JP2012101288A - サーメットおよび被覆サーメット - Google Patents

サーメットおよび被覆サーメット Download PDF

Info

Publication number
JP2012101288A
JP2012101288A JP2010249267A JP2010249267A JP2012101288A JP 2012101288 A JP2012101288 A JP 2012101288A JP 2010249267 A JP2010249267 A JP 2010249267A JP 2010249267 A JP2010249267 A JP 2010249267A JP 2012101288 A JP2012101288 A JP 2012101288A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
tungsten carbide
cermet
area
area ratio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010249267A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5644388B2 (ja
Inventor
Daisuke Takezawa
大輔 竹澤
Yasuro Taniguchi
泰朗 谷口
Koji Hayashi
宏爾 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tungaloy Corp
Original Assignee
Tungaloy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tungaloy Corp filed Critical Tungaloy Corp
Priority to JP2010249267A priority Critical patent/JP5644388B2/ja
Publication of JP2012101288A publication Critical patent/JP2012101288A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5644388B2 publication Critical patent/JP5644388B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】従来よりも耐欠損性を高め、切削工具の寿命を長くすることができるサーメットを提供することを目的とする。
【解決手段】表面から内部に向って2〜200μmの厚さで、板状炭化タングステンを主成分とする炭化タングステン相と、鉄族金属を主成分とする結合相とからなる表面領域が形成され、表面領域よりも内部に、粒状炭化タングステンを主成分とする炭化タングステン相と、Ti、Wの炭化物、窒化物、炭窒化物およびこれらの相互固溶体の中から選ばれた少なくとも1種からなる硬質相と、鉄族金属を主成分とする結合相とからなる内部領域が形成されたサーメット。
【選択図】なし

