JP2008519603A - A群連鎖球菌属を検出するための組成物及び方法 - Google Patents

A群連鎖球菌属を検出するための組成物及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】A群連鎖球菌属(Group A streptococci)を検出するための組成物、方法及びキット。
【解決手段】特に、きわめて低いレベルのA群連鎖球菌属核酸を検出するための増幅プライマー及びハイブリダイゼーションプローブとして有用なオリゴヌクレオチドを記載する。
【選択図】図1

Description

関連出願
本出願は、2004年11月9日に出願された米国仮特許出願No.60/626,438に基づく優先権を主張する。この先行出願の開示内容全体を本明細書に援用する。
発明の分野
本発明は、バイオテクノロジーの分野に関する。より具体的には、本発明はA群連鎖球菌属(Group A streptococci(GAS))を検出するための診断アッセイに関する。
化膿連鎖球菌(Streptococcus pyogenes)は、より一般的にはA群β−溶血連鎖球菌属として知られ、急性咽頭炎、副鼻腔炎、リンパ腺炎、膿皮症、心内膜炎、髄膜炎、敗血症、扁桃炎、膿痂疹(とびひ)及び上気道感染症を含む、ヒトの多くの感染症の病原体である。化膿連鎖球菌感染症は、治療せずに放置すると、腎炎、リウマチ熱及び猩紅熱等の重篤な合併症が起きる場合があり、特に深刻である。全般的にA群β−溶血連鎖球菌属はペニシリンGに対して感受性である。本事実により、患者がペニシリンに対してアレルギー性でなければ、この生物は抗微生物薬感受性検査が必要ない。
全ての連鎖球菌感染症のうち90%以上が化膿連鎖球菌に起因する。鼻咽頭、皮膚、膣又は直腸に定着した無症候性保菌者が、近密な対人接触によりこの生物を伝播すると考えられる。汚染した食物も、ヒトにおける伝播及び感染の原因となりうる。
化膿連鎖球菌の仮同定は、伝統的に生理的及び生化学的特性に基づいていた。これには、コロニー形態、ヒツジ血液寒天上でのβ−溶血活性、グラム菌株、バシトラシンに対する感受性、及びL−ピロリドニル−β−ナフチルアミド(PYR)加水分解能があげられる。ラテックス凝集等の市販の抗体検査は、連鎖球菌A群抗原を標的とした。場合によっては、これらの検査はA群抗原を含む扁桃連鎖球菌(Streptococcus anginosus)のいくつかの菌株と陽性反応する場合があることが示された。さらに、当該検査の結果は疑わしいため、反復検査しなければならない場合もあった。血清学的分類法は化膿連鎖球菌の最終同定に選択される方法であった。ランスフィールドの血清学的分類は、細胞壁から抽出した属特異的炭水化物抗原及び属特異的抗血清から決定される。この方法は時間と経費がかさむ可能性があり、大部分の検査室は、伝統的な生理的及び生化学的方法に依存している。
より最近になって、咽頭スワブからA群連鎖球菌性咽頭炎を診断する際にDNAプローブアッセイが役立つようになった。DNAプローブアッセイは、A群連鎖球菌のDNA及びRNAを定性検出するために核酸ハイブリダイゼーションを用いる。本検査は、咽頭スワブから化膿連鎖球菌を最終同定するための非主観的で精確かつ迅速な同定法を提供する。同定は、化膿連鎖球菌に特有の特異的リボソームRNA配列の検出に基づく。本検査では、咽頭スワブから試料調製後60分以内に化膿連鎖球菌が同定される。
本発明は、A群連鎖球菌検出の感度、精度及び特異性を高めることにより;定性的及び定量的測定能を提供することにより;かつ増幅と検出のリアルタイムでの組み合わせによってコピーレベルの低い標的の検出速度を高めることにより、DNAプローブアッセイを改良する。
発明の概要
本発明の第1の観点は、化膿連鎖球菌核酸を検出するためのハイブリダイゼーションアッセイプローブに関する。このハイブリダイゼーションアッセイプローブは、標的相補的塩基配列、及び場合により、検出すべき核酸に対して相補的でない1以上の塩基配列を含む、プローブ配列を含む。標的相補的塩基配列は、配列番号3の配列に含まれる13〜22個の連続塩基又はその相補配列を含み、RNA及びDNAの同等物並びにヌクレオチド類似体が存在してもよい。一般に、ハイブリダイゼーションアッセイプローブは最高30塩基の長さであってもよい。好ましい態様において、プローブ配列は検出すべき核酸に対して相補的でない1以上の任意塩基配列を含む。より好ましくは、ハイブリダイゼーションアッセイプローブは検出可能な標識を含む。例えば、プローブは発蛍光団部分及び消光体部分を含むことができる。そのような場合、ハイブリダイゼーションアッセイプローブは分子ビーコン(molecular beacon)でもよい。分子ビーコンの例としては、配列番号23、配列番号24及び配列番号25からなる群から選択される標的相補的塩基配列があげられる。他の好ましい態様では、プローブ配列は、検出すべき核酸に対して相補的でない1以上の任意塩基配列を含まない。より好ましくは、このハイブリダイゼーションアッセイプローブは検出可能な標識を含む。検出可能な標識は、化学発光性標識及び蛍光標識でもよい。プローブの例としては、配列番号19、配列番号20及び配列番号21からなる群から選択される標的相補的塩基配列があげられる。
本発明の他の観点は、生物試料中に存在する可能性のある化膿連鎖球菌核酸配列を増幅するためのキットに関する。本キットは第1プライマーを含むが、これには3’末端標的相補的配列、及び場合により、増幅すべき標的核酸に対して相補的でない第1プライマー上流配列がある。第1プライマーの3’末端標的相補的配列は、配列番号2の配列に含まれる20個の連続塩基を含み、RNA及びDNAの同等物並びにヌクレオチド類似体が存在してもよい。キットは第2プライマーも含むが、これには3’末端標的相補的配列、及び場合により、増幅すべき標的核酸に対して相補的でない第2プライマー上流配列がある。第2プライマーの3’末端標的相補的配列は、配列番号1の配列に含まれる26個の連続塩基を含み、RNA及びDNAの同等物並びにヌクレオチド類似体が存在してもよい。キットの好ましい態様では、第1プライマー及び第2プライマーの長さは各々最高60塩基である。他の好ましい態様では、第1プライマーの3’末端標的相補的配列及び第2プライマーの3’末端標的相補的配列の長さは各々最高33塩基である。この場合、第2プライマーの3’末端標的相補的配列の長さは最高28塩基であることがより好ましい。よりさらに好ましくは、第1プライマーは、T7 RNAポリメラーゼに対するプロモーター配列等の第1プライマー上流配列を含む。キットの他の好ましい態様では、第1プライマーの3’末端標的相補的配列の長さが最高33塩基であり、第2プライマーの3’末端標的相補的配列の長さが最高28塩基である場合、第1プライマーの3’末端標的相補的配列は配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12及び配列番号13からなる群から選択され、第2プライマーの3’末端標的相補的配列は配列番号4、配列番号5、配列番号6及び配列番号7からなる群から選択される。
定義
本発明の目的に関して以下の用語の意味は、そうではないことを本明細書に明記しない限り下記のとおりである。
本明細書中「生物試料」は、ヒト、動物又は環境試料から得られるいずれかの組織又はポリヌクレオチド含有材料である。本発明の生物試料としては、末梢血、血漿、血清若しくは他の体液、骨髄若しくは他の臓器、生検組織、又は生物由来の他の材料があげられる。生物試料を、組織又は細胞構造を破壊するために処理し、これにより細胞内成分を溶液中へ放出させることができるが、本溶液としては、酵素、緩衝液、塩類、界面活性剤等があげられる。
本明細書中「ポリヌクレオチド」は、RNA又はDNA及びその配列中に存在する可能性があり、かつそのポリヌクレオチドと相補配列をもつ第2分子とのハイブリダイゼーションを妨げない、合成ヌクレオチド類似体又は他の分子を意味する。
本明細書中「検出可能な標識」は、検出できるか又は検出可能な応答をもたらすことができる化学物質種である。本発明の検出可能な標識をポリヌクレオチドプローブに直接又は間接的に連結させることができ、これには放射性同位体、酵素、ハプテン、色素又は検出可能な色を付与する粒子(例えばラテックスビーズ又は金属粒子)等の発色団、発光性化合物(例えば生物発光性、リン光性又は化学発光性部分)及び蛍光性化合物があげられる。
「均一検出可能な標識」は、標的配列にハイブリダイズしたプローブ上にその標識があるかを決定することにより均一系で検出できる標識を表わす。すなわち、均一に検出できるな標識は、ハイブリダイズした標識をハイブリダイズしていない標識又は標識プローブから物理的に分離せずに検出できる。GAS核酸検出のために標識プローブを用いる場合、均一に検出できる標識が好ましい。均一系標識の例は、Arnoldら、米国特許第5,283,174号;Woodheadら、米国特許第5,656,207号及びNelsonら、米国特許第5,658,737号に詳述されている。均一系アッセイ法に使用できる好ましい標識としては、化学発光性化合物があげられる(例えばWoodheadら、米国特許第5,656,207号;Nelsonら、米国特許第5,658,737号;及びArnoldら、米国特許第5,639,604号を参照)。好ましい化学発光性標識としては、標準AE又はその誘導体(例えばナフチル−AE、オルト−AE、1−又は3−メチル−AE、2,7−ジメチル−AE、4,5−ジメチル−AE、オルト−ジブロモ−AE、オルト−ジメチル−AE、メタ−ジメチル−AE、オルト−メトキシ−AE、オルト−メトキシ(シンナミル)−AE、オルト−メチル−AE、オルト−フルオロ−AE、1−又は3−メチル−オルト−フルオロ−AE、1−又は3−メチル−メタ−ジフルオロ−AE、及び2−メチル−AE)等のアクリジニウムエステル(AE)化合物があげられる。
