JPH0813844A - 二輪車用立体駐車装置 - Google Patents

二輪車用立体駐車装置

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Publication number
JPH0813844A
JPH0813844A JP17326294A JP17326294A JPH0813844A JP H0813844 A JPH0813844 A JP H0813844A JP 17326294 A JP17326294 A JP 17326294A JP 17326294 A JP17326294 A JP 17326294A JP H0813844 A JPH0813844 A JP H0813844A
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JP
Japan
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pallet
parking
room
motorcycle
carrier
Prior art date
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Application number
JP17326294A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsutake Igarashi
三毅 五十嵐
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FUJI TAC KK
Original Assignee
FUJI TAC KK
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Publication date
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Publication of JPH0813844A publication Critical patent/JPH0813844A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 利用者が駐車室で二輪車をパレットに積載
し、又は該パレットから二輪車を取り出すだけで極めて
簡単かつ短時間で二輪車を駐車できるようにすると共
に、収納室に立体的に配置された収納庫に該二輪車を自
動搬送装置によって自動的に収納し、少ない管理者で効
率よく二輪車を管理し、駅近くの路上に放置されていた
二輪車をなくして道路をすっきりと整理できるように
し、また交通の障害となる二輪車を皆無にできるように
する。 【構成】 利用者が制御装置6に会員番号等を入力し、
二輪車8をパレット9に積載するだけで、利用者と該利
用者の二輪車8が駐車するパレット9の収納位置を一対
一に関係付けて記憶、管理して駐車室2と収納室3との
間を自動搬送装置4によって搬送し、利用者が駐車室2
においてパレット9上に積載した二輪車8を収納室3の
収納庫13aに収納し、また該収納庫13aから該二輪
車8を取り出して駐車室2に搬送するようにした構成を
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二輪車(三輪式の自転
車やオートバイも含むものとする。以下同じ)用立体駐
車装置に係り、特に利用者は駐車室で二輪車をパレット
に積載し、又は該パレットから取り出すだけでパレット
に積載された二輪車を駐車室と収納室との間で自動的に
搬送して収納すると共に、利用者と該パレットの収納位
置を一対一に関係付けて記憶、管理して少ない管理者で
効率よく二輪車を管理でき、特に駅近くの自転車やオー
トバイを多数管理保管するに好適な二輪車用立体駐車装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、用地難の問題から、住宅が駅から
比較的遠距離の地域に建設される傾向にあるが、これに
伴ない通勤にも長時間を要し、かつ駅への道路が混雑し
て通勤時に交通渋滞を起こしていることから、駅まで自
転車等の二輪車を利用する人が多くなっている。
【0003】一方、駅近くの用地難、二輪車に対する対
策の遅れ等から駅近くの路上や歩道上等に二輪車が放置
され、交通の障害となり、特に事故、火災等が発生した
