JP2009013670A - キャリアプレートおよびそれを用いたウインドレギュレータ - Google Patents

キャリアプレートおよびそれを用いたウインドレギュレータ Download PDF

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Abstract

【課題】軽量かつ小型に保ちつつ、使用によって生じるケーブルの伸びを吸収するケーブル張力の調整手段を備えたキャリアプレートを提供する。
【解決手段】上から挿入されるケーブルエンド13aを係止する中空状のケーブル係止部16と、下から挿入されるケーブルエンド14aを係止するケーブルホルダ17と、湾曲させながら下インナーケーブル14をケーブルホルダ17に導くガイド溝18とからなり、ケーブルホルダ17には、上ケーブルエンド14aと共にスプリング29が収容されている、キャリアプレート。
【選択図】図2

Description

本発明はキャリアプレートおよびそれを用いたウインドレギュレータに関する。詳しくは、ケーブル式ウインドレギュレータに用いられるキャリアプレートおよびそれを用いたウインドレギュレータに関する。
国際公開公報WO2002/075090号
従来、上下に備え付けられるケーブルガイドと、これらのケーブルガイドの間に配索される閉ループ状のケーブルと、上下のケーブルガイドから延びるケーブルのケーブルエンドを係止すると共に窓ガラスを支持するキャリアプレートと、ケーブルを駆動するケーブル駆動装置とからなるケーブル式ウインドレギュレータが知られている。
このウインドレギュレータの操作は、ケーブル駆動装置を作動させてケーブルを駆動することにより、キャリアプレートに取り付けられた自動車用窓ガラスを上下に開閉させるものである。
このようなウインドレギュレータは、閉ループ状に配索されたケーブルに張力を与えた状態で行われる。そのため、例えば、特許文献1の図1に示すように、キャリアプレートは、窓ガラスが取り付けられた状態で、上下のケーブルガイドから延びるケーブルの軸が同じになるようにケーブルエンドを係止する。これは、キャリアプレートに上下から延びるケーブルの軸を偏心するようにしてケーブルエンドを係止する場合、キャリアプレートに窓ガラスの重量によるねじれの力が加わる。そのため、キャリアプレート自体の強度が一層必要となり、ウインドレギュレータ全体としての軽量化、低コスト化が困難になる。
一方、特許文献1の図15に示すように、使用等によって発生するケーブルの伸びを吸収するためのケーブル張力の調整機構を備えたケーブル式ウインドレギュレータのキャリアプレートが知られている。これは、キャリアプレートに形成された箱状のケーブル係止部に、ケーブルエンドと、そのケーブルエンドをケーブルを伸ばす方向に付勢するスプリングとを収容することによって実現している。
しかし、ケーブルの軸を同じにして並べた上で、ケーブルエンドを付勢するスプリングをキャリアプレートに設ける場合、2本のケーブルおよびスプリングを一直線に並べる必要がある。つまり、それぞれのケーブルエンドを係止するケーブル係止部も一直線に設ける必要があり、ケーブル張力の調整手段を充分なものとするには、キャリアプレート自体を大きくする必要がある。一方、ケーブルエンドおよびスプリングを収容するケーブル係止部を小さくすると、スプリングの伸びの吸収効果が低下し、ケーブルが一定以上伸びたときに充分な効果を得ることができない。
本発明は、軽量かつ小型に保ちつつ、使用によって生じるケーブルの伸びを充分に吸収するケーブル張力の調整手段を備えたキャリアプレートを提供することを目的としている。
本発明のキャリアプレートは、2つのケーブルエンドを固定するウインドレギュレータ用のキャリアプレートであって、一方のケーブルエンドを係止するケーブル係止部と、他方のケーブルエンドを収容して係止するケーブルホルダと、他方のケーブルエンドのケーブルを湾曲させながらケーブルホルダに導くガイド溝とを備え、前記ケーブルホルダが、ガイド溝と連通する連通孔を備えた底部と、その底部から延びる側壁とから構成される中空体であり、
