JP2004025523A - 施工性のすぐれた化粧板 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、建築物の内装の主に床面及び壁面の改装において、施工仕上がりが良い上、施工時間が短く、且つ素人でも施工できる化粧板を提供するものである。既存の古い化粧面を剥がすことなしに直接美しく貼ることができる化粧板である。
【解決手段】化粧板の継目部が目立ちにくくする為、逆V字型の木口面を形成し、表面から見える上木口面は表面と同じ化粧をした。床面及び壁面の改装において、古い下地は剥すことなしに貼っても不都合が生じないよう化粧板の厚さは2.0mm以下とし、また施工を簡素化し、スピード化する為裏面にあらかじめ粘着材を形成した。
【選択図】 図1
【解決手段】化粧板の継目部が目立ちにくくする為、逆V字型の木口面を形成し、表面から見える上木口面は表面と同じ化粧をした。床面及び壁面の改装において、古い下地は剥すことなしに貼っても不都合が生じないよう化粧板の厚さは2.0mm以下とし、また施工を簡素化し、スピード化する為裏面にあらかじめ粘着材を形成した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、住居等の内装用化粧板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
住宅等の建築物は、古くになるにつれて床や壁面は汚れたり損傷するので、改装修理したくなるのが一般的である。しかしながら居住しながらの改装修理工事は、短時間で完了させる事が必要で且つ改装の仕上りも良くまた費用も少ないほど良い。この社会的なニーズに対して、この工事は専門の職人が施工に携わらなければならず施工コストも高くなり、また施工時のドア,収納,巾木等との取合いに手間がかかる。例えば、住居の床面の場合、木質フロアーの表面が剥離損傷した場合、この古い木質フロアー全体を剥がし、新品に貼り替えることは周辺の巾木等の造作材がフロアーの上部から施工されている場合もあり専門の職人による工事となり時間と費用を必要とした。また、汚れたクロス壁を改装するにおいても、クロスを剥がすと基材である石膏ボード等の破損も生じることもあり、大掛かりな工事になる場合が多かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
建築内装材の主に床面や壁面が汚れたり損傷したりすると、如何にスピーディに且つ仕上り良く,経済的に改装するかは、居住しながらの工事であることより、大きな課題である。地球環境改善上、建築廃材を極力少なくすることも今後重要で、住宅の耐用年数も特に日本の場合30年以内で短く、国際的にも一番短い状況にある。これらの社会的背景から言っても住居の改装修理を容易化し住宅の耐用年数を大幅に延長することば大切である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決する方法を鋭意研究し見い出したものである。すなわち、改装用化粧板として、少なくとも化粧板の2辺の木口の形状が逆V次型の2面よりなり、表面と接する木口面は表面と同じ化粧材を形成している化粧板で、さらに、この化粧板の厚さが2.0mm以下でまた裏面にあらかじめ施工用接着剤として、粘着材を形成した化粧板を提供することで、解決法を見い出した。化粧板の寸法は特に限定するものではないが、施工時のハンドリングのしやすさ、意匠面から言って、巾100〜200mm,長さ600〜900mmくらいが適当である。上記の化粧板を使用して改装する場合、厚さが2.0mm以下と薄いので、古い床材や壁材の上から直接貼ることが出来、施工時間を大幅に短縮できる。また、木口面に逆V字型の面加工を施していることにより、目地部の隙間が出にくくなり美しい仕上がりに施工することが出来る。図−2参照裏面にあらかじめ耐久力のすぐれた粘着材を形成していることにより、手圧で容易に接着施工ができる。仮止めの為の釘等は全く不要で施工仕上りも良く、施工スピードも極めて早い。また施工に特別な技能を要しないことにより素人が日曜大工的に床や壁面の改装ができることを見いだし本発明に到った。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、本発明の化粧板の形態を示す概略断面図である。
図2は、本発明の化粧板にて施工した場合の概略施工断面図である。
本発明の化粧板とは、基本的に、基板1,化粧層2,粘着剤層5,離型紙6から形成されるが、特長としては、上木口面3と,下木口面4によりV字型突起を持っており、上木口面3には表面と同じ化粧層をもっていることである。
【0006】
