JP2009003522A - 配車運行管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原料や商品を輸配送する車両の運行状況を実時間で監視し、突発的な状況の変化により輸配送作業が受ける影響を最小限に留める。
【解決手段】動態管理手段は、画面表示手段に表示される画面情報を生成する表示画面生成手段と、前記予測運行状態領域に表示された任意の車両についての荷積込みと他の任意の車両についての運行実績としてあるいは予測運行状態の車両帰着とを比較する比較手段と、任意の車両についての前記荷積込みが他の任意の車両についての前記車両帰着よりも時間的に遅い場合に、任意の車両についての荷積みおよび荷降ろしを他の任意の車両についての荷積みおよび荷降ろしとして予定を補正する配車予定補正手段とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、流通、物流分野において、車両による原料や商品を輸配送する際の配車計画および運行管理に係り、運行の遅延抑止、ドライバの負荷軽減、顧客サービスの向上に寄与する配車計画、運行管理方法に関する。
従来、交通渋滞等によって、調達、輸配送業務が遅延した場合、配送先の工場または顧客と連絡を取り、翌日配送または当日遅延しても配送する等の対応をしていた。
特許文献1には、移動体の運行状況を報知するシステムにおいて、運行状況の報知方法を時間表示と位置表示の二つの手段を設け、切り換える運行情報表示システムが記載されている。
特許文献2には、受注情報、配車結果、運行予定、運行実績に基づき複数の車両に対する配車運行計画を設定し、車両の携帯端末から運行実績情報を受け取り記録することが記載されている。
特許文献3には、配送車の走行位置および運転状態を示す運行状況をリアルタイムに把握することが記載されている。
特許文献4には、作成された配車計画と実際の配送状態を対比し、配送計画の修正を行うことが記載されている。
特許文献5には、輸送トラックの車載端末から送信された運行情報に基づいてリアルタイムに求貨情報の再作成を行い、貨物と輸送トラックと運転手とのマッチングの見直しを行うことが記載されている。
特開2005−346198号公報 特開2004−10252号公報 特開平11−296795号公報 特開2000−20873号公報 特開2003−89426号公報
本発明は、原料や商品を輸配送する車両の運行状況を実時間で監視し、突発的な状況の変化により輸配送作業が受ける影響の程度を、より速く把握すると共に、その対応策として、別車両での応急措置により、工場、顧客への影響を最小限に留める配車運行管理装置を提供することを目的とする。
本発明は、配送のために準備された複数の車両に配送依頼情報を割り当てる配車計画手段、該配車計画手段によって計算された配車計画結果に基づいて車両へ運行指示を出力する運行指示手段、車両において運行指示情報を受信し、運行指示情報をドライバに提供する車載装置、運行指示に基づいて運行中の車両から運行状態を報告する動態管理手段を有し、運行中の該車両の配車計画結果に基づく、今後の運行予定である「拠点出発時刻または出荷拠点積込時刻」、移動距離と時間帯別平均走行速度から算出した「移動時間」、「集荷先または配送先到着時刻」と報告された運行状態中の「集荷先または配送先到着時刻」の差分から、遅れまたは進み時間算出し、以降の運行予定を差分相当時間分補正することを特徴とする配車運行管理装置を提供する。
運行予定を補正した結果、現在時刻以降の運行で車両への積み込みが未完了の大幅に遅延する予定の運行が存在する場合で、かつ当該車両の運行時刻より前倒しで運行可能な別車両が存在する場合、該運行を前倒し可能な別車両に付け替えることを特徴とする。
さらに該運行が2回転以上残っている場合、1回転毎に分割し、各々1回転分を別車両に付け替えることを特徴とする。
本発明は、具体的には、配送のために準備された複数の車両に配送依頼情報を割り当てる配車計画手段、該配車計画手段によって演算された配車計画結果に基づいて各車両に運行指示を出力する運行指示手段、運行指示に基づいて運行中の車両について報告される運行状況を受け取る動態管理手段を備えた配車運行管理装置において、
