JP2021124821A - 割当予測装置および入荷検品装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】入荷した商品に対する人的な作業をスムーズに実施する割当予測装置及び入荷検品装置を提供する。【解決手段】入荷処理システムにおいて、割当予測装置12は、データ管理サーバ11と通信する通信インターフェース214と、データ管理サーバ11から商品の入荷に関する入荷情報および利用可能な台車に関する台車情報を取得し、入荷情報および台車情報に基づいて入荷する商品を積み込むために必要となる台車の種類と個数とを予測するプロセッサ211とを有する。【選択図】図3
Description
本発明の実施形態は、割当予測装置および入荷検品装置に関する。
従来、店舗で販売する商品などを出荷元から物流センタを介して各店舗を配送される物流システムがある。このような物流センタにおいて、作業員は、各商品について、入荷、検品、仕分け、配送などの作業を繰り返し実施する。例えば、生鮮食品又は日配食品などは、頻繁に取引される商品でありながら鮮度を落とさないことが重視される商品である。
従来の物流システムでは、物流センタの生鮮食品等の商品は、紙に記載する情報を確認しながら検品などの作業を実施するため、作業員には大きな負担となっている。また、取り扱う商品が多くなればなるほど、作業員の負担は大きくなり、誤作業や再確認などの手間が発生しやすくなるという問題がある。
上記した課題を解決するために、入荷した商品に対する人的な作業をスムーズに実施することができる割当予測装置および入荷検品装置を提供する。
実施形態によれば、割当予測装置は、通信インターフェースとプロセッサとを有する。通信インターフェースは、データ管理サーバと通信する。プロセッサは、データ管理サーバから商品の入荷に関する入荷情報および利用可能な台車に関する台車情報を取得し、入荷情報および台車情報に基づいて入荷する商品を積み込むために必要となる台車の種類と個数とを予測する。
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
まず、実施形態に係る入荷処理システム1の構成について説明する。
図1は、実施形態に係る入荷処理システム1の構成例を示す図である。
入荷処理システムは、出荷元から入荷する商品を検品しながら台車に載せる作業(入荷処理)を支援するためのシステムである。入荷処理は、例えば、物流センタで実施されることが想定される。物流センタは、出荷元から入荷する各種の商品を配送先である店舗ごとに仕分ける作業を行う場所(入荷検品場、仕分作業場)である。
まず、実施形態に係る入荷処理システム1の構成について説明する。
図1は、実施形態に係る入荷処理システム1の構成例を示す図である。
入荷処理システムは、出荷元から入荷する商品を検品しながら台車に載せる作業(入荷処理)を支援するためのシステムである。入荷処理は、例えば、物流センタで実施されることが想定される。物流センタは、出荷元から入荷する各種の商品を配送先である店舗ごとに仕分ける作業を行う場所(入荷検品場、仕分作業場)である。
図1に示す例において、入荷処理システム1は、データ管理サーバ11、割当予測装置12および入荷検品装置13などで構成される。
データ管理サーバ11は、入荷処理に関する各種の情報を管理する。データ管理サーバ11は、割当予測装置12および入荷検品装置13と通信する機能を有する。データ管理サーバ11は、割当予測装置12および入荷検品装置13からの要求に応じて情報を提供する。また、データ管理サーバ11は、出荷元から出荷された商品に関する情報を出荷元の管理装置から取得する機能も有する。
データ管理サーバ11は、入荷処理に関する各種の情報を管理する。データ管理サーバ11は、割当予測装置12および入荷検品装置13と通信する機能を有する。データ管理サーバ11は、割当予測装置12および入荷検品装置13からの要求に応じて情報を提供する。また、データ管理サーバ11は、出荷元から出荷された商品に関する情報を出荷元の管理装置から取得する機能も有する。
データ管理サーバ11は、入荷処理に関する各種の情報を記憶する各種のデータベースを有する。例えば、データ管理サーバ11は、入荷情報、商品情報、台車情報、台車の在庫情報および過去の実績情報などの情報を記憶するデータベースを有する。これらの情報については、後で詳細に説明するものとする。また、データ管理サーバ11は、割当予測装置12が入荷商品を載せるために必要であると予測した台車に関する情報を予測値(予測情報)として保存する。データ管理サーバ11は、入荷検品装置13からの要求に応じて割当予測装置12が予測した予測値(予測情報)を提供する。
割当予測装置12は、入荷した商品を積み込む台車を予測する。割当予測装置12は、各種の情報をデータ管理サーバ11から取得し、取得する情報に基づいて入荷する商品を積み込む台車の種類と台数とを予測する。割当予測装置12は、予測値を表示したり、予測情報をデータ管理サーバ11に保存したりする。
