JP2010108186A - 作業指示方法、作業指示装置および組付ライン制御システム - Google Patents

作業指示方法、作業指示装置および組付ライン制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】ワークの種類によって作業に変動が生じる場合にも工程内で作業の増減に柔軟に対応できる作業指示方法、作業指示装置および組付ライン制御システムを提供する。
【解決手段】複数種類のワークWに部品Pa,Pb…の組み付けを行う組付ライン1において、組み付け対象のワークWの種類に合わせて、少なくとも一つの工程における作業を、定位置作業と、その定位置作業の作業領域6aの上流側に重なるように配置された作業領域6bを備える前作業および/または前記定位置作業の作業領域6aの下流側に重なるように配置された作業領域6cを備える後作業とに振り分けて複数の作業区分に分離し、作業指示装置7に、各作業区分の作業開始位置に合わせて組付作業指示Cmを出力させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のエンジンなどのワークに組み付け部品を組み付ける作業の指示を行う作業指示方法、作業指示装置および組付ライン制御システムに関するものである。
図10に示すように、エンジンなどのワーク90に部品を組み付ける組付ライン91において、搬送コンベア92などを用いてワーク90を順次搬送し、各工程の作業領域93A〜93Cにおいて各作業者がワーク90への部品の組付作業を行うことが行われている。また、近年の組付ライン91においては作業指示装置が作業領域93A〜93Cの開始時点検知信号94に同期してIDカードなどを用いて搬送されるワーク90の種類95を読み取り、作業者に対して作業指示96を出力するように構成されている。すなわち、各作業者は作業指示96に従って、ワーク90の種類に対応した組付部品を部品棚から取り出し、この部品をワーク90に組み付けることにより、組付作業を正確に行うことができる。
また、前記作業指示装置は作業者が指定された部品を取り出したかどうかを確認する確認信号97により、割り当てられた作業領域93A〜93C内において定められた部品の組み付けを完了しているかどうかを確認し、組付作業が完了しない場合には、作業遅れとなるので搬送コンベア92の動きを止めることが行われている。
例えば、図10に仮想線で示すように、作業領域93B,93Cにおいて作業者による作業に時間がかかった場合には、確認信号97がずれるため、この工程の作業領域93B,93C内で作業完了が確認できず、組付ライン91を停止させる必要が生じていた。とりわけ、作業領域93Bにおいては作業者が前準備を行った後に所定時間動作するナットランナーを稼働させるため、この稼働時間98が少し遅れるだけでこの工程の作業領域93B中に作業が完了しないことがあった。
特許文献1(特開2008−6516号公報)に記載の組付ラインのインターロックシステムでは、各工程の作業開始位置と作業終了位置との中間位置において次の作業領域(作業ゾーン)の作業情報を読み取ることにより、実際に組付作業を行うことができる作業領域の範囲を減少させない構成が記載されている。
何れにしても、従来は全ての工程において作業者が作業するタクト時間は、どの工程もほぼ均等になるように設定され、組付ライン上の全ての工程においてその作業領域を一定の長さに設定することが行われている。
特開2008−6516号公報
しかしながら、全ての工程におけるタクト時間を確実に一定にすることは不可能であり、最も時間のかかる工程に合わせてタクト時間を調整すると、組み付ける部品が少ない工程の作業領域では、作業者の作業待ちが生じることがある。とりわけ、多品種のワークに組付作業を行う場合には、ワークの種類によっては、ある作業におけるタクト時間が減るため組付作業が早く完了し、別の作業におけるタクト時間が増加するため組付作業に時間がかかることにより、組み付けるワーク毎のタクト時間にバラツキが生じることは避けられなかった。このため、部分的に増えた組付作業によってタクト時間内に作業が終了せずに組付ラインが停止するといった事態に至ることが考えられる。
また、図10の作業領域93Bにおける第2工程のように、ナットランナー、リークテスタなどの半自動装置のある工程は、作業者による組付作業の遅れで半自動装置を起動するのが遅れてしまうと工程内で半自動装置の作業が終了せずに作業遅れとなり、搬送コンベア92を停止させる必要が生じることがある。他方、作業領域93A,93Cに対応する第1工程と第3工程の作業者は、1工程分のタクト時間いっぱいで組付作業を行っているのに対し、前記第2工程の作業者は、1工程分の半分は半自動装置(ナットランナーなど)が稼働するので、作業者は半分のタクト時間しか組付作業を行っていないため、符号99に示すように、半自動装置を起動してから次のワークが搬送されるまでの間の作業待ちの時間が発生するという問題もある。
そこで、半自動装置の工程を1つの工程としてラインを構成する方法があるが、この方法であれば、半自動装置の前後の工程の作業者が半自動装置を起動させることになるので、その作業者に負担がかかることになり、これによって作業遅れが発生することが懸念される。
本発明は前記問題を考慮に入れてなされたものであり、ワークの種類によって作業に変動が生じる場合にも工程内で作業の増減に柔軟に対応できる作業指示方法および作業指示装置および組付ライン制御システムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、第1発明は、複数種類のワークに部品の組み付けを行う組付ラインにおいて、組み付け対象のワークの種類に合わせて、少なくとも一つの工程における作業を、定位置作業と、その定位置作業の作業領域の上流側に重なるように配置された作業領域を備える前作業および/または前記定位置作業の作業領域の下流側に重なるように配置された作業領域を備える後作業とに振り分けて複数の作業区分に分離し、作業指示装置に、各作業区分の作業開始位置に合わせて組付作業指示を出力させることを特徴とする作業指示方法を提供する。(請求項1)