際、救急車や消防車が通行できずに災害をより大きくし
てしまうなど、大きな社会問題となりつつあるのが現状
である。
【0004】二輪車用の駐車設備としては、従来、管理
者の居る屋根付のスペースを用意して該スペースに利用
者が順次駐車することが行われているが、該方式は、朝
夕の、時間がなく混雑するときなどには、利用者が勝手
に駐車するため、整理されずに乱雑に放置されることが
多く、スペースの広さの割には駐車できる二輪車の数が
少ないという問題があり、管理者が後で整理して駐車し
直しているのが現状で、多くの管理工数を要している。
【0005】また、二輪車の取出し時には、ほとんど密
着した状態で駐車している二輪車から自分の二輪車を取
り出すためには、隣の二輪車をずらしてスペースを開け
てから取り出すこととなり、二輪車の取出しに時間がか
かるばかりでなく、二輪車同士が接触して互いに傷付け
てしまう等の欠点があった。
【0006】上記した問題を解決するために、二輪車用
の駐車場として単にスペースを確保しただけのものでな
く、駐車装置を設置して二輪車の前輪等を保持して二輪
車を立てた状態で駐車するようにしたものが提案され採
用されているが、整理して駐車できる点においては改善
されたものの、駐車に要するスペースは広いスペースを
要し、多数の二輪車を収容することができないという欠
点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、利用者が駐車室においてパレット
上に二輪車を積載すると、該二輪車を自動搬送装置によ
って該パレットと共に収納室の収納庫に収納し、また該
収納庫から二輪車をパレットと共に取り出して駐車室に
搬送することによって、狭いスペースに多数の二輪車を
駐車できるようにすることであり、またこれによって駅
近くの路上に放置されていた二輪車をなくして道路をす
っきりと整理できるようにし、交通の障害となる二輪車
を皆無にできるようにすることである。
【0008】また他の目的は、上記構成により、利用者
は単に駐車室のパレット上に二輪車を駐車するだけで、
自動的に該二輪車を自動搬送装置によって収納室に搬送
して収納し、利用者が集中する朝夕等の時間帯において
も混雑することなく極めて簡単に駐車できるようにする
ことである。
【0009】更に他の目的は、水平方向に移動すること
によりパレットの下方に進入して該パレットを積載する
パレット搬送台を自動搬送装置に配設することによっ
て、駐車室及び収納室にその両端部が支持されて載置さ
れ二輪車が積載されたパレットを駐車室と収納室との間
で往復搬送し、収納室に多数配設された収納庫に二輪車
を自動的に駐車できるようにすることであり、またこれ
によって多くの人手を要することなく極めて多数の二輪
車を整理して収納できるようにすることである。
【0010】また他の目的は、収納室に多数の収納庫を
立体的に配置することにより、二輪車が積載されたパレ
ットを立体的に収納して狭いスペースに極めて効率よ
く、多くの二輪車を収納できるようにすることであり、
またこれによって地価の高い駅近くに大規模の二輪車用
駐車場を容易に確保できるようにすることである。
【0011】更に他の目的は、パレットの利用者と該パ
レットの収納位置を一対一に関係付けて記憶すると共に
駐車室と収納室との間で二輪車が積載されたパレットを
往復搬送する自動搬送装置を制御装置によって制御して
管理することにより、利用者の登録から二輪車の搬送及
び収納庫への収納までほとんどの作業を無人で効率よく
行うことができるようにすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】要するに本発明(請求項
1)は、二輪車が積載されたパレットを収納する多数の
収納庫が配設された収納室と、利用者が前記二輪車を前
記パレットに積載し又は該パレットに積載された前記二
輪車を取り出す駐車室と、前記パレットに積載された前
記二輪車を前記駐車室から前記収納室へ、又は前記収納
室から前記駐車室へ搬送する自動搬送装置とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0013】また本発明(請求項2)は、パレット搬送
台が進入できる空間が下方に設けられ二輪車が積載され
たパレットをその両端部で支持して収納する多数の収納
庫が配設された収納室と、前記パレット搬送台が進入で
きる空間が下方に設けられ前記パレットをその両端部で
支持すると共に利用者が前記二輪車を前記パレットに積