一方を時間軸とし、他方を各車両の配列としたX−Y軸座標軸上に、各車両について運行予定と運行実績を時系列的に荷積込み、車両移動、荷降ろしおよび車両帰着で表示する画面を備え、該画面に、運行予定に対する運行実績を時間軸で示す運行実績領域と、運行予定に対する各車両について報告され、運行状態によって今後の予測運行状態を時間軸で示す予測運行状態領域とを表示する画面表示手段を備え、
該画面表示手段は、前記画面に、前記運行予定と運転実績との時間軸上の任意の時間に移動可能にして、各車両を横断して一本の確認線を表示し、
前記動態管理手段は、前記画面表示手段に表示される画面情報を生成する表示画面生成手段と、前記確認線の時点で、任意の車両についての前記荷積込みが他の任意の車両についての前記車両帰着よりも時間的に遅い場合に、任意の車両についての荷積みおよび荷降ろしを他の任意の車両についての荷積みおよび荷降ろしとして予定を補正する配車予定補正手段とを備えること
を特徴とする配車運行管理装置を提供する。
本発明は、更に、配送のために準備された複数の車両に配送依頼情報を割り当てる配車計画手段、該配車計画手段によって演算された配車計画結果に基づいて各車両に運行指示を出力する運行指示手段、運行指示に基づいて運行中の車両について報告される運行状況を受け取る動態管理手段を備えた配車運行管理装置において、
一方を時間軸とし、他方を各車両の配列としたX−Y軸座標軸上に、各車両について運行予定と運行実績を時系列的に荷積込み、車両移動、荷降ろしおよび車両帰着で表示する画面を備え、該画面に、前記運行予定と運転実績との時間軸上の任意の確認時間に、確認時に各車両を横断して一本の確認線を表示し、該確認線の一方側は運行予定に対する運行実績を時間軸で示す運行実績領域と、他方側は運行予定に対する各車両について報告され、運行状態によって今後の予測運行状態を時間軸で示す予測運行状態領域とを表示する画面表示手段を備え、
前記動態管理手段は、前記画面表示手段に表示される画面情報を生成する表示画面生成手段と、前記予測運行状態領域に表示された任意の車両についての荷積込みと他の任意の車両についての運行実績としてのあるいは予測運行状態の車両帰着とを比較する比較手段と、任意の車両についての前記荷積込みが他の任意の車両についての前記車両帰着よりも時間的に遅い場合に、任意の車両についての荷積みおよび荷降ろしを他の任意の車両についての荷積みおよび荷降ろしとして予定を補正する配車予定補正手段とを備えること
を特徴とする配車運行管理装置を提供する。
本発明は、前記配車予定補正手段は、予定補正を行った場合、任意の車両について予定補正された荷積みおよび荷降ろしを画面上から削除し、他の任意の車両についての予定に組み込みする指示を前記表示画面生成手段に行うことを特徴とする配車運行管理装置を提供する。
本発明は、前記比較手段は、予定補正された荷積みおよび荷降ろし削除後にあっても任意の車両について任意の車両についての荷積込みと他の任意の車両についての車両帰着とを比較し、前記配車予定補正手段は、任意の車両についての荷積みが他の任意の車両についての車両帰着よりも時間的に遅い場合に、任意の車両についての荷積みおよび荷降ろしを他の任意の車両についての荷積みおよび荷降ろしとして予定を補正することを特徴とする配車運行管理装置を提供する。
本発明は、前記比較手段は、図面上の指示手段によって、任意の車両についての荷積みと他の任意の車両についての車両帰着とが指示された時に比較を行うか、前記両者を前記動態管理手段によって自動的に比較を行うか、または双方を切り替えて比較を行うこと
を特徴とする配車運行管理装置を提供する。
本発明は、更に、配送のために準備された複数の車両に配送依頼情報を割り当てる配車計画手段、該配車計画手段によって演算された配車計画結果に基づいて各車両に運行指示を出力する運行指示手段、運行指示に基づいて運行中の車両について報告される運行状況を受け取る動態管理手段を備えた配車運行管理装置において、
一方を時間軸とし、他方を各車両の配列としたX−Y軸座標軸上に、各車両について運行予定と運行実績を時系列的に荷積込み、車両移動、荷降ろしおよび車両帰着で表示する画面を備え、該画面に、前記運行予定と運転実績との時間軸上の任意の確認時間に、各車両を横断して一本の確認線を表示し、該確認線の一方側は運行予定に対する運行実績を時間軸で示す運行実績領域と、他方側は運行予定に対する各車両について報告され、運行状態によって今後の予測運行状態を時間軸で示す予測運行状態領域とを表示する画面表示手段を備え、
