JP2009017237A - 復号装置および復号方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタル放送を視聴する際などにおいてチャンネルの切り替え操作から画像の表示までにタイムラグが発生する。
【解決手段】放送波受像システム10の復号装置12に備えた、第1復調部14および第1復号部16からなる第1の処理系18および、第2復調部20および第2復号部22からなる第2の処理系24のうち一方は、ユーザがコントローラ30を用いて選択した、表示装置50に表示するチャンネルに対応する信号の復調・復号処理を行う。他方の処理系は、ユーザが次に選択するとチャンネル予測部32が予測したチャンネルに対応する信号の復調・復号処理を行う。予測したチャンネルをユーザが選択した場合、出力制御部26は表示装置50に出力する画像を生成するためのデータストリームの出力元を、当該チャンネルに対応した処理を行っていた処理系へと切り替える。
【選択図】図2

Description

本発明は放送波を復号する情報処理技術に関し、特に複数のチャンネルから選択されたチャンネルの画像を表示装置に表示させるための復号装置およびそれに適用される復号方法に関する。
近年の情報処理技術の発展により、映像、音楽、文字等を含むコンテンツ配信の環境も変化してきた。例えばテレビ放送の分野では衛星デジタル放送に加え地上デジタル放送の導入が本格化している。これによりユーザはより高品質、多機能なコンテンツを楽しむことができるようになった。デジタル放送では圧縮符号化された信号が配信されるため、番組を視聴するためにはそれを受信して復号する技術が必要となる。
一般的なデジタル放送のテレビ受像機は、放送波に含まれる複数のチャンネルに対応したテレビジョン信号から、ユーザが選択した一のチャンネルのテレビジョン信号を抽出し、復調・復号処理を施すことにより映像データおよび音声データを生成して出力する。ところがこのような複数チャンネルを含む放送波を受信する場合、あらかじめロードした一のコンテンツファイルを復号して再生するような情報処理とは異なり、所望の番組を探すなどの理由でユーザが頻繁にチャンネル切り替えを行うことが想定される。
したがってテレビ受像機では、チャンネル切り替えの動作に追随して切り替え後のチャンネルの画像データおよび音声データを生成し出力することが望ましい。ところが切り替え後のチャンネルの信号を受信し直してからデータが出力されるまでには様々な処理を経る必要があり、結果として切り替え指示からデータ出力までにはタイムラグが発生する。この問題は、テレビジョン信号のみならず、時間軸上で変化する連続したデータを複数種類同時に受信し、そこから一のデータを選択して再生する環境であればラジオ受信、オーディオ再生、実験データの観測等でも同様に起こりうる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、コストの増大を抑えつつ、放送波の受像時にチャンネル切り替えを円滑に行うことのできる技術を提供することにある。
本発明のある態様は復号装置に関する。この復号装置は、放送波に含まれる信号のうち、ユーザが選択したチャンネルを含む複数のチャンネルに対応する信号をそれぞれ復号してデータストリームを出力する複数の復号部と、ユーザが選択したチャンネルに対応するデータが接続装置へ最終的に出力されるように、複数の復号部が出力するデータストリームの出力先を制御する出力制御部と、ユーザがチャンネル選択の入力を行う都度、次に選択されるチャンネルを予測するチャンネル予測部と、を備え、複数の復号部のうち1つは、ユーザが選択したチャンネルに対応する信号を復号し、それ以外の復号部は、チャンネル予測部が予測したチャンネルに対応する信号を復号することを特徴とする。
ここで「復号部」が行う「復号」は、MPEG−TS(Transport Stream)のデコードなど一般的なデータストリームの復号処理以外に、信号抽出処理や伝送路復調処理など、放送波から最終的に出力するデータを生成するのに必要な処理のいずれを含んでもよいものとする。
本発明の別の態様は復号方法に関する。この復号方法は、放送波に含まれる信号のうち、ユーザが選択したチャンネルに対応する信号を復号して得られたデータを接続装置へ出力するのと並列に、次に選択されると予測したチャンネルに対応する信号を復号するステップと、予測したチャンネルをユーザが選択した際、接続装置へ出力するデータを、復号するステップにおいて当該予測したチャンネルに対応する信号を復号して得られたデータに切り替えるステップと、を含むことを特徴とする。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、チャンネル切替え時のタイムラグの発生を低コストで抑制することができる。
本実施の形態は、地上デジタルテレビジョン放送などの放送波を復号して表示装置に表示させる技術に係る。はじめに本実施の形態の特徴を明らかにするため、一般的なデジタル放送の復号処理について説明する。なおここで説明する処理手順および処理内容は本実施の形態を適用できる実施形態の一例であり、本実施の形態を限定するものではない。なおこれ以降の説明では理解を容易にするため、デジタル放送に含まれる画像データに係る処理についてのみ述べるが、同様の処理は音声データ、テキストデータなどにも同様に適用できる。
