JP2009001476A - フェライト焼結磁石及びその製造方法、並びにそれを用いたマグネットロール及び非可逆回路素子 - Google Patents
フェライト焼結磁石及びその製造方法、並びにそれを用いたマグネットロール及び非可逆回路素子 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009001476A JP2009001476A JP2008084461A JP2008084461A JP2009001476A JP 2009001476 A JP2009001476 A JP 2009001476A JP 2008084461 A JP2008084461 A JP 2008084461A JP 2008084461 A JP2008084461 A JP 2008084461A JP 2009001476 A JP2009001476 A JP 2009001476A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ferrite
- magnet
- sintered
- magnetic field
- mass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Non-Reversible Transmitting Devices (AREA)
- Magnetic Ceramics (AREA)
- Hard Magnetic Materials (AREA)
- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
Abstract
【解決手段】M型フェライト構造を有し、Ca、希土類元素の少なくとも1種でありLaを必須に含むR元素、Ba、Fe、Coを必須元素とし、下記一般式:Ca1-x-yRxBayFe2n-zCoz(原子比率)[(1-x-y)、x、y、zは各々Ca、R元素、Ba、Coの含有量、nはモル比を表し、0.3≦1-x-y≦0.65、0.2≦x≦0.65、0.001≦y≦0.2、0.03≦z≦0.65、4≦n≦7、1-x-y>y、及び1-x-y>xを満たす数値。]組成のフェライト焼結磁石製造方法であって、原料混合、仮焼、粉砕、成形及び焼成各工程を有し、原料混合工程で配合する酸化鉄原料にミルスケール粉末を用いたことを特徴とするフェライト焼結磁石の製造方法。
【選択図】図1
Description
Ca1-x-yRxBayFe2n-zCoz(原子比率)
[(1-x-y)、x、y及びzはそれぞれCa、R元素、Ba及びCoの含有量、nはモル比を表し、
0.3≦1-x-y≦0.65、
0.2≦x≦0.65、
0.001≦y≦0.2、
0.03≦z≦0.65、
4≦n≦7、
1-x-y>y、及び
1-x-y>x
を満たす数値である。]により表わされる組成を有するフェライト焼結磁石を製造する方法であって、原料の混合工程、仮焼工程、粉砕工程、成形工程及び焼成工程を有し、原料の混合工程において配合する酸化鉄原料としてミルスケールの粉末を用いたことを特徴とする。
Ca1-x-yRxBayFe2n-zCoz(原子比率)
[(1-x-y)、x、y及びzはそれぞれCa、R元素、Ba及びCoの含有量、nはモル比を表し、
0.3≦1-x-y≦0.65、
0.2≦x≦0.65、
0.001≦y≦0.2、
0.03≦z≦0.65、
4≦n≦7、
1-x-y>y、及び
1-x-y>x
を満たす数値である。]により表わされる組成を有するフェライト焼結磁石を製造するに際し、原料の混合工程、仮焼工程、粉砕工程、縦磁場の磁場中圧縮成形工程及び焼成工程を有し、縦磁場の磁場中圧縮成形の圧力を4.9〜39.2 MPaで行うことを特徴とする。
Ca1-x-yRxBayFe2n-zCoz(原子比率)
[(1-x-y)、x、y及びzはそれぞれCa、R元素、Ba及びCoの含有量、nはモル比を表し、
0.3≦1-x-y≦0.65、
0.2≦x≦0.65、
0.001≦y≦0.2、
0.03≦z≦0.65、
4≦n≦7、
1-x-y>y、及び
1-x-y>x
を満たす数値である。]により表わされる組成を有するフェライト焼結磁石を製造するに際し、原料の混合工程、仮焼工程、粉砕工程、横磁場の磁場中圧縮成形工程及び焼成工程を有し、横磁場の磁場中圧縮成形の圧力を4.9〜49 MPaで行うことを特徴とする。
Ca1-x-yRxBayFe2n-zCoz(原子比率)
[(1-x-y)、x、y及びzはそれぞれCa、R元素、Ba及びCoの含有量、nはモル比を表し、
0.3≦1-x-y≦0.65、
0.2≦x≦0.65、
0.001≦y≦0.2、
0.03≦z≦0.65、
4≦n≦7、
1-x-y>y、及び
1-x-y>x
を満たす数値である。]により表わされる組成を有し、異方性を有し、異方性付与方向の残留磁束密度(Br//)及び異方性付与方向に垂直な方向の残留磁束密度(Br⊥)により、[(Br//)/(Br//+Br⊥)]×100%で定義される配向度が85%以上であることを特徴とする。
Ca1-x-yRxBayFe2n-zCoz(原子比率)
[(1-x-y)、x、y及びzはそれぞれCa、R元素、Ba及びCoの含有量、nはモル比を表し、
0.3≦1-x-y≦0.65、
0.2≦x≦0.65、
0.001≦y≦0.2、
0.03≦z≦0.65、
4≦n≦7、
1-x-y>y、及び
1-x-y>x
を満たす数値である。]により表わされる組成を有するフェライト焼結磁石を、少なくとも1つの磁極部に用いたマグネットロールであって、前記フェライト焼結磁石は異方性を有し、異方性付与方向の残留磁束密度(Br//)及び異方性付与方向に垂直な方向の残留磁束密度(Br⊥)により、[(Br//)/(Br//+Br⊥)]×100%で定義される配向度が85%以上であることを特徴とする。
Ca1-x-yRxBayFe2n-zCoz(原子比率)
[(1-x-y)、x、y及びzはそれぞれCa、R元素、Ba及びCoの含有量、nはモル比を表し、
0.3≦1-x-y≦0.65、
0.2≦x≦0.65、
0.001≦y≦0.2、
0.03≦z≦0.65、
4≦n≦7、
1-x-y>y、及び
1-x-y>x
を満たす数値である。]により表わされる組成を有するフェライト焼結磁石を用いたことを特徴とする。
Ca1-x-yRxBayFe2n-zCozOα(原子比率)
[(1-x-y)、x、y及びzはそれぞれCa、R元素、Ba及びCoの含有量、nはモル比、αはOの含有量を表し、
0.3≦1-x-y≦0.65、
0.2≦x≦0.65、
0.001≦y≦0.2、
0.03≦z≦0.65、
4≦n≦7、
1-x-y>y、及び
1-x-y>x
を満たす数値である。ただし、x=zでかつn=6のときの化学量論組成比を示した場合はα=19である。]により表わされる組成を有することが、高い磁気特性を得るために好ましい。
(2) 本発明の方法は、安価なミルスケールを酸化鉄原料に使用するので製造原価を低減することができる。