入荷検品装置13は、入荷した商品に対する検品および積み込み作業(入荷処理)に用いる装置である。入荷検品装置13は、割当予測装置12による予測結果に基づいて、商品を積み込む台車および各台車に積み込む商品の個数などを表示する。また、入荷検品装置13は、商品の検品および台車への積み込み作業の状況を表示する。作業員は、入荷検品装置13を確認しながら商品の検品および台車への積み込み作業を実施する。また、作業員は、各台車に対して検品した商品の積み込み作業が終了したことを入力する。これにより、入荷検品装置13は、各台車について作業の終了の状況を示す情報を表示する。
なお、割当予測装置12は、予測処理用のアプリケーションプログラム(予測アプリ)を実行するタブレットPCあるいはスマートフォンなどの情報端末で実現できる。また、入荷検品装置13は入荷検品処理用のアプリケーションプログラム(入荷検品アプリ)を実行するタブレットPCあるいはスマートフォンなどの情報端末で実現できる。割当予測装置12でおよび入荷検品装置13は、それぞれのアプリケーションプログラムをインストールした1つのハードウエア(タブレットPCあるいはスマートフォン)で実現しても良い。この場合、タブレットPCなどのハードウエアは、割当予測装置12として使用する場合には予測アプリを実行し、入荷検品装置13として使用する場合には入荷検品アプリを実行するようにすれば良い。
次に、実施形態に係る入荷処理システム1におけるデータ管理サーバ11の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る入荷処理システム1におけるデータ管理サーバ11の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、データ管理サーバ11は、プロセッサ111、ROM112、RAM113、第1通信インターフェース(I/F)114、第2通信インターフェース(I/F)115、および、データメモリ116を備える。
図2は、実施形態に係る入荷処理システム1におけるデータ管理サーバ11の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、データ管理サーバ11は、プロセッサ111、ROM112、RAM113、第1通信インターフェース(I/F)114、第2通信インターフェース(I/F)115、および、データメモリ116を備える。
プロセッサ111は、プログラムを実行することにより種々の処理を行う。プロセッサ111は、ROM112又はデータメモリ116などに記憶されたプログラム(システムプログラム、アプリケーションプログラム又はファームウェア)を実行する。プロセッサ111は、例えば、CPU、MPU又はDSPである。また、プロセッサ111は、CPU、MPU又はDSPなどの複数を組み合わせたものであっても良い。
ROM112は、データの読み出しに用いられる不揮発性のメモリである。ROM112は、プロセッサ111が実行するプログラムを記憶する。また、ROM112は、プロセッサ111が各種の処理を行うために使用するデータ又は各種の設定値などを記憶する。
RAM113は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM113は、プロセッサ111が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶するワーキングメモリなどとして利用される。
RAM113は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM113は、プロセッサ111が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶するワーキングメモリなどとして利用される。
第1通信インターフェース114は、割当予測装置12および入荷検品装置13と通信するためのインターフェースである。例えば、第1通信インターフェース114は、セキュアなロカールネットワークを介して割当予測装置12および入荷検品装置13と通信するためのネットワークインターフェースである。
第2通信インターフェース115は、外部装置と通信するためのインターフェースである。第2通信インターフェース115は、出荷元が出荷する商品に関する情報を管理するデータ管理装置21と通信するインターフェースである。第2通信インターフェース115は、出荷元から当該入荷処理システム1が稼働する物流センタに入荷する商品に関する情報を取得するインターフェースとして機能する。
データメモリ116は、各種のデータを保存する書き換え可能な不揮発性のメモリである。データメモリ116は、収集した各種のデータを記憶する。また、データメモリ116は、プロセッサ111が実行するプログラムあるいは設定値を記憶しても良い。また、データメモリ116は、プロセッサ111による処理で生成されたデータなどを記憶しても良い。
