JP2000034801A - 複合板、及び該複合板を用いた壁面、或いは床面の被覆方法 - Google Patents
複合板、及び該複合板を用いた壁面、或いは床面の被覆方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 壁面や床面の被覆に用いても、気温の変化に
よって反りや歪みを生じることがなく、大型の人大板を
用いることも可能な複合板、及び該複合板を用いた壁
面、或いは床面の被覆方法を提供すること。 【解決手段】 人大板を、壁面や床面を形成する素材と
似通った熱膨張率を有する板材に、粘着剤でもってフレ
キシブルに貼り合わせる。また、板材の木口部分には、
凸実部と凹実部を設ける。
よって反りや歪みを生じることがなく、大型の人大板を
用いることも可能な複合板、及び該複合板を用いた壁
面、或いは床面の被覆方法を提供すること。 【解決手段】 人大板を、壁面や床面を形成する素材と
似通った熱膨張率を有する板材に、粘着剤でもってフレ
キシブルに貼り合わせる。また、板材の木口部分には、
凸実部と凹実部を設ける。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は人工大理石薄板と他
の板材からなる複合板、及び該複合板を用いた壁面、或
いは床面の被覆方法に関する。
の板材からなる複合板、及び該複合板を用いた壁面、或
いは床面の被覆方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】人工大理石とは、メタクリル樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂等のプラスチックと、無機充填材か
らなる資材で、意匠性に優れるためカウンターやテーブ
ル等の天板、浴槽、家具の側板、家屋の壁面や床面等の
化粧材等、各種用途に利用されているが、水に強く、清
潔なことより、洗面所、浴室、トイレ等のいわゆる水廻
りに好適に利用されている。
和ポリエステル樹脂等のプラスチックと、無機充填材か
らなる資材で、意匠性に優れるためカウンターやテーブ
ル等の天板、浴槽、家具の側板、家屋の壁面や床面等の
化粧材等、各種用途に利用されているが、水に強く、清
潔なことより、洗面所、浴室、トイレ等のいわゆる水廻
りに好適に利用されている。
【０００３】ところで、人工大理石からなる薄板（以
下、人大板と称す。）は、壁面や床面の下地材として用
いられる木質板や無機質板と比較すると、熱膨張率が非
常に大きい。そのため壁面や床面を人大板で直接被覆す
ると、気温の変化によって、人大板が下地材よりも大き
く膨張、或いは収縮し、その結果、人大板が反ったり、
人大板にひびが入ったりすることがあった。
下、人大板と称す。）は、壁面や床面の下地材として用
いられる木質板や無機質板と比較すると、熱膨張率が非
常に大きい。そのため壁面や床面を人大板で直接被覆す
ると、気温の変化によって、人大板が下地材よりも大き
く膨張、或いは収縮し、その結果、人大板が反ったり、
人大板にひびが入ったりすることがあった。
【０００４】そこで、通常人大板で壁面や床面を被覆す
る場合、人大板の継ぎ目部分に若干の隙間を設け、該隙
間に弾性シーリング剤等を埋め込んで目地処理を施して
いた。気温の変化によって人大板の寸法が変化しても、
該目地部分でこれを吸収し、人大板が反ったり、ひび割
れたりすることを防止するためである。しかしながら、
人大板間に一定幅の隙間を設けながら施工する作業は、
非常に緻密で、熟練した施工者が行わないと該隙間が歪
んだり、隙間の幅が一定せず、狭くなったり、逆に広く
なったりすることがあった。
る場合、人大板の継ぎ目部分に若干の隙間を設け、該隙
間に弾性シーリング剤等を埋め込んで目地処理を施して
いた。気温の変化によって人大板の寸法が変化しても、
該目地部分でこれを吸収し、人大板が反ったり、ひび割
れたりすることを防止するためである。しかしながら、
人大板間に一定幅の隙間を設けながら施工する作業は、
非常に緻密で、熟練した施工者が行わないと該隙間が歪
んだり、隙間の幅が一定せず、狭くなったり、逆に広く
なったりすることがあった。
【０００５】また、目地処理を施しても、人大板が大型
であると反ったり、ひび割れたりすることを防止できな
かった。これは、人大板が大型であると寸法変化が起こ
った場合に、人大板側辺付近の寸法変化は目地部分で吸
収することができるが、人大板中央付近の寸法変化は目
地部分に逃がすことができないためで、その結果、人大
板が中央部分で割れたり、壁面や床面から剥離したりす
