JP5194840B2 - 板材搬送装置の搬送データ作成装置および搬送制御装置 - Google Patents

板材搬送装置の搬送データ作成装置および搬送制御装置 Download PDF

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Description

この発明は、パンチプレスやレーザ加工機等の板材加工機等で素材板材から切り取られた部品板材を搬送する板材搬送装置における搬送データの作成装置、およびその搬送データを用いる搬送制御装置に関する。
この種の板材搬送装置として、所定軌道に沿って走行する走行体に複数の保持具を設け、これら保持具により板材を保持して搬送するものがある(例えば特許文献1,2)。保持具は、例えば吸着パッド等からなり、板材の保持とその解除を行なうことができるものである。一般的に、前記保持具は、搬送される板材のうち最大のものに合わせて配置される。特許文献2に記載のものでは、板材の大きさや形状に合わせて保持具の間隔が変更自在に構成されている。
また、板材搬送装置を制御する搬送データの作成を、板材加工機の加工プログラムを作成する自動プログラミング装置におけるネスティング過程等で行うものも提案されている(例えば、特許文献3)。
特開2000−351032号公報 特開2000−117373号公報 特開2000−158301号公報
特許文献2のような、保持具の間隔を変更自在としたものは、小さな板材から大きな板材まで搬送できる利点があるが、小さな板材の搬送時時に、大きな走行体を走行させることになるため、効率が悪い。
このような欠点を解消するものとして、図6に示すように、それぞれ板材の保持具72を有する複数台の走行体71A,71Bを設け、小さな板材は1台の走行体で、大きな板材は2台の走行体を同時に用い搬送するものを提案した(例えば特願2007−68644号)。
このような複数の走行体を利用して板材を搬出する場合は、どの走行体71A,71Bを用いて搬出するかを決定しなくてはならない。従来の1台の走行体を備える板材搬送装置では、板材加工機で加工するための素材板材に対する部品板材のネスティング(すなわち板取り)時に、走行体71A,71Bのどの保持具72を用いるかを定めた搬送データを作成している。
2台の走行体71A,71Bを用いる場合に、従来と同様に搬送データを作成するとすると、板取した時に、例えば図7に示すように、部品板材Wに対して、どの走行体71A,71Bを用いるかの情報、およびその走行体71A,71Bのどの保持具72を用いるかの情報を定めることになる。このように走行体71A,71Bおよびその保持具72を定めた部品板材Wデータを、図8のように素材板材W0に対してネスティングすることになる。
しかし、ネスティングの結果、図8のように同一の部品板材Wが連続して並ぶ場合、特定の走行体71Aのみが連続して搬出動作することになり、効率の良い搬出動作が行えない。例えば、2台走行体71A,71Bを交互に使用するような搬出動作が行えない。
この発明の目的は、それぞれ板材の保持具を有する複数台の走行体を備える板材搬送装置において、搬出元での部品板材の配列形態に係わらず、複数台の走行体を効率的に用いて迅速な搬出を行うことができる搬送データの作成装置、およびその搬送データを用いる搬送制御装置を提供することである。
この発明の他の目的は、より様々な大きさの部品板材を搬送できるようにした走行体を備える板材搬送装置において、その走行体の構成を効率的に利用した安定した搬送が行える搬送データを作成可能とすることである。
この発明の板材搬送装置の搬送データ作成装置は、板材搬送装置(2)の制御データとなる搬送データ(F2)を作成する装置である。
前記板材搬送装置(2)は、互いに平行に配置された2本の軌道(11,12)と、これらの軌道(11,12)に沿って走行可能な複数の走行体(13,14)を備え、これら各走行体(13,14)がそれぞれ、板材(W)を保持する複数の保持具(23)が並ぶ保持具配列体(19,20)を有し、これら複数の走行体(13,14)の保持具配列体(19,20)は前記保持具(23)として、互いに配列関係が共通となる複数の共通配列の保持具(23A )を有し、板材加工機(1)上の素材板材(W0)から切取加工された部品板材(W)を前記任意の走行体(13,14)により保持して搬出可能なものである。
この搬送データ作成装置は、前記素材板材(W0)から切り取る各部品板材(W)の形状データ(F1)を記憶した部品形状記憶手段(34)と、上記各部品板材(W)の形状データ(F1)に対して、前記共通配列の保持具(23A )のうちのどの位置の保持具(23A )を使用するかをそれぞれ割り付けたデータである複数の部品搬送データ(F2,Rb)を生成する保持具割付け手段(36)とを有することを特徴とする。なお、互いに配列関係が共通となるとは、例えば、互いに重なり合う位置関係になることを言う。