Description

本発明は、サーメットおよび被覆サーメットに関するものである。
サーメットの従来技術として、サーメット表面部の硬度を高めて耐摩耗性を向上させたサーメットがある(例えば、特許文献1参照。)。
特許第2628200号公報
しかしながら、上記特許文献1の発明では、耐欠損性が不十分であり、切削工具として用いると工具寿命が短いという問題があった。本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、耐欠損性を高め、切削工具として用いると従来よりも切削工具の寿命を長くすることができるサーメットを提供することを目的とする。
本発明は上記の課題を解決するためになされ、その要旨は次のとおりである。
(1)表面から内部に向って2〜200μmの厚さで、板状炭化タングステンを主成分とする炭化タングステン相と、鉄族金属を主成分とする結合相とからなる表面領域が形成され、表面領域よりも内部に、粒状炭化タングステンを主成分とする炭化タングステン相と、Ti、Wの炭化物、窒化物、炭窒化物およびこれらの相互固溶体の中から選ばれた少なくとも1種からなる硬質相と、鉄族金属を主成分とする結合相とからなる内部領域が形成されたサーメット。
(2)硬質相がコアとリムからなる有芯構造のコアリム相を含む硬質相である(1)に記載のサーメット。
(3)表面領域の断面組織における、炭化タングステン相の面積率は75〜99面積%、結合相の面積率は1〜25面積%、これらの合計は100面積%であり、内部領域の断面組織における、炭化タングステン相の面積率は10〜90面積%、硬質相の面積率は5〜75面積%、結合相の面積率は5〜25面積%、これらの合計は100面積%である(1)または(2)に記載のサーメット。
(4)表面領域と内部領域の間に、表面領域の直下から内部に向って2〜500μmの厚さがあり、炭化タングステン相と硬質相と結合相とからなり、サーメットの断面組織における、硬質相のコアリム相のリムの面積率が内部領域にある硬質相のコアリム相のリムの面積率よりも増加し、硬質相のコアリム相のコアの面積率が内部領域にある硬質相のコアリム相のコアの面積率よりも減少し、炭化タングステン相の面積率が内部領域にある炭化タングステン相の面積率よりも減少した中間領域が形成された(2)または(3)に記載のサーメット。
(5)中間領域の断面組織における、炭化タングステン相の面積率は0〜80面積%、硬質相の面積率は20〜80面積%、結合相の面積率は0〜15面積%、これらの合計は100面積%である(1)〜(4)のいずれかに記載のサーメット。
(6)サーメットの表面からX線回折測定したときのWC(001)面のピーク強度h(001)とWC(100)面のピーク強度h(100)は、(h(001)/h(100))≧0.6を満足し、サーメットの内部領域をX線回折測定したときのWC(001)面のピーク強度h(001)とWC(100)面のピーク強度h(100)は(h(001)/h(100))<0.6を満足する(1)〜(5)のいずれかに記載のサーメット。
(7)炭化タングステンの最長辺に平行な直線で炭化タングステンを横切る直線の最大長さをA(μm)と表し、炭化タングステンの最長辺に垂直な直線で炭化タングステンを横切る直線の最大長さをB(μm)と表したとき、Bに対するAの比(A/B)が2以上であり、かつ、AとBとを乗じた値C(C=A×B)が2×10-122以上である炭化タングステンが表面領域に含まれる(1)〜(6)のいずれかに記載のサーメット。
(8)(1)〜(7)のいずれかに記載のサーメットの表面に、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Al、Siの金属、炭化物、窒化物、酸化物およびこれらの相互固溶体の中から選ばれた少なくとも1種の被膜を被覆した被覆サーメット。
本発明のサーメットは、サーメットの表面側に形成された表面領域と、その表面領域よりも内部に形成された内部領域とを含む。本発明のサーメットは、表面領域と内部領域との間に中間領域が形成されてもよい。
本発明の内部領域は、粒状炭化タングステンを主成分とする炭化タングステン相と、Ti、Wの炭化物、窒化物、炭窒化物およびこれらの相互固溶体の中から選ばれた少なくとも1種からなる硬質相と、鉄族金属を主成分とする結合相とからなる。
本発明において粒状炭化タングステンとは、断面組織における、炭化タングステンの最長辺に平行な直線で炭化タングステンを横切る直線の最大長さをA(μm)と表し、炭化タングステン相の最長辺に垂直な直線で炭化タングステン相を横切る直線の最大長さをB(μm)と表したとき、Bに対するAの比(A/B)が2未満の炭化タングステンを意味する。なお、本発明において、粒状炭化タングステンを主成分とする炭化タングステン相とは、断面組織において、炭化タングステン全体の面積に対する粒状炭化タングステンの面積の割合が51面積%以上である炭化タングステン相を意味する。
