JP2009012509A - キャブマウント構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 振動遮断性を損ねることなく、チルトロックが容易にできるキャブマウント構造の提供。
【解決手段】 振動遮断用のラバーブッシュ機構(16)は、ラバーブッシュ圧入部(18)と、ラバーブッシュ圧入部(18)内に収納されたラバーブッシュ(19)と、ラバーブッシュ圧入部(18)の両端部に設けられ且つラバーブッシュ圧入部(18)と取付ブラケット(15a、15b)との間に配置されたクッション(20)とを有し、該クッション(20)は金属製座板(21)と金属製座板(21)に接着された弾性体部分(22)とを有し、金属製座板(21)にはストッパが形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、キャブマウント構造に関する。より詳細には、貨物自動車のチルト可能なキャブをシャシフレームに対して脱着自在とするため、一端をシャシフレーム側に固定し且つ他端をキャブメインメンバ側に固定したチルトシリンダと、フロントキャブマウント及びリヤキャブマウントとを設け、フロントキャブマウントに取付ブラケットを介して振動遮断用のラバーブッシュ機構を備えたキャブマウント構造に関する。
キャブオーバ型貨物自動車においては、エンジン及びエンジン周辺の点検あるいは補修のために、キャブ全体をチルト(前傾斜)させる構造のものが多い。
図8は、そのような車両の簡略図である。以下における図8の説明では、図8の左方を車両前方、図8の右方を車両後方として説明する。
図8において、シャシフレーム4の前端部には、チルトヒンジ5が設けられている。キャブ2は、チルトヒンジ5を枢軸として回動可能に、シャシフレーム4に固定されるようになっている。
図8において、符号8は、キャブ2をチルトさせるためのチルトシリンダである。
符号2cは、キャブ2の後端部に設けられたチルトロック装置である。
チルトロック装置2cは、リヤキャブマウント12に係合するようになっている。キャブ2をチルトさせる場合以外は、係合が解除されない。
図9は、キャブ2をシャシフレーム4に搭載する機構を示している。
仮想線(1点鎖線)で示すキャブ2が、キャブメインメンバ6に固定されている。
キャブメインメンバ6の前部は、ブラケット15の上部に固定されている。キャブメインメンバ6の後部は、チルトロック装置2cにより、リヤキャブマウント12の上部に係合されている。
図10も参照して、さらに説明する。
図10において、ブラケット15の下部は、ラバーブッシュ機構16Aを介して、キャブサスリンク13のアーム14に回動可能に支持されている。キャブサスリンク13は、図11に示されている。
キャブサスリンク13のアーム14の前部及び後部に、ラバーブッシュ機構16Aが取付けられている。
ラバーブッシュ機構16Aについては、図13及び図14を参照して後述する。
アーム14の前部は、ラバーブッシュ機構16Aを介して、ヒンジブラケット17の上部に、回動可能に固定されている。
ヒンジブラケット17は、シャシフレーム4に固定されている。
図10において、アーム14の前部上部と、ブラケット15の前部下部との間に、エアスプリング27が配置されている。
また、アーム14の前部とブラケット15の前部との間に、ショックアブソーバ28が配置されている。
図9において、チルトシリンダ8は、上部をキャブメインメンバ6の下端部に回動自在に取付けられている。また、チルトシリンダ8の下部は、シャシフレーム4に回動自在に取付けられている。
図12は、図9で示された、リヤキャブマウント12のX矢視を示している。
図12において、キャブ2の下部に設けられたチルトロック装置2cは、ロックピン12pとは係合していない。しかし、チルトロック装置2cは、ロックピン12pに係合するように構成されている。
ロックピン12pは、メンバ40に固定されている。メンバ40は、シャシフレーム6に上下動自在に設けられている。メンバ40とシャシフレーム4との間に、エアスプリング39が配置されている。