この構成の搬送データ作成装置によると、部品板材(W)の形状データ(F1)に対して、複数の走行体(13,14)の共通配列の保持具(23A )のうちのどの位置の保持具(23A )を使用するかをそれぞれ割り付けたデータである複数の部品搬送データ(F2,Rb)を保持具割付け手段(36)が生成する。このように、複数の走行体(13,14)の共通配列の保持具(23A )を部品板材(W)に対して割り付けるため、その部品板材(W)をどの走行体(13,14)によっても搬出可能となる。したがって、素材板材(W)に対して部品板材(W)がどのようにネスティングされても、複数の走行体(13,14)のうちの空き状態の走行体(13,14)を使用して搬出する制御が可能となり、複数台の走行体(13,14)を効率的に用いた迅速な搬出を行うことができる。
前記板材搬送装置(2)は、各走行体(13,14)における保持具配列体(19,20)が、固定部(19a,20a)と、この固定部(19a,20a)に対して近接位置と離間位置との間に位置変更自在な可動部(19b,20b)とで構成されて、前記固定部(19a,20a)および可動部(19b,20b)にそれぞれ前記保持具(23(23A ,23B ))を有し、前記共通配列のうちの一部の保持具(23A )は可動部(19b,20b)に設けられ、前記可動部(19b,20b)が固定部(19a,20a)に対して近接位置になる状態で、複数の走行体(13,14)の間で前記配列関係が共通となるものである。
前記2本の軌道(11,12)の片方の軌道に沿って走行する走行体(13,14)ともう片方の軌道に沿って走行する走行体(13,14)とは、前記可動部(19b,20b)が前記近接位置にある状態で互いに干渉することなくすれ違い可能で前記可動部(19b,20b)が前記離間位置にある状態ではすれ違おうとすると互いに干渉する構成である。
走行体(13,14)の保持具配列体(19,20)が上記のような固定部(19a,20a)とこの固定部(19a,20a)に対して位置変更自在な可動部(19b,20b)とで構成されたものであるため、平行に配置される各走行体(19,20)の走行経路が互いに近くても、可動部(19b,20b)を近接位置として相互に干渉することなく、すれ違う動作が可能となる。また、可動部(19b,20b)を離間位置とすると、固定部(19a,20a)と可動部(19b,20b)の保持具(23)を両方とも用いることで、比較的大きな部品板材(W)であっても、広範囲を保持できて安定した搬送が行える。
この固定部(19a,20a)と可動部(19b,20b)とを有する場合に、可動部(19b,20b)が前記近接位置になる状態で、配列関係が共通となるものを共通配列の保持具(23A )とすることで、保持具(23)の個数を増やすことなく、共通配列として使用できる保持具(23A )の個数を増やし、確実な保持が行える。すなわち、任意の走行体(13,14)を用いて搬送する部品板材(W)につき、確実な保持による安定した搬送が可能となり、任意の走行体(13,14)で搬送する部品板材(W)の寸法上の制限が緩和される。
この発明の板材搬送装置の搬送制御装置(43)は、搬送プログラム(42)を演算制御部(44)で実行することで板材搬送装置(2)を制御する装置である。
制御対象となる板材搬送装置(2)は、この発明の搬送データ作成装置の説明欄で説明したものと同じである。すなわち、この板材搬送装置(2)は、互いに平行に配置された2本の軌道(11,12)と、これらの軌道(11,12)に沿って走行可能な複数の走行体(13,14)を備え、これら各走行体(13,14)がそれぞれ、板材(W)を保持する複数の保持具(23)が並ぶ保持具配列体(19,20)有し、これら複数の走行体(13,14)の保持具配列体(19,20)は前記保持具(23)として、互いに配列関係が共通となる複数の共通配列の保持具(23A )を有し、板材加工機(1)上の素材板材(W0)から切取加工された部品板材(W)を前記任意の走行体(13,14)により保持して搬出可能なものである。また、前記板材搬送装置(2)は、各走行体(13,14)における保持具配列体(19,20)が、固定部(19a,20a)と、この固定部(19a,20a)に対して近接位置と離間位置との間に位置変更自在な可動部(19b,20b)とで構成されて、前記固定部(19a,20a)および可動部(19b,20b)にそれぞれ前記保持部(23(23 A ,23 B ))を有し、前記共通配列のうちの一部の保持具(23 A )は可動部(19b,20b)に設けられ、前記可動部(19b,20b)が固定部(19a,20a)に対して近接位置になる状態で、複数の走行体(13,14)の間で前記配列関係が共通となるものである。前記2本の軌道(11,12)の片方の軌道に沿って走行する走行体(13,14)ともう片方の軌道に沿って走行する走行体(13,14)とは、前記可動部(19b,20b)が前記近接位置にある状態で互いに干渉することなくすれ違い可能で前記可動部(19b,20b)が前記離間位置にある状態ではすれ違おうとすると互いに干渉する構成である。
