JP2008518986A - 環状ノナペプチドアミド - Google Patents

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Abstract

本発明は、環状ノナペプチドアミドおよびその製造方法並びに疾患、特に細菌性感染疾患を処置および/または予防する薬剤の製造のためのその使用に関する。

Description

本発明は、環状ノナペプチドアミドおよびその製造方法並びに疾患、特に細菌性感染疾患を処置および/または予防する薬剤の製造のためのその使用に関する。
細菌細胞壁はいくつかの酵素によって合成されており(細胞壁生合成)、微生物の生存および再生に必須である。こうした巨大分子およびその合成に関与しているタンパク質の構造は、高度に細菌内に保存されている。こうした必須の特質および均一性のために、細胞壁生合成は新規な抗生物質の絶好の攻撃ポイントである(D.W. Green, The bacterial cell wall as a source of antibacterial targets, Expert Opin. Ther. Targets, 2002, 6, 1-19)。
バンコマイシン(Vancomycin)およびペニシリンは、細菌の細胞壁生合成阻害剤であり、こうした作用原則の抗菌効果の成功例を示している。これらは、細菌性感染症、特にグラム陽性病原菌による感染症の処置に臨床的に数十年間使用されてきた。耐性微生物、たとえば、メチシリン耐性ブドウ球菌、ペニシリン耐性肺炎球菌およびバンコマイシン耐性腸球菌 (F. Baquero, Gram-positive resistancey: challenge for the development of new antibiotics, J. Antimicrob. Chemother., 1997, 39, Suppl A:1-6; A.P. Johnson, D. M. Livermore, G.S. Tillotson, Antimicrobial susceptibility of Gram-positive bacteria: what's current, what's anticipated?, J. Hosp. Infect., 2001, (49), Suppl A:3-11)、並びに、最近初めてのバンコマイシン耐性ブドウ球菌 (B. Goldrick, First reported case of VRSA in the United States, Am. J. Nurs., 2002, 102, 17) の出現の増大のために、こうした物質はその治療的効果を次第に失いつつある。
本発明は、公知の種類の抗生物質に対する交差耐性のない新規な種類の細胞壁生合成阻害剤を述べている。
天然物質リソバクチン(lysobactin) Aおよびいくつかの誘導体は、US 4,754,018中に抗菌活性を有するとして述べられている。リソバクチンの単離および抗菌活性はまたEP−A−196042およびJP 01132600中にも述べられている。WO 04/099239には、抗菌活性を有するリソバクチン誘導体が述べられている。
リソバクチンおよびカタノシン(katanosin)の抗菌活性については、更にO'Sullivan, J. et al., J. Antibiot. 1988, 41, 1740-1744, Bonner, D. P. et al., J. Antibiot. 1988, 41, 1745-1751, Shoji, J. et al., J. Antibiot. 1988, 41, 713-718およびTymiak, A. A. et al., J. Org. Chem. 1989, 54, 1149-1157中に述べられている。
活性化合物の安定性は、薬剤としての適合性の重要なパラメーターである。他のファクターの間で、安定性は、薬剤の保管および投与の際に重要な役割を演じている。天然物は、薬剤にとって安定性が不十分であることが多い。
抗菌的に活性なデプシペプチドであるリバクチンは、水性の中性から塩基性の媒体(pH>7)中で数日以内に加水分解する。これによって、ラクトンが開裂した抗菌的に不活性な“開環リソバクチン”を形成する。それ故、環安定性が高いリソバクチンの活性類似体が望ましい。
本発明の一つの目的は、ヒトおよび動物における細菌性疾患の処置のために、同等または改善された抗菌活性、より優れた耐容性、たとえば、より低い腎毒性、および水性の中性から塩基性の媒体中で改善された安定性を有するリオバスチンの代替化合物を提供することである。
本発明では、驚くべきことに、リソバクチンアミド(環状ノナペプチドアミド)が、リソバクチンと類似した抗菌活性を有し、水性の中性から塩基性の媒体中での加水分解に対して安定であることを見出した。リソバクチンアミドは、リソバクチンのアザアナログであり、これは、これまで述べられておらず、そして、中央のラクトン官能性がラクタム官能性によって置き換えられている。
本発明は
式:
Figure 2008518986
〈式中、
は、水素またはメチルを表し、
は、式:
Figure 2008518986
{ここで、
は、アミンに対する結合部位であり、
は、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−シクロアルキルまたはC−C10−アリール
[ここで、アルキル、アルケニル、シクロアルキルおよびアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、トリメチルシリル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ベンジルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C10−アリール、5員〜7員のヘテロシクリル、5員〜10員のヘテロアリール、C−C−アルキルアミノ、C−C10−アリールアミノ、C−C−アルキル、カルボニルアミノ、C−C10−アリールカルボニルアミノ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C10−アリールカルボニルおよびベンジルオキシカルボニルアミノ
(ここで、この部分に関し、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよびヘテロアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、フェニルおよび5員〜7員のヘテロシクリルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい)
から成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていても
よい]を表し、
は、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−シクロアルキルまたはC−C10−アリール
[ここで、アルキル、アルケニル、シクロアルキルおよびアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、トリメチルシリル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ベンジルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C10−アリール、5員〜7員のヘテロシクリル、5員〜10員のヘテロアリール、C−C−アルキルアミノ、C−C10−アリールアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、C−C10−アリールカルボニルアミノ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C10−アリールカルボニルおよびベンジルオキシカルボニルアミノ
(ここで、この部分に関し、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、フェニルおよび5員〜7員のヘテロシクリルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい)
から成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい]を表し、
は、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−シクロアルキルまたはC−C10−アリール
[ここで、アルキル、アルケニル、シクロアルキルおよびアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、トリメチルシリル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ベンジルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C10−アリール、5員〜7員のヘテロシクリル、5員〜10員のヘテロアリール、C−C−アルキルアミノ、C−C10−アリールアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、C−C10−アリールカルボニルアミノ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C10−アリールカルボニルおよびベンジルオキシカルボニルアミノ
(ここで、この部分に関し、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、フェニルおよび5員〜7員のヘテロシクリルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい)
から成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい]を表し、
は、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−シクロアルキルまたはC−C10−アリール
[ここで、アルキル、アルケニル、シクロアルキルおよびアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、トリメチルシリル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ベンジルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C10−アリール、5員〜7員のヘテロシクリル、5員〜10員のヘテロアリール、C−C−アルキルアミノ、C−C10−アリールアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、C−C10−アリールカルボニルアミノ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C10−アリールカルボニルおよびベンジルオキシカルボニルアミノ
(ここで、この部分に関し、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、フェニルおよび5員〜7員のヘテロシクリルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい)
から成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい]を表す}の基を表す〉
の化合物およびその塩、その溶媒和物およびその塩の溶媒和物に関する。
引き続き後で言及され、式(I)、(Ia)および(Ib)によって包含される化合物が塩、溶媒和物、塩の溶媒和物およびプロドラッグでない限りにおいて、本発明化合物は、式(I)、(Ia)および(Ib)の化合物およびその塩、溶媒和物、塩の溶媒和物およびプロドラッグであり、式(I)、(Ia)および(Ib)およびその塩、溶媒和物、塩の溶媒和物およびプロドラッグによって包含されている下記に明記されている化合物であり、および代表的実施形態として下記に明記され、そして、式(I)、(Ia)および(Ib)並びにその塩、溶媒和物、塩の溶媒和物およびプロドラッグによって包含されている化合物は、本発明化合物である。
本発明化合物は、その構造によっては、立体異性体形(エナンチオマー、ジアステレオマー)として存在することができる。それ故、本発明は、エナンチオマーまたはジアステレオマーおよびそのそれぞれの混合物に関連する。立体異性体的に均一な成分はエナンチマーおよび/またはジアステレオマーのこうした混合物から公知の方法で単離することができる。
本発明化合物が、互変異性体の形態で生じることができる場合は、本発明は、互変異性体形態のすべてを含んでなる。
本発明の目的のために好ましいは、本発明化合物の生理学的に許容される塩である。しかしながら、製薬的な適用自体に適切でないが、たとえば、本発明化合物の単離または精製に使用することができる混合塩または塩も含まれる。本発明の目的のための混合塩とは、二つまたはそれ以上の異なる酸または塩基、たとえば、トリフルオロアセタート・メシラート塩を包含する付加塩を意味する。
本発明化合物の生理学的に許容される塩には、鉱酸、カルボン酸およびスルホン酸の酸付加塩、たとえば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フマール酸、マレイン酸および安息香酸の塩が含まれる。
本発明化合物の生理学的に許容される塩には、また、例証かつ好ましいものとして、アルカリ金属塩(たとえば、ナトリウム塩およびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(たとえば、カルシウム塩およびマグネシウム塩)およびアンモニアから誘導されるアンモニウム塩または1〜16個の炭素原子を有する有機アミン、例証かつ好ましいものとして、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、プロカイン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、アルギニン、リシン、エチレンジアミンおよびN−メチルピペリジンのような通例の塩基の塩も含まれる。
本発明では、溶媒和物は、溶媒分子と配位結合(coordination)して、固体または液体状態の複合体を形成する本発明化合物のそれらの形態を指す。水和物は、配位結合が、水との間でおこなわれる溶媒和物の特定の形態である。
本発明では、置換基は別途指定されない限り次の意味を有する:
アルキル自体およびアルコキシ、アルキルアミノ、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニルおよびアルキルカルボニルアミノ中の“アルク(alk)”および“アルキル(alkyl)”は、通例1〜6、好ましくは1〜4、特に好ましくは1〜3個の炭素原子を有する直鎖または分枝したアルキルラジカル、例証として、好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルブタ−1−イル、n−ペンチルおよびn−ヘキシルを表す。
アルコキシは、例証として且つ好ましくは、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシおよびn−ヘキソキシを表す。
アルケニルは、2〜6個の炭素原子数を有する直鎖または分枝したアルケニルラジカルを表す。2〜4個、特に好ましくは2〜3個の炭素原子数を有する直鎖または分枝したアルケニルラジカルが好ましい。たとえば且つ好ましくは、次のものが言及される:ビニル、アリル、n−プロパ−1−エン−1−イル、n−ブタ−2−エン−1−イル、2−メチルプロパ−1−エン−1−イルおよび2−メチルプロパ−2−エン−1−イル。
アルキルアミノは、一つまたは二つ(互いに独立して選択される)のアルキル置換基を有するアルキルアミノラジカル、例証且つ好ましくは、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、tert−ブチルアミノ、n−ペンチルアミノ、n−ヘキシルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−n−プロピルアミノ、N−イソプロピル−N−n−プロピルアミノ、N−tert−ブチル−N−メチルアミノ、N−エチル−N−n−ペンチルアミノおよびN−n−ヘキシル−N−メチルアミノを表す。C−C−アルキルアミノとは、たとえば、1〜3個の炭素原子を有するモノアルキルアミノラジカルまたはアルキル置換基につきそれぞれ1〜3個の炭素原子を有するジアルキルアミノラジカルを表す。
アリールアミノは、アミノ基によって結合しているアリール置換基、所望により、たとえば、アリールまたはアルキルのような別の置換基がアミノ基に結合しているアリール置換基を表し、例証且つ好ましくは、フェニルアミノ、ナフチルアミノ、フェニルメチルアミノまたはジフェニルアミノを表す。
アルキルカルボニルは、例証且つ好ましくは、メチルカルボニル、エチルカルボニル、n−プロピルカルボニル、イソプロピルカルボニル、tert−ブチルカルボニル,n−ペンチルカルボニルおよびn−ヘキシルカルボニルである。
アルコキシカルボニルは、例証且つ好ましくは、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、n−ペントキシカルボニルおよびn−ヘキソキシカルボニルを表す。
アリールカルボニルは、カルボニル基によって結合しているアリール置換基、例証且つ好ましくは、フェニルカルボニル、ナフチルカルボニルおよびフェナントレニルカルボニルを表す。
アルキルカルボニルアミノは、例証且つ好ましくは、メチルカルボニルアミノ、エチルカルボニルアミノ、n−プロピルカルボニルアミノ、イソプロピルカルボニルアミノ、tert−ブチルカルボニルアミノ、n−ペンチルカルボニルアミノおよびn−ヘキシルカルボニルアミノを表す。
アリールカルボニルアミノは、例証且つ好ましくは、フェニルカルボニルアミノ、ナフチルカルボニルアミノおよびフェナントレニルカルボニルアミノを表す。
シクロアルキルは、通例、3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキル基、例証且つ好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルを表す。
アリールは、通例、6〜10個までの炭素原子を有する単環から三環までの芳香族炭素環基を表す:フェニルおよびナフチルが例証でき且つ好ましい。
ヘテロシクリルは、通例、5から7個の環原子(ring atoms)を有し、かつ3個まで、好ましくは、2個までのN、O、S、SO、SOの系列からのヘテロ原子および/またはヘテロ基を有する、好ましくは単環式または二環式ヘテロ環基である単環式または多環式ヘテロ環基を表す。このヘテロシクリル基は、飽和していることもできるし、一部不飽和であってもよい。O、NおよびSの系から二つまでのヘテロ原子を有する5員〜7員の単環式飽和ヘテロシクリル基が、好ましく、例証且つ好ましくは、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピロリニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、ピペラジニル、モルホリニルおよびペルヒドロアゼピニルである。
ヘテロアリールは、通例、5から10個まで、好ましくは5ないし6個の環原子を有し、且つS、OおよびNの系列から5個まで、好ましくは4個までのヘテロ原子を有する芳香族単環もしくは二環式基を表し、例証且つ好ましくは、チエニル、フリル、ピロリル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、インドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、キノリニルおよびイソキノリニルである。
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素、好ましくは、フッ素および塩素を表す。
図面の説明:
図1: 実施例12Aの単結晶X線構造、オルテップ図(Ortep plot)(50%)を示す。
図2: 実施例21AのH NMR(500MHz,d−ピリジン)を示す。
式(Ib)において、
が、メチルを表し、
が、式:
Figure 2008518986
{ここで、
は、アミンに対する結合部位を表し、
は、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルブタ−1−イル、トリメチルシリルメチル、1−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2−エチル−2−メチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジエチルブタ−1−イル、フェニルメチル、1−ヒドロキシ−1−フェニルメチル、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチル
[ここで、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい]
を表し、
は、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルブタ−1−イル、トリメチルシリルメチル、1−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2−エチル−2−メチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジエチルブタ−1−イル、フェニルメチル、1−ヒドロキシ−1−フェニルメチル、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチル
[ここで、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい]
を表し、
は、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルブタ−1−イル、トリメチルシリルメチル、1−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2−エチル−2−メチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジエチルブタ−1−イル、フェニルメチル、1−ヒドロキシ−1−フェニルメチル、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチル
[ここで、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい]
を表し、
は、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルブタ−1−イル、トリメチルシリルメチル、1−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2−エチル−2−メチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジエチルブタ−1−イル、フェニルメチル、1−ヒドロキシ−1−フェニルメチル、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチル
[ここで、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい]
を表す}の基を表す、
化合物およびその塩、その溶媒和物またはその塩の溶媒和物が優先される。
式(Ib)において、
が、メチルを表し、
が、式:
Figure 2008518986
{ここで、
は、アミンに対する結合部位であり、
は、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、トリメチルシリルメチルまたは3−ピリジルメチル
[ここで、3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1または2個の置換基によって置換されていてもよい]
を表し、
は、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、トリメチルシリルメチルまたは3−ピリジルメチル
[ここで、3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1または2個の置換基によって置換されていてもよい]
を表し、
は、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、トリメチルシリルメチルまたは3−ピリジルメチル
[ここで、3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1または2個の置換基によって置換されていてもよい]
を表し、
は、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、トリメチルシリルメチルまたは3−ピリジルメチル
[ここで、3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1または2個の置換基によって置換されていてもよい]
を表す}の基を表す、
化合物またはその塩、その溶媒和物またはその塩の溶媒和物もまた優先される。
式(Ib)において、
が、メチルを表し、
が、式:
Figure 2008518986
(ここで、
は、アミンに対する結合部位であり、
そしてRおよびRは、上記に示された意味を有する)の基を表す、
化合物もまた優先される。
式(Ib)において、
が、メチルを表し、
が、式:
Figure 2008518986
(ここで、
は、アミンに対する結合部位であり、
およびRは、上記に示された意味を有する)の基を表す、
化合物もまた優先される。
本発明は、また、式:
Figure 2008518986
{式中、
は、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−シクロアルキル
またはC−C10−アリール
[ここで、アルキル、アルケニル、シクロアルキルおよびアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、トリメチルシリル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ベンジルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C10−アリール、5員〜7員のヘテロシクリル、5員〜10員のヘテロアリール、C−C−アルキルアミノ、C−C10−アリールアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、C−C10−アリールカルボニルアミノ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C10−アリールカルボニルおよびベンジルオキシカルボニルアミノ
(ここで、この部分に関し、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、フェニルおよび5員〜7員のヘテロシクリルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい)
から成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい]を表し、
は、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−シクロアルキルまたはC−C10−アリール
[ここで、アルキル、アルケニル、シクロアルキルおよびアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、トリメチルシリル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ベンジルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C10−アリール、5員〜7員のヘテロシクリル、5員〜10員のヘテロアリール、C−C−アルキルアミノ、C−C10−アリールアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、C−C10−アリールカルボニルアミノ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C10−アリールカルボニルおよびベンジルオキシカルボニルアミノ
(ここで、この部分に関し、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、フェニルおよび5員〜7員のヘテロシクリルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい)
から成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい]を表す}
の化合物およびその塩、その溶媒和物およびその塩の溶媒和物に関する。
式(I)において、
が、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルブタ−1−イル、トリメチルシリルメチル、1−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2−エチル−2−メチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジエチルブタ−1−イル、フェニルメチル、1−ヒドロキシ−1−フェニルメチル、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチル
[ここで、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい]
を表し、
が、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルブタ−1−イル、トリメチルシリルメチル、1−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2−エチル−2−メチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジエチルブタ−1−イル、フェニルメチル、1−ヒドロキシ−1−フェニルメチル、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチル
[ここで、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい]
を表す、
式(I)の化合物およびその塩、その溶媒和物およびその塩の溶媒和物もまた優先される。
式(I)において、
は、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、トリメチルシリルメチルまたは3−ピリジルメチル
[ここで、3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1または2個の置換基によって置換されていてもよい]
を表し、
は、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、トリメチルシリルメチルまたは3−ピリジルメチル
[ここで、3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1または2個の置換基によって置換されていてもよい]
を表す、
式(I)の化合物およびその塩、その溶媒和物およびその塩の溶媒和物もまた優先される。
本発明は、また式:
Figure 2008518986
{式中、
は、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−シクロアルキルまたはC−C10−アリール
[ここで、アルキル、アルケニル、シクロアルキルおよびアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、トリメチルシリル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ベンジルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C10−アリール、5員〜7員のヘテロシクリル、5員〜10員のヘテロアリール、C−C−アルキルアミノ、C−C10−アリールアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、C−C10−アリールカルボニルアミノ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C10−アリールカルボニルおよびベンジルオキシカルボニルアミノ
(ここで、この部分に関し、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、フェニルおよび5員〜7員のヘテロシクリルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい)
から成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい]を表し、
は、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−シクロアルキルまたはC−C10−アリール
[ここで、アルキル、アルケニル、シクロアルキルおよびアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、トリメチルシリル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ベンジルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C10−アリール、5員〜7員のヘテロシクリル、5員〜10員のヘテロアリール、C−C−アルキルアミノ、C−C10−アリールアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、C−C10−アリールカルボニルアミノ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C10−アリールカルボニルおよびベンジルオキシカルボニルアミノ
(ここで、この部分に関し、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、フェニルおよび5員〜7員のヘテロシクリルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい)
から成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい]を表す}
の化合物およびその塩、その溶媒和物およびその塩の溶媒和物に関する。
本発明は、更に式(Ib)の化合物を製造する方法に関連し、
ここで、
[A]式:
Figure 2008518986
(式中、Rは、上記に示される意味を有する)
の化合物を、最初に式:
Figure 2008518986
(式中、R、R、RおよびRは、上記に示される意味を有し、
は、tert−ブトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニルを表し、
そして、Xは、ハロゲン、好ましくは臭素、塩素またはフッ素、またはヒドロキシを表す)
の化合物と反応させ、次いで酸と共におよび/または水素化分解によって反応させるか、
または、
[B]式:
Figure 2008518986
(式中、Rは、上記に示される意味を有する)
の化合物を、最初に式:
Figure 2008518986
(式中、R、R、RおよびRは、上記に示される意味を有する)
の化合物と反応させ、次いで、4段階合成で、
a)テトラブチルアンモニウムフルオリドのようなフッ化物試薬と反応させ、
b)酸と反応させ、
c)必要に応じて塩基の存在下での脱水剤と反応させ、そして、
d)水素化分解する、
式(Ib)の化合物の製造方法に関する。
方法[A]:
がハロゲンである場合は、第一段階の反応は、通例不活性溶媒中で行われるが、必要に応じて、塩基の存在下で、好ましくは、大気圧下、−30℃から50℃の温度範囲で行われる。
不活性溶媒は、たとえば、テトラヒドロフラン、メチレンクロリド、ピリジン、ジオキサン、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジンまたはジメチルホルムアミドであり;ピリジンまたはジメチルホルムアミドが好ましい。
塩基は、たとえば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンまたはN−メチルモルホリンであり;ジイソプロピルエチルアミンが好ましい。
が、ヒドロキシである場合は、第一段階の反応は、通例不活性溶媒中脱水剤の存在下で行われるが、必要に応じて、塩基の存在下で、好ましくは、大気圧中、−30℃から50℃の温度範囲で行われる。
不活性溶媒は、たとえば、ジクロロメタンまたはトリクロロメタンのようなハロゲン化炭化水素類、ベンゼンのような炭化水素類、ニトロメタン、ジオキサン、ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルである。溶媒の混合物を使用することも同様に可能である。ジクロロメタンまたはジメチルホルムアミドが特に好ましい。
適切な脱水剤としては、たとえば、カルボジイミド類、たとえば、N,N'−ジエチル−、N,N'−ジプロピル−、N,N'−ジイソプロピル−、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−(3−ジメチルアミノイソプロピル)−N−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)、N−シクロヘキシルカルボジイミド−N'−プロピルオキシメチルポリスチレン(PS−カルボジイミド)、または、カルボニルジイミダゾールのようなカルボニル化合物、または2−エチル−5−フェニル−1,2−オキサゾリウム 3−スルファートのような1,2−オキサゾリウム化合物、または2−tert−ブチル−5−メチルイソオキサゾリウム過塩素酸塩、または2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリンのようなアシルアミノ化合物、またはプロパンホスホニックアンヒドリド(propanephosphonic anhydride)、またはクロロギ酸イソブチル、またはビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスホリルクロリド、またはベンゾトリアゾリルオキシトリ(ジメチルアミノ)ホスホニウム ヘキサフルオロホスファート(benzotriazolyloxytri(dimethylamino)phosphonium hexafluorophosphate)、またはO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスファート(HBTU)、2−(2−オキソ−1−(2H)−ピリジル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム テトラフルオロボラート(TPTU)またはO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロフォスファート(HATU)、または1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、またはベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム ヘキサフルオロホスファート(BOP)、またはベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファート(PyBOP)、またはN−ヒドロキシスクシンイミド、または塩基とこれらの混合物がある。
塩基としては、たとえば、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムのようなアルカリ金属の炭酸塩または炭酸水素塩、または、トリアルキルアミン、たとえば、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジンまたはジイソプロピルエチルアミンのような有機塩基がある。
