JP2009002576A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の圧縮機および内部熱交換器を備える冷凍サイクル装置において、サイクルの熱負荷条件が変化しても、内部熱交換器にて適切な熱交換を行わせる。
【解決手段】第1圧縮機11および第2圧縮機12を並列に接続し、放熱器15下流側の高圧冷媒と蒸発器19下流側の低圧冷媒とを熱交換させる内部熱交換器17を設ける。さらに、内部熱交換器17の低圧側冷媒流路17bのうち少なくとも一部については、分岐部14から第1圧縮機11の吸入口側へ至る冷媒通路を通過する冷媒のみを流通させる。これにより、第1圧縮機11のみを駆動する高負荷運転時には、内部熱交換器17における熱交換量を増加させてCOPを向上させる。また、第2熱交換器のみを駆動する低負荷運転時には、内部熱交換器17における熱交換量を低下させて蒸発器19にて冷凍能力を確実に発揮させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の圧縮機および内部熱交換器を備える蒸気圧縮式の冷凍サイクル装置に関する。
従来、特許文献1に、冷凍車両に適用されて、車両走行用のエンジンにて駆動される第1圧縮機、電動モータにて駆動される第2圧縮機、および、放熱器から流出した高圧冷媒と蒸発器から流出した低圧冷媒とを熱交換させる内部熱交換器を備える冷凍サイクル装置が開示されている。
この特許文献1の冷凍サイクル装置では、第1圧縮機および第2圧縮機を並列に接続し、エンジン作動時には第1圧縮機のみを駆動し、エンジン停止時には第2圧縮機のみを駆動することによって、エンジン停止時であっても庫内および車室内の冷却ができるようにしている。
さらに、内部熱交換器にて、放熱器から流出した高圧冷媒と蒸発器から流出した低圧冷媒とを熱交換させることで、蒸発器における冷媒入口・出口間の冷媒のエンタルピ差(冷凍能力)を増大させて冷凍サイクルの成績係数(COP)を向上させている。
特開2006−273150号公報
ところで、特許文献1の冷凍サイクル装置のように、エンジン駆動式の第1圧縮機と電動式の第2圧縮機を備える冷凍サイクル装置では、一般的に、それぞれの圧縮機の冷媒吐出能力が異なる。そのため、第1圧縮機のみを駆動する第1運転モードにて発揮できる冷凍能力と第2圧縮機のみを駆動する第2運転モードにて発揮できる冷凍能力も異なる。
そこで、例えば、エンジンから充分な駆動力を得ることができる第1圧縮機を駆動する第1運転モードでは、庫内を急冷するような高負荷運転を行い、一般的にエンジン駆動式圧縮機に対して冷媒吐出能力の小さい電動式の第2圧縮機を駆動する第2運転モードでは、庫内を保冷するような低負荷運転を行っている。そのため、第1運転モードと第2運転モードでは、サイクルの熱負荷条件も異なっている。
従って、第1、2運転モードでは、それぞれサイクルを適切に運転させるために要求されるサイクル構成機器の仕様・性能も異なる。これに対して、特許文献1の冷凍サイクル装置では、放熱器あるいは蒸発器については、冷媒と熱交換する空気流量が調整可能に構成されているので、いずれの運転モードにおいてもサイクルを適切に運転できるように、その性能を制御できる。
しかし、内部熱交換器については、単に、放熱器から流出した高圧冷媒と蒸発器から流出した低圧冷媒とを熱交換させる構成になっているので、その性能を運転モードに応じて制御することができない(特許文献1の段落0023、第2図参照)。そのため、運転モードの変化によって、内部熱交換器にて適切な熱交換ができなくなり、サイクルを適切に運転できなくなってしまうことがある。
例えば、高負荷運転時のように圧縮機の駆動動力が増加する場合に、内部熱交換器における熱交換量が不足してしまうと、減圧手段(膨張弁)へ流入する過冷却度が低下する。そのため、蒸発器における冷媒入口・出口間の冷媒のエンタルピ差を充分に増大させることができず、COPを充分に向上させることができない。
一方、低負荷運転時のように蒸発器下流側冷媒の過熱度が小さくなりやすい場合に、内部熱交換器における熱交換量が不必要に増加してしまうと、減圧手段(膨張弁)へ流入する高圧冷媒の過冷却度が不必要に増加してしまう。そのため、蒸発器にて冷凍能力を発揮できなくなってしまう。
このことを図9のモリエル線図により説明する。図9の実線は、減圧手段へ流入する高圧冷媒の過冷却度が適切な値になっている場合の冷媒の状態を示し、図9の破線は、減圧手段へ流入する高圧冷媒の過冷却度が不必要に増加してしまった場合の冷媒の状態を示している。なお、図9のアルファベットで示す各符号は、後述する図2の同一のアルファベットで示す各符号の冷媒の状態に対応している。
図9の実線に示すように、減圧手段へ流入する高圧冷媒が適切な過冷却度の液相冷媒になっている場合は(図9のC9点)、エンタルピの減少量ΔH9の分だけ、蒸発器にて発揮できる冷凍能力を拡大できる。
一方、図9の破線に示すように、減圧手段へ流入する高圧冷媒が必要以上の過冷却度を有する液相冷媒になっている場合は(図9のC9’点)、減圧手段の制御範囲を超えてしまい、減圧手段が高圧冷媒を充分に減圧できなくなる。つまり、減圧手段にて高圧冷媒を減圧膨張させても高圧冷媒が気液二相冷媒へ状態変化せず、液相冷媒のまま低圧側(蒸発器)へ流入してしまう。
この際、液相冷媒は気液二相冷媒に対して極めて密度が高いので、低圧側(蒸発器)へ大量の冷媒が流入してしまう。そして、蒸発器で大量に流入した液相冷媒の全てを蒸発できなくなると、内部熱交換器の低圧側冷媒流路に液相冷媒あるいは気液二相冷媒が流入してしまう。
さらに、内部熱交換器の低圧側冷媒流路に気液二相冷媒が流入してしまうと、内部熱交換器では、高圧液相冷媒および低圧二相冷媒を熱交換させることになり、高圧液相冷媒と単相の低圧気相冷媒とを熱交換させる場合に対して、熱伝達率が一桁(10倍以上)大きくなり、さらに減圧手段へ流入する高圧冷媒の過冷却度を増加させてしまう。
その結果、低圧側(蒸発器)へさらに大量の冷媒が流入して、蒸発器における冷媒蒸発圧力を上昇させてしまう。そして、この冷媒蒸発圧力の上昇に伴って、蒸発器における冷媒蒸発温度が冷却対象空間の温度より高くなってしまうと、蒸発器にて冷凍能力を発揮できなくなってしまう。