前記動態管理手段は、前記画面表示手段に表示される画面情報を生成する表示画面生成手段と、前記運行実績領域に表示された他の任意の車両について車両帰着を確認する車両帰着確認手段と前記予測運行状態領域に表示された任意の車両についての二つ以上の荷積みがあるかを確認する荷積み確認手段と、前記運行実績領域に車両帰着と前記予測運行状態領域に二つ以上の積込みが確認されたときに、任意の車両についての遅い方の荷積みおよび荷降ろしを他の任意の車両についての荷積みおよび荷降ろしとして予定を補正する配車予定補正手段とを備えること
を特徴とする配車運行管理装置を提供する。
本発明は、前記画面表示手段は、予定補正が行われた場合、他の任意の車両について予定補正された荷積みおよび荷降ろしを画面上から削除し、任意の車両についての進行予定に組み込み、かつ予測運行状態を表示することを特徴とする配車運行管理装置を提供する。
本発明によれば、原料や商品を輸配送する車両の運行状況を実時間で監視し、突発的な状況の変化により輸配送作業が受ける影響の程度を、より速く把握すると共に、その対応策として、別車両での緊急措置により、工場、顧客への影響を最小限に留める配車運行管理装置を提供することができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。以下の実施例では、車両にトラックを、そして輸配送貨物に原料および商品、即ち、通常の意味で使用される調達物流、販売物流を例にとって説明するが、これらの例には限定されない。
図1は本発明の1実施例である配車運行管理装置100の構成を示すものであり、図中の1は、製造メーカの受注配送センターであり、商社や特約店、販売代理店からの注文を受付け、出荷現場へ配送指示を行っている。
製造メーカ受注配送センター1にはローカルエリアネットワーク2で結ばれた運行管理コンピュータ6、配車計画コンピュータ7および配送指示コンピュータ8が設置されており、受注コンピュータ5で受付けた受注情報は、在庫との引当処理が行われた後、配送依頼情報として補助記憶装置12に記憶されると同時に、配車計画コンピュータ7へ送られる。配車計画コンピュータ7では、事前にマスタ情報が登録されている、出荷元としての受注配送センターの位置情報(緯度経度)、顧客である配送先の位置情報(緯度経度)から配送ルートを特定、荷量および配送先の制約条件に合致した車両を選択し、配送依頼情報と車両を対応付けすることによって配車計画を行い、配車計画結果としての配送指示情報を作成し、補助記憶装置12に記憶する。さらに配送指示情報は、配送指示コンピュータを介して車両3や4の車載装置9へ送信され、ドライバは当該指示情報に基づいて配送業務を行う。ドライバは配送業務と並行して、配送指示情報に対するアンサーを入力し、当該アンサーは運行実績として、車両3や4の車載装置9から運行管理コンピュータ6に送信され、補助記憶装置12に記憶する。運行管理コンピュータ6は、システムを立ち上げてさえおけば、常時各車両毎の運行予定である配送指示情報と運行実績を画面上のガントチャートに対比させて表示し、予定と実績の時間的差分をビジュアルに確認することが出来る。
ガントチャートは、一方を時間軸とし、他方を各車両の配列としたX−Y軸座標軸上に、各車両について運行予定と運行実績を時系列的に荷積込み、車両移動、荷降ろし、および車両帰着で並列表示した画面として形成される。なお、荷積込みは車両の出発時刻を、車両帰着は業務終了を示す概念として使用する。
予定より遅延している場合は、赤色表示等により際立たせて見せて、注意を即すことも可能である。
また、本実施例では配送指示情報を車両3および4の車載装置9へ送信し、ドライバに対する業務指示を行っているが、車両3または4の車載装置9の代わりに携帯端末、携帯電話を利用しても良い。いずれにしても運行中の車両について車両から報告される運行状況報告ということになる。
同様に、配送指示情報に基づいた配送業務後の配送実績入力は、携帯端末、携帯電話を利用しても良い。
図2は、受注配送センター1内に配設された各種コンピュータ(図の場合、受注コンピュータ5運行管理コンピュータ6、配車計画コンピュータ7、配送指示コンピュータ8、)および各種通信手段によって構成される配車運行管理装置21を示すブロック図である。図1の例では、複数のコンピュータを使用しているが、一台のコンピュータで構成されても良い。