「均一系アッセイ」は、特異的プローブのハイブリダイゼーションの程度を決定する前に、ハイブリダイズしたプローブをハイブリダイズしていないプローブから物理的に分離する必要がない検出法を表わす。例えば、本明細書に記載する均一系アッセイ法の例では、適切な標的にハイブリダイズした場合に蛍光信号を発する分子ビーコンその他の自己報告プローブ、ハイブリッド2本鎖中に存在しなければ化学的手段で選択的に破壊できる化学発光性アクリジニウムエステル系標識、及び当業者に慣用される他の均一に検出できる標識を使用できる。
本明細書中「増幅」は、標的核酸配列、その相補配列又はフラグメントの多数のコピーを得るためのインビトロ手順を表わす。
「標的核酸」又は「標的」は、標的核酸配列を含む核酸を意味する。一般に、増幅すべき標的核酸配列は、向かいあって配置された2つのプライマーの間に位置し、各プライマーに対して完全に相補的な標的核酸部分を含むことになる。
「標的核酸配列」又は「標的配列」又は「標的領域」は、特異的なデオキシリボヌクレオチド又はリボヌクレオチド配列であって、一本鎖核酸分子のヌクレオチド配列及びそれに対して相補的なデオキシリボヌクレオチド若しくはリボヌクレオチド配列の全部又は一部を含む配列を意味する。
「転写関連増幅(transcription associated amplification)」は、RNAポリメラーゼを用いて核酸鋳型から多数のRNA転写体を調製するいかなるタイプの核酸増幅をも意味する。「転写介在増幅(Transcription Mediated Amplification)」(TMA)という転写関連増幅法の例は、一般にRNAポリメラーゼ、DNAポリメラーゼ、デオキシリボヌクレオシド三リン酸、リボヌクレオシド三リン酸及びプロモーター−鋳型相補的オリゴヌクレオチドを用い、場合によって、1以上の類似オリゴヌクレオチドを含んでもよい。下記に詳細に開示されるように、TMAの変法が当技術分野で周知である:Burgら、米国特許第5,437,990号;Kacianら、米国特許第5,399,491号及び第5,554,516号;Kacianら、WO93/22461号;Gingerasら、WO88/01302号;Gingerasら、WO88/10315号;Malekら、米国特許第5,130,238号;Urdeaら、米国特許第4,868,105号及び第5,124,246号;McDonoughら、WO94/03472号;並びにRyderら、WO95/03430号。本明細書に開示する核酸増幅法を実施するには、Kacianらの方法が好ましい。
本明細書中「オリゴヌクレオチド」又は「オリゴマー」は、少なくとも2個、一般に約5〜約100個の化学物質サブユニットの高分子鎖であり、各サブユニットはヌクレオチド塩基部分、糖部分、及びサブユニットを直線的な空間配置に結合する連結部分を含む。一般的なヌクレオチド塩基部分は、グアニン(G)、アデニン(A)、シトシン(C)、チミン(T)及びウラシル(U)であるが、水素結合できる他の稀な又は修飾されたヌクレオチド塩基が当業者に周知である。オリゴヌクレオチドは、場合により、糖部分、塩基部分、及び主鎖構成要素のいずれかの類似体を含んでもよい。本発明の好ましいオリゴヌクレオチドのサイズは、約10〜約100残基の範囲である。オリゴヌクレオチドは天然源から精製することができるが、好ましくは多様な周知の酵素法又は化学的方法を用いて合成される。
本明細書中「プローブ」は、ハイブリダイゼーションを促進して検出可能なハイブリッドを形成する条件下で、核酸中、好ましくは増幅した核酸中の、標的配列に特異的にハイブリダイズするオリゴヌクレオチドである。プローブは場合により検出可能な部分を含んでもよく、これはプローブの末端(1以上)に結合してもよく、内部にあってもよい。標的ポリヌクレオチドと結合するプローブのヌクレオチドは、検出可能な部分がプローブ配列の内部にある場合のように、厳密に連続していなくてもよい。検出は直接的(すなわち、標的配列又は増幅した核酸に直接ハイブリダイズするプローブから生じる)又は間接的(すなわち、プローブを標的配列又は増幅した核酸に連結する中間分子構造体にハイブリダイズするプローブから生じる)のいずれでもよい。プローブの「標的」は一般に、プローブオリゴヌクレオチドの少なくとも一部に標準的な水素結合(すなわち塩基対合)によって特異的にハイブリダイズする増幅核酸配列内に含まれる配列を表わす。プローブは、標的特異的配列及び、場合により、検出すべき標的配列に対して相補的でない他の配列を含んでもよい。これらの非相補配列には、プロモーター配列、制限エンドヌクレアーゼ認識部位、又はプローブの三次元配座に寄与する配列(例えばLizardiら、米国特許第5,118,801号及び第5,312,728号を参照)を含めることができる。「十分に相補的」である配列は、プローブオリゴヌクレオチドを、プローブの標的特異的配列に対して完全には相補的でない標的配列に安定にハイブリダイズさせることができる。
本明細書中「増幅プライマー」は、標的核酸又はその相補配列にハイブリダイズして核酸増幅反応に関与するオリゴヌクレオチドである。例えば増幅プライマー又はより簡単に「プライマー」は、場合により修飾オリゴヌクレオチドであり、鋳型核酸にハイブリダイズすることができ、かつ、3’末端はDNAポリメラーゼ活性によって延長できてもよい。一般にプライマーには、GAS核酸に対して相補的な下流配列、及び場合により、GAS核酸に対して相補的でない上流配列があってもよい。この任意の上流配列は、例えばRNAポリメラーゼプロモーターとして作用することができるか又は制限エンドヌクレアーゼ開裂部位を含んでもよい。
「実質的に相同」、「実質的に対応している」又は「実質的に対応する」とは、対象オリゴヌクレオチドに、基準塩基配列内に存在する少なくとも10個の連続塩基領域に対して少なくとも70%相同、好ましくは少なくとも80%相同、より好ましくは少なくとも90%相同、最も好ましくは少なくとも100%相同である少なくとも10個の連続塩基領域を含む塩基配列があることを意味する(RNA及びDNAの同等物を除く)。当業者であれば、種々の%の相同性で許容されない程度の非特異的ハイブリダイゼーションを阻止しつつ、オリゴヌクレオチドを標的配列にハイブリダイズさせることができるハイブリダイゼーションアッセイ条件に対する改変を容易に認識するであろう。類似性の程度は、2つの配列を構成する核酸塩基のオーダーを比較して判定され、構造の相違が相補的塩基との水素結合を阻害しない限り、2つの配列の間に存在する可能性のある他の構造の相違は考慮されない。2つの配列の相同性の程度は、比較される少なくとも10個の連続塩基の各組中に存在する不適正塩基対合の数により表わすこともできるが、これは0〜2個の塩基差であってよい。
「実質的に相補」とは、対象オリゴヌクレオチドに、標的塩基配列内に存在する少なくとも10個の連続塩基領域に対して少なくとも70%相補的、好ましくは少なくとも80%相補的、より好ましくは少なくとも90%相補的、最も好ましくは少なくとも100%相補的である、少なくとも10個の連続塩基領域を含む塩基配列があることを意味する(RNA及びDNAの同等物を除く)。当業者であれば、種々の%の相補性で許容されない程度の非特異的ハイブリダイゼーションを阻止しつつ、オリゴヌクレオチドを標的配列にハイブリダイズさせることができるハイブリダイゼーションアッセイ条件に対する改変を容易に認識するであろう。相補性の程度は、2つの配列を構成する核酸塩基のオーダーを比較することにより判定され、構造の相違が相補的塩基との水素結合を阻害しない限り、2つの配列に存在する可能性のある他の構造の相違は考慮されない。2つの配列の相補性の程度は、比較される少なくとも10個の連続塩基の各組中に存在する不適正塩基対合の数により表わすこともできるが、これは0〜2の不適正塩基対合であってよい。
「十分に相補的」とは、一連の相補的塩基間の水素結合により他の塩基配列にハイブリダイズしうる連続核酸塩基配列を意味する。相補的塩基配列は、オリゴヌクレオチドの塩基配列中の各位置において標準塩基対合(例えばG:C、A:T又はA:U対合)により相補的であってもよく、あるいは標準水素結合により相補的ではない1以上の残基を含んでもよい(非塩基ヌクレオチドを含む)が、この相補的塩基配列全体は適切なハイブリダイゼーション条件下で他の塩基配列と特異的にハイブリダイズすることができる。連続塩基は、オリゴヌクレオチドを特異的にハイブリダイズさせる予定の配列に対して、好ましくは少なくとも約80%、より好ましくは少なくとも約90%、最も好ましくは少なくとも約100%、相補的である。適切なハイブリダイゼーション条件は当業者に周知であり、塩基配列組成に基づいて容易に推定でき、又は習慣の試験法を用いて経験的に決定できる(例えばSambrook et al.,Molecular Cloning: A Laboratory Manual.第2版(Cold Spring Harbor Laboratory Press,ニューヨーク州コールド・スプリング・ハーバー, 1989) 1.90-1.91, 7.37-7.57, 9.47-9.51及び11.47-11.57章、特に9.50-9.51, 11.12-11.13, 11.45-11.47及び11.55-11.57章を参照)。
