JPH01132600A - カタノシンaおよびbならびにその製造法 - Google Patents

カタノシンaおよびbならびにその製造法

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JPH01132600A
JPH01132600A JP62290099A JP29009987A JPH01132600A JP H01132600 A JPH01132600 A JP H01132600A JP 62290099 A JP62290099 A JP 62290099A JP 29009987 A JP29009987 A JP 29009987A JP H01132600 A JPH01132600 A JP H01132600A
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katanosin
katanosine
leu
methanol
acid
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JP62290099A
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Eiji Kondo
栄二 近藤
Mitsuo Hattori
光雄 服部
Shinzo Matsuura
松浦 真三
Koichi Matsumoto
浩一 松本
Junichi Shoji
純一 東海林
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Shionogi and Co Ltd
Original Assignee
Shionogi and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 1見上座上月至且 本発明は、ペプチド系抗生物質力タノシンAおよびカタ
ノシンBとその製造法に関する。
藍氷立及春 本発明のペプチド系抗生物質力タノシンAおよびカタノ
シンBに類似したペプチド系抗生物質としては、例えば
、リソバクターが産生ずるEMS587(特開昭61−
227788)やシュードモナスが産生するBN−16
5(特開昭52−72892)などが知られている。一
般に使用されるペプチド系抗生物質としては、バイオマ
イシン、パンツマイシン、グラミシジン、ポリミキシン
などが挙げられる。
明が解決しようとする間 。
ペプチド系抗生物質としては、上記のものが知られてい
るが、排泄、耐性菌の問題などで、その使用は限定され
ている。よって、全く新規なペプチド系抗生物質を提供
することは、医薬の充実に大いに貢献するものと考えら
れる。
−点を 決するための手段 本発明者らは、新規な抗生物質を得る為のスクリーニン
グ試験において、サイトファーガ(Cyt。
phaga )属に近い菌株PBJ−5356が抗生物
質を生産する事を見出した。この抗生物質は、細胞壁合
成阻害作用を有する。この作用は、ジアミノピメリン酸
放射性同位体がバチルス(13acillus)属の一
菌株の細胞壁ペプチド配糖体へ組み込まれるのを阻止す
る事によることによって判明した。この抗生物質は、成
分Aと成分Bの複合体として単離されたのち、HPLC
により分離された。これらはペプチド系抗生物質であり
、それらの構造は第1図に示されている。
2つのペプチド系抗生物質、カタノシンA及びBはCy
tophaga属に近い菌株の液体培養液から単離した
。これらの抗生物質は塩基性のペプチドで、水含有アル
コールに可溶である。分子式はカタノシンAがC1yH
*sN+i0+y、カタノシンBがCa5)I*tNl
sChyであることが判った。構成アミノ酸については
、カタノシンAがThr(1)、 5et(1)。
Val(1)、 Leu(3)、 Arg(1)、及び
3個の非通常アミノ酸から成ることが示きれた。一方、
カタノシンBでは、カタノシンAのVal基がIIsで
置き換えられた構成となっている。カタノシンA及びB
はダラム陽性菌に対して、in vitro及びin 
vivoいずれに於ても有効である。
本発明の抗生物質産生菌PBJ−5356は、大阪府交
野市で採取した土壌より単離きれた。この菌は好気性ダ
ラム陰性菌であり、芽胞非形成タイプで、両端がややと
がった感じの桿菌(0,3〜0.4μ×1.2〜1.7
μ)である、又、鞭毛を持たず、滑り運動能による拡が
り成育(spreading growth)が認めら
れる。栄養寒天培地上では、黄色がかったクリーム色で