(3) 本発明の非可逆回路素子に使用するフェライト焼結磁石は、従来のフェライト焼結磁石に比べて、Brの温度係数は同等であり、HcJとBrが高く、かつHcJの温度係数βが低いので良好な熱安定性を有する。このため従来のフェライト焼結磁石よりもさらに小型化・薄肉化しても所望の直流磁界が得られるとともに、厚みを薄くすることによって生じる低温減磁を低減することができる。さらにBrが高いため、従来のフェライト焼結磁石よりも大きな直流磁界をガーネット板に与えることができるため、動作点をガーネットの磁気共鳴より離れたところに設定することにより、挿入損失が少ない非可逆回路素子(特に分布定数型又は集中定数型非可逆回路素子)を得ることができる。
(A) 酸化物磁性材料の組成
本発明のフェライト焼結磁石の原料は、六方晶構造を有するフェライトを主とし、Ca、希土類元素の少なくとも1種であってLaを必須に含むR元素、Ba、Fe及びCoを必須元素とする酸化物磁性材料であって、下記一般式:
Ca1-x-yRxBayFe2n-zCoz(原子比率)
[(1-x-y)、x、y及びzはそれぞれCa、R元素、Ba及びCoの含有量、nはモル比を表し、
0.3≦1-x-y≦0.6、
0.2≦x≦0.65、
0.001≦y≦0.2、
0.03≦z≦0.65、及び
4≦n≦7
を満たす数値である。]により表わされる基本組成を有するものが好ましい。酸化物磁性材料は仮焼体であることが好ましい。
本発明のフェライト焼結磁石は、M型フェライト構造を有し、Ca、希土類元素の少なくとも1種であってLaを必須に含むR元素、Ba、Fe及びCoを必須元素とし、下記一般式:
Ca1-x-yRxBayFe2n-zCoz(原子比率)
{ただし、(1-x-y)、x、y及びzはそれぞれCa、R元素、Ba及びCoの含有量、nはモル比を表し、
0.3≦1-x-y≦0.65、
0.2≦x≦0.65、
0.001≦y≦0.2、
0.03≦z≦0.65、
4≦n≦7、
1-x-y>y、及び
1-x-y>x
を満たす数値である。}により表わされる基本組成を有する。
Ca1-x-yRxBayFe2n-zCozOα(原子比率)
[(1-x-y)、x、y及びzはそれぞれCa、R元素、Ba及びCoの含有量、nはモル比、αはOの含有量を表し、
0.3≦1-x-y≦0.65、
0.2≦x≦0.65、
0.001≦y≦0.2、
0.03≦z≦0.65、
4≦n≦7、
1-x-y>y、及び
1-x-y>x
を満たす数値である。ただし、x=zでかつn=6のときの化学量論組成比を示した場合はα=19である。]により表わされる組成を有することが高い磁気特性を持つために好ましい。
即ち、R元素の含有量xとCo含有量zとの関係がx=zでかつモル比n=6のときに酸素のモル数αは19となる。Fe及びCoの価数、n値、R元素の種類、仮焼又は焼成雰囲気によって酸素のモル数は異なる。還元性雰囲気で焼成した場合の酸素の欠損(ベイカンシー)、M型フェライト中におけるFeの価数の変化、Coの価数の変化等により金属元素に対する酸素の比率は変化する。従って、実際の酸素のモル数αは19からずれる場合がある。
(A) 酸化物磁性材料の製造
酸化物磁性材料(仮焼体)は、固相反応法、共沈法、水熱合成法等の液相法、ガラス析出化法、噴霧熱分解法、気相法、又はそれらの組み合わせにより製造できる。これらのうち固相反応法が、実用性が高く好ましい。酸化物磁性材料として、仮焼条件及び/又は仮焼体組成の異なる2種以上の仮焼体をそれぞれ粗粉砕しブレンドして用いても良い。例えばn=4及びn=7の組成を有する仮焼粉を混合して、本発明で使用する酸化物磁性材料として使用してもよい。さらに成形体又は焼結体の不良品や加工屑材等のリサイクル材を酸化物磁性材料として使用してもよい。
仮焼体の粉砕は、必要に応じてジョークラッシャ、ハンマーミル等で粗砕後、振動ミル、ローラーミル等で乾式粗粉砕を行う。後工程の湿式又は乾式微粉砕の負荷低減のため、粗粉砕粉の平均粒径は2〜5μmが好ましい。平均粒径は空気透過法(測定装置:Fischer Sub-Sieve Sizer、以後、F.S.S.S.と略す。)により嵩密度65%基準で測定できる。次に、湿式微粉砕又は乾式微粉砕を行う。成形体を粉砕する場合は、粗砕及び粗粉砕を省略し、湿式又は乾式の微粉砕を直接行うのが実用的であり好ましい。
成形は乾式又は湿式で行うことができる。磁場を印加せずに加圧成形した場合、等方性のフェライト焼結磁石用成形体が得られる。磁場を印加して加圧成形した場合、高い磁気特性を有する異方性フェライト焼結磁石用成形体が得られる。成形体の配向度を高めるには乾式磁場中成形よりも湿式磁場中成形が好ましい。
成形体は、大気中での自然乾燥、又は大気中若しくは窒素雰囲気中での加熱(373〜773 K)乾燥により水分及び分散剤等を除去した後、焼成することによりフェライト焼結磁石となる。焼成は大気中(実質的に酸素分圧が0.05〜0.2 atm程度)で行うのが実用的である。酸素過剰雰囲気中(例えば酸素分圧が0.2 atm超1 atm以下)、特に酸素100%雰囲気中で焼成してもよい。焼成は1423〜1573 K、好ましくは1433〜1543 Kの温度で、0.5〜5時間、好ましくは1〜3時間行う。本発明のフェライト焼結磁石の密度は5.05〜5.10 g/cm3であるのが好ましい。
本発明の異方性フェライト焼結磁石のc軸に平行な断面を、SEM観察し測定したc軸方向の平均結晶粒径(50個のM型結晶粒について測定。)は、1μm以上であるのが好ましく、0.5〜3μmであるのがより好ましく、0.9〜2μmであるのがさらに好ましく、1.0〜1.6μmであるのが特に好ましい。本発明の異方性フェライト焼結磁石は平均結晶粒径が1μm以上でも高いBr、高い配向度及び高いHcJを発揮する。異方性フェライト焼結磁石のc軸方向とは、異方性付与方向(磁場中成形における磁場印加方向に事実上一致する方向)を意味するものとする。
本発明のフェライト焼結磁石は、例えば回転機に有用であり、自動車用のスタータ、パワーステアリング、電制スロットル等のモータ又は発電機に好適である。また複写機用の現像ロール用マグネットロールにも好適である。
本発明のフェライト焼結磁石を使用する好ましい態様はマグネットロールである。本発明のマグネットロールにおいて、少なくとも1つの磁極[例えば図7(b)におけるS1極]は本発明のフェライト焼結磁石5により構成される。図7(a)及び図7(b)に示すように、フェライト焼結磁石5は、本発明のマグネットロール80の軸方向に長く伸びた一体ものの長尺板状体であり、永久磁石部材11の外周面の軸方向に沿う溝8に配置し、固着される。この場合、S1極を現像磁極とすれば、高性能のマグネットロール80を構成することができる。
本発明の非可逆回路素子の構成及び特性について説明する。
(1)第一の非可逆回路素子
図8に、本発明の第一の非可逆回路素子(分布定数型)の一実施形態を示す。非可逆回路素子は、磁気回転効果を生起するガーネット板と、ガーネット板に高周波電磁界を供給する中心導体と、ガーネット板に直流磁界を供給する永久磁石(フェライト焼結磁石)を有する。この実施形態では、上ガーネット板41と下ガーネット板42の2つのガーネット板で構成する。