るのである。
であると反ったり、ひび割れたりすることを防止できな
かった。これは、人大板が大型であると寸法変化が起こ
った場合に、人大板側辺付近の寸法変化は目地部分で吸
収することができるが、人大板中央付近の寸法変化は目
地部分に逃がすことができないためで、その結果、人大
板が中央部分で割れたり、壁面や床面から剥離したりす
るのである。
【０００６】そこで、人大板を用いて壁面や床面を被覆
する場合、主に小型の人大板が用いられるが、被覆面積
が大きくなると、人大板が小型であるがゆえに膨大な数
を、壁、或いは床に固定しなければならず、非常に手間
であった。また、膨大な数の人大板の間には、多数の目
地が形成されるため仕上がりの美観もあまり良好ではな
かった。
する場合、主に小型の人大板が用いられるが、被覆面積
が大きくなると、人大板が小型であるがゆえに膨大な数
を、壁、或いは床に固定しなければならず、非常に手間
であった。また、膨大な数の人大板の間には、多数の目
地が形成されるため仕上がりの美観もあまり良好ではな
かった。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、壁面や床面の被覆に用いても、気温の変化
によって反りや歪みを生じることがなく、大型の人大板
を用いることも可能な複合板、及び該複合板を用いた壁
面、或いは床面の被覆方法を提供することである。
する課題は、壁面や床面の被覆に用いても、気温の変化
によって反りや歪みを生じることがなく、大型の人大板
を用いることも可能な複合板、及び該複合板を用いた壁
面、或いは床面の被覆方法を提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題を解決するための手段として、人工大理石薄板の裏面
に板材が粘着剤によって貼り合わされた複合板であっ
て、人工大理石薄板の少なくとも一辺から、板材がはみ
出し、凸実部を形成し、更に板材の凸実部を形成する辺
と対向する辺が、人工大理石薄板よりも引っ込み、凹実
部を形成していることを特徴とする複合板が提供され、
更に、前記粘着剤がアクリル系粘着剤であることを特徴
とする前記複合板が提供され、更にまた、前記凸実部の
幅をα、凹実部３２の幅をβとするとき、α＞βである
ことを特徴とする前記複合板が提供され、更にまた、前
記複合板を壁面、或いは床面に固定し、先に固定された
複合板の凸実部が、次に固定される複合板１の凹実部に
填るように、複合板を順次、壁面、或いは床面に固定し
ていき、最後に人工大理石薄板間に形成された隙間に、
目地材を充填することを特徴とする壁面、或いは床面の
被覆方法が提供される。
題を解決するための手段として、人工大理石薄板の裏面
に板材が粘着剤によって貼り合わされた複合板であっ
て、人工大理石薄板の少なくとも一辺から、板材がはみ
出し、凸実部を形成し、更に板材の凸実部を形成する辺
と対向する辺が、人工大理石薄板よりも引っ込み、凹実
部を形成していることを特徴とする複合板が提供され、
更に、前記粘着剤がアクリル系粘着剤であることを特徴
とする前記複合板が提供され、更にまた、前記凸実部の
幅をα、凹実部３２の幅をβとするとき、α＞βである
ことを特徴とする前記複合板が提供され、更にまた、前
記複合板を壁面、或いは床面に固定し、先に固定された
複合板の凸実部が、次に固定される複合板１の凹実部に
填るように、複合板を順次、壁面、或いは床面に固定し
ていき、最後に人工大理石薄板間に形成された隙間に、
目地材を充填することを特徴とする壁面、或いは床面の
被覆方法が提供される。
【０００９】即ち本発明の複合板は、人大板が、壁面や
床面を形成する素材と似通った熱膨張率を有する板材
に、粘着剤でもってフレキシブルに貼り合わされてい
る。そのため、人大板と板材は複合化された後であって
も横方向にずれることが可能で、大型の人大板を用いて
複合板を形成しても、人大板の寸法変化を目地部分に逃
がすことができる。そのため、人大板が反ったり、ひび
割れたりすることがない。また、板材の木口部分には、
凸実部と凹実部が設けられているので、隣接する人大板
の位置関係がずれにくく、複合板を壁、或いは床に貼り
付ける作業を軽減することができる。
床面を形成する素材と似通った熱膨張率を有する板材
に、粘着剤でもってフレキシブルに貼り合わされてい
る。そのため、人大板と板材は複合化された後であって
も横方向にずれることが可能で、大型の人大板を用いて
複合板を形成しても、人大板の寸法変化を目地部分に逃
がすことができる。そのため、人大板が反ったり、ひび
