JPH0742779A - 防振ブッシュ及びその製造方法 - Google Patents

防振ブッシュ及びその製造方法

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JPH0742779A
JPH0742779A JP20682093A JP20682093A JPH0742779A JP H0742779 A JPH0742779 A JP H0742779A JP 20682093 A JP20682093 A JP 20682093A JP 20682093 A JP20682093 A JP 20682093A JP H0742779 A JPH0742779 A JP H0742779A
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JP
Japan
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stopper
bush
sleeve
outer sleeve
vibration
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Withdrawn
Application number
JP20682093A
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English (en)
Inventor
Teruyuki Ito
輝幸 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
N O K MEGURASUTEITSUKU KK
Nok Megulastik Co Ltd
Original Assignee
N O K MEGURASUTEITSUKU KK
Nok Megulastik Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数の削減及び製造コストの低減を図る
と共に、ストッパ4の先端のクリアランスの設定を容易
にし、かつストッパ4自体の緩衝性及び振動絶縁性を向
上させる。 【構成】 エラストマーブッシュ3,3の軸方向中間に
形成された空間Sに向けて、アウタースリーブ1及びイ
ンナースリーブ2のうちの一方の円周方向複数箇所から
切り起し形成され先端4aが前記両スリーブ1,2のう
ちの他方と近接対向された複数のストッパ4を有し、ス
トッパ4がばね性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の変速機におい
て、シフトレバーとトランスミッション側のアームとの
結合部に介在される防振ブッシュと、その製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車の操縦者が操作するシフトレバー
と、これによりシフトされるトランスミッション側のア
ームとの間には、シフトレバーによる操作力をアームへ
伝達すると共に、シフト時にトランスミッション側から
シフトレバーへ衝撃が入力されるのを有効に防止するた
めの防振ブッシュが介在されており、この種の防振ブッ
シュの典型的な従来例が、例えば実開昭62−3003
3号公報に開示されている。すなわち、この従来公知の
防振ブッシュは、緩衝及び防振機能を向上させる目的で
弾性部材(エラストマーブッシュ)を低ばね定数とした
場合、シフト操作時の前記弾性部材の変形量の増大によ
ってシフトレバーの操作性や操作感が悪化するのを防止
するために、前記弾性部材の変形量を規制するストッパ
を設けたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例によると、
次のような問題が指摘される。 (1) 外筒の内周面又は内筒の外周面に、この外筒及び内
筒とは別部材のストッパを固定しているため、部品点数
が多く、しかもストッパの固定のための工程が必要であ
り、製造コストが高いものとならざるを得ない。 (2) ストッパが円盤状であって、内筒の外周面(又は外
筒の内周面)とのクリアランスが全周均一に形成されて
おり、防振を必要としない方向にも大きなクリアランス
を有するため、シフトレバーの操作感が阻害される。 (3) ストッパはばね鋼からなるものであるが、円盤状に
形成されているため、内筒の外周面(又は外筒の内周
面)と接触した場合のストッパのばね性が乏しく、この
接触状態での有効な緩衝性及び振動絶縁性が得られな
い。
【0004】したがって、本発明が解決しようとする主
な技術的課題は、部品点数の削減及び製造コストの低減
を図ると共に、ストッパ先端のクリアランスの設定を容
易にし、かつストッパ自体の緩衝性及び振動絶縁性を向
上させることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る防振ブッシュは、アウタースリーブと、こ
のアウタースリーブの内周に配置されたインナースリー
ブと、前記両スリーブ間を弾性的に連結するエラストマ
ーブッシュと、このエラストマーブッシュの軸方向中間
に形成された空間に向けて前記両スリーブのうちの一方
の円周方向複数箇所から切り起し形成され先端が前記両
スリーブのうちの他方と近接対向された複数のストッパ
と、からなるものである。また、この防振ブッシュを得
るため、本発明に係る製造方法は、アウタースリーブ及