前記作業指示方法によれば、ワークの種類に合わせて工程内の作業を定位置作業のみならず前作業および/または後作業に振り分けて複数の作業区分に分離するので、これらの前作業と後作業の作業領域において、ワークに合わせて本来定位置作業の作業領域で行う工程内の作業指示の出力範囲を移動させたり部分的に拡大させたりすることができる。つまり、定位置作業の工数(組付作業)が多い場合には、これを前作業および/または後作業に振り分けることにより実質的に作業領域を前方および/または後方に広げて作業遅れの発生を防止できる。
組付作業にナットランナーやリークテスタなどの半自動装置による作業がある場合には、作業者が前作業または定位置作業の作業領域で半自動装置の起動を行った後に前作業または定位置作業の作業領域の開始位置に移動して次の組付作業の準備を行うことができる。この場合、作業指示装置に前作業または定位置作業として次のワークの作業指示を出力させることにより、作業者が半自動装置を待つ待ち時間を短くすることができ、作業者は余裕をもって効率のよい作業を行うことができる。
また、各作業区分の作業領域が重なっているので自由度があり、この自由度の範囲内で遅れ分の組付作業を行うことができ、一時的に作業に時間がかかることがあったとしてもこれを取り戻して組付ラインが停止する事態に至ることを防止できる。さらに、作業指示装置から出力される作業指示は前作業、定位置作業、後作業の作業開始位置に合わせて段階的に出力されるので、作業者は作業ミスを少なくすることができる。
一つの工程における作業指示の出力範囲は定位置作業の作業領域よりも広く、倍程度であることが好ましく、ワークの搬送時の間隔は定位置作業の作業領域に合わせていることにより無駄な待ち時間を少なくすることができるので好ましい。
第2発明は、複数種類のワークに部品の組み付けを行う組付ラインにおいて、組み付け対象のワークの種類に合わせて、少なくとも一つの工程における作業を、前作業、定位置作業、後作業の3段階の作業区分に振り分け、作業指示装置に、前記各作業区分の作業開始位置に合わせて組付作業指示を出力させることを特徴とする作業指示方法を提供する。(請求項2)
前記作業指示方法によれば、定位置作業領域の前後において前作業、後作業の作業領域が存在するので、これらの前作業領域と後作業領域によってワークの作業領域を移動させたり部分的に拡大させたりすることができ、これらの前作業と後作業によって遅れ分の組付作業を行うことができる。また、作業指示装置から出力される作業指示は前作業、定位置作業、後作業の作業開始位置に合わせて段階的に出力されるので、作業者は作業ミスを少なくすることができる。
前記定位置作業は例えばナットランナーやリークテスタのような半自動装置による作業である場合には、前作業または定位置作業において半自動装置を起動させる作業指示を出力することにより、作業者は前作業を行って半自動装置を起動させた後にこの半自動装置が稼働中に次のワークの前作業を行うことができる。また、定位置作業の工数(組付作業)が多い場合には、これを後作業に振り分けることができる。
一つの工程における作業指示の出力範囲は定位置作業の作業領域よりも広く、倍程度であることが好ましく、ワークの搬送時の間隔は定位置作業の作業領域に合わせていることにより無駄な待ち時間を少なくすることができるので好ましい。
前記作業指示装置に、前記作業指示の出力範囲の開始位置を前作業の作業開始位置、この作業指示の出力範囲の開始位置と中間位置の間を定位置作業の作業開始位置、作業指示の出力範囲の中間位置を後作業の作業開始位置として各作業の作業指示を出力させ、前記作業指示の出力範囲の中間位置を前作業の作業終了位置、作業指示の出力範囲の中間位置と終了位置の間を定位置作業の作業終了位置、作業指示の出力範囲の終了位置を後作業の終了位置として各作業を確認させ、組み付けが完了していない場合には組付ラインを停止させることが好ましい。(請求項3)
上記方法によれば、前作業と定位置作業、定位置作業と後作業を重ねた状態で各作業区分の作業領域を配置することができる。また、各作業区分の作業が終了しない場合には組付ラインを停止させるので、遅れ発生時にもこれに対応することができる。
第3発明は、複数種類のワークに部品の組み付けを行う組付ラインに設けられ、少なくとも一つの工程における組付作業を前作業、定位置作業、後作業の3段階の作業区分に振り分けて各組付作業の作業指示を出力する作業指示装置であって、作業指示の出力範囲内の複数箇所に設けられワークが搬送されたことを検知する複数のセンサと、各センサの検知信号を用いて前記各作業区分の作業開始位置において作業指示を出力する作業指示出力手段と、前記各センサの検知信号を用いて前記各作業区分の作業終了位置において組付確認を行う組付確認手段と、この組付確認手段によって組み付けが完了していないことが検知された場合に組付ラインを停止させる停止信号を出力するライン停止信号出力手段とを備え、前記各センサは、作業指示出力手段による定位置作業および後作業の作業指示の出力が、組付確認手段による前作業および定位置作業の組付確認よりも前に行われるように配置してあることを特徴とする作業指示装置を提供する。(請求項4)
