し、店舗側では、顧客毎の買上履歴情報を容易に取得し得る「POS店舗での精算、物流方法」を開示している。この技術は、識別情報(整理番号、装置が読み取った車両ナンバー等)を記録した駐車券を発行し(駐車券発行機)、買物終了後、発行された駐車券を入力すると、情報媒体を発行し(ラベル発行機)、買物品発送場ではPOS端末により、識別情報別に買上情報を算出、記憶し、駐車場の出口にて駐車券を駐車券読取機に入力すると識別情報をキーに該当買上情報と出車時刻とから駐車料金、買上料金を計算、表示し(料金表示板)、精算(料金精算機)と買物品の荷出し(コンベア装置)を行う。また、買上履歴情報を車両ナンバー別に収集、記憶し、販促のための情報を決定、表示する(販促表示板)。更に、その買上履歴情報を分析して、ダイレクトメールの内容を決定する。
【0004】
また、特開平10−131533は、自動車の入出庫を効率的に、自動車を損傷する虞もなく安全に行なえるようにした「駐車方法および駐車システム」を開示している。この駐車システムは、駐車場への出入口を有する入出庫ステーションと、指示された位置に向って走行を制御するコントローラを備え自走可能であると共に自動車を搭載し入庫から出庫まで自動車と一体的な関係に置かれる複数の台車と、自動車を搭載した台車を整列状態に収納可能なスペースを有する収納フロアと、自動車の入出庫ステーションでの入出庫管理を行なう入出庫管理手段と、収納フロアにおける自動車収納位置を予め入庫する台車に割り当て、台車にその収納位置を指示する運行管理手段を有する集中制御装置とから構成される。
【0005】
更に、特開平10−198829は、機器構成が簡略で操作性に優れ、不正駐車を確実に排除できる「駐車場管理装置」を開示している。また、特開2000−20769は、利用客が買物の支払時に、店舗内の精算端末機やPOS端末で駐車料金の精算や割引処理を同時に行うことができ、更に、駐車料金を事前に精算した場合、出庫口で徐行または一時停止するだけで、自動的に出庫することができる「駐車場の遠隔精算システム」を開示している。また、特開2000−87582は、共用車両の入出庫をスムーズに行うことができる「共用車両用ポートの制御方法」を開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の駐車場システムでは、「車庫入れ」の苦手な人による駐車スペースへの車の搬入及び搬出が駐車場内での渋滞の原因になっている。車の搬入や搬出の方法、駐車方法等をめぐって、駐車場での事故や利用者同士のトラブルが発生している。また、駐車スペースには不特定多数の人の立ち入りができるので、車あらしや置き引き等の犯罪が発生している。
【0007】
また、駐車スペースの前及び後の少なくとも一方に車の走行路を確保しなければならず、駐車スペースが有効に利用されているとは言えない。また、駐車場が広くなったり、混雑するに連れて、空き駐車スペースを見つけるのに手間がかかる。また、駐車場が広くなるに連れて、自分の車を探すのに時間がかかる。
【0008】
また、買い上げ金額等による駐車料金の無料サービスがある場合等、勘定場で無料券の交付を受けたり、駐車場からの搬出時に無料券やレシートの提示に手間がかかる。また、駐車スペースと店舗との間を往復しなければならず、購入した商品の運搬に多大の労力を必要とする。
【0009】
本発明は、上述した諸問題を解消するためになされたものであり、その目的は、迅速且つ安全に車を搬入及び搬出でき、快適に利用できる駐車場管理システム及び駐車場管理方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用する番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0011】
本発明の第1の態様に係る駐車場管理システムは、上記目的を達成するために、平面の駐車場に敷設された軌道(2)上を移動する台車(4)と、軌道(2)上を移動してきた台車(4)を駐留させる台車駐留スペース(3)と、駐車場の降車地点(A)で車が搭載された車載台車(4)を、軌道(2)上を移動させて台車駐留スペース(3)に運び、駐車場の乗車地点(D)に近い位置から順次駐留させる制御装置(10、15、16)とを備えている。
【0012】
この駐車場管理システムにおいて、制御装置(10、15、16)は、更に、台車駐留スペース(3)での駐留時間が長い車載台車から順番に、乗車地点(D)に近い位置に移動させるように構成できる。この場合、乗車地点(D)に近い位置は、台車駐留スペース(3)内の軌道(2)に近い位置とすることができる。
【0013】
また、この駐車場管理システムにおいて、台車駐留スペース(3)は複数のブロック(BLK1〜BLK3)から構成し、制御装置(10、15、16)は、車載台車(4)を、軌道(2)上を移動させて台車駐留スペース(3)に運び、乗車地点(D)に近いブロックから順次駐留させるように構成できる。この場合、制御装置(10、15、16)は、更に、複数のブロック(BLK1〜BLK3)の各々での駐留時間が長い車載台車(4)から順番に、乗車地点(D)に近いブロックに移動させるように構成できる。制御装置(10、15、16)は、更に、複数のブロック(BLK1〜BLK3)の各々において、駐留時間が長い車載台車(4)から順番に各ブロック内の軌道(2)に近い位置に移動させるように構成できる。
【0014】
また、この駐車場管理システムは、降車地点(A)に設置され、車載台車(4)の台車番号及び降車時刻が入力される降車地点端末(11)と、駐車場における平均駐車時間を車台番号に基づいて統計的に算出する処理装置(10)とを更に備え、制御装置(10、15、16)は、降車地点端末(11)から入力された降車時刻から処理装置(10)によって算出された平均駐車時間が経過した車載台車から順番に、乗車地点(D)に近い位置に移動させるように構成できる。
【0015】
また、この駐車場管理システムは、乗車地点(D)に設置され、車載台車(4)によって搬送されてきた車への乗車時刻を入力する乗車地点端末(14)、を更に備え、処理装置(10)は、降車地点端末(11)から送られてくる降車時刻と乗車地点端末(14)から送られている乗車時刻との差を蓄積して平均を採ることにより平均駐車時間を算出するように構成できる。この場合、処理装置(10)は、季節、時間帯及び曜日の少なくとも1つ毎に平均駐車時間を算出するように構成できる。
【0016】
また、この駐車場管理システムは、台車駐留スペース(3)内の台車番号で指定される車載台車(4)を、乗車地点(D)に搬送すべき旨を指示する搬送指示端末(13)を更に備え、制御装置(10、15、16)は、搬送指示端末(13)による指示がなされた時に、台車番号で指定される車載台車(4)を台車駐留スペース(3)から乗車地点(D)に移動させるように構成できる。
【0017】
この場合、搬送指示端末(13)は、更に、台車駐留スペース(3)内の台車番号で指定される車載台車(4)が乗車地点(D)に搬送されるまでの時間を指示し、制御装置(10、15、16)は、搬送指示端末(13)により指示された時間が経過する時までに、台車番号で指定される車載台車(4)を台車駐留スペース(3)から乗車地点(D)に移動させるように構成できる。
【0018】
また、この駐車場管理システムは、決済を行うためのPOS端末(12)を更に備え、処理装置(10)は、POS端末(12)から送られてくる決済時刻と乗車地点端末(14)から送られている乗車時刻との差を蓄積して平均を採ることにより平均決済後駐車時間を算出し、制御装置(10、15、16)は、POS端末からの決済時刻から処理装置(10)によって算出された平均決済後駐車時間が経過した車載台車(4)から順番に、乗車地点(D)に近い位置に移動させるように構成できる。
【0019】
本発明の第2の態様に係る駐車場管理方法は、上記と同様の目的で、平面の駐車場に敷設された軌道(2)上を移動する台車(4)と、軌道(2)上を移動してきた台車(4)を駐留させる台車駐留スペース(3)、とが提供され、駐車場の降車地点(A)で車が搭載された車載台車(4)を、軌道(2)上を移動させて台車駐留スペース(3)に運ぶ搬送ステップと、駐車場の乗車地点(D)に近い位置から順次駐留させる駐留ステップ、とを備えている。
【0020】
この駐車場管理方法は、更に、台車駐留スペース(3)での駐留時間が長い車載台車から順番に、乗車地点(D)に近い位置に移動させる移動ステップを備えて構成できる。この場合、乗車地点(D)に近い位置は、台車駐留スペース(3)内の軌道(2)に近い位置とすることができる。
【0021】
また、この駐車場管理方法において、台車駐留スペース(3)を複数のブロック(BLK1〜BLK3)から構成し、駐留ステップは、車載台車(4)を、軌道(2)上を移動させて台車駐留スペース(3)に運び、乗車地点(D)に近いブロックから順次駐留させるように構成できる。この場合、更に、複数のブロック(BLK1〜BLK3)の各々での駐留時間が長い車載台車から順番に、乗車地点(D)に近いブロックに移動させる移動ステップを備えて構成できる。また、移動ステップは、更に、複数のブロック(BLK1〜BLK3)の各々において、駐留時間が長い車載台車から順番に各ブロック内の軌道(2)に近い位置に移動させるように構成できる。
【0022】
また、この駐車場管理方法は、降車地点(A)で車載台車(4)の台車番号及び降車時刻を入力するステップと、駐車場における平均駐車時間を車台番号に基づいて統計的に算出する算出ステップとを更に備え、移動ステップは、降車地点(A)で入力された降車時刻から平均駐車時間が経過した車載台車から順番に、乗車地点(D)に近い位置に移動させるように構成できる。
【0023】
また、この駐車場管理方法は、乗車地点(D)で車載台車(4)によって搬送されてきた車への乗車時刻を入力するステップ、を更に備え、算出ステップは、降車地点(A)から送られてくる降車時刻と乗車地点(D)から送られている乗車時刻との差を蓄積して平均を採ることにより平均駐車時間を算出するように構成できる。この場合、算出ステップでは、季節、時間帯及び曜日の少なくとも1つ毎に平均駐車時間を算出するように構成できる。
【0024】
また、この駐車場管理方法は、台車駐留スペース(3)内の台車番号で指定される車載台車(4)を、乗車地点(D)に搬送すべき旨を指示する搬送指示ステップ、を更に備え、移動ステップは、搬送指示ステップによる指示がなされた時に、台車番号で指定される車載台車(4)を台車駐留スペース(3)から乗車地点(D)に移動させるように構成できる。
【0025】
この場合、搬送指示ステップでは、更に、台車駐留スペース(3)内の台車番号で指定される車載台車(4)が乗車地点(D)に搬送されるまでの時間が指示され、移動ステップは、搬送指示ステップで指示された時間が経過する時までに、台車番号で指定される車載台車(4)を台車駐留スペース(3)から乗車地点(D)に移動させるように構成できる。
【0026】
更に、この駐車場管理方法は、決済を行う決済ステップを更に備え、算出ステップは、決済ステップで決済が行われた決済時刻と乗車地点(D)から送られている乗車時刻との差を蓄積して平均を採ることにより平均決済後駐車時間を算出し、移動ステップは、決済ステップで得られた決済時刻から算出ステップで算出された平均決済後駐車時間が経過した車載台車(4)から順番に、乗車地点(D)に近い位置に移動させるように構成できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0028】
