JP4876940B2 - ディスク装置 - Google Patents

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本発明は、光ピックアップを移動させるシーク動作機能を備えたディスク装置に関する。
ディスク装置は、同心円状又は渦巻状に情報が記録されるトラックが形成されたCDやDVD等の光ディスクに対し、光ピックアップからレーザ光を照射することより情報の記録再生を行う。ディスク装置は、光ピックアップを光ディスクの半径方向に移動させるシーク動作を行うことによって、光ディスクの所定の位置における情報の記録再生が可能となる。従来、ディスク装置が情報を記録再生する前に行われるシーク動作は、トラック数をカウントしながら光ピックアップを所定の位置まで移動させることにより行われていた。このシーク動作は、ユーザの待ち時間を短縮するために迅速に行われることが望ましい。
そこで、例えば、特許文献1に示されるように、ディスク装置の磨耗によって生じるシーク動作に要する時間が長くなる不具合を解消するため、光ピックアップの累積シーク距離を記憶し、累積シーク距離に応じてシーク動作を制御することが知られている。また、特許文献2に示されるように、光ピックアップの移動速度を記憶部に記憶させ、再度、光ピックアップを移動させるとき、光ピックアップの移動速度に記憶部に記憶させた移動速度を加算することによって、迅速に光ピックアップを移動させることが知られている。
しかしながら、特許文献1に示される技術においては、光ピックアップの累積シーク距離が長くなるに従ってシーク動作に要する時間が長くなる不具合を解消するものであり、光ピックアップのシーク動作に要する時間自体を短縮するものではなかった。また、特許文献2に示される技術においては、ディスク装置は、移動速度を上げることによって、光ピックアップが所定の位置を通り越してしまう場合であっても移動速度を下げることができなかった。
特開2002−352447号公報 特開平6−203496号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、ディスク装置が、光ピックアップの移動する光ディスク上のトラック数に基づいて電圧値を算出し、この電圧値でモータを駆動させることにより、光ピックアップを所定の位置まで迅速かつ正確に移動させることができるディスク装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は光ディスクにデータを記録再生するためにレーザ光を照射する光ピックアップと、印加された電圧値に応じて光ピックアップを光ディスクの半径方向に移動させるモータと、光ピックアップとモータとを制御する制御部と、を備えたディスク装置において、制御部は、予め定められた基本電圧値及びオフセット電圧値を記憶する記憶部と、モータを駆動させて光ピックアップを目標トラック又は目標トラック近傍まで移動させるシーク動作を実行するために電圧値を算出する算出手段をさらに備え、算出手段は、1回目のシーク動作開始時に光ピックアップが位置する開始位置トラックから目標トラックまでの目標トラック数が予め定められた閾値以上のとき、光ピックアップが位置する現在位置トラックから目標トラックまでの残トラック数と開始位置トラックから光ピックアップが位置している現在位置トラックまでの光ピックアップが移動した移動トラック数を算出し、電圧値を、電圧値=(基本電圧値×(目標トラック数/移動トラック数)−オフセット電圧値からなる式により算出し、電圧値を予め定められた基本電圧値に代えて基本電圧値として新たに記憶部に記憶させ、モータは、電圧値に応じて光ピックアップを移動させ、制御部は、算出手段に残トラック数を算出させ、残トラック数が閾値以上のとき、2回目以降の前記シーク動作として、算出手段に、開始位置トラックから光ピックアップが位置している現在位置トラックまでの光ピックアップが移動した移動トラック数を算出させ、電圧値を、電圧値=(基本電圧値×(目標トラック数/移動トラック数)−オフセット電圧値からなる式により算出させ、記憶部に、電圧値を新たに記憶させ、モータに、電圧値に応じて光ピックアップを移動させ、残トラック数が閾値未満になるまで、2回目以降のシーク動作を繰り返し実行するようにしたものである。
