JP2008294860A - デジタル放送受信装置およびデジタル放送受信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ザッピング操作の際に選局されるチャンネルがユーザの嗜好に適したものとなり、ユーザが興味を持った番組をすばやく視聴できるようにする。
【解決手段】デジタル放送受信装置100は、各チャンネルについて、各チャンネルを別のチャンネルに変更した回数の最も多い最多チャンネルを記憶し、その記憶されている最多チャンネルに基づき、次に選局されるチャンネルを予測し、複数のチューナのうちの第1のチューナを用いて第1のチャンネルの番組を視聴しているときは、予測チャンネルを複数のチューナのうちの第2のチューナを用いて選局するように制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、地上デジタル放送、衛星デジタル放送等の放送波を受信するチューナを複数備えたデジタル放送受信装置およびデジタル放送受信方法に関する。
近年、地上デジタル放送や、BS(BroadcastingSatellite)放送、110度CS(Communication Satellite)放送といった衛星デジタル放送の放送波を受信して、デジタル化された映像信号および音声信号を再生するデジタル放送受信装置が普及している。
従来、様々なデジタル放送受信装置が知られているが、例えば特許文献1には、次のようなデジタル放送受信装置が開示されている。このデジタル放送受信装置は、所定時間を超えて視聴された番組のチャンネル情報を記憶して、ユーザがザッピング操作を行った上で戻るボタンを押下したときは、その記憶したチャンネル情報を選択するチャンネルとして設定することによって、元のチャンネルにすばやく戻れるようになっている。
特開2005−124104号公報
上記従来のデジタル放送受信装置の場合、元のチャンネルの番組視聴時間が他のチャンネルよりも長くなっているときは、ザッピングでチャンネルを変更しても元のチャンネルにすばやく戻れるようになっている。
しかし、ザッピング中における各チャンネルの番組視聴時間はユーザが興味を持ったこととは別の理由で長くなることもあり、ザッピング中の番組視聴時間が長くなったチャンネルで必ずしもユーザの視聴しようとしている番組が放送されているとは限らない。そのため、上記従来のデジタル放送受信装置は、ザッピング中にユーザが興味をもった番組がすばやく視聴できない場合があり、選局するチャンネルがユーザの嗜好に適しているとはいえない場合があった。
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたもので、ザッピングの際に選局されるチャンネルがユーザの嗜好に適したものとなり、ユーザが興味を持った番組をすばやく視聴できるようにしたデジタル放送受信装置およびデジタル放送受信方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、デジタル放送の放送波を選択して同じ周波数帯域を受信する複数のチューナを備えたデジタル放送受信装置であって、各チャンネルについて、その各チャンネルを別のチャンネルに変更した回数の最も多い最多チャンネルを記憶するチャンネル記憶手段と、そのチャンネル記憶手段に記憶されている最多チャンネルに基づき、次に選局されるチャンネルを予測するチャンネル予測手段と、複数のチューナのうちの第1のチューナを用いて第1のチャンネルの番組を視聴しているときは、チャンネル予測手段が予測した予測チャンネルを複数のチューナのうちの第2のチューナを用いて選局するように制御する選局制御手段を有するデジタル放送受信装置を特徴とする。
さらに、本発明は、デジタル放送の放送波を選択して受信する複数のチューナを用いたデジタル放送受信方法であって、各チャンネルについて、その各チャンネルを別のチャンネルに変更した回数の最も多い最多チャンネルを記憶し、その記憶されている最多チャンネルに基づき、次に選局されるチャンネルを予測し、複数のチューナのうちの第1のチューナを用いて第1のチャンネルの番組を視聴しているときは、予測チャンネルを複数のチューナのうちの第2のチューナを用いて選局するように制御するデジタル放送受信方法を提供する。
以上詳述したように、本発明によれば、ザッピングの際に選局されるチャンネルがユーザの嗜好に適したものとなり、ユーザが興味を持った番組をすばやく視聴できるようにしたデジタル放送受信装置およびデジタル放送受信方法が得られる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係るデジタル放送受信装置100の構成を示すブロック図である。図1に示すように、デジタル放送受信装置100は同じ機能を備えた2つのデジタルチューナ101,121を有し、そのほか、復調回路102,122と、TSプロセッサ103,123と、MPEGデコーダ104,124とを有している。