好ましくは、縮合は、HOBtの存在下でHATUを用いるか、またはEDCを用いて行われる。
このプロセスの第二段階における酸との反応は、好ましくは、大気圧下、0℃から40℃までの温度範囲で行われる。
ここで、適切な酸は、ジオキサン中の塩化水素、酢酸中での臭化水素、またはメチレンクロリド中でのトリフルオロ酢酸である。
このプロセスの第二段階における水素化分解は、水素およびパラジウム・活性炭の存在下、溶媒中で、好ましくは、大気圧下、0℃から40℃までの温度範囲で行われる。
溶媒は、たとえば、水と酢酸または塩酸水溶液の混合液中の、メタノール、エタノール、n−プロパノールまたはイソプロパノールのようなアルコール類であり;エタノール、水および酢酸の混合液、またはイソプロパノールと塩酸水溶液の混合液が好ましい。
方法[B]:
式(IV)の化合物と、式(V)または(VII)の化合物の反応は、通例、脱水剤の存在下、不活性溶媒中で、必要に応じて塩基の存在下、好ましくは、大気圧下、−30℃から50℃の温度範囲で行われる。
不活性な溶媒の例には、ジクロロメタンまたはトリクロロメタンのようなハロゲン化炭化水素、ベンゼンのような炭化水素、ニトロメタン、ジオキサン、ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルがある。同様に、溶媒の混合物を使用することも可能である。特に好ましいのは、ジクロロメタンまたはジメチルホルムアミドである。
適切な脱水剤としては、たとえば、カルボジイミド類、たとえば、N,N'−ジエチル−、N,N−ジプロピル−、N,N−ジイソプロピル−、N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−(3−ジメチルアミノイソプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)、N−シクロヘキシルカルボジイミド−N'−プロピルオキシメチルポリスチレン(PS−カルボジイミド)、または、カルボニルジイミダゾールのようなカルボニル化合物、または2−エチル−5−フェニル−1,2−オキサゾリウム 3−スルファートのような1,2−オキサゾリウム化合物、または2−tert−ブチル−5−メチルイソキオサゾリウム過塩素酸塩、または2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリンのようなアシルアミノ化合物、またはプロパンホスホニックアンヒドリド(propanephosphonic anhydride)、またはクロロギ酸イソブチル、またはビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスホリルクロリド、またはベンゾトリアゾリルオキシトリ(ジメチルアミノ)ホスホニウム ヘキサフルオロホスファート(benzotriazolyloxytri(dimethylamino)phosphonium hexafluorophosphate)、またはO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスファート(HBTU)、2−(2−オキソ−1−(2H)−ピリジル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム テトラフルオロボラート(TPTU)またはO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロフォスファート(HATU)、または1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、またはベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム ヘキサフルオロホスファート(BOP)、またはベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファート(PyBOP)、またはN−ヒドロキシスクシンイミドまたは塩基とこれらの混合物がある。
塩基としては、たとえば、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムのようなアルカリ金属の炭酸塩、または炭酸水素塩、または、トリアルキルアミン、たとえば、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジンまたはジイソプロピルエチルアミンのような有機塩基がある。
好ましくは、縮合は、HOBtの存在下でHATUを用いるか、またはEDCを用いて行われる。
更なる方法の第一段階(a)におけるテトラブチルアンモニウムフロリドとの反応は、通例、不活性溶媒中で、好ましくは大気圧下、0℃から40℃の温度範囲で行われる。
不活性溶媒は、たとえば、ジクロロメタンまたはトリクロロメタンのようなハロゲン化炭化水素、またはテトラヒドロフランまたはジオキサンのようなエーテルである。テトラヒドロフランが特に好ましい。
この方法の第二段階(b)における酸との反応は、好ましくは大気圧下、0℃から40℃での温度範囲で行われる。
ここで、適切な酸は、ジオキサン中の塩化水素、酢酸中での臭化水素、またはメチレンクロリド中でのトリフルオロ酢酸である。
この方法の第三段階(c)における反応は、式(IV)の化合物と式(V)または(VII)の化合物の反応に準じて行われる。
この方法の第四段階(d)における水素化分解は、通例、水素およびパラジウム・活性炭の存在下、溶媒中で、好ましくは、大気圧下、0℃から40℃までの温度範囲で行われる。
溶媒は、たとえば、水と酢酸または塩酸水溶液の混合液中の、メタノール、エタノール、n−プロパノールまたはイソプロパノールのようなアルコール類であり;エタノール、水および酢酸の混合液、またはイソプロパノールと塩酸水溶液の混合液が好ましい。
式(II)の化合物は、実施例2A、3Aおよび20Aから26Aまでのもとでの実験部分に記述されているように、リソバクチン(実施例1A)またはカタノシンAから水素添加、酵素開裂および再環化によって合成することができる。式(IV)の化合物は、この合成手順における中間体である。
式(III)、(V)、(VI)および(VII)の化合物は、公知であるか、または公知の方法または下記に述べられている方法によってしかるべき出発物質から合成することができる。
本発明化合物の製造は、次の合成スキームによって図解することができる。
合成スキーム1:
Figure 2008518986
合成スキーム2:
Figure 2008518986
この発明は、更に式:
Figure 2008518986
の化合物、2−(トリメチルシリル)エチル−(3R)−3−アミノ−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−フェニルアラニナート・トリフルオロアセタート(実施例19A)の製造方法であって、
式:
Figure 2008518986
の化合物、メチル (rac)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロパノアートを、6段階合成で、
a)塩基、好ましくは、リチウムヘキサメチルジシラジドの存在下で、ジベンジル アザジカルボキシラートと反応させ、
b)N,N,N,N−テトラメチルグアニジンと反応させ、
c)ラニーニッケルの存在下で水素と反応させ、
d)塩基、好ましくは、N−メチルモルホリンの存在下で、N−ベンジルオキシカルボニルオキシスクシンイミドエステルと反応させ、
e)塩基、好ましくは、水酸化ナトリウムと反応させ、そして、続いてクロマトグラフィーによりエナンチオマー分離し、
そして、
f)ジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸またはジオキサン中の塩化水素と(with trifluoroacetic acid in dichloromethane or hydrogen chloride in dioxane)反応させる、ことを特徴とする製造方法に関する。
詳細な合成は、実施例12Aから実施例19Aの実験部分中に述べられている。
本発明は、更に、
式:
Figure 2008518986
の化合物、(3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−L−フェニルアラニン(実施例17Aおよび実施例35A)
または、
式:
Figure 2008518986
の化合物、2−(トリメチルシリル)エチル (3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−L−フェニルアラニナート(実施例18A)
または、
式:
Figure 2008518986
の化合物、2−(トリメチルシリル)エチル(3R)−3−アミノ−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−フェニルアラニナート・トリフルオロ酢酸塩(実施例19A)
または、
式:
Figure 2008518986
の化合物、メチル (2S,3R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニナート(実施例33A)
または、
式:
Figure 2008518986
の化合物、メチル (2S,3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニナート(実施例34A)
または、
式:
Figure 2008518986
の化合物、(3S)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−D−フェニルアラニン(実施例36A)
または、
式:
Figure 2008518986
の化合物、2−(トリメチルシリル)エチル (3S)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−D−フェニルアラニナート(実施例37A)
または、
式:
Figure 2008518986
の化合物、2−(トリメチルシリル)エチル (3S)−3−アミノ−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−D−フェニルアラニナート・トリフルオロ酢酸塩(実施例38A)
の化合物に関する。
本発明の化合物は、薬理活性の有用なスペクトルを示す。これらは、抗菌活性を示す。
それ故、これらはヒトおよび動物の疾患の処置および/または予防のための薬剤としての使用に適切である。
本発明の化合物は、リソバクチンと比較して腎毒性がより低いという特色がある。
本発明の化合物は、水性の中性から塩基性の媒体中で安定性が改善されたという特色がある。こうした特性によって、本発明化合物の保存および薬剤としての投与が改善される。
この記述されているノナデプシペプチドは、細菌の細胞壁生合成の阻害剤として作用する。
本発明の製剤は、細菌および細菌様微生物に対して特に効果的である。それ故、これらは、ヒトおよび獣医学医療におけるこうした病原体によって引き起こされる局所および全身感染症の予防および化学療法に特に適切である。
基本的には、本発明の製剤は、細菌細胞壁(Murein sacculus)または相当する酵素系を有している細菌および細菌様微生物のすべてに対して使用することができる(たとえば、次の細菌によってまたは次の細菌の混合物によって):
グラム陰性球菌(ナイセリア・ゴノッロエアエ(Neisseria gonorrhoeae))およびグラム陰性桿菌、たとえば、腸内細菌科(Enterobacteriaceae)(たとえば、エッシェリキア・コーリ(大腸菌:Escherichia coli、ヘモフィルス・インフルエンザエ(インフルエンザ菌:influenzae)、シュウドモナス属(Pseudomonas)、クレブシエラ属(Klebsiella)、シトロバクター属(Citrobacter)(C. フランディ(C.freundii)、C.ディバーニィス(C. divernis))、サルモネラ属(Salmonella)およびシゲラ属(Shigella);更にエンテロバクター(腸内細菌属:Enterobacter)(E.エロゲネス(E.aerogenes)、E.アグロメランス(E. Agglomerans))、ハフニア属(Hafnia)、セラチア属(Serratia)(S.マルセセンス(S. marcescens)、プロビデンシア属(Providencia)、エルジニア属(Yersinia)、およびアシネトバクター属(genus Acinetobacter)、ブランハメラ属(Branhamella)およびクラミジア属(Chlamydia)。更に、抗菌スペクトルには、絶対嫌気性細菌(たとえば、バクテロイデス・フラジリス(Bacteroides fragilis)、ペプトコッカス属(genus Peptococcus)の実例、ペプトストレプトコッカス(Peptostreptococcus)およびクロストリジウム属(genus Clostridium);更にマイコバクテリア(Mycobacteria)、たとえば、M.チュウベルクローサス(M.tuberculosus)が含まれる。本発明の化合物は、グラム陽性球菌たとえば、スタフィロコッカス(S.アウレウス(S.aureus)、S.エピデルミディス(S.epidermidis)、S.ヘモリティカス(S. haemolyticus)、S.カルノサス(S. carnosus)、エンテロコッカス(E.ファカリス(E. faecalis)、E.フェシウム(E. faecium)およびストレプトコッカス(S.アガラクティアエ(S. agalactiae)、S.ニューモニアエ(S. pneumoniae)、S.パイオゲネス(S. pyogenes)に特に顕著な効果を示す。
上記の細菌リストは、単なる例示に過ぎないものであって、決して限定的に解釈されない。言及することができ、この言及された細菌類または混合感染によって引き起こされる可能性のある、本発明による製剤によって防止できるか、改善されるか、または治療することができる疾患はたとえば、次の疾患を含む:
たとえば、非複雑性および複雑性尿路感染症、非複雑性皮膚および表在性感染症、複雑性皮膚および柔組織感染症、院内肺炎および外来患者肺炎、病院感染肺炎(nosocomial pneumonia)、慢性気管支炎の急性悪化および二次的細菌感染症、急性中耳炎、急性副鼻腔炎、連鎖球菌性咽頭炎、細菌性髄膜炎、非複雑性淋菌性および非淋菌性尿道炎/子宮頸炎、急性前立腺炎、心内膜炎、非複雑性および複雑性腹腔内感染症、婦人科系感染症、骨盤内炎症疾患、細菌性膣疾患、および急性および慢性骨髄炎、急性感染性関節炎、発熱性好中球減少性患者の経験的治療、更に、菌血症、MRSA感染症、急性細菌性下痢、ヘリコバクターピロリ感染症、術後感染症、歯性感染症、眼科感染症(ophthalmological infections)、術後感染症(直腸周囲膿瘍、傷感染症、胆道感染症(biliary infections)、乳腺炎および急性虫垂炎を含む)、嚢胞性線維症、気管支拡張症のようなヒトの感染症。
ヒトに加えて、他の種の細菌性感染症も、処置することできる。次の例が言及できる。
ブタ:下痢、腸毒血症、敗血症、赤痢、サルモネラ症、子宮炎−乳房炎−乳汁分泌不全症候群(MMAシンドローム)(metritis-mastitis-agalactiae syndrome)、乳房炎;
反芻動物(ウシ、ヒツジ、ヤギ):下痢、敗血症、気管支肺炎、サルモネラ症、パスツレラ病、生殖器感染症;
ウマ:気管支肺炎、関節症(joint-ill)、産褥感染(puerperal and postpuerperal infections)、サルモネラ病;
イヌおよびネコ:気管支肺炎、下痢、皮膚炎、中耳炎、尿路感染症、前立腺炎;
家禽(ニワトリ、シチメンチョウ、ウズラ、ハト、鑑賞用鳥およびその他):大腸菌感染症、慢性気管疾患、サルモネラ症、パスツレラ病、オウム病。
同様に、営利・商業的な魚および観賞魚を育てる際および管理する際の、細菌性の病気を処置することが可能であり、この場合、抗菌スペクトルは上記に述べた細菌を超えて、更に、たとえば、パスツレラ属(Pasteurella)、ブルセラ属(Brucella)、キャンピロバクター(Campylobacter)、リステリア属(Listeria)、エリジペロスリス(Erysipelothris)、コリネバクテリア(corynebacteria)、ボレリア属(Borellia)、トレポネーマ属(Treponema)、ノカルジア属(Nocardia)、リケッチエ(Rikettsie)、エルジニア属(Yersinia)のような他の細菌にまで及ぶ。
本発明は、更に、疾患、特に細菌性感染症の処置および/または予防のための本発明化合物の使用に関する。
本発明は、更に、疾患、特に上記に言及した疾患の処置および/または予防のための本発明化合物の使用に関する。
本発明は、更に、疾患、特に上記に言及した疾患を処置および/または予防する薬剤を製造するための本発明化合物の使用に関する。
本発明化合物は、細菌性疾患の予防および/または処置に適切な薬剤を製造するための使用に好ましい。
本発明は、更に、抗菌的に有効な量の本発明化合物を用いる、疾患、特に上記に言及した疾患の処置および/または予防方法に関する。
本発明は、更に、少なくとも一つの本発明化合物と、特に上記に言及した疾患の処置および/または予防のための少なくとも一つまたはそれ以上の別の活性化合物を含んでなる、薬剤に関する。組み合わせのための好ましい活性化合物は、異なった活性スペクトル、特に補充的な活性スペルル、および/または本発明化合物と相乗性を有する抗菌的に活性な化合物である。
本発明化合物は、全身および/または局所に作用することができる。この目的のために、それは、たとえば、経口、非経口、肺、鼻内、舌下、舌、口内(buccally)、直腸、皮膚、経皮、結膜、または耳のルートのような適切な方法で、またはインプラントまたはステントとして投与することができる。
本発明化合物は、こうした投与ルートに適切な投与形態で投与することができる。
たとえば、錠剤(コーティングを施していない錠剤、または、たとえばエンテリックコーティングまたは不溶性であるか、遅延溶解であるか、および本発明化合物の放出を制御するコーティングを施した錠剤)、口腔で急速に崩壊する錠剤、またはフィルム/オブラート、フィルム/凍結乾燥剤、カプセル剤(たとえば、ハードまたはソフトゼラチンカプセル)、糖衣錠、顆粒剤、ペレット、散剤、乳剤、懸濁剤、エアゾール剤または溶液のような、先行技術に従って機能を果たし、本発明化合物を急速および/または改変された方法で送達し、そして結晶および/または非晶および/または溶解形で本発明化合物を含んでいる投与形態が経口投与に適切である。
非経口投与は、吸収ステップを回避するか(たとえば、静脈内、動脈内、心臓内、髄腔内、または腰椎内)、または吸収を介在(たとえば、筋肉内、皮下、皮内、経皮的または腹腔内)して行うことができる。非経口投与に適した投与形態には、とりわけ、溶液、懸濁液、乳化液、凍結乾燥、または無菌散剤の形態での注射および点滴製剤がある。
他の投与ルートでは、たとえば、吸入医薬形態(とりわけ、粉末吸入器、ネブライザ)、鼻用滴剤、液剤、スプレー;舌、舌下、または口内への投与する錠剤、フィルム/ウェハまたはカプセル剤、坐剤、耳または眼用製剤、膣用カプセル、水溶性懸濁液(ローション、振盪混合物)、脂肪親和性懸濁剤、軟膏、クリーム、経皮治療系(たとえば、貼付剤)、ミルク、ペースト、発泡剤、ダスティングパウダー(dusting powders)インプラントまたはステントが適切である。
本発明化合物は、上述した投与形態に変換することができる。このためには、不活性な非毒性の薬学的に好適な補助剤と混和することによって、それ自体公知の方法で行うことができる。こうした補助剤には、とりわけ、担体(たとえば、微結晶セルロース、乳糖、マンニトール)、溶媒(たとえば、液体ポリエチレングリコール)、乳化剤および分散剤または湿潤剤(たとえば、ドデシル硫酸ナトリウム、ポリオキシソルビタンオレエート)、結合剤(たとえば、ポリビニルピロリドン)、合成および天然高分子(たとえば、アルブミン)、安定化剤(たとえば、アスコルビン酸のような抗酸化剤)、着色剤(たとえば、酸化鉄のような無機色素)および矯味および/または矯臭剤が含まれる。
本発明は、更に、通例、一つまたはそれ以上の不活性な、非毒性の薬学的に適切な補助剤と一緒に、本発明の少なくとも一つの化合物を含んでなる薬剤に関し、そして上記に言及した目的のためのその使用に関する。
一般的に、有効な結果を達成するためには、体重あたり約0.001から100mg/kg、好ましくは、約0.1から10mg/kgまでの量を静脈に投与することが、有利であることが立証されており、経口投与の量は、体重あたり、約0.01から50mg/kg、好ましくは、0.5から10mg/kgである。
しかしながら、適切な場合には、特に、体重、投与ルート、活性成分に対するそれぞれ個々の応答、製剤の特質および投与がなされる時間または間隔いかんによって、上述した量を逸脱することも必要でありうる。したがって、上述の最小量より少ない量で済ますことで十分である場合もありうることであり、一方、他の場合では、上述の上限を超えなければならないこともありうる。より多い量を投与する場合は、それらの量を一日にわたり、複数回のそれぞれ個々の投与量に分割することが望ましいといえる。
以下の試験および実施例におけるパーセンテージは、特に述べない限り、重量によるパーセンテージであり、部(パート)は重量による部である。溶媒比、希釈比、および液体/液体溶液(liquid/liquid solutions)の濃度は、それぞれの場合、容積(volume)に基づくものである。
A. 実施例
略語
Figure 2008518986
Figure 2008518986
文献
ペプチドおよび環状デプシペプチドの命名法については、次を参照:
有機化合物のIUPAC命名法に関するガイド(勧告 1993)、1993、ブラックウェル化学出版(Blackwell Scientific publications)。
アミノ酸およびペプチドの命名法および記号による表現(symbolism)。勧告 1983。生化学命名法に関するIUPAC−IUB合同委員会、UK. Biochemical Journal 1984, 219, 345-373。そして引用文献。
一般的方法 GC−MS、LC−MS、HR−MS、HPLCおよびゲルクロマトグラフィー
方法1(TOF−HR−MS):TOF−HR−MS−ESI+スペクトルが、Micromass LCT機器(キャピラリーボルテージ:3.2KV、コーンボルテージ:42V、source temperature:120℃、脱溶媒温度:280℃)を用いて記録される。この目的のためにシリンジポンプ(Harvard Apparatusから)がサンプル供給のために使用される。ロイシンエンセファリンが標準品として使用される(Tyr−Gly−Gly−Phe−Leu)。
方法2(分析HPLC;Synergi):機器タイプ HPLC:HP1100シリーズ;UV DAD;カラム:Phenomenex Synergi 2μ Hydro-RP Mercury 20mm×4mm;溶出剤A:水1l+50%ギ酸1.0ml、溶出剤B:アセトニトリル1l;グラジエント:0.0分 90%A→2.5分 30%A→3.0分 5%A→4.5分 5%A;流速:0.0分 1ml/分、2.5分/3.0分/4.5分 2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
方法3(分析HPLC;Synergi):機器タイプ HPLC:HP1050シリーズ;UV DAD;カラム:Phenomenex Synergi 2μ Max-RP Mercury 20mm×4mm;溶出剤A:水1l+0.05%トリフルオロ酢酸、溶出剤B:アセトニトリル1l;グラジエント:0.0分 90%A→2.5分 30%A→3.0分 5%A→4.5分 5%A;流速:0.0分 1ml/分、2.5分/3.0分/4.5分 2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
方法4(分析HPLC):機器タイプ HPLC:HP1050シリーズ;UV DAD1100シリーズ;カラム:Kromasil C18、60×2mm、3.5μm;溶出剤A:水/0.5%過塩素酸、溶出剤B:アセトニトリル;グラジエント:0−0.5分 2%B、0.5−4.5分 2−90%B、4.5−6.5分 90%B、6.5−6.7分 90−2%B、6.7−7.5分 2%B;流速:0.75分ml/分;オーブン:30℃;UV検出:210nm。
方法5(LC−MS):機器タイプ MS:Micromass LCT(ESI pos./neg.);機器タイプ HPLC:HP 1100シリーズ;UV DAD 1100シリーズ;カラム SymmetryPrep(商標)18、Waters、 50×2.1mm、3.5μm;溶出剤A:水/0.1%ギ酸、溶出剤B:アセトニトリル/0.1%ギ酸;グラジエント 0−1分 0%B、1−6分 0−90%B、6−8分 90−100%B、8−10分 100%B、10−10.1分 100−0%B、10.1−12分 0%B、次いでクロマトグラフィーカラムの再生;オーブン:40℃、流速:0.5ml/分(10.1分では暫時1ml/分まで)、UV検出:210nm。
方法6(分取HPLC;Xterra、C18、0.1%TFA):機器:Gilson Abimed HPLC;バイナリポンプ方式(binary pump system);カラム;Xterra、Waters、5μm;150×10mm;溶出剤A:水/0.1%トリフルオロ酢酸、溶出剤B:アセトニトリル;グラジエント;0−7分 5%B、7−9分 5−40%B、9−11分 40%B、11−18分 40−90%B、次いでクロマトグラフィーカラムの再生;流速:8ml/分;UV検出:210nm。
方法7(LC−MS):機器タイプ MS:Micromass ZQ;機器タイプ HPLC:Waters Alliance 2795; カラム:Phenomenex Synergi 2μ Hydro-RP Mercury 20mm×4mm;溶出剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶出剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分 90%A→2.5分 30%A→3.0分 5%A→4.5分 5%A;流速:0.0分 1ml/分、2.5分/3.0分/4.5分 2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
方法8(LC−MS):機器:HPLC Agilent Series 1100付Micromass Quattro LCZ; カラム:Phenomenex Synergi 2μ Hydro-RP Mercury 20mm×4mm;溶出剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶出剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分 90%A→2.5分 30%A→3.0分 5%A→4.5分 5%A;流速:0.0分 1ml/分、2.5分/3.0分/4.5分 2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:208−400nm。
方法9(アミノ酸分析):アミノ酸分析は、Eppendorf/BiotronikからのLC3000アミノ酸分析器を用いて行われる。Eppendorf/Biotronikからの標準分離プログラムを若干改変して使用される。分離プログラムおよび分析器の機能については、機器のハンドブックに詳しく述べられている(Handbuch des Aminosauureanalysators LC 3000[LC 3000 アミノ酸分析器のハンドブック]、Wissenschaftliche Geraute GmbH Biotronik, Maintal, 1996)。
方法10(分取HPLC、Nucleodur、TFA):機器:Gilson Abimed HPLC; バイナリポンプ方式(binary pump system);カラム:Nucleodur C18 Gravity、Macherey-Nagel、5μm;250×21mm;溶出剤A:水/0.1%トリフルオロ酢酸、溶出剤B:アセトニトリル;グラジエント:0−8分 5%B、8−40分 5−60%B、40−60分 60%B、60−75分 60−100%B、75−80分 100%B、次いでクロマトグラフィーカラムの再生;流速:7−15ml/分;UV検出器 210nm。
方法11(分取HPLC、Nucleodur、酢酸):機器:Gilson Abimed HPLC;バイナリポンプ方式;カラム:Nucleodur C18 Gravity、 Macherey-Nagel、5μm;250×40mm;溶出剤A:水/0.2%酢酸、溶出剤B:アセトニトリル/0.2%酢酸:グラジエント;0−10分 10%B、10−24分 10−30%B、24−28分 30−50%B、28−35分 50%B、35−45分 50−60%B、45−53分 60−70%B、60−70分 100%B、次いでクロマトグラフィーカラムの再生;流速:15−45ml/分;UV検出器 210nm。
方法12(分取HPLC、Symmetry、酢酸):機器:Gilson Abimed HPLC;バイナリポンプ方式(binary pump system);カラム:SymmetryPrep(商標)18、Waters、7μm;300×19mm;溶出剤A:水/0.5−0.25%酢酸、溶出剤B:アセトニトリル;グラジエント:0−2分 5%B、2−60分 5−90%B、60−80分 100%B、次いでクロマトグラフィーカラムの再生;流速:7ml/分;UV検出器 210nm。
方法13(分取HPLC;Kromasil、酢酸):機器:Gilson Abimed HPLC;バイナリポンプ方式(binary pump system);カラム:Kromasil-100A C18、5μm;250×30mm;溶出剤A:水/0.25%酢酸、溶出剤B:アセトニトリル;グラジエント:0−3分 5%B、3−30分 5−100%B、30−38分 100%B、次いでクロマトグラフィーカラムの再生;流速:25ml/分;UV検出器 210nm。
方法14(Sephadex LH−20によるゲルクロマトグラフィー):ゲルクロマトグラフィーが、Sephadex LH-20(Pharmaciaから)を用いて圧力なしで行われる。分画(ISCO Foxy 200フラクションコレクター)がUV活性(UV検出器 254nm、Knauer)に従って行われる。カラム寸法:32×7cm(1000−100μmolスケール);30×4cm(100−10μmolスケール)。メタノールまたはメタノール/0.2%酢酸が溶出剤として使用される。
方法15(キラル分取HPLC):カラム(スチールカラム、寸法 250×30mm);固定相(セレクター ポリ(N−メタクリロイル−L−ロイシン−ジシクロプロピルメチルアミド)に基づいて、キラルシリカ/ポリアミド複合体(composite)KBD 5326);溶出剤:酢酸エチル、定組成溶媒(isocratic);流速:25ml/分;温度:24℃;UV検出:225nm;サンプル:2000μlの反復注入。
方法16(エナンチオマー純度の決定):カラム(スチールカラム、寸法 250×4.6mm);固定相(セレクター ポリ(N−メタクリロイル−L−ロイシン−ジシクロプロピルメチルアミド)に基づいて、キラルシリカ/ポリアミド複合体(composite)KBD 5326);溶出剤:酢酸エチル、定組成溶媒;流速:1ml/分;温度:25℃;UV検出:220nm;サンプル:10μlの注入。
キラルシリカ
方法17(分析HPLC):機器タイプ HPLC:HP1100シリーズ;UV DAD カラム:Zorbax Eclipse XBD-C8(Agilent)、150mm×4.6mm、5μm;溶出剤A:5mlのHClO/l 水、溶出剤B:アセトニトリル;グラジエント:0−1分 10%B、1−4分 10−90%B、4−5分 90%B;流速:2.0ml/分;オーブン:30℃;UV検出:210および254nm。
方法18(分析HPLC):カラム:Kromasil RP-18、 60mm×2mm、3.5μm;溶出剤A:5mlのHClO/l 水、溶出剤B:アセトニトリル;グラジエント:0分 2%B、0.5分 2%B、4.5分 90%B、9分 90%B;流速:0.75ml/分;オーブン:30℃;UV検出:210nm。
方法19(分析HPLC):カラム:Kromasil RP-18、 250mm×4mm、5μm;溶出剤A:5mlのHClO/l 水、溶出剤B:アセトニトリル;グラジエント:0分 5%B、10分 95%B;流速:1ml/分;オーブン:40℃;UV検出:210nm。
方法20(分析HPLC):カラム:Kromasil RP-18、 250mm×4mm、5μm;溶出剤A:2mlのHClO/l 水、溶出剤B:アセトニトリル;定組成溶媒:45%B、55%A;流速:1ml/分;オーブン:40℃;UV検出:210nm。
方法21(分取HPLC;Nucleodur、0.05−0.1%TFA):機器:Gilson Abimed HPLC; バイナリポンプ方式;カラム:Nucleodur C18 Gravity、 Macherey-Nagel、5μm、250×21mm;溶出剤A:水/0.05−0.1%TFA、溶出剤B:アセトニトリル;グラジエント:0−8分 5%B、8−40分 5−60%B、60−75分 60−100%B、75−80分 100%B、次いでクロマトグラフィーカラムの再生;流速:7−15ml/分;UV検出器:210nm。
方法22(分析HPLC):機器タイプ HPLC:HP1050シリーズ;UV DAD 1100シリーズ;カラム:Kromasil C18、60mm×2mm、3.5μm;溶出剤A:水/0.5% 過塩素酸、溶出剤B:アセトニトリル;グラジエント:0−0.5分 2%B、0.5−4.5分 2−90%B、4.5−9.0分 90%B、9.0−9.2分 90−2%B、9.2−10.0分 2%B;流速:0.75ml/分、オーブン:30℃、UV検出 210nm。
方法23(分析HPLC):DAD(G1315B)付Agilent 1100、バイナリポンプ(G1312A)、オートサンプラー(autosampler)(G1313A)、脱ガス剤(G1379A)およびカラムサーモスタット(G1316A);カラム:Synergi 4μ Hydro-RP 80A、4.6×150×5mm;溶出剤A:水+0.05% 70%過塩素酸;溶出剤B:アセトニトリル;グラジエント:0−1分 10%B、ランプ(ramp)、4−5分 90%B、ランプ、5.5分 10%B;流速:2.00ml/分;オーブン温度:30℃。
方法24(分析HPLC):機器:DAD(G1315B)付Agilent 1100、バイナリポンプ(G1312A)、オートサンプラー(autosampler)(G1313A)、溶媒脱ガス剤(G1379A)およびカラムサーモスタット(G1316A);カラム:Agilent Eclipse XDB-C8、 4.6×150×5mm;溶出剤A:0.05% 70%過塩素酸(水中);溶出剤B:メタノール;定組成溶媒:0−7分 55%B;流速:2.00ml/分;カラム温度:40℃。
方法25(分析HPLC):機器タイプ HPLC:HP1050シリーズ;UV DAD;カラム:Zorbax 300 mSB-C18 3.5μ,4.6mm×150mm;溶出剤A:水1l+0.1%トリフルオロ酢酸、溶出剤B:アセトニトリル400ml/水600ml+0.1%トリフルオロ酢酸;グラジエント:0.0分 100%A、1.3分 10%B、18.0分 80%B、20.0分 80%B、21.0分 100%B、25.0分 100%B、26.0分 0%B、30.0分 0%B。流速:1ml/分;オーブン:40℃;UV検出:210nm。
方法26(キラルHPLC):Gilson Abimed HPLC; カラム:Daicel Chiralpak AD-H 5μm;250mm×20mm;溶出剤A:イソヘキサン、溶出剤B:0.2%酢酸/1%水/2−プロパノール;定組成溶媒:流速:15ml/分;UV検出器 212nm。
方法27(エナンチオマー純度の決定):スチールカラム、寸法 250mm×4.6mm;固定相:Daicel Chirapak AD-H, 5μm;溶出剤:エタノール/水/酢酸 1000:10:2、定組成溶媒;流速:0.7ml/分;温度:45℃;UV検出:215nm;サンプル:5μl注入。
方法28(エナンチオマー純度の決定):カラム(スチールカラム、寸法 250mm×4.6mm);固定相(Chirapak IA);溶出剤:イソヘキサン/イソプロパノール 4:1、定組成溶媒;流速:1ml/分;温度:25℃;UV検出:254nm;サンプル:10μlの注入。
方法29(LC−MS):UV検出:210nm。機器タイプ MS:Micromass ZQ; 機器タイプHPLC:Waters Alliance 2795; カラム:Phenomenex Synergi 2μ Hydro-RP Mercury 20mm×4mm;溶出剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶出剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分 90%A→2.5分 30%A→3.0分 5%A→4.5分 5%A;流速:0.0分 1ml/分、2.5分/3.0分/4.5分 2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
方法30(LC−MS):機器:HPLC Agilent Series 1100付Micromass Platform LCZ;カラム:Phenomenex Synergi 2μ Hydro-RP Mercury 20mm×4mm;溶出剤A:水1l+50%ギ酸0.5ml、溶出剤B:アセトニトリル1l+50%ギ酸0.5ml;グラジエント:0.0分 90%A→2.5分 30%A→3.0分 5%A→4.5分 5%A;流速:0.0分 1ml/分、2.5分/3.0分/4.5分 2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
方法31(MALDI−MS):MALDI−MS/MSによる検討が、TOF/TOFイオン光学および200H Nd:YAG Laser(355nm)を備え付けている4700 Proteomics Analyzer(Applied Biosystems, Framingham, MA, USA)を用いて行われる。準分子イオンは、8kVのイオン源中で加速され、エレクトリカルデフレクター(electrical deflector)(MS1)を用いて選択され、MS1とMS2の間に配置された衝撃セル中でアルゴン原子を用いて衝撃される。この結果生じる分離片イオンは、15kVを用いて再加速され、二回目の飛行時間型質量分析器(MS2)を用いて特徴付けられる。
方法32(キラル分取HPLC):スチールカラム、寸法 420mm×75mm;固定相:セレクター ポリ(N−メタクリロイル−L−ロイシン−ジシクロプロピルメチルアミド)を有しているシリカゲル相;溶出剤A:tert−ブチルメチルエーテル、溶出剤B:メタノール;グラジエント:0−22.17分 100%A、22.18−27.24分 100%B、27.25−40.30分 100%A;流速:100ml/分;温度:24℃;UV検出:260nm;サンプル:50000μlの反復注入。
方法33(分取HPLC、Nucleodur、0.05−0.1%TFA):機器:Gilson Abimed HPLC; バイナリポンプ方式;カラム:Nucleodur C18 Gravity、 Macherey-Nagel、 5μm;250mm×40mm;溶出剤A:水/0.05−0.1%トリフルオロ酢酸、溶出剤B:アセトニトリル;グラジエント:0−10分 10%B,10−24分 10−30%B、24−28分 30−50%B、28−35分 50%B、35−45分 50−60%B、45−53分 60−70%B、53−60分 60−90%B、60−70分 100%B、次いでクロマトグラフィーカラムの再生;流速:15−45ml/分;UV検出器 210nm。