図10に本発明の第二の非可逆回路素子(分布定数型)の一例を示す。少なくとも、フェリ磁性のガーネット板150a,150bと、ガーネット板150a,150bに高周波磁界を印加する中心導体140と、中心導体140に直流磁界を印加するフェライト焼結磁石130とを備える。さらに、フェライト焼結磁石130の磁束密度分布を均一化するためにフェライト焼結磁石130の上下に、上鉄板120a及び下鉄板120bが配置され、上ガーネット板150aとの間にトリプレート構造を形成するために、アース板135が配置される。下ガーネット板150bの下には、上ガーネット板150a、中心導体140及び下ガーネット板150bの位置決めを行うための金属板160が配置される。以上の部品を、上ケース110aと下ケース110bとで形成される空洞部に収納して非可逆回路素子180が構成される。
本発明の第三の非可逆回路素子(集中定数型)を、サーキュレータ210を例にして説明する。サーキュレータ210は、図12に示すように、銅板203a,フェライト板201a,3組の導線202a,202b,202c,202d、フェライト板201b及び銅板203bを積層一体化させてなるフェライト体205の両側に、純鉄を削り出して作製した一対のヨーク206、さらにその両側にバイアス磁界を印加する一対のフェライト焼結磁石207が設けられてなる。
<ミルスケールの熱処理とフェライト焼結磁石の磁気特性>
CaCO3粉末(純度98.8%、不純物としてMgOを含む。)、La(OH)3粉末(純度99.9%)、BaCO3粉末(純度98.1%、不純物としてSrCO3を1.45%含む。)、ミルスケールの粉末及びCo3O4粉末(純度99%)を用いて、Ca1-x-yLaxBayFe2n-zCozO19(x=0.475、y=0.050、z=0.30、n=5.2)の組成になるように配合した。使用したミルスケールの粉末は、表1の成分及び平均粒径1.4μm(SEM観察による。)のミルスケールの粗粉を、大気中で表2の熱処理条件(加熱温度、加熱保持時間)で熱処理後、湿式微粉砕(平均粒径1μm;SEM観察による。)した原料酸化鉄である。熱処理前後のミルスケールの粗粉をX線回折した結果、熱処理前の試料ではα-Fe2O3+FeOのX線回折ピークが観察され、熱処理後の試料ではα-Fe2O3のX線回折ピークのみが認められた。前記配合物100質量部に対し、0.1質量部のH3BO3粉末を添加して湿式混合し、乾燥後、1473 Kで1時間、大気中で仮焼した。
表1の成分を有し、平均粒径を3.1〜30.8μmとした熱処理前のミルスケールの粗粉(表2参照、SEM観察による。)を使用した以外は、実施例1と同様にして異方性フェライト焼結磁石を作製した。室温の磁気特性を測定した結果、高い磁気特性を有するのがわかった(表2参照)。
酸化鉄原料として、実施例4の熱処理前のミルスケールの粗粉(平均粒径12.3μm)を微粉砕して得られたミルスケールの微粉(平均粒径1μm、SEM観察による。)を用いた以外は、実施例1と同様にして異方性フェライト焼結磁石を作製した。室温の磁気特性を測定した結果、表2に示すように、実施例1〜6に比べてBrが低いことがわかった。
実施例1と同じSrCO3粉末、及び工業用酸化鉄粉末(表1の成分を有し、平均粒径が1μm未満のもの。)を用いて、SrO・5.9Fe2O3の基本組成に湿式混合後、1523Kで2時間大気中で仮焼した。得られた仮焼体の粗粉(平均粒径4μm(F.S.S.S))45質量%及び水55質量%をボールミルに投入し、さらにLa(OH)3粉末、Co3O4粉末及び前記工業用酸化鉄粉末を所定量ボールミルに投入した。さらに焼結助剤として、粗粉質量を基準にして0.1質量%のSrCO3粉末、1.0質量%のCaCO3粉末及び0.3質量%のSiO2粉末をボールミルに投入し、湿式微粉砕を行って平均粒径0.9μm(F.S.S.S.)の微粉を分散したスラリーを得た。このスラリーを、796 kA/mの平行磁場中で圧縮成形し、得られた成形体を1493Kで2時間焼成した。得られた異方性フェライト焼結磁石の組成は、(Sr0.15La0.85)O・5.55[(Fe0.986Co0.014)2O3]であった。室温の磁気特性を測定した結果、表2に示すように、実施例1〜7とほぼ同等の高い磁気特性が得られた。
特許文献1の実施例2のサンプルNo.2の作製条件において、実施例4の熱処理前のミルスケールの粗粉(平均粒径12.3μm)を微粉砕して得られた微粉(平均粒径1μm、SEM観察による。)を、α-Fe2O3粉末(工業用)に替えて、用いた以外は、サンプルNo.2と同様にして、比較実験を行った。Ca1-x-yLaxBayFe2n-zCozO19(x=0.500、y=0、z=0.43、n=5.1)の基本組成を有し、0.4質量%のSiO2粉末を添加した混合物を作製し、1473Kで3時間、大気中で仮焼した。得られた仮焼体を粗砕及び粗粉砕して仮焼体の粗粉を得た。水を媒体としたボールミルにより、粗粉に対して0.6質量%のSiO2及び1.0質量%のCaCO3を添加し、湿式微粉砕を行い、平均粉砕0.9μm(F.S.S.S.)の微粉を分散したスラリーを得た(特許文献1のサンプルNo.2の微粉砕平均粒径が不明なので、実施例1の微粉砕粉の平均粒径0.9μmに合わせた。)。以降は実施例1と同様にして異方性フェライト焼結磁石を作製し、室温の磁気特性を測定した。その結果、上記実施例に近い高い磁気特性が得られた(表2参照)。
実施例4の仮焼体(x=0.475、y=0.050、z=0.30、n=5.2)の破面のSEM写真を図3に示す。板状の一次粒子(M型結晶粒)の形態が明瞭であり、M型結晶粒の成長率が高いことがわかる。
<熱処理条件とフェライト焼結磁石の磁気特性>
実施例4の熱処理前のミルスケールの粗粉(平均粒径12.3μm)に対し、大気中において、熱処理条件を変化させた場合の、フェライト焼結磁石の磁気特性に与える影響を調査した。表3の熱処理の加熱条件とした以外は、実施例4と同様にして異方性フェライト焼結磁石を作製した。得られたフェライト焼結磁石の室温の磁気特性を表3に示す。実施例4、8、9及び10より、熱処理温度973〜1273Kにおいて高い磁気特性が得られることがわかる。また、実施例4、11及び12より、熱処理温度1173Kおける加熱保持は0.2時間で効果があり、10時間でほぼ飽和していることがわかる。
<縦磁場の磁場中圧縮成形の加圧力と配向度>
CaCO3粉末(純度98.8%、不純物としてMgOを含む。)、La(OH)3粉末(純度99.9%)、BaCO3粉末(純度98.1%、不純物としてSrCO3を1.45%含む。)、Fe2O3粉末(工業用)及びCo3O4粉末(純度99%)を、Ca1-x-yLaxBayFe2n-zCozO19(x=0.475、y=0.050、z=0.30、n=5.2)の組成になるように配合した。この配合物100質量部に対し、0.1質量部のH3BO3粉末を添加して湿式混合し、乾燥後、1473 Kで1時間、大気中で仮焼した。
特許文献1のサンプルNo.2のトレース実験を行った。実施例13と同じCaCO3粉末、La(OH)3粉末、Fe2O3粉末及びCo3O4粉末を用いて、Ca1-xLaxFe2n-zCozO19(x=0.500、z=0.43、n=5.1)の組成を有する配合物に、0.4質量%のSiO2を添加した混合物を作製し、1473 Kで3時間、大気中で仮焼した。この仮焼体を粗砕及び粗粉砕した後、粗粉に対して0.6質量%のSiO2及び1.0質量%のCaCO3を添加し、水を媒体としてボールミルで湿式微粉砕を行い、平均粒径0.9μmの微粉を分散したスラリーを得た(特許文献1のサンプルNo.2の微粉砕平均粒径が不明なので、実施例1の微粉砕粉の平均粒径0.9μmに合わせた。)。
