JPH0754441Y2 - 建築用木質直貼り薄板材 - Google Patents

建築用木質直貼り薄板材

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JPH0754441Y2
JPH0754441Y2 JP5626891U JP5626891U JPH0754441Y2 JP H0754441 Y2 JPH0754441 Y2 JP H0754441Y2 JP 5626891 U JP5626891 U JP 5626891U JP 5626891 U JP5626891 U JP 5626891U JP H0754441 Y2 JPH0754441 Y2 JP H0754441Y2
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利幸 田島
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田島産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建築物の床板,壁板,
腰板,柱,横物等に貼付ける建築用木質直貼り薄板材に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、この種の薄板は、図11に示すよ
うにさね付き薄板(イ)の裏面に接着剤を塗り、順次一
側薄板(イ)の雌さね(ロ)に他側薄板(イ)の雄さね
(ハ)を差込み床,壁等の下地(ニ)上に押付けて多数
の薄板(イ)を下地(ニ)上に貼付ける。
【0003】または、図12に示すように、周面が表面
と直角状態になっているさね無し薄板(ホ)の裏面に接
着剤を塗り、多数の薄板(ホ)を互いに接触させ床,壁
等の下地(ヘ)上に押付けて貼付けている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】板厚が2mm〜6mm
の薄板であれば、その裏面に高強度両面接着テープを片
面接着し、その両面接着テープを利用して薄板を貼付け
ると、薄板を壁板,腰板,柱,横物等に貼付けても薄板
が落ちなくて簡単に施工できる。
【0005】そこで、現在の上記前者のさね(ロ),
(ハ)付き薄板(イ)の裏面に複数個の高強度両面接着
テープ(ト)を適当間隔に片面接着し、その両面接着テ
ープ(ト)により図11に示すように順次薄板(イ)を
並べて貼付けようとすれば、裏面に高強度両面接着テー
プ(ト)が付いているために、薄板(イ)を横にはずら
し難い。それで、薄板(イ)の差込み側と反対側を浮か
して一側薄板(イ)の雌さね(ロ)に他側薄板(イ)の
雄さね(ハ)を差込むので、その取付けに手間が掛る。
【0006】薄板貼付けの施工後に板の縮みにより、長
さが長い薄板では薄板間にどうしても1mm程の隙間が
発生する。
【0007】そして、その隙間は、現在の上記薄板
(イ),(ホ)の何れにおいても、角形溝に現れるた
め、その隙間が深く、目立って不快感を生じる。
【0008】また、普通の接着剤は水分を多く含んでお
り、その接着剤を薄板の裏面に直接塗って貼付けるか
ら、床,壁等に施工した後、薄板中に接着剤の水分が浸
透し薄板が反って薄板を良好に貼付けることができない
点である。
【0009】
【課題を解決するための手段】薄板の裏面に複数個の高
強度両面接着テープを適当間隔で片面接着し、その両面
接着テープを利用して薄板を貼付けると、薄板を壁板,
腰板,柱,横物等に貼付けても、薄板が落ちなくて簡単
に施工できる。
【0010】薄板の裏面に耐水性塗料を塗布しその塗料
上に接着剤を塗って貼付ければ、薄板に接着剤の水分が
浸透しないから、薄板に反りが生じることなく施工でき
て剥げるおそれは無く、且つこの施工は誰でも簡単にど
んな場所にもなすことができる。
【0011】薄板を貼ってゆくとき、薄板を隅から順次
正確に貼付けることができる。
【0012】本考案は上記の要件を利用し、建築物の床