図2に示す例において、データメモリ116は、入荷情報、商品情報、台車情報、台車の在庫情報、過去の実績情報をそれぞれ記憶するデータベース(DB)121〜125を有する。
入荷情報データベース121は、当該物流センタに入荷する商品に関する情報(入荷情報)を記憶する。入荷情報としては、物流センタに入荷する商品を識別する情報と入荷数とを含む情報である。具体例として、入荷情報データベース121には、入荷する商品ごとに、商品コード、商品名、ロットおよび入荷数などを示す情報を入荷情報として保存する。
入荷情報データベース121は、当該物流センタに入荷する商品に関する情報(入荷情報)を記憶する。入荷情報としては、物流センタに入荷する商品を識別する情報と入荷数とを含む情報である。具体例として、入荷情報データベース121には、入荷する商品ごとに、商品コード、商品名、ロットおよび入荷数などを示す情報を入荷情報として保存する。
商品情報データベース122は、個々の商品に固有な情報(商品情報)を記憶する。例えば、商品情報は、個々の商品の特徴を示す情報を含む情報である。具体例として、商品情報データベース122は、各商品について、商品コード、商品名、ロットの形状および寸法などを示す商品情報を保存する。
台車情報データベース123は、物流センタに配備されている台車に関する情報(センタ内の台車情報)を記憶する。台車情報は、使用可能な台車としてどのような種類の台車があるかを示す情報である。例えば、台車情報データベース123は、使用可能な台車の種類および台車の種類ごとの積載能力(積載部の容量と寸法)などを示す情報を台車情報として保存する。
台車の在庫情報データベース124は、実際に使用可能な台車の個数を示す情報(在庫情報)を記憶する。台車の在庫情報は、物流センタにおいて、現時点で使用可能な台車の種類、台車の種類ごとの使用可能な個数などを示す情報である。例えば、台車の在庫情報データベース124は、現在使用可能な台車の種類と個数とを対応づけた情報を在庫情報として保存する。
過去の実績情報データベース125は、過去に各種の台車に載せた商品数などを示す情報(実績情報)を保存する。過去の実績情報は、例えば、実際に各種の台車にどの商品をどれだけ載せられたかを示す情報である。具体例としては、過去の実績情報データベース125は、「商品Aを台車Aに9箱3段で載せた」、「商品Bを台車Bに8箱3段で載せた」などの情報を実績情報として保存する。
次に、実施形態に係る入荷処理システム1における割当予測装置12の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る入荷処理システム1における割当予測装置12の構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、割当予測装置12は、プロセッサ211、ROM212、RAM213、通信インターフェース(I/F)214、データメモリ215、表示器216および入力器217を備える。
図3は、実施形態に係る入荷処理システム1における割当予測装置12の構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、割当予測装置12は、プロセッサ211、ROM212、RAM213、通信インターフェース(I/F)214、データメモリ215、表示器216および入力器217を備える。
プロセッサ211は、プログラムを実行することにより種々の処理を行う。プロセッサ211は、ROM212又はデータメモリ215などに記憶されたプログラム(システムプログラム、アプリケーションプログラム又はファームウェア)を実行する。プロセッサ211は、例えば、CPU、MPU又はDSPである。また、プロセッサ211は、CPU、MPU又はDSPなどの複数を組み合わせたものであっても良い。本実施形態において、プロセッサ211は、予測処理用のアプリケーションプログラムを実行することにより入荷商品に対して必要な台車などを予測する予測処理を行う。
ROM212は、データの読み出しに用いられる不揮発性のメモリである。ROM212は、プロセッサ211が実行するプログラムを記憶する。また、ROM212は、プロセッサ211が予め定められた各種の処理を行うために使用するデータ又は各種の設定値などを記憶する。
RAM213は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM213は、プロセッサ211が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶するワーキングメモリなどとして利用される。
RAM213は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM213は、プロセッサ211が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶するワーキングメモリなどとして利用される。