また、デジタル放送受信装置1は、コントローラ131と、OSD回路132と、D/Aコンバータ133,135と、モニタ134、スピーカ136、メモリ137を有している。
デジタルチューナ101,121は、いずれも地上デジタル放送用のアンテナ150が受け取った放送波が供給される。そして、デジタルチューナ101,121は、それぞれアンテナ150から供給される放送波から、指定されたチャンネルに対応する所定周波数の信号成分を選択して受信する受信処理を行い、復調回路102,122に出力する。
復調回路102,122は、それぞれデジタルチューナ101,121によって抽出された信号成分について、所定の復調処理を施し、さらに誤り訂正等の処理を施して、それぞれトランスポートストリーム(Transport Stream)TS1、TS2を生成する。生成されるトランスポートストリームTS1、TS2は、それぞれTSプロセッサ103,123に入力される。
TSプロセッサ103,123は、入力されるトランスポートストリームTS1、TS2のTSパケットに付加されているパケットID(PID)を識別し、選局情報であるセクションや、映像、音声等のES(Elementary Stream)を抽出する。
また、TSプロセッサ103,123は、後述するPAT(Program Association Table)、PMT(Program Map Table)を取得することによって、受信すべき映像および音声等のパケットIDを認識し、認識したパケットIDと一致するパケットIDのTSパケットをMPEGデコーダ104,124に出力する。
さらに、TSプロセッサ103,123は、入力されるTSパケットからSI(Service Information)情報を分離し、マイクロプロセッサ131に供給する。
ここで、PATは、放送番組に関連するPMTを伝送するTSパケットのパケットIDの情報を有している。
また、PMTは、放送番組を構成する各符号化信号(映像信号、音声信号など)を伝送するTSパケットのパケットIDおよび有料放送の関連情報のうち、共通情報(例えばECM:EntitlementControl Message;番組に関する情報とデスクランブルのための鍵など)を伝送するTSパケットのパケットIDの情報を有している。
MPEGデコーダ104,124は、いずれも入力されたTSパケットに復号化処理を施してデジタル映像信号およびデジタル音声信号を再生する。このうち、デジタル映像信号はOSD回路132に入力され、デジタル音声信号はD/Aコンバータ135に入力される。
OSD回路132は、入力されるデジタル映像信号について、OSD(On Screen Display)信号を重畳して、D/Aコンバータ133に出力する。このOSD信号は、TSプロセッサ103,123から出力されるSI情報に基づいて、コントローラ131が生成している。
コントローラ131は、図示しないMPU(Micro Processing Unit)と、ROMおよびRAMを有している。ROMには、制御プログラムやMPUが実行するプログラムが書き込まれている。RAMは、MPUによるプログラムの実行に必要なワークエリアを提供し得るようになっている。
コントローラ131は、ROMに記憶されている制御プログラムに従い上述の各モジュールを制御して、映像表示や音声出力などを統括する。また、コントローラ131は、ユーザの操作するリモートコントローラ(リモコンともいう)138の操作情報を図示しない赤外線受光部を介して受信し、その受信した情報に従って動作を制御する。
そして、D/Aコンバータ133,135はそれぞれ入力されるデジタル映像信号、デジタル音声信号をアナログ映像信号、アナログ音声信号に変換して出力する。モニタ134はアナログ映像信号を用いて視聴中の番組内容を示す映像を表示するディスプレイパネルである。スピーカ136はアナログ音声信号を用いて音声を出力する。メモリ137は後述する最多チャンネルテーブル139が記憶されており、チャンネル記憶手段としての機能を有している。
次に、以上の構成を有するデジタル放送受信装置100における予測選局処理の動作内容について図2、図3を参照して説明する。ここで、図2はデジタル放送受信装置100における予測選局処理に関る構成を模式的に示した図、図3は予測選局処理の動作手順の一例を示すフローチャートである。