実施例13の仮焼体(x=0.475、y=0.050、z=0.30、n=5.2)の破面のSEM写真を図5に示す。六角板状の一次粒子(M型結晶粒)が多数存在しており、M型結晶粒の成長率が高いことがわかる。このSEM写真から、c面の最大径は3〜9μm程度であり、c軸方向の厚みは1.3〜4.3μm程度であり、アスペクト比(前記最大径/前記厚み)は1.5〜4.2程度であることがわかる。
<横磁場の磁場中圧縮成形の加圧力と配向度>
実施例13と同じ条件で作製した微粉砕後のスラリーにより、表7に示すように成形圧力を4.9〜78.4 MPaの範囲で変化させて、横磁場の磁場中圧縮成形(印加磁場強度796 kA/m)を行い、VCM磁石用の成形体を得た。これらの成形体の密度を表7に示す。以降は実施例13と同様にして異方性フェライト焼結磁石を作製した。得られたフェライト焼結磁石の磁気特性を、室温(293K)において、B-Hトレーサーにより、測定した結果を表7に示す。
実施例14のフェライト焼結磁石を洗浄後、エポキシ樹脂の吹き付け、乾燥及び加熱硬化処理を行って、平均膜厚20μmのエポキシ樹脂層をコーティングしたVCM用磁石を得た。このVCM用磁石をクリーンルームにおいてVCMに組み込み、当該VCMを所定時間連続駆動したところ、下地からの磁石体粒子の脱落は認められず、汚染を嫌う用途に使用できることがわかった。
<マグネットロール>
実施例13と同様にして作製した微粉砕後のスラリーを加熱して、スラリー中の仮焼体粒子の濃度を85質量%に濃縮した。この濃縮したスラリーと、このスラリー中の仮焼体粒子の総質量に対し0.5質量%相当のポリカルボン酸アンモニウム塩(分散剤)を混練機に投入して十分混練した。得られた混練物をそのまま磁場中押出成形装置に投入し、断面が平板状の長尺成形体を押出成形した。押出成形時の印加磁場強度は796 kA/mとし、前記成形体の厚み方向に異方性を付与した。得られた長尺成形体はマグネットロール用の所定寸法に切断した。切断後の成形体を大気中、1493 Kの温度で2時間焼成して焼結体素材を得た。この素材を研磨加工後、洗浄及び乾燥してマグネットロール用の異方性フェライト焼結磁石を得た。この焼結磁石の、室温(293K)の磁気特性は、Br=462 mT、HcJ=348 kA/m、及び配向度=86.2%であった。このフェライト焼結磁石を、図7(b)のマグネットロール80を構成する長尺磁石体5として組み込んだ。このものは、従来例1のフェライト焼結磁石を使用したマグネットロールに比べて、現像磁極(S1磁極)直上の空隙磁束密度の最大値が約5%高い、高性能マグネットロールであることがわかった。上記の濃縮混練及び分散剤の添加は、押出成形を容易にし、及び成形体(焼結体)の配向度を向上する目的で行う。分散剤の添加量は0.2〜2質量%とすることが好ましい。分散剤の添加量が0.2質量%未満では配向度の向上効果が得られず、2質量%超では逆に磁気特性が低下する。
CaCO3粉末(純度98.8%、不純物としてMgOを含む。)、La(OH)3粉末(純度99.9%)、BaCO3粉末(純度98.1%、不純物としてSrCO3を1.45%含む。)、Fe2O3粉末(工業用)及びCo3O4粉末(純度99%)を、Ca1-x-yLaxBayFe2n-zCozO19(x=0.475、y=0.050、z=0.30、n=5.2)の組成になるように配合した。この配合物100質量部に対し、0.1質量部のH3BO3粉末を添加して湿式混合し、乾燥後、1473 Kで1時間、大気中で仮焼した。
従来例1で作製したスラリーにより、以降は実施例17と同様にして円板状(厚み1mm)の非可逆回路素子用フェライト焼結磁石を作製した。この磁石の室温(293K)におけるBr=430 mT,HcJ=320 kA/mであった。βは0.18 %/Kと大きな値であった。
実施例17の仮焼体(x=0.475、y=0.050、z=0.30、n=5.2)の破面は図5に示すSEM写真と同様、六角板状の一次粒子(M型結晶粒)が多数存在しており、M型結晶粒の成長率が高いものであった。
8・・・溝
11・・・永久磁石部材
13・・・フェライトボンド磁石
15・・・円筒状磁石体
80,90・・・マグネットロール
81・・・軸(シャフト)
82・・・スリーブ
83・・・エアギャップ(磁気空隙)
21・・・上ケース
22・・・下ケース
31・・・フェライト焼結磁石
32・・・磁性体板
41・・・上ガーネット板
42・・・下ガーネット板
50・・・中心導体
51・・・導体板
53,54,55・・・電極部
56・・・切欠部
57,58,59・・・ポート部
570,580,590・・・孔
61・・・基板
62,63,64・・・パターン電極
77,78,79・・・導体棒
110a・・・上ケース
110b・・・下ケース
120a・・・上鉄板
120b・・・下鉄板
130・・・フェライト焼結磁石
135・・・アース板
140・・・中心導体
150a・・・上ガーネット板
150b・・・下ガーネット板
160・・・金属板
161a,161b,161c・・・突起
180・・・非可逆回路素子
201a,201b・・・フェライト板
202a,202b,202c,202d・・・導線
203a,203b・・・銅板
204・・・トリマコンデンサ
205・・・フェライト体
206・・・ヨーク
207・・・フェライト焼結磁石
210・・・サーキュレータ
Claims (19)
- M型フェライト構造を有し、Ca、希土類元素の少なくとも1種であってLaを必須に含むR元素、Ba、Fe及びCoを必須元素とし、下記一般式:
Ca1-x-yRxBayFe2n-zCoz(原子比率)
[(1-x-y)、x、y及びzはそれぞれCa、R元素、Ba及びCoの含有量、nはモル比を表し、
0.3≦1-x-y≦0.65、
0.2≦x≦0.65、
0.001≦y≦0.2、
0.03≦z≦0.65、
4≦n≦7、
1-x-y>y、及び
1-x-y>x
を満たす数値である。]により表わされる組成を有するフェライト焼結磁石を製造する方法であって、原料の混合工程、仮焼工程、粉砕工程、成形工程及び焼成工程を有し、原料の混合工程において配合する酸化鉄原料としてミルスケールの粉末を用いたことを特徴とするフェライト焼結磁石の製造方法。 - 請求項1に記載のフェライト焼結磁石の製造方法において、ミルスケールの粉末粒子は、大気中又は酸素過剰雰囲気中、973〜1273Kにおいて熱処理をしたものであり、酸化鉄(α-Fe2O3又はα-Fe2O3とFe3O4からなる)の含有量が97〜99質量%、Al含有量(Al2O3換算値)が0.2質量%以下、Si含有量(SiO2換算値)が0.03〜0.25質量%、Ca含有量(CaO換算値)が0.03〜0.25質量%及びCr含有量(Cr2O3換算値)が0.05質量%以下であることを特徴とするフェライト焼結磁石の製造方法。
- M型フェライト構造を有し、Ca、希土類元素の少なくとも1種であってLaを必須に含むR元素、Ba、Fe及びCoを必須元素とし、下記一般式:
Ca1-x-yRxBayFe2n-zCoz(原子比率)
[(1-x-y)、x、y及びzはそれぞれCa、R元素、Ba及びCoの含有量、nはモル比を表し、
0.3≦1-x-y≦0.65、
0.2≦x≦0.65、
0.001≦y≦0.2、
0.03≦z≦0.65、
4≦n≦7、
1-x-y>y、及び