図2において、配車運行管理装置21は、入力手段22、配車計画手段23、配送指示手段24、記憶手段25、動態管理手段26および画面表示、補正指示手段27から構成される。
入力手段22は、各種通信手段28を介して顧客からのオーダ情報が入力される。オーダ情報とは一般的に注文する商品の名称と数量および納入して欲しい場所と日時の情報である。
配車計画手段23は、記憶手段25に記憶されている車両情報、届先の御客様情報である配送先情報、出荷元となる受注配送センター情報、輸配送トラックの情報である車両情報および地図情報を用いて、配送経路を決定し、該距離と時間帯別平均走行速度から配送に掛かる所要時間を算出する。さらに当該配送先情報から配送する商品とその量を特定し、配送車両を決定することができる。また受注配送センターにおける積込開始/終了時刻(荷積込み)、配送先までの移動時間(車両移動)、配送先到着/荷卸終了時刻(荷降ろし)、受注配送センターへの車両帰着時刻(車両帰着)もこの時点で決定される。
配送指示手段24は、前記配車計画手段23によって計算された配車計画結果を、配送指示情報として車両に搭載される車両3または4の車載装置9に出力する。
出力する場合、受注配送センター出発前に車両3または4の車載装置9にダウンロードするか、移動体通信を使って、移動中にダウンロードしても良い。
動態管理手段26は、前記配送指示手段24によってダウンロードされた配送指示情報をドライバに伝えるために車載装置のモニタに表示したり、表示した配送指示情報に対するドライバからのレスポンスである配送先到着、配送先出発等の動態実績を取り込む。
また、配送指示情報に変更が発生した場合、配送指示手段24から実時間で変更情報が送信されてくるため、当該変更情報を逐次受信可能にしている。
画面表示、補正指示手段27は、配車計画手段23によって作成された配送予定情報および動態管理手段26によって取り込まれた配送実績を受注配送センター側に設けた画面表示装置(手段)29に表示する。
また、画面から補正の指示を受けた場合、当該イベントを配車計画手段23に渡し、後述する補正後の配車計画の再実行を指示する。
配送予定に対する配送実績の遅延が発生した場合には、受注配送センター側に「配送遅延発生」を報知する。
以上の構成によれば、次のような例を実現することができる。
製造メーカの受注配送センター1には運行管理コンピュータ6、配車計画コンピュータ7および配送指示コンピュータ8が設置されており、受注コンピュータ5で受付けた受注情報は、在庫との引当処理が行われた後、配送依頼情報として補助記憶装置12に記憶されると同時に、配車計画コンピュータ7へ送られる。配車計画コンピュータ7では、事前にマスタ情報として登録されている、出荷元としての受注配送センターの位置情報(緯度経度)、顧客である配送先の位置情報(緯度経度)から配送ルートを特定、荷量および配送先の制約条件に合致した車両を選択し、配送依頼情報と車両を対応付けすることによって配車計画を行い、配車計画結果としての配送指示情報を作成し、補助記憶装置12に記憶する。さらに配送指示情報は、配送指示コンピュータを介して車両3や4の車載装置9へ送信され、ドライバは当該指示情報に基づいて配送業務を行う。ドライバは配送業務と並行して、配送指示情報に対するアンサーを入力し、当該アンサーは運行実績として、車両3や4の車載装置9から運行管理コンピュータ6に送信され、補助記憶装置12に記憶する。運行管理コンピュータ6は、システムを立ち上げてさえおけば、常時各車両毎の運行予定である配送指示情報と運行実績を画面上のガントチャートに対比させて表示し、予定と実績の時間的差分をビジュアルに確認することが出来る。また、確認した時点で配車計画手段23を実行することで、配送遅延している配送指示情報を余裕の有る別車両で代替配送することができる。
図3は、動態管理手段26の概念をブロックで示す図である。
図3において、動態管理手段26は表示画面生成手段51、比較手段52、配車予定補正手段(1)53、荷積み確認手段54、車両帰着確認手段55および配車予定補正手段(2)56を備える。
画面表示手段29は、図4に示すように、一方を時間軸とし、他方を各車両の配列としたX−Y軸座標軸上に、各車両について運行予定と運行実績を時系列的に荷積込み43、車両移動46、荷降ろし44,45および車両帰着47で表示する画面すなわちガントチャート31を備える。44が第一回目荷降ろし、45が第二回目荷降ろしである。
