JP2008509129A - β−セクレターゼ(BACE)のインヒビターとして有用な2−アミノ−キナゾリン誘導体 - Google Patents

β−セクレターゼ(BACE)のインヒビターとして有用な2−アミノ−キナゾリン誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は新規の2−アミノ−3,4−ジヒドロ−キナゾリン誘導体、それらを含有する製薬学的組成物並びにアルツハイマー病(AD)及び関連障害の処置におけるそれらの使用に関する。本発明の化合物はβ−サイト開裂酵素及びBACEとしても知られるβ−セクレターゼのインヒビターである。

Description

関連出願
本出願は2004年8月06日出願の米国仮出願第60/599,811号,2004年8月06日出願の米国仮出願第60/599,317号及び2004年8月06日出願の米国仮出願第60/599,810号の特典を請求し、それらは引用することにより全体が本明細書に採用されている。
本発明は新規の2−アミノ−3,4−ジヒドロ−キナゾリン誘導体、それらを含有する製薬学的組成物及びアルツハイマー病(AD)、軽度認識障害、老化及び/又は痴呆の処置におけるそれらの使用に関する。本発明の化合物はβ−サイトのアミロイド開裂酵素、BACE、BACE1、Asp2又はメマプシン2としても知られるβ−セクレターゼのインヒビターである。
アルツハイマー病(AD)は老化と関連する神経変性疾患である。AD患者は認識欠損及び記憶喪失並びに心配症のような行動問題を患う。ADを罹患する患者の90%以上は散発性形態の障害を有するが、他方、症例の10%未満は家族性又は遺伝性である。米国においては、65歳において10人に約1人がADを有するが、他方85歳においては2人の個体に1人がADを患う。初診からの平均寿命は7〜10年であり、AD患者は、非常に経費のかかる補助生活施設におけるか又は家族による手厚い看護を要する。人口における老年者数の増加に伴い、ADは増大する医学的問題である。ADに対する現在利用可能な治療は、疾患の症状を単に処置し、それは認識特性を改善するためのアセチルコリンエステラーゼ・インヒビター並びに本疾患に伴う行動問題を抑制するための抗不安薬及び抗精神病薬を包含する。
AD患者の脳内の顕著な病理的特徴はタウタンパク質の過剰ホスホリル化により形成される神経繊維のもつれ及びβ−アミロイド1−42(Aβ1−42)ペプチドの凝集により形成するアミロイドプラークである。Aβ1−42はオリゴマー、次にフィブリルを、そして最終的にアミロイドプラークを形成する。フィブリルは特に神経毒性であると考えられ、ADに関連する大部分の神経学的損傷を誘起する可能性がある。Aβ1−42の形成を抑制する薬剤はADの処置のための疾患治療剤である可能性を有する。Aβ1−42は770のアミノ酸からなるアミロイド前駆タンパク質(APP)から形成される。Aβ1−42のN−末端はβ−セクレターゼ(BACE)により開裂され、次にγ−セクレターゼがC−末端を開裂する。Aβ1−42に加えて、γ−セクレターゼもまた、Aβ1−38及びAβ1−43とともに、主要な開裂生成物であるAβ1−40を放出する。従って、BACEのインヒビターはAβ1−42の形成を抑制することが期待され、そしてADの処置における可能な治療剤であると考えられる。
本発明は式(I)
Figure 2008509129
[式中、
は水素、メチル及びCFからなる群から選択され、
は水素、ヒドロキシ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、メトキシ、エトキシ及びメチル−カルボニルからなる群から選択され、
はC1−4アルキルからなる群から選択され、ここでC1−4アルキルは場合により1個又は複数のR置換基で置換されていてもよく、
ここでRはそれぞれ独立して、ヒドロキシ、オキソ、C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、ヒドロキシ置換C1−6アルキル、アミノ置換C1−6アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、ビフェニル、アリール、C1−4アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−、スピロ−ヘテロシクリル及び−(C1−4アルキル)−Q−Rからなる群から選択され、
ここでシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリル基は、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、フルオロ、クロロ、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)O−(C1−4アルキル)、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルコキシ、5−テトラゾリル及び1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)からなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでnは0〜1からの整数であり、
ここでQは−O−、−S−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−NR−、−NR−C(O)−、−C(O)−NR−、−NR−SO−、−SO−NR−、−NR−SO−、−SO−NR、−NR−C(O)O−、−OC(O)−NR−、−O−SO−NR−、−NR−SO−O−、−NR−C(O)−NR−、−NR−C(S)−NR−及び−NR−SO−NR−からなる群から選択され、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素、C1−8アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、C1−4アラルキルオキシ置換C1−4アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシ−カルボニル、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−SO−N(R)、5−テトラゾリル及び1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)からなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
ここでRは水素、C1−4アルキル、C1−8アルコキシ、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、−C(O)O−C1−4アルキル、−C(O)−C1−4アルキル、C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ及びフェニルからなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでフェニルは場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、−C(O)O−C1−4アルキル、−C(O)−C1−4アルキル、C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ及び−SO−N(R)からなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
は−O−、−S−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−NR−、−NR−C(O)−、−C(O)−NR−、−NR−C(S)−、C(S)−NR−、−NR−SO−、−SO−NR−、−NR−SO−、−SO−NR、−NR−C(O)O−、−OC(O)−NR−、−O−SO−NR−、−NR−SO−O−、−NR−C(O)−NR−、−NR−C(S)−NR−及び−NR−SO−NR−からなる群から選択され、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素、C1−8アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、C1−4アラルキルオキシ置換C1−4アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシ−カルボニル、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−SO−N(R)、5−テトラゾリル及び1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)からなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
はC1−10アルキル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、一部不飽和カルボシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、一部不飽和カルボシクリル−C1−4アルキル−、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでC1−10アルキル、シクロアルキル、アリール、一部不飽和カルボシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、−C(O)−C1−4アルキル、−C(O)−C1−4アラルキル、−C(O)O−C1−4アルキル、−C(O)O−C1−4アラルキル、−C1−4アルキル−C(O)O−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−S−C1−4アルキル、−C(O)−N(R)、−C1−4アルキル−C(O)−N(R)、−NR−C(O)−C1−4アルキル、−SO−N(R)、−C1−4アルキル−SO−N(R)、C1−6アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、カルボキシ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−O−C1−4アラルキル、−O−(テトラヒドロピラニル)、−NH−C(O)O−CH−(テトラヒドロピラニル)、−N(CH)−C(O)O−CH−(テトラヒドロピラニル)、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、フェニル、5−テトラゾリル及び1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)からなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでフェニル又はテトラヒドロピラニルは場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、−C(O)O−C1−4アルキル、−C(O)−C1−4アルキル、−OC(O)−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−OC(O)−C1−4アルキル、−O−C1−4アラルキル、C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ及びジ(C1−4アルキル)アミノからなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
bは0〜1からの整数であり、
は−O−、−S(O)0−2−、−NR−、−C(O)−、−C(S)−,−C1−4アルキル−、−(ヒドロキシ置換C1−4アルキル)−及び−(C2−4アルケニル)−からなる群から選択され、
ここでRは水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、シクロアルキル、一部不飽和カルボシクリル、アリール、ビフェニル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでC1−6アルキル、シクロアルキル、一部不飽和カルボシクリル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、シアノ置換C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、−R、−O−R、−S−R、−SO−R、−SO−NR−R、−NR−SO−R、−NH、−N(R)−R、−C(O)−R、−C(O)−NH、−C(O)−NR−R、−NR−C(O)−R及び−NR−C(O)O−Rからなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでRはC1−4アルキル、アリール、C1−4アラルキル、一部不飽和カルボシクリル、シクロアルキル、シクロアルキルC1−4アルキル−、一部不飽和カルボシクリル−C1−4アルキル−、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル及びヘテロシクリル−C1−4アルキル−からなる群から選択され、
ここでアリール、一部不飽和カルボシクリル、シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、シアノ及びニトロからなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでRは水素、C1−8アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、C1−4アラルキルオキシ置換C1−4アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシ−カルボニル、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−SO−N(R)、5−テトラゾリル及び1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)からなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
aは0〜3からの整数であり、
10はそれぞれ独立してヒドロキシ、ハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、−C(O)−NR、−SO−NR、−C(O)−C1−4アルキル及び−SO−C1−4アルキルからなる群から選択され、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択されるか、あるいはまた、R及びRは、それらが結合されているN原子と一緒になって5〜6員の飽和、一部不飽和又は芳香族の環構造を形成し、
但し、ハロゲン置換C1−4アルキル又はハロゲン置換C1−4アルコキシ上のハロゲンはクロロ及びフルオロからなる群から選択されることとし、
但し、Rが水素であり、Rが水素であり、bが1であり、Lが−O−であり、RがCアルキルであり(ここでCアルキルは−C(O)−NR−Rで置換されており、ここでRはメチルであり、そしてRはシクロヘキシルである)、Aが−CH−でありそしてQが−C(O)−O−である時は、RがC1−6アルキル、シクロアルキル又はC1−4アラルキル以外であることとし、
更に但し、Rが水素であり、Rが水素であり、bが1であり、Lが−O−であり、RがCアルキルであり(ここでCアルキルは−C(O)−NR−Rで置換されており、ここでRはメチルであり、そしてRはシクロヘキシルである)、Aが−CH−でありそしてQが−C(O)−である時は、Rがモルホリニル又はピペリジニル以外であることとし、
更に但し、Rが水素であり、Rが水素であり、bが1であり、Lが−O−であり、RがCアルキルであり(ここでCアルキルは−C(O)−NR−Rで置換されており、ここでRはメチルであり、そしてRはシクロヘキシルである)、Aが−CH−でありそしてQが−C(O)−NH−である時は、Rがフェニル以外であることとする]
の化合物及び製薬学的に許容できるそれらの塩に関する。
本発明は更に、式(II)
Figure 2008509129
[式中、
は水素、メチル及びCFからなる群から選択され、
は水素、ヒドロキシ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、メトキシ、エトキシ及びメチル−カルボニルからなる群から選択され、
cは0〜1からの整数であり、
はC1−4アルキルからなる群から選択され、ここでC1−4アルキルは場合により1個又は複数のR置換基で置換されていてもよく、
ここでRはそれぞれ独立して、ヒドロキシ、オキソ、C1−4アルキル、C1−8アルコキシ、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、アミノ置換C1−6アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、ビフェニル、アリール、C1−4アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリル基は、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、フルオロ、クロロ、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)O−(C1−4アルキル)、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルコキシ、5−テトラゾリル及び1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)からなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
Figure 2008509129
はアリール、C1−4アラルキル、シクロアルキル、一部不飽和カルボシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでアリール、シクロアルキル、一部不飽和カルボシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリル基は、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ及びジ(C1−4アルキル)アミノからなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
但し、cが0である(すなわちAが存在しない)時は、
Figure 2008509129
がアリール又はヘテロアリール以外であることとし、
は−O−、−S−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)−NR−、−NR−C(O)−、−C(S)−NR、−SO−NR−、−SO−NR、−OC(O)−NR−、−NR−C(O)O−及び−O−SO−NR−からなる群から選択され、
ここでRはそれぞれ独立して水素、C1−8アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、C1−4アラルキルオキシ置換C1−4アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシ−カルボニル−、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−SO−N(R)、5−テトラゾリル及び1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)からなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
はC1−10アルキル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、一部不飽和カルボシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、一部不飽和カルボシクリル−C1−4アルキル−、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでC1−10アルキル、シクロアルキル、アリール、一部不飽和カルボシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、−C(O)−C1−4アルキル、−C(O)−C1−4アラルキル、−C(O)O−C1−4アルキル、−C(O)O−C1−4アラルキル、−C1−4アルキル−C(O)O−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−S−C1−4アルキル、−C(O)−N(R)、−C1−4アルキル−C(O)−N(R)、−NR−C(O)−C1−4アルキル、−SO−N(R)、−C1−4アルキル−SO−N(R)、C1−6アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、カルボキシ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−O−C1−4アラルキル、−O−(テトラヒドロピラニル)、−NH−C(O)O−CH−(テトラヒドロピラニル)、−N(CH)−C(O)O−CH−(テトラヒドロピラニル)、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、フェニル、5−テトラゾリル及び1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)からなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでフェニル又はテトラヒドロピラニルは、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C(O)O−C1−4アルキル、C(O)−C1−4アルキル、−O−C(O)−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−OC(O)−C1−4アルキル、−O−C1−4アラルキル、C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ及びジ(C1−4アルキル)アミノからなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
bは0〜1からの整数であり、
は−O−、−S(O)0−2−、−NR−、−C(O)−、−C(S)−,−C1−4アルキル−、−(ヒドロキシ置換C1−4アルキル)−及び−(C2−4アルケニル)−からなる群から選択され、
ここでRは水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、シクロアルキル、一部不飽和カルボシクリル、アリール、ビフェニル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでC1−6アルキル、シクロアルキル、一部不飽和カルボシクリル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、シアノ置換C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、−R、−O−R、−S−R、−SO−R、−SO−NR−R、−NR−SO−R、−NH、−N(R)−R、−C(O)−R、−C(O)−NH、−C(O)−NR−R、−NR−C(O)−R及び−NR−C(O)O−Rからなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでRはC1−4アルキル、アリール、C1−4アラルキル、一部不飽和カルボシクリル、シクロアルキル、シクロアルキルC1−4アルキル−、一部不飽和カルボシクリル−C1−4アルキル−、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル及びヘテロシクリル−C1−4アルキル−からなる群から選択され、
ここでアリール、一部不飽和カルボシクリル、シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、シアノ及びニトロからなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでRは水素、C1−8アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、C1−4アラルキルオキシ置換C1−4アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシ−カルボニル、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−SO−N(R)、5−テトラゾリル及び1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)からなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
aは0〜3からの整数であり、
10はそれぞれ独立してヒドロキシ、ハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、−C(O)−NR、−SO−NR、−C(O)−C1−4アルキル及び−SO−C1−4アルキルからなる群から選択され、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択されるか、あるいはまた、R及びRは、それらが結合されているN原子と一緒になって5〜6員の飽和、一部不飽和又は芳香族の環構造を形成し、
但し、ハロゲン置換C1−4アルキル及びハロゲン置換C1−4アルコキシ上のハロゲンはクロロ及びフルオロからなる群から選択されることとし、
但し、Rが水素であり、Rは水素であり、Aが−CH−であり、
Figure 2008509129
がフェニルであり、Qが−O−であり、Rがメチルであり、bが0〜1から選択される整数であり、そしてLが−O−、−NH−又は−N(CH)−から選択される時は、Rはメチル以外であることとする]
の化合物及び製薬学的に許容できるそれらの塩に関する。
本発明は更に式(III)
Figure 2008509129
[式中、
は水素、メチル及びCFからなる群から選択され、
は水素、ヒドロキシ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、メトキシ、エトキシ及びメチル−カルボニルからなる群から選択され、
はC1−6アルキル及びヒドロキシ置換C1−8アルキルからなる群から選択され、
dは0〜1からの整数であり、
は−O−、−S(O)0−2−、NR−からなる群から選択され、
ここでRは水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
はシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル、アリール、C1−4アルキル−アリール、アリール−C1−4アルキル、一部不飽和カルボシクリル、一部不飽和カルボシクリル−C1−4アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1−4アルキル、ヘテロシクロアルキル及びヘテロシクロアルキル−C1−4アルキルからなる群から選択され、
ここでアリール、シクロアルキル、一部不飽和カルボシクリル、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキル基は、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、5−テトラゾリル及び1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)からなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