本発明は、上記点に鑑み、複数の圧縮機および内部熱交換器を備える冷凍サイクル装置において、サイクルの熱負荷条件が変化しても、内部熱交換器にて適切な熱交換を行わせることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、冷媒を圧縮して吐出する第1圧縮機(11)と、第1圧縮機(11)に対して並列に接続されて、冷媒を圧縮して吐出する第2圧縮機(12)と、第1圧縮機(11)から吐出された冷媒および第2圧縮機(12)から吐出された冷媒を放熱させる放熱器(15)と、放熱器(15)下流側の冷媒を減圧膨張させる減圧手段(18、30)と、減圧手段(18、30)にて減圧膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器(19、34)とを備える冷凍サイクル装置であって、
さらに、放熱器(15)下流側の高圧冷媒と蒸発器(19、34)下流側の低圧冷媒とを熱交換させる内部熱交換器(17、20)を備え、内部熱交換器(17、20)は、第1圧縮機(11)のみを駆動する第1運転モードにおける熱交換量が第2圧縮機(12)のみを駆動する第2運転モードにおける熱交換量よりも多くなるように熱交換させることを特徴とする。
これによれば、内部熱交換器(17、20)の第1運転モードにおける熱交換量が、第2運転モードにおける熱交換量よりも多くなるように熱交換させるので、第1運転モードでは高負荷運転を行い、第2運転モードでは低負荷運転を行うサイクルに適用することで、それぞれの運転モードにおいて、内部熱交換器(17、20)に適切な熱交換を行わせることができる。
つまり、高負荷運転時のように圧縮機の駆動動力が増加する場合には、内部熱交換器(17、20)における熱交換量を増加させて減圧手段(18、30)へ流入する高圧冷媒の過冷却度を増加させて、蒸発器(19、34)における冷媒入口・出口間の冷媒のエンタルピ差を増大させることができる。その結果、COPを充分に向上させることができる。
一方、低負荷運転時のように蒸発器(19、34)下流側冷媒の過熱度が小さくなりやすい場合には、内部熱交換器(17、20)における熱交換量を低下させて減圧手段(18、30)へ流入する高圧冷媒の過冷却度が不必要に増加してしまうことを抑制できる。その結果、蒸発器(19、34)にて冷凍能力を発揮できなくなってしまうことを回避できる。
すなわち、上記特徴の冷凍サイクル装置によれば、サイクルの熱負荷条件の変化に応じて、第1運転モードと第2運転モードとを切り換えたとしても、内部熱交換器(17、20)にて適切な熱交換を行わせることができ、サイクルを適切に運転できる。
また、上記特徴の冷凍サイクル装置において、蒸発器(19、34)から流出した冷媒の流れを分岐して、分岐された一方の低圧冷媒を第1圧縮機(11)の吸入口側へ導くとともに、分岐された他方の低圧冷媒を第2圧縮機(12)の吸入口側へ導く分岐部(14)を備え、内部熱交換器(17、20)の低圧側冷媒流路(17b、21b、22b)のうち少なくとも一部は、分岐部(14)から第1圧縮機(11)吸入口側へ流出した冷媒のみが流通するようになっていてもよい。
これによれば、容易に、内部熱交換器(17、20)の第1運転モードにおける熱交換量を、第2運転モードにおける熱交換量よりも多くできる。
また、上記特徴の冷凍サイクル装置において、内部熱交換器(17、20)の高圧側冷媒流路(17a、21a、22a)のうち、少なくとも一部をバイパスさせるバイパス通路(23)と、バイパス通路(23)を開閉する開閉手段(24、25)とを備え、開閉手段(24、25)は、第1運転モードではバイパス通路(23)を開き、第2運転モードではバイパス通路(23)を閉じるようになっていてもよい。
これによれば、容易に、内部熱交換器(17、20)の第1運転モードにおける熱交換量を、第2運転モードにおける熱交換量よりも多くできる。
また、上記特徴の冷凍サイクル装置において、内部熱交換器(17、20)の高圧側冷媒流路(17a、21a、22a)のうち、少なくとも一部をバイパスさせるバイパス通路(23)と、高圧側冷媒流路(17a、21a、22a)とバイパス通路(23)側へ流入する冷媒流量割合を調整する流量調整弁(26)を備え、流量調整弁(26)は、第1運転モードにて高圧側冷媒流路(17a、21a、22a)に流入させる冷媒流量を、第2運転モードにて高圧側冷媒流路(17a、21a、22a)に流入させる冷媒流量よりも増加させるようになっていてもよい。
これによれば、容易に、内部熱交換器(17、20)の第1運転モードにおける熱交換量を、第2運転モードにおける熱交換量よりも多くできる。
また、上述の特徴の冷凍サイクル装置において、第1圧縮機(11)は、エンジンから駆動力を得るエンジン駆動式圧縮機であり、第2圧縮機(12)は、電動モータ(12a)から駆動力を得る電動式圧縮機であってもよい。
一般的に、エンジン駆動式圧縮機の最大冷媒吐出能力は、電動式圧縮機の最大冷媒吐出能力よりも高い。従って、第1圧縮機(11)をエンジン駆動式圧縮機として高負荷運転を行い、第2圧縮機(12)を電動式圧縮機として低負荷運転を行うことで、上述の特徴の冷凍サイクル装置による効果を有効に得ることができる。
また、上述の特徴の冷凍サイクル装置において、減圧手段は、高圧冷媒を減圧膨張させるノズル部(30a)から噴射する高速度の冷媒流により冷媒を内部に吸引して、吸引された冷媒と高速度の冷媒流を混合して昇圧させるエジェクタ(30)にて構成されていてもよい。
上述の特徴の冷凍サイクル装置では、エジェクタ(30)へ流入する冷媒の過冷却度が不必要に増加してしまうことを防止できるので、エジェクタ(30)における回収エネルギー量の低減を抑制できる。その結果、COPを効果的に上昇できる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1、2により、本発明の第1実施形態を説明する。本実施形態では、本発明の冷凍サイクル装置10を冷凍車両に適用している。なお、冷凍車両とは食品等の冷却対象物を−30〜0℃程度の極低温で保存する冷凍庫室を備えた車両である。
