JP2008516361A - 光ディスク上における脱焦点となったトラックフォーカシングの回復 - Google Patents

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Abstract

光ディスクのトラック上へのレーザービームの合焦が脱焦点となったときに、そのトラックからのデータの読出しまたはトラックへのデータの書込みを行うために、トラック上へのレーザービームの合焦を回復する方法であって、外部衝撃に起因するカテゴリAと、他の理由に起因するカテゴリBとの、2つのカテゴリの脱焦点の原因が規定され、カテゴリBの脱焦点に対してのみ、メモリ内に記憶された焦点制御情報を用いて、焦点再捕捉が実行される方法。

Description

本発明は、情報担体からのデータの読出しまたは情報担体へのデータの書込みのための、光ドライブに関するものである。情報担体は、CD、DVDまたはブルーレイディスクのような、光ディスクであってもよい。本発明は特に、1つの目的として、情報担体のトラックからのデータの読出しまたは同トラックへのデータの書込みのため、種々の異なる理由によりそのトラックへのレーザービームの合焦が脱焦点となったときに、そのレーザービームの合焦を回復するという目的を有する。
デジタル情報は、光ドライブを用いて、光ディスク上のトラックに沿って、光ディスクから読出しまたは光ディスクに書込みされる。光ドライブ内の焦点アクチュエータが、レーザースポットを光ディスク上に合焦させるために用いられる。レーザースポットは、対物レンズによって集光させられたレーザービームによって与えられる。この対物レンズは、レーザービームを、ディスクのデータ記憶層上に合焦させる。一例として、対物レンズがレーザービームの焦点をディスクのデータ記憶層上に合焦させた状態となるように、焦点アクチュエータコイルが対物レンズを動かす。第2のコイルであるトラッキングアクチュエータコイルは、レーザービームがディスクのトラックに沿って追従させられるように、対物レンズを動かす。
光ドライブ内では、サーボシステムを用いて、レーザービームの焦点、すなわちレーザースポットをディスクのデータ記憶層上に合焦させる。そのサーボシステムを制御するための制御ループは、焦点制御ループと呼ばれる。適切な光ドライブ性能を保証するため、焦点制御ループは閉ループでなくてはならない。サーボシステム内において、レーザービームの導光を制御するためのエラー信号は、データ記憶層から、レーザービームの光源を担持するスレッジ上にある検出器へと反射により返された光より、導出することができる。
焦点を捕捉するため、アクチュエータはディスクに向かって移動させられる。ディスクに向かう移動の間において、中心開口(CA;central aperture)と呼ばれる反射信号がモニタリングされる。この信号が特定の閾値レベルを超えている場合、アクチュエータは合焦点に近いということとなり、その後、焦点エラー信号がモニタリングされる。
しかしながら、最適な合焦点からの距離に関する情報を含む焦点エラー信号は、トラック上のビームの最適な焦点周辺の数μmという、ごく限られた距離でしか規定されない。トラッキングエラーがこの限界を超えると、サーボシステム内における閉ループ動作は、もはや不可能となる。これが生じた状況は、脱焦点(focus lost)と呼ばれる。脱焦点の状態は、いくつかの理由に起因して生じ得る。本明細書では、脱焦点の原因は、以下の2つのカテゴリに分類される。
カテゴリA:外部衝撃に起因する脱焦点
カテゴリB:半径方向の問題、ディスク上の傷、ディスク上の黒斑、スレッジの小ジャンプ等といった、他の理由に起因する脱焦点
半径方向の問題は、たとえば傷、黒斑または指紋といった、表面上の不均一さに起因して起こり得る。また、ディスク上におけるアクチュエータの小ジャンプが高い半径方向偏心距離を伴って行われると、半径方向に移動させられたアクチュエータはそのハウジングに突き当たる。後者の場合には、互いに接触状態にあるアクチュエータの可動部分とハウジングとの間の摩擦が、脱焦点の状態を招く。
脱焦点の事象が生じた後、ドライブユニットは、トラック上への合焦を回復しなくてはならない。すなわち、焦点制御ループが、再び安定状態とされるべきである。このことを、焦点再捕捉(focus re−capture)と呼ぶ。脱焦点の事象を検出し、再捕捉を伴う安定した焦点トラッキング状態にドライブを戻すシーケンス全体を、焦点回復(focus recovery)と呼ぶ。