通信インターフェース214は、データ管理サーバ11と通信するためのインターフェースである。例えば、通信インターフェース214は、セキュアなロカールネットワークを介してデータ管理サーバ11と通信するためのネットワークインターフェースである。また、通信インターフェース214は、入荷検品装置13と通信する機能を含むインターフェースとして構成しても良い。
データメモリ215は、各種のデータを保存する書き換え可能な不揮発性のメモリである。例えば、データメモリ215は、プロセッサ211が実行する予測処理用のアプリケーションプログラムを記憶する。また、データメモリ215は、プロセッサ211が実行するプログラムあるいは設定値を記憶しても良い。また、データメモリ215は、プロセッサ211による処理で生成されたデータなどを記憶しても良い。
表示器216は、情報を表示する表示デバイスである。例えば、表示器216は、オペレータに提示する情報を表示する。入力器217は、オペレータからの指示入力を受け付けるデバイスである。入力器217は、オペレータからの入力された指示内容をプロセッサ211へ通知する。例えば、入力器217は、タッチパネル、テンキー、キーボード、マウスなどで構成される。表示器216および入力器217は、タッチパネル付きのディスプレイなどで構成される。
表示器216は、情報を表示する表示デバイスである。例えば、表示器216は、オペレータに提示する情報を表示する。入力器217は、オペレータからの指示入力を受け付けるデバイスである。入力器217は、オペレータからの入力された指示内容をプロセッサ211へ通知する。例えば、入力器217は、タッチパネル、テンキー、キーボード、マウスなどで構成される。表示器216および入力器217は、タッチパネル付きのディスプレイなどで構成される。
次に、実施形態に係る入荷処理システム1における入荷検品装置13の構成について説明する。
図4は、実施形態に係る入荷処理システム1における入荷検品装置13の構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、入荷検品装置13は、プロセッサ311、ROM312、RAM313、通信インターフェース(I/F)314、データメモリ315、表示器316、入力器317、音声入出力器(音声入力器、音声出力器)318およびプリンタI/F319を備える。
図4は、実施形態に係る入荷処理システム1における入荷検品装置13の構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、入荷検品装置13は、プロセッサ311、ROM312、RAM313、通信インターフェース(I/F)314、データメモリ315、表示器316、入力器317、音声入出力器(音声入力器、音声出力器)318およびプリンタI/F319を備える。
プロセッサ311は、プログラムを実行することにより種々の処理を行う。プロセッサ311は、ROM312又はデータメモリ315などに記憶されたプログラム(システムプログラム、アプリケーションプログラム又はファームウェア)を実行する。プロセッサ311は、例えば、CPU、MPU又はDSPである。また、プロセッサ311は、CPU、MPU又はDSPなどの複数を組み合わせたものであっても良い。プロセッサ311は、入荷検品処理用のアプリケーションプログラムを実行することでオペレータによる入荷商品の検品および台車への積み込み作業を支援する入荷処理を実行する。
ROM312は、データの読み出しに用いられる不揮発性のメモリである。ROM312は、プロセッサ311が実行するプログラムを記憶する。また、ROM312は、プロセッサ311が予め定められた各種の処理を行うために使用するデータ又は各種の設定値などを記憶する。
RAM313は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM313は、プロセッサ311が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶するワーキングメモリなどとして利用される。
RAM313は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM313は、プロセッサ311が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶するワーキングメモリなどとして利用される。
通信インターフェース314は、データ管理サーバ11と通信するためのインターフェースである。例えば、通信インターフェース314は、セキュアなロカールネットワークを介してデータ管理サーバ11と通信するためのネットワークインターフェースである。また、通信インターフェース314は、割当予測装置12と通信する機能を含むインターフェースとして構成しても良い。