あり、円形金縁の、わずかに凸状の湿潤平滑なコロニー
を形成する。可溶色素や子実体は形成されない。
この菌は28℃で良好な成長を示す、他の生理学的特徴
を表1に示す、D、L−アラビノース、D−キシロース
、D−フラクトース、ガラクトース、D−グルコース、
D−マンノース、L−ラムノース、叶セロビオース、ラ
クトース、マルトース、シュークロース、D−トレハロ
ース、D−マニトール等の炭水化4117の分解では酸
は生成しなかった。又、同上の炭水化物からはガスの生
成は認められなかった。
(以下余白) Bergeyの’Manual of Detarmi
naive Bacteriol。
gy第8版」を参照しつつ、上述の特徴点から判断する
と、この菌はC)rtophagalas目に属するこ
とが判る。属としては、Cytophagajlに最も
近いが、上述マニュアルに記された属のいづれの種もこ
の菌と同一ではなかった。
よって、本菌株はCytophaga sp、 PBJ
−5356と命名きれ、昭和62年10月29日から茨
城県筑波郡谷田部町東1丁目1番3号の微生物工業技術
研究所に微工研菌寄第9679号(FERM P−96
79)として寄託されている。
カタノシンA及びBは共に塩基性物質であり、各々の塩
酸塩が無色の結晶として得られる。カタノシンA及びB
はHPLCでは明確に区別できる。典型的クロマトグラ
ムを第2図に示す。
カタノシンA及びBの各々の塩酸塩は、水含有メタノー
ル、水含有エタノール、水含有ブタノール、及びジメチ
ルスルホキサイドに易溶であり、純粋なメタノール、エ
タノール、及び水に微溶である。アセトン、酢酸エチル
、クロロホルム、及びpH7,0の水には難溶もしくは
不溶である。ニンヒドリン反応、坂口反応には陽性を示
す、他のいくつかの物理化学的性質については、表2に
示した。赤外線吸収スペクトル(第3図)には、ペプチ
ド結合(1650,1530cn+−’)、ラクトン結
合(1745c+n−’)の各々の特性吸収帯が観測さ
れる。カタノシンAの酸性加水分解生成物についてのア
ミノ酸分析結果は、アミノ酸基としてThr(1)、 
5er(1)。
Gly(1)、 Val(1)、 Lau(3)、 A
rg(1)及び3つの非通常アミノ酸の存在を示してい
る。非通常アミノ酸の内の2つは明確なピークとして観
測される(U−1とU−2)が、他の1つ(U−3)は
低いピークにとどまっている(第4図)、カタノシンA
とBの唯一の違いはカタノシンBにはカタノシンAのV
alの代わりにIIe基が存在することである。
上記の分析においては紫外線吸収スペクトルは、日立3
23分光光度計で赤外線吸収スペクトルは、JASCO
DS−403G分光計で、[α]、は、perkin−
E1mer241旋光計で、SI−MSは、日立トロ8
質量分析計で、各々測定した。アミノ酸分析は、日立ア
ミノ酸自動分析装置835で実施した。
(以下余白) カタノシンAおよびカタノシンBは塩基性ペプチド抗生
物質であり、その分子式は、A’ C5yHsaN目O
1t、 B’ C5aH−J+sO+tである。酸加水
分解生成物のアミノ酸分析によると、カタノシンAの構
成成分はAsp(1)、 Thr(1)、 5ar(1
)、 Gly(1)。
Val(1)、 Leu(3)、Arg(1)及び3つ
の非通常アミノ酸(上記[1−1,U−2,U−3)か
ら成り、カタノシンAとカタノシンBの違いは、カタノ
シンBではカタノシンAのバリンがイソロイシンで置き
換っていることが判明した。
カタノシンA及びカタノシンBについて、1Hおよび”
CNMR分析より、水素原子シグナルの帰属は’)I−
’HC05Yスペクトルとスピンデカップリング実験に
より、又炭素原子シグナルの帰属は’H−”CC05Y
スペクトルと選択的デカップリング実験により、各々決
定した結果(表3)、上述の8個の通常アミノ酸の存在
が明らかになり、さらには、β−ヒドロキシアスパラギ
ン酸、β−ヒドロキシロイシン、β−フェニルセリンの
存在も示唆された。この3つのアミノ酸は、前記の3つ
の非通常アミノ酸(U−1,U−2,0−3>に対応す
るものと考えられた。
(以下余白) これらの非通常アミノ酸は、カタノシンAと力タノシン
Bの複合物の加水分解生成物をベーパークロマトグラフ
ィーにかける事により単離した。
単離したアミノ酸を’HNMR分析し、L−スレオ−β
−ヒドロキシアスパラギン酸、L−エリスローβ−ヒド
ロキシアスパラギン酸、D、L−スレオ−β−ヒドロキ
シロイシン、D、L−エリスローβ−ヒドロキシロイシ
ン、D、L−スレオ−β−フェニルセリン、D、L−エ