従来技術のドライブでは、脱焦点の特性すなわちカテゴリによらず、焦点回復シーケンスは常に同一である。ほとんどのドライブでは、同期反復制御(SRC;synchronized repetitive control)と呼ばれるメモリループ機構を用いて、先行するディスク回転から得られた反復的な焦点制御情報が記憶される。
国際公開WO01/67444号(P1)には、脱焦点を回避する1つの方法が記載されている。この方法では、ディスク上のわずかに異なる位置、たとえば主スポットと従属スポットとに対して、2つのエラー信号が規定される。これら2つのエラー信号の差に関する情報に依存して、衝撃が生じたのか(この場合、2つのエラー信号はほぼ等しくなる)、あるいはディスク上に傷が存在するのか(この場合、エラー信号は時間に伴いシフトする)が特定される。この検出に基づいて、たとえば衝撃が生じたのであればサーボシステム内のゲインを増大させる等、特定の方策がとられてもよい。
米国特許US6046967号(P2)は、レーザービームの集光状態を制御するサーボシステム内において、非線形のゲインを用いることを提案する方法を開示している。この結果、エラーが大きい場合には、サーボシステム内においてより大きな帯域幅が実現される。検出された欠陥中における負の影響に対抗するため、欠陥が検出された場合には、非線形のゲイン回路が線形のゲイン動作に置き換えられる。
欠陥としては、たとえば傷、黒斑、指紋等があり得る。
文献P1では、2つのスポットを用いるという思想が不可欠である。この状態で、システムは、ディスクの読出し/書込みの間、常にトラッキングを行っている。文献P2は、よく知られた解決策を開示したものである。P1およびP2のいずれの文献も、エラー原因のタイプ(衝撃または傷)が既知である場合に、トラッキング性能を増強するための方策を開示している。加えて、文献P1は、複数のエラー原因をどのように区別するかの例を挙げている。かかる区別は、とられる方策(線形ゲインと非線形ゲインとの切換え)のみの記載に限られた、文献P2の開示内容では不可能である。いずれの場合も、システムが脱焦点状態になった後に回復する方法については、区別がなされていない。文献P1およびP2の回路は、単に焦点回復を無視しようとしている。
脱焦点の事象が生じた根本的な原因に応じて、最適な焦点回復シーケンスは異なる。たとえば、外部衝撃(カテゴリA)の後は、ディスクドライブは激しく動いているかもしれない。サーボメモリ内に記憶される反復的な焦点制御情報(SRC)は、これらの外乱により変化させられる。脱焦点の事象が生じた後も、ドライブおよびディスクはまだ激しい外乱を受け続けている。
本発明の1つの目的は、脱焦点の事象のカテゴリすなわち根本的な原因を簡単に検出し、検出されたカテゴリを伴う脱焦点後における、回復アルゴリズムを適合化する方法および装置を提案することである。
本発明の1つの側面によれば、請求項1に規定されるような方法が提供される。
本発明の別の1つの側面によれば、請求項1記載の方法を実行するための装置を包含する光ドライブの独立請求項に規定されるような、光ドライブが提供される。
本発明のさらなる実施形態は、従属請求項に記載されている。
前述のように、カテゴリAの脱焦点事象の後は、ドライブおよびディスクの動きは激しく乱されている。この状況では、もはや焦点再捕捉中においてSRCメモリのコンテンツを用いることはできない。そのため、本発明によれば、SRCは使用されず、SRCメモリがリセットされる。焦点再捕捉前にシステム(ドライブおよびディスク)が動きを十分に制動することを可能にするためには、サーボシステムの制御ループ内における遅延がさらに必要になるかもしれない。必要であれば、ディスクの回転速度を低下させてもよいし、あるいは一般的に焦点捕捉のロバスト性がより高い内径側にジャンプするようにスレッジを配置してもよいし、あるいは脱焦点の具体的なカテゴリに適したあらゆる他の代替方策をとってもよい。