は−O−、−S−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−NR−、−N(CN)−、−NR−C(O)−、−C(O)−NR−、−NR−C(S)−、C(S)−NR−、−NR−SO−、−SO−NR−、−NR−SO−、−SO−NR、−NR−C(O)O−、−OC(O)−NR−、−O−SO−NR−、−NR−SO−O−、−NR−C(O)−NR−、−NR−C(S)−NR−及び−NR−SO−NR−からなる群から選択され、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素、C1−8アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、C1−4アラルキルオキシ置換C1−4アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシ−カルボニル、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−SO−N(R)、5−テトラゾリル及び1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)からなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
はC1−10アルキル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、一部不飽和カルボシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、一部不飽和カルボシクリル−C1−4アルキル−、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでC1−10アルキル、シクロアルキル、アリール、一部不飽和カルボシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、−C(O)−C1−4アルキル、−C(O)−C1−4アラルキル、−C(O)O−C1−4アルキル、−C(O)O−C1−4アラルキル、−C1−4アルキル−C(O)O−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−S−C1−4アルキル、−C(O)−N(R)、−C1−4アルキル−C(O)−N(R)、−NR−C(O)−C1−4アルキル、−SO−C1−4アルキル、−SO−アリール、−SO−N(R)、−C1−4アルキル−SO−N(R)、C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、カルボキシ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、フルオロ置換C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、フェニル及びヘテロアリールからなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでフェニル又はヘテロアリールは場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、−C(O)O−C1−4アルキル、−C(O)−C1−4アルキル、C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ及びジ(C1−4アルキル)アミノからなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素、C1−4アルキル及びシクロアルキルからなる群から選択され、
aは0〜3からの整数であり、
10はそれぞれ独立してヒドロキシ、ハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、−C(O)−NR、−SO−NR、−C(O)−C1−4アルキル及び−SO−C1−4アルキルからなる群から選択され、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択されるか、あるいはまた、R及びRは、それらが結合されているN原子と一緒になって5〜6員の飽和、一部不飽和又は芳香族の環構造を形成し、
但し、ハロゲン置換C1−4アルキル及びハロゲン置換C1−4アルコキシ上のハロゲンはクロロ及びフルオロからなる群から選択されることとする]
の化合物又は製薬学的に許容できるそれらの塩に関する。
本発明を具体的に表わすものは製薬学的に許容できる担体及び前記の任意の化合物を含んでなる製薬学的組成物である。本発明の1つの具体的に表わすものは、前記の任意の化合物及び製薬学的に許容できる担体を混合することにより製造される製薬学的組成物である。本発明を具体的に表わすものは、前記の任意の化合物及び製薬学的に許容できる担体を混合する工程を含んでなる、製薬学的組成物を調製する方法である。
本発明を代表するものは、治療的に有効量の前記の任意の化合物又は製薬学的組成物を、投与を要する被験体に投与する工程を含んでなる、β−セクレターゼ酵素により仲介される障害を処置する方法である。
本発明の1例は治療的に有効量の前記の任意の化合物又は製薬学的組成物を、投与を要する被験体に投与する工程を含んでなる、アルツハイマー病(AD)、軽度認識障害、老化(senility)、痴呆、レービー小体を伴う痴呆、ダウン症、パーキンソン病に関連した痴呆及びベータ−アミロイドに関連した痴呆からなる群から選択される障害を処置する方法である。
本発明のもう1つの例は、投与を要する被験体における、(a)アルツハイマー病(AD)、(b)軽度認識障害、(c)老化(senility)、(d)痴呆、(e)レービー小体を伴う痴呆、(f)ダウン症、(g)パーキンソン病に関連した痴呆及び(h)ベータ−アミロイドに関連した痴呆:を処置するための医薬の調製における前記の任意の化合物の使用である。
発明の詳細な説明
本発明は式(I)、(II)及び(III)
Figure 2008509129
[式中R、R、R、R、R、R、R、R10、L、L、L、a、b、c、d、A、A、Q、Q及び
Figure 2008509129
は前記に定義の通りである]
の化合物に関する。式(I)、式(II)及び式(III)の化合物はβ−セクレターゼ酵素(β−サイト開裂酵素、BACE、BACE1、Asp2又はメマプシン2としても知られる)のインヒビターであり、アルツハイマー病(AD)、軽度認識障害(MCI)、老化(senility)、痴呆、レービー小体を伴う痴呆、ダウン症、パーキンソン病に関連した痴呆及びベータ−アミロイドに関連した痴呆,好ましくはアルツハイマー病の処置に有用である。
当業者は、式(I)、式(II)及び/又は式(III)の化合物に幾つかの変化物(例えば、R、R、L、R、R10、等)が存在することを認めるであろう。当業者は更に、式(I)の化合物に対するある変化物としてして特定の置換基が選択される場合、該選択物は式(II)の化合物及び/又は式(III)の化合物に対する該変化物の範囲を限定することは意図されないことを認めるであろう。同様に、式(II)の化合物に対するある変化物の特定の置換基の選択物は式(I)の化合物及び/又は式(III)の化合物の前記変化物の範囲を限定することは意図されない。同様に式(III)の化合物に対するある変化物に対する特定の置換基の選択物は式(I)の化合物及び/又は式(II)の化合物の該変化物の範囲を限定することは意図されない。
1つの態様において、本発明は式(I)
Figure 2008509129
[式中、
は水素、メチル及びCFからなる群から選択され、
は水素、ヒドロキシ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、メトキシ、エトキシ及びメチル−カルボニルからなる群から選択され、
はC1−4アルキルからなる群から選択され、ここでC1−4アルキルは場合により1個又は複数のR置換基で置換されていてもよく、
ここでRはそれぞれ独立して、ヒドロキシ、オキソ、C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、ヒドロキシ置換C1−6アルキル、アミノ置換C1−6アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、ビフェニル、アリール、C1−4アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−、スピロ−ヘテロシクリル及び−(C1−4アルキル)−Q−Rからなる群から選択され、
ここでシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリル基は、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合によりフルオロ、クロロ、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)−(C1−4アルキルオキシ)、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルコキシ、5−テトラゾリル及び1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)からなる群から選択される1個の置換基で置換されていてもよく、
ここでnは0〜1からの整数であり、
ここでQは−O−、−S−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−NR−、−NR−C(O)−、−C(O)−NR−、−NR−SO−、−SO−NR−、−NR−SO−、−SO−NR、−NR−C(O)O−、−OC(O)−NR−、−O−SO−NR−、−NR−SO−O−、−NR−C(O)−NR−、−NR−C(S)−NR−及び−NR−SO−NR−からなる群から選択され、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素、C1−8アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、C1−4アラルキルオキシ置換C1−4アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシ−カルボニル、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−SO−N(R)、5−テトラゾリル及び1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)からなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
ここでRは水素、C1−4アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、−C(O)O−C1−4アルキル、−C(O)−C1−4アルキル、C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ及びフェニルからなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでフェニルは場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、−C(O)O−C1−4アルキル、−C(O)−C1−4アルキル、C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ及び−SO−N(R)からなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
は−O−、−S−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−NR−、−NR−C(O)−、−C(O)−NR−、−NR−C(S)−、C(S)−NR−、−NR−SO−、−SO−NR−、−NR−SO−、−SO−NR、−NR−C(O)O−、−OC(O)−NR−、−O−SO−NR−、−NR−SO−O−、−NR−C(O)−NR−、−NR−C(S)−NR−及び−NR−SO−NR−からなる群から選択され、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素、C1−8アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、C1−4アラルキルオキシ置換C1−4アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシ−カルボニル、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−SO−N(R)、5−テトラゾリル及び1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)からなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
はC1−10アルキル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、一部不飽和カルボシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、一部不飽和カルボシクリル−C1−4アルキル−、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでC1−10アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、−C(O)−C1−4アルキル、−C(O)−C1−4アラルキル、−C(O)O−C1−4アルキル、−C(O)O−C1−4アラルキル、−C1−4アルキル−C(O)O−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−S−C1−4アルキル、−C(O)−N(R)、−C1−4アルキル−C(O)−N(R)、−NR−C(O)−C1−4アルキル、−SO−N(R)、−C1−4アルキル−SO−N(R)、C1−6アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、カルボキシ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、フェニル、5−テトラゾリル及び1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)からなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでフェニルは場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、−C(O)O−C1−4アルキル、−C(O)−C1−4アルキル、C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ及びジ(C1−4アルキル)アミノからなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
bは0〜1からの整数であり、
は−O−、−S(O)0−2−、−NR−、−C(O)−、−C(S)−,−C1−4アルキル−、−(ヒドロキシ置換C1−4アルキル)及び−(C2−4アルケニル)−からなる群から選択され、
ここでRは水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、シクロアルキル、一部不飽和カルボシクリル、アリール、ビフェニル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでC1−6アルキル、シクロアルキル、一部不飽和カルボシクリル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、シアノ置換C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、−R、−O−R、−S−R、−SO−R、−SO−NR−R、−NR−SO−R、−NH、−N(R)−R、−C(O)−R、−C(O)−NH、−C(O)−NR−R、−NR−C(O)−R及び−NR−C(O)O−Rからなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでRはC1−4アルキル、アリール、C1−4アラルキル、一部不飽和カルボシクリル、シクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、一部不飽和カルボシクリル−C1−4アルキル−、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル及びヘテロシクリル−C1−4アルキル−からなる群から選択され、
ここでアリール、C1−4アラルキル、一部不飽和カルボシクリル、シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、シアノ及びニトロからなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでRは水素、C1−8アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、C1−4アラルキルオキシ置換C1−4アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシ−カルボニル、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−SO−N(R)、5−テトラゾリル及び1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)からなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
aは0〜3からの整数であり、
10はそれぞれ独立してヒドロキシ、ハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン化C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルコキシ、−C(O)−NR、−SO−NR、−C(O)−C1−4アルキル及び−SO−C1−4アルキルからなる群から選択され、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択されるか、あるいはまた、R及びRは、それらが結合されているN原子と一緒になって5〜6員の飽和、一部不飽和又は芳香族の環構造を形成し、
但し、ハロゲン化C1−4アルキル又はハロゲン化C1−4アルコキシ上のハロゲンはクロロ又はフルオロからなる群から選択されることとし、
但し、Rが水素であり、Rが水素であり、bが1であり、Lが−O−であり、RがCアルキルであり(ここでCアルキルは−C(O)−NR−Rで置換されており、ここでRはメチルであり、そしてRはシクロヘキシルであり)、Aが−CH−であり、Qが−C(O)−O−である時は、RがC1−6アルキル、シクロアルキル又はC1−4アラルキル以外であることとし、
更に但し、Rが水素であり、Rが水素であり、bが1であり、Lが−O−であり、RがCアルキルであり(ここでCアルキルは−C(O)−NR−Rで置換されており、ここでRはメチルであり、そしてRはシクロヘキシルであり)、Aが−CH−であり、Qが−C(O)−である時は、Rがモルホリニル又はピペリジニル以外であることとし、
更に但し、Rが水素であり、Rが水素であり、bが1であり、Lが−O−であり、RがCアルキルであり(ここでCアルキルは−C(O)−NR−Rで置換されており、ここでRはメチルであり、そしてRはシクロヘキシルであり)、Aが−CH−であり、Qが−C(O)−NH−である時は、Rがフェニル以外であることとする]
の化合物及び製薬学的に許容できるそれらの塩に関する。
1つの態様において、本発明は式(II)
Figure 2008509129
[式中、
は水素、メチル及びCFからなる群から選択され、
は水素、ヒドロキシ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、メトキシ、エトキシ及びメチル−カルボニルからなる群から選択され、
cは0〜1からの整数であり、
はC1−4アルキルから選択され、ここでC1−4アルキルは場合により1個又は複数のR置換基で置換されていてもよく、
ここでRはそれぞれ独立して、ヒドロキシ、オキソ、C1−4アルキル、C1−8アルコキシ、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、アミノ置換C1−6アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、ビフェニル、アリール、C1−4アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリル基は、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合によりフルオロ、クロロ、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−C(O)O−(C1−4アルキル)、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルコキシ、5−テトラゾリル及び1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)からなる群から選択される1個の置換基で置換されていてもよく、
Figure 2008509129
はアリール、アリールC1−4アルキル、シクロアルキル、一部不飽和カルボシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでアリール、シクロアルキル、一部不飽和カルボシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリル基は、場合により、独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ及びジ(C1−4アルキル)アミノからなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
但し、cが0である(すなわちAが存在しない)時は、
Figure 2008509129
はアリール又はヘテロアリール以外であることとし、
は−O−、−S−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)−NR−、−NR−C(O)−、−C(S)−NR、−SO−NR−、−SO−NR、−OC(O)−NR−、−NR−C(O)O−及び−O−SO−NR−からなる群から選択され、
ここでRはそれぞれ独立して水素、C1−8アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、C1−4アラルキルオキシ置換C1−4アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシ−カルボニル−、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−SO−N(R)、5−テトラゾリル及び1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)からなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
はC1−10アルキル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、一部不飽和カルボシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、一部不飽和カルボシクリル−C1−4アルキル−、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでC1−10アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、−C(O)−C1−4アルキル、−C(O)−C1−4アラルキル、−C(O)O−C1−4アルキル、−C(O)O−C1−4アラルキル、−C1−4アルキル−C(O)O−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−S−C1−4アルキル、−C(O)−N(R)、−C1−4アルキル−C(O)−N(R)、−NR−C(O)−C1−4アルキル、−SO−N(R)、−C1−4アルキル−SO−N(R)、C1−6アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、カルボキシ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、フェニル、5−テトラゾリル及び1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)からなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでフェニルは場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C(O)O−C1−4アルキル、C(O)−C1−4アルキル、C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ及びジ(C1−4アルキル)アミノからなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
bは0〜1からの整数であり、
は−O−、−S(O)0−2−、−NR−、−C(O)−、−C(S)−,−C1−4アルキル−、−(ヒドロキシ置換C1−4アルキル)−及び−(C2−4アルケニル)−からなる群から選択され、
ここでRは水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、シクロアルキル、一部不飽和カルボシクリル、アリール、ビフェニル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでC1−6アルキル、シクロアルキル、一部不飽和カルボシクリル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、シアノ置換C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、−R、−O−R、−S−R、−SO−R、−SO−NR−R、−NR−SO−R、−NH、−N(R)−R、−C(O)−R、−C(O)−NH、−C(O)−NR−R、−NR−C(O)−R及び−NR−C(O)O−Rからなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでRはC1−4アルキル、アリール、C1−4アラルキル、一部不飽和カルボシクリル、シクロアルキル、シクロアルキルC1−4アルキル−、一部不飽和カルボシクリル−C1−4アルキル−、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル及びヘテロシクリル−C1−4アルキル−からなる群から選択され、
ここでアリール、C1−4アラルキル、一部不飽和カルボシクリル、シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、シアノ及びニトロからなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでRは水素、C1−8アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、C1−4アラルキルオキシ置換C1−4アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシ−カルボニル、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−SO−N(R)、5−テトラゾリル及び1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)からなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