また、請求項の発明は、請求項のディスク装置において、記憶部は、算出手段に用いられる補正トラック数をさらに記憶し、算出手段は、電圧値を、電圧値=(基本電圧値×(目標トラック数/(移動トラック数+補正トラック数))−オフセット電圧値からなる式により算出するようにしたものである。
また、請求項の発明は、請求項のディスク装置において、記憶部は、少なくとも2つ以上のオフセット電圧値をさらに記憶し、算出手段は、残トラック数に応じてオフセット電圧値を決定するようにしたものである。
請求項1の発明によれば、算出手段は、基本電圧値、目標トラック数、移動トラック数、及びオフセット電圧値に基づいて電圧値を算出し、制御部は、残トラック数が閾値未満になるまで算出手段に電圧値を算出させ、この電圧値でモータを駆動させることにより光ピックアップを移動させるシーク動作処理を繰り返し実行する。また、算出手段は、光ピックアップの移動状況に応じて、次に算出する電圧値を増減する。これにより、ディスク装置は、トラック数をカウントしながら光ピックアップを移動させる従来のシーク動作に比べ、光ピックアップを所望するトラックまで迅速かつ正確に移動させることが可能となる。
請求項の発明によれば、算出手段は、基本電圧値、オフセット電圧値、目標トラック数、及び移動トラック数に加えて、記憶部が記憶する補正トラック数に基づいて電圧値を算出する。さらに、算出手段は、光ピックアップの移動状況に応じて、次に算出する電圧値を増減する。これにより、ディスク装置は、光ピックアップを所望するトラックまで迅速かつ正確に移動させることが可能となる。
請求項の発明によれば、記憶部は、複数のオフセット電圧値をさらに記憶し、算出手段は、残トラック数に応じてオフセット電圧値を決定して電圧値を算出する。これにより、制御部7は、光ピックアップが移動する残トラック数に応じた電圧値を算出することができる。
以下、本発明の実施形態に係るディスク装置について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1乃至第3の実施形態に係るディスク装置の概略構成を示す。ディスク装置1は、光ディスク2を回転させるスピンドルモータ3と、光ディスク2にレーザ光を照射する光ピックアップ4と、光ディスク2によって反射した反射光から再生信号及び光ディスク2上のトラックに関するトラック信号を検出する信号検出部5と、光ピックアップ4を光ディスク2の半径方向に移動させるモータ6と、スピンドルモータ3と光ピックアップ4とモータ6とを制御する制御部7とを備える。ここで、光ディスク2とは、例えば、CDやDVDであり、モータ6とは、例えば、リニアモータである。
光ピックアップ4は、制御部7からの命令を受けて光ディスク2にレーザ光を照射する半導体レーザ4aと、半導体レーザ4aから照射されたレーザ光を透過させるビームスプリッタ4bと、ビームスプリッタ4bを透過したレーザ光を光ディスク2上に集光させる対物レンズ4cと、ビームスプリッタ4bによって方向を変えられた光ディスク2からの反射光を受光し、信号検出部5に信号を出力するフォトディテクタ4dとを備える。制御部7は、モータ6に印加される電圧値を算出する算出手段7aと、算出手段7aが電圧値を算出するのに用いられる予め定められた基本電圧値及び補正トラック数を記憶する記憶部7bを備える。
制御部7は、光ピックアップ4に情報を記録再生させる前に、光ピックアップ4を光ディスク2上の所定のトラックまで移動させるシーク動作処理を行う。ここで、シーク動作処理とは、制御部7が、光ピックアップ4を所定のトラック近傍まで大幅に移動させる粗シーク動作と、光ピックアップ4を所定のトラックまで細かく移動させる精シーク動作からなる処理であって、本発明は、粗シーク動作に関する。粗シーク動作とは、算出手段7aが、記憶部7bの記憶する基本電圧値と信号検出部5が検出したトラック信号に基づいて電圧値を算出し、モータ6が、算出された電圧値に応じて光ピックアップ4を移動させるものである。一方、精シーク動作とは、従来のディスク装置1で用いられていた手法であり、制御部7が、トラック数をカウントしながら、光ピックアップ4を目標トラックまで移動させるものである。
