JP2009019276A - TiCN基サーメット - Google Patents

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Abstract

【課題】 耐摩耗性、耐欠損性に優れたTiCN基サーメット製切削工具を提供する。
【解決手段】 TiCNにWC等が固溶した硬質相2を結合相3:1〜30重量%にて結合し、硬質相2が黒色で金属成分としてTiを80重量%以上含有する第1硬質相2aと、第1硬質相2aよりTi以外の周期律表IVa、VaおよびVIa族の金属を多く含有して灰白色の第2硬質相2bとからなり、内部における第1硬質相2aの平均粒径d1inが0.05〜0.5μm、面積比率S1inが40〜80面積%、第2硬質相2bの平均粒径d2inが0.6〜2μm、面積比率S2inが5〜40面積%で、表面に第1硬質相2aの平均粒径d1sfが0.3〜1μmでd1inより大きく、面積比率S1sfが5〜20面積%、第2硬質相2bの平均粒径d2sfが1〜3μmでd2inより大きく、面積比率S2sfが50〜80面積%の表面領域が存在するTiCN基サーメット1である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、切削工具部材、耐摩耗性工具部材等に適する靱性と硬度をともに備えたTiCN基サーメットに関するものである。
従来より、耐摩耗性工具や切削工具用合金としてTiC基サーメットやTiCN基サーメットが開発されており、特に靭性を改善したTiCN基サーメットが広く用いられている。
かかるTiCN基サーメットにおいては、特に耐欠損性を向上させることが求められており、例えば、特開平8−199283号公報(特許文献1)では、硬質相の固溶状態、具体的には芯部が黒色の有芯構造をなす硬質相と芯部が白色の有芯構造をなす硬質相との存在割合、およびその粒度を最適化することによって高速切削等にて発生する熱衝撃に対して優れた耐久性を改善できることが開示されている。
特開平8−199283号公報
しかしながら、上記特開平8−199283号公報にて開示されたサーメットにおいても熱衝撃に対する耐久性は未だ不十分で切削性能の改良に限界があり、更なる耐熱衝撃性の改善および耐欠損性、耐摩耗性の向上が求められていた。
本発明は、上記課題を解決するためのもので、その目的はTiCN基サーメットの硬質相の固溶状態を場所毎に適正化して組織の最適化を図ることにより更なる耐欠損性の向上および耐欠損性、耐摩耗性の向上を図ることにある。
本発明においては、原料粉末の粒径、焼成条件の適正化によって、上記硬質相の固溶状態を各部分に合わせてそれぞれ最適化し、サーメット内部において硬質相の微粒化による強度、硬度向上と、サーメット表面における耐熱衝撃性向上とをともに満足させることができる結果、サーメット全体としての耐欠損性および耐摩耗性がともに向上することを知見した。
すなわち、本発明のTiCN基サーメットは、TiCNとTi以外の周期律表IVa、VaおよびVIa族の金属の中から選択される少なくとも1種の金属の炭化物、窒化物および炭窒化物の少なくとも一部とが固溶してなる硬質相を、Coおよび/またはNiの結合相1〜30重量%にて結合してなるものであって、該TiCN基サーメット任意断面の走査型電子顕微鏡写真(SEM)において、前記硬質相が黒色の第1硬質相と灰白色の第2硬質相とからなり、前記第1硬質相が金属成分としてTiを80重量%以上含有するとともに、前記灰白色の第2硬質相が前記第1硬質相に対してTi以外の周期律表IVa、VaおよびVIa族の金属の中から選択される少なくとも1種の金属を多く含有し、前記サーメット内部における第1硬質相の平均粒径d1inが0.05〜0.5μmで、前記サーメット内部の全体に占める第1硬質相の