割れたりすることがない。また、板材の木口部分には、
凸実部と凹実部が設けられているので、隣接する人大板
の位置関係がずれにくく、複合板を壁、或いは床に貼り
付ける作業を軽減することができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明を更
に詳細に説明する。図１は本発明による複合板１の一実
施例を表す斜視図（Ａ）（Ｂ）である。本発明による複
合板１は、人大板２と板材３、及びこれらを複合化する
粘着剤４からなる。板材３の材質は特に限定されず、木
質板、無機板等を用いることができるが、複合板１を壁
面や床面に貼り付けた際に、板材３と壁面や床面との間
で剥離や反り等が起こらないように、壁面や床面と熱膨
張率の似通った材質からなることが好ましい。また切り
込み加工性や釘打ち性を考慮すると、板材３はＭＤＦや
パーティクルボードのような、木質板であることが好ま
しい。
に詳細に説明する。図１は本発明による複合板１の一実
施例を表す斜視図（Ａ）（Ｂ）である。本発明による複
合板１は、人大板２と板材３、及びこれらを複合化する
粘着剤４からなる。板材３の材質は特に限定されず、木
質板、無機板等を用いることができるが、複合板１を壁
面や床面に貼り付けた際に、板材３と壁面や床面との間
で剥離や反り等が起こらないように、壁面や床面と熱膨
張率の似通った材質からなることが好ましい。また切り
込み加工性や釘打ち性を考慮すると、板材３はＭＤＦや
パーティクルボードのような、木質板であることが好ま
しい。
【００１１】粘着剤４は、常温で短時間、わずかな圧力
を加えるだけで物品を粘着させることができ、凝集力と
弾性を持っているので強く粘着させることができる反
面、硬い平滑面に粘着した場合、これを剥がすこともで
きる。また、接着剤と比較すると物品をフレキシブル
に、柔らかく貼り合わせることができる。本発明に用い
られる粘着剤４は特に限定されず、ゴム系粘着剤、アク
リル系粘着剤、シリコーン系粘着剤等を用いることがで
きるが、耐候性、経済性、流動性等を考慮するとアクリ
ル系粘着剤を用いることが好ましく、特に、アクリル系
粘着剤の中でも、ロールコーターを用いて板材３へ塗工
することが可能な、溶媒型アクリル系粘着剤、或いはエ
マルジョン型アクリル系粘着剤を用いることが好まし
い。
を加えるだけで物品を粘着させることができ、凝集力と
弾性を持っているので強く粘着させることができる反
面、硬い平滑面に粘着した場合、これを剥がすこともで
きる。また、接着剤と比較すると物品をフレキシブル
に、柔らかく貼り合わせることができる。本発明に用い
られる粘着剤４は特に限定されず、ゴム系粘着剤、アク
リル系粘着剤、シリコーン系粘着剤等を用いることがで
きるが、耐候性、経済性、流動性等を考慮するとアクリ
ル系粘着剤を用いることが好ましく、特に、アクリル系
粘着剤の中でも、ロールコーターを用いて板材３へ塗工
することが可能な、溶媒型アクリル系粘着剤、或いはエ
マルジョン型アクリル系粘着剤を用いることが好まし
い。
【００１２】また、本発明による複合板１は凸実部３１
と凹実部３２を有しているが、該凸実部３１、及び凹実
部３２は、例えば図１（Ａ）に示すように、人大板２と
板材３をずらして貼り合わせることによって形成するこ
とができる。尚、凸実部３１の幅をα、凹実部３２の幅
をβとしたときα＞βであると、凸実部３１の先と凹実
部３２の先とが当たるように、複合板１を順次固定して
いくと、隣接する人大板２間にα−βの幅の隙間が形成
されるので、これを目地として使用するとよい。また、
α=β、もしくはα＜βの場合は、複合板１を壁面、或
いは床面に固定する際に、隣接する人大板２間にスペー
サー等を咬ましながら固定し、複合板１の固定が終わっ
たらスペーサーを取り除き、最後にスペーサーを咬まし
ていた部分に目地処理を施すと良い。目地幅は狭すぎる
と目地材を充填することが困難になり、広すぎると仕上
がりの外観を低下させることとなる。これらのことを考
慮すると、目地幅は１〜１０mm程度であることが好まし
い。
と凹実部３２を有しているが、該凸実部３１、及び凹実
部３２は、例えば図１（Ａ）に示すように、人大板２と
板材３をずらして貼り合わせることによって形成するこ
とができる。尚、凸実部３１の幅をα、凹実部３２の幅
をβとしたときα＞βであると、凸実部３１の先と凹実
部３２の先とが当たるように、複合板１を順次固定して
いくと、隣接する人大板２間にα−βの幅の隙間が形成
されるので、これを目地として使用するとよい。また、