デジタル放送受信装置100では、デジタルチューナ101,121によって、地上デジタル放送の放送波を受信し、地上デジタル放送の番組を視聴することができる。地上デジタル放送では、VHFの1チャンネル〜12チャンネル(1CH〜12CH)、UHFの13チャンネル〜62チャンネル(13CH〜62CH)、ケーブルテレビの13チャンネル〜63チャンネル(13CH〜63CH)がある。
これらのチャンネルは、ユーザがリモコン138を用いたチャンネル操作(以下「リモコン操作」という)などの所定の操作による選局指示を行うことによって、いずれか1つが指定される。選局指示に対応したチャンネルは選局チャンネルである。
図2はユーザの選局指示によって、9チャンネル(9CH)が選局され、ユーザがモニタ134を見て9チャンネルの番組を視聴している場合の予測選局処理を示している。
そして、デジタル放送受信装置100では、ユーザの選局指示を受けてコントローラ131が選局制御手段として作動し、予測選局処理を図3に示すフローチャートに沿って実行する。本実施の形態において予測選局処理とは、一方のデジタルチューナ(本実施の形態ではデジタルチューナ101)を用いてユーザの選局指示に対応した選局チャンネルの番組視聴が行われているときは、次に切り替えられるであろうチャンネルを予測して、その予測したチャンネルを番組視聴に用いられていないもう一方のデジタルチューナ(本実施の形態ではデジタルチューナ121)を用いて選局することを意味している。
まず、コントローラ131は予測選局処理を開始すると、デジタルチューナ101に指示して選局チャンネル(本実施の形態では9チャンネル)の選局を行う。
次に、コントローラ131はS2に進み、最多チャンネルテーブル139にアクセスして、後述する最多チャンネルデータ140の更新を行う。続いて、コントローラ131はS3に進み、チャンネル予測手段としての動作を行い、最多チャンネルテーブル139に格納されている最多チャンネルデータ140に基づき、次に選局されるであろうチャンネルを予測する。ここで、予測されるチャンネルを予測チャンネルという。
そして、コントローラ131はS4に進み、S3で予測された予測チャンネルをデジタルチューナ121によって選局してその後、予測選局処理を終了する。
最多チャンネルテーブル139は図2に示すように、各曜日(月、火、水、木、金、土、日)における所定の時間帯ごとに割り当てられた格納部139aを複数有している。コントローラ131は複数の格納部139aのうち、デジタルチューナ101が選局チャンネルを選局している曜日および時間帯に対応する格納部139aから最多チャンネルデータ140を読み出し、その最多チャンネルデータ140に基づき次に選局されるであろうチャンネルを予測する。
なお、図2に示す最多チャンネルテーブル139では、時間帯が“朝”、“昼”、“晩”の3つに区分されているが、8時から9時、9時から10時といったように1時間ごとに区分してもよく、また、2時間ごとに区分してもよいし、そのほかの時間ごとに区分してもよい。
最多チャンネルデータ140は、各チャンネルについて、その各チャンネルを別のチャンネルに変更した回数の最も多い最多チャンネルを記憶している。現在チャンネル140aは、それまで選局されていたチャンネルが記憶され、次チャンネル140bは、各チャンネルから変更された後のチャンネルのうち、最も変更された回数の多い最多チャンネルが記憶されている。
図2では、各格納部139aのうちの“火曜日”の時間帯“昼”に対応する格納部139aに格納されている最多チャンネルデータ140を示していて、これによると例えば、“9チャンネル”を視聴しているときはそこから“7チャンネル”に変更された回数が最も多い、ということになる。
そのため、最多チャンネルデータ140は、各曜日の該当する時間帯において、あるチャンネルの番組を視聴していたときは、そのチャンネルからどのチャンネルに遷移しやすいか、というユーザが行うチャンネル切り替えの嗜好を示している。
したがって、例えば、最多チャンネルデータ140のうちの現在のチャンネル140aを参照すると、対応する次のチャンネル140bから、その後に切り替えられるであろうチャンネルを予測でき、この予測されたチャンネルはその次に切り替えられる確率の最も高いチャンネル、すなわち、最も選局される確率の高い高確率チャンネルとなる。
そして、S2において、最多チャンネルデータ140を更新する場合、コントローラ131は各チャンネルについて、それまでのリモコン操作で他のチャンネルに変更された回数をカウントしておき、その中で最も回数の多いチャンネルを最多チャンネルとして最多チャンネルデータ140に記憶させている。