びインナースリーブのうち一方のスリーブの円周方向複
数箇所に軸方向一端から軸方向中腹部にかけて延在され
て肉厚を半径方向に切り裂く切り込みを形成し、この切
り込みによる切り裂き片を前記軸方向中腹部における前
記切り込みの末端位置から前記両スリーブのうちの他方
へ向けて折り曲げてストッパを形成する工程を含むもの
である。
【0006】
【作用】荷重入力によってアウタースリーブとインナー
スリーブが互いに偏心されたときのエラストマーブッシ
ュの変形量は、前記両スリーブのうちの一方のスリーブ
から切り起し形成された複数のストッパのうちの荷重入
力方向のストッパの先端と他方のスリーブとの間のクリ
アランスによって規定される。各ストッパは、アウター
スリーブ又はインナースリーブの肉厚を軸方向の切り込
みによって半径方向に分離させた切り裂き片を折り曲げ
たものであって、円周方向に適当な間隔をもって形成さ
れていることから、弾性による適当な緩衝性及び振動絶
縁性を有する。そして、前記クリアランスの大きさすな
わちエラストマーブッシュの変形量は、前記切り込みの
軸方向長さによる各切り裂き片(ストッパ)の長さによ
って任意に設定することができる。また、ストッパの切
り起しによって形成された切り起し痕が、エラストマー
ブッシュの軸方向中間に形成された空間と外気とを通気
する通気路として機能する。
【0007】
【実施例】図1は本発明の防振ブッシュの好適な一実施
例を示す平面図、図2はこの実施例を図1におけるII−
O−II’線上で切断して示す断面図である。各図におい
て、参照符号1はトランスミッション側のアーム(図示
省略)に固定される金属製のアウタースリーブ、2はこ
のアウタースリーブ1の内周に配置されシフトレバーの
作用端(図示省略)に固定される金属製のインナースリ
ーブである。このアウタースリーブ1とインナースリー
ブ2の間には、環状の一対のエラストマーブッシュ3
が、その外周及び内周に成形時の加硫接着によって一体
化された金属製の外環31及び内環32を介して嵌着さ
れており、軸方向に並んだこれらエラストマーブッシュ
3,3の間には環状の空間Sが画成されている。
【0008】エラストマーブッシュ3,3間の空間S内
には、入力方向X,Yに対応してアウタースリーブ1か
ら90°間隔で切り起し形成された4本のストッパ4が
あって、それぞれ半径方向に延在されており、その各先
端4aがインナースリーブ2の外周面に近接対向されて
いる。このストッパ4は、当該防振ブッシュの製造にお
いて、図3に示すように、アウタースリーブ1の円周方
向四等配位置に、それぞれ軸方向一端から中腹部にかけ
て軸方向に延在されて肉厚を半径方向に分離する切り込
み41を形成する工程と、各切り込み41によるアウタ
ースリーブ1の内周面側の各切り裂き片42を、前記軸
方向中腹部における切り込み41の末端位置の基部42
aから、図4に示すようにインナースリーブ2側となる
内周方向へプレスにより折り曲げる工程により形成され
る。
【0009】ストッパ4の形成後、アウタースリーブ1
とインナースリーブ2の対向周面間に、予め成形されて
それぞれ外環31と内環32を一体に有する一対のエラ
ストマーブッシュ3を嵌合する。このとき、先の図2に
示すようにエラストマーブッシュ3,3間に形成される
空間Sは、ストッパ4(切り裂き片42)の切り起しに
よってアウタースリーブ1の内周面に形成された溝状の
切り起し痕43と、エラストマーブッシュ3の外環31
との間の隙間43aを通じて外気と連通しているので、
空間Sに空気が閉じ込められたり加圧されたりすること
がない。このため、空間S内の空気の膨張等によってエ
ラストマーブッシュ3に引っ張り応力が作用することが
なく、その耐久性が向上する。
【0010】シフトレバーからの操作力によってアウタ
ースリーブ1とインナースリーブ2が互いに偏心された
ときのエラストマーブッシュ3の変形量は、インナース
リーブ2の変位方向のストッパ4の先端4aにインナー
スリーブ2の外周面が接触することによって制限される
が、図1のX方向におけるストッパ4の先端4aとイン
ナースリーブ2の外周面との間のクリアランスAxと、
Y方向におけるクリアランスAyは、図3の工程におけ
る切り込み41の長さによる各切り裂き片42(ストッ
パ4)の長さによって任意に設定できる。このため、入
力方向X,Yのうち防振効果を必要としない例えばY方
向のクリアランスAyを、防振効果を必要とするX方向
のクリアランスAxよりも小さく設定することによっ
て、シフトレバーの操作時の操作感の低下を有効に防止
できる。
【0011】ストッパ4は、アウタースリーブ1の一部
を、肉厚を分離するように切り裂いた短冊状の切り裂き
片42を内側へ折り曲げることによって形成したもので
あるため、適当なばね性を有する。したがって、大きな
入力荷重によってインナースリーブ2の変位方向のスト
ッパ4の先端4aにインナースリーブ2の外周面が接触
した場合においても、両スリーブ1,2間で、ストッパ
4がそのばね性によってエラストマーブッシュ3と共に
有効に緩衝及び振動絶縁を奏する。また、このときのス
トッパ4のばね定数は、その長さと幅及び肉厚、折り曲
げ角度等により任意に設定可能である。
【0012】なお、上記実施例においては、ストッパ4
をアウタースリーブ1側に形成したが、インナースリー
ブ2に切り込みを入れてその切り裂き片を外側へ放射状