前記ケーブルホルダの底部と収容されるケーブルエンドとの間には、ケーブルエンドを底部から遠ざける方向に付勢する付勢手段が設けられていることを特徴としている(請求項1)。
このようなキャリアプレートであって、ケーブルホルダの側壁が断面U字状であるものが好ましい(請求項2)。
さらに、本発明のキャリアプレートは、中空体のケーブルホルダの外周に挿入して連結することができる中空状のリテイナーを備えていてもよい(請求項3)。
本発明のウインドレギュレータは、上下に配置されるケーブルガイドと、その上下のケーブルガイドによって閉ループ状に配索されるケーブルと、そのケーブルのケーブルエンドに取り付けられる本発明のキャリアプレートと、そのケーブルを駆動する駆動装置とからなることを特徴としている(請求項4)。
本発明のキャリアプレートは、他方のケーブルエンドをケーブル軸方向に移動自在に収容して係止するケーブルホルダが、ガイド溝と連通する連通孔を備えた底部と、その底部から延びる側壁とから構成される中空体であり、そのケーブルホルダの底部と収容されるケーブルエンドとの間に、ケーブルエンドを底部から遠ざける方向に付勢する付勢手段が設けられているため、使用によって生じるケーブルの伸びを吸収させることができる。
また、一方のケーブルエンドを係止するケーブル係止部と、他方のケーブルエンドを収容して係止するケーブルホルダと、他方のケーブルエンドのケーブルを湾曲させながらケーブルホルダに導くガイド溝とからなるため、全体としては上下のケーブルは同心状に配置されるが、ケーブル係止部およびケーブルホルダに係止されるそれぞれのケーブルの端部近辺では、ケーブルの軸が偏心している。つまり、上記ケーブル張力を充分に調整できる小型のキャリアプレートを得ることができる(請求項1)。
このようなキャリアプレートであって、前記ケーブルホルダの側壁が断面U字状である場合(請求項2)、ケーブルエンドおよびスプリングを側壁の開口から容易に収容できる。
また、中空状のケーブルホルダの外周に挿入して、連結する中空状のリテイナーを備えている場合(請求項3)、収容されるケーブルエンドおよびスプリングの飛び出し等を防止することができる。特に、側壁が断面U字状である場合、その側壁の開口からの飛び出しを防止することができる。
本発明のウインドレギュレータは、上述した本発明のキャリアプレートを備えているため、使用によって生じるケーブルの伸びに対応した軽量のウインドレギュレータを得ることができる(請求項4)。
本発明のキャリアプレートおよびそれを用いたウインドレギュレータを図面を用いて説明する。図1a、bは、本発明のキャリアプレートの一実施形態を示す正面図、背面図;図2a、b、cは、図1のキャリアプレートのエンドホルダを示す正面図、背面図、左側面図;図3a、bは、それぞれ本発明のキャリアプレートに用いられるケーブルエンドの側面図、図3c、dは、本発明のキャリアプレートに用いられるガラスホルダーの正面図、背面図;図4a、b、cは、図1のキャリアプレートのリテイナーを示す正面図、背面図、左側面図;図5a、bは、図1のキャリアプレートとガラスホルダーの連結状態を示す正面図、背面図;図6a、bは、本発明のキャリアプレートの他の実施形態を示す正面図、背面図;図7a、b、cは、図6のキャリアプレートのエンドホルダを示す正面図、背面図、左側面図;図8a、b、cは、図6のキャリアプレートのリテイナーを示す正面図、背面図、左側面図;図9は、本発明のウインドレギュレータの一実施形態を示す概略図;図10a、bは、それぞれ本発明のキャリアプレートのさらに他の実施形態を示す正面図である。
図1に示すキャリアプレート10は、上下から延びるインナーケーブル13、14の端部を係止するエンドホルダ11と、そのエンドホルダに着脱自在に連結されるリテイナー12とからなる。
エンドホルダ11は、図2a〜cに示すように、矩形状の基板15と;その基板に設けられた、上から挿入される上インナーケーブル13の上ケーブルエンド13aを係止するケーブル係止部16と;前記基板15に斜め上向きに突出して設けられた、下から挿入される下インナーケーブル14の下ケーブルエンド14aを係止するケーブルホルダ17と;前記基板に設けられた、下から挿入される下インナーケーブル14を湾曲させ、斜め上向きにケーブルホルダ17に導くガイド溝18と;前記基板の中央に形成された、窓ガラスの下端に取り付けられるガラスホルダー22(図3参照)を固定するホルダー固定部19と;前記基板の上端に形成された、ガラスホルダー22をガイドして支持するホルダー支持部20と;前記基板の下端に形成された袋状のホルダー挿入部21とを備えている。