前記搬送プログラム(42)は、板材加工機(1)によりそれぞれの部品板材(W)の加工が完了したときの部品板材(W)の位置を示す搬出元位置データ(Ra)と、部品板材(W)の搬出先の位置を示す搬出先位置データ(Rc)と、部品板材(W)の形状データ(F1)に対して、前記共通配列の保持具(23A )のうちのどの位置の保持具(23A )を使用するかをそれぞれ割り付けたデータである部品搬送データ(Rb)を含む部品搬送命令(R)が実行順に記述されたプログラムである。
この搬送制御装置(43)の前記演算制御部(44)は、前記複数台の走行体(13,14)のうちの、部品板材(W)を保持していない走行体である空き状態の走行体のうちで板材加工機(1)に最も近い位置にある走行体(13,14)を判別する走行体判別手段(46)と、前記搬送プログラム(42)の前記各部品搬送命令(R)を実行するときに、搬送を行わせる走行体(13,14)として、前記走行体判別手段(46)で判別された空き状態の走行体(13,14)を選択する走行体選択手段(47)と、この選択された走行体(13,14)における前記部品搬送データ(Rb)で割り付けられた共通配列の保持具(23A )に保持動作を行わせる保持具選択手段(48)とを備えることを特徴とする。
この構成の搬送制御装置(43)によると、共通配列の保持具(13,14)のうちのどの位置の保持具(23A )を使用するかをそれぞれ割り付けた部品搬送データ(Rb))が含まれた部品搬送命令(R)を実行する。このとき、走行体選択手段(47)が空き状態の走行体(13,14)を選択し、保持具選択手段(48)は、この選択された走行体(13,14)に前記部品搬送データ(Rb)で割り付けられた共通配列の保持具(23A )に保持動作を行わせる。そのため、部品板材(W)をどの順に搬送する場合であっても、空き状態にある走行体(13,14)を用いて搬出することができ、複数台の走行体(13,14)を効率的に用いて迅速な搬出を行うことができる。
この発明の搬送データ作成装置は、板材搬送装置の制御データとなる搬送データを作成する板材搬送装置の搬送データ作成装置であって、前記板材搬送装置は、互いに平行に配置された2本の軌道と、これらの軌道に沿って走行可能な複数の走行体を備え、これら各走行体がそれぞれ、板材を保持する複数の保持具が並ぶ保持具配列体を有し、これら複数の走行体の保持具配列体は前記保持具として、互いに配列関係が共通となる複数の共通配列の保持具を有し、板材加工機上の素材板材から切取加工された部品板材を前記任意の走行体により保持して搬出可能なものであり、この搬送データ作成装置は、前記素材板材から切り取る各部品板材の形状データを記憶した部品形状記憶手段と、上記各部品板材の形状データに対して、前記共通配列の保持具のうちのどの位置の保持具を使用するかをそれぞれ割り付けたデータである複数の部品搬送データを生成する保持具割付け手段とを有するため、搬出元での部品板材の配列形態に係わらず、複数台の走行体を効率的に用いて迅速な搬出を行うことができる。
前記板材搬送装置の各走行体における保持具配列体は、固定部と、この固定部に対して近接位置と離間位置との間に位置変更自在な可動部とで構成されて、前記固定部および可動部にそれぞれ前記保持具を有し、前記共通配列のうちの一部の保持具は可動部に設けられ、前記可動部が固定部に対して近接位置になる状態で、複数の走行体の間で前記配列関係が共通となるため、より様々な大きさの部品板材を搬送できるようにした走行体を備える板材搬送装置において、その走行体の構成を効率的に利用した安定した搬送が行える搬送データを作成することができる。
この発明の板材搬送装置の搬送制御装置は、搬送プログラムを演算制御部で実行することで板材搬送装置を制御する搬送制御装置であって、制御対象の板材搬送装置前記構成のものであり、前記搬送プログラムは、板材加工機によりそれぞれの部品板材の加工が完了したときの部品板材の位置を示す搬出元位置データと、部品板材の搬出先の位置を示す搬出先位置データと、部品板材の形状データに対して、前記共通配列の保持具のうちのどの位置の保持具を使用するかをそれぞれ割り付けたデータである部品搬送データを含む部品搬送命令が実行順に記述され、前記演算制御部は、前記複数台の走行体のうちの、部品板材を保持していない走行体である空き状態の走行体のうちで板材加工機に最も近い位置にある走行体を判別する走行体判別手段と、前記搬送プログラムの前記各部品搬送命令を実行するときに、搬送を行わせる走行体として、前記走行体判別手段で判別された空き状態の走行体を選択する走行体選択手段と、この選択された走行体に前記部品搬送データで割り付けられた共通配列の保持具に保持動作を行わせる保持具選択手段とを備えるため、搬出元での部品板材の配列形態に係わらず、複数台の走行体を効率的に用いて迅速な搬出を行うことができる。