1-x-y>x
を満たす数値である。]により表わされる組成を有するフェライト焼結磁石を製造する方法であって、原料の混合工程、仮焼工程、粉砕工程、縦磁場の磁場中圧縮成形工程及び焼成工程を有し、縦磁場の磁場中圧縮成形の圧力を4.9〜39.2 MPaで行うことを特徴とするフェライト焼結磁石の製造方法。 - M型フェライト構造を有し、Ca、希土類元素の少なくとも1種であってLaを必須に含むR元素、Ba、Fe及びCoを必須元素とし、下記一般式:
Ca1-x-yRxBayFe2n-zCoz(原子比率)
[(1-x-y)、x、y及びzはそれぞれCa、R元素、Ba及びCoの含有量、nはモル比を表し、
0.3≦1-x-y≦0.65、
0.2≦x≦0.65、
0.001≦y≦0.2、
0.03≦z≦0.65、
4≦n≦7、
1-x-y>y、及び
1-x-y>x
を満たす数値である。]により表わされる組成を有するフェライト焼結磁石を製造する方法であって、原料の混合工程、仮焼工程、粉砕工程、横磁場の磁場中圧縮成形工程及び焼成工程を有し、横磁場の磁場中圧縮成形の圧力を4.9〜49 MPaで行うことを特徴とするフェライト焼結磁石の製造方法。 - 請求項1〜4のいずれかに記載のフェライト焼結磁石の製造方法において、前記フェライト焼結磁石が、下記一般式:
Ca1-x-yRxBayFe2n-zCozOα(原子比率)
[(1-x-y)、x、y及びzはそれぞれCa、R元素、Ba及びCoの含有量、nはモル比、αはOの含有量を表し、
0.3≦1-x-y≦0.65、
0.2≦x≦0.65、
0.001≦y≦0.2、
0.03≦z≦0.65、
4≦n≦7、
1-x-y>y、及び
1-x-y>x
を満たす数値である。ただし、x=zでかつn=6のときの化学量論組成比を示した場合はα=19である。]により表わされる組成を有することを特徴とするフェライト焼結磁石の製造方法。 - M型フェライト構造を有し、Ca、希土類元素の少なくとも1種であってLaを必須に含むR元素、Ba、Fe及びCoを必須元素とし、下記一般式:
Ca1-x-yRxBayFe2n-zCoz(原子比率)
[(1-x-y)、x、y及びzはそれぞれCa、R元素、Ba及びCoの含有量、nはモル比を表し、
0.3≦1-x-y≦0.65、
0.2≦x≦0.65、
0.001≦y≦0.2、
0.03≦z≦0.65、
4≦n≦7、
1-x-y>y、及び
1-x-y>x
を満たす数値である。]により表わされる組成を有するフェライト焼結磁石であって、
異方性を有し、異方性付与方向の残留磁束密度(Br//)及び異方性付与方向に垂直な方向の残留磁束密度(Br⊥)により、[(Br//)/(Br//+Br⊥)]×100%で定義される配向度が85%以上であることを特徴とするフェライト焼結磁石。 - 請求項6に記載のフェライト焼結磁石において、異方性付与方向に沿うM型結晶粒の平均結晶粒径が0.9μm以上であり、293Kにおける残留磁束密度(Br)が460 mT以上及び固有保磁力(HcJ)が278 kA/m以上であり、縦磁場の磁場中圧縮成形体を焼成したものであることを特徴とするフェライト焼結磁石。
- 請求項6に記載のフェライト焼結磁石において、異方性付与方向に沿うM型結晶粒の平均結晶粒径が0.9μm以上であり、293Kにおける残留磁束密度(Br)が470 mT以上及び固有保磁力(HcJ)が278 kA/m以上であり、横磁場の磁場中圧縮成形体を焼成したものであることを特徴とするフェライト焼結磁石。
- 請求項6〜8のいずれかに記載のフェライト焼結磁石において、表面に被覆層を有することを特徴とするフェライト焼結磁石。
- 請求項6〜9のいずれかに記載のフェライト焼結磁石において、下記一般式:
Ca1-x-yRxBayFe2n-zCozOα(原子比率)
[(1-x-y)、x、y及びzはそれぞれCa、R元素、Ba及びCoの含有量、nはモル比、αはOの含有量を表し、
0.3≦1-x-y≦0.65、
0.2≦x≦0.65、
0.001≦y≦0.2、
0.03≦z≦0.65、
4≦n≦7、
1-x-y>y、及び
1-x-y>x
を満たす数値である。ただし、x=zでかつn=6のときの化学量論組成比を示した場合はα=19である。]により表わされる組成を有することを特徴とするフェライト焼結磁石。 - M型フェライト構造を有し、Ca、希土類元素の少なくとも1種であってLaを必須に含むR元素、Ba、Fe及びCoを必須元素とし、下記一般式:
Ca1-x-yRxBayFe2n-zCoz(原子比率)
[(1-x-y)、x、y及びzはそれぞれCa、R元素、Ba及びCoの含有量、nはモル比を表し、
0.3≦1-x-y≦0.65、
0.2≦x≦0.65、
0.001≦y≦0.2、
0.03≦z≦0.65、
4≦n≦7、
1-x-y>y、及び
1-x-y>x
を満たす数値である。]により表わされる組成を有するフェライト焼結磁石を、少なくとも1つの磁極部に用いたマグネットロールであって、
前記フェライト焼結磁石は異方性を有し、異方性付与方向の残留磁束密度(Br//)及び異方性付与方向に垂直な方向の残留磁束密度(Br⊥)により、[(Br//)/(Br//+Br⊥)]×100%で定義される配向度が85%以上であることを特徴とするマグネットロール。 - 請求項11に記載のマグネットロールにおいて、前記フェライト焼結磁石の異方性付与方向に沿うM型結晶粒の平均結晶粒径が0.9μm以上であり、293Kにおける残留磁束密度(Br)が460 mT以上及び固有保磁力(HcJ)が278 kA/m以上であり、押出成形体を焼成したものであることを特徴とするフェライト焼結磁石。
- 請求項11又は12に記載のマグネットロールにおいて、前記フェライト焼結磁石が、下記一般式:
Ca1-x-yRxBayFe2n-zCozOα(原子比率)
[(1-x-y)、x、y及びzはそれぞれCa、R元素、Ba及びCoの含有量、nはモル比、αはOの含有量を表し、
0.3≦1-x-y≦0.65、
0.2≦x≦0.65、
0.001≦y≦0.2、
0.03≦z≦0.65、
4≦n≦7、
1-x-y>y、及び
1-x-y>x
を満たす数値である。ただし、x=zでかつn=6のときの化学量論組成比を示した場合はα=19である。]により表わされる組成を有することを特徴とするマグネットロール。 - M型フェライト構造を有し、Ca、希土類元素の少なくとも1種であってLaを必須に含むR元素、Ba、Fe及びCoを必須元素とし、下記一般式:
Ca1-x-yRxBayFe2n-zCoz(原子比率)
[(1-x-y)、x、y及びzはそれぞれCa、R元素、Ba及びCoの含有量、nはモル比を表し、
0.3≦1-x-y≦0.65、
0.2≦x≦0.65、
0.001≦y≦0.2、
0.03≦z≦0.65、
4≦n≦7、
1-x-y>y、及び
1-x-y>x
を満たす数値である。]により表わされる組成を有するフェライト焼結磁石を用いたことを特徴とする非可逆回路素子。 - 請求項14に記載の非可逆回路素子において、少なくともガーネット板と、前記ガーネット板に高周波磁界を印加する中心導体と、前記中心導体に直流磁界を印加する前記フェライト焼結磁石とを有し、前記中心導体が導体板及び基板からなり、前記導体板が少なくとも3つのポート部を有し、前記ポート部の少なくとも2つに導体棒を接続したことを特徴とする非可逆回路素子。