ここで、図3aに示すように上ケーブルエンド13aは、円柱状のものであり、上インナーケーブル13は、ケーブルエンド13aの側面中央から半径方向に延びている。つまり、上インナーケーブル13と上ケーブルエンド13aの軸は直交している。
また、図3bに示すように下ケーブルエンド14aは、柱状のものであり、その先端にフランジ部14bを備えているものであり、下インナーケーブル14は、下ケーブルエンド14aの底面から軸方向に延びている。つまり、下インナーケーブル14と下ケーブルエンド14aの軸は同心上にある。
さらに、インナーケーブル13、14は、複数の金属線を撚り合わせ、合成樹脂コートを設けたものであり、プルコントロールケーブルに用いられるものである。特に、合成樹脂コートの材料として、ポリエチレン(PE)、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)が用いられる。
図3c、dに示すようにガラスホルダー22は、キャリアプレートに係止される固定部23を備えた本体24と、その本体の上端に形成された上方に開放した断面U字状の窓ガラス保持部25とからなり、窓ガラス保持部25は、本体24に対して前方(図面の手前方向)および左右に突出したフランジとなっている。また、固定部23は、貫通孔である。この窓ガラス保持部25内に窓ガラスの下端を挿入して、ガラスホルダー22は窓ガラスに取り付けられる。
図2に戻って、ケーブル係止部16は、基板15の面と平行な横向きの軸を有する円柱状の内部空間16aと、その内部空間を囲む外壁16bと、その外壁に形成されたケーブル孔16cとからなる。外壁16bには、インナーケーブル13の軸を基板15と垂直にし、上ケーブルエンド13aの軸と内部空間16aの軸とを合わせて、上ケーブルエンド13aを軸方向に移動させながら内部空間に挿入することができるケーブルエンド挿入口26(内部空間16aの開口部)(図2c参照)と;その上ケーブルエンド13aを挿入するときインナーケーブル13を通すための、ケーブルエンド挿入口26から内部空間の軸と平行に延びる第1ケーブル溝27(図2b、c参照)と;上ケーブルエンド13aをケーブル係止部16に挿入した状態で、インナーケーブル13をエンドホルダ11に対して平行となるように上向きに回転させるときにインナーケーブル13を通すための、ケーブル孔16cに連続し、内部空間16aの軸と垂直に延びる第2ケーブル溝28(図2b参照)とが形成されている。
このように構成されているため、上ケーブルエンド13aをケーブル係止部16内に係止した場合、上インナーケーブル13をケーブル孔16c方向(図2aの上向き)に引っ張っても上ケーブルエンド13aは、ケーブル係止部16内で係止される。
ケーブルホルダ17は、下から挿入されるケーブルエンド14aを軸方向に移動自在に収容するものであり、先端側は開放されており、基端側にスプリング29の一端を受ける底部31と、その底部の側縁から垂直に延びる断面U字状の側壁32とを備えている(図2a参照)。この底部31には、ガイド溝18と連続する連通孔31aが形成されている。このケーブルホルダ17には、ケーブルエンド14aと共にスプリング29が収容され、スプリング29は、底部31とケーブルエンド14aのフランジ14bとの間に配置される。また、ケーブルホルダ17の外周には、後述するリテイナー12を固定するための嵌合部30が形成されている(図2b参照)。ここで嵌合部30は、後述するリテイナー12のクリップ部(図4の符号43)を受ける係合溝である。
このように構成されているため、ケーブルホルダ17内では、スプリング29が下インナーケーブル14の張力が常に一定の値となるように下ケーブルエンド14aのフランジ部14bを付勢する。そのため、使用による下インナーケーブル14の張力低下を防止する。このスプリング29としては、圧縮コイルスプリングなどが用いられる。