デジタル放送では一般的に、各チャンネルのデジタルデータにOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交波周波数分割多重)方式、MPEG−2による圧縮符号化および64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)変調が施され、配信される。デジタル放送を視聴するためのテレビ受像機側では、復調・復号装置によって各チャンネルに対応した周波数帯域の信号の復調処理および復号処理が行われ、生成された画像が表示装置に表示される。
この際、復調装置は、ユーザによるリモートコントローラ等の操作によるチャンネル選択の入力に応じて、選択されたチャンネルに対応した周波数帯域の信号を、バンドパスフィルタなどにより放送波より抽出する。そして抽出した信号に、アナログデジタル変換し、OFDM復号処理、QAM復号処理、誤り符号訂正処理などを施すことにより復調処理を行う。
その結果得られたデータストリームは、ストリームバッファに一時保存される。MPEG−2においては当該データストリームに、フレーム内符号化を行うIピクチャ(Intra-coded Picture)、過去のフレームを参照画像として順方向のフレーム間予測符号化を行うPピクチャ(Predicted Picture)、過去と未来のフレームを参照画像として双方向のフレーム間予測符号化を行うBピクチャ(Bi-directional Predicted Picture)が含まれる。それらのピクチャを復号装置が順次復号することにより、最終的に表示する画像のデータが取得できる。
このような一般的なテレビ受像機においては、ユーザがチャンネル選択の入力を行うたびに、新たに選択されたチャンネルに対応する周波数帯域の信号を放送波から抽出し復調、復号処理を行う。そのためチャンネル選択の入力を行ってから当該チャンネルの画像が表示されるまでにはそれらの処理によるタイムラグが発生する。特にMPEGのようなフレーム間予測による圧縮符号技術においては、最終的に表示する画像フレームを生成するために相関関係を有する複数のフレームデータを処理する必要があるため、そのタイムラグが看過できる程度を超える可能性がある。
図1は上述のような一般的なテレビ受像機におけるチャンネル選択の入力から画像の表示までのタイミングを模式的に示している。同図において横軸は共通の時間軸を表しており、上からチャンネル選択の入力、復調・復号装置における処理、および表示装置における表示の各タイミングを示している。まず時刻T1で「チャンネル1」を選択する入力がなされると(S1)、復調・復号装置は、当該チャンネルに対応する信号を放送波より抽出し、復調および復号処理を開始する。
しかし復調・復号装置において画像データが生成され表示装置に出力されるのは(S2)、時刻T1から時間Tdが経過してからとなる。これは上述のとおり画像データを生成するのに必要な処理を行ったり、Iピクチャのデータなど画像データの生成に必要なデータの到来を待ったりするのに時間を要するためである。結果的に「チャンネル1」の画像が表示装置に表示されるのは、時刻T1から時間Tdが経過した後となる。
同様に、時刻T2およびT3で「チャンネル2」および「チャンネル3」を選択する入力がそれぞれなされ、復調・復号装置において各チャンネルに対応する信号の復調および復号処理が開始されても、表示装置に当該チャンネルの画像が表示されるのは、時刻T2およびT3から時間Tdだけ遅延した時刻となる。多くの場合、タイムラグの時間Tdの期間においては、表示装置を何も表示しないブラックアウトの状態とすることにより、チャンネル選択の入力が受け付けられたことをユーザが認識できるようにしている。
しかしながら、このタイムラグの発生はユーザにとっては多大なストレスとなり得る。例えばユーザがチャンネルを短期間に連続的に変えて各チャンネルで何が放送されているかを把握したい場合、すなわちザッピングを行いたい場合、チャンネルを切り替える度にブラックアウトの状態が発生したのでは、ユーザが望む速度でのチャンネル切り替えが困難となりザッピングの効率が落ちる。そこで本実施の形態では、チャンネル切り替えから画像表示までのタイムラグの発生頻度を抑制し、ユーザにストレスを与えにくい復号手法を実現する。本手法は一般的なテレビ受像機の構成を概ねそのまま利用することができるため、実現にかかるコストの増大も抑えることができる。
具体的には、ユーザが選択したチャンネルに対応する信号を復調および復号する処理系の他に、次にユーザが選択すると予測されるチャンネルに対応する信号を同時に復調および復号する処理系を設ける。以後、前者を主処理系、後者を副処理系と呼ぶ。副処理系で復号された画像データは、対応するチャンネルをユーザが選択しない限り表示装置には表示されないが、本実施の形態では副処理系を投機的に動作させることにより、チャンネル切り替えの際のタイムラグの発生を可能な範囲で解消する。
