JP2009005739A - 短絡防止カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】 短絡不正の対象となる電子部品や配線部に選択的に装着されることで、外部より導電性の異物を侵入させて電子部品の端子などを短絡させる不正行為を容易に阻止することができる。
【解決手段】 遊技機1に配設される回路基板33に装着される短絡防止カバー50,60であって、回路基板33が収容されるとともに、外部と連通する開口部30cを有する収容ケース30内に設けられ、回路基板33に実装された所定の電子部品の少なくとも端子部及び/又は所定の配線部を、開口部30cから挿入される異物に対して短絡操作不能に覆うカバー部50a,60aを備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、収容ケースに収容された回路基板に実装された電子部品の端子などを、外部から異物を挿入することにより、短絡ショートさせる行為を阻止する短絡防止カバーであって、特に遊技機に配設された回路基板の電子部品等を保護する短絡防止カバーに関する。
一般に、スロットマシンやパチンコ機等の遊技機は、ゲームの結果獲得される遊技媒体が有価価値を有するがため、不正に遊技媒体を窃取しようとする者が後を絶たない。
このような不正行為は、ゴト行為と称され、例えば、遊技機の扉などの隙間より、ピアノ線やセル等を挿入して、不正にメダル等の遊技媒体を獲得する行為などが知られている。
また、最近では、スロットマシンにおいて大当たりなどの発生確率を設定・変更可能な設定キースイッチを不正に操作する行為が見受けられる。
設定キースイッチは、一般的に、スロットマシンの電源投入時において、対応する設定キーを挿入・回転することで、設定可能状態と設定不能状態に切替えられる電子キーで構成され、収容ケースに収容された回路基板に実装されている。
また、設定キースイッチは、スロットマシンの扉を開放した状態で、当該設定キースイッチを遊技場の管理者が操作可能なように、設定キースイッチの設定キー挿入部のみが外部に露出するよう配置されている。
このような設定キースイッチに対する不正行為には、設定キースイッチが錠前としての機能を有するため、合鍵等を用いない限り当該設定キースイッチを直接操作することが困難であるが、中には、設定キースイッチの端子部を短絡ショートさせて、設定可能状態とする不正行為もある。
設定キースイッチが実装された回路基板を収容する収容ケースには、通常、放熱用の通気口が設けられているため、この通気口にピアノ線等の金属物を挿入して、設定キースイッチの端子部等を短絡ショートすることで、容易に設定可能状態とすることができてしまう。
このような回路基板を収容する収容ケースに設けられた放熱用の通気孔は、回路基板の放熱対策として不可欠であるものの、上述したような不正行為を誘発する虞もあり、放熱対策を講じつつ、不正行為を排除する必要がある。
このような不正行為に対する対策として、以下のような技術が開示されている。
例えば、特許文献1では、通気貫通孔を有する通気板と、通気板と間隔を保持して通気貫通孔を塞ぐ位置に遮蔽板を備えるとともに、当該遮蔽板には、通気板の通気貫通孔と、輪郭位置をずらした位置に遮蔽貫通孔が設けられた遊技機用電源ボックスの技術が開示されている。
これにより、通気貫通孔と遮蔽貫通孔が輪郭位置をずらした位置に設けられているため、ピアノ等の直角な侵入が妨げられ、侵入物から電源基板等の電子部品が保護される。
また、特許文献2では、設定確率の設定変更を行うには、遊技機の電源スイッチを操作する必要がある点に着目して、当該電源スイッチの動作を物理的に操作不能にする動作禁止手段を備えた遊技機の技術が開示されている。
具体的には、電源スイッチをカバー部材で覆うことで、機械的に操作不能となるようにしている。
これにより、カバー部材を外さない限り、電源スイッチを操作することができないため、不正に設定変更されることが防止できる。
特開2004−24653号公報 特開2005−131256号公報
しかしながら、以上のようなこれまで開示されている技術では、上述したような問題を十分に解決し得るものではなかった。
例えば、特許文献1に記載された発明では、通気貫通孔と遮蔽貫通孔が輪郭位置をずらした位置に設けられているため、ピアノ線等の直角な侵入が妨げることができるが、あらかじめ折り曲げられたピアノ線や針金等を挿入できる可能性までも払拭することができず、抜本的な解決までには至ってはいない。
また、通気貫通孔を有する面にすべて遮蔽貫通孔を備えた遮蔽板を二重に設けなければならないため、電源ボックス内の収納容量を狭小化させるとともに、ピアノ線の太さを考慮すると通気貫通孔を大きさも制限され、十分な通気貫通孔の孔径を確保することができなかった。
一方、特許文献2に記載された発明では、電源スイッチの物理的操作を禁止することはできるが、端子部の短絡ショートまでは禁止することはできなかった。
本発明は、以上のような問題を解決するために提案されたものであり、短絡不正の対象となる電子部品や配線部に選択的に装着されることで、外部より導電性の異物を侵入させて電子部品の端子などを短絡させる不正行為を容易に阻止することができる短絡防止カバーの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の短絡防止カバーは、請求項1に記載するように、遊技機に配設される回路基板に装着される短絡防止カバーであって、前記回路基板が収容されるとともに、外部と連通する開口部を有する収容ケース内に設けられ、前記回路基板に実装された所定の電子部品の少なくとも端子部及び/又は所定の配線部を、前記開口部から挿入される異物に対して短絡操作不能に覆うカバー部を備える構成としてある。
このような構成からなる本発明の短絡防止カバーによれば、収容ケースに設けられた外部と連通する放熱のための通気孔や、収容ケースの組み付け誤差等により生じる間隙などの開口部から、不正にピアノ線や針金などの導電性の異物が回路基板内に挿入されても、カバー部が、遊技機に配設される所定回路基板に装着された短絡不正の対象となるような電子部品の少なくとも端子部及び/又は短絡不正に関連するプリント配線、半田接合部、スルーホール部などの電気信号を伝送する経路をなす配線部を開口部から短絡操作不能に覆うため、このような電子部品や配線部が外部から遮断され、電気的なショートによる短絡が阻止される。