方法34(分取HPLC、Kromasil、0.05%TFA):機器:Gilson Abimed HPLC;UV検出器 210nm;バイナリポンプ方式;カラム:Kromasil C18、5μm、100Å,250mm×20mm;溶出剤A:0.05%トリフルオロ酢酸(水中)、溶出剤B:0.05%トリフルオロ酢酸(アセトニトリル中):流速:20ml/分;0−3分 10%B、ランプ、30−38分 90%B、30−45分 10%B。
方法35(分取HPLC、Nucleodur C18 Gravity、0.05−0.1%TFA):機器:Gilson Abimed HPLC; バイナリポンプ方式;カラム:Nucleodur C18 Gravity、 5μm;250mm×30mm;溶出剤A:水/0.05−0.1%トリフルオロ酢酸、溶出剤B:アセトニトリル;0−10分 10%B、ランプ、10.01−55分 100%B、:流速:10−60ml/分;UV検出器 210nm。
方法36(分取HPLC、Kromasil、0.05%TFA):機器:Gilson Abimed HPLC;バイナリポンプ方式;カラム:Kromasil−100A C18、5μm;250mm×30mm;溶出剤A:水/0.05%トリフルオロ酢酸、溶出剤B:アセトニトリル;0−10分 10%B、ランプ、10.01−55分 100%B;流速:30ml/分;UV検出器 210nm。
方法37(分取HPLC、Kromasil、0.05%TFA):機器:Gilson Abimed HPLC;バイナリポンプ方式;カラム:Kromasil−100A C18、5μm;250mm×21mm;溶出剤A:水/0.05%トリフルオロ酢酸、溶出剤B:アセトニトリル;0−10分 10%B、ランプ、10.01−55分 100%B;流速:20ml/分;UV検出器 210nm。
方法38(分取HPLC、Kromasil、0.05%TFA):機器:Gilson Abimed HPLC;;バイナリポンプ方式;カラム:Kromasil−100A C18、5μm;250mm×21mm;溶出剤A:水/0.05%トリフルオロ酢酸、溶出剤B:アセトニトリル/水 50/50;0−10分 10%B、ランプ、10.01−55分 100%B;流速:20ml/分;UV検出器 210nm。
方法39(分取HPLC、Kromasil、0.05%TFA):機器:Gilson Abimed HPLC;バイナリポンプ方式;カラム:Kromasil−100A C18、5μm;250mm×30mm;溶出剤A:水/0.05%トリフルオロ酢酸、溶出剤B:アセトニトリル ;0−10分 10%B、ランプ、10.01−55分 100%B;流速:10−60ml/分;UV検出器 210nm。
方法40(分取HPLC):機器:Gilson Abimed HPLC;UV検出器 210nm;バイナリポンプ方式;カラム:Waters Symmetry-Prep(商標)18、7μm、300mm×19mm;溶出剤A:0.05%トリフルオロ酢酸(水中)、溶出剤B:0.05%トリフルオロ酢酸(アセトニトリル中):流速:20ml/分;0−3分 10%B、ランプ、30−38分 90%B、38−45分 10%B。
方法41(分取HPLC、Grom−Sil、0.1%TFA):機器:Gilson Abimed HPLC;UV検出器 210nm;バイナリポンプ方式;カラム:Grom-Sil SNr.4051 120 ODS-4HE、10μm、250mm×40mm;溶出剤A:0.1%トリフルオロ酢酸(水中)、溶出剤B:0.1%トリフルオロ酢酸(アセトニトリル中);流速:50ml/分;0−3分 10%B、3−27分 グラジエント ランプ、27−35分 95%B、35−40分 10%B。
方法42(キラル分取HPLC):カラム(スチールカラム、寸法 500mm×50mm);固定相(Chirapak AD、20μm);溶出剤A:イソヘキサン、溶出剤B:イソプロパノール;グラジエント:0−11.74分 15%B、11.74−11.75分 100%B、15.74分 100&B、15.75分 15%B、21.25分 15%B;サンプル調製:50mlのイソプロパノール/200mlのイソヘキサンに溶解;注入容量:30ml、温度:24℃;UV 検出:220nm。
方法43(分取HPLC):機器:Gilson Abimed HPLC;UV検出器 254nm;バイナリポンプ方式;カラム:Nucleosil RP-18、 7μm;250×50mm;流速:30ml/分;溶出剤A:水/0.1%トリフルオロ酢酸、溶出剤B:アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸;グラジエント:0−40分 20−25%B、40−60分 25%B、60−110分 25−50%B、110−120分 50%B、120−130分 50−100%B、130−160分 100%B、次いでクロマトグラフィーカラムの再生。
方法44(分取HPLC):機器:Gilson Abimed HPLC;UV検出器 254nm;バイナリポンプ方式;カラム:Nucleosil RP-18、7μm;250×50mm;流速:40ml/分;溶出剤A:水/0.05%トリフルオロ酢酸、溶出剤B:アセトニトリル/0.05%トリフルオロ酢酸;グラジエント:0−105分 20−25%B、105−111分 25%B、111−131分 25−27%B、131−157分 27−35%B、157−192分 35−40%B、192分−207分 40−45%B、次いでクロマトグラフィーカラムの再生。
一般的な操作手順
操作手順1(TFAによるBoc保護基の除去)
Bocによって保護された化合物は、ジクロロメタン(反応溶液の1/5−1/10)に懸濁させ、次いでジクロロメタン(30%;100−1ミリモルスケールで出発物質約1ml/10mg、100−1マイクロモルスケールで約1ml/1mg)中のトリフルオロ酢酸をアルゴン保護ガス雰囲気下で加え、この混合物を室温でHPLCクロマトグラム(方法2)が完全な変換を示すまで撹拌する。次いでこの溶媒を真空中で留去するが、この際浴温度は30℃を超えないようにする。粗生成物をトルエン中で懸濁させ、再びロータリーエバポレーターで濃縮し、次に高真空下で乾燥する。この手順をトルエンまたはジクロロメタンを用いて数回(2〜5回)繰り返す。
操作手順2(N−tert−ブトキシカルボニル保護基、ジオキサン、4N塩化水素の除去)
N−(tert−ブトキシカルボニル)によって保護された化合物(1mmol)が、アルゴン保護ガス雰囲気下、ジオキサン(2−3ml)中に供給される。室温でかつ激しく撹拌しながら、ジオキサン(30ml)中の4N−塩酸を滴下する。この混合物を分析HPLC(方法2)が完全な変換を示すまで撹拌する(約2時間)。この反応混合物を室温で真空中で蒸発させる。粗生成物を少量のジクロロメタン中に加え、次に真空中で再度溶媒を除去する。この操作を数回、トルエンで(2回)、ジクロロメタンで(2回)繰り返す。最後に、粗生成物を凍結乾燥するか、高真空乾燥の直後に更に反応させる。
操作手順3(水素化分解によるエステル開裂、Cbz保護基の除去)
ペプチドのベンジルエステルあるいはペプチドのN−Cbzによって保護されたアミン(1.2mmol)を、メタノール(60ml)中で溶解し、次に10%のパラジウム−炭素(100mg)をアルゴン保護ガス雰囲気下で加える。この混合物に室温でそして、大気圧下で分析HPLC(方法2)が完全な変換を示すまで水素添加する。この反応混合物をろ過(たとえば、キーゼルグール、セライト(登録商標)に通して)し、真空中で濃縮し次に高真空下で乾燥する。
操作手順4(加水分解によるエステル開裂、加水分解)
カルボン酸エステル(3mmol)がアルゴン保護ガス雰囲気下でTHF/水/DMF 200/100/2.5(20ml)中に提供される。0℃で厳しく温度管理をしながら、粉末(powdered)水酸化リチウム(3.6mmol、1.2当量)を激しく撹拌した溶液に少量ずつ加える。2時間後、分析HPLCによって完全な変換が観察されないときは、固体の水酸化リチウムを再び加える(3.3mmol、1.1当量)。こうした操作を完全な変換まで繰り返し、そこで、次いでこの反応混合物を0℃でpH3−4に0.1N塩酸を用いて調整し、次いで凍結乾燥する。次いで粗生成物をゲルクロマトグラフで処理し(方法14)および/または分取HPLC(方法13)によって高純度精製する。
操作手順5(アミドカップリング)
HATU(1.5−1.8当量)を最初に−20℃でアルゴン保護ガス雰囲気下で、乾燥DMF中のアミンシクロペプチド(1.0当量)、ジペプチド酸(1.5−1.8当量)およびNMM(1.0−2.0当量)の溶液に加える。この反応混合物を撹拌し(約15分)そしてNMM(2.5−3.0当量)を再び加える。この反応混合物を−10℃から室温までゆっくり暖め、次にこの混合物を更にこの温度でアミン成分の完全な変換が見出されるまで更に撹拌する。固体リン酸二水素カリウム(10当量、500μmol)を加え、次いでこの反応混合物を高真空下で蒸発させ、次にクロマトグラフィーによって精製する。
あるいは、水およびメタノールを、変換終了次第この反応に加えることができ、次いで分取RP−HPLCまたはゲルクロマトグラフィーによって精製後、生成物が得られる。
出発物質
実施例1A
D−ロイシル−N−{(3S,6S,12S,15S,18R,21S,24S,27S,28R)−6−[(1S)−2−アミノ−1−ヒドロキシ−2−オキソエチル]−18−(3−{[アミノ(イミノ)メチル]アミノ}プロピル)−12−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]−3−(ヒドロキシメチル)−24−[(1R)−1−ヒドロキシ−2−メチルプロピル]−21−イソブチル−15−[(1S)−1−メチルプロピル]−2,5,8,11,14,17,20,23,26−ノナオキソ−28−フェニル−1−オキサ−4,7,10,13,16,19,22,25−オクタアザシクロオクタコサン−27−イル}−L−ロイシンアミド ビストリフルオロアセタート(リソバクチン)
Figure 2008518986
醗酵:
培地:
YM:イースト−モルト寒天:D−グルコース(4g/l)、イースト抽出物(4g/l)、モルト抽出物(10g/l)、1リットルのレワティット水(Lewatit water)。滅菌(121℃、20分)の前に、pHを7.2に調整する。
HPM:マンニトール(5.4g/l)、イースト抽出物(5g/l)、肉ペプトン(3g/l)。
作業用一時保存物:凍結乾燥株(ATCC 53042)は、50mlのYM培地中で増殖する。
フラスコ醗酵:1lエルレンマイヤーフラスコ中の150mlのYM培地または100mlのHPM培地に2mlの作業用一時保存物を接種し、28℃で30−48時間、240rpmでシェーカーを用いて増殖させる。
30 l醗酵:300mlのフラスコ醗酵(HPM培地)が、滅菌した30l栄養培地溶液(1mlのSAG 5693/l 泡止め剤)を接種するために使用される。この培養物を28℃で21時間、300rpm、0.3vvmの滅菌空気を通気させて、増殖させる。pHは、1M塩酸で常時pH=7.2に保たれる。培養期間の間に、全体で880mlの1M塩酸が加えられる。
主培養(200 l):1lのエルレンマイヤーフラスコ中の15×150mlのYM培地に2mlの作業用一時保存物を接種し、28℃で48時間、240rpmでシェーカーを用いて増殖させる。この培養物2250mlは、滅菌した200 lの栄養培地溶液(YM)(1mlの泡止め剤SAG 5693/l)を接種するために用いられ、28℃で150rpm、18.5時間、0.3vvmの滅菌空気を通気させて増殖させる。
1時間毎にサンプル(50ml)が醗酵過程のチェックのために取られる。1mlのメタノール(0.5% トリフルオロ酢酸)をこの培養ブロス2mlに加え、次にこの混合物を0.45μmフィルターに通してろ過する。この30μlの懸濁液をHPLC(方法17および方法18)によって、分析する。
18.5時間後、主培養の培養ブロスを17000rpmで、上清および沈殿物に分離する。
単離:
この上清(183 l)を濃トリフルオロ酢酸または水酸化ナトリウム溶液を用いて、pH6.5−7に調整し、次にLewapol column(OC 1064, 容量60 l)に装填する。次に溶出は、純粋な水、水/メタノール 1:1で、続いて純粋なメタノール(0.1%トリフルオロ酢酸を含む)で行われる。この有機相を真空中で濃縮し残存している水性残渣を11.5 lとする。
この残存している水相をシリカゲルC18で結合させ、分離する(MPLC, Biotage Flash 75, 75×30cm,KP-C18-WP, 15−20μm, 流速:30ml;溶出剤:アセトニトリル/水(0.1%トリフルオロ酢酸を含む);グラジエント:10%、15%、および40%アセトニトリル)。十分な量の実施例1Aを含んでいるこの40%アセトニトリル相は、真空中で濃縮し、続いて凍結乾燥する(約13g)。この固形物の混合物を、最初に、分取HPLC(方法43)で、続いて、Sephadex LH-20(5×70cm,アセトニトリル/水 1:1、それぞれのケースにおいて、0.05%トリフルオロ酢酸を含む)でゲルろ過によって、そして更に分取HPLC(方法44)によって1.2g分に分割される。
この工程によって2250mgの実施例1Aが生じる。
この沈殿物を4 lのアセトン/水 4:1中に加え、2kgのセライトを加え、この混合物をトリフルオロ酢酸を用いてpH=6に調整し、撹拌し、遠心分離する。この溶媒を真空中で濃縮し、次に残渣を凍結乾燥する。この得られた凍結乾燥物(89.9g)をメタノール中に加え、ろ過し、濃縮し、次にシリカゲル(方法20)で分離する。次いで実施例1Aをゲルろ過(Sephadex LH-20、5×68cm、水/アセトニトリル 9:1(0.05%トリフルオロ酢酸を含む)、流速:2.7ml/分、フラクションサイズ 13.5ml)で精製すると、純粋な物質が生成される。
この工程によって、447mgの実施例1Aが生じる。
HPLC (方法 17): R = 6.19 分
MS (ESIpos): m/z = 1277 (M+H)
H NMR (500.13 MHz, d-DMSO): δ = 0.75 (d, 3H), 0.78 (d, 6H), 0.80 (t, 3H), 0.82 (d, 3H), 0.90 (d, 3H), 0.91 (d, 3H), 0.92 (d, 3H), 0.95 (d, 3H), 0.96 (d, 3H), 1.05 (m, 1H), 1.19 (d, 3H), 1.25 (m, 2H), 1.50 (m, 4H), 1.51 (m, 2H), 1.55 (m, 1H), 1.61 (m, 1H), 1.65 (m, 1H), 1.84 (m, 1H), 1.85 (m, 1H), 1.86 (m, 1H), 1.89 (m, 1H), 1.95 (m, 1H), 2.75 (m, 2H), 3.40 (m, 1H), 3.52 (m, 2H), 3.53 (dd, 1H), 3.64 (m, 2H), 3.66 (m, 1H), 3.68 (dd, 1H), 3.73 (m, 2H), 4.00 (dd, 1H), 4.02 (br., 1H), 4.13 (br., 1H), 4.32 (dd, 1H), 4.39 (t, 1H), 4.55 (m, 1H), 4.75 (dd, 1H), 5.19 (t, 1H), 5.29 (d, 1H), 5.30 (br., 1H), 5.58 (m, 2H), 6.68 (m, 3H), 6.89 (d, 1H), 6.93 (m, 3H), 6.94 (br., 1H), 6.98 (d, 1H), 7.12 (br., 1H), 7.20 (br., 2H), 7.23 (m, 2H), 7.42 (m, 2H), 7.54 (d, 1H), 7.58 (d, 1H), 8.32 (br., 1H), 9.18 (br., 1H), 9.20 (m, 2H), 9.50 (br., 1H).
13C NMR (125.77 MHz, d-DMSO): δ = 10.3, 15.3, 19.0, 19.2, 19.6, 20.0, 20.9, 22.0, 22.4, 23.0, 23.2, 24.3, 24.4, 25.0, 25.4, 26.0, 27.8, 30.9, 35.4, 39.5, 40.8, 40.9, 41.6, 44.1, 51.5, 52.7, 55.9, 56.2, 56.4, 57.9, 58.8, 60.2, 61.1, 62.6, 70.1, 71.6, 71.7, 75.5, 128.1, 128.6, 136.7, 156.8, 168.2, 170.1, 170.4, 171.2, 171.5, 171.9, 172.2, 172.4, 173.7.
このシグナルの割当ては、文献に記載の割当てに従い実施した (T.Kato, H.Hinoo, Y. Terui, J. Antibiot., 1988, 61, 719-725)。
実施例2A
ジヒドロリソバクチントリフルオロアセタート {D−Leu−Leu−Phe−[(3R)−Leu(3−OH)]−Leu−D−Arg−Ile−aThr−Gly−[(3S)−3−Asn(3−OH)]−Ser トリフルオロアセタート}およびオクタヒドロリソバクチントリフルオロアセタート{D−Leu−Leu−Ala(3−シクロヘキシル)−[(3R)−Leu(3−OH)]−Leu−D−Arg−Ile−aThr−Gly−[(3S)−3−Asn(3−OH)]−Ser トリフルオロアセタート}の混合物
Figure 2008518986
Figure 2008518986
リソバクチンビストリフルオロアセタート(実施例1A、500mg、0.33mmol)をイソプロパノール/水 2:1(30ml)中に溶解する。アルゴン保護ガス雰囲気下で、パラジウム・炭素(10%;100mg)を加える。この反応混合物を(脱ガス後)80−70バール水素圧下、室温で48時間、加圧オートクレーブ中で撹拌する。この反応では、パラジウム・炭素(10%;100mg)を再び加える。この反応混合物を(脱ガス後)80−70バール水素圧下、室温で48時間、加圧オートクレーブ中で再び撹拌する。この時点では、リソバクチンはHPLC(方法2)によってもはや検出されない。この反応混合物を真空中でガラスフリット(ポアサイズ 4)または、キーゼルグールに通してろ過し、再び、メタノール/0.2%酢酸中に加え、シリンジフィルター(Biotage, PTFE)に通してろ過し、真空中で濃縮し、高真空下で乾燥する。生成物496mg(定量的)(80%ジヒドロリソバクチン、20%オクタヒドロリソバクチン)が得られる。
実施例3A
[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]―L−セリン トリフルオロアセタート
{エドマン3.0分解生成物 トリフルオロアセタート}
Figure 2008518986
ジヒドロリソバクチンおよびオクタヒドロリソバクチン775mgを77.5mlのメタノールに溶解し、次いで切断バッファー(cleavage buffer)(0.1M 炭酸水素アンモニウム溶液/0.5M尿素,pH 8)667mlを加える。酵素を加える前に、この溶液を乾燥キャビネット中で37℃に加熱する。31mgのキモトリプシン(1:1 水/エチレングリコール中キモトリプシン溶液31ml、1mg/1ml;1:25;37℃に予熱して)を加え、この反応は37℃で行う。60分後、酵素反応を30mlのアセトニトリルおよび約6mlのTFAを用いて終了させる。この溶液のpHは、1から2の間である。この溶液を−20℃で分取分離まで保存することができる。
フラグメント1−3および4−11の分取分離
約800mlの切断バッファーをフィルター(0.2μm)に通してろ過し、次にそれぞれ約400mlの二つの部分をアセトニトリル/TFA グラジエントを用いたSource 15RPCカラム(40ml)でクロマトグラフ処理をする。条件:溶出剤A:0.1%TFA、溶出剤B:0.1%TFA/アセトニトリル;グラジエント:40分以内に0%Bから45%B;流速:2ml/分;UV検出210nm;フラクションサイズ 1.5ml。
フラグメント4−11(R=約15分)および1−3(LLF)(R=約25分)および1−3(LLA(3−シクロヘキシル))(R=約30分)が結合され、次に凍結乾燥される。このようにして、この表題化合物がフラグメント4−11として得られる。
HPLC/UV-Vis (方法 3): R = 1.2 分.
LC-MS (方法 7): R = 1.0 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 453.5 (100) [M + 2H]2+, 906 (10) [M + H].
MS (ESIneg.): m/z (%) = 904 (100) [M - H].
LC-MS (方法 5): R = 3.6 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 453.5 (100) [M + 2H]2+.
MS (ESIneg.): m/z (%) = 904 (100) [M - H].
実施例4A
メチル (Z)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4,4−ジメチルペンタ−2−エノアート
Figure 2008518986
ピバルアルデヒド(303.2g、3.41mol、10当量)およびメチル {[tert−ブトキシカルボニル]アミノ}−(ジメトキシホスホリル)アセタート(101.5g、0.341mol、1.0当量)をテトラヒドロフラン(800ml)中に溶解し、−70℃に冷却する。−70℃で、N,N,N,N−テトラメチルグアニジン(78.7g、0.683mmol、6.95ml、2.0当量)をゆっくり滴下し、次いでこの混合物を−70℃で4時間撹拌し、続いて、この混合物を室温で4日間撹拌する。この反応混合物を濃縮し、次いで、酢酸エチルで水に対して抽出し(2×500ml)、集められた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液(100ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥する。濃縮後、粗生成物をクロマトグラフ処理する(1.5kgのシリカゲル、溶出剤:シクロヘキサン/酢酸エチル5:1)。表題化合物67g(理論量の76%)が得られる。
あるいは、粗生成物を水性ワークアップの後、シクロヘキサン/酢酸エチルから結晶化によって精製することができる。
(シリカゲル、4:1シクロヘキサン/酢酸エチル)=0.5
LC-MS (方法 7): R = 2.5 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 158 (100) [M - Boc + H], 280 (5) [M + Na].
H NMR (400 MHz, d-DMSO): δ = 1.08 (s, 9H, C(CH)), 1.38 (s, 9H, OC(CH)), 3.61 (s, 3H, COCH), 6.40 (s, 1H, CβH), 8.14 (s, 1H, NH).
HR-TOF-MS (方法 1): C13H23NO [M + H] 実測値 258.1696, 計算値. 258.1700.
実施例5A
N−tert−ブトキシカルボニル−3−tert−ブチル−D−アラニン メチルエステル
Figure 2008518986
メチル (2Z)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4,4−ジメチルペンタ−2−エノアート(実施例4A、60g、233.2mmol)をエタノールp.a./ジオキサン 3:1(1000ml)中に溶解する。アルゴンを約10分間、カニューレを用いて通過させる。この溶液を超音波浴)中に置き(約5分、次に(+)−1,2−ビス[(2R,5R)ジエチルホスホラノ]ベンゼン(シクロオクタジエン)ロジウム(I)トリフラート(600mg、1%(重量))を加える。この混合物を3.5バール水素圧下、室温で、3日間水素添加する。この反応混合物をキーゼルグールに通してろ過し、溶出剤を濃縮する。粗生成物をクロマトグラフィー処理(シリカゲル、溶出剤:シクロヘキサン/酢酸エチル 4:1)する。表題化合物60g(理論量の99%)が得られる。
[α]20 Na = +5°(c = 0.33 CHCl中).
DCI-MS (NH): m/z (%) = 221 (100), 260 (40) [M + H], 277 (100) [M + NH4].
H NMR (400 MHz, CDCl): δ = 0.93 (s, 9H), 1.40 (m, 10H), 1.68 (dd, J = 3.7, 14.5 Hz, 1H),3.68 (s, 3H), 4.30 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 4.81 (d, br, J = 7.7 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, CDCl): δ = 28.30 (3C), 29.52 (3C), 30.61, 46.27, 51.19, 52.17, 79.79, 155.11, 174.39.
HR-TOF-MS (方法 1): C26H51NO 計算値 519.3640, 実測値 519.3634 [M + H].
実施例6A
N−tert−ブトキシカルボニル−3−tert−ブチル−D−アラニン
Figure 2008518986
N−tert−ブトキシカルボニル−3−tert−ブチル−D−アラニン メチルエステル(実施例5A、60g、231mmol)をテトラヒドロフランp.a.(463ml)中に溶解する。室温で、水(463ml)中の水酸化リチウム一水和物(19.4g、462.7mmol)溶液をゆっくり滴下する。HPLCクロマトグラム(方法2)が完全な変換を示してから(約20時間)、この反応混合物を注意深く1N塩酸水溶液で氷冷しながらpH 3−4に調整する。塩化ナトリウム(150g)を、次に酢酸エチル(2×500ml)で抽出するために、この反応混合物に加える。集められた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液次いで硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過する。ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮し、高真空下で乾燥する。表題化合物55.4g(理論量の98%)が得られる。
HPLC/UV-Vis (方法 4): R = 4.2 分.
DCI-MS (NH): m/z (%) = 263 (100) [M + NH], 280 (5) [M + NH].
H NMR (400 MHz, CDCl): δ = 0.96 (s, 9H, C(CH)), 1.42 (m, 10H, OC(CH), Hβ), 1.79 (“d”, J = 14.4 Hz, 1H, Hβ), 4.31 (t, J = 8.0 Hz, 1H, Hα), 4.82 (d, J = 8.4 Hz, 1H, NH).
13C NMR (126 MHz, CDCl): δ = 28.32 (3C), 29.54 (3C), 30.74, 45.92, 51.24, 80.19, 155.41, 178.93.
HR-TOF-MS (方法 1): C24H47NO 計算値 491.3327, 実測値 491.3328 [2M + H].
実施例7A
3−tert−ブチル−L−アラニン メチルエステル・塩酸塩
Figure 2008518986
この表題化合物を製造するには、S.D.Bull, S.G. Davies, A.C. Garner, M.D. O'Shea, J. Chem. Soc. Perkin Trans. 1, 2001, 3281-3287参照。
この表題化合物は、N−tert−ブトキシカルボニル−3−tert−ブチル−L−アラニン メチルエステル(28.0g、108mmol)およびジオキサン(280ml)中の4N塩酸から操作手順2に従って得られる。収量 22g(定量的)。この生成物は精製することなく更に反応させる。
H NMR (400 MHz, d-DMSO): δ = 0.95 (s, br, 9H, tBu), 1.65 (dd, 1H), 1.80 (dd, 1H), 3.75 (s, 3H, OCH), 3.90 (dd, 1H), 8.60 (s, br, 3H).
実施例8A
N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−tert−ブチル−D−アラニル−3−tert−ブチル−L−アラニン メチルエステル
Figure 2008518986
HOBt(3当量、39.4g、292mmol)、N−メチルモルホリン(3当量、32.1ml、291.8mmol),N−tert−ブトキシカルボニル−3−tert−ブチル−D−アラニン(実施例6A、1.0当量、97.3mmol)、EDC(2当量、37.3g、194.6mmol)および再度N−メチルモルホリン(2当量、21.4ml、194.5mmol)を−20℃で連続的にジクロロメタンp.a.(1.4l)中の3−tert−ブチル−L−アラニン メチルエステル・塩酸塩(1.1当量、21g、107mmol)の溶液に加える。この反応混合物をゆっくり(約12時間)室温まで暖めると、アミン成分の完全な変換がHPLCによって観察される。次いでこの反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(300ml)、5%クエン酸水溶液(2×500ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(500ml)および飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄する。この反応混合物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過する。この混合物を真空中で濃縮・乾燥し、次いで更に高真空下で乾燥する。表題化合物36g(理論量の96%)が得られるが、これは、更に精製することなく反応させる。
DCI-MS (NH): m/z (%) = 387 (40) [M + H], 404 (100) [M + NH].
H NMR (400 MHz, d-DMSO): δ = 0.95 (s, br, 18H, tBu), 1.35 (dd, 1H), 1.45 (s, 9H, OtBu), 1.50 (dd, 1H), 1.65 (dd, 1H), 1.95 (dd, br, 1H), 3.70 (s, 3H, OCH), 4.15 (“t”, br, 1H), 4.55 (“t”, br, 1H), 4.80 (d, 1H), 6.65 (d, br, 1H).
実施例9A
N−(tert−ブトキシカルボニル)−D−ロイシル−L−ロイシン ベンジルエステル
Figure 2008518986
HOBt(4当量、540mg、4mmol)、N−メチルモルホリン(3当量、3mmol)、N−tert−ブトキシカルボニル−D−ロイシン(1.0当量、230mg、1mmol;Bachem)、EDC(2当量、380mg、2mmol)および再度N−メチルモルホリン(2当量、2mmol)を−10℃で連続的にジクロロメタンp.a.(30ml)中のL−ロイシン ベンジルエステル・塩酸塩(1.1当量、300mg、1.1mmol;T. Wakamiya, M. Kamata, S. Kusumoto, H. Kobayashi, Y. Sai, et al., Bull. Chem. Soc. Jpn., 1998, 71, 699-710参照)の溶液に加える。この反応混合物をゆっくり(約12時間)室温まで暖めると、アミン成分の完全な変換がHPLCによって観察される。この反応混合物を真空中で濃縮し、アセトニトリルに加え、分取HPLC(方法13)によって精製する。表題化合物362mg(理論量の80%)が得られる。
HPLC/UV-Vis (方法 4): R = 5.3 分.
[α]20 Na = +19°(c = 0.10 メチレンクロリド中で)
実施例10A
N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−tert−ブチル−D−アラニル−3−tert−ブチル−L−アラニン
Figure 2008518986
N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−tert−ブチル−D−アラニル−3−tert−ブチル−L−アラニン メチルエステル(実施例8A、36g、93.1mmol)をテトラヒドロフランp.a.(279ml)中に溶解する。約10℃で、水(187ml)中の水酸化リチウム一水和物(7.82g、186.3mmol、2当量)の溶液をゆっくり滴下する。HPLCクロマトグラム(方法2)が完全な変換を示した(約20時間)後、この反応混合物から200mbarでTHFを除去し、次いで、メチルtert−ブチルエーテル(200ml)で抽出する。この有機相を酢酸エチル(500ml)で希釈し、次いで水を加え、続いてこの混合物を1N塩酸水溶液でpH3−4に注意深く調整する。集められた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空中で蒸発させ、次に高真空下で乾燥する。表題化合物97.4g(理論量の97%)が得られる。
LC-MS (方法 7): R = 2.26 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 373 (100) [M + H].
HR-TOF-MS (方法 1): C19H37NO 計算値. 373.2702, 実測値 373.2717 [M + H].
H NMR (400 MHz, d-DMSO): δ = 0.83 (s, br, 18H, tBu), 1.31 (s, 9H, OtBu), 1.40 (d, J = 6.1 Hz, 2H, ββ-CH), 1.48 (dd, J = 14.1, 9.4 Hz, 1H, ββ-CH), 1.59 (dd, J = 14.1, 2.7 Hz, 1H, β-CH´), 3.98 (m, 1H, α-CH), 4.12 (m, 1H, α-CH), 6.73 (d, J = 9.1 Hz, 1H, NH), 7.72 (d, J = 7.9 Hz, 1H, NH), 12.42 (s, br, 1H, CO2H).
13C NMR (125 MHz, d-DMSO): δ = 28.49 (3C), 29.66 (3C), 29.78 (3C), 30.52, 30.58, 44.63 (β-CH), 45.24 (β-CH), 49.67 (α-CH), 52.40 (α-CH), 78.29, 155.05, 172.97, 174.61.
実施例11A
N−(tert−ブトキシカルボニル)−D−ロイシル−L−ロイシン
Figure 2008518986
N−(ブトキシカルボニル)−D−ロイシル−L−ロイシン ベンジルエステル(実施例9A、308mg、0.69mmol)を操作手順3に従って、反応させる。表題化合物が244.6mg(理論量の99%)得られる。
HPLC/UV-Vis (方法 4): R = 4.5 分.
HR-TOF-MS (方法 1): C18H35NO [M + H] 実測値 359.2535, 計算値. 359.2546.
H NMR (400 MHz, d-DMSO): δ = 0.85 (m, 14H, 4×CH, 2×γ-CH), 1.35 (m, 10H, OtBu, β-CH), 1.50-1.65 (m, 3×β-CH), 4.00 (dd, 1H, α-CH), 4.20 (“t”, 1H, α-CH), 6.70 (d, 1H, NH), 7.90 (d, 1H, NH), 12.50 (s, br, 1H, COH).
実施例12A
メチル (2R,3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−[(ベンジルオキシ)カルボニルアミノ]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニナート
Figure 2008518986
アルゴン保護ガス雰囲気下で、THF中の1N リチウムヘキサメチルジシラジドlithium hexamethyldisilazide)(157.5mmol、157.5ml、2.2当量)溶液が反応溶媒THF(300ml)中に提供される。−78℃で、メチル (rac)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロパノアートの溶液(A.V.Rao Rama, A.K.Singh, Ch.V.N.S.Varaprasad, Tetrahedron Lett., 32, 1991, 4393-4396)(20g、71.2mmol)をゆっくり滴下する。この混合物を−25℃で10分間撹拌し、次いで、再び−78℃まで冷却する。ジベンジル アザジカルボキシラート(34.2g、114.6mmol、1.6当量)をこの反応混合物に1回で加える。この混合物を−60から−45℃で3時間撹拌する。反応を終了させるために、この混合物を再び、−78℃まで冷却し、次に酢酸(20.5ml、358mmol、5当量)を加え、次いで0℃まで暖め、最後に室温まで暖める。この反応混合物を真空中で蒸発させ、次に酢酸エチル(1000ml)中に加える。この懸濁液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2回)、水(1回)、5%クエン酸水溶液(2回)、そして飽和塩化ナトリウム水溶液(1回)で洗浄する。水相の全部をそれぞれ酢酸エチルで再抽出する。有機相の全部を真空中で蒸発させ、次にジクロロメタン(2000ml)中に再度加え、ろ過し、硫酸ナトリウムで乾燥し、再びろ過し、高真空下で乾燥する。表題化合物7.2g(理論量の18%)が固体として得られる。次いでジクロロメタン相(上記参照)のろ液を濃縮し、再度、メタノールから再結晶して表題化合物13.2g(理論量の26%)を得る。
別の合成方法:アルゴン保護ガス雰囲気下で、THF中の1Nリチウムヘキサメチルジシラジド(590.7mmol、590.7ml、2.2当量)の溶液が反応溶媒THF(2500ml)中に提供される。−78℃で、メチル (rac)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロパノアート(75g、268.5mmol)の溶液をゆっくり滴下する(内部温度は約−70℃)。この混合物を−25℃で10分間撹拌し、次いで、再び−70℃まで冷却する。乾燥ジベンジル アザジカルボキシラート(128.2g、429.6mmol、1.6当量)を固体としてのこの反応混合物に4回で加える。この混合物を−60℃から−50℃で2時間撹拌する。反応を終了させるために、この混合物を再び、−78℃まで冷却し、次に酢酸(76.9ml、1342mmol、5当量)を加え、次いでこの混合物を0℃まで暖め、最後に室温まで暖める。これによって、この表題化合物は、固体として沈殿し、これを真空乾燥キャビネット中で乾燥する(4.1g、理論量の2.2%,結晶 1)。この反応混合物を真空中で蒸発させ、残渣を酢酸エチル中で再結晶し、これによって表題化合物が固体として得られる(38.8g、理論量の24.3%,結晶 2)。母液を酢酸エチルで希釈し、次いで水で(2回)、そして飽和塩化ナトリウム水溶液(2回)で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空中で蒸発させ、高真空下で乾燥する。粗生成物を酢酸エチル−ジエチルエーテルから再結晶する。表題化合物が固体として得られる(50.4g、理論量の28%,結晶 3)。母液を蒸発させ、次にフラッシュクロマトグラフィーによって精製する(シリカゲル1.5kg、トルエン/酢酸エチル 4:1)。表題化合物4.7g(理論量の1.7%)が得られる。表題化合物の全収量:98.0g(理論量の56.2%)。
LC-MS (方法 5): R = 6.8 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 578 (40) [M + H], 1156 (100) [2M + H].
MS (ESIneg.): m/z (%) = 576 (100) [M - H].
HR-TOF-MS (方法 1): C31H36NO [M + H] 実測値 578.2490, 計算値. 578.2497.