近年のテレビ受像機やチューナーなどでは、視聴中の番組以外の番組、いわゆる裏番組を録画するなどの目的で、復調および復号処理を行う処理系を2つ以上搭載している場合が多い。例えばそれらの処理系のうちの1つを本実施の形態の主処理系とし、それ以外の処理系を本実施の形態の副処理系として機能させることにより、ハードウェアの追加を最小限に抑えつつタイムラグの軽減を図ることができる。ユーザが次に選択するであろうチャンネルを所定のアルゴリズムによって予測することにより、限られたリソースで効果的にタイムラグの発生を抑制する。具体的な予測手法は後に詳述する。
図2は本実施の形態における放送波受像システムの構成を示している。放送波受像システム10はアンテナ52、復号装置12、および表示装置50を含む。復号装置12はアンテナ52からデジタル放送などの放送波を受信し、復調および復号処理を施して画像データを生成し、表示装置50に出力する。表示装置50は復号装置12が出力した画像データを画像として表示する。なお復号装置12と表示装置50とは一体的に実現してもよいし、別個の装置として実現しケーブルで接続するようにしてもよい。
またアンテナ52をネットワークへの接続端子とし、ネットワークを介して配信されるコンテンツデータを取得する態様としてもよい。この場合、復号装置12が行う処理は以後述べる復調・復号処理から、コンテンツデータのデータ形式によって適宜変化することは当業者の理解するところである。
図2において様々な処理を行う機能ブロックとして記載される各要素は、ハードウェア的には、CPU、メモリ、その他のLSIで構成することができ、ソフトウェア的には、復号処理を実現するプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
復号装置12は第1復調部14および第1復号部16からなる第1の処理系18と、第2復調部20および第2復号部22からなる第2の処理系24とを含む。第1の処理系18と第2の処理系24は状況に応じて、上述の主処理系、副処理系としての機能が入れ替わる。すなわち、第1の処理系18と第2の処理系24の一方は、ユーザが選択したチャンネルに対応する信号を復調、復号し、他方は次に選択されると予測されたチャンネルに対応する信号を復調、復号し、それぞれのチャンネルのデータストリームを出力する。
第1復調部14と第2復調部20がそれぞれ行う処理は、受信する放送波がMPEG−2のデジタル放送であれば、上述の一般的なテレビ受像機において行われる復調処理でよい。また第1復号部16と第2復号部22がそれぞれ行う処理も、一般的なテレビ受像機において行われる復号処理でよい。そのため第1復調部14、第2復調部20、第1復号部16、第2復号部22は、一般的な復調・復号装置が備える複数の機能ブロック、バッファ、メモリなどを適宜含んでよいが、ここでは図示を省略している。一方、本実施の形態はそれに限らず、入力信号の符号化形式などによって処理内容を適宜決定してよい。
上述のとおり、第1の処理系18、第2の処理系24としては、テレビ受像機やチューナーなどに備えられている、表示用および録画用に設けられた2つの処理系を利用してもよいし、本実施の形態を実現する専用の処理系を2つ設けてもよい。また、復調部および復号部からなる処理系を3つ以上設けることにより、副処理系を2つ以上としてもよい。以後の説明では副処理系は1つとするが、2つ以上であっても同様の処理によって効果を得ることができる。
復号装置12はさらに、ユーザからのチャンネル選択の入力を受け付けるコントローラ30、第1の処理系18および第2の処理系24が処理対象とするチャンネルを制御する入力制御部28、ユーザが次に選択するチャンネルを予測するチャンネル予測部32、表示装置50への出力データを2つの処理系から出力されたデータストリームのいずれかに切り替える出力制御部26、表示装置50の表示方式に応じてデータストリームを変換するビデオデコーダ34、および予測したチャンネルに対応するデータストリームを一時保存するメモリ36を含む。
コントローラ30は一般的なテレビ受像機などで用いられるリモートコントローラの形を有していてよく、例えばチャンネル番号ごとに設けられたチャンネル番号指定選局ボタンや、チャンネル番号を昇順および降順にそれぞれ送る2つのボタンからなるアップダウン選局ボタンを含む。ただし本実施の形態はこれに限らず、チャンネル番号を入力するためのテンキーや、表示装置50に表示させた各チャンネルのサムネイル画像やチャンネル番号の一覧から選択を行うためのポインティングデバイスなどを含んでもよい。あるいはそれらのうち複数の入力手段を備えた装置でもよい。以後、ユーザがコントローラ30に対し入力する際に用いる各種の入力手段をコントローラ30の「モジュール」とも呼ぶ。
本実施の形態では基本的には、第1の処理系18と第2の処理系24とを、主処理系、副処理系として交互に利用する。入力制御部28は、コントローラ30がチャンネル選択の入力を受け付けるたびに、主処理系、副処理系となるべき処理系を入れ替え、出力制御部26にその結果を通知する。新たに選択されたチャンネルがそれまで副処理系で処理していたチャンネルと異なる場合、すなわち予測がはずれた場合は、当該処理系の処理対象を新たに選択されたチャンネルに設定し直したうえで主処理系と副処理系とを入れ替える。さらに、チャンネル選択の入力に係る情報をチャンネル予測部32に与えることにより次に選択されるチャンネルを予測させ、新たに副処理系となった処理系の処理対象として設定する。