これにより、このような電子部品や配線部が短絡ショートされることがなくなり、遊技機外部からピアノ線や針金などの導電性の異物を侵入させて行う短絡不正から遊技機を有効に保護することができる。
なお、カバー部が覆う回路基板に実装された所定電子部品や所定配線部とは、短絡ショートされることで、遊技媒体を不正に獲得可能となるような短絡不正の対象となる電子部品や配線部をいう。
短絡不正の対象となる電子部品や配線部は、主に入出力信号の生成・伝送に関連する部品や配線部である。特に、短絡ショートされると、擬似的に入力信号や出力信号が生成・伝送される部品や配線部をいう。
入力信号が生成・伝送される部品や配線部としては、例えば、パチンコ機において、遊技球の始動口への入賞により生成されるスタート信号を生成・伝送するスタートスイッチやこれに関連する伝送部品、スタート信号を伝送する信号パターンとスタート信号検出の基準となるGNDパターンや電源パターンなどが挙げられる。これらの部品や配線部が短絡ショートされると、擬似的に入力信号が生成され、遊技機全体を制御する主基板に搭載されたCPUが擬似入力信号を検出することで、遊技球を投入することなく特別図柄が変動を開始してしまうことになる。
また、出力信号が生成・伝送される部品や配線部としては、例えば、パチンコ機の大入賞口を作動させる出力部品であるモータやソレノイドを制御する制御信号を伝送する電子部品(例えば、モータドライブ回路のトランジスタ等)や制御信号を伝送する信号パターンと制御信号検出の基準となるGNDパターンや電源パターンなどが挙げられる。これらの部品や配線部が短絡ショートされると、擬似的に出力信号が生成され、モータやソレノイドが作動状態又は停止状態となり、例えば、大入賞口が開放したままの状態となってしまい、大量の遊技球が不正に獲得されてしまうことになる。
さらに、カバー部が覆う範囲は、収容ケースに設けられた開口部からの位置などの条件により、選定することもできる。特に、放熱孔などの開口部の近傍に実装される電子部品等で、かつ、短絡不正の対象となる電子部品等には、優先的に装着されることが好ましい。
また、本発明の短絡防止カバーは、不正操作の対象となる部品や配線部を選択して、カバー部が、これらの部品等を局所的に覆うように装着することができる。
例えば、スロットマシンにおける設定確率の設定・変更を許可する設定信号を生成する設定キースイッチの端子部、設定信号の伝送部品、設定信号を伝送する経路をなすプリント配線、半田接合部、スルーホール部などの不正の標的となり易い限られた範囲を局所的に覆うようにすることができる。これにより、回路基板全体を覆う必要がなく、当該短絡防止カバー自体をコンパクトに構成することができる。
このため、特許文献1記載の技術のように、開口部を二重構造にすることもなく、収容ケース内の空間を有効に利用することができる。
また、このようにカバー部が、限られた範囲を局所的に覆うことで、短絡を阻止できるため、開口部の大きさを制限する必要がなくなり、開口部の孔径も放熱効果を優先した大きさとすることもできる。
また、請求項2記載の短絡防止カバーは、前記電子部品が、入力操作に基づき遊技機の設定確率の設定・変更を許可する設定信号を生成させる設定キースイッチ、及び/又は当該設定信号を伝送する設定信号伝送部品である場合において、前記カバー部が、当該設定キースイッチの端子部、及び/又は当該設定信号伝送部品の端子部、及び/又は当該設定信号の伝送に関する配線部を覆うよう設けられた構成とすることができる。
このような構成とすることにより、カバー部が、設定キースイッチの端子部、及び/又は設定信号伝送部品の端子部、及び/又は設定信号の伝送に関する配線部を覆うため、これらの端子部等が不正に短絡されることを阻止することができる。
設定キースイッチは、遊技場の管理者などが、スロットマシンなどの遊技機の電源投入時に、大当たりの発生確率を設定・変更する際に操作するスイッチで、対応する設定キーを挿入して操作することにより、遊技機の設定確率が設定・変更可能となる設定許可状態にする設定信号が生成されるようになっている。この設定信号の検出が条件となり、6段階の設定値を切替える設定切替スイッチが操作可能となるため、設定キースイッチは、重要なスイッチに位置づけられている。
このため不正行為者の短絡不正の対象となり易く、このような設定キースイッチの端子部、及び/又は設定信号伝送部品の端子部、及び/又は設定信号の伝送に関する配線部が、カバー部により覆われることで、設定キースイッチに対する短絡不正が阻止される。
これにより、これらの端子部等が短絡されることで、遊技機の設定確率の設定・変更を許可する設定信号が生成されなくなり、不正行為者による設定確率の設定・変更を排除することができる。
また、請求項3記載の短絡防止カバーは、前記電子部品が、遊技機から払出される遊技媒体を計数するカウントスイッチにより生成されたカウント信号を伝送するカウント信号伝送部品である場合において、前記カバー部が、当該カウント信号伝送部品の端子部、及び/又は当該カウント信号の伝送に関する配線部を覆うよう設けられた構成とすることができる。
このような構成とすることにより、カバー部が、カウント信号伝送部品の端子部及び/又は当該カウント信号の伝送に関する配線部を覆うため、これらの端子部等が不正に短絡されることを阻止することができる。
カウントスイッチは、遊技機から払出される遊技媒体を計数するスイッチで、遊技媒体が払出される毎に、カウント信号が出力されるようになっている。
そして、このカウント信号に基づいて、払出モータ等が制御されることで、所定の数の遊技媒体が払出されるようになっている。
例えばスロットマシンにおいて、リールが停止し、入賞に係る図柄組合せが表示され、当該入賞に応じた所定枚数の遊技メダルを払出す場合に、スロットマシン全体を制御する主基板に搭載されたCPUが、遊技メダルが貯留されたホッパーに設けられた遊技メダルを計数するカウントスイッチにより検出・生成されたカウント信号に基づき、同じくホッパーに設けられた払出モータを制御し、当該入賞に応じた所定枚数に達するまで、払出モータが回転制御される。