面積比率S1inが40〜80面積%からなり、かつ前記サーメット内部における前記第2硬質相の平均粒径d2inが0.6〜2μmで、前記サーメット内部の全体に占める第2硬質相の面積比率S2inが5〜40面積%からなるとともに、前記サーメット表面に前記第1硬質相の平均粒径d1sfが0.3〜1μmでd1inより大きく、前記サーメット表面部の全体に占める第1硬質相の面積比率S1sfが5〜40面積%からなり、かつ前記サーメット表面における前記第2硬質相の平均粒径d2sfが1〜3μmでd2inより大きく、前記サーメット表面部の全体に占める第2硬質相の面積比率S2sfが50〜80面積%からなる表面領域が存在することを特徴とするものである。
ここで、前記灰白色の第2硬質相の中心に白色部が存在するとともに、前記サーメット内部における白色部の存在割合が前記サーメット表面における白色部の存在割合よりも多いことが望ましい。
本発明のTiCN基サーメットによれば、硬質相の固溶状態を各部分に合わせてそれぞれ最適化し、サーメット内部において硬質相の微粒化による強度、硬度向上と、サーメット表面における耐熱衝撃性向上とをともに満足させることができる結果、サーメット全体としての耐欠損性および耐摩耗性がともに向上する。
本発明のTiCN基サーメット(以下、単にサーメットと略す。)について、その内部の任意断面についての走査型電子顕微鏡写真(SEM)である図1および表面を含む任意断面についてのSEM写真である図2を基に説明する。
図1、2によれば、本発明のTiCN基サーメット(以下、単にサーメットと略す。)1は、TiCNとTi以外の周期律表IVa、VaおよびVIa族の金属の中から選択される少なくとも1種の金属の炭化物、窒化物および炭窒化物の少なくとも一部とが固溶してなる硬質相2を、1〜30重量%のCoおよび/またはNiの結合相3で硬質相2を結合した構成からなり、図1、2によれば、硬質相2は、黒色の第1硬質相2aと灰白色の第2硬質相2bとからなる。
本発明によれば、サーメット1内部(図1)における第1硬質相2aの平均粒径d1inが0.05〜0.5μmで、サーメット1内部の全体に占める第1硬質相2aの面積比率S1inが40〜80面積%からなり、かつサーメット1内部における第2硬質相2bの平均粒径d2inが0.6〜2μmで、サーメット1内部の全体に占める第2硬質相2bの面積比率S2inが5〜40面積%からなるとともに、サーメット1表面(図2)における第1硬質相2aの平均粒径d1sfが0.3〜1μmで、サーメット1表面部の全体に占める第1硬質相2aの面積比率S1sfが5〜40面積%からなり、かつサーメット1表面における第2硬質相2bの平均粒径d2sfが1〜3μmで、サーメット1表面部の全体に占める第2硬質相2bの面積比率S2sfが50〜80面積%からなることが大きな特徴であり、これによって、サーメット1の強度を高めることができるとともに、サーメット1表面における熱伝導率、ヤング率を高めてサーメット1の表面における耐熱衝撃性を向上できることによって、特に高速切削、高送り切削や湿式切削等過酷な熱衝撃が発生するような条件においてもサーメット1の耐摩耗性および耐欠損性を向上させることができる。
なお、上記平均粒径(d、d)および面積比率(S、S)は、走査型電子顕微鏡(SEM)写真に対して市販の画像解析装置を用いることによって測定することができる。
ここで、上記サーメット1内部における第1硬質相2aの平均粒径d1inが0.05μmより小さいと、硬質相同士の凝集によって組織が不均質となり強度低下を招くとともに、サーメット1内部の熱伝導率が低下する。逆に、d1inが0.5μmを超えると、サーメット1の強度、硬度が低下していずれも耐欠損性、耐摩耗性が低下する。d1inの望ましい範囲は0.1〜0.3μmである。また、第1硬質相2aの面積比率S1inが40面積%より少ないかまたは80面積%より多いと、サーメット1の強度、硬度が低下する。S1inの望ましい範囲は50〜70面積%である。