板,壁板等に簡単で迅速確実に貼付けることができ、且
つ施工後に薄板の縮みによって生じる薄板間の隙間を感
じさせなくするために、薄板の前面および一側面を裏面
側外方への傾斜に、後面および他側面を裏面側内方への
傾斜にそれぞれ形成し、該薄板の裏面に複数個の高強度
両面接着テープを適当間隔で片面接着し、その薄板の裏
面の上記高強度両面接着テープ以外の部分に耐水性塗料
を塗布して床板,壁板等に貼付ける建築用木質直貼り薄
板材を構成し、簡単で迅速確実に貼付けることができて
薄板間の隙間が目立たないようにする目的を、周面を傾
斜に形成した薄板材の裏面の接着テープ以外の部分に接
着剤を塗り、接着テープの表皮を剥いで薄板材を下地上
に貼付けることにより実現した。
【0013】
【実施例】図1乃至図6は、本考案の第1実施例を示
し、その構成を図面について説明すれば、(1)は建築
用木質直貼り薄板材を示し、(2)は薄板材(1)の縦
長の薄板で、米松,ひのき,ひば,なら等の木材により
作製した板厚が2mm〜6mmの無垢の一枚板、または
ベニヤ板に突板化粧板を貼って作製し、その前面および
一側面を裏面側外方への傾斜に、後面および他側面を裏
面側内方への傾斜にそれぞれ形成して前方および一側に
裏面側程外方へ突出する三角状突条(3),(4)を、
後方および他側に裏面側程内方へ入り込む三角状凹条
(5),(6)をそれぞれ設け、後方および他側の上端
縁を面取り(7),(8)して成る。そして、その薄板
(2)の裏面に、接着剤が硬化するまでの仮止めをする
ために、例えば4個の高強度両面接着テープ(9)を横
方向になして長手方向に適当間隔で片面接着し、該薄板
(2)の裏面の高強度両面接着テープ(9)以外の部分
の全面にウレタン塗料等の耐水性塗料(10)を塗布し
て薄板材(1)を構成する。(11)は薄板材(1)を
貼付けるエポキシ系の接着剤、(12)は床,壁等に張
設した金属板,ベニヤ板,木,壁紙,壁布地等の下地で
ある。
【0014】その作用を説明する。薄板材(1)の裏面
の接着テープ(9)以外の部分の全面に接着剤(11)
を塗って接着テープ(9)の表皮を剥ぎ、下地(12)
上に順次隅部から、図5に示すように薄板材(1)の後
部および他側部を浮かして該薄板材(1)の前方突条
(3)を前方薄板材(1)の凹条(5)内に、一側突条
(4)を一側薄板材(1)の凹条(6)内にそれぞれ差
込んでそれらを接触させながら薄板材(1)を下地(1
2)上に落すように操作し並べて貼付けてゆけば、接着
剤(11)が硬化するまでは薄板材(1)を複数個の接
着テープ(9)により仮止めしており、接着剤(11)
が硬化すると、その接着剤(11)によって薄板材
(1)を下地(12)上に強力に固着する。
【0015】薄板材(1)には、長尺,長方形,正方形
等の形状のものがある。
【0016】図7および図8は、本考案の第2実施例を
示し、その構成を図面について説明すれば、(1a)は
建築用木質直貼り薄板材で、上記第1実施例の薄板材
(1)の薄板(2)の下端に周縁が表面と直角状態をな
す部分(13)を形成した薄板(2a)の裏面に、上記
薄板材(1)と同様に高強度両面接着テープ(9)を片
面接着し、耐水性塗料(10)を塗布して構成する。そ
の他の符号は図1乃至図6におけると同一部分を示す。
【0017】図9および図10は、本考案の第3実施例
を示し、その構成を図面について説明すれば、(1b)
は建築用木質直貼り薄板材で、上記第2実施例の薄板材
(1a)の薄板(2a)の下端部分(13)の前面およ
び一側面を裏面側内方への傾斜(14),(15)に形
成した薄板(2b)の裏面に、上記第1実施例の薄板材
(1)と同様に高強度両面接着テープ(9)を片面接着
し、耐水性塗料(10)を塗布して構成する。
【0018】第2実施例の薄板材(1a)および第3実
施例の薄板材(1b)も、上記第1実施例の薄板材
(1)と同様に作用する。
【0019】
【考案の効果】本考案の建築用木質直貼り薄板材は、下