aは0〜3からの整数であり、
10はそれぞれ独立してヒドロキシ、ハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン化C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルコキシ、−C(O)−NR、−SO−NR、−C(O)−C1−4アルキル及び−SO−C1−4アルキルからなる群から選択され、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択されるか、あるいはまた、R及びRは、それらが結合されているN原子と一緒になって5〜6員の飽和、一部不飽和又は芳香族の環構造を形成し、
但し、ハロゲン化C1−4アルキル及びハロゲン化C1−4アルコキシ上のハロゲンはクロロ又はフルオロから選択されることとし、
但し、Rが水素であり、Rは水素であり、Aが−CH−であり、
Figure 2008509129
がフェニルであり、Qが−O−であり、Rがメチルであり、bが0〜1から選択される整数であり、そしてLが−O−、−NH−又は−N(CH)−から選択される時は、Rがメチル以外であることとする]
の化合物及び製薬学的に許容できるそのれら塩に関する。
1つの態様において、本発明は式(I−AA)
Figure 2008509129
[式中、A、R、R、b、L及びRは本明細書に定義の通りである]の化合物に関する。好ましくは、式(I−AA)の化合物において、A基はキナゾリンコアの窒素原子に結合された炭素原子において(すなわちアルファ炭素原子において)置換される。
もう1つの態様において、本発明は式(I−BB)
Figure 2008509129
[式中、A、R及びRは本明細書に定義の通りである]の化合物に関する。好ましくは、式(I−BB)の化合物において、A基はキナゾリンコアの窒素原子に結合された炭素原子において(すなわちアルファ炭素原子において)置換される。
1つの態様において、本発明は式(II−AA)
Figure 2008509129
[式中、R、Q及びRは本明細書に定義の通りである]の化合物に関する。
本発明の1つの態様はその−(L−R置換基が6位又は7位に、好ましくは、6−位に結合されている式(I)の化合物である。
本発明の1つの態様はその−(L−R置換基が6位又は7位、好ましくは、6−位に結合されている式(II)の化合物である。本発明のもう1つの態様はその−Q−R置換基が
Figure 2008509129
置換基の2−、3−、4−又は5−位、好ましくは、
Figure 2008509129
置換基の3−位に結合された式(II)の化合物である。
本発明の1つの態様はその−(L−R−L−R置換基が6又は7位、好ましくは、6−位に結合された式(III)の化合物である。本発明のもう1つの態様はその−L−R置換基がR置換基の2−、3−又は4−位、好ましくは、R置換基の3−位に結合された式(III)の化合物である。
本発明の1つの態様において、Rは水素及びメチルからなる群から選択される。本発明のもう1つの態様においては、Rは水素である。
本発明の1つの態様におい、Rは水素、ヒドロキシ、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ及びメチル−カルボニルからなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Rは水素、ヒドロキシ及びメトキシからなる群から選択される。本発明の更にもう1つの態様において、Rは水素である。
本発明の1つの態様において、AはC1−4アルキルからなる群から選択され、ここでC1−4アルキルは場合により1〜2個のR置換基で置換されていてもよく、ここでRはそれぞれ独立してヒドロキシ、オキソ、C1−8アルキル、C1−8アルコキシ、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル、ビフェニル、アリール、C1−4アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−、スピロ−ヘテロシクリル及び−(C1−4アルキル)−Q−Rから選択され、そしてここで、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキル基は、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合によりフルオロ、クロロ、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルコキシ、5−テトラゾリル又は1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)で置換されていてもよい。
本発明のもう1つの態様において、AはC1−4アルキルからなる群から選択され、ここでC1−4アルキルは場合により1個〜2個のR置換基で置換されていてもよく、ここでRはそれぞれ独立して、C1−8アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、シクロアルキル、アリール、C1−4アラルキル、ビフェニル、ヘテロシクロアルキル、スピロ−ヘテロシクリル及び−(C1−4アルキル)−Q−Rからなる群から選択され、ここでシクロアルキル、アリールは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合によりフルオロ、クロロ、ヒドロキシ、オキソ、C1−4アルキル又はC1−4アルコキシで置換されていてもよい。
本発明のもう1つの態様において、Aはメチル、エチル、1−メチル−エチル、(1)−(R)−メチル−エチル、(1)−(S)−メチル−エチル、1−n−プロピル−エチル、(1)−(R)−n−プロピル−エチル、(1)−(S)−n−プロピル−エチル、1−イソプロピル−エチル、(1)−(R)−イソプロピル−エチル、(1)−(S)−イソプロピル−エチル、1−シクロヘキシル−エチル、(1)−(R)−シクロヘキシル−エチル、(1)−(S)−シクロヘキシル−エチル、1−フェニル−エチル、1−(4−ヒドロキシベンジル)−エチル、(1)−(R)−(4−ヒドロキシベンジル)−エチル、(1)−(S)−(4−ヒドロキシベンジル)−エチル、1−(1−カルボキシ−2−ヒドロキシ−エチル)、1−(S)−(1−カルボキシ−2−ヒドロキシ−エチル)、1−(R)−(1−カルボキシ−2−ヒドロキシ−エチル)、1−(1−カルボキシ−2−t−ブトキシ−エチル)、1−(R)−(1−カルボキシ−2−t−ブトキシ−エチル)、1−(1−カルボキシ−2−ベンジルオキシ−エチル)、1−(S)−(1−カルボキシ−2−ベンジルオキシ−エチル)、1−(R)−(1−カルボキシ−2−ベンジルオキシ−エチル)、1−(1−メトキシ−カルボニル−2−ベンジルオキシ−エチル)、1−(S)−(1−メトキシ−カルボニル−2−ベンジルオキシ−エチル)、1−(R)−(1−メトキシ−カルボニル−2−ベンジルオキシ−エチル)、n−プロピル、1−ヒドロキシメチル−n−プロピル、(1)−(R)−ヒドロキシメチル−n−プロピル、(1)−(S)−ヒドロキシメチル−n−プロピル、1−(ジメチル)−n−プロピル、1−(n−プロピル)−n−プロピル、1−イソプロピル−n−プロピル、(1)−(S)−イソプロピル−n−プロピル、(1)−(R)−イソプロピル−n−プロピル、1−(n−ペンチル)−n−プロピル、1−n−オクチル−n−プロピル、1−シクロヘキシル−n−プロピル、(1)−(R)−シクロヘキシル−n−プロピル、(1)−(S)−シクロヘキシル−n−プロピル、1−フェニル−n−プロピル、1−(4−クロロフェニル)−n−プロピル、1−(4−メチルフェニル)−n−プロピル、1−(4−メトキシフェニル)−n−プロピル、1−(4−ビフェニル)−n−プロピル、1−(N−ピペリジニル−カルボニル−n−プロピル)−n−プロピル、1−(4−テトラヒドロピラニル)−n−プロピル、(1)−(R)−(4−テトラヒドロピラニル)−n−プロピル、(1)−(S)−(4−テトラヒドロピラニル)−n−プロピル、1−(4−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−n−プロピル、1−(N−メチル−N−シクロヘキシル−アミノカルボニル)−n−プロピル、(1)−(R)−(N−メチル−N−シクロヘキシル−アミノカルボニル)−n−プロピル、(1)−(S)−(N−メチル−N−シクロヘキシル−アミノカルボニル)−n−プロピル、1−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン)−n−プロピル、(1)−(R)−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン)−n−プロピル、(1)−(S)−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デシ−8−イル)−n−プロピル、(1)−(R)−((4R)−ヒドロキシシクロヘキシル)−n−プロピル、1−(シクロヘキサン−4−オン)−n−プロピル、(1)−(R)−(シクロヘキサン−4−オン)−n−プロピル、(1)−(S)−(シクロヘキサン−4−オン)−n−プロピル、1−ピラニル−n−プロピル、(1)−(S)−ピラニル−n−プロピル、n−ブチル、1−プロピル−n−ブチル、1−フェニル−n−ブチル、1−(シクロヘキシルカルボニルアミノメチル)−エチル、1−(N−シクロヘキシル−N−メチル−アミノカルボニルエチル)−n−プロピル、1−(2−メチル−ピペリジニルカルボニル−n−プロピル)−n−プロピル及び1−(4−メチル−ピペリジニルカルボニル−n−プロピル)−n−プロピルからなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、Aはメチル、エチル、1−メチル−エチル、(1)−(R)−メチル−エチル、(1)−(S)−メチル−エチル、1−n−プロピル−エチル、(1)−(R)−n−プロピル−エチル、(1)−(S)−n−プロピル−エチル、1−イソプロピル−エチル、(1)−(R)−イソプロピル−エチル、(1)−(S)−イソプロピル−エチル、1−シクロヘキシル−エチル、(1)−(R)−シクロヘキシル−エチル、(1)−(S)−シクロヘキシル−エチル、1−フェニル−エチル、1−(4−ヒドロキシベンジル)−エチル、(1)−(R)−(4−ヒドロキシベンジル)−エチル、(1)−(S)−(4−ヒドロキシベンジル)−エチル、n−プロピル、1−ヒドロキシメチル−n−プロピル、(1)−(R)−ヒドロキシメチル−n−プロピル、(1)−(S)−ヒドロキシメチル−n−プロピル、1−(ジメチル)−n−プロピル、1−(n−プロピル)−n−プロピル、1−イソプロピル−n−プロピル、(1)−(S)−イソプロピル−n−プロピル、(1)−(R)−イソプロピル−n−プロピル、1−(n−ペンチル)−n−プロピル、1−n−オクチル−n−プロピル、1−シクロヘキシル−n−プロピル、(1)−(R)−シクロヘキシル−n−プロピル、(1)−(S)−シクロヘキシル−n−プロピル、1−フェニル−n−プロピル、1−(4−クロロフェニル)−n−プロピル、1−(4−メチルフェニル)−n−プロピル、1−(4−メトキシフェニル)−n−プロピル、1−(4−ビフェニル)−n−プロピル、1−(N−ピペリジニル−カルボニル−n−プロピル)−n−プロピル、1−(4−テトラヒドロピラニル)−n−プロピル、(1)−(R)−(4−テトラヒドロピラニル)−n−プロピル、(1)−(S)−(4−テトラヒドロピラニル)−n−プロピル、1−(4−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−n−プロピル、1−(N−メチル−N−シクロヘキシル−アミノカルボニル)−n−プロピル、(1)−(R)−(N−メチル−N−シクロヘキシル−アミノカルボニル)−n−プロピル、(1)−(S)−(N−メチル−N−シクロヘキシル−アミノカルボニル)−n−プロピル、1−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン)−n−プロピル、(1)−(R)−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン)−n−プロピル、(1)−(S)−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デシ−8−イル)−n−プロピル、(1)−(R)−((4R)−ヒドロキシシクロヘキシル)−n−プロピル、1−(シクロヘキサン−4−オン)−n−プロピル、(1)−(R)−(シクロヘキサン−4−オン)−n−プロピル、(1)−(S)−(シクロヘキサン−4−オン)−n−プロピル、1−ピラニル−n−プロピル、(1)−(S)−ピラニル−n−プロピル、n−ブチル、1−プロピル−n−ブチル、1−フェニル−n−ブチル、1−(シクロヘキシルカルボニルアミノメチル)−エチル、1−(N−シクロヘキシル−N−メチル−アミノカルボニルエチル)−n−プロピル、1−(2−メチル−ピペリジニルカルボニル−n−プロピル)−n−プロピル及び1−(4−メチル−ピペリジニルカルボニル−n−プロピル)−n−プロピルからなる群から選択される。
本発明の1つの態様において、Aは−エチル−、−n−ブチル−、−n−プロピル−、1−(R)−メチル−エチル−、1−n−プロピル−エチル−、1−シクロヘキシル−エチル−、1−(R)−シクロヘキシル−エチル−、1−シクロヘキシル−n−プロピル、1−(S)−シクロヘキシル−n−プロピル、1−(R)−シクロヘキシル−n−プロピル、1−(n−プロピル)−n−プロピル、1−(n−プロピル)−n−ブチル−、1−(R)−イソプロピル−n−プロピル、1−(S)−イソプロピル−n−プロピル、1−(4−クロロフェニル)−n−プロピル、1−(4−メチルフェニル)−n−プロピル、1−(4−メトキシフェニル)−n−プロピル、1−(フェニル)−エチル−、1−(シクロヘキシル−カルボニル−アミノ−メチル)−エチル及び1−(N−シクロヘキシル−N−メチル−アミノ−カルボニル−エチル)−n−プロピルからなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、Aは−エチル−、−n−ブチル−、1−(R)−メチル−エチル−、1−n−プロピル−エチル−、1−シクロヘキシル−エチル−、1−(R)−シクロヘキシル−エチル−、1−シクロヘキシル−n−プロピル、1−(S)−シクロヘキシル−n−プロピル、1−(n−プロピル)−n−プロピル、1−(n−プロピル)−n−ブチル−、1−(R)−イソプロピル−n−プロピル、1−(S)−イソプロピル−n−プロピル、1−(4−クロロフェニル)−n−プロピル、1−(4−メチルフェニル)−n−プロピル及び1−(4−メトキシフェニル)−n−プロピルからなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、Aは−エチル−、1−n−プロピル−エチル−、1−シクロヘキシル−エチル−、1−(R)−シクロヘキシル−エチル−、1−シクロヘキシル−n−プロピル、1−(S)−シクロヘキシル−n−プロピル、1−(n−プロピル)−n−プロピル、1−(R)−イソプロピル−n−プロピル及び1−(S)−イソプロピル−n−プロピルからなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、Aは−エチル−、−n−ブチル−、−n−プロピル−、1−(R)−メチル−エチル、1−n−プロピル−エチル、1−(R)−n−プロピル−エチル−、1−(n−プロピル)−n−プロピル−、1−(n−プロピル)−n−ブチル−、1−イソプロピル−エチル−、1−(n−ペンチル)−n−プロピル−、1−シクロヘキシル−エチル−、1−(R)−シクロヘキシル−エチル、1−(S)−シクロヘキシル−エチル、1−フェニル−エチル、1−(4−クロロフェニル)−n−プロピル−、1−(4−メトキシフェニル)−n−プロピル、1−シクロヘキシル−n−プロピル−、1−フェニル−n−プロピル−、1−(R)−イソプロピル−n−プロピル、1−(S)−イソプロピル−n−プロピル、1−(R)−シクロヘキシル−n−プロピル−、1−(S)−(シクロヘキシル)−n−プロピル−、1−(S)−(ヒドロキシメチル)−n−プロピル−、1−(4−テトラヒドロピラニル)−n−プロピル−、1−(S)−(4−テトラヒドロピラニル)−n−プロピル−、1−(4−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−n−プロピル−、1−(S)−(4−オキソ−シクロヘキシル)−n−プロピル、1−(S)−(シス−4−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−n−プロピル、1−(S)−(N−シクロヘキシル−N−メチル−アミノ−カルボニル)−n−プロピル−、1−(N−シクロヘキシル−N−メチル−アミノ−カルボニル−エチル)−n−プロピル−及び1−(S)−(1,4−ジオキサ−スピロ[4.5]デシ−8−イル)−n−プロピルからなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、Aは−エチル−、−n−プロピル−、1−(R)−メチル−エチル、1−n−プロピル−エチル、1−(R)−n−プロピル−エチル−、1−(n−プロピル)−n−プロピル−、1−(n−プロピル)−n−ブチル−、1−(n−ペンチル)−n−プロピル−、1−シクロヘキシル−エチル−、1−(R)−シクロヘキシル−エチル、1−フェニル−エチル、1−(4−クロロフェニル)−n−プロピル−、1−(4−メトキシフェニル)−n−プロピル、1−シクロヘキシル−n−プロピル−、1−フェニル−n−プロピル−、1−(R)−イソプロピル−n−プロピル、1−(S)−イソプロピル−n−プロピル、1−(R)−シクロヘキシル−n−プロピル−、1−(S)−(シクロヘキシル)−n−プロピル−、1−(S)−(ヒドロキシメチル)−n−プロピル−、1−(4−テトラヒドロピラニル)−n−プロピル−、1−(S)−(4−テトラヒドロピラニル)−n−プロピル−、1−(4−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−n−プロピル−、1−(S)−(4−オキソ−シクロヘキシル)−n−プロピル、1−(S)−(シス−4−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−n−プロピル、1−(S)−(N−シクロヘキシル−N−メチル−アミノ−カルボニル)−n−プロピル−及び1−(S)−(1,4−ジオキサ−スピロ[4.5]デシ−8−イル)−n−プロピルからなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、Aは−エチル−、1−シクロヘキシル−エチル−、1−(R)−シクロヘキシル−エチル、1−シクロヘキシル−n−プロピル−、1−(R)−イソプロピルーn−プロピル、1−(S)−イソプロピル−n−プロピル、1−(R)−シクロヘキシル−n−プロピル−、1−(S)−(シクロヘキシル)−n−プロピル−、1−(4−テトラヒドロピラニル)−n−プロピル−、1−(S)−(4−テトラヒドロピラニル)−n−プロピル−、1−(4−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−n−プロピル−及び1−(S)−(4−オキソ−シクロヘキシル)−n−プロピルからなる群から選択される。
本発明の1つの態様において、Qは−O−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−NR−、−NR−C(O)−及び−C(O)−NR−からなる群から選択され、ここでRは水素、C1−8アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、C1−4アラルキルオキシ置換C1−4アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル及びC1−4アラルキルからなる群から選択され、ここでシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシ−カルボニル、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−SO−N(R)、5−テトラゾリル又は1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)から選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、そしてここでR及びRはそれぞれ独立して水素又はC1−4アルキルから選択される。
本発明のもう1つの態様において、Qは−C(O)−、−C(O)−NR−及び−NR−C(O)−からなる群から選択され、ここでRは水素及びC1−4アルキルからなる群から選択される。
本発明の1つの態様において、RはC1−4アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル及びC1−4アラルキルからなる群から選択され、ここでシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C(O)O−C1−4アルキル、C(O)−C1−4アルキル、C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ又はフェニルから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、ここでフェニルは場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、−C(O)O−C1−4アルキル、−C(O)−C1−4アルキル、C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ及びジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよい。
本発明のもう1つの態様において、Rはシクロアルキル及びヘテロシクロアルキルからなる群から選択される。
本発明の1つの態様において、Qは−O−、−S−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)−NH−、−C(O)−N(CH)−、−C(O)−N(CHCH)−、−C(O)−N(CHCHOH)−、−C(O)−N(C1−4アルキル)−、−C(O)−N(シクロアルキル)−、−C(O)−N(CHCH−O−C1−4アラルキル)−、−NH−、−N(C1−4アルキル)−、−NH−C(O)−、−N(C1−4アルキル)−C(O)−、−NH−C(O)O−、−N(C1−4アルキル)−C(O)O−、−NH−SO−、−SO−NH−、−NH−C(O)−NH−、NH−C(S)−NH−及び−NH−SO−NH−からなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、Qは−O−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)−NH−、−C(O)−N(CH)−、−C(O)−N(CHCH)−、−C(O)−N(CHCHOH)−、−C(O)−N(C1−4アルキル)−、−C(O)−N(シクロアルキル)−、−C(O)−N(CHCHO−C1−4アラルキル)−、−NH−、−N(C1−4アルキル)−、−NH−C(O)−、−N(C1−4アルキル)−C(O)−、−NH−C(O)O−、−N(C1−4アルキル)−C(O)O−、−NH−SO−、−NH−C(O)−NH−及びNH−C(S)−NH−からなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、Qは−O−、−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)−NH−、−C(O)−N(CH)−、−C(O)−N(CHCH)−、−C(O)−N(CHCHOH)−、−C(O)−N(イソプロピル)−、−C(O)−N(シクロヘキシル)−、−C(O)−N(CHCH−O−ベンジル)−、−NH−、−N(CH)−、−N(CHCH)−、−NH−C(O)−、−N(CH)−C(O)−、−NH−C(O)O−、−N(CH)−C(O)O−、−NH−SO−、−NH−C(O)−NH−及びNH−C(S)−NH−からなる群から選択される。
本発明の1つの態様において、Qは−C(O)−NH−、−C(O)−N(CH)−、−C(O)−N(シクロヘキシル)−、−NH−C(O)−、−NH−C(O)O−、−N(CH)−C(O)O−、−NH−C(O)−NH−、−NH−C(S)−NH−及び−NH−SO−からなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Qは−C(O)−NH−、−C(O)−N(CH)−、−C(O)−N(シクロヘキシル)−、−NH−C(O)−、−NH−C(O)O−、−N(CH)−C(O)O−、−NH−C(O)−NH−及び−NH−C(S)−NH−からなる群から選択される。本発明の更にもう1つの態様において、Qは−C(O)−NH−、−C(O)−N(CH)−及び−NH−C(O)−からなる群から選択される。
本発明の1つの態様において、Qは−C(O)−NH−、−C(O)−N(CH)−、−C(O)−N(エチル)−、−C(O)−N(シクロヘキシル)−、−C(O)−N(ヒドロキシエチル)−、−C(O)−N(ベンジルオキシ−エチル)−、−N(CH)−、−NH−C(O)−、−N(CH)−C(O)−、−NH−C(O)O−、−N(CH)−C(O)O−、−NH−C(O)−NH−、−NH−C(S)−NH及び−NH−SO−からなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Qは−C(O)−NH−、−C(O)−N(CH)−、−C(O)−N(エチル)−、−C(O)−N(ヒドロキシエチル)−、−C(O)−N(ベンジルオキシ−エチル)−、−N(CH)−、−NH−C(O)−、−NH−C(O)O−、−N(CH)−C(O)O−及び−NH−C(S)−NHからなる群から選択される。本発明の更にもう1つの態様において、Qは−C(O)−NH−、−C(O)−N(CH)−、−C(O)−N(ヒドロキシエチル)−、−C(O)−N(ベンジルオキシ−エチル)−及び−NH−C(O)−からなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、Qは−C(O)−NH−、−C(O)−N(CH)−、−C(O)−N(エチル)−、−C(O)−N(CHCHOH)−、−C(O)−N(シクロヘキシル)−、−C(O)−N(ヒドロキシエチル)−、−C(O)−N(ベンジルオキシ−エチル)−、−N(CH)−、−NH−C(O)−、−N(CH)−C(O)−、−NH−C(O)O−、−N(CH)−C(O)O−、−NH−C(O)−NH、−NH−C(S)−NH及び−NH−SO−からなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、Qは−C(O)−NH−、−C(O)−N(CH)−、−C(O)−N(エチル)−、−C(O)−N(CHCHOH)−、−C(O)−N(ヒドロキシエチル)−、−C(O)−N(ベンジルオキシ−エチル)−、−N(CH)−、−NH−C(O)−、−NH−C(O)O−、−N(CH)−C(O)O−及び−NH−C(S)−NHからなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、Qは−C(O)−NH−、−C(O)−N(CH)−、−C(O)−N(ヒドロキシエチル)−、−C(O)−N(ベンジルオキシ−エチル)−、−C(O)−N(シクロヘキシル)−及び−NH−C(O)−からなる群から選択される。