画面(ガントチャート)31には、運行予定と運転実績との時間軸上の任意の時間であって、確認時間に、各車両を横断して一本の確認線42が表示される。確認時については時々刻々とあるいは時間毎に設定可能である。この確認線42の一方側(図面で左側)は運行予定に対する運行実績を時間軸で示す運行実績領域31Aとされ、他方側は運行予定に対する各車両について報告され、運行状態によって、今後の予測運行状態を時間軸で示す予測運行状態領域31Bとされる。運行実績領域31Aと予測運行状態領域31Bを区割するのに確認線42は必須の条件ではない。確認線42を両者の間に設けることによって両領域は明確に区別されることになる。従って、確認線42は図3に示すように画面上を移動可能であり、使用目的に対応して予測運行状態領域内にも移行させることができ、場合によっては運行実績領域にも移行させることができる。この移行の場合によっても両領域を区別するために点線などを施すようにしておくのが望ましい。使用目的については後述する。
動態管理手段26の表示画面生成手段51は、前述した画面表示手段29に表示される画面情報を生成する。
比較手段52は、予測運行状態領域31Bに表示された任意の車両についての荷積込み43と他の任意の車両についての運行実績としてのあるいは予測運行状態での車両帰着47とを比較する。
配車予定補正手段(1)53、すなわち配車予定変更手段(1)は、任意の車両についての前述の荷積込み43が他の任意の車両についての前述の車両帰着47よりも時間的に遅い場合に、任意の車両について荷積みおよび荷降ろしを他の任意の車両についての荷積みおよび荷降ろしとなるようにして配車予定の補正(変更)を行う。さらに、配車予定補正手段(1)53は予定補正を行った場合、任意の車両についての予定補正された荷積みおよび荷降ろしを画面上から削除し、他の任意の車両についての運行予定に組み込むように表示画面生成手段51に表示指示すなわち指示信号を伝達する。
この表示指示があると、表示画面生成手段51は現状の表示画面から指示に従って一部の荷積みおよび荷降ろしを削除し、削除された荷積みおよび荷降ろしを他の任意の車両の予定に組み込み、これに伴なって表示画面生成手段51は、車両について報告される運行状況情報に従って予測運行状態領域における実績に改めて予測運行状態を表示することになる。
動態管理手段26は、予測運行状態領域31Bに表示された任意の車両について確認線42を境にして、荷積込みと他の任意の車両についての運行実績としてのあるいは予測運行状態の車両帰着とを比較し、任意の車両についての荷積込みが他の任意の車両についての車両帰着よりも時間的に遅い場合に、任意の車両についての荷積みおよび荷降ろしを他の任意の車両についての荷積みおよび荷降ろしとして予定の補正を行う。
画面表示手段29は、予定補正が行われた場合、他の任意の車両について予定補正された荷積みおよび荷降ろしを画面上から削除し、任意の車両についての進行予定に組み込み、かつ予測運行状態を表示することになる。
比較手段52は、予定補正された荷積みおよび荷降ろし削除後にあっても任意の車両について任意の車両についての荷積込みと他の任意の車両についての車両帰着とを比較し、前記配車予定補正手段は、任意の車両についての荷積みが他の任意の車両についての車両帰着よりも時間的に遅い場合に、任意の車両についての荷積みおよび荷降ろしを他の任意の車両についての荷積みおよび荷降ろしとして予定を補正することを行う。
荷積み確認手段54は、予測運行状態領域に31Bに表示された任意の車両についての二つ以上の荷積みがあるかを確認する。
車両帰着確認手段55は、運行実績領域31Aに表示された他の任意の車両について車両帰着を確認する。
配車予定補正手段(2)56は、配車予定補正手段(1)53と同様の機能を有しており、運行実績領域に車両帰着と予測運行状態領域に二つ以上の積込みが確認されたときに、任意の車両についての遅い方の荷積みおよび荷降ろしを他の任意の車両についての荷積みおよび荷降ろしとして予定を補正する。
比較手段52と配車予定補正手段(1)53、並びに荷積み確認手段54と車両帰着確認手段55と配車予定補正手段(2)56の双方の機能を備える必要はなく、一方であってもよい。勿論、双方を備えてもよい。