表題化合物の相対的立体化学は、X線構造によって確認される(図1)。
実施例13A
メチル (2S,3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−[(ベンジルオキシ)カルボニルアミノ]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニナート
Figure 2008518986
アルゴン保護ガス雰囲気下で、N,N,N,N−テトラメチルグアニジン(50ml、399mmol)を乾燥DMFp.a.(750ml)中のメチル (2R,3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−[(ベンジルオキシ)カルボニルアミノ]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニナート(実施例12A、20.5g、35.5mmol)の溶液に0℃で加える。この反応混合物を解凍し、HPLCクロマトグラム(方法2)が完全な変換(約60%生成物)を示すまで撹拌し(約12時間)、そして、酢酸(pH 4−6)を加えて、反応を終了させる。この反応混合物を真空中、室温で蒸発させ、次に酢酸エチルに加える。有機相を水(2回)、5%クエン酸(2回)、水(1回)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2回)、飽和塩化ナトリウム水溶液(1回)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、蒸発させ、高真空下で乾燥させる。粗生成物を分取HPLC(方法11)またはフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、シクロヘキサン/酢酸エチル 3:1)によって精製する。表題化合物7.7g(理論量の37%)および出発物質5g(理論量の25%)が得られる。
別の合成方法:
アルゴン保護ガス雰囲気下で、N,N,N,N−テトラメチルグアニジン(50ml、399mmol)を乾燥ジクロロメタンp.a.(540ml)中のメチル (2R,3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−[(ベンジルオキシ)カルボニルアミノ]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニナート(実施例13A、22.0g、38.1mmol)の溶液に0℃で加える。この反応混合物を解凍し、HPLCクロマトグラムが完全な変換(約65%生成物)を示すまで撹拌し(約12時間)、そして、酢酸(23ml、pH 4−6)を加えて、反応を終了させる。有機相を水(2回)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2回)および飽和塩化ナトリウム水溶液(1回)で洗浄する。水相をジクロロメタンで再抽出する。集められた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空中で蒸発させ、高真空下で乾燥させる。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル6 l、シクロヘキサン/酢酸エチル 3:1)によって精製する。表題化合物13.7g(回収される出発物質69%に基づいて、理論量の62%)および出発物質3.1g(理論量の10%)が得られる。
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 3.0 分.
LC-MS (方法 8): R = 3.0 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 478 (100) [M -Boc + H], 578 (30) [M + H].
LC-MS (方法 5): R = 7.0 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 578 (40) [M + H], 1156 (100) [2M + H].
MS (ESIneg.): m/z (%) = 576 (100) [M - H].
HR-TOF-MS (方法 1): C31H36NO [M + H] 実測値 578.2483, 計算値. 578.2497.
実施例14A
メチル (2S,3R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニナート
Figure 2008518986
アルゴン保護ガス雰囲気下で、ラニーニッケル(61mg、約10mol%)を、メタノール/ジクロロメタン 1:1(42ml)中のメチル (2S,3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−[(ベンジルオキシ)カルボニルアミノ]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニナート(実施例13A、705mg、1.22mmol)の溶液に加える。この反応混合物を80バール水素圧下、室温で加圧オートクレーブ中で水素添加する(40時間)。HPLCクロマトグラムは、完全な変換を示す。この反応混合物をアルゴン保護ガス雰囲気下でガラスフリットに通してろ過する;このガラスフリットはメタノール/水/0.2%酢酸で数回洗浄する。このろ液を真空中で蒸発させ、高真空下で乾燥する。固体(約3g)が得られるが、次いでこれを超音波浴中で酢酸エチル中に懸濁する。7%の炭酸水素ナトリウム水溶液(400ml)中のEDTA(400mg)の溶液をこの懸濁液に加える。水相を酢酸エチル(100ml、3回)で抽出する。次いで集められた有機相を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1回)および飽和塩化ナトリウム水溶液(2回)で洗浄する。水相全部を個々に酢酸エチルで再抽出する。次いで集められた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、高真空下で乾燥する。得られた生成物は固体(1.26g、定量的)であり、これは、更に高純度精製することなく反応させる。
HPLC/UV-Vis (方法 3): R = 1.7 分.
LC-MS (方法 5): R = 4.1 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 239 (100), 295 (80) [M + H].
H NMR (400 MHz, d-DMSO): δ = 1.36 (s, 9H), 3.34 (s, 3H), 3.60 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.89 (dd, J = 9.6, 4.9 Hz, 1H), 7.20-7.34 (m, 5H), 7.41 (d, J = 9.4 Hz, 1H).
13C NMR (125 MHz, d-DMSO): δ = 28.24 (3C), 52.84, 54.91, 56.86, 79.23, 127.14 (2C), 128.44, 128.88 (2C), 137.28, 154.86, 168.16.
HR-TOF-MS (方法 1): C15H22NO [M + H] 実測値 295.1658, 計算値. 295.1653.
実施例15A
メチル (2S,3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニナート
Figure 2008518986
アルゴン保護ガス雰囲気下で、N−メチルモルホリン(260mg、2.6mmol、2.1当量)を0℃でTHF(25ml)中のメチル (2S,3R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニナート(実施例14A、360mg、1.2mmol)およびN−ベンジルオキシカルボニルオキシスクシンイミド エステル(610mg、2.44mmol、2当量)の溶液に加える。この反応混合物をゆっくり(12時間)暖めると、完全な変換がHPLC(方法2)によって観察される。続いて、酢酸(0.7ml)を加え、次にこの混合物を真空中で濃縮し、分取HPLC(方法13)によって精製する。表題化合物396mg(理論量の76%)が得られる。
HPLC/UV-Vis (方法 3): R = 2.7 分.
LC-MS (方法 5): R = 6.4 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 329 (100) [M -Boc + H], 429 (80) [M + H], 858 (60) [2M + H].
H NMR (500 MHz, d-DMSO): δ = 1.35 (s, 9H), 3.63 (s, 3H), 4.57 (dd, J = 9.5, 4.0 Hz, 1H), 4.93 (m, 2H), 5.27 (dd, J = 10.1, 4.1 Hz, 1H), 7.19-7.34 (m, 10H), 7.50 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 10.2 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, d-DMSO): δ = 28.26 (3C), 52.33, 54.67, 59.06, 65.73, 78.73, 126.66 (2C), 127.42, 127.65 (2C), 128.00, 128.44 (2C), 128.53 (2C), 136.91, 139.26, 154.98, 156.25, 170.91.
HR-TOF-MS (方法 1): C23H28NONa [M + Na] 実測値 451.1823, 計算値. 451.1845.
実施例16A
(2S,3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニン
Figure 2008518986
アルゴン保護ガス雰囲気下で、メチル (2S,3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニナート(実施例15A、755mg、1.76mmol)が、THF/水 2:1(30ml)中に提供される。0℃で、激しく撹拌しながら、脱ガスした1%水酸化リチウム一水和物水溶液(86.5mg、3.6mmol、2当量)をゆっくり滴下する。HPLCクロマトグラム(方法2)が完全な変換を示すまで(約1時間)、この混合物を室温で撹拌する。続いて、酢酸(0.5ml)をこの反応混合物に加え、この反応混合物を真空中で濃縮し、酢酸エチル(100ml)で相分離させる。この水相を5%クエン酸(pH 2−3)ですぐに酸性にし、次いで、酢酸エチル(50ml、3回)で抽出する。集められた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液(20ml、2回)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空中で濃縮し、高真空下で乾燥する。表題化合物の粗生成物750mg(定量的)が得られるが、これは、分取HPLC(方法13)によって高純度に精製する。
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 2.4 分.
LC-MS (方法 5): R = 6.1 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 359 (100), 415 (60) [M + H], 829 (60) [2M + H].
MS (ESIneg.): m/z (%) = 413 (100) [M - H].
H NMR (500 MHz, d-DMSO): δ = 1.31 (s, 9H), 4.42 (dd, J = 10.0, 3.9 Hz, 1H), 4.87 (s, 2H), 5.22 (dd, J = 10.0, 3.7 Hz, 1H), 7.14-7.28 (m, 10H), 7.43-7.46 (m, 2H), 12.91 (s, br, 1H).
13C NMR (126 MHz, d-DMSO): δ = 28.33 (3C), 54.84 (Cα), 58.94 (Cβ), 65.54, 78.56, 126.52 (2C), 127.22, 127.53 (2C), 127.92, 128.37 (2C), 128.49 (2C), 137.03, 140.14, 155.08, 156.29, 171.60.
HR-TOF-MS (方法 1): C22H26NO [M + H] 実測値 415.1860, 計算値. 415.1864.
実施例17A
(3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−L−フェニルアラニン
Figure 2008518986
(2S,3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニン(実施例16A、750mg、1.8mmol)のエナンチオマー混合物を分取HPLC(方法15)によって分離する。(2S,3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニン(表題化合物)334mg(98%ee、理論量の45%)および(2R,3S)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニン(別のエナンチオマー)275mg(98%ee、理論量の37%)が得られる。
方法16によるエナンチオマーの同定
[α]20 Na = +22°(c = 0.50 クロロホルム中) (表題化合物).
[α]20 Na = −20°(c = 0.49 クロロホルム中) (別のエナンチオマー).
H NMR (500 MHz, d-DMSO): δ = 1.35 (s, 9H), 4.46 (dd, J = 9.6, 3.6 Hz, 1H), 4.91 (s, 2H), 5.26 (dd, J = 9.9, 3.6 Hz, 1H), 7.18-7.32 (m, 10H), 7.48-7.51 (m, 2H), 12.95 (s, br, 1H).
13C NMR (126 MHz, d-DMSO): δ = 28.34 (3C), 54.84, 58.96, 65.55, 78.56, 126.53 (2C), 127.23, 127.55 (2C), 127.93, 128.39 (2C), 128.51 (2C), 137.05, 140.16, 155.09, 156.30, 171.62.
HR-TOF-MS (方法 1): C22H26NO [M + H] 実測値 415.1864, 計算値. 415.1864.
実施例18A
2−(トリメチルシリル)エチル−(3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−L−フェニルアラニナート
Figure 2008518986
乾燥ジクロロメタンp.a.(2.7ml)中の(3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−L−フェニルアラニン(実施例17A、151mg、0.36mmol)、2−(トリメチルシリル)エタノール(431mg、3.64mmol、10当量)および4Å分子篩(約10mg)の混合物をアルゴン保護ガス雰囲気下、室温で30分間撹拌する。続いて、DCC(150mg、0.73mmol、2当量)およびDMAP(44.5mg、0.36mmol、1当量)を−30℃で加える。この反応混合物を解凍し(約12時間)、次に室温で、HPLCクロマトグラムが完全な変換を示すまで(12−72時間)室温で撹拌する。この反応混合物を真空中、室温で蒸発させ、分取HPLC(方法13)によって精製する。表題化合物145mg(理論量の77%)が得られる。
[α]20 Na = +7.8°(c = 0.45 クロロホルム中)
HPLC/UV-Vis (方法 3): R = 3.3 分.
LC-MS (方法 5): R = 7.3 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 515 (100) [M + H], 1030 (60) [2M + H].
H NMR (500 MHz, d-DMSO): δ = -0.02 (s, 9H), 0.88 (t, J = 8.6 Hz, 2H), 1.31 (s, 9H), 4.01-4.15 (m, 2H), 4.48 (dd, J = 9.5, 4.0 Hz, 1H), 4.86 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 4.90 (d, J = 12.6 Hz, 1H), 5.25 (dd, J = 10.0, 4.0 Hz, 1H), 7.14-7.29 (m, 10H), 7.48 (d, 1H, J = 10.2 Hz), 7.51 (d, 1H, J = 9.5 Hz).
13C NMR (126 MHz, d-DMSO): δ = -1.67 (3C), 16.78, 27.96 (3C), 54.38, 58.83, 62.95, 65.34, 78.30, 126.29 (2C), 127.06, 127.30 (2C), 127.66, 128.13 (2C), 128.20 (2C), 136.63, 139.17, 154.58, 155.95, 170.02.
HR-TOF-MS (方法 1): C27H38NOSi [M + H] 実測値 515.2564, 計算値. 515.2572.
実施例19A
2−(トリメチルシリル)エチル (3R)−3−アミノ−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−フェニルアラニナート トリフルオロアセタート
Figure 2008518986
2−(トリメチルシリル)エチル (3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−L−フェニルアラニナート(実施例18A、550mg、1.7mmol)を操作手順1に従って、反応させる(反応時間:10分)。粗生成物を分取HPLC(方法21)によって精製する。表題化合物424mg(理論量の75%)が得られる。
[α]20 Na = -11.2°(c = 0.47 クロロホルム中)
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 1.9 分.
LC-MS (方法 7): R = 2.0 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 387.2 (60), 415 (100) [M + H]+.
H NMR (500 MHz, d-DMSO): δ = -0.07 (s, 9H), 0.52 (m, 2H), 3.77 (m, 1H), 3.88 (m, 1H), 4.50 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 4.58 (“t”, J = 約 8.2 Hz, 1H), 5.08 (s, 2H), 7.34-7.43 (m, 10H), 8.12 (d, 1H, J = 8.5 Hz, 1H), 8.67 (s, br, 2H).
13C NMR (126 MHz, d-DMSO): δ = -1.46 (3C), 16.51, 55.14, 57.92, 63.36, 66.28, 128.02 (2C), 128.18, 128.22 (2C), 128.56 (2C), 128.95 (2C), 129.54, 134.00, 136.70, 156.14, 169.06.
HR-TOF-MS (方法 1): C22H30NOSi [M + H] 実測値 415.2036, 計算値. 415.2048.
実施例20A
2.1−tert−ブトキシカルボニル[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン トリフルオロアセタート
Figure 2008518986
アルゴン保護ガス雰囲気下で、ジ−tert−ブチル ジカルボナート(di-tert-butyl dicarbonate)(369mg、1.69mmol、2.5当量)およびN−メチルモルホリン(68mg、680μmol、1当量)を水/ジオキサン 1:2(30ml)中のエドマン3.0前駆体(実施例3A、690mg、680μmol、1当量)の溶液に加える。この反応混合物をHPLCクロマトグラムが完全な変換を示すまで(約48時間)撹拌する。リン酸二水素カリウム(5当量)をこの反応混合物に加え、この混合物を真空中で濃縮し、分取HPLC(方法21または方法11に続いてTFA(2000μmol、アセトニトリル−水 1:1中の0.05%溶液として)を添加することによるクロマトグラフィー生成物のその後の塩交換(subsequent salt exchange))によって精製する。表題化合物531mg(理論量の70%)が得られる。
HPLC/UV-Vis (方法 3): R = 1.7 分.
LC-MS (方法 5): R = 4.6 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 453.5 (60) [M - Boc + 2H]2+, 1006 (100) [M + H].
MS (ESIneg.): m/z (%) = 1004 (100) [M - H].
HR-TOF-MS (方法 1): C42H77N12O16 [M + H] 実測値 1005.5560,
計算値. 1005.5576.
実施例21A
−(ベンジルオキシカルボニル)−N―{N2.1−tert−ブトキシカルボニル[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリル}−(3R)−3−アミノ−1−フェニルアラニン 2−(トリメチルシリル)エチル エステル トリフルオロアセタート
Figure 2008518986
アルゴン保護ガス雰囲気下で、HATU(1.5当量、38.2mg、100μmol)を最初に0℃で乾燥ジメチルホルムアミド(2ml)中のジアミノ酸(実施例19A、1.2当量、42.5mg、80μmol)、オクタペプチド酸(実施例20A、1.0当量、75.0mg、70μmol)およびN−メチルモルホリン(1.0当量、70μmol)の溶液に加える。この反応混合物を撹拌し(約15分)、次にN−メチルモルホリン(2.5当量、175μmol)を再び加える。この反応混合物をゆっくり(約12時間)室温に暖めるとアミン成分の完全な変換を示す(HPLCモニタリング)。固体のリン酸二水素カリウム(5当量、350μmol)を反応混合物に加え、次いでこの混合物を高真空の下で蒸発させ、クロマトグラフィー(方法21または方法13に引き続いて、TFA(200μmol、アセトニトリル−水 1:1中の0.05%溶液として)を添加することによるクロマトグラフィー生成物のその後の塩交換(subsequent salt exchange))によって精製する。生成物73.5mg(理論量の72%)が得られる。
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 2.3 分.
LC-MS (方法 5): R = 5.5 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 637.6 (60), 1402 (100) [M + H].
MS (ESIneg.): m/z (%) = 1400 (100) [M - H], 1447 (20) [M - HCOH - H].
実施例22A
−(ベンジルオキシカルボニル)−N―{N2.1−tert−ブトキシカルボニル[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリル}−(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニン トリフルオロアセタート
Figure 2008518986
アルゴン保護ガス雰囲気下で、ノナペプチド トリメチルシリル エステル(実施例21A、70mg、46μmol)および4Å分子篩(約10mg)が乾燥THF(3ml)中に提供される。室温で、1N TBAF−THF溶液(320μl、7当量)を激しく撹拌しながら滴下し、この混合物をHPLCクロマトグラム(方法2)が完全な変換を示すまで(約1時間)撹拌する。この反応混合物を酢酸(50μl、約20当量)ですぐに中性にする。この反応混合物を真空中で蒸発させ、分取HPLC(方法21または方法13に引き続いて、TFA(200μmol、アセトニトリル−水 1:1中の0.05%溶液として)を添加することによるクロマトグラフィー生成物のその後の塩交換(subsequent salt exchange))によって精製する。表題化合物50.2mg(理論量の77%)が得られる。
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 2.1 分.
LC-MS (方法 5): R = 5.2 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 601.6 (60) [M - Boc + 2H]2+, 1302 (100) [M + H].
MS (ESIneg.): m/z (%) = 1300 (100) [M - H].
実施例23A
−(ベンジルオキシカルボニル)−N―{N2.1−tert−ブトキシカルボニル[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリル}−(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニン ペンタフルオロフェニルエステル トリフルオロアセタート
Figure 2008518986
アルゴン保護ガス雰囲気下で、ノナペプチド酸(実施例22A、54.4mg、38μmol)がジクロロメタン(1ml)中に提供される。−20℃でペンタフルオロフェノール(71mg、380μmol、10当量)、EDC(17mg、192μmol、2.3当量)およびDMAP(1mg、8μmol、0.2当量)を連続的に加える。この混合物をゆっくり(約3時間)解凍し、HPLCクロマトグラムが完全な変換(方法2)を示すまで、室温で(約12時間)撹拌する。粗生成物は更に精製することなく反応させる。
LC-MS (方法 8): R = 2.3 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 685 (100) [M - Boc + 2H]2+, 1468 (10) [M + H].
MS (ESIneg.): m/z (%) = 1282 (100), 1465 (40) [M - H].
実施例24A
−(ベンジルオキシカルボニル)−N―{[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリル}−(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニン ペンタフルオロフェニルエステル ビスヒドロクロリド
Figure 2008518986
操作手順2に従って、N−(tert−ブトキシカルボニル)シクロペプチド(実施例23A、60mg、40μmol)をアルゴン保護ガス雰囲気の下で反応させる。凍結乾燥の後、生成物50mg(理論量の96%)が得られるが、これは、更に精製することなく直接反応させる。
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 1.9 分,
λmax (定性的) = 210 nm (s), 255-270 (w).
LC-MS (方法 5): R = 4.7 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 684.3 (100) [M + 2H]2+, 1368 (50) [M + H].
MS (ESIneg.): m/z (%) = 1366 (100) [M - H].
実施例25A
2.1−(ベンジルオキシカルボニル)−[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル)]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.9−N3.1−ラクタム トリフルオロアセタート
Figure 2008518986
DMF(1ml)中のペンタフルオロフェノールエステル(実施例24A、15.8mg、11μmol)の溶液をジオキサン(20ml)を用いて希釈し、次いでアルゴン保護ガス雰囲気下で激しく撹拌しながら、80℃にあらかじめ加熱したピリジンp.a.(80ml)中に滴下する(懸濁液として)。HPLCクロマトグラム(方法2)が完全に変換を示すまで(約1時間)、この反応混合物を85℃で撹拌する。次いでこの混合物を真空中で濃縮する。粗生成物は、最初にゲルクロマトグラフ処理し(方法14)、次いで分取HPLC(方法10)によって高度に精製する。表題化合物4.3mg(理論量の33%)が得られる。
別の合成方法(遊離のノナペプチドアミノ酸の直接環化):
HATU(245mg、0.65mmol、3当量)をDMF(70ml)およびNMM(142μl、6当量)中の遊離のノナペプチド(N−(ベンジルオキシカルボニル)−N−{[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリル}−(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニン トリフルオロアセタート,280mg、0.22mmol)の溶液に加える。この反応混合物を完全な変換(1.5時間,HPLCモニタリング)まで撹拌する。次いで、この反応混合物をメタノール(10ml)でクエンチし、真空中で濃縮し、分取HPLC(方法35)によって直接的に精製する。生成物は、固体として得られる(201.5mg、理論量の70%)。
LC-MS (方法 5): R = 4.8 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 592.6 (20) [M + 2H]2+, 1184 (100) [M + H].
MS (ESIneg.): m/z (%) = 1182 (100) [M - H].
LC-MS (方法 7): R = 1.8 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 592.7 (50) [M + 2H]2+, 1184 (100) [M + H].
MS (ESIneg.): m/z (%) = 536.6 (100), 1182 (50) [M - H], 1229 [M - H + HCOH]
HR-TOF-MS (方法 1): C54H83N14O16 [M + H] 実測値 1183.6122,
計算値 1183.6106.
実施例26A
[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル)]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.9−N3.1−ラクタム ビスヒドロクロリド
Figure 2008518986
Cbzによって保護されたシクロペプチド(実施例25A、4.3mg、3.3μmol)をメタノール(4ml)中に溶解し、10%パラジウム−炭素(100mg)および1N塩酸水溶液(200μl)をアルゴン保護ガス雰囲気下で加える。分析HPLC(方法2)が完全な変換を示すまで、この混合物を室温、大気圧で(約1時間)、水素添加する。この反応混合物をろ過し(キーゼルグール、セライト(登録商標)またはシリンジフィルター、Biotage, PTFEに通して)、真空中で濃縮し、高真空下で乾燥する。表題化合物4mg(定量的)が得られる。
別の合成方法(トリフルオロアセタートとしての表題化合物):
Cbzによって保護されたシクロペプチド(実施例25A、330mg、254μmol)を、メタノール(200ml)中に溶解し、10%パラジウム−炭素(127mg)および塩酸(1526μl、6当量)をアルゴン保護ガス雰囲気下で加える。この混合物を約1時間水素添加し、次に触媒(100mg)および塩酸(3当量、 760μl)を再び加える。分析HPLC(方法2)が完全な変換を示すまで(約1時間)、水素添加を室温、大気圧で継続する。この反応混合物をろ過し(キーゼルグール、セライト通して)、真空中で濃縮し、高真空下で乾燥する。粗生成物を分取HPLC(方法33)によって精製する。表題化合物250mg(理論量の77%)がトリフルオロアセタートとして得られる。
HPLC/UV-Vis (方法 3): R = 1.4 分,
λmax (定性的) = 210 nm (s), 255-270 (w).
LC-MS (方法 7): R = 1.1 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 525.6 (100) [M + 2H]2+.
MS (ESIneg.): m/z (%) = 1048 (100) [M - H], 1095 [M - H + HCOH].
HR-TOF-MS (方法 1): C46H77N14O14 [M + H] 実測値 1049.5728, 計算値. 1049.5739.
実施例27A
2.1−(tert−ブトキシカルボニル)−[3−tert−ブチル−D−アラニル]−[3−tert−ブチル−L−アラニル)]−[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル)]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.11−N3.3−ラクタム トリフルオロアセタート
Figure 2008518986
アルゴン保護ガス雰囲気下で、HATU(4.1当量、14.6mg、40μmol)を最初に乾燥ジメチルホルムアミド(270μl)中のシクロペプチド(実施例26A、1.0当量、11.0mg、 10μmol)、ジペプチド酸 N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−tert−ブチル−D−アラニル−3−tert−ブチル−L−アラニン(4.0当量、14.6mg、40μmol)およびN−メチルモルホリン(2.0当量、 20μmol)の溶液に0℃で加える。この反応混合物を撹拌し(約15分)次にN−メチルモルホリン(5.0当量、50μmol)を再び加える。この反応混合物をゆっくり(約12時間)室温まで暖め、次いでアミン成分(amine component)の完全な変換が示す(HPLCモニタリング,方法3)。固体のリン酸二水素カリウム(10当量、500μmol)をこの反応混合物に加え、次いでこの混合物を高真空下で蒸発させ、次にクロマトグラフィー(方法21または方法13に続いてTFA(100μmol、アセトニトリル−水 1:1中の0.05%溶液として)を添加することによるクロマトグラフィー生成物のその後の塩交換)によって精製する。生成物10.5mg(理論量の70%)が得られる。
HPLC/UV-Vis (方法 3): R = 2.5 分,
λmax (定性的) = 210 nm (s), 255-270 (w).
LC-MS (方法 5): R = 5.5 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 702.6 (30) [M + 2H]2+, 1404 (20) [M + H].
MS (ESIneg.): m/z (%) = 700.7 (50) [M - 2H]2−, 1402 (10) [M - H], 1448 [M - H + HCOH].
LC-MS (方法 7): R = 2.3 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 653 (100) [M - Boc + 2H]2+, 1404 (50) [M + H].
HR-TOF-MS (方法 1): C65H111N16O18 [M + H] 実測値 1403.8232,
計算値. 1403.8257.
実施例28A
2.1−(ベンジルオキシカルボニル)−D−ロイシル−L−ロイシル−[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル)]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.11−N3.3−ラクタム トリフルオロアセタート
Figure 2008518986
実施例26Aからの化合物(900μg、0.8μmol)およびN−(ベンジルオキシカルボニル)−D−ロイシル−L−ロイシン(実施例30A、1200μg、3.2μmol、4当量)から実施例27Aに準じて製造。粗生成物をゲルクロマトグラフィー(方法14)によって精製するが、生成物500μg(理論量の41%)が凍結乾燥後固体として得られる。
HPLC/UV-Vis (方法 3): R = 2.3 分,
LC-MS (方法 5): R = 5.2 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 706.2 (100) [M + 2H]2+, 1410 (20) [M + H].
MS (ESIneg.): m/z (%) = 1408 (100) [M - H].
実施例29A
N−(ベンジルオキシカルボニル)−D−ロイシル−L−ロイシン メチルエステル
Figure 2008518986
HOBt(4当量、2038mg、15.08mmol)、N−メチルモルホリン(3当量、11.3mmol)、N−ベンジルオキシカルボニル−D−ロイシン(1.0当量、1000mg、3.8mmol)、EDC(2当量、1441mg、7.5mmol)および再度N−メチルモルホリン(2当量、7.5mmol)をジクロロメタンp.a.(20ml)中のL−ロイシンメチルエステルヒドロクロリド(1.1当量、753.2mg、4.15mmol)の溶液に−10℃で順に加える。この反応混合物をゆっくり(約12時間)室温まで暖めると、アミン成分の完全な変換がHPLCによって観察される。この反応混合物を濃縮し、酢酸エチル(約200ml)中に加え、次いで飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1回)、5%クエン酸水溶液(2回)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1回)および飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄する。この混合物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過する。この混合物を真空中で蒸発・乾燥し、次いで更に高真空下で乾燥する。表題化合物1483mg(理論量の93%)が得られるが、これは、更に精製することなく反応させる。
LC-MS (方法 7): R = 2.59 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 393 (100) [M + H].
実施例30A
N−(ベンジルオキシカルボニル)−D−ロイシル−L−ロイシン
Figure 2008518986
N−(ベンジルオキシカルボニル)−D−ロイシル−L−ロイシン メチルエステル(実施例29A、1.12g、2.85mmol)がTHF/水 2:1(15ml)に0℃で提供され、次いで水酸化リチウム一水和物(140mg、5.71mmol、2当量)を加える。HPLCクロマトグラム(方法2)が完全な変換(約1時間)を示した後、この反応混合物を酢酸でpH 3−4に調整し、冷却条件下で真空中で濃縮し、次いで一晩凍結乾燥することによって溶媒を除去する。粗生成物を分取HPLC(方法13)によって精製し、表題化合物958mg(理論量の88.7%)が得られる。
LC-MS (方法 7): R = 2.33 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 379 (100) [M + H].
HR-TOF-MS (方法 1): C20H31NO [M + H] 実測値 379.2227, 計算値. 379.2233.
実施例31A
メチル (2R,3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−[(ベンジルオキシ)カルボニルアミノ]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニナート
Figure 2008518986
方法A(5gスケール):THF中の1N リチウムヘキサメチルジシラジド溶液(39.4mmol、39.4ml、2.2当量)が反応溶媒THF(200ml)中に提供される。−78℃で、メチル (S)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロパノアート(5.0g、17.9mmol)の溶液をゆっくり滴下する。この混合物を−25℃で10分間撹拌し、次いで、再び−78℃まで冷却する。ジベンジル アザジカルボキシラート(8.54g、28.6mmol、1.6当量)をこの反応混合物に1回で加える。この混合物を−50から−60℃で3時間撹拌する。反応を終了させるために、この混合物を再び、−78℃まで冷却し、次に酢酸(5.1ml、89.5mmol、5当量)を加え、次いでこの混合物を0℃まで暖め、最後に室温まで暖める。実施例12A(方法B)に準じてワークアップ。表題化合物4.8g(理論量の44%)が固体として得られる。
方法B(50gスケール):アルゴン保護ガス雰囲気下で、THF中の1Nリチウムヘキサメチルジシラジド溶液(452.9mmol、452.9ml、2.2当量)が反応溶媒THF(1800ml)中に提供される。−70℃で、THF(600ml)中のメチル (S)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロパノアート(57.5g、205.8mmol)溶液をゆっくり滴下する。この混合物を−25℃で10分間撹拌し、次いで、再び−70℃まで冷却する。ジベンジル アザジカルボキシラート(98.2g、329.4mmol、1.6当量)をこの反応混合物に4回で加える。この混合物を−50から−60℃で2時間撹拌する。反応を終了させるために、この混合物を再び、−70℃まで冷却し、次に酢酸(61.7ml、1mol、5当量)を加え、次いでこの混合物を室温まで暖める。反応溶液中の沈殿物を吸引ろ過によって回収する。フィルター残渣を高真空下50℃で乾燥する(46.1g、粗生成物1)。このフィルター母液(反応混合物)を真空中で濃縮する(粗生成物2)。この二つの粗生成物1および2を加熱酢酸エチルから再結晶する(2×500ml)(還流、1時間;生成物フラクション1(31.7g)および2(37.4g))。この母液を再び蒸発させ、tert-ブチルメチルエーテル(370ml)から再結晶する。この結果、生成物フラクション3(14.5g)が得られる。総計で、表題化合物83.6g(理論量の70%)が固体として得られる。
[α]20 Na = -13°(c = 0.20 クロロホルム中で).
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 2.88 分.
LC-MS (方法 29): R = 2.8 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 478 (100) [M -Boc + H], 578 (70) [M + H], 1156 (20) [2M + H];
MS (ESIneg.): m/z (%) = 576 (100) [M - H].
H NMR (500 MHz, d-DMSO, 335 K, ブロードシグナル(broad signals)): δ = 1.35 (s, 9H), 3.15 (s, 3H), 3.30 (s, 3H), 4.90-5.15 (m, 6H), 7.20-7.40 (m, 10H), 8.30, 8.95 (3s, br, 2H).
実施例32A
メチル (2S,3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−[(ベンジルオキシ)カルボニルアミノ]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニナート
Figure 2008518986
アルゴン保護ガス雰囲気下で、N,N,N,N−テトラメチルグアニジン(16.6ml、132mmol)を乾燥ジクロロメタンp.a.(170ml)中のメチル (2R,3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−[(ベンジルオキシ)カルボニルアミノ]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニナート(3.95g、6.84mmol)の溶液に0℃で加える。この反応混合物を解凍し、HPLCクロマトグラム(方法2)が完全な変換(約60%生成物)を示すまで撹拌し(約12時間)、そして、酢酸(10.5ml、pH 4−6)を加えて、反応を終了させる。有機相を水(2回)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2回)および飽和塩化ナトリウム水溶液(1回)で洗浄する。水相をジクロロメタンで再抽出する。集められた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空中で蒸発させ、高真空下で乾燥させる。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、トルエン/酢酸エチル 4:1)によって精製する。表題化合物2.4g(回収した出発物質68%に基づいて理論量の61%)および出発物質490mg(理論量の12%)が得られる。
[α]20 Na = -120.7°(c = 0.52 クロロホルム中).