このようなことから、カウント信号伝送部品の端子部やカウント信号の伝送に関する配線部が短絡ショートされると、カウント信号が常時オン状態となり、CPUが遊技メダル詰まり等と判断し、払出モータが、カウント信号のオフ信号が検出されるまで、回転し続け、その結果過剰に遊技メダルを払出すこととなってしまう。
そこで、本発明の短絡防止カバーが、カウント信号伝送部品の端子部やカウント信号の伝送に関する配線部を有する回路基板に装着され、カバー部が、カウント信号伝送部品の端子部やカウント信号の伝送に関する配線部を覆うことで、このような部品の端子部や配線部を短絡シュートすることができなくなり、遊技媒体を過剰に払出すような不正行為を防止することができる。
また、請求項4記載の短絡防止カバーは、前記回路基板が、両面に配線パターンがプリントされた両面基板であって、前記配線部が、所定の信号を伝送する信号配線パターンと、当該信号が検出される基準電位となる基準電位配線パターンと、を備え、前記信号配線パターンと、前記基準電位配線パターンとが、各々異なる基板面にプリントされた場合において、前記カバー部が、前記信号配線パターン又は前記基準電位配線パターンを覆うよう設けられた構成とすることができる。
このような構成とすることにより、所定の信号として、例えば、入力や出力に関する信号の信号配線パターンと、これらの信号が検出される基準電位となる、例えば、GNDや電源電圧などの基準電位配線パターンとが、各々異なる回路基板面にプリントされているため、金属製等の導電性の異物を、回路基板の収容ケースの外部から回路基板の両面に亘って侵入させなければならなくなり、不正による短絡ショートを困難にさせることができる。
すなわち、例えば、ある出力部品を作動状態又は停止状態となるように、その出力に関する信号の信号配線パターンと、GND配線パターン又は電源配線パターンと、を短絡ショートさせるためには、コの字型の形状等の金属製等の導電性の異物を用いて、両面をブリッジするように短絡ショートさせなければならないため、収容ケースへの異物の挿入が困難となる。
さらに、本発明のカバー部が、信号配線パターン又は基準電位配線パターンを覆うため、信号配線パターンと基準電位配線パターンを短絡ショートすることができなくなる。
これにより、配線部が短絡ショートされることを確実に回避することができる。
また、請求項5記載の短絡防止カバーは、前記回路基板が所定の貫通孔を備え、
前記貫通孔に係合する爪部が設けられた構成とすることができる。
このような構成とすることにより、短絡防止カバーの爪部が回路基板の貫通孔に係合するため、短絡防止カバーを回路基板に簡単に装着することができる。
これにより、短絡防止カバーを回路基板に装着する際の労力を軽減することができるとともに、ネジ等の鋲螺類を用いずに装着することができるため、短絡不正対策のコストを低減することができる。
また、請求項6記載の短絡防止カバーは、前記爪部が前記貫通孔に係合された状態において、当該爪部が前記収容ケース及び前記回路基板で形成される外部から操作不能な密閉室に突出するよう設けられる構成とすることができる。
このような構成とすることにより、爪部が収容ケース及び回路基板で形成される密閉室に突出するよう設けられるため、爪部が外部から操作不能となり、当該短絡防止カバーが回路基板から取り外すことができなくなる。
回路基板が収容される収容ケースは、通常、上下に分割された箱状の収容ケースからなり、回路基板は、上下いずれかの収容ケースに設けられたボス等に、ネジ止め等にて取付けられる。この場合、取付けられた回路基板の裏側には、回路基板が蓋として機能するような、空間が形成される。さらに、回路基板の周辺縁が、収容ケースの内側面に接するような大きさに形成されるとともに、回路基板が取付けられていない一方の収容ケースにのみ通気孔などの開口部を設けることで、回路基板が取付けられた収容ケースの底面及び内側面と、蓋のように機能する回路基板とにより形成される空間を密閉室とすることができる。
そして、爪部がこの密閉室に突出するように当該短絡防止カバーが回路基板に装着されることで、収容ケースを開放して、上記のネジを外さない限り、爪部が外部から操作できなくなる。
これにより、回路基板が収容ケースに収容された状態では、回路基板に装着された短絡防止カバーが取り外し不能となり、確実に短絡不正を排除することができる。
また、請求項7記載の短絡防止カバーは、前記カバー部が、外部から視認可能な透光性部材からなる構成とすることができる。
このような構成とすることにより、収容ケースごと遊技機から不正に取り外され、カバー部で覆う電子部品等に不正部品などが装着されて、再び遊技機に取り付けられた場合でも、カバー部が、外部から視認可能な透光性部材からなるため、装着された不正部品を容易に発見することができる。
これにより、このような不正行為自体を抑止することができる。
また、本発明の基板収容ケースユニットは、請求項8に記載するように、遊技機に配設される回路基板と、当該回路基板が収容されるとともに、外部と連通する開口部を有する収容ケースと、を備える基板収容ケースユニットであって、前記回路基板には、当該回路基板に実装された所定の電子部品の少なくとも端子部及び/又は所定の配線部を、前記開口部から挿入される異物に対して短絡操作不能に覆うカバー部を備える短絡防止カバーが装着され、前記短絡防止カバーが、請求項1〜7のいずれか一項に記載の短絡防止カバーである構成とすることができる。
このような構成とすることにより、基板収容ケースユニットに本発明の短絡防止カバーが備えられるため、既に市場に設置された遊技機に配設された回路基板を収容する収容ケースユニットごと、本発明の短絡防止カバーが備えられた基板収容ケースユニットに交換することもできる。
これにより、市場で既に稼動している遊技機の短絡不正を阻止することができる。
また、本発明の遊技機は、請求項9に記載するように、所定の回路基板と、当該回路基板が収容されるとともに、外部と連通する開口部を有する収容ケースと、を備える遊技機であって、前記回路基板には、当該回路基板に実装された所定の電子部品の少なくとも端子部及び/又は所定の配線部を、前記開口部から挿入される異物に対して短絡操作不能に覆うカバー部を備える短絡防止カバーが装着され、前記短絡防止カバーが、請求項1〜7のいずれか一項に記載の短絡防止カバーである構成とすることができる。