図1は、本発明の実施の形態に係る駐車場管理システムが適用される平面駐車場を概略的に示す平面図である。この駐車場は、店舗スペース1の周囲に設けられた軌道2と台車駐留スペース3とから構成されている。
【0029】
店舗スペース1は、事務所、商品の陳列場、勘定場等(何れも図示しない)から構成されている。事務所には、後述するホストコンピュータ10が設置されている。また、勘定場には、後述するPOS端末12が設置されている。更に、店舗スペース1内の乗車地点Dに近い店舗内地点Cには、後述する搬送指示端末13が設置されている。
【0030】
軌道2は、店舗スペース1及び台車駐留スペース3を取り囲むように設けられている。台車4は、統一規格に従って製作されており、後述する軌道制御装置15からの制御により、軌道2上を移動する。軌道2から降ろされた台車4は、軌道2と台車駐留スペース3との間に設けられた補助軌道(図示しない)を介して台車駐留スペース3に搬入される。また、台車駐留スペース3内に駐留している台車4は、この補助軌道を介して軌道2に乗せられる。
【0031】
駐車場の入口の近傍であって軌道2に隣接する位置には降車地点Aとして降車場が設けられている。駐車場の入口から進入した車の運転者は、この降車地点Aで降車する。無人になった車は、この降車地点Aで台車4に乗せられ、軌道2上を搬送される。なお、図1では、台車4のうち、車が乗せられた車載台車はハッチングを付して示されている。
【0032】
降車地点は、図1に示した例では、3列に設けられた軌道2に隣接するように3箇所設けられている。軌道2は、降車地点Aの上流側で3列に分岐し、降車地点Aの下流側で合流するように構成されている。この構成により、同時に複数台の車を台車4に乗せることができ、駐車場へ進入する車の混雑を緩和できる。なお、降車地点Aの数は、3箇所に限らず任意である。
【0033】
駐車場の出口の近傍であって軌道2に隣接する乗車地点Dには乗車場が設けられている。軌道2上を搬送されて乗車地点Dに到着した車は、この乗車地点Dで台車4から降ろされる。利用者は、この乗車地点Dで無人の車に乗車し、出口から駐車場の外に出る。
【0034】
乗車地点Dは、図1に示した例では、3列に設けられた軌道2に隣接するように3箇所設けられている。軌道2は、乗車地点Dの上流側で3列に分岐し、乗車地点Dの下流側で合流するように構成されている。この構成により、同時に複数台の車を台車4から降ろすことができ、駐車場から退出する車の混雑を緩和できる。なお、乗車地点Dの数は、3箇所に限らず任意である。
【0035】
台車駐留スペース3は、第1ブロックBLK1、第2ブロックBLK2及び第3ブロックBLK3といった3つのブロックから構成されている。
【0036】
第1ブロックBLK1、第2ブロックBLK2及び第3ブロックBLK3の各々は、四方が軌道2に接するm×n(m及びnは正の整数)のセルから構成されている。1つのセルは、1台の台車4に対応する。台車駐留スペースにおけるセル位置は、ブロック番号と行番号(m)及び列番号(n)とによって特定される。1つのブロックは、最高(m×n−1)台の台車4を駐留させることができる。ブロック内の台車4は、この1台車分の空きスペースを利用して、ブロック内を前後左右に移動する。
【0037】
なお、台車駐留スペース3の図1中の上側の軌道2では、台車4は、軌道制御装置15の制御により左方向及び右方向の何れにも移動可能に構成されている。同様に、各ブロックの両側の軌道2では、台車4は、軌道制御装置15の制御により図1中の上方向及び下方向の何れにも移動可能に構成されている。
【0038】
この構成により、台車4は、第1ブロックBLK1、第2ブロックBLK2及び第3ブロックBLK3の間で自由に移動できる。従って、第1ブロックBLK1内の車載台車4を第2ブロックBLK2に戻したり、第2ブロックBLK2内の車載台車4を第3ブロックBLK3に戻すことも可能であり、台車駐留スペース3内の車載台車4を所望の状態で駐留させることができる。
【0039】
図2は本発明の実施の形態に係る駐車場管理システムの構成を示すブロック図である。この駐車場管理システムは、ホストコンピュータ10、降車地点端末11、POS端末12、搬送指示端末13、乗車地点端末14、軌道制御装置15及び駐留場制御装置16から構成されている。なお、本発明の実施の形態に係る駐車場管理システムにおいて、ホストコンピュータ10は、軌道制御装置15及び駐留場制御装置16と一体となって制御装置として、また単体で処理装置として位置づけられる。
【0040】
ホストコンピュータ10は、上述した降車地点端末11、POS端末12、搬送指示端末13、乗車地点端末14、軌道制御装置15及び駐留場制御装置16を制御し、駐車場を管理するための種々の処理を実行する。このホストコンピュータ10は、管理テーブル及び搬出所要時間テーブルを備えている。
【0041】
管理テーブルは、図3に示すように、台車番号、セル位置、降車時刻、乗車予想時刻及び決済時刻を関連付けて記憶している。台車番号は、台車4に付されたユニークな番号である。セル位置は、台車駐留スペース3におけるセルの位置であり、上述したように、ブロック番号と行番号(m)及び列番号(n)とによって表される。降車時刻は、降車地点Aで利用者が車から降りた時刻である。乗車予想時刻は、利用者が乗車地点Dで乗車する予定の時刻である。決済時刻は、利用者がPOS端末12で決済を行った時刻である。
【0042】
搬出所要時間テーブルは、図4に示すように、台車駐留スペース3の各ブロックに駐留している台車を軌道2に移動するまでの時間を記憶している。図4は、セル間の移動に5分が必要な場合の例を示している。即ち、第1ブロックBLK1の最外周に駐留している台車4を軌道2に移すまでに5分を必要とし、その内側の周に駐留している台車4は10分、その内側の周に駐留している台車4は15分、その内側の周に駐留している台車4は20分、最内周に駐留している台車4は25分を必要とする。具体的な例を挙げると、第1ブロックBLK1内の位置Xにある車載台車4が軌道2に送り出されるまでに5分が必要であり、位置Yにある車載台車4が軌道2に送り出されるまでに25分が必要である。
【0043】
なお、実際には、車載台車4のセル間の移動に5分が必要であるとは限らないが、説明を簡単にするために、この実施の形態では5分としている。また、軌道2上における車載台車4の移動は、セル間の移動より十分高速に行われるので、軌道2上の車載台車4の移動時間は無視する。
【0044】
第2ブロックBLK2及び第3ブロックBLK3についても同様であるが、第2ブロックBLK2内の車載台車4は、第1ブロックBLK1に移動された後に軌道2に送り出されるので、最外周の車載台車4が軌道2に送り出されるまでの時間は10分としてある。同様に、第3ブロックBLK3内の車載台車4は、第2ブロックBLK2を経由して第1ブロックBLK1に移動された後に軌道2に送り出されるので、最外周の車載台車4が軌道2に送り出されるまでの時間は15分としてある。なお、第2ブロックBLK2及び第3ブロックBLK3に駐留している車載台車4を直接に軌道2に送り出す構成にすれば、第2ブロックBLK2及び第3ブロックBLK3内の車載台車4の移動時間は、第1ブロックBLK1内の車載台車4の移動時間と同じにすることができる。
【0045】
ホストコンピュータ10は、台車駐留スペース3における台車4の状態、つまり各セルに車が搭載された台車4が存在するかどうか、及び存在する場合には台車4の台車番号を管理テーブルによって把握しており、後述するブロック間の車載台車4の移動、及びブロック内での車載台車4の移動は、この管理テーブルを参照して行われる。
【0046】
また、このホストコンピュータ10は、駐車場に入場した各車について、降車地点端末11から送られてくる降車時刻と乗車地点端末14から送られてくる乗車時刻とから駐車時間を算出し、統計データとして保存する。そして、この統計データに基づいて平均駐車時間を算出し、台車駐留スペース3内の車載台車4を移動するためのデータとして使用する。この平均駐車時間は、季節、時間帯及び曜日毎に算出される。何れの平均駐車時間が使用されるかは、季節、時間帯及び曜日によって決定される。このホストコンピュータ10が実行する処理の詳細は後述する。
【0047】
降車地点端末11は、降車地点Aに設置される。この降車地点端末11は、車を乗せる台車4の台車番号と降車時刻を認識し、「駐留要求」と共にホストコンピュータ10に送る。ホストコンピュータ10は、受け取った台車番号に対応する管理テーブルの位置に降車時刻を記憶する。また、降車地点端末11は、台車番号及び降車時刻を表面に印刷すると共に、裏面の記録媒体に記録した台車番号票を発券する。以後、利用者の車は、この台車番号によって管理される。
【0048】
なお、台車番号及び降車時刻は、センサ及び時計からそれぞれ自動的に取得するように構成できる。或いは、オペレータが手動で降車地点端末11に入力するように構成できる。
【0049】
POS端末12は、店舗スペース1の勘定場に設置される。このPOS端末12は、売買の決済を行い、領収書を発行する。また、POS端末12は、図示しないOCR(光学式文字認識装置)を備えており、このOCRにより台車番号票の表面に印字された台車番号を読み取る。そして、この読み取った台車番号に買い上げ金額及び決済時刻を関連付けてホストコンピュータ10に送る。ホストコンピュータ10は、受け取った台車番号に対応する管理テーブルの位置に決済時刻を記憶する。
【0050】
搬送指示端末13は、上述したように、店舗スペース1内の乗車地点Dに近い店舗内地点Cに設置される。この搬送指示端末13は、図示しない磁気読取装置を備えており、台車番号票の裏面に設けられた磁気媒体部分の記録内容を読み取る。この読み取られた記録内容は、「搬出要求」と共にホストコンピュータ10に送られる。また、搬送指示端末13は、台車番号票を所持する利用者が乗車地点Dに到着するまでの予定所要時間を入力できる。この場合、予定所要時間が経過した時に搬出要求がホストコンピュータ10に送られる。
【0051】
乗車地点端末14は、乗車地点Dに設置される。この乗車地点端末14は、図示しない磁気読取装置を備えており、台車番号票の裏面に設けられた磁気媒体部分の記録内容を読み取りホストコンピュータ10に送る。ホストコンピュータ10は、受け取った台車番号に基づき、乗車時刻(現時刻)、降車時刻、買い上げ金額等のデータを処理して駐車料金の精算を行い、必要に応じて駐車代金の投入を求めるデータを乗車地点端末14に送る。これにより、乗車地点端末14は、駐車代金が不要な場合は直ちに、駐車代金が必要な場合は駐車代金の投入がなされた後に、乗車地点Dに到着した台車4から車を降ろし、利用者に引き渡す。
【0052】
軌道制御装置15は、ホストコンピュータ10からの指示に応答して、軌道2上の台車4の移動、分岐、合流を制御する。駐留場制御装置16は、ホストコンピュータ10からの指示に応答して、台車駐留スペース3における台車4の移動を制御する。
【0053】
次に、上記のように構成される本発明の実施の形態に係る駐車場管理システムの動作を、図5及び図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0054】