本発明の硬質相は、Ti、Wの炭化物、窒化物、炭窒化物およびこれらの相互固溶体の中から選ばれた少なくとも1種からなる。具体的には、TiC、TiN、TiCN、(TiW)C、(TiW)N、(TiW)CNなどを挙げることができる。硬質相は、TiC、TiN、TiCN、(TiW)C、(TiW)N、(TiW)CNなどの単一相のみからなる場合よりも、TiC、TiN、TiCNなどのコアと(TiW)C、(TiW)N、(TiW)CNなどのリムとから構成された有芯構造のコアリム相を含むと、耐摩耗性および耐欠損性が向上するため、さらに好ましい。
本発明において鉄族金属を主成分とする結合相とは、Co、NiおよびFeの少なくとも1種、または、Co、NiおよびFeの少なくとも1種にTiおよびWの少なくとも1種を30質量%未満固溶させたものである。その中でも、CoおよびNiの1種または2種を主成分とする結合相であると、機械的強度が向上するのでさらに好ましく、その中でもCoを主成分とする結合相であると、サーメットと被膜との密着性が向上するのでさらに好ましい。
本発明の表面領域は、表面から内部に向って2〜200μmの厚さがあり、板状炭化タングステンを主成分とする炭化タングステン相と、鉄族金属を主成分とする結合相とからなる。
本発明において板状炭化タングステンとは、断面組織における、炭化タングステンの最長辺に平行な直線で炭化タングステンを横切る直線の最大長さをA(μm)と表し、炭化タングステン相の最長辺に垂直な直線で炭化タングステン相を横切る直線の最大長さをB(μm)と表したとき、Bに対するAの比(A/B)が2以上の炭化タングステンを意味する。なお、本発明において板状炭化タングステンを主成分とする炭化タングステン相とは、断面組織において、炭化タングステン全体の面積に対する板状炭化タングステンの面積の割合が51面積%以上である炭化タングステン相を意味する。具体的には、炭化タングステンのAとBは、断面組織を走査型電子顕微鏡で3000倍に拡大し、34μm×24μmの長方形の断面組織写真から測定することができる。
本発明の表面領域の厚さが2μm未満になると、サーメットの耐欠損性を高める効果が十分に得られず、本発明の表面領域の厚さが200μmを超えて厚くなるとサーメットの耐摩耗性が低下するので、本発明の表面領域の厚さを2〜200μmの範囲とした。
本発明の表面領域の断面組織における、炭化タングステン相の面積率は75〜99面積%、結合相の面積率は1〜25面積%であって、これらの合計は100面積%であり、内部領域の断面組織における、炭化タングステン相の面積率は10〜90面積%、硬質相の面積率は5〜75面積%、結合相の面積率は5〜25面積%であって、これらの合計は100面積%であると好ましい。これは、表面領域の断面組織における、炭化タングステン相の面積率が75面積%未満になり結合相の面積率が25面積%を超えて多くなるとサーメットの耐摩耗性が低下し、炭化タングステン相の面積率が99面積%を超えて多くなり結合相の面積率が1面積%未満になると耐欠損性が低下するためである。また、内部領域の断面組織における、炭化タングステン相の面積率が10面積%未満になると耐欠損性が低下し、炭化タングステン相の面積率が90面積%を超えて多くなると耐摩耗性が低下し、硬質相の面積率が5面積%未満になると耐摩耗性が低下し、硬質相の面積率が75面積%を超えて多くなると耐欠損性が低下し、結合相の面積率が5面積%未満になると耐欠損性が低下し、結合相の面積率が25面積%を超えて多くなると耐摩耗性が低下するためである。
本発明のサーメットにおいて、表面領域と内部領域の間に、表面領域の直下から内部に向って2〜500μmの厚さがあり、炭化タングステン相と硬質相と結合相とからなり、サーメットの断面組織における、硬質相のコアリム相のリムの面積率が内部領域にある硬質相のリムの面積率よりも増加し、硬質相のコアリム相のコアの面積率が内部領域にある硬質相のコアリム相のコアの面積率よりも減少し、炭化タングステン相の面積率が内部領域にある炭化タングステン相の面積率よりも減少した中間領域が形成されると、耐摩耗性が向上するので、さらに好ましい。中間領域の厚さが2μm以上になるとさらに耐摩耗性を向上させる効果が得られるが、中間領域の厚さが500μmを超えて厚くなると耐欠損性が低下する傾向を示す。
本発明の中間領域の断面組織における、炭化タングステン相の面積率は0〜80面積%、硬質相の面積率は20〜100面積%、結合相の面積率は0〜15面積%であり、これらの合計は100面積%であると耐摩耗性が向上するので、さらに好ましい。これは、中間領域の断面組織における、炭化タングステン相の面積率は80面積%が超えて多くなると耐摩耗性が低下し、硬質相の面積率が20面積%未満になると耐摩耗性が低下し、結合相の面積率が15面積%を超えて多くなると耐摩耗性が低下するためである。