この発明の一実施形態を図1ないし図5と共に説明する。図1に示すように、制御対象となる板材搬送装置2は、複数の走行体13,14を備え、板材加工機1上の素材板材W0から切取加工された部品板材Wを任意の走行体13,14により保持して搬出可能なものである。各走行体13,14は、それぞれ板材を保持する複数の保持具23(23A ,23B )が並ぶ保持具配列体19,20を有する。これら複数の走行体13,14の保持具配列体19,20は、前記保持具23として、互いに配列関係が共通となる複数の共通配列の保持具23A を有する。
図4,図5は、上記板材加工機1および板材搬送装置2を含む板材加工システムの具体例である。この板材加工システムは、板材加工機1および板材搬送装置2の他に、板材載置部としてのパレット9および板材運搬台車3と、板材ストッカ4とを備える。この板材加工システムは、この他に板材加工機1に対して素材板材W0を搬入する板材搬入装置(図示せず)を備えるが、板材搬入装置については説明を省略する。
板材加工機1は、テーブル5上の素材板材W0から複数の部品板材Wを打ち抜き等によって切り取る機能を備えたものであり、パンチプレスまたはレーザ加工機等からなる。この例では、板材加工機1はパンチプレスであり、ダイ工具(図示せず)に対してパンチ工具(図示せず)を昇降させて加工を行なう加工部7と、素材板材W0をテーブル5上で前後(Y方向)および左右(X方向)に移動させる板材送り機構8とを備えている。
板材ストッカ4は、板材加工機1で加工される部品板材Wをパレット9上に積層状に積層する装置であり、パレット9を載置する多段の棚4aを有する。板材ストッカ4は、任意の段の棚4aにおいて、パレット9が、図示した後ろ側の板材載置位置と、その板材載置位置から前方へ移動した貯蔵位置との間で進退可能とされている。
この実施形態では、板材搬送装置2は、板材加工機1により加工された部品板材Wをパレット9または板材運搬台車3に搬出する装置とされている。板材搬送装置2は、板材加工機1と板材運搬台車3の停車位置間に平行に設置された左右方向を向く2本の軌道11,12と、これら軌道11,12に沿ってそれぞれ独立して走行可能な走行体13,14とを備える。
2本の軌道11,12は、左右両端で互いに連結されて一体とされており、左右一対の前後移動フレーム16に支持されている。各前後移動フレーム16はいずれも、前後移動用レール18に沿って移動自在で、図示しないサーボモータ等の前後移動駆動源により前後移動させることができる。
各走行体13,14は、軌道11,12にガイド(図示せず)を介して走行自在に設置された走行体本体24が、サーボモータ等の走行駆動源(図示せず)により自走するものとされている。各走行体13,14は、それぞれ、板材を保持する保持具配列体19,20を有し、保持具配列体19,20は、走行体本体24に対し昇降自在とされている。
図5に示すように、保持具配列体19,20は、保持具取付フレーム21,22と、この保持具取付フレーム21,22に取付けられた複数の保持具23(23A ,23B )とでなる。
保持具配列体19,20は、それぞれ、固定部19a,20aおよび可動部19b,20bで構成される。可動部19b,20bは、固定部19a,20aに対して、図5(A)に示す近接した近接位置と、図5(B)に示す離間した離間位置とに位置変更自在とされている。ここで言う保持具配列体19,20の固定部19a,20aおよび可動部19b,20bは、保持具取付フレーム21,22の固定部21a,22aおよび可動部21b,22bに保持具23を取付けたもののことである。
一方の保持具配列体19の可動部19bは、近接位置にある状態において保持具配列体19の全体の後側でかつ左側部分に位置し、その左端部を回動支点25として回動自在に支持されて、可動部回動用エアシリンダ26を伸縮させることで前記回動支点25回りに回動するようになっている。近接位置(図5(A))にある状態から矢印A1方向に90度回動させた状態が離間位置(図5(B))である。
他方の保持具配列体20の可動部20bは、近接位置にある状態において保持具配列体20の全体の前側でかつ右側部分に位置し、その右端部を回動支点27として回動自在に支持されて、可動部回動用エアシリンダ28を伸縮させることで前記回動支点27回りに回動するようになっている。近接位置(図5(A))にある状態から矢印A2の方向に90度回動させた状態が離間位置(図5(B))である。
保持具23は、板材を吸着して保持する吸着パッドであり、負圧吸引式のものであり、真空源(図示せず)に接続されている。保持具23は、電磁石式のものであっても良い。各保持具23は、吸引経路に介在させたバルブや、電磁石式のオンオフで、任意に選択的に保持動作を行わせることが可能とされている。
これら保持具23は、保持具配列体19,20の配置されている箇所によっても区分される。すなわち、図5において、添字「A」を付した保持具23A (図5では、外形の○の中に×印を付して図示した)は、両保持具配列体19,20で互いに対応させて配置された共通保持具である。図1,図2において、添字「B」を付した保持具23B は、それぞれの保持具配列体19,20によって位置の異なる固有の保持具である。図5において、固有の保持具23 B については図示を省略している。固有の保持具23B は、寸法の大きな板材を搬送する場合に用いる保持具である。