まず、本実施形態の冷凍サイクル装置10の構成を、図1の全体構成図により説明する。この冷凍サイクル装置10は、冷媒を吸入し、圧縮して吐出する圧縮機を2台有している。このうち第1圧縮機11は、電磁クラッチ、ベルト等を介して図示しない車両走行用エンジンから回転駆動力を得るエンジン駆動式の圧縮機である。
なお、第1圧縮機11としては、吐出容量の変化により冷媒吐出能力を調整できる可変容量型圧縮機、あるいは電磁クラッチの断続により圧縮機作動の稼働率を変化させて冷媒吐出能力を調整できる固定容量型圧縮機のいずれを採用してもよい。
一方、第2圧縮機12は、電動モータ12aから回転駆動力を得る電動式圧縮機である。なお、この第2圧縮機12の最大冷媒吐出能力は、第1圧縮機11の最大冷媒吐出能力よりも小さい。また、電動モータ12aには、図示しない車両バッテリから電力が供給され、車両停車時には、外部電源(商用電源)から電力を供給することもできる。
さらに、図1に示すように、第1圧縮機11および第2圧縮機12は、それぞれ吐出側同士が合流部13により接続され、吸入側同士が分岐部14によって接続されることで、並列に接続されている。この合流部13および分岐部14は、三方継手構造の配管継手等によって構成できる。
より具体的には、合流部13は、2つの冷媒流入口13a、13bおよび1つの冷媒流出口13cを有しており、2つの冷媒流入口13a、13bは、それぞれ第1、2第1圧縮機11、12の吐出側に接続されている。また、分岐部14は、1つの冷媒流入口14aおよび2つの冷媒流出口14b、14cを有しており、2つの冷媒流出口14b、14cは、それぞれ第1、2第1圧縮機11、12の吸入側に接続されている。
また、第1圧縮機11の吐出口および第2圧縮機12の吐出口と合流部13との間には、それぞれ冷媒が吐出方向へのみ流れることを許容する第1逆止弁11bおよび第2逆止弁12bが設けられている。これにより、一方の圧縮機から吐出された冷媒が、他方の圧縮機の内部へ冷媒吐出口を介して逆流することを防止している。
合流部13の冷媒流出口13cには、放熱器15が接続されている。この放熱器15は、第1圧縮機11から吐出された高圧冷媒と電動送風機15aから送風された外気(庫外空気)とを熱交換させて高圧冷媒を冷却する放熱用熱交換器である。また、電動送風機15aは、周知の遠心多翼ファンを電動モータにて回転駆動させる構成になっている。
なお、本実施形態の冷凍サイクル装置10は、冷媒として通常のフロン系冷媒を採用しており、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力を超えない亜臨界サイクルを構成している。従って、放熱器15は冷媒を凝縮させる凝縮器として機能する。
放熱器15の出口側には、レシーバ16が接続されている。このレシーバ16は、放熱器15から流出した冷媒の気液を分離して液相冷媒を溜める気液分離器である。さらに、レシーバ16の液相冷媒出口には、内部熱交換器17の高圧側冷媒流路17aが接続されている。
内部熱交換器17は、高圧側冷媒流路17aを通過する放熱器15下流側の高圧冷媒(具体的には、レシーバ16から流出した液相冷媒)と、低圧側冷媒流路17bを通過する後述する蒸発器19下流側の低圧冷媒(具体的には、分岐部14から第1圧縮機11吸入側へ流出した気相冷媒)とを熱交換させて、高圧冷媒を冷却するものである。
これにより、蒸発器19における冷媒入口・出口間の冷媒のエンタルピ差(冷凍能力)を増大させて、冷凍サイクルの成績係数(COP)を向上させることができる。なお、本実施形態の内部熱交換器17は、後述する第1運転モードにおいて、高圧側冷媒流路17aから流出する高圧冷媒がCOPを向上させるために適切な過冷却度を有するように、熱交換能力が調整されている。
また、内部熱交換器17の具体的構成としては、高圧側冷媒流路17aと低圧側冷媒流路17bとを形成する冷媒配管同士をろう付け、溶接、圧接、はんだ付け等の接合手段で接合して接合面を介して熱交換させる構成や、高圧側冷媒流路17aを形成する外側管の内側に低圧側冷媒流路17bを配置する二重管方式の熱交換器構成等を採用できる。
内部熱交換器17の高圧側冷媒流路17aの出口側には、減圧手段である周知の温度式膨張弁18が接続されている。温度式膨張弁18は、蒸発器19の出口側に配置された感温部18aを有しており、蒸発器19出口側冷媒の温度と圧力とに基づいて、蒸発器19出口側冷媒の過熱度を検出し、蒸発器19出口側冷媒の過熱度が予め設定された所定値となるように弁開度(冷媒流量)を調整する。
温度式膨張弁18の下流側には、蒸発器19が接続されている。蒸発器19は、内部を通過する低圧冷媒と電動送風機19aから循環送風される冷却対象空間である冷凍庫内の庫内空気とを熱交換させることによって、低圧冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させる吸熱用熱交換器である。電動送風機19aの基本的構成は、電動送風機15aと同様である。
蒸発器19の出口側には、前述の分岐部14の冷媒流入口14aが接続されている。そして、分岐部14の2つ冷媒流出口のうち、一方の冷媒流出口14bは、内部熱交換器17の低圧側冷媒流路17aを介して、第1圧縮機11の吸入側に接続されている。さらに、他方の冷媒流出口14cは、第2圧縮機12の冷媒吸入口に直接接続されている。
従って、本実施形態の内部熱交換器17では、低圧側冷媒流路17aの全ての部分において、分岐部14から第1圧縮機11の吸入口側へ流出した冷媒のみが流通する。
次に、上述の構成における本実施形態の作動について、図2のモリエル線図により説明する。なお、本実施形態の冷凍サイクル装置10は、第1、2運転モードの2つの運転モードを有しており、図2の実線は、第1運転モードにおける冷媒の状態を示し、図2の破線は、第2運転モードにおける冷媒の状態を示している。