載し又は該パレットに積載された前記二輪車を取り出す
駐車室と、前記パレットを前記収納室と前記駐車室との
間で往復搬送する自動搬送装置と、該自動搬送装置に配
設され前記パレット搬送台を前記空間内に進入させるパ
レット搬送台移動装置とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0014】また本発明(請求項3)は、パレット搬送
台が進入できる空間が下方に設けられ二輪車が積載され
たパレットをその両端部で支持して収納する多数の収納
庫が配設された収納室と、前記パレット搬送台が進入で
きる空間が下方に設けられ前記パレットをその両端部で
支持すると共に利用者が前記二輪車を前記パレットに積
載し又は該パレットに積載された前記二輪車を取り出す
駐車室と、前記パレット搬送台を前記パレットよりわず
か下方に位置させた状態で前記空間に進入させた後上昇
させて前記パレットを前記パレット搬送台に積載し、ま
た前記パレット搬送台に積載された前記パレットをわず
かに上昇させた状態で前記空間に進入させた後降下させ
て前記パレットを所定の位置に載置すると共に前記パレ
ットを前記収納室と前記駐車室との間で往復搬送する自
動搬送装置とを備えたことを特徴とするものである。
【0015】また本発明(請求項4)は、パレット搬送
台が進入できる空間が下方に設けられ二輪車が積載され
たパレットをその両端部で支持して収納する多数の収納
庫が配設された収納室と、前記パレット搬送台が進入で
きる空間が下方に設けられ前記パレットをその両端部で
支持すると共に利用者が前記二輪車を前記パレットに積
載し又は該パレットに積載された前記二輪車を取り出す
駐車室と、前記パレットを前記収納室と前記駐車室との
間で往復搬送する自動搬送装置と、該自動搬送装置に配
設され前記パレット搬送台を前記空間内に進入させるパ
レット搬送台移動装置と、少なくとも前記パレットの利
用者と該パレットの収納位置を一対一に関係付けて記憶
すると共に前記自動搬送装置を制御する制御装置とを備
えたことを特徴とするものである。
【0016】
【作用】本発明の二輪車用立体駐車装置は、駐車室と収
納室とを制御装置で制御される自動搬送装置で連結した
ので、利用者は制御装置に利用者ごとに決められた会員
番号を入力し、駐車室のパレット上に二輪車を駐車する
だけで、パレット上に駐車された二輪車はパレットごと
自動搬送装置によって収納室に収納され、極めて短時間
で駐車させることができ、朝夕等多くの利用者が駐車す
る時間帯でも混雑することなく容易に駐車できる。
【0017】また駐車した二輪車の取出しは、制御装置
に会員番号を入力するだけで、自動搬送装置が指定の二
輪車を収納室から駐車室に自動的に搬送するのでほとん
ど無人運転で多数の二輪車を自動的に駐車できる。
【0018】収納室を立体的に構成することにより、駅
前等の狭い土地にも多くの二輪車を効率よく収納するこ
とができ、路上の違法駐車が減少し、交通の障害がなく
なると共に駅前の景観をすっきりさせることができる。
【0019】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明
する。図1、図2及び図4において、本発明に係る二輪
車用立体駐車装置1は、駐車室2と、収納室3と、自動
搬送装置4と、パレット搬送台移動装置5と、制御装置
6とを備えている。
【0020】駐車室2は、二輪車8をパレット9上に積
載して駐車するためのスペースであり、例えば幅18
m、奥行き10mのビル10の1階部分に配設されてお
り、該駐車室2には入口11及び出口12が設けられ、
利用者が入口11から二輪車8を矢印A方向に搬入し、
また出口12から矢印B方向に搬出できるようになって
いる。
【0021】駐車室2には、パレット9の幅(例えば3
50mm)より狭い幅(例えば250mm)の溝2aが
パレット搬送台移動装置5が進入するための空間として
10個、整列して形成されており、パレット9の両端部
9eで支持されて該溝2a上に蓋をする如く夫々パレッ
ト9が載置されており、利用者が入口11から二輪車8
を搬入して自由にパレット9上に駐車できるようになっ
ている。
【0022】パレット9は、二輪車8を積載するための
ものであって、図3において、積載台9aと、該積載台
9aに固着され二輪車8の転倒を防止する前輪用車輪押
え9b及び後輪用車輪押え9cとから構成されている。
【0023】積載台9aは、例えば幅350mm、長さ