すなわち、ケーブルホルダ17、スプリング29、下ケーブルエンド14aが、インナーケーブル14の伸び吸収機構を構成している。
このように湾曲したガイド溝18を備えることにより、上下のインナーケーブル13、14を同心としながら、それぞれケーブル係止部16およびケーブルホルダ17に係止されるケーブルエンド13a、14aの軸が同一線上にならない。そのため、一方向に長いキャリアプレートが形成されず、ケーブルエンドの強度を保った小型のキャリアプレートを得ることができる。
また、下インナーケーブル14がガイド溝18の開口している方向から外れないように、基板15のガイド溝の入口近辺に突起35が設けられている。これにより、インナーケーブルは、突起35とケーブル溝の底によって支持される。
このようなエンドホルダ11は、その強度の面から、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリアセタール(POM)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂、あるいは、金属によって形成される。
ホルダー固定部19は、ボルトとナット等でガラスホルダーの固定部23と締結する貫通孔である。
ホルダー支持部20は、窓ガラスの下端またはガラスホルダーを支持するアーム部33と、そのアーム部の先端に形成された、窓ガラスを下降させながらキャリアプレートに組み付けるときに窓ガラスの下端またはガラスホルダーをガイドするテーパー状のガイド部34とからなる。
ホルダー挿入部21は、基板表面との間に上向きの開口部36を有する空間(図2a参照)を形成するものであり、基板表面から突出した底壁21aとその底壁から基板と平行して立ち上がる側壁21bとからなる(図2c参照)。そして、ガラスホルダー22をホルダー支持部20に配置したときに、ガラスホルダーの本体24の下端24aがこのホルダー挿入部21内に収容される。
リテイナー12は、図4a〜cに示すように、ケーブルホルダ17の外周に装着する、開口部41aを備えた中空のリテイナー本体41と;そのリテイナー本体の開口部41a外縁から突出して形成された、エンドホルダ11と係合してリテイナー本体を支持する二本の支持部42と;前記リテイナー本体41の開口部41a外縁に形成された前記ケーブルホルダの嵌合部30とクリップ嵌合するクリップ部43とからなる。また、このリテイナー12の底部に、クリップ部43を射出成形するために設けられた型抜き44を備えている。
このリテイナー12をエンドホルダのケーブルホルダ17に被せることにより、ケーブルホルダ17の先端および側面の開口を塞ぎ、インナーケーブル14、ケーブルエンド14aおよびスプリング29の飛び出しを防止する。
また、図1a、bに示すように、二本の支持部42は、リテイナー12をエンドホルダ11に被せたとき、上ケーブルエンド13aから延びる上インナーケーブル13を挟むように構成されている。このように支持部42で上インナーケーブル13を挟むことにより、上インナーケーブル13の第2ケーブル溝28方向への動きを拘束し、上ケーブルエンド13aがケーブル係止部16内で回転し、上ケーブルエンド13aがケーブル係止部16から外れることを防止する。
このように構成されるキャリアプレート10は次のようにして組み立てられる。初めに上ケーブルエンド13aをケーブルエンド挿入口26からケーブル係止部16の内部空間16a内に挿入させると共に、上ケーブルエンド13aのインナーケーブル13を第1ケーブル溝27に通す。そして、上ケーブルエンド13aをケーブル係止部16の内部空間16a内で回転させ、インナーケーブル13を第2ケーブル溝28に通し、上ケーブルエンド13aをケーブル係止部16に係止する。
一方、下ケーブルエンド14aの下インナーケーブル14をガイド溝18に通し、下ケーブルエンド14aをスプリング29と共にケーブルホルダ17内に収容する。そして、下ケーブルエンド14aおよびスプリング29を収容した状態で、リテイナー12をケーブルホルダ17の外周に先端側から装着し、軸方向にスライドさせ、支持部42とエンドホルダ11を係合させると共に、ケーブルホルダの嵌合部30とリテイナーのクリップ部43とを嵌合させる。