粗シーク動作は、精シーク動作に比べて迅速に光ピックアップ4を移動させることができるが、光ピックアップ4を所定のトラックに正確に停止させることができない場合がある。一方、精シーク動作は、シーク動作ほど迅速に光ピックアップ4を移動させることはできないが、光ピックアップ4を所定のトラックに正確に停止させることができる。そこで、制御部7は、粗シーク動作によって光ピックアップ4を所定のトラック近傍まで移動させた後、精シーク動作によって光ピックアップ4を所定のトラックまで移動させるシーク動作処理を行う。これにより、ディスク装置1は、従来の精シーク動作のみによって光ピックアップ4を所定のトラックまで移動させていた方法に比べて、短時間で光ピックアップ4を所定のトラックまで移動させることが可能となる。
図2は、本発明の第1乃至第3の実施形態に係る光ピックアップ4が移動する移動トラック数と時間の関係を示す。図2において、横軸は一定の電圧が印加されたモータ6の駆動時間を示し、縦軸はモータ6によって移動させられる光ピックアップ4の移動トラック数を示す。破線で示す特性線Aは、モータ6の駆動負荷及び光ピックアップ4の移動負荷が存在しない理想的な状態でのモータ6の駆動時間と光ピックアップの移動トラック数との理想特性線である。しかし、ディスク装置1における実際の駆動時間と移動トラック数の特性は、理想特性線Aとはならず、実際には、実線で示す特性線Bとなる。実際の特性線Bは、モータ6の駆動負荷及び光ピックアップ4の移動負荷が存在するため、モータ6が駆動を開始しても直ちに移動トラック数は増加しない。実際の特性線Bは、移動トラック数が2000本を超えると駆動時間が増加するに伴って移動トラック数が増加する比例関係となる。
しかし、移動トラック数が2000本を超える実際の特性線Bの傾きと、理想特性線Aとの傾きは異なる場合がある。そこで、制御部7は、例えば、後述する数1に基づいて算出手段7aに電圧値を算出させ、この電圧値を基本電圧値として新たに記憶部7bに記憶させる。算出手段7aは、制御部7が粗シーク動作を開始するとき、記憶部7bが記憶する基本電圧値に基づいて電圧値を算出する。図2において、基本電圧値に基づいて算出された電圧値でモータ6を駆動させたときの駆動時間と移動トラック数の特性は、補正特性線Cとなる。補正特性線Cは、理想特性線Aと交差し、モータ駆動時間が長くなると移動トラック数が理想特性線Aより大きな値となる場合がある。
そこで、算出手段7aは、補正特性線Cとなる電圧値から記憶部7bが記憶する予め定められたオフセット電圧値を引いた値を電圧値として算出する。算出手段7aは、オフセット電圧値を引くことによって算出した電圧値を基本電圧値として新たに記憶部7bに記憶させる。算出手段7aは、次に電圧値を算出するとき、記憶部7bに記憶させた基本電圧値を用いて電圧値を算出する。ここで、算出手段7aが、記憶部7bに記憶させた基本電圧値を用いて電圧値を算出する処理を学習処理とする。このように、算出手段7aは、学習処理を実行するによって、ディスク装置1毎に異なるモータ6の駆動負荷及び光ピックアップ4の移動負荷を考慮した電圧値を算出することが可能となる。
図2において、算出手段7aが学習処理によって算出した電圧値でモータ6を駆動させたときの駆動時間と移動トラック数の特性は、学習特性線Dとなる。このとき、移動トラック数が2000本を超える学習特性線Dの傾きと、理想特性線Aとの傾きは略同じ値となる。制御部7は、学習特性線Dの傾きとなる電圧値でモータ6を駆動させることにより、モータ6の駆動負荷及び光ピックアップ4の移動負荷が存在する場合であっても、光ピックアップ4を迅速に移動させることが可能となる。