データメモリ315は、各種のデータを保存する書き換え可能な不揮発性のメモリである。例えば、データメモリ315は、プロセッサ311が実行する予測処理用のアプリケーションプログラムを記憶する。また、データメモリ315は、プロセッサ311が実行するプログラムあるいは設定値を記憶しても良い。また、データメモリ315は、プロセッサ311による処理で生成されたデータなどを記憶しても良い。
表示器316は、情報を表示する表示デバイスである。例えば、表示器316は、オペレータに提示する情報を表示する。入力器317は、オペレータからの指示入力を受け付けるデバイスである。入力器317は、オペレータからの入力された指示内容をプロセッサ311へ通知する。例えば、入力器317は、タッチパネル、テンキー、キーボード、マウスなどで構成される。表示器316および入力器317は、タッチパネル付きのディスプレイなどで構成される。
音声入出力器318は、音声の入力および出力を行うデバイスである。音声入出力器318は、オペレータによる音声での指示を入力し、入力された音声をプロセッサ311へ通知する。プロセッサ311は、音声入出力器318に音声入力された内容を認識する。例えば、オペレータが台車への商品の積み込み作業の終了を発声すると、音声入出力器318が音声を入力し、プロセッサ311へ通知する。プロセッサ311は、入力された音声を認識することにより台車への商品の積み込み作業の終了したことを認識する。
プリンタインターフェース319は、ラベルプリンタ31と通信接続するためのインターフェースである。ラベルプリンタ31は、台車などに貼り付けるラベルを印刷するプリンタである。ラベルプリンタ31は、供給される印刷データを印刷したラベルを発行する。プロセッサ311は、ラベルの印刷データを生成し、生成した印刷データをプリンタインターフェース319を介してラベルプリンタ31へ供給する。例えば、プロセッサ311は、商品の積み込み作業が終了した台車に貼り付けるラベルの印刷データをプリンタインターフェース319を介してラベルプリンタ31へ供給する。
以下、実施形態に係る入荷処理システム1の動作について説明する。
まず、実施形態に係る割当予測装置12の動作について説明する。
図5は、実施形態に係る割当予測装置12による予測処理の例を説明するためのフローチャートである。
本実施形態に係る入荷処理システムは、出荷元からの商品を検品し、各店舗などの配送先ごとに仕分ける物流センタで運用される。例えば、商品は、出荷元において、箱詰めされ、複数の箱がパレットに積まれて物流センタへ出荷される。物流センタでは、商品が詰められた箱がパレットに積まれたままだと仕分けしにくい。このため、物流センタでは、商品を納品先となる店舗ごとに仕分けしやすいように、別の台車に載せかえる作業が行われる。作業員は、入荷した商品を検品しながら台車に載せるため、物流センタにある使用可能な台車の中から商品を載せる台車を決めて準備しなければならない。
まず、実施形態に係る割当予測装置12の動作について説明する。
図5は、実施形態に係る割当予測装置12による予測処理の例を説明するためのフローチャートである。
本実施形態に係る入荷処理システムは、出荷元からの商品を検品し、各店舗などの配送先ごとに仕分ける物流センタで運用される。例えば、商品は、出荷元において、箱詰めされ、複数の箱がパレットに積まれて物流センタへ出荷される。物流センタでは、商品が詰められた箱がパレットに積まれたままだと仕分けしにくい。このため、物流センタでは、商品を納品先となる店舗ごとに仕分けしやすいように、別の台車に載せかえる作業が行われる。作業員は、入荷した商品を検品しながら台車に載せるため、物流センタにある使用可能な台車の中から商品を載せる台車を決めて準備しなければならない。
割当予測装置12は、使用可能な台車の中から、入荷した商品を載せる台車の種類および台数を予測する。また、割当予測装置12は、入荷した商品を載せると判定した各台車に載せる商品の個数(積載商品数)などを算出(割当)する。割当予測装置12は、入荷検品に用いる台車の種類と台数、および、各台車に載せる商品の個数などを予測値(予測情報)として提供する。例えば、予測情報は、割当予測装置12からデータ管理サーバ11へ送ることでデータ管理サーバ11から入荷検品装置13へ提供できるようにする。
すなわち、割当予測装置12は、入荷する商品に対する入荷検品作業を行うための準備として図5に示すような予測処理を実行する。予測処理は、商品に対する入荷情報が確定した後に実施可能である。予測処理において、割当予測装置12のプロセッサ211は、まず、予測に用いるデータをデータ管理サーバ11から取得する(ACT11)。例えば、プロセッサ211は、入荷情報、商品情報、台車情報、台車の在庫情報および過去の実績情報などの情報をデータ管理サーバ11から取得する。
予測に用いる情報をデータ管理サーバ11から取得した後(ACT12、YES)、プロセッサ211は、入荷商品を載せる台車(台車の種類および台数)を予測する(ACT13)。例えば、プロセッサ211は、入荷情報、商品情報、台車情報および台車の在庫情報に基づいて商品を載せるのに適した台車の種類を選定する。また、プロセッサ211は、入荷情報、商品情報、台車情報および過去の実績情報などに基づいて入荷する全商品を載せるのに必要な台車の個数を決定する。