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 2.99 分.
LC-MS (方法 29): R = 2.9 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 478 (100) [M -Boc + H], 578 (50) [M + H], 1156 (10) [2M + H];
MS (ESIneg.): m/z (%) = 502 (100), 576 (40) [M - H].
HR-TOF-MS (方法 1): C31H36NO [M + H] 実測値 578.2505, 計算値. 578.2497.
実施例33A
メチル (2S,3R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニナート
Figure 2008518986
アルゴン保護ガス雰囲気下で、ラニーニッケル(86mg)を、メタノール/ジクロロメタン 1:1(12ml)中のメチル (2S,3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−N−[(ベンジルオキシ)カルボニルアミノ]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニナート(600mg、1.04mmol)の溶液に加える。この反応混合物を80バール水素圧下、室温で加圧オートクレーブ中で水素添加する(72時間)。HPLCクロマトグラムは、完全な変換を示す。この反応混合物をアルゴン保護ガス雰囲気下で(キーゼルグール層)ガラスフリットに通してろ過する。このガラスフリットはメタノール/水/0.2%酢酸で繰り返し洗浄する。このろ液を水で洗浄し(2回)、次に真空中で蒸発させる。粗生成物が固体として得られる(280mg、理論量の92%)が、これは、更に高純度に精製することなく、反応させる。分析目的のために、ゲルクロマトグラフィー高純度精製(方法14、メタノール/0.1%TFA)が行われうる。
[α]20 Na = +11°(c = 0.25 クロロホルム中) (TFA 塩).
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 1.5 分.
LC-MS (方法 29): R = 1.2 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 239 (100), 295 (40) [M + H].
H NMR (500 MHz, d-DMSO, TFA 塩): δ = 1.36 (s, 9H), 3.50 (s, 3H), 4.30 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.05 (“t”, J = 8.0 Hz, 1H), 7.30-7.39 (m, 5H), 7.60 (d, J = 9.7 Hz, 1H).
13C NMR (125 MHz, d-DMSO, TFA 塩): δ = 28.25 (3C), 52.87, 54.88, 56.87, 79.29, 127.12 (2C), 128.45, 128.89 (2C), 137.18, 154.83, 168.14.
HR-TOF-MS (方法 1): C15H22NO [M + H] 実測値 295.1663, 計算値. 295.1653.
実施例34A
メチル (2S,3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニナート
Figure 2008518986
アルゴン保護ガス雰囲気下で、固体の炭酸水素ナトリウム(80mg、0.93mmol),1.5当量)をジクロロメタン(20ml)および水(45ml)の混合液中のメチル (2S,3R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニナート(250mg、0.62mmol)およびN−ベンジルオキシカルボニルオキシスクシンイミド エステル(180mg、0.71mmol、1.15当量)溶液に0℃で加える。この反応混合物をゆっくり(12時間)暖めると、完全な変換がHPLC(方法2)によって観察される。水相をジクロロメタンで再抽出し、次いで5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、および飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、次に真空中で濃縮する。続いて、精製がフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,トルエン/酢酸エチル 4:1)で行われる。表題化合物の144mg(理論量の47%)が得られる。
[α]20 Na = +13.3°(c = 0.70 クロロホルム中).
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 2.6 分.
LC-MS (方法 7): R = 2.7 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 329 (100) [M -Boc + H], 373 (80), 429 (60) [M + H], 858 (10) [2M + H].
H NMR (400 MHz, d-DMSO): δ = 1.37 (s, 9H), 3.62 (s, 3H), 4.58 (dd, J = 9.5, 4.2 Hz, 1H), 4.94 (m, 2H), 5.27 (dd, J = 10.4, 4.0 Hz, 1H), 7.21-7.35 (m, 10H), 7.50 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 9.4 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, d-DMSO): δ = 28.25 (3C), 52.31, 54.66, 59.03, 65.71, 78.72, 126.64 (2C), 127.40, 127.63 (2C), 127.99, 128.42 (2C), 128.51 (2C), 136.90, 139.24, 154.97, 156.23, 170.89.
HR-TOF-MS (方法 1): C23H29NO [M + H] 実測値 429.2011, 計算値. 429.2021.
実施例35A
(3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−L−フェニルアラニン
Figure 2008518986
アルゴン保護ガス雰囲気下で、THF/水 2:1(22.5ml)中のメチル (2S,3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニナート溶液(152mg、0.30mmol)が提供される。0℃で、脱ガスした1%水酸化リチウム一水和物水溶液(14.8mg、0.62mmol、2当量)を激しく撹拌しながら、ゆっくり滴下する。HPLCクロマトグラム(方法2)が完全な変換を示すまで(約1時間)、この混合物を室温で撹拌する。続いて、酢酸(0.1ml)をこの反応混合物に加え、この反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を凍結乾燥する。この粗生成物を分取HPLC(方法13)によって高純度に精製する。表題化合物74mg(理論量の59%)が生成物として得られる。
[α]20 Na = +22°(c = 0.50 クロロホルム中) (キラルクロマトグラフィーによる);
[α]20 Na = +21.5°(c = 0.51 クロロホルム中) (エナンチオ選択性合成による)
LC-MS (方法 7): R = 2.4 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 315 (90), 359 (100), 415 (80) [M + H], 729 (30), 829.5 (50) [2M + H].
MS (ESIneg.): m/z (%) = 413 (100) [M - H].
キラル HPLC/UV-Vis (方法 24): R = 5.4 分 (ナローピーク).
H NMR (500 MHz, d-DMSO): δ = 1.35 (s, 9H), 4.46 (dd, J = 9.6, 3.6 Hz, 1H), 4.91 (s, 2H), 5.26 (dd, J = 9.9, 3.6 Hz, 1H), 7.18-7.32 (m, 10H), 7.48-7.51 (m, 2H), 12.95 (s, br, 1H).
13C NMR (126 MHz, d-DMSO): δ = 28.34 (3C), 54.84, 58.96, 65.55, 78.56, 126.53 (2C), 127.23, 127.55 (2C), 127.93, 128.39 (2C), 128.51 (2C), 137.05, 140.16, 155.09, 156.30, 171.62.
HR-TOF-MS (方法 1): C22H26NO [M + H] 実測値 415.1864, 計算値. 415.1864.
実施例36A
(3S)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−D−フェニルアラニン
Figure 2008518986
製造方法の実施例35A参照。
[α]20 Na = −20°(c = 0.49 クロロホルム中).
キラル HPLC/UV-Vis (方法 24): R = 11.4 分 (ブロードピーク).
LC-MS (方法 7): R = 2.5 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 315 (40), 359 (40), 415 (50) [M + H], 729 (20), 829.5 (10) [2M + H].
MS (ESIneg.): m/z (%) = 413 (100) [M - H].
H NMR (500 MHz, d-DMSO): δ = 1.35 (s, 9H), 4.45 (dd, J = 9.6, 3.2 Hz, 1H), 4.91 (s, 2H), 5.26 (dd, J = 9.4, 3.6 Hz, 1H), 7.18-7.30 (m, 10H), 7.47-7.52 (m, 2H), 12.95 (s, br, 1H).
HR-TOF-MS (方法 1): C22H26NO [M + H] 実測値 415.1869, 計算値. 415.1864.
実施例37A
2−(トリメチルシリル)エチル(3S)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−D−フェニルアラニナート
Figure 2008518986
乾燥ジクロロメタンp.a.(77ml)中の(3S)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−D−フェニルアラニン(3.96g、9.55mmol)、2−(トリメチルシリル)エタノール(11.3g、95.6mmol、10当量)および4Å分子篩(約200mg、新たに微粉末化される)の混合物をアルゴン保護ガス雰囲気下、室温で3時間撹拌する。続いて、DCC(3.94g、19.11mmol、2当量)およびDMAP(1.17g、9.55mmol、1当量)を−30℃で加える。この反応混合物を解凍し(約12時間)、次にHPLCクロマトグラム(方法2)が完全な変換を示すまで(約12時間)室温で撹拌する。この反応混合物をキーゼルグールに通してろ過し、次いで真空中、室温で蒸発させる。粗生成物RP18カートリッジ(溶出剤:水、次いでアセトニトリル)でプレフラクショニングし、分取フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル1.5kg、トルエン/酢酸エチル 4:1)によって精製する。表題化合物3.6g(理論量の73%)が得られる。
[α]20 Na = -8.0°(c = 0.52 クロロホルム中)
HPLC/UV-Vis (方法 3): R = 3.2 分.
LC-MS (方法7): R = 3.3 分; MS (ESIpos.): m/z (%) = 387 (100), 515 (90) [M + H].
H NMR (500 MHz, d-DMSO): δ = -0.02 (s, 9H), 0.88 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 1.31 (s, 9H), 4.02-4.15 (m, 2H), 4.48 (dd, J = 9.6, 4.3 Hz, 1H), 4.86 (d, J = 12.6 Hz, 1H), 4.90 (d, J = 12.6 Hz, 1H), 5.25 (dd, J = 10.0, 3.8 Hz, 1H), 7.14-7.29 (m, 10H), 7.47 (d, J = 10.3 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 9.7 Hz, 1H).
HR-TOF-MS (方法 1): C27H38NOSi [M + H] 実測値 515.2567, 計算値 515.2572.
実施例38A
2−(トリメチルシリル)エチル (3S)−3−アミノ−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−D−フェニルアラニナート トリフルオロアセタート
Figure 2008518986
2−(トリメチルシリル)エチル (3S)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−D−フェニルアラニナート(3600mg、7.0mmol)を操作手順1に従って反応させる(反応時間:10分)。粗生成物を分取HPLC(方法13、方法21)によって精製する。表題化合物3060mg(理論量の83%)が得られる。
[α]20 Na = +15.0°(c = 0.22 クロロホルム中)
HPLC/UV-Vis (方法 3): R = 1.9 分.
LC-MS (方法 8): R = 1.8 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 387.2 (60), 415 (100) [M + H].
H NMR (500 MHz, d-DMSO): δ = -0.06 (s, 9H), 0.52 (m, 2H), 3.76 (m, 1H), 3.88 (m, 1H), 4.49 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 4.58 (“t”, J = 9.0 Hz, 1H), 5.08 (s, 2H), 7.34-7.44 (m, 10H), 8.12 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.62 (s, br, 2H).
HR-TOF-MS (方法 1): C22H30NOSi [M + H] 実測値 415.2042, 計算値. 415.2048.
実施例39A
(3S)−N−Boc−β−フェニルアラニン メチルエステル
Figure 2008518986
(rac)−N−Boc−β−フェニルアラニン メチルエステル(62.8g、224.8mmol)のエナンチオマー混合物を、分取HPLC(方法32)によってエナンチオマーに分離する。(3R)−N−Boc−β−フェニルアラニン メチルエステル(95.7%ee、理論量の46%、実施例40、後に溶出)29.1gおよび(3S)−N−Boc−β−フェニルアラニン メチルエステル(>99% ee、理論量の49%,表題化合物、先に溶出)30.5gが得られる。
[α]20 Na = -30°(c = 0.52 クロロホルム中).
HPLC/UV-Vis (方法 3): R = 2.5 分.
H NMR (500 MHz, d-DMSO): δ= 1.35 (s, 9H), 2.67 (dd, J = 15.4, 6.0 Hz, 1H), 2.75 (dd, J = 15.7, 8.6 Hz, 1H), 3.55 (s, 3H), 4.92 (m, 1H), 7.23 (m, 1H), 7.29-7.33 (m, 4H), 7.48 (d, J = 8.3 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, d-DMSO): δ = 28.38 (3C, (C(CH))), 41.19 (CβH), 51.25 (CαH), 51.54 (OCH), 78.07 (C(CH)), 126.47 (2C), 127.17, 128.46 (2C), 142.95, 154.90, 170.86.
HR-TOF-MS (方法 1): C15H22NO [M + H] 実測値 280.1533, 計算値. 280.1544.
実施例40A
(3R)−N−Boc−β−フェニルアラニン メチルエステル
Figure 2008518986
この合成は、実施例39Aに従って行われる。
[α]20 Na = +30°(c = 0.52 クロロホルム中).
H NMR (500 MHz, d-DMSO): δ = 1.35 (s, 9H), 2.68 (dd, J = 15.2, 6.0 Hz, 1H), 2.75 (dd, J = 15.6, 8.8 Hz, 1H), 3.55 (s, 3H), 4.92 (m, 1H), 7.23 (m, 1H), 7.30-7.33 (m, 4H), 7.48 (d, J = 8.7 Hz, 1H).
HR-TOF-MS (方法 1): C15H21NO [M + H] 実測値 280.1555, 計算値. 280.1544.
実施例41A
メチル 3−(6−メチルピリジン−2−イル)−L−アラニナート
Figure 2008518986
エタノール(80ml)中のメチル N−(ベンジルオキシカルボニル)−3−(6−メチルピリジン−2−イル)−L−アラニナート(7.25g、22.1mmol)[S. W. Jones, C. F. Palmer, J. M. Paul, P. D. Tiffin, Tetrahedron Lett. 1999, 40, 1211-1214]および10パーセントパラジウム・炭素(0.690g)の混合物を室温、大気圧下で1時間水素添加する。この反応混合物をシリンジフィルター(ミリポア(Millipore),0.45μ,疎水性PTFE)に通し、これをエタノール(2×10ml)で洗浄する。この残渣をロータリーエバポレーターで(トルエンで飛沫同伴(entrainment)によって溶媒残渣を除去、2回)濃縮し、高真空下で乾燥する。生成物が油状物として得られる(3.89g、収率 理論量の91%)。
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 0.3 分.
LC-MS (方法 30): R = 0.70 分, ブロードピーク; MS (ESIpos.): m/z (%) = 195 (100) [M + H].
H NMR (400 MHz, d-DMSO): δ = 1.95 (m, 2H), 2.41 (s, 3H), 2.86 (dd, J = 7.4 Hz, 1H), 2.99 (dd, J = 5.9 Hz, 1H), 3.59 (s, 3H), 3.73 (dd, J = 7.4, 5.7 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.56 (t, J = 7.5 Hz, 1H).
実施例42A
N−tert−ブトキシカルボニル−3−tert−ブチル−D−アラニル−3−(6−メチルピリジン−2−イル)−L−アラニン メチルエステル
Figure 2008518986
NMM(2当量、13.1mmol)および最後にHATU(1.3当量、3.2g、8.5mmol)を乾燥DMF(26ml)中のN−(tert−ブトキシカルボニル)−3−tert−ブチル−D−アラニン(実施例6A、1.0当量、1.6g、6.6mmol)およびメチル 3−(6−メチルピリジン−2−イル)−L−アラニナート(実施例41A、1.1当量、1.4g、7.2mmol)の溶液に0℃でゆっくり加える。この反応混合物をゆっくり(約12時間)室温まで暖めると、完全な変換がHPLC(方法2)によって観察される。ワークアップのために、この反応混合物をロータリーエバポレーター(湯浴 35℃)で濃縮し、酢酸エチル(100ml)で希釈し、次に飽和炭酸水素ナトリウム溶液(2×20ml)、5パーセントクエン酸(2×20ml)および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、そして濃縮する。生成物が固体として得られる(2.88g、理論量の99%)が、これは、分取HPLC(方法13)によって高純度に精製することができる。
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 2.1 分.
LC-MS (方法 29): R = 1.73 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 422 (100) [M + H];
MS (ESIneg.): m/z (%) = 420 (20) [M - H], 466 (100) [M - H + HCOH].
HR-TOF-MS (方法 1): C21H34NO [M + H] 計算値. 408.2498, 実測値 408.2503.
H NMR (400 MHz, d-DMSO): δ = 0.79 (s, 9H), 1.23-1.43 (m, 11H), 2.42 (s, 3H), 2.99-3.13 (m, 2H), 3.60 (s, 3H), 3.95 (dt, J = 8.9, 3.8 Hz, 1H), 4.64 (m, 1H), 6.83 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.54 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 8.18 (d, J = 7.9 Hz, 1H).
実施例43A
N−tert−ブトキシカルボニル−3−tert−ブチル−D−アラニル−3−(6−メチル−2−ピリジル)−L−アラニン
Figure 2008518986
メチル N−tert−ブトキシカルボニル−3−tert−ブチル−D−アラニル−3−(6−メチル−2−ピリジル)−L−アラニナート(実施例42A、850mg、2.02mmol)を一般的操作手順4に従って変換する。生成物766mg(理論量の93%)が得られる。
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 1.8 分.
LC-MS (方法 8): R = 1.63 分; MS (ESIpos.): m/z (%) = 353 (100), 408 (90) [M + H]; MS (ESIneg.): m/z (%) = 332 (70), 406 (100) [M - H].
HR-TOF-MS (方法 1): C21H34NO [M + H] 計算値. 408.2498, 実測値 408.2503.
H NMR (400 MHz, d-DMSO): δ = 0.79 (s, 9H), 1.26-1.37 (m, 11H), 2.43 (s, 3H), 3.01 (dd, J = 8.6 Hz, 1H), 3.10 (dd, J = 5.3 Hz, 1H), 3.94 (dt, J = 9.2 Hz, 3.4 Hz, 1H), 4.57 (m, 1H), 6.81 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.54 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 8.08 (d, J = 7.9 Hz, 1H).
実施例44A
2.1−(tert−ブトキシカルボニル)−[3−tert−ブチル−D−アラニル]−[3−(6−メチルピリジ−2−イル)−L−アラニル]−[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル)]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.11−N3.3−ラクタム ビストリフルオロアセタート
Figure 2008518986
NMM(17.2μl、156.58μmol、5当量)およびHATU(21.43mg、56.36μmol、1.8当量)を使用して、操作手順5に従って、シクロペプチド(実施例26A、40.0mg、31.32μmol)およびジペプチド酸(実施例43A、22.9mg、56.37μmol、1.8当量)をDMF(15ml)中のアミドと−10℃で2.5時間以内反応させる。クロマトグラフィー精製(方法37)後、表題化合物が固体として得られる(29.4mg、理論量の55%)。
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 2.25 分.
LC-MS (方法 7): R = 2.05 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 1439 (5) [M + H] , 720 (100) [M + 2H]2+;
MS (ESIneg.): m/z (%) = 1436 (100) [M - H], 718 [M - 2H]2−.
HR-TOF-MS (方法 1): C67H108N17O18 [M + H] 計算値. 1438.8053,
実測値 1438.8060.
実施例45A
2.1−(tert−ブトキシカルボニル)−[3−tert−ブチル−D−アラニル]−[3−(ピリジ−2−イル)−L−アラニル]−[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル)]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.11−N3.3−ラクタム ビストリフルオロアセタート
Figure 2008518986
NMM(43.0μl、156.58μmol、5当量)およびHATU(21.43mg、391.46μmol、1.8当量)を使用して、操作手順5に従って、シクロペプチド(実施例26A、100.0mg、78.29μmol)およびN−(tert−ブトキシカルボニル)−4−メチル−D−ロイシル−3−ピリジン−2−イル−L−アラニン(55.5mg、140.63μmol、1.8当量)(WO2004099239参照)をDMF(8ml)中のアミドと室温で一晩反応させる。クロマトグラフィー(方法35)後、表題化合物が固体として得られる(111.3mg、理論量の86%)。
HPLC/UV-Vis (方法 25): R = 19.44 分.
LC-MS (方法 7): R = 2.15 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 1424 (25) [M + H] , 713 (100) [M + 2H]2+;
MS (ESIneg.): m/z (%) = 1422 (100) [M - H], 711 [M - 2H]2−.
HR-TOF-MS (方法 1): C66H106N17O18 [M + H] 計算値 1424.7897,
実測値 1424.7906.
実施例46A
4−メチル−D−ロイシン トリフルオロアセタート
Figure 2008518986
操作手順1に述べられているように、Bocによって保護されたアミノ酸(実施例6A、20.0g、81.53mmol)から表題化合物を粗収量で21.7g(定量的)得る。
MS (ESIpos): m/z (%) = 146 (100) [M+H].
HR-TOF-MS (方法 1): CH16NOCHN [M + CHCN + H] 計算値 187.1442, 実測値 187.1450.
H NMR (500 MHz, d-DMSO): δ = 0.95 (m, 9H), 1.58 (dd, J = 14.5 Hz, 5.2 Hz, 1H), 1.81 (dd, J = 14.5 Hz, 6.3 Hz, 1H), 3.79 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 8.32 (s, br., 3H).
13C NMR (126 MHz, d-DMSO): δ = 29.27 (3C), 30.26, 44.30, 50.01, 172.23.
実施例47A
N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−4−メチル−D−ロイシン
Figure 2008518986
アミノ酸(実施例46A、10.0g、38.6mmol)およびN−ベンジルオキシカルボニルオキシスクシンイミドエステル(11.1g、44.4mmol、1.15当量)をジクロロメタン/水 4:1(250ml)中に溶解する。固体の炭酸水素ナトリウム(4.86g、57.9mmol、1.5当量)および固体のテトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド(1.2g、3.9mmol、0.1当量)を反応混合物に0℃で加え、この反応混合物を室温で一晩撹拌する。HPLCクロマトグラムが完全な変換を示す。塩基性水相をジクロロメタンで洗浄する(6回)。続いて、pHを1N塩酸水溶液で2−3に調整する。次いでこの水相を酢酸エチルで抽出する(3回)。集められた有機相を濃塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空中で濃縮する。この結果生じる粗生成物を分取HPLC(方法35)によって精製する。表題化合物6.86g(理論量の64%)が得られる。
[α]20 Na = +2°(c = 0.17 CHCl中).
HPLC/UV-Vis (方法 3): R = 2.2 分.
LC-MS (方法 29): R = 2.0 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 236 (100), 280 (50) [M + H];
MS (ESIneg): m/z (%) = 170 (100), 278 (40) [M - H].
H NMR (400 MHz, d-DMSO): δ = 0.81 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 0.86 (d, J = 6.4 Hz, 3H), 0.89 (s, 9H), 1.48 (m, 3H), 1.57 (m, 2H), 3.61 (s, 3H), 4.14 (m, 1H), 4.23 (m, 1H), 5.03 (s, 2H), 7.27-7.40 (m, 6H), 8.19 (d, J = 7.9 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, d-DMSO): δ = 29.53 (3C), 30.50, 44.11, 51.49, 65.47, 127.75 (2C), 127.95, 128.51 (2C), 137.34, 156.03, 174.97.
HR-TOF-MS (方法 1): C15H22NO 計算値 280.1544, 実測値 280.1535 [M + H].
実施例48A
メチル N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−4−メチル−D−ロイシル−L−ロイシナート
Figure 2008518986
メチル−L−ロイシナート・塩酸塩(600.9mg、3.31mmol、1.1当量)がアルゴン保護ガス雰囲気下でジクロロメタン(250ml)中に提供され、HOBt(1625.3mg、12.03mmol、4当量)、NMM(992μl、9.02mmol、3当量)、ベンジルオキシカルボニルによって保護されたアミノ酸(実施例47A、840.0mg、3.0mmol、1当量)、EDC(1149.7mg、6.01mmol、2当量)および更にNMM(661μl、6.02mmol、2当量)を−10℃で溶液に加え、次にこの反応混合物を一晩撹拌しながら変換を完全にする。ワークアップのために、この反応溶液をロータリーエバポレーターで30℃浴温度で濃縮し、残渣を酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液中に溶解し、分離した水相を酢酸エチルで抽出し、次に集められた有機相を5%クエン酸溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液で連続的に洗浄し、次に硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤を除去後、溶媒をロータリーエバポレーターで30℃浴温度で完全に除去する。凍結乾燥後、生成物が得られる(収量1200mg(理論量の98%))。
HPLC (方法 2): R = 2.65 分.
LC-MS (方法 7): R = 2.84 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 407 (100), 813 (27) [2M + H].
H NMR (400 MHz, d-DMSO): δ = 0.81 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 0.86 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 0.89 (s, 9H), 1.42-1.55 (m, 5H), 3.61 (s, 3H) 4.15 (m, 1H), 4.23 (m, H), 5.03 (s, 2H), 7.28-7.41 (m, 6H), 8.01 (d, J = 7.9 Hz, 1H).
HR-TOF-MS (方法 1): C22H35NO 計算値. 407.2541, 実測値 407.2534 [M + H].
実施例49A
N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−4−メチル−D−ロイシル−L−ロイシン
Figure 2008518986
表題化合物は、操作手順4に従って加水分解によってメチルエステル(実施例48A、1.1g、2.71mmol)から製造される。反応時間4時間後、HPLCクロマトグラム(方法2)は、ほとんど完全な変換を示す。高純度精製のために、粗生成物を分取RP−HPLC(方法36)によってクロマトグラフィー処理を行い、続いて生成物980mg(理論量の92%)が得られる。
HPLC (方法 2): R = 2.40 分.
LC-MS (方法 7): R = 2.56 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 393 (100) [M + H], 785 (72) [2M + H],
MS (ESIneg): m/z (%) = 391 (57) [M - H], 783 (100) [2M - H].
H NMR (400 MHz, d-DMSO): δ = 0.81 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 0.86 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 0.88 (s, 9H), 1.42-1.55 (m, 5H), 4.11-4.23 (m, 2H), 5.03 (s, 2H), 7.27-7.39 (m, 6H), 8.01 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 12.52 (s, br., 1H).
HR-TOF-MS (方法 1): C21H33NO 計算値. 393.2384, 実測値 393.2383 [M + H].
実施例50A
2.1−(ベンジルオキシカルボニル)−[3−tert−ブチル−D−アラニル]−L−ロイシル−[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル)]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.11−N3.3−ラクタム トリフルオロアセタート
Figure 2008518986
NMM(52μl、469.75μmol、5当量)およびHATU(64.3mg、169.11μmol、1.8当量)を使用して、操作手順5に従って、シクロペプチド(実施例26A、120.0mg、93.95μmol)およびジペプチド酸(実施例49A、63.38mg、169.11μmol、1.8当量)をDMF(15ml)中のアミドと一晩室温で反応させる。クロマトグラフィー(方法35)後、表題化合物を収量138mg(理論量の96%)で得られる。
HPLC (方法 25): R = 21.46 分.
LC-MS (方法 7): R = 2.19 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 1424 (25) [M + H], 712 (100) [M +2 H]2+,
MS (ESIneg): m/z (%) = 1422 (22) [M - H], 710 (100) [M -2 H]2−.
HR-TOF-MS (方法 1): C67H107N16O18 計算値. 1423.7944, 実測値 1423.7964 [M + H].
実施例51A
メチル (2Z)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3−(6−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)アクリラート
Figure 2008518986
6−トリフルオロメチルピリジン−3−カルボアルデヒド(6-Trifluoromethylpyridine-3-carbaldehyde)(4.85g、27.70mmol)およびメチル {[ベンジルオキシカルボニル]アミノ}(ジメトキシホスホリル)アセタート(9.17g、27.70mmol、1.0当量)をTHF(70ml)中に溶解し、−70℃まで冷却する。−70℃で、N,N,N,N−テトラメチルグアニジン(6.38g、55.39mmol、6.95ml、2.0当量)をゆっくり滴下し、次いでこの混合物を−70℃で、4時間、続いて、室温で12時間撹拌する。この反応混合物を濃縮し、次に水に対して酢酸エチルで抽出する(2×100ml)。集められた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過する。濃縮後、粗生成物をクロマトグラフ処理(シリカゲル、溶出剤:トルエン、次いでトルエン:酢酸エチル 10:1)する。表題化合物6.93g(理論量の66%)が得られる。
HPLC/UV-Vis (方法 22): R = 4.60 分.
HPLC/UV-Vis (方法 17): R = 4.54 分.
LC-MS (方法 29): R = 2.44 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 381 (100) [M + H];
MS (ESIneg.): m/z (%) = 379 (100) [M - H].
H NMR (400 MHz, d-DMSO): δ = 3.74 (s, 3H), 5.10 (s, 2H), 7.27 (s, 1H), 7.33-7.38 (m, 5H), 7.94 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.27 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.93 (s, 1H), 9.51 (s, 1H).
HR-TOF-MS (方法 1): C18H16NOF [M + H] 計算値. 381.1062, 実測値 381.1065.
実施例52A
N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−(6−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)−L−アラニン メチルエステル
Figure 2008518986
実施例化合物51A(10.15g、26.69mmol)をメタノールp.a.(100ml)中に溶解する。アルゴンをカニューレを用いて約5分間通過させ、次いで(+)−1,2−ビス[(2S,5S)ジエチルホスホラノ]ベンゼン(シクロオクタジエン)ロジウム(I)トリフラート(289mg、400μmol、0.015当量)を加える。この混合物に4バールの水素圧下、室温で12時間にわたって水素添加する。次いでこの混合物をキーゼルグール(メタノール)に通してろ過し、次に溶出剤を濃縮する。粗生成物をクロマトグラフで処理する(シリカゲル、溶出剤:トルエン:酢酸エチル 5:1)。表題化合物9.9g(理論量の97%)が得られる。
[α]20 Na=−24°(c = 0.093 メタノール中).
HPLC/UV-Vis (方法 22): R = 4.5 分.
HPLC/UV-Vis (方法 17): R = 4.49 分.
LC-MS (方法 29): R = 2.40 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 383 (100) [M + H];
MS (ESIneg.): m/z (%) = 273 (100), 381 (50) [M - H].
H NMR (400 MHz, d-DMSO): δ = 2.99 (dd, J = 3.5 and 11.0 Hz, 1H), 3.22 (dd, J = 3.5 and 11.0 Hz, 1H), 3.66 (s, 3H), 4.40 (m, 1H), 4.97 (s, 2H), 7.23 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.29-7.33 (m, 3H), 7.83 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 7.93-7.98 (m, 2H), 8.65 (s, 1H).
HR-TOF-MS (方法 1): C18H18NOF [M + H] 計算値. 383.1219, 実測値 383.1223.
実施例53A
3−(6−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)−L−アラニン メチルエステル
Figure 2008518986
実施例化合物52A(9.90g、25.89mmol)をメタノール(100ml)に溶解する。アルゴンをカニューレを用いて約5分間通過させ、次いでPd・C(10%,990mg)を加える。この混合物を4バールの水素圧下室温で12時間にわたって、水素添加する。次いでこの混合物をキーゼルグールに通してろ過し、濃縮し、高真空下で乾燥する。収量:表題化合物5.8g(理論量の90%)。
[α]19.9 Na = +3°(c = 0.186 メタノール中).
HPLC/UV-Vis (方法 22): R = 3.34 分.
HPLC/UV-Vis (方法 17): R = 3.22 分.
IR νmax (NaCl, cm−1) : 3415, 1734, 1339, 1136, 1087.
LC-MS (方法 29): R = 1.74 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 249 (100) [M + H].
H NMR (500 MHz, d-DMSO): δ = 2.85 (dd, J = 5.5 および 13.5 Hz, 1H), 3.01 (dd, J = 5.5 および 13.5 Hz, 1H), 3.61 (s, 3H), 3.63-3.69 (m, 1H), 7.82 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 8.61 (s, 1H).
HR-TOF-MS (方法 1): C12H15NOF [M + H] 計算値. 290.1116, 実測値 290.1122.
実施例54A
N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(tert−ブチル)−D−アラニル−3−(6−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)−L−アラニン メチルエステル
Figure 2008518986
NMM(12.92g、127.72mmol、14.04ml、5当量)およびHATU(9.71g、25.54mmol、1当量)を乾燥DMF(240ml)中の実施例化合物53A(6.34g、25.54mmol)およびN−(tert−ブトキシカルボニル)−3−tert−ブチル−D−アラニン(6.27g、25.54mmol、1.0当量)の溶液に−30℃でゆっくり加える。この反応混合物をゆっくり(約3時間)室温まで暖めると、HPLC(方法17)によって完全な変換が観察される。リン酸二水素カリウム(34.76g、255.44mmol、10当量)を加え、次にこの反応混合物を20分間撹拌し、次いでろ過し、酢酸エチルを加え、この混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(10ml)で洗浄する。この有機相を硫酸ナトリウムによって乾燥し、ろ過し、そして濃縮する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,溶出剤:シクロヘキサン:酢酸エチル グラジエント 10:1から2:1)によって精製し、表題化合物9.74g(理論量の73%)が得られる。
[α]19.9 Na = +7.0°(c = 0.044 メタノール中).