図3は、本発明の第1乃至第3の実施形態に係る光ピックアップ4の粗シーク動作の状態を示す。図3(a)は、粗シーク動作の開始時の状態を示し、図3(b)は、粗シーク動作中であって光ピックアップ4が目標とするトラックの手前で停止した状態を示し、図3(c)は、粗シーク動作中であって光ピックアップ4が目標とするトラックを通過して停止した状態を示す。図3(a)乃至(c)において、光ピックアップ4は光ディスク2上を最内周側から最外周側に向かって移動し、制御部7が光ピックアップ4を移動させる目標となるトラックを目標トラック8とする。図3(a)において、信号検出部5は、粗シーク動作の開始時に光ピックアップ4が位置しているトラックを開始位置トラック9として検出し、制御部7に通知する。
算出手段7aは、目標トラック8と開始位置トラック9から光ピックアップ4が移動すべき目標トラック数10を算出する。目標トラック数10が予め定められた閾値以上のとき、算出手段7aは、目標トラック数10に基づいてモータ6に印加される電圧値を算出する。ここで、予め定められた閾値とは、図2において、実際の特性線Bが移動トラック数2000本を境にして曲線から直線へと変化することから、例えば、2000とする。目標トラック数10が2000本未満のとき、算出手段7aによって算出された電圧値でモータを駆動させても、モータ6の駆動時間と光ピックアップの移動トラック数の関係は、図2における理想特性線Aに近似しない。そこで、閾値を2000とすることによって、制御部7は、目標トラック数10が2000本以上のときに粗シーク動作を行うことによって、光ピックアップ4を迅速に移動させることが可能となる。
図3(b)は、粗シーク動作中の状態であって、光ピックアップ4がモータ6によって移動させられることによって目標トラック8の手前で停止した状態を示す。制御部7は、算出手段7aによって算出された電圧値でモータ6を駆動させても、粗シーク動作で光ピックアップ4を目標トラック8で停止させることができないことが多い。ここで、光ピックアップ4が、モータ6によって移動させられた後に位置するトラックを現在位置トラック11とする。制御部7は、光ピックアップ4を目標トラック8まで移動させるため、もう一度、算出手段7aに電圧値を算出させ、この算出させた電圧値でモータ6を駆動させる。算出手段7aは、開始位置トラック9から現在位置トラック11までの光ピックアップ4が移動した移動トラック数12を算出する。ここで、光ピックアップ4が、現在位置トラック11から目標トラック8までさらに移動すべきトラック数を残トラック数13とする。
図3(c)は、粗シーク動作中の状態であって、光ピックアップ4がモータ6によって移動させられることによって目標トラック8を通過して停止した状態を示す。光ピックアップ4が目標トラック8を通過した場合であっても、算出手段7aは、開始位置トラック9から現在位置トラック11までの光ピックアップ4が移動した移動トラック数12を算出する。図3(b)の場合、移動トラック数12は目標トラック数10より小さくなるため、目標トラック数10を移動トラック数で割った値は1より大きくなる。一方、図3(c)の場合、移動トラック数12は目標トラック数10より大きくなるため、目標トラック数10を移動トラック数で割った値は1より小さくなる。
次に、本発明の第1の実施形態に係る粗シーク動作について説明する。算出手段7aは、電圧値を、
Figure 0004876940
の式(1)により算出する。ここで、基本電圧値は、予め定められた基本電圧値であって、例えば、2Vであり、オフセット電圧値は、例えば0.5Vである。本実施形態におけるディスク装置1においては、基本電圧値を2Vとし、オフセット電圧値を1Vとすることにより、図2における学習特性線Dを得ることができる。
図4は、本実施形態に係る残トラック数13と電圧値との関係を示す。図4において、横軸は残トラック数13を示し、縦軸は、算出手段7aが式(1)によって算出した電圧値を示す。また、図4の曲線を電圧値曲線4Aとし、3.5Vの電圧値を目標電圧値4Bとする。本実施形態に係るモータ6の電圧値が電圧値曲線4Aである場合、図4において、残トラック数13が閾値である2000本以上のとき、モータ6に印加される目標電圧値4Bは3.5Vであることが望ましい。本実施形態におけるディスク装置1においては、制御部7が、モータ6を目標電圧値4Bで駆動させることにより、光ピックアップ4を目標トラック8近傍まで移動させることができる。しかし、制御部7がモータ6を目標電圧値4Bで駆動させると、光ピックアップ4を目標トラック8の近傍であっても、目標トラック8を通過させて停止させる場合がある。