カテゴリBの脱焦点事象の後は、エンジンおよびディスクは動的に乱されてはいない。SRCの学習速度は、カテゴリBの短時間の乱れに反応するほどには速くないので、焦点メモリ(SRC)のコンテンツは、いまだ有効である。結果として、焦点回復中において、焦点を再捕捉するためにSRCメモリの情報を用いることが可能である。制御ループ内における遅延は必須ではない。レーザービームを欠陥部分から離れるように移動させるために、レーザービームの光源を担持するスレッジを、ディスクに対し内径側または外径側の半径方向に小ジャンプ(典型的には1mm)させることは、焦点回復を助ける1つのさらなる可能な手段である。本発明に従う方法により提供される1つの利点は、回復シーケンスの速度およびロバスト性が、カテゴリAの脱焦点について述べた回復と比較して高い点である。従来技術の装置では、脱焦点後の回復手順はすべての乱れに対して同一であったので、このことは顧客側の観点からすると非常に価値のある特性である。
本発明の上記およびその他の側面は、以下で説明される実施形態を参照することにより明らかとなる。以下では、開示図面による補強のもと、本発明に従う方法を実行するための多数の実施形態が説明される。
従来技術の装置では、脱焦点原因のいずれのカテゴリに対しても、焦点回復処理は同一であった。その結果、焦点回復は必ずしも最適ではなかった。本願で提供する方策により、検出された脱焦点原因の特性に基づいて、異なる回復シーケンスを使用する方法が説明される。また、いくつかの重要な問題に関して、この方法の利点が説明および要約される。
焦点再捕捉が開始可能となる前の遅延
従来技術の装置では、外部衝撃の可能性に対処するために、いかなる場合においても焦点再捕捉前の遅延が必要とされる。この遅延は、カテゴリBの場合においても実行される。結果として、焦点回復には必要以上の時間がかかり、スループットレート(性能)の損失をもたらす。
本発明によれば、脱焦点がカテゴリAの事象に起因する場合にのみ、制御ループに遅延が加えられる。
SRCメモリにより支援される焦点再捕捉
従来技術の装置では、カテゴリAの事象に起因してSRCメモリのコンテンツが破損する可能性があるので、SRCメモリのコンテンツを使用することはできない。
本発明によれば、SRCメモリにより支援される焦点再捕捉は、外部衝撃の後には使用されないが、カテゴリBの事象に対しては使用される。その結果、焦点回復は、よりロバスト性の高いものとなり、あらゆる(高速の)ディスク回転速度において実行できるようになる。
ディスク上におけるアクチュエータの引掻きを防止するための、レーザービームを制御するアクチュエータに供給される電圧の低減
従来技術では、外部衝撃に起因する大きな焦点移動の可能性に対処するため、大きな電圧降下が用いられる。適用される電圧降下のため、アクチュエータは、ディスクから離れるように強く引き下げられる。この大きな電圧降下は、カテゴリBの事象に対しても用いられる。このことは、耳に聞こえる音(ハウジングに衝突するアクチュエータからのカチカチという音)を結果としてもたらし得る。
本発明によれば、大きなアクチュエータ電圧降下は、外部衝撃が生じた後(カテゴリA)にのみ使用される。本発明の1つの利点は、より緩やかな電圧降下で十分な点である。
ここで、電圧降下とは、焦点アクチュエータコイルに印加されている電圧を低下させることを意味する。焦点アクチュエータコイルは、印加されている電圧を増加させると、ディスク側へ向かう方向にアクチュエータにかかる力が増加し、印加されている電圧を低下させると、ディスク側へ向かう方向にアクチュエータにかかる力が低下するように接続されている。一般的に、ディスクから離れるようアクチュエータを引っ込めるような電圧低下は、焦点アクチュエータコイルに負の電圧が印加されることに繋がるため、アクチュエータがディスクから離れる方向に向かうような力(引下げ)となる。
本発明の本質的な特徴の一部は、脱焦点を生じさせる事象のタイプを区別し、その事象の具体的なタイプに対応する焦点回復アルゴリズムを適合化するように、ドライブが構成されているという特徴である。
脱焦点に繋がる事象の原因(カテゴリ)を区別するため、種々の異なる選択肢が可能である。以下、2つの具体例を説明する。
1)少なくともディスクの数回転分の時間に亘って、検出された平均焦点パワー損失(averaged focus power dissipation)の変化をモニタリングする。脱焦点の事象の発生前にパワー損失が変化したのであれば、外部衝撃が生じたということになる。このモニタリングは、検出された平均焦点パワー損失を微分する手段(dP/dt)により実行されてもよい。これによれば、脱焦点の事象は、平均焦点パワー損失の微分値が予め決められたレベルよりも大きい場合には、カテゴリAとして分類され、平均焦点パワー損失の微分値が上記の予め決められたレベル以下である場合には、カテゴリBとして分類される。