化粧板の少なくとも2辺の木口面の形状が逆V字型の2面の上木口面3と下木口面4よりなり、表面と隣接する上木口面3には表面と同じ化粧層2を形成している化粧板が本発明の特長で図2の施工断面図に示している通りこれらの化粧板A7と化粧板B8とを付き突けて施工部9に施工すると、木口どうしの接する目地部10は、突起した先端のみで隙間のほとんど無い接合が出来、外観的に美しい施工が出来る。基板1としては、合板,MDF(中密度繊維板)等が使用できるが、化粧層2としては厚さ50μm〜200μmのオレフィン系化粧シート等のシート状物が都合が良い。住宅の床面や壁面の改装において、工期短縮する為に古い化粧面の上から直接貼る為には、化粧板の厚さは2.0mm以下の薄いことが必要で、厚くなると周辺の造作材より突出することがあり造作材の機能を果たすことができず、外観上も見苦しくなり不都合である。あらかじめ化粧板の裏面に耐久性のすぐれた粘着材層5を形成しておくことにより、固定するための釘,ネジ,接着剤を塗布する等の作業が不用で、手圧で接着でき施工スピードは極めてはやくなり、また表面に釘等がないため外観上もすっきりとした仕上りとなる。粘着材層5としては、耐久性がすぐれ且つ夏から冬にかけての温度変化に対しても強力な接着力を有するアクリル樹脂系や合成ゴム系の粘着材を固形分で50〜100g/m2塗布形成しておくとよい。
【0007】
本発明による化粧板で、床面や壁面を改装する作業は、特別な技能を必要としないことにより、日曜大工的に素人でも改装工事ができることより、時間と費用を大幅に短縮することができる。
【0008】
【実施例−1】
基板1として、厚み1.5mm,巾150mm,長さ600mmのラワン合板の木口4面に、テノーナー機を使用して逆V型の面加工を行なった。次に厚さ0.15mmのオレフィン系樹脂を基材とした木目柄化粧シートの裏面にウレタン系接着剤を50g/m2塗布し、厚さ1mmのシリコンゴムシートを介して前記ラワン合板の表面及び上木口3に貼着し、余りの化粧シートをカッターで除去し、所望の化粧板を得た。
【0009】
【実施例−2】
実施例−1で得られた化粧板の裏面にアクリル系粘着材層5を(昭和高分子製ポリゾールPSASE−6010)を60g/m2塗布形成し、その表面にシリコンコートした上質紙50g/m2を離型紙として貼って、施工用接着剤があらかじめ形成された化粧板を得た。
【0010】
【比較例】
厚み4.0mm,巾150mm,長さ900mmで、4面の木口は垂直に切断されているプリント合板を使用して、改装を目的として汚れたクロス壁の上にゴム系接着剤を使用して貼った。各プリント合板の継ぎ目の隙間が目立ち、所々にゴム系接着剤が表面に湧き出し見苦しくなった。また、造作材であるコーナー材とプリント合板がほぼ同じ厚みとなり、外観上も見苦しく、巾木に関しては、化粧板と同じ面レベルになり、化粧層を保護すると言う巾木の機能も1部失われる状況となった。
【0011】
【発明の効果】
本発明の化粧板は、建築物の床面及び壁面の改装において、既存の古い化粧板を除去する作業なしに、直接表面に貼り付け施工することが出来る化粧板で、各化粧板の継ぎ目に隙間が生じず美しい仕上りとなるだけでなく、施工時間も従来に比べて大幅に短縮でき、且つ施工に特別な技能を必要としないことにより、日曜大工的に素人でも施工でき、改装には理想的な化粧板を提供する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】化粧板の構成を説明する為の概略断面図である。
【図2】化粧板の構成を説明する為の概略施工断面図である。
【符号の説明】
1 基板
2 化粧層
3 上木口面
4 下木口面
5 粘着材層
6 離型紙
7 化粧板A
8 化粧板B
9 施工部
10 目地部
【発明が属する技術分野】
本発明は、住居等の内装用化粧板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
住宅等の建築物は、古くになるにつれて床や壁面は汚れたり損傷するので、改装修理したくなるのが一般的である。しかしながら居住しながらの改装修理工事は、短時間で完了させる事が必要で且つ改装の仕上りも良くまた費用も少ないほど良い。この社会的なニーズに対して、この工事は専門の職人が施工に携わらなければならず施工コストも高くなり、また施工時のドア,収納,巾木等との取合いに手間がかかる。例えば、住居の床面の場合、木質フロアーの表面が剥離損傷した場合、この古い木質フロアー全体を剥がし、新品に貼り替えることは周辺の巾木等の造作材がフロアーの上部から施工されている場合もあり専門の職人による工事となり時間と費用を必要とした。また、汚れたクロス壁を改装するにおいても、クロスを剥がすと基材である石膏ボード等の破損も生じることもあり、大掛かりな工事になる場合が多かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