来訪者が駐車を希望する場合、降車地点Aにおいて乗員は全員降車する。その後、無人の車が台車4に乗せられる。この段階で、降車地点端末11は、車を乗せた台車4の台車番号と降車時刻を認識し、これらを駐留要求と共にホストコンピュータ10に送る。ホストコンピュータ10は、受け取った台車番号に対応する管理テーブルの位置に降車時刻を記憶する。また、ホストコンピュータ10は、受け取った降車時刻に平均駐車時間を加算して乗車予想時刻を算出し、その台車番号に対応する管理テーブルの位置に記憶する。
【0055】
また、降車地点端末11は、台車番号及び降車時刻を表面に印刷すると共に裏面の記録媒体に記録した台車番号票を発券する。利用者は、この台車番号票を持参して店舗スペース1に入り、買い物をする。
【0056】
以上の降車地点端末11に対する処理が終了すると、ホストコンピュータ10は、図5及び図6のフローチャートに示すように、降車地点端末11からの駐留要求のチェック(ステップS10)、搬送指示端末13からの搬出要求のチェック(ステップS18)及びブロック内移動処理(ステップS31)を繰り返し実行しながら待機している。
【0057】
この待機状態で、ステップS10で、駐留要求があることが判断されると、以下、駐留場制御装置16に所定の指示を送ることにより、駐車場の乗車地点Dに近い位置から順次駐留させるための処理が実行される(ステップS11〜S17)。具体的には、先ず、管理テーブルを参照して第1ブロックBLK1に空きがあるかどうかが調べられる(ステップS11)。即ち、第1ブロックBLK1に車が搭載されていない2つ以上のセルが存在するかどうかが調べられる。そして、空きがあることが判断されると、軌道2を搬送されてきた車載台車4が第1ブロックBLK1に搬入され、その車載台車4が置かれたセル位置が、その車載台車4の台車番号に対応する管理テーブルの位置に記憶される(ステップS12)。その後、シーケンスはステップS10に戻る。
【0058】
上記ステップS11で空きがないことが判断されると、次いで、管理テーブルを参照して第2ブロックBLK2に空きがあるかどうかが調べられる(ステップS13)。そして、空きがあることが判断されると、軌道2を搬送されてきた車載台車4が第2ブロックBLK2に搬入され、その車載台車4が置かれたセル位置が、その車載台車4の台車番号に対応する管理テーブルの位置に記憶される(ステップS14)。その後、シーケンスはステップS10に戻る。
【0059】
上記ステップS13で空きがないことが判断されると、次いで、管理テーブルを参照して第3ブロックBLK3に空きがあるかどうかが調べられる(ステップS15)。そして、空きがあることが判断されると、軌道2を搬送されてきた車載台車4が第3ブロックBLK3に搬入され、その車載台車4が置かれたセル位置が、その車載台車4の台車番号に対応する管理テーブルの位置に記憶される(ステップS16)。その後、シーケンスはステップS10に戻る。一方、空きがないことが判断されると、降車地点Aに設置された図示しない表示器に満車である旨が表示され(ステップS17)、駐車場への入場が制限される。
【0060】
以上のステップS11〜S17の処理により、利用者の車は、駐車場の乗車地点Dに近い位置から順次駐留される。より具体的には、利用者の車は、駐車場の乗車地点Dに近いブロックから順次駐留され、各ブロック内においては乗車地点Dに近い位置から順次駐留される。なお、上記「近いブロック」及び「近い位置」は、時間的に近い位置、つまり乗車地点Dまで搬送する時間が短い位置を意味する。
【0061】
上記ステップS10で、駐留要求がないことが判断されると、搬出要求があるかどうかが調べられる(ステップS18)。搬出要求の有無は、搬送指示端末13からの指示がなされたかどうか、及び、搬送指示端末13で指定された予定所要時間が経過したかどうかを調べることにより行われる。ここで搬出要求があることが判断されると、搬出要求と共に送られてきた台車番号の車載台車4を乗車地点Dに搬送すると共に、各ブロック内の空いたセルを詰める処理(ステップS19〜S30)が実行される。なお、上記ステップS10と直接関連させることなく、上記ステップS18の処理を実施するように構成することもできる。
【0062】
具体的には、先ず搬出要求に係る車載台車4が第1ブロックBLK1に存在するかどうかが調べられる(ステップS19)。これは、ホストコンピュータ10が記憶している管理テーブルを参照することにより行われる。ここで、第1ブロックBLK1に存在することが判断されると、第1ブロックBLK1内の搬出要求に係る車載台車4が軌道2に送り出され、その車載台車4の台車番号に対応する管理テーブルの位置に記憶されているセル位置が消去される(ステップS20)。
【0063】
次いで、管理テーブルを参照して第2ブロックBLK2に車載台車4が駐留しているかどうかが調べられる(ステップS21)。ここで、駐留していることが判断されると、第2ブロックBLK2に駐留している車載台車4が第1ブロックBLK1に移され、その車載台車4の台車番号に対応する管理テーブルの位置に記憶されているセル位置が変更される(ステップS22)。ステップS21で、第2ブロックBLK2に車載台車4が駐留していないことが判断されると、次いで、第3ブロックBLK3に車載台車4が駐留しているかどうかが調べられる(ステップS23)。ここで、駐留していることが判断されると、第3ブロックBLK3に駐留している車載台車4が第2ブロックBLK2に移され、その車載台車4の台車番号に対応する管理テーブルの位置に記憶されているセル位置が変更される(ステップS24)。その後、シーケンスはステップS31に進む。一方、ステップS24で駐留していないことが判断されると、シーケンスはステップS31に分岐する。
【0064】
上述したステップS19〜S24の処理により、第1ブロックBLK1から車載台車4が搬出されてセルに空きが生じた場合は、第2ブロックBLK2の車載台車4が第1ブロックBLK1に移され、この移動により第2ブロックBLK2に空きが生じた場合は第3ブロックBLK3の車載台車が第2ブロックBLK2に移される。従って、常に、台車駐留スペース3に到着した時刻の古い車載台車4が乗車地点Dに近い位置に存在するように制御される。
【0065】
上記ステップS19で、搬出要求に係る車載台車4が第1ブロックBLK1に存在しないことが判断されると、次いで、管理テーブルを参照して搬出要求に係る車載台車4が第2ブロックBLK2に存在するかどうかが調べられる(ステップS25)。ここで、第2ブロックBLK2に存在することが判断されると、第2ブロックBLK2内の搬出要求に係る車載台車4が軌道2に送り出され、その車載台車4の台車番号に対応する管理テーブルの位置に記憶されているセル位置が消去される(ステップS26)。
【0066】
次いで、管理テーブルを参照して第3ブロックBLK3に車載台車4が駐留しているかどうかが調べられる(ステップS27)。ここで、駐留していることが判断されると、第3ブロックBLK3に駐留している車載台車4が第2ブロックBLK2に移され、その車載台車4の台車番号に対応する管理テーブルの位置に記憶されているセル位置が変更される(ステップS28)。その後、シーケンスはステップS31に分岐する。一方、ステップS27で駐留していないことが判断されると、シーケンスはステップS31に分岐する。
【0067】
上述したステップS25〜S28の処理により、第2ブロックBLK2から車載台車4が搬出されてセルに空きが生じた場合は、第3ブロックBLK3の車載台車4が第2ブロックBLK2に移される。従って、常に、台車駐留スペース3に到着した時刻の古い車載台車4が乗車地点Dに近い位置に存在するように制御される。
【0068】
上記ステップS25で、搬出要求に係る車載台車4が第2ブロックBLK2に存在しないことが判断されると、次いで、管理テーブルを参照して搬出要求に係る車載台車4が第3ブロックBLK3に存在するかどうかが調べられる(ステップS29)。ここで、第3ブロックBLK3に存在することが判断されると、第3ブロックBLK3内の搬出要求に係る車載台車4が軌道2に送り出され、その車載台車4の台車番号に対応する管理テーブルの位置に記憶されているセル位置が消去される(ステップS30)。
【0069】
以上のステップS18〜S30の処理により、搬出要求に係る台車番号の車載台車4が乗車地点Dに搬送されると共に、各ブロック内の空いたセルを詰めるという機能が実現されている。
【0070】
上記ステップS20、S26及びS30で軌道2に送り出された車載台車4は、ホストコンピュータ10からの指示を受けた軌道制御装置15の制御により乗車地点Dまで搬送される。そして、乗車地点Dに設置されている乗車地点端末14に台車番号票が挿入されることにより、台車番号票の裏面に設けられた磁気媒体部分の記録内容が読み取られてホストコンピュータ10に送られる。
【0071】
ホストコンピュータ10は、受け取った台車番号に基づき、現時刻(乗車時刻)、降車時刻、買い上げ金額等のデータを処理して駐車料金の精算を行い、必要に応じて駐車代金の投入を求めるデータを乗車地点端末14に送る。乗車地点端末14は、駐車代金が不要な場合は直ちに、駐車代金が必要な場合は駐車代金の投入がなされた後に、乗車地点Dに到着した台車4から車を降ろし、利用者に引き渡す。
【0072】
上記ステップS18〜S30の処理が済むと、次いで、ブロック内移動の処理が実行される(ステップS31)。このブロック内移動の処理では、各ブロック内に駐留している車載台車4は、駐車場へ入った時刻(降車時刻)の古いものから順番に、ブロックの周囲側、つまり車載台車4を軌道2に送り出すまでの時間が短い位置に移動される。その後、シーケンスはステップS10に戻り、以下同様の処理が繰り返される。
【0073】
ブロック内移動の処理の詳細を説明する。各ブロック内では、乗車予想時刻が到来する台車4から順番に、ブロックの周囲側に移動される。即ち、先ず、管理テーブルを参照することにより、車載台車4が駐留しているセルに対応する台車番号が抽出される。そして、その抽出された台車番号に対応付けられた乗車予想時刻から現在時刻を減算することにより予定所要時間αが求められる。
【0074】
次いで、搬出所要時間テーブルを参照することにより、抽出された台車番号に対応する車載台車4が駐留しているセルから車載台車4を軌道2に移動するまでの移動時間βが求められる。そして、予定所要時間αが移動時間βとが異なっていれば、車載台車4は、可能な限り、予定所要時間α又はその近傍の時間が移動時間βとして設定されたセルに移動される。ここで、可能な限りとは、移動すべきセルに空きがない場合、車載台車4が駐留しているセルが最外周のセルの場合は車載台車4の移動は行われないことを意味する。以上の処理が、車載台車4が駐留しているセルに対応する台車番号の全てについて行われる。
【0075】
更に具体例を挙げて説明する。今、図4に示すように、第1ブロックBLK1内の位置Yの車載台車4に注目する。管理テーブルを参照することにより、この車載台車4が駐留している第1ブロックBLK1内の位置Yのセルに対応する台車番号が抽出される。そして、その抽出された台車番号に対応付けられた乗車予想時刻から現在時刻を減算することにより予定所要時間αが求められる。ここで、この予定所要時間αを30分と仮定する。
【0076】