本発明の1つの態様において、RはC1−10アルキル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、一部不飽和カルボシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、一部不飽和カルボシクリル−C1−4アルキル−、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでC1−10アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、−C(O)−C1−4アルキル、−C(O)−C1−4アラルキル、−C(O)O−C1−4アルキル、−C(O)O−C1−4アラルキル、−C1−4アルキル−C(O)O−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−S−C1−4アルキル、−C(O)−N(R)、−C1−4アルキル−C(O)−N(R)、−NR−C(O)−C1−4アルキル、−SO−N(R)、−C1−4アルキル−SO−N(R)、C1−6アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、カルボキシ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、フェニル、5−テトラゾリル及び1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オンからなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでフェニルは場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C(O)O−C1−4アルキル、C(O)−C1−4アルキル、C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ及びジ(C1−4アルキル)アミノからなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、RはC1−10アルキル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、一部不飽和カルボシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、一部不飽和カルボシクリル−C1−4アルキル−、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
ここでC1−10アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、−C(O)−C1−4アルキル、−C(O)−C1−4アラルキル、−C(O)O−C1−4アルキル、−C(O)O−C1−4アラルキル、−C(O)−N(R)、−C1−4アルキル−C(O)O−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−C(O)−N(R)、−NR−C(O)−C1−4アルキル、C1−6アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、カルボキシ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−O−C1−4アラルキル、−O−(テトラヒドロピラニル)、−NH−C(O)−O−CH−(テトラヒドロピラニル)、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、フェニル及び5−テトラゾリルからなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
ここでフェニル又はテトラヒドロピラニルは場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、−OC(O)−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−OC(O)−C1−4アルキル、C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ及びジ(C1−4アルキル)アミノからなる群から選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、RはC1−10アルキル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、一部不飽和カルボシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、一部不飽和カルボシクリル−C1−4アルキル−、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、ここでC1−10アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、−C(O)−C1−4アルキル、−C(O)−C1−4アラルキル、−C(O)O−C1−4アルキル、−C(O)O−C1−4アラルキル、−C(O)−N(R)、−C1−4アルキル−C(O)−N(R)、−NR−C(O)−C1−4アルキル、C1−6アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、カルボキシ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ又はフェニルから選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、ここでフェニルは場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ又はジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、そしてここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、RはC1−10アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、アリール、C1−4アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、スピロ−ヘテロシクリル及びヘテロアリール−C1−4アルキル−からなる群から選択され、
ここでC1−10アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、C1−5アルキル、C1−4アルコキシ、−O−C1−2アラルキル、−O−(テトラヒドロピラニル)、−NH−C(O)−O−CH−(テトラヒドロピラニル)、ハロゲン、トリフルオロメチル、アミノ、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、フェニル、−C(O)−C1−4アルキル、−C(O)O−C1−2アラルキル、−C(O)−N(R)、−C(O)−N(C1−4アルキル)(シクロアルキル)、−NH−C(O)−C1−4アルキル、−C(O)O−C1−4アルキル、−C1−2アルキル−C(O)O−C1−4アルキル、カルボキシ置換C1−2アルキル及び5−テトラゾリルからなる群から選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、
ここでフェニル又はテトラヒドロピラニルは場合により、独立して、ヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ヒドロキシ置換C1−2アルキル、−OC(O)−C1−2アルキル、−C1−2アルキル−OC(O)−C1−2アルキル、アミノ、C1−4アルキルアミノ及びジ(C1−4アルキル)アミノからなる群から選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、
ここでR及びRはそれぞれ独立して水素,メチル及びエチルからなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、RはC1−10アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル、アリール、C1−4アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、ここでC1−10アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、C1−5アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン、トリフルオロメチル、アミノ、シアノ、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、フェニル、−C(O)−C1−4アルキル、−C(O)−NH、−C(O)−N(C1−4アルキル)(シクロアルキル)、−NH−C(O)−C1−4アルキル又は−C(O)O−C1−4アルキルから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、ここでフェニルは場合により、独立して、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ及びジ(C1−4アルキル)アミノからなる群から選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよい。
本発明のもう1つの態様において、Rはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、t−ブチル、イソブチル、イソペンチル、3−n−ヘプチル、n−ノニル、アミノ−メチル、カルボキシ−メチル−、2−アミノ−エチル、2−シアノ−エチル、4−カルボキシ−n−ブチル、3−n−ヘプチル、4−n−ヘプチル、3−アミノ−n−プロピル、3,3,3−トリフルオロ−n−プロピル、3,3,3−トリフルオロ−イソブチル、1−(1−カルボキシ−2−ヒドロキシ−エチル)、1−(1−(S)−カルボキシ−2−ヒドロキシ−エチル)、1−(1−(R)−カルボキシ−2−ヒドロキシ−エチル)、1−(1−カルボキシ−2−t−ブトキシ−エチル)、1−(1−(R)−カルボキシ−2−t−ブトキシ−エチル)、1−(1−カルボキシ−2−ベンジルオキシ−エチル)、1−(1−(S)−カルボキシ−2−ベンジルオキシ−エチル)、1−(1−(R)−カルボキシ−2−ベンジルオキシ−エチル)、1−(1−メトキシ−カルボニル−2−ベンジルオキシ−エチル)、1−(1−(S)−メトキシ−カルボニル−2−ベンジルオキシ−エチル)、1−(1−(R)−メトキシ−カルボニル−2−ベンジルオキシ−エチル)、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、2−フェニル−シクロプロピル、シクロペンチル−メチル、シクロペンチル−エチル、1−(1−アミノカルボニル−シクロプロピル、4−ヒドロキシ−シクロヘキシル、4−カルボキシ−シクロヘキシル、シス−(4−カルボキシ)−シクロヘキシル、トランス−(4−カルボキシ)−シクロヘキシル、3−カルボキシ−シクロヘキシル、シス−(3−カルボキシ)−シクロヘキシル、4−シアノ−シクロヘキシル、4−メトキシ−カルボニル−シクロヘキシル、3−メトキシ−カルボニル−シクロヘキシル、シス−(3−メトキシ−カルボニル)−シクロヘキシル、4−エトキシ−カルボニル−シクロヘキシル、(1)−(S)−((4R)−メトキシ−カルボニル−シクロヘキシル、(1)−(R)−((4S)−メトキシ−カルボニル−シクロヘキシル、2−メチル−シクロヘキシル、4−メチル−シクロヘキシル、4−n−ペンチル−シクロヘキシル、4−t−ブチル−シクロヘキシル、(1)−(S)−2−(R)−メチル−シクロペンチル、3−メトキシ−シクロヘキシル、1−(1−(4−クロロフェニル)−シクロペンチル)、4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル、4−オキソ−シクロヘキシル、1−(4−ベンジルオキシ−カルボニル−シクロヘキシル)、1−(S)−(4−(S)−ベンジルオキシ−カルボニル−シクロヘキシル)、1−(4−アミノ−カルボニル−シクロヘキシル)、1−(S)−(4−(S)−アミノ−カルボニル−シクロヘキシル)、1−(4−メチルアミノ−カルボニル−シクロヘキシル)、1−(S)−(4−(S)−メチルアミノ−カルボニル−シクロヘキシル)、1−(4−(5−テトラゾリル)−シクロヘキシル)、フェニル、ベンジル、フェニル−エチル、3−カルボキシ−メチル−ベンジル、3−メトキシ−カルボニル−メチル−ベンジル、4−カルボキシ−フェニル、3−シアノ−フェニル、4−メチル−フェニル、4−t−ブチル−フェニル、4−n−ブチル−フェニル、2−メトキシ−フェニル、3−メトキシ−フェニル、4−ジメチルアミノ−フェニル、4−(メチルカルボニルアミノ)−フェニル、1−ナフチル−メチル、1−(1,2,3,4−テトラヒドロナフチル)、4−ビフェニル、ベンズヒドリル、1−アダマンチル、2−アダマンチル、2−(R)−アダマンチル、2−(S)−アダマンチル、N−ピペリジニル、1−(2−カルボキシ−ピペリジニル)、1−(S)−2−カルボキシ−ピペリジニル)、1−(2−メトキシ−カルボニル−ピペリジニル)、1−(S)−2−メトキシ−カルボニル−ピペリジニル)、1−(2−メチル−ピペリジニル)、1−(4−メチル−ピペリジニル)、1−(4−イソプロピル−ピペリジニル)、4−(1−メチルカルボニル)−ピペリジニル、3−(2,5−ジメチル−フリル)、4−テトラヒドロピラニル、4−(2−フェニル−チアゾリル)−メチル、4−(1−フェニル−ピラゾリル)−メチル、5−(3−メチル−イソオキサゾリル)−メチル、3−(5−フェニル−イソオキサゾリル)−メチル、1−(2−カルボキシ−ピロリジニル)、1−(S)−2−カルボキシ−ピロリジニル)、1−(2−N−メチル−N−シクロヘキシルアミノカルボニル)−ピロリジニル)、1,4−ジオキサスピロ[4.5]デシ−8−イル、2−(ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、1−(3−n−ペンチル−ビシクロ[2.2.2]−オクチル、2−ビシクロ[2.2.2]オクチル、2−(R)−ビシクロ[2.2.2]オクチル、2−(S)−ビシクロ[2.2.2]オクチル、5−テトラゾリル−メチル、2−イミダゾリル−メチル、5−イミダゾリル−メチル、4−ピリジル−メチル、3−(1,2,4−トリアゾリル)−メチル、1−(2−カルボキシ−オクタヒドロインドリル)、1−(S)−2−カルボキシ−オクタヒドロインドリル)、1−(2−メトキシ−カルボニル−オクタヒドロインドリル)、1−(S)−2−メトキシ−カルボニル−オクタヒドロインドリル)、2R−(3R,4S,5R−トリ(メチル−カルボニルオキシ)−6R−(メチル−カルボニルオキシ−メチル)−テトラヒドロピラニル)オキシ−エチル、2R−(3S,4S,5R−トリヒドロキシ−6R−(ヒドロキシ−メチル)−テトラヒドロピラニル)オキシ−エチル及び3−(2R−(3S,4S,5R,6R−テトラヒドロキシ−テトラヒドロピラニル)−メトキシ−カルボニル−アミノ)−n−プロピルからなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、Rはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、t−ブチル、イソブチル、イソペンチル、3−n−ヘプチル、n−ノニル、アミノ−メチル、2−アミノ−エチル、2−シアノ−エチル、4−カルボキシ−n−ブチル、3−n−ヘプチル、4−n−ヘプチル、3−アミノ−n−プロピル、3,3,3−トリフルオロ−n−プロピル、3,3,3−トリフルオロ−イソブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、2−フェニル−シクロプロピル、シクロペンチル−メチル、シクロペンチル−エチル、1−(1−アミノカルボニル−シクロプロピル、4−ヒドロキシ−シクロヘキシル、4−カルボキシ−シクロヘキシル、シス−(4−カルボキシ)−シクロヘキシル、トランス−(4−カルボキシ)−シクロヘキシル、4−メトキシ−カルボニル−シクロヘキシル、4−エトキシ−カルボニル−シクロヘキシル、(1)−(S)−((4R)−メトキシ−カルボニル−シクロヘキシル、(1)−(R)−((4S)−メトキシ−カルボニル−シクロヘキシル、2−メチル−シクロヘキシル、4−メチル−シクロヘキシル、4−n−ペンチル−シクロヘキシル、4−t−ブチル−シクロヘキシル、(1)−(S)−2−(R)−メチル−シクロペンチル、3−メトキシ−シクロヘキシル、1−(1−(4−クロロフェニル)−シクロペンチル)、4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル、4−オキソ−シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、フェニル−エチル、3−シアノ−フェニル、4−メチル−フェニル、4−t−ブチル−フェニル、4−n−ブチル−フェニル、2−メトキシ−フェニル、3−メトキシ−フェニル、4−ジメチルアミノ−フェニル、4−(メチルカルボニルアミノ)−フェニル、1−ナフチル−メチル、1−(1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフチル)、4−ビフェニル、ベンズヒドリル、1−アダマンチル、2−アダマンチル、2−(R)−アダマンチル、2−(S)−アダマンチル、N−ピペリジニル、1−(2−メチル−ピペリジニル)、1−(4−メチル−ピペリジニル)、1−(4−イソプロピル−ピペリジニル)、4−(1−メチルカルボニル)−ピペリジニル、3−(2,5−ジメチル−フリル)、4−テトラヒドロピラニル、4−(2−フェニル−チアゾリル)−メチル、4−(1−フェニル−ピラゾリル)−メチル、5−(3−メチル−イソオキサゾリル)−メチル、3−(5−フェニル−イソオキサゾリル)−メチル、1−(2−N−メチル−N−シクロヘキシルアミノカルボニル)−ピロリジニル)、1,4−ジオキサスピロ[4.5]デシ−8−イル、2−(ビシクロ[2.2.1]ヘプチル)、1−(3−n−ペンチル−ビシクロ[2.2.2]−オクチル、2−ビシクロ[2.2.2]オクチル、2−(R)−ビシクロ[2.2.2]オクチル)及び2−(S)−ビシクロ[2.2.2]オクチルからなる群から選択される。
本発明の1つの態様において、Rはイソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、1−エチル−n−ペンチル、イソペンチル、3−n−ヘプチル、4−n−ヘプチル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロペンチル−メチル−、2−メチル−シクロヘキシル、3−メトキシ−シクロヘキシル、フェニル、フェニルエチル−、4−(1−メチル−ピペリジニル)、1−(1−(4−クロロフェニル)−シクロペンチル)、1−アダマンチル及び2−アダマンチルからなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、Rはイソプロピル、t−ブチル、1−エチル−n−ペンチル、イソペンチル、3−n−ヘプチル、4−n−ヘプチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロペンチル−メチル−、2−メチル−シクロヘキシル、フェニル、4−(1−メチル−ピペリジニル)、1−(1−(4−クロロフェニル)−シクロペンチル)、1−アダマンチル及び2−アダマンチルからなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、Rはイソペンチル、4−n−ヘプチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペンチル−メチル−、1−(1−(4−クロロフェニル)−シクロペンチル)、1−アダマンチル及び2−アダマンチルからなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、Rはカルボキシ−メチル−、2−シアノエチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、イソペンチル、3−n−ヘプチル、4−n−ヘプチル、4−カルボキシ−n−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロペンチル−メチル−、シクロペンチル−エチル−、1−(S)−(1−カルボキシ−2−ヒドロキシ−エチル)、1−(R)−(1−カルボキシ−2−ヒドロキシ−エチル)、1−(R)−(1−カルボキシ−2−t−ブトキシ−エチル)、1−(S)−(1−メトキシ−カルボニル−2−ベンジルオキシ−エチル)、1−(R)−(1−メトキシ−カルボニル−2−ベンジルオキシ−エチル)、1−(S)−(1−カルボキシ−2−ベンジルオキシ−エチル)、1−(R)−(−カルボキシ−2−ベンジルオキシ−エチル)、トランス−2−メチル−シクロヘキシル−、1−(1−(4−クロロフェニル)−シクロペンチル)、3−メトキシ−シクロヘキシル、4−ヒドロキシ−シクロヘキシル、1−シス−(3−カルボキシ)−シクロヘキシル、4−カルボキシ−シクロヘキシル、(1)−(S)−((4R)−カルボキシ−シクロヘキシル)、(1)−(R)−((4S)−カルボキシ−シクロヘキシル)、4−(エトキシ−カルボニル)−シクロヘキシル、シス−(4−メトキシ−カルボニル)−シクロヘキシル、トランス−(4−メトキシ−カルボニル)−シクロヘキシル、1−4−オキソ−シクロヘキシル、1−シス−(4−アミノ−カルボニル−シクロヘキシル)、フェニル、2−メトキシフェニル、2−メチルフェニル、ベンジル、フェニルエチル−、ベンズヒドリル、4−(1−イソプロピル)−ピペリジニル、4−(1−メチル−ピペリジニル)、1−アダマンチル、2−アダマンチル、4−(テトラヒドロピラニル)、5−(3−メチル−イソオキサゾリル)−メチル、1,4−オキサスピロ[4.5]デシ−8−イル及び5−テトラゾリル−メチルからなる群から選択される。
本発明の1つの態様において、Rは2−シアノエチル−、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、イソペンチル、3−n−ヘプチル、4−n−ヘプチル、4−カルボキシ−n−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロペンチル−メチル−、シクロペンチル−エチル−、トランス−2−メチル−シクロヘキシル−、1−(1−(4−クロロフェニル)−シクロペンチル)、3−メトキシ−シクロヘキシル、4−ヒドロキシ−シクロヘキシル、4−カルボキシ−シクロヘキシル、(1)−(S)−((4R)−カルボキシ−シクロヘキシル)、(1)−(R)−((4S)−カルボキシ−シクロヘキシル)、4−(エトキシ−カルボニル)−シクロヘキシル、シス−(4−メトキシ−カルボニル)−シクロヘキシル、トランス−(4−メトキシ−カルボニル)−シクロヘキシル、1−4−オキソ−シクロヘキシル、フェニル、2−メトキシフェニル、2−メチルフェニル、ベンジル、フェニルエチル−、ベンズヒドリル、4−(1−イソプロピル)−ピペリジニル、4−(1−メチル−ピペリジニル)、1−アダマンチル、2−アダマンチル、4−(テトラヒドロピラニル)、5−(3−メチル−イソオキサゾリル)−メチル及び1,4−オキサスピロ[4.5]デシ−8−イルからなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、Rはカルボキシ−メチル、イソプロピル、イソブチル、t−ブチル、イソペンチル、3−n−ヘプチル、4−n−ヘプチル、4−カルボキシ−n−ブチル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロペンチル−メチル−、シクロペンチル−エチル−、1−(S)−(1−カルボキシ−2−ヒドロキシ−エチル)、1−(R)−(1−カルボキシ−2−ヒドロキシ−エチル)、1−(R)−(1−カルボキシ−2−t−ブトキシ−エチル)、1−(S)−(1−メトキシ−カルボニル−2−ベンジルオキシ−エチル)、1−(R)−(1−メトキシ−カルボニル−2−ベンジルオキシ−エチル)、1−(S)−(1−カルボキシ−2−ベンジルオキシ−エチル)、トランス−2−メチル−シクロヘキシル−、1−(1−(4−クロロフェニル)−シクロペンチル)、3−メトキシ−シクロヘキシル、4−ヒドロキシ−シクロヘキシル、1−シス−(3−カルボキシ−シクロヘキシル)、4−カルボキシ−シクロヘキシル、(1)−(S)−((4R)−カルボキシ−シクロヘキシル)、(1)−(R)−((4S)−カルボキシ−シクロヘキシル)、シス−(4−メトキシ−カルボニル)−シクロヘキシル、トランス−(4−メトキシ−カルボニル)−シクロヘキシル、1−シス−(4−アミノ−カルボニル−シクロヘキシル)、フェニル、2−メチルフェニル、フェニルエチル−、4−(1−メチル−ピペリジニル)、1−アダマンチル、2−アダマンチル、4−(テトラヒドロピラニル)、5−(3−メチル−イソオキサゾリル)−メチル及び5−テトラゾリル−メチルからなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、Rはイソプロピル、イソブチル、t−ブチル、イソペンチル、3−n−ヘプチル、4−n−ヘプチル、4−カルボキシ−n−ブチル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロペンチル−メチル−、シクロペンチル−エチル−、トランス−2−メチル−シクロヘキシル−、1−(1−(4−クロロフェニル)−シクロペンチル)、3−メトキシ−シクロヘキシル、4−ヒドロキシ−シクロヘキシル、4−カルボキシ−シクロヘキシル、(1)−(S)−((4R)−カルボキシ−シクロヘキシル)、(1)−(R)−((4S)−カルボキシ−シクロヘキシル)、シス−(4−メトキシ−カルボニル)−シクロヘキシル、トランス−(4−メトキシ−カルボニル)−シクロヘキシル、フェニル、2−メチルフェニル、フェニルエチル−、4−(1−メチル−ピペリジニル)、1−アダマンチル、2−アダマンチル、4−(テトラヒドロピラニル)及び5−(3−メチル−イソオキサゾリル)−メチルからなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、Rはカルボキシ−メチル、イソブチル、イソペンチル、1−(1−(R)−カルボキシ−2−ヒドロキシ−エチル)、1−(1−(R)−カルボキシ−2−t−ブトキシ−エチル)、1−(1−(S)−カルボキシ−2−ベンジルオキシ−エチル)、シクロペンチル、シクロヘキシル、4−カルボキシ−シクロヘキシル、(1)−(S)−((4R)−カルボキシ−シクロヘキシル)、1−アダマンチル及び2−アダマンチルからなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、Rはイソブチル、イソペンチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、4−カルボキシ−シクロヘキシル、(1)−(S)−((4R)−カルボキシ−シクロヘキシル)、1−アダマンチル及び2−アダマンチルからなる群から選択される。
本発明の1つの態様において、Lは−O−、−S(O)0−2−、−C(O)−、−C(S)−,−C1−4アルキル−及び(ヒドロキシ置換C1−4アルキル)−からなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Lは−O−、−C(O)−、−CH−及び−C(OH)−からなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Lは−O−、−C(O)−、−CH−及び−C(OH)−からなる群から選択される。
本発明の1つの態様において、Lは−C(O)−及び−O−からなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Lは−O−である。
本発明の1つの態様において、Lは−C(O)−及び−(O)−からなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Lは−(O)−である。