「捕捉オリゴヌクレオチド」は、標的配列と固定化オリゴヌクレオチドを塩基対ハイブリダイゼーションによって特異的に結合させるための手段を提供する、少なくとも1つの核酸オリゴヌクレオチドを意味する。捕捉オリゴヌクレオチドは、好ましくは2つの結合領域、すなわち標的配列結合領域と固定化プローブ結合領域を含む。通常はこれら2つの結合領域は同一オリゴヌクレオチド上で連続しているが、捕捉オリゴヌクレオチドは、1以上のリンカーにより互いに結合した2つの異なるオリゴヌクレオチド上に存在する、標的配列結合領域と固定化プローブ結合領域を含んでもよい。例えば、固定化プローブ結合領域が第1オリゴヌクレオチド上に存在し、標的配列結合領域が第2オリゴヌクレオチド上に存在し、これら2つの異なるオリゴヌクレオチドが、第1及び第2オリゴヌクレオチドの配列に特異的にハイブリダイズする第3オリゴヌクレオチドであるリンカーとの水素結合により結合していてもよい。
「固定化プローブ」又は「固定化核酸」は、直接又は間接的に捕捉オリゴヌクレオチドを固定化支持体へ結合させる核酸を意味する。固定化プローブは、試料中の結合した標的配列を結合していない物質から分離するのを容易にする固体支持体に結合したオリゴヌクレオチドである。
「分離」又は「精製」は、生物試料中の1以上の成分を試料の1以上の他の成分から分離することを意味する。試料成分には一般に水溶液相中の核酸が含まれ、本相はタンパク質、炭水化物、脂質、及び標識プローブ等の物質も含有しうる。好ましくは、分離又は精製の工程により、試料中に存在する他の成分のうち少なくとも約70%、より好ましくは少なくとも約90%、よりさらに好ましくは少なくとも約95%が分離される。
「RNA及びDNAの同等物」又は「RNA及びDNAの同等塩基」は、同じ相補的塩基対ハイブリダイゼーション特性をもつRNA及びDNA等の分子を意味する。RNA及びDNAの同等物には異なる糖部分(すなわちリボース対デオキシリボース)があり、RNA中のウラシル及びDNA中のチミンの存在により異なる場合がある。同等物の特定配列に対する相補性は同程度であるため、RNA及びDNAの同等物間の相異が相同性の相違の原因となることはない。
「本質的に〜からなる」は、本発明の基本的で新規な特性を実質的に変化させない1以上の他の成分、1以上の組成物又は1以上の工程が本発明の組成物又はキット又は方法に含まれてもよいことを意味する。本特性としては、全血又は血漿等の生物試料中のGAS核酸を選択的に検出する能力があげられる。本発明の基本的で新規な特性に実質的影響を与える1以上の成分、1以上の組成物又は1以上の工程はいずれも本用語に含まれない。
発明の詳細な記述
本明細書に、血液、血漿、血清若しくは他の体液又は組織等の生物試料中のGAS核酸を選択的に検出するための組成物、方法及びキットを開示する。本発明のプライマー、プローブ及び方法は診断に使用できる。
概論と大要
本発明には、生物試料中のGAS核酸を検出するのに特に有用な組成物(プライマー及びプローブ)、方法及びキットが含まれる。当該用途に適切なオリゴヌクレオチド配列を設計するために、まず既知のGAS核酸配列を比較して、診断アッセイにおいて細菌ゲノムの標的として使用できる候補領域を同定した。これらの比較の結果、図1に模式的に示すプライマー及びプローブを用いる検出のための標的として、GASゲノム3つの異なる領域(配列番号1〜3)を選択した。増幅及び増幅した配列の検出に用いるのに適切な合成オリゴヌクレオチドを設計するための出発点として、比較した配列間で比較的変異が少ない配列部分を選択した。
本分析に基づいて、下記に示す増幅プライマー及びプローブ配列を設計した。当業者であれば、GASその他の細菌標的に特異的ないかなるプライマー配列で、T7プロモーター配列を含むか又は含まないものを、以下に示す種々のプライマーベースのインビトロ増幅法でプライマーとして使用できることを認識するであろう。本明細書に開示する配列を有するオリゴヌクレオチドは、GAS核酸を検出するアッセイで相互機能を果たすことができることも意図される。例えば交互検出アッセイで、本明細書に開示するハイブリダイゼーションプローブを増幅プライマーとして用い、本明細書に開示する増幅プライマーをハイブリダイゼーションプローブとして用いることができる。さらに捕捉オリゴヌクレオチドを増幅前の標的核酸にハイブリダイズさせてこれを捕捉するために使用できることも意図される。
本明細書に開示する増幅プライマーは、特に、標的特異的プライマーの組み合わせから数種のアンプリコンを調製できる多重増幅反応の成分として意図される。例えば、本明細書に開示する好ましいGAS特異的プライマーは、関係ない細菌のポリヌクレオチドを当該アッセイを実質的に妨げずに増幅できる、多重増幅反応に用いることが意図される。
有用な増幅方法
本発明に関して有用な増幅方法としては、転写介在増幅(TMA)、核酸配列ベース増幅(Nucleic Acid Sequence-Based Amplification、NASBA)、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、鎖置換増幅(Strand Displacement Amplification、SDA)、並びに自己複製ポリヌクレオチド分子と複製酵素、例えばMDV−I RNA及びQ−ベータ酵素を用いる増幅法があげられる。これら種々の増幅法を実施する方法は、各々米国特許第5,399,491号;公開欧州特許出願第0525882号;米国特許第4,965,188号;米国特許第5,455,166号;米国特許第5,472,840号;及びLizardi et al., BioTechnology 6:1197(1988)中に記載されている。核酸増幅反応の実施方法を記載したこれらの文献の開示内容を本明細書に援用する。
本発明のきわめて好ましい態様では、GAS核酸配列はTMAプロトコルで増幅される。このプロトコルによれば、DNAポリメラーゼ活性をもたらす逆転写酵素が内因性RNase H活性をも備えている。本方法に用いられるプライマーの1つは、増幅すべき標的核酸の1つの鎖に対して相補的な配列の上流に位置するプロモーター配列を含む。この増幅法の第1工程では、プロモーター−プライマーがGAS標的の特定部位にハイブリダイズする。逆転写酵素により、プロモーター−プライマーの3’末端が延長されて標的RNAの相補的DNAコピーが作製される。対向鎖プライマーと新たに合成されたDNA鎖との相互作用にともない、本プライマーの末端から逆転写酵素により第2DNA鎖が合成され、これにより二本鎖DNA分子が形成される。RNAポリメラーゼが本二本鎖DNA鋳型中のプロモーター配列を認識して転写を開始する。新たに合成されたRNAアンプリコンが各々TMAプロセスに再入して新たな複製サイクルの鋳型として用いられることにより、RNAアンプリコンが指数関数的に増加する。DNA鋳型は各々100〜1000コピーのRNAアンプリコンを作製できるため、このような増加により100億のアンプリコンが1時間未満で得られる。本プロセス全体は自動触媒反応で、定温で行われる。
プライマーの構造特性
前記のように、「プライマー」は、核酸増幅反応に関与できる、場合により修飾されたオリゴヌクレオチドを表わす。好ましいプライマーには、鋳型核酸にハイブリダイズすることができ、かつDNAポリメラーゼ活性により延長される3’末端がある。プライマーの5’側領域は標的核酸に対して相補的でなくてもよい。5’側−非相補領域にプロモーター配列が含まれる場合を「プロモーター−プライマー」という。当業者であれば、プライマーとして機能できるいかなるオリゴヌクレオチド(すなわち、3’末端が標的配列に特異的にハイブリダイズし、かつDNAポリメラーゼ活性により延長されるようなオリゴヌクレオチド)をも5’側にプロモーター配列を含有させてプロモーター−プライマーとして機能できるように修飾できることを認識できるであろう。また、いかなるプロモーター−プライマーも、プロモーター配列を除去することにより修飾又はプロモーター配列なしで合成しても、依然としてプライマーとして機能できる。
修飾された塩基部分がG、A、C、T又はUと非共有結合を形成しうる限り、かつ少なくとも1つの修飾ヌクレオチド塩基部分又は類似体を含むオリゴヌクレオチドと一本鎖核酸とのハイブリダイゼーションが立体障害を受けない限り、プライマーのヌクレオチド塩基部分を修飾することができる(例えばプロピン基の付加により)。有用なプローブの化学組成に関して後記のように、本発明のプライマーの窒素塩基は、一般的な塩基(G、A、C、T、U)、その既知の類似体(例えば、その塩基部分としてヒポキサンチンを有するイノシン、すなわち「I」;The Biochemistry of the Nucleic Acids5-36, Adams et al.著, 第11版, 1992を参照)、プリン塩基又はピリミジン塩基の既知の誘導体(例えばN−メチルデオキシグアノシン、デアザ−又はアザ−プリン類及びデアザ−又はアザ−ピリミジン類、5又は6位に置換基があるピリミジン塩基、2、6又は8位に改変又は置換された置換基があるプリン塩基、2−アミノ−6−メチルアミノプリン、O−メチルグアニン、4−チオ−ピリミジン類、4−アミノ−ピリミジン類、4−ジメチルヒドラジン−ピリミジン類、及びO−アルキル−ピリミジン(Cook、WO93/13121号を参照)、及びポリマーの1以上の残基の代わりに非窒素塩基が主鎖に含まれる「非塩基」残基(Arnoldら、米国特許第5,585,481号を参照)でもよい。プライマー主鎖を構成する一般的な糖部分にはリボース及びデオキシリボースが含まれるが、2’−O−メチルリボース(2’−OMe)、ハロゲン化糖、及び他の修飾された糖部分も使用できる。通常は、プライマー主鎖の連結基はリン含有部分、最も一般的にはホスホジエステル結合であるが、他の結合、例えばホスホロチオエート、メチルホスホナート、並びにリンを含まない結合、例えば「ロックされた核酸(locked nucleic acid)」(LNA)中の結合、及び「ペプチド核酸」(PNA)中のペプチド様結合も、本明細書中に開示するアッセイに用いることを意図する。