前記作業指示装置によれば、複数のセンサによって各位置にワークが搬送されたときに検知信号をそれぞれ出力し、作業指示出力手段が前作業、定位置作業、後作業のそれぞれの作業開始位置に配置されたセンサがワークを検知する検知信号を用いて作業指示を出力する。また、組付確認手段が前作業、定位置作業、後作業のそれぞれの作業終了位置に配置されたセンサがワークを検知する検知信号を用いて組付確認を行い、組付確認手段によって組み付けが完了していないことが検知された場合にはライン停止信号出力手段が組付ラインを停止するための停止信号を出力するので、組付作業に大きな遅れが発生した場合には組付ラインを止めて遅れを取り戻すことができる。
各センサは作業指示出力手段による定位置作業および後作業の作業指示の出力が、組付確認手段による前作業および定位置作業の組付確認よりも前に行われるように配置してあるので、前作業の作業領域終了より前に定位置作業の作業指示を出力することができ、定位置作業の作業領域終了より前に後作業の作業指示を出力することができる。つまり、各作業区分の作業領域を前後に重ねることができるので、僅かな遅れが発生した場合には前後の作業区分において遅れを取り戻すことができる。
前記組付ラインがワークを定位置作業の作業範囲と等しいピッチで連続して搬送する自動車組付ラインであって、前記センサは前記組付ライン上の何れかの定位置作業の開始位置と、この定位置作業の中間位置に配置してあり、前記中間位置に配置されたセンサがワークを検知したときに車種を読み取る車種読取手段と、この車種読取手段によって読み取った車種を記憶する車種記憶手段とを備え、前記作業指示出力手段は車種読取手段が読み取った車種に合わせて読取り後すぐに前作業の組付作業指示を出力し、前記車種の読取り後で定位置作業の開始位置に配置されたセンサがワークを検知したときに前記車種記憶手段に記憶させた車種に合わせた定位置作業の組付作業指示を出力し、前記車種の読取り後で中間位置に配置されたセンサがワークを検知したときに前記車種記憶手段に記憶させた車種に合わせた後作業の組付作業指示を出力するものであり、かつ、前記組付確認手段は前記車種の読取り後で中間位置に配置されたセンサがワークを検知したときに前作業の組み付けが完了していないことが検知された場合、または、前記車種の読取り後で前記定位置作業の開始位置に配置されたセンサがワークを検出後さらに前記定位置作業の開始位置に配置されたセンサがワークを検知したときに定位置作業の組み付けが完了していないことが検知された場合、または、前記車種の読取り後で前記中間位置に配置されたセンサがワークを検出後さらに前記中間位置に配置されたセンサがワークを検知したときに後作業の組み付けが完了していないことが検知された場合の何れかにおいて前記停止信号を出力するものであることが好ましい。(請求項5)
すなわち、前記組付ラインがワークを定位置作業の作業範囲と等しいピッチで連続して搬送するものであるから、この組付ライン上の何れかの定位置作業の開始位置と、この定位置作業の中間位置に配置されたセンサによる検知信号と、車種読取手段によって読み取った車種情報を用いて、ワークが作業指示の出力範囲の開始位置と、中間位置と、終了位置と、前記開始位置と中間位置の間にある定位置作業の開始位置と、前記中間位置と終了位置の間にある定位置作業の終了位置に搬送された時点を検知することができる。従って、作業指示装置は、通常は定位置作業の作業範囲で作業指示を出力し、定位置作業の作業範囲で組付が完了しない場合には前作業、後作業の作業範囲において作業指示を出力する。
なお、前記組付ラインが自動車組付ラインであって、前記センサは作業指示の出力範囲の開始位置と、中間位置と、終了位置と、前記開始位置と中間位置の間にある定位置作業の開始位置と、前記中間位置と終了位置の間にある定位置作業の終了位置に配置してあり、前記作業指示の出力範囲の開始位置に配置されたセンサがワークを検知したときに車種を読み取る車種読取手段と、この車種読取手段によって読み取った車種を記憶する車種記憶手段とを備え、前記作業指示出力手段は車種読取手段が読み取った車種に合わせて前作業の組付作業指示を出力し、定位置作業の開始位置に配置されたセンサがワークを検知したときに前記車種記憶手段に記憶させた車種に合わせた定位置作業の組付作業指示を出力し、工程の中間位置に配置されたセンサがワークを検知したときに前記車種記憶手段に記憶させた車種に合わせた後作業の組付作業指示を出力するものであり、かつ、前記組付確認手段は作業指示の出力範囲の中間位置に配置されたセンサがワークを検知したときに前作業の組み付けが完了していないことが検知された場合または定位置作業の終了位置に配置されたセンサがワークを検知したときに定位置作業の組み付けが完了していないことが検知された場合または作業指示の出力範囲の終了位置に配置されたセンサがワークを検知したときに後作業の組み付けが完了していないことが検知された場合の何れかにおいて前記停止信号を出力するものであってもよい。
センサを作業指示の出力範囲の開始位置と、中間位置と、終了位置と、前記開始位置と中間位置の間にある定位置作業の開始位置と、前記中間位置と終了位置の間にある定位置作業の終了位置に配置したことにより、各センサによって一つの工程における作業指示の出力範囲を重ねて配置した4つの区画に分けることができ、各センサが配置された位置によって前後に並ぶ2つの区画を各作業区分の作業開始位置および作業終了位置に設定することができる。
前記作業指示出力手段は各作業区分の作業開始位置に配置されたセンサを用いて作業指示を出力し、組付確認手段は各作業区分の作業終了位置に配置されたセンサがワークを検知したときに定位置作業の組み付けが完了していないことが検知された場合または作業指示の出力範囲の終了位置に配置されたセンサがワークを検知したときに後作業の組み付けが完了していないことが検知された場合の何れかにおいて前記停止信号を出力するセンサがワークを検知したときに後作業の組み付けが完了していないことが検知された場合の何れかにおいて前記停止信号を出力するものであるから、前後の作業区分の作業領域を十分に重ねるように各作業区分の作業領域を設定することができる。