本発明の1つの態様において、RはC1−6アルキル、C2−6アルケニル、シクロアルキル、一部不飽和カルボシクリル、アリール、C1−4アラルキル、ビフェニル、ヘテロアリール及びヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、ここでシクロアルキル、一部不飽和カルボシクリル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、シアノ置換C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、−R、−O−R、−S−R、−NH、−N(R)−R、−C(O)−R、−C(O)−NH、−C(O)−NR−R、−NR−C(O)−R、−NR−C(O)O−R及び−SO−NR−Rから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよい。
本発明のもう1つの態様において、RはC2−6アルケニル、アリール、ビフェニル、一部不飽和カルボシクリル及びヘテロアリールからなる群から選択され、ここでアリール又はヘテロアリール基は場合により、独立して、ヒドロキシ、ハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−S−C1−4アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、−C(O)−NH、−C(O)−C1−4アルキル、−NH−C1−4アルキル−シクロアルキル、−NH−C(O)−C1−4アルキル、−NH−C(O)−O−C1−4アラルキル、−SO−NH−C1−4アルキル又は−SO−NH−フェニルから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよい。
本発明のもう1つの態様において、Rはn−ペンテン−1−イル、フェニル、2−ヒドロキシ−フェニル、2−クロロ−フェニル、3−クロロ−フェニル、4−クロロ−フェニル、2−フルオロ−フェニル、4−フルオロフェニル、2,6−ジフルオロ−フェニル、2−メチル−フェニル、3−メチル−フェニル、4−メチル−フェニル、2−メトキシ−フェニル、4−メトキシ−フェニル、3,5−ジメトキシ−フェニル、2,6−ジメトキシ−フェニル、2−イソプロピル−フェニル、2−メチルチオ−フェニル、2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル、2−メトキシ−5−メチル−フェニル、2−メトキシ−5−フルオロ−フェニル、3−(ヒドロキシメチル)−フェニル、3−トリフルオロメチル−フェニル、2−(メチルカルボニルアミノ)−フェニル、2−(t−ブチルアミノスルホニル)−フェニル、2−(アミノカルボニル)−フェニル、2−(メチルスルホニルアミノ)−フェニル、3−(メチルカルボニル)−フェニル、3−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−フェニル、3−(N−(シクロヘキシルメチル)−アミノ)−フェニル、3−(フェニルスルホニルアミノ)−フェニル、2−ナフチル、1−シクロヘキセニル、1−シクロペンテニル、2−ビフェニル、5−ピリミジニル、4−ピリジル、3−キノリニル及び3−(6−フルオロ−ベンゾ[d]イソオキサゾリル)からなる群から選択される。
本発明の1つの態様において、Rはフェニル、2−メトキシフェニル、3−(ベンジルオキシ−カルボニル−アミノ)−フェニル、3−(N−(シクロヘキシル−メチル)−アミノ)−フェニル及び3−(フェニル−スルホニル−アミノ)−フェニルからなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Rはフェニル、2−メトキシフェニル、3−(ベンジルオキシ−カルボニル−アミノ)−フェニル及び3−(フェニル−スルホニル−アミノ)−フェニルからなる群から選択される。本発明の更にもう1つの態様において、Rはフェニル及び2−メトキシフェニルからなる群から選択される。
本発明の1つの態様において、Rはフェニル、2−ヒドロキシフェニル、2−フルオロフェニル、2,6−ジフルオロ−フェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、2−メトキシ−フェニル、2−フルオロ−6−メトキシフェニル、3−ヒドロキシメチル−フェニル及び3−(フェニル−スルホニル−アミノ)−フェニルからなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Rはフェニル、2−フルオロフェニル、2,6−ジフルオロ−フェニル、2−クロロフェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、2−メトキシ−フェニル及び2−フルオロ−6−メトキシフェニルからなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Rはフェニル、2−フルオロフェニル及び2−メトキシ−フェニルからなる群から選択される。
本発明の1つの態様において、RはC1−4アルキル、アリール、C1−4アラルキル、シクロアルキル及びシクロアルキルC1−4アルキル−からなる群から選択され、ここでアリールは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、シアノ又はニトロから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよい。
本発明の1つの態様において、Rは水素、C1−8アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、C1−4アラルキルオキシ置換C1−4アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル及びC1−4アラルキルからなる群から選択され、ここでシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としても、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシ−カルボニル、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−SO−N(R)、5−テトラゾリル又は1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)から選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、そしてここでR及びRはそれぞれ独立して水素又はC1−4アルキルから選択される。
本発明の1つの態様において、R10はヒドロキシ、ハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルコキシからなる群から選択され、但し、ハロゲン置換C1−4アルキル及びハロゲン置換C1−4アルコキシ上のハロゲンはフルオロ又はクロロから選択されることとする。本発明のもう1つの態様において、R10はハロゲンからなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、R10はフルオロである。
本発明の1つの態様において、Rは水素、メチル及びメチルカルボニルからなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Rは水素である。本発明のもう1つの態様において、Rは水素及びメトキシからなる群から選択される。
本発明の1つの態様において、cは0〜1からの整数である。本発明のもう1つの態様において、cは1である。
本発明の1つの態様において、AはC1−4アルキルからなる群から選択され、ここでC1−4アルキルは場合によりR置換基で置換されていてもよく、ここでRはC1−4アルキル、アリール、C1−4アラルキル及びシクロアルキル−C1−4アルキル−からなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Aは−CH−、−CH(CHCH)−、−CH(フェニル)−、−CH(ベンジル)−及び−CH(シクロヘキシルメチル)−からなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、Aは−CH−及び−CH(CHCH)−からなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Aは−CH−である。
本発明のもう1つの態様において、Aは−CH−、−CH(CHCH)−、−CH(フェニル)−及び−CH(シクロヘキシル)−からなる群から選択される。本発明の更にもう1つの態様において、Aは−CH−、−CH(CHCH)−及び−CH(シクロヘキシル)−からなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Aは−CH−である。
本発明の1つの態様において、
Figure 2008509129
はアリール、アリール−C1−4アルキル−、シクロアルキル、ヘテロアリール及びヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、ここでアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキル基は、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ又はジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、但し、cが0である時は、
Figure 2008509129
はアリール又はヘテロアリール以外であることとする。
本発明の1つの態様において、
Figure 2008509129
はシクロアルキル、アリール、アリール−C1−4アルキル−、ヘテロアリール及びヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、ここでアリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、C1−4アルキル又はC1−4アルコキシから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、但し、cが0である時は、
Figure 2008509129
はアリール又はヘテロアリール以外であることとする。
本発明のもう1つの態様において、
Figure 2008509129
はシクロペンチル、(S)−シクロペンチル、(R)−シクロペンチル、シクロヘキシル、(R)−シクロヘキシル、(S)−シクロヘキシル、トランス−シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、9−フルオレニル、3−ピロリジニル、1−インダニル、1−(5−メトキシ−インダニル)−メチル、3−ピペリジニル、4−ピペリジニル、3−アゼピニル、2−ピリジル、4−ピリジル、2−フリル、2−チエニル及び5−オキサゾリルからなる群から選択され、但しcが0である時は
Figure 2008509129
はフェニル以外であることとする。
本発明の1つの態様において、
Figure 2008509129
はフェニル、4−ピペリジニル及び4−ピリジルからなる群から選択され、但しcが0である時は、
Figure 2008509129
はフェニル以外であることとする。本発明のもう1つの態様において、
Figure 2008509129
はフェニル及び4−ピペリジニルからなる群から選択され、但しcが0である時は、
Figure 2008509129
は4−ピペリジニルであることとする。本発明の更にもう1つの態様において、cは1であり、そして
Figure 2008509129
はフェニルである。
本発明の1つの態様において、
Figure 2008509129
はフェニル、2−ピリジル及び2−フリルからなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、
Figure 2008509129
はフェニル及び2−ピリジルからなる群から選択される。
本発明の1つの態様において、Qは−C(O)−、−C(O)O−、−C(O)−NH、−C(O)−N(C1−8アルキル)−、−C(O)−N(シクロアルキル)−、−NH−C(O)−及び−NH−C(O)O−からなる群から選択され、ここでシクロアルキルは場合によりC1−4アルキルで置換されていてもよい。
本発明のもう1つの態様において、Qは−C(O)−、−C(O)−NH、−C(O)−N(CH)−、−(R)−C(O)−N(CH)−、−(S)−C(O)−N(CH)、−C(O)−N(イソプロピル)−、−C(O)−N(n−プロピル)−、−C(O)−N(イソブチル)−、−C(O)−N(2−エチル−n−ヘキシル)−、−C(O)−N(シクロヘキシル)−、−C(O)−N(4−メチル−シクロヘキシル)−、−C(O)−O−、−NH−C(O)−及び−NH−C(O)O−からなる群から選択される。
本発明の1つの態様において、Qは−1−C(O)O−、−3−C(O)O−、−2−C(O)−N(CH)−及び−3−C(O)−N(CH)−からなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Qは−1−C(O)O−、−3−C(O)O−及び−3−C(O)−N(CH)−からなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Qは−3−C(O)−N(CH)−である。
本発明の1つの態様において、Qは−3−C(O)−N(CH)−、−3−C(O)−N(イソプロピル)−、−3−C(O)−N(イソブチル)−、−3−C(O)−N(シクロヘキシル)−、−4−C(O)−N(CH)−及び5−C(O)−N(CH)−からなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Qは−3−C(O)−N(CH)−、−3−C(O)−N(イソプロピル)−、−3−C(O)−N(シクロヘキシル)−及び−4−C(O)−N(CH)−からなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Qは−3−C(O)−N(CH)−である。
本発明の1つの態様において、RはC1−8アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、アリール、C1−4アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル及びヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−からなる群から選択され、ここでC1−8アルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロシクロアルキルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により1個〜3個のハロゲン、C1−4アルキル、−SO−NH又はフェニルで置換されていてもよい。
本発明のもう1つの態様において、Rはトリフルオロメチル、メチル、エチル、イソブチル、t−ブチル、3−n−ヘプチル、4−n−ヘプチル、2−エチル−n−ヘキシル、
シクロペンチル、シクロヘキシル、4−メチル−シクロヘキシル、シクロプロピル−メチル、4−アミノスルホニル−フェニルエチル、ベンズヒドリル、1−アダマンチル、2−アダマンチル、2−(R)−アダマンチル、2−(S)−アダマンチル、2−デカヒドロ−イソキノリニル、2−(1−メチル−ピロリジニル)−エチル、1−ピペリジニル−及び4−(1−メチル−ピペリジニル)からなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、Rはメチル、エチル、t−ブチル及びシクロヘキシルからなる群から選択される。本発明の1つの態様において、Rはイソブチル及びシクロヘキシルからなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Rはシクロヘキシルである。
本発明の1つの態様において、Lは−O−、−S−、−NH−、−C1−4アルキル−及び−(C2−4アルケニル)−からなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Lは−O−、−S−、−NH−、−CH(CH)−及び−CH=CH−からなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Lは−O−、−S−及び−NH−からなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Lは−O−及び−S−からなる群から選択される。
本発明の1つの態様において、RはC1−4アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、アリール、ヘテロアリール及びヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、ここでシクロアルキル又はアリールは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキルアミノ)、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C1−4アルコキシ、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルキル、シアノ置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、−O−アリール、−O−C1−4アラルキル、−S−C1−4アルキル、−SO−C1−4アルキル、−C(O)−C1−4アルキル、−C(O)−NH、−C(O)−NH−C1−4アルキル、−C(O)−N(C1−4アルキル)、−NH−C(O)−C1−4アルキル、−C(O)−NH−C1−4アルキル、−NH−SO−C1−4アルキル、−NH−SO−フェニル、アリール、C1−4アラルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル又はヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−から選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、そしてここでアリール、シクロアルキル、ヘテロアリール又ヘテロシクロアルキル置換基は、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、C1−4アルキル又はC1−4アルコキシから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい。
本発明のもう1つの態様において、Rはn−ペンチル、イソペンチル、イソブチル、イソプロピル、シクロペンチル、シクロペンチル−メチル、フェニル、2−ヒドロキシ−フェニル、3−カルボキシ−フェニル、2−シアノ−フェニル、2−ニトロ−フェニル、2−ブロモ−フェニル、2−フルオロ−フェニル、2−クロロ−フェニル、2,6−ジクロロ−フェニル、2−メチル−フェニル、3−メチル−フェニル、2−エチル−フェニル、4−イソプロピル−フェニル、3,4−ジメチル−フェニル、3,5−ジメチル−フェニル、2,6−ジメチル−フェニル、2−メトキシ−フェニル、3−メトキシ−フェニル、4−メトキシ−フェニル、3,4−ジメトキシ−フェニル、2,6−ジメトキシ−フェニル、2−エトキシ−フェニル、3−エトキシ−フェニル、2−イソプロポキシ−フェニル、2−メトキシ−5−メチル−フェニル、2−メトキシ−6−メトキシ−フェニル、2−トリフルオロメチル−フェニル、2−トリフルオロメトキシ−フェニル、2−メチルチオ−フェニル、4−メチルチオ−フェニル、2−ヒドロキシメチル−フェニル、2−シアノメチル−フェニル、2−(アミノカルボニル)−フェニル、4−(アミノカルボニル)−フェニル、2−(ジメチルアミノカルボニル)−フェニル、3−(ジメチルアミノ)−フェニル、4−(ジメチルアミノ)−フェニル、2−アリル−6−メチル−フェニル、2−アリル−6−エトキシ−フェニル、2−メチル−6−n−プロピル−フェニル、3−(メチルカルボニルアミノ)−フェニル、2−(メチルアミノカルボニル)−フェニル、2−(メチルカルボニル)−フェニル、4−(メチルカルボニルアミノ)−フェニル、2−(アミノカルボニルメチル)−フェニル、2−(メチルスルホニル)−フェニル、(3−(2−メトキシ−4−メチル−フェニル)−スルホニルアミノ)−フェニル、3−(2,4,6−トリメチルフェニルスルホニルアミノ)−フェニル、3−(フェニルスルホニルアミノ)−フェニル、2−(t−ブチルアミノスルホニル)−フェニル、2−(t−ブチルカルボニルアミノ)−5−メトキシ−フェニル、3−(フェニルスルホニルアミノ)−フェニル、2−フェノキシ−フェニル、3−フェノキシ−フェニル、2−ベンジルオキシ−フェニル、2−(2−ベンズチアゾリル)−5−メトキシ−フェニル、2−(2−ベンズチアゾリル)−フェニル、2−(1−ピロリル)−フェニル、3−(2−キノリニル)−フェニル、2−(1−ピロリジニル−メチル)−フェニル、2−シクロペンチル−フェニル、4−シクロヘキシル−フェニル、4−(4−モルホリニル)−フェニル、3−メトキシ−ベンジル、1−ナフチル、2−ナフチル、2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフチル)、2−ビフェニル、3−ビフェニル、2−ビフェニル−メチル、3−ピリジル、3,4−メチレンジオキシフェニル、4(3,5−ジメチル−イソオキサゾリル)、4−ピラゾリル、3−チエニル、3−ピリジル、4−ピリジル、5−インドリル及び3−ベンゾチエニルからなる群から選択される。
本発明の1つの態様において、Rはフェニル、2−ブロモフェニル、2−クロロフェニル、2,6−ジクロロフェニル、2−ヒドロキシ−フェニル、2−ヒドロキシメチル−フェニル、2−メトキシ−フェニル、3−メトキシ−フェニル、2−エトキシ−フェニル、2−メチルチオ−フェニル、2−シアノメチル−フェニル、3−(フェニル−スルホニル−アミノ)−フェニル、3−(2,4,6−トリメチルフェニル−スルホニル−アミノ)−フェニル、(3−(2−メトキシ−4−メチル−フェニル)−スルホニル−アミノ)−フェニル、2−(t−ブチル−カルボニル−アミノ)−5−メトキシ−フェニル、1−ナフチル、3−チエニル及び4−(3,5−ジメチル−イソオキサゾリル)からなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、Rはフェニル、2−ブロモフェニル、2−クロロフェニル、2,6−ジクロロフェニル、2−ヒドロキシ−フェニル、2−ヒドロキシメチル−フェニル、2−メトキシ−フェニル、3−メトキシ−フェニル、2−エトキシ−フェニル、2−メチルチオ−フェニル、2−シアノメチル−フェニル、3−(フェニル−スルホニル−アミノ)−フェニル、1−ナフチル及び3−チエニルからなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Rはフェニル、2−メトキシ−フェニル、2−エトキシ−フェニル及び1−ナフチルからなる群から選択される。
本発明の1つの態様において、Rはフェニル、2−ブロモフェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2,6−ジクロロフェニル、2−ヒドロキシフェニル、2−ヒドロキシメチル−フェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、2,6−ジメチルフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、2,6−ジメトキシ−フェニル、2−エトキシフェニル、2−トリフルオロメチルフェニル、2−トリフルオロメトキシフェニル、2−メチルチオ−フェニル、2−ニトロフェニル、2−シアノフェニル、2−シアノメチル−フェニル、2−フェノキシ−フェニル、2−(メチル−カルボニル−アミノ)−フェニル、2−(アミノ−カルボニル)−フェニル、3−(フェニル−スルホニル−アミノ)−フェニル、2−(t−ブチル−アミノ−スルホニル)−フェニル、2−(t−ブチル−カルボニル−アミノ)−5−メトキシ−フェニル、4(3,5−ジメチル−イソオキサゾリル)、1−ナフチル、3−チエニル及び3−ピリジルからなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、Rはフェニル、2−ブロモフェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ヒドロキシフェニル、2−ヒドロキシメチル−フェニル、3−メチルフェニル、2−メトキシフェニル、2−エトキシフェニル、2−シアノメチル−フェニル、2−(t−ブチル−カルボニル−アミノ)−5−メトキシ−フェニル、1−ナフチル及び3−チエニルからなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、Rは2−メトキシフェニル及び2−エトキシフェニルからなる群から選択される。
本発明の1つの態様において、RはC1−6アルキル及びヒドロキシ置換C1−6アルキルからなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Rはn−プロピル、4−ヒドロキシ−n−ブチル及び5−ヒドロキシ−n−ペンチルからなる群から選択される。
本発明の1つの態様において、Rはn−プロピル、4−ヒドロキシ−n−ブチル及び5−ヒドロキシ−n−ペンチルからなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Rはn−プロピル及び4−ヒドロキシ−n−ブチルからなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Rはn−プロピルである。
本発明の1つの態様において、dは0〜1からの整数である。本発明のもう1つの態様において、dは1である。
本発明の1つの態様において、Lは−O−、−S(O)0−2−及び−NH−からなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Lは−O−、−S−、−SO−及び−SO−からなる群から選択される。本発明の更にもう1つの態様において、Lは−O−、−S−、及び−SO−からなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Lは−O−及び−S−からなる群から選択される。本発明の更にもう1つの態様において、Lは−O−である。
本発明の1つの態様において、Rはシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル、アリール、C1−4アルキル−アリール、アリール−C1−4アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1−4アルキル、ヘテロシクロアルキル及びヘテロシクロアルキル−C1−4アルキルからなる群から選択され、ここでアリール、シクロアルキル、一部不飽和カルボシクリル、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキル基は、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ又はジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよい。
本発明のもう1つの態様において、Rはアリール、C1−4アルキル−アリール及びアリール−C1−4アルキルからなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Rはフェニル、−CH−フェニル−、−フェニル−3−CH−及び−フェニル−2−CH−CH−からなる群から選択される。
本発明の1つの態様において、Rは−フェニル−、−フェニル−3−CH−及び−フェニル−2−CH−CH−からなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Rは−フェニル−及び−フェニル−3−CH−からなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Rはフェニルである。