まず、第1運転モードは、第1圧縮機11のみを駆動する運転モードである。従って、第1運転モードは車両走行用エンジンの作動時のみに実行される。さらに、第1運転モードでは、第1圧縮機11が車両走行用エンジンから充分な回転駆動力を得ることができるので、冷凍サイクル装置10の熱負荷が通常運転より高くなる高負荷運転が行われる。
なお、高負荷運転とは、例えば、高温の冷却対象物が庫内に入れられた時のように庫内を急冷する場合や、夏季のように外気温が高くなっている場合等の運転である。具体的には、庫内の目標温度を設定する目標温度設定手段と現実の庫内温度を測定する温度検出手段を設け、現実の庫内温度と目標庫内温度との乖離が所定温度(例えば、5℃)より大きくなっている場合に高負荷運転を行うようにしてもよい。
第1運転モードにおいて、第1圧縮機11から吐出された高圧冷媒(図2のA1点)は、合流部13を介して、放熱器15へ流入する。放熱器15へ流入した高圧冷媒は、電動送風機15aから送風された室外空気と熱交換して冷却され、レシーバ16にて気液分離される(図2のA1点→B1点)。
そして、レシーバ16から流出した高圧液相冷媒は、内部熱交換器17の高圧側冷媒流路17aへ流入して、低圧側冷媒流路17bを流通する低圧冷媒と熱交換して、エンタルピを減少させて過冷却状態となる(図2のB1点→C1点)。この際、前述の如く内部熱交換器17の熱交換能力が調整されているので、高圧側冷媒流路17aから流出する高圧冷媒の過冷却度がCOPを向上させるために適切な値となる。
内部熱交換器17の高圧側冷媒流路17aから流出した高圧液相冷媒は、温度式膨張弁18にて等エンタルピ的に減圧膨張されて蒸発器19へ流入する(図2のC1点→D1点)。蒸発器19では、低圧冷媒が電動送風機19aにて循環送風された庫内空気から吸熱して蒸発する(図2のD1点→E1点)。これにより、庫内へ送風される空気が冷却される。
蒸発器19から流出した冷媒は、分岐部14を介して、内部熱交換器17の低圧側冷媒流路17bを通過して、再び第1圧縮機11へ吸入される(図2のE1点→F1点)。
第1運転モードでは、上記の如く作動するので、高負荷運転時のように第1圧縮機11の駆動動力が増加する場合には、内部熱交換器17の作用によって、温度式膨張弁18へ流入する高圧冷媒の過冷却度を増加させることができる。その結果、蒸発器19における冷媒入口・出口間の冷媒のエンタルピ差を図2のΔH1分増加させて、COPを向上させることができる。
次に、第2運転モードは、第2圧縮機12のみを駆動する運転モードである。従って、第2運転モードは車両走行用エンジンの作動時のみならず、停止時であっても実行できる。前述の如く、第2圧縮機12の最大冷媒吐出能力は、第1圧縮機11の最大冷媒吐出能力よりも小さいので、第2運転モードでは、冷凍サイクル装置10の熱負荷が通常運転以下になる低負荷運転が行われる。
なお、低負荷運転とは、例えば、庫内の保冷など行う運転である。具体的には、現実の庫内温度と目標庫内温度との乖離が所定温度(例えば、5℃)以下になっている場合を低負荷運転時とすればよい。従って、本実施形態では、通常運転も低負荷運転に含まれるものとする。
第2運転モードにおいても、第2圧縮機12から吐出された高圧冷媒(図2のA2点)が、第1運転モードと同様に、合流部13を介して、放熱器15へ流入し、レシーバ16→内部熱交換器17の高圧側冷媒流路17a→温度式膨張弁18→蒸発器19の順に流れる。(図2のA2点→C2点→D2点)。
そして、蒸発器19から流出した低圧冷媒は、内部熱交換器17の低圧側冷媒流路17bを通過することなく、分岐部14の冷媒流出口14bから直接第2圧縮機12へ吸入される(図2のD2点→F2点)。従って、内部熱交換器17では、高圧冷媒と低圧冷媒との熱交換は行われず、高圧側冷媒流路17aは、単なる冷媒通路として機能する。
第2運転モードでは、上記の如く作動するので、低負荷運転時のように蒸発器19下流側冷媒の過熱度が小さくなりやすい場合であっても、温度式膨張弁18にレシーバ16から流出した飽和液相冷媒を流入させることができる。その結果、温度式膨張弁18へ流入する高圧冷媒の過冷却度が不必要に増加してしまうことを回避して、蒸発器19にて確実に冷凍能力を発揮させることができる。
以上の如く、本実施形態の冷凍サイクル装置10によれば、サイクルの熱負荷条件の変化に応じて、第1運転モードと第2運転モードとを切り換えたとしても、内部熱交換器17にて適切な熱交換を行わせることができる。従って、サイクルの熱負荷条件が変化しても、サイクルを適切に運転できる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、内部熱交換器17を採用したが、本実施形態では、図3の全体構成図に示すように、第1熱交換部21および第2熱交換部22の2つの熱交換部を有して構成される内部熱交換器20を採用している。なお、図3では、第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付している。これは以下の図面においても同様である。
内部熱交換器20の第1、2熱交換部21、22の基本的構成は、第1実施形態の内部熱交換器17と同様である。従って、第1熱交換部21には、第1高圧側冷媒流路21aおよび第1低圧側冷媒流路21bが設けられ、第2熱交換部22には、第2高圧側冷媒流路22aおよび第2低圧側冷媒流路22bが設けられている。
つまり、内部熱交換器20の高圧側冷媒流路は、第1高圧側冷媒流路21aおよび第2高圧側冷媒流路22aによって構成され、低圧側冷媒流路は、第1低圧側冷媒流路21bおよび第2低圧側冷媒流路22bによって構成される。
次に、内部熱交換器20の接続関係について説明する。本実施形態では、レシーバ16の液相冷媒出口は、第1高圧側冷媒流路21aの入口側に接続され、第1高圧側冷媒流路21a→第2高圧側冷媒流路22a→温度式膨張弁18の順に接続されている。
また、蒸発器19の出口側は、第2熱交換部22の第2低圧側冷媒流路22bを介して、分岐部14の冷媒流入口14aに接続されている。さらに、分岐部14の冷媒流出口14bは、第1熱交換部21の第1低圧側冷媒流路21bを介して、第1圧縮機11の吸入側に接続されている。