このような構成とすることにより、遊技機自体に本発明の短絡防止カバーを備えるため、前述したような短絡不正を防止することができるとともに、後付けではなく当初より短絡防止カバーを一体的に装着することができるため、短絡防止カバーを取付ける作業コストを低減することができる。
本発明の短絡防止カバーによれば、短絡不正の対象となる電子部品や配線部に選択的に装着されることで、外部より導電性の異物を侵入させて電子部品の端子などを短絡させる不正行為を容易に阻止することができる。
以下、本発明に係る短絡防止カバーの好ましい実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る短絡防止カバーが適用されるスロットマシンを示す概略正面図であり、図2は、当該スロットマシンの内部構成を示す概略斜視図である。
また、図3は、当該スロットマシンの入力信号の伝送経路を示すブロック図であり、図4は、本発明に係る短絡防止カバーが装着される収容ケースユニットの組立図である。
また、図5は、本実施形態に係る短絡防止カバーが設定キースイッチに装着される状態を示す斜視図であり、図(a)は、装着前の状態を示した図であり、図(b)は、装着後の状態を示した図である。
また、図6は、本実施形態に係る短絡防止カバーがカウント信号伝送部品及び配線部に装着される状態を示す斜視図であり、図(a)は、装着前の状態を示した図であり、図(b)は、装着後の状態を示した図である。
また、図7は、本実施形態に係る短絡防止カバーが設定キースイッチに装着された状態を示す概略図であり、図(a)は、平面図であり、図(b)は、側面図である。
また、図8は、本実施形態に係る短絡防止カバーがカウント信号伝送部品及び配線部に装着された状態を示す概略図であり、図(a)は、平面図であり、図(b)は、側面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の短絡防止カバーが適用される遊技機は、回胴式遊技機であるスロットマシン1としてある。
本実施形態の短絡防止カバーは、図2に示すスロットマシン1の筐体1b下部に設けられた設定基板収容ケースユニット30に備える設定基板33に装着されることで、設定信号が生成される設定キースイッチの端子部及び設定信号の伝送に関する配線パターンと、払出される遊技メダルを計数するカウントスイッチにより生成されるカウント信号を伝送するカウント信号伝送部品及び当該カウント信号の伝送に関する配線パターンと、が短絡不能に覆われるようになっている。
本実施形態に係る短絡防止カバーが適用されるスロットマシン1は、これらの図に示すように、公知の回胴式遊技機である。
スロットマシン1は、遊技者の操作に係るメダル投入口2やスタートレバー3、停止ボタン5などの操作部が配設された前扉1aと、スロットマシンを制御する主基板41が収容された主基板収容ケースユニット40や回動する3つのリール10、遊技媒体を払出すメダル払出装置20などが配設された、前扉1aを開閉可能に支持する筐体1bから構成されている。
また、スロットマシン1は、所定のCPU42やこのCPU42に内蔵される遊技プログラムや大当たり確率の判定値テーブル等のデータが記憶されたROM42aや作業領域として機能するRAM42b、所定のI/Oポート43などの電子部品等から構成される主基板41により集中制御されるようになっている(図3参照)。
このような主基板41により制御されるスロットマシン遊技は、以下のように行われる。
まず、所定数の遊技メダルをメダル投入口2に投入するとともに、スタートレバー3を押下することにより、筐体1bに備えるリール10a,10b,10cが一斉に又は順次回転を開始するようになっている。
そして、遊技者が停止ボタン5a,5b,5cを押下することで各リール10の回転が停止するか又は所定の時間経過すると自動的に各リール10が回転停止されるよう制御される。
このときに、表示窓4において、各リール10に表された絵図柄等が停止表示された組合せが、所定の入賞配列を構成している場合には、当該組合せに応じた所定数の遊技メダルが遊技メダル払出口6より払出されるようになっている。
遊技メダルの所定数の払出は、図2に示すメダル払出装置20により行われるようになっている。
具体的には、メダル払出装置20には、遊技メダルを貯留するホッパー21、払出される遊技メダルを検出するカウントスイッチ22、回転することで遊技メダルを払出す図示しない払出モータが設けられている。そして、遊技メダルが払出される毎に、カウントスイッチ22により生成されるパルス信号であるカウント信号に基づき、払出モータが駆動制御されることで、所定数の遊技メダルが払出されるようになっている。
そして、払出された遊技メダルはホッパー払出口21aから、所定の経路を介して、前述の遊技メダル払出口6から払出されるようになっている。
なお、カウントスイッチ22のカウント信号及び払出モータの制御信号は、メダル払出装置20に隣接されて設置されている設定基板収容ケースユニット30に設けられた設定基板33に所定のケーブルを介して、入出力されるようになっている。
また、本実施形態に係る短絡防止カバーが適用されるスロットマシン1は、大当たりとなる確率を設定変更することができる確率設定機能が設けられている。
設定確率の変更は、設定基板収容ケースユニット30に設けられ設定基板33に実装された電源スイッチ32をオンするとともに、電源投入後の所定時間内に、同じく設定基板33に実装された設定キースイッチ31に対応する設定キーを挿入してオン操作することにより、設定信号が生成され、設定許可状態とすることができる。さらに、このときに前扉1aの裏面に設けられた設定切替スイッチ4aを操作することにより、所望する設定確率に切替えるとともに、スタートレバーを押下することで、所望する設定確率が決定されるようになっている。
