JP2009013670A - キャリアプレートおよびそれを用いたウインドレギュレータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上から挿入されるケーブルエンド13aを係止する中空状のケーブル係止部16と、下から挿入されるケーブルエンド14aを係止するケーブルホルダ17と、湾曲させながら下インナーケーブル14をケーブルホルダ17に導くガイド溝18とからなり、ケーブルホルダ17には、上ケーブルエンド14aと共にスプリング29が収容されている、キャリアプレート。
【選択図】図2
Description
このウインドレギュレータの操作は、ケーブル駆動装置を作動させてケーブルを駆動することにより、キャリアプレートに取り付けられた自動車用窓ガラスを上下に開閉させるものである。
本発明は、軽量かつ小型に保ちつつ、使用によって生じるケーブルの伸びを充分に吸収するケーブル張力の調整手段を備えたキャリアプレートを提供することを目的としている。
前記ケーブルホルダの底部と収容されるケーブルエンドとの間には、ケーブルエンドを底部から遠ざける方向に付勢する付勢手段が設けられていることを特徴としている(請求項1)。
さらに、本発明のキャリアプレートは、中空体のケーブルホルダの外周に挿入して連結することができる中空状のリテイナーを備えていてもよい(請求項3)。
また、一方のケーブルエンドを係止するケーブル係止部と、他方のケーブルエンドを収容して係止するケーブルホルダと、他方のケーブルエンドのケーブルを湾曲させながらケーブルホルダに導くガイド溝とからなるため、全体としては上下のケーブルは同心状に配置されるが、ケーブル係止部およびケーブルホルダに係止されるそれぞれのケーブルの端部近辺では、ケーブルの軸が偏心している。つまり、上記ケーブル張力を充分に調整できる小型のキャリアプレートを得ることができる(請求項1)。
さらに、インナーケーブル13、14は、複数の金属線を撚り合わせ、合成樹脂コートを設けたものであり、プルコントロールケーブルに用いられるものである。特に、合成樹脂コートの材料として、ポリエチレン(PE)、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)が用いられる。
すなわち、ケーブルホルダ17、スプリング29、下ケーブルエンド14aが、インナーケーブル14の伸び吸収機構を構成している。
また、下インナーケーブル14がガイド溝18の開口している方向から外れないように、基板15のガイド溝の入口近辺に突起35が設けられている。これにより、インナーケーブルは、突起35とケーブル溝の底によって支持される。
このようなエンドホルダ11は、その強度の面から、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリアセタール(POM)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂、あるいは、金属によって形成される。
ホルダー支持部20は、窓ガラスの下端またはガラスホルダーを支持するアーム部33と、そのアーム部の先端に形成された、窓ガラスを下降させながらキャリアプレートに組み付けるときに窓ガラスの下端またはガラスホルダーをガイドするテーパー状のガイド部34とからなる。
このリテイナー12をエンドホルダのケーブルホルダ17に被せることにより、ケーブルホルダ17の先端および側面の開口を塞ぎ、インナーケーブル14、ケーブルエンド14aおよびスプリング29の飛び出しを防止する。
一方、下ケーブルエンド14aの下インナーケーブル14をガイド溝18に通し、下ケーブルエンド14aをスプリング29と共にケーブルホルダ17内に収容する。そして、下ケーブルエンド14aおよびスプリング29を収容した状態で、リテイナー12をケーブルホルダ17の外周に先端側から装着し、軸方向にスライドさせ、支持部42とエンドホルダ11を係合させると共に、ケーブルホルダの嵌合部30とリテイナーのクリップ部43とを嵌合させる。
このようにキャリアプレート10は、ケーブルの伸び取り機構を備えており、かつ、小型で強度が高い。
ケーブルホルダ57は、図2のエンドホルダ11のケーブルホルダ17と実質的に同じ断面U字状であり、その外周面に形成された嵌合部70と、壁31と、側壁32とを備えている。そして、図2のエンドホルダ11と同様に、スプリング29を、壁31と、上ケーブルエンド54aとの間に挿入する。
ホルダー支持部60は、図2のエンドホルダ11のホルダー支持部20と実質的に同じものであり、アーム部73と、ガイド部74とからなる。
また、ホルダー固定部59も、それぞれ図2のエンドホルダ11のホルダー固定部19と実質的に同じものである。そして、そのエンドホルダ51は、エンドホルダ11と同様にポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリアセタール(POM)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等から形成される。
リテイナー52の他の構成は、図4のリテイナー12と実質的に同じものであり、本体81と、支持部82と、クリップ部83と、型抜き84とからなる。