つまり、本実施形態の内部熱交換器20では、低圧側冷媒流路のうち一部(具体的には、第1低圧側冷媒流路21b)に、分岐部14から第1圧縮機11の吸入口側へ流出した冷媒のみが流通する。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
従って、本実施形態の冷凍サイクル装置10を作動させると、第1運転モードでは、高圧冷媒が第1高圧側冷媒流路21a→第2高圧側冷媒流路22aの順に流れ、低圧冷媒が第2低圧側冷媒流路22b→第1低圧側冷媒流路21bの順に流れる。つまり、内部熱交換器20では、第1、2熱交換部21、22双方において熱交換が行われる。
その結果、第1実施形態と同様に、高負荷運転時に温度式膨張弁18へ流入する高圧冷媒の過冷却度を増加させてCOPを向上させることができる。
一方、第2運転モードでは、高圧冷媒が第1高圧側冷媒流路21a→第2高圧側冷媒流路22aの順に流れ、低圧冷媒が第2低圧側冷媒流路22bのみに流れる。つまり、内部熱交換器20では、第2熱交換部22のみにおいて熱交換が行われる。
従って、第2運転モードでは、第1運転モードに対して、内部熱交換器20における熱交換量を低下させて、温度式膨張弁18へ流入する高圧冷媒の過冷却度が不必要に増加してしまうこと抑制できる。その結果、蒸発器19にて適切に冷凍能力を発揮できる。
以上の如く、本実施形態の冷凍サイクル装置10でも、サイクルの熱負荷条件の変化に応じて、第1運転モードと第2運転モードとを切り換えたとしても、内部熱交換器20にて適切な熱交換を行わせることができる。
(第3実施形態)
本実施形態は、第1実施形態に対して、図4の全体構成図に示すように、内部熱交換器17の高圧側冷媒流路17aをバイパスさせるバイパス通路23およびバイパス通路23を開閉する第1、2開閉弁24、25を設けるとともに、内部熱交換器17の低圧側冷媒流路17bの接続関係を変更したものである。
具体的には、バイパス通路23は、レシーバ16の液相冷媒出口と温度式膨張弁18の入口側とを直接接続する冷媒通路である。従って、本実施形態のバイパス通路23は、高内部熱交換器17の高圧側冷媒流路17aの全部をバイパスさせている。
第1開閉弁24は、バイパス通路23に配置されて、通電時には開弁し、非通電時には閉弁する、いわゆるノーマルクローズ型の電磁弁である。第2開閉弁25は、内部熱交換器17の出口側とバイパス通路23の出口側接続部との間に配置されて、通電時には閉弁し、非通電時には開弁する、いわゆるノーマルオープン型の電磁弁である。この第1、2開閉弁24、25は、図示しない制御装置によって開閉制御される。
蒸発器19の出口側は、内部熱交換器17の低圧側冷媒流路17bを介して、分岐部14の冷媒流入口14aに接続されている。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
次に、本実施形態の作動について説明する。第1運転モードでは、制御装置が第1、2開閉弁24、25を非通電状態とする。つまり、第1開閉弁24は閉弁状態となり、第2開閉弁25は開弁状態となる。従って、第1運転モードでは、高圧冷媒が高圧側冷媒流路17aを通過して、低圧側冷媒流路17bを通過する低圧冷媒と熱交換する。
一方、第2運転モードでは、制御装置が第1、2開閉弁24、25を通電状態とする。つまり、第1開閉弁24は開弁状態となり、第2開閉弁25は閉弁状態となる。従って、第2運転モードでは、レシーバ16から流出した高圧冷媒は、バイパス通路23を介して、温度式膨張弁18へ流入するので、内部熱交換器17では、熱交換が行われない。
その結果、本実施形態でも、サイクルの熱負荷条件の変化に応じて、第1運転モードと第2運転モードとを切り換えたとしても、内部熱交換器17にて適切な熱交換を行わせることができ、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4実施形態)
本実施形態は、第2実施形態に対して、図5の全体構成図に示すように、内部熱交換器20の第1熱交換部21の第1高圧側冷媒流路21aをバイパスさせるバイパス通路23およびバイパス通路23を開閉する開閉弁24を設けるとともに、内部熱交換器20の第1、2低圧側冷媒流路21b、22bの接続関係を変更したものである。
具体的には、バイパス通路23は、レシーバ16の液相冷媒出口と第1高圧側冷媒流路21aと第2高圧側冷媒流路22aとの間とを接続する冷媒通路である。従って、本実施形態のバイパス通路23は、高内部熱交換器17の高圧側冷媒流路17aの一部をバイパスさせている。
開閉弁24は、第3実施形態の第1開閉弁24と同様の構成である。また、蒸発器19の出口側は、第2低圧側冷媒流路22b→第1低圧側冷媒流路22aを介して、分岐部14の冷媒流入口14aに接続されている。その他の構成は、第2実施形態と同様である。
次に、本実施形態の作動について説明する。第1運転モードでは、制御装置が開閉弁24を非通電状態とする。つまり、開閉弁24は閉弁状態となる。従って、第1運転モードでは、高圧冷媒が第1、2高圧側冷媒流路21a、22aを通過して、第1、2低圧側冷媒流路21b、22bを通過する低圧冷媒と熱交換する。
一方、第2運転モードでは、制御装置が開閉弁24を通電状態とする。つまり、開閉弁24は開弁状態となる。従って、第2運転モードでは、レシーバ16から流出した高圧冷媒の一部が、バイパス通路23を介して、第2高圧側冷媒流路22aへ流入するので、第1熱交換部21における熱交換量が減少する。
その結果、本実施形態でも、サイクルの熱負荷条件の変化に応じて、第1運転モードと第2運転モードとを切り換えたとしても、内部熱交換器20にて適切な熱交換を行わせることができ、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第5実施形態)
本実施形態は、第3実施形態に対して、図6の全体構成図に示すように、第1、2開閉弁24、25を廃止して、内部熱交換器17の高圧側冷媒流路17aおよびバイパス通路23の上流部に、高圧側冷媒流路17a側へ流入する冷媒流量とバイパス通路23側へ流入する冷媒流量との流量割合を調整する電動式の流量調整弁26を設けている。