次いで、搬出所要時間テーブルを参照することにより、抽出された台車番号に対応する車載台車4が駐留しているセルから車載台車4を軌道2に移動するまでの移動時間βが求められる。この移動時間βは25分である。この場合、予定所要時間αと移動時間βとが異なっているが、移動時間βが30分以上であるセルは存在しないので、車載台車4は移動されない。
【0077】
上記の状態から10分が経過したと仮定する。この場合、予定所要時間αは20分になるが移動時間βは25分のままである。従って、車載台車4は、搬出所要時間テーブル上で移動時間βが20分のセルに移動される。以下、時間の経過に連れて上述した処理が繰り返されることにより、注目した車載台車4は順次第1ブロックBLK1の外周側に移動される。そして、25分経過後には、第1ブロックBLK1内の位置Yにあった車載台車4は、第1ブロックBLK1の最外周に移動される。従って、利用者は、25分後に搬送指示端末13で搬送を指示することにより、その5分後に自己の車が乗車地点Dに搬送されるので、タイムリーに自己の車を受け取ることができる。
【0078】
なお、駐車場を利用する車のナンバプレートを認識して車毎に平均駐車時間を算出して記憶しておき、この記憶された車毎の平均駐車時間に基づいて乗車予想時刻を算出し、この乗車予想時刻から予定所要時間αを算出して台車駐留スペース3内の車載台車4を乗車地点Dに近い位置移動するように構成できる。この構成によれば、車載台車4を乗車地点Dに搬送すべき時刻を、より正確に求めることができる。
【0079】
また、搬送指示端末13で利用者が乗車地点Dに到着するまでの予定所要時間が入力された場合は、その予定所要時間が現在時刻に加算されて乗車予想時刻が算出される。そして、この算出された乗車予想時刻が、その利用者の車が搭載された車載台車4の台車番号に対応する管理テーブルの位置に記憶される。そして、上述した場合と同様にして、その予想乗車時刻に基づいて第1ブロックBLK1内の位置Yの車載台車4の移動が開始される。例えば、予定所要時間として60分が入力された場合は、車載台車4が第1ブロックBLK1内の位置Yに駐留されてから40分経過後に、該車載台車4の第1ブロックBLK1内での移動が開始され、55分経過後には、第1ブロックBLK1内の位置Yにあった車載台車4は、第1ブロックBLK1の最外周に移動され、その5分後には自己の車が乗車地点Dに搬送される。従って、この場合も、利用者は、タイムリーに自己の車を受け取ることができる。
【0080】
なお、上述した実施の形態では、降車地点端末11から送られてきた降車時刻と平均駐車時間に基づいて乗車予想時刻を算出し、この乗車予想時刻に基づいて利用者の車が搭載された車載台車4を乗車地点Dに近い位置に移動させるように構成したが、POS端末12から送られてくる決済時刻に基づいて利用者の車が搭載された車載台車4を乗車地点Dに近い位置に移動させるように構成することもできる。
【0081】
この場合、ホストコンピュータ10は、駐車場に入場した各車について、POS端末12から送られてくる決済時刻と乗車地点端末14から送られてくる乗車時刻とから決済後駐車時間を算出し、統計データとして保存する。そして、この統計データに基づいて平均決済後駐車時間を算出し、この算出された平均決済後駐車時間に決済時刻を加算して乗車予想時刻を求め、その利用者の車が搭載された車載台車4の台車番号に対応する管理テーブルの位置に記憶する。そして、上述した場合と同様にして、その予想乗車時刻に基づいて台車駐留スペース3内の車載台車4を移動させる。この構成によれば、平均決済後駐車時間は、一般に平均駐車時間より短いので、車載台車4を乗車地点Dに搬送すべき時刻を、より正確に求めることができる。
【0082】
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る駐車場管理システムによれば、利用者が運転してきた車は降車地点Aで台車4に乗せられ、乗車地点Dで台車4から降ろされるので、利用者自身が駐車スペースへの車の出し入れをする必要がない。従って、車庫入れの苦手な利用者による駐車スペースへの車の出し入れに起因する駐車場内での渋滞を解消できる。また、同様の理由で、車の搬入や搬出の方法、駐車方法等をめぐって、駐車場での事故や利用者同士のトラブルが発生することもない。更に、利用者は駐車スペースへ立ち入る必要がないので駐車スペースへの不特定多数の人の立ち入りを制限でき、車あらしや置き引き等の犯罪の発生を抑止できる。
【0083】
また、従来のように駐車スペースの前及び後の少なくとも一方に車の走行路を確保する必要がなく、走行路より狭い幅で構成できる軌道2を設けるだけでよいので、駐車スペースを有効に利用できる。また、駐車場が広かったり、混雑する場合であっても、空き駐車スペースを見つける必要がなく、また、駐車場からの搬出時に自分の車を探す必要もないので、駐車に要する時間を短縮できる。
【0084】
また、買い上げ金額等による駐車料金の無料サービスがある場合等であってもPOS端末12からのデータにより乗車地点端末14で自動的に処理できるので、勘定場で無料券の交付を受けたり、駐車場からの搬出時に無料券やレシートを提示する必要がないので、駐車場からの搬出をスムーズに行うことができる。更に、降車地点Aで降車した後は乗車地点Dで乗車するだけでよいので、駐車スペースと店舗との間を往復する必要がなく、購入した商品の運搬の労力を軽減できる。
【0085】
なお、上述した実施の形態は、本発明を平面駐車場に適用した場合の例であるが、本発明の駐車場管理システムは立体駐車場に適用することもできる。この場合、軌道及び台車駐留スペースを複数のフロアに設け、フロア内は車を台車で移動させ、フロア間はリフタで移動させるように構成できる。
【0086】
また、台車駐留スペース3を3つのブロックに分けて車載台車4の駐留を制御するように構成したが、ブロックの数は3つに限らず任意である。
【0087】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、迅速且つ安全に車を搬入及び搬出でき、快適に利用できる駐車場管理システム及び駐車場管理方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る駐車場管理システムが適用される駐車場の構成を示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る駐車場管理システムの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る駐車場管理システムで使用される管理テーブルを示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る駐車場管理システムで使用される搬出所要時間テーブルを示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る駐車場管理システムの動作を説明するためのフローチャート(その1)である。
【図6】本発明の実施の形態に係る駐車場管理システムの動作を説明するためのフローチャート(その2)である。
【符号の説明】
10 ホストコンピュータ
11 降車地点端末
12 POS端末
13 搬送指示端末
14 乗車地点端末
15 軌道制御装置
16 駐留場制御装置
A 降車地点
B 駐留地点
C 店舗内地点
D 乗車地点
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばショッピングセンタ等の駐車場管理システム及び駐車場管理方法に関し、特に駐車場への車の出し入れを円滑にする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ショッピングセンタの駐車場の駐車スペースへの車の搬入、及び駐車スペースからの車の搬出は、来訪者自身が車を移動させることにより行われている。その一方、ショッピングセンタでの買い上げ金額に応じて駐車料金の無料サービスがある場合は、勘定場やカウンタで無料券の交付を受けたり、駐車場から車を搬出する時に無料券やレシートを提示するといった手続が必要である。
【0003】
このような駐車場に関する技術として、特開平7−311863は、車利用の顧客の買物時間を短縮すると共に買物品の運搬作業を軽減し、店舗側では、顧客毎の買上履歴情報を容易に取得し得る「POS店舗での精算、物流方法」を開示している。この技術は、識別情報(整理番号、装置が読み取った車両ナンバー等)を記録した駐車券を発行し(駐車券発行機)、買物終了後、発行された駐車券を入力すると、情報媒体を発行し(ラベル発行機)、買物品発送場ではPOS端末により、識別情報別に買上情報を算出、記憶し、駐車場の出口にて駐車券を駐車券読取機に入力すると識別情報をキーに該当買上情報と出車時刻とから駐車料金、買上料金を計算、表示し(料金表示板)、精算(料金精算機)と買物品の荷出し(コンベア装置)を行う。また、買上履歴情報を車両ナンバー別に収集、記憶し、販促のための情報を決定、表示する(販促表示板)。更に、その買上履歴情報を分析して、ダイレクトメールの内容を決定する。
【0004】
また、特開平10−131533は、自動車の入出庫を効率的に、自動車を損傷する虞もなく安全に行なえるようにした「駐車方法および駐車システム」を開示している。この駐車システムは、駐車場への出入口を有する入出庫ステーションと、指示された位置に向って走行を制御するコントローラを備え自走可能であると共に自動車を搭載し入庫から出庫まで自動車と一体的な関係に置かれる複数の台車と、自動車を搭載した台車を整列状態に収納可能なスペースを有する収納フロアと、自動車の入出庫ステーションでの入出庫管理を行なう入出庫管理手段と、収納フロアにおける自動車収納位置を予め入庫する台車に割り当て、台車にその収納位置を指示する運行管理手段を有する集中制御装置とから構成される。
【0005】
更に、特開平10−198829は、機器構成が簡略で操作性に優れ、不正駐車を確実に排除できる「駐車場管理装置」を開示している。また、特開2000−20769は、利用客が買物の支払時に、店舗内の精算端末機やPOS端末で駐車料金の精算や割引処理を同時に行うことができ、更に、駐車料金を事前に精算した場合、出庫口で徐行または一時停止するだけで、自動的に出庫することができる「駐車場の遠隔精算システム」を開示している。また、特開2000−87582は、共用車両の入出庫をスムーズに行うことができる「共用車両用ポートの制御方法」を開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の駐車場システムでは、「車庫入れ」の苦手な人による駐車スペースへの車の搬入及び搬出が駐車場内での渋滞の原因になっている。車の搬入や搬出の方法、駐車方法等をめぐって、駐車場での事故や利用者同士のトラブルが発生している。また、駐車スペースには不特定多数の人の立ち入りができるので、車あらしや置き引き等の犯罪が発生している。
【0007】
また、駐車スペースの前及び後の少なくとも一方に車の走行路を確保しなければならず、駐車スペースが有効に利用されているとは言えない。また、駐車場が広くなったり、混雑するに連れて、空き駐車スペースを見つけるのに手間がかかる。また、駐車場が広くなるに連れて、自分の車を探すのに時間がかかる。
【0008】