HPLC/UV-Vis (方法 22): R = 4.89 分.
HPLC/UV-Vis (方法 17): R = 4.75 分.
LC-MS (方法 29): R = 2.67 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 476 (100), [M + H];
MS (ESIneg.): m/z (%) = 400 (80), 474 (40) [M - H].
H NMR (500 MHz, d-DMSO): δ = 0.74 (s, 9H), 0.97-1.00 (m, 1H), 1.20-1.25 (m, 1H), 1.35 (s, 9H), 2.99-3.05 (m, 1H), 3.23-3.26 (m, 1H), 3.66 (s, 3H), 3.94 (m, 1H), 4.60 (m, 1H), 6.82 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.94 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.34 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.64 (s, 1H).
IR νmax (NaCl, cm−1) : 2959, 1742, 1655, 1520, 1336, 1160, 1136, 1087, 1050, 1027.
HR-TOF-MS (方法 1): C22H33NOF [M + H] 計算値. 476.2372, 実測値 476.2364.
実施例55A
2.1−(tert−ブトキシカルボニル)−[3−tert−ブチル−D−アラニル]−[3−(6−トリフルオロメチルピリジ−3−イル)−L−アラニル]−[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル)]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.11−N3.3−ラクタム トリフルオロアセタート
Figure 2008518986
NMM(75μl、0.69mmol、5当量)およびHATU(93.8mg、0.25mmol、1.8当量)を使用して、操作手順5に従って、シクロペプチド(実施例26A、175.0mg、0.14mmol)およびジペプチド酸(実施例54A、113.8mg、0.25μmol、1.8当量)をDMF(15ml)中のアミドと一晩−10℃で反応させる。クロマトグラフィー(方法35)後、表題化合物を収量190mg(理論量の86%)で得られる。
HPLC (方法 25): R = 21.51 分.
LC-MS (方法 7): R = 2.27 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 1494 (33) [M + H], 747 (100) [M +2 H]2+,
MS (ESIneg): m/z (%) = 1492 (10) [M - H], 745 (100) [M -2 H]2−.
HR-TOF-MS (方法 1): C67H105N17O18F 計算値. 1492.7771,
実測値 1492.7778 [M + H].
実施例56A
メチル (2Z)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−シクロペンチルアクリラート
Figure 2008518986
メチル {[tert−ブトキシカルボニル]アミノ}(ジメトキシホスホリル)アセタート(39.2g、132.00mmol)およびシクロペンタンカルボアルデヒド(38.9g、396.00mmol、3当量)がTHF(320ml)に提供され、次にN,N,N,N−テトラメチルグアニジン(24.8ml、22.81g、198.00mmol、1.5当量)を−70℃でこの溶液に加える。冷浴を解凍して、この反応をゆっくり室温にする。2日以内に、完全な変換が達成される。ワークアップのために、酢酸エチル(1600ml)および水(800ml)をこの反応に加え、次に分離した有機相を硫酸ナトリウムで乾燥する。乾燥剤は、ろ過によって分離され、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮する。生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル60:1kg、溶出剤:シクロヘキサン/酢酸エチル 4:1)によって残渣から単離する(収量34.8g(理論量の98%))。
HPLC/UV-Vis (方法 4): R = 4.76 分.
H NMR (300 MHz, CDCl) δ = 1.28-1.43 (m, 2H), 1.46 (s, 9H), 1.52-1.78 (m, 4H), 1.83-1.97 (m, 2H), 2.71 (m, 1H), 3.78 (s, 3H), 5.79 (s, br., 1H), 6.50 (d, J = 9.9 Hz, 1H).
実施例57A
メチル N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−シクロペンチル−L−アラニナート
Figure 2008518986
実施例化合物56A(13.0g、48.27mmol)をエタノール(220ml)中に溶解し、次にこの溶液をアルゴンで10分間フラッシングし、5分間超音波浴に置く。(+)−1,2−ビス[(2S,5S)ジエチルホスホラノ]ベンゼン(シクロオクタジエン)ロジウム(I)トリフラート(100.0mg、0.13mmol)を添加後、この混合物を再度アルゴンで1回フラッシングし(30分間)、超音波浴中で5分間脱ガスし、次いで室温で3.5バールの水素圧下で3日間水素添加する。ワークアップのために、溶媒をロータリーエバポレーターで完全に除去し、次に残渣をシリカゲル60を用いるクロマトグラフィー処理(300ml、溶出剤:シクロヘキサン/酢酸エチル 2/1)する。表題化合物が12.9g(理論量の94%)得られる。
HPLC/UV-Vis (方法 4): R = 4.88 分.
DCI-MS (NH): m/z = 289 (100) [M + NH], 560 (15) [2M +NH].
H NMR (200 MHz, CDCl) δ = 1.00-1.25 (m, 2H), 1.45 (s, 9H), 1.48-1.95 (m, 9H), 3.72 (s, 3H), 4.28 (m, 1H), 4.95 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
実施例58A
メチル 3−シクロペンチル−L−アラニナート・塩酸塩
Figure 2008518986
操作手順2に従って、表題化合物がN−保護アミノ酸(実施例57A、5.0g、18.43mmol)から粗収量3.9g(定量的)が得られる。
LC-MS (方法 30): R = 2.02 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 172 (100) [M + H].
H NMR (300 MHz, d) δ = 0.98-1.18 (m, 2H), 1.40-1.67 (m, 4H) 1.68-1.85 (m, 4H この中で1.82 (d, J = 6.6 Hz, 2H)), 1.92 (m, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.90 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 8.63 (s, br., 3H).
実施例59A
メチル N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−シクロペンチル−D−アラニナート
Figure 2008518986
アクリラート(実施例56A、13.0g、48.27mmol)および(+)−1,2−ビス[(2R,5R)ジエチルホスホラノ]ベンゼン(シクロオクタジエン)ロジウム(I)トリフラート(100.0mg、0.13mmol)を、実施例57Aの方法で述べられているように使用して、表題化合物12.6g(理論量の96%)を得る。
MS (DCI, NH): m/z (%) = 289 (100) [M + NH], 560 (15) [2M + NH].
H NMR (300 MHz, CDCl) δ = 1.00-1.21 (m, 2H), 1.45 (s, 9H), 1.48-1.93 (m, 9H), 3.73 (s, 3H), 4.28 (m, 1H), 4.95 (m, 1H).
実施例60A
N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−シクロペンチル−D−アラニン
Figure 2008518986
操作手順4に従って、実施例化合物59A(5.0g、18.43mmol)を2時間以内、N−保護アミノ酸と反応させる。表題化合物5.11g(定量的)が得られる。
[α]20 Na = +7°(c = 0.13 CHCl中).
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 2.33 分.
LC-MS (方法 7): R = 2.26 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 158 (100) [M -CH-CO+ H];
MS (ESIneg): m/z (%) = 256 (58) [M - H].
H NMR (300 MHz, d-DMSO) δ = 1.05 (m, 2H), 1.38 (s, 9H), 1.42-1.78 (m, 8H), 1.83 (m, 1H), 3.85 (m, 1H), 7.04 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 12.27 (s, br., 1H).
実施例61A
メチル N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−シクロペンチル−D−アラニル−3−シクロペンチル−L−アラニナート
Figure 2008518986
ペプチドアミン(実施例58A、0.9g、4.27mmol、1.1当量)がアルゴン保護ガス雰囲気下でジクロロメタン(250ml)中に提供され、この溶液を−10℃まで冷却し、次にHOBt(2.1g、15.54mmol、4当量)、NMM(1.3ml、1.2g、11.67mmol、3当量)、ペプチド酸(実施例60A、1.0g、3.89mmol)、EDC(1.5g、7.77mmol、2当量)および再び、NMM(0.8ml、0.8g、7.76mmol、2当量)を順に加える。この反応は、冷却浴中でゆっくり室温まで導き、一晩完全に変換させる。ワークアップのために、水をこの反応に加え、この混合物をロータリーエバポレーターで(水浴 35℃)濃縮し、酢酸エチルおよび飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加え、次に分離した水相を酢酸エチルで2回抽出し、次に集められた有機相を飽和5%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液で順に洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮する。表題化合物1.64g(定量的)が粗生成物として得られる。
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 2.97 分.
LC-MS (方法 7): R = 2.94 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 411 (100) [M + H], 311 (57) [M -CH-CO+ H].
実施例62A
N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−シクロペンチル−D−アラニル−3−シクロペンチル−L−アラニン
Figure 2008518986
操作手順4に従って、ジペプチド(実施例61A、1.5g、3.65mmol)を1時間以内、ジペプチドカルボン酸と反応させる。凍結乾燥粗生成物を高純度精製(方法13)後、表題化合物を923.4mg(理論量の64%)単離する。
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 2.65 分.
LC-MS (方法 7): R = 2.60 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 397 (100) [M + H], 297 (60) [M -CH-CO+ H], 793 (46) [2M + H];
MS (ESIneg): m/z (%) = 395 (57) [M - H], 791 (100) [2M - H].
H NMR (400 MHz, d-DMSO) δ = 1.05 (m, 4H) 1.38 (s, 9H), 1.43 (m, 4H), 1.55 (m, 6H), 1.61-1.86 (m, 8H), 3.96 (m, 1H), 4.16 (m, 1H), 6.75 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 7.9 Hz, 1H) 12.55 (s, br., 1H).
HR-TOF-MS (方法 1): C21H38NO 計算値. 397.2702, 実測値 397.2697 [M + H].
実施例63A
2.1−(tert−ブトキシカルボニル)−[3−シクロペンチル−D−アラニル]−[3−シクロペンチル−L−アラニル]−[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル)]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.11−N3.3−ラクタム トリフルオロアセタート
Figure 2008518986
NMM(13μl、117.43μmol、5当量)およびHATU(16.1mg、40.54mmol、1.8当量)を使用して、操作手順5に従って、シクロペプチド(実施例26A、30.0mg、23.49μmol)およびジペプチド酸(実施例62A、16.8mg、42.28μmol、1.8当量)を、DMF(2ml)中のアミドと−10℃で、2.5時間以内、反応させる。表題化合物がクロマトグラフィー処理(方法37)後、収量26.6mg(理論量の67%)で得られる。
HPLC (方法 2): R = 2.30 分.
LC-MS (方法 7): R = 2.21 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 1428 (35) [M + H], 664 (100) [M +2 H]2+,
MS (ESIneg): m/z (%) = 1426 (100) [M - H].
HR-TOF-MS (方法 1): C67H111N16O18 計算値. 1427.8257,
実測値 1427.8242 [M + H].
実施例64A
N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−(tert−ブチル)−D−アラニル−3−(ピリジン−3−イル)−L−アラニン メチルエステル・トリフルオロアセタート
Figure 2008518986
3−ピリジン−3−イル−L−アラニン(800mg、3.16mmol)およびN−(ベンジルオキシカルボニル)−3−tert−ブチル−D−アラニン(1.47g、3.16mmol、1当量)をDMF(12ml)に0℃で溶解する。次いで4−メチルモルホリン(1.74ml、15.8mmol、5当量)およびHATU(1.8g、4.74mmol、1.5当量)を加え、次にこの混合物を室温で約3時間にわたって撹拌する。この混合物を濃炭酸水素ナトリウムに対して酢酸エチルで(2回)抽出し、次に集められた有機相を1Mクエン酸および再び濃炭酸水素ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空中で濃縮する。クロマトグラフィー精製(方法39)後、表題化合物1.1g(理論量の63%)が得られる。
[α]19.9 Na = +6°(c = 0.13 メタノール中).
HPLC (方法 17): R = 3.92 分.
HPLC (方法 23): R = 4.06 分.
LC-MS (方法 7): R = 2.03 分, MS (ESIpos.): m/z (%) = 442 (100) [M+H].
IR νmax (NaCl, cm−1): 3295, 2952, 2359, 1715, 1659, 1522, 1435, 1365, 1283, 1243, 1138, 1048, 1326.
HR-TOF-MS (方法 1): C24H32NO [M + H] 計算値. 442.2342, 実測値 442.2342.
実施例65A
N−(ベンジルオキシカルボニル)−3−(tert−ブチル)−D−アラニル−3−(ピリジン−3−イル)−L−アラニン
Figure 2008518986
実施例64A(1.1g、1.98mmol)をTHF−水 3:1(48ml)に入れ、次に−20℃に冷却する。水酸化リチウム(119mg、2.5mmol、4.95当量)を加え、次にこの混合物を室温で12時間撹拌する。この反応をリン酸二水素カリウム(1.35g)を加えることによって終了させ、真空中で濃縮する。クロマトグラフィー精製(方法14)後、表題化合物0.57g(理論量の67%)が固体として得られる。
[α]20 Na = +44°(c = 0.15 メタノール中).
HPLC (方法 17): R = 3.73 分.
HPLC (方法 23): R = 3.88 分.
LC-MS (方法 7): R = 1.72 分,
MS (ESIpos.): m/z (%) = 428 (100) [M+H].
IR νmax (NaCl, cm−1): 3290, 2956, 1659, 1613, 1537, 1414, 1251, 1205, 1184, 1136, 1050, 1028.
HR-TOF-MS (方法 1): C23H29NO [M + H] 計算値. 428.2180, 実測値 428.2169.
実施例66A
2.1−(ベンジルオキシカルボニル)−[3−(tert−ブチル)−D−アラニル]−[3−(ピリジン−3−イル)−L−アラニル]−[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル)]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.11−N3.3−ラクタム ビストリフルオロアセタート
Figure 2008518986
NMM(9μl、78.3μmol、5当量)およびHATU(10.7mg、28.19μmol、1.8当量)を使用して、操作手順5に従って、シクロペプチド(実施例26A、20.0mg、15.66μmol)およびジペプチド酸(実施例65A、12.0mg、28.19μmol、1.8当量)を、DMF(6ml)中のアミドと−20℃で、2.5時間以内反応させる。表題化合物がクロマトグラフィー処理(たとえば方法36)後、16.5mg(理論量の61%)で得られる。
HPLC (方法 25): R = 18.55 分.
LC-MS (方法 29): R = 1.73 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 1458 (20) [M + H], 730 (100) [M +2 H]2+,
MS (ESIneg): m/z (%) = 1456 (27) [M - H], 728 (100) [M -2 H]2−.
HR-TOF-MS (方法 1): C69H104N17O18 計算値 1458.7740,
実測値 1458.7739 [M + H].
実施例67A
メチル 3−(tert−ブチル)−L−アラニナート トリフルオロアセタート
Figure 2008518986
トリフルオロ酢酸/ジクロロメタン 3:1(220ml)をメチル N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(tert−ブチル)−L−アラニナート(16g、61.70mmol)[J. A. Bajgrowicz, et al., Tetrahedron Lett., 1984, 2759-2762]に加え、次にこの混合物を室温で1.5時間撹拌する。次にこの混合物を真空中で濃縮し、残渣をHV下で乾燥する。収量は、定量的である(16.5g)。
MS (DCI, NH): m/z = 160 (100) [M+H].
H NMR (300 MHz, d-DMSO): δ = 0.92 (s, 9H), 1.59 (dd, J = 4.7, 14.5 Hz, 1H), 1.80 (dd, J = 7.6, 14.5 Hz, 1H), 3.75 (s, 3H), 3.95 (dd, J = 4.7, 7.6 Hz, 1H), 8.5-8.3 (br. s, 3H).
実施例68A
メチル N−(tert−ブトキシカルボニル)−D−ロイシル−3−(tert−ブチル)−L−アラニナート
Figure 2008518986
ペプチドアミン(実施例77A、4.0g、14.68mmol、1.1当量)を、アルゴン保護ガス雰囲気下でジクロロメタン(365ml)中に提供し、次にHOBt(7.2g、53.23mmol、4当量)、NMM(4.3ml、39,92mmol、3当量)、N−(tert−ブトキシカルボニル)−D−ロイシン(3.1g、13.31mmol、1当量)[T. Kato, N.Izumiya, Bull. Chem. Soc. Jpn., 1966, 39, 2242-2249]、EDC(5.1g、26.62mmol、2当量)および更にNMM(3ml、26.61mmol、2当量)を順に−10℃でこの溶液に加え、次にこの混合物を一晩撹拌して、完全に変換する。ワークアップのために、この反応溶液をロータリーエバポレーターで30℃浴温度で濃縮し、次いで、分取HPLC(たとえば、方法35)によってクロマトグラフィー処理する。表題化合物5.5g(理論量の80%)が得られる。
LC-MS (方法 7): R = 2.72 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 373 (78) [M + H], 273 (100) [M -CH-CO+ H].
実施例69A
N−(tert−ブトキシカルボニル)−D−ロイシル−3−(tert−ブチル)−L−アラニン
Figure 2008518986
操作手順4に従って、実施例化合物68A(400mg、1.07mmol)を1時間以内ジペプチドカルボン酸と反応させる。ワークアップのために、リン酸二水素カリウム(219.2mg、1.61mmol、1.5当量)をこの溶液に加え、この混合物を冷却条件下でロータリーエバポレーターで濃縮し、次に分取HPLC(たとえば、実施例35)によって高純度精製する。表題化合物が凍結乾燥物として(282.0mg、理論量の65%)得られる。(分析データについては、WO 2004099239参照)。
実施例70A
2.1−(tert−ブトキシカルボニル)−D−ロイシル−[3−(tert−ブチル)−L−アラニル)]−[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.11−N3.3−ラクタム フルオロアセタート
Figure 2008518986
NMM(13μl、117.45μmol、5当量)およびHATU(16.1mg、42.28μmol、1.8当量)を使用して、操作手順5に従って、シクロペプチド(実施例26A、30.0mg、23.49μmol)およびジペプチド酸(実施例69A、15.2mg、42.28μmol、1.8当量)を、DMF(10ml)中のアミドと一晩室温で反応させる。表題化合物がクロマトグラフィー処理(方法36)後、収量34.0mg(理論量の96%)で得られる。
HPLC (方法 2): R = 2.25 分.
LC-MS (方法 7): R = 2.18 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 1390 (77) [M + H], 645 (100) [M -CH-CO+2 H]2+,
MS (ESIneg): m/z (%) = 1387 (73) [M - H], 693 (100) [M -2 H]2−
HR-TOF-MS (方法 1): C64H109N16O18 計算値. 1389.8101,
実測値 1389.8101 [M + H].
実施例71Aおよび72A
(2S)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(トリメチルシリル)−D−アラニン(71A)および
(2S)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(トリメチルシリル)−L−アラニン(72A)
合成は、M.Merget, et al., J. Organomet. Chem. 2001 628, 183-194に従って行われる。エナンチオマーの分離は、キラル相の分取HPLC(方法26)によって行われる。異性体は、HPLCによって標準サンプル N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−3−トリメチルシリルアラニン(2R化合物、Mercachem AMR 39.260)と比較して特定される。
実施例71A N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−トリメチルシリル−D−アラニン
Figure 2008518986
キラル HPLC (方法 26): R = 4.16 分, e.e.> 99%.
[α] 20 = +1.1 (c = 0.83, メタノール)
実施例72A N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−トリメチルシリル−L−アラニン
Figure 2008518986
キラル HPLC (方法 26): R = 9.27 分, e.e.> 99%
[α] 20 = -1.6 (c = 0.66, メタノール)
実施例73A
3−トリメチルシリル−L−アラニン メチルエステル・塩酸塩
Figure 2008518986
実施例72Aからの化合物(300mg)をメタノール(3ml)中に溶解し、0℃に冷却する。トリメチルシリルクロリド(590mg、4.7当量)を30分以内滴下し、この混合物を室温まで一晩暖める。揮発性成分をロータベイパー(Rotavapor)および続いて高真空下で除去する。標的化合物が得られる(224mg、理論量の92%)。
H NMR (d-DMSO, 300 MHz): δ = 0.03 (s, 9H), 0.97-1.71 (m, 2H), 3.73 (s, 3H), 3.93 (dd, J = 5.3, 10.9 Hz, 1H), 8.40 (br s, 3H).
実施例74A
N−ベンジルオキシカルボニル−3−トリメチルシリル−L−アラニン メチルエステル
Figure 2008518986
実施例73Aからの化合物(2.0g)がアルゴン下でTHF(40ml)中に0℃で提供される。トリエチルアミン(2.3g、2.4当量)を加え、次いでTHF(20ml)中のN−ベンジルオキシカルボニルオキシスクシンイミド(2.83g、1.2当量)の溶液を滴下する。次いでこの混合物を室温で一晩撹拌し、半分に濃縮し、酢酸エチルで希釈し、次に水で2回、飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ロータリーエバポレーターで濃縮する。残渣を分取HPLC(方法41)によって精製する。標的化合物が得られる(2.32g、理論量の79%)。
HPLC (方法 18): R= 4.96 分.
MS (DCI, NH): m/z = 327 [M+NH] (100), 310 (3) [M+H].
実施例75A
(2R)−N−ベンジルオキシカルボニル−3−トリメチルシリル−L−アラニノール
Figure 2008518986
塩化リチウム(0.64g、15mmol)および水素化ホウ素ナトリウム(0.57g、15mmol)および次いでエタノール(22ml)をTHF(14ml)中の実施例74Aの溶液(2.32g、7.5mmol)に加える。この混合物を室温で一晩撹拌する。ワークアップのために、氷水で冷却しながら、混合物をクエン酸溶液(水中10%)でpH 4に調整し、次いで水200mlで希釈し、次にジクロロメタンで3回抽出する。集められた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、次に真空中で濃縮する。残渣をHPLC(方法41)によって分離し、次にしかるべきフラクションを真空中で濃縮する。表題化合物が油状物として得られる(1.24g、理論量の59%)。
HPLC (方法 4): R = 4.48 分.
MS (DCI, NH): m/z = 299 [M+NH] (100), 282 (13) [M+H].
H NMR (CDCl, 300 MHz): δ = 0.03 (s, 9H), 0.58-0.84 (m, 2H), 2.13 (br.s, 1H), 3.45 (br.m, 1H), 3.65 (br.m, 1H), 3.83 (br.m, 1H), 4.72 (br.m, 1H), 5.08 (s, 2H), 7.33 (m, 5H).
実施例76A
(2R)−N−ベンジルオキシカルボニル−3−トリメチルシリル−L−アラニナール
Figure 2008518986
無水DMSO(12ml)中のピリジン−SOコンプレックス(2.04g、12.8mmol)の溶液を7mlのDMSO中の実施例75A(0.36g、1.28mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.65g、12.8mmol)の溶液に、アルゴン下、10℃で加える。冷却浴を取り除き、次にこの混合物を更に20分間撹拌する。氷水400mlを加え、次にこの溶液をジエチルエーテルで3回抽出する。集められた有機相をクエン酸溶液(水中10%)で2回、水で1回、飽和重炭酸ナトリウム溶液で1回、飽和塩化ナトリウム溶液で1回、洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、ロータリーエバポレーターで濃縮する。表題化合物が油状物として得られ(0.39g、理論量の93%)、これは、粗生成物として更に直接使用する。
MS (DCI, NH): m/z = 297 [M+NH] (100), 280 (25) [M+H].
H NMR (CDCl, 300 MHz): δ = 0.07 (s, 9H), 0.78 (dd, J = 9.4, 14.0 Hz, 1H), 1.12 (dd, J = 5.8, 14.0 Hz, 1H), 5.13 (s, 2H), 7.35 (m, 5H), 9.53 (s, 1H).
実施例77A
3−(tert−ブチル)−L−アラニン メチルエステル トリフルオロアセタート
Figure 2008518986
(2S)−N−tert−ブトキシカルボニル−3−tert−ブチル−L−アラニン メチルエステル(529mg、2.04mmol)をTFA/ジクロロメタン 1:3(3ml)中で室温で撹拌し、この溶液をロータリーエバポレーターで濃縮し、高真空下で乾燥する。生成物540mg(理論量の97%)が得られる。
H NMR (d-DMSO, 300 MHz): δ = 0.92 (s, 9H), 1.59 (dd, J = 4.7, 14.4 Hz, 1H), 1.80 (dd, J = 7.5, 14.4 Hz, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.95 (dd, J = 4.7, 7.5 Hz, 1H), 8.33 (br.s, 3H).
実施例78A
N−[(2R)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−トリメチルシリルプロピル]−3−(tert−ブチル)−L−アラニン メチルエステル ヒドロトリフルオロアセタート
Figure 2008518986
アルゴン下で、実施例化合物77A(4.33g、15.9mmol)、実施例化合物76A(7.2g、20.6mmol)および酢酸ナトリウム(1.3g、15.9mmol)がDMF(140ml)中に0℃で提供される。水素化ホウ素シアノナトリウム(sodium cyanoborohydride)(1.99g、31.7mmol)を加え、この混合物を0℃で2時間撹拌する。ワークアップのために、この混合物を1lの酢酸エチルによって希釈し、次に5%重炭酸ナトリウム溶液で2回洗浄する。この水相を酢酸エチルで再抽出する。集められた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、濃縮する。残渣を分取HPLC(方法39)によって精製する。表題化合物6.02g(理論量の71%)が結晶として得られる。
HPLC (方法 4): R = 4.8 分.
ESI-MS (pos.): m/z = 423 (100) [M+H].
H NMR (CDCl, 300 MHz): δ = 0.03 (s, 9H), 0.76 (dd, J = 5.1, 14.7 Hz, 1H), 0.94 (s, 9H), 0.95 (dd, J = 10.2, 14.7 Hz, 1H), 1.95-1.80 (m, 2H), 2.93 (dd, J = 2.5, 12.5 Hz, 1H), 3.35 (dd, J = 9.8, 11.3 Hz, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.85 (dd, J = 4.5, 7.9 Hz, 1H), 4.07-3.90 (m, 1H), 5.05 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 5.16 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 5.63 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 7.33 (s, 5H).
実施例79A
N−[(2R)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−3−トリメチルシリルプロピル]−3−(tert−ブチル)−L−アラニン・塩酸塩
Figure 2008518986
実施例化合物78A(6.02g、11.2mmol)をメタノール(225ml)中に溶解し、次に水中の1N水酸化リチウム溶液(101ml)(9当量)を加える。室温でこの反応混合物を室温で一晩(18時間)撹拌し、次いで1N塩酸で酸性にし、ロータリーエバポレーターでメタノールを除去する。残存している懸濁液を200mlの水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出する。集められた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮する。残渣を高真空下で乾燥する。表題化合物5.3g(定量的)が得られ、これは、更に精製することなく反応させる。
HPLC (方法 4): R = 4.6 分.
MS (ESIpos): m/z (%) = 409 (100) [M+H],
MS (ESIneg): m/z (%) = 407 (10) [M-H].
H-NMR (d-DMSO, 400 MHz): δ = 0.03 (s, 9H), 0.82 (m, 2H), 0.95 (s, 9H), 1.68 (br.d, J = 14.5, 1H), 1.84 (dd, J = 9.0, 14.5, 1H), 2.88 (m, 1H), 3.10 (m, 1H), 3.80-4.03 (m, 2H), 5.01 (d, J = 12, 1H), 5.13 (d, J = 12, 1H), 7.29 (d, J = 9.0, 1H), 7.43-7.56 (m, 5H), 8.7-9.2 (br, 2H, NH ).
実施例80A
2.1−[(2R)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−3−(トリメチルシリル)プロピル]−[3−(tert−ブチル)−L−アラニル]−[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.10−N3.2−ラクタム ビストリフルオロアセタート
Figure 2008518986
NMM(13μl、117.45μmol、5当量)およびHATU(16.1mg、42.28μmol、1.8当量)を使用して、操作手順5に従って、シクロペプチド(実施例26A、30.0mg、23.49μmol)およびジペプチド酸(実施例69A、18.8mg、42.28μmol、1.8当量)を−20℃から−10℃でDMF(15ml)中、2.5時間以内で、アミドに変換させる。クロマトグラフィー(方法36)後、表題化合物が得られる(収量34.0mg、理論量の96%)。
HPLC (方法 25): R = 19.59 分.
LC-MS (方法 7): R = 1.97 分; MS (ESIpos.): m/z (%) = 720 (100) [M + 2H]2+.
HR-TOF-MS (方法 1): C67H111N16O17 計算値. 1439.8077,
実測値 1439.8036 [M + H].
実施例81A
(2S)−N−ベンジルオキシカルボニル−3−tert−ブチル−L−アラニナール
Figure 2008518986
この化合物は、Z−β−tert−ブチル−アラニン メチルエステルから実施例75Aおよび実施例76Aの合成手順に準じて製造される。
MS (DCI, NH): m/z = 281 [M+NH] (100); 264 (20) [M+H].
H NMR (CDCl, 300 MHz): δ = 1.00 (s, 9H), 1.30 (dd, J = 8.3, 14.7 Hz, 1H), 1.83 (dd, J = 3.8, 14.6 Hz, 1H), 4.33 (dt, J = 3.8, 8.7 Hz, 1H), 5.06 (m, 1H), 5.12 (s, 2H), 7.36 (m, 5H), 9.58 (s, 1H).
実施例82A
N−[(2S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4,4−ジメチルペンチル]−3−(tert−ブチル)−L−アラニン メチルエステル トリフルオロアセタート
Figure 2008518986
この化合物は、実施例81Aおよび実施例77Aから実施例78Aに準じて製造される。収量:860mg(理論量の36%)。
HPLC (方法 4): R = 4.7 分.
MS (ESI pos): m/z = 407 (100) [M+H].
H NMR (CDCl, 300 MHz): δ = 0.91 (s, 1H), 0.93 (s, 9H), 1.34 (br.d, J = 15, 1H), 1.53 (dd, J = 8.7, 14.7, 1H), 1.68-1.95 (m, 2H), 2.89 (dd, J = 3.5, 12 Hz, 1H), 3.33 (dd, J = 10.5, 12 Hz, 1H), 3.84 (m, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.99 (m, 1H), 5.04 (d, J= 12 Hz, 1H), 5.13 (d, J= 12 Hz, 1H), 5.73 (br.d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.32 (m, 5H).
実施例83A
N−[(2S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4,4−ジメチルペンチル]−3−tert−ブチル−L−アラニン トリフルオロアセタート
Figure 2008518986
この化合物は、実施例83A(1.10g、2.11mmol)および1N水酸化リチウム溶液(19ml)から実施例79Aに準じて製造される。収量:895mg(理論量の83%)。
HPLC (方法 4): R = 4.47 分.
MS (ESIpos.): m/z (%) = 393 (100) [M+H];
MS (ESIneg.): m/z (%) = 391 (4) [M-H].
H NMR (d-DMSO, 300 MHz): δ = 0.89 (s, 9H), 0.93 (s, 9H), 1.30-1.45 (m, 2H), 1.64 (dd, J = 2, 14 Hz, 1H), 1.81 (dd, J = 9.7, 14 Hz, 1H), 2.88 (m, 1H), 2.98 (m, 1H), 3.85-3.99 (m, 2H), 4.99 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 5.12 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.27-7.40 (m, 5H).
13C NMR (126 MHz, d-DMSO): δ = 29.00 (3C), 29.38 (3C), 29.96 (2C), 42.22, 45.10, 45.64, 50.52, 56,97, 65,39, 127.56 (2C), 127.73, 128.23 (2C), 136.83, 155.47, 171.47.