図4は、配送指示情報補正に関する概念を示す図である。図4において、運行管理コンピュータ6に接続される補助記憶装置12(図2の記憶手段25)に蓄えられた配送指示情報および配送実績情報は、ビジュアル化して表現するとガントチャート31に示す図になる。車両番号1からNまでのトラック毎に割り当てられているのは、上段が配送予定情報、下段が配送実績情報であり、絶対時刻33に沿っており、予定では配送予定時刻を示し、実績では配送実績時刻を各々示す。詳細に説明すると、積込43から始まって移動46した後、荷降ろし44、再度移動46した後、受注配送センターへ戻る一連の運行を1回転と呼ぶ。引続き配送業務を継続する場合は、受注配送センターへ戻った際に、再度積込43を行い、2回転目に入って行く。3回転目以降も同様である。
図4では、現在時刻である午前10時(補正時時刻)に運行状況を確認したと仮定した場合を示しており、画面31上にY軸方向に確認線42が形成され、車両番号2が最終帰着予定時刻の14時を大きく超過することが予測された。その他の車両については、遅延の兆候は見られない。
先ず予定時刻と実績時刻の差分を求め、差分が”0”以外の車両を抽出する。
抽出した車両のうち前倒しで動いている車両について、実績を黄色表示し、警告を報知する。図4では、前倒しの車両は無い。
次に完了予定時刻を超過している車両を抽出する。すると車両番号2の配送予測実績37が大幅に超過(約4時間)していることが分かる。
次に車両番号2の次回転の積込時刻より早く配送業務が完了し、車両帰着している車両が存在するか確認する。すなわち、車両番号2(任意の車両)の予測される積込み44Aと車両番号1あるいは3(他の任意の車両)の予測される車両帰着47Aとを時間的に比較50する。すると車両番号1および3共に、車両番号2より配送業務が早く完了することが理解できる。そこで車両番号2の3回転目を、最も業務完了予測予定が早い車両番号1の最終帰着予定時刻以降へ移動する形で再計算する。車両番号2の4回点目についても同様に、次に業務完了予定が早い車両番号3の最終帰着予定時刻以降へ移動する形で再計算する。
再計算した結果は、配送指示手段24、動態管理手段26を経由して、車載装置へダウンロードされ、ドライバへの運行予定変更となる。予定変更状況を矢印で示すように補正処理(1)40および補正処理(2)41がなされる。車両番号2についての予定変更された荷積みおよび荷降ろしは画面から削除され、車両番号1あるいは3に予定変更された荷積みおよび荷降ろしが追加して表示される。これに伴なって車両番号1あるいは3からの車両運行の予測時刻が動態管理手段26に伝えられ、予測される荷積みおよび荷降ろしおよび車両帰着が画面31に表示されることになる。
これらの予測される荷積み、荷降ろしおよび車両帰着を車両番号1の(実績)ラインにおよび車両番号3の(実績)ラインに点線で示す。なお、車両番号3の(実績)ラインに表示した車両帰着47は補正処理(2)によって荷積みとなり、車両帰着47は最終処理に移行する。
図5に他の配送指示情報に関する概念を示す。本質的には図4に示す例と同じである。図5に示す場合、運行に合わせた任意の確認時刻午前10時の段落で車両番号1に示す車両にあっては前例1で配送業務が終了し、車両が帰着していることを示している。このような場合にあっても、図4に示すように、車両番号2の車両の荷積み44Aと車両番号1の車両の車両帰着47Aとを時刻的に比較してもよいが、次の手法によって車両番号2の車両の荷積みおよび荷降ろしを車両番号1の車両に予定補正することができる。
車両番号2の車両には二つ以上の積込みが残されていることを確認し、車両番号1の車両は車両帰着していることを確認する。この確認51は画面31上で容易に行うことができる。
運行実績領域31Aに車両番号1の車両について車両帰着と予測運行状態領域31Bに車両番号2の車両について二つ以上の積込みが確認されたときに、車両番号2の車両についての遅い方の荷積みおよび荷降ろしを矢印で示すように、補正処理(1)40、補正処理(2)41がなされて車両番号1の車両の運行予定に組み込むことを行う。また、早い方の荷積みおよび荷降ろしについても図4に示す手法に従って車両番号3の車両の運行予定に組み込むことを行う。このようにして、運行予定を補正(変更)した後の画面表示は前述したと同様になる。