また、買い上げ金額等による駐車料金の無料サービスがある場合等、勘定場で無料券の交付を受けたり、駐車場からの搬出時に無料券やレシートの提示に手間がかかる。また、駐車スペースと店舗との間を往復しなければならず、購入した商品の運搬に多大の労力を必要とする。
【0009】
本発明は、上述した諸問題を解消するためになされたものであり、その目的は、迅速且つ安全に車を搬入及び搬出でき、快適に利用できる駐車場管理システム及び駐車場管理方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用する番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0011】
本発明の第1の態様に係る駐車場管理システムは、上記目的を達成するために、平面の駐車場に敷設された軌道(2)上を移動する台車(4)と、軌道(2)上を移動してきた台車(4)を駐留させる台車駐留スペース(3)と、駐車場の降車地点(A)で車が搭載された車載台車(4)を、軌道(2)上を移動させて台車駐留スペース(3)に運び、駐車場の乗車地点(D)に近い位置から順次駐留させる制御装置(10、15、16)とを備えている。
【0012】
この駐車場管理システムにおいて、制御装置(10、15、16)は、更に、台車駐留スペース(3)での駐留時間が長い車載台車から順番に、乗車地点(D)に近い位置に移動させるように構成できる。この場合、乗車地点(D)に近い位置は、台車駐留スペース(3)内の軌道(2)に近い位置とすることができる。
【0013】
また、この駐車場管理システムにおいて、台車駐留スペース(3)は複数のブロック(BLK1〜BLK3)から構成し、制御装置(10、15、16)は、車載台車(4)を、軌道(2)上を移動させて台車駐留スペース(3)に運び、乗車地点(D)に近いブロックから順次駐留させるように構成できる。この場合、制御装置(10、15、16)は、更に、複数のブロック(BLK1〜BLK3)の各々での駐留時間が長い車載台車(4)から順番に、乗車地点(D)に近いブロックに移動させるように構成できる。制御装置(10、15、16)は、更に、複数のブロック(BLK1〜BLK3)の各々において、駐留時間が長い車載台車(4)から順番に各ブロック内の軌道(2)に近い位置に移動させるように構成できる。
【0014】
また、この駐車場管理システムは、降車地点(A)に設置され、車載台車(4)の台車番号及び降車時刻が入力される降車地点端末(11)と、駐車場における平均駐車時間を車台番号に基づいて統計的に算出する処理装置(10)とを更に備え、制御装置(10、15、16)は、降車地点端末(11)から入力された降車時刻から処理装置(10)によって算出された平均駐車時間が経過した車載台車から順番に、乗車地点(D)に近い位置に移動させるように構成できる。
【0015】
また、この駐車場管理システムは、乗車地点(D)に設置され、車載台車(4)によって搬送されてきた車への乗車時刻を入力する乗車地点端末(14)、を更に備え、処理装置(10)は、降車地点端末(11)から送られてくる降車時刻と乗車地点端末(14)から送られている乗車時刻との差を蓄積して平均を採ることにより平均駐車時間を算出するように構成できる。この場合、処理装置(10)は、季節、時間帯及び曜日の少なくとも1つ毎に平均駐車時間を算出するように構成できる。
【0016】
また、この駐車場管理システムは、台車駐留スペース(3)内の台車番号で指定される車載台車(4)を、乗車地点(D)に搬送すべき旨を指示する搬送指示端末(13)を更に備え、制御装置(10、15、16)は、搬送指示端末(13)による指示がなされた時に、台車番号で指定される車載台車(4)を台車駐留スペース(3)から乗車地点(D)に移動させるように構成できる。
【0017】
この場合、搬送指示端末(13)は、更に、台車駐留スペース(3)内の台車番号で指定される車載台車(4)が乗車地点(D)に搬送されるまでの時間を指示し、制御装置(10、15、16)は、搬送指示端末(13)により指示された時間が経過する時までに、台車番号で指定される車載台車(4)を台車駐留スペース(3)から乗車地点(D)に移動させるように構成できる。
【0018】
また、この駐車場管理システムは、決済を行うためのPOS端末(12)を更に備え、処理装置(10)は、POS端末(12)から送られてくる決済時刻と乗車地点端末(14)から送られている乗車時刻との差を蓄積して平均を採ることにより平均決済後駐車時間を算出し、制御装置(10、15、16)は、POS端末からの決済時刻から処理装置(10)によって算出された平均決済後駐車時間が経過した車載台車(4)から順番に、乗車地点(D)に近い位置に移動させるように構成できる。
【0019】
本発明の第2の態様に係る駐車場管理方法は、上記と同様の目的で、平面の駐車場に敷設された軌道(2)上を移動する台車(4)と、軌道(2)上を移動してきた台車(4)を駐留させる台車駐留スペース(3)、とが提供され、駐車場の降車地点(A)で車が搭載された車載台車(4)を、軌道(2)上を移動させて台車駐留スペース(3)に運ぶ搬送ステップと、駐車場の乗車地点(D)に近い位置から順次駐留させる駐留ステップ、とを備えている。
【0020】
この駐車場管理方法は、更に、台車駐留スペース(3)での駐留時間が長い車載台車から順番に、乗車地点(D)に近い位置に移動させる移動ステップを備えて構成できる。この場合、乗車地点(D)に近い位置は、台車駐留スペース(3)内の軌道(2)に近い位置とすることができる。
【0021】
また、この駐車場管理方法において、台車駐留スペース(3)を複数のブロック(BLK1〜BLK3)から構成し、駐留ステップは、車載台車(4)を、軌道(2)上を移動させて台車駐留スペース(3)に運び、乗車地点(D)に近いブロックから順次駐留させるように構成できる。この場合、更に、複数のブロック(BLK1〜BLK3)の各々での駐留時間が長い車載台車から順番に、乗車地点(D)に近いブロックに移動させる移動ステップを備えて構成できる。また、移動ステップは、更に、複数のブロック(BLK1〜BLK3)の各々において、駐留時間が長い車載台車から順番に各ブロック内の軌道(2)に近い位置に移動させるように構成できる。
【0022】
また、この駐車場管理方法は、降車地点(A)で車載台車(4)の台車番号及び降車時刻を入力するステップと、駐車場における平均駐車時間を車台番号に基づいて統計的に算出する算出ステップとを更に備え、移動ステップは、降車地点(A)で入力された降車時刻から平均駐車時間が経過した車載台車から順番に、乗車地点(D)に近い位置に移動させるように構成できる。
【0023】
また、この駐車場管理方法は、乗車地点(D)で車載台車(4)によって搬送されてきた車への乗車時刻を入力するステップ、を更に備え、算出ステップは、降車地点(A)から送られてくる降車時刻と乗車地点(D)から送られている乗車時刻との差を蓄積して平均を採ることにより平均駐車時間を算出するように構成できる。この場合、算出ステップでは、季節、時間帯及び曜日の少なくとも1つ毎に平均駐車時間を算出するように構成できる。
【0024】
また、この駐車場管理方法は、台車駐留スペース(3)内の台車番号で指定される車載台車(4)を、乗車地点(D)に搬送すべき旨を指示する搬送指示ステップ、を更に備え、移動ステップは、搬送指示ステップによる指示がなされた時に、台車番号で指定される車載台車(4)を台車駐留スペース(3)から乗車地点(D)に移動させるように構成できる。
【0025】
この場合、搬送指示ステップでは、更に、台車駐留スペース(3)内の台車番号で指定される車載台車(4)が乗車地点(D)に搬送されるまでの時間が指示され、移動ステップは、搬送指示ステップで指示された時間が経過する時までに、台車番号で指定される車載台車(4)を台車駐留スペース(3)から乗車地点(D)に移動させるように構成できる。
【0026】
更に、この駐車場管理方法は、決済を行う決済ステップを更に備え、算出ステップは、決済ステップで決済が行われた決済時刻と乗車地点(D)から送られている乗車時刻との差を蓄積して平均を採ることにより平均決済後駐車時間を算出し、移動ステップは、決済ステップで得られた決済時刻から算出ステップで算出された平均決済後駐車時間が経過した車載台車(4)から順番に、乗車地点(D)に近い位置に移動させるように構成できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0028】
図1は、本発明の実施の形態に係る駐車場管理システムが適用される平面駐車場を概略的に示す平面図である。この駐車場は、店舗スペース1の周囲に設けられた軌道2と台車駐留スペース3とから構成されている。
【0029】
店舗スペース1は、事務所、商品の陳列場、勘定場等(何れも図示しない)から構成されている。事務所には、後述するホストコンピュータ10が設置されている。また、勘定場には、後述するPOS端末12が設置されている。更に、店舗スペース1内の乗車地点Dに近い店舗内地点Cには、後述する搬送指示端末13が設置されている。
【0030】
軌道2は、店舗スペース1及び台車駐留スペース3を取り囲むように設けられている。台車4は、統一規格に従って製作されており、後述する軌道制御装置15からの制御により、軌道2上を移動する。軌道2から降ろされた台車4は、軌道2と台車駐留スペース3との間に設けられた補助軌道(図示しない)を介して台車駐留スペース3に搬入される。また、台車駐留スペース3内に駐留している台車4は、この補助軌道を介して軌道2に乗せられる。
【0031】
駐車場の入口の近傍であって軌道2に隣接する位置には降車地点Aとして降車場が設けられている。駐車場の入口から進入した車の運転者は、この降車地点Aで降車する。無人になった車は、この降車地点Aで台車4に乗せられ、軌道2上を搬送される。なお、図1では、台車4のうち、車が乗せられた車載台車はハッチングを付して示されている。
【0032】
降車地点は、図1に示した例では、3列に設けられた軌道2に隣接するように3箇所設けられている。軌道2は、降車地点Aの上流側で3列に分岐し、降車地点Aの下流側で合流するように構成されている。この構成により、同時に複数台の車を台車4に乗せることができ、駐車場へ進入する車の混雑を緩和できる。なお、降車地点Aの数は、3箇所に限らず任意である。
【0033】
駐車場の出口の近傍であって軌道2に隣接する乗車地点Dには乗車場が設けられている。軌道2上を搬送されて乗車地点Dに到着した車は、この乗車地点Dで台車4から降ろされる。利用者は、この乗車地点Dで無人の車に乗車し、出口から駐車場の外に出る。
【0034】
乗車地点Dは、図1に示した例では、3列に設けられた軌道2に隣接するように3箇所設けられている。軌道2は、乗車地点Dの上流側で3列に分岐し、乗車地点Dの下流側で合流するように構成されている。この構成により、同時に複数台の車を台車4から降ろすことができ、駐車場から退出する車の混雑を緩和できる。なお、乗車地点Dの数は、3箇所に限らず任意である。
【0035】
台車駐留スペース3は、第1ブロックBLK1、第2ブロックBLK2及び第3ブロックBLK3といった3つのブロックから構成されている。
【0036】