以上のように生成されるカウント信号や設定信号は、図3に示すように、設定基板33に実装された伝送部品や配線パターンを介して、伝送されるとともに、さらに、所定のケーブルを介して、スロットマシン1を制御する主基板収容ケース40ユニット内に収容された主基板41に伝送され、最終的には、主基板41に実装されたCPU42に入力されるようになっている。以下、各信号の伝送経路について詳述する。
カウント信号は、遊技メダルが払出される毎に、透過型フォトインタラプタからなるカウントスイッチ22により検出される信号で、一の遊技メダルが所定の経路を通過することで、通過時間に応じたパルス波形として検出される。
このパルス波形が、所定のケーブルを介して、当該ケーブルと設定基板33を接続するコネクタ333aを経て、設定基板33に伝送される(図2〜図4参照)。
設定基板33は、図4に示す例では、両面に配線パターンがプリントされた両面基板であって、設定キースイッチ31や電源スイッチ32、コネクタ333、抵抗、コンデンサ、トランジスタ、IC部品などのディスクリート電子部品が実装された同図正面側の部品実装面と、これらの電子部品を半田接合する同図裏面側の半田面から構成されている。
また、設定基板33は、スロットマシン1外部から供給される交流電源を直流に変換するとともに、各種の直流電源を生成する機能を有している。
部品実装面には、各種信号配線パターンがプリントされ、半田面には、GNDパターンと電源パターンがプリントされている。このように信号配線パターンと、GNDパターンと電源パターンなどの入出力信号が検出される基準電位となる配線パターンとが、各々異なる基板面にプリントされているため、短絡ショートさせるためには、基板の両面に亘って金属製等の導電性の異物を侵入させなければならず、設定基板収容ケースユニット30への異物の挿入を困難にさせる構成となっている。
また、設定基板33には、カウントスイッチ22により検出されたパルス波形をパルス信号に整形する所定の波形整形回路や払出モータを制御するドライブ回路が設けられている。
波形整形回路は、チャタリング除去回路、シュミット回路、増幅回路等からなり、入力されたカウント信号であるパルス波形が、主基板41に伝送可能なパルス信号に波形整形されるようになっている。
このようなチャタリング除去回路、シュミット回路、増幅回路等などは、抵抗、コンデンサ、トランジスタ等からなるカウント信号伝送部品33cや、これらの伝送部品間を結ぶ信号線パターン、GNDパターン、電源パターンなどからなるカウント信号配線部33dで構成されている。
なお、払出モータを制御するドライブ回路等もカウント信号伝送部品33cや、これらの伝送部品間を結ぶ信号線パターン、GNDパターンなどからなるカウント信号配線部33dに含まれて構成されている。
設定基板33において、波形整形されたカウント信号は、コネクタ333bに接続されたカウント信号ケーブル34bを介して、主基板41に入力される。
また、主基板41のGNDと設定基板33のGNDは、同電位となるように、同じくコネクタ333bを介してGNDケーブル34cにより接続されている。
主基板41に入力されたカウント信号は、さらにバッファ等の回路を通してI/Oポート43に入力され、CPU42が定期的に当該I/Oポート43をデコードすることにより、データバスを介してCPU42にデータ入力されるようになっている。
CPU42は、このカウント信号に基づき、払出モータを制御する制御信号をI/Oポート43を介して、設定基板33に出力するようになっている。
この制御信号が、所定のケーブルを介して、設定基板33に伝送され、前述したカウント信号伝送部品33cやカウント信号配線部33dに含まれて構成されている払出モータを制御するドライブ回路等が駆動されるとともに、さらに所定のケーブルを介して、ホッパー21に設けられた払出モータを制御するようになっている。
カウント信号に基づく、払出モータの制御は、例えば、所定枚数の遊技メダルを払出す場合には、CPU42が、入力されたカウント信号のオンオフ回数を計数するとともに、オンオフ回数が当該所定枚数分に相当するまで、払出モータを回転駆動させることで、所定枚数の遊技メダルが払出されるようになっている。
したがって、オンオフ回数が当該所定枚数分に満たない場合には、払出モータは、回転状態が継続されるようになっている。
不正行為者は、このようなカウント信号に基づく、払出モータの制御を悪用して、例えば、スロットマシン1の前扉1aの隙間より、ピアノ線等の異物を挿入させ、さらに設定基板収容ケースユニット30の放熱孔30cを経て、ピアノ線等の導電性の異物を内部に侵入させるとともに、払出モータが回転駆動状態の場合に、カウント信号伝送部品33cやカウント信号配線部33dを短絡ショートさせることで、例えば、トランジスタの所定の端子間を短絡ショートさせたり、所定の抵抗とGNDパターンを短絡ショートさせたりすることにより、カウント信号をオンオフしない定常信号にさせてしまう。その結果、CPU42が、オンオフ回数が当該所定枚数分に達しないと判断し、払出モータは、回転状態が継続するように制御され、遊技メダルの払出枚数が所定枚数分を超えても、遊技メダルが払出され続けるようになってしまう。
また、前述したカウント信号伝送部品33cやカウント信号配線部33dに含まれて構成されている払出モータを制御するドライブ回路において、トランジスタの所定の端子間を短絡ショートさせたり、所定の抵抗とGNDパターンを短絡ショートさせたりすることにより、払出モータを、常時回転が継続するよう制御することもでき、カウント信号とは無関係に、遊技メダルを払出すことができてしまう。
一方、設定信号は、設定基板33に直接実装された設定キースイッチ31に設定キーを挿入して、操作することによりスイッチがオンされて生成される信号である。
設定信号は、設定キースイッチ31が操作されると、オンされた状態の所定の電位レベルが継続する定常的な信号として伝送される。
設定基板33には、設定信号をチャタリング除去するチャタリング除去回路等が設けられている。
チャタリング除去回路は、抵抗、コンデンサ等からなる設定信号伝送部品33aや、これらの伝送部品間を結ぶ信号線パターン、GNDパターン、電源パターンなどからなる設定信号配線部33bで構成されている。
なお、設定信号配線部33bのGNDパターンは、前述したカウント信号配線部33dのGNDパターンと同電位であり、GNDパターン33eにより接続されている。