有用なプローブ標識系及び検出可能部分
特異的核酸ハイブリダイゼーションをモニターするのに使用できるいかなる標識系及び検出系も、本質的に本発明に使用できる。有用な標識群としては、放射性標識、酵素、ハプテン、結合オリゴヌクレオチド、化学発光性分子、蛍光性部分(単独で又は「消光体」部分と組み合わせて)、及び電気的検出法に適用できるレドックス活性部分があげられる。好ましい化学発光性分子としては、Arnoldらの米国特許第5,283,174号に開示される均一保護アッセイに用いられる系及びWoodheadらの米国特許第5,656,207号に開示される多数の標的を単一反応で定量するアッセイに用いられる系のアクリジニウムエステルがあげられる。これらの特許文献に含まれる開示内容を本明細書に援用する。好ましい電気的な標識法及び検出法は、米国特許第5,591,578号及び第5,770,369号並びにWO98/57158号に開示されており、当該開示内容を本明細書に援用する。本発明の標識として有用なレドックス活性部分としては、Cd、Mg、Cu、Co、Pd、Zn、Fe及びRu等の遷移金属があげられる。
本発明のプローブに特に好ましい検出可能な標識は、均一系アッセイ系で検出できる(すなわち、この場合、混合物中において結合した標識プローブは結合していない標識プローブと比較して検出可能な変異、例えば安定性又は異なる分解性を示す)。他の均一検出可能な標識、例えば蛍光性標識及び電気的に検出可能な標識を本発明の実施に使用することを意図するが、均一系アッセイに用いるのに好ましい標識は化学発光性化合物(例えばWoodheadら、米国特許第5,656,207号;Nelsonら、米国特許第5,658,737号;又はArnoldら、米国特許第5,639,604号に記載のもの)である。特に好ましい化学発光性標識としては、アクリジニウムエステル(AE)化合物、例えば標準AE又はその誘導体、例えばナフチル−AE、オルト−AE、1−又は3−メチル−AE、2,7−ジメチル−AE、4,5−ジメチル−AE、オルト−ジブロモ−AE、オルト−ジメチル−AE、メタ−ジメチル−AE、オルト−メトキシ−AE、オルト−メトキシ(シンナミル)−AE、オルト−メチル−AE、オルト−フルオロ−AE、1−又は3−メチル−オルト−フルオロ−AE、1−又は3−メチル−メタ−ジフルオロ−AE、及び2−メチル−AEがあげられる。
ある用途において、ハイブリダイズしていないプローブを予め検出前に除去しなくても被験試料中のプローブ:標的2本鎖を容易に検出するには、少なくともある程度の自己相補性を示すプローブが望ましい。例えば、別個の自己相補的領域(「標的結合ドメイン」及び「標的閉鎖ドメイン」を含む)を含む「分子トーチ」という構造体を設計する;これらの領域は結合領域により結合され、所定のハイブリダイゼーションアッセイ条件下で互いにハイブリダイズしている。変性条件下に置かれると、分子トーチのこれら2つの相補領域(これらは完全相補的でも部分相補的でもよい)が融解し、所定のハイブリダイゼーションアッセイ条件が再生された際に標的結合ドメインが標的配列にハイブリダイズできる状態になる。分子トーチは、標的結合ドメインが標的閉鎖ドメインより標的配列へハイブリダイゼーションしやすいように設計される。分子トーチの標的結合ドメインと標的閉鎖ドメインには、分子トーチが自己ハイブリダイズしている場合は分子トーチが標的核酸にハイブリダイズした場合とは異なる信号を発するように配置された相互作用性標識(例えば蛍光体/消光体の対)があり、これにより、存続可能標識が結合しているハイブリダイズしていないプローブの存在下で試料中のプローブ:標的2本鎖を検出できる。分子トーチは米国特許第6,361,945号で詳しく記載されており、その開示内容を本明細書に援用する。
本発明で使用できる自己相補的ハイブリダイゼーションアッセイプローブの他の例は、一般に「分子ビーコン」という構造体である。分子ビーコンは、標的相補的領域をもつ核酸分子、標的核酸配列が存在しない場合はプローブを閉鎖コンホメーションに保持する親和性対(又は核酸アーム)及びプローブが閉鎖コンホメーションにある場合に相互作用する標識対を含む。分子ビーコンの標的相補的配列が標的核酸にハイブリダイズすると、親和性対のメンバーが分離してプローブが開放コンホメーションに移行する。開放コンホメーションへの移行は、標識対、例えば発蛍光団と消光体(例えばDABCYLとEDANS)の相互作用が低下することにより検出できる。分子ビーコンについては米国特許第5,925,517号に詳しく記載されており、その開示内容を本明細書に援用する。GAS特異的核酸配列の検出に有用な分子ビーコンは、本明細書に開示するプローブ配列の1つのいずれかの末端に、発蛍光団を含む第1核酸アーム及び消光体部分を含む第2核酸アームを付与して作製することができる。本構造体において、本明細書に開示するGAS特異的配列は、得られる分子ビーコンの標的相補的「ループ」部として用いられる。
分子ビーコンは、好ましくは検出可能な標識の相互作用性対で標識される。好ましい検出可能な標識は、FRET又は非−FRETエネルギー移動機序により相互作用する。蛍光共鳴エネルギー移動法(FRET)では、発色団間の共鳴相互作用でエネルギー量子が分子又は分子系中の吸収部位から利用部位へ、原子間距離より極めて遠い距離を、熱エネルギーに変換されず、かつ供与体と受容体が運動衝突せずに無放射伝達される。「供与体」は最初にエネルギーを吸収する部分であり、「受容体」はその後エネルギーが移動する部分である。FRETのほか、供与分子から受容分子へ励起エネルギーを移動させることができる「非−FRET」エネルギー移動法が少なくとも3つある。
2つの標識を、一方の標識から放出されたエネルギーがFRET又は非−FRETのいかなる機序でも第2標識で受容又は吸収されるのに十分近づけて保持した場合、これら2つの標識は「エネルギー移動関係」にあるという。例えば、分子ビーコンがステム2本鎖を形成して閉鎖状態に保持され、分子ビーコンの一方のアームに結合した発蛍光団からの蛍光発光が他方のアーム上の消光体部分により消光される場合がその例である。
本発明の分子ビーコンにきわめて好ましい標識部分には、発蛍光団と蛍光消光特性がある第2部分(すなわち「消光体」)があげられる。本態様では、特定の信号は特定波長の蛍光のようであるが、可視光信号でもよい。蛍光を伴う場合、発光の変化は、好ましくはFRET又は放射エネルギー移動若しくは非−FRETモードによる。閉鎖状態の相互作用標識対がある分子ビーコンを適切な周波数の光で刺激すると、第1レベルの蛍光信号が発せられる。これは極めて低くてもよい。この同じ分子ビーコンが開放状態にあって適切な周波数の光で刺激された場合、発蛍光団と消光体部分は互いに十分に離れているため、エネルギー移動は実質的に除外される。その条件下では、消光体部分は発蛍光団部分からの蛍光を消光できない。発蛍光団を適切な波長の光エネルギーで刺激すると、第1レベルより高い第2レベルの蛍光信号が発せられるであろう。これら2つのレベルの蛍光の差を検出及び測定することができる。この態様で発蛍光団と消光体部分を用いると、分子ビーコンは「開放」コンホメーションにおいてのみ「オン」であり、プローブが標的に結合していることを、容易に検出できる信号の発生によって示す。標識部分間の相互作用を調節してプローブの配座状態がプローブから発せられる信号を変化させる。
FRETペアと非−FRETペアを区別しない場合、本発明に使用できる供与体/受容体標識対の例としては、フルオレセイン/テトラメチルローダミン、IAEDANS/フルオレセイン、EDANS/DABCYL、クマリン/DABCYL、フルオレセイン/フルオレセイン、BODIPY FL/BODIPY FL、フルオレセイン/DABCYL、ルシファーイエロー/DABCYL、BODIPY/DABCYL、エオシン/DABCYL、エリスロシン/DABCYL、テトラメチルローダミン/DABCYL、テキサスレッド(Texas Red)/DABCYL、CY5/BH1、CY5/BH2、CY3/BH1、CY3/BH2、及びフルオレセイン/QSY7色素があげられる。当業者であれば、供与色素と受容色素が異なる場合に受容体の増強蛍光の発生又は供与体の蛍光の消光によりエネルギー移動を検出できることを理解するであろう。供与体種と受容体種が同一の場合、蛍光の偏光が生じてエネルギーを検出できる。DABCYL及びQSY 7色素等の非蛍光性受容体では、直接(すなわち増強していない)受容体励起から発せられるバックグラウンド蛍光の潜在的問題が有利に排除される。供与体−受容体対の一方のメンバーとして使用できる好ましい発蛍光団部分としては、フルオレセイン、ROX及びCY色素(例えばCY5)があげられる。供与体−受容体対の他方のメンバーとして使用できるきわめて好ましい消光体部分としては、DABCYL及びBLACK HOLE QUENCHER部分があげられ、これらはBiosearch Technologies, Inc.(カリフォルニア州ノバート)から入手できる。