本発明の1つの態様において、Lは−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−NR−、−N(CN)−、−NR−C(O)−、−C(O)−NR−、−NR−SO−、−SO−NR−、−NR−C(O)O−及び−OC(O)−NRからなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、Lは−NH−、−N(CN)−,−N(C1−4アルキル)−、−NH−C(O)−、−C(O)−NH−、−NH−SO−、−N(C1−4アルキル)−C(O)O−及び−N(シクロアルキル)−C(O)O−からなる群から選択される。本発明の更にもう1つの態様において、Lは−NH−、−N(CN)−、−N(CH)−、−NH−C(O)−、−C(O)−NH−、−NH−SO−及び−N(シクロヘキシル)−C(O)O−からなる群から選択され、ここでL基はR基の3−位に結合される。
本発明の1つの態様において、Lは−NH−、−N(CN)−、−NH−C(O)−、−NH−C(O)O−、−N(シクロヘキシル)−C(O)O−及び−NH−SO−からなる群から選択され、ここでLは3−位でRフェニルに結合される。本発明のもう1つの態様において、Lは−NH−、−NH−C(O)−及び−NH−SO−からなる群から選択され、ここでLは3−位でRフェニルに結合される。本発明のもう1つの態様において、Lは−NH−SO−であり、ここでLは3−位でRフェニルに結合される。
本発明の1つの態様において、Lは−NH−C(O)O−、−N(シクロヘキシル)−C(O)O−、−NH−、−N(CN)−及び−NH−SOからなる群から選択され、ここでLは3−位でRフェニルに結合される。
本発明の1つの態様において、Rは水素、C1−4アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、C1−4アラルキルオキシ置換C1−4アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、ヘテロアリール−C1−4アルキル−及びヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−からなる群から選択され、ここでシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシ−カルボニル、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ又はジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよい。
本発明の1つの態様において、RはC1−6アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、ヘテロアリール−C1−4アルキル−及びヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−からなる群から選択され、ここでC1−6アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、−C(O)−C1−4アルキル、−C(O)−C1−4アラルキル、−C(O)O−C1−4アルキル、−C(O)O−C1−4アラルキル、−C(O)−N(R)、−NR−C(O)−C1−4アルキル、−SO−C1−4アルキル、−SO−アリール、−SO−N(R)、C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、カルボキシ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、フルオロ置換C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、フェニル又はヘテロアリールから選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、ここでフェニル又はヘテロアリール置換基は場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ又はジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、そしてここでR及びRはそれぞれ独立して水素、C1−4アルキル及びC5−8シクロアルキルからなる群から選択される。
本発明のもう1つの態様において、RはC1−4アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル、アリール、C1−4アラルキル、ヘテロアリール及びヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、ここでアリール又はヘテロアリールは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、フルオロ置換C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルコキシ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−C(O)O−C1−4アルキル、−C(O)−N(R)−SO−C1−4アルキル、−SO−アリール、−NH−C(O)−C1−4アルキル、フェニル又はヘテロアリールから選択される1個〜3個の置換基で置換されていてもよく、ここでフェニル又はヘテロアリール置換基は場合により、フルオロ置換C1−4アルキルから選択される置換基で置換されていてもよく、そしてここでR及びRはそれぞれ独立して水素、C1−4アルキル又はC5−6シクロアルキルから選択される。
本発明の更にもう1つの態様において、Rはメチル、イソプロピル、n−ブチル、シクロヘキシル、シクロヘキシル−メチル、フェニル、フェニル−エチル、フェニル−n−プロピル、3−(N−メチル−N−シクロヘキシル−アミノ−カルボニル)−n−プロピル、3−ブロモ−フェニル、3−メトキシ−フェニル、4−メトキシ−フェニル、2−メトキシ−4−メチル−フェニル、2,4,6−トリメチル−フェニル、2,5−ジメトキシ−フェニル、3,4−ジメトキシ−フェニル、3−トリフルオロメトキシ−フェニル、4−トリフルオロメトキシ−フェニル、3−シアノ−フェニル、2−(メチル−スルホニル)−フェニル、4−(メチル−カルボニル−アミノ)−フェニル、5−カルボキシ−2−メトキシ−フェニル、ベンジル、3−ヒドロキシ−ベンジル、4−メトキシ−ベンジル、2−メトキシ−ベンジル、4−メトキシ−ベンジル、2,6−ジメトキシ−ベンジル、2,4,6−トリメチル−ベンジル、1−ナフチル、2−ナフチル、1−ナフチル−メチル、1−(5−ジメチルアミノ)−ナフチル、4−ビフェニル、2−チエニル、3−チエニル、4−(3,5−ジメチル−イソオキサゾリル)、3−ベンゾチエニル、4−ベンゾ[2,3,1]チアジアゾリル、2−(5−(2−ピリジル)−チエニル)、2−(5−(3−(2−メチル−チアゾリル)−チエニル))、2−(5−(3−(5−トリフルオロメチル)−イソオキサゾリル)−チエニル)、6−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキサニル)、3−(2−メトキシ−カルボニル)−チエニル、2−(5−(5−イソオキサゾリル)−チエニル))、2−(5−ブロモ−チエニル)及び2−(4−フェニル−スルホニル)−チエニルからなる群から選択される。
本発明の1つの態様において、Rはn−ブチル、3−(N−メチル−N−シクロヘキシル−アミノ−カルボニル)−n−プロピル、シクロヘキシル、シクロヘキシル−メチル−、フェニル、2−トリフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメトキシフェニル、3−シアノフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、2−メトキシ−4−メチルフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、ベンジル、2−メトキシベンジル、4−メトキシベンジル、2,4,6−トリメチルベンジル、フェニルエチル−、2−チエニル、3−チエニル、2−(5−ブロモ−チエニル)及び3−ベンゾチエニルからなる群から選択される。本発明のもう1つの態様において、Rは3−(N−メチル−N−シクロヘキシル−アミノ−カルボニル)−n−プロピル、フェニル、2−メトキシ−4−メチルフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、ベンジル、2−メトキシベンジル、4−メトキシベンジル、2,4,6−トリメチルベンジル及び3−ベンゾチエニルからなる群から選択される。本発明の更にもう1つの態様において、Rは2,4,6−トリメチルフェニルである。
本発明の1つの態様において、Rは3−(N−メチル−N−シクロヘキシル−アミノ−カルボニル)−n−プロピル、シクロヘキシル、シクロヘキシル−メチル−、フェニル及びベンジルからなる群から選択される。
本発明の1つの態様において、R10はヒドロキシ、ハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル及びハロゲン置換C1−4アルコキシからなる群から選択され、但し、ハロゲン置換C1−4アルキル又はハロゲン置換C1−4アルコキシ上のハロゲンはクロロ及びフルオロからなる群から選択されることとする。
本発明の1つの態様はそのRがC1−6アルキル以外である式(I)の化合物である。本発明のもう1つの態様において、RはそのC1−6アルキルが−C(O)−NR−シクロアルキルで置換されたC1−6アルキル以外であり、好ましくは、RはそのC1−6アルキルが−C(O)−NR−Rで置換されたC1−6アルキル以外のものである。本発明のもう1つの態様において、Rは未置換シクロアルキル、一部不飽和カルボシクリル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクリルアルキルである。本発明のもう1つの態様において、Rはその置換基が本明細書に定義された通りである、置換又は未置換アリール又はヘテロアリールである。
本発明の1つの態様は以下の表1〜6に記載の化合物からなる群から選択される式(I)の化合物である。本発明のもう1つの態様は以下の表9〜13に記載の化合物からなる群から選択される式(II)の化合物である。本発明のもう1つの態様は以下の表7〜8に記載の化合物からなる群から選択される式(III)の化合物である。
本発明の1つの態様は、実施例159に記載の方法に従って測定された通りのそのKiが約1μM以下、好ましくは約250nM以下、より好ましくは約100nM以下、更にまだ好ましくは約50nM以下である、式(I)の化合物である。本発明のもう1つの態様は、実施例159に記載の方法に従って測定された通りのそのKiが約1μM以下、好ましくは約250nM以下、より好ましくは約100nM以下、更にまだ好ましくは約50nM以下である、式(II)の化合物である。本発明のもう1つの態様は、実施例159に記載の方法に従って測定された通りのそのKiが約1μM以下、好ましくは約250nM以下、より好ましくは約100nM以下、更にまだ好ましくは約50nM以下である、式(III)の化合物である。
本発明の1つの態様は、実施例158に記載の方法に従って測定された通りのそのIC50が約1μM以下、好ましくは約250nM以下、より好ましくは約50nM以下である、式(I)の化合物である。本発明の1つの態様は、実施例158に記載の方法に従って測定された通りのそのIC50が約1μM以下、好ましくは約250nM以下、より好ましくは約50nM以下である、式(II)の化合物である。本発明の1つの態様は、実施例158に記載の方法に従って測定された通りのそのIC50が約1μM以下、好ましくは約250nM以下、より好ましくは約50nM以下である、式(III)の化合物である。
本発明の更なる態様は、本明細書に定義された1個又は複数の変化物に対して選択された置換基(例えば、R、R、R、R、R、R、R、R10、L、L、L、a、b、c、d、A、A、Q、Q
Figure 2008509129
、等)が独立して、本明細書に定義された完全なリストから選択される任意の個々の置換基又は置換基の任意のサブセットであるように選択されるものを包含する。
本発明の代表的化合物は以下の表1〜13に記載される通りのものである。別記されない限り、すべの化合物は立体異性体の混合物として調製された。式(I)の代表的化合物は表1〜6に記載され、式(III)の化合物は表7及び8に記載され、そして式(II)の化合物は以下の表9〜13に記載される。
以下の表中の構造物内の2点を通って結合される置換基、例えば、R、A、A、Q、Q、L、L、L、等に対して、置換基は表中の表題の構造中に取り込まれると考えられる通りに明記されている。従って例えば、表1において、Aが1−(シクロヘキシル)−n−プロピル−である場合は、n−プロピルの1−及び3−炭素原子がそれぞれ窒素及びQ基に結合され、そしてシクロヘキシルはn−プロピルの1−炭素に結合される。同様にQが−C(O)−N(CH)−である時は、カルボニルはAに結合され、そしてメチルアミノの窒素はR基に結合される。同様に、表7において、Rが−CH−フェニルである場合は、CH−の炭素はL基に結合され、そしてフェニルは(L基に結合され、他方Rが−フェニル−3−CH−である時は、フェニルはL基に結合され、そしてCH−の炭素は(L基に結合される。更に、別記されない限り、あらゆる末端置換基は1−位に結合される。従って、例えば、4−フルオロフェニルは1−位に結合されたフェニル基に対応し、4−位でフルオロ基と置換され、そして別に1−(4−フルオロフェニル)と定義することができるであろう。更に、表9〜13記載の式(II)の化合物に対し、別記されない限り、
Figure 2008509129
置換基は、1−位に結合されることが推定されるべきであり、ここでQ置換基は、Q置換基の欄に記載の番号付けにより示されるように結合される。
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
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Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
式(III)の代表的な化合物は以下の表7〜8に記載される。
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
式(II)の代表的な化合物を以下の表9〜13に記載する。
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
以下の表14は本発明の式(I)、式(II)及び/又は式(III)の化合物の調製における代表的な中間体及び副生成物を記載する。
Figure 2008509129
本発明は更に式(CI)の化合物、式(CII)の化合物及び式(CIII)の化合物
Figure 2008509129
[ここでR、R、R、R、R、R、R、R10、L、L、L、a、b、c、d、A、A、Q、Q及び
Figure 2008509129
は本明細書に定義の通りである]に関する。式(CI)、(CII)及び(CIII)の化合物は本発明の式(I)、(II)及び/又は(III)の化合物の調製における中間体として有用である。
本明細書で使用されるような用語「ハロゲン」は、別記されない限り、塩素、臭素、フッ素及びヨウ素を意味することとする。
本明細書で使用されるような用語「アルキル」は、別記されない限り、単独で使用されようと又は置換基の一部として使用されようと、直鎖及び分枝鎖を包含する。アルキル基は例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、等を包含する。同様に用語「C1−8アルキル」は1個〜8個の炭素原子を含んでなる直鎖及び分枝鎖を包含することとする。用語「アルキル」はまた、明細書及び請求項中に指定される場合の多価の基を包含することができる(例えば、A及びAは式中に示されるようなC1−4アルキル基として説明され、そして更に置換されることができる2価の結合基、例えば、−CH−、−CHCH−、−CH−CH(CH)−、等)であることが当業者により理解されるであろう)。
本明細書で使用されるような用語「アルコキシ」は、別記されない限り、前記の直鎖又は分枝鎖アルキル基の酸素エーテル基を意味することとする。例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ、n−ヘキシルオキシ等。
本明細書で使用されるような用語「ハロゲン置換C1−4アルキル」及び「ハロゲン化C1−4アルキル」は、別記されない限り、そのアルキルが1又は複数の、好ましくは1〜5個、より好ましくは、1〜3個のハロゲン原子で置換された、1〜4個炭素原子を含んでなる直鎖又は分枝鎖アルキル基を意味することとする。ハロゲンは好ましくは、クロロ及びフルオロからなる群から選択される。
同様に、用語「ハロゲン置換C1−4アルコキシ」及び「ハロゲン化C1−4アルコキシ」は、そのアルコキシが1又は複数の、好ましくは、1〜5個、より好ましくは、1〜3個のハロゲン原子で置換された、1〜4個炭素原子を含んでなる直鎖又は分枝鎖アルコキシ基を意味することとする。ハロゲンは好ましくは、クロロ及びフルオロからなる群から選択される。
本明細書で使用されるような用語「ヒドロキシ置換C1−4アルキル」は、別記されない限り、そのC1−4アルキルが1又は複数の、好ましくは、1〜3個のヒドロキシ基、より好ましくは、1〜2個のヒドロキシ基で置換された直鎖又は分枝鎖C1−4アルキルを意味することとする。C1−4アルキルはもっとも好ましくは、1個のヒドロキシ基で置換されている。C1−4アルキル基が末端炭素原子を有する場合、ヒドロキシ基は好ましくは、該末端炭素原子に結合される。
本明細書で使用されるような用語「カルボキシ置換C1−4アルキル」は、別記されない限り、そのC1−4アルキルが1又は複数の、好ましくは、1〜3個のカルボキシ基、より好ましくは、1〜2個のカルボキシ基で置換された直鎖又は分枝鎖C1−4アルキルを意味することとする。C1−4アルキル基はもっとも好ましくは、1個のカルボキシ基で置換されている。C1−4アルキル基が末端炭素原子を有する場合、カルボキシ基は好ましくは、該末端炭素原子に結合される。
本明細書で使用されるような用語「アリール」は、別記されない限り、フェニル、ナフチル、等のような完全に共役された芳香族環構造を表わすこととする。
本明細書で使用されるような「C1−4アラルキル」は、別記されない限り、フェニル、ナフチル、等のようなアリール基で置換されたあらゆるC1−4アルキル基を意味することとする。例えば、ベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピル、ナフチルメチル、等。「C1−4アラルキル」基は別記されない限り、アルキル部分を介して結合される。例えば、フェニルエチル−はエチル基の末端炭素原子を介して結合される(すなわちフェニル−CH−CH−)。
本明細書で使用されるような用語「シクロアルキル」は、別記されない限り、任意の安定な単環式、二環式、多環式、架橋又はスピロ−結合された飽和環系を意味することとする。適切な例はそれらに限定はされないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ノルボラニル、アダマンチル、スピロペンタン、2,2,2−ビシクロオクチル、等を包含する。別記されない限り、「シクロアルキル」基はN、O又はSヘテロ原子を含有しない。
本明細書で使用されるような用語「一部不飽和カルボシクリル」は、別記されない限り、不飽和結合(すなわち二重結合又は三重結合)の一部ではない少なくとも1個の炭素原子を含有する任意の安定な単環式、二環式、多環式、架橋又はスピロ−結合環系あるいは任意の二環式、多環式、架橋又はスピロ−結合した一部芳香族(例えば、ベンゾ−縮合した)環系を意味することとする。適当な例はそれらに限定はされないが、1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフチル、フルオレニル、9,10−ジヒドロアントラセニル、インダニル、等を包含する。別記されない限り、「一部不飽和のカルボシクリル」基はN、O又はSヘテロ原子を含有しない。
本明細書で使用されるような用語「ヘテロアリール」は、別記されない限り、場合により、独立してO、N及びSからなる群から選択される1〜3個の更なるヘテロ原子を含有する、O、N及びSからなる群から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する任意の5又は6員の単環式芳香族環構造、あるいは場合により、独立してO、N及びSからなる群から選択される1〜4個の更なるヘテロ原子を含有する、O、N及びSからなる群から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する9又は10員の二単環式芳香族環構造を意味することとする。ヘテロアリール基は生成物が安定な構造物であるように、環の任意のヘテロ原子又は炭素原子に結合することができる。
適当なヘテロアリール基の例はそれらに限定はされないが、ピロリル、フリル、チエニル、オキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピラニル、フラザニル、インドリジニル、インドリル、イソインドリニル、インダゾリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、プリニル、キノリジニル、キノリニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノオキサリニル、ナフチリジニル、プテリジニル、テトラゾリル、トリアゾリル、等を包含する。好ましいヘテロアリール基はフリル、チエニル、イミダゾリル、ピリジル、トリアゾリル、ベンズイミダゾリル及びテトラゾリルを包含する。
本明細書で使用されるような用語「ヘテロシクロアルキル」は、場合により、独立してO、N及びSからなる群から選択される1〜3個の更なるヘテロ原子を含有する、O、N及びSからなる群から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する,任意の5〜7員の単環式飽和又は一部不飽和環構造、あるいは場合により、独立してO、N及びSからなる群から選択される1〜4個の更なるヘテロ原子を含有する、O、N及びSからなる群から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する9〜10員の飽和、一部不飽和又は一部芳香族(例えば、ベンゾ−縮合)二環式環系を意味することとする。ヘテロシクロアルキル基は生成物が安定な構造物であるように環の任意のヘテロ原子又は炭素原子に結合することができる。
適当なヘテロシクロアルキル基の例はそれらに限定はされないが、ピロリニル、ピロリジニル、ジオキサラニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、ジオキサニル、モルホリニル、ジチアニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、トリチアニル、インドリニル、クロメニル、3,4−メチレンジオキシフェニル、2,3−ジヒドロベンゾフリル、テトラヒドロピラニル、アゼピニル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキサニル、等を包含する。好ましいヘテロシクロアルキル基はピペリジニル、モルホリニル、テトラヒドロピラニル(好ましくは、テトラヒドロピラン−2−イル又はテトラヒドロピラン−6−イル)及びアゼピニルを包含する。
本明細書で使用されるような用語「スピロ−ヘテロシクリル」は、別記されない限り、スピロ−結合環構造物がO、S又はNから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する任意のスピロ−結合環構造物を意味することとする。適当な例はそれらに限定はされないが、1,4−ジオキサスピロ[4.5]デシル、1−オキサ−4−アザスピロ[4.5]デシル、1−チア−4−アザスピロ[4.5]デシル、1,4−ジアザスピロ[4.5]デシル、1,3−ジアザスピロ[4.5]デシ−2−エニル及び1−オキサ−アザスピロ[4.5]デシ−2−エニルを包含する。好ましいスピロ−ヘテロシクリル基は
Figure 2008509129
(すなわち1,4−ジオキサスピロ[4.5]デシル)を包含する。
本明細書で使用されるような記号「」はステレオジェン中心の存在を意味することとする。
特定の基(例えば、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、等)が「置換されている」時は、その基は置換基のリストから独立して選択される、1個又は複数の置換基、好ましくは1〜5個の置換基、より好ましくは1〜3個の置換基、もっとも好ましくは1〜2個の置換基をもつことができる。
置換基に関連して、用語「独立して」は、2個以上のこのような置換基が可能な時に、これらの置換基は相互に同一でも異なってもよいことを意味する。
より正確な説明を提供するために、本明細書で与えられる量的表現の幾つかは用語「約」を伴って説明されない。用語「約」が明白に使用されていてもいなくても、本明細書に与えられるすべての量が実際に与えられる値を表わすことを意味し、更に、それはこのような与えられる値の実験的及び/又は測定的条件による近似化を包含する、当該技術に基づいて論理的に言及されると考えられる、このような与えられる値に対する近似値を表わすことを意味する。
本明細書で使用されるような用語「非プロトン性溶媒」は、別記されない限り、プロトンを生成しない任意の溶媒を意味することとする。適当な例はそれらに限定はされないが、DMF、ジオキサン、THF、アアセトニトリル、ピリジン、ジクロロエタン、ジクロロメタン、MTBE、トルエン、等を包含する。
本明細書で使用されるような用語「離脱基」は、別記されない限り、置換又は交換反応中に離脱する帯電又は非帯電原子又は基を意味することとする。適当な例はそれらに限定はされないが、Br、Cl、I、メシラート、トシラート、等を包含する。
本明細書で使用されるような用語「窒素保護基」は、別記されない限り、窒素原子が反応に寄与することを防御するために窒素原子に結合させることができ、そして反応後に容易に取り外すことができる基を意味することとする。適当な窒素保護基はそれらに限定はされないが、カルバメート−式−C(O)O−R(ここでRは例えば、メチル、エチル、t−ブチル、ベンジル、フェニルエチル、CH=CH−CH−、等である)の基;アミド−式−C(O)R’(ここでR’は例えば、メチル、フェニル、トリフルオロメチル、等である)の基;N−スルホニル誘導体−式−SO−R”(ここでR”は例えば、トリル、フェニル、トリフルオロメチル、2,2,5,7,8−ペンタメチルクロマン−6−イル−、2,3,6−トリメチル−4−メトキシベンゼン、等である)の基;を包含する。その他の適当な窒素保護基はT.W.Greene & P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley & Sons,1999のような教科書に認めることができる。
本明細書に使用されるような用語「酸素保護基」は別記されない限り、酸素原子が反応に寄与することを防御するために酸素原子に結合させることができ、そして反応後に容易に取り外すことができる基を意味することとする。適当な例はそれらに限定はされないが、メチル、ベンジル、トリメチルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、アセテート、1−エトキシエチル、等を包含する。その他の適当な窒素保護基はT.W.Greene & P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley & Sons,1999のような教科書に認めることができる。
本開示を通して使用される標準命名法においては、指定される側鎖の末端部分が最初に記述され、次に結合点の方向に隣接官能基が記述される。従って、例えば、「フェニル−(C−Cアルキル)−アミノカルボニル−(C−Cアルキル)−」置換基は式
Figure 2008509129
の基を表わす。