上述した構成において、4個のラバーブッシュ機構16Aを介して、シャシフレーム4とキャブメインメンバ6とが結合されている。
また、前部のエアスプリング27及びシャックアブソーバ28と、後部のエアスプリング39によって、キャブ2が弾性的に懸架されている。
図13及び図14に、従来のラバーブッシュ機構16Aの一例を示している。
図13は、図10のX1矢視である。この図13において、ブラケット15或いは17に、ラバーブッシュ機構16Aが取付けられている。
ラバーブッシュ機構16Aは、ラバーブッシュ圧入部18と、ラバーブッシュ19と、クッション20Aとで構成されている。
図13において、符号23はピンを示しており、そのピンは、ラバーブッシュ機構16Aをブラケット15或いは17に取付けるためのピンである。
図14において、ラバーブッシュ19は、外筒19aと、内筒19bと、外筒19aと内筒19bとの間に接着された円筒状の弾性体19cとで形成されている。
弾性体19cは、キャブ2とシャシフレーム4との結合のためには、ある程度硬くする必要がある。しかし、結合の際の柔軟性や、振動遮断性のためには柔らかい方が(バネ定数が低い方が)好ましい。
ラバーブッシュ19は、外筒19aがラバーブッシュ圧入部18に圧入されている。
クッション20Aは、円板状の金属製座板21Aに、円環状の弾性体部分22Aが設けられて構成されている。金属製座板21Aは内筒19bに固定されている。
ラバーブッシュ19の内筒19bに、ピン23が挿入され、ブラケット15或いは17に、取付けられている。
上記構成によるラバーブッシュ機構16Aは、シャシフレーム6からキャブ2にかかる前後、左右力及び上下力を、弾性体19cの弾性によって柔らかく支持している。また、クッション20Aが、運転時におけるラバーブッシュ圧入部8とクッション20Aとの干渉音を抑制・軽減する作用を果たしている。
このような従来のラバーブッシュ機構16Aの不具合を、前記図12によって説明する。
図12において、チルトロック装置2cの山型状の案内切り込み2dが、ピン12pの芯とδだけ左右にずれている。
このずれδは、チルトシリンダ8がチルト作業を始めたときに、発生する。
図9における、チルトシリンダ8の推力の、特に水平分力Fが、ラバーブッシュ機構16Aの弾性体19cを変形させる。
なお、チルトシリンダ8の推力における垂直方向分力は、シャシフレーム4とキャブ2との水平方向の位置を変化させる様には作用しないので、ここでは無視してよい。
このチルトシリンダ8の推力は、直接には、左側のキャブメインメンバ6だけに与える。その結果、キャブサスリンク13の剛性も影響して、左側の弾性体19cの変形が右側の弾性体19cの変形よりも大きくなる。そして、キャブ2とシャシフレーム6との位置がずれる。また、キャブ2がねじれる。
キャブ2とシャシフレーム6との位置のずれは、後部において最大となり、図12におけるチルトロック装置2cの左右ずれδとなる。
このずれδによって、チルトされたキャブ2を正規の水平位置に戻すときに、チルトロックが困難になる。
チルトキャブを1本のシリンダでチルトさせる構造に係る従来技術では、上記のような問題を解決する技術は公示されていない。
サスペンションのラバーブブッシュの変形を抑制する技術は公開されている(例えば、特許文献1)。しかし、上記技術はエアサス用のラバーブッシュであって、前記の問題を解決するものではない。
特開平7−1342号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、振動遮断性能を損ねることなく、チルトロックが容易にできるキャブマウント構造の提供を目的としている。