比較50あるいは確認51は、動態管理手段26によって機械的に自動的に行うことができるが、パワーポイント手段などの画面上の指示手段(図示せず)を使用して、任意の車両についての荷積みと他の任意の車両についての車両帰着Aを指し示して指示された時に比較50あるいは確認51を行うようにしてもよい。また、これらの2つの機能を合わせ持つようにして切り替えて使用できるようにしてもよい。
確認線42を予測運行状態領域31Bに移行させた場合には確認時が現時点ではなく、予測時ということになる。従って、例えば、現時間が10:00であるときに、確認線を12:00に移行すると12:00における運行状況において、予測運行状態領域に表示された任意の車両について確認線42を境として、荷積込みと他の任意の車両についての運行実績としてのあるいは予測運行状態の車両帰着とを比較し、任意の車両についての前記荷積込みが他の任意の車両についての前記車両帰着よりも時間的に遅い場合に、任意の車両についての荷積みおよび荷降ろしを他の任意の車両についての荷積みおよび荷降ろしとして予定を補正することができるようになる。
特に、定時退勤時間に確認線42を移行させると、定時退勤時間における運行状態について補正できるので大きなメリットがある。そして、確認線42を運行実績領域31Aに移行させると過去の運行状況について確認できるメリットがある。
本実施例によれば、商品を配送する車両の運行状況を実時間で監視し、突発的な状況の変化により配送作業が受ける影響の程度を、時間軸により定量的に把握すると共に、その対応策として、別車両での代替配送等を検討でき、かつ配送先への具体的な配送時刻をアナウンスすることが可能であり、影響を最小限に留めると共に、定量的に遅延時間等を連絡できる配車運行管理装置を提供することができるようになる。
本発明に係る配車運行管理装置の1実施例の構成図である。 本発明の実施例を示す構成図。 本発明の実施例を構成する動態管理手段の構成図。 配送指示補正概念図。 他の配送指示補正概念図。
符号の説明
1…受注配送センター、2…ローカルエリアネットワーク、3…車両1、4…車両2、5…受注コンピュータ、6…運行管理コンピュータ、7…配車計画コンピュータ、8…配送指示コンピュータ、9…車載装置、10…移動体パケット通信ネットワーク、11…移動体通信アンテナ、21…配車運行管理装置、22…入力手段、23…配車計画手段、24…配送指示手段、25…記憶手段、26…動態管理手段、27…画面表示・補正指示手段、31…画面(ガントチャート)、32…車両番号、33…時間軸、34…1号車配送予定、35…1号車配送実績、36…2号車配送予定、37…2号車配送実績、38…3号車配送予定、39…3号車配送実績、40…補正処理(1)、41…補正処理(2)、42…確認線、43…荷積み、44…第一回目荷降ろし、45…第二回目荷降ろし、46…移動、47…車両帰着、100…配車運行管理装置。

Claims (7)

  1. 配送のために準備された複数の車両に配送依頼情報を割り当てる配車計画手段、該配車計画手段によって演算された配車計画結果に基づいて各車両に運行指示を出力する運行指示手段、運行指示に基づいて運行中の車両について報告される運行状況を受け取る動態管理手段を備えた配車運行管理装置において、
    一方を時間軸とし、他方を各車両の配列としたX−Y軸座標軸上に、各車両について運行予定と運行実績を時系列的に荷積込み、車両移動、荷降ろしおよび車両帰着で表示する画面を備え、該画面に、運行予定に対する運行実績を時間軸で示す運行実績領域と、運行予定に対する各車両について報告され、運行状態によって今後の予測運行状態を時間軸で示す予測運行状態領域とを表示する画面表示手段を備え、
    該画面表示手段は、前記画面に、前記運行予定と運転実績との時間軸上の任意の時間に移動可能にして、各車両を横断して一本の確認線を表示し、
    前記動態管理手段は、前記画面表示手段に表示される画面情報を生成する表示画面生成手段と、前記確認線の時点で、任意の車両についての前記荷積込みが他の任意の車両についての前記車両帰着よりも時間的に遅い場合に、任意の車両についての荷積みおよび荷降ろしを他の任意の車両についての荷積みおよび荷降ろしとして予定を補正する配車予定補正手段とを備えること
    を特徴とする配車運行管理装置。
  2. 配送のために準備された複数の車両に配送依頼情報を割り当てる配車計画手段、該配車計画手段によって演算された配車計画結果に基づいて各車両に運行指示を出力する運行指示手段、運行指示に基づいて運行中の車両について報告される運行状況を受け取る動態管理手段を備えた配車運行管理装置において、