このキャリアプレート10とガラスホルダー22の連結状態を図5a、bに示す。このキャリアプレート10は、ホルダー挿入部21を備えているため、ガラスホルダー22をホルダー固定部19で係止するとき、ガラスホルダーの下端をホルダー挿入部21に挿入するだけで、ガラスホルダーの固定部23と、ホルダー固定部19とを合わせることができる。また、そのとき、ホルダー挿入部21は、窓ガラスが倒れないように支持するため、ガラスホルダーの固定部23と、ホルダー固定部19とを合わせた状態で保持することができ、ボルトとナットを用いて係止する間に窓ガラスの保持に余計な注意を傾ける必要がなく、その連結作業が容易である。
このようにキャリアプレート10は、ケーブルの伸び取り機構を備えており、かつ、小型で強度が高い。
図6に示すキャリアプレート50は、エンドホルダ51と、そのエンドホルダに連結されるリテイナー52とからなり、ガラスホルダーの下端を覆うホルダー挿入部75が、エンドホルダ51とリテイナー52の連結によって形成されるものである。
エンドホルダ51は、図7a〜cに示すように、矩形状の基板55と;その基板に設けられた、下から挿入されるインナーケーブル53の下ケーブルエンド53aを係止するケーブル係止部56と;前記基板に斜め下向きに突出して設けられた、上から挿入されるインナーケーブル54の上ケーブルエンド54aを係止するケーブルホルダ57と;前記基板に設けられた、上から挿入されるインナーケーブル54を湾曲させながらケーブルホルダ57に導くガイド溝58と;前記基板の中央に形成された、ガラスホルダー62を固定するホルダー固定部59と;前記基板の上端に形成された、ガラスホルダー62をガイドして支持するホルダー支持部60とを備えている。
ここで、下ケーブルエンド53aは、図3aのケーブルエンド13aと実質的に同じものであり、上ケーブルエンド54aは、図3bのケーブルエンド14aと実質的に同じ、フランジ部54bを備えたものである。また、ガラスホルダー62は、図3c、dのガラスホルダー22と実質的に同じ、固定部を備えた本体と、窓ガラス保持部とからなるものである。
ケーブル係止部56は、図2のエンドホルダ11のケーブル係止部16と実質的に同じで、図7aに示すように、内部空間56aと、外壁56bと、ケーブル孔56cとからなり、外壁56bが、ケーブルエンド挿入口66と、第1ケーブル溝67と、第2ケーブル溝68とを備えたものである。
ケーブルホルダ57は、図2のエンドホルダ11のケーブルホルダ17と実質的に同じ断面U字状であり、その外周面に形成された嵌合部70と、壁31と、側壁32とを備えている。そして、図2のエンドホルダ11と同様に、スプリング29を、壁31と、上ケーブルエンド54aとの間に挿入する。
ホルダー支持部60は、図2のエンドホルダ11のホルダー支持部20と実質的に同じものであり、アーム部73と、ガイド部74とからなる。
また、ホルダー固定部59も、それぞれ図2のエンドホルダ11のホルダー固定部19と実質的に同じものである。そして、そのエンドホルダ51は、エンドホルダ11と同様にポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリアセタール(POM)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等から形成される。
リテイナー52は、図8a〜cに示すように、本体81の開口部81aの一部から幅方向に広がるように形成された横壁75aと、その横壁75aの端縁からリテイナーの軸方向に立ち上がる縦壁75bとからなる段部を内面に備えている。この横壁75aと縦壁75bとそれらに覆われたエンドホルダの基板55の表面とからなる部位が、図6aに示すようにホルダー挿入部75となる。
リテイナー52の他の構成は、図4のリテイナー12と実質的に同じものであり、本体81と、支持部82と、クリップ部83と、型抜き84とからなる。
すなわち、このキャリアプレート50は、ケーブルホルダ57、スプリング29、上ケーブルエンド54aが上から挿入される上インナーケーブル54の伸び取り機構を構成している。