HR-TOF-MS (方法 1): C22H37NO [M + H] 実測値 393.2753, 計算値. 393.2748
実施例84A
2.1−[(2S)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−3−(tert−ブチル)プロピル]−[3−(tert−ブチル)−L−アラニル]−[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル)]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.10−N3.2−ラクタム ビストリフルオロアセタート
Figure 2008518986
操作手順5に従って、シクロペプチド(実施例26A、170.0mg、0.13mmol)、ジペプチド酸(実施例83A、121.4mg、0.24mmol、1.8当量)、NMM(73μl、0.67μmol、5当量)およびHATU(91.1mg、42.28μmol、1.8当量)を、DMF(6ml)中のアミドと−20℃から−10℃までで、2.5時間以内反応させる。表題化合物のクロマトグラフィー処理(たとえば方法35)後、表題化合物が34.0mg(理論量の96%)得られる。
HPLC (方法 2): R = 2.08 分.
LC-MS (方法 7): R = 1.9 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 712.7 (100) [M + 2H]2+, 1424 (5) [M + H];
MS (ESIneg.): m/z (%) = 1422.7 (100) [M - H].
HR-TOF-MS (方法 1): C68H111N16O17 [M + H] 実測値 1423.8318,
計算値. 1423.8313.
実施例85A
2.1−[(2R)−2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−3−(tert−ブチル)プロピル]−[3−(tert−ブチル)−L−アラニル]−[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル)]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.10−N3.2−ラクタム ビストリフルオロアセタート
Figure 2008518986
操作手順5に従って、シクロペプチド(実施例26A、42.0mg、32.88μmol)、N−((2R)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−4,4−ジメチルペンチル)−3−(tert−ブチル)−L−アラニン トリフルオロアセタート(29.98mg、59.18μmol、1.8当量)、NMM(18μl、164.40μmol、5当量)およびHATU(22.5mg、59.18μmol、1.8当量)を、DMF(15ml)中のアミドと−20℃から−10℃までで、2.5時間以内反応させる。クロマトグラフィー(方法10)後、表題化合物が37.5mg(理論量の69%)得られる。
ジペプチド酸、N−((2R)−2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−4,4−ジメチルペンチル)−3−(tert−ブチル)−L−アラニン ヒドロトリフルオロアセタートは、化合物77AおよびN−ベンジルオキシカルボニル−3−(tert−ブチル)−D−アラニナールから実施例82Aの手順およびそれに続く加水分解(実施例83A参照)に準じて製造することができる。
HPLC (方法 2): R = 2.13 分.
LC-MS (方法 7): R = 1.98 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 712 (100) [M + 2H]2+,
MS (ESIneg.): m/z (%) = 1422 (100) [M - H], 710 (40) [M - 2H]2−.
HR-TOF-MS (方法 1): C68H111N16O17 [M + H] 実測値 1423.8282,
計算値 1423.8308.
実施例86A
メチル N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(ピリジン−3−イル)−L−アラニナート
Figure 2008518986
(2S)−N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(ピリジン−3−イル)アラニン(25.00g、93.88mmol)をアルゴン下で300mlのジクロロメタン中に溶解する。メタノール(11.4ml、9.02g、281mmol、3当量)および極微量のDMAPを加える。次いでこの混合物を0℃に冷却する。EDC(19.80g、103mmol、1.1当量)を加える。5分後、氷浴を除き、次にこの混合物を室温で1時間にわたって撹拌したままにしておく。次いでこの混合物を真空中で濃縮し、次に酢酸エチルをこの残渣に加え、この混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液に対して抽出する。水相を酢酸エチルで1回再抽出し、次いで集められた有機相を0.5Mクエン酸で洗浄し、次いで再び、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で1回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空中で乾燥する。オイルポンプによる真空中乾燥の間に結晶化する油状物が残留する。収量:23.60g(理論量の90%)。
HPLC/UV-Vis (方法 17): R = 3.28 分.
LC-MS (方法 7): R = 1.21 分, MS (ESIpos.): m/z (%) = 281 (100) [M + H].
H NMR (400 MHz, d-DMSO) δ = 1.30 (s, 9H), 2.86 (m, 1H), 3.04 (m, 1H), 3.63 (s, 3H), 4.22 (m, 1H), 7.28-7.39 (m, 2H), 7.69 (d, 1H), 8.43 (m, 2H).
実施例87A
3−(ピリジン−3−イル)−L−アラニン メチルエステル ビストリフルオロアセタート
Figure 2008518986
実施例86Aからの化合物(11.8g、42.09mmol)をジクロロメタン(160ml;30%溶液)中のトリフルオロ酢酸中に溶解し、室温で30分間撹拌する。次いでこの混合物を真空中で濃縮する。残渣を少量の水に加え、凍結乾燥する。次いでトルエンを凍結乾燥物に加え、この混合物を真空中で濃縮する。最後に、生成物をオイルポンプ真空中で一定の重量まで乾燥する。収量:17.15g(定量的)。
HPLC/UV-Vis (方法 23): R = 0.88 分.
LC-MS (方法 7): R = 0.46 分,
MS (ESIpos.): m/z (%) = 181 (100) [M + H].
H NMR (400 MHz, d-DMSO) δ = 2.79 (dd, 1H), 2.92 (dd, 1H), 3.60 (s, 3H), 3.63 (m, 1H), 7.30 (m, 1H), 7.62 (d, 1H), 8.41 (m, 2H).
実施例88A
メチル N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(トリメチルシリル)−D−アラニル−3−(ピリジン−3−イル)−L−アラニナート
Figure 2008518986
実施例87Aからの化合物(10.31g、39.4mmol)および実施例71Aからの化合物(16.10g、39.4mmol、1当量)をDMF(186ml)中0℃で溶解する。次いでNMM(17.34ml、16.00g、4当量)およびHATU(22.49g、59.16mmol、1.5当量)を加える。この混合物を室温で2時間撹拌する。tert−ブチルメチルエーテルをこの混合物に加え、この混合物を飽和炭酸ナトリウム溶液で洗浄する。水相をtert−ブチルメチルエーテルで1回再抽出し、次に集められた有機相を1Mクエン酸水溶液および飽和炭酸ナトリウム溶液で再び1回洗浄し、硫酸ナトリムで乾燥し、ろ過し、真空中で濃縮する。この混合物をシリカゲル(シクロヘキサン/酢酸エチル 2:1)に通してろ過する。収量:14.1g(理論量の84%)。
HPLC/UV-Vis (方法 17): R = 3.91 分.
LC-MS (方法 7): R = 1.90 分,
MS (ESIpos.): m/z (%) = 424 (100) [M + H].
H NMR (400 MHz, d-DMSO) δ = -0.09 (s, 9H), 0.56 - 0.75 (m, 2H), 1.47 (s, 9H), 2.90 (dd, 1H), 3.09 (dd, 1H), 3.62 (s, 3H), 3.98 (m, 1H), 4.49 (m, 1H), 6.68 (d, 1H), 7.26 (dd, 1H), 7.61 (m, 1H), 8.20 (d, 1H), 8.40 (m, 2H).
実施例89A
N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(トリメチルシリル)−D−アラニル−3−(ピリジン−3−イル)−L−アラニン
Figure 2008518986
実施例88Aからの化合物(7.4g、17.56mmol)をTHF−水(6:4)中に加え、0℃に冷却し、次に水酸化リチウム一水和物(1.47g、35.13mmol、2当量)を加える。この混合物を0℃で撹拌する。1時間後、更なる当量(0.74g)の水酸化リチウム一水和物を加え、次にこの混合物を更に1時間撹拌する。THFの大半を真空中で留去し、残渣を2回分のMTBEで洗浄し、次いで水相をクエン酸を加えてpH 4に調整する。固形物が析出する。この混合物を3回分の酢酸エチルで抽出すると、固形物は溶解する。集められた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮する。粗生成物をゲルクロマトグラフィー(方法3、溶出剤:メタノール)によって精製する。収量:6.67g(理論量の93%)。
HPLC/UV-Vis (方法 17): R = 3.73 分.
LC-MS (方法 7): R = 1.68 分,
MS (ESIpos.): m/z (%) = 410 (40) [M + H].
H NMR (300 MHz, d-DMSO) δ = -0.090 (s, 9H), 0.56 - 0.75 (m, 2H), 1.35 (s, 9H), 2.90 (dd, 1H), 3.09 (dd, 1H), 3.98 (m, 1H), 4.41 (m, 1H), 6.70 (d, 1H), 7.26 (dd, 1H), 7.60 (m, 1H), 8.00 (d, 1H), 8.37 (m, 2H).
実施例90A
N−(tert−ベンジルオキシカルボニル)−3−(トリメチルシリル)−D−アラニル−3−ピリジン−3−イル−L−アラニン
Figure 2008518986
実施例89Aからの化合物(500mg、1.22mmol)をジクロロメタン(20ml)中の30%TFA中に溶解し、室温で30分間撹拌する。次いでこの混合物を濃縮し、次に残渣を水の中に入れ、凍結乾燥する。この凍結乾燥物(600mlの固形物)をアルゴン下でTHF(25ml)中に提供し、次いでN−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミド(320mg、1.28mmol、1.15当量)および最後に4−メチルモルホリン(150μl、1.34mmol、1.2当量)を0℃で加える。この混合物を室温まで暖め、更に一晩撹拌する。この反応を氷酢酸を添加することにより終了させ、真空中で濃縮する。残渣を酢酸エチル中に入れ、0.5Mクエン酸に対して2回振とうさせる。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空中で濃縮する。残渣をクロマトグラフィー(方法34)によって精製する。収量:395mg(0.71mmol、理論量の58%)。
HPLC (方法 17): R= 3.79 分.
LC-MS (方法 7): R = 1.84 分, MS (ESIpos.): m/z (%) = 444.1 (100) [M+H].
H NMR (400 MHz, d-DMSO) δ = -0.07 (s, 9H), 0.60-0.75 (m, 2H), 2.97-3.03 (m, 1H), 3.28 (m, 1H), 3.88 (m, 1H), 4.54 (m, 1H), 4.98 (d, J = 12.7, 1H), 4.98 (d, J = 12.7, 1H), 5.07 (d, J = 12.7, 1H) 7.27-7.35 (m, 6H), 7.65 (m, 1H), 8.08 (d, J = 7.04, 1H), 8.19 (d, J = 8.8, 1H), 8.62 (s, 2H).
実施例91A
2.1−(ベンジルオキシカルボニル)−[3−(トリメチルシリル)−D−アラニル]−[3−(ピリジ−3−イル)−L−アラニル]−[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル)]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.11−N3.3−ラクタム ビストリフルオロアセタート
Figure 2008518986
HATU(1.6当量、8.9mg、23μmol)を最初に乾燥DMF(200μl)中のシクロペプチド(実施例26A、1.0当量、18.6mg、15μmol)、ジペプチド酸(実施例90A、1.5当量、9.7mg、22μmol)およびNMM(1.0当量、15μmol)の溶液にアルゴン保護ガス雰囲気下、−20℃で、加える。この反応混合物を撹拌し(約15分)、次にNMM(2.5当量、38μmol)を再度加える。この反応混合物をゆっくり(約12時間)室温まで暖めると、次いでアミン成分の完全な変換を示される(HPLCモニタリング、方法2)。固体のリン酸二水素カリウム(10当量、500μmol)をこの反応混合物に加え、次いでこの混合物を真空中で蒸発させ、次にクロマトグラフィー(方法21)によって精製する。生成物が15.8mg(理論量の63%)が得られる。
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 1.9 分, λmax (定性的) = 210 nm (s), 255-270 (m).
LC-MS (方法 7): R = 2.0 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 738 (100) [M - Boc + 2H]2+, 1475 (15) [M + H];
MS (ESIneg.): m/z (%) = 682 (100), 736 (80) [M - 2H]2−, 1473 (60) [M - H].
実施例92A
3−tert−ブチル−D−アラニル−3−tert−ブチル−L−アラニン・塩酸塩
Figure 2008518986
N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−tert−ブチル−D−アラニル−3−tert−ブチル−L−アラニン(4.5g、12.1mmol、実施例10A)をあらかじめジオキサン(3ml)に溶解する。室温で、ジオキサン(30.2mmol、120mmol、10当量)中の4N塩化水素溶液を滴下する。この反応混合物を30分間撹拌し、真空中で蒸発させ、高真空下で乾燥する。表題化合物が固体として得られる(3.5g、理論量の99%)。
LC-MS (方法 7): R = 1.52 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 273.6 (100) [M + H];
MS (ESIneg): m/z (%) = 271.5 (100) [M - H].
H NMR (500 MHz, d-DMSO): δ = 0.85 (s, 9H), 0.86 (s, 9H), 1.49 (dd, J = 14.3, 1.6 Hz, 1H), 1.50 (d, J = 13.8 Hz, 1H), 1.64 (dd, J = 14.3, 4.0 Hz, 1H), 1.71 (dd, J = 14.3, 6.9 Hz, 1H), 3.77 (“t”, J = 6.5 Hz, 1H), 4.14 (m, 1H), 8.27 (s, br, 3H), 8.94 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 12.58 (s, br, 1H).
13C NMR (126 MHz, d-DMSO): δ = 28.41 (3C), 29.50 (3C), 30.08, 30.38, 44.46, 44.80, 50.03, 50.30, 169.10, 173.98.
HR-TOF-MS (方法 1): C14H29NO 計算値. 273.2173, 実測値 273.2167 [M + H].
実施例93A
N−(ベンジルオキシカルボニル)−3−tert−ブチル−D−アラニル−3−tert−ブチル−L−アラニン
Figure 2008518986
3−tert−ブチル−D−アラニル−3−tert−ブチル−L−アラニン(3.73g、12.1mmol、実施例92A)をアルゴン保護ガス雰囲気下でTHF(170ml)中に溶解する。水(170ml)、ベンジルオキシカルボニルオキシスクシンイミドエステル(4.52g、18.1mmol、1.5当量)およびN−メチルモルホリン(4.28g、4.23mmol、3.5当量)を0℃で添加後、この混合物を出発物質のすべてが変換するまで(数時間、HPLCモニタリング、方法2)室温で激しく撹拌する。この混合物を氷酢酸でクエンチする。THFを真空中で除去する。残存する水相を酢酸エチルで層分離(layered)し、4N塩酸でpH<3に調整し、次いで酢酸エチルで数回抽出する。有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮する。この結果生じる泡をアセトニトリルと共に撹拌し、ろ過によって回収される固形物を少量のアセトニトリルで洗浄する。このプロセスは、濃縮したらろ液と共に数回以上繰り返すことができる。集められた固体を高真空下で乾燥し、表題化合物を固体として得る。残存する母液を濃縮し、分取HPLC(方法10)によって精製する。表題化合物(集められた固体およびHPLC分離からの精製生成物)が固体として得られる(3.49g、理論量の71%)。
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 2.6 分.
LC-MS (方法 8): R = 2.46 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 363 (60), 407 (100) [M + H].
MS (ESIneg): m/z (%) = 297 (100), 405.5 (40) [M - H].
H NMR (500 MHz, d-DMSO): δ = 0.81 (s, 9H), 0.83 (s, 9H), 1.40-1.44 (m, 2H), 1.49 (dd, J = 14.3, 9.7 Hz, 1H), 1.58 (dd, J = 13.5, 1.4 Hz, 1H), 4.07 (m, 1H), 4.13 (m, 1H), 4.94 (d, J = 12.3 Hz, 1H), 4.99 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 7.25-7.32 (m, 5H), 7.92 (d, J = 8.5 Hz, 1H).
13C NMR (126 MHz, d-DMSO): δ = 29.49 (3C), 29.75 (3C), 30.41, 30.46, 44.52, 45.11, 49.55, 52.73, 65.49, 127.70 (2C), 127.91, 128.48 (2C), 137.31, 155.59, 172.52, 174.50.
HR-TOF-MS (方法 1): C22H34NO 計算値. 407.2541, 実測値 407.2531 [M + H].
実施例94A
―(ベンジルオキシカルボニル−[3−tert−ブチル−D−アラニル]−3−tert−ブチル−L−アラニル)−[(3R)−3−tert−ブチルアミノ−L−フェニルアラニン]メチルエステル
Figure 2008518986
HOBt(4当量、5.51g、40.77mmol)、N−メチルモルホリン(4当量、40.77mmol)、N−ベンジルオキシカルボニル ジペプチド(N−ベンジルオキシカルボニル)−3−tert−ブチル−D−アラニル−3−tert−ブチル−L−アラニン,1.1当量、4.56g、11.21mmol、実施例93A)およびEDC(2当量、3.91g、20.38mmol)をジクロロメタンp.a.(100ml)中のラセミ体のアミノ酸メチルエステル(1.0当量、4.16g、10.19mmol、実施例14)の溶液に−30℃で順に加える。この反応混合物をゆっくり(約12時間)室温まで暖めると、アミン成分の完全な変換がHPLC(方法2)によって観察される。この反応混合物をリン酸二水素カリウム(5.0当量、6.93g、50.96mmol)でクエンチし、真空中で濃縮し、酢酸エチル(約400ml)中に加え、次いで5%クエン酸水溶液(2回)、蒸留水および飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄する。この混合物を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過する。続いて、粗生成物をシリカゲルに通してろ過する。この溶液を真空中で濃縮・乾燥し、次いで更に高真空下で乾燥する。表題化合物5.36g(理論量の77%)が、相対(2S,3R)立体配置(stereochemistry)がアミノフェニルアラニンにあるジアステレオマー混合物として得られる。このジアステレオマーは、更なるクロマトグラフィー工程(方法42)において互いに分離される。表題化合物2.87g(理論量の41%)が得られる(de>99%,方法28)。この反応は、またエナンチオマー的に純粋なアミノメチルエステルの場合に類似して行うこともできる。ジアステレオマー的に純粋な生成物が、直接的に得られる。
HPLC/UV-Vis (方法 3): R = 3.1 分.
HPLC/UV-Vis (方法 28): R = 4.84 分.
LC-MS (方法 8): R = 2.7 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 583.5 (100) [M + H - CO -CH], 683.5 (60) [M + H];
MS (ESIneg.): m/z (%) = 681.6 (10) [M - H], 727.6 (100) [M - H + HCOH].
LC-MS (方法 7): R = 3.1 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 583.5 (100) [M + H - CO -CH], 683.5 (40) [M + H];
MS (ESIneg.): m/z (%) = 573 (100), 681.6 (5) [M - H], 727.6 (40) [M - H HCOH].
実施例95A
−(ベンジルオキシカルボニル−[3−tert−ブチル−D−アラニル]−3−tert−ブチル−L−アラニル)−[(3R)−3−tert−ブチルアミノ−L−フェニルアラニン]
Figure 2008518986
アルゴン保護ガス雰囲気下で、トリペプチドメチルエステル(実施例94A、1.00g、1.46mmol)の溶液がTHF/水 2:1(300ml)中に提供される。0℃で、脱ガスした5%水酸化リチウム水溶液(59.6mg、2.5mmol、1.7当量)を激しく撹拌しながら、ゆっくり滴下する。この混合物をHPLCクロマトグラム(方法2)が完全な変換を示すまで(約6時間)0℃で撹拌する。過剰に長い反応時間の場合には、エピマー化の危険性がある。次に酢酸(0.4ml)を加え、この反応混合物を真空中で濃縮し、酢酸エチル(100ml)で層分離する。水相をすぐに5%クエン酸(pH 2−3)で酸性にし、次いで酢酸エチルで抽出する(50ml、3回)。集められた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液(20ml、2回)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、真空中で濃縮し、次に高真空下で乾燥する。粗生成物を分取HPLC(方法38)によって高純度に精製する。表題化合物682mg(理論量の56%)が得られる。
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 2.9 分.
HPLC/UV-Vis (方法 25): R = 24.6 分.
LC-MS (方法 7): R = 2.9 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 569.2 (100), 669.3 (50) [M + H], 1337.4 (40);
MS (ESIneg.): m/z (%) = 667.2 (100) [M - H], 1335.4 (80).
HR-TOF-MS (方法 1): C36H53NO [M + H] 実測値 669.3881, 計算値. 669.3858.
実施例96A
−(ベンジルオキシカルボニル−[3−tert−ブチル−D−アラニル]−3−tert−ブチル−L−アラニル)−[(3R)―3−tert−ブチルアミノ−L−フェニルアラニン] 2−(トリメチルシリル)エチルエステル
Figure 2008518986
乾燥ジクロロメタンp.a.(6.5ml)中の、トリペプチド酸(実施例96A、733mg、1.10mmol)、2−(トリメチルシリル)エタノール(1.30g、11.0mmol、10当量)および4Å分子篩(約100mg)の混合物をアルゴン保護ガス雰囲気下、室温で30分間撹拌する。次に、DCC(452mg、2.20mmol、2当量)およびDMAP(134mg、1.10mmol、1当量)を−30℃で加える。この反応混合物を解凍せしめ(約12時間)、HPLCクロマトグラム(方法2)が完全な変換を示すまで(約12時間)、室温で撹拌する。この反応混合物を氷酢酸(125μl)でクエンチし、次いで室温、真空中で蒸発させ、少量のジクロロメタン(6.5ml)中に懸濁し、ec RP18−HPLCカートリッジ(Macherey Nagel)に通してろ過し、再び濃縮し、次いで分取HPLC(方法35)によって高純度精製する。表題化合物706mg(理論量の84%)が得られる。
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 3.4 分.
LC-MS (方法 7): R = 3.4 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 669.5 (80), 769.6 (100) [M + 2H]2+, 1556 (30).
HR-TOF-MS (方法 1): C41H65NOSi [M + H] 実測値 769.4548, 計算値. 769.4567.
実施例97A
−(ベンジルオキシカルボニル−[3−tert−ブチル−D−アラニル]−3−tert−ブチル−L−アラニル)−(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニン 2−(トリメチルシリル)エチルエステル・トリフルオロアセタート
Figure 2008518986
N−(tert−ブトキシカルボニル)によって保護されたトリペプチド(720mg、0.94mmol、実施例96A)がアルゴン保護ガス雰囲気下で提供される。室温で且つ激しく撹拌しながら、ジオキサン(40ml)中の4N塩酸を滴下する。この混合物を分析HPLC(方法2)が完全な変換を示すまで撹拌する(約30分)。この反応混合物を室温で真空中で蒸発させる。粗生成物を分取HPLC(方法10)によって精製し、次に凍結乾燥する。表題化合物が凍結乾燥物として得られる(394mg、理論量の54%)。
HPLC/UV-Vis (方法 25): R = 25.2 分.
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 2.4 分.
LC-MS (方法 8): R = 2.3 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 669.6 (100) [M + H];
MS (ESIneg.): m/z (%) = 703.6 (100) [M - H + HCOH].
LC-MS (方法 7): R = 2.6 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 669.4 (100) [M + H].
実施例98A
−(ベンジルオキシカルボニル−[3−tert−ブチル−D−アラニル]−3−tert−ブチル−L−アラニル)−N−{tert−ブトキシカルボニル−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリル}−(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニン 2−(トリメチルシリル)エチル エステル・トリフルオロアセタート
Figure 2008518986
HATU(1.5当量、58.3mg、0.15mmol)を最初に乾燥DMF(3.0ml)中のBoc−オクタペプチド(実施例20A、1.0当量、114.4mg、0.10mmol)、トリペプチド(実施例97A、1.0当量、80.0mg、0.10mmol、実施例97A)およびN−メチルモルホリン(1.0当量、0.10mmol)の溶液にアルゴン保護ガス雰囲気下−15℃で加える。この反応混合物を撹拌し(約15分)次にNMM(1.0当量、0.10mmol)を再び加える。この反応混合物を0℃まで暖め、次にHATU(2.5当量、0.25mmol)を再び加える。この反応混合物をゆっくり室温まで暖め(約12時間)ると、アミン成分の完全な変換を示す(HPLCモニタリング,方法3)。固体のリン酸二水素カリウム(5当量、0.50mmol)をこの反応混合物に加え、次いでこの混合物を高真空下で蒸発させ、クロマトグラフィー(方法21または13)によって精製し、続いて、TFA(100μmol、アセトニトリル−水 1:1の0.05%の溶液として)を添加することによるクロマトグラフィー生成物のその後の塩交換)によって精製する。生成物140.5mg(理論量の78%)が得られる。
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 2.6 分.
HPLC/UV-Vis (方法 25): R = 26.6 分.
LC-MS (方法 7): R = 2.5 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 1656.8 (100) [M + H];
MS (ESIneg.): m/z (%) = 1655 (100) [M - H].
HR-TOF-MS (方法 1): C78H131N16O21Si [M + H] 実測値 1655.9467,
計算値. 1655.9439.
実施例99A
−(ベンジルオキシカルボニル−[3−tert−ブチル−D−アラニル]−3−tert−ブチル−L−アラニル)−N−{tert−ブトキシカルボニル−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリル}−(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニン・トリフルオロアセタート
Figure 2008518986
4Å分子篩を乾燥THF(8ml)中のTMSEエステル(460mg、0.260mmol、実施例98A)の溶液に加え、次にこの混合物をアルゴン保護ガス雰囲気下室温で撹拌する(15分)。続いて、THF(4.16ml、4.16mmol、16当量)中のテトラブチルアンモニウムフロリドの1N溶液を2時間にわたり、乾燥溶液に2回で加える。この混合物を完全な変換が観察されるまで撹拌する(HPLC,方法2)。この反応混合物を氷酢酸(298μl、5.198mmol、20当量)でクエンチし、真空中で濃縮し、分取HPLC(方法21)によって直接精製する。凍結乾燥後、生成物が凍結乾燥物として得られる(375mg、理論量の86%)。
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 2.4 分.
LC-MS (方法 7): R = 2.3 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 728.8 (100) [M + 2H - CO - CH]2+, 778.8 (30) [M + 2H]2+, 1556.9 (40) [M + H];
MS (ESIneg.): m/z (%) = 1554 (100) [M - H].
HR-TOF-MS (方法 1): C73H119N16O21 [M + H] 実測値 1555.8737,
計算値. 1555.8731.
実施例100A
−(ベンジルオキシカルボニル−[3−tert−ブチル−D−アラニル]−3−tert−ブチル−L−アラニル)−N−{(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリル}−(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニン・ビストリフルオロアセタート
Figure 2008518986
N−(tert−ブトキシカルボニル)によって保護された化合物(100mg、0.06mmol、実施例99A)がアルゴン保護ガス雰囲気下で提供される。室温で且つ激しく撹拌しながら、ジオキサン(15ml)中の4N塩酸を滴下する。この混合物を分析HPLC(方法2)が完全な変換を示すまで撹拌する(約30分)。この反応混合物を室温で真空中で蒸発させる。粗生成物を分取HPLC(方法35)によって精製し、次に凍結乾燥する。表題化合物が凍結乾燥物として得られる(85.5mg、理論量の85%)。
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 1.9 分.
HPLC/UV-Vis (方法 25): R = 18.4 分, λmax (定性的) = 210 nm (s), 255-270 (w).
LC-MS (方法 7): R = 1.8 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 728.7 (100) [M + 2H]2+;
MS (ESIneg.): m/z (%) = 1454 (100) [M - H]
HR-TOF-MS (方法 1): C68H111N16O19 [M + H] 実測値 1455.8192,
計算値 1455.8206.
実施例101A
−(ベンジルオキシカルボニル)−N−{[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリル}−(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニン・トリフルオロアセタート
Figure 2008518986
N−(tert−ブトキシカルボニル)によって保護されたノナペプチド(実施例22A、1200mg、0.848mmol)がアルゴン保護ガス雰囲気下でジオキサン(10ml)中に提供される。室温で且つ激しく撹拌しながら、ジオキサン(230ml)中の4N塩酸を加える。この混合物を分析HPLC(方法2)が完全な変換を示すまで撹拌する(約1時間)。この反応混合物をロータリーエバポレーターで濃縮し、次いで残渣を室温で水と混和し、次いで真空中で蒸発させる。粗生成物を分取HPLC(方法11)によって精製し、次に凍結乾燥する。表題化合物が無色固体として得られる(918mg、95%純度,理論量の83%)。
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 1.6 分.
HPLC/UV-Vis (方法 25): R = 14.3 分.
LC-MS (方法 7): R = 1.4 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 601.6 (100) [M + 2H]2+, 1201.7 (20) [M + H];
MS (ESIneg.): m/z (%) = 1199.8 (100) [M - H].
実施例102A
2.1−(ベンジルオキシカルボニル)−[3−tert−ブチル−D−アラニル]−[3−tert−ブチル−L−アラニル]−[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル)]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.11−N3.3−ラクタム トリフルオロアセタート
Figure 2008518986
HATU(1.6当量、9.4mg、25μmol)を最初に乾燥DMF(250μl)中のシクロペプチド(実施例26A、1.0当量、16.1mg、15μmol)、ジペプチド酸 N−(ベンジルオキシカルボニル)−3−tert−ブチル−D−アラニル−3−tert−ブチル−L−アラニン(9.4mg、23μmol、1.5当量、実施例93A)およびN−メチルモルホリン(1.0当量、15μmol)の溶液にアルゴン保護ガス雰囲気下0℃で加える。この反応混合物を撹拌し(約15分)次にN−メチルモルホリン(3.5当量、54μmol)を再び加える。この反応混合物をゆっくり室温まで暖め(約12時間)ると、アミン成分の完全な変換を示す(HPLCモニタリング 方法3)。固体のリン酸二水素カリウム(10当量、150μmol)をこの反応混合物に加え、次いでこの混合物を高真空下で蒸発させ、クロマトグラフィーによって精製(方法10)する。生成物17.7mg(理論量の74%)が得られる。
別の製造方法:0℃で、HATU(47mg、125μmol、3当量)をDMF(30ml)中の遊離のウンデカペプチド (N−(ベンジルオキシカルボニル−[3−tert−ブチル−D−アラニル]−3−tert−ブチル−L−アラニル)−N−{(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリル}−(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニン ビストリフルオロアセタート、実施例100A、70mg、42μmol)およびNMM(32μl、6当量)の溶液に加える。この反応混合物を完全な変換まで撹拌する(12時間、HPLCモニタリング)。続いて、この反応混合物をリン酸二水素カリウム(10当量、56.6mg)でクエンチし、真空中で濃縮し、分取HPLC(方法36)によって直接精製する。生成物が固体として得られる(74.4mg、理論量の73%)。
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 2.3 分.
HPLC/UV-Vis (方法 25): R = 24.0分, λmax (定性的) = 210 nm (s), 255-270 (w).
H NMR (500 MHz, d-ピリジン) δ 0.98-1.21 (m, 39H, 12 CH), 1.36 (m, 1H), 1.52 (s, br, 1H), 1.60 (d, J = 4.1 Hz, 3H, CH), 1.89 (m, 1H), 1.96-2.03 (m, 2H), 2.09−2.35 (m, 5H), 2.47 (“d”, J = 15.3 Hz, 1H), 3.15 (s, br, 2H), 3.87 (“d”, J = 14.2 Hz, 1H), 4.04 (“d”, J = 9.5 Hz, 1H), 4.17 (s, br, 1H), 4.37-4.55 (m, 4H), 4.66 (s, br, 1H), 4.74 (q, J = 5.2 Hz, 1H), 4.83 (“t”, J = 9.3 Hz, 1H), 4.91 (s, br, 1H), 5.20 (s, 1H), 5.36-5.42 (m, 2H), 5.62 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 5.70 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 5.99-6.06 (m, 2H), 6.73 (s, br, 2H), 7.24 (“t”, J = 7.6 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.34 (“t”, J = 7.6 Hz, 2H), 7.40 (m, 1H), 7.46 (“t”, J = 7.2 Hz, 2H), 7.57 (m, 2H), 7.62 (s, br, 1H), 7.68 (s, br, 1H), 7.82 (s, br, 1H), 7.97 (“d”, J = 6.5 Hz, 2H), 8.19 (s, br, 1H), 8.24-8.29 (m, 2H), 8.35 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 8.57 (m, 1H), 8.63 (m, 1H), 8.85 (s, br, 1H), 9.05 (s, 1H), 9.75 (s, 1H), 11.30 (s, br, 1H). 8個のプロトンでは、シグナルは帰属できない。
LC-MS (方法 7): R = 2.1 分; MS (ESIpos.): m/z (%) = 719.8 (100) [M + 2H]2+, 1437.9 (30) [M + H];
MS (ESIneg.): m/z (%) = 663.7 (100), 1435.9 (100) [M - H].