本発明のキャブマウント構造は、貨物自動車のチルト可能なキャブ(2)をシャシフレーム(4)に対して脱着自在とするため、一端をシャシフレーム(4)側に固定し且つ他端をキャブメインメンバ(6)側に固定したチルトシリンダ(8)と、フロントキャブマウント(10)及びリヤキャブマウント(12)とを設け、フロントキャブマウント(10)に取付ブラケット(15a、15b)を介して振動遮断用のラバーブッシュ機構(16、16)を備えたキャブマウント構造において、振動遮断用のラバーブッシュ機構(16)は、ラバーブッシュ圧入部(18)と、ラバーブッシュ圧入部(18)内に収納されたラバーブッシュ(19)と、ラバーブッシュ圧入部(18)の両端部に設けられ且つラバーブッシュ圧入部(18)と前記取付ブラケット(15a、15b)との間に配置されたクッション(20)とを有し、該クッション(20)は金属製座板(21)と該金属製座板(21)に接着された弾性体部分(22)とを有し、金属製座板(21)にはストッパが形成されていることを特徴とする(請求項1)。
前記ストッパは、ラバーブッシュ(19)の変形量が所定値未満であればラバーブッシュ圧入部(18)とは干渉せずラバーブッシュ(19)の変形を抑制しないが、ラバーブッシュ(19)の変形量が所定値以上になるとラバーブッシュ圧入部(19)と干渉してラバーブッシュ(19)の変形を抑制する様に構成されていることが好ましい(請求項2)。
前記ストッパは円環状の突起(30)として形成されており、該突起(30)はラバーブッシュ圧入部(18)の内側に向けて突出しており、該突起(18)の外径(30d)はラバーブッシュ圧入部(18)の内径(18i)よりも8mm以下の寸法だけ小さくなっていることが好ましい(請求項3)。
前記ストッパはラバーブッシュ圧入部(18)の内側に向けて突出した円環状の突起(32)として形成されており、該突起(32)は、平坦な部分(33)と、ストッパの半径方向外方で且つラバーブッシュ圧入部(18)の内側方向に斜め方向に延在している部分(34)を含んで構成されており、該突起(32)の外径(32d)はラバーブッシュ圧入部(18)の内径(18i)よりも8mm以下の寸法だけ小さくなっていることが好ましい(請求項4)。
前記ストッパはアルミニウム製であり、アルミダイキャストで一体的に形成されていることが好ましい(請求項5)。
前記ストッパは鉄製であり、鍛造により一体的に形成されていることが好ましい(請求項6)。
前記ストッパはラバーブッシュ圧入部(18)の内側に向けて突出した複数の突起(36)により構成されており、該複数の突起(36)は金属製座板(35)に等角に配列されており、該複数の突起(36)の外周面(36d)はラバーブッシュ圧入部(18)の内周面(18j)よりも半径方向内側に位置していることが好ましい(請求項7)。
前記複数の突起(36)は金属製座板(35)を切り起こして形成されていることが好ましい(請求項8)。
上述する構成を具備する本発明によれば、ラバーブッシュ圧入部(18)内に収納されたラバーブッシュ(19)がシャシフレーム(4)から入力される上下、前後及び左右振動を軽減する。また、チルトシリンダ(8)の推力その他によるラバーブッシュ(19)の過大な上下及び前後方向の変形は、ストッパがラバーブッシュ圧入部(19)と干渉してによって抑制されるので、従来生じていたキャブ(2)のねじれによるチルトロック困難が解消される。
すなわち、前記ストッパは、ラバーブッシュ(19)の変形量が所定値未満であればラバーブッシュ圧入部(18)とは干渉せずラバーブッシュ(19)の変形を抑制せず、ラバーブッシュの変形量が所定値以上になるとラバーブッシュ圧入部(18)と干渉してラバーブッシュ(19)の変形を抑制する様に機能するので、チルトロック時のラバーブッシュ(19)の過大な変形が抑制でき、チルトロック困難が解消され、かつラバーブッシュ(19)の剛性(バネ定数)を下げて、運転時の振動遮断性をよくできる。
本発明において、前記ストッパを円環状の突起(30)として形成し、該突起(30)をラバーブッシュ圧入部(18)の内側に向けて突出させ、該突起の外径(30d)をラバーブッシュ圧入部の内径(18i)よりも8mm以下の寸法だけ小さくすれば(請求項3)、従来のラバーブッシュの弾性体よりもバネ定数が低い弾性体を用いても、ラバーブッシュの過度の変形を抑制しつつチルトロックが支障なく行うことが出来て、かつ、振動遮断性を良好にできる。