第1ブロックBLK1、第2ブロックBLK2及び第3ブロックBLK3の各々は、四方が軌道2に接するm×n(m及びnは正の整数)のセルから構成されている。1つのセルは、1台の台車4に対応する。台車駐留スペースにおけるセル位置は、ブロック番号と行番号(m)及び列番号(n)とによって特定される。1つのブロックは、最高(m×n−1)台の台車4を駐留させることができる。ブロック内の台車4は、この1台車分の空きスペースを利用して、ブロック内を前後左右に移動する。
【0037】
なお、台車駐留スペース3の図1中の上側の軌道2では、台車4は、軌道制御装置15の制御により左方向及び右方向の何れにも移動可能に構成されている。同様に、各ブロックの両側の軌道2では、台車4は、軌道制御装置15の制御により図1中の上方向及び下方向の何れにも移動可能に構成されている。
【0038】
この構成により、台車4は、第1ブロックBLK1、第2ブロックBLK2及び第3ブロックBLK3の間で自由に移動できる。従って、第1ブロックBLK1内の車載台車4を第2ブロックBLK2に戻したり、第2ブロックBLK2内の車載台車4を第3ブロックBLK3に戻すことも可能であり、台車駐留スペース3内の車載台車4を所望の状態で駐留させることができる。
【0039】
図2は本発明の実施の形態に係る駐車場管理システムの構成を示すブロック図である。この駐車場管理システムは、ホストコンピュータ10、降車地点端末11、POS端末12、搬送指示端末13、乗車地点端末14、軌道制御装置15及び駐留場制御装置16から構成されている。なお、本発明の実施の形態に係る駐車場管理システムにおいて、ホストコンピュータ10は、軌道制御装置15及び駐留場制御装置16と一体となって制御装置として、また単体で処理装置として位置づけられる。
【0040】
ホストコンピュータ10は、上述した降車地点端末11、POS端末12、搬送指示端末13、乗車地点端末14、軌道制御装置15及び駐留場制御装置16を制御し、駐車場を管理するための種々の処理を実行する。このホストコンピュータ10は、管理テーブル及び搬出所要時間テーブルを備えている。
【0041】
管理テーブルは、図3に示すように、台車番号、セル位置、降車時刻、乗車予想時刻及び決済時刻を関連付けて記憶している。台車番号は、台車4に付されたユニークな番号である。セル位置は、台車駐留スペース3におけるセルの位置であり、上述したように、ブロック番号と行番号(m)及び列番号(n)とによって表される。降車時刻は、降車地点Aで利用者が車から降りた時刻である。乗車予想時刻は、利用者が乗車地点Dで乗車する予定の時刻である。決済時刻は、利用者がPOS端末12で決済を行った時刻である。
【0042】
搬出所要時間テーブルは、図4に示すように、台車駐留スペース3の各ブロックに駐留している台車を軌道2に移動するまでの時間を記憶している。図4は、セル間の移動に5分が必要な場合の例を示している。即ち、第1ブロックBLK1の最外周に駐留している台車4を軌道2に移すまでに5分を必要とし、その内側の周に駐留している台車4は10分、その内側の周に駐留している台車4は15分、その内側の周に駐留している台車4は20分、最内周に駐留している台車4は25分を必要とする。具体的な例を挙げると、第1ブロックBLK1内の位置Xにある車載台車4が軌道2に送り出されるまでに5分が必要であり、位置Yにある車載台車4が軌道2に送り出されるまでに25分が必要である。
【0043】
なお、実際には、車載台車4のセル間の移動に5分が必要であるとは限らないが、説明を簡単にするために、この実施の形態では5分としている。また、軌道2上における車載台車4の移動は、セル間の移動より十分高速に行われるので、軌道2上の車載台車4の移動時間は無視する。
【0044】
第2ブロックBLK2及び第3ブロックBLK3についても同様であるが、第2ブロックBLK2内の車載台車4は、第1ブロックBLK1に移動された後に軌道2に送り出されるので、最外周の車載台車4が軌道2に送り出されるまでの時間は10分としてある。同様に、第3ブロックBLK3内の車載台車4は、第2ブロックBLK2を経由して第1ブロックBLK1に移動された後に軌道2に送り出されるので、最外周の車載台車4が軌道2に送り出されるまでの時間は15分としてある。なお、第2ブロックBLK2及び第3ブロックBLK3に駐留している車載台車4を直接に軌道2に送り出す構成にすれば、第2ブロックBLK2及び第3ブロックBLK3内の車載台車4の移動時間は、第1ブロックBLK1内の車載台車4の移動時間と同じにすることができる。
【0045】
ホストコンピュータ10は、台車駐留スペース3における台車4の状態、つまり各セルに車が搭載された台車4が存在するかどうか、及び存在する場合には台車4の台車番号を管理テーブルによって把握しており、後述するブロック間の車載台車4の移動、及びブロック内での車載台車4の移動は、この管理テーブルを参照して行われる。
【0046】
また、このホストコンピュータ10は、駐車場に入場した各車について、降車地点端末11から送られてくる降車時刻と乗車地点端末14から送られてくる乗車時刻とから駐車時間を算出し、統計データとして保存する。そして、この統計データに基づいて平均駐車時間を算出し、台車駐留スペース3内の車載台車4を移動するためのデータとして使用する。この平均駐車時間は、季節、時間帯及び曜日毎に算出される。何れの平均駐車時間が使用されるかは、季節、時間帯及び曜日によって決定される。このホストコンピュータ10が実行する処理の詳細は後述する。
【0047】
降車地点端末11は、降車地点Aに設置される。この降車地点端末11は、車を乗せる台車4の台車番号と降車時刻を認識し、「駐留要求」と共にホストコンピュータ10に送る。ホストコンピュータ10は、受け取った台車番号に対応する管理テーブルの位置に降車時刻を記憶する。また、降車地点端末11は、台車番号及び降車時刻を表面に印刷すると共に、裏面の記録媒体に記録した台車番号票を発券する。以後、利用者の車は、この台車番号によって管理される。
【0048】
なお、台車番号及び降車時刻は、センサ及び時計からそれぞれ自動的に取得するように構成できる。或いは、オペレータが手動で降車地点端末11に入力するように構成できる。
【0049】
POS端末12は、店舗スペース1の勘定場に設置される。このPOS端末12は、売買の決済を行い、領収書を発行する。また、POS端末12は、図示しないOCR(光学式文字認識装置)を備えており、このOCRにより台車番号票の表面に印字された台車番号を読み取る。そして、この読み取った台車番号に買い上げ金額及び決済時刻を関連付けてホストコンピュータ10に送る。ホストコンピュータ10は、受け取った台車番号に対応する管理テーブルの位置に決済時刻を記憶する。
【0050】
搬送指示端末13は、上述したように、店舗スペース1内の乗車地点Dに近い店舗内地点Cに設置される。この搬送指示端末13は、図示しない磁気読取装置を備えており、台車番号票の裏面に設けられた磁気媒体部分の記録内容を読み取る。この読み取られた記録内容は、「搬出要求」と共にホストコンピュータ10に送られる。また、搬送指示端末13は、台車番号票を所持する利用者が乗車地点Dに到着するまでの予定所要時間を入力できる。この場合、予定所要時間が経過した時に搬出要求がホストコンピュータ10に送られる。
【0051】
乗車地点端末14は、乗車地点Dに設置される。この乗車地点端末14は、図示しない磁気読取装置を備えており、台車番号票の裏面に設けられた磁気媒体部分の記録内容を読み取りホストコンピュータ10に送る。ホストコンピュータ10は、受け取った台車番号に基づき、乗車時刻(現時刻)、降車時刻、買い上げ金額等のデータを処理して駐車料金の精算を行い、必要に応じて駐車代金の投入を求めるデータを乗車地点端末14に送る。これにより、乗車地点端末14は、駐車代金が不要な場合は直ちに、駐車代金が必要な場合は駐車代金の投入がなされた後に、乗車地点Dに到着した台車4から車を降ろし、利用者に引き渡す。
【0052】
軌道制御装置15は、ホストコンピュータ10からの指示に応答して、軌道2上の台車4の移動、分岐、合流を制御する。駐留場制御装置16は、ホストコンピュータ10からの指示に応答して、台車駐留スペース3における台車4の移動を制御する。
【0053】
次に、上記のように構成される本発明の実施の形態に係る駐車場管理システムの動作を、図5及び図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0054】
来訪者が駐車を希望する場合、降車地点Aにおいて乗員は全員降車する。その後、無人の車が台車4に乗せられる。この段階で、降車地点端末11は、車を乗せた台車4の台車番号と降車時刻を認識し、これらを駐留要求と共にホストコンピュータ10に送る。ホストコンピュータ10は、受け取った台車番号に対応する管理テーブルの位置に降車時刻を記憶する。また、ホストコンピュータ10は、受け取った降車時刻に平均駐車時間を加算して乗車予想時刻を算出し、その台車番号に対応する管理テーブルの位置に記憶する。
【0055】
また、降車地点端末11は、台車番号及び降車時刻を表面に印刷すると共に裏面の記録媒体に記録した台車番号票を発券する。利用者は、この台車番号票を持参して店舗スペース1に入り、買い物をする。
【0056】
以上の降車地点端末11に対する処理が終了すると、ホストコンピュータ10は、図5及び図6のフローチャートに示すように、降車地点端末11からの駐留要求のチェック(ステップS10)、搬送指示端末13からの搬出要求のチェック(ステップS18)及びブロック内移動処理(ステップS31)を繰り返し実行しながら待機している。
【0057】
この待機状態で、ステップS10で、駐留要求があることが判断されると、以下、駐留場制御装置16に所定の指示を送ることにより、駐車場の乗車地点Dに近い位置から順次駐留させるための処理が実行される(ステップS11〜S17)。具体的には、先ず、管理テーブルを参照して第1ブロックBLK1に空きがあるかどうかが調べられる(ステップS11)。即ち、第1ブロックBLK1に車が搭載されていない2つ以上のセルが存在するかどうかが調べられる。そして、空きがあることが判断されると、軌道2を搬送されてきた車載台車4が第1ブロックBLK1に搬入され、その車載台車4が置かれたセル位置が、その車載台車4の台車番号に対応する管理テーブルの位置に記憶される(ステップS12)。その後、シーケンスはステップS10に戻る。
【0058】
上記ステップS11で空きがないことが判断されると、次いで、管理テーブルを参照して第2ブロックBLK2に空きがあるかどうかが調べられる(ステップS13)。そして、空きがあることが判断されると、軌道2を搬送されてきた車載台車4が第2ブロックBLK2に搬入され、その車載台車4が置かれたセル位置が、その車載台車4の台車番号に対応する管理テーブルの位置に記憶される(ステップS14)。その後、シーケンスはステップS10に戻る。
【0059】
上記ステップS13で空きがないことが判断されると、次いで、管理テーブルを参照して第3ブロックBLK3に空きがあるかどうかが調べられる(ステップS15)。そして、空きがあることが判断されると、軌道2を搬送されてきた車載台車4が第3ブロックBLK3に搬入され、その車載台車4が置かれたセル位置が、その車載台車4の台車番号に対応する管理テーブルの位置に記憶される(ステップS16)。その後、シーケンスはステップS10に戻る。一方、空きがないことが判断されると、降車地点Aに設置された図示しない表示器に満車である旨が表示され(ステップS17)、駐車場への入場が制限される。