標識を核酸に結合させる合成技術及び標識を検出する方法は当業界で周知である(例えばSambrook et al., Molecular Cloning: A Laboratory Manual, 第2版(Cold Spring Harbor Laboratory Press、ニューヨーク州コールド・スプリング・ハーバー、1989)、10章;Nelsonら、米国特許第5,658,737号;Woodheadら、米国特許第5,656,207号;Hoganら、米国特許第5,547,842号;Arnoldら、米国特許第5,283,174号;Kourilskyら、米国特許第4,581,333号;及びBeckerら、欧州特許出願第0747706号を参照)。
プローブの化学組成
本発明のプローブはポリヌクレオチド又はポリヌクレオチド類似体を含み、場合によりそれに共有結合した検出可能な標識を保有する。プローブのヌクレオシド又はヌクレオシド類似体には窒素複素環塩基又は塩基類似体が含まれ、本ヌクレオシドが例えばホスホジエステル結合により互いに連結してポリヌクレオチドを形成している。したがって、プローブは一般的なリボ核酸(RNA)及び/又はデオキシリボ核酸(DNA)を含むことができるし、これらの分子の化学的類似体をも含むことができる。プローブ主鎖は当該技術分野で既知の様々な結合から構成できるが、これには1以上の糖−ホスホジエステル結合、ロックされた核酸(LNA)結合、ペプチド−核酸結合(「ペプチド核酸」という場合もある;Hyldig−Nielsenら、WO95/32305に記載)、ホスホロチオエート結合、メチルホスホナート結合、又はその組み合わせがあげられる。プローブの糖部分は、リボース若しくはデオキシリボース、又は2’−O−メチルリボース及び2’ハライド置換体(例えば2’−F)等の既知の置換基がある類似化合物でもよい。窒素塩基は、一般的な塩基(G、A、C、T、U)、その既知の類似体(例えばイノシン、すなわち「I」;The Biochemistry of the Nucleic Acids5-36, Adams et al.著,第11版,1992を参照)、プリン塩基又はピリミジン塩基の既知の誘導体(例えばN−メチルデオキシグアノシン、デアザ−又はアザ−プリン類及びデアザ−又はアザ−ピリミジン類、5又は6位に置換基があるピリミジン塩基、2、6又は8位に改変又は置換した置換基があるプリン塩基、2−アミノ−6−メチルアミノプリン、O−メチルグアニン、4−チオ−ピリミジン類、4−アミノ−ピリミジン類、4−ジメチルヒドラジン−ピリミジン類、及びO−アルキル−ピリミジン(Cook、WO93/13121号を参照)、並びにポリマー中1以上の残基の代わりに主鎖に非窒素塩基が含まれる「非塩基」残基(Arnoldら、米国特許第5,585,481号を参照)でもよい。プローブはRNA及びDNA中の一般的な糖、塩基及び結合のみを含んでもよく、あるいは一般的な成分と置換体の両方を含んでもよい(例えば、メトキシ主鎖により結合した一般的な塩基、又は一般的な塩基及び1以上の塩基類似体を含む核酸)。
種々の長さ及び塩基組成のオリゴヌクレオチドプローブをGAS核酸の検出に使用できるが、本発明に好ましいプローブの長さは最高30ヌクレオチド、より好ましくは13〜27ヌクレオチドである。しかし後者の特異的プローブ配列を核酸クローニングベクター若しくは転写体又は他のより長い核酸に提供することもでき、これらもGAS核酸の検出に使用できる。
GAS特異的増幅プライマー及び検出プローブの選択
目的とする特性をもつ増幅プライマー及びプローブの設計に有用な指針を以下に記載する。GAS核酸の増幅及び探査に最適な部位は、約200塩基の連続配列内に各々約20塩基以上の長さの3つのGASゲノム保存領域である。1以上のプロモーター−プライマーを含む一組のプライマーについてみられる増幅度は、オリゴヌクレオチドがそれらの相補配列にハイブリダイズする能力、及びそれらが酵素により延長される能力を含む、幾つかの要因に依存する。ハイブリダイゼーション反応の程度及び特異性は多数の要因により影響されるので、それらの要因の操作が個々のオリゴヌクレオチド(標的に対して完全に相補的であっても、そうでなくても)の厳密な感度及び特異性を決定するであろう。アッセイ条件を変えたことに対する影響は当業者に既知であり、Hoganらの米国特許第5,840,488号に記載されており、その開示内容を本明細書に援用する。
標的核酸配列の長さ、つまり、プライマー配列又はプローブ配列の長さが重要である場合がある。場合により、特定の標的領域から、目的とするハイブリダイゼーション特性をもつプライマー又はプローブとなる、位置及び長さの異なる数種類の配列が生じる可能性がある。完全には相補的でない核酸がハイブリダイズすることはできるが、通常であれば、完全に相同な塩基配列の最大長がハイブリッドの安定性を決定するであろう。
増幅プライマー及びプローブは、オリゴヌクレオチド:非標的核酸ハイブリッドの安定性を最小限にするように配置すべきである。増幅プライマー及びプローブは、標的配列と非標的配列を識別しうることが好ましい。プライマー及びプローブを設計する際、T値で表わされる融解温度の差を可能な限り大きくすべきである(例えば少なくとも2℃、好ましくは5℃)。
非特異的延長(プライマー二量体又は非標的の複製)の程度も増幅効率に影響を与える可能性がある。このためプライマーは、特に配列の3’末端における自己−又は交差−相補性が低くなるように選択される。不要なプライマー延長を減らすために、ホモポリマー領域は長くせず、GC含量を高めないようにする。この点、一般的に利用されるコンピューターソフトウェアが設計に役立つ。利用できるコンピューターソフトウェアとしては、MacDNASIS(商標)2.0(Hitachi Software Engineering American Ltd.)及びOLIGO ver.6.6(Molecular Biology Insights;コロラド州カスケード)があげられる。
当業者であれば、ハイブリダイゼーションが2つの一本鎖相補核酸が連結して水素結合した二本鎖を形成することを認識するであろう。2つの鎖の一方が完全又は部分的にハイブリッドに含まれると、その鎖は新たなハイブリッドの形成に関与しにくくなるのは当然である。当該配列の実質的な部分が一本鎖であるようにプライマー及びプローブを設計することにより、ハイブリダイゼーションの速度及び程度が大幅に高まる。標的が組込みゲノム配列である場合、それは天然には二本鎖で存在するであろう(ポリメラーゼ連鎖反応の生成物の場合と同様に)。この二本鎖標的はプローブとのハイブリダイゼーションに対して本来的に阻害性であり、ハイブリダイゼーション工程の前に変性する必要がある。
ポリヌクレオチドが標的にハイブリダイズする速度は、標的結合領域における標的二次構造の熱安定性の尺度となる。ハイブリダイゼーション速度の標準尺度はC1/2であり、これはリットル当たりのヌクレオチドのモル数に秒を掛けたものとして測定される。例えばこれは、プローブ濃度にその濃度で最大ハイブリダイゼーションの50%が生じる時間を掛けたものである。この値は、種々の量のポリヌクレオチドを一定量の標的に一定時間ハイブリダイズさせて決定される。C1/2は、当業者に慣用される標準法によりグラフから得られる。
好ましい増幅プライマー
増幅反応を行うのに有用なプライマーは、標的結合に関与せず、かつ増幅又は検出の操作に実質的に影響を与える可能性がなく、外来配列の存在を挿入するために、種々の長さであってよい。例えば、本発明の増幅反応を行うのに有用なプロモーター−プライマーには、GAS標的核酸にハイブリダイズするための少なくとも最小限の配列、及びその最小限の配列の上流に位置するプロモーター配列がある。しかし、増幅反応におけるプライマーの有用性を妨げずに、標的結合配列とプロモーター配列の間に配列を挿入してプライマーの長さを変えることができる。さらに、増幅プライマー及びプローブの長さは、目的とする相補配列をハイブリダイズするための最小限の必須要件にオリゴヌクレオチドの配列が適合する限り、任意に選択できる。
表1及び2は、GAS核酸を増幅するためのプライマーとして用いたオリゴヌクレオチド配列の具体例を示す。表1は、GAS核酸の一方の鎖に対するGAS標的相補的プライマーの配列を示す。表1に示した具体的プライマーには全て、配列番号1の配列に含まれる標的相補的配列がある。
Figure 2008519603
表2は、GAS核酸の対向鎖に対するGAS標的相補的プライマーと対応するプロモーター−プライマーの両方の配列を示す。前記のように、全てのプロモーター−プライマーが、3’末端にGAS標的配列に対して相補的な配列を含有し、5’末端にT7プロモーター配列AATTTAATACGACTCACTATAGGGAGA(配列番号8)を含有していた。表2中に配列番号14〜18と表示したプライマーは、各々配列番号9〜13で示したGAS標的相補的プライマーに対応するプロモーター−プライマーである。表2に示した具体的プライマーには全て、配列番号2の配列に含まれる標的相補的配列がある。
Figure 2008519603
GAS核酸配列を増幅するための好ましいプライマーの組としては、表2に挙げたプライマー等のGAS標的配列にハイブリダイズする第1プライマー、及び、表1に挙げたプライマー等の第1プライマーの延長生成物の配列に対して相補的な第2プライマーがあげられる。きわめて好ましい態様では、第1プライマーは5’末端にT7プロモーター配列を含むプロモーター−プライマーである。
好ましい検出プローブ