設定基板33において生成された設定信号は、設定信号ケーブル34cを介して、主基板41に入力される。
主基板41に入力された設定信号は、さらにバッファ等の回路を通してI/Oポート43に入力され、CPU42が定期的に当該I/Oポート43をデコードすることにより、データバスを介してCPU42にデータ入力されるようになっている。
CPU42は、電源スイッチ32のオン後の所定時間内の電源投入処理において、設定信号が入力されることで、スロットマシン1を設定変更許可状態に制御し、前扉1aに備える設定切替スイッチ4aからの設定値信号とスタートレバー3からのスタート信号を監視する。
そして、スタート信号が入力されることで、そのときの設定値信号に該当する設定値に決定するように制御する。
不正行為者は、このような確率設定制御を悪用して、例えば、スロットマシン1の前扉1aの隙間より、ピアノ線等の導電性の異物を侵入させ、電源スイッチ32を操作するとともに、さらに設定基板収容ケースユニット30の放熱孔30cを経て、ピアノ線を内部に侵入させ、設定キースイッチの端子部31bを短絡ショートさせることにより、設定信号を擬似的に生成させる。
さらに、前扉1aに備える設定切替スイッチ4aを不正に操作するとともに、スタートレバー3を押下することで、大当たりの発生確率が最も高い設定確率に設定変更してしまう。
以上のようにカウント信号や設定信号は、CPUに入力されるまでの経路において、不正行為者が短絡不正することにより、カウント信号がオンオフされない定常信号に変換されたり、設定信号が擬似的に生成されることになる。
また、払出モータの制御信号も、短絡不正されることで、払出モータが制御不能な回転継続状態となってしまう。
そこで、本発明に係る短絡防止カバーが設定基板33に装着されることで、上記のような短絡不正を防止することができるようになっている。
本発明に係る短絡防止カバーが装着される設定基板33は、図4に示すように、設定基板収容ケースユニット30内に取り付けられている。
設定基板収容ケースユニット30は、鋼製のプレス板で形成された収容ケース本体30aと収納ケース蓋30bにより、設定基板33を収容するように構成されている。
設定基板33は、当該設定基板33に穿設された4つの止穴332と、当該止穴332に対応して設けられた収容ケース本体30aの4つのボス301が、ネジ等により螺着されることで、取り付けられている。
なお、設定基板33の外形は、収容ケース本体30aの側面304の内側面に隙間なく接するように形成されている。
そのうえ、同図に示すように、収容ケース本体30aには、放熱用の通気孔が存在しないため、設定基板33の半田面(図4裏面側)と収容ケース本体30aの底面305の内側で囲まれた空間は、外部から操作不能な密閉室となるように形成されている。
これにより、特に、前述したように設定基板33の信号配線パターンと、信号が検出される基準電位となる基準電位配線パターンとが、各々異なる基板面にプリントされているため、短絡ショートさせるには、基板の両面に亘って金属製等の導電性の異物を侵入させなければならず、実質的には、両面に亘ったパターン間の短絡ショートはできないようになっている。
収納ケース蓋30bは、設定基板33が収容ケース本体30aに取り付けられた状態において、当該収納ケース蓋30bに設けられた4つの止穴303と、当該止穴303に対応して設けられた収容ケース本体30aの4つのネジ穴302が、ネジ等により螺着されることにより、取付けられるようになっている。
これにより、設定基板33が外部から容易に操作されないように収容され、設定基板33に対する一定の保護が図られている。
なお、収納ケース蓋30bには、多数の放熱用の放熱孔30cが穿設されている。特に、本実施形態では、放熱孔30cは、短絡不正の対象となる設定キースイッチ31や設定信号配線部33bと、カウント信号伝送部品33cやカウント信号配線部33dの上部に設けられている。
このような放熱孔30cは、前述したように設定基板33が、電源を生成する機能を有しており、設定基板33に実装されたトランスなどの部品からの発熱により、設定基板収容ケースユニット30内の温度が高温となるため、設定基板33に実装された電子部品が誤動作等しないよう、外気を取り入れて放熱するために必要不可欠である反面、異物の侵入による短絡不正を許容する侵入孔にもなってしまっている。
しかしながら、本発明の短絡防止カバーが設定基板33に装着されることで、放熱孔30cを併設しつつ、これらの電子部品や配線部の短絡不正が阻止できるようになっている。
なお、本実施形態の短絡防止カバーが装着される部品は、多大な発熱を伴わない部品を対象としている。
設定基板33に装着される具体的な本実施形態の短絡防止カバーの構成について、以下に説明する。
本実施形態の短絡防止カバーは、図4〜図8に示すように、設定基板33の部品実装面に実装された設定キースイッチ31や設定信号配線部33bを覆うカバー部50aが設けられた設定キースイッチ短絡防止カバー50と、カウント信号伝送部品33cやカウント信号配線部33dを覆うカバー部60aが設けられたカウント信号伝送部品短絡防止カバー60と、の2種類からなる。
これらの短絡防止カバー50,60は、外力を加わることで、容易に破壊・変形されないとともに、設定基板33に装着された状態において、カバー部50a,60aが覆う部品等の視認性を確保するように、透光性を有するPCやABS等の絶縁部材からなる工業用樹脂により形成されている。
設定キースイッチ短絡防止カバー50は、図4、図5及び図7に示すように、左側が開口され、そのカバー部50aは、設定キースイッチ31の円筒形のシリンダー部31c、端子部31b、及び設定信号配線部33b(設定信号配線パターン)を覆い、シリンダー部31cの外径より僅かに大きい内径を有する半円状に形成されている。これにより、シリンダー部31cの外径とカバー部50aの内径との空間が狭められ、異物などが装着される余地を無くすことができるようになっている。
一方、カウント信号伝送部品短絡防止カバー60は、図4、図6及び図8に示すように、同様に左側が開口され、そのカバー部60aは、コンデンサ(C1,C1)、抵抗(R1)、トランジスタ(TR1,TR2)などのカウント信号伝送部品33c及びカウント信号配線部33d(カウント信号配線パターン)を覆う長方形の箱状に形成されている。