1800mm、厚さ30mmの板であり、該積載台9a
に二輪車8の前輪8aを積載する部分には、一方から前
輪8aを挿入できるようにコの字形に形成され、該前輪
8aを乗せて二輪車8の位置を固定するための2本の固
定ロッド9dが設けられた前輪用車輪押え9bが、また
後輪8bを積載する部分には、後輪8bの両側を挟持す
るように後輪用車輪押え9cが設けられている。
【0024】そして利用者が二輪車8を積載台9a上に
乗せ、前輪8aを前輪用車輪押え9bの2本の固定ロッ
ド9dの間に、また後輪8bを後輪用車輪押え9cの間
に挟持させることで二輪車8をパレット9上の所定の位
置に駐車できるようになっている。
【0025】収納室3は、二輪車8を積載したパレット
9を整理して収納するためのものであって、例えば7階
建のビル10の2階から7階に設けられており、該ビル
10のフロアの中央部に自動搬送装置4の走行スペース
を残して該走行スペースの両側に整然と配設されてい
る。
【0026】各階の床13には、収納庫としての例えば
250mm幅の溝13aが例えば400mm間隔で多数
設けられており、パレット9の両端部9eで支持して該
溝13aに蓋をする如くパレット9が整然と収納できる
ように構成されており、図示の実施例においては、片側
に16台収納できるように構成されており、2階から7
階の駐車室3に合計192台の二輪車8を駐車できるよ
うに構成されている。
【0027】自動搬送装置4は、図1において、パレッ
ト9を駐車室2と収納室3との間で往復搬送するための
ものであって、X,Y及びZ方向に移動するように構成
された搬送装置であり、自動搬送装置4の全体がビル1
0の天井及び床に配設されたレール14により案内され
て矢印C又はD方向に移動すると共に、昇降台15が矢
印E又はF方向に移動して所定の収納庫たる溝13aの
前方に移動して停止できるように構成されている。
【0028】そしてパレット搬送台移動装置5でパレッ
ト9を矢印G又はH方向に移動させて所定のパレット9
を収納庫たる溝13a上に乗せ、又は溝13aからパレ
ット9を取り出すように構成されている。
【0029】パレット搬送台移動装置5は、パレット9
を駐車室2から自動搬送装置4に、又は収納室3から自
動搬送装置4に移動させるためのものであって、図2及
び図4において、昇降台15に2本のL形鋼16が平行
に固定され、該L形鋼16には夫々多数のガイドローラ
18が回動自在に対向して設けられている。
【0030】2本のL形鋼16の間には、正逆回転可能
なモータ20が配設され、該モータ20の回転軸21に
固定されたプーリ22と、L形鋼16に回動自在に配設
されたアイドラ23との間にベルト24が巻き掛けられ
ている。
【0031】多数のガイドローラ18には、夫々移動基
台25に平行に固定されたガイドレール26が矢印G又
はH方向に摺動自在に嵌合し、またベルト24の一部が
連結部材28によって移動基台25に固定され、モータ
20を回転させることによりベルト24を走行させて移
動基台25をガイドローラ18でガイドしながら矢印G
又はH方向に移動できるように構成されている。
【0032】移動基台25には、昇降台15と全く同様
に多数のガイドローラ37が回動自在に配設された2本
のL形鋼27が固定され、更に該2本のL形鋼27の間
に正逆回転可能なモータ30が配設され、該モータ30
の回転軸31に固定されたプーリ32と、L形鋼27に
回動自在に配設されたアイドラ33との間にベルト34
が巻き掛けられている。
【0033】パレット搬送台35の下面にはガイドレー
ル36が固定され、多数のガイドローラ37に摺動自在
に嵌合してパレット搬送台35を矢印G又はH方向に移
動させることができるように構成すると共に、更にベル
ト34の一部が連結部材38によってパレット搬送台3
5に固定され、モータ30を回転させることによりベル
ト34を走行させてパレット搬送台35をガイドローラ
37でガイドして矢印G又はH方向に移動させることが
できるように構成されている。
【0034】パレット搬送台35の幅は、駐車室2の溝
2aの幅及び収納室3の収納庫としての溝13aの幅よ
り狭い幅(例えば200mm)に設定されているので、
パレット搬送台35は溝2a及び溝13a内に自由に進
入することができ、該パレット搬送台35を矢印G又は
H方向に移動させてパレット9が載っている溝2a又は
溝13aのパレット9の下方に進入させて該パレット9
をパレット搬送台35に受渡しできるように構成されて