記のような利点がある。
【0020】(1)薄板材の裏面の接着テープ以外の部
分に接着剤を塗って接着テープの表皮を剥ぎ、順次薄板
材の前方および一側の突条をその前方および一側の薄板
材の凹条内にそれぞれ差込みながら下地上に薄板材を貼
付ければよいから、薄板材の取付け作業が簡単で、初心
者でも容易に施工し得る上に、広い場所でも隅部から確
実に取付けることができ、且つ、工期が短縮して作業能
率を向上する。
【0021】(2)床板,壁板,腰板,柱,横物等どの
ような場所にも施工し得る上に、コンクリート,ベニヤ
板,木,金属板,壁紙,壁布地等どのような下地上にも
貼付けることができ、且つ、新築は勿論のこと、改築工
事における張替えや、古物上への貼付けもなし得て汎用
性が大である。
【0022】(3)薄板材の裏面の接着テープ以外の部
分に塗布した耐水性塗料上に接着剤を塗って貼付けるか
ら、薄板材に接着剤の水分が浸透しない。そのために、
薄板材の反りを生じることがなくて薄板材が剥げる心配
は無い。
【0023】(4)板厚が薄い上に、薄板材を、貼付け
た直後は適当間隔に位置する複数個の高強度両面接着テ
ープによって仮止めし、接着剤が硬化するとその接着剤
によって強力に固着するから、壁板,腰板,柱,横物等
に貼付けても薄板材が落ちることはなくて良好に取付け
得る。
【0024】(5)隣接する薄板材は傾斜面で接触する
から、隣接する薄板材の密着が非常によくて施工し易
い。
【0025】(6)施工後、薄板材が縮んで薄板材間に
仮に隙間ができても、その隙間は傾斜しているので、上
方から見ても浅く見え隙間を感じさせなくて不快感が無
く、生活上有益である。
【0026】(7)構造は極めて簡単で、容易安価に多
量生産できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係る建築用木質直貼り薄
板材の正面図である。
【図2】同上側面図である。
【図3】同上平面図である
【図4】同上薄板材を並べて貼付けた状態の一部の平面
図である
【図5】同上薄板材の貼付け状態を示す作用説明側面図
である。
【図6】同上薄板材を並べて貼付けた状態の一部の正断
面図である。
【図7】本考案の第2実施例に係る建築用木質直貼り薄
板材の正面図である。
【図8】同上側面図である。
【図9】本考案の第3実施例に係る建築用木質直貼り薄
板材の正面図である。
【図10】同上側面図である。
【図11】従来のさね付き薄板の裏面に高強度両面接着
テープを片面接着したものを貼付ける作用説明側面図で
ある。
【図12】従来のさね無し薄板の裏面に高強度両面接着
テープを片面接着したものを並べて貼付けた状態の一部
の側面図である。
【符号の説明】
1 薄板材 2 薄板 3 突条 4 突条 5 凹条 6 凹条 7 面取り 8 面取り 9 高強度両面接着テープ 10 耐水性塗料 11 接着剤 12 下地 1a 薄板材 2a 薄板 13 表面と直角状態をなす部分 1b 薄板材 2b 薄板 14 傾斜 15 傾斜 イ さね付き薄板 ロ 雌さね ハ 雄さね ニ 下地 ホ さね無し薄板 ヘ 下地 ト 高強度両面接着テープ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄板の前面および一側面を裏面側外方へ
    の傾斜に、後面および他側面を裏面側内方への傾斜にそ
    れぞれ形成し、該薄板の裏面に複数個の高強度両面接着
    テープを適当間隔で片面接着し、その薄板の裏面の上記
    高強度両面接着テープ以外の部分に耐水性塗料を塗布し
    てなる建築用木質直貼り薄板材。
JP5626891U 1991-06-24 1991-06-24 建築用木質直貼り薄板材 Expired - Fee Related JPH0754441Y2 (ja)

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