別記されない限り、式(I)、式(II)及び式(III)の化合物上の置換基が2−アミノ−キナゾリンコアに結合される位置は以下:
Figure 2008509129
のように表わされる。
明細書、特にスキーム及び実施例中に使用される略語は以下のようである:
Ac =アセチル(すなわち−C(O)−CH
ACN =アセトニトリル
AD =アルツハイマー病
AgOAc =酢酸銀
BACE =β−セクレターゼ
BH(OAc) =トリアセトキシホウ水素化物
BOC又はBoc =t−ブトキシカルボニル
(Boc)O =Boc無水物
Cbz =カルボベンジルオキシ
DBU =1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エ

DCC =N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド
DCE =1,2−ジクロロエタン
DCM =ジクロロメタン
DEA =ジエチルアミン
DEAD =シエチルアゾジカルボキシレート
DIAD =ジイソプロピルアゾジカルボキシレート
DIPE =ジイソプロピルエーテル
DIPCDI =1,3−ジイソプロピルカルボジイミド
DIPEA又はDIEA =ジイソプロピルエチルアミン
DMA =N,N−ジメチルアセトアミド
DMAP =4−N,N−ジメチルアミノピリジン
DME =ジメトキシエタン
DMF =N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO =ジメチルスルホキシド
dppf =1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン
EDC =1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボ
ジイミド塩酸
EDCI =1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボ
ジイミド塩酸
Et =エチル(−CHCH
EtN =トリエチルアミン
EtO =ジエチルエーテル
EtOAc =酢酸エチル
EtOH =エタノール
HOAc =酢酸
HATU =O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N
,N”,N”−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホ
スフェート
HBTU =O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’
−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HEPES =4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンス
ルホン酸
HOBT又はHOBt =1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
HPLC =高速液体クロマトグラフィー
LAH =リチウムアルミニウム水素化物
μwave =マイクロウエーブ
MCPBA =2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)酢酸
Me =メチル
MeCN =アセトニトリル
MeOH =メタノール
MeONHHCl =O−メチルヒドロキシルアミン塩酸
MTBE =メチル−tert−ブチルエーテル
Na(OAc)BH =ナトリウムトリアセトキシホウ水素化物
NHOAc =酢酸アンモニウム
NMR =核磁気共鳴
OXONE(R) =一過硫酸カリウム三重塩(triple salt)
Pd−C又はPd/C =炭素上パラジウム触媒
Pt−C又はPt/C =炭素上白金触媒
Pd(OAc) =酢酸パラジウム(II)
Pd(dba) =トリス(ジベンジリデン・アセトン)ジパラジウム(0)
Pd(dppf)Cl =ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェ
ロセン]パラジウム
Pd(PPh =テトラキストリフェニルホスフィン・パラジウム(0)
Pd(PCyCl =ジクロロビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウ

PTSA又はp−TsOH =p−トルエンスルホン酸一水素化物
q.s. =十分量
RP−HPLC =逆相高速液体クロマトグラフィー
RT又はrt =室温
SPE =固相抽出
t−BOC又はBoc =tert−ブトキシカルボニル
TDA−1 =トリス(3,6−ジオキサヘプチル)アミン
TEA =トリエチルアミン
TEMPO =2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ
遊離ラジカル
TFA =トリフルオロ酢酸
THF =テトラヒドロフラン
TLC =薄層クロマトグラフィー。
本明細書で使用される用語「被験体」は、処置、観察又は実験の対象である、又は対象であった動物、好ましくは哺乳動物、もっとも好ましくはヒトを表わす。
本明細書で使用される用語「治療的有効量」は、処置されている疾患又は障害の症状の緩和を包含する、研究者、獣医、医師又は他の臨床家により追求されている組織系、動物又はヒトにおける生物学的又は医学的反応を誘発する有効化合物又は医薬の量を意味する。
本明細書で使用される用語「組成物」は特定量の特定の成分を含んでなる製品並びに特定量の特定の成分の組み合わせから直接又は間接にもたらされる任意の製品を包含することが意図される。
本発明に従う化合物が少なくとも1個のキラル中心をもつ場合は、それらはそれに従ってエナンチオマーとして存在することができる。化合物が2個以上のキラル中心をもつ場合は、それらは更にそれに従って、ジアステレオマーとして存在することができる。すべてのこのような異性体及びそれらの混合物が本発明の範囲内に包含されることが理解できる。本発明の化合物がエナンチオマーとして存在する時は、エナンチオマーは好ましくは、約80%以上のエナンチオマー過剰で、より好ましくは、約90%以上のエナンチオマー過剰で、更により好ましくは、約95%以上のエナンチオマー過剰で、更により好ましくは、約98%以上のエナンチオマー過剰で、もっとも好ましくは、約99%以上のエナンチオマー過剰で存在する。同様に、本発明の化合物がジアステレオマーである時は、ジアステレオマーは約80%以上のエナンチオマー過剰で、より好ましくは、約90%以上のエナンチオマー過剰で、更により好ましくは、約95%以上のエナンチオマー過剰で、更により好ましくは、約98%以上のエナンチオマー過剰で、もっとも好ましくは、約99%以上のジアステレオマー過剰で存在する。
化合物の結晶形態の幾つかは多形体として存在することができ、従って本発明内に包含されることが意図される。更に、幾つかの化合物は水(すなわち水和物)又は通常の有機溶媒と溶媒和を形成することができ、そしてそのような溶媒和もまた本発明の範囲内に包含されることが意図される。
当業者は、本発明の反応工程が種々の溶媒又は溶媒系中で実施されることができる場合は、該反応工程はまた、適当な溶媒又は溶媒系の混合物中で実施することができることを認めるであろう。
本発明に従う化合物の調製法が立体異性体の混合物を生成する場合、これらの異性体は分取クロマトグラフィー又は再結晶のような定法により分離することができる。化合物はラセミ形態で調製することができるか又は個々のエナンチオマーをエナンチオマー特異的合成により又は分離によるいずれかで調製することができる。化合物は例えば、(−)−ジ−p−トルオイル−D−酒石酸及び/又は(+)−ジ−p−トルオイル−L−酒石酸のような光学活性酸との塩形成、その後の部分結晶化及び遊離塩基の再生によるジアステレオマー対の形成のような標準法により、それらの成分のエナンチオマーに分離することができる。化合物はまた、ジアステレオマーエステル又はアミドの形成、その後のクロマトグラフィー分離及びキラル補助剤の除去により分離することができる。あるいはまた、化合物はキラルHPLCカラムを使用して分離することができる。
本発明の化合物のいずれの調製法期間にも、関与するいずれかの分子上の感受性の又は反応性の基を保護することが必要そして/又は望ましいかも知れない。これはProtective Groups in Organic Chemistry,ed.J.F.W.McOmie,Plenum Press,1973及びT.W.Greene & P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley& Sons,1999に記載のような通常の保護基により達成することができる。保護基は当該技術分野から知られた方法を使用して好都合なその後の工程において取り外すことができる。
本発明は本発明の化合物のプロドラッグをその範囲内に包含する。このようなプロドラッグは概括的に必要な化合物にインビボで容易に転化できる化合物の官能誘導体であろう。従って本発明の処置方法における用語「投与すること」は特別に開示された化合物による、又は特別に開示されてはいないかも知れないが、患者への投与後にインビボで特定の化合物に転化する化合物による前記の種々の障害の処置を包含することとする。適当なプロドラッグ誘導体の選択及び調製の定法は例えば、Design of Prodrugs,ed.H.Bundgaard,Elsevier,1985に記載されている。
医薬中への使用のための本発明の化合物の塩は、無毒の「製薬学的に許容できる塩」を意味する。しかし、その他の塩は本発明に従う化合物又は製薬学的に許容できるそれらの塩の調製に有用であるかも知れない。化合物の適当な製薬学的に許容できる塩は、例えば、化合物の溶液を、塩酸、硫酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、安息香酸、クエン酸、酒石酸、炭酸又はリン酸のような製薬学的に許容できる酸の溶液と混合することにより形成することができる酸付加塩を包含する。更に、本発明の化合物が酸性部分を担持する場合は、適当な製薬学的に許容できるそれらの塩はアルカリ金属塩、例えばナトリウム又はカリウム塩;アルカリ土類金属塩、例えばカルシウム又はマグネシウム塩及び適当な有機リガンドにより形成される塩、例えば第四級アンモニウム塩を包含する。従って、代表的な製薬学的に許容できる塩は以下を包含する:
アセテート、ベンゼンスルホネート、ベンゾエート、ビカルボネート、ビスルフェート、ビタルトレート、ボレート、ブロミド、カルシウムエデテート、カムシラート、カルボネート、クロリド、クラブラネート、シトレート、ジヒドロクロリド、エデテート、エジシレート、エストレート、エシレート、フマレート、グルセプテート、グルコネート、グルタメート、グリコリルアルサニレート、ヘキシルレソルシネート、ヒドラバミン、ヒドロブロミド、ヒドロクロリド、ヒドロキシナフトエート、ヨージド、イソチオネート、ラクテート、ラクトビオネート、ラウレート、マレート、マレエート、マンデレート、メシラート、メチルブロミド、メチルナイトレート、メチルスルフェート、ムケート、ナプシレート、ナイトレート、N−メチルグルカミン・アンモニウム塩、オレエート、パモエート(エンボネート)、パルミテート、パントテネート、ホスフェート/ジホスフェート、ポリガラクトロネート、サリチレート、ステアレート、スルフェート、サブアセテート、スクシネート、タンネート、タルトレート、テオクレート、トシラート、トリエチオダイド及びヴァレレート。
製薬学的に許容できる塩の調製に使用することができる代表的な酸及び塩基は以下を包含する:
酢酸、2,2−ジクロロ酢酸、アシル化アミノ酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、L−アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、4−アセトアミド安息香酸、(+)−カンファー酸、カンファースルホン酸、(+)−(1S)−カンファー−10−スルホン酸、カプリン酸、カプロン酸、カプリル酸、桂皮酸、クエン酸、シクラミン酸、ドデシル硫酸、エタン−1,2−ジスルホン酸、エタンスルホン酸、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクタル酸、ゲンチジン酸、グルコヘプトン酸、D−グルコン酸、D−グルクロン酸、L−グルタミン酸、α−オキソ−グルタル酸、グリコール酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、(+)−L−乳酸、(±)−DL−乳酸、ラクトビオニック酸、マレイン酸、(−)−L−リンゴ酸、マロン酸、(±)−DL−マンデル酸、メタンスルホン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、ニコチン酸、硝酸、オレイン酸、オロチン酸、蓚酸、パルミトリン酸、パモエ酸、リン酸、L−ピログルタミン酸、サリチル酸、4−アミノ−サリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、硫酸、タンニン酸、(+)−L−酒石酸、チオシアン酸、p−トルエンスルホン酸及びウンデシレン酸を包含する酸、及び
アンモニア、L−アルギニン、ベネサミン、ベンザチン、水酸化カルシウム、コリン、デアノール、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、2−(ジエチルアミノ)−エタノ−ル、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−メチル−グルカミン、ヒドラバミン、1H−イミダゾール、L−リシン、水酸化マグネシウム、4−(2−ヒドロキシエチル)−モルホリン、ピペラジン、水酸化カリウム、1−(2−ヒドロキシエチル)−ピロリジン、第二級アミン、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、トロメタミン及び水酸化亜鉛を包含するする塩基。
本発明は更に、製薬学的に許容できる担体とともに1種又は複数の式(I)及び/又は式(II)及び/又は式(III)の化合物を含有する製薬学的組成物を含んでなる。有効成分として本明細書に記載の1種又は複数の本発明の化合物を含有する製薬学的組成物は通常の製薬学的配合法に従い、製薬学的担体と1種又は複数の化合物を均一に混合することにより調製することができる。担体は所望の投与経路(例えば、経口、非経口)に応じて多種多様の形態を採ることができる。従って、懸濁物、エリキシル及び液剤のような液体経口調製物に適する担体及び添加剤は水、グリコール、油、アルコール、香料添加剤、保存剤、安定剤、着色剤等を包含し;散剤、カプセル及び錠剤のような固形の経口調製物に適する担体及び添加剤はデンプン、糖、希釈剤、顆粒化剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤等を包含する。固形の経口調製物はまた、糖のような物質でコートするか又は吸収部位を調整するために腸溶コートすることができる。非経口投与のための担体は通常、滅菌水からなり、溶解度又は保存性を高めるためのその他の成分を添加することができる。注射用懸濁物又は液剤はまた、適当な添加剤とともに水性担体を使用して調製することができる。
本発明の製薬学的組成物を調製するためには、有効成分としての1種又は複数の本発明の化合物を通常の製薬学的配合法に従って製薬学的担体と均一に混合し、その担体は投与、例えば、経口又は筋肉内のような非経口のために所望される調製形態に応じて、多種多様の形態を採ることができる。経口投与形態の組成物を調製する際には、任意の通常の製薬学的媒質を使用することができる。従って、例えば、懸濁物、エリキシル及び液剤のような液体経口調製物に適する担体及び添加剤は水、グリコール、油、アルコール、香料添加剤、保存剤、着色剤等を包含し;例えば、散剤、カプセル、カプレット、ゲルカップ及び錠剤のような固形経口調製物に適する担体及び添加剤はデンプン、糖、希釈剤、顆粒化剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤等を包含する。それらの投与の容易性のために、錠剤及びカプセルがもっとも有利な経口投与単位形態を表わし、その場合には、固形の製薬学的担体が明らかに使用される。所望される場合は、錠剤は標準の方法により糖衣錠又は腸溶錠にすることができる。非経口剤のための担体は通常、滅菌水を含んでなるであろうが、例えば、溶解度を補助し又は保存のためのような目的のための他の成分を包含することができる。注射用懸濁物もまた調製することができ、その場合は適当な液体の担体、懸濁剤等を使用することができる。本発明における製薬学的組成物は投与単位、例えば、錠剤、カプセル、散剤、注射、茶サジ等当たり、前記のような有効量を送達するために必要な量の有効成分を含有するであろう。本発明における製薬学的組成物は単位投与量単位、例えば、錠剤、カプセル、散剤、注射、座薬、茶サジ等当たり、約0.1〜1000mgを含有し、約0.1〜500mg/kg/1日の投与量で投与することができる。しかし、投与量は患者の必要性、処置されている状態の重篤度及び使用されている化合物に応じてばらつく可能性がある。毎日の投与物又は周期後投与物(post−periodic dosing)のいずれかの使用を利用することができる。
これらの組成物は好ましくは、経口、非経口、鼻腔内、舌下又は直腸内投与に対し、あるいは吸入又は吹き込みによる投与に対し、錠剤、ピル、カプセル、散剤、顆粒、滅菌非経口液剤又は懸濁物、計量エアゾール又は液体スプレー、滴剤、アンプル、自動注入装置又は座薬のような単位剤形にある。あるいはまた、組成物は1週間毎又は毎月1回の投与に適する形態で提供することができ、例えば、デカノエート塩のような有効化合物の不溶性塩を採用して、筋肉内注射用デポー調製物を提供することができる。錠剤のような固形組成物を調製するためには、主要有効成分を製薬学的担体、例えば、コーンスターチ、ラクトース、蔗糖、ソルビトール、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウム又はガムのような通常の打錠成分及びその他の製薬学的希釈剤、例えば水、と混合して、本発明の化合物又は製薬学的に許容できるその塩の均一な混合物を含有する固形の調製前組成物を形成する。これらの調製前組成物を均一であると言及する時は、組成物が錠剤、ピル及びカプセルのような均一に有効な投与形態に容易に准分割することができるように、有効成分が組成物全体に均一に分散されることを意味する。次にこの固形の調製前組成物を本発明の有効成分を0.1〜約1000mg、好ましくは約0.1〜約500mg含有する前記のタイプの単位剤形に准分割する。新規組成物の錠剤又はピルはコートするか又は配合して、持続作用の利点を与える剤形を提供することができる。例えば、錠剤又はピルは内部投与成分及び外部投与成分を含んでなり、後者は前者の上の封入物の形態にあることができる。2種の成分を腸溶層により分離して、それが胃内における崩壊に抵抗する役目を果たし、内部成分を十二指腸中にそのまま通過させるか又は放出を遅らせる。このような腸溶層又はコーティングのために種々の材料を使用することができ、このような材料はセラック、セチルアルコール及び酢酸セルロースのような材料を含む多数のポリマーの酸を包含する。
本発明の新規組成物が経口又は注射による投与のために取り入れることができる液体形態は、水溶液、適当に香料添加されたシロップ、水性又は油の懸濁物及び、綿実油、ゴマ油、ココナツ油又は落花生油のような食用油を含む香料添加エマルション並びにエリキシル及び類似の製薬学的ビヒクルを包含する。水性懸濁液に適する分散又は懸濁剤はトラガカント、アカシア、アルギネート、デキストラン、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニル−ピロリドン又はゼラチンのような合成及び天然ガムを包含する。
本発明に記載された中枢神経系の障害を処置する方法はまた、本明細書に定義された任意の化合物及び製薬学的に許容できる担体を含んでなる製薬学的組成物を使用して実施することができる。製薬学的組成物は約0.1mg〜1000mgの間、好ましくは約50〜500mgの化合物を含有し、そして選択される投与法に適した任意の剤形に構成することができる。担体はそれらに限定はされないが、結合剤、懸濁剤、滑沢剤、香料添加剤、甘味剤、保存剤、染料及びコーティングを包含する必要なそして不活性な製薬学的賦形剤を包含する。経口投与に適した組成物は、ピル、錠剤、カプレット、カプセル(それぞれ即時放出、時限放出及び持続放出調製物を包含する)、顆粒及び散剤のような固形剤形;並びに、液剤、シロップ、エリキシル、エマルション及び懸濁物のような液体剤形を包含する。非経口投与に有用な剤形は滅菌液剤、エマルション及び懸濁物を包含する。
本発明の1種又は複数の化合物は有利には、1日1回量で投与することができるか又は、総1日投与量を1日に2、3、又は4回の分割量で投与することができる。更に、本発明の化合物は適当な鼻腔内ビヒクルの局所使用により鼻腔内剤形で又は当業者に周知の経皮的皮膚パッチにより投与することができる。経皮的送達系の剤形で投与するためには、投与量の投与はもちろん、投与計画全体で間欠的でなく、連続的であろう。
例えば、錠剤又はカプセルの剤形の経口投与のためには、有効薬剤成分は、エタノール、グリセロール、水等のような経口の無毒の製薬学的に許容できる不活性な担体と組み合わせることができる。更に、所望されるか又は必要な場合は、適当な結合剤、滑沢剤、崩壊剤及び着色剤もまた、混合物中に取り入れることができる。適当な結合剤は、それらに限定はされないが、デンプン、ゼラチン、ブドウ糖又はベータ−ラクトースのような天然の糖、コーン甘味剤、アカシア、トラガカントのような天然及び合成ガム、又はオレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム等を包含する。崩壊剤はそれらに限定はされないが、デンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイド、キサンタンガム等を包含する。
液体は合成及び天然ガム、例えば、トラガカント、アカシア、メチルセルロース等のような適当に香料添加された懸濁剤又は分散剤中で形成する。非経口投与のためには、滅菌懸濁物及び液剤が所望される。静脈内投与が所望される時は一般に適当な保存剤を含有する等張調製物が使用される。
本発明の化合物はまた、小型単層ベシクル、大型単層ベシクル及び多層ベシクルのようなリポソーム送達系の形態で投与することができる。リポソームはコレステロール、ステアリルアミン又はホスファチジルコリンのような種々のリン脂質から形成することができる。
本発明の化合物はまた、化合物の分子が結合されている個々の担体としてのモノクローナル抗体の使用により送達することができる。本発明の化合物はまた、標的化可能な薬剤担体として、可溶性ポリマーと結合させることができる。このようなポリマーはポリビニルピロリドン、ピラン・コポリマー、ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミドフェノール、ポリヒドロキシ−エチルアスパルトアミドフェノール又はパルミトイル残基で置換されたポリエチレンオキシドポリリシンを包含することができる。更に本発明の化合物は薬剤の制御放出を達成するのに有用な1群の生物分解性ポリマー、例えば、ポリ乳酸、ポリエプシロンカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルソエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレート及び架橋又は両親媒性のヒドロゲルのブロックコポリマーに結合させることができる。
本発明の化合物は中枢神経系の障害の処置が必要な時はいつでも、前記の任意の組成物中で、当該技術分野で確立された投与計画に従って投与することができる。
製品の1日投与量は1日当たり成人一人に付き、0.01〜1,000mgの広範囲にばらつく可能性がある。処置されている患者に対する投与量の症状による調整のためには、経口投与用組成物は好ましくは、0.01、0.05、0.1、0.5、1.0、2.5、5.0、10.0、15.0、25.0、50.0、100、150、200、250、500及び1000ミリグラムの有効成分を含有する錠剤の剤形で提供される。薬剤の有効量は通常、1日当たり約0.01mg/kg〜約1000mg/kg体重の投与レベルで供給される。その範囲は好ましくは、約0.5〜約500mg/kg体重/1日、もっとも好ましくは、約1.0〜約250mg/kg体重/1日である。化合物は1日当たり1〜4回の計画で投与することができる。
投与される最適な投与量は当業者により容易に決定することができ、使用される特定の化合物、投与法、調製物の強度、投与法及び疾患の状態の進行度に応じてばらつくであろう。更に、患者の年齢、体重、食餌及び投与時間を包含する、処置されている特定の患者に関連する因子が投与量を調整する必要をもたらすであろう。
式(I)の化合物はスキーム1に概説される一般的方法に従って調製することができる。
Figure 2008509129
それに従うと、知られた化合物又は知られた方法により調製される化合物の式(X)の適当に置換された化合物を、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、THF、アセトニトリル、等のような有機溶媒中でNaBH(OAc)、等のような還元剤の存在下で、あるいはメタノール、アセトニトリル、等のような有機溶媒中でNaBHCN、NaBH、等のような還元剤の存在下で、知られた化合物又は知られた方法により調製される化合物の、式(XI)の適当に置換された化合物と反応させると、式(XII)の対応する化合物を生成する。
式(XII)の化合物をメタノール、エタノール、等のようなプロトン性溶媒中で、炭素上Pd(Pd/C)、等のような触媒の存在下で水素ガスと反応させると式(XIII)の対応する化合物を生成する。あるいはまた、式(XII)の化合物をメタノール、エタノール、酢酸エチル、THF等のような有機溶媒中で、又は濃HCl、等のような酸中で塩化第1スズ、等のような還元剤と、あるいはメタノール、エタノール、酢酸エチル、等のような有機溶媒中で又は共溶媒として有機溶媒と水の混合物中で又は酢酸、等のような酸水溶液中で、塩化アンモニウム、塩化カルシウム、HBr、等のような酸源の存在下で、亜鉛のような還元剤と反応させると、式(XIII)の対応する化合物を生成する。
式(XIII)の化合物をメタノール、エタノール、トルエン、等のような有機溶媒中で臭化シアン、等と反応させると、式(Ia)の対応する化合物を生成する。あるいはまた、式(XIII)の化合物を、ブタノール、等のような有機溶媒中で、塩酸、硫酸、等のような酸の存在下で2−メチル−2−チオプソイド尿素と反応させると、式(Ia)の対応する化合物を生成する。
当業者は、コア構造の2−位で結合されたアミンがメチル−カルボニル−で置換された式(I)の化合物を、DCM、クロロホルム、THF、等のような有機溶媒中でTEA、DIPEA、ピリジン、DMAP、等のような塩基の存在下で、適当に置換された無水物又はクロロホルメートと反応させることにより、前記の式(Ia)の対応する化合物から調製することができることを認めるであろう。
当業者は更に、コア構造の2−位で結合されたアミンがヒドロキシ又はメトキシで置換された式(I)の化合物を、メタノール、エタノール、アセトニトリル、DMF、等のような有機溶媒中で、あるいは有機溶媒と水の混合物中で、NaOH、KOH、DIPEA、等のような塩基の存在下で、二硫化炭素、1,1’−チオカルボニルジイミダゾール、チオホスゲン、等のような試薬と式(XIII)の化合物を反応させて、式(XIII)の化合物の2−位のアミン基を対応するチオ尿素に転化させることにより、式(Ia)の対応する化合物から調製することができることを認めるであろう。次にチオ尿素をDMF、アセトン、THF、ジエチルエーテル、等のような有機溶媒中でNaOH、NaH、DMAP、等のような塩基の存在下で、メチルヨージド、ジメチルスルフィド、等のようなメチル化剤と反応させると、チオ尿素を対応するチオメチル化合物に転化させる。次にチオメチル化合物を、場合によりHgCl、AgOAc、等のような硫黄親和性(thiophilic)試薬の存在下で、DMF、アセトニトリル、THF、メタノール、等のような有機溶媒中で、TEA、DIPEA、ピリジン、等のような塩基の存在下で、N−ヒドロキシルアミン又はN−メトキシアミンと反応させると、Rがヒドロキシ又はメトキシである式(I)の対応する化合物を生成する。