設定キースイッチ短絡防止カバー50の設定基板33への装着は、設定基板33に穿設された3つの貫通孔331aに、各貫通孔331aに対応して設けられた設定キースイッチ短絡防止カバー50の3つの爪部50bを各々挿入することで、設定キースイッチ短絡防止カバー50が設定基板33に係合されるようになっている。
その結果、カバー部50aの側壁底面が設定基板33に当接されるとともに、カバー部50aの左端面が、設定キースイッチ31に設けられたフランジ部31aに当接されることで、カバー部50aが、設定キースイッチ31のシリンダー部31c、設定キースイッチ31の端子部31b、及び設定信号配線部33b(設定信号配線パターン)を放熱孔30cから短絡操作不能に覆うようになっている(図5、図7参照)。
なお、各爪部50bは、前述した設定基板33の半田面と収容ケース本体30aの底面305で囲まれた外部から操作不能な密閉室に突出されることになる。
同様に、カウント信号伝送部品短絡防止カバー60の設定基板33への装着は、設定基板33に穿設された3つの貫通孔331bに、各貫通孔331bに対応して設けられたカウント信号伝送部品短絡防止カバー60の3つの爪部60bを各々挿入することで、カウント信号伝送部品短絡防止カバー60が設定基板33に係合されるようになっている(図6参照)。
その結果、カバー部60aの側壁底面が設定基板33に当接するとともに、カバー部60aが、設定基板33の図6及び図8(a)左縁部を開口した状態で、カウント信号伝送部品33cやカウント信号配線部33d(カウント信号配線パターン)を覆うようになっている。しかしながら、設定基板33が収容ケース本体30aと収納ケース蓋30bにより収容された状態では、図8(b)に示すように、カバー部60aの左側端部は、想像線(二点鎖線)で示す収容ケース本体30aの側面304により、遮断されるため、結果的には、カバー部60aが、カウント信号伝送部品33cやカウント信号配線部33dを放熱孔30cから短絡操作不能に覆うようになっている。
なお、各爪部60bは、前述した設定基板33の半田面と収容ケース本体30aの底面305で囲まれた外部から操作不能な密閉室に突出されることになる。
このように、各短絡防止カバー50、60のカバー部50a,60aが、設定キースイッチ31のシリンダー部31c、設定キースイッチ31の端子部31b、及び設定信号配線部33bや、カウント信号伝送部品33c及びカウント信号配線部33dを放熱孔30cから短絡操作不能に覆うことで、短絡不正の対象となる電子部品や配線部が外部から遮断され、ショートによる短絡が阻止される。
これにより、このような電子部品や配線部が短絡ショートされることがなくなるため、前述したようにカウント信号や設定信号が、CPU42に入力されるまでの経路において、不正行為者が短絡不正することにより、カウント信号がオンオフされない定常信号に変換されたり、設定信号が擬似的に生成されたりすることもなくなる。同時に、払出モータの制御信号も短絡不正されることがなくなり、払出モータが制御不能な回転継続状態に陥ることもなくなる。
これにより、スロットマシン1の設定基板33が、外部からピアノ線や針金などの導電性の異物を挿入して行う短絡不正から有効に保護される。
また、このような短絡防止カバー50、60を設定基板33に装着することで、短絡不正の対象となる部品や配線部がカバー部50a,60aで覆われるため、放熱孔30cも放熱効果を優先した大きさまで拡大することができる。
また、各爪部50b、60bは、設定基板33の半田面と収容ケース本体30aの底面305で囲まれた外部から操作不能な密閉室に突出されるように設けられるため、設定基板収容ケースユニット30を開放して、収容ケース本体30aに設定基板33を取り付けたネジを外さない限り、各爪部50b、60bが外部から操作することができないようになっている。
これにより、各短絡防止カバー50、60が取り外し不能となり、確実に短絡不正を排除することができる。
以上のような本実施形態に係る短絡防止カバー50,60によれば、カバー部50a,60aが短絡不正の対象となる設定キースイッチ31などの電子部品や配線部を覆うため、短絡ショートされることがなくなり、スロットマシン1の外部からピアノ線や針金などの導電性の異物を侵入させて行う短絡不正からスロットマシン1を有効に保護することができる。
また、短絡防止カバー50,60が装着される短絡不正の対象となる電子部品や配線部は、設定基板収容ケースユニット30に設けられた放熱孔30cからの位置などの条件により、選択的に決定することもできる。
特に、放熱孔30cなどの開口部の近傍に実装される電子部品等で、かつ、短絡不正の対象となる電子部品等には、優先的に装着されることが好ましい。
また、本発明の短絡防止カバー50,60は、短絡不正の対象となる部品や配線部を選択して装着することができるため、回路基板上において局所的に装着される。
このため、設定基板33全体を覆うように装着する必要がなく、短絡防止カバー自体をコンパクトに構成することができる。
これにより、設定基板収容ケースユニット30内の空間を有効に利用することができる。
また、このように短絡防止カバー50,60が、短絡不正の対象となる部品や配線部を選択して装着されることで、短絡不正を阻止できるため、放熱孔30cの大きさを制限する必要がなくなり、放熱孔30cの孔径も放熱効果を優先した大きさとすることもできる。
以上、本発明の短絡防止カバーについて、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る短絡防止カバーは、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態では、2つの短絡防止カバー50,60を設けたが、短絡不正の対象となる部品や配線部が隣接している場合には、一体の短絡防止カバーとすることもできる。これにより、短絡防止カバーのコストを低減することができる。
また、本発明の短絡防止カバーが装着される回路基板は、本実施形態で示した確率設定機能や、遊技媒体払出機能を有する回路基板に限定されるものではなく、例えば、遊技機を制御する主基板に装着することもできる。