本発明のサーメットの表面をX線回折測定したときのWC(001)面のピーク強度h(001)とWC(100)面のピーク強度h(100)は、(h(001)/h(100))≧0.6を満足し、本発明のサーメットの内部領域をX線回折測定したときのWC(001)面のピーク強度h(001)とWC(100)面のピーク強度h(100)は(h(001)/h(100))<0.6を満足すると、耐欠損性が向上するので、さらに好ましい。本発明の表面領域に多く含まれる板状炭化タングステンは、(001)面が優先的に成長したもので、表面領域の(h(001)/h(100))の比は、粒状炭化タングステンを多く含む内部領域の(h(001)/h(100))の比よりも高くなる。具体的には、サーメットの表面にCu−Kα線を照射して、2θ/θ法により表面をX線回折測定したときのWC(001)面のピーク強度h(001)およびWC(100)面のピーク強度h(100)を測定して、表面領域の(h(001)/h(100))の比を求めることができる。また、表面領域および中間領域を研削や鏡面研磨などで除去して得られた内部領域にCu−Kα線を照射して、2θ/θ法により内部領域をX線回折測定したときのWC(001)面のピーク強度h(001)およびWC(100)面のピーク強度h(100)を測定して、内部領域の(h(001)/h(100))の比を求めることができる。
炭化タングステンの最長辺に平行な直線で炭化タングステンを横切る直線の最大長さをA(μm)と表し、炭化タングステンの最長辺に垂直な直線で炭化タングステンを横切る直線の最大長さをB(μm)と表したとき、Bに対するAの比(A/B)が2以上であり、かつ、AとBとを乗じた値C(C=A×B)が2×10-122以上である炭化タングステンが表面領域に含まれると、耐欠損性が向上するので、さらに好ましい。
本発明のサーメットの表面に、PVD法やCVD法によりTi、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Al、Siの金属、炭化物、窒化物、酸化物およびこれらの相互固溶体の中から選ばれた少なくとも1種の被膜を被覆した被覆サーメットは耐摩耗性に優れる。本発明の被膜としては、具体的に、TiN、TiC、TiCN、TiCNO、TiAlN、TiSiN、AlCrN、Al23などを挙げることができる。被膜の総膜厚の平均値は0.1μm以上になると耐摩耗性が向上し、30μmを超えて厚くなると耐欠損性が低下する傾向が見られるので、0.1〜30μmが好ましい。
本発明のサーメットを製造する方法としては、
(A)TiN、TiCN、金属元素がTiおよびWである炭化物、窒化物、炭窒化物およびこれらの相互固溶体の中の少なくとも1種:50〜80体積%と、WC:15〜30体積%と、鉄族金属:5〜20体積%とからなり合計で100体積%となる混合物を準備する混合工程と、
(B)混合物を非酸化雰囲気中で常温から1150〜1350℃の第1加熱温度まで昇温させる第1昇温工程と、
(C)混合物を窒素雰囲気中で1150〜1350℃の第1加熱温度から1450〜1650℃の第2加熱温度まで圧力2kPa以上の窒素雰囲気中で昇温させる第2昇温工程と、
(D)混合物を1450〜1650℃の第2加熱温度にて第2昇温工程よりも低い圧力の窒素雰囲気中または真空中で保持する保持工程と、
(E)混合物を1450〜1650℃の第2加熱温度から1000〜1300℃の第1冷却温度まで保持工程よりも低い圧力の窒素雰囲気中または真空中で冷却する第1冷却工程と、
(F)混合物を1000〜1300℃の第1冷却温度から常温に冷却する第2冷却工程と
を含むサーメットの製造方法により得ることができる。
第1昇温工程において、混合物を非酸化雰囲気中で昇温させることにより混合物の酸化を防いでいる。非酸化雰囲気として具体的には、真空、窒素雰囲気、不活性雰囲気、水素雰囲気などを挙げることができる。第2昇温工程における窒素雰囲気の圧力は2kPa以上であるが、窒素雰囲気の圧力が100kPaを超えて高くなるとサーメットの焼結性が低下する傾向を示すので、第2昇温工程における窒素雰囲気の圧力は2〜100kPaであると好ましい。
本発明のサーメットの具体的な製造方法としては、以下の方法が挙げられる。TiN、TiCN、金属元素がTiおよびWである炭化物、窒化物、炭窒化物およびこれらの相互固溶体の中の少なくとも1種の粉末と、WC粉と、鉄族金属の粉末を用意する。これらの粉末は、市販のものまたは固溶化高温熱処理により調製されたものであり、その平均粒径等は特に制限されないが、例えば、米国材料試験協会(ASTM)規格B330に記載のフィッシャー法(Fisher Sub-Sieve Sizer(FSSS))により測定した平均粒径が0.1〜10μmであることが好ましく、さらに好ましくは0.5〜8μmである。これらの粉末を所定比率に秤量し、溶媒とともに湿式ボールミルにて混合し、混合後に溶媒を蒸発させて混合物を得る。得られた混合物にパラフィン等の成形用ワックスを添加して所定の形状に成形する。なお、所定の形状に成形する方法としては、プレス成形、押出成形、射出成形などを挙げることができる。成形した混合物を焼結炉に入れて、真空中で350〜500℃まで昇温してワックスを除去させた後、真空中または窒素雰囲気で350〜500℃から1150〜1350℃の第1加熱温度まで昇温させる。さらに、混合物を1150〜1350℃の第1加熱温度から1450〜1650℃の第2加熱温度まで圧力2kPa以上の窒素雰囲気中で昇温させ、1450〜1650℃の第2加熱温度にて、第2加熱温度まで昇温させる昇温工程よりも低い圧力の窒素雰囲気中または真空中で10〜60分間保持する。その後、第2加熱温度まで昇温させる工程よりも低い圧力の窒素雰囲気中または真空中で1000〜1300℃の第1冷却温度まで冷却し、その後、常温まで冷却すると本発明のサーメットを製造することができる。