α=β、もしくはα＜βの場合は、複合板１を壁面、或
いは床面に固定する際に、隣接する人大板２間にスペー
サー等を咬ましながら固定し、複合板１の固定が終わっ
たらスペーサーを取り除き、最後にスペーサーを咬まし
ていた部分に目地処理を施すと良い。目地幅は狭すぎる
と目地材を充填することが困難になり、広すぎると仕上
がりの外観を低下させることとなる。これらのことを考
慮すると、目地幅は１〜１０mm程度であることが好まし
い。
【００１３】一方、図１（Ｂ）は板材３の一部を削り取
って、凸実部３１、及び凹実部３２を成形した複合板１
である。該複合板１の製造方法は特に限定されないが、
例えば、人大板２と、人大板２よりも凸実部３１の幅α
だけ幅広の板材３を、人大板２の三辺と板材３の三辺が
揃い、残る一辺で板材３が人大板２からはみ出すよう
に、粘着剤４で貼り合わせ、次に板材３の人大板２から
はみ出した辺と対向する辺の下部を削り取り、凹実部３
２を成形し、更に人大板２からはみだした板材３の上部
を削り取り、凸実部３１を成形することによって得られ
る。尚、このとき、凸実部３１の厚みと、削り取られた
凹実部３２の厚みは、同じであるか、もしくは凸実部３
１厚みの方が若干薄くなるようにする。該複合板１は人
大板２の裏面全面を板材３が覆っているので、人大板２
の曲げ強度が弱くても、板材３によって補強され、折れ
たり割れたりすることが防止される。
って、凸実部３１、及び凹実部３２を成形した複合板１
である。該複合板１の製造方法は特に限定されないが、
例えば、人大板２と、人大板２よりも凸実部３１の幅α
だけ幅広の板材３を、人大板２の三辺と板材３の三辺が
揃い、残る一辺で板材３が人大板２からはみ出すよう
に、粘着剤４で貼り合わせ、次に板材３の人大板２から
はみ出した辺と対向する辺の下部を削り取り、凹実部３
２を成形し、更に人大板２からはみだした板材３の上部
を削り取り、凸実部３１を成形することによって得られ
る。尚、このとき、凸実部３１の厚みと、削り取られた
凹実部３２の厚みは、同じであるか、もしくは凸実部３
１厚みの方が若干薄くなるようにする。該複合板１は人
大板２の裏面全面を板材３が覆っているので、人大板２
の曲げ強度が弱くても、板材３によって補強され、折れ
たり割れたりすることが防止される。
【００１４】図２は複合板１の隣り合う二辺に凸実部３
１を設け、該凸実部３１を設けた辺と対向する辺に凹実
部３２を設けた複合板１の斜視図（Ａ）、及びａ−ａ’
における断面図（Ｂ）、及びｂ−ｂ’における断面図
（Ｃ）である。複合板１を一方向のみに継いで壁面や床
面等を覆う場合、複合板１は図１に示す如く、一方向の
みに実加工が施されているとよいが、複合板１を縦横の
二方向に継いでいく場合、複合板１は図２に示す如く、
二方向に実加工が施されていることが好ましい。尚、こ
のとき複合板の横方向の凸実部３１の幅をα、同じく横
方向の凹実部３２の幅をβ、複合板の縦方向の凸実部３
１の幅をα’、同じく縦方向の凹実部３２の幅をβ’と
するとき、α＞β、α’＞β’であれば、凸実部３１の
先が凹実部３２の先に当たるように、複合板１を順次貼
り付けていくだけで、人大板２間に目地処理のための隙
間を形成することができる。
１を設け、該凸実部３１を設けた辺と対向する辺に凹実
部３２を設けた複合板１の斜視図（Ａ）、及びａ−ａ’
における断面図（Ｂ）、及びｂ−ｂ’における断面図
（Ｃ）である。複合板１を一方向のみに継いで壁面や床
面等を覆う場合、複合板１は図１に示す如く、一方向の
みに実加工が施されているとよいが、複合板１を縦横の
二方向に継いでいく場合、複合板１は図２に示す如く、
二方向に実加工が施されていることが好ましい。尚、こ
のとき複合板の横方向の凸実部３１の幅をα、同じく横
方向の凹実部３２の幅をβ、複合板の縦方向の凸実部３
１の幅をα’、同じく縦方向の凹実部３２の幅をβ’と
するとき、α＞β、α’＞β’であれば、凸実部３１の
先が凹実部３２の先に当たるように、複合板１を順次貼
り付けていくだけで、人大板２間に目地処理のための隙
間を形成することができる。
【００１５】次に、本発明による壁面、或いは床面の被
覆方法について、図３を基に説明する。まず、複合板１
を壁面、或いは床面に固定する（図３（Ａ））。複合板
１を壁面、或いは床面に固定する方法は特に限定されな
いが、例えば接着剤を介して貼り付けるとよい。また、
板材３と壁面、或いは床面の表面の材料との熱膨張率に
大きな差異がある場合、接着剤を用いずに、粘着剤を用
いて貼り付けることが好ましい。尚、このとき複合板の