台車の種類および台数の予測が終了すると(ACT14、YES)、プロセッサ211は、予測結果として得られた個々の台車に載せる商品の数(積載商品数)を算出する(ACT15)。各台車に載せる商品の数の算出が終了すると(ACT16、YES)、各台車を識別するための台車IDを発番する(ACT17)。各台車に対して台車IDを発番すると、プロセッサ211は、台車IDを発番した各台車に積載する商品の数を対応づけて予測値(予測情報)を生成する。予測値(予測情報)は、入荷商品に対して必要となる台車の種類と台数、各台車の台車IDに対応づけた積載商品数などを含む情報である。
入荷する商品に対する予測値を生成すると、プロセッサ211は、予測値(予測情報)を表示器216に表示する(ACT18)。表示器216は、入荷商品に対して必要となる台車の種類と台数の予測値を作業員へ報知するものである。また、プロセッサ211は、必要となると予測した各台車に載せる商品数を含む予測値を表示器216に表示するようにしても良い。
図6は、割当予測装置12の表示器216に予測値を表示した例を示す図である。
図6に示す表示例において、表示器216は、予測値を示す情報として、商品情報、必要な台車情報、各台車へ積載できる商品の数(積載商品数)などを表示する。
商品情報は、入荷処理の対象となる商品(入荷商品)を特定できる情報として商品コードが表示される。商品情報は、作業員が商品を特定できる情報であれば良く、商品名であっても良い。必要な台車情報としては、台車の種類と台数とが表示される。さらに、必要とする各台車について台車IDと積載商品数とを対応づけた情報が一覧で表示される。
図6に示す表示例において、表示器216は、予測値を示す情報として、商品情報、必要な台車情報、各台車へ積載できる商品の数(積載商品数)などを表示する。
商品情報は、入荷処理の対象となる商品(入荷商品)を特定できる情報として商品コードが表示される。商品情報は、作業員が商品を特定できる情報であれば良く、商品名であっても良い。必要な台車情報としては、台車の種類と台数とが表示される。さらに、必要とする各台車について台車IDと積載商品数とを対応づけた情報が一覧で表示される。
また、プロセッサ211は、生成した予測値としての予測情報をデータ管理サーバ11へ送信する(ACT19)。データ管理サーバ11は、割当予測装置12から取得する予測情報をデータメモリ116に保存する。データ管理サーバ11は、入荷検品装置13からの要求に応じてデータメモリ116に保存した予測情報を提供する。
なお、プロセッサ211は、予測情報をデータメモリ215に保存するようにしても良い。この場合、プロセッサ211は、データ管理サーバ11あるいは入荷検品装置13からの要求に応じてデータメモリ216に保存した予測情報を提供するようにしても良い。
なお、プロセッサ211は、予測情報をデータメモリ215に保存するようにしても良い。この場合、プロセッサ211は、データ管理サーバ11あるいは入荷検品装置13からの要求に応じてデータメモリ216に保存した予測情報を提供するようにしても良い。
以上のように、割当予測装置は、入荷する商品に対して入荷検品のために必要な台車の種類および台数を予測する。割当予測装置は、予測した台車の種類および台数を示す情報を表示器に表示する。これにより、作業員は、表示器に表示された情報によって、入荷する商品に対する入荷検品に必要となる台車を必要な数だけ準備する作業を行える。
さらに、割当予測装置は、入荷検品に必要であると予測した各台車に積載する商品の数を算出する。割当予測装置は、入荷検品に必要であると予測した各台車に台車IDを発番する。割当予測装置は、必要な台車の種類および台数を示す情報に加え、各台車に積載する商品の数と台車IDとを対応づけた情報を予測値(予測情報)とする。割当予測装置は、予測値を表示器に表示する。また、割当予測装置は、予測情報をデータ管理サーバへ送信し、データ管理サーバに予測情報を保存させる。
これにより、作業員は、表示器に表示される予測値によって、入荷検品に必要な台車だけでなく、各台車に積載する商品の数も簡易に確認できる。また、データ管理サーバは、予測値としての予測情報を保存し、保存した予測情報を入荷検品装置などに提供することが可能となる。
次に、実施形態に係る入荷検品装置13の動作について説明する。
図7は、実施形態に係る入荷検品装置13による入荷検品処理の例を説明するためのフローチャートである。
まず、入荷検品装置13のプロセッサ311は、入荷検品処理の対象となる入荷商品に対して割当予測装置12が生成した予測情報を取得する(ACT31)。例えば、プロセッサ311は、通信インターフェース314によりデータ管理サーバ11にアクセスする。データ管理サーバ11は、割当予測装置12が生成した予測情報を保存しており、入荷検品装置13からの要求に応じて予測情報を送信する。これにより、入荷検品装置13のプロセッサ311は、データ管理サーバ11から入荷商品に対する予測情報を取得する。