第4発明は、第3発明の作業指示装置と、組付ラインによって組み付けられるワークの組付作業時間が前後のワークによって平均化するようにワークの搬送順番を定める生産指示装置と、前記作業指示装置から停止信号を入力したときに組付ラインの動作を停止させるライン制御装置とを備えることを特徴とする組付ライン制御システムを提供する。(請求項6)
生産指示装置は組付ラインによって組み付けられるワークの搬送順番を定めるので、作業指示装置による作業指示が前後のワークによって平均化する。ワークの種類によって増減する組付作業を平均化することができるので、作業量が多い種類のワークに組み付けを行う場合にも組付ラインを止めないようにすることができる。したがって、全ての工程におけるタクト時間を工数が最も多い工程に合わせて設定する必要がなくなるので、ワークの種類が多くなっても作業者の待ち時間が増加することを防止できる。
また、ライン制御装置が作業指示装置からの停止信号を入力したときに組付ラインの動作を止めるので、組付作業が遅れた場合には組付ラインを止めて作業遅れを取り戻すことができる。
前述したように、本発明によれば、ワークの違いによる工数差に柔軟に対応して、工程内の作業領域を一時的に広げたり移動させたりすることができるので、作業遅れの発生を抑制することができる。
図1は本発明の第1実施形態に係る組付ライン制御システムSの構成を示す図である。図1に示すように、本発明は複数種類のエンジンをワークWとしてこれに部品の組み付けを行う組付ライン1において、この組付ライン1は、ワークWが搭載されたパレット2を組付ライン1に沿って搬送する搬送装置3と、この搬送装置3によるワークWの搬送を制御する制御装置4と、組付ライン1に沿って配置された各工程の作業指示Cmの出力範囲5a,5b,…内において各作業区分の作業領域6a,6b,6cに合わせて作業者Mに作業指示Cmを出力する作業指示装置7とを備える。なお、以下の説明においてワークWの種類を区別して示す場合には符号Wa,Wb,Wc…を用いる。
前記組付ライン1は基本的に各種ワークWa,Wb…に対する部品の組み付けを行うものであるが、その工程の中にはワークWの切削、成形、塗装などの組み付け以外の作業が含まれるものであることはいうまでもない。また、前記パレット2には少なくともワークWa,Wb…の種類を記録したIDタグ2aが取り付けられており、ワークWa,Wb…の種類情報Dを含む生産管理情報が記録されており、非接触の読み書きが可能であることが好ましい。
前記搬送装置3は例えば前記パレット2を搭載した状態でこれを搬送するコンベアである。しかしながら、搬送装置3は組付ライン1に沿って自走する搬送台車であってもよい。また、この場合パレット2の代わりに搬送台車に直接ワークWを搭載してもよい。なお、本実施形態ではワークWが所定の間隔(本実施形態では30秒間隔)で搬送される例を示している。しかしながら、ワークWの搬送間隔は変動させてもよい。
前記制御装置4は組付ライン1における全体的なワークWの生産比率に合わせて、組付ライン1によって組み付けられるワークWの組付作業時間が前後のワークによって平均化するようにワークWa,Wb,…の搬送順番を定める平準化演算を行う生産指示部4a(生産指示装置)と、前記作業指示装置7から停止信号Stpを入力したときに前記搬送装置3を停止させて組付ライン1の動作を停止させるライン制御部4b(ライン制御装置)とを備える。なお、前記生産指示部4aは組付ライン1によって組み付けるワークWa,Wb…の生産比率を設定された比率に保ちながら、搬送する前後のワークWにおいて工数の平均化を図るように、工数の多いワークWの前後に工数の少ないワークWを搬送させるように搬送順番を定める処理を行うものである。
本実施形態における各作業領域6a,6b,6cは一例としてそれぞれ例えば30秒のタクト時間を有する領域であり、前後の作業領域6a,6bおよび6b,6cが互いに15秒重なるようにして配置されている。また、各作業指示の出力範囲5a,5bは一例として前記タクト時間の2倍の長さである。
前記作業指示装置7は組み付け対象のワークWa,Wb…の種類に合わせて、少なくとも一つの工程の定位置作業の一部を、その定位置作業の作業領域6aの上流側に重なるように配置された作業領域6bを備える前作業および/または前記定位置作業の作業領域6aの下流側に重なるように配置された作業領域6cを備える後作業に振り分けて複数の作業区分に分離し、各作業区分の作業開始位置に合わせて作業指示Cmを出力するものである。
なお、本実施形態において、説明を簡略化するために作業指示装置7を用いて一つの工程内における組付作業を行う例について説明するが、その他の工程における作業指示の出力範囲5a,5cにおいても同様に作業指示装置7を用いた組付作業が行われることはいうまでもない。また、作業指示装置7は各工程毎にそれぞれ設けることにより、作業指示装置7による処理を簡単にすることができるが、複数の工程における作業指示を出力する作業指示装置7を設けてもよい。
以下、作業指示装置7のさらに詳細な構成を説明する。すなわち、S1,S2はコンベヤ3上の何れかの定位置作業の中間位置および開始位置にそれぞれ配置されてパレット2が搬送されたことを検知するセンサである。なお、本実施形態において、センサS1,S2は好ましくは制御装置4に入力されて作業指示装置7に出力される例を示しており、これによって一つの制御装置4に複数の作業指示装置7を備える場合に、各作業指示装置7がセンサS1,S2を共有して製造コストを削減することができる。以下、制御装置4を介するものであっても各作業指示装置7はセンサS1,S2に接続されていると表現する。