HR-TOF-MS (方法 1): C68H109N16O18 [M + H] 実測値 1437.8135,
計算値. 1437.8101.
実施例103A
D−ロイシル−N−{(3S,6S,12S,15S,18R,21S,24S,27S,28R)−6−[(1S)−2−アミノ−1−ヒドロキシ−2−オキソエチル]−18−(3−{[アミノ(イミノ)メチル]アミノ}プロピル)−12−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]−3−(ヒドロキシメチル)−24−[(1R)−1−ヒドロキシ−2−メチルプロピル]−21−イソブチル−15−イソプロピル−2,5,8,11,14,17,20,23,26−ノナオキソ−28−フェニル−1−オキサ−4,7,10,13,16,19,22,25−オクタアザシクロオクタコサン−27−イル}−L−ロイシンアミド ビストリフルオロアセタート
Figure 2008518986
カタノシン(katanosin)Aの合成については、WO 04/099239 実施例2A参照。
代表的実施形態
実施例1
[3−tert−ブチル−D−アラニル]−[3−tert−ブチル−L−アラニル]−[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル)]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.11−N3.3−ラクタム ビストリフルオロアセタート
Figure 2008518986
N−(tert−ブトキシカルボニル)シクロペプチド(実施例27A、10mg、10μmol)を、操作手順1に従って反応させる。分取HPLC(方法10)によるクロマトグラフィー精製後、生成物6.5mg(理論量の64%)が凍結乾燥によって得られる。
別のプロセスにおいて、表題化合物は操作手順3に従ってCbzによって保護されたシクロペプチド(実施例102A)から製造される。
HPLC/UV-Vis (方法 3): R = 1.9 分,
λmax (定性的) = 210 nm (s), 265 (m).
LC-MS (方法 5): R = 4.51 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 652.8 (100) [M + 2H]2+, 1304.9 (10) [M + H].
MS (ESIneg.): m/z (%) = 650.7 (10), 1301.9 (10) [M - H], 1347.9 [M - H + HCOH].
H NMR (500 MHz, d-ピリジン) δ = 0.82 (3H), 0.95 (3H), 0.99 (3H), 1.05 (9H), 1.07 (3H), 1.11 (9H), 1.12 (3H), 1.18 (3H), 1.32, 1.46, 1.61 (3H), 1.93, 1.97, 2.02, 2.03, 2.13 (2H), 2.19 (2H), 2.27, 2.32, 2.35, 2.35, 2.35, 3.18 (2H), 3.94, 4.02, 4.15, 4.31, 4.36, 4.37, 4.47, 4.50, 4.58, 4.59, 4.75, 4.99, 5.17, 5.33, 5.38, 6.00, 6.00, 6.40, 7.21 (2H), 7.45 (2H), 7.64, 7.72, 7.73, 7.92, 8.02, 8.17, 8.23, 8.30, 8.50, 8.55, 8.85, 9.09, 11.29. 明白なH シグナルは見出されない: tBuAla NH, tBuAla NH, HyLeu NH, HyLeu OH, Arg NζH, Arg NζH, alloThr OH, HyAsn10 OH, Ser11 OH.
13C NMR (126 MHz, d-ピリジン) δ = 10.40, 16.00, 19.20, 19.20, 20.70, 21.30, 23.90, 24.70, 26.20, 26.50, 28.60, 29.40 (3C), 29.80 (3C), 30.90, 36.00, 41.10, 41.30, 44.00, 44.23, 44.60, 47.00, 47.20, 51.50, 52.80, 54.30, 55.50, 55.60, 56.60, 57.70, 58.40, 60.30, 60.60, 62.60, 63.00, 70.20, 71.90, 75.20, 128.20 (2C), 128.30, 129.10 (2C), 137.70, 158.23, 169.38, 171.04, 172.23, 172.43 (2C), 173.12, 174.04, 174.29, 174.66, 174.84, 175.41, 176.64.
HR-TOF-MS (方法 1): C60H103N16O16 [M + H] 実測値 1303.7719,
計算値. 1303.7733.
この構造は、単結晶X線構造分析によって確認される。
実施例2
D−ロイシル−L−ロイシル−[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル)]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.11−N3.3−ラクタム ビストリフルオロアセタート
Figure 2008518986
アルゴン保護ガス雰囲気下、Cbzによって保護されたシクロペプチド(実施例28A、800μg、0.5μmol)をメタノール(1ml)中に溶解し、次いで1N塩酸水溶液(50μl)および10パーセントパラジウム・炭素(1mg)を加える。この混合物に、分析HPLC(方法2)が完全な変換を示すまで(約1時間)、室温、大気圧下で水素添加する。この反応混合物をろ過(シリンジフィルター Biotage, PTFE)し、真空中で濃縮し、高真空下で乾燥する。粗生成物を分取HPLC(方法10)によって精製する。固体600μg(理論量の76%)が生成物として得られる。
[α]20 Na = -66.0°(c = 0.24 メタノール中).
HPLC/UV-Vis (方法 3): R = 1.7 分,
λmax (定性的) = 210 nm (s), 265 (m).
LC-MS (方法 5): R = 4.3 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 638.7 (100) [M + 2H]2+.
MS (ESIneg.): m/z (%) = 1274 (100) [M - H].
H NMR (500 MHz, d-ピリジン) δ = 0.72 (3H), 0.77 (3H), 0.89 (3H), 0.96 (3H), 0.99 (3H), 1.02 (3H), 1.02 (3H), 1.08 (3H), 1.09 (3H), 1.22 (3H), 1.29, 1.44, 1.58 (3H), 1.75, 1.99, 2.00, 2.09 (2H), 2.10, 2.14 (2H), 2.17, 2.21 (2H), 2.21, 2.29, 2.29, 2.39, 2.39, 3.18, 3.33, 4.00, 4.10, 4.21, 4.35, 4.35, 4.48, 4.53, 4.61, 4.71, 4.80, 5.06, 5.17, 5.35, 5.36, 6.04, 6.05, 6.63, 7.25 (2H), 7.50 (2H), 7.67, 7.70, 7.88, 8.07, 8.11, 8.24, 8.24, 8.26, 8.47, 8.54, 8.95, 9.23, 9.31, 11.26. 明白なH シグナルは見出されない: Leu NH, Leu NH, HyLeu OH, Arg NζH, Arg NζH, alloThr OH, HyAsn10 OH, Ser11 OH.
13C NMR (126 MHz, d-ピリジン) δ = 16.27, 19.17, 19.90, 20.49, 20.87, 21.11, 21.70, 22.63, 23.40, 24.19, 24.81, 25.23, 25.23, 26.06, 26.61, 21.70, 28.97, 31.04, 36.52, 40.00, 41.31, 41.94, 42.40, 45.43, 52.60, 53.26, 53.72, 56.09, 56.62, 57.94, 58.53, 58.75, 60.83, 60.83, 62.61, 63.47, 70.50, 72.11, 75.39, 128.09 (2C), 128.19, 128.99 (2C), 138.52, 158.12, 169.39, 170.44, 172.25, 172.46, 173.13, 173.58, 174.16, 174.32, 174.59, 174.59, 174.69, 176.64.
MALDI-MS: m/z (%) = 1275 (100) [M + H], 1297 (5) [M + Na], 1313 (5) [M + K].
MALDI-MS/MS@1275: m/z (%) = 86 (100), 199 (50), 1049 (20).
HR-TOF-MS (方法 1): C58H99N16O16 [M + H] 実測値 1275.7424,
計算値. 1275.7420.
この構造は、単結晶X線構造分析によって確認される。
アミノ酸分析(方法9)が行われる(表A)。
表A
Figure 2008518986
Hy−Asn、Hy−Leuは、標準が存在していないので定量化されなかった。
Hy−Asnは、Hy−Aspとして存在している可能性がかなりある。
実施例3
[3−(トリメチルシリル)−D−アラニル]−[3−(ピリジ−3−イル)−L−アラニル]−[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル)]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.11−N−3.3−ラクタム トリストリフルオロアセタート
Figure 2008518986
Cbzによって保護されたシクロペプチド(実施例91A、19.9mg、12μmol)を操作手順3に従って、反応させる。分取HPLCによるクロマトグラフィー精製(方法21)の後、14.7mg(理論量の99%)の生成物が凍結乾燥によって得られる。
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 1.4 分, λmax (定性的) = 210 nm (s), 265 (m).
LC-MS (方法 5): R = 1.50 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 671.0 (100) [M + 2H]2+, 1340.4 (10) [M + H];
MS (ESIneg.): m/z (%) = 668.8 (100), 1338.4 (10) [M - H].
HR-TOF-MS (方法 1): C60H97N17O16Si [M + H] 実測値 1340.7117,
計算値 1340.7142.
この構造は、単結晶X線構造分析によって確認される。
実施例4
[3−(tert−ブチル)−D−アラニル]−[3−(ピリジ−3−イル)−L−アラニル]−[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル)]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.11−N3.3−ラクタム トリストリフルオロアセタート
Figure 2008518986
Cbzによって保護されたシクロペプチド(実施例66A、15.0mg、8.89μmol)を操作手順3に従って、反応させる。分取HPLCによるクロマトグラフィー精製(方法38)の後、11.7mg(理論量の79%)の生成物が凍結乾燥によって得られる。
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 1.51 分.
LC-MS (方法 7): R = 1.36 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 1326 (10) [M + H], 663 (100) [M + 2H]2+,
MS (ESIneg.): m/z (%) = 1324 (28) [M - H], 662 (100) [M - 2H]2−.
HR-TOF-MS (方法 1): C61H98N17O16 [M + H] 実測値 1324.7352,
計算値 1324.7372.
実施例5
2.1−[(2S)−2−アミノ−3−(tert−ブチル)プロピル]−[3−(tert−ブチル)−L−アラニル]−[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル)]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.10−N3.2−ラクタム トリストリフルオロアセタート
Figure 2008518986
Cbzによって保護されたシクロペプチド(実施例84A、169.0mg、0.11mmol)を操作手順3に準じて、反応させる。分取RP−HPLCによる高純度精製(たとえば方法35)の後、収量140.0mg(理論量の84%)の生成物が単離される。
HPLC/UV-Vis (方法 25): Rt = 15.01 分.
LC-MS (方法 7): R = 1.54 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 645 (100) [M + 2H]2+,
MS (ESIneg.): m/z (%) = 1288 (100) [M - H], 643.8 (16) [M - 2H]2−.
HR-TOF-MS (方法 1): C60H105N16O15 [M + H] 実測値 1289.7950,
計算値 1289.7940.
実施例6
[3−(tert−ブチル)−D−アラニル]−[3−(6−メチルピリジ−2−イル)−L−アラニル]−[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル)]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.11−N3.3−ラクタム トリストリフルオロアセタート
Figure 2008518986
tert−ブトキシカルボニルによって保護されたシクロペプチド(実施例44A、142.0mg、85.20μmol)を操作手順1に準じて、反応させる。分取RP−HPLCによる高純度精製(方法39)の後、収量118.0mg(理論量の82%)の生成物が単離される。
HPLC/UV-Vis (方法 25): R = 12.88 分.
LC-MS (方法 7): R = 1.58 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 1339 (5) [M + H] , 670 (100) [M + 2H]2+,
MS (ESIneg.): m/z (%) = 1337 (100) [M - H], 668 (6) [M - 2H]2−.
HR-TOF-MS (方法 1): C62H101N17O16 [M + H] 実測値 1338.7507,
計算値 1338.7529.
実施例7
[3−(tert−ブチル)−D−アラニル]−[3−(6−トリフルオロメチルピリジ−3−イル)−L−アラニル]−[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル)]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.11−N−3.3−ラクタム ビストリフルオロアセタート
Figure 2008518986
tert−ブトキシカルボニルによって保護されたシクロペプチド(実施例55A、180.0mg、0.11mmol)を操作手順1に準じて、反応させる。分取RP−HPLCによる高純度精製(方法39)の後、収量182.0mg(理論量の97%)の生成物
が単離される。
HPLC/UV-Vis (方法 2): R = 1.71 分.
LC-MS (方法 29): R = 1.30 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 1392 (10) [M + H] , 697 (100) [M + 2H]2+,
MS (ESIneg.): m/z (%) = 1391 (20) [M - H], 695 (100) [M - 2H]2−.
HR-TOF-MS (方法 1): C62H97N17O16F [M + H] 実測値 1392.7267,
計算値 1392.7260.
実施例8
2.1−[(2R)−2−アミノ−3−(トリメチルシリル)プロピル]−[3−(tert−ブチル)−L−アラニル]−[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル)]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.10−N3.2−ラクタム トリストリフルオロアセタート
Figure 2008518986
ベンジルオキシカルボニルによって保護されたシクロペプチド(実施例80A、32mg、19.19μmol)を操作手順3に準じて、反応させる。分取RP−HPLCによる高純度精製(方法39)の後、収量21.3mg(理論量の67%)の生成物が単離される。
HPLC/UV-Vis (方法 25): R = 15.60 分.
LC-MS (方法 7): R = 1.74 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 653 (100) [M + 2H]2+,
MS (ESIneg.): m/z (%) = 1304 (100) [M - H], 651 (95) [M - 2H]2−.
HR-TOF-MS (方法 1): C59H105N16O15Si [M + H] 実測値 1305.7667,
計算値 1305.7710.
実施例9
D−ロイシル−[3−tert−ブチル−L−アラニル]−[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル)]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.11−N3.3−ラクタム ビストリフルオロアセタート
Figure 2008518986
ベンジルオキシカルボニルによって保護されたシクロペプチド(実施例70A、32.0mg、21.28μmol)を操作手順3に準じて、反応させる。分取RP−HPLCによる高純度精製(方法35)の後、収量22.7mg(理論量の70%)の生成物が単離される。
HPLC/UV-Vis (方法 25): R= 14.00 分.
LC-MS (方法 7): R = 1.63 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 1289 (4) [M + H] , 645 (100) [M + 2H]2+,
MS (ESIneg.): m/z (%) = 1287 (100) [M - H]
HR-TOF-MS (方法 1): C59H101N16O16 [M + H] 実測値 1289.7583,
計算値 1289.7576.
実施例10
[3−tert−ブチル−D−アラニル]−[3−(ピリジ−2−イル)−L−アラニル]−[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル)]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.11−N3.3−ラクタム トリストリフルオロアセタート
Figure 2008518986
tert−ブトキシカルボニルによって保護されたシクロペプチド(実施例45A、105.0mg、65.53μmol)を操作手順1に準じて、反応させる。分取RP−HPLCによる高純度精製(方法35)の後、収量84.4mg(理論量の80%)の生成物
が単離される。
HPLC/UV-Vis (方法 25): R = 14.16 分.
LC-MS (方法 7): R = 1.30 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 1325 (15) [M + H], 663 (100) [M + 2H]2+,
MS (ESIneg.): m/z (%) = 1323 (100) [M - H].
HR-TOF-MS (方法 1): C61H98N17O16 [M + H] 実測値 1324.7351,
計算値 1324.7372.
実施例11
[3−tert−ブチル−D−アラニル]−L−ロイシル−[(3R)−3−アミノ−L−フェニルアラニル)]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.11−N3.3−ラクタム トリストリフルオロアセタート
Figure 2008518986
tert−ブトキシカルボニルによって保護されたシクロペプチド(実施例50A、131.0mg、85.19μmol)を操作手順1に準じて、反応させる。分取RP−HPLCによる高純度精製(方法35)の後、収量49.5mg(理論量の38%)の生成物が単離される。
HPLC/UV-Vis (方法 25): R = 14.56 分.
LC-MS (方法 7): R = 1.58 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 1290 (5) [M + H] , 645 (100) [M + 2H]2+,
MS (ESIneg.): m/z (%) = 1288 (100) [M - H], 643 (100) [M - 2H]2−.
HR-TOF-MS (方法 1): C59H101N16O16 [M + H] 実測値 1289.7567,
計算値 1289.7576.
実施例12
[3−シクロ−ペンチル−D−アラニル]−[3−シクロ−ペンチル−L−アラニル)−[(3R)3−アミノ−L−フェニルアラニル)]−[(3R)−3−ヒドロキシ−L−ロイシル]−L−ロイシル−D−アルギニル]−L−イソロイシル−L−アロトレオニル−グリシル−[(3S)−3−ヒドロキシ−L−アスパラギニル]−L−セリン C1.11−N3.3−ラクタム ビストリフルオロアセタート
Figure 2008518986
tert−ブトキシカルボニルによって保護されたシクロペプチド(実施例63A、25.0mg、15μmol)を操作手順1に準じて、反応させる。分取RP−HPLCによる高純度精製(方法35)の後、収量24.5mg(定量的)の生成物が単離される。
HPLC/UV-Vis (方法 25): R = 17.2 分.
LC-MS (方法 7): R = 1.66 分;
MS (ESIpos.): m/z (%) = 664.8 (100) [M + 2H]2+, 1328 (10) [M+H],
MS (ESIneg.): m/z (%) = 1326 (100) [M - H].
HR-TOF-MS (方法 1): C62H103N16O16 [M + H] 実測値 1327.7761,
計算値 1327.7733.
B.生理活性の評価
本発明化合物のインビトロ活性を次のアッセイ中で示すことができる:
最小阻止濃度(MIC)の決定
MICは、NCCLSガイドラインに従って液体希釈試験において決定される。終夜培養スタフィロコッカス アウレウス133、エンテロコッカス フェカリス27159、E.フェシウム4147およびストレプトコッカス ニューモニエG9aを記述した試験物質と共に1:2希釈系列でインキュベートする。MICの決定は、S.ニューモニエを除いて(これは、10%ウシ血清を含んでいるBHIブロス(Difco, Irvine/USA)中で1ml当たり10個の微生物の細胞数で試験される)、Isosensitest培地(Difco, Irvine/USA)中で1mlあたり10個の微生物の細胞数を用いて行われる。培養は、37℃で18−24時間インキュベート(S.ニューモニエでは、10%COの存在下)する。
それぞれの場合において、認識できる細菌の増殖がもはや発現しない最も低い薬物物質濃度がMICとして特定される。MIC値はμg/mlで報告される。
本発明化合物のイン−ビトロ活性データの代表例が表Bに示される:
表B
Figure 2008518986
本発明化合物の細菌性感染症の処置に対する適合性は、次の動物モデルにおいて示すことができる:
スタフィロコッカス アウレウス 133による全身感染:
S.アウレウス 133の細胞をBHIブロス(Oxoid, New York/USA)中で終夜培養する。この終夜培養は、新鮮なBHIブロス中で1:100に希釈し、3時間インキュベートする。対数増殖期中の細胞を遠心分離し、次に生理食塩水緩衝溶液で2回洗浄する。次いで生理食塩水中の細胞懸濁液を、吸光係数(extinction)50ユニットに光度計によって調整する。希釈ステップ(1:15)後、この懸濁液を10%ムチン(mucin)溶液と1:1混和する。この感染溶液(0.25ml/20gマウス)を腹腔内投与する(これは1×10個細菌/マウスに相当する)。治療は、感染の30分後、腹腔内または静脈内で行われる。雌CFW1マウスが感染実験に使用される。動物の生存が6日の期間にわたって記録される。
腎臓耐容性に関する本発明化合物の特性は、次の動物モデル中で示すことができる:
腎毒性効果を決定するためのマウスモデル:
ノナデプシペプチド(nonadepsipeptides)の腎毒性副作用が、特定用量を多投与して、マウスの腎臓の組織病理学的検討によって分析される。このために、5〜6匹の動物を毎日、薬物物質を静脈内(i.v.)または腹腔内(i.p.)に水溶液に溶解するか、あるいは、ソルトール(Solutol)を添加して処理する。腎毒性効果をヘマトキシリンおよびエオシン(H&E)によって染色した腎臓のパラフィン部分を光学顕微鏡評価によって決定する。所望により、過ヨウ素酸シッフ(PAS)反応を糖タンパク質の十分な視覚化のために行う。腎毒性効果を尿細管の好塩基球増多(tubular basophilia)および出現する変性/再生の重症度の程度として各動物のために半定量的に定義される(重症の程度:0=効果なし;1=最少効果;2=わずかな効果;3=適度な効果;4=重大な病変)。尿細管の変性/再生および発病率の重症度の平均の程度(影響された動物の数)が動物群または派生物(derivative)あたり、計算される。尿細管拡張(tubular dilataion)およびネクローシスおよび壊死性の物質の蓄積のようなこうしたものを超える腎臓変化は、同様に列挙される。
C.薬剤組成物の例示的態様
本発明化合物は次の方法で薬剤製剤に変換することができる:
錠剤:
組成:
実施例1の化合物100mg、乳糖(一水和物)50mg、トウモロコシ澱粉(天然)50mg、ポリビニルピロリドン(PVP25)(BASF, Ludwigshafen, Germany)10mgおよびステアリン酸マグネシウム2mg。
錠剤重量212mg。直径8mm、曲率半径 12mm。
製造:
活性化合物、乳糖および澱粉の混合物を、水中の5%強度PVP溶液(m/m)で顆粒化する。顆粒を、乾燥し、次いで5分間ステアリン酸マグネシウムと混合する。この混合物を通常の錠剤圧縮機を用いて圧縮する(錠剤のフォーマット:上記参照)。圧縮に用いられる圧縮力の基準は1.5kNである。
経口投与用懸濁剤:
組成:
実施例1の化合物1000mg、エタノール(96%)1000mg、ロジゲル(Rhodigel)(キサンタンガム(FMC、ペンシルバニア、USA))400mgおよび水99g。
経口用懸濁剤10mlは、本発明化合物1回分の投与量100mgに相当する。
製造:
ロジゲルをエタノール中で懸濁し、そして、活性化合物を懸濁液に加える。水を攪拌しながら加える。混合物を、ロジゲルが完全に、膨潤するまで約6時間攪拌する。
静脈内投与用溶液:
組成
実施例1の化合物を100−200mg、15gのポリエチレングリコール400および250gの注射用水。
製造
実施例1の化合物を水中のポリエチレングリコール400と一緒に撹拌しながら溶解する。この溶液をろ過(ポア直径0.22μm)によって滅菌し、無菌条件下のもとで熱滅菌注射ボトルに分注する。後者を注入栓および圧着キャップを用いて封鎖する。
実施例12Aの単結晶X線構造、オルテップ図(50%)を示す。 実施例21AのH NMR(500MHz,d−ピリジン)を示す。

Claims (12)

  1. 式:
    Figure 2008518986
    〈式中、
    は、水素またはメチルを表し、
    は、式:
    Figure 2008518986
    {ここで、
    は、アミンに対する結合部位であり、
    は、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−シクロアルキルまたはC−C10−アリール
    [ここで、アルキル、アルケニル、シクロアルキルおよびアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、トリメチルシリル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ベンジルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C10−アリール、5員〜7員のヘテロシクリル、5員〜10員のヘテロアリール、C−C−アルキルアミノ、C−C10−アリールアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、C−C10−アリールカルボニルアミノ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C10−アリールカルボニルおよびベンジルオキシカルボニルアミノ
    (ここで、この部分に関し、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、フェニルおよび5員〜7員のヘテロシクリルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい)
    から成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい]を表し、
    は、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−シクロアルキルまたはC−C10−アリール
    [ここで、アルキル、アルケニル、シクロアルキルおよびアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、トリメチルシリル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ベンジルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C10−アリール、5員〜7員のヘテロシクリル、5員〜10員のヘテロアリール、C−C−アルキルアミノ、C−C10−アリールアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、C−C10−アリールカルボニルアミノ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C10−アリールカルボニルおよびベンジルオキシカルボニルアミノ
    (ここで、この部分に関し、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、フェニルおよび5員〜7員のヘテロシクリルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい)
    から成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい]を表し、
    は、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−シクロアルキルまたはC−C10−アリール
    [ここで、アルキル、アルケニル、シクロアルキルおよびアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、トリメチルシリル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ベンジルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C10−アリール、5員〜7員のヘテロシクリル、5員〜10員のヘテロアリール、C−C−アルキルアミノ、C−C10−アリールアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、C−C10−アリールカルボニルアミノ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C10−アリールカルボニルおよびベンジルオキシカルボニルアミノ
    (ここで、この部分に関し、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、フェニルおよび5員〜7員のヘテロシクリルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい)
    から成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい]を表し、
    は、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−シクロアルキルまたはC−C10−アリール
    [ここで、アルキル、アルケニル、シクロアルキルおよびアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、トリメチルシリル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ベンジルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C10−アリール、5員〜7員のヘテロシクリル、5員〜10員のヘテロアリール、C−C−アルキルアミノ、C−C10−アリールアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、C−C10−アリールカルボニルアミノ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C10−アリールカルボニルおよびベンジルオキシカルボニルアミノ
    (ここで、この部分に関し、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、フェニルおよび5員〜7員のヘテロシクリルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい)
    から成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい]を表す}の基を表す〉
    の化合物またはその塩、その溶媒和物またはその塩の溶媒和物の一つ。
  2. が、メチルを表し、
    が、式:
    Figure 2008518986
    [ここで、
    は、アミンに対する結合部位であり、
    は、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルブタ−1−イル、トリメチルシリルメチル、1−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2−エチル−2−メチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジエチルブタ−1−イル、フェニルメチル、1−ヒドロキシ−1−フェニルメチル、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチル(ここで、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい)
    を表し、
    は、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルブタ−1−イル、トリメチルシリルメチル、1−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2−エチル−2−メチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジエチルブタ−1−イル、フェニルメチル、1−ヒドロキシ−1−フェニルメチル、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチル
    (ここで、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい)
    を表し、
    は、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルブタ−1−イル、トリメチルシリルメチル、1−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2−エチル−2−メチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジエチルブタ−1−イル、フェニルメチル、1−ヒドロキシ−1−フェニルメチル、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチル
    (ここで、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい)
    を表し、
    は、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルブタ−1−イル、トリメチルシリルメチル、1−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2−エチル−2−メチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジエチルブタ−1−イル、フェニルメチル、1−ヒドロキシ−1−フェニルメチル、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチル
    (ここで、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい)
    を表す]の基を表す、
    ことを特徴とする請求項1に記載の化合物またはその塩、その溶媒和物またはその塩の溶媒和物の一つ。
  3. が、メチルを表し、
    が、式:
    Figure 2008518986
    [ここで、
    は、アミンに対する結合部位であり、
    は、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、トリメチルシリルメチルまたは3−ピリジルメチル
    (ここで、3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1または2個の置換基によって置換されていてもよい)
    を表し、
    は、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、トリメチルシリルメチルまたは3−ピリジルメチル
    (ここで、3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1または2個の置換基によって置換されていてもよい)
    を表し、
    は、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、トリメチルシリルメチルまたは3−ピリジルメチル
    (ここで、3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1または2個の置換基によって置換されていてもよい)
    を表し、
    は、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、トリメチルシリルメチルまたは3−ピリジルメチル
    (ここで、3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1または2個の置換基によって置換されていてもよい)
    を表す]の基を表す、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の化合物またはその塩、その溶媒和物またはその塩の溶媒和物の一つ。
  4. 請求項1に記載の式(Ib)の化合物の製造方法であって、
    [A]式:
    Figure 2008518986
    (式中、Rは、請求項1に示される意味を有する)
    の化合物を、最初に式:
    Figure 2008518986
    (式中、R、R、RおよびRは、請求項1に示される意味を有し、
    は、tert−ブトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニルを表し、
    そして、Xは、ハロゲン、好ましくは臭素、塩素またはフッ素、またはヒドロキシを表す)
    の化合物と反応させ、次いで酸と共におよび/または水素化分解によって反応させる、
    または、
    [B]式:
    Figure 2008518986
    (式中、Rは、請求項1に示される意味を有する)
    の化合物を、最初に式:
    Figure 2008518986
    (式中、R、R、RおよびRは、請求項1に示される意味を有する)
    の化合物と反応させ、次いで、4段階合成で、
    a)フッ化物試薬と反応させ、
    b)酸と反応させ、
    c)必要に応じて塩基の存在下での脱水剤と反応させ、そして、
    d)水素化分解する、
    ことを特徴とする方法。
  5. 疾患の処置および/または予防のための請求項1〜3の一つに記載の化合物。
  6. 疾患を処置および/または予防する薬剤を製造するための請求項1〜3の一つに記載の化合物の使用。
  7. 細菌感染症を処置および/または予防する薬剤を製造するための請求項1〜3の一つに記載の化合物の使用。
  8. 請求項1〜3の一つに記載の化合物と、不活性で、非毒性の薬学的に許容される補助剤を含んでなる薬剤。
  9. 細菌感染症の処置および/または予防のための請求項8に記載の薬剤。
  10. 抗菌的に有効な量の少なくとも一つの請求項1〜3の一つに記載の化合物、請求項8に記載の薬剤または請求項6または7によって得られる薬剤を投与することによってヒトおよび動物における細菌感染症を制御する方法。
  11. 式:
    Figure 2008518986
    の化合物、2−(トリメチルシリル)エチル−(3R)−3−アミノ−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−フェニルアラニナート・トリフルオロ酢酸塩(実施例19A)の製造方法であって、
    式:
    Figure 2008518986
    の化合物、メチル (rac)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロパノアートを、6段階合成で、
    a)塩基の存在下で、ジベンジルアザジカルボキシラートと反応させ、
    b)N,N,N,N−テトラメチルグアニジンと反応させ、
    c)ラニーニッケルの存在下で水素と反応させ、
    d)塩基の存在下でN−ベンジルオキシカルボニルオキシスクシンイミドエステルと反応させ、
    e)塩基と反応させ、そして、続いてクロマトグラフィーによりエナンチオマー分離し、
    そして、
    f)ジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸またはジオキサン中の塩化水素と反応させる、
    ことを特徴とする製造方法。
  12. 式:
    Figure 2008518986
    の化合物、(3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−L−フェニルアラニン(実施例17Aおよび実施例35A)
    または、
    式:
    Figure 2008518986
    の化合物、2−(トリメチルシリル)エチル (3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−L−フェニルアラニナート(実施例18A)
    または、
    式:
    Figure 2008518986
    の化合物、2−(トリメチルシリル)エチル (3R)−3−アミノ−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−フェニルアラニナート・トリフルオロ酢酸塩(実施例19A)
    または、
    式:
    Figure 2008518986
    の化合物、メチル (2S,3R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニナート(実施例33A)
    または、
    式:
    Figure 2008518986
    の化合物、メチル (2S,3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニナート(実施例34A)
    または、
    式:
    Figure 2008518986
    の化合物、(3S)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−D−フェニルアラニン(実施例36A)
    または、
    式:
    Figure 2008518986
    の化合物、2−(トリメチルシリル)エチル (3S)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−D−フェニルアラニナート(実施例37A)
    または、
    式:
    Figure 2008518986
    の化合物、2−(トリメチルシリル)エチル (3S)−3−アミノ−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−D−フェニルアラニナート・トリフルオロ酢酸塩(実施例38A)
    の化合物。
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