また、前記ストッパをラバーブッシュ圧入部の内側に向けて突出した円環状の突起(32)として形成し、該突起(32)を、ストッパの半径方向外方で且つラバーブッシュ圧入部(18)の内側方向に斜め方向に延在している部分を含んで構成し、該突起(32)の外径(32d)をラバーブッシュ圧入部(18)の内径(18i)よりも8mm以下の寸法だけ小さくすれば(請求項4)、ラバーブッシュ機構を簡単な形状にできて、容易安価に製作できる。それと共に、従来のラバーブッシュの弾性体よりもバネ定数が低い弾性体を用いても、ラバーブッシュの過度の変形を抑制しつつチルトロックを支障なく行うことが出来る。そして、振動遮断性を良好にできる。
さらに、前記ストッパをアルミニウム製にし、アルミダイキャストで一体的に形成すれば(請求項5)、製造及び加工が容易でかつキャブマウントの軽量化がはかれる。
また、前記ストッパを鉄製とし、鍛造により一体的に形成すれば(請求項6)、安価に製造できる。
また、前記ストッパをラバーブッシュ圧入部(18)の内側に向けて突出した複数の突起(36)により構成し、該複数の突起(36)を金属製座板(35)に等角に配列し、該複数の突起(36)の外周面(36d)はラバーブッシュ圧入部(18)の内周面(18j)よりも半径方向内側に位置する様に構成すれば(請求項7)、軽量、安価にストッパ機能が簡単に果たせる。
さらに、前記複数の突起(36)を金属製座板(35)を切り起こして形成すれば(請求項8)、一層、軽量、安価にストッパ機能が果たせる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
本発明のキャブマウント構造は、ラバーブッシュ機構に特徴を有している。ラバーブッシュ機構以外は、図9〜図12で示した従来の構成と同じである。
以下の実施形態における説明は、ラバーブッシュ機構に限定して行う。
最初に、図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。
図1は図10のX1矢視に相当しており、図1において、ブラケット15、17にラバーブッシュ機構16が取付けられている。
ラバーブッシュ機構16は、ラバーブッシュ圧入部18と、ラバーブッシュ19と、クッション20とで構成されている。
図1において、符号23は、ラバーブッシュ機構16をブラケット15或いは17に取付けるためのピンを示している。
図2において、ラバーブッシュ19は、外筒19aと、内筒19bと、外筒19aと内筒19bとの間に接着された円筒状の弾性体19cとで形成されている。
弾性体19cは、キャブ2とシャシフレーム4との結合のためには、ある程度硬くする必要がある。しかし、組み立てや結合の際の利便性を考慮すると柔軟性に飛んでいることが好ましく、振動遮断性のためには柔らかい(バネ定数が低い)ほうが好ましい。
ラバーブッシュ19は、外筒19aがラバーブッシュ圧入部18に圧入されている。
クッション20は、円板状の金属製座板21に、円環状の弾性体部分22が接着されて構成されている。
金属製座板21は、内筒19bの両端部に相対する向きに固定されている。
金属製座板21に、ブッシュ圧入部18に相対する位置に弾性体部分22が接着されている。
弾性体部分22と、ラバーブッシュ圧入部18の側端部18eとの間は、適宜の距離を有するように配置されている。
金属製座板21に、ストッパである円環状の突起30が形成されている。
突起30は、ブッシュ圧入部18の内径18i内に、入りこむように配置されている。
また、突起30の頂部30aは、ラバーブッシュ19の外筒19aの側端部19eに適宜の距離を有するように配置されている。
突起30の外径30dは、ブッシュ圧入部18の内径18iより、8mm以下の寸法より小さく形成されている。
ラバーブッシュ19の内筒19bに、ピン23が挿入され、ブラケット15或いは17に、取付けられている。