2)少なくともディスクの数回転分の時間に亘って、SRCメモリのコンテンツの変化をモニタリングする。脱焦点の事象より前にSRCコンテンツが変化したのであれば、外部衝撃が生じたということになる。上記のモニタリングは、ある固定されたディスク回転数分に亘ってSRCメモリのコンテンツをチェックする手段により実行されてもよい。これによれば、脱焦点の事象は、脱焦点の時点より前にSRCメモリのコンテンツが変化した場合には、カテゴリAとして分類され、SRCメモリのコンテンツが実質的に変化しなかった場合には、カテゴリBとして分類される。
脱焦点の検出後、再捕捉スキームが用いられる。本発明の実施形態の例として、以下のスキームが使用され得る。
1)カテゴリAに起因する脱焦点の後は、
− SRCメモリをリセットする。
− 典型的には5ミリ秒にわたって、アクチュエータにPボルトの電圧を印加する(ここではこれを大きな電圧降下と呼ぶ)。これにより、アクチュエータは、ディスクから最も離れた位置に移動する。ここでは、このことは、印加された電圧Pの結果として、対物レンズ(および焦点コイル)を担持する焦点アクチュエータが、そのハウジング(スレッジ)内へと強く引き下げられることを意味する。この目的は、ディスクとアクチュエータとの間の接触を防止することである。アクチュエータとハウジングとの間の接触は生じるが、そのことはディスクまたはドライブに何ら損傷をもたらさないので、問題ではない。
− 300ミリ秒待機する。
− 必要であれば、ディスクの回転速度をより低い回転速度に下げるか、あるいはディスク中心により近い側(再捕捉の実行がより容易)にアクチュエータを移動させる。
− SRCメモリによる支援を受けない焦点再捕捉を開始する。
2)カテゴリBに起因する脱焦点の後は、
− 典型的には5ミリ秒にわたって、アクチュエータにP'ボルトの電圧を印加する(ここではこれを緩やかな電圧降下と呼ぶ)。これにより、アクチュエータは、ディスクから離れた位置に緩やかに移動する。
− ディスクの内径側または外径側の半径方向に、スレッジを1mmジャンプさせる。
− SRCメモリにより支援された焦点再捕捉を開始する。
図2には、焦点回復のシーケンスが図示されている。この図では、焦点パワー損失の変化dP/dtを用いて、脱焦点の根本的な原因を区別する手順が示されている。焦点動作の周期的な特性のため、ディスクの1回転分に亘って平均化して得られる損失は一定である。周期的でない場合、たとえば平均パワーが変化する場合には、何らかの遷移が生じたということになる。この遷移は、外部衝撃に由来すると推測される。
微分値dP/dtは、図1に示した検出回路を用いて計算され得る。図1では、検出された焦点パワー損失が、対応信号1として、ちょうど1回転分に亘る平均パワー損失を計測するフィルタに送られる。この信号はその後、高域通過フィルタHPに送られ、そこで微分される。続く工程では、微分された信号が評価器Eにより評価される。この評価器Eでは、焦点パワー損失の微分値が予め決められたレベルより大きい場合に、ある信号が、原因がカテゴリAに分類される脱焦点であることの確認を、ドライブのブロックAに対して示す。そうではなく微分値が上記の予め決められたレベル(図中ではRLIMと呼ばれている)以下である場合には、脱焦点の原因がカテゴリBであることを示す信号が、ブロックBに送られる。注:評価器E内で使用されるdP/dtのサンプルは、好ましくは、脱焦点の事象の直前または直後に取得される必要がある。
光ドライブ内に含まれるプロセッサは、上記で説明され図面に示されているようにして、アルゴリズムを実行し、それにより上記の方法の全工程を制御するようにプログラミングされている。
本発明に従う方法は、あらゆる光記録および書込装置に適用することができるが、高い衝撃条件を有するデータドライブ、および/または自由作動距離が小さいブルーレイディスクドライブに特に有用である。自由作動距離(free working distance;FWD)とは、焦点アクチュエータと光ディスクとの間の距離である。従来型のシステムでは、この距離は典型的には1mmであったが、この距離は減少する流れにある。