なお、流量調整弁26の作動は、図示しない制御装置から出力される制御信号によって制御される。より具体的には、第1運転モードにて高圧側冷媒流路17aに流入させる冷媒流量が、第2運転モードにて高圧側冷媒流路17aに流入させる冷媒流量よりも増加するように制御される。その他の構成は、第3実施形態と同様である。
従って、本実施形態の冷凍サイクル装置10を作動させると、内部熱交換器17の第1運転モードにおける熱交換量が、第2運転モードにおける熱交換量よりも増加する。つまり、いずれの運転モードにおいても、内部熱交換器17における熱交換量を適切に調整できるので、サイクルの熱負荷条件が変化しても、サイクルを適切に運転できる。
(第6実施形態)
上述の各実施形態では、減圧手段として温度式膨張弁18のみを採用しているが、本実施形態では、図7の全体構成図に示すように、減圧手段としてエジェクタ30を追加した例を説明する。なお、エジェクタ30は、冷媒を減圧する減圧手段であるとともに、高速で噴出する冷媒流の吸引作用によって冷媒の循環を行う冷媒循環手段でもある。
本実施形態では、温度式膨張弁18の下流側に、温度式膨張弁18にて減圧膨張された中間圧の冷媒の流れを分岐する中圧側分岐部31が設けられ、中圧側分岐部31で分岐された一方の冷媒は、エジェクタ30のノズル部30a側に流入し、他方の冷媒は冷媒分岐通路32を介して、エジェクタ30の冷媒吸引口30b側へ流入する。
エジェクタ30は、温度式膨張弁18から流出した中間圧の冷媒の通路面積を小さく絞って、冷媒を等エントロピ的に減圧膨張させるノズル部30aと、ノズル部30aの冷媒噴射口と連通するように配置されて後述する第2蒸発器34から流出した冷媒を吸引する冷媒吸引口30bとを有している。
さらに、ノズル部30aおよび冷媒吸引口30bの冷媒流れ下流側部位には、ノズル部30aから噴射された高速度の噴射冷媒と冷媒吸引口30bからの吸引冷媒とを混合する混合部30cが設けられ、混合部30cの冷媒流れ下流側には昇圧部をなすディフューザ部30dが設けられている。
ディフューザ部30dは冷媒通路面積を徐々に大きくする形状に形成されており、冷媒流れを減速して冷媒圧力を上昇させる作用、つまり、冷媒の速度エネルギーを圧力エネルギーに変換する作用を果たす。さらに、エジェクタ30のディフューザ部30d出口側には第1蒸発器19が接続されている。第1蒸発器19は、第1実施形態の蒸発器19に相当する吸熱用熱交換器である。
一方、中圧側分岐部31で分岐された他方の冷媒は冷媒分岐通路32を介して、エジェクタ30の冷媒吸引口30b側へ流入する。この冷媒分岐通路32には、固定絞り33および第2蒸発器34が配置されている。固定絞り33は、第2蒸発器34の冷媒流れ上流側に配置されて、第2蒸発器34へ流入する冷媒を減圧膨張させる減圧手段である。この固定絞り33としては、具体的に、キャピラリチューブやオリフィスを採用できる。
第2蒸発器34は、内部を通過する低圧冷媒と前述の電動送風機19aから循環送風された庫内空気とを熱交換させることによって、低圧冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させる吸熱用熱交換器である。さらに、第2蒸発器34は、第1蒸発器19に対して、庫内送風空気流れ(矢印100)下流側に配置されている。
従って、電動送風機19aにより送風された送風空気は矢印100方向に流れ、まず、第1蒸発器19で冷却され、次に、第2蒸発器34で冷却されて冷却対象空間である冷凍庫内へ送風される。すなわち、本実施形態では、第1蒸発器19と第2蒸発器34にて同一の冷却対象空間を冷却するようになっている。
また、本実施形態では、第1蒸発器19および第2蒸発器34をフィンアンドチューブ構造の熱交換器で構成し、第1蒸発器19および第2蒸発器34の熱交換フィンを共通化し、エジェクタ30から流出した冷媒を流通させるチューブ構成と固定絞り33から流出した冷媒を流通させるチューブ構成とを互いに独立に設けることで、第1蒸発器19および第2蒸発器34とを一体構造に構成している。
もちろん、第1蒸発器19および第2蒸発器34を、2つの別体の蒸発器で構成し、風路方向(図1では、矢印100方向)に直列に配置してもよい。
次に、上述の構成において本実施形態の作動について図8のモリエル線図により説明する。なお、図8の実線は、第1運転モードにおける冷媒の状態を示し、破線は、第2運転モードにおける冷媒の状態を示している。
まず、第1運転モードでは、第1実施形態と同様に、第1圧縮機11から吐出された高圧冷媒(図8のA3点)は、放熱器15→レシーバ16→内部熱交換器17の順に流れ、エンタルピを低下させて適切な過冷却度を有する液相冷媒となり、温度式膨張弁18にて中間圧に減圧膨張される(図8のA3点→B3点→C3点→D13点)。
温度式膨張弁18下流側の中圧冷媒は、中圧側分岐部31にて分岐されて、分岐された一方の冷媒は、エジェクタ30のノズル部30aへ流入して等エントロピ的に減圧膨張される(図8のD13点→D23点)。そして、この減圧膨張時に冷媒の圧力エネルギーが速度エネルギーに変換されて、冷媒がノズル部30aの冷媒噴射口から噴射される。
この噴射冷媒の冷媒吸引作用により、冷媒吸引口30bから第2蒸発器34通過後の冷媒が吸引される。さらに、ノズル部30aから噴射された噴射冷媒および冷媒吸引口30bから吸引された吸引冷媒が混合部30cにて混合されて、ディフューザ部30dにて昇圧される(図8のD23点→D33点→D43点)。
ディフューザ部30dから流出した冷媒は、第1蒸発器19へ流入し、電動送風機19aによって循環送風された庫内空気から吸熱して蒸発して、庫内送風空気を冷却する。そして、第1蒸発器19から流出した冷媒は、内部熱交換器17の低圧側冷媒流路17bを通過して、再び第1圧縮機11へ吸入される(図8のD43点→E3点→F8点)。