図1〜図3をと参照して説明したラバーブッシュ機構16の作用を説明する。
キャブ2のチルト時に、ラバーブッシュ機構16はチルトシリンダ8の前方向への水平分力F(図9参照)を受ける。
その水平分力Fによって、ラバーブッシュ19の弾性体19cが変形(たわみ)する。
弾性体19cのたわみは、弾性体19cのバネ定数によって決まる。
しかし、チルト時のみにかかるチルトシリンダ8の過大な水平分力Fに対しては、ストッパである突起30がたわみ量を抑制する。図1〜図3の実施形態では、半径方向のたわみについては、突起30の外径30dにより、その上限が4mmに抑制されている。
弾性体19cのたわみが4mm以下に抑制されるのであれば、実用上では、チルトロック装置2cがピン12p(図12参照)に係合する。したがって、チルトロック作業には問題がなくなる。
なお、悪路走行あるいは、平坦でない路面でのチルトでは、ラバーブッシュ機構16に左右方向の力がかかる。この左右方向の力による弾性体19cのたわみは、チルト時におけるたわみに比較して、遥かに小さい。そのため、弾性体19cにより、走行時に作用する外力或いはたわみは十分に吸収される。それに加えて、クッション20の弾性体部分22が柔らかく、たわみを抑制する。
図1〜図3の第1実施形態によれば、チルト時の過大な力による弾性体19cのたわみは抑制され、チルトロック不具合が解決される。また、弾性体19cを任意のバネ定数に選択できるので、通常運転における振動遮断性も向上する。
図4及び図5を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。
図4及び図5では、図1〜図3で示した第1実施形態と異なる部分を主体に説明する。
ラバーブッシュ機構16Dは、ラバーブッシュ圧入部18と、ラバーブッシュ19と、クッション20Dとで構成されている。
クッション20Dは、円環状の弾性体部分31に、ストッパである円環状の鉄製の突起32が接着されて構成されている。
クッション20Dは、内筒19bの両端部に相対する向きに固定されている。
弾性体部分31と、ラバーブッシュ圧入部18の側端部18eとの間は、適宜の距離を有するように配置されている。
円環状の突起32は、平坦な金属製座板33と、半径方向外方に斜め延在する部分34とが一体となって構成されている。
斜め方向へ延在する部分34は、ブッシュ圧入部18の内径18i内に、入りこむように配置されている。
斜め方向へ延在する部分34の頂部34aは、ラバーブッシュ19の外筒19aの側端部19eに適宜の距離を有するように配置されている。
斜め方向へ延在する部分34の外径34dは、ブッシュ圧入部18の内径18iより、8mm以下の寸法より小さく形成されている。
その他の構成については、図4、図5の第2実施形態は、図1〜図3の第1実施形態と同様である。
図4、図5の第2実施形態に係るラバーブッシュ機構16Dの作用について説明する。
キャブ2のチルト時に、ラバーブッシュ機構16Dは、チルトシリンダ8の前方向への水平分力F(図9参照)を受ける。
その水平分力Fによって、ラバーブッシュ19の弾性体19cが変形(たわみ)する。
弾性体19cのたわみは、弾性体19cのバネ定数によって決まる。
しかし、チルト時のみに作用するチルトシリンダ8の過大な水平分力Fに対しては、ストッパである突起32が、ラバーブッシュ圧入部18と当接あるいは干渉することにより、所定のたわみ量以上の変形が抑制される。
図示の実施形態では、半径方向のたわみは、突起32の外径34dがラバーブッシュ圧入部18と当接あるいは干渉する余裕代、すなわち4mmが上限となる。
弾性体19cのたわみが4mm以内であれば、実用上では、チルトロック装置2cはピン12p(図12参照)に係合する。したがって、チルトロック作業には問題がない。
