JP2009002094A - 木質系床材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】木質基板の表面に木粉樹脂複合材を接着、一体化させて床材とする際に静電気の発生を防止するとともに、付着した塵埃を容易に洗い流すことのできる木質系床材の製造方法を提供する。
【解決手段】木質基板1の上に湿気硬化型接着剤2を介在させて木粉樹脂複合材3を積層し、この積層体Aの表層を構成する木粉樹脂複合材3に水塗布ロール5により水を塗布し、ついで掻き取りロール6により水を掻き取り、与湿された木粉樹脂複合材3から浸透する水分によって湿気硬化型接着剤2を硬化させ、上記木質基板1上に木粉樹脂複合材3が接着、一体化されてなる木質系床材の製造方法。上記木粉樹脂複合材3の上に化粧シート4を貼着することもできる。
【選択図】図1
【解決手段】木質基板1の上に湿気硬化型接着剤2を介在させて木粉樹脂複合材3を積層し、この積層体Aの表層を構成する木粉樹脂複合材3に水塗布ロール5により水を塗布し、ついで掻き取りロール6により水を掻き取り、与湿された木粉樹脂複合材3から浸透する水分によって湿気硬化型接着剤2を硬化させ、上記木質基板1上に木粉樹脂複合材3が接着、一体化されてなる木質系床材の製造方法。上記木粉樹脂複合材3の上に化粧シート4を貼着することもできる。
【選択図】図1
Description
本発明は、床材の製造方法に関する。さらに詳しくは、合板等の木質系基材に木粉樹脂複合材を接着、一体化させてなる木質系床材の製造方法に関する。
近年、木材資源の枯渇化が進み、ムクの木材の入手が困難となっているため、このような事態に対応して、合板、集成材、中密度繊維板(MDF)、パーティクルボード等、種々の木質系基材が製造されている。この木質系基材は、必要に応じて表面が化粧され、木質化粧板として床材、壁材、天井材等の分野に広く使用されている。一方、木質廃材の再利用という見地から、これを粉砕して木粉とし、無機フィラー、強化剤等の存在下にポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ABS等の熱可塑性と混練した後、押出成形機により板状に成形したものが木粉樹脂複合材(WPB)として開発され、市販されている。
上記木粉樹脂複合材(WPB)は、Tダイから押し出し成形され、1〜3mm程度のシート状で供給されるため、主に、リフォーム用として既存の床面に直接貼着されて用いられる。しかしながら、例えば、上記木粉樹脂複合材(WPB)を厚さ、1.5mm程度以下で用いると十分な防音性能が得られないため、裏面に厚みが1mm程度の不織布等のクッション材を貼り合わせ、防音性能を向上させることが行われている。
下記特許文献1には、上記木粉樹脂複合材(WPB)の底面に不織布を積層してなる薄板形状の床材であって、前記薄板形状の周縁部の不織布に熱硬化性樹脂組成物を含浸、硬化してなる床材が開示されている。そして、その効果として、直貼りリフォーム床材における十分な防音性能を確保しつつ、施工時の端縁部における段差発生を軽減し得る床材が提供できると記載されている。
特開2005−336785号公報(第1〜3頁、第1図)
一方、上記木粉樹脂複合材を定尺の木質基板、例えば、合板の表面に接着等の手段により接着、一体化させ、この積層合板を床材として利用することも行われている。このとき、木粉樹脂複合材は、上記したようにポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を含んでいるため、接着等の加工処理の際、摩擦により静電気が発生し、床材として製品とする工程で表面に微細なゴミ等、塵埃が付着するという問題がある。このとき、表層の木粉樹脂複合材に付着した上記塵埃は、ブラシ等を用いて取り除く必要があるため、この清浄化作業に手間がかかり、作業効率が悪くなるという問題がある。
本発明は、このような問題を解決して、木質基板の表面に木粉樹脂複合材を接着、一体化させて床材とする際に静電気の発生を防止するとともに、付着した塵埃を容易に洗い流すことのできる木質系床材の製造方法を提供することを、その課題とする。
上記課題を解決するために、本発明においては、つぎのような技術的手段を講じている。すなわち、請求項1に記載の発明によれば、木質基板の上に湿気硬化型接着剤を介在させて木粉樹脂複合材を積層し、この積層体の表層を構成する木粉樹脂複合材に水塗布ロールにより水を塗布し、ついで掻き取りロールにより水を掻き取り、与湿された上記木粉樹脂複合材から浸透する水分によって湿気硬化型接着剤を硬化させ、上記木質基板上に木粉樹脂複合材が接着、一体化されてなる木質系床材の製造方法が提供される。