本実施形態におけるディスク装置1においては、光ピックアップ4は、目標トラック8を通過せずに手前で停止することが望ましい。例えば、目標トラック8が、光ディスク2の最外周近傍に位置するとき、光ピックアップ4が目標トラック8を通過すると、光ディスク2上から外れることになる。光ピックアップ4が光ディスク2から外れると、信号検出部5は、トラック信号を検出できなくなるため、制御部7は、シーク動作処理をやり直さなければならない。制御部7がシーク動作処理をやり直すことにより、シーク動作処理に要する時間が長くなる
光ピックアップ4が目標トラック8を通過した図3(c)の場合、算出手段7aが次に算出する電圧値は、前回に算出した電圧値より小さくなる。これは、図3(c)において、移動トラック数12は目標トラック数10より大きくなるため、算出手段7aが式(1)によって算出した電圧値は、前回に算出した電圧値より小さくなるのである。これにより、算出手段7aは、モータ6が光ピックアップ4を目標トラック8の近傍で停止させることができる電圧値を算出することが可能となる。
次に、本実施形態に係るシーク動作処理について説明する。図5は、本実施形態に係るシーク動作処理のフローを示す。光ピックアップ4が、光ディスク2に対して情報の記録再生を行うとき、制御部7は、光ピックアップ4を目標トラック8まで移動させるシーク動作処理を開始する。シーク動作処理が開始されると、算出手段7aは、信号検出部5が検出したトラック信号と目標トラック8から目標トラック数10を算出する(S101)。次に、算出手段7aは、目標トラック数10と記憶部7bが記憶する閾値との大きさを比較する(S102)。目標トラック数10が閾値未満のとき(S102でNo)、制御部7は、粗シーク動作によって光ピックアップ4を移動させてもシーク時間を短縮することができないため、精シーク動作を実行する(S109)。
ステップS102において、目標トラック数10が閾値以上のとき(S102でYes)、算出手段7aは、式(1)から電圧値を算出し、この電圧値と記憶部7bが記憶する基本電圧値の合計を電圧値として算出する(S103)。算出手段7aは、算出した電圧値を基本電圧値として記憶部7bに記憶させる(S104)。制御部7は、目標トラック数10に応じた所定の時間、算出された電圧値でモータ6を駆動させる粗シーク動作によって光ピックアップ4を移動させる(S105)。なお、算出手段7aは、最初の粗シーク時には、式(1)を電圧値=基本電圧値―オフセット電圧値として電圧値を算出する。
光ピックアップ4が移動すると、制御部7は、信号検出部5が検出したトラック信号から、光ピックアップ4が目標トラック8に到達したか否かを判定する(S106)。ステップS106において、光ピックアップ4が目標トラック8に到達しているとき(S106でYes)、制御部7は、シーク動作処理を終了する。一方、ステップS106において、光ピックアップ4が目標トラック8に到達していないとき(S106でNo)、算出手段7aは、信号検出部5が検出したトラック信号から残トラック数13を算出する(S107)。
次に、算出手段7aは、残トラック数13と閾値との大きさを比較する(S108)。残トラック数13が閾値以上のとき(S108でYes)、制御部7は、算出手段7aに電圧値を算出させることにより(S103)、再度、粗シーク動作を行わせる(S105)。一方、ステップS108において、移動トラック数12が閾値未満のとき(S108でNo)、制御部7は、光ピックアップ4を正確に目標トラック8に到達させるため、精シーク動作を実行する(S109)。光ピックアップ4が目標トラック8に到達すると、制御部7は、シーク動作処理を終了する。