チャンネル予測部32は、入力制御部28から得たチャンネル選択の入力に係る情報に基づき次に選択されるチャンネルを予測して、入力制御部28に通知する。ここで予測に用いられるチャンネル選択の入力に係る情報としては、新たに選択されたチャンネルの番号以外に、コントローラ30に備えられたモジュールのうち入力に用いられたモジュールの種別を用いてもよい。また選択されたチャンネルの履歴を記憶しておき、予測に用いてもよい。具体例については後に述べる。
出力制御部26は、第1の処理系18と第2の処理系24のうち入力制御部28が主処理系とした処理系から出力されたデータストリームをビデオデコーダ34へ出力し、副処理系とした処理系から出力されたデータストリームをメモリ36に出力する。入力制御部28が主処理系と副処理系とを入れ替えた場合は、それに対応するように各データストリームの出力先を入れ替える。これにより、最終的に表示する画像を生成するためのデータストリームの出力元を、第1の処理系18と第2の処理系24とで切り替える。
ビデオデコーダ34は、主処理系から出力制御部26を介して出力されたデータストリームに対し、表示装置50の信号方式に応じたカラーデコード、映像調整などの一般的なビデオデコード処理を施し、表示装置50へ画像データとして出力する。ビデオデコーダ34は、一般的なテレビ受像機などに搭載されているビデオデコーダによって実現してもよい。
メモリ36は副処理系から出力制御部26を介して出力されたデータストリームを所定量だけ一時保存する。例えばGOP(Group of Picture)単位で保存し、新たな1GOPが副処理系から出力されたら前の1GOPを破棄する。予測されたチャンネルをユーザが選択した場合は、一時的に、メモリ36に保存された当該チャンネルのデータから画像データを生成して表示させる。これにより次のデータストリームの出力を待つことなく、切り替え後のチャンネルの画像を遅延なく表示装置50に表示させることができる。
次に上述のような構成で実現される復号装置12の動作について説明する。図3は本実施の形態の復号装置12におけるチャンネル切り替え時の処理を含む処理手順を示している。同図ではフローの開始時点で少なくともユーザが選択した一のチャンネルに対応する信号を、第1の処理系18および第2の処理系24のいずれかが主処理系として復調、復号し、表示装置50に当該チャンネルの画像を表示しているものとする。
そのままチャンネル選択の入力がない状態で(S10のN)、副処理系が稼動中であれば(S12のY)、ユーザが最後にチャンネル選択の入力をコントローラ30に対し行ってから所定時間が経過したら(S14のY)、副処理系の動作を停止させる(S16)。ユーザがザッピングなどの目的で頻繁にチャンネル切り替えを行わない状況下では、チャンネル切り替え自体の頻度が低いためタイムラグの発生によってユーザにもたらされるストレスは少ないと考えられる。そのためこのような状況にあることを経過時間で判断し、副処理系を停止させることにより、タイムラグの発生抑制より消費電力の軽減を優先させる。
ここで「所定期間」は、ユーザが同じ番組をこれ以後も継続して視聴すると予測できる時間であり、チャンネル選択のタイミングと頻度の傾向を統計的に分析してあらかじめ設定してもよいし、個々のユーザの切り替え履歴から動的に判断して設定し直してもよい。
副処理系が稼動していない場合(S12のN)はチャンネル選択の入力がない限り(S10のN)そのままの状態を維持する。副処理系が稼動していて(S12のY)、最後のチャンネル選択の入力から所定時間が経過していない場合(S14のN)は、チャンネル選択の入力があるまでその状態を維持するとともに経過時間の測定を続ける(S10のN、S12のY、S14のN)。
このような状況でユーザがコントローラ30に対しチャンネル選択の入力を行ったとき(S10のY)、副処理系が稼動中であれば(S18のY)、当該副処理系では予測されたチャンネルの復調・復号処理が行われている。この予測したチャンネルが、S10においてユーザが選択したチャンネルと同一であった場合は(S20のY)、入力制御部28は主処理系と副処理系とを入れ替えるよう、出力制御部26に通知する(S22)。
例えばそれまで第1の処理系18が主処理系、第2の処理系24が副処理系であった場合、入力制御部28は第1の処理系18を副処理系、第2の処理系24を主処理系する。この際、自らに備えられたレジスタ(図示せず)などにその情報を書き込んで記憶するとともに、出力制御部26にその旨を通知する。このとき出力制御部26は上述のとおり、新たに主処理系となった第2の処理系24から出力されたデータストリームをビデオデコーダ34に入力し、新たに副処理系となった第1の処理系18から出力されたデータストリームをメモリ36に保存するように切り替え処理を行う。同時に切り替えのごく初期にはメモリ36に保存されたデータを読み出し画像データに変換するようビデオデコーダ34を制御する。これにより表示装置50には、新たにに選択されたチャンネルの画像データが即座に出力されることになる。