に開くように折り曲げることによって、先端がアウター
スリーブ1の内周面に近接対向するストッパを備えた構
造とすることもできる。
【0013】
【発明の効果】本発明によると、次のような効果が実現
される。 (1) 荷重入力によるエラストマーブッシュの変形量を規
制するストッパがアウタースリーブ又はインナースリー
ブに一体に切り起し形成されているため、部品点数を削
減され、製造コストの低減を図ることができる。 (2) 各ストッパの先端とこれに対向するインナースリー
ブ又はアウタースリーブとの間のクリアランスのうち、
振動入力方向以外の方向のクリアランスを、振動入力方
向のクリアランスよりも小さくすることによって、振動
入力方向以外の方向における操作感を向上させることが
できる。 (3) ストッパが適当なばね性を有するため、大きな荷重
の入力によってストッパがインナースリーブ又はアウタ
ースリーブと接触した場合も、緩衝性及び振動絶縁性が
有効に奏される。 (4) エラストマーブッシュの軸方向中間に画成された空
間が、両スリーブのうちの一方に形成されたストッパの
切り起し痕を通じて通気されるので、エラストマーブッ
シュの耐久性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防振ブッシュの好適な一実施例を
示す平面図である。
【図2】上記防振ブッシュを図1におけるII−O−II’
線上で切断して示す断面図である。
【図3】上記防振ブッシュの製造においてアウタースリ
ーブに切り込みを形成した状態を示す概略的な説明図で
ある。
【図4】上記防振ブッシュの製造において切り込みによ
る切り裂き片を折り曲げた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 アウタースリーブ 2 インナースリーブ 3 エラストマーブッシュ 31 外環 32 内環 4 ストッパ 4a 先端 41 切り込み 42 切り裂き片 42a 基部 43 切り起し痕 Ax,Ay クリアランス S 空間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウタースリーブ(1)と、 このアウタースリーブ(1)の内周に配置されたインナ
    ースリーブ(2)と、 前記両スリーブ(1)(2)間を弾性的に連結するエラ
    ストマーブッシュ(3)と、 このエラストマーブッシュ(3)の軸方向中間に形成さ
    れた空間(S)に向けて前記両スリーブ(1)(2)の
    うちの一方の円周方向複数箇所から切り起し形成され先
    端(4a)が前記両スリーブ(1)(2)のうちの他方
    と近接対向された複数のストッパ(4)と、からなるこ
    とを特徴とする防振ブッシュ。
  2. 【請求項2】 アウタースリーブ(1)及びインナース
    リーブ(2)のうちの一方の円周方向複数箇所に軸方向
    一端から軸方向中腹部にかけて延在されて肉厚を半径方
    向に切り裂く切り込み(41)を形成する工程と、 この切り込み(41)による切り裂き片(42)を前記
    軸方向中腹部における前記切り込み(41)の末端位置
    から前記両スリーブ(1)(2)のうちの他方へ向けて
    折り曲げてストッパ(4)を形成する工程と、を含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載の防振ブッシュの製造方
    法。
JP20682093A 1993-07-30 1993-07-30 防振ブッシュ及びその製造方法 Withdrawn JPH0742779A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009012509A (ja) * 2007-07-02 2009-01-22 Nissan Diesel Motor Co Ltd キャブマウント構造
JP2009047279A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Kurashiki Kako Co Ltd ストッパー及び防振ブッシュ
JP2012032000A (ja) * 2011-09-20 2012-02-16 Kurashiki Kako Co Ltd ストッパー及び防振ブッシュ
JP2019100471A (ja) * 2017-12-05 2019-06-24 倉敷化工株式会社 防振装置及び防振構造

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JP2009047279A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Kurashiki Kako Co Ltd ストッパー及び防振ブッシュ
JP2012032000A (ja) * 2011-09-20 2012-02-16 Kurashiki Kako Co Ltd ストッパー及び防振ブッシュ
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Legal Events

Date Code Title Description
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Effective date: 20001003