JP5018429B2 - 台車シミュレーション装置 - Google Patents
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Description
この発明の他の目的は、加工スケジュールと上記仕分けの形態を、板材加工機の近傍の作業者に対して分かり易く示すことである。
この発明のさらに他の目的は、納期や後工程等の種々異なる板材部品を、各後工程に対してバランスの良い負荷となるように供給できる加工スケジュールの作成が、簡単な処理で適切に行えるようにすることである。
前記板材加工機(3)により加工する生産指示単位分の板材部品(w)の識別情報、形状・寸法、納期、および後工程種類の情報を定めた情報である生産指示情報(F1)を読み込む生産指示情報読み込み手段(34)と、
この手段で読み込まれた生産指示情報(F1)に含まれる板材部品(w)を、設定規則(R)に従い、後工程毎の台車(5)の単位に分け、かつ設定加工時間毎の加工数量となる複数台の台車分の生産単位にまとめた各単位スケジュール(Sch)を生成する生産スケジュール生成手段(35)と、
前記各単位スケジュール(Sch)に含まれる各台車(5)の後工程別の台車種類、およびその各台車に載せる板材部品(w)の識別情報を示す表示である単位スケジュール内容表示(G)の情報(FG)を出力する単位スケジュール内容表示出力手段(36)とを備えることを特徴とする。なお、この明細書で言う「台車」とは、板材が置かれる板材載置部を有し、搬送可能な物であれば良く、車輪を有するパレットや、車輪を有しないパレット等を含む。
このように、各単位スケジュール(Sch)は、板材部品(w)を後工程毎の台車(5)の単位に分けるため、板材加工機(3)で加工されて台車(5)に搬出された板材部品(w)は、後に再度の仕分けを行うことなく後工程(6)に供給することができる。また、各単位スケジュール(Sch)は、設定加工時間毎の加工数量となる複数台の台車分の生産単位にまとめた加工のスケジュールとしたため、各後工程の加工能力に応じたバランスの取れた板材部品(w)の供給が行える。そのため、板材加工設備(1)の全体としての生産性が向上する。
また、各単位スケジュール(Sch)の内容の表示として、その単位スケジュール(Sch)に含まれる各台車(5)の後工程別の台車種類、およびその各台車(5)に載せる板材部品(w)の識別情報を示す単位スケジュール内容表示(G)を生成し、出力するため、作業者に見えるように適宜の表示装置(9)に表示することで、作業者は、板材加工機(3)から後工程(6)へ搬送する台車(5)の後工程別の種類や、その各台車(5)に載せられた板材部品(w)等の仕分けの形態が容易に把握できる。
この構成の場合、板材加工機(3)の近傍の表示装置(9)の画面に前記単位スケジュール内容表示(G)が表示されるため、各単位スケジュール(Sch)と台車(5)への仕分けの形態が、板材加工機(3)の近傍で作業する作業者に対して、一層分かり易いものとなる。また、加工プログラム(10)を生成する自動プログラミング装置(2)にこの台車シミュレーション装置を構成するため、自動プログラミング装置(2)の各機能が兼用でき、構成が簡素となる。
このように、評価値を算出して評価するため、納期や後工程等の種々異なる板材部品(w)を、各後工程(6)に対してバランスの良い負荷となるように供給できる加工スケジュール(単位スケジュール(Sch)の集まり)の作成を、簡単な処理で適切に行うことができる。
この実施形態では、生産指示情報F1は、今日1日で加工する板材部品wの生産指示の情報としている。なお、図1では、生産指示情報F1として、部品1〜部品15のみを図示したが、実際にはさらに多く含んでおり、一般的には数十ないし数百枚になる。
生産スケジュール生成手段35は、図3に概念図で示すように、生産指示情報F1に含まれる板材部品wを、まず後工程の単位に分け、これを台車単位化して、例えば、2時間単位で纏める。これをクール化と称することとする。この纏められた一つの内容が、単位スケジュールSchである。
生産スケジュール生成手段35は、仮生成部37により、生産指示情報F1につき、含まれる各板材部品wを図3のように後工程別に分け、この後工程別に分けられた板材部品wにつき、各種の条件に従って、何番目の単位スケジュールSchに含ませても良いか、またある複数の板材部品wにつき同じ台車5に載せる必要があるか否か等の最低条件を満たすように区分する。この後工程別に分け、最低条件を満たすように区分する処理が、ステップS2の「台車ネスティング条件で絞り込む」という処理である。
条件変更部41において、条件変更する場合(例えば、特急の板材部品wの発生や、進捗状況の変化などがある場合)は、ステップS2の台車ネスティング条件での絞り込みに戻って、その絞り込み処理をやり直した後、台車ネスティングのステップS3で、仮生成の単位スケジュールSchを再度作成する。
2…自動プログラミング装置
3…板材加工機
4…板材搬送装置
5…台車
6,61 〜63 …後工程
7…制御装置
8…操作盤
9…表示装置
10…加工プログラム
11…搬送制御装置
31…自動プログラミング部
34…生産指示情報読み込み手段
35…生産スケジュール生成手段
36…単位スケジュール内容表示出力手段
37…仮生成部
38…評価値算出部
39…評価部
40…出力部
E1…搬出エリア
F1…生産指示情報
FG…情報
G…単位スケジュール内容表示
R…設定規則
Sch…単位スケジュール
W…素材板材
w…板材部品
Claims (3)
- 板材加工機により素材板材から板材部品を切り取る加工を行い、その切り取った板材部品を、板材搬送装置によって後工程別の複数の台車に順次搬出し、これら複数の台車で板材部品を各後工程へ搬送する板材加工設備に用いられる台車シミュレーション装置であって、
前記板材加工機により加工する板材部品の生産指示単位分の識別情報、形状・寸法、納期、および後工程種類の情報を定めた情報である生産指示情報を読み込む生産指示情報読み込み手段と、
この手段で読み込まれた生産指示情報に含まれる板材部品を、設定規則に従い、後工程毎の台車の単位に分け、かつ設定加工時間毎の加工数量となる複数台の台車分の生産単位にまとめた各単位スケジュールを生成する生産スケジュール生成手段と、
前記各単位スケジュールに含まれる各台車の後工程別の台車種類、およびその各台車に載せる板材部品の識別情報を示す表示である単位スケジュール内容表示の情報を出力する単位スケジュール内容表示出力手段とを備える、
ことを特徴とする台車シミュレーション装置。 - 前記板材加工機の数値制御用の加工プログラムを生成する自動プログラミング装置を構成したコンピュータに、前記生産指示情報読み込み手段、生産スケジュール生成手段、および単位スケジュール内容表示出力手段が設けられ、前記単位スケジュール内容表示出力手段は、前記板材加工機の近傍に設置されて画像を表示する表示装置の画面に、前記単位スケジュール内容表示を画像で表示させるものとした請求項1記載の台車シミュレーション装置。
- 前記生産スケジュール生成手段は、前記単位スケジュールを仮生成する仮生成部と、この仮生成した単位スケジュールの評価値を所定算出基準に従って算出する評価値算出部と、この算出された評価値の大きさを評価して基準値に満たない場合は前記仮生成部に単位スケジュールを再度生成させ、基準値を充足する場合は前記仮生成の単位スケジュールを本決まりの単位スケジュールとする評価部とを含む請求項1または請求項2記載の台車シミュレーション装置。
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