本発明のサーメットおよび被覆サーメットは耐摩耗性と耐欠損性に優れる。本発明のサーメットおよび被覆サーメットは、切削工具として用いると切削工具の寿命を長くするという効果を奏する。
サーメットの原料粉末として、平均粒径4.3μmのTi(C0.50.5)粉、平均粒径3.2μmのTi(C0.30.7)粉、平均粒径1.5μmのTiN粉、平均粒径1.5μmの(Ti0.90.1)(C0.50.5)粉、平均粒径1.5μmのWC粉、平均粒径2.0μmのW粉、平均粒径6μmの黒鉛粉(Gと記す)、平均粒径1.0μmの(W,Ti)C粉(重量比でWC:TiC=70:30)、平均粒径3.2μmのMo2C粉、平均粒径1.5μmのTaC粉、平均粒径1.1μmのNbC粉、平均粒径3.1μmのZrC粉、平均粒径1.4μmのCr32粉、平均粒径1.4μmのCo粉、平均粒径1.3μmのNi粉を用意した。これらを用いて表1に示す配合組成に秤量した。
Figure 2012101288
秤量した原料粉末を溶媒とともに湿式ボールミルにより混合した。なお、スラリー状の混合物の総重量に対して1〜2重量%のパラフィンを混合時に入れた。湿式ボールミル後に溶媒を蒸発させた混合物を、焼結後の大きさがISO規格TNMG160408のインサート形状になるようにプレス成形した。
発明品1〜5および比較品1については、プレス成形した混合物を焼結炉に入れて、真空中で常温から450℃まで徐々に昇温してパラフィンを蒸発させた後、真空中で450℃から1220℃の第1加熱温度まで昇温させた。さらに、混合物を1220℃の第1加熱温度から1530℃の第2加熱温度まで圧力10kPaの窒素雰囲気中にて昇温させ、さらに1530℃の第2加熱温度にて圧力10.0Paの真空中で60分間保持した後、1530℃の第2加熱温度から1200℃の第1冷却温度まで圧力10.0Paの真空雰囲気中にて冷却させ、さらに1200℃の第1冷却温度から常温まで圧力250kPaのアルゴン雰囲気中にて冷却した。
比較品2については、プレス成形した混合物を焼結炉に入れて、真空中で常温から450℃まで徐々に昇温してパラフィンを蒸発させた後、真空中で450℃から1300℃の第1加熱温度まで昇温させた。さらに、混合物を1300℃の第1加熱温度から1450℃の第2加熱温度まで圧力10kPaのアルゴン雰囲気中で昇温させ、さらに1450℃の第2加熱温度にて圧力10kPaのアルゴン雰囲気中で60分間保持した。その後、真空中で1450℃の第2加熱温度から常温まで冷却した。
比較品3については、プレス成形した混合物を焼結炉に入れて、真空中で常温から500℃まで徐々に昇温してパラフィンを蒸発させた後、真空中で500℃から1200℃の第1加熱温度まで昇温させた。さらに、混合物を1200℃の第1加熱温度から1530℃の第2加熱温度まで圧力0.1kPaの窒素雰囲気中で昇温させ、さらに1530℃の第2加熱温度にて圧力0.1kPaの窒素雰囲気中で60分間保持した後、1530℃の第2加熱温度から1200℃の第1冷却温度まで圧力0.1kPaの窒素雰囲気中にて冷却させ、さらに真空中で1200℃の第1冷却温度から常温まで冷却した。
比較品4については、プレス成形した混合物を焼結炉に入れて、真空中で常温から450℃まで徐々に昇温してパラフィンを蒸発させた後、真空中で450℃から1420℃まで昇温させ、さらに1420℃にて真空中で60分間保持した後、真空中で1420℃から常温まで冷却した。
得られたサーメットの断面組織から走査型電子顕微鏡付属のEDSおよび透過型電子顕微鏡付属のEDSを用いて表面領域、中間領域および内部領域に含まれる各相の組成を分析した。また、サーメットの断面組織写真から画像処理ソフトImage Pro−Plusを用いて表面領域、中間領域および内部領域に含まれる各相の面積率を測定した。さらに、サーメットの断面組織から走査型電子顕微鏡により表面領域、中間領域および内部領域に含まれる炭化タングステン相の形状を調べた。得られた結果は、表2〜10に示した。ここで、表面領域とはサーメットの表面近傍にある、炭化タングステン相と結合相とからなる領域のことであり、内部領域とは、表面領域よりも内部にある、炭化タングステン相と硬質相と結合相とからなる領域のことである。また、表面領域と内部領域との間に中間領域が形成される場合がある。中間領域は、炭化タングステン相と硬質相と結合相とからなり、サーメットの断面組織における、硬質相のコアリム相のリムの面積率が内部領域にある硬質相のコアリム相のリムの面積率よりも増加し、硬質相のコアリム相のコアの面積率が内部領域にある硬質相のコアリム相のコアの面積率よりも減少し、炭化タングステン相の面積率が内部領域にある炭化タングステン相の面積率よりも減少した領域である。中間領域においては、表面側から内部側に向かって各相の組成と面積率が漸減または漸増しているので、中間領域の表面側と中間領域の内部側における各相の組成と面積率を表2〜7に示した。また、発明品1〜5、比較品1〜4に含まれる炭化タングステン相の組成はWCのみであったので、以下、発明品1〜5、比較品1〜4のサーメットに含まれる炭化タングステン相はWC相と記載した。