保持具配列体19,20の可動部19b,20bが近接位置にある状態(図5(A))では、両保持具配列体19,20で、共通の保持具23A の相対的な位置および種類共に全く同じ配置である。図5(A)に示すように、可動部19b,20bが近接位置にある状態の各保持具配列体19,20は、その外周を囲む仮想の外周形状(図示せず)が、X方向(走行方向)を長辺とする平面視略長方形をしている。
保持具配列体19,20の可動部19B,20Bが離間位置にある状態(図5(B))では、可動部19b,20bの一部分が、隣合う保持具配列体19,20の走行領域R1,R2に位置している。ここで言う走行領域R1,R2は、可動部19b,20bが近接位置にある状態の保持具配列体19,20が走行により通過する領域のことである。図5(B)に示すように、この状態で、両保持具配列体19,20の並びの外周を囲む仮想の外周形状(図示せず)は、X方向(走行方向)を長辺とする平面視略長方形をしている。保持具23の配置は、対称中心点Oを中心とする点対称である。対称中心点Oは、両保持具配列体19,20の間に位置する。
この板材搬送装置2は、前後移動フレーム16が前後移動用レール18に沿って前後移動し、走行体13,14が軌道11,12に沿って走行し、保持具配列体19,20が昇降することで、保持具配列体19,20が板材加工機1上で保持した部品板材Wを、板材載置部であるパレット9または板材運搬台車3まで搬送する。
小さい部品板材Wについては、図5(A)のように、可動部19b(20b)を近接位置にした保持具配列体19(20)の一部または全部の保持具23により部品板材Wを保持する。大きい部品板材Wについては、図5(B)のように、2台の走行体13,14を並んで停止させ、各保持具配列体19,20の可動部19b,20bを離間位置に位置変更させて、両保持具配列体19,20により部品板材Wを保持する。中間の大きさの部品板材Wについては、図5(B)のように可動部19b,20bを離間位置とした状態で、個々の走行体13,14により部品板材Wの搬送を行う。
この板材搬送装置2は、2台の走行体13,14が協働して大きな板材Wを搬送する構成としたことにより、各走行体13,14の保持具配列体19,20を小型化することができる。そのため、走行体13,14の速度アップおよび加減速時間の短縮を図れる。保持具配列体19,20の可動部19b,20bが近接位置にある状態では、2台の走行体13,14が保持具配列体19,20同士を干渉させずにすれ違うことが可能である。そのため、個々の走行体13,14が単独で、かつ両走行体13,14が同時に部品板材Wを搬送することができる。
なお、この実施形態では、2台の走行体13,14で大きな板材を搬送する構成としたが、3台以上の走行体で搬送するようにしても良い。その場合、軌道の数が3つ以上であってもよく、あるいは1つの軌道に走行体を2台以上走行させてもよい。
図1と共に、搬送データ作成装置を含む自動プログラミング装置31および制御系につき説明する。板材加工機1は、数値制御装置からなる加工機制御装置41により制御され、板材搬送装置2は、プログラマコントローラ等からなる搬送制御装置43により制御される。これら加工機制御装置41および搬送制御装置43は、いずれもコンピュータ式の装置である。加工機制御装置41と搬送制御装置43とは、相互に動作開始や動作完了等の信号を送受して、板材加工機1と板材搬送装置2との同期を図る。
自動プログラミング装置31は、これら加工機制御装置41および搬送制御装置43にそれぞれ実行される加工プログラム40および搬送プログラム42を生成するコンピュータであり、加工プログラム作成部32および搬送プログラム作成部33を有している。
加工プログラム作成部32は、部品形状記憶手段34、素材形状記憶手段35、保持具割付け手段36、工具割付け手段37、ネスティング手段38、および実行NCデータ化手段39を有している。
部品形状記憶手段34は、素材板材W0から切り取る各部品板材Wの平面図形である部品図形Gの形状,寸法を示す部品形状データF1を記憶した手段である。部品形状記憶手段34には、1回でまとめてネスティングする種類分の部品形状データF1が記憶されている。同じ形状の部品板材Wについては、部品形状データF1を一つとして枚数のデータを付加しても良く、また1枚ずつの部品形状データF1を設けても良い。素材形状記憶手段35は、素材板材W0の形状,寸法のデータである素材形状データF0を記憶した手段である。