建築内装材の主に床面や壁面が汚れたり損傷したりすると、如何にスピーディに且つ仕上り良く,経済的に改装するかは、居住しながらの工事であることより、大きな課題である。地球環境改善上、建築廃材を極力少なくすることも今後重要で、住宅の耐用年数も特に日本の場合30年以内で短く、国際的にも一番短い状況にある。これらの社会的背景から言っても住居の改装修理を容易化し住宅の耐用年数を大幅に延長することば大切である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決する方法を鋭意研究し見い出したものである。すなわち、改装用化粧板として、少なくとも化粧板の2辺の木口の形状が逆V次型の2面よりなり、表面と接する木口面は表面と同じ化粧材を形成している化粧板で、さらに、この化粧板の厚さが2.0mm以下でまた裏面にあらかじめ施工用接着剤として、粘着材を形成した化粧板を提供することで、解決法を見い出した。化粧板の寸法は特に限定するものではないが、施工時のハンドリングのしやすさ、意匠面から言って、巾100〜200mm,長さ600〜900mmくらいが適当である。上記の化粧板を使用して改装する場合、厚さが2.0mm以下と薄いので、古い床材や壁材の上から直接貼ることが出来、施工時間を大幅に短縮できる。また、木口面に逆V字型の面加工を施していることにより、目地部の隙間が出にくくなり美しい仕上がりに施工することが出来る。図−2参照裏面にあらかじめ耐久力のすぐれた粘着材を形成していることにより、手圧で容易に接着施工ができる。仮止めの為の釘等は全く不要で施工仕上りも良く、施工スピードも極めて早い。また施工に特別な技能を要しないことにより素人が日曜大工的に床や壁面の改装ができることを見いだし本発明に到った。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、本発明の化粧板の形態を示す概略断面図である。
図2は、本発明の化粧板にて施工した場合の概略施工断面図である。
本発明の化粧板とは、基本的に、基板1,化粧層2,粘着剤層5,離型紙6から形成されるが、特長としては、上木口面3と,下木口面4によりV字型突起を持っており、上木口面3には表面と同じ化粧層をもっていることである。
【0006】
化粧板の少なくとも2辺の木口面の形状が逆V字型の2面の上木口面3と下木口面4よりなり、表面と隣接する上木口面3には表面と同じ化粧層2を形成している化粧板が本発明の特長で図2の施工断面図に示している通りこれらの化粧板A7と化粧板B8とを付き突けて施工部9に施工すると、木口どうしの接する目地部10は、突起した先端のみで隙間のほとんど無い接合が出来、外観的に美しい施工が出来る。基板1としては、合板,MDF(中密度繊維板)等が使用できるが、化粧層2としては厚さ50μm〜200μmのオレフィン系化粧シート等のシート状物が都合が良い。住宅の床面や壁面の改装において、工期短縮する為に古い化粧面の上から直接貼る為には、化粧板の厚さは2.0mm以下の薄いことが必要で、厚くなると周辺の造作材より突出することがあり造作材の機能を果たすことができず、外観上も見苦しくなり不都合である。あらかじめ化粧板の裏面に耐久性のすぐれた粘着材層5を形成しておくことにより、固定するための釘,ネジ,接着剤を塗布する等の作業が不用で、手圧で接着でき施工スピードは極めてはやくなり、また表面に釘等がないため外観上もすっきりとした仕上りとなる。粘着材層5としては、耐久性がすぐれ且つ夏から冬にかけての温度変化に対しても強力な接着力を有するアクリル樹脂系や合成ゴム系の粘着材を固形分で50〜100g/m2塗布形成しておくとよい。
【0007】
本発明による化粧板で、床面や壁面を改装する作業は、特別な技能を必要としないことにより、日曜大工的に素人でも改装工事ができることより、時間と費用を大幅に短縮することができる。
【0008】
【実施例−1】
基板1として、厚み1.5mm,巾150mm,長さ600mmのラワン合板の木口4面に、テノーナー機を使用して逆V型の面加工を行なった。次に厚さ0.15mmのオレフィン系樹脂を基材とした木目柄化粧シートの裏面にウレタン系接着剤を50g/m2塗布し、厚さ1mmのシリコンゴムシートを介して前記ラワン合板の表面及び上木口3に貼着し、余りの化粧シートをカッターで除去し、所望の化粧板を得た。
【0009】
【実施例−2】
実施例−1で得られた化粧板の裏面にアクリル系粘着材層5を(昭和高分子製ポリゾールPSASE−6010)を60g/m2塗布形成し、その表面にシリコンコートした上質紙50g/m2を離型紙として貼って、施工用接着剤があらかじめ形成された化粧板を得た。
【0010】
【比較例】
厚み4.0mm,巾150mm,長さ900mmで、4面の木口は垂直に切断されているプリント合板を使用して、改装を目的として汚れたクロス壁の上にゴム系接着剤を使用して貼った。各プリント合板の継ぎ目の隙間が目立ち、所々にゴム系接着剤が表面に湧き出し見苦しくなった。また、造作材であるコーナー材とプリント合板がほぼ同じ厚みとなり、外観上も見苦しく、巾木に関しては、化粧板と同じ面レベルになり、化粧層を保護すると言う巾木の機能も1部失われる状況となった。