Figure 2012101288
Figure 2012101288
Figure 2012101288
Figure 2012101288
Figure 2012101288
Figure 2012101288
Figure 2012101288
Figure 2012101288
Figure 2012101288
また、得られたサーメットの表面領域、中間領域および内部領域の断面組織を走査型電子顕微鏡にて観察し、3000倍に拡大して長さ34μm×幅24μmの長方形の断面組織写真を撮影し、画像処理ソフトImage Pro−Plusを用いて、表面領域、中間領域および内部領域の断面組織を含まれるWC相について、WC相全体の面積に対する、Bに対するAの比(A/B)が2以上である板状WCの面積率と、WC相全体の面積に対する、Bに対するAの比(A/B)が2未満である粒状WCの面積率とを測定した。その結果を表11に示す。
Figure 2012101288
得られたサーメットの逃げ面側の表面に対してCu−Kα線を用いたX線回折測定を行って、WC(100)面のピーク強度に対するWC(001)面のピーク強度比(h(001)/h(100))を測定した。また、得られたサーメットの表面から深さ方向に2mmまで研削し、さらに鏡面研磨してサーメット内部領域の鏡面研磨面を得た。内部領域の鏡面研磨面に対してCu−Kα線を用いたX線回折測定を行って、内部領域のWC(100)面のピーク強度に対するWC(001)面のピーク強度比(h(001)/h(100))を測定した。その結果を表12に示す。
Figure 2012101288
サーメットの表面領域と内部領域の断面組織を走査型電子顕微鏡により3000倍に拡大した長さ34μm×幅24μmの長方形の断面組織について、WC相の最も長い辺に平行な直線でWC相を横切る直線の最大長さをA(μm)と表し、炭化タングステンの最長辺に垂直な直線で炭化タングステンを横切る直線の最大長さをB(μm)と表したとき、Bに対するAの比(A/B)が2以上であり、かつ、AとBとを乗じた値C(C=A×B)が2×10-122以上であるWC相の有無を調べた。各試料の表面領域と内部領域の34μm×24μmの断面組織写真中に、(A/B)が2以上であり、かつ、Cが2×10-122以上であるWC相が含まれているときは表13に○印で表し、写真の中に含まれていないときは表13に×印で表した。
Figure 2012101288
ISO規格TNMG160408形状の発明品1〜5、比較品1〜4のサーメットの拘束面に研削を施し、刃先にホーニングを施した。さらに膜構成が、(基材側)平均膜厚1.0μmTiN−平均膜厚8.0μmTi(C,N)−平均膜厚0.5μmTi(C,N,O)−平均膜厚1.5μmAl23−平均膜厚0.2μmTiN(表面側)、総膜厚の平均値が11.2μmである被膜をCVD法により被覆した。CVD被覆して得られた被覆サーメットを用いて切削試験1,2を行った。
[切削試験1]
耐欠損性評価試験
試料形状:TNMG160408
被削材:S45C(形状:円柱に4本の溝を入れた略円柱状)
切削速度:150m/min
切り込み:2.0mm
送り量:0.25mm/rev
雰囲気:湿式切削
試験回数:3回
寿命の判定基準:欠損するまでの衝撃回数を寿命とする。なお、衝撃回数が25000回になるまでに欠損しない場合は、その時点で試験を終了する。
Figure 2012101288
[切削試験2]
耐摩耗性評価試験
試料形状:TNMG160408
被削材:S45C(形状:円柱)
切削速度:200m/min
切り込み:2.0mm
送り量:0.25mm/rev
雰囲気:湿式切削
寿命の判定基準:欠損したとき、または、最大逃げ面摩耗量VBmaxが0.3mm以上になったときを寿命とする。
Figure 2012101288
切削試験1、2の結果を点数化した。すなわち、切削試験1の衝撃回数について、25000回以上を3点、20000回以上25000回未満を2点、15000回以上20000回未満を1点、15000回未満を0点とし、1回目から3回目までの結果を平均した。また、切削試験2の加工長について、4.5km以上を3点、3.0km以上4.5km未満を2点、1.5km以上3.0km未満を1点、1.5km未満を0点とした。切削試験1の点数の平均値と切削試験2の点数とを合計し、その値を総合評価の結果とした。点数が大きいほど切削性能に優れる。得られた総合評価の結果を表16に示した。
Figure 2012101288
発明品の総合評価はすべて5点以上となり、総合評価において比較品よりも優れることが分かる。