一方、入力制御部28は、S10において選択されたチャンネルの番号、チャンネル選択の入力に用いられたコントローラ30内のモジュールなどの情報をチャンネル予測部32に提供し、チャンネル予測部32はそれに基づき次に選択されるチャンネルを予測する(S24)。そして入力制御部28は、予測されたチャンネルの番号を新たに副処理系となった処理系、上述の例では第1の処理系18に対し設定することにより、当該副処理系において、予測されたチャンネルの復調・復号処理がなされる(S26)。以後、選択されたチャンネルが予測どおりであれば、S10のY、S18のY、S20のY、S22の処理が繰り返され、チャンネル切り替え時のタイムラグの発生が解消される。
一方、S20において、元々予測していたチャンネルがユーザが選択したチャンネルと異なっていた場合は(S20のN)、入力制御部28はまず、新たに選択されたチャンネルの復調・復号処理を開始するように副処理系を制御する(S28)。そのうえで入力制御部28は、上述した主処理系と副処理系とを入れ替える処理を行う(S22)。以後、次に選択されるチャンネルの予測、および新たな副処理系における予測したチャンネルの復調・復号は上述のS24およびS26と同様である。なお、S28で行う選択されたチャンネルの復調、復号処理は、主処理系で開始するようにしてもよい。この場合、S22の主処理系と副処理系の入れ替え処理は行わない。
また、チャンネル選択の入力時に副処理系が稼動していなかった場合は(S18のN)、副処理系を起動する(S30)。同時に入力制御部28は、新たに選択されたチャンネルの復調・復号処理を開始するように主処理系を制御する(S32)。この場合は、主処理系の処理対象たるチャンネルが変化するのみであるため、主処理系と副処理系の入れ替え処理は行わない。以後、次に選択されるチャンネルの予測、および起動した副処理系での予測したチャンネルの復調・復号は上述のS24およびS26と同様である。
ユーザが復号装置12の電源をオフとするなど処理終了の入力をコントローラ30などに対して行うまで、以上の処理を繰り返す(S34のN)。なお、チャンネルの予測が的中していなかった場合(S20のN)や副処理系が停止していた場合(S18のN)は、チャンネル切り替え時に、一般的なテレビ受像機で発生するタイムラグと同等のタイムラグが発生しうる。この場合は、一般的なテレビ受像機について上述したとおり、表示装置50がブラックアウトするように出力データを制御してもよいし、S22において主処理系と副処理系とを入れ替えるタイミングを遅延させることにより、切り替え前のチャンネルの画像データを出力し続けてもよい。
次に、選択されるチャンネルを予測するためのアルゴリズムについて説明する。上述のとおり本実施の形態では、チャンネル予測部32におけるチャンネルの予測が的中するほど、チャンネル切り替え時のタイムラグの発生を抑制することができる。予測を正確に行うためには、直近に選択されたチャンネルの番号以外の情報も利用することが望ましい。例えばそれ以前に選択された複数のチャンネルの番号を含めたチャンネル選択履歴や、ユーザがチャンネル選択の入力にあたり操作したコントローラ30内のモジュールの種別、といった情報を利用することができる。
図4は本実施の形態におけるコントローラ30の操作面の構成例を示している。同図に示したコントローラ30は、チャンネル選択の入力手段としてチャンネル番号指定選局ボタン60およびアップダウン選局ボタン62の2種類のモジュールを備えている。上述のとおりチャンネル番号指定選局ボタン60は、チャンネル番号ごとに個別のボタンが設けられたものであり、ユーザはそのいずれかを押下することにより直接チャンネルの選択を行う。同図の例ではチャンネル「1」からチャンネル「12」までの12個のボタンが設けられている。アップダウン選局ボタン62も上述のとおり、チャンネル番号を現在選択されているチャンネル番号から昇順、降順に順送りにする2つのボタンである。同図の例では「+」側を押下することにより昇順、「−」側を押下することにより降順に、チャンネル番号が送られる。
一般に、ユーザがアップダウン選局ボタン62によりチャンネル選択の入力を行う場合、昇順、降順の2つのボタンをランダムに押すより、どちらか一方を連続的に押すことの方が多い。なぜなら目的とするチャンネルが決まっている場合も、全チャンネルをざっと確認するザッピングを行いたい場合も、同方向の順序で切り替えた方が効率が良いからである。ユーザがザッピングを行う場合は特に、このアップダウン選局ボタン62を操作することが多いと想定される。ザッピング時は上述のとおりチャンネル切り替え時のタイムラグの問題が顕在化しやすいため、アップダウン選局ボタン62を操作する際の上述のような傾向を利用してチャンネルの予測を行うことにより、チャンネル予測によるタイムラグ軽減の効果を顕著に得ることができる。
図5は、図3のS24においてチャンネル予測部32が次に選択されるチャンネルを予測する手法を示すフローチャートである。図4に示したような構成のコントローラ30におけるチャンネル番号指定選局ボタン60とアップダウン選局ボタン62の使い分け、および操作の仕方には、ユーザの意図に上述のような傾向があることが考えられるため、本手法ではその傾向を利用することにより効率よく予測を行う。