さらに、サーメット1内部における第2硬質相2bの平均粒径d2inが0.6μmより小さいと硬質相2が凝集して不均一な組織となり、d2inが2μmを超えると第2硬質相2bの分散状態が悪くなり強度が低下する。d2inの望ましい範囲は0.8〜1.5μmである。また、サーメット1内部における第2硬質相2bの面積比率S2inが5面積%より少ないとサーメット1が焼結不良状態となって強度が低下し、S2inが40面積%より多いとサーメット1が硬質相2全体の平均粒径が大きくなって強度が低下する。S2inの望ましい範囲は10〜30面積%である。
一方、サーメット1表面領域においては、第1硬質相2aの平均粒径d1sfが0.3μmより小さいと、熱伝導率および耐塑性変形性が低下し、逆に、d1sfが1μmを超えると、サーメット1表面の耐欠損性が低下する。d1sfの望ましい範囲は0.3〜0.7μmである。また、サーメット1表面部における第1硬質相2aの面積比率S1sfが5面積%より少ないと、サーメット1の耐塑性変形性が低下し、逆に40面積%より多いとサーメット1表面の熱伝導性が損なわれて耐熱衝撃性が低下する。S1sfの望ましい範囲は7〜25面積%である。
さらに、サーメット1表面領域における第2硬質相2bの平均粒径d2sfが1μmより小さいと熱伝導率および耐塑性変形性が低下し、d2sfが3μmを超えるとサーメット1表面の耐欠損性が低下する。d2sfの望ましい範囲は1.2〜2μmである。また、サーメット1表面部における第2硬質相2bの面積比率S2sfが50面積%より少ないとサーメット1の熱伝導率および耐塑性変形性が低下し、S2sfが80面積%より多いと第1硬質相および結合相不足によってサーメット1表面の耐欠損性が低下する。S2sfの望ましい範囲は60〜75面積%である。
また、本発明によれば、灰白色の第2硬質相2bの中心には黒色部2aが存在するとともに、サーメット1内部(図1)における黒色部2aの存在割合がサーメット1表面(図2)における黒色部2aの存在割合よりも多いことが、サーメット1内部の硬質相2(2a、2b)を微粒化してサーメット1の強度を高めるとともにサーメット1表面における硬質相2(2a、2b)の固溶状態を最適化してサーメット1の耐熱衝撃性を高める点で望ましい。
また、第1硬質相2aとしては、金属成分としてTiを80重量%以上含有することが望ましく、特に、Tiが80〜98重量%、Ti以外の周期律表IVa、VaおよびVIa族の金属の中から選択される少なくとも1種の金属、特にW、Mo、Cr、NbおよびVの一種以上、さらにW(本発明では固溶体金属と称す。)の総量が1〜15重量%、Coおよび/またはNiの結合相金属の総量が0〜3重量%の割合からなる。
さらに、前記灰白色の第2硬質相2bとしては、第1硬質相2aに対して固溶体金属を多く含有することが望ましく、特に、Tiが30〜70重量%、固溶体金属の総量が70〜30重量%、Coおよび/またはNiの結合相金属の総量が0〜3重量%の割合からなることが望ましい。なお、上記硬質相中の金属成分の含有比率は透過型電子顕微鏡(TEM)のエネルギー分散分光分析(EDS)にて測定可能である。
また、本発明によれば、硬質相2は、第1硬質相2aを芯部とし、第2硬質相2bを周辺部とする2重有芯構造をなしていることが、粒成長抑制効果を有しサーメット1が微細で均一な組織となるとともに、結合相3との濡れ性に優れるためにサーメット1の高強度化に寄与する点で望ましいが、全ての硬質相2が有芯構造をなしていなくてもよい。有芯構造の場合、第2硬質相2bの面積は、中心部の第1硬質相2aの面積を除いた環状部の面積である。