【0060】
以上のステップS11〜S17の処理により、利用者の車は、駐車場の乗車地点Dに近い位置から順次駐留される。より具体的には、利用者の車は、駐車場の乗車地点Dに近いブロックから順次駐留され、各ブロック内においては乗車地点Dに近い位置から順次駐留される。なお、上記「近いブロック」及び「近い位置」は、時間的に近い位置、つまり乗車地点Dまで搬送する時間が短い位置を意味する。
【0061】
上記ステップS10で、駐留要求がないことが判断されると、搬出要求があるかどうかが調べられる(ステップS18)。搬出要求の有無は、搬送指示端末13からの指示がなされたかどうか、及び、搬送指示端末13で指定された予定所要時間が経過したかどうかを調べることにより行われる。ここで搬出要求があることが判断されると、搬出要求と共に送られてきた台車番号の車載台車4を乗車地点Dに搬送すると共に、各ブロック内の空いたセルを詰める処理(ステップS19〜S30)が実行される。なお、上記ステップS10と直接関連させることなく、上記ステップS18の処理を実施するように構成することもできる。
【0062】
具体的には、先ず搬出要求に係る車載台車4が第1ブロックBLK1に存在するかどうかが調べられる(ステップS19)。これは、ホストコンピュータ10が記憶している管理テーブルを参照することにより行われる。ここで、第1ブロックBLK1に存在することが判断されると、第1ブロックBLK1内の搬出要求に係る車載台車4が軌道2に送り出され、その車載台車4の台車番号に対応する管理テーブルの位置に記憶されているセル位置が消去される(ステップS20)。
【0063】
次いで、管理テーブルを参照して第2ブロックBLK2に車載台車4が駐留しているかどうかが調べられる(ステップS21)。ここで、駐留していることが判断されると、第2ブロックBLK2に駐留している車載台車4が第1ブロックBLK1に移され、その車載台車4の台車番号に対応する管理テーブルの位置に記憶されているセル位置が変更される(ステップS22)。ステップS21で、第2ブロックBLK2に車載台車4が駐留していないことが判断されると、次いで、第3ブロックBLK3に車載台車4が駐留しているかどうかが調べられる(ステップS23)。ここで、駐留していることが判断されると、第3ブロックBLK3に駐留している車載台車4が第2ブロックBLK2に移され、その車載台車4の台車番号に対応する管理テーブルの位置に記憶されているセル位置が変更される(ステップS24)。その後、シーケンスはステップS31に進む。一方、ステップS24で駐留していないことが判断されると、シーケンスはステップS31に分岐する。
【0064】
上述したステップS19〜S24の処理により、第1ブロックBLK1から車載台車4が搬出されてセルに空きが生じた場合は、第2ブロックBLK2の車載台車4が第1ブロックBLK1に移され、この移動により第2ブロックBLK2に空きが生じた場合は第3ブロックBLK3の車載台車が第2ブロックBLK2に移される。従って、常に、台車駐留スペース3に到着した時刻の古い車載台車4が乗車地点Dに近い位置に存在するように制御される。
【0065】
上記ステップS19で、搬出要求に係る車載台車4が第1ブロックBLK1に存在しないことが判断されると、次いで、管理テーブルを参照して搬出要求に係る車載台車4が第2ブロックBLK2に存在するかどうかが調べられる(ステップS25)。ここで、第2ブロックBLK2に存在することが判断されると、第2ブロックBLK2内の搬出要求に係る車載台車4が軌道2に送り出され、その車載台車4の台車番号に対応する管理テーブルの位置に記憶されているセル位置が消去される(ステップS26)。
【0066】
次いで、管理テーブルを参照して第3ブロックBLK3に車載台車4が駐留しているかどうかが調べられる(ステップS27)。ここで、駐留していることが判断されると、第3ブロックBLK3に駐留している車載台車4が第2ブロックBLK2に移され、その車載台車4の台車番号に対応する管理テーブルの位置に記憶されているセル位置が変更される(ステップS28)。その後、シーケンスはステップS31に分岐する。一方、ステップS27で駐留していないことが判断されると、シーケンスはステップS31に分岐する。
【0067】
上述したステップS25〜S28の処理により、第2ブロックBLK2から車載台車4が搬出されてセルに空きが生じた場合は、第3ブロックBLK3の車載台車4が第2ブロックBLK2に移される。従って、常に、台車駐留スペース3に到着した時刻の古い車載台車4が乗車地点Dに近い位置に存在するように制御される。
【0068】
上記ステップS25で、搬出要求に係る車載台車4が第2ブロックBLK2に存在しないことが判断されると、次いで、管理テーブルを参照して搬出要求に係る車載台車4が第3ブロックBLK3に存在するかどうかが調べられる(ステップS29)。ここで、第3ブロックBLK3に存在することが判断されると、第3ブロックBLK3内の搬出要求に係る車載台車4が軌道2に送り出され、その車載台車4の台車番号に対応する管理テーブルの位置に記憶されているセル位置が消去される(ステップS30)。
【0069】
以上のステップS18〜S30の処理により、搬出要求に係る台車番号の車載台車4が乗車地点Dに搬送されると共に、各ブロック内の空いたセルを詰めるという機能が実現されている。
【0070】
上記ステップS20、S26及びS30で軌道2に送り出された車載台車4は、ホストコンピュータ10からの指示を受けた軌道制御装置15の制御により乗車地点Dまで搬送される。そして、乗車地点Dに設置されている乗車地点端末14に台車番号票が挿入されることにより、台車番号票の裏面に設けられた磁気媒体部分の記録内容が読み取られてホストコンピュータ10に送られる。
【0071】
ホストコンピュータ10は、受け取った台車番号に基づき、現時刻(乗車時刻)、降車時刻、買い上げ金額等のデータを処理して駐車料金の精算を行い、必要に応じて駐車代金の投入を求めるデータを乗車地点端末14に送る。乗車地点端末14は、駐車代金が不要な場合は直ちに、駐車代金が必要な場合は駐車代金の投入がなされた後に、乗車地点Dに到着した台車4から車を降ろし、利用者に引き渡す。
【0072】
上記ステップS18〜S30の処理が済むと、次いで、ブロック内移動の処理が実行される(ステップS31)。このブロック内移動の処理では、各ブロック内に駐留している車載台車4は、駐車場へ入った時刻(降車時刻)の古いものから順番に、ブロックの周囲側、つまり車載台車4を軌道2に送り出すまでの時間が短い位置に移動される。その後、シーケンスはステップS10に戻り、以下同様の処理が繰り返される。
【0073】
ブロック内移動の処理の詳細を説明する。各ブロック内では、乗車予想時刻が到来する台車4から順番に、ブロックの周囲側に移動される。即ち、先ず、管理テーブルを参照することにより、車載台車4が駐留しているセルに対応する台車番号が抽出される。そして、その抽出された台車番号に対応付けられた乗車予想時刻から現在時刻を減算することにより予定所要時間αが求められる。
【0074】
次いで、搬出所要時間テーブルを参照することにより、抽出された台車番号に対応する車載台車4が駐留しているセルから車載台車4を軌道2に移動するまでの移動時間βが求められる。そして、予定所要時間αが移動時間βとが異なっていれば、車載台車4は、可能な限り、予定所要時間α又はその近傍の時間が移動時間βとして設定されたセルに移動される。ここで、可能な限りとは、移動すべきセルに空きがない場合、車載台車4が駐留しているセルが最外周のセルの場合は車載台車4の移動は行われないことを意味する。以上の処理が、車載台車4が駐留しているセルに対応する台車番号の全てについて行われる。
【0075】
更に具体例を挙げて説明する。今、図4に示すように、第1ブロックBLK1内の位置Yの車載台車4に注目する。管理テーブルを参照することにより、この車載台車4が駐留している第1ブロックBLK1内の位置Yのセルに対応する台車番号が抽出される。そして、その抽出された台車番号に対応付けられた乗車予想時刻から現在時刻を減算することにより予定所要時間αが求められる。ここで、この予定所要時間αを30分と仮定する。
【0076】
次いで、搬出所要時間テーブルを参照することにより、抽出された台車番号に対応する車載台車4が駐留しているセルから車載台車4を軌道2に移動するまでの移動時間βが求められる。この移動時間βは25分である。この場合、予定所要時間αと移動時間βとが異なっているが、移動時間βが30分以上であるセルは存在しないので、車載台車4は移動されない。
【0077】
上記の状態から10分が経過したと仮定する。この場合、予定所要時間αは20分になるが移動時間βは25分のままである。従って、車載台車4は、搬出所要時間テーブル上で移動時間βが20分のセルに移動される。以下、時間の経過に連れて上述した処理が繰り返されることにより、注目した車載台車4は順次第1ブロックBLK1の外周側に移動される。そして、25分経過後には、第1ブロックBLK1内の位置Yにあった車載台車4は、第1ブロックBLK1の最外周に移動される。従って、利用者は、25分後に搬送指示端末13で搬送を指示することにより、その5分後に自己の車が乗車地点Dに搬送されるので、タイムリーに自己の車を受け取ることができる。
【0078】
なお、駐車場を利用する車のナンバプレートを認識して車毎に平均駐車時間を算出して記憶しておき、この記憶された車毎の平均駐車時間に基づいて乗車予想時刻を算出し、この乗車予想時刻から予定所要時間αを算出して台車駐留スペース3内の車載台車4を乗車地点Dに近い位置移動するように構成できる。この構成によれば、車載台車4を乗車地点Dに搬送すべき時刻を、より正確に求めることができる。
【0079】
また、搬送指示端末13で利用者が乗車地点Dに到着するまでの予定所要時間が入力された場合は、その予定所要時間が現在時刻に加算されて乗車予想時刻が算出される。そして、この算出された乗車予想時刻が、その利用者の車が搭載された車載台車4の台車番号に対応する管理テーブルの位置に記憶される。そして、上述した場合と同様にして、その予想乗車時刻に基づいて第1ブロックBLK1内の位置Yの車載台車4の移動が開始される。例えば、予定所要時間として60分が入力された場合は、車載台車4が第1ブロックBLK1内の位置Yに駐留されてから40分経過後に、該車載台車4の第1ブロックBLK1内での移動が開始され、55分経過後には、第1ブロックBLK1内の位置Yにあった車載台車4は、第1ブロックBLK1の最外周に移動され、その5分後には自己の車が乗車地点Dに搬送される。従って、この場合も、利用者は、タイムリーに自己の車を受け取ることができる。
【0080】
なお、上述した実施の形態では、降車地点端末11から送られてきた降車時刻と平均駐車時間に基づいて乗車予想時刻を算出し、この乗車予想時刻に基づいて利用者の車が搭載された車載台車4を乗車地点Dに近い位置に移動させるように構成したが、POS端末12から送られてくる決済時刻に基づいて利用者の車が搭載された車載台車4を乗車地点Dに近い位置に移動させるように構成することもできる。
【0081】