固定を確実にするために、板材３の凸実部３１に釘等を
打ち付けてもよい。
覆方法について、図３を基に説明する。まず、複合板１
を壁面、或いは床面に固定する（図３（Ａ））。複合板
１を壁面、或いは床面に固定する方法は特に限定されな
いが、例えば接着剤を介して貼り付けるとよい。また、
板材３と壁面、或いは床面の表面の材料との熱膨張率に
大きな差異がある場合、接着剤を用いずに、粘着剤を用
いて貼り付けることが好ましい。尚、このとき複合板の
固定を確実にするために、板材３の凸実部３１に釘等を
打ち付けてもよい。
【００１６】次に、先に固定した複合板１の凸実部３１
の先が、新たな複合板１の凹実部３２に填るように、複
合板１を順次、壁面、或いは床面に固定していく（図３
（Ｂ））。尚、複合板１の凸実部３１の幅をα、凹実部
の幅をβとするとき、α＞βであれば、板材３間に隙間
が形成されないように、複合板１を順次固定すれば、隣
接する人大板２の間には隙間が形成される。また、α=
β、或いはα＜βの場合は、隣接する複合板１の人大板
２間にスペーサーを咬まし、複合板１を一定間隔の隙間
を設けながら、順次壁面、或いは床面に固定していくと
よい。
の先が、新たな複合板１の凹実部３２に填るように、複
合板１を順次、壁面、或いは床面に固定していく（図３
（Ｂ））。尚、複合板１の凸実部３１の幅をα、凹実部
の幅をβとするとき、α＞βであれば、板材３間に隙間
が形成されないように、複合板１を順次固定すれば、隣
接する人大板２の間には隙間が形成される。また、α=
β、或いはα＜βの場合は、隣接する複合板１の人大板
２間にスペーサーを咬まし、複合板１を一定間隔の隙間
を設けながら、順次壁面、或いは床面に固定していくと
よい。
【００１７】最後に、隣接する人大板２間に形成された
隙間に目地材５を充填していく（図３（Ｃ））。目地材
５は特に限定されず、従来から用いられていた弾性シー
リング剤を充填してもよく、また、別途成形されたコー
キング用テープ等を填め込んでもよい。
隙間に目地材５を充填していく（図３（Ｃ））。目地材
５は特に限定されず、従来から用いられていた弾性シー
リング剤を充填してもよく、また、別途成形されたコー
キング用テープ等を填め込んでもよい。
【００１８】
【発明の効果】本発明の複合板を用いると、人大板と板
材が粘着剤によってフレキシブルに貼り合わされている
ので、気温の変化によって人大板のみが大きく寸法変化
しても、変化分を人大板間に設けられた目地に逃すこと
ができる。そのため、人大板を大型化することも可能
で、壁や床に貼り付ける複合板の数を減らすこともでき
る。更にまた、複合板の板材には実加工が施されている
ので、人大板を貼り付ける位置を簡単に決定することが
できる。
材が粘着剤によってフレキシブルに貼り合わされている
ので、気温の変化によって人大板のみが大きく寸法変化
しても、変化分を人大板間に設けられた目地に逃すこと
ができる。そのため、人大板を大型化することも可能
で、壁や床に貼り付ける複合板の数を減らすこともでき
る。更にまた、複合板の板材には実加工が施されている
ので、人大板を貼り付ける位置を簡単に決定することが
できる。
【００１９】また、木質系の板材は水や湿度を吸収して
膨張し易いため、洗面所、浴室、トイレといった水廻り
に使用することが困難であった。しかしながら本発明の
複合板は、板材が木質系の材料であっても人大板間に目
地処理が施されており、人大板、或いは目地材によって
水や湿気が板材側に侵入することが防止されるため、水
廻りに使用することも可能である。
膨張し易いため、洗面所、浴室、トイレといった水廻り
に使用することが困難であった。しかしながら本発明の
複合板は、板材が木質系の材料であっても人大板間に目
地処理が施されており、人大板、或いは目地材によって
水や湿気が板材側に侵入することが防止されるため、水
廻りに使用することも可能である。
【００２０】更に、人大板と板材を貼り合わせる粘着剤
としてアクリル系の粘着剤を用いると、得られる複合板
の耐候性を向上させることができる。特に、アクリル系
粘着剤の中でも溶媒型アクリル系粘着剤、或いはエマル
ジョン型アクリル系粘着剤を用いると、粘着剤をロール
コーターを用いて板材へ塗工することができるので、複
合板の製造が簡単になる。
としてアクリル系の粘着剤を用いると、得られる複合板
の耐候性を向上させることができる。特に、アクリル系
粘着剤の中でも溶媒型アクリル系粘着剤、或いはエマル
ジョン型アクリル系粘着剤を用いると、粘着剤をロール
コーターを用いて板材へ塗工することができるので、複
合板の製造が簡単になる。