本発明の他の側面は、GAS核酸を検出するためのハイブリダイゼーションプローブとして使用できるオリゴヌクレオチドに関する。GAS核酸中に存在する標的核酸配列を増幅する方法は、アンプリコンを検出するための任意の工程をさらに含んでもよい。この検出方法には、標的核酸配列又はその相補配列に緊縮ハイブリダイゼーション条件下で優先的にハイブリダイズすることにより検出に対して安定なプローブ:標的二本鎖を形成するハイブリダイゼーションアッセイプローブと被験試料とを接触させる工程が含まれる。次いで、被験試料中のGAS核酸の存在又は不存在の指標として、このハイブリッドが被験試料中に存在するかを判定する工程がある。これには、プローブ:標的二本鎖の検出があげられ、好ましくは均一系アッセイ系があげられる。
GAS核酸配列の検出に有用なハイブリダイゼーションアッセイプローブとしては、GAS標的核酸配列に対して実質的に相補的である塩基配列があげられる。したがって、本発明のプローブはGAS標的核酸配列の一方の鎖又はその相補配列にハイブリダイズする。これらのプローブは、場合により、ターゲティングする核酸領域の外側に他の塩基があってもよく、これらはGAS核酸に対して相補的であっても、なくてもよい。
好ましいプローブは、化学発光性分子で標識したプローブについては約60℃及び塩類濃度0.6〜0.9Mに相当する緊縮ハイブリダイゼーション条件下で、分子ビーコンプローブについては42℃及び塩類濃度20〜100mMに相当する緊縮ハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズするのに十分に標的核酸に対して相同性である。好ましい塩類としては、塩化リチウム、塩化マグネシウム及び塩化カリウムがあげられるが、他の塩類、例えば塩化ナトリウム及びクエン酸ナトリウムもハイブリダイゼーション溶液に用いられる。あるいは、高緊縮ハイブリダイゼーション条件の例としては、0.48Mのリン酸ナトリウム緩衝液、0.1%のドデシル硫酸ナトリウム、並びに各々1mMのEDTA及びEGTAにより、又は0.6MのLiCl、1%のラウリル硫酸リチウム、60mMのコハク酸リチウム、並びに各々10mMのEDTA及びEGTAで提供される。
本発明のプローブには、GASゲノムのあるドメインに対して相補的、又は相当する配列がある。GAS核酸配列を検出するのに好ましいプローブには、標的相補的塩基配列を、化学発光性分子で標識したプローブの長さは13〜24ヌクレオチド、分子ビーコンプローブの長さは25〜27ヌクレオチドである、検出すべき核酸に対して相補的でないいずれかの塩基配列と共に含む、プローブ配列がある。GAS核酸配列を検出するのに好ましい特定のプローブには、化学発光性分子で標識したプローブの長さは13〜24ヌクレオチドの長さ、分子ビーコンプローブの長さは15〜17ヌクレオチドである、標的相補的塩基配列がある。もちろん、これらの標的相補的配列は線状配列でよく、あるいは分子ビーコンの構造中、又は検出すべきGAS標的配列に対して相補的でない他の1以上の任意核酸配列がある構築体中に含まれていてもよい。前記のように、プローブとしては、DNA、RNA、組み合わせDNA及びRNA、核酸類似体から構成されてもよく、あるいは1以上の修飾ヌクレオシド(例えばリボフラノシル部分に2’−O−メチル置換をもつリボヌクレオシド)があげられる。
端的には、本発明に関して目的とする標的核酸を検出するのに好ましいプローブは、幾つかの特定したプローブドメインのうち1以上に含まれる配列又はその相補配列を含有し、RNA及びDNAの同等物並びにヌクレオチド類似体が存在してもよい。例えば、GAS核酸を検出するのに好ましいハイブリダイゼーションアッセイプローブとしては、配列番号3の配列に含有される標的相補的塩基配列があげられる。検出すべき核酸に対して相補的でない任意配列をプローブの標的相補的配列に連結させることができる。
本発明の好ましいプローブには検出可能な標識が含まれる。1態様では、この標識は、非ヌクレオチドリンカーによりプローブに結合したアクリジニウムエステルである。例えば、リンカーにより結合した化学発光性アクリジニウムエステル化合物で検出プローブを標識できるが、これは、実質的に米国特許第5,585,481号、並びに米国特許第5,639,604号、特に10欄6行〜11欄3行、及び例8に記載される。本特許文献に含まれる開示内容を本明細書に援用する。他の態様で、この標識は、発蛍光団、及び蛍光消光特性をもつ第2部分を含む。
表3には、GASアンプリコンの検出に用いる化学発光性ハイブリダイゼーションアッセイプローブのオリゴヌクレオチド配列を示す。
Figure 2008519603
表4は、GASアンプリコンの検出に用いる分子ビーコンプローブのループ部に含まれるGAS標的相補的オリゴヌクレオチド配列及び対応する分子ビーコンプローブの完全配列を示す。各々の分子ビーコンは、分子ビーコンのループ部に含まれるGAS標的相補的配列に付与された5’側CCGAGアーム配列及び3’側CUCGGアーム配列を含む。表4に配列番号23〜25と表示したループ部は、各々配列番号26〜28と表示した分子ビーコンに対応する。本発明方法に用いるGAS特異的分子ビーコンは全て、配列番号3の配列に含有される15〜17個の連続ヌクレオチドを含む標的相補的配列をもち、RNA及びDNAの同等物が存在してもよい。表4に示す標的相補的配列を、独立して分子ビーコンのループ領域に取り込ませた。本発明方法に用いた分子ビーコンは各々、それの5’末端にフルオレセイン発蛍光団、及びその3’末端にDABCYL消光体部分を含んでいた。
Figure 2008519603
GAS核酸配列を検出するための交互プローブを対向センスGAS鎖にハイブリダイズさせることができるので、本発明には、表3及び4に示す配列に対して相補的なオリゴヌクレオチドも含まれる。
前記のように、任意数の異なる主鎖構造体を、本発明のハイブリダイゼーションプローブのオリゴヌクレオチド配列の足場として使用できる。極めて好ましい態様では、GASアンプリコンの検出に用いるプローブ配列は、メトキシ主鎖又は核酸主鎖中の少なくとも1つのメトキシ結合を含む。
GASポリヌクレオチド配列を増幅及び検出するための好ましい方法
本発明の好ましい方法を後記の実施例により記載及び説明する。図1はGAS核酸の標的領域(濃い水平の実線で示す)を検出するために使用できる1つの系を模式的に示す。この系は、少なくとも3つのオリゴヌクレオチド(より短い実線で示す)を含む;1つのT7プロモーター−プライマー:これには、GAS配列に標的領域において特異的にハイブリダイズする配列、及びT7プロモーター配列(「P」)(二本鎖である場合にはT7 RNAポリメラーゼに対する機能性プロモーターとして作用する)を含まれる;1つの非T7プライマー:これには、T7プロモーター−プライマーを用いて標的領域配列から作成された第1鎖cDNAに特異的にハイブリダイズする配列が含まれる;並びに1つの標識プローブ:これにはこれら2つのプライマーを用いて増幅した標的領域の一部に特異的にハイブリダイズする配列が含まれる。
前記のように、2つのプライマーを用いる標的領域の増幅は、いかなる当業者に慣用の多様な既知の核酸増幅反応によっても達成できる。好ましい態様では、転写関連増幅反応、例えばTMAを用いる。そのような態様では、標的核酸の単一コピーから多数の核酸鎖が生成するので、増幅した配列に結合している検出プローブにより標的を検出できる。好ましくは、転写関連増幅には2種類のプライマー(1つはRNAポリメラーゼに対するプロモーター配列(図1中に「P」と表示)を含有するので、プロモーター−プライマーという)、2種類の酵素(逆転写酵素及びRNAポリメラーゼ)、及び基質(デオキシリボヌクレオシド三リン酸、リボヌクレオシド三リン酸)を、適切な塩類及び緩衝液と共に用いて、核酸鋳型から多数のRNA転写体を製造する。
図1については、転写介在増幅に際して、T7プロモーター−プライマーとして示す第1プライマーに標的核酸がハイブリダイズする。逆転写酵素を用いて、標的RNAを鋳型として用いて、T7プロモーター−プライマーから相補的DNA鎖を合成する。非T7プライマーとして示す第2プライマーが、新たに合成されたDNA鎖にハイブリダイズし、逆転写酵素の作用により延長されて、DNA二本鎖を形成して二本鎖T7プロモーター領域が形成される。次いでT7 RNAポリメラーゼが、この機能性T7プロモーターを用いて多数のRNA転写体を生成する。TMAの自己触媒作用機序は、RNA転写体を鋳型として用いるcDNA合成工程に続くハイブリダイゼーション工程及び重合工程各々によりさらに転写体を産生して標的領域に特異的な核酸配列を増幅する。
検出工程には、上記の増幅したRNA転写体、すなわちアンプリコンに特異的な、少なくとも1種類の検出プローブが用いられる。好ましくは、検出プローブは均一検出系を用いて検出できる標識で標識される。例えば、後記のように標識プローブはアクリジニウムエステル化合物で標識することができ、これから化学発光信号を発生させて検出することができる。あるいは標識プローブは、発蛍光団、又は発蛍光団と消光体部分を含むことができる。分子ビーコンは、均一検出系に使用できる当該標識プローブの1態様である。
GAS核酸を検出するためのキット
本発明には、細菌の核酸鋳型を用いてポリヌクレオチド増幅反応を行うためのキットも含まれる。ある好ましいキットとしては、標的相補的塩基配列を含有するハイブリダイゼーションアッセイプローブを含み、場合により、検出すべき標的を増幅するためのプライマー又は他の補助オリゴヌクレオチドがあげられる。他の好ましいキットとしては、インビトロ増幅反応において標的核酸を増幅するために使用できる一対のオリゴヌクレオチドプライマーがあげられる。キットの例としては、増幅すべきGAS核酸配列の対向鎖に対して相補的な第1及び第2増幅オリゴヌクレオチドがあげられる。キットはさらに、1以上のオリゴヌクレオチド検出プローブを含むことができる。本発明によるさらに他のキットは、増幅の前にGAS鋳型核酸を他の種から精製するための捕捉オリゴヌクレオチドをさらに含むことができる。