リスローβ−フェニルセリン、の各標準品と比較した。
又、CDスペクトル分析も行なった。結論として、U−
1はL−スレオ−β−ヒドロキシアスパラギン酸(取A
sp)、U−2はL−スレオ−β−ヒドロキシロイシン
(取Leu)、U−3はL−スレオ−β−フェニルセリ
ン(PhSer)であると決定した。
通常アミノ酸の立体配置は次の方法により検討した。抗
生物質の酸性加水分解により生成したアミノ酸混合物を
L−ロイシン化してジペプチド混合物を調製し、HPL
C分析により各々の標準品と比較した。その結果、D−
アロースレオニン(aThr)、L−セリン、L−バリ
ン、L−イソロイシン、D−アルギニンが確認された。
3個のロイシン基は、1つがト体、2つがし一体である
ことが判った。
カタノシンA及びカタノシンBは、IR吸収で1745
cm−’に吸収があり、ラクトン環結合の存在を示して
いる。カタノシンA及びカタノシンBを希アルカリ液で
処理すると生物的不活性物質に変化する(アルカリ処理
力タノシンA及びB)。これらのものには上述のIR吸
収帯が見られない(第5図)。
カタノシンAとアルカリ処理カタノシンAを水素化硼素
リチウムで還元した後、加水分解し、アミノ酸の分析を
行なった。その結果、カタノシンA中のセリンの含有量
が著しく減少したのに対して、アルカリ処理力タノシン
Aでは含有量は変化しなかった。この事は、セリンのカ
ルボキシル基がカタノシンAのラクトン環結合に関与し
ていることを意味している。
カタノシンAとアルカリ処理カタノシンAをクロム酸で
酸化し、この酸化生成物を加水分解し、アミノ酸分析を
行なうと、カタノシンAではHyAsp、 aThr、
 Ser、 HyLeuが減少した。一方アルカリ処理
力タノシンAでは、上のヒドロキシアミノ酸の他に、P
h5er 43減少した。この事は、Ph5er基の水
酸基がラクトン環結合に関与している事を示している。
カタノシンAの’HNMRでは、Ph5er基の水酸基
に帰属きれる水素原子のシグナルは認められなかった。
又、Ph5erのβ−CHは非常に低磁場のδ値(&=
6.84)を示した。
アルカリ処理力タノシンAをエドマン分解すると、順調
にC−末端迄分解が進み、以下に示すアミノ酸配列が明
らかとなった。
Leu’−Leu”−PhSer”−HyLeu’−L
au’−Arg’−Val ’−aThr”−Gly’
−HyAsp”−5er口既に述べた通り力タノシンA
の3つのロイシン基の内1つはD−型で他の2つはL−
型である。エドマン分解の第1段階での残存ペプチドを
加水分解し、加水分解生成物中のロイシンの立体構造を
上述の方法で調べたところ、L−型のみが検出された。
故に、Leu’はD−型、Leu ”とLeu ’はL
−型であることが明らかになった。
元素分析並びにSI−MS分析により示されるカタノシ
ンAとカタノシンBの分子式、及びこれらの抗生物質が
塩基性のみを示す事、の双方から考えると、加水分解生
成物中に見られるHyAspはもとの抗生物質ではβ−
ヒドロキシアスパラギン残基(HyAsn)として存在
していることは明らかである。
以上より、カタノシンAとカタノシンBの構造が第1図
のように決定きれた。
1H及び”CNMRスペクトルは、Varian XL
−400分光器で測定した。CD曲線は、Jasco 
J−40C自動記録式旋光計により測定した。アミノ酸
分析は、8舒アミノ酸自動分析計835により実施した
非道 アミノ酸  の同定 カタノシンAとカタノシンBの複合物的1301ffi
gを、定沸塩酸中110℃で5時間加水分解した。この
加水分解生成物を蒸発乾固し、東洋濾紙No、51及び
n−ブタノール−酢酸−水(4:1:2)を使用するペ
ーパークロマトグラフィーにかけた。アルギニン及びU
−1を含んでいるニンヒドリン陽性領域(Rf=約0.
2)とU−2、U−3及びバリンを含んでいる領域(R
f=約0.55)、を各々50%メタノールで抽出した
Rf=約0.20の領域からの抽出物をDowex 5
0X 8(H’″)カラムに吸着させ、0.3N NH
,OHで溶離した所、U−tの方がアルギニンより速く
溶出した。U−1留分を蒸発乾固すると、無色の粉末(
9,6mg)が得られた。
Rf=約0.55の領域からの抽出物をMCIゲルCH
P−20Pカラム(三菱化成工業部)にかけ、水で溶離
した所、U−2とバリンがU−3よりも速く溶出した。
U−2とバリンの混合物は、東洋濾紙NO,51とし一
ブタノール−メチルエチルケトン−濃アンモニア−水(
4:3:L:2)を使ったベーパークロマトグラフィー
により分離した。 tJ−2(7)領域(Rf=約0.