また、本発明によれば、サーメット1の強度、硬度、耐熱衝撃性のバランスを最適化する上で、d1sf/d1in=1〜6、d2sf/d2in=1.5〜1.7、S1sf/S1in=0.3〜0.5、S2sf/S2in=1.5〜4であることが望ましい。
さらに、サーメット1の耐欠損性および耐摩耗性の両立を図るために前記表面領域の厚みは20〜100μm、特に30〜50μmとすることが望ましい。
なお、サーメット1におけるビッカース硬度は表面領域内で最大値をとり、内部に向かって次第にビッカース硬度が低下していくことが望ましい。これにより、高い耐摩耗性と耐欠損性の両方を有することができる。
(製造方法)
次に、本発明のTiCN基サーメットの製造方法について説明する。
まず、平均粒径0.1〜1.2μm、特に0.2〜0.9μmのTiCN粉末と、平均粒径0.1〜2μmのTiN粉末、上述した固溶体金属の炭化物粉末、窒化物粉末または炭窒化物粉末のいずれか1種と、Co粉末および/またはNi粉末とを混合した混合粉末を調整する。
本発明によれば、上記TiCN原料粉末の平均粒径を0.1〜1.2μmの範囲に制御することが重要であり、この平均粒径が0.1μmより小さいと原料が凝集してサーメットが不均質な組織となり、逆に1.2μmを超えるとサーメットを上述した組織とすることができない。
そして、この混合粉末にバインダーを添加して、プレス成形、押出成形、射出成形等の公知の成形方法によって所定形状に成形する。
次に、上記成形体を、0.7℃/min〜2℃/minの昇温速度Aで室温から1150〜1250℃の焼成温度Aまで昇温し、1150〜1250℃から1400〜1500℃の焼成温度Bまで5℃/min〜15℃/minの昇温速度Bで昇温し、さらに、1500〜1600℃の焼成温度Cまで4℃/min〜14℃/minの昇温速度Bよりも遅い昇温速度Cで昇温して所定時間保持した後、不活性ガスを10〜150Pa充填した状態で降温する。
本発明によれば、上記焼成時の昇温速度、および降温時に所定量の不活性ガスを充填した状態で降温することが重要であり、以上の製造方法によって上述した組織のサーメットを作製することができる。
平均粒径0.7μm、または2μmのTiCN粉末、平均粒径1.5μmのTiN粉末、平均粒径2μmのTaC粉末、平均粒径1.5μmのNbC粉末、平均粒径1.1μmのWC粉末、平均粒径1.8μmのZrC粉末、平均粒径1.0μmのVC粉末、平均粒径2.4μmのNi粉末、および平均粒径1.9μmのCo粉末を表1に示す割合で調整した混合粉末をステンレス製ボールミルと超硬ボールを用いて、IPAにて湿式混合し、パラフィンを3重量%添加、混合した後、200MPaでCNMG120408にプレス成形し、表1に示す焼成条件で焼成した。なお、降温時にはHeガスを表1に示す量だけ注入した。
得られたサーメットをダイヤモンド砥石によって加工し、下記条件にて切削性能を評価した。また、各試料について走査型電子顕微鏡(SEM)観察を行い、7000倍の写真任意5箇所について市販の画像解析ソフトを用いて7mm×7mmの領域で画像解析を行い、硬質相(第1硬質相、第2硬質相)の存在状態を確認した。結果は表2に示した。
(切削条件)
切削評価1
切削方法:旋削 連続切削(耐摩耗性評価)
切削速度:230m/min
送り :0.25mm/rev
切込み :2.0mm
被削材 :SCM435
切削状態:湿式(エマルジョン)
切削時間:10分
評価項目:逃げ面摩耗幅(mm)
切削評価2
切削方法:旋削 断続切削(耐欠損性評価)
被削材:S45C、4本溝入り丸棒
切削速度:100m/min
送りおよび切削時間:0.1mm/revで10秒間切削後、送りを0.05mm/revずつ上げて各10秒間ずつ切削(最大送り0.5mm/revまで)
切込み:2mm