【００２１】更にまた、凸実部の幅をα、凹実部の幅を
βとするときα＞βであると、はじめの複合板のみを正
確に、壁面、或いは床面に固定すれば、残りの複合板
は、先に施工した複合板の板材の凸実部が、次に施工す
る複合板の板材の凹実部と嵌合するように順次固定する
だけで、正確な位置に固定することができる。
βとするときα＞βであると、はじめの複合板のみを正
確に、壁面、或いは床面に固定すれば、残りの複合板
は、先に施工した複合板の板材の凸実部が、次に施工す
る複合板の板材の凹実部と嵌合するように順次固定する
だけで、正確な位置に固定することができる。
【図１】本発明による複合板を表す斜視図（Ａ）（Ｂ）
である。
である。
【図２】本発明による複合板を表す斜視図（Ａ）、及び
ａ−ａ’における断面図（Ｂ）、及びｂ―ｂ’における
断面図（Ｃ）である。
ａ−ａ’における断面図（Ｂ）、及びｂ―ｂ’における
断面図（Ｃ）である。
【図３】本発明による壁面、或いは床面の被覆方法を表
す説明図（Ａ）（Ｂ）（Ｃ）である。
す説明図（Ａ）（Ｂ）（Ｃ）である。
１ 複合板 ２ 人工大理石薄板 ３ 板材 ３１ 凸実部 ３２ 凹実部 ４ 粘着剤 ５ 目地材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｅ０４Ｆ 15/00 ６０１ Ｅ０４Ｆ 15/00 ６０１Ｂ 15/02 15/02 Ａ Ｇ
Claims (4)
- 【請求項１】 人工大理石薄板２の裏面に板材３が粘着
剤４によって貼り合わされた複合板であって、 人工大理石薄板２の少なくとも一辺から、板材３がはみ
出し、凸実部３１を形成し、更に板材３の凸実部３１を
形成する辺と対向する辺が、人工大理石薄板２よりも引
っ込み、凹実部３２を形成していることを特徴とする複
合板１。 - 【請求項２】 前記粘着剤４がアクリル系粘着剤である
ことを特徴とする請求項１記載の複合板１。 - 【請求項３】 前記凸実部３１の幅をα、凹実部３２の
幅をβとするとき、α＞βであることを特徴とする請求
項１乃至２のいずれかに記載の複合板１。 - 【請求項４】 前記複合板１を壁面、或いは床面に固定
し、先に固定された複合板１の凸実部３１が、次に固定
される複合板１の凹実部３２に填るように、複合板１を
順次、壁面、或いは床面に固定していき、最後に人工大
理石薄板２間に形成された隙間に、目地材５を充填する
ことを特徴とする壁面、或いは床面の被覆方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20498598A JP2000034801A (ja) | 1998-07-21 | 1998-07-21 | 複合板、及び該複合板を用いた壁面、或いは床面の被覆方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20498598A JP2000034801A (ja) | 1998-07-21 | 1998-07-21 | 複合板、及び該複合板を用いた壁面、或いは床面の被覆方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000034801A true JP2000034801A (ja) | 2000-02-02 |
Family
ID=16499574
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20498598A Pending JP2000034801A (ja) | 1998-07-21 | 1998-07-21 | 複合板、及び該複合板を用いた壁面、或いは床面の被覆方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000034801A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011196817A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Sekisui House Ltd | 目地部の挙動再現装置及び目地部の挙動再現方法 |
| WO2018133048A1 (zh) * | 2017-01-20 | 2018-07-26 | 陈斌 | 多层式耐燃复合板的制作方法及其构造 |
| US10487493B2 (en) | 2017-05-12 | 2019-11-26 | Innovative Building Technologies, Llc | Building design and construction using prefabricated components |