悪路走行あるいは、平坦でない路面でのチルトでは、ラバーブッシュ機構16Dに左右方向の力がかかる。この左右方向の力による弾性体19cのたわみは、チルト時におけるたわみに比較して、遥かに小さい。そのため、弾性体19cにより、走行時に作用する外力或いはたわみは十分に吸収される。それに加えて、クッション20Dの弾性体部分31が柔らかく、たわみを抑制する。
図4、図5の第2実施形態において、チルト時の過大な力による弾性体19cのたわみは、突起32が、ラバーブッシュ圧入部18と当接あるいは干渉することにより抑制されるので、チルト不具合が解決される。
また、弾性体19cとして、任意のバネ定数の材質を選択できるので、通常運転における振動遮断性能も向上する。
図6及び図7を参照して、本発明の第3実施形態を説明する。
図1〜図3で示した第1実施形態と異なる部分を主体に説明する。
図6において、ラバーブッシュ機構16Eは、ラバーブッシュ圧入部18と、ラバーブッシュ19と、クッション20Eとで構成されている。
クッション20Eは、内筒19bの両端部に相対する向きに固定されている。
クッション20Eは、円環状の鉄材製座板35に、6個の4角板状の突起36が形成されて構成されている。突起36は、半径方向外方に向かって形成され、円周方向に等角に配置されている。
突起36は、鉄材製座板35を切り起こして形成されている。
クッション20Eの金属製座板35に、ブッシュ圧入部18に相対する位置に弾性体部分22Eが配置されている。
弾性体部分22Eと、ラバーブッシュ圧入部18の側端部18eとの間は、適宜の距離を有するように配置されている。
突起36は、ブッシュ圧入部18の内径18i内に、入りこむように配置されている。
突起36の頂部36aは、ラバーブッシュ19の外筒19aの側端部19eに適宜の距離を有するように配置されている。
突起36の外径36dは、ブッシュ圧入部18の内径18iより、8mm以下の寸法だけ小さく形成されている。
上記以外の構成については、図6、図7の第3実施形態は、図1〜図3の第1実施形態と同様である。
図6、図7の第3実施形態に係るラバーブッシュ機構16Dの作用を説明する。
キャブ2のチルト時に、ラバーブッシュ機構16Eは、チルトシリンダ8の前方向への水平分力F(図9参照)を受ける。
その水平分力Fによって、ラバーブッシュ19の弾性体19cが変形(たわみ)する。
弾性体19cのたわみは、弾性体19cのバネ定数によって決まる。
しかし、チルト時のみにかかるチルトシリンダ8の過大な水平分力Fに対しては、ストッパである突起36がラバーブッシュ圧入部18と当接あるいは干渉することにより、それ以上の変形を抑制する。図6、図7の第3実施形態では、半径方向のたわみは、半径方向については、4mmが限度となる様に抑制される。
弾性体19cのたわみが4mm以内であれば、実用上では、チルトロック装置2cがピン12p(図12参照)に係合する。したがって、チルトロック作業には問題がない。
なお、悪路走行あるいは平坦でない路面でのチルトでは、ラバーブッシュ機構16Eに左右方向の力がかかる。この左右方向の力による弾性体19cのたわみは、チルト時におけるたわみに比較して、遥かに小さい。そのため、弾性体19cにより、走行時に作用する外力或いはたわみは十分に吸収される。それに加えて、クッション20Eの弾性体部分22Eが柔らかく、たわみを抑制する。
上記にように、チルト時の過大な力による弾性体19cのたわみは、突起36がラバーブッシュ圧入部18と当接あるいは干渉することにより抑制されるので、チルト時におけるラバーブッシュ変形に関する不具合は解消される。また、弾性体19cを任意のバネ定数に選択できるので、通常運転における振動遮断性能も向上する。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述でないことを付記する。