上記木質基板としては、合板、集成材、中密度繊維板(MDF)、パーティクルボード等、種々の定尺の木質系基材が用いられる。また、上記湿気硬化型接着剤としては、湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤、水性2液ウレタンエマルジョン系接着剤等、湿気あるいは水分の存在下に硬化する接着剤が用いられる。
請求項2に記載の木質系床材の製造方法は、請求項1に記載の発明に加えて、上記湿気硬化型接着剤が湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤とされる。
請求項3に記載の木質系床材の製造方法は、請求項1に記載の発明に加えて、上記水の塗布と水の掻き取りとが複数回行われる。水の塗布は、ウオーターカーテン、スプレイ等公知の方法で供給される水を水塗布ロールにより木粉樹脂複合材上に万遍なく塗布して行い、掻き取りロールで水を掻き取るとともに、ベルトコンベヤのベルト面を傾斜させる等の操作を行い水を排出させる。このような水の塗布と水の掻き取りとが複数回行われる。
請求項4に記載の木質系床材の製造方法は、請求項1に記載の発明に加えて、上記木粉樹脂複合材の上に表面が種々の意匠にデザインされた化粧シートが貼着される。
請求項1に記載の発明にかかる木質系床材の製造方法は上記のとおりであり、木質基板と湿気硬化型接着剤と木粉樹脂複合材との積層体の表層を構成する木粉樹脂複合材に水塗布ロールにより水を塗布することにより、湿気硬化型接着剤の塗布工程、ベルトコンベアで搬送される搬送工程等で帯電した静電気は除かれ、新たに塵埃が付着することを防ぐ。
上記木粉樹脂複合材上に滞留した水は、ついで掻き取りロールにより掻き取られ、また、ベルトコンベアのベルト部を傾斜させること等の操作により排出される。塵埃は、掻き取られ、排出する水と共に洗い流され、このようにして、上記木粉樹脂複合材上に静電気の発生を防止するとともに、付着した塵埃を容易に洗い流すことができる。水を掻き取られた後、表層の木粉樹脂複合材は湿った状態となり、与湿された木粉樹脂複合材を浸透した水分により湿気硬化型接着剤の硬化反応を開始させることができる。
請求項2に記載の木質系床材の製造方法は上記のとおりであり、請求項1の木質系床材の製造方法の有する効果に加え、上記湿気硬化型接着剤が湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤とされる。該湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤は、室温でべたつきがなく、無公害で毒性がないため、木質系床材の製造に安心して用いられる。また、無溶媒であるため、作業性よく木質基板の上に塗布できる。
請求項3に記載の木質系床材の製造方法は上記のとおりであり、請求項1の木質系床材の製造方法の有する効果に加え、上記水の塗布と水の掻き取りとを複数回行うことにより、静電気の除去と塵埃の洗い流しをさらに完全に行うことができる。
請求項4に記載の木質系床材の製造方法は上記のとおりであり、請求項1の木質系床材の製造方法の有する効果に加え、上記木粉樹脂複合材の上に化粧シートが貼着される。化粧シートとして、例えば、木目模様が印刷された塩化ビニル樹脂シート等を用い、貼着することにより、さらにデザイン性に優れた木質系床材を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施形態においては、木質基板として合板を、また、湿気硬化型接着剤として湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤が用いられた。
図1は、本発明にかかる木質系床材の製造方法の概略を示す説明図である。図1に示すように、図示しない工程で木質基板1の上に湿気硬化型接着剤2が塗布され、さらに木粉樹脂複合材3が積層された積層体Aは、ベルトコンベア9で搬送されるとともに、水塗布ロール5で水を塗布される。このとき、水はウオーターカーテン、スプレイ等、公知の水供給手段によって供給される。この水塗布によって湿気硬化型接着剤2の塗布工程、ベルトコンベア9で搬送される工程等で帯電した静電気は除かれる。