次に、本発明の第2の実施形態に係る粗シーク動作について説明する。本実施形態において、記憶部7bは、算出手段7aが電圧値を算出するのに用いられる予め定められた補正トラック数を記憶する。算出手段7aは、電圧値を、
Figure 0004876940
の式(2)により算出する。算出手段7aは、電圧値を算出するとき、目標トラック数を移動トラック数と補正トラック数の和で割ることによって、オフセット電圧値を第1の実施形態におけるオフセット電圧値より小さくすることができる。ここで、補正トラック数は、例えば、1000本であり、基本電圧値は、例えば、2Vである。また、オフセット電圧値は、例えば、0.5Vである。本実施形態におけるディスク装置1は、基本電圧値を2V、オフセット電圧値を0.5V、補正トラック数を1000本とすることにより、図2における学習特性線Dに近似した特性線を得うる。
図6は、本実施形態に係る残トラック数13と電圧値との関係を示す。図6において、横軸は残トラック数13を示し、縦軸は、算出手段7aが式(2)によって算出した電圧値を示す。また、図6の曲線を電圧値曲線6Aとし、3.25Vの電圧値を目標電圧値6Bとする。図6において、残トラック数13が閾値である2000本以上のとき、モータ6に印加される目標電圧値6Bは3.25Vであることが望ましい。本実施形態におけるディスク装置1においては、制御部7が、モータ6を目標電圧値6Bで駆動させることにより、光ピックアップ4を目標トラック8近傍まで移動させることができる。算出手段7aは、式(2)を用いて電圧値を算出する。これにより、算出手段7aは、目標電圧値6Bに近い電圧値を算出することができるため、制御部7は、光ピックアップ4を目標トラック8の近傍まで移動させることができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る粗シーク動作について説明する。本実施形態において、記憶部7bは、例えば、1Vと0.75Vと0.5Vの3つのオフセット電圧値を記憶する。算出手段7aは、残トラック数に応じて記憶部7bが記憶する3つのオフセット電圧値からオフセット電圧値を1つ決定する。次に、算出手段7aは、決定したオフセット電圧値を用いて式(2)から電圧値を算出する。
図7は、本実施形態に係る残トラック数13と電圧値との関係を示す。図7において、横軸は残トラック数13を示し、縦軸は、算出手段7aが式(2)によって算出した電圧値を示す。また、図7の曲線を電圧値曲線7Aとし、3.25Vの電圧値を目標電圧値7Bとする。ここで、算出手段7aは、残トラック数が2000本以上3000本未満のとき、オフセット電圧値を1Vに決定し、残トラック数が3000本以上4000本未満のとき、オフセット電圧値を0.75Vに決定し、残トラック数が4000本以上のとき、オフセット電圧値を0.5Vに決定する。算出手段7aが残トラック数に応じて決定したオフセット電圧値を用いて電圧値を算出することにより、電圧値曲線7Aは目標電圧値7Bに近づくことができる。これにより、制御部7は、算出された電圧値でモータ6を駆動させることによって、光ピックアップ4を目標トラック8の近傍まで移動させることができる。
このように、上述した第1の実施形態においては、算出手段7aは、算出手段7aは、基本電圧値、目標トラック数10、移動トラック数12、及びオフセット電圧値に基づいて電圧値を算出する。また、第2の実施形態においては、算出手段7aは、基本電圧値、目標トラック数10、移動トラック数12、及びオフセット電圧値に加えて、補正トラック数に基づいて電圧値を算出する。また、第3の実施形態においては、算出手段7aは、残トラック数に応じて決定したオフセット電圧値を用いて電圧値を算出する。