本発明によればさらに、脱焦点後にレーザービームの合焦を実行する装置が提供される。この装置は、上記のレーザービームの合焦のための制御ループ内の合焦手段と、反復的な焦点制御情報を記憶するためのメモリ(SRC)と、脱焦点の原因を検出する検出手段と、上記に示したアルゴリズムを実行するようにプログラミングされたプロセッサとを含む。
特許請求の範囲中における「含む」および「備える」との語は、他の要素または工程の存在を排除するものではない。また、「1つの」との冠詞は、その要素が複数存在することを排除するものではない。
定義
外部衝撃とは、ドライブのハウジングに印加される変位、すなわち速度および加速度である。この結果、ドライブおよびディスクは動的に応答し、光スポットのディスク上への合焦を維持するには追加の制御の手間が必要となる。
損失(dissipation)とは、焦点アクチュエータの焦点コイル内において生成される、P=U^2/R=I^2*Rである。これらのコイルは、磁石と共に、アクチュエータのための電磁モータを形成する。一般的に、これらの磁石は固定界(この例ではスレッジ)の一部であり、コイルは、対物レンズも担持するアクチュエータの可動部分の一部である。焦点損失(focus dissipation)は、ドライブ内において、焦点コントローラの出力を自乗し、その結果を、エンドステージのドライバおよび焦点コイルの抵抗に関して補正することにより、測定することができる。
SRCは、ディスクのちょうど1回転分の焦点コントローラの出力に類似した、信号を記憶する。この信号は、ディスクの最後の数回転分に基づいている。SRCの適合化スピード(学習スピードと呼ばれることもある)は、パラメータにより調整可能である。適合化スピードが高いことは、SRCのコンテンツが直近の回転によく似ていることを意味し、適合化スピードが低いことは、より広範な平均化が実行され、より以前のトラックの影響がより支配的であることを意味する。
(特許請求の範囲中の)レーザービームを制御するアクチュエータとは、焦点アクチュエータと同じ意味を有する。
脱焦点の原因を評価するためのフローチャートの一例の概略図 本発明の1つの側面に従う、焦点回復に用いられるアルゴリズムのフローチャート 本発明の1つの側面に従う、焦点回復に用いられるアルゴリズムのフローチャート

Claims (13)

  1. 情報担体のトラック上へのレーザービームの合焦が脱焦点となったときに、前記情報担体の前記トラックからのデータの読出しまたは該トラックへのデータの書込みを行うために、前記情報担体の前記トラック上への前記レーザービームの合焦を回復する方法であって、
    − 前記レーザービームの焦点を前記情報担体の前記トラックから外させるような外部衝撃に起因する脱焦点であるカテゴリAと、他の理由に起因する脱焦点であるカテゴリBとの、少なくとも2つのタイプの脱焦点の原因を規定する工程と、
    − 制御ループ内において前記レーザービームの合焦状態を制御する工程と、
    − 反復的な焦点制御情報をメモリ内に記憶する工程と、
    − カテゴリAまたはカテゴリBの脱焦点の原因を検出する工程と、
    − 脱焦点の事象の後、前記合焦を回復するために、カテゴリBについてのみ、前記メモリの前記情報を用いて焦点再捕捉を開始する工程とを含むことを特徴とする方法。
  2. − 検出された平均焦点パワー損失を微分することによって、前記脱焦点の原因の前記検出を執り行う工程と、
    − 前記平均焦点パワー損失の微分値が、予め決められたレベルよりも大きい場合に、該脱焦点の事象をカテゴリAとして分類する工程と、
    − 前記平均焦点パワー損失の微分値が、前記予め決められたレベル以下である場合に、該脱焦点の事象をカテゴリBとして分類する工程とをさらに含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. − 前記情報担体の直近のある回転数分として指定された時間に亘って、SRCメモリである前記メモリのコンテンツをチェックすることによって、前記脱焦点の原因の前記検出を執り行う工程と、
    − 該脱焦点の時点より前に前記SRCメモリの前記コンテンツが変化した場合に、該脱焦点の事象をカテゴリAとして分類する工程と、
    − 前記SRCメモリの前記コンテンツが実質的に変化しなかった場合に、該脱焦点の事象をカテゴリBとして分類する工程とをさらに含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. カテゴリAの脱焦点の場合に、前記再捕捉の段階において、