図7は、実施形態に係る入荷検品装置13による入荷検品処理の例を説明するためのフローチャートである。
まず、入荷検品装置13のプロセッサ311は、入荷検品処理の対象となる入荷商品に対して割当予測装置12が生成した予測情報を取得する(ACT31)。例えば、プロセッサ311は、通信インターフェース314によりデータ管理サーバ11にアクセスする。データ管理サーバ11は、割当予測装置12が生成した予測情報を保存しており、入荷検品装置13からの要求に応じて予測情報を送信する。これにより、入荷検品装置13のプロセッサ311は、データ管理サーバ11から入荷商品に対する予測情報を取得する。
予測情報の取得を終了すると(ACT32、YES)、プロセッサ311は、取得した予測情報に基づいて入荷検品のチェック表を作成する(ACT33)。プロセッサ311は、予測情報から作成したチェック表を表示器316に表示する(ACT34)。表示器316に表示するチェック表は、各台車に積載する商品の数を示す情報を一覧で表示する。さらに、表示器316に表示するチェック表には、各台車に対して商品の積み込み作業が終了したか否かを示す情報も表示される。
図8は、入荷検品装置13の表示器316に予測値を表示したチェック表の例を示す図である。
図8に示す表示例において、表示器316は、商品情報、場所および作業員とともに、各台車の台車IDに対応づけた積載商品数および確認欄の一覧を表示する。
商品情報は、商品を特定できる情報として商品コードが表示される。商品情報は、作業員が商品を特定できる情報であれば良く、商品名であっても良い。場所は、入荷検品を行う場所を示す情報である。作業員は入荷検品作業を実施する人物を示す情報である。作業員を表示する場合、プロセッサ311は、入力器317で入力される入荷検品作業を実施する作業員を特定する情報を取得するものとする。一覧には、台車IDで示される台車ごとに積載商品数と確認欄とを表示する表示欄が設けられる。確認欄の表示内容は、対応する台車に対する作業状況によって更新される。
図8に示す表示例において、表示器316は、商品情報、場所および作業員とともに、各台車の台車IDに対応づけた積載商品数および確認欄の一覧を表示する。
商品情報は、商品を特定できる情報として商品コードが表示される。商品情報は、作業員が商品を特定できる情報であれば良く、商品名であっても良い。場所は、入荷検品を行う場所を示す情報である。作業員は入荷検品作業を実施する人物を示す情報である。作業員を表示する場合、プロセッサ311は、入力器317で入力される入荷検品作業を実施する作業員を特定する情報を取得するものとする。一覧には、台車IDで示される台車ごとに積載商品数と確認欄とを表示する表示欄が設けられる。確認欄の表示内容は、対応する台車に対する作業状況によって更新される。
表示器316にチェック表を表示した後、プロセッサ311は、1つの台車に入荷検品した商品の積み込み作業が終了したかを監視する(ACT35)。作業員は、表示器316にチェック表を表示した状態で、台車ごとに商品の検品と積み込み作業を実施する。1つの台車への商品の積み込み作業が終了するごとに、作業員は、入荷検品装置13に対して作業終了を入力する。
入荷検品装置13は、作業終了の指示を作業員が発する音声で受け付けても良いし、作業員が入力器317で入力する指示を受け付けても良い。例えば、作業員が「001完了」と発声すると、音声入出力器318は作業員が発した音声を取得する。プロセッサ311は、音声入出力器318が取得した音声を認識し、台車IDが001の台車に対する作業が終了したことを認識する。また、作業員は、チェック表における台車IDの表示部位をタッチすることにより作業終了を指示しても良い。この場合、プロセッサ311は、入力器317としてのタッチパネルで指示された台車IDを検知し、当該台車IDの台車に対する作業が終了したことを認識する。
作業が終了した台車の台車IDが入力されると、プロセッサ311は、指定された台車IDの台車に対する作業が終了したことを認識する。1つの台車への作業が終了したことを認識すると(ACT35、YES)、プロセッサ311は、チェック表において作業が終了した台車IDに対応する確認欄を確認済みに更新する(ACT36)。さらに、プロセッサ311は、作業が終了した台車IDの表示部位の表示内容を変更しても良い。例えば、プロセッサ311は、作業が終了した台車IDに対応する表示欄の背景の色を変更したり、台車IDに対応する表示欄の表示内容を反転表示としたりする。
また、1つの台車への商品の積み込み作業が終了すると、プロセッサ311は、作業が終了した台車に貼り付けるラベルをラベルプリンタ31に印刷させる(ACT37)。プロセッサ311は、ラベルプリンタ31に対して台車IDを含む情報をラベルに印刷させる。このようなラベルプリンタが印刷するラベルは作業員によって台車に貼り付けられる。例えば、プロセッサ311は、台車ID、商品名、商品数量、1箱の寸法および積載商品数などを示すコードを生成し、生成したコードをラベルに印刷させる。この場合、コードリーダが台車に貼られたラベルに印刷されているコードを読み取ることで台車IDなどの情報が識別される。
