JP6882833B2 - インナミラー取付け構造 - Google Patents
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Description
同文献に記載の構造において、インナミラーは、ミラー部を支持するステー部を備えており、このステー部は、ネジ体などの締結部材を用いて、フロントヘッダパネルなどの車室構成部材に締結されている。この締結部は、ステー部に下向きの所定以上の荷重が作用したときに、ステー部の締結状態が解除されるように構成されている。一方、前記締結部から車両前後方向に離間した位置においては、ステー部と車室構成部材との相互間に、弾性体が介装されている。
より具体的に説明すると、インナミラーのステー部を車室構成部材に締結する締結部は、複数箇所設けられる。これに対し、びびり振動を抑制するための弾性体については、構造全体のバランスをよくすることを目的とし、複数の締結部の左右対称の中心線またはその延長線上に配置される。ところが、このような構造によれば、たとえばミラー部に荷重入力があったときに、この荷重は複数の締結部のそれぞれに対して略均等に分散して作用することとなる(図4(b)を参照して後述)。したがって、各締結部におけるステー部の締結状態は容易には解除され難くなり、インナミラーの脱落荷重が大きくなる。これでは、乗員が衝突した際の衝撃緩和性能に劣るものとなる。また、車室構成部材のうち、インナミラーの取付け箇所に作用する荷重も大きくなるため、この荷重に対処すべく車室構成部材を補強する必要が生じるといった不利もある。
ここで、「前記一対の締結部の中心線またはその延長線」は、前記一対の締結部どうしを結ぶ直線の垂直二等分線と同じである。
すなわち、後の実施形態で詳述するように、ミラー部またはその近辺に衝撃荷重が入力すると、弾性体と車室構成部材との当接箇所を支点としてインナミラーを回転させようとする力が発生し、一対の締結部には、締結部材の締結方向とは反対方向の荷重が作用する。ただし、弾性体が所定方向にオフセットされていることから、一対の締結部に荷重は均等には作用せず、一方に偏った状態で作用することとなる。このため、一対の締結部のうち、荷重が大きい側の一方の締結部が、他方に先立ってステー部の締結解除状態となり、その後他方の締結部がステー部の締結解除状態となる。
このようなことから、通常時においては、一対の締結部によるステー部の締結状態を強固にし、またびびり振動防止などを適切に図りながらも、衝突荷重入力時におけるインナミラーの脱落荷重を小さくすることが可能である。その結果、乗員がインナミラーに衝突した際の衝撃緩和性能をよくすることができる。また、車室構成部材のうち、インナミラーの取付け箇所に大きな荷重が作用することも抑制されるため、この箇所を補強する必要をなくし、または少なくすることもできる。
図において、矢印Frは、車両前方を示し、矢印Upは、車両高さ方向上方を示し、矢印Wは、車幅方向を示す。
インナミラーMは、具体的には、車両のヘッダパネル10に取付けられている。このヘッダパネル10は、本発明でいう「車室構成部材」の一例に相当し、ルーフパネル11の前部下面側に接合されたパネルである。これら2つのパネル10,11の前側フランジには、フロントウインドガラス12の上縁部が接合される。
これが一対の締結部Cにおいてステー部3を下降させる向きの荷重Fとして作用する。ただし、既述したように、弾性体4は一対の締結部Cの中心線CLまたはその延長線に対してオフセットされているため、荷重Fは、一対の締結部Cに均等には作用せず、偏った状態に作用する。
これに対し、本実施形態においては、そのようなことはなく、対比例と比較して、インナミラーMの脱落荷重を小さくすることが可能である。
このような構成であっても、前記実施形態と同様な作用を得ることが可能である。
本発明でいうインナミラーは、車室前部に設けられるバックミラーに限定されず、車室の他の部位に設けることもできる。したがって、本発明でいう車室構成部材も限定されない。インナミラーの取付けの向きも限定されず、たとえば平面視において、車両前後方向に対して斜めに傾いた向きとすることもできる。このようなことから、一対の締結部が並ぶ方向は、車幅方向には限定されない。
C(Ca,Cb) 締結部
M インナミラー
10 ヘッダパネル(車室構成部材)
12 フロントウインドガラス(車室構成部材)
2 ミラー部
3 ステー部
4 弾性体
6 ネジ体(締結部材)
Claims (1)
- ミラー部およびこれを支持するステー部を有するインナミラーと、
前記ステー部が車室構成部材に締結部材を用いて締結され、かつ前記締結部材の締結方向とは反対方向の所定以上の荷重を受けたときに、前記ステー部の締結状態が解除可能とされた一対の締結部と、
これら一対の締結部が並ぶ方向とは交差する方向において、前記一対の締結部から離間しており、かつ前記車室構成部材またはこれとは別の車室構成部材と前記ステー部との相互間に介装されている弾性体と、
を備えている、インナミラー取付け構造であって、
前記弾性体は、前記一対の締結部の中心線またはその延長線に対し、前記一対の締結部が並ぶ方向にオフセットされた配置とされていることを特徴とする、インナミラー取付け構造。
Priority Applications (1)
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JP2017191077A JP6882833B2 (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | インナミラー取付け構造 |
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JP2019064420A JP2019064420A (ja) | 2019-04-25 |
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JP2019064420A (ja) | 2019-04-25 |
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