中圧側分岐部31にて分岐された他方の冷媒は、固定絞り33にて等エンタルピ的に減圧膨張されて第2蒸発器34へ流入する(図8のD13点→D53点)。第2蒸発器34へ流入した冷媒は、電動送風機19aによって送風された庫内空気から吸熱して蒸発し、庫内送風空気を冷却する(図8のD53点→D63点)。そして、第2蒸発器34から流出した冷媒は、冷媒吸引口30bから吸引される(図3のD63点→D33点)。
第1運転モードでは、上記の如く作動するので、第1実施形態と同様に、内部熱交換器17にて、温度式膨張弁18およびエジェクタ30のノズル部30aへ流入する高圧冷媒の過冷却度を増加させて第1、2蒸発器19、34における冷媒入口・出口間の冷媒のエンタルピ差を増加させることができる。その結果、COPを向上させることができる。
さらに、電動送風機19aから送風された空気を第1蒸発器19→第2蒸発器34の順に通過させて同一の冷却対象空間(冷蔵庫内)を冷却できる。その際に、ディフューザ部30dの昇圧作用によって、第1蒸発器19の冷媒蒸発圧力(冷媒蒸発温度)を第2蒸発器34の冷媒蒸発圧力(冷媒蒸発温度)よりも高くできる。
従って、第1蒸発器19および第2蒸発器34の冷媒蒸発温度と送風空気との温度差を確保して、効率的に送風空気を冷却できる。
また、第1蒸発器19下流側を第1圧縮機11吸入側に接続して、ディフューザ部30dで昇圧された冷媒を第1圧縮機11に吸入させているので、第1圧縮機11の吸入圧を上昇させて、第1圧縮機11の駆動動力を低減することができる。その結果、サイクル効率(COP)を、より一層、効果的に向上できる。
次に、第2運転モードでは、第2圧縮機12から吐出された高圧冷媒(図8のA4点)が、第1運転モードと同様に、放熱器15へ流入し、レシーバ16→内部熱交換器17の高圧側冷媒流路17a→温度式膨張弁18→中圧側分岐部31の順に流れる。(図8のA4点→C4点→D14点)。
そして、中圧側分岐部31からエジェクタ30のノズル部30側へ流入した冷媒は等エントロピ的に減圧膨張されて、第1蒸発器19にて吸熱作用を発揮して、内部熱交換器17の低圧側冷媒流路17bを通過することなく第2圧縮機12へ吸入される(図8のD14点→D24点→D34点→D44点→F4点)。
従って、内部熱交換器17では、高圧冷媒と低圧冷媒との熱交換は行われず、高圧側冷媒流路17aは、単なる冷媒通路として機能する。中圧側分岐部31から固定絞り33側へ流入した冷媒は等エンタルピ的に減圧膨張されて、第1運転モードと同様に、第2蒸発器34にて吸熱作用を発揮して、エジェクタ30の冷媒吸引口30bへ吸引される(図8のD14点→D54点→D64点→D34点)。
第2運転モードでは、上記の如く作動するので、第1実施形態と同様に、温度式膨張弁18およびエジェクタ30のノズル部30aへ流入する高圧冷媒の過冷却度が不必要に増加してしまうこと回避できる。従って、第1、2蒸発器19、34にて確実に冷凍能力を発揮させることができる。さらに、第1運転モードと同様に、エジェクタ30のディフューザ部30dの昇圧作用によるCOP向上効果を得ることもできる。
この際、本実施形態の第2運転モードでは、エジェクタ30のノズル部30aへ流入する高圧冷媒の過冷却度が不必要に増加してしまうことを回避できるので、エジェクタ30の膨張損失エネルギーの回収量(以下、回収エネルギー量という。)の低減を効果的に抑制できる。
このことをより詳細に説明すると、第2運転モードにおける回収エネルギー量は、図8のΔH4で表される。これに対して、エジェクタ30のノズル部30aへ流入する高圧冷媒が必要以上の過冷却度を有する液相冷媒になっている場合は、図8の一点鎖線に示すように、回収エネルギー量がΔH4’に減少してしまう(図8のC4’点→D4’点)。
この回収エネルギー量が減少してしまうと、ディフューザ部30dにおける昇圧量も減少してしまうため、上述したディフューザ部30dの昇圧作用によるCOP向上効果も減少してしまう。
すなわち、本実施形態の如く、減圧手段としてエジェクタ30を採用する冷凍サイクル装置10では、エジェクタ30へ流入する冷媒の過冷却度が不必要に増加してしまうことを防止することによって、ディフューザ部30dの昇圧作用によるCOP向上効果を効果的に得ることができる。もちろん、第2〜5実施形態の全体構成に対して、減圧手段としてエジェクタ30を追加しても、同様にCOP向上効果を効果的に得ることができる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、以下のように種々変形可能である。
(1)上述の各実施形態では、第1、2第1圧縮機11、12の2台の圧縮機を採用した冷凍サイクル装置10の例を説明しているが、圧縮機の数は2台には限定されない。
例えば、第1、2第1圧縮機11、12に対して、さらに複数の圧縮機を並列に接続して、運転する圧縮機を切り換えたとしても、サイクルの熱負荷条件の変化に応じて内部熱交換器17における熱交換量を適切に調整すれば、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(2)上述の各実施形態では、第1運転モードでは、第1圧縮機11のみを駆動し、第2運転モードでは、第2圧縮機12のみを駆動しているが、他の運転モードを設けてもよい。例えば、第1、2圧縮機11、12を同時に駆動させる運転モードがあってもよい。
(3)上述の第2、4実施形態では、内部熱交換器を2つに分割した例を説明したが、内部熱交換器の分割数はこれに限定されない。例えば、内部熱交換器20を複数個の同一の熱交換能力を有する熱交換部に分割し、それぞれの運転モードにおいて、適切な熱交換量となるように、利用する熱交換部の数を変更してもよいし、バイパスさせる熱交換部の数を変更してもよい。
(4)上述の実施形態では、蒸発器19、34を冷凍庫内の冷却用に用いたが、蒸発器19、34の用途は、これに限定されない。例えば、車両用に限定されることはなく、定置型用の冷凍サイクル装置として室内空調に用いてもよい。また、第6実施形態では、2つの蒸発器19、34によって同一の冷却対象空間を冷却しているが、2つの蒸発器19、34によって異なる冷却対象空間を冷却するようにしてもよい。