まずユーザがアップダウン選局ボタン62によってチャンネル選択の入力を行った場合(S40のY)は、そのうちチャンネル番号を昇順に送るボタン、降順に送るボタンのどちらを押下したかによって場合分けを行う(S42)。昇順方向のボタンを押下している場合は(S42のY)、次も当該ボタンを押下するものとし、昇順で現在選択されているチャンネル番号の次の番号を有するチャンネルが選択されると予測する(S44)。同様に、降順方向のボタンを押下している場合は(S42のN)、降順で現在選択されているチャンネル番号の次の番号を有するチャンネルが選択されると予測する(S46)。
一方、ユーザがアップダウン選局ボタン62によってチャンネル選択信号の入力を行っていない場合(S40のN)、すなわち、図4におけるチャンネル番号指定選局ボタン60などによってチャンネル番号を直接指定する入力を行っている場合は、それまでの選択履歴などに基づき帰納的に予測を行う。例えば、最近の所定期間において最も高頻度に選択されたチャンネルが次に選択されると予測する(S48)。ここで所定期間とは1分程度の短期間でもよいし、1週間以上といった長期間でもよい。またそれらの様々な期間における頻度に重み付けをして最終的な予測を行ってもよいし、自己回帰予測モデルなど統計学で一般的に用いられるモデルを適用して予測を行ってもよい。用いるモデルや予測手法に応じて、チャンネル予測部32には所定期間内のチャンネル選択履歴を記憶するためのメモリ(図示せず)を備えてよい。
例えばユーザがある番組を視聴中、ある裏番組の動向も気になっている場合は、チャンネル番号指定選局ボタン60のうち2つのチャンネル番号のボタンが1時間などの期間に交互に押下される。このような場合、当該2つのチャンネルが選択される頻度が比較的短期間において高くなるため、1時間程度の期間による選択履歴を参照すれば、現在選択されているチャンネルの直前に選択されていたチャンネルが次に選択されると予測できる。この場合、第1の処理系18と第2の処理系24とが行う処理の対象たるチャンネルはそのままで、出力制御部26がビデオデコーダ34に出力するデータストリームの出力元を切り替えるのみでよいため、より円滑にチャンネルの切り替えが可能となる。
一方、1週間以上といった比較的長期間の選択履歴を参照すれば、ユーザがほとんど視聴しないチャンネル、好んで視聴するチャンネルなど、ユーザの嗜好を考慮してチャンネルの効率的な絞込みを行うことができる。また、同じ曜日で同様のチャンネル操作をするなどの傾向を把握したうえで予測に反映させることもできる。
なお、予測の手法は図5で示したものや上述したものに限らない。例えばコントローラ30が、図4で示したチャンネル番号指定選局ボタン60やアップダウン選局ボタン62以外のモジュールをチャンネル選択の手段として備える場合、そのモジュールの入力形式や、当該モジュールを利用する際のユーザの意図の傾向を踏まえたうえで、効率的な予測ができる手法を適宜選択してよい。また、チャンネル番号指定選局ボタン60によって入力が行われた場合でも、チャンネル番号を順送りにする操作が確認された場合は、アップダウン選局ボタン62による入力の場合と同様の予測を行うなど、さらに詳細な場合分けを行ってもよい。
図6は本実施の形態においてチャンネル切り替えを行った際の、チャンネル選択の入力から画像の表示までのタイミングを模式的に示している。図の表示方法は図1の場合と同じである。まず、視聴を開始した直後やチャンネル選択の入力を所定期間行っておらず副処理系が稼動していない状態を考える。そしてこの時点での主処理系は第1復調部14および第1復号部16からなる第1の処理系18であったとする。
この状態において、時刻T1で「チャンネル1」を選択する入力がなされると、第1復調部14および第1復号部16からなる第1の処理系18は、「チャンネル1」に対応する信号の復調・復号処理を開始する。当然それまでに「チャンネル1」に対応する信号の復調・復号処理は行われていなかったため、時刻T1で信号の抽出から開始することになる。結果として「チャンネル1」の画像が表示装置に表示されるまでに時間Tdのタイムラグが生じる。あらかじめ副処理系が稼動していて、そこで処理されていた予測されたチャンネルが「チャンネル1」以外のチャンネルであった場合も同様に、時間Tdのタイムラグが生じる。
一方、第2復調部20および第2復号部22からなる第2の処理系24は副処理系として起動する。そしてチャンネル予測部32が予測したチャンネル、図6の例では「チャンネル2」に対応する信号の復調・復号処理を開始する。この状態において、時刻T2で予測どおり「チャンネル2」を選択する入力がなされると、出力制御部26は、ビデオデコーダ34に出力するデータストリームの出力元を第2復号部22へ切り替えることによって、主処理系と副処理系とを入れ替える。タイミングによってはメモリ36に保存されていた「チャンネル2」のデータをビデオデコーダ34に一時的に出力する。