    − SRCメモリである前記メモリをリセットする工程と、
    − アクチュエータを引き下げる工程とをさらに含むことを特徴とする請求項2記載の方法。
  5. 前記焦点再捕捉を開始する前に、固定の時間間隔だけ待機する工程をさらに含むことを特徴とする請求項4記載の方法。
  6. 前記アクチュエータを強く引き下げるために必要な予め決められた電圧Pボルトを用いて、レーザービームを制御するアクチュエータに供給される電圧を予め設定する工程をさらに含むことを特徴とする請求項4記載の方法。
  7. 前記再捕捉を開始する前に、前記情報担体の回転速度を低下させる工程をさらに含むことを特徴とする請求項5または6記載の方法。
  8. カテゴリBの脱焦点の場合に、前記再捕捉の段階において、
    − 前記情報担体から最も離れた位置である最低位置まで、レーザービームを制御するアクチュエータを移動させる工程と、
    − 前記情報担体に対して内径側または外径側の半径方向に、予め決められた小さな距離だけ、前記光源を担持する半径方向スレッジをジャンプさせる工程とをさらに含むことを特徴とする請求項2記載の方法。
  9. 前記アクチュエータの緩やかな引下げを実現するために、予め決められた電圧P'ボルトを用いて、レーザービームを制御するアクチュエータに供給される電圧を予め設定することにより、前記アクチュエータの位置を制御する工程をさらに含み、
    前記電圧P'は、カテゴリAの脱焦点において同一の目的で使用される前記予め決められた電圧Pのある割合分であることを特徴とする請求項8記載の方法。
  10. 情報担体のトラック上へのレーザービームの合焦が脱焦点となったときに、前記情報担体の前記トラックからのデータの読出しまたは該トラックへのデータの書込みを行うために、前記情報担体の前記トラック上への前記レーザービームの合焦を回復する装置を含む、前記情報担体からの情報の読出しおよび/または前記情報担体への情報の書込みを行う光ドライブであって、
    − 前記レーザービームを合焦させるための制御ループ内の合焦手段と、
    − 反復的な焦点制御情報を記憶するためのメモリと、
    − 脱焦点の原因を検出する検出手段と、
    − 前記レーザービームの焦点を前記情報担体の前記トラックから外させるような外部衝撃に起因する脱焦点であるカテゴリAと、他の理由に起因する脱焦点であるカテゴリBとの、少なくとも2つのタイプの脱焦点の原因を規定し、脱焦点の事象の後、前記合焦を回復するために、カテゴリBについてのみ、前記メモリの前記情報を用いて焦点再捕捉を開始するアルゴリズムを、実行するようにプログラミングされたプロセッサとを含むことを特徴とする光ドライブ。
  11. 前記プロセッサがさらに、
    − 検出された平均焦点パワー損失を微分することによって、前記脱焦点の原因を検出し、
    − 前記平均焦点パワー損失の微分値が、予め決められたレベルよりも大きい場合に、該脱焦点の事象をカテゴリAとして分類し、
    − 前記平均焦点パワー損失の微分値が、前記予め決められたレベル以下である場合に、該脱焦点の事象をカテゴリBとして分類するようにプログラミングされていることを特徴とする請求項10記載の光ドライブ。
  12. 前記プロセッサがさらに、
    − 前記情報担体の直近のある回転数分として指定された時間に亘って、SRCメモリである前記メモリのコンテンツをチェックすることによって、前記脱焦点の原因を検出し、
    − 該脱焦点の時点より前に前記SRCメモリの前記コンテンツが変化した場合に、該脱焦点の事象をカテゴリAとして分類し、
    − 前記SRCメモリの前記コンテンツが実質的に変化しなかった場合に、該脱焦点の事象をカテゴリBとして分類するようにプログラミングされていることを特徴とする請求項10または11記載の光ドライブ。
  13. 前記プロセッサがさらに、カテゴリAの脱焦点の場合に、前記再捕捉の段階において、SRCメモリである前記メモリをリセットし、アクチュエータを引き下げるようにプログラミングされていることを特徴とする請求項10記載の光ドライブ。
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