本発明の第1実施形態に装着されるラバーブッシュ機構の外観図。 図1のラバーブッシュ機構の断面図。 第1実施形態に装着されるラバーブッシュ機構のクッションの斜視図。 第2実施形態に装着されるラバーブッシュ機構の断面図。 第2実施形態に装着されるラバーブッシュ機構のクッションの斜視図。 第3実施形態に装着されるラバーブッシュ機構の断面図。 第3実施形態に装着されるラバーブッシュ機構のクッションの斜視図。 本発明が装着される貨物自動車と装着部位を示す図。 本発明が装着される部位の詳細側面図。 本発明が装着される部材の詳細斜視図。 本発明が装着される部位の詳細斜視図。 従来の課題を説明するための図。 従来のラバーブッシュ機構の外観図。 図13の側断面図。
符号の説明
2・・・・・・キャブ
4・・・・・・シャシフレーム
5・・・・・・チルトヒンジ
6・・・・・・キャブメインメンバ
8・・・・・・チルトシリンダ
10・・・・・フロントキャブマウント
12・・・・・リヤキャブマウント
13・・・・・キャブサスリンク
14・・・・・アーム
15・・・・・取付けブラケット
16・・・・・ラバーブッシュ機構
17・・・・・ヒンジブラケット
18・・・・・ラバーブッシュ圧入部
18i・・・・内径
19・・・・・ラバーブッシュ
20・・・・・クッション
21、33、35・・・・・金属製座板
22・・・・・弾性体部分
23・・・・・ピン
27・・・・・エアスプリング
29・・・・・ストッパ
30、36・・・・・突起
32・・・・・円環状の突起
32d・・・・円環状の突起の外径
33・・・・・金属製座板
34・・・・・斜め方向に延在している部分
36d・・・・突起の外径

Claims (8)

  1. 貨物自動車のチルト可能なキャブをシャシフレームに対して脱着自在とするため、一端をシャシフレーム側に固定し且つ他端をキャブメインメンバ側に固定したチルトシリンダと、フロントキャブマウント及びリヤキャブマウントとを設け、フロントキャブマウントに取付ブラケットを介して振動遮断用のラバーブッシュ機構を備えたキャブマウント構造において、振動遮断用のラバーブッシュ機構は、ラバーブッシュ圧入部と、ラバーブッシュ圧入部内に収納されたラバーブッシュと、ラバーブッシュ圧入部の両端部に設けられ且つラバーブッシュ圧入部と前記取付ブラケットとの間に配置されたクッションとを有し、該クッションは金属製座板と該金属製座板に接着された弾性体部分とを有し、金属製座板にはストッパが形成されていることを特徴とするキャブマウント構造。
  2. 前記ストッパは、ラバーブッシュの変形量が所定値未満であればラバーブッシュ圧入部とは干渉せずラバーブッシュの変形を抑制しないが、ラバーブッシュの変形量が所定値以上になるとラバーブッシュ圧入部と干渉してラバーブッシュの変形を抑制する様に構成されている請求項1のキャブマウント構造。
  3. 前記ストッパは円環状の突起として形成されており、該突起はラバーブッシュ圧入部の内側に向けて突出しており、該突起の外径はラバーブッシュ圧入部の内径よりも8mm以下の寸法だけ小さくなっている請求項1、2の何れかのキャブマウント構造。
  4. 前記ストッパはラバーブッシュ圧入部の内側に向けて突出した円環状の突起として形成されており、該突起は、ストッパの半径方向外方で且つラバーブッシュ圧入部の内側方向に斜め方向に延在している部分を含んで構成されており、該突起の外径はラバーブッシュ圧入部の内径よりも8mm以下の寸法だけ小さくなっている請求項1、2の何れかのキャブマウント構造。
  5. 前記ストッパはアルミニウム製であり、アルミダイキャストで一体的に形成されている請求項4のキャブマウント構造。
  6. 前記ストッパは鉄製であり、鍛造により一体的に形成されている請求項4のキャブマウント構造。
  7. 前記ストッパはラバーブッシュ圧入部の内側に向けて突出した複数の突起により構成されており、該複数の突起は金属製座板の円周方向に等間隔にて配列されており、該複数の突起の外周面はラバーブッシュ圧入部の内周面よりも半径方向内側に位置している請求項1、2の何れかのキャブマウント構造。
  8. 前記複数の突起は金属製座板を切り起こして形成されている請求項7のキャブマウント構造。
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