- 請求項14に記載の非可逆回路素子において、少なくともガーネット板と、前記ガーネット板に高周波磁界を印加する中心導体と、前記中心導体に直流磁界を印加する前記フェライト焼結磁石とを有し、少なくとも3個の突起を有する金属板で前記ガーネット板の外周を係止したことを特徴とする非可逆回路素子。
- 請求項14に記載の非可逆回路素子において、フェライトからなる2枚の円板と、前記2枚の円板の間に120°回転対称に挿入された複数の導線からなる3組の信号電極と、前記2枚の円板を挾む2枚の接地電極と、前記2枚の接地電極を挾む2枚のヨークと、前記2枚のヨークを挾む2枚の前記フェライト焼結磁石を備えたことを特徴とする非可逆回路素子。
- 請求項14〜17のいずれかに記載の非可逆回路素子において、前記フェライト焼結磁石は異方性を有し、異方性付与方向に沿うM型結晶粒の平均結晶粒径が0.9μm以上であることを特徴とする非可逆回路素子。
- 請求項14〜18のいずれかに記載の非可逆回路素子において、前記フェライト焼結磁石が、下記一般式:
Ca1-x-yRxBayFe2n-zCozOα(原子比率)
[(1-x-y)、x、y及びzはそれぞれCa、R元素、Ba及びCoの含有量、nはモル比、αはOの含有量を表し、
0.3≦1-x-y≦0.65、
0.2≦x≦0.65、
0.001≦y≦0.2、
0.03≦z≦0.65、
4≦n≦7、
1-x-y>y、及び
1-x-y>x
を満たす数値である。ただし、x=zでかつn=6のときの化学量論組成比を示した場合はα=19である。]により表わされる組成を有することを特徴とする非可逆回路素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008084461A JP5358998B2 (ja) | 2007-03-28 | 2008-03-27 | フェライト焼結磁石の製造方法 |
Applications Claiming Priority (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007084871 | 2007-03-28 | ||
JP2007084871 | 2007-03-28 | ||
JP2007135971 | 2007-05-22 | ||
JP2007135971 | 2007-05-22 | ||
JP2007138385 | 2007-05-24 | ||
JP2007138385 | 2007-05-24 | ||
JP2008084461A JP5358998B2 (ja) | 2007-03-28 | 2008-03-27 | フェライト焼結磁石の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009001476A true JP2009001476A (ja) | 2009-01-08 |
JP5358998B2 JP5358998B2 (ja) | 2013-12-04 |
Family
ID=40318296
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008084461A Active JP5358998B2 (ja) | 2007-03-28 | 2008-03-27 | フェライト焼結磁石の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5358998B2 (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011001831A1 (ja) * | 2009-06-30 | 2011-01-06 | 日立金属株式会社 | フェライト焼結磁石の製造方法及びフェライト焼結磁石 |
JP2012070316A (ja) * | 2010-09-27 | 2012-04-05 | Murata Mfg Co Ltd | 複合電子モジュール、この複合電子モジュールの製造方法 |
CN107285757A (zh) * | 2016-03-30 | 2017-10-24 | 比亚迪股份有限公司 | 一种吸波材料及其制备方法 |
CN110289160A (zh) * | 2019-07-07 | 2019-09-27 | 马鞍山正复安电子科技有限公司 | 一种新型马达定子smc软磁粉芯生产设备 |
CN111302783A (zh) * | 2020-04-07 | 2020-06-19 | 南京溧水金洪磁性元件有限公司 | 一种用于低噪音永磁电机的永磁铁氧体生产方法及其使用方法 |
CN111453976A (zh) * | 2020-04-07 | 2020-07-28 | 南京溧水金洪磁性元件有限公司 | 一种永磁铁氧体球磨混料制备工艺及其使用方法 |
JP2020161656A (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | Tdk株式会社 | フェライト焼結磁石、フェライト粒子、ボンド磁石、及び、回転電気機械 |
CN113436823A (zh) * | 2020-03-23 | 2021-09-24 | Tdk株式会社 | 铁氧体烧结磁铁 |
CN113436822A (zh) * | 2020-03-23 | 2021-09-24 | Tdk株式会社 | 铁氧体烧结磁铁 |
CN114156621A (zh) * | 2022-02-07 | 2022-03-08 | 西南应用磁学研究所(中国电子科技集团公司第九研究所) | 基于mems技术的通讯用集总参数环行器及其制作方法 |
CN116655365A (zh) * | 2023-05-06 | 2023-08-29 | 江西理工大学 | 六角稀土铁氧化物高熵单相多铁性材料及其制备和应用 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03242908A (ja) * | 1990-02-21 | 1991-10-29 | Sumitomo Special Metals Co Ltd | フェライト磁石用原料の製造方法 |
JPH0689827A (ja) * | 1992-09-08 | 1994-03-29 | Fuji Elelctrochem Co Ltd | 乾式磁場成形法によるフェライト磁石の製造方法 |
JP2004356745A (ja) * | 2003-05-27 | 2004-12-16 | Hitachi Metals Ltd | 非可逆回路素子 |
WO2005027153A1 (ja) * | 2003-09-12 | 2005-03-24 | Neomax Co., Ltd. | フェライト焼結磁石 |
JP2005294330A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Tdk Corp | フェライト磁石の製造方法 |
JP2006104050A (ja) * | 2004-09-10 | 2006-04-20 | Neomax Co Ltd | 酸化物磁性材料および焼結磁石 |
WO2007060757A1 (ja) * | 2005-11-25 | 2007-05-31 | Hitachi Metals, Ltd. | 酸化物磁性材料及びその製造方法、並びにフェライト焼結磁石及びその製造方法 |