次に、キャリアプレート10及び50を備えたウインドレギュレータ90を図9に示す。ウインドレギュレータ90は、ドアDのインナーパネルPに取り付けられるものであり、左上プーリ91a、右上プーリ91b、右下プーリ91c、ケーブルスライダ91dの4つのケーブルガイドと、その上下のケーブルガイドを直接繋ぐように8字状に配索されるインナーケーブルCと、そのインナーケーブルを往復駆動する駆動装置92とを備えている。ここで、左上のケーブルガイド91aと、駆動装置92とはガイドプレート94によって連結されている。前の上下のケーブルガイドの間に図1のキャリアプレート10が備え付けられ、後ろの上下のケーブルガイドの間に図7のキャリアプレート50が備え付けられている。駆動装置92から下向きに延びるインナーケーブルはケーブルスライダ91dによって方向転換され、その端部はキャリアプレート10の伸び吸収機構に連結されている。駆動装置92から上向きに延びるインナーケーブルはプーリ91bで方向転換され、その端部はキャリアプレート50の伸び吸収機構に連結されている。そのため、使用によって生じるケーブルの伸びを吸収することができる。このウインドレギュレータ90は、アウターケーシングは用いていない。ただし、用いてもよい。
このウインドレギュレータ90の組立方法は、初めに、4つのケーブルガイドをドアのインナーパネルに取り付ける。これにより駆動装置92も一時的に固定される。そして、キャリアプレート10、50およびそれらをつなぐインナーケーブル14を調整する。その後、ガラスホルダー22、62を下端に取り付けた窓ガラスWをドアの上部から挿入する。
図10aに示すキャリアプレート95は、矩形状の基板96と;その基板に設けられた、下から挿入される下インナーケーブル13の下ケーブルエンド13aを係止するケーブル係止部97と;前記基板15から斜め下に突出して設けられた、上から挿入される上インナーケーブル14の上ケーブルエンド14aを係止するケーブルホルダ98と;前記基板に設けられた、上インナーケーブル14を湾曲させながらケーブルホルダ98に導くガイド溝99と;前記基板の中央に形成された、窓ガラスホルダーを固定するホルダー固定部100と;前記基板の裏面から突出するように形成された、ガラスホルダー22をガイドして支持するホルダー支持部101とを備えている。
このキャリアプレート95のケーブルホルダ98も、図1のケーブルエンド11のケーブルホルダ17と同様に、ケーブルエンド14aを軸方向に移動自在に収容する断面U字状のものであり、先端側は開放されており、基端側にスプリングの一端を受ける壁31と側壁32とが形成されている。そして、壁31とケーブルエンド14aとの間にスプリング29を配置させることによって、インナーケーブル14の伸び吸収機構を構成する。
ホルダー支持部101は、基板96の裏面側(図8aの裏方向)に突出したガラスホルダーを支持するアーム部102と、そのアーム部の先端から上方に形成されており、窓ガラスを下降させながらキャリアプレートに組み付けるときにガラスホルダーをガイドするテーパー状のガイド部103とからなる。そして、このキャリアプレート95では、ガラスホルダーを基板96とガイド部103との間に挟むようにして固定する。
他の構成としては、リテイナーを備えていないことを除けば、図1のキャリアプレートと実質的に同じである。
このため、このキャリアプレート95も、充分な強度を持った小型のものであり、使用によるインナーケーブルの伸びを吸収する。
図10bのキャリアプレート95bも、リテイナーを有さないものであり、下から延びるインナーケーブル104を湾曲させてケーブルホルダ98に導き、そのケーブルホルダ98にケーブルエンド104aとスプリング29とを共に収容するものである。他の構成は、図8aのキャリアプレート60と実質的に同じであり、ケーブル係止部97と、ガイド溝99と、ホルダー固定部100と、ホルダー支持部101とを備えている。