これにより表示装置50には、「チャンネル2」を選択する入力がなされた時刻T2とほぼ同時に同チャンネルの画像が表示される。一方、新たに副処理系となった第1復調部14および第1復号部16は、チャンネル予測部32が新たに予測したチャンネル、図6の例では「チャンネル3」に対応する信号の復調・復号処理を開始する。そして時刻T3で予測どおり「チャンネル3」を選択する入力がなされたら、主処理系と副処理系とを再び入れ替えることにより、即座に「チャンネル3」の画像を表示装置50に表示できる。さらに第2復調部20および第2復号部22は、次に予測されたチャンネル、図6の例では「チャンネル4」に対応する信号の復調・復号処理を開始する。
なお本実施の形態では、2つの処理系を表示画像用に稼動させているため、時刻T2や時刻T3を含む微小時間は、切り替え前後の2つのチャンネル双方の画像データを出力することが可能である。そこで出力制御部26は、切り替え前後の2つのチャンネルの画像をクロスフェードさせるようにビデオデコーダ34における画像データの生成を制御するようにしてもよい。例えば時刻T2において、切り替え前に選択されていたチャンネルである「チャンネル1」の画像をフェードアウトさせていくと同時に、新たに選択されたチャンネルである「チャンネル2」の画像をフェードインさせていく。
例えばザッピングをする場合、チャンネルが断続的に変化し、関連性のない画像が次々と視界に飛び込んでくると、雑多な印象をユーザに抱かせ、それがストレスを生むことにもなる。特にザッピングを行っている本人と一緒に番組を視聴している人間にとっては、他人が決めた切り替えタイミングで次々と画像が切り替わるため不快感が増しやすい。切り替え前後のチャンネルの画像をクロスフェードさせて円滑につなげることにより、その不快感を軽減させることができる。
以上述べた本実施の形態によれば、放送波に含まれる信号の復調・復号処理を行う処理系を2つ設ける。一方はユーザが選択したチャンネルに対応する信号を処理する主処理系であり、他方は次にユーザが選択すると予測されるチャンネルに対応する信号を処理する副処理系である。これにより、予測したチャンネルが実際に選択された場合には出力画像の生成に用いるデータストリームの出力元を入れ替えるのみで、選択されたチャンネルの画像を即座に表示させることができ、チャンネル選択の入力から当該チャンネルの表示までのタイムラグを解消することができる。
またチャンネルの予測に当たっては、ユーザがチャンネル選択に用いた入力モジュールの種類によってその予測手法を変化させる。これにより、より効率よくチャンネルの予測を行うことができる。例えばザッピング時に多く用いられるアップダウン選局ボタンによる入力の場合は、チャンネル番号が同方向に順送りにされることが多いことを考慮すれば、より正確な予測が可能となる。ザッピングは元来、チャンネル切り替え時のタイムラグによるストレスをユーザが感じ易いため、本手法を導入することにより顕著な効果を得ることができる。
2つ設けられた処理系は、状況に応じて主処理系と副処理系の役割を入れ替えられる。これにより、例えば気になる裏番組を定期的にチェックする場合など、2つのチャンネルを交互に選択するような場合には、表示画像を生成するためのデータストリームの出力元を入れ替えるという最小限の処理のみで即座に画像の切り替えが可能となる。2つのチャンネルが交互に選択されている、という事実は、短期間の選択頻度に則り予測することが可能である。
また、処理系を2つ設けることにより、次に予測したチャンネルに対応する信号の処理に支障のない範囲で、切り替え前後のチャンネルの画像を同時に出力することが可能となる。これを利用して2つのチャンネルの画像をクロスフェードすることにより、タイムラグの発生を抑制することに加えてユーザのストレスをさらに軽減させることができる。
また所定時間、チャンネル選択の入力がなかった場合は、副処理系を停止させる。これにより、チャンネル切り替えが頻繁に行われない状況にあっては消費電力の節約を優先させることができ、状況に応じて有利な運用が自動的に選択される。
なお前述のとおり、許容される製造コストや計算コストによっては、処理系を3つ以上設けてもよく、2つ以上のチャンネルを予測して2系統以上の副処理系でそれぞれ処理を行ってもよい。この場合、処理系を2つとした場合より予測の的中率が増加するため、チャンネル選択から画像表示までのタイムラグの発生回数をより抑制することができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。上記実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば上述した実施の形態ではデジタルテレビ放送の受像に用いる手法を説明したが、複数のチャンネルのそれぞれに対応したストリームデータを同時期に取得し、それに所定の処理を施していずれかを出力する形態を有するものであればデジタル放送に限らず本発明を適用することができる。例えばデジタルラジオ、インターネットテレビ、複数箇所で撮像した画像を一の出力で観察、解析する監視モニタや観測ツールなどでも、複数の処理系を設け、適宜チャンネル選択の予測を行うことにより本実施の形態と同様、チャンネル切り替え時のタイムラグの発生を抑制することができる。