WO2007105398A1 (ja) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Hitachi Metals, Ltd. | 回転機、ボンド磁石、マグネットロール、及びフェライト焼結磁石の製造方法 |
-
2008
- 2008-03-27 JP JP2008084461A patent/JP5358998B2/ja active Active
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03242908A (ja) * | 1990-02-21 | 1991-10-29 | Sumitomo Special Metals Co Ltd | フェライト磁石用原料の製造方法 |
JPH0689827A (ja) * | 1992-09-08 | 1994-03-29 | Fuji Elelctrochem Co Ltd | 乾式磁場成形法によるフェライト磁石の製造方法 |
JP2004356745A (ja) * | 2003-05-27 | 2004-12-16 | Hitachi Metals Ltd | 非可逆回路素子 |
WO2005027153A1 (ja) * | 2003-09-12 | 2005-03-24 | Neomax Co., Ltd. | フェライト焼結磁石 |
JP2005294330A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Tdk Corp | フェライト磁石の製造方法 |
JP2006104050A (ja) * | 2004-09-10 | 2006-04-20 | Neomax Co Ltd | 酸化物磁性材料および焼結磁石 |
WO2007060757A1 (ja) * | 2005-11-25 | 2007-05-31 | Hitachi Metals, Ltd. | 酸化物磁性材料及びその製造方法、並びにフェライト焼結磁石及びその製造方法 |
JP4078566B2 (ja) * | 2005-11-25 | 2008-04-23 | 日立金属株式会社 | 酸化物磁性材料及びその製造方法、並びにフェライト焼結磁石及びその製造方法 |
WO2007105398A1 (ja) * | 2006-03-10 | 2007-09-20 | Hitachi Metals, Ltd. | 回転機、ボンド磁石、マグネットロール、及びフェライト焼結磁石の製造方法 |
JP4952957B2 (ja) * | 2006-03-10 | 2012-06-13 | 日立金属株式会社 | 回転機、ボンド磁石、マグネットロール、及びフェライト焼結磁石の製造方法 |
Cited By (32)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9773593B2 (en) | 2009-06-30 | 2017-09-26 | Hitachi Metals, Ltd. | Method for producing sintered ferrite magnet, and sintered ferrite magnet |
EP2450922A1 (en) * | 2009-06-30 | 2012-05-09 | Hitachi Metals, Ltd. | Ferrite sintered magnet producing method and ferrite sintered magnet |
WO2011001831A1 (ja) * | 2009-06-30 | 2011-01-06 | 日立金属株式会社 | フェライト焼結磁石の製造方法及びフェライト焼結磁石 |
KR20120047245A (ko) * | 2009-06-30 | 2012-05-11 | 히타치 긴조쿠 가부시키가이샤 | 페라이트 소결 자석의 제조 방법 및 페라이트 소결 자석 |
CN102473514A (zh) * | 2009-06-30 | 2012-05-23 | 日立金属株式会社 | 烧结铁氧体磁铁的制造方法以及烧结铁氧体磁铁 |
KR101649242B1 (ko) | 2009-06-30 | 2016-08-18 | 히타치 긴조쿠 가부시키가이샤 | 페라이트 소결 자석의 제조 방법 및 페라이트 소결 자석 |
JPWO2011001831A1 (ja) * | 2009-06-30 | 2012-12-13 | 日立金属株式会社 | フェライト焼結磁石の製造方法及びフェライト焼結磁石 |
EP2450922A4 (en) * | 2009-06-30 | 2013-11-27 | Hitachi Metals Ltd | PROCESS FOR PRODUCING FERRITE SINTERED MAGNET AND FERRITE SINTERED MAGNET |
JP5873333B2 (ja) * | 2009-06-30 | 2016-03-01 | 日立金属株式会社 | フェライト焼結磁石の製造方法及びフェライト焼結磁石 |
US9162928B2 (en) | 2009-06-30 | 2015-10-20 | Hitachi Metals, Ltd. | Method for producing sintered ferrite magnet, and sintered ferrite magnet |
JP2012070316A (ja) * | 2010-09-27 | 2012-04-05 | Murata Mfg Co Ltd | 複合電子モジュール、この複合電子モジュールの製造方法 |
CN102569963B (zh) * | 2010-09-27 | 2015-02-18 | 株式会社村田制作所 | 复合电子模块及该复合电子模块的制造方法 |
CN102569963A (zh) * | 2010-09-27 | 2012-07-11 | 株式会社村田制作所 | 复合电子模块及该复合电子模块的制造方法 |
CN107285757A (zh) * | 2016-03-30 | 2017-10-24 | 比亚迪股份有限公司 | 一种吸波材料及其制备方法 |
JP2020161656A (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | Tdk株式会社 | フェライト焼結磁石、フェライト粒子、ボンド磁石、及び、回転電気機械 |
US11688535B2 (en) | 2019-03-27 | 2023-06-27 | Tdk Corporation | Ferrite sintered magnet, ferrite particle, bonded magnet and rotating electric machine |
CN111755192A (zh) * | 2019-03-27 | 2020-10-09 | Tdk株式会社 | 铁氧体烧结磁铁、铁氧体颗粒、粘结磁铁和旋转电机 |
JP7251254B2 (ja) | 2019-03-27 | 2023-04-04 | Tdk株式会社 | フェライト焼結磁石、フェライト粒子、ボンド磁石、及び、回転電気機械 |