また、S3において、コントローラ131が予測チャンネルを予測する場合、コントローラ131はデジタルチューナ101が選局しているチャンネルにしたがって現在チャンネル140aを参照し、対応するチャンネルを次チャンネル140bから読み出す。
すると、本実施の形態では、デジタルチューナ101によって、9チャンネルが選局されており、その曜日および時間帯が“火曜日”の“昼”なので、コントローラ131は最多チャンネルテーブル139にアクセスして、各格納部139aのうちの“火曜日”の時間帯“昼”に対応する格納部139aから最多チャンネルデータ140を読み出す。
また、コントローラ131は読み出した最多チャンネルデータ140から、番組視聴中の9チャンネルに対応付けられている7チャンネル(7CH)を読み出す。そして、コントローラ131はその7チャンネルをデジタルチューナ121を用いて選局するように制御する。
以上のように、デジタル放送受信装置100は、デジタルチューナ101,121を用いて選局した各チャンネルについて、他のチャンネルに変更した回数の最も多い最多チャンネルをメモリ137に記憶しておき、メモリ137に記憶されている最多チャンネルデータ140に基づき最も選局されやすいチャンネルを予測して、番組の視聴に用いているデジタルチューナ101とは別のデジタルチューナ121で予測チャンネルを選局している。
そのため、ユーザが9チャンネルの番組視聴中にザッピングを行ってチャンネルを切り替えると、その切り替え操作が行われる前に、最も選局されやすいチャンネル(7チャンネル)がすでにデジタルチューナ121で選局されていることになる。また、この最も選局されやすいチャンネルはユーザがそれまでに行った選局実績に基づいて決められている。
したがって、デジタル放送受信装置100は、ザッピング操作の際に選局されるチャンネルがユーザの嗜好に適したものとなり、ユーザが興味をもった番組をチャンネル切替え後にすばやく視聴できるようになっている。
(第2の実施形態)
第1の実施の形態では、メモリ137に最多チャンネルテーブル139が格納されていたが、本実施の形態におけるデジタル放送受信装置100では、メモリ137に図4に示す選局率データ141が最多チャンネルテーブル139とともにまたは最多チャンネルテーブル139とは別に格納されている。
選局率データ141は、ユーザがデジタル放送受信装置100を購入等して使い始めてから現在までにおけるすべてのチャンネルの視聴時間(総視聴時間)のうち、各チャンネルの視聴時間の割合を示すデータがチャンネルごとに格納されている。このデータは各チャンネルの選局される割合を示すと考えられる。
選局率データ141はデジタルチューナ101またはデジタルチューナ121によってそれまでに各チャンネルが選局された実績を示しているので、メモリ137が選局実績記憶手段としての機能を有している。
図4に示す選局率データ141では、2チャンネルが“30%”となっているので、例えば総視聴時間が100時間であるときは、そのうちの30時間が2チャンネルの番組視聴時間である。
そして、本実施の形態におけるデジタル放送受信装置100では、図6に示すフローチャートに沿って、予測選局処理を実行する。
まず、コントローラ131は予測選局処理を開始すると、第1の実施の形態と同様に、デジタルチューナ101に指示して選局チャンネル(本実施の形態では3チャンネル)の選局を行う。
続いてS5に進み、コントローラ131は選局率データ141にアクセスして、各チャンネルの選局率データの更新を行う。また、コントローラ131はS6に進み、選局率算出手段としての動作を行い、選局率データ141に基づき、次に選局されるであろう確率(選局確率)の最も高いチャンネルを決定する。さらに、S7に進み、S6で決定されたチャンネル(高確率チャンネル)をデジタルチューナ121で選局して予測選局処理を終了する。
本実施の形態の場合、図4に示した選局率データ141では、2チャンネルの視聴時間が全体の30%である。したがって、2チャンネルがそれまでに最も長い時間、番組が視聴されていた、ということになるから、ユーザの希望する番組の放送されている確率は、2チャンネルが最も高いと考えられる。そのため、デジタルチューナ121で2チャンネルを選局しておくことによって、ザッピング操作の際に選局されるチャンネルがユーザの嗜好に一致したものとなる。
このように、本実施の形態では、デジタルチューナ101,121を用いて選局した各チャンネルの選局実績を示す選局率データ141をメモリ137に記憶しておき、メモリ137に記憶されている過去の選局実績に基づき高確率チャンネルをデジタルチューナ121で選局している。そのため、本実施の形態におけるデジタル放送受信装置100も、ユーザの嗜好に適したチャンネルをすばやく選局することができ、ユーザが興味をもった番組をチャンネル切替え後にすばやく視聴できるようになる。