一般的なテレビ受像機におけるチャンネル選択の入力から画像の表示までのタイミングを模式的に示す図である。 本実施の形態における放送波受像システムの構成を示す図である。 本実施の形態の復号装置におけるチャンネル切り替え処理を含む処理手順を示すフローチャートである。 本実施の形態におけるコントローラの操作面の構成例を示す図である。 本実施の形態におけるチャンネル予測部が次に選択されるチャンネルを予測する手法を示すフローチャートである。 本実施の形態におけるチャンネル選択の入力から画像の表示までのタイミングを模式的に示す図である。
符号の説明
10 放送波受像システム、 12 復号装置、 14 第1復調部、 16 第1復号部、 18 第1の処理系、 20 第2復調部、 22 第2復号部、 24 第2の処理系、 26 出力制御部、 28 入力制御部、 30 コントローラ、 32 チャンネル予測部、 34 ビデオデコーダ、 36 メモリ、 50 表示装置、 52 アンテナ、 60 チャンネル番号指定選局ボタン、 62 アップダウン選局ボタン。

Claims (11)

  1. 放送波に含まれる信号のうち、ユーザに選択されたチャンネルに対応する信号を復号して得られる復号データに基づき生成した出力データを、接続された装置へ出力する復号装置であって、
    放送波に含まれる信号のうち、前記選択されたチャンネルを含む複数のチャンネルに対応する信号をそれぞれ復号して復号データを生成する複数の復号部と、
    前記選択されたチャンネルに対応する復号データに基づき前記出力データが生成されるように、前記複数の復号部が生成する復号データの出力先を制御する出力制御部と、
    ユーザがチャンネル選択の入力を行う都度、次に選択されるチャンネルを予測するチャンネル予測部と、
    を備え、
    前記複数の復号部のうち1つは、前記選択されたチャンネルに対応する信号を復号し、それ以外の復号部は、前記チャンネル予測部が予測したチャンネルに対応する信号を復号することを特徴とする復号装置。
  2. 前記出力制御部は、前記チャンネル予測部が予測したチャンネルをユーザが選択した際、当該チャンネルに対応する信号を復号していた前記復号部が生成する復号データに基づき前記出力データが生成されるように、当該復号データの出力先を制御することを特徴とする請求項1に記載の復号装置。
  3. ユーザがチャンネル選択の入力を行った際、当該入力前に選択されていたチャンネルに対応する信号を復号していた前記復号部は、次に選択されると前記チャンネル予測部が予測したチャンネルに対応する信号の復号を開始することを特徴とする請求項1または2に記載の復号装置。
  4. 前記チャンネル予測部は、あらかじめ用意された複数のアルゴリズムから、ユーザがチャンネル選択の入力を行った際に用いた入力手段に応じて選択したアルゴリズムを用いて、次に選択されるチャンネルを予測することを特徴とする請求項1に記載の復号装置。
  5. 前記チャンネル予測部は、チャンネル番号を昇順または降順に順送りにするアップダウン選局ボタンのいずれかによってチャンネル選択の入力がなされた場合、入力に用いられたボタンと同順で、選択されたチャンネル番号の次のチャンネル番号を有するチャンネルを、次に選択されるチャンネルと予測することを特徴とする請求項4に記載の復号装置。
  6. 前記チャンネル予測部は、ユーザがチャンネル選択の入力を行う都度、当該チャンネルの番号を選択履歴として記憶し、次に選択されるチャンネルを前記選択履歴から帰納的に予測することを特徴とする請求項1に記載の復号装置。
  7. 前記チャンネル予測部は、過去の所定期間における各チャンネルの選択頻度に基づき、次に選択されるチャンネルを予測することを特徴とする請求項6に記載の復号装置。
  8. 所定期間、チャンネル選択の入力がなかった場合、前記複数の復号部のうち前記選択されたチャンネルに対応する信号を復号する復号部以外の復号部は、その処理を停止することを特徴とする請求項1に記載の復号装置。
  9. 接続された表示装置に表示する動画像のデータを前記出力データとして生成する画像データ生成部をさらに備え、
    前記出力制御部は、ユーザがチャンネル選択の入力を行った際、当該入力前に選択されていたチャンネルの画像がフェードアウトし、当該入力によって選択されたチャンネルの画像がフェードインする動画像のデータが前記画像データ生成部において生成されるように、それらのチャンネルに対応する復号データの前記画像データ生成部への出力を制御することを特徴とする請求項1に記載の復号装置。
  10. 放送波に含まれる信号のうち、ユーザが選択したチャンネルに対応する信号を復号して得られたデータを、接続された装置へ出力するのと並列に、次に選択されると予測したチャンネルに対応する信号を復号するステップと、
    前記予測したチャンネルをユーザが選択した際、接続された装置へ出力するデータを、前記復号するステップにおいて当該予測したチャンネルに対応する信号を復号して得られたデータに切り替えるステップと、
    を含むことを特徴とする復号方法。
  11. ユーザがチャンネル選択の入力を行う都度、当該入力に用いられた手段に応じたアルゴリズムで、次に選択されるチャンネルを予測するステップをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の復号方法。
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