CN110289160A (zh) * | 2019-07-07 | 2019-09-27 | 马鞍山正复安电子科技有限公司 | 一种新型马达定子smc软磁粉芯生产设备 |
CN110289160B (zh) * | 2019-07-07 | 2021-02-09 | 南通众兴磁业有限公司 | 一种马达定子smc软磁粉芯生产设备 |
CN113436823A (zh) * | 2020-03-23 | 2021-09-24 | Tdk株式会社 | 铁氧体烧结磁铁 |
CN113436822A (zh) * | 2020-03-23 | 2021-09-24 | Tdk株式会社 | 铁氧体烧结磁铁 |
JP2021150619A (ja) * | 2020-03-23 | 2021-09-27 | Tdk株式会社 | フェライト焼結磁石 |
JP2021150620A (ja) * | 2020-03-23 | 2021-09-27 | Tdk株式会社 | フェライト焼結磁石 |
JP7367581B2 (ja) | 2020-03-23 | 2023-10-24 | Tdk株式会社 | フェライト焼結磁石 |
JP7367582B2 (ja) | 2020-03-23 | 2023-10-24 | Tdk株式会社 | フェライト焼結磁石 |
CN111453976A (zh) * | 2020-04-07 | 2020-07-28 | 南京溧水金洪磁性元件有限公司 | 一种永磁铁氧体球磨混料制备工艺及其使用方法 |
CN111302783A (zh) * | 2020-04-07 | 2020-06-19 | 南京溧水金洪磁性元件有限公司 | 一种用于低噪音永磁电机的永磁铁氧体生产方法及其使用方法 |
CN114156621B (zh) * | 2022-02-07 | 2022-04-19 | 西南应用磁学研究所(中国电子科技集团公司第九研究所) | 基于mems技术的通讯用集总参数环行器及其制作方法 |
CN114156621A (zh) * | 2022-02-07 | 2022-03-08 | 西南应用磁学研究所(中国电子科技集团公司第九研究所) | 基于mems技术的通讯用集总参数环行器及其制作方法 |
CN116655365A (zh) * | 2023-05-06 | 2023-08-29 | 江西理工大学 | 六角稀土铁氧化物高熵单相多铁性材料及其制备和应用 |
CN116655365B (zh) * | 2023-05-06 | 2024-03-15 | 江西理工大学 | 六角稀土铁氧化物高熵单相多铁性材料及其制备和应用 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5358998B2 (ja) | 2013-12-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2009001476A (ja) | フェライト焼結磁石及びその製造方法、並びにそれを用いたマグネットロール及び非可逆回路素子 | |
JP6574507B2 (ja) | 希土類低減ガーネット系および関連のマイクロ波適用例 | |
TWI460320B (zh) | 對組合物中稀土金屬之有效取代作用及供電子應用之材料 | |
CN101304960B (zh) | 多晶陶瓷磁性材料、微波磁性部件、和使用其的不可逆电路元件 | |
EP1211700A2 (en) | Magnetic core including magnet for magnetic bias and inductor component using the same | |
JP2009188420A (ja) | フェライト焼結磁石の製造方法 | |
WO2007105398A1 (ja) | 回転機、ボンド磁石、マグネットロール、及びフェライト焼結磁石の製造方法 | |
US20090321677A1 (en) | Low microwave loss ferrite material and manufacturing process | |
JP2011073937A (ja) | 多結晶磁性セラミック、マイクロ波磁性体及びこれを用いた非可逆回路素子 | |
JP5365967B2 (ja) | 多結晶セラミック磁性体材料、マイクロ波磁性体、及びこれを用いた非可逆回路素子 | |
JP5488954B2 (ja) | 多結晶セラミック磁性体材料、マイクロ波磁性体、及びこれを用いた非可逆回路素子 | |
US7286025B2 (en) | Circulator element | |
JP3266187B2 (ja) | 回転機 | |
JP2007258880A (ja) | 非可逆回路素子 | |
JP4803415B2 (ja) | 非可逆回路素子用フェライト磁器組成物、非可逆回路素子、及び無線装置 | |
JP2004075503A (ja) | 高周波用磁性体磁器および高周波回路部品 | |
Huo et al. | Microstructure, magnetic, and power loss characteristics of low‐sintered NiCuZn ferrites with La2O3‐Bi2O3 additives | |
JP2002141212A (ja) | 回転機 | |
WO2022030601A1 (ja) | 軟磁性組成物、焼結体、複合体、ペースト、コイル部品およびアンテナ | |
JP3627329B2 (ja) | 多結晶セラミックス磁性体材料の製造方法および高周波非可逆回路素子 | |
EP1269488B1 (en) | High-frequency magnetic ceramic and high-frequency circuit component | |
JP2004224826A (ja) | 接着剤樹脂組成物およびチップ型コイル部品 | |
JP3944860B2 (ja) | フェライト磁石粉末 | |
JP2001076923A (ja) | 低損失酸化物磁性材料 | |
JPH11214212A (ja) | 非可逆回路素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110210 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130314 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130423 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130611 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130806 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130819 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5358998 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |