JP2009007082A - 昇降装置及びスタッカークレーン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】駆動回転体23に上方に伸びるように巻き掛けられたワイヤ24における駆動回転体23から上方に伸びる一対のワイヤ部分の夫々を、複数の上部回転案内体25の夫々にて下方に伸びるように巻き掛け、それら下方に伸びる一対のワイヤ部分の一方側に昇降体を吊下げ支持し且つ他方側にバランスウェイトを吊下げ支持するように構成し、複数の上部回転案内体25の設置高さと同じ又は略同じ高さに、補助回転案内体26を設け、ワイヤ24を、補助回転案内体26の上方側部分に巻き掛けられて下方に伸びる一対のワイヤ部分の夫々が、駆動回転体23から上方に伸びる一対のワイヤ部分の夫々となるように、駆動回転体23の下方側部分に上方に伸びるように巻き掛ける形態で設ける。
【選択図】図5
Description
このような昇降装置においては、バランスウェイトにより必要とするトラクション力の低下を図るものであるが、このような場合にも必要とするトラクション力はかなり大きなものであり、従来では、駆動回転体の上方に近接する位置に補助回転案内体が設けられ、ワイヤが、補助回転案内体の上方側部分に巻き掛けられて下方に伸びる一対のワイヤ部分を、駆動回転体から上方に伸びる一対のワイヤ部分の夫々となるように、駆動回転体の下方側部分に上方に伸びるように巻き掛ける形態で設けられており、ワイヤを駆動回転体の下方側部分に2重に巻き掛けることにより、トラクション力をさらに高めるようになっていた(例えば、特許文献1参照。)。
ちなみに、補助回転案内体は、駆動回転体の上方に近接して位置するように走行台車に支持されている。
前記複数の上部回転案内体の設置高さと同じ又は略同じ高さに、補助回転案内体が設けられ、前記ワイヤが、前記補助回転案内体の上方側部分に巻き掛けられて下方に伸びる一対のワイヤ部分の夫々を、前記駆動回転体から上方に伸びる一対のワイヤ部分の夫々となるように、前記駆動回転体の下方側部分に上方に伸びるように巻き掛ける形態で設けられている点にある。
走行台車から立設された支柱の上部に、前後方向に沿う支持枠が設けられ、前記駆動回転体が、前記走行台車又は前記支柱の下端側部分に支持され、前記複数の上部回転案内体及び前記補助回転案内体が、前後方向に並ぶ状態で前記支持枠に支持されている点にある。
図1及び図2に示すように、自動倉庫は、物品出し入れ方向が互いに対向するように間隔を隔てて設置した2つの物品収納棚1と、2つの物品収納棚1同士の間に形成された移動通路2に沿って自動走行するスタッカークレーン3とを設けて構成されている。
そして、前記移動通路2には、その床側に走行レール5が棚横幅方向に沿って設置され、天井側にガイドレール6が移動通路の長手方向に沿って設置されている。
メイン支柱11aは、車両横幅方向に並ぶ一対の柱材18を車両前後方向に2組並べて計4本の柱材18を備えて構成されている。
そして、車両前後方向に並ぶ柱材18同士は斜材19にて互いに連結されており、車両横幅方向に並ぶ柱材18同士が水平材(図示せず)にて互いに連結されている。また、サブ支柱11bは、1本の柱材にて構成されている。
そして、支持枠16は、図5に示すように、矩形状に枠組み形成されており、メイン支柱11aとサブ支柱11bとの夫々の上端に備えられた連結用ブラケット11cに載置支持される形態で連結されている。
また、図4及び図5に示すように、支持枠16は、その前端部と後端部との夫々にガイドレール6の横側面に接当するガイドローラ17を備えて、ガイドレール6にて棚横幅方向に沿って案内されるように構成されている。
図3に示すように、昇降装置11は、駆動回転体23に上方に伸びるように巻き掛けられたワイヤ24における前記駆動回転体23から上方に伸びる一対のワイヤ部分の夫々が、複数の上部回転案内体25の夫々にて下方に伸びるように巻き掛けられ、それら下方に伸びる一対のワイヤ部分の一方側に昇降台12を吊下げ支持し且つ他方側にバランスウェイト21を吊下げ支持するように構成されている。
そして、昇降用電動モータ27にて駆動回転体23を回転駆動させて、ワイヤ24を長手方向に沿って移動させることにより、一端側に吊り下げ支持された昇降台12を昇降移動させるように構成されており、ワイヤ24の他方側にはバランスウェイト21が吊り下げ支持されている。
このように、ワイヤ24を補助回転案内体26に巻き掛けることにより、ワイヤ24が駆動回転体23の下方側部分に2回巻き掛けられることとなり、これにより駆動回転体23とワイヤ24との間のトラクション力が高められている。
ちなみに、バランスウェイト21は、メイン支柱11a内、具体的には、平面視で4本の柱材18で囲まれる矩形状の空間内を上下方向に沿って走行移動するように設けられており、前後方向において駆動回転体23と昇降台12との間に位置している。
そして、昇降台12の前後方向の2箇所を吊下げ支持する2本のワイヤ24は2組設けられている。