いる。
【0035】制御装置6は、パレット9の管理及び搬
送、自動搬送装置4の作動及び作動状態の監視を含む運
転管理を制御するためのものであって、図6において、
コンピュータ装置40、管理制御装置41との間で各種
の制御情報を通信する通信機器42、自動搬送装置4を
X,Y及びZ方向に移動させるサーボモータ(図示せ
ず)を制御するサーボ制御機器43、ビル10に配設さ
れた監視カメラ44を制御するカメラ制御機器45、ま
た自動搬送装置4、監視カメラ44等をシーケンス制御
するシーケンサ46及び上記各種の機器を手動で操作す
る操作装置48と電気的に接続されている。
【0036】また制御装置6は、自動搬送装置4、駐車
室2から自動搬送装置4によって取り出されるパレット
9の様子を監視する監視カメラ44、駐車室2及び収納
室3に配設された操作盤49とも電気的に接続されてお
り、これらのすべての装置に制御信号を送出してシステ
ム全体の動きを管理するように構成されている。
【0037】そして制御装置6の機能は、図7におい
て、管理制御装置41との通信50、各機器の運転管理
51、シーケンス制御52、サーボ制御53、ティーチ
ング54、カメラ制御55、異常時の処理56、バック
アップ58、停電時の処理59及び再起動処理60等の
各種の制御機能を持っている。
【0038】管理制御装置41は、図8において、多数
の制御装置6を一括して管理することができるようにな
っており、公知のコンピュータ61、CRT62、キー
ボード装置63、フロッピイディスクドライブ64、ハ
ードディスクドライブ65、システムディスク66、モ
ニタI/F装置68、バックアップ装置69、通信I/
F装置70とから構成されている。
【0039】そして管理制御装置41の機能は、図7に
おいて、事務管理制御装置71との通信(1)72、制
御装置6との通信(2)73、システム管理74、自動
搬送装置4の運転75、自動搬送装置4との通信(3)
76、モニタ管理78、モニタ制御79、異常時の処理
80、バックアップ81、停電時の処理82及び運転履
歴の管理83等の各種の制御機能を持っている。
【0040】事務管理制御装置71は、駐車場のすべて
の事務管理業務を制御するためのコンピュータであり、
管理制御装置41と信号線83によって接続され、該管
理制御装置41をオンライン制御して事務管理業務のす
べてを統括的に制御するようになっている。
【0041】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。利用者が駐車場を利用
するには、まず利用者が管理事務所に行き、氏名等の必
要情報を入力して個人別の会員番号を登録し、管理者は
磁気などで識別信号が記録された登録カード(図示せ
ず)を発行する。
【0042】駐車する際には、図1において、利用者が
入口11から二輪車8を矢印A方向に搬入して駐車室2
に入り、二輪車8の前輪8aを前輪用車輪押え9bの2
本の固定ロッド9dの間に、また後輪8bを後輪用車輪
押え9cの間に挟持させてパレット9上に積載して駐車
した後、登録カード(図示せず)を操作盤49(図6)
に設けられたカードリーダ(図示せず)に読み取らせて
管理制御装置41に入力する。
【0043】管理制御装置41は、収納指令を自動搬送
装置4に伝達し、自動搬送装置4は、ビル10の天井及
び床に配設されたレール14に案内されて矢印C又はD
方向に移動し、更に昇降台15を矢印E又はF方向に移
動させて利用者が二輪車8を駐車させたパレット9のあ
る溝2aの前方に位置して停止する。
【0044】このとき、パレット搬送台35は図5に示
す如く、昇降台15及び移動基台25と重なった中央位
置にあり、自動搬送装置4によって矢印C又はD方向に
自由に移動できる状態であり、またパレット搬送台35
の高さは、溝2aに載っているパレット9のわずか下方
に位置して停止するように制御されている。
【0045】次いでモータ20,30を図4において反
時計方向に回転させてベルト24,34を走行させ、移
動基台25及びパレット搬送台35をガイドローラ1
8,37でガイドしながら矢印H方向に移動させてパレ
ット搬送台35をパレット9の下方において溝2a中に
進入させる(図2及び図4)。
【0046】そして自動搬送装置4を作動させて昇降台
15をわずかに上昇させ、パレット搬送台35上に二輪
車8が駐車しているパレット9を積載する。
【0047】ここで パレット搬送台35の幅は、駐車