保持具割付け手段36は、部品形状記憶手段34に記憶された各部品板材Wの形状データF1の部品図形Gに対し、板材搬送装置2の保持具23の配置を割付ける手段である。この割付けは、オペレータの入力で行うようにしてもよく、また設定規則(図示せず)に従って自動で行うようにしても良い。保持具割付け手段36は、搬送プログラム作成部33の作成のために設けられに手段であるが、ネスティングよりも前に部品形状データF1に対して割付けるために、加工プログラム作成部32に設けられている。
保持具割付け手段36は、板材搬送装置2の2台の走行体13,14による各種の搬送形態、すなわち複数台の走行体13,14のうちの任意の空き状態の走行体13,14を用いて搬送する形態、いずれか特定の走行体13,14を用いて搬送する形態、複数台の走行体13,14で共同して搬送する形態のいずれに対しても、保持具23の配置の割付けが可能なものとされるが、ここでは、任意の空き状態の走行体13,14を用いて搬送する形態の場合につき説明する。
この場合、保持具割付け手段36は、2台の走行体13,14における共通配列の保持具23A のうちのどの位置の保持具23A を、部品板材W(具体的には部品図形G)のどの位置に配置するかを定めたデータである割付け済部品形状データF2を生成する。なおこのとき、共通配列の保持具23A の全て使用するように配置しても、一部のもののみを使用するように配置しても良い。共通配列の保持具23A には保持具識別情報(図示せず)が付され、割付け済部品形状データF2は、部品図形Gの保持具23A を配置する各位置のデータとその位置の保持具23A の保持具識別情報が対応させて記述したデータとされる。この割付け済部品形状データF2が、部品搬送データとなる。
この実施形態では、割付け済部品形状データF2は、保持具23A の割付けの他に、工具割付けがなされたデータとされる。工具割付けは、板材加工機1がパンチプレスである場合に、部品形状データF1の部品図形Gに対して、どのパンチ工具(図示せず)を用いるかを、部品図形Gにそってパンチ工具の図形を配置する処理である。工具割付けは、板材加工機1がレーザ加工機である場合は、不要とされる。
ネスティング手段38は、素材板材W0の図形に対して、割付け済部品形状データF2とされた図形を、設定規則に従って配置する手段である。この設定規則は、例えば、歩留りを最小とする規則や、素材板材W0におけるどの部分からどの方向に部品板材Wを順に配置するかの配置順規則、部品板材Wの相互間に設ける最小間隔を定めた規則等で構成される。ネスティング手段38は、1回にまとめてネスティング処理する量として定められた全ての部品板材Wのネスティングを行う。この場合に、1枚の素材板材W0では部品板材Wの配置が不可能な場合は、必要な枚数分の素材板材Wに対して部品板材Wを配置する。
実行NCデータ化手段39は、上記のネスティングが完了したデータであるネスティング結果データF3に対して、加工順や加工条件等を付加することで、加工機制御装置41で実行可能な形式の加工プログラム40を生成する。加工プログラム40は、NCコード等で記述される。
搬送プログラム作成部33は、加工プログラム作成部32のネスティング結果データF3を用いて、設定規則(図示せず)やオペレータの入力により、搬送プログラム42を作成する手段である。
搬送プログラム42は、板材加工機1から各部品板材Wを搬出する命令である部品搬送命令Rを実行順に記述したプログラムであり、その他に適宜の必要な命令が記述されている。なお、ここで説明する部品搬送命令Rは、任意の走行体13,14によって搬送可能な命令であり、特定の走行体13,14に限られる部品搬送命令については、説明を省略する。
部品搬送命令Rは、どの位置から搬出するかの情報である搬出元位置データRa、およびどの位置へ搬出するかを定めたデータである搬出先位置データRcが、座標値または位置の区別の情報等で記述され、かつ使用する保持具23のデータである部品搬送データRbが記述される。上記の位置の区別の情報は、例えば、搬出先位置でストッカ4(図4)の所定段のパレットであることや、板材運搬台車であることの区別の情報である。この区別情報とする場合、搬送制御装置43に、その区別情報と座標位置の関係を示したテーブル(図示せず)等を備えておく。
部品搬送データRbは、加工プログラム作成部32の保持具割付け手段36で定めた共通の保持具23A の位置および識別情報であり、上記のように部品図形Gの保持具23A を配置する各位置のデータとその位置の保持具23A の保持具識別情報が対応させて記述したデータである。
搬送制御装置43は、搬送プログラム42を解読して実行する演算制御部44と、搬送体情報記憶手段45とを有している。演算制御部44は、中央処理装置(CPUまたはMPU)、メモリ、およびそのメモリに記憶された制御プログラム等からなる。
搬送体情報記憶手段45は、各走行体13,14の中心位置等となる基準位置と保持具配列体19,20の位置関係や、上記の保持具識別情報が保持具配列体19,20におけるどの保持具23を示すかを対応させたテーブル(図示せず)等の情報を記憶した手段である。
演算制御部44は、走行体判別手段46、走行体選択手段47、保持具選択手段48、および命令出力手段49を有している。