80)を50X メタノール、puz、 0で抽出し、
抽出物をDowex 50(Ho)カラムに吸着させ、
0.3NのNH,OHで溶離し、溶出液を濃縮すると無
色の粉末(8,5n+g)が得られた。U−3の留分を
蒸発乾固すると、無色の粉末(1,9m&)が得られた
これらU−1、U−2、U−3のサンプルを各々標準品
と比較した。U−1を’HNMRスペクトル測定により
L−スレオ−β−ヒドロキシアスパラギン酸及びL−エ
リスローβ−ヒドロキシアスパラギン酸と比較した。こ
のNMR測定では上述のジアステレオ異性体を明確に区
別でき、IJ−1はスレオ異性体と一致した。同様にL
l−2は、D、L−スレオ−β−ヒドロキシロイシンと
一致し、D、L−エリスローβ−ヒドロキシロイレンと
は一致しなかった。U−3は、D、L−スレオ−β−フ
ェニルセリンに対応したが、D、L−エリスローβ−フ
ェニルセリンには対応しなかった。
次に、これらのアミノ酸のCDを測定すると、L型立体
配置を有していることが判った6以上の知見より、U−
1はL−スレオ−β−ヒドロキシアスパラギン酸、U−
2はL−スレオ−β−ヒドロキシロイシン、U−3はL
−スレオ−β−フェニルセリンであると同定した。
U−1(HyAsp)、  CD’[θコ、。。+53
20.[θコ、。、+6970゜[θコ、、80(e 
 O,0652,0,5N  HCI>U−2(HyL
eu)、  CD:[θコxee”4370.[θ]!
。l”5050゜[θ]!410(CO,0579,0
,5N HCI)U−3(PhSar)、  CD:[
θコtoi+2200.[θコx + s”17300
゜[θコ、6゜+140(c  0.0503.0.5
N  HCI)通常アミノ 残 の立体イ学 約100mgのカタノシンAとカタノシンBの?1物を
定沸塩酸中110℃で5時間加水分解した。加水分解生
成物を、東洋濾紙No、51、n−プロパノ−ルーピリ
シン−酢酸−水(15:10:3:12)を使ってペー
パークロマトグラフィーにかけた。Rfが約0.47の
Ser、 Guy、 Argを含む領域、Rfが約0.
60の主としてThrを含む領域、Rfが約0,70の
Val、 Ile、 Lauを含む領域を、各々切り出
し、5ozメタノールで抽出した。
各抽出液を蒸発乾固し、常法でL−ロイシン化した。L
−ロイシン化したアミノ酸混合物を、Nucle。
ail 10 C18カラム(4,6X 150mm)
及びアセトニトリル−50mMリン酸塩バッファー、 
pH4,5(アセトニトリルの含有量は各化合物につき
適当な保持時間を得る為に変化させた)を使ったHPL
Cにより、以下のジペプチド標準品と比較した。即ち、
L−Leu−L−5er、 L−Leu−D−5er、
 L−Leu−L−Arg、 L−Leu−D−Arg
L−Leu−L−Thr、 L−Leu−D−Thr、
 L−Leu−L−aThr、 L−Leu−D−aI
hr、L−Lau−L−Val、L−Leu−D−Va
l、L(eu−L−11e、L−Leu−D−11e、
L”Leu−L−Leu、L−Leu−D−Leu、そ
の結果、SetはL型、Thrは叶a110型、Val
はL型、IleはL型、ArgはD−型、3個のり、e
uについては1個がD型、2個がL型、の各立体配置構
造を持つことが明らかとなった。
アルカリ処理力タノシンA 約23mgのカタノシンAを少量のメタノールに溶解し
、O,lN NaO)1(10ml)で希釈した。室温
で10分間放貧後、溶液をn−BuOH(10ml>で
抽出した。抽出液を水洗し、水を加えて蒸発乾固し、凍
結乾燥すると、無色の粉末(17mg)が得られた。加
水分解後、アミノ酸分析することにより、カタノシンA
に含まれる全てのアミノ酸残基が確認された。化スペク
トルを第5図に示す。
水素化側、リチウムによる− 約2mgのカタノシンAをメタノール(2+y+1)に
溶かし、水素化硼素リチウム(2mg )を加えた。溶
液を室温で20時間放置した。次に、溶液を希塩酸で希
釈し、NaHCO,で中和し、n−BuOHで抽出した
。抽出液を濃縮し、加水分解し、アミノ酸分析にかけた
。アルカリ処理力タノシンAも同様の処理を行なった。
結果を表4に示す。
(以下余白) 又Bノ11隻進 クロム酸<101001I1をピリジン(0,1m1)
と酢酸(3a1)の混合液に溶かし、少量の沈殿物を濾
過し除去した。カタノシンAの約1mgをクロム酸溶液
(0,1m1〉に溶解し、室温で20時間放置した。メ