室2の溝2aの幅より狭い幅に設定されているので、支
障なく溝2a中に出入りすることができる。
【0048】パレット9をパレット搬送台35上に積載
した後、モータ20,30を上記とは逆に時計方向に回
転させてパレット搬送台35及び移動基台25を図5に
示す如く中央位置まで矢印G方向に移動させ、次いで自
動搬送装置4を作動させて昇降台15を矢印E又はF方
向に、またレール14により案内させて矢印C又はD方
向に移動させてパレット9を収納室3に搬送し、該パレ
ット9を収納すべき溝13aの前方に位置して停止させ
る。
【0049】このとき、パレット搬送台35の上下方向
の位置は、溝13aよりわずかに高い位置で停止するよ
うに制御されており、再びモータ20,30を時計方向
に回転させてベルト24,34を走行させ、パレット搬
送台35及び移動基台25を矢印G方向に移動させてパ
レット搬送台35を溝13a内に進入させた後、昇降台
15を降下させることにより、二輪車8が積載されたパ
レット9をその両端部9eで支える如く溝13a上に載
置して収納する。
【0050】そして管理制御装置41は、利用者の会員
番号と二輪車8を収納した収納庫たる溝13aのアドレ
スを一対一に対応付けて記憶し、次いでモータ20,3
0を反時計方向に回転させてベルト24,34を走行さ
せ、パレット搬送台35及び移動基台25を中央位置に
戻し、次の二輪車8の収納に備える。
【0051】上記した動作を繰り返し行い、駐車室2に
おいてパレット9上に駐車される多くの二輪車8を自動
的に効率よく収納室3に搬送して収納する。
【0052】ここで自動搬送装置4によるパレット9の
駐車室2から収納室3への搬送は、監視カメラ44によ
ってモニタされており、異常があれば直ちに管理制御装
置41の異常処理機能56で検出され、適切な処置が管
理者によって行われる。
【0053】次に駐車した二輪車8の取出しについて説
明すると、利用者は、駐車室2において登録カードを操
作盤49に設けられたカードリーダ(図示せず)に読み
取らせて二輪車8の取出しを管理制御装置41に指令す
る。
【0054】管理制御装置41は、入力された会員番号
から該会員の二輪車8が収納された収納庫たる溝13a
のアドレスを読み出し、自動搬送装置4を作動させてパ
レット搬送台35を該溝13aの前方に移動させ、パレ
ット9のわずか下方に位置させて停止させる。
【0055】モータ20,30を時計方向に回転させて
ベルト24,34を走行させ、パレット搬送台35及び
移動基台25を矢印G方向に移動させてパレット搬送台
35を溝13a内に進入させた後、昇降台15を上昇さ
せて二輪車8が積載されたパレット9をパレット搬送台
35上に積載する。
【0056】次いで再びモータ20,30を反時計方向
に回転させてベルト24,34を走行させ、パレット搬
送台35及び移動基台25を矢印H方向に移動させて二
輪車8が積載されたパレット9を中央位置に戻し、更に
自動搬送装置4を作動させて該パレット9を駐車室2に
搬送し、パレット9を駐車室2の溝2aよりわずかに高
い位置で停止させる。
【0057】再びモータ20,30を反時計方向に回転
させてベルト24,34を走行させ、パレット搬送台3
5及び移動基台25を矢印H方向に移動させてパレット
搬送台35を溝2a中に進入させた後、昇降台15を下
降させてパレット9を溝2a上に載置する。
【0058】利用者は、収納室3から駐車室2に搬出さ
れたパレット9から、自分の二輪車8を取り出して出口
12から矢印B方向に搬出する。
【0059】上記した如く、利用者は駐車室2において
登録カードを操作盤49に設けられたカードリーダに読
み取らせて二輪車8をパレット9上に駐車するだけの簡
単な操作で駐車することができ、また登録カードをカー
ドリーダに読み取らせるだけで間違いなく自分の二輪車
8を迅速に取り出すことができる。
【0060】二輪車8の駐車及び取出し等の基本的な作
動は、上記した如く行われるが、図7において、管理制
御装置41は、他の多くの機能を有しており、即ち通信
(1)72で事務管理制御装置71に事務管理に必要な
情報を伝達し、通信(2)73で制御装置6に必要な情
報を伝達し、更に通信(3)76により自動搬送装置4
との間で必要情報をやり取りして管理する。
【0061】また、システム管理74でシステム全体を
一元的に効率よく管理して、通信(3)76で自動搬送
装置4に必要な情報を伝達しながら自動搬送装置運転7