10は作業指示の出力範囲の開始位置近傍に設けて前記IDタグ2aに記録されたワークWa,Wb…の車種情報Dを読み取る車種読取手段、11は車種読取手段10によって読み取った車種情報Dを記憶する車種記憶手段、12は車種記憶手段11および各センサS1,S2がワークWを検知したときに前記車種情報Dに合わせてそれぞれ前作業、定位置作業、後作業の作業開始位置において作業指示Cmを出力する作業指示出力手段、13は各作業区分に配置されて作業者Mに対して作業指示Cmを表示(出力)する表示器、14は車種記憶手段11および各センサS1,S2に接続されてこれらがワークを検知したときに前記車種情報Dに合わせてそれぞれ前作業、定位置作業、後作業の作業終了位置において組み付けを確認を行う組付確認手段、15は組付確認手段14によって組み付けが完了していないことが検知された場合に組付ラインを停止させる停止信号Stpを出力するライン停止信号出力手段である。
前記車種読取手段10は前記IDタグ2aに非接触の通信によってこれに記録された生産管理情報のうち少なくとも車種情報Dを読み取るIDアンテナであり、前記車種記憶手段11は車種情報Dを指示出力手段12および組付確認手段14に出力するメモリである。しかしながら、車種読取り手段10はワークWの車種を特定できるものであればよく、バーコードリーダや二次元コードのリーダを用いてもよい。なお、車種記憶手段11は複数の車種情報Dを順次記憶し、記憶した車種情報Dを記憶した順に前記指示出力手段12と組付確認手段14に出力するものであることが好ましい。
前記指示出力手段12はワークWa,Wb…の種類に従って必要に応じて定位置作業の一部を前作業および後作業に振り分け、各作業領域の開始位置において作業指示Cmを出力するものである。
表示器13は組み付け対象の部品が収容された部品棚に設けられ点灯によって組み付けるべき部品を指示するランプである。また、作業者Mによる部品の取出しを検知する光電管などのセンサまたは作業者Mによる作業完了入力を行う組付確認入力部(図示していない)を備える。つまり、組付確認入力部による確認信号Chによって前記組付確認手段14が作業終了を確認できるように構成している。
なお、本実施形態においては表示器13が一つである例を示しているが、各作業区分の作業開始位置近傍にそれぞれの作業指示を出力する表示器13を設けてより明確な作業指示を出力するようにしてもよい。また、表示器13として作業者に文字や映像による作業指示Cmを出力するモニタを設けてもよいことはいうまでもない。
前記組付確認手段14は前記組付確認信号Chと各センサS1,S2のワーク検知信号を用いて、各作業領域6a〜6cの終了位置において組付作業が完了しているかどうかを確認する。前記各手段11,12,14,15は何れも作業指示装置7内の演算処理装置によって実行されるソフトウェアによって実現してもよい。
図2は一例として4種類のエンジンをワークWa〜Wdとする場合における組付作業にかかる時間を一覧表Tにして示す図である。
一覧表Tに示すTaは搬送装置3によって搬送されるワークWが定位置作業の作業領域6aを通過する時間を示し、Tbは部品の組付作業全体において必要な時間(搬送タクト時間)を示す。また、Tba〜Tbfは各部品Pa〜Pfを組み付けるのにそれぞれ必要となる組付時間(組付タクト時間)を示す。
一覧表Tに示すように、ワークWbの組付作業を定位置作業の作業領域6a(図1参照)で行うと、各部品Pa〜Pfの組付時間Tba〜Tbfの総和が32秒(組付タクト時間Tb)となり、搬送タクト時間Taより2秒多くなる。逆にワークWcの組付作業を定位置作業の作業領域6aで行うと、部品Peの組付作業がないので、その組付タクト時間Tbは28秒となり、搬送タクト時間Taより2秒少なくなる。したがって、ワークWa,Wc,Wdは定位置作業の作業領域6aにおいて組付可能である。
図3は前記作業指示装置7の動作を説明する図である。以下、本実施形態の作業指示装置7の動作を説明する。
図3に示すように、前記センサS1,S2はワークWが各定位置作業の作業範囲の中間位置および開始位置においてそれぞれパルスを出力する。なお、以下の説明においてはセンサS1,S2が出力する検知信号を該当するセンサS1,S2の符号を用いて表わす。また、前記指示出力手段12が出力する作業指示Cmは3つの段階に分けて出力され、以下の説明においては、それぞれ符号Cm1〜Cm3を用いて表わす。同様に組付確認信号Chは3つの段階(前作業、定位置作業、後作業)の確認信号Ch1〜Ch3からなる。
まず、検知信号S1の立ち下がり時に、前記車種読取手段10が読み取った車種情報Dを前記車種記憶手段11に記憶し、指示出力手段12は前記車種情報Dに合わせて必要な場合には前作業の作業指示Cm1を出力する。したがって、このとき作業者Mは表示器13の表示に従って組付作業を開始することができる。また、前記組付確認手段14は前作業によって作業指示Cm1が出されている部品の組付状況を確認信号Chを用いて確認し、全ての部品の組付が完了した時点で前作業の組付確認信号Ch1をライン停止信号出力手段15に出力する。ライン停止信号出力手段15は組付確認信号Ch1が次の検知信号S1の立ち上がり時点までに入力できない場合に、前記制御装置4に組付ラインを停止させる停止信号Stpを出力する。なお、ワークWの種類によっては前作業による組み付けを不要とする。この場合には、前記前作業の作業指示に関連する一連の処理は行われない。
また、前記車種情報Dを読み取った後の検知信号S2の立ち下がり時に、前記指示出力手段12は前記車種記憶手段11に記憶した車種情報Dに合わせて定位置作業の作業指示Cm2を出力する。この定位置作業の作業指示Cm2は前作業の作業確認信号Ch1より先行して出力される。つまり、作業指示Cm1、Cm2が重なるように出力されるので、作業者Mは前作業を行いながら表示器13の表示によって定位置作業の確認を行い、次いで速やかに組付作業を行うことができる。