走行体判別手段46は、複数台の走行体13,14のうちの、部品板材Wを保持しておらず板材加工機1に最も近い位置にある走行体である空き状態の走行体13,14を判別する手段である。
走行体選択手段47は、搬送プログラム42の前記各部品搬送命令Rを実行するときに、搬送を行わせる走行体13,14として、前記走行体判別手段46で判別された空き状態の走行体13,14を選択する手段である。走行体選択手段47は、搬送体13,14の選択の後、搬出元位置データRaおよび搬出先位置データRcを、搬送体情報記憶手段45の記憶情報とを照合して停止位置の座標値で示した命令に変換する。
保持具選択手段48は、選択された走行体13,14に対して、その有する全ての保持具23の中で、部品搬送データRbにおける割り付けられた共通配列の保持具23A に選択的に保持動作を行わせる命令を生成する手段である。保持具選択手段48は、搬送体情報記憶手段45の記憶データから、部品搬送データRbにおける保持具識別情報が、選択された走行体13,14におけるどの保持具23であるかを認識して、保持動作の命令を生成する。
命令出力手段49は、上記のように搬送プログラム42の各命令から生成される命令を板材搬送装置2に出力する手段である。
上記構成の搬送データ作成装置によると、部品板材Wの形状データF1に対して、複数の走行体13,14の共通配列の保持具23A のうちのどの位置の保持具保持具23A を使用するかをそれぞれ割り付けたデータである複数の部品搬送データ、すなわち割付け済部品形状データF2を保持具割付け手段36が生成する。このように、複数の走行体13,14の共通配列の保持具23A を部品板材Wに対して割り付けるため、その部品板材Wをどの走行体によっても搬出可能となる。したがって、素材板材W0に対して部品板材Wがどのようにネスティングされても、複数の走行体13,14のうちの空き状態の走行体13,14を使用して搬出する制御が可能となり、複数台の走行体13,14を効率的に用いた迅速な搬出を行うことができる。
このような複数台の走行体13,14による効率的な搬出は、次の搬送制御装置43の制御によって実現される。すなわち、上記構成の搬送制御装置43は、共通配列の保持具23A のうちのどの位置の保持具23A を使用するかをそれぞれ割り付けた部品搬送データRbが含まれた部品搬送命令Rを実行する。このとき、走行体選択手段47が空き状態の走行体13,14を選択し、保持具選択手段48は、この選択された走行体13,14に前記部品搬送データRbで割り付けられた共通配列の保持具23A に保持動作(例えば吸引動作)を行わせる。そのため、部品板材Wをどの順に搬送する場合であっても、空き状態にある走行体13,14を用いて搬出することができ、複数台の走行体13,14を効率的に用いて迅速な搬出を行うことができる。
例えば、図2のように、2種類の部品板材WA ,WB をそれぞれ複数枚ネスティングする場合に、両方の部品板材WA ,WB に、2台の走行体13,14の共通配列の保持具23A を割付けたとする。
そうすると、ネスティング結果として、図3のように1枚の素材板材W0に片方の種類の部品板材WA のみが連続して配置されたとしても、2台の走行体13,14を交互に用いて搬出することができる。そのため、これら2台の走行体13,14を効率的に用いて迅速に搬出することができる。
なお、図2,図3では、簡明のために、保持具配列体19,20における固定部19a,20aのみに共通配列の保持具23A を図示している。
また、上記構成の走行体13,14は、図5に示すように、保持具配列体19,20に固定部19a,20aおよび可動部19b,20bをそれぞれ有する。このため、可動部19b,20bを離間位置の状態(図5(B)の状態)とすることで、比較的大きな部品板材Wの搬送が可能となり、近接位置の状態(図5(A)の状態)とすると、保持具配列体19,20をコンパクトにして、板材搬送速度の向上およびその加減速時間の短縮を図ることができ、搬送効率を向上させることができる。
この場合に、両走行体13,14の保持具配列体19,20について、可動部19b,20bが前記近接位置になる状態(図5(A)の状態)で、配列関係が共通となるものを共通配列の保持具23A としている。そのため、保持具23の個数を増やすことなく、共通配列として使用できる保持具23A の個数を増やし、確実な保持を行うことができる。
この発明の一実施形態に係る板材搬送装置の搬送データ作成装置および搬送制御装置の概念構成を示すブロック図である。 部品板材に対する共通配列の保持具の割付け例を示す説明図である。 その保持具を割付けた部品板材のネスティング例の説明図である。 同搬送制御装置を適用する板材搬送システムの一例の斜視図である。 その各走行体の板材保持具と固定部と可動部とを近接配置した例および離間配置した例の説明図である。 板材搬送装置の提案例の説明図である。 同提案例の板材搬送装置における部品板材への保持具の割付け例を示す説明図である。 同割付け例を用いたネスティング例の説明図である。