このため、このキャリアプレート95も、充分な強度を持った小型のものであり、使用によるインナーケーブルの伸びを吸収する。
11 エンドホルダ
12 リテイナー
13 上のインナーケーブル
13a ケーブルエンド
14 下のインナーケーブル
14a ケーブルエンド
14b フランジ部
15 基板
16 ケーブル係止部
16a 内部空間
16b 外壁
16c ケーブル孔
17 ケーブルホルダ
18 ガイド溝
19 ホルダー固定部
20 ホルダー支持部
21 ホルダー挿入部
21a 底壁
21b 側壁
22 ガラスホルダー
23 固定部
24 本体
24a ガラスホルダーの下端
25 窓ガラス保持部
26 ケーブルエンド挿入口
27 第1ケーブル溝
28 第2ケーブル溝
29 スプリング
30 嵌合部
31 底部
31a 連通孔
32 側壁
33 アーム部
34 ガイド部
35 突起
36 開口部
41 リテイナー本体
41a 開口部
42 支持部
43 クリップ部
44 型抜き
50 キャリアプレート
51 エンドホルダ
52 リテイナー
55 基板
53 下のインナーケーブル
53a ケーブルエンド
54 上のインナーケーブル
54a ケーブルエンド
54b フランジ部
56 ケーブル係止部
56a 内部空間
56b 外壁
56c ケーブル孔
57 ケーブルホルダ
58 ガイド溝
59 ホルダー固定部
60 ホルダー支持部
62 ガラスホルダー
66 ケーブルエンド挿入口
67 第1ケーブル溝
68 第2ケーブル溝
70 嵌合部
73 アーム部
74 ガイド部
81 本体
81a 開口部
75 ホルダー挿入部
75a 横壁
75b 縦壁
82 支持部
83 クリップ部
84 型抜き
90 ウインドレギュレータ
91a、91b、91c プーリ
91d ケーブルスライダ
92 駆動装置
94 ガイドプレート
95、95b キャリアプレート
96 基板
97 ケーブル係止部
98 ケーブルホルダ
99 ガイド溝
100 ホルダー固定部
101 ホルダー支持部
102 アーム部
103 ガイド部
104 インナーケーブル
104a ケーブルエンド
Claims (4)
- 2つのケーブルエンドを固定するウインドレギュレータ用のキャリアプレートであって、
一方のケーブルエンドを係止するケーブル係止部と、他方のケーブルエンドをケーブル軸方向に移動自在に収容して係止するケーブルホルダと、他方のケーブルエンドのケーブルを湾曲させながらケーブルホルダに導くガイド溝とを備え、
前記ケーブルホルダが、ガイド溝と連通する連通孔を備えた底部と、その底部から延びる側壁とから構成される中空体であり、
前記ケーブルホルダの底部と収容されるケーブルエンドとの間には、ケーブルエンドを底部から遠ざける方向に付勢する付勢手段が設けられている、キャリアプレート。 - 前記ケーブルホルダの側壁が断面U字状である請求項1記載のキャリアプレート。
- 前記ケーブルホルダの外周に挿入して連結することができる中空状のリテイナーを備えた請求項1記載のキャリアプレート。
- 上下に配置されるケーブルガイドと、その上下のケーブルガイドによって閉ループ状に配索されるケーブルと、そのケーブルエンドに取り付けられる請求項1記載のキャリアプレートと、そのケーブルを駆動する駆動装置とからなるウインドレギュレータ。
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JP2007176787A JP5171133B2 (ja) | 2007-07-04 | 2007-07-04 | キャリアプレートおよびそれを用いたウインドレギュレータ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012188887A (ja) * | 2011-03-11 | 2012-10-04 | Nissan Motor Co Ltd | オートスライドドア装置 |
Citations (4)
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JPS60195213U (ja) * | 1984-06-06 | 1985-12-26 | アイシン精機株式会社 | ワイヤチユ−ブ用リテ−ナ |
JP2003336439A (ja) * | 2002-05-21 | 2003-11-28 | Oi Seisakusho Co Ltd | ワイヤ式ウインドウレギュレータ装置 |
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JP2007162300A (ja) * | 2005-12-13 | 2007-06-28 | Mitsui Mining & Smelting Co Ltd | ワイヤ式ウインドウレギュレータ装置 |
-
2007
- 2007-07-04 JP JP2007176787A patent/JP5171133B2/ja not_active Expired - Fee Related
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