評価項目:欠損するまでの総切削時間
切削状態:湿式(エマルジョン)
Figure 2009019276
Figure 2009019276
表1、2より、本発明品である試料No.1〜12では、耐摩耗性と耐欠損性のともに優れた結果を示した。これに対して、単純な焼成パターンで焼成した試料No.13では、表面に所定の表面領域が形成されず、耐摩耗性および耐欠損性がともに低下した。また、焼成温度Cが1600℃を超え、降温時に不活性ガスを大量に導入した試料No.14、およびTiCN原料粒径が1.2μmを超える試料No.15では第1または第2硬質相の平均粒径が内部および表面領域ともに所定の範囲を超えてしまい耐欠損性が低下した。さらに、昇温速度Bが4℃/minより遅く、焼成温度Cが1600℃を超え、降温時に不活性ガスを導入しなかった試料No.16では第1硬質相の面積比率が内部において少なくなり、耐欠損性が低下した。また、昇温速度が14℃/minよりも速く、焼成温度Cが1500℃よりも低い試料No.17では表面部の第2硬質相の粒径が小さく、かつ表面部の第1硬質相の占める割合が多く、耐摩耗性が低下した。また、焼成温度Aまで5℃/minで昇温した試料No.18では内部と表面における第1硬質相の面積比率が多すぎて耐摩耗性が低下した。さらにまた、昇温速度Aが0.7℃/minより遅く、焼成温度Cが1600℃より高い試料No.19では表面における第1硬質相の粒径が大きく、かつ第2硬質相の粒径が小さいため、耐摩耗性が低下した。
本発明のTiCN基サーメットの内部についての走査型電子顕微鏡写真の模写図である。 本発明のTiCN基サーメットの表面付近についての走査型電子顕微鏡写真の模写図である。
符号の説明
1:TiCN基サーメット
2:硬質相
3:結合相
4:芯部
5:周辺部

Claims (2)

  1. TiCNとTi以外の周期律表IVa、VaおよびVIa族の金属の中から選択される少なくとも1種の金属の炭化物、窒化物および炭窒化物の少なくとも一部とが固溶してなる硬質相を、Coおよび/またはNiの結合相1〜30重量%にて結合してなるTiCN基サーメットであって、該TiCN基サーメット任意断面の走査型電子顕微鏡写真(SEM)において、前記硬質相が黒色の第1硬質相と灰白色の第2硬質相とからなり、前記第1硬質相が金属成分としてTiを80重量%以上含有するとともに、前記灰白色の第2硬質相が前記第1硬質相に対してTi以外の周期律表IVa、VaおよびVIa族の金属の中から選択される少なくとも1種の金属を多く含有し、前記サーメット内部における第1硬質相の平均粒径d1inが0.05〜0.5μmで、前記サーメット内部の全体に占める第1硬質相の面積比率S1inが40〜80面積%からなり、かつ前記サーメット内部における前記第2硬質相の平均粒径d2inが0.6〜2μmで、前記サーメット内部の全体に占める第2硬質相の面積比率S2inが5〜40面積%からなるとともに、前記サーメット表面に前記第1硬質相の平均粒径d1sfが0.3〜1μmでd1inより大きく、前記サーメット表面部の全体に占める第1硬質相の面積比率S1sfが5〜40面積%からなり、かつ前記サーメット表面における前記第2硬質相の平均粒径d2sfが1〜3μmでd2inより大きく、前記サーメット表面部の全体に占める第2硬質相の面積比率S2sfが50〜80面積%からなる表面領域が存在することを特徴とするTiCN基サーメット。
  2. 前記灰白色の第2硬質相の中心に白色部が存在するとともに、前記サーメット内部における白色部の存在割合が前記サーメット表面における白色部の存在割合よりも多いことを特徴とする請求項1記載のTiCN基サーメット。
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