一方、前記組付確認手段14は定位置作業における組付状況を確認信号Chを用いて確認し、全ての部品の組付が完了した時点で定位置作業の組付確認信号Ch2をライン停止信号出力手段15に出力する。さらに、ライン停止信号出力手段15は組付確認信号Ch2が次の検知信号S2の立ち上がり時点までに入力できない場合に、前記停止信号Stpを出力する。
同様に、前記車種情報Dを読み取った後の検知信号S1の立ち下がり時に、前記指示出力手段12は前記車種情報Dに合わせて後作業の作業指示Cm3を出力する。この後作業の作業指示Cm3は定位置作業の作業確認信号Ch2より先行して出力され、作業指示Cm2、Cm3に重なるように出力するラップ時間L2を形成するので、作業者Mは定位置作業を行いながら表示器13の表示によって後作業の確認を行い、次いで速やかに組付作業を行うことができる。一方、前記組付確認手段14は後作業における組付状況を確認信号Chを用いて確認し、完了した時点で後作業の組付確認信号Ch3をライン停止信号出力手段15に出力する。また、ライン停止信号出力手段15は組付確認信号Ch3が次の検知信号S1の立ち上がり時点までに入力できない場合に、前記停止信号Stpを出力する。なお、ワークWの種類によっては後作業による組み付けを不要としており、前述の後作業の作業指示に関連する一連の処理は行われない。
より具体的には図2と図4を用いて説明する。
すなわち、ワークWbの各部品Pa〜Pfの組み付けにかかる時間Tba〜Tbfの総和を示す組付タクト時間Tbが32秒となっており、搬送タクト時間の30秒を2秒上回っている。したがって、基本的に全ての部品Pa〜Pfを定位置作業領域6aで行う場合、組み付け対象がワークWbである場合に、部品Pfの組み付けを後作業の作業指示Cm3によって後作業の作業領域6cで行うことにより、作業領域を後方に広げることができ、これによって作業遅れの発生を防止することができる。
図4はワークWbの搬送状態と作業指示Cmの関係を示す図である。図4(A)に示すようにワークWbが定位置作業の作業領域6aの作業開始位置まで搬送されると、表示器13には定位置作業の作業指示Cm2が出力され、作業者Mは前記部品Pa〜Peの組み付けを開始する。
次に、図4(B)に示すように、ワークWbが後作業の作業領域6cの作業開始位置まで搬送されると、表示器13にはさらにワークWbの後作業の作業指示Cm3が出力される。この時点では、作業者Mはまだ前記部品Pa〜Peの組み付けを行っているが、予め次の部品Pfの作業指示が与えられるので、作業者Mは後作業で行うべき組付作業を確認することができる。なお、部品Pa〜Peについては定位置作業の作業領域6a中に組付を完了させ、定位置作業の作業領域6a内で組み付けが完了しない部品Pfがあったとしてもこれを後作業の作業領域6cにおいて組み付けることが可能となる。また、定位置作業の作業領域6aと後作業の作業領域6cが重なるように配置されているので、作業者Mの調子に合わせて作業を早めることも遅くすることも可能である。
そして、図4(C)に示すように、ワークWbが定位置作業の作業終了位置まで搬送搬送されると、次のワークW’が定位置作業の作業開始位置まで搬送されているので、表示器13には次のワークW’の組付指示が出力される。つまり、作業者MはワークWbの組付が完了すると表示器13の表示に従って直ちに次のワークW’に部品の組み付けを行うことができる。
また、本発明の組付ライン制御システムSでは、前記生産指示部4a(図1参照)が組付ライン1によって組み付けるワークWa,Wb…の生産比率を設定された比率に保ちながら、搬送する前後のワークWにおいて工数の平均化を図るように、工数の多いワークWの前後に工数の少ないワークWを搬送させるように搬送順番を定める処理を行う。したがって、工数の多いワークWbの組み付けを行う場合にも、この前後に工数の少ないワークWc(図2参照)の組み付けを行うように、ワークWa,Wb…の搬送順番が調整されているので、全体的には平均化を図ることができ、作業遅れを生じさせることがない。
上述の例では、作業者Mによる定位置作業の作業領域6aにおける組み付けが完了しない場合に一部の部品の組み付けを後作業の作業領域6cにおいて行う例を示しているが、前記作業指示装置7は、図5(A)に示すように、作業指示の出力範囲内の比較的早い時期に組み付けられる部品Pa,Pb…の組み付けを前作業において行うことができるようにしてもよい。この場合、図5(B)に示すように、作業者Mが一つ前のワークW”の組付作業を行っているとしても、前作業領域6bまで搬送されたワークWに対する作業指示Cm1が出力されるので、図5(C)に示すように、一つ前のワークW”に対する組み付け作業が完了するとすぐにワークWに対する組み付け作業を開始することができる。
すなわち、作業者Mによる組み付け作業の作業領域を定位置作業の作業領域6aから上流側に幾らか拡大させることができるので、作業者Mに余裕があるときに組付作業を先行して行うことが可能となるので、作業遅れを防止することができる。工数の多いワークWに対する組み付け作業の作業指示を行う場合に、定位置作業の作業領域6aを広げる方向を上流側にするか下流側にするかは作業者Mの状況(余裕を持っているか、遅れ気味か)によって切り換えるようにしてもよい。
図6は本発明の第2実施形態にかかる作業指示装置7’および組付ライン制御システムS’の構成を示す図である。図6において、図1と異なる点は組付ライン制御システムS’が半自動装置の一例としてのナットランナー16を有し、作業指示装置7’の組付確認手段14’がナットランナー16の締付け終了時に出力される終了信号を組付確認信号Ch’として入力する点である。
本実施形態のようにナットランナー16などの半自動装置による組み付けを取り入れる場合には、前記作業指示Cm(Cm1,Cm2,Cm3)として組み付け部品の指示のみならず、ナットランナー16の起動が含まれる。その他の点については図1と同一の符号を付すことにより重複説明を避ける。