そして、本実施の形態におけるデジタル放送受信装置100でも、図5に示すように、第1の実施の形態におけるデジタル放送受信装置100と同様にメモリ137に最多チャンネルテーブル139と同様の構成を備えた選局実績テーブル142を記憶させ、各格納部142aに選局率データ141を記憶させてもよい。
また、選局実績テーブル142は視聴時間から割り出される選局率データ141のかわりに、すべてのチャンネルの選局回数の総和(総選局回数)のうち、各チャンネルの選局回数の割合を示す選局率データ143を格納してもよい。
なお、図5に示す選局実績テーブル142は“月曜”の時間帯“朝”に対応する格納部139aに選局率データ143が格納されている。また、この選局率データ143では、1チャンネルが“50%”になっているので、すべてのチャンネルの選局実績のうち、半分の50%が1チャンネルであったことを示している。
このようにしても、第1の実施の形態と同様に、各曜日の時間帯ごとに最も適した高確率チャンネルをデジタルチューナ121で選局しておき、ユーザが興味をもった番組をチャンネル切替え後にすばやく視聴できるようにできる。
(第3の実施の形態)
本実施の形態では、番組視聴中にユーザがザッピングを行い、チャンネルの切替を行ったときに待機選局処理を行って、元のチャンネルを一定時間、選局しておき、チャンネル切り替えの高速化を図ろうとしている。
本実施の形態におけるデジタル放送受信装置100は図7に示すフローチャートに沿って待機選局処理を行う。
デジタル放送受信装置100は待機選局処理を開始すると、S11に進み、一定時間を経過するまで待機して、一定時間を経過するとS12に進み、チャンネルが切り替わったかどうかを判定する。ここで、チャンネルが切り替わったと判定されたときはS13に進むが、そうでなければS11に戻る。
S13では、EPG(Electronic Program Guide)から番組情報を取得し、続くステップ14では、一定時間以上、元のチャンネルの番組が視聴されていたか否かを判定する。一定時間以上、元のチャンネルの番組が視聴されていたときはS15に進むがそうでなければS11に戻る。
S15に進むと、元のチャンネルをデジタルチューナ121で選局する。続くステップ16では、後述する待機時間を経過するまで待機して、待機時間を経過するとS17に進み、デジタルチューナ121での選局を中止してS11に戻る。
ここで、待機時間とは、デジタルチューナ121で元のチャンネルの選局を継続する時間を意味し、本実施の形態では、テレビCM(Commercial Message)の一般的な放送時間とされる2分間に設定されているが、その他の時間にしてもよい。
このように、本実施の形態では、チャンネルが切り替わった場合において、元のチャンネルの番組が一定時間以上視聴されていたときは、待機時間を経過するまで元のチャンネルの選局を継続し、待機時間を経過した後は元のチャンネルの選局を中止するようにしている。
元のチャンネルの番組が一定時間以上視聴されていたときは、ユーザがそのチャンネルの番組を興味を持って視聴していると考えられ、そのような場合はたとえユーザがザッピングで他のチャンネルに変更しても、また、元のチャンネルに変更するチャンネル操作を行うことが多いと考えられる。
ユーザが興味を持って視聴していたチャンネルを一旦別のチャンネルに変更したのち、元のチャンネルに変更するチャンネル操作を行うときは元のチャンネルの番組放送中にテレビCMの放送が開始され、そのテレビCMの視聴を避けようとして他のチャンネルに変更するチャンネル操作を行ったと考えられる。また、ユーザはテレビCMが終わったころを見計らって元のチャンネルに戻すチャンネル操作を行うとも考えられる。
そのため、上記のようにして、ユーザが興味を持って視聴していたチャンネルを一旦別のチャンネルに変更したものの、待機時間を経過する前に元のチャンネルに変更するときは、デジタルチューナ121で元のチャンネルを選局しておけば、ユーザが元のチャンネルをすばやく視聴できるようになる。
しかしながら、待機時間を経過しても元のチャンネルに変更しないときは、最早ユーザが元のチャンネルの番組に興味を示さなくなったと考えられる。そのため、デジタル放送受信装置100は待機時間の間だけ、元のチャンネルの選局を継続するようにしている。
上記各実施の形態では、地上デジタル放送を受信するデジタル放送受信装置100を例にとって説明したが、本発明は、衛星デジタル放送を受信するデジタル放送受信装置についても適用することができる。
以上の説明は、本発明の実施の形態についての説明であって、この発明の装置及び方法を限定するものではなく、様々な変形例を容易に実施することができる。又、各実施形態における構成要素、機能、特徴あるいは方法ステップを適宜組み合わせて構成される装置又は方法も本発明に含まれるものである。