これにより、制御部7は、光ピックアップ4を粗シーク動作によって目標トラック8の近傍まで移動させることができる。さらに、制御部7は、粗シーク動作において、光ピックアップ4が目標トラック8を通過したとき、次に算出する電圧値を前回算出した電圧値より小さくすることができる。これにより、制御部7は、精シーク動作のみによって光ピックアップ4を目標トラック8まで移動させるときに比べて、短時間で正確にシーク動作処理を完了することができる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、種々の変形が可能であり、第1の実施形態において、例えば、記憶部7bは、予め定められた閾値を2000本として記憶する構成ではなく、2000本より小さい値を記憶する構成であっても構わない。また、第2の実施形態において、例えば、記憶部7bは、予め定められた補正トラック数を1000本として記憶する構成ではなく、1000本より小さい値を記憶する構成であっても構わない。
本発明の第1乃至第3の実施形態に係るディスク装置の概略を示す構成図。 本発明の第1乃至第3の実施形態に係る光ピックアップが移動する移動トラック数と時間の関係を示す図。 (a)乃至(c)は本発明の第1乃至第3の実施形態に係る光ピックアップの粗シーク動作の状態を示す図。 本発明の第1の実施形態に係る残トラック数と電圧値との関係を示す図。 本発明の第1の実施形態に係るシーク動作処理フローチャート。 本発明の第2の実施形態に係る残トラック数と電圧値との関係を示す図。 本発明の第3の実施形態に係る残トラック数と電圧値との関係を示す図。
符号の説明
1 ディスク装置
2 光ディスク
4 光ピックアップ
7 制御部
7a 算出手段
7b 記憶部
8 目標トラック
10 目標トラック数
11 現在位置トラック
12 移動トラック数
13 残トラック数

Claims (3)

  1. 光ディスクにデータを記録再生するためにレーザ光を照射する光ピックアップと、
    印加された電圧値に応じて前記光ピックアップを前記光ディスクの半径方向に移動させるモータと、
    前記光ピックアップと前記モータとを制御する制御部と、を備えたディスク装置において、
    前記制御部は、予め定められた基本電圧値及びオフセット電圧値を記憶する記憶部と、前記モータを駆動させて前記光ピックアップを目標トラック又は該目標トラック近傍まで移動させるシーク動作を実行するために電圧値を算出する算出手段をさらに備え、
    前記算出手段は、1回目の前記シーク動作開始時に前記光ピックアップが位置する開始位置トラックから前記目標トラックまでの目標トラック数が予め定められた閾値以上のとき、該光ピックアップが位置する現在位置トラックから該目標トラックまでの残トラック数と前記開始位置トラックから該光ピックアップが位置している現在位置トラックまでの該光ピックアップが移動した移動トラック数を算出し、前記電圧値を、
    Figure 0004876940
    からなる式により算出し、該電圧値を前記予め定められた基本電圧値に代えて該基本電圧値として新たに該記憶部に記憶させ、
    前記モータは、前記電圧値に応じて前記光ピックアップを移動させ、
    前記制御部は、前記算出手段に前記残トラック数を算出させ、該残トラック数が前記閾値以上のとき、2回目以降の前記シーク動作として、
    前記算出手段に、前記開始位置トラックから前記光ピックアップが位置している現在位置トラックまでの該光ピックアップが移動した移動トラック数を算出させ、前記電圧値を、
    Figure 0004876940
    からなる式により算出させ、
    前記記憶部に、該電圧値を新たに記憶させ、
    前記モータに、該電圧値に応じて該光ピックアップを移動させ、
    該残トラック数が該閾値未満になるまで、2回目以降の前記シーク動作を繰り返し実行することを特徴としたディスク装置。
  2. 前記記憶部は、前記算出手段に用いられる補正トラック数をさらに記憶し、
    前記算出手段は、前記電圧値を、
    Figure 0004876940
    からなる式により算出することを特徴とした請求項に記載のディスク装置。
  3. 前記記憶部は、少なくとも2つ以上の前記オフセット電圧値をさらに記憶し、
    前記算出手段は、前記残トラック数に応じて前記オフセット電圧値を決定することを特徴とした請求項に記載のディスク装置。
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