(5)上述の第2実施形態では、バイパス通路23を開閉する開閉手段として第1、2開閉弁24、25を採用しているが、開閉手段はこれに限定されない。第1運転モードでは、高圧冷媒を内部熱交換器17の高圧側冷媒流路17aへ冷媒を流入させ、第2運転モードでは、高圧冷媒をバイパス通路23へ流入させることができる開閉手段であればよい。例えば、バイパス通路23の最上流部に三方弁を設けてもよい。
(6)上述の第6実施形態では、エジェクタ30の上流側に中圧側分岐部31が配置された冷凍サイクル装置について説明しているが、本発明を適用できるエジェクタ式冷凍サイクルの構成はこれに限定されない。例えば、レシーバ16を廃止して、放熱器15から流出した冷媒を直接、エジェクタ30へ流入させ、エジェクタ30の下流側に配置された気液分離器から液相冷媒を蒸発器19へ吸引させる構成としてもよい。
(7)上述の実施形態では、放熱器15を冷媒と外気とを熱交換させる室外側熱交換器とし、蒸発器19、34を室内側熱交換器として冷凍庫室の冷却用に適用しているが、逆に、蒸発器19、34を外気等の熱源から吸熱する室外側熱交換器として構成し、放熱器15を空気あるいは水等の被加熱流体を加熱する室内側熱交換器として構成するヒートポンプサイクルに本発明を適用してもよい。
第1実施形態の冷凍サイクル装置の全体構成図である。 第1実施形態の冷媒の状態を示すモリエル線図である。 第2実施形態の冷凍サイクル装置の全体構成図である。 第3実施形態の冷凍サイクル装置の全体構成図である。 第4実施形態の冷凍サイクル装置の全体構成図である。 第5実施形態の冷凍サイクル装置の全体構成図である。 第6実施形態の冷凍サイクル装置の全体構成図である。 第6実施形態の冷媒の状態を示すモリエル線図である。 従来技術の問題点を説明するためのモリエル線図である。
符号の説明
11…第1圧縮機、12…第2圧縮機、12a…電動モータ、14…分岐部、
15…放熱器、17、20…内部熱交換器、
17a…高圧側冷媒流路、17b…低圧側冷媒流路、
21a…第1高圧側冷媒流路、21b…第1低圧側冷媒流路、
22a…第2高圧側冷媒流路、22b…第2低圧側冷媒流路、
18…温度式膨張弁、19…(第1)蒸発器、23…バイパス通路、
24…第1開閉弁、25…第2開閉弁、26…流量調整弁、
30…エジェクタ、30a…ノズル部、34…第2蒸発器。

Claims (6)

  1. 冷媒を圧縮して吐出する第1圧縮機(11)と、
    前記第1圧縮機(11)に対して並列に接続されて、冷媒を圧縮して吐出する第2圧縮機(12)と、
    前記第1圧縮機(11)から吐出された冷媒および前記第2圧縮機(12)から吐出された冷媒を放熱させる放熱器(15)と、
    前記放熱器(15)下流側の冷媒を減圧膨張させる減圧手段(18、30)と、
    前記減圧手段(18、30)にて減圧膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器(19、34)とを備える冷凍サイクル装置であって、
    さらに、前記放熱器(15)下流側の高圧冷媒と前記蒸発器(19、34)下流側の低圧冷媒とを熱交換させる内部熱交換器(17、20)を備え、
    前記内部熱交換器(17、20)は、前記第1圧縮機(11)のみを駆動する第1運転モードにおける熱交換量が前記第2圧縮機(12)のみを駆動する第2運転モードにおける熱交換量よりも多くなるように熱交換させることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記蒸発器(19、34)から流出した冷媒の流れを分岐して、分岐された一方の低圧冷媒を前記第1圧縮機(11)の吸入口側へ導くとともに、分岐された他方の低圧冷媒を前記第2圧縮機(12)の吸入口側へ導く分岐部(14)を備え、
    前記内部熱交換器(17、20)の低圧側冷媒流路(17b、21b、22b)のうち少なくとも一部は、前記分岐部(14)から前記第1圧縮機(11)吸入口側へ流出した冷媒のみが流通すること特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記内部熱交換器(17、20)の高圧側冷媒流路(17a、21a、22a)のうち、少なくとも一部をバイパスさせるバイパス通路(23)と、
    前記バイパス通路(23)を開閉する開閉手段(24、25)とを備え、
    前記開閉手段(24、25)は、前記第1運転モードでは前記バイパス通路(23)を開き、前記第2運転モードでは前記バイパス通路(23)を閉じることを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記内部熱交換器(17、20)の高圧側冷媒流路(17a、21a、22a)のうち、少なくとも一部をバイパスさせるバイパス通路(23)と、
    前記高圧側冷媒流路(17a、21a、22a)と前記バイパス通路(23)側へ流入する冷媒流量割合を調整する流量調整弁(26)を備え、
    前記流量調整弁(26)は、前記第1運転モードにて前記高圧側冷媒流路(17a、21a、22a)に流入させる冷媒流量を、前記第2運転モードにて前記高圧側冷媒流路(17a、21a、22a)に流入させる冷媒流量よりも増加させることを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記第1圧縮機(11)は、エンジンから駆動力を得るエンジン駆動式圧縮機であり、
    前記第2圧縮機(12)は、電動モータ(12a)から駆動力を得る電動式圧縮機であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記減圧手段は、前記高圧冷媒を減圧膨張させるノズル部(30a)から噴射する高速度の冷媒流により冷媒を内部に吸引して、吸引された冷媒と前記高速度の冷媒流を混合して昇圧させるエジェクタ(30)にて構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
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