本発明の実施の形態に係るデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係るデジタル放送受信装置における予測選局処理の動作を模式的に示した図である。 予測選局処理の動作手順の一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係るデジタル放送受信装置における予測選局処理の動作を模式的に示した図である。 第2の実施の形態に係るデジタル放送受信装置における別の予測選局処理の動作を模式的に示した図である。 第2の実施の形態に係るデジタル放送受信装置における予測選局処理の動作手順の一例を示す図である。 第3の実施の形態に係るデジタル放送受信装置における待機選局処理の一例を示す図である。
符号の説明
100…デジタル放送受信装置、101,121…デジタルチューナ、102,123…復調回路、103,123…TSプロセッサ、104,124…MPEGデコーダ、137…メモリ、139…最多チャンネルテーブル、140…最多チャンネルデータ、141…視聴時間テーブル、142…選局実績テーブル

Claims (7)

  1. デジタル放送の放送波を選択して同じ周波数帯域を受信する複数のチューナを備えたデジタル放送受信装置であって、
    各チャンネルについて、該各チャンネルを別のチャンネルに変更した回数の最も多い最多チャンネルを記憶するチャンネル記憶手段と、
    該チャンネル記憶手段に記憶されている前記最多チャンネルに基づき、次に選局されるチャンネルを予測するチャンネル予測手段と、
    前記複数のチューナのうちの第1のチューナを用いて第1のチャンネルの番組を視聴しているときは、前記チャンネル予測手段が予測した予測チャンネルを前記複数のチューナのうちの第2のチューナを用いて選局するように制御する選局制御手段を有することを特徴とするデジタル放送受信装置。
  2. 前記チャンネル記憶手段が前記最多チャンネルを曜日および時間帯ごとに記憶し、
    前記チャンネル予測手段は、前記チャンネルデータ記憶手段に記憶されている前記最多チャンネルのうちの前記第1のチャンネルの番組が視聴されている曜日および時間帯に対応する対応チャンネルに基づき前記次に選局されるチャンネルの予測を行うことを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信装置。
  3. 前記複数のチューナのいずれかを用いて選局した各チャンネルの選局実績を記憶する選局実績記憶手段を更に有し、
    前記チャンネル予測手段は前記選局実績記憶手段に記憶されている前記選局実績に基づき、各チャンネルが選局される確率の最も高いチャンネルを予測することを特徴とする請求項1または2記載のデジタル放送受信装置。
  4. 前記選局実績記憶手段は、前記複数のチューナのいずれかを用いて選局した各チャンネルにおける番組の総視聴時間に対する各チャンネルの視聴時間の割合を前記選局実績として記憶していることを特徴とする請求項3記載デジタル放送受信装置。
  5. 前記選局実績記憶手段は、前記選局実績を曜日および時間帯ごとに記憶していることを特徴とする請求項3または4記載のデジタル放送受信装置。
  6. 前記選局制御手段は、前記第1のチューナを用いて前記第1のチャンネルの番組を視聴しているときに該第1のチャンネルを第2のチャンネルに切り換えるチャンネル操作が行われたときは、決められた長さの待機時間を経過するまで前記第1のチューナを用いて前記第1のチャンネルを選局し、前記待機時間を経過した後、前記第1のチューナを用いた前記第1のチャンネルの選局を中止するように制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載デジタル放送受信装置。
  7. デジタル放送の放送波を選択して受信する複数のチューナを用いたデジタル放送受信方法であって、
    各チャンネルについて、該各チャンネルを別のチャンネルに変更した回数の最も多い最多チャンネルを記憶し、
    該記憶されている前記最多チャンネルに基づき、次に選局されるチャンネルを予測し、
    前記複数のチューナのうちの第1のチューナを用いて第1のチャンネルの番組を視聴しているときは、前記予測チャンネルを前記複数のチューナのうちの第2のチューナを用いて選局するように制御することを特徴とするデジタル放送受信方法。
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