5により自動搬送装置4の運転全般を管理する。
【0062】これと同時に、異常時に備えてモニタ管理
78及びモニタ制御79によって二輪車用立体駐車装置
1を常時監視して何らかの異常が生じた場合には、異常
時の処理80により適切な処理を行う。
【0063】また管理制御装置41自体の異常又はメン
テナンスのために、バックアップ81により随時データ
類をバックアップすると共に、万一停電した場合には、
停電時の処理82によって適切な処理を行って二輪車用
立体駐車装置1が異常動作をすることがないように配慮
されている。
【0064】更に運転履歴の管理83によって二輪車用
立体駐車装置1の運転履歴を記憶しており、メンテナン
ス時に運転履歴を知ることによって容易、かつ確実に適
切なメンテナンスを行うことができる。
【0065】管理制御装置41によって全体的な制御が
管理されるコンピュータ10は、管理制御装置41より
細かい制御を行うものであって、通信50によって管理
制御装置41と必要情報をやり取りしながら運転管理5
1で各機器の管理を行う。
【0066】そしてシーケンス制御52、サーボ制御5
3により自動搬送装置4、パレット搬送台移動装置5等
を制御し、またティーチング54によって自動搬送装置
4の作動をティーチングさせて、例えば自動搬送装置4
の停止位置を駐車室2の溝2a及び収納庫としての溝1
3aの位置に合わせて微調節することができる。
【0067】カメラ制御55により監視カメラ44を制
御して、異常時には異常時処理56により状況に応じて
適切な処理を行い、またバックアップ58により随時デ
ータ類をバックアップすると共に、万一停電した場合に
は、停電時の処理59によって適切な処理を行い、再起
動処理60によって正常に再起動させる。
【0068】なお、上記実施例においては、二輪車8は
二輪の自転車として図示して説明したが、本願明細書で
いう「二輪車」はこれに限定されるものではなく、二輪
のオートバイ、三輪の自転車及び三輪のオートバイを含
むものである。
【0069】
【発明の効果】本発明は、上記のように利用者が駐車室
においてパレット上に二輪車を積載すると、該二輪車を
自動搬送装置によって該パレットと共に収納室の収納庫
に収納し、また該収納庫から二輪車をパレットと共に取
り出して駐車室に搬送するようにしたので、狭いスペー
スに多数の二輪車を駐車できるという効果があり、また
この結果駅近くの路上に放置されていた二輪車をなくし
て道路をすっきりと整理できるようになり、交通の障害
となる二輪車を皆無にできる効果がある。
【0070】また上記構成により、利用者は単に駐車室
のパレット上に二輪車を駐車するだけで、自動的に該二
輪車を自動搬送装置によって収納室に搬送して収納し、
利用者が集中する朝夕等の時間帯においても混雑するこ
となく極めて簡単に駐車できるという効果がある。
【0071】更には、水平方向に移動することによりパ
レットの下方に進入して該パレットを積載するパレット
搬送台を自動搬送装置に配設したので、駐車室及び収納
室にその両端部が支持されて載置され二輪車が積載され
たパレットを駐車室と収納室との間で往復搬送し、収納
室に多数配設された収納庫に二輪車を自動的に駐車でき
る効果があり、またこの結果多くの人手を要することな
く極めて多数の二輪車を整理して収納できるという効果
が得られる。
【0072】また収納室に多数の収納庫を立体的に配置
したので、二輪車が積載されたパレットを立体的に収納
して狭いスペースに極めて効率よく、多くの二輪車を収
納できるという効果があり、またこの結果地価の高い駅
近くに大規模の二輪車用駐車場を容易に確保できる効果
がある。
【0073】更には、パレットの利用者と該パレットの
収納位置を一対一に関係付けて記憶すると共に駐車室と
収納室との間で二輪車が積載されたパレットを往復搬送
する自動搬送装置を制御装置によって制御して管理する
ようにしたので、利用者の登録から二輪車の搬送及び収
納庫への収納までほとんどの作業を無人で効率よく行う
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】二輪車用立体駐車装置の斜視図である。
【図2】パレット搬送台移動装置の斜視図である。
【図3】二輪車が積載されたパレットの斜視図である。
【図4】パレット搬送台移動装置に二輪車を積載する状
態を示す縦断面図である。
【図5】パレット搬送台移動装置に積載され自動搬送装
置によって二輪車が搬送される状態を示す縦断面図であ