本発明の一般原則は、限定されない下記の実施例からより十分に理解できる。
実施例1は、幾つかのハイブリダイゼーションプローブを同定した方法を記載する。その後、これらをGAS核酸検出のためのアッセイに用いた。これらのプローブを結合するための標的として、1つの合成RNAオリゴヌクレオチドを用いた。
実施例1
GAS核酸を検出するためのオリゴヌクレオチド
AE標識オリゴヌクレオチド
標準的実験法により、2’−OMeヌクレオチド類似体を用いてAE標識した合成オリゴヌクレオチドを製造した。AE標識した合成オリゴヌクレオチドの配列を表3に示す。
表3に挙げたAE標識した合成オリゴヌクレオチドは各々、開示内容が本明細書に援用される米国特許第5,585,481号及び第5,639,604号に記載の方法により、内部に配置した非ヌクレオチドリンカーによりオリゴヌクレオチド構造体に結合したAE部分で標識した。配列番号19中の非ヌクレオチドリンカーは、位置6と7の間又は位置9と10の間に配置した。配列番号20中の非ヌクレオチドリンカーは、位置12と13の間又は位置15と16の間に配置した。配列番号21中の非ヌクレオチドリンカーは、位置5と6の間又は位置8と9の間に配置した。配列番号22中の非ヌクレオチドリンカーは、位置11と12の間に配置した。本リンカー位置を全て用いて、この標識技術の多様性を確認した。
ハイブリダイゼーション反応物には、比活性1〜2×10RLU/pmolのAE標識オリゴヌクレオチド1×10RLU/反応、及び表5に記載の合成GAS RNA標的リゴヌクレオチド2pmol/反応が含まれていた。
Figure 2008519603
各試料中のハイブリダイズしたAE標識オリゴヌクレオチドによる化学発光を、1mM硝酸及び0.1%(v/v)過酸化水素の自動注入後に1N水酸化ナトリウム含有溶液を注入するように作製されたLeader450HCでアッセイした。化学発光反応の結果を相対光単位(relative light units(RLU))で測定した。この方法で得た代表的な結果を表6にまとめる。表中に示した数値は平均信号/ノイズ(S/N)比を示す。
Figure 2008519603
表6に示す結果は、本方法で試験したAE標識オリゴヌクレオチド各々が、合成GAS RNA標的リゴヌクレオチドとの相互作用により検出可能なS/N比の数値をもたらすことを示した。配列番号21(5,6)を除き、本方法に用いたAE標識オリゴヌクレオチド全てが実質的に10より大きいS/N値であった。実際に、本明細書に記載するいかなるプローブに結合した検出可能な標識の配置も変更でき、これらは本発明の範囲に含まれる。具体的に、上記の異なる位置の1つに標識がある各プローブは、本発明プローブの好ましい態様である。
次に、表3に示す配列があるハイブリダイゼーションアッセイプローブを、一連の増幅プライマーが生物試料中のGAS核酸を検出できることを証明するために用いた。本配列があるプローブ又はその相補配列は、RNA及びDNAの同等物並びにヌクレオチド類似置換体が存在してもよく、各々本発明の特に好ましい態様である。
分子ビーコン
合成分子ビーコンを、2’−OMeヌクレオチド類似体を用いて標準的実験法により製造した。合成分子ビーコンの配列を表4に示す。
ハイブリダイゼーション反応物には、分子ビーコン10pmol/反応、及び表5に示す合成GAS RNA標的リゴヌクレオチド30pmol/反応が含まれていた。分子ビーコンのハイブリダイゼーション反応は、20mMのMgClを含有するTRIS緩衝液100μlの反応容量中、合成GAS RNA標的リゴヌクレオチドが存在しないか又は存在する中で60℃10分間行った後、42℃で60分間インキュベートした。
42℃で30秒毎にRotor−Gene2000計測器(Corbett Research、オーストラリア、シドニー)を用いて蛍光を測定した。蛍光反応の結果を相対蛍光単位(RFU)で測定した。ハイブリダイゼーション反応終了後、反応温度を1℃ずつ上昇させ、得られたRFUを測定し、Rotor−Gene2000計測器に備えられたデータ分析ソフトウェアを用いて分子ビーコンの融解温度(T)を決定した。ハイブリダイゼーション反応について得た代表的な結果及び融解温度測定値を表7にまとめる。
表7に示す数値は、標的が存在する場合に測定した終点RFUを標的が存在しない場合に測定した終点RFUで割ることにより計算された平均信号/ノイズ比(S/N)を示す。標的が存在しない場合の分子ビーコンの融解温度計算値は分子ビーコンのステム構造の安定性を判定するのに有用であり、一方、標的配列にハイブリダイズした分子ビーコンの融解温度はハイブリッドの安定性に関する情報を提供する。
Figure 2008519603
表7に示す結果は、合成GAS RNA標的リゴヌクレオチドに結合すると、各々の分子ビーコンのS/N比の数値が強くなることを示した。さらに、標的が存在しない場合の分子ビーコンの融解温度は、この分子ビーコンのステム構造が安定であり、これにより、分子ビーコンの非特異的「開放」がさらに低い温度で阻止されることを証明した。合成GAS RNA標的リゴヌクレオチドが存在する場合に分子ビーコンの融解温度が高いと、実験条件下で安定なハイブリッドが形成されたことが示された。
実施例2は、GAS核酸に有用な増幅プライマーを同定した方法を記載する。
実施例2
増幅プライマーの同定
精製リボソームRNAを、プライマー対のセットを用いる増幅反応でGAS標的核酸源として用いた。開示内容が本明細書に援用される米国特許第5,399,491号の記載に本質的に従ってTMA反応を行った。種々のプライマー組み合わせについて、0又は50フェムトグラムのGAS rRNAを用いて増幅反応を実施した。水又は標的rRNAを、3pmol/反応のT7プライマー及び15pmol/反応の非T7プライマーを含有する増幅試薬(最終濃度:50mM TrisHCl(pH8.2〜8.5),35mM KCl,4mM GTP,4mM ATP,4mM UTP,4mM CTP,1mM dATP,1mM dTTP,1mM dCTP,1mM dGTP,20mM MgCl,20mM N−アセチル−L−システイン及び5%(w/v)グリセロール)に添加した。混合物(15μl)を60℃で10分間インキュベートして42℃に5分間冷却した。M−MLV逆転写酵素及びT7 RNAポリメラーゼの混合物5μlを反応物に添加して渦撹拌した。次いで反応物を42℃で1時間インキュベートし、AE標識オリゴヌクレオチドを含有するプローブ試薬20μlを添加した。次いで反応物を60℃で15分間インキュベートして50μlの選択試薬を添加し、60℃で10分間インキュベートした。
各試料中のハイブリダイズしたAE標識オリゴヌクレオチドによる化学発光を、1mM硝酸及び0.1%(v/v)過酸化水素の自動注入後に1N水酸化ナトリウム含有溶液を注入するように作製されたLeader450HCによりアッセイした。化学発光反応の結果を相対光単位(RLU)で測定した。本方法で得た代表的な結果を表8にまとめる。
Figure 2008519603
表8に示す結果は、全ての被験プライマーの組み合わせがGAS核酸を増幅することを示した。アンプリコンをAE標識オリゴヌクレオチド配列番号19(6,7)で検出した。本方法で得た結果は、GAS核酸の一方の鎖に対して相補的なプライマー各々を対向鎖GAS核酸に対して相補的な少なくとも1つのプライマーと対にすると、増幅ベースのアッセイが行われることも証明した。表8に示す結果からさらに、前記のプライマー及びAE標識オリゴヌクレオチドは投入鋳型レベルがきわめて低いGAS核酸を検出するための高感度アッセイに使用できることが示された。
上記被分析体検出系の多用性をさらに説明するために、アンプリコン産生をリアルタイム増幅法で時間関数としてモニターした。増幅反応物に含有させたアンプリコン特異的分子ビーコンが、アンプリコン合成の連続モニタリング手段を提供した。経時的に増大する蛍光発光により、アンプリコンが生成し、これが分子ビーコンにハイブリダイズして分子ビーコンにより、開放配置の検出可能な転移がおこったことが示された。
分子ビーコンは、標的相補的配列をもつ核酸分子、標的の不存在下では相補的塩基対合により相互作用してステム構造(すなわち閉鎖配置)を形成する親和性対(すなわち核酸アーム)及びプローブが閉鎖配置にある場合に相互作用する標識対の1セットを含む。当業者であれば、分子ビーコンの構造中に含まれる標的相補的配列が一般にプローブの一本鎖ループ領域の形であることを理解するであろう。標的核酸とプローブの標的相補的配列がハイブリダイズすると、親和性対の構成要素が分離し、これによりプローブが開放配置に移行する。この移行は、標識ペア(これらは、例えば発蛍光団と消光体であってよい)の構成要素間の相互作用が低下することにより検出できる。分子ビーコンは、開示内容を本明細書に援用する米国特許第5,925,517号に十分に記載されている。
市販のソフトウェアを利用して、GAS核酸由来のアンプリコンに特異的な分子ビーコンを用いて得た時間依存性の結果を分析した。この分析から得た結果から、増幅反応に含まれる標的コピー数と蛍光信号がバックグラウンド閾値を超えた時間(すなわち出現時間)との間に、実質的に直線関係が示された。後記の結果により確認されるように、本方法はきわめて広範にわたる被分析標的量を定量するのに有用であった。より具体的には、既知量の被分析ポリヌクレオチドを検量標準品として用いると、測定した出現時間を標準曲線と比較することにより被験試料中に存在する被分析体の量を判定できる。