また、1つの台車への商品の積み込み作業が終了すると、プロセッサ311は、作業が終了した台車を示す情報を保存する(ACT38)。例えば、プロセッサ311は、作業が終了した台車の台車IDをデータ管理サーバ11へ通知し、データ管理サーバ11に作業が終了した台車IDを保存する。
さらに、プロセッサ311は、全商品の入荷検品と台車への積み込み作業が完了したかを判断する(ACT39)。まだ検品していない商品がある場合(ACT39、NO)、プロセッサ311は、ACT34へ進み、上述の処理を繰り返す。また、全商品の作業が終了したと判断した場合(ACT39、YES)、プロセッサ311は、当該商品に対する入荷検品処理を終了する。
以上のように、入荷検品装置は、割当予測装置が予測した予測情報に基づいて商品の検品および台車への積載を行うための入荷検品のチェック表を生成する。入荷検品装置は、生成したチェック表を表示器に表示する。作業員は、表示器に表示されたチェック表を参照しながら商品の検品と台車への積み込み作業を実施する。また、作業員は、各台車への積み込みが終了するごとに台車への積み込み終了を入力する。入荷検品装置13は、台車への積み込み終了が入力されると、チェック表を更新し、作業が終了した台車に貼り付けるラベルをラベルプリンタで印刷する。
これにより、入荷検品装置は、各台車への積載商品数などを確認するためのチェック表を作業員に提示できる。また、入荷検品装置は、1つの台車への商品の積み込み作業が終了するごとにチェック表を更新することで、作業の状況を作業員に報知することもできる。さらに、入荷検品装置は、1つの台車に対する作業が終了するごとにラベルを発行し、作業が終了した台車に貼り付けられる。このため、ラベルの貼り付けミスや数え間違いなどの誤りを防げる。
なお、上述した実施形態では、装置内のメモリにプロセッサが実行するプログラムが予め記憶されている場合で説明をした。しかし、プロセッサが実行するプログラムは、ネットワークから装置にダウンロードしても良いし、記憶媒体から装置にインストールしてもよい。記憶媒体としては、プログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能な記憶媒体であれば良い。また、予めインストールやダウンロードにより得る機能は、装置内部のOS(オペレーティングシステム)等と協働して実現させるものであってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…入荷処理システム、11…データ管理サーバ、12…割当予測装置、13…入荷検品装置、111…プロセッサ、114…第1通信インターフェース、115…第2通信インターフェース、116…データメモリ、211…プロセッサ、214…通信インターフェース、215…データメモリ、211…プロセッサ、214…通信インターフェース、215…データメモリ、319…プリンタインターフェース。
Claims (5)
- データ管理サーバと通信する通信インターフェースと、
前記データ管理サーバから商品の入荷に関する入荷情報および利用可能な台車に関する台車情報を取得し、前記入荷情報および前記台車情報に基づいて入荷する商品を積み込むために必要となる台車の種類と個数とを予測するプロセッサと、
を有する割当予測装置。 - 前記プロセッサは、前記予測した各台車に積載できる商品数を算出し、算出した商品数と前記各台車に付与する台車IDとに対応づけた情報を含む予測情報を前記データ管理サーバへ送信する、
請求項1に記載の割当予測装置。 - 情報を表示する表示器と、
データ管理サーバと通信する通信インターフェースと、
前記データ管理サーバから入荷する商品を積み込むために必要となる台車を示す予測情報を取得し、前記予測情報に基づいて入荷した商品に対する作業状況をチェックするチェック表を生成し、前記チェック表を前記表示器に表示させるプロセッサと、
を有する入荷検品装置。 - 前記プロセッサは、特定の台車に対する作業が終了したことを認識した場合、前記特定の台車に対する作業が終了したことを示す情報に基づいて前記表示器に表示させる前記チェック表を更新する、
請求項3に記載の入荷検品装置。 - さらに、ラベルを発行するラベルプリンタと通信するためのプリンタインターフェースを有し、
前記プロセッサは、前記特定の台車に対する作業が終了したことを認識した場合、前記作業が終了した前記特定の台車に貼り付けるラベルをラベルプリンタに発行させる、
請求項4に記載の入荷検品装置。
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2020
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