以下、本実施形態における動作を説明する。
図7はワークWの搬送状態と作業指示Cmの関係を示す図であり、図7(A)に示すようにワークWが前作業の作業領域6bの作業開始位置まで搬送されると、前記表示器13には前作業の作業指示Cm1が出力され、作業者Mは作業指示Cm1に従ってワークWに部品をセッティングし、最後にナットランナー16を起動する。
次に、図7(B)に示すように、ワークWが定位置作業の作業領域6aの作業開始位置まで搬送されると、表示器13にはさらにワークWの定位置作業の作業指示Cm2が出力される。この時点では、作業者Mはまだ前記部品のセッティングを完了している必要はなく、作業指示Cm2が出力されてからセッティング作業の終了後にナットランナー16を起動すればよい。つまり、前作業の作業領域6bと定位置作業の作業領域6aが重なるように配置されているので、作業者Mのペースに合わせて作業を早めることも遅くすることも可能である。
また、図7(C)に示すように、ワークWが前作業の作業終了位置まで搬送されると、次のワークW’が前作業の作業開始位置まで搬送されているので、ナットランナー16がワークWに対する組付作業を行っている間に、表示器13には次のワークW’の組付指示Cm1’が出力される。つまり、作業者Mはナットランナー16を起動させた後、速やかに次のワークW’のセッティング作業をはじめることができる。このため、従来のような無駄な待ち時間を多く取る必要がない。なお、ナットランナー16は15秒ほどで部品の締め付けを完了し、確認信号Ch’を出力してワークWから自動的に離れて次のワークW’に対する作業の待機をすることが可能であるので、作業者Mの手を煩わすことがない。
図7(A)〜図7(C)を用いて説明した上述の例では、作業者Mは主に前作業の作業領域6bにおいて作業指示Cm1に従った作業を行い、その後にナットランナー16が締め付けを行う例を示しているが、図8(A)〜図8(C)に示すように、作業者は主に定位置作業の作業領域6aにおいて作業指示Cm2に従った作業を行うようにしてもよい。
すなわち、図8(A)に示すように、ワークWが定位置作業の作業領域6aまで搬送されると、作業者は表示器13に表示された作業指示Cm2に従ってワークWに部品をセッティングして最後にナットランナーを起動し、図8(B)に示すように、ワークWが後作業の作業領域6cまで搬送された時点で作業者Mのセッティング作業が完了していなくてもナットランナーが起動されることにより、図8(C)に示すように、ワークWが後作業作業の作業領域6cの作業終了位置まで搬送されるまでにはナットランナー16が締め付けを行うことができる。その他の点については図7と同じであるから、その詳細な説明を省略して、重複説明を避ける。
図9はナットランナー16による作業が多い工程(本実施形態の場合、ナットランナー16の動作が15秒を超える場合)における動作を説明する図である。
すなわち、図9(A)に示すように、ワークWが前作業の作業領域6bの作業開始位置まで搬送されると、前記表示器13には前作業の作業指示Cm1が出力され、作業者Mは作業指示Cm1に従ってワークWに部品をセッティングし、最後にナットランナー16を起動する。
次に、図9(B)に示すように、ワークWが定位置作業の作業領域6aの作業開始位置まで搬送されると、表示器13にはさらにワークWの定位置作業の作業指示Cm2が出力される。すなわち、作業者Mは作業指示Cm2が出力されてから前記セッティング作業の終了後にナットランナー16を起動する。
そして、図9(C)に示すように、ワークWが後作業の作業領域6cの作業開始位置まで搬送されると、表示器13にはナットランナー16による更なる組付作業のための作業指示Cm3が出力されるので、作業者Mはこれに従ってナットランナー16に対するセッティング作業を行いこれを起動する。これとほぼ同時に、次のワークW’が前作業の作業開始位置まで搬送されているので、前記ナットランナー16がワークWに対する組付作業を行っている間に、表示器13には次のワークW’の組付指示Cm1’が出力され、作業者Mは速やかに次のワークW’のセッティング作業を始めることができる。
すなわち、作業者Mは前作業の作業領域6bにおいてワークWに対するセッティング作業を行い、ナットランナー16が後作業の作業領域6cにおいてワークWに対する締め付け作業を行うことができる。
なお、一つの工程において複数のナットランナー16が存在する場合には作業者Mが各ナットランナー16を起動することが好ましいが、一つのナットランナー16が多くの部品を締付ける場合には、作業指示装置7’からの作業指示Cmが直接ナットランナー16に出力されるようにしてもよい。この場合、作業者はナットランナー16に対するセッティング作業と最初の起動を行うだけで、この半自動装置から完全に離れて作業を行うことができ、さらに作業効率が向上する。
加えて、上述の各実施形態では、前記組付ライン1がワークを定位置作業の作業範囲と等しいピッチで連続して搬送する例を示しており、かつ、作業指示装置7,7’が生産指示装置4を介してセンサS1,S2に接続されるので、センサS1,S2を組付ライン1上の何れかの位置に配置するだけで、各センサS1,S2の出力を用いて作業指示の出力範囲の開始位置と、中間位置と、終了位置と、前記開始位置と中間位置の間にある定位置作業の開始位置と、前記中間位置と終了位置の間にある定位置作業の終了位置を検知することを可能としているが、作業指示装置7,7’を単独使用する場合など、センサの数を増加させてより各位置をそれぞれ一つのセンサによって検出するようにしてもよいことは言うまでもない。