後記の方法に用いた増幅反応は、増幅と検出を同時に行うため、定温で、検出工程のために中断されずに操作されたという事実から、分子ビーコンには厳密な要求が課された。より具体的には、本方法は、分子ビーコンがアンプリコンを結合し、アンプリコンを指数的増幅機序で鋳型として用いるのを妨げてはならなかったために成功した。実際に、分子ビーコンの存在下で増幅反応が効率的に進行し得たという知見から、本プローブと当該標的との相互作用が増幅反応に不可逆的に妨害せず有害でなかったことが示される。
実施例3は、各々相互作用性の発蛍光団/消光体対で標識した分子ビーコンプローブをTMA反応における時間依存性アンプリコン産生のモニタリングに用いた方法を記載する。実施例3に記載する分子ビーコンは増幅核酸生成物の一方の鎖のみにハイブリダイズしたが、相補的プローブ配列が対向核酸鎖にハイブリダイズすることも予想されるため、本発明の範囲に含まれる。
実施例3
アンプリコン産生のリアルタイムモニタリング
3’側−消光体に結合した制御ポアガラス(CPG)及び5’側−発蛍光団で標識したホスホルアミダイトを用いた標準固相ホスファイトトリエステル化学反応により、Perkin -Elmer(カリフォルニア州フォスター・シティー)EXPEDITEモデル8909自動合成装置でGASアンプリコンに対する結合特異性がある分子ビーコンを合成した。分子ビーコンの構築のため発蛍光団としてフルオレセインを用い、消光体としてDABCYLを用いた。分子ビーコンは全て2’−0Meヌクレオチド類似体を用いて構築した。CPG試薬及びホスホルアミダイト試薬はGlen Research Corporation(バージニア州スターリング)から購入した。合成後、濃水酸化アンモニウム(30%)で60℃2時間処理してプローブを脱保護し、固体支持体マトリックスから解離させた。次いで、当業者に慣用の標準法を用いてポリアクリルアミドゲル電気泳動後、HPLCでプローブを精製した。
リアルタイム増幅及び検出法に用いた核酸標的は、既知濃度の精製rRNAであった。種々の標的濃度を三重試験した。分子ビーコンを0.2pmol/μl(3pmol/反応)のレベルで用いた。鋳型コピー数50/反応から鋳型コピー数5×10/反応までを用いて、GAS核酸を増幅する反応を実施した。
本質的に実施例2に記載した塩類及び試薬、標的ポリヌクレオチド並びに分子ビーコンを含有する緩衝液15μlを含む反応物を乾式加熱ブロックにより60℃で10分間インキュベートして、プライマーのアニーリングを促進した。この60℃でのインキュベーション工程後、反応物を42℃の加熱ブロックへ移し、次いで2分間インキュベートした。MMLV逆転写酵素及びT7 RNAポリメラーゼ酵素を含有する酵素試薬5μlずつを、反復ピペッターで各反応物に添加した。試験管を手短に渦撹拌して42℃に予熱したRotor−Gene2000(Corbett Research、オーストラリア、シドニー)ローターへ移した。42℃で増幅反応を行い、30秒毎に蛍光を読みとり、R2000に付属の標準ソフトウェアを用いて結果をリアルタイムで分析した。異なる分子ビーコン及び異なるプライマー組み合わせを用いて本方法で得た代表的な結果を各々表9及び10に示す。
Figure 2008519603
表9に示す結果から、1つの特定のプライマー組み合わせ及び異なるGAS特異的分子ビーコンを含む増幅反応により、プラトーに達するまで経時的に増大する望ましい蛍光信号が発せられることが確認された。本方法に用いた分子ビーコンは各々、その5’末端にフルオレセイン発蛍光団、3’末端にDABCYL消光体部分を含んでいた。全ての結果が三重試験に含まれる反応に基づいた。表9に示す結果は、各々の分子ビーコンがコピー数50/反応という低さまで増幅生成物を検出できることも示した。分子ビーコン配列番号28のみがコピー数50/反応のレベルで2/3の複製物を検出したが、分子ビーコン配列番号26及び配列番号27はこのレベルで3種類の複製物全てを検出した。表9に示す結果はさらに、前記のプライマー及び分子ビーコンは投入鋳型レベルのきわめて低いGAS核酸を検出するための高感度アッセイに使用できることを表わす。
Figure 2008519603
表10に示す結果から、異なるプライマー組み合わせ及び特定の分子ビーコン(配列番号26)を含む増幅反応により、プラトーに達するまで経時的に増大する望ましい蛍光信号を発することが確認された。全ての結果が三重試験に含まれる反応に基づいた。
試験した各プライマー組み合わせにより、少なくともある程度の時間依存性−被分析体検出が得られた。この方法で試験した、異なるプライマー組み合わせは、リアルタイムアッセイ様式で若干異なる挙動を示した。例えば、配列番号7と15のプライマーの組み合わせを含む反応はきわめて迅速に高い標的数を検出し、これに対し他のプライマー組み合わせは標的コピー数50/反応という低さまでGAS核酸を極めて高感度で検出できた。
GAS核酸(濃い水平線で表わす)内の標的領域を検出するために用いることのできる種々のポリヌクレオチドを示す模式図である。下記の核酸の位置を標的領域に対比して示す:「非T7プライマー」及び「T7プロモーター−プライマー」はTMAを実施するために用いる2つの増幅プライマーを表わし、ここで「P」はT7プロモーター−プライマーのプロモーター配列を示し、「プローブ」は増幅核酸を検出するために用いるプローブを表わす。

Claims (16)

  1. 化膿連鎖球菌(Streptococcus pyogenes)核酸を検出するためのハイブリダイゼーションアッセイプローブであって:
    標的相補的塩基配列、及び場合により、検出すべき核酸に対して相補的でない1以上の塩基配列を含む、プローブ配列を含み、
    ここで、前記標的相補的塩基配列は、配列番号3の配列に含まれる13〜22個の連続塩基又はその相補配列を含み、RNA及びDNAの同等物並びにヌクレオチド類似体が存在してもよく、
    ここで、前記ハイブリダイゼーションアッセイプローブは、最高30塩基の長さであり、化膿連鎖球菌由来の核酸にハイブリダイズする他の塩基配列を含まない、前記ハイブリダイゼーションアッセイプローブ。
  2. プローブ配列が前記の検出すべき核酸に対して相補的でない1以上の任意塩基配列を含む、請求項1のハイブリダイゼーションアッセイプローブ。
  3. さらに、検出可能な標識を含む、請求項2のハイブリダイゼーションアッセイプローブ。
  4. さらに発蛍光団部分及び消光体部分を含み、ハイブリダイゼーションアッセイプローブが分子ビーコンである、請求項2のハイブリダイゼーションアッセイプローブ。
  5. 標的相補的塩基配列が、配列番号23、配列番号24及び配列番号25からなる群から選択される、請求項4のハイブリダイゼーションアッセイプローブ。
  6. プローブ配列が検出すべき核酸に対して相補的でない1以上の任意塩基配列を含まない、請求項1のハイブリダイゼーションアッセイプローブ。
  7. さらに、検出可能な標識を含む、請求項6のハイブリダイゼーションアッセイプローブ。
  8. 検出可能な標識が化学発光性標識及び蛍光標識からなる群から選択される、請求項7のハイブリダイゼーションアッセイプローブ。
  9. 標的相補的塩基配列が、配列番号19、配列番号20及び配列番号21からなる群から選択される、請求項8のハイブリダイゼーションアッセイプローブ。
  10. 生物試料中に存在する可能性のある化膿連鎖球菌(Streptococcus pyogenes)核酸配列を増幅するためのキットであって:
    3’末端標的相補的配列、及び、場合により、増幅すべき化膿連鎖球菌核酸配列に対して相補的でない第1プライマー上流配列を含む、第1プライマーであって、第1プライマーの3’末端標的相補的配列は、配列番号2の配列に含まれる20個の連続塩基を含み、RNA及びDNAの同等物並びにヌクレオチド類似体が存在してもよく;並びに
    3’末端標的相補的配列、及び、場合により、増幅すべき化膿連鎖球菌核酸配列に対して相補的でない第2プライマー上流配列を含む、第2プライマーであって、第2プライマーの3’末端標的相補的配列は、配列番号1の配列に含まれる26個の連続塩基を含み、RNA及びDNAの同等物並びにヌクレオチド類似体が存在してもよい;
    を含む、前記キット。
  11. 第1プライマー及び第2プライマーの長さが各々最高60塩基である、請求項10のキット。
  12. 第1プライマーの3’末端標的相補的配列及び第2プライマーの3’末端標的相補的配列の長さが各々最高33塩基である、請求項10のキット。
  13. 第2プライマーの3’末端標的相補的配列の長さが最高28塩基である、請求項12のキット。
  14. 第1プライマーが第1プライマー上流配列を含む、請求項13のキット。
  15. 第1プライマー上流配列がT7 RNAポリメラーゼに対するプロモーター配列を含む、請求項14のキット。
  16. 第1プライマーの3’末端標的相補的配列が、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12及び配列番号13からなる群から選択され、第2プライマーの3’末端標的相補的配列が、配列番号4、配列番号5、配列番号6及び配列番号7からなる群から選択される、請求項13のキット。
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