| US10508442B2 (en) | 2016-03-07 | 2019-12-17 | Innovative Building Technologies, Llc | Floor and ceiling panel for slab-free floor system of a building |
| US10676923B2 (en) | 2016-03-07 | 2020-06-09 | Innovative Building Technologies, Llc | Waterproofing assemblies and prefabricated wall panels including the same |
| US10724228B2 (en) | 2017-05-12 | 2020-07-28 | Innovative Building Technologies, Llc | Building assemblies and methods for constructing a building using pre-assembled floor-ceiling panels and walls |
| US10900224B2 (en) | 2016-03-07 | 2021-01-26 | Innovative Building Technologies, Llc | Prefabricated demising wall with external conduit engagement features |
| US10961710B2 (en) | 2016-03-07 | 2021-03-30 | Innovative Building Technologies, Llc | Pre-assembled wall panel for utility installation |
| US10975590B2 (en) | 2014-08-30 | 2021-04-13 | Innovative Building Technologies, Llc | Diaphragm to lateral support coupling in a structure |
| US11054148B2 (en) | 2014-08-30 | 2021-07-06 | Innovative Building Technologies, Llc | Heated floor and ceiling panel with a corrugated layer for modular use in buildings |
| US11060286B2 (en) | 2014-08-30 | 2021-07-13 | Innovative Building Technologies, Llc | Prefabricated wall panel for utility installation |
| US11098475B2 (en) | 2017-05-12 | 2021-08-24 | Innovative Building Technologies, Llc | Building system with a diaphragm provided by pre-fabricated floor panels |
-
1998
- 1998-07-21 JP JP20498598A patent/JP2000034801A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011196817A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Sekisui House Ltd | 目地部の挙動再現装置及び目地部の挙動再現方法 |
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| US10676923B2 (en) | 2016-03-07 | 2020-06-09 | Innovative Building Technologies, Llc | Waterproofing assemblies and prefabricated wall panels including the same |
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