第1実施形態に係る組付ライン制御システムおよび作業指示装置の構成を示す図である。 ワークの種類と組付時間の関係を示す図である。 各信号のタイミングを説明する図である。 前記第1実施形態における作業指示方法の一例を説明する図である。 第1実施形態における作業指示方法の別の例を説明する図である。 第2実施形態の組付ライン制御システムおよび作業指示装置の構成を説明する図である。 第2実施形態における作業指示方法の一例を説明する図である。 第2実施形態における作業指示方法の別の例を説明する図である。 第2実施形態における作業指示方法のさらに別の例を説明する図である。 従来の作業指示方法の例を示す図である。
符号の説明
1 組付ライン
4a 生産指示装置
4b ライン制御装置
5a〜5c 作業指示の出力範囲
6a〜6c 各作業区分の作業領域
7,7’ 作業指示装置
10 車種読取手段
11 車種記憶手段
12 作業指示出力手段
13 表示部
14 組付確認手段
15 ライン停止信号出力手段
16 半自動装置
Cm 作業指示
Ch 組付確認信号
D 車種情報
Pa〜Pf 部品
S,S’ 組付ライン制御システム
S1,S2 センサ
W ワーク

Claims (6)

  1. 複数種類のワークに部品の組み付けを行う組付ラインにおいて、組み付け対象のワークの種類に合わせて、少なくとも一つの工程における作業を、定位置作業と、その定位置作業の作業領域の上流側に重なるように配置された作業領域を備える前作業および/または前記定位置作業の作業領域の下流側に重なるように配置された作業領域を備える後作業とに振り分けて複数の作業区分に分離し、作業指示装置に、各作業区分の作業開始位置に合わせて組付作業指示を出力させることを特徴とする作業指示方法。
  2. 複数種類のワークに部品の組み付けを行う組付ラインにおいて、組み付け対象のワークの種類に合わせて、少なくとも一つの工程における作業を、前作業、定位置作業、後作業の3段階の作業区分に振り分け、作業指示装置に、前記各作業区分の作業開始位置に合わせて組付作業指示を出力させることを特徴とする作業指示方法。
  3. 前記作業指示装置に、前記作業指示の出力範囲の開始位置を前作業の作業開始位置、この作業指示の出力範囲の開始位置と中間位置の間を定位置作業の作業開始位置、作業指示の出力範囲の中間位置を後作業の作業開始位置として各作業の作業指示を出力させ、前記作業指示の出力範囲の中間位置を前作業の作業終了位置、作業指示の出力範囲の中間位置と終了位置の間を定位置作業の作業終了位置、作業指示の出力範囲の終了位置を後作業の終了位置として各作業を確認させ、組み付けが完了していない場合には組付ラインを停止させる請求項1または請求項2に記載の作業指示方法。
  4. 複数種類のワークに部品の組み付けを行う組付ラインに設けられ、
    少なくとも一つの工程における組付作業を前作業、定位置作業、後作業の3段階の作業区分に振り分けて各組付作業の作業指示を出力する作業指示装置であって、
    作業指示の出力範囲内の複数箇所に設けられワークが搬送されたことを検知する複数のセンサと、各センサの検知信号を用いて前記各作業区分の作業開始位置において作業指示を出力する作業指示出力手段と、前記各センサの検知信号を用いて前記各作業区分の作業終了位置において組付確認を行う組付確認手段と、この組付確認手段によって組み付けが完了していないことが検知された場合に組付ラインを停止させる停止信号を出力するライン停止信号出力手段とを備え、
    前記各センサは、作業指示出力手段による定位置作業および後作業の作業指示の出力が、組付確認手段による前作業および定位置作業の組付確認よりも前に行われるように配置してあることを特徴とする作業指示装置。
  5. 前記組付ラインがワークを定位置作業の作業範囲と等しいピッチで連続して搬送する自動車組付ラインであって、
    前記センサは前記組付ライン上の何れかの定位置作業の開始位置と、この定位置作業の中間位置に配置してあり、
    前記中間位置に配置されたセンサがワークを検知したときに車種を読み取る車種読取手段と、この車種読取手段によって読み取った車種を記憶する車種記憶手段とを備え、
    前記作業指示出力手段は車種読取手段が読み取った車種に合わせて読取り後すぐに前作業の組付作業指示を出力し、前記車種の読取り後で定位置作業の開始位置に配置されたセンサがワークを検知したときに前記車種記憶手段に記憶させた車種に合わせた定位置作業の組付作業指示を出力し、前記車種の読取り後で中間位置に配置されたセンサがワークを検知したときに前記車種記憶手段に記憶させた車種に合わせた後作業の組付作業指示を出力するものであり、かつ、
    前記組付確認手段は前記車種の読取り後で中間位置に配置されたセンサがワークを検知したときに前作業の組み付けが完了していないことが検知された場合、または、前記車種の読取り後で前記定位置作業の開始位置に配置されたセンサがワークを検出後さらに前記定位置作業の開始位置に配置されたセンサがワークを検知したときに定位置作業の組み付けが完了していないことが検知された場合、または、前記車種の読取り後で前記中間位置に配置されたセンサがワークを検出後さらに前記中間位置に配置されたセンサがワークを検知したときに後作業の組み付けが完了していないことが検知された場合の何れかにおいて前記停止信号を出力するものである請求項4に記載の作業指示装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の作業指示装置と、組付ラインによって組み付けられるワークの組付作業時間が前後のワークによって平均化するようにワークの搬送順番を定める生産指示装置と、前記作業指示装置から停止信号を入力したときに組付ラインの動作を停止させるライン制御装置とを備えることを特徴とする組付ライン制御システム。
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