Claims (8)

  1. 表面から内部に向って2〜200μmの厚さで、板状炭化タングステンを主成分とする炭化タングステン相と、鉄族金属を主成分とする結合相とからなる表面領域が形成され、表面領域よりも内部に、粒状炭化タングステンを主成分とする炭化タングステン相と、Ti、Wの炭化物、窒化物、炭窒化物およびこれらの相互固溶体の中から選ばれた少なくとも1種からなる硬質相と、鉄族金属を主成分とする結合相とからなる内部領域が形成されたサーメット。
  2. 硬質相はコアとリムからなる有芯構造のコアリム相を含む請求項1に記載のサーメット。
  3. 表面領域の断面組織における、炭化タングステン相の面積率は75〜99面積%、結合相の面積率は1〜25面積%、これらの合計は100面積%であり、内部領域の断面組織における、炭化タングステン相の面積率は10〜90面積%、硬質相の面積率は5〜75面積%、結合相の面積率は5〜25面積%、これらの合計は100面積%である請求項1または2に記載のサーメット。
  4. 表面領域と内部領域の間に、表面領域の直下から内部に向って2〜500μmの厚さがあり、炭化タングステン相と硬質相と結合相とからなり、サーメットの断面組織における、硬質相のコアリム相のリムの面積率が内部領域にある硬質相のコアリム相のリムの面積率よりも増加し、硬質相のコアリム相のコアの面積率が内部領域にある硬質相のコアリム相のコアの面積率よりも減少し、炭化タングステン相の面積率が内部領域にある炭化タングステン相の面積率よりも減少した中間領域が形成された請求項2または3に記載のサーメット。
  5. 中間領域の断面組織における、炭化タングステン相の面積率は0〜80面積%、硬質相の面積率は20〜100面積%、結合相の面積率は0〜15面積%、これらの合計は100面積%である請求項1〜4のいずれか1項に記載のサーメット。
  6. サーメットの表面をX線回折測定したときのWC(001)面のピーク強度h(001)とWC(100)面のピーク強度h(100)は、(h(001)/h(100))≧0.6を満足し、サーメットの内部領域をX線回折測定したときのWC(001)面のピーク強度h(001)とWC(100)面のピーク強度h(100)は(h(001)/h(100))<0.6を満足する請求項1〜5のいずれか1項に記載のサーメット。
  7. 炭化タングステンの最長辺に平行な直線で炭化タングステンを横切る直線の最大長さをA(μm)と表し、炭化タングステンの最長辺に垂直な直線で炭化タングステンを横切る直線の最大長さをB(μm)と表したとき、Bに対するAの比(A/B)が2以上であり、かつ、AとBとを乗じた値C(C=A×B)が2×10-122以上である炭化タングステンが表面領域に含まれる請求項1〜6のいずれか1項に記載のサーメット。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のサーメットの表面に、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Al、Siの金属、炭化物、窒化物、酸化物およびこれらの相互固溶体の中から選ばれた少なくとも1種の被膜を被覆した被覆サーメット。
JP2010249267A 2010-11-08 2010-11-08 サーメットおよび被覆サーメット Active JP5644388B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010249267A JP5644388B2 (ja) 2010-11-08 2010-11-08 サーメットおよび被覆サーメット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010249267A JP5644388B2 (ja) 2010-11-08 2010-11-08 サーメットおよび被覆サーメット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012101288A true JP2012101288A (ja) 2012-05-31
JP5644388B2 JP5644388B2 (ja) 2014-12-24