このようにして、木粉樹脂複合材3の帯電による静電気は除かれるため、木粉樹脂複合材3上に静電気によって付着した塵埃は洗い流され、滞留した水は、ついで水掻き取りロール6で掻き取られる。さらに、ベルトコンベア9のベルト部を傾斜させることにより、塵埃は、水と共に洗い流される。水を掻き取られた後、表層である木粉樹脂複合材3は湿った状態となり、与湿された木粉樹脂複合材3に浸透した水分により湿気硬化型接着剤2の硬化反応が開始する。その後、養生することにより、湿気硬化型接着剤2の硬化反応は進行し、木質基板1上に木粉樹脂複合材3が接着、一体化された本発明の方法にかかる木質系床材Bが得られる。
上記のようにして得られた木質系床材Bは、ついで、その表面に化粧シート4が貼着される。化粧シート4は公知のもの、例えば、木目模様が印刷された塩化ビニル樹脂シート等が用いられ、ホットメルト接着剤等、公知の接着剤により、木質系床材Bの表面に接着され、化粧される。
図2は、上記水の塗布と水の掻き取りとを2回ずつ行う本発明にかかる木質系床材の製造方法の概略を示す説明図である。本実施形態においては、前記した水供給手段によって供給された水を水塗布ロール5で塗布し、木粉樹脂複合材3上に滞留した水を水掻き取りロール6で掻き取った後、さらに第2水塗布ロール7で水を塗布し、第2水掻き取りロール8で水を掻き取る。
このように、水の塗布と水の掻き取りとを2回ずつ行うことにより、湿気硬化型接着剤2の塗布工程、ベルトコンベア9で搬送される工程等で帯電した静電気はさらに確実に除去され、木粉樹脂複合材3の上に付着した塵埃はより完全に洗い流される。また、木粉樹脂複合材3から十分な水分が浸透することにより、湿気硬化型接着剤2の硬化反応に開始が速まるとともに、湿気硬化型接着剤2が完全に硬化するため、化粧シート4を貼着する際のシートずれを防止できる。
さらに、硬化反応のための養生時間を短縮することができるため、木質系床材Bの生産に要する時間を短くすることが可能となり、生産効率を向上させることができる。なお、上記実施形態においては水の塗布と水の掻き取りとを2回ずつ行う場合について述べたが、3回以上行ってもよい。また、水の塗布と水の掻き取りとを1回ずつ行い、その後、水の塗布のみを行ってもよい。このように、本発明は種々設計変更自在であり、特許請求の範囲を逸脱しない限り、本発明の技術的範囲に属する。
A 本発明にかかる積層体
B 本発明にかかる木質系床材
1 木質基板
2 湿気硬化型接着剤
3 木粉樹脂複合材
4 化粧シート
5 水塗布ロール
6 水掻き取りロール
7 第2水塗布ロール
8 第2水掻き取りロール
9 ベルトコンベア
B 本発明にかかる木質系床材
1 木質基板
2 湿気硬化型接着剤
3 木粉樹脂複合材
4 化粧シート
5 水塗布ロール
6 水掻き取りロール
7 第2水塗布ロール
8 第2水掻き取りロール
9 ベルトコンベア
Claims (4)
- 木質基板の上に湿気硬化型接着剤を介在させて木粉樹脂複合材を積層し、この積層体の表層を構成する木粉樹脂複合材に水塗布ロールにより水を塗布し、ついで掻き取りロールにより水を掻き取り、与湿された上記木粉樹脂複合材から浸透する水分によって湿気硬化型接着剤を硬化させ、上記木質基板上に木粉樹脂複合材が接着、一体化されてなる木質系床材の製造方法。
- 上記湿気硬化型接着剤が湿気硬化型ウレタン系ホットメルト接着剤である請求項1に記載の木質系床材の製造方法。
- 上記水の塗布と水の掻き取りとを複数回行う請求項1に記載の木質系床材の製造方法。
- 上記木粉樹脂複合材の上に化粧シートを貼着する請求項1に記載の木質系床材の製造方法。
Priority Applications (1)
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JP2007165912A JP2009002094A (ja) | 2007-06-25 | 2007-06-25 | 木質系床材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007165912A Pending JP2009002094A (ja) | 2007-06-25 | 2007-06-25 | 木質系床材の製造方法 |
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2007
- 2007-06-25 JP JP2007165912A patent/JP2009002094A/ja active Pending
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