図1a、bは、本発明のキャリアプレートの一実施形態を示す正面図、背面図である。 図2a、b、cは、図1のキャリアプレートのエンドホルダを示す正面図、背面図、左側面図である。 図3a、bは、それぞれ本発明のキャリアプレートに用いられるケーブルエンドの側面図であり、図3c、dは、本発明のキャリアプレートに用いられるガラスホルダーの正面図、背面図である。 図4a、b、cは、図1のキャリアプレートのリテイナーを示す正面図、背面図、左側面図である。 図5a、bは、図1のキャリアプレートとガラスホルダーの連結状態を示す正面図、背面図である。 図6a、bは、本発明のキャリアプレートの他の実施形態を示す正面図、背面図である。 図7a、b、cは、図6のキャリアプレートのエンドホルダを示す正面図、背面図、左側面図である。 図8a、b、cは、図6のキャリアプレートのリテイナーを示す正面図、背面図、左側面図である。 本発明のウインドレギュレータの一実施形態を示す概略図である。 図10a、bは、それぞれ本発明のキャリアプレートのさらに他の実施形態を示す正面図である。
符号の説明
10 キャリアプレート
11 エンドホルダ
12 リテイナー
13 上のインナーケーブル
13a ケーブルエンド
14 下のインナーケーブル
14a ケーブルエンド
14b フランジ部
15 基板
16 ケーブル係止部
16a 内部空間
16b 外壁
16c ケーブル孔
17 ケーブルホルダ
18 ガイド溝
19 ホルダー固定部
20 ホルダー支持部
21 ホルダー挿入部
21a 底壁
21b 側壁
22 ガラスホルダー
23 固定部
24 本体
24a ガラスホルダーの下端
25 窓ガラス保持部
26 ケーブルエンド挿入口
27 第1ケーブル溝
28 第2ケーブル溝
29 スプリング
30 嵌合部
31 底部
31a 連通孔
32 側壁
33 アーム部
34 ガイド部
35 突起
36 開口部
41 リテイナー本体
41a 開口部
42 支持部
43 クリップ部
44 型抜き
50 キャリアプレート
51 エンドホルダ
52 リテイナー
55 基板
53 下のインナーケーブル
53a ケーブルエンド
54 上のインナーケーブル
54a ケーブルエンド
54b フランジ部
56 ケーブル係止部
56a 内部空間
56b 外壁
56c ケーブル孔
57 ケーブルホルダ
58 ガイド溝
59 ホルダー固定部
60 ホルダー支持部
62 ガラスホルダー
66 ケーブルエンド挿入口
67 第1ケーブル溝
68 第2ケーブル溝
70 嵌合部
73 アーム部
74 ガイド部
81 本体
81a 開口部
75 ホルダー挿入部
75a 横壁
75b 縦壁
82 支持部
83 クリップ部
84 型抜き
90 ウインドレギュレータ
91a、91b、91c プーリ
91d ケーブルスライダ
92 駆動装置
94 ガイドプレート
95、95b キャリアプレート
96 基板
97 ケーブル係止部
98 ケーブルホルダ
99 ガイド溝
100 ホルダー固定部
101 ホルダー支持部
102 アーム部
103 ガイド部
104 インナーケーブル
104a ケーブルエンド

Claims (4)

  1. 2つのケーブルエンドを固定するウインドレギュレータ用のキャリアプレートであって、
    一方のケーブルエンドを係止するケーブル係止部と、他方のケーブルエンドをケーブル軸方向に移動自在に収容して係止するケーブルホルダと、他方のケーブルエンドのケーブルを湾曲させながらケーブルホルダに導くガイド溝とを備え、
    前記ケーブルホルダが、ガイド溝と連通する連通孔を備えた底部と、その底部から延びる側壁とから構成される中空体であり、
    前記ケーブルホルダの底部と収容されるケーブルエンドとの間には、ケーブルエンドを底部から遠ざける方向に付勢する付勢手段が設けられている、キャリアプレート。
  2. 前記ケーブルホルダの側壁が断面U字状である請求項1記載のキャリアプレート。
  3. 前記ケーブルホルダの外周に挿入して連結することができる中空状のリテイナーを備えた請求項1記載のキャリアプレート。
  4. 上下に配置されるケーブルガイドと、その上下のケーブルガイドによって閉ループ状に配索されるケーブルと、そのケーブルエンドに取り付けられる請求項1記載のキャリアプレートと、そのケーブルを駆動する駆動装置とからなるウインドレギュレータ。
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