すなわち、短絡不正の対象となる部品等が実装されており、収容される収容ケースに放熱孔などの開口部を設けざるを得ない回路基板であれば、いかなる機能を有する回路基板も装着の対象とすることができる。
また、本発明の短絡防止カバーが備えられる遊技機は、上述した実施形態で示したスロットマシンに限らず、パチンコ機でもよく、どのような遊技機であっても適用が可能である。この種の遊技機としては、スロットマシン(パチロット,パロットを含む)やパチンコ機の他、例えば、アレンジボール機,雀球機等、各種の遊技機があり、いずれも本発明の適用対象とすることができる。
本発明は、パチンコ機やスロットマシンなどの遊技機内部に導電性の異物を侵入させ、電子部品などを短絡ショートさせるような不正行為を阻止する短絡防止カバーとして広く利用することができる。
本発明の一実施形態に係る短絡防止カバーが適用されるスロットマシンを示す概略正面図である。 本発明の一実施形態に係る短絡防止カバーが適用されるスロットマシンの内部構成を示す概略斜視図である。 本発明の一実施形態に係る短絡防止カバーが適用されるスロットマシンの入力信号の伝送経路を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る短絡防止カバーが装着される収容ケースユニットの組立図である。 本発明の一実施形態に係る短絡防止カバーが設定キースイッチに装着される状態を示す斜視図であり、図(a)は、装着前の状態を示した図であり、図(b)は、装着後の状態を示した図である。 本発明の一実施形態に係る短絡防止カバーがカウント信号伝送部品及び配線部に装着される状態を示す斜視図であり、図(a)は、装着前の状態を示した図であり、図(b)は、装着後の状態を示した図である。 本発明の一実施形態に係る短絡防止カバーが設定キースイッチに装着された状態を示す概略図であり、図(a)は、平面図であり、図(b)は、側面図である。 本発明の一実施形態に係る短絡防止カバーがカウント信号伝送部品及び配線部に装着された状態を示す概略図であり、図(a)は、平面図であり、図(b)は、側面図である。
符号の説明
1 スロットマシン
2 メダル投入口
3 スタートレバー
4 表示窓
5(5a,5b,5c) 停止ボタン
6 遊技メダル払出口
10(10a,10b,10c) リール
20 メダル払出装置
21 ホッパー
22 カウントスイッチ
30 設定基板収容ケースユニット
31 設定キースイッチ
32 電源スイッチ
33 設定基板
40 主基板収容ケースユニット
41 主基板
50 設定キースイッチ短絡防止カバー
50a カバー部
50b 爪部
60 カウント信号伝送部品短絡防止カバー
60a カバー部
60b 爪部

Claims (9)

  1. 遊技機に配設される回路基板に装着される短絡防止カバーであって、
    前記回路基板が収容されるとともに、外部と連通する開口部を有する収容ケース内に設けられ、
    前記回路基板に実装された所定の電子部品の少なくとも端子部及び/又は所定の配線部を、前記開口部から挿入される異物に対して短絡操作不能に覆うカバー部を備えることを特徴とした短絡防止カバー。
  2. 前記電子部品が、入力操作に基づき遊技機の設定確率の設定・変更を許可する設定信号を生成させる設定キースイッチ、及び/又は当該設定信号を伝送する設定信号伝送部品である場合において、
    前記カバー部が、当該設定キースイッチの端子部、及び/又は当該設定信号伝送部品の端子部、及び/又は当該設定信号の伝送に関する配線部を覆うよう設けられた請求項1記載の短絡防止カバー。
  3. 前記電子部品が、遊技機から払出される遊技媒体を計数するカウントスイッチにより生成されたカウント信号を伝送するカウント信号伝送部品である場合において、
    前記カバー部が、当該カウント信号伝送部品の端子部、及び/又は当該カウント信号の伝送に関する配線部を覆うよう設けられた請求項1記載の短絡防止カバー。
  4. 前記回路基板が、両面に配線パターンがプリントされた両面基板であって、
    前記配線部が、所定の信号を伝送する信号配線パターンと、当該信号が検出される基準電位となる基準電位配線パターンと、を備え、
    前記信号配線パターンと、前記基準電位配線パターンとが、各々異なる基板面にプリントされた場合において、
    前記カバー部が、前記信号配線パターン又は前記基準電位配線パターンを覆うよう設けられた請求項1〜3のいずれか一項に記載の短絡防止カバー。
  5. 前記回路基板が所定の貫通孔を備え、
    前記貫通孔に係合する爪部が設けられた請求項1〜4のいずれか一項に記載の短絡防止カバー。
  6. 前記爪部が前記貫通孔に係合された状態において、当該爪部が前記収容ケース及び前記回路基板で形成される外部から操作不能な密閉室に突出するよう設けられる請求項5記載の短絡防止カバー。
  7. 前記カバー部が、外部から視認可能な透光性部材からなる請求項1〜6のいずれか一項に記載の短絡防止カバー。
  8. 遊技機に配設される回路基板と、当該回路基板が収容されるとともに、外部と連通する開口部を有する収容ケースと、を備える基板収容ケースユニットであって、
    前記回路基板には、当該回路基板に実装された所定の電子部品の少なくとも端子部及び/又は所定の配線部を、前記開口部から挿入される異物に対して短絡操作不能に覆うカバー部を備える短絡防止カバーが装着され、
    前記短絡防止カバーが、請求項1〜7のいずれか一項に記載の短絡防止カバーであることを特徴とする基板収容ケースユニット。
  9. 所定の回路基板と、当該回路基板が収容されるとともに、外部と連通する開口部を有する収容ケースと、を備える遊技機であって、
    前記回路基板には、当該回路基板に実装された所定の電子部品の少なくとも端子部及び/又は所定の配線部を、前記開口部から挿入される異物に対して短絡操作不能に覆うカバー部を備える短絡防止カバーが装着され、
    前記短絡防止カバーが、請求項1〜7のいずれか一項に記載の短絡防止カバーであることを特徴とする遊技機。
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