つまり、昇降台12の前端部を吊り下げ支持する前側支持用のワイヤ24Aが2本と、昇降台12の後端部を吊り下げ支持する後側支持用のワイヤ24Bが2本との計4本のワイヤ24が設けられており、この4本のワイヤ24の夫々が、上述の如く補助回転案内体26、駆動回転体23及び上部回転案内体25に巻き掛けられている。
そして、複数の上部回転案内体25として、上部回転案内体25が前後方向に5つ並べて設けられており、この5つの上部回転案内体25の最も後方側に位置する上部回転案内体25と補助回転案内体26とが上述の如く単一の回転案内体にて形成されている。以下、5つの上部回転案内体25を、便宜上、前方側から順に第1から第5の上部回転案内体25と称して説明する。
また、2本の後側支持用のワイヤ24の夫々は、一端側が昇降台12の後端部に連結されており、その一端側から、第2の上部回転案内体25、第5の上部回転案内体25、駆動回転体23、補助回転案内体26、駆動回転案内体23、第4の上部回転案内体25、第3の上部回転案内体25の順に巻き掛けられて、他端側がバランスウェイト21に連結されている。
ちなみに、駆動回転体23から上方に伸びる一対のワイヤ部分としては、上述した補助回転案内体26の上方側部分に巻き掛けられて下方に伸びる部分と、第5の上部回転案内体25の上方側部分に巻き掛けられて下方に伸びる部分とがある。
(1) 上記実施の形態では、複数の上部回転案内体25のうちの一つ(第5の上部回転案内体)と補助回転案内体26とを、単一の回転案内体にて形成したが、複数の上部回転案内体25のうちの一つ(第5の上部回転案内体)と補助回転案内体26とを、別の回転案内体にて形成してもよい。
そして、このように、複数の上部回転案内体25のうちの一つと補助回転案内体26とを別の回転案内体にて形成した場合、補助回転案内体25を複数の上部回転案内体26のうちの一つと回転軸芯方向に並べた状態に設けて、複数の上部回転案内体25のうちの一つと補助回転案内体26とを同一の回転軸にて回転自在に支持してもよく、また、補助回転案内体26を複数の上部回転案内体25のうちの一つに対して前後方向や上下方向にずらした状態に設けて、複数の上部回転案内体25のうちの一つと補助回転案内体26とを異なる回転軸にて回転自在に支持してもよい。
また、上記実施の形態では、バランスウェイト21を、メイン支柱11a内に位置させて駆動回転体23と昇降体12との間に設けたが、サブ支柱11bの前方側に位置させて、昇降体12の駆動回転体23が位置する側とは反対側にバランスウェイト21を位置させるように設けてもよい。
また、バランスウェイト21を2つ以上設ける場合は、上記した2箇所夫々に設けてもよい。
また、昇降体12の横幅方向の2箇所を吊り下げ支持すべく、前側支持用のワイヤ24及び後側支持用のワイヤ24を2本設けたが、昇降体12の横幅方向の1箇所を吊り下げ支持すべく、前側支持用のワイヤ24及び後側支持用のワイヤ24を2本設けてもよい。
7 昇降装置
10 走行台車
11 支柱
12 昇降体
16 支持枠
21 バランスウェイト
23 駆動回転体
24 ワイヤ
25 上部回転案内体
26 補助回転案内体
Claims (4)
- 駆動回転体に上方に伸びるように巻き掛けられたワイヤにおける前記駆動回転体から上方に伸びる一対のワイヤ部分の夫々が、複数の上部回転案内体の夫々にて下方に伸びるように巻き掛けられ、それら下方に伸びる一対のワイヤ部分の一方側に昇降体を吊下げ支持し且つ他方側にバランスウェイトを吊下げ支持するように構成された昇降装置であって、
前記複数の上部回転案内体の設置高さと同じ又は略同じ高さに、補助回転案内体が設けられ、
前記ワイヤが、前記補助回転案内体の上方側部分に巻き掛けられて下方に伸びる一対のワイヤ部分の夫々を、前記駆動回転体から上方に伸びる一対のワイヤ部分の夫々となるように、前記駆動回転体の下方側部分に上方に伸びるように巻き掛ける形態で設けられている昇降装置。 - 前記複数の上部回転案内体のうちの一つと前記補助回転案内体とが、単一の回転案内体における軸芯方向の一部を前記上部回転案内体とし、軸芯方向の他部を前記補助回転案内体とする状態で、単一の回転案内体にて形成されている請求項1記載の昇降装置。
- 請求項1又は請求項2に記載の昇降装置を備えるスタッカークレーンであって、
走行台車から立設された支柱の上部に、前後方向に沿う支持枠が設けられ、
前記駆動回転体が、前記走行台車又は前記支柱の下端側部分に支持され、
前記複数の上部回転案内体及び前記補助回転案内体が、前後方向に並ぶ状態で前記支持枠に支持されているスタッカークレーン。 - 前記支柱として、前後一対の支柱が前記走行台車から立設され、
前記昇降体が、前記前後一対の支柱の夫々に昇降自在に案内される状態で、それら前後一対の支柱の間に配設され、
前記ワイヤとして、前記昇降体の前後方向の2箇所を吊下げ支持する2本のワイヤが、前記補助回転案内体、前記駆動回転体及び前記上部回転案内体に巻き掛けられる形態で設けられている請求項3に記載のスタッカークレーン。
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