る。
【図6】二輪車用立体駐車装置の構成を示すブロック図
である。
【図7】二輪車用立体駐車装置の制御機能説明図であ
る。
【図8】二輪車用立体駐車装置の制御構成図である。
【符号の説明】
1 二輪車用立体駐車装置 2 駐車室 2a 空間たる溝 3 収納室 4 自動搬送装置 5 パレット搬送台移動装置 6 制御装置 8 二輪車 9 パレット 9e 両端部 13a 収納庫としての溝 35 パレット搬送台

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二輪車が積載されたパレットを収納する
    多数の収納庫が配設された収納室と、利用者が前記二輪
    車を前記パレットに積載し又は該パレットに積載された
    前記二輪車を取り出す駐車室と、前記パレットに積載さ
    れた前記二輪車を前記駐車室から前記収納室へ、又は前
    記収納室から前記駐車室へ搬送する自動搬送装置とを備
    えたことを特徴とする二輪車用立体駐車装置。
  2. 【請求項2】 パレット搬送台が進入できる空間が下方
    に設けられ二輪車が積載されたパレットをその両端部で
    支持して収納する多数の収納庫が配設された収納室と、
    前記パレット搬送台が進入できる空間が下方に設けられ
    前記パレットをその両端部で支持すると共に利用者が前
    記二輪車を前記パレットに積載し又は該パレットに積載
    された前記二輪車を取り出す駐車室と、前記パレットを
    前記収納室と前記駐車室との間で往復搬送する自動搬送
    装置と、該自動搬送装置に配設され前記パレット搬送台
    を前記空間内に進入させるパレット搬送台移動装置とを
    備えたことを特徴とする二輪車用立体駐車装置。
  3. 【請求項3】 パレット搬送台が進入できる空間が下方
    に設けられ二輪車が積載されたパレットをその両端部で
    支持して収納する多数の収納庫が配設された収納室と、
    前記パレット搬送台が進入できる空間が下方に設けられ
    前記パレットをその両端部で支持すると共に利用者が前
    記二輪車を前記パレットに積載し又は該パレットに積載
    された前記二輪車を取り出す駐車室と、前記パレット搬
    送台を前記パレットよりわずか下方に位置させた状態で
    前記空間に進入させた後上昇させて前記パレットを前記
    パレット搬送台に積載し、また前記パレット搬送台に積
    載された前記パレットをわずかに上昇させた状態で前記
    空間に進入させた後降下させて前記パレットを所定の位
    置に載置すると共に前記パレットを前記収納室と前記駐
    車室との間で往復搬送する自動搬送装置とを備えたこと
    を特徴とする二輪車用立体駐車装置。
  4. 【請求項4】 パレット搬送台が進入できる空間が下方
    に設けられ二輪車が積載されたパレットをその両端部で
    支持して収納する多数の収納庫が配設された収納室と、
    前記パレット搬送台が進入できる空間が下方に設けられ
    前記パレットをその両端部で支持すると共に利用者が前
    記二輪車を前記パレットに積載し又は該パレットに積載
    された前記二輪車を取り出す駐車室と、前記パレットを
    前記収納室と前記駐車室との間で往復搬送する自動搬送
    装置と、該自動搬送装置に配設され前記パレット搬送台
    を前記空間内に進入させるパレット搬送台移動装置と、
    少なくとも前記パレットの利用者と該パレットの収納位
    置を一対一に関係付けて記憶すると共に前記自動搬送装
    置を制御する制御装置とを備えたことを特徴とする二輪
    車用立体駐車装置。
JP17326294A 1994-06-30 1994-06-30 二輪車用立体駐車装置 Pending JPH0813844A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012082592A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Tokyo Kiyuukou Dentetsu Kk 駐輪場及び駐輪場システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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