符号の説明
1…板材加工機
2…板材搬送装置
11,12…軌道
13,14…走行体
19,20…保持具配列体
19a,20a…固定部
19b,20b…可動部
21,22…保持具取付フレーム
23…保持具
23A …共通配列の保持具
23B …固有の保持具
24…走行体本体
31…自動プログラミング装置
34…部品形状記憶手段
35…素材形状記憶手段
36…保持具割付け手段
40…加工プログラム
41…加工機制御装置
42…搬送プログラム
43…搬送制御装置
44…演算制御部
45…搬送体情報記憶手段
46…走行体判別手段
47…走行体選択手段
48…保持具選択手段
F2…割付け済部品形状データ(部品搬送データ)
Ra…搬出元位置データ
Rb…部品搬送データ
Rc…搬出先位置データ
W…部品板材
W0…素材板材

Claims (2)

  1. 板材搬送装置の制御データとなる搬送データを作成する板材搬送装置の搬送データ作成装置であって、
    前記板材搬送装置は、互いに平行に配置された2本の軌道と、これらの軌道に沿って走行可能な複数の走行体を備え、これら各走行体がそれぞれ、板材を保持する複数の保持具が並ぶ保持具配列体を有し、これら複数の走行体の保持具配列体は前記保持具として、互いに配列関係が共通となる複数の共通配列の保持具を有し、板材加工機上の素材板材から切取加工された部品板材を前記任意の走行体により保持して搬出可能なものであり、
    前記各走行体における保持具配列体は、固定部と、この固定部に対して近接位置と離間位置との間に位置変更自在な可動部とで構成されて、前記固定部および可動部にそれぞれ前記保持具を有し、前記共通配列のうちの一部の保持具は可動部に設けられ、前記可動部が固定部に対して近接位置になる状態で、複数の走行体の間で前記配列関係が共通となるものであり、
    前記2本の軌道の片方の軌道に沿って走行する走行体ともう片方の軌道に沿って走行する走行体とは、前記可動部が前記近接位置にある状態で互いに干渉することなくすれ違い可能で前記可動部が前記離間位置にある状態ではすれ違おうとすると互いに干渉する構成であり、
    この搬送データ作成装置は、前記素材板材から切り取る各部品板材の形状データを記憶した部品形状記憶手段と、上記各部品板材の形状データに対して、前記共通配列の保持具のうちのどの位置の保持具を使用するかをそれぞれ割り付けたデータである複数の部品搬送データを生成する保持具割付け手段とを有することを特徴とする板材搬送装置の搬送データ作成装置。
  2. 搬送プログラムを演算制御部で実行することで板材搬送装置を制御する搬送制御装置であって、
    前記板材搬送装置は、互いに平行に配置された2本の軌道と、これらの軌道に沿って走行可能な複数の走行体を備え、これら各走行体がそれぞれ、板材を保持する複数の保持具が並ぶ保持具配列体を有し、これら複数の走行体の保持具配列体は前記保持具として、互いに配列関係が共通となる複数の共通配列の保持具を有し、板材加工機上の素材板材から切取加工された部品板材を前記任意の走行体により保持して搬出可能なものであり、
    前記各走行体における保持具配列体は、固定部と、この固定部に対して近接位置と離間位置との間に位置変更自在な可動部とで構成されて、前記固定部および可動部にそれぞれ前記保持具を有し、前記共通配列のうちの一部の保持具は可動部に設けられ、前記可動部が固定部に対して近接位置になる状態で、複数の走行体の間で前記配列関係が共通となるものであり
    前記2本の軌道の片方の軌道に沿って走行する走行体ともう片方の軌道に沿って走行する走行体とは、前記可動部が前記近接位置にある状態で互いに干渉することなくすれ違い可能で前記可動部が前記離間位置にある状態ではすれ違おうとすると互いに干渉する構成であり、
    記搬送プログラムは、板材加工機によりそれぞれの部品板材の加工が完了したときの部品板材の位置を示す搬出元位置データと、部品板材の搬出先の位置を示す搬出先位置データと、部品板材の形状データに対して、前記共通配列の保持具のうちのどの位置の保持具を使用するかをそれぞれ割り付けたデータである部品搬送データを含む部品搬送命令が実行順に記述され、
    前記演算制御部は、前記複数台の走行体のうちの、部品板材を保持していない走行体である空き状態の走行体のうちで板材加工機に最も近い位置にある走行体を判別する走行体判別手段と、前記搬送プログラムの前記各部品搬送命令を実行するときに、搬送を行わせる走行体として、前記走行体判別手段で判別された空き状態の走行体を選択する走行体選択手段と、この選択された走行体における前記部品搬送データで割り付けられた共通配列の保持具に保持動作を行わせる保持具選択手段とを備えることを特徴とする、
    板材搬送装置の搬送制御装置。
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