【0011】
【発明の効果】
本発明の化粧板は、建築物の床面及び壁面の改装において、既存の古い化粧板を除去する作業なしに、直接表面に貼り付け施工することが出来る化粧板で、各化粧板の継ぎ目に隙間が生じず美しい仕上りとなるだけでなく、施工時間も従来に比べて大幅に短縮でき、且つ施工に特別な技能を必要としないことにより、日曜大工的に素人でも施工でき、改装には理想的な化粧板を提供する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】化粧板の構成を説明する為の概略断面図である。
【図2】化粧板の構成を説明する為の概略施工断面図である。
【符号の説明】
1 基板
2 化粧層
3 上木口面
4 下木口面
5 粘着材層
6 離型紙
7 化粧板A
8 化粧板B
9 施工部
10 目地部
Claims (3)
- 板状化粧板の少なくとも2辺の木口の形状が逆V次型の2面よりなり、表面と接する木口面は、表面と同一の化粧材が形成されている施工性のすぐれた化粧板。
- 板状化粧板の基材として、厚さ2.0mm以下の合板であることを特徴とする請求項1記載の施工性のすぐれた化粧板。
- 化粧板の裏面に粘着材層とその表面にはくり紙が形成されていることを特長と請求項1及び請求項2のいずれかに記載された施工性のすぐれた化粧板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002182645A JP2004025523A (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | 施工性のすぐれた化粧板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002182645A JP2004025523A (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | 施工性のすぐれた化粧板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004025523A true JP2004025523A (ja) | 2004-01-29 |
Family
ID=31179087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002182645A Pending JP2004025523A (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | 施工性のすぐれた化粧板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004025523A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011038358A (ja) * | 2009-08-17 | 2011-02-24 | Sekisui House Ltd | 化粧床材、床構造、及び床構造のメンテナンス方法 |
KR20170013201A (ko) | 2014-05-29 | 2017-02-06 | 아이카고교 가부시키가이샤 | 화장재, 화장재의 제조 방법, 및 벽면 구조 |
JP6133463B1 (ja) * | 2016-03-22 | 2017-05-24 | 大建工業株式会社 | ラッピング化粧板及びその製造方法 |
-
2002
- 2002-06-24 JP JP2002182645A patent/JP2004025523A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011038358A (ja) * | 2009-08-17 | 2011-02-24 | Sekisui House Ltd | 化粧床材、床構造、及び床構造のメンテナンス方法 |
KR20170013201A (ko) | 2014-05-29 | 2017-02-06 | 아이카고교 가부시키가이샤 | 화장재, 화장재의 제조 방법, 및 벽면 구조 |
JP6133463B1 (ja) * | 2016-03-22 | 2017-05-24 | 大建工業株式会社 | ラッピング化粧板及びその製造方法 |
JP2017170703A (ja) * | 2016-03-22 | 2017-09-28 | 大建工業株式会社 | ラッピング化粧板及びその製造方法 |
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