    一方を時間軸とし、他方を各車両の配列としたX−Y軸座標軸上に、各車両について運行予定と運行実績を時系列的に荷積込み、車両移動、荷降ろしおよび車両帰着で表示する画面を備え、該画面に、前記運行予定と運転実績との時間軸上の任意の確認時間に、確認時に各車両を横断して一本の確認線を表示し、該確認線の一方側は運行予定に対する運行実績を時間軸で示す運行実績領域と、他方側は運行予定に対する各車両について報告され、運行状態によって今後の予測運行状態を時間軸で示す予測運行状態領域とを表示する画面表示手段を備え、
    前記動態管理手段は、前記画面表示手段に表示される画面情報を生成する表示画面生成手段と、前記予測運行状態領域に表示された任意の車両についての荷積込みと他の任意の車両についての運行実績としてのあるいは予測運行状態の車両帰着とを比較する比較手段と、任意の車両についての前記荷積込みが他の任意の車両についての前記車両帰着よりも時間的に遅い場合に、任意の車両についての荷積みおよび荷降ろしを他の任意の車両についての荷積みおよび荷降ろしとして予定を補正する配車予定補正手段とを備えること
    を特徴とする配車運行管理装置。
  3. 請求項2において、前記配車予定補正手段は、予定補正を行った場合、任意の車両について予定補正された荷積みおよび荷降ろしを画面上から削除し、他の任意の車両についての予定に組み込みする指示を前記表示画面生成手段に行うことを特徴とする配車運行管理装置。
  4. 請求項3において、前記比較手段は、予定補正された荷積みおよび荷降ろし削除後にあっても任意の車両について任意の車両についての荷積込みと他の任意の車両についての車両帰着とを比較し、前記配車予定補正手段は、任意の車両についての荷積みが他の任意の車両についての車両帰着よりも時間的に遅い場合に、任意の車両についての荷積みおよび荷降ろしを他の任意の車両についての荷積みおよび荷降ろしとして予定を補正することを特徴とする配車運行管理装置。
  5. 請求項2から4のいずれかにおいて、前記比較手段は、図面上の指示手段によって、任意の車両についての荷積みと他の任意の車両についての車両帰着とが指示された時に比較を行うか、前記両者を前記動態管理手段によって自動的に比較を行うか、または双方を切り替えて比較を行うこと
    を特徴とする配車運行管理装置。
  6. 配送のために準備された複数の車両に配送依頼情報を割り当てる配車計画手段、該配車計画手段によって演算された配車計画結果に基づいて各車両に運行指示を出力する運行指示手段、運行指示に基づいて運行中の車両について報告される運行状況を受け取る動態管理手段を備えた配車運行管理装置において、
    一方を時間軸とし、他方を各車両の配列としたX−Y軸座標軸上に、各車両について運行予定と運行実績を時系列的に荷積込み、車両移動、荷降ろしおよび車両帰着で表示する画面を備え、該画面に、前記運行予定と運転実績との時間軸上の任意の確認時間に、各車両を横断して一本の確認線を表示し、該確認線の一方側は運行予定に対する運行実績を時間軸で示す運行実績領域と、他方側は運行予定に対する各車両について報告され、運行状態によって今後の予測運行状態を時間軸で示す予測運行状態領域とを表示する画面表示手段を備え、
    前記動態管理手段は、前記画面表示手段に表示される画面情報を生成する表示画面生成手段と、前記運行実績領域に表示された他の任意の車両について車両帰着を確認する車両帰着確認手段と前記予測運行状態領域に表示された任意の車両についての二つ以上の荷積みがあるかを確認する荷積み確認手段と、前記運行実績領域に車両帰着と前記予測運行状態領域に二つ以上の積込みが確認されたときに、任意の車両についての遅い方の荷積みおよび荷降ろしを他の任意の車両についての荷積みおよび荷降ろしとして予定を補正する配車予定補正手段とを備えること
    を特徴とする配車運行管理装置。
  7. 請求項6において、前記画面表示手段は、予定補正が行われた場合、他の任意の車両について予定補正された荷積みおよび荷降ろしを画面上から削除し、任意の車両についての進行予定に組み込み、かつ予測運行状態を表示することを特徴とする配車運行管理装置。
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