タノール(1,5m1)を加えた後、蒸発乾固した。残
渣を加水分解し、アミノ酸分析を行なった。アルカリ処
理力タノシンAも同様の処理を実施した。結果を表5に
示す。
(以下余白) アルカリ処理力タノシンAのニドマン分解約2mgのア
ルカリ処理力タノシンAをエドマン分解した。本実験で
は、PTC−アミノ酸と残存ペプチドの分離は、酢酸エ
チル層と水着に分配することにより実施した。PIH−
アミノ酸の同定はTLC分析により実施した。結果を表
6に示す。
(以下余白) カタノシンA及びBは、表7に示すごと<、怪vitr
oでグラム陽性菌に対して効力を有しており、また、皮
下投与で病原菌を感染させたハツカネズミに対して治療
効果を示す。表7に、ハツカネズミを腹腔経由で試験生
物で感染きせ、化合物を感染後1および5時間後に皮下
投与することにより求めたED、。値を示す、ハッカネ
ズミに対する腹腔経由による急性毒性は、カタノシンA
塩酸塩ではLD s 、 =100=200mg/kg
、カタノシンB塩酸塩ではLDa e=200〜300
mg/kgである。
(以下余白) 衷皇忽 菌株PB、T−5356の菌体を殺菌した生理食塩水に
懸濁させ、500m1坂ロフラスコ中で培地1又は2.
100m1液に接種する。培養は通常の振とう培養方式
により27°Cで2日間行なった。尚、培地1の組成は
、酵母エキス0.3χ、グ、L コー7.1.0%、 
pH7,0’t’あり、培地2は、酵母エキス0.3X
、グルツース1.0%、 L−z< l) ンo、IX
、 pH7,0’t’あった。
この培地1による発酵液<top>に、n−ブタノール
〈3!〉とメタノール(300ml)を加えて激しく振
とうした。遠心分離法により分離した溶媒層を活性炭(
20g)により脱色し、続いて濃縮して油状の残渣を得
た。この残渣を石油エーテルで洗い、少量のメタノール
に溶解した。この溶液をIN塩酸で弱酸性として、放置
すると、無色の結晶(280mg)が得られた。この結
晶はカタノシンAとBの複合体塩酸塩であり、HPLC
分析によりカタノシンAとBの含有比率が約2:8であ
ることが判明した。
培地2による発酵液(1012>についても上述と同様
に処理し、カタノシンAとBの複合物が塩酸塩の形で結
晶(220mg)として得られた。複合物中のカタノシ
ンAとBの含有比は約7:3であった。
培地1から得られたカタノシンAとBの複合物の約20
0mgをHPLCにかけた(カラム: Nuclaos
i130 C18,2,0X25、Ocm、移動相:O
,tXのトリフルオロ酢酸を含む35%アセトニトリル
)、AとBの画分を各々蒸発乾固した。残渣をメタノー
ルに溶かし、LH−20カラム中をメタノールで通過せ
しめた。溶出液を濃縮すると、カタノシンA塩酸塩(1
5mg >、カタノシンB塩酸塩(110mg)、が各
々結晶で得られた。同様の処理を培地2からの複合物的
200mgについて実施したところ、カタノシンA塩酸
塩結晶(110mg)及びカタノシンB塩酸塩結晶(3
0mg)が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図はカタノシンA及びBの構造を示す。第2図はカ
タノシンA及びBのHPLCの結果を示す。 実験条件は次の通り。カラム: Nucleosil 
5 C1m(4,6X 150mm)、移動相:0.1
% トリフルオロ酢酸を含む35Xアセトニトリル、2
20nmでモニター、流速: 0.9ml/min、チ
ャート速度: 1.0cm/min、(1)培地1より
の複合物、(2)培地2よりの複合物。第3図はカタノ
シンA及びBの各塩酸塩のIRスペクトル(KBr)を
示す。第4図はカタノシンAの加水分解生成物のアミノ
酸分析を示す、第5図はアルカリ処理したカタノシンA
のIRスペクトル(KBr)を示す。 特許出願人:塩野義製薬株式会社 1、′ 1・−−・ 第4図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)第1図に示されるカタノシンA、カタノシンBま
    たはその塩。
  2. (2)サイトファーガ属に属するカタノシンAおよび/
    またはカタノシンB産生菌を培養液に培養し、該培養液
    からカタノシンAおよび/またはカタノシンBを分離採
    取することを特徴とするカタノシンAおよび/またはカ
    タノシンBの製造法。
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