JP2008513676A5 - - Google Patents

Description

図３のハウジング７は内面９に沿って、少なくとも１個の吸入路３１と少なくとも１個の吐出路３３を備えている。吸入路３１と吐出路３３はそれぞれハウジング７の空間と流体を介して連通している。図３に示すように、吐出路３３はハウジング軸１１の回りの第１の位置であるポート３５においてハウジング７の内面９に連通している。同様に、図３に示すように吸入路３１はハウジング軸１１の回りの第２の位置であるポート３７においてハウジング７の内面９に連通している。第２の位置であるポート３７はロータ１３の回転方向２１内で、ハウジング軸１１の回りにある吐出路３３の第１の位置であるポート３５から離れて配置されている。

図３に戻って参照すると、オイルは貯蔵カートリッジ４からオイル吸入管６を通ってハウジング７の空間に入り、吐出路３３（上方への延在部分３３’を含む）からオイル回収管８を経由して貯蔵カートリッジに戻るという経路を絶えず循環している。図３の吐出路３３の位置４５において、気体は吐出路３３を経てオイルの中を通りながらおよそ分離され、排出管５３から外に出る。上方に傾いた排出管５３は外気と流体を介して連通し、干渉部材５５が排出管５３に取り付けられる。干渉部材５５は移動してきたオイルの気体を分離し、図３の位置４５に向けてオイルを戻すようにする。

外気と流体を介して連通する位置４５から、オイルは重力の作用により下に傾いた管８に沿って、貯蔵カートリッジ４の入口１０から貯蔵カートリッジ４のオイル溜め部１２に流れ込む。ここで、入口１０は管８を液体シールする必要はなく、貯蔵カートリッジ４の内部は入口１０とオイル溜め１２のオイル面１４の上で流体を介して外気と通じている。貯蔵カートリッジ４の入口１０と外気とを流体を介して連通させ、回収管を取り付けることによって、バラスト装置を省略できることが本発明の利点になっている。シールされたオイル溜めを有する他の装置の設計では、真空ポンプの運転の最終段階で、水分や他の不純物から成る気体を抜き取るためのバラスト装置を必要とする。これがないと、水分や気体の不純物とオイル溜めのオイルとが混ざってしまい、ポンプの効率が下がるからである。

Claims (8)

1. 少なくともその一部が第１の軸の回りに延在する内面と一部の空間を備えたハウジングと、第１の軸と平行に配置された第２の軸の回りを回転し前記空間の中に装着されたロータと、前記空間内の前記第２の軸を中心とする第１の回転方向にロータを回転駆動するモータとを備え、
   前記ロータは前記ロータの複数の溝の中にそれぞれ摺動可能に取り付けられた少なくとも２個のベーンを備え、前記ベーンは内側部分と外側部分を有し、前記外側部分は前記ロータが前記モータによって前記空間内の前記第２の軸の回りを回転する際に前記ハウジングの内面に接触して前記空間を複数のチャンバに分割し、そのうちの少なくとも１個の前記チャンバの内圧は大気圧より低く保たれ、
   前記ハウジングは、内面に通じ流体を介して前記空間とそれぞれ連通する、少なくとも１個の吸入路と少なくとも１個の吐出路を有し、
   前記ハウジングにオイルを供給するオイル吸入口に密着して着脱可能に係合するオイル吐出口を有し、大気と通じて略大気圧に保たれる貯蔵カートリッジを備えた潤滑オイルシステムと、前記貯蔵カートリッジから前記ハウジングの空間内の少なくとも前記１個のチャンバにオイルを供給するオイル供給装置と、前記貯蔵カートリッジに大気圧下で前記ハウジング内の前記空間からオイルを回収するオイル回収装置とを有し、
   前記オイルは前記１個のチャンバに吸引され、前記貯蔵カートリッジは前記オイル回収装置によって前記ハウジングの空間から供給される前記オイルを溜めるために少なくとも一部にオイル溜めを形成し、前記潤滑オイルシステムを含む内部のほぼ全てのオイルは前記貯蔵カートリッジに溜められ、前記貯蔵カートリッジは手動操作でポンプ本体に着脱自在であり、取り外された前記貯蔵カートリッジには前記潤滑オイルシステムを含むほぼ全てのオイルが溜められるポータブル真空ポンプ。
2. 前記貯蔵カートリッジのほぼ全ては、概ね透明で硬い材料から成る請求項１に記載のポータブル真空ポンプ。
3. 前記貯蔵カートリッジのオイル溜めはオイルの状態を看視する視認可能な表示器を備えた請求項２に記載のポータブル真空ポンプ。
4. 前記オイル回収装置によって前記ハウジングの空間から回収された概ね全てのオイルは、前記貯蔵カートリッジのオイル溜めに貯蔵される請求項１に記載のポータブル真空ポンプ。
5. 手動で自在に取り付け可能で、前記貯蔵カートリッジのオイルとほぼ同じ容積のオイルで満たされた第２の貯蔵カートリッジを備え、前記空間から前記オイル回収装置によって回収されたオイルと前記潤滑オイルシステムを含むポータブルベーン式ポンプのおよそ全てのオイルを貯蔵する前記貯蔵カートリッジは手動でユニットごと外され、前記第２の貯蔵カートリッジとの交換を可能にした請求項１に記載のポータブル真空ポンプ。
6. 前記貯蔵カートリッジは前記オイル回収装置からのオイルを受け入れるためのオイルの入口を備えた請求項１に記載のポータブル真空ポンプ。
7. 前記オイルの入口は流体を介して外気と連通する請求項６に記載のポータブル真空ポンプ。
8. 前記オイル回収装置は前記貯蔵カートリッジのオイルの入口に通ずる下方に傾いた導管を有し、前記オイル回収装置のオイルは重力の作用で前記貯蔵カートリッジのオイルの入口に流れ込む請求項６又は７に記載のポータブル真空ポンプ。