Family

ID=46392332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010249267A Active JP5644388B2 (ja) 2010-11-08 2010-11-08 サーメットおよび被覆サーメット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5644388B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020055050A (ja) * 2018-09-28 2020-04-09 三菱マテリアル株式会社 硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性を発揮する表面被覆TiN基サーメット製切削工具

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0929508A (ja) * 1995-07-12 1997-02-04 Toshiba Tungaloy Co Ltd 強靭性表面被覆超硬合金
JP2628200B2 (ja) * 1988-09-27 1997-07-09 京セラ株式会社 TiCN基サーメットおよびその製法
JPH09239605A (ja) * 1996-03-04 1997-09-16 Ngk Spark Plug Co Ltd TiCN基サーメット工具とその製造方法
JP2009019276A (ja) * 2008-08-25 2009-01-29 Kyocera Corp TiCN基サーメット
JP2009275237A (ja) * 2008-05-12 2009-11-26 Dijet Ind Co Ltd 超硬質合金
JP2010031308A (ja) * 2008-07-25 2010-02-12 Sumitomo Electric Ind Ltd サーメット

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2628200B2 (ja) * 1988-09-27 1997-07-09 京セラ株式会社 TiCN基サーメットおよびその製法
JPH0929508A (ja) * 1995-07-12 1997-02-04 Toshiba Tungaloy Co Ltd 強靭性表面被覆超硬合金
JPH09239605A (ja) * 1996-03-04 1997-09-16 Ngk Spark Plug Co Ltd TiCN基サーメット工具とその製造方法
JP2009275237A (ja) * 2008-05-12 2009-11-26 Dijet Ind Co Ltd 超硬質合金
JP2010031308A (ja) * 2008-07-25 2010-02-12 Sumitomo Electric Ind Ltd サーメット
JP2009019276A (ja) * 2008-08-25 2009-01-29 Kyocera Corp TiCN基サーメット

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020055050A (ja) * 2018-09-28 2020-04-09 三菱マテリアル株式会社 硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性を発揮する表面被覆TiN基サーメット製切削工具
JP7037121B2 (ja) 2018-09-28 2022-03-16 三菱マテリアル株式会社 硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性を発揮する表面被覆TiN基サーメット製切削工具

Also Published As

Publication number Publication date
JP5644388B2 (ja) 2014-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2011002008A1 (ja) サーメットおよび被覆サーメット
JP6703757B2 (ja) サーメット、及び切削工具
JP5454678B2 (ja) サーメットおよび被覆サーメット
WO2017191744A1 (ja) 超硬合金、及び切削工具
JP5807851B1 (ja) サーメット、および切削工具
JP5559575B2 (ja) サーメットおよび被覆サーメット
WO2012053237A1 (ja) 耐熱合金の切削加工で優れた耐欠損性を発揮するwc基超硬合金製切削工具および表面被覆wc基超硬合金製切削工具
WO2019116614A1 (ja) 超硬合金及び切削工具
JP7103565B1 (ja) 超硬合金およびそれを基材として含む切削工具
JP2004292842A (ja) サーメット
JP5381616B2 (ja) サーメットおよび被覆サーメット
JP5644388B2 (ja) サーメットおよび被覆サーメット
JP7388431B2 (ja) 超硬合金及びそれを基材として含む切削工具
JP6172382B2 (ja) サーメット工具
JP6380016B2 (ja) サーメット工具および被覆サーメット工具
JP2011088253A (ja) 耐熱塑性変形性に優れたwc基超硬合金製切削工具および表面被覆wc基超硬合金製切削工具
JP2016020538A (ja) 超硬合金及び切削工具
JP6770692B2 (ja) 超硬合金及び被覆超硬合金
WO2022172729A1 (ja) 超硬合金及びそれを基材として含む切削工具
JP7336062B2 (ja) 立方晶窒化硼素焼結体及び被覆立方晶窒化硼素焼結体
JP5888428B2 (ja) サーメット工具
JP2014077178A (ja) サーメットおよび被覆サーメット
WO2016114190A1 (ja) サーメット、切削工具、及びサーメットの製造方法
JPWO2019116614A1 (ja) 超硬合金及び切削工具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131001

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140919

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141007

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141020

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5644388

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250