この場合、ホストコンピュータ10は、駐車場に入場した各車について、POS端末12から送られてくる決済時刻と乗車地点端末14から送られてくる乗車時刻とから決済後駐車時間を算出し、統計データとして保存する。そして、この統計データに基づいて平均決済後駐車時間を算出し、この算出された平均決済後駐車時間に決済時刻を加算して乗車予想時刻を求め、その利用者の車が搭載された車載台車4の台車番号に対応する管理テーブルの位置に記憶する。そして、上述した場合と同様にして、その予想乗車時刻に基づいて台車駐留スペース3内の車載台車4を移動させる。この構成によれば、平均決済後駐車時間は、一般に平均駐車時間より短いので、車載台車4を乗車地点Dに搬送すべき時刻を、より正確に求めることができる。
【0082】
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る駐車場管理システムによれば、利用者が運転してきた車は降車地点Aで台車4に乗せられ、乗車地点Dで台車4から降ろされるので、利用者自身が駐車スペースへの車の出し入れをする必要がない。従って、車庫入れの苦手な利用者による駐車スペースへの車の出し入れに起因する駐車場内での渋滞を解消できる。また、同様の理由で、車の搬入や搬出の方法、駐車方法等をめぐって、駐車場での事故や利用者同士のトラブルが発生することもない。更に、利用者は駐車スペースへ立ち入る必要がないので駐車スペースへの不特定多数の人の立ち入りを制限でき、車あらしや置き引き等の犯罪の発生を抑止できる。
【0083】
また、従来のように駐車スペースの前及び後の少なくとも一方に車の走行路を確保する必要がなく、走行路より狭い幅で構成できる軌道2を設けるだけでよいので、駐車スペースを有効に利用できる。また、駐車場が広かったり、混雑する場合であっても、空き駐車スペースを見つける必要がなく、また、駐車場からの搬出時に自分の車を探す必要もないので、駐車に要する時間を短縮できる。
【0084】
また、買い上げ金額等による駐車料金の無料サービスがある場合等であってもPOS端末12からのデータにより乗車地点端末14で自動的に処理できるので、勘定場で無料券の交付を受けたり、駐車場からの搬出時に無料券やレシートを提示する必要がないので、駐車場からの搬出をスムーズに行うことができる。更に、降車地点Aで降車した後は乗車地点Dで乗車するだけでよいので、駐車スペースと店舗との間を往復する必要がなく、購入した商品の運搬の労力を軽減できる。
【0085】
なお、上述した実施の形態は、本発明を平面駐車場に適用した場合の例であるが、本発明の駐車場管理システムは立体駐車場に適用することもできる。この場合、軌道及び台車駐留スペースを複数のフロアに設け、フロア内は車を台車で移動させ、フロア間はリフタで移動させるように構成できる。
【0086】
また、台車駐留スペース3を3つのブロックに分けて車載台車4の駐留を制御するように構成したが、ブロックの数は3つに限らず任意である。
【0087】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、迅速且つ安全に車を搬入及び搬出でき、快適に利用できる駐車場管理システム及び駐車場管理方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る駐車場管理システムが適用される駐車場の構成を示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る駐車場管理システムの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る駐車場管理システムで使用される管理テーブルを示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る駐車場管理システムで使用される搬出所要時間テーブルを示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る駐車場管理システムの動作を説明するためのフローチャート(その1)である。
【図6】本発明の実施の形態に係る駐車場管理システムの動作を説明するためのフローチャート(その2)である。
【符号の説明】
10 ホストコンピュータ
11 降車地点端末
12 POS端末
13 搬送指示端末
14 乗車地点端末
15 軌道制御装置
16 駐留場制御装置
A 降車地点
B 駐留地点
C 店舗内地点
D 乗車地点
Claims (24)
- 平面の駐車場に敷設された軌道上を移動する台車と、
前記軌道上を移動してきた台車を駐留させる台車駐留スペースと、
前記駐車場の降車地点で車が搭載された車載台車を、前記軌道上を移動させて前記台車駐留スペースに運び、前記駐車場の乗車地点に近い位置から順次駐留させる制御装置、
とを備えた駐車場管理システム。 - 前記制御装置は、更に、前記台車駐留スペースでの駐留時間が長い車載台車から順番に、前記乗車地点に近い位置に移動させる、請求項1に記載の駐車場管理システム。
- 前記乗車地点に近い位置は、前記台車駐留スペース内の前記軌道に近い位置である、請求項2に記載の駐車場管理システム。
- 前記台車駐留スペースは複数のブロックから成り、
前記制御装置は、前記車載台車を、前記軌道上を移動させて前記台車駐留スペースに運び、前記乗車地点に近いブロックから順次駐留させる、請求項1に記載の駐車場管理システム。 - 前記制御装置は、更に、前記複数のブロックの各々での駐留時間が長い車載台車から順番に、前記乗車地点に近いブロックに移動させる、請求項4に記載の駐車場管理システム。
- 前記制御装置は、更に、前記複数のブロックの各々において、駐留時間が長い車載台車から順番に各ブロック内の前記軌道に近い位置に移動させる、請求項5に記載の駐車場管理システム。
- 前記降車地点に設置され、前記車載台車の台車番号及び降車時刻が入力される降車地点端末と、
前記駐車場における平均駐車時間を前記車台番号に基づいて統計的に算出する処理装置、
とを更に備え、
前記制御装置は、前記降車地点端末から入力された降車時刻から前記処理装置によって算出された平均駐車時間が経過した車載台車から順番に、前記乗車地点に近い位置に移動させる、
請求項1に記載の駐車場管理システム。 - 前記乗車地点に設置され、前記車載台車によって搬送されてきた車への乗車時刻を入力する乗車地点端末、を更に備え、
前記処理装置は、前記降車地点端末から送られてくる降車時刻と前記乗車地点端末から送られている乗車時刻との差を蓄積して平均を採ることにより前記平均駐車時間を算出する、請求項7に記載の駐車場管理システム。 - 前記処理装置は、季節、時間帯及び曜日の少なくとも1つ毎に前記平均駐車時間を算出する、請求項7又は8に記載の駐車場管理システム。
- 前記台車駐留スペース内の前記台車番号で指定される車載台車を、前記乗車地点に搬送すべき旨を指示する搬送指示端末、を更に備え、
前記制御装置は、前記搬送指示端末による指示がなされた時に、前記台車番号で指定される車載台車を前記台車駐留スペースから前記乗車地点に移動させる、請求項8に記載の駐車場管理システム。 - 前記搬送指示端末は、更に、
前記台車駐留スペース内の前記台車番号で指定される車載台車が前記乗車地点に搬送されるまでの時間を指示し、
前記制御装置は、前記搬送指示端末により指示された時間が経過する時までに、前記台車番号で指定される車載台車を前記台車駐留スペースから前記乗車地点に移動させる、請求項10に記載の駐車場管理システム。 - 決済を行うためのPOS端末を更に備え、
前記処理装置は、前記POS端末から送られてくる決済時刻と前記乗車地点端末から送られている乗車時刻との差を蓄積して平均を採ることにより平均決済後駐車時間を算出し、
前記制御装置は、前記POS端末からの決済時刻から前記処理装置によって算出された平均決済後駐車時間が経過した車載台車から順番に、前記乗車地点に近い位置に移動させる、請求項8に記載の駐車場管理システム。 - 平面の駐車場に敷設された軌道上を移動する台車と、
前記軌道上を移動してきた台車を駐留させる台車駐留スペース、とが提供され、
前記駐車場の降車地点で車が搭載された車載台車を、前記軌道上を移動させて前記台車駐留スペースに運ぶ搬送ステップと、
前記駐車場の乗車地点に近い位置から順次駐留させる駐留ステップ、
とを備えた駐車場管理方法。 - 更に、前記台車駐留スペースでの駐留時間が長い車載台車から順番に、前記乗車地点に近い位置に移動させる移動ステップを備えた、請求項13に記載の駐車場管理方法。
- 前記乗車地点に近い位置は、前記台車駐留スペース内の前記軌道に近い位置である、請求項14に記載の駐車場管理方法。
- 前記台車駐留スペースは複数のブロックから成り、
前記駐留ステップは、前記車載台車を、前記軌道上を移動させて前記台車駐留スペースに運び、前記乗車地点に近いブロックから順次駐留させる、請求項13に記載の駐車場管理方法。 - 更に、前記複数のブロックの各々での駐留時間が長い車載台車から順番に、前記乗車地点に近いブロックに移動させる移動ステップを備えた、請求項16に記載の駐車場管理方法。
- 前記移動ステップは、更に、前記複数のブロックの各々において、駐留時間が長い車載台車から順番に各ブロック内の前記軌道に近い位置に移動させる、請求項17に記載の駐車場管理方法。
- 前記降車地点で前記車載台車の台車番号及び降車時刻を入力するステップと、
前記駐車場における平均駐車時間を前記車台番号に基づいて統計的に算出する算出ステップ、
とを更に備え、
前記移動ステップは、前記降車地点で入力された降車時刻から前記平均駐車時間が経過した車載台車から順番に、前記乗車地点に近い位置に移動させる、
請求項13に記載の駐車場管理方法。 - 前記乗車地点で前記車載台車によって搬送されてきた車への乗車時刻を入力するステップ、を更に備え、
前記算出ステップは、前記降車地点から送られてくる降車時刻と前記乗車地点から送られている乗車時刻との差を蓄積して平均を採ることにより前記平均駐車時間を算出する、請求項19に記載の駐車場管理方法。 - 前記算出ステップでは、季節、時間帯及び曜日の少なくとも1つ毎に前記平均駐車時間が算出される、請求項19又は20に記載の駐車場管理方法。
- 前記台車駐留スペース内の前記台車番号で指定される車載台車を、前記乗車地点に搬送すべき旨を指示する搬送指示ステップ、を更に備え、
前記移動ステップは、前記搬送指示ステップによる指示がなされた時に、前記台車番号で指定される車載台車を前記台車駐留スペースから前記乗車地点に移動させる、請求項20に記載の駐車場管理方法。 - 前記搬送指示ステップでは、更に、
前記台車駐留スペース内の前記台車番号で指定される車載台車が前記乗車地点に搬送されるまでの時間が指示され、
前記移動ステップは、前記搬送指示ステップで指示された時間が経過する時までに、前記台車番号で指定される車載台車を前記台車駐留スペースから前記乗車地点に移動させる、請求項22に記載の駐車場管理方法。 - 決済を行う決済ステップを更に備え、
前記算出ステップは、前記決済ステップで決済が行われた決済時刻と前記乗車地点から送られている乗車時刻との差を蓄積して平均を採ることにより平均決済後駐車時間を算出し、
前記移動ステップは、前記決済ステップで得られた決済時刻から前記算出ステップで算出された平均決済後駐車時間が経過した車載台車から順番に、前記乗車地点に近い位置に移動させる、請求項20に記載の駐車場管理方法。
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