がメチル又はトリフルオロメチルである式(I)の化合物は、式(X)の化合物に対し式(XIV)
Figure 2008509129
の適当に置換された化合物を置換することにより前記のスキーム1に概説された方法に従い、調製することができる。
あるいはまた、Qが−NH−C(O)−である式(I)の化合物は、スキーム2に概説される方法に従い、調製することができる。
Figure 2008509129
それに従うと、知られた化合物又は知られた方法により(例えば、式NH−A−NHPgの化合物と前記に定義されたような式(X)の化合物を反応させ、次にニトロ基を対応するアミンに還元することにより)調製される化合物の、そのPgがCbz、BOC、等、好ましくは、BOCのような適当な窒素保護基である式(XV)の適当に置換された化合物をメタノール、エタノール、トルエン、等のような有機溶媒中で臭化シアンと反応させると、式(XVI)の対応する化合物を生成する。あるいはまた、式(XV)の化合物をエタノール、ブタノール、キシレン又はジオキサンのような有機溶媒中であるいは水のような水性溶媒中で、塩酸、硫酸、等のような酸の存在下で、2−メチル−2−チオプソイド尿素と反応させると、式(XVI)の対応する化合物を生成する。
式(XVI)の化合物を知られた方法に従って脱保護すると、式(XVII)の対応する化合物を生成する。例えば、PgがBOCである式(XVI)の化合物はTFA、HCl、ギ酸、等のような酸と反応させることにより脱保護され、PgがCbzである式(XVI)の化合物は触媒の存在下でH2(g)のような水素源と反応させることにより脱保護される(例えば、Protective Groups in Organic Chemistry,ed.J.F.W.McOmie,Plenum Press,1973又はT.W.Greene & P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley& Sons,1999を参照されたい)。
式(XVII)の化合物を、ジオキサン、DCM、クロロホルム、等のような有機溶媒中で、TEA、DIPEA、ピリジン、等のような塩基の存在下で、適当に置換された酸塩化物、知られた化合物又は知られた方法により調製される化合物の式(XVIII)の化合物と反応させると、式(Ib)の対応する化合物を生成する。
当業者は、Qが−NH−C(S)−NH−である式(I)の化合物も同様に、前記のスキーム2に概説される方法に従って、ジオキサン、ジクロロメタン、クロロホルム、等のような有機溶媒中で、知られた化合物又は知られた方法で調製される化合物の式R−NCSの化合物の適当に置換されたイソチオシアネートと式(XVII)の化合物を反応させることにより、調製することができることを認めるであろう。
当業者は更に、Qが−NH−C(O)−NH−である式(I)の化合物も同様に、前記のスキーム2に概説される方法に従って、ジオキサン、DCM、クロロホルム、等のような有機溶媒中で、知られた化合物又は知られた方法で調製される化合物の式R−NCOの化合物の適当に置換されたイソチオシアネートと式(XVII)の化合物を反応させることにより、調製することができることを認めるであろう。
当業者は更に、Qが−NH−C(O)−O−である式(I)の化合物も同様に、前記のスキーム2に概説される方法に従ってジ、オキサン、DCM、クロロホルム、等のような有機溶媒中で、TEA、DIPEA、ピリジン、等のような塩基の存在下で、知られた化合物又は知られた方法で調製される化合物の式R−O−C(O)−Clの化合物の、適当に置換されたクロロホルメートと式(XVII)の化合物を反応させることにより、調製することができることを認めるであろう。
当業者は更に、Qが−NH−SO−である式(I)の化合物も同様に、前記のスキーム2に概説される方法に従って、ジオキサン、DCM、クロロホルム、等のような有機溶媒中で、TEA、DIPEA、ピリジン、等のような塩基の存在下で、知られた化合物又は知られた方法で調製される化合物の式R−SO−Clの化合物の、適当に置換されたスルホニルクロリドと式(XVII)の化合物を反応させることにより、調製することができることを認めるであろう。
あるいはまた、Qが−NH−でありそしてRがC1−8アルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、一部不飽和カルボシクリル−C1−4アルキル−、ヘテロアリール−C1−4アルキル−及びヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−からなる群から選択される式(I)の化合物はスキーム3に概説される方法に従って調製することができる。
Figure 2008509129
それに従うと、式(XVII)の適当に置換された化合物は、DCM、DCE、THF、等のような非プロトン性溶媒中でNaBH(OAc)、等のような還元剤の存在下で、又はメタノール、エタノール、THF、アセトニトリル、等のような有機溶媒中でNaCNBH、等のような還元剤の存在下で、知られた化合物又は知られた方法で調製される化合物の、そのR2aがC1−7アルキル、シクロアルキル−C0−3アルキル−,C0−3アラルキル、一部不飽和のカルボシクリル−C0−3アルキル−、ヘテロアリール−C0−3アルキル−又はヘテロシクロアルキル−C0−3アルキル−である式(XIX)の化合物の、適当に置換されたアルデヒドと反応させると、式(Ic)の対応する化合物を生成する。
当業者は、Rが−CH(C1−4アルキル)−(C1−4アルキル)、シクロアルキル−CH(C1−4アルキル)−,アリール−CH(C1−4アルキル)−、一部不飽和カルボシクリル−CH(C1−3アルキル)−,ヘテロアリール−CH(C1−4アルキル)−及びヘテロシクロアルキル−CH(C1−4アルキル)−からなる群から選択される式(I)の化合物はスキーム4に概説の方法に従って調製することができることを認めるであろう。
Figure 2008509129
それに従うと、式(XVII)の適当に置換された化合物は、DCM、DCE、THF、等のような非プロトン性溶媒中でNaBH(OAc)、等のような還元剤の存在下で、又はメタノール、エタノール、THF、アセトニトリル、等のような有機溶媒中でNaCNBH、等のような還元剤の存在下で、知られた化合物又は知られた方法で調製される化合物の、そのR2bが(C1−3アルキル)、シクロアルキル、アリール、一部不飽和カルボシクリル、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルから選択される式(XX)の化合物の、適当に置換されたケトンと反応させると、式(Id)の対応する化合物を生成する。
当業者は更に、QがNHであり、そしてRがシクロアルキル、一部不飽和カルボシクリル及びヘテロシクロアルキルからなる群から選択される式(I)の化合物も同様に、前記のスキーム4に概説の方法に従って、式(XX)の化合物に対して適当に置換されたケトン(すなわちシクロヘキソンのようなシクロアルキルケトン;一部不飽和のカルボシクリルケトン又はヘテロシクロアルキルケトン)を置換することにより、調製することができることを認めるであろう。
式(II)の化合物はスキーム内に開示されたものに対して適当に置換された試薬及び中間体を選択し、置換することにより前記の方法に従って調製することができる。
例えば、式(II)の化合物は、式(XI)の化合物に対し、知られた化合物又は知られた方法で調製される化合物の、式(XXI)
Figure 2008509129
の適当に置換された化合物を選択し、置換することにより前記のスキーム1に概説の方法に従って調製することができる。
dが1である式(III)の化合物はスキーム5に概説の方法に従って調製することができる。
Figure 2008509129
それに従うと、知られた化合物又は知られた方法で調製される化合物の、式(XXII)の適当に置換された化合物は、約70℃から約150℃の範囲の高温で、好ましくは約80℃から約100℃の範囲の高温で、DMF、DMA、等のような極性有機溶媒中で、KCO、NaCO、CsCO、TEA、DIPEA、ピリジン、等のような塩基の存在下で、知られた化合物又は知られた方法で調製される化合物の、そのWが−L−R又は、NH、CN、Br、OH等のような反応性基から選択される式(XXIII)の適当に置換された化合物と反応させると、式(XXIV)の対応する化合物を生成する。
当業者は、前記の反応工程において、式(XXII)の化合物中の、ClをFと置換し、前記のように反応させると、式(XXIV)の化合物を生成することを認めるであろう。
式(XXIV)の化合物はBH(OAc)、NaCNBH、等のような還元剤の存在下で、DCE、DCM、THF、等のような有機溶媒中で、知られた化合物又は知られた方法で調製される化合物の、適当に置換された式(XXV)の化合物と反応させると、式(XXVI)の対応する化合物を生成する。
あるいはまた、式(XXII)の化合物(又はそのClがFで置換された場合の式(XXII)の化合物)は知られた方法に従って、例えば、式(XXIX)のアセタール
Figure 2008509129
として保護され、そして次に式(XXIII)の適当に置換された化合物と反応させると、式(XXIV)の化合物の対応する保護形態を生成し、それを脱保護して、式(XXV)の化合物と反応させると、式(XXVI)の対応する化合物を生成する。
式(XXVI)の化合物はメタノール、エタノール、等のようなプロトン性溶媒中で炭素上Pd(Pd/C)、等のような触媒の存在下で水素ガスと反応させると、式(XXVII)の対応する化合物を生成する。あるいはまた、式(XXVI)の化合物を、メタノール、エタノール、酢酸エチル、THF等のような有機溶媒中で、又は濃HCl、等のような酸中で、塩化第2銀、等のような還元剤と、あるいはメタノール、エタノール、酢酸エチル、等のような有機溶媒又は、共溶媒としての有機溶媒と水の混合物中で、又は酢酸、等のような酸水溶液中で、塩化アンモニウム、塩化カルシウム、HBr、等のような酸源の存在下で、亜鉛のような還元剤と反応させると、式(XXVII)の対応する化合物を生成する。
式(XXVII)の化合物はメタノール、エタノール、トルエン、等のような有機溶媒中で臭化シアン、等と反応させると、式(XXVIII)の対応する化合物を生成する。あるいはまた、式(XXVII)の化合物をブタノール、等のような有機溶媒中で塩酸、硫酸、等のような酸の存在下で2−メチル−2−チオプソイド尿素と反応させると式(XXVIII)の対応する化合物を生成する。
当業者は、そのWが−L−Rである、式(XXVIII)の化合物は式(III)の対応する化合物であることを認めるであろう。
そのWが−L−R以外である式(XXVIII)の場合には、式(XXVIII)の化合物は知られた方法に従って更に反応させると式(III)の対応する化合物を生成する。
例えば、そのWがNHである、式(XXVIII)の化合物は、適当に置換されたアルデヒド又は環式ケトン、例えば、式R−CHOの化合物のアルデヒド、又はシクロヘキサノンのような環式ケトンと反応させると、そのLが−NH−である式(III)の対応する化合物を生成する。
あるいはまた、そのWがNHである、式(XXVIII)の化合物を、知られた方法に従って、式R−C(O)−OHの化合物の適当に置換された酸と反応させると、そのLが−NH−C(O)−である式(III)の対応する化合物を生成する。
あるいは更にまた、そのWがNHである、式(XXVIII)の化合物は、知られた方法に従って、式R−SO−Clの化合物の適当に置換されたスルホニルクロリド又は式R−C(O)−Clの化合物の適当に置換された酸塩化物と反応させると、そのLがそれぞれ−NH−SO−又は−NH−C(O)−である式(III)の対応する化合物を生成する。
あるいは更にまた、そのWがCNである、式(XXVIII)の化合物上のシアノ基を、知られた方法に従って還元すると、対応するアミンを生成し、そして次に、例えば前記のような知られた方法に従って、更に官能化させる。
あるいはまた、そのdが1である式(III)の化合物はスキーム6に概説の方法に従って調製することができる。
Figure 2008509129
それに従うと、そのWがCN、NH、Br、OH、等のような反応性基である式(XXIV)の化合物の、式(XXIVa)の適当に置換された化合物を知られた方法に従って反応させると、式(XXX)の対応する化合物を生成する。
例えば、そのWがNHである、式(XXIVa)の化合物を適当に置換されたアルデヒド又は環式ケトン、例えば、式R−CHOの化合物のアルデヒド又は、シクロヘキサノンのような環式ケトンと反応させると、そのLが−NH−である式(XXX)の対応する化合物を生成する。
あるいはまた、そのWがNHである、式(XXIVa)の化合物を、知られた方法に従って、式R−C(O)−OHの化合物の、適当に置換された酸と反応させると、そのLが−NH−C(O)−である式(XXX)の対応する化合物を生成する。
更にあるいはまた、そのWがNHである、式(XXIVa)の化合物を、知られた方法に従って、式R−SO−Clの化合物の、適当に置換されたスルホニルクロリド又は、式R−C(O)−Clの化合物の、適当に置換された酸塩化物と反応させると、そのLがそれぞれ−NH−SO−又は−NH−C(O)−である式(XXX)の対応する化合物を生成する。
更にあるいはまた、そのWがCNである、式(XXIVa)の化合物上のシアノ基を、知られた方法に従って還元すると、対応するアミンを生成し、そして次に例えば、前記のような知られた方法に従って更に官能化させる。
更にあるいはまた、そのWがBrである、式(XXIVa)の化合物を、知られた方法に従って、式R−NHの化合物又は式R−NH−Rの化合物の適当に置換されたアミンと反応させると、そのLがそれぞれ−NH−R又はR−(R)N−である式(XXX)の対応する化合物を生成する。
更にあるいはまた、そのWがOHである、式(XXIVa)の化合物を、対応するトリフラートに転化させ、そして次に式R−NHの化合物、又は式R−NH−Rの化合物の、適当に置換されたアミンと反応させると、そのLがそれぞれ−NH−R又はR−(R)N−である式(XXX)の対応する化合物を生成する。
そのWがBr又はOHである式(XXIV)の化合物は好ましくは、スキーム6に概説の方法に従って反応させる。
式(XXX)の化合物を次に前記のスキーム5に概説の方法で式(XXIV)の化合物に置換し、前記のスキーム5に開示のように反応させると、式(III)の対応する化合物を生成する。
そのdが0である式(III)の化合物は、知られた化合物又は知られた方法により調製された化合物の式(XXIV)の化合物に対し、式(XXXI)
Figure 2008509129
の適当に置換された化合物を置換することにより前記のスキーム5及び6に概説の方法に従って調製することができる。例えば、式(XXXI)の化合物はスキーム7に概説の方法に従って調製することができる。
Figure 2008509129
それに従うと、知られた化合物又は知られた方法で調製された化合物の、そのTがCl、Br又はIから選択される式(XXXII)の適当に置換された化合物を、約50℃〜約130℃の範囲の高温で、好ましくは、約80℃〜約110℃の範囲の高温で、水のような水性共溶媒の不在又は存在下で、DMSO、DME、等のような有機溶媒中で、炭酸カリウム、酢酸カリウム、等のような塩基とともにPd(dppf)Cl、Pd(dba)、等のような触媒の存在下で、知られた化合物のピナコールジボラン(4,4,5,5,4’,4’,5’,5’−オクタメチル−[2,2’]ビ[1,3,2]ジオキサボロラニル]としても知られる)と反応させると、式(XXXIII)の対応する化合物を生成する。
式(XXXIII)の化合物を、場合によりマイクロウエーブ照射の存在下で、約60℃〜約150℃の範囲の高温で、好ましくは約100℃〜約120℃の範囲の高温で、トルエン、DME、THF、MeOH、等のような有機溶媒と、水、等のようなプロトン性溶媒の混合物中で、NaCO、KCO、NaHCO、等のような塩基の存在下で、Pd(PPh、Pd(dppf)Cl、等のような触媒の存在下で、知られた化合物又は知られた方法により調製される化合物(例えば、Miyaura,N.,Suzuki,A.Chem.Rev.1995,95,2457;Suzuki,A.J.Organomet.Chem.1999,576,147中に開示されたような)の、そのEがBr又はIであり、そしてそのWが−L−R又は、NH、CN、Br、OH、等のような適当な反応性基である式(XXXIV)の適当に置換された化合物と反応させると、式(XXXI)の対応する化合物を生成する。
式(X)の化合物は知られた化合物又は知られた方法に従って調製することができるである。以下のスキーム8〜12は式(X)の代表的化合物の調製法を概説する。
例えば、その(Lが−O−でありRが例えば、アリール又はヘテロアリールである式(X)の化合物はスキーム8に概説のいずれかの方法に従って、調製することができる。
Figure 2008509129
それに従うと、そのフェニル環が更に場合により1個〜3個のR10基で置換されていてもよく、そして所望の式(I)の化合物の−(L−R基がそれに結合される予定のフェニル環の炭素にFが結合されている、知られた化合物又は知られた方法により調製される化合物の式(XXXV)の適当に置換された化合物を、場合によりマイクロウエーブ照射の存在下で、約25℃〜約150℃の範囲の高温で、好ましくは約100℃〜約120℃の範囲の高温で、DMF、DMA、等、好ましくは、DMFのような有機溶媒中で、KCO、CsCO、等のような塩基の存在下で、知られた化合物又は知られた方法により調製される化合物の式(XXXVI)の適当に置換された化合物と反応させると、式(XXXVII)の対応する化合物を生成する。
式(XXXVII)の化合物を、約100℃〜約150℃の範囲の高温で、好ましくは約130℃〜約140℃の範囲の高温で、DMF、DMA、等、好ましくは、DMFのような有機溶媒中で、DMFジメチルアセタール、DMFジエチルアセタール、等のような求電子性ホルミル源と、又は好ましくは、真空下で、希釈しないトリピペリジノメタンと、又は希釈しないtert−ブトキシ−ビス(ジメチル)アミノメタンと反応させ、次に、共溶媒としての水の存在下で、THF、DME、等のような有機溶媒中で、NaIO、等と反応させると、式(Xa)の対応する化合物を生成する。
あるいはまた、そのJがFであり、フェニル環が更に場合により1〜3個のR10基で置換されていてもよく、そして所望の式(I)の化合物中の−(L−R基が結合される予定のフェニル環の炭素にFが結合されている、知られた化合物又は知られた方法により調製される化合物の、式(XXXVIII)の適当に置換された化合物を、約100℃〜約170℃の範囲の高温で、好ましくは約140℃〜約160℃の範囲の高温で、DMF、DMA、等のような有機溶媒中で、KCO、CsCO、等のような塩基の存在下で、知られた化合物又は知られた方法により調製される化合物の式(XXXVI)の適当に置換された化合物と反応させると、式(Xa)の対応する化合物を生成する。
あるいはまた、そのJがOHであり、フェニル環が更に場合により1〜3個のR10基で置換されていてもよく、そして所望の式(I)の化合物中の−(L−R基が結合される予定のフェニル環の炭素にOHが結合されている、知られた化合物又は知られた方法により調製される化合物の、式(XXXIII)の適当に置換された化合物を、THF、DMF、等のような有機溶媒中で、Mitsonobu条件下、例えば、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン、等のようなホスフィン試薬の存在下で、そしてDEAD、DIAD、等のようなアセチレンジカルボキシレートの存在下で、式(XXXVI)の適当に置換された化合物と反応させると、式(Xa)の対応する化合物を生成する。Mitsonobu条件は好ましくは、そのRがC1−4アルキルである式(Xa)の化合物の調製に適用される。
更にあるいはまた、そのJがCl又はFであり、フェニル環が更に場合により1〜3個のR10基で置換されていてもよく、そして所望の式(I)の化合物中の−(L−R基が結合される予定のフェニル環の炭素にCl又はFが結合されている、知られた化合物又は知られた方法により調製される化合物の、式(XXXVIII)の適当に置換された化合物を、高温で、好ましくは、約還流温度でメタノール、THF、等のような有機溶媒中で、p−TsOH、NHCl、AlCl、等のような酸触媒の存在下でCH(OCHと反応させると、式(XXXIX)の対応する化合物を生成する。
式(XXXIX)の化合物を、約25℃〜約150℃の範囲の高温で、好ましくは約100℃〜約120℃の範囲の高温で、DMF、DMA、等のような有機溶媒中で、KCO、CsCO、等のような塩基の存在下で、知られた化合物又は知られた方法により調製される化合物の式(XXVI)の適当に置換された化合物と反応させると、式(XXXX)の対応する化合物を生成する。
式(XXXX)の化合物を水の存在下で、THF、DCM、ジエチルエーテル、等のような有機溶媒中で、HCl、HSO、トリフルオロ酢酸、等のような酸と反応させることにより加水分解すると、式(Xa)の対応する化合物を生成する。
その(Lが−S−である式(X)の化合物も同様に、前記の方法に従って、そのJがFである式(XXXVIII)の化合物を、式R−SHの適当に置換された化合物と置換することにより(すなわち式R−SHの化合物を式(XXXVI)の化合物に置換することにより)反応させることにより調製することができる。次に生成される化合物を場合により、選択的に酸化すると、その−S−が−SO−及び/又は−SO−に酸化された式(X)の対応する化合物を生成する。
その(Lが−NR−である式(X)の化合物も同様に、前記のスキーム7に概説の方法に従って、DMF、DME、トルエン、等のような有機溶媒中で、Pd(dba)及びdppfの1:3混合物、等のような触媒又はその混合物の存在下で、あるいはトルエン、等のような有機溶媒中で、CsCO、NaOC(CHのような塩基の存在下でPd(dba)又はPd(dppf)Clのような触媒の存在下で、そのJがBrである式(XXXVIII)の化合物を、式R−NHRの適当に置換された化合物と反応させることにより調製すると、その(Lが−NR−である式(X)の対応する化合物を生成する。
その(Lが−C(O)−である式(X)の化合物は、当業者に明白であるように、適当な変更を伴って、欧州特許第0 371 564 B1号明細書;Katritzky,A.R.,Chassaing,C.,Toader,D.and Gill,K.,J.Chem.Research,(S),1999,pp.504−505;Katritzky,A.R.,Lang,H.,Wang,Z.,Zhang,Z.and Song,H.,J.Org.Chem.,60,1990,pp 7619−7624及び/又はVetelino,M.G.and Coe,J.W.,Tetrahedron Lett.,35(2),1994,pp 219−22中に開示された方法に従って調製することができる。
その(Lが−C(S)−である式(X)の化合物を、約70℃〜約150℃の範囲の高温で、好ましくは約80℃〜約110℃の範囲の高温で、トルエン、ベンゼン、キシレン、等のような有機溶媒中で、その(Lが−C(O)−である式(X)の対応する化合物を、P、Lawesson試薬、等のような適当に選択されるチオネート化(thionating)試薬と反応させることにより調製することができる。
その(Lが−C2−4アルケニル−である式(X)の化合物を、知られた方法(例えば、Miyaura,N.;Suzuki,A.Chem.Rev.1995,95,2457;Suzuki,A.J.Organomet.Chem.1999,576,147に開示されたような)に従って、Pd(PPh、等のような触媒の存在下で、そのJがBr又はIである式(XXXVIII)の化合物を、適当に置換されたスタンナン又は適当に置換されたボロネートと反応させることにより調製することができる。
あるいはまた、その(Lが−C2−4アルケニル−である式(X)の化合物を、スキーム9に概説の方法に従って調製することができる。
Figure 2008509129
それに従うと、知られた化合物又は知られた方法により調製された化合物の、そのJがBrである式(XXXVIII)の化合物の式(XXXVIIIa)の適当に置換された化合物を、場合によりマイクロウエーブ照射の存在下で、約60℃〜約150℃の範囲の高温で、好ましくは約100℃〜約120℃の範囲の高温で、トルエン、DME、THF、MeOH、等のような有機溶媒と水、等のようなプロトン性溶媒の混合物中で、NaCO、KCO、NaHCO、等のような塩基の存在下で、Pd(PPh、Pd(dppf)Cl、等のような触媒の存在下で、知られた化合物又は知られた方法(例えば、Miyaura,N.;Suzuki,A.Chem.Rev.1995,95,2475;Suzuki,A.J.Organomet.Chem.1999,576,147に開示されたような)により調製される化合物の、そのRが前記に定義の通りの、好ましくは、Rがアリール又はアルキルである、式(XXXXI)の適当に置換された化合物と反応させると、式(Xb)の対応する化合物を生成する。
その(Lが−C2−4アルキル−である式(X)の化合物は、その(Lが−(C2−4アルケニル)−である式(X)の対応する化合物を水素化することにより調製することができる。
その(Lが−CH−又は−CH(OH)−である式(X)の化合物は、知られた方法に従って、例えば、その(Lが−C(O)−である式(X)の対応する化合物を知られた方法に従って、適当に選択された還元剤により還元することにより調製することができる。
あるいはまた、その(Lが−CH(OH)である式(X)の化合物はスキーム10に概説の方法に従って調製することができる。
Figure 2008509129
それに従うと、知られた化合物又は知られた方法により調製される化合物の式(XXXXII)の適当に置換された化合物は、約室温〜約100℃の範囲の温度で、好ましくは、約室温で、メタノール、イソプロパノール、等のような有機溶媒中で、ホウ水素化ナトリウム、等のような適当に選択された還元剤と反応させると、式(XXXXIII)の対応する化合物を生成する。
式(XXXXIII)の化合物を水の存在下で、THF、DCM、ジエチルエーテル、等のような有機溶媒中で、HCl、HSO、トリフルオロ酢酸、等のような適当に選択された酸と反応させることにより加水分解すると、式(Xc)の対応する化合物を生成する。
その(Lが−(ヒドロキシ置換C2−4アルキル−である式(X)の化合物はスキーム11に概説の方法に従って調製することができる。
Figure 2008509129
それに従うと、知られた化合物又は知られた方法により調製される化合物の、そのGがクロロ、ブロモ又はヨードから選択される式(XXXXIV)の適当に置換された化合物は、場合によりマイクロウエーブ照射の存在下で、約60℃〜約150℃の範囲の高温で、好ましくは約100℃〜約120℃の範囲の高温で、トルエン、DME、THF、MeOH、等のような有機溶媒と水のようなプロトン性溶媒の混合物中で、NaCO、KCO、NaHCO、等のような塩基の存在下で、Pd(PPh、Pd(dppf)Cl、等のような触媒の存在下で(Miyaura,N.;Suzuki,A.Chem.Rev.1995,95,2457;Suzuki,A.J.Organomet.Chem.1999,576,147)、知られた化合物又は知られた方法(例えば、Lhermitte,F.;Carboni,B.SYNLETT 1996,377;Matsubara,S.;Otake,Y.;Hashimoto,Y.;Utimoto,K.Chem.Lett.1999,747;Takai,K.;Shinomiya,N.;Kaihara,H.;Yoshida,N.;Moriwake,T.SYNLETT 1995,963;Deloux,L.;Srebnik,M.J.Org.Chem.1994,59,6871に開示されたような)により調製される化合物の、そのRがアリール又はヘテロアリールから選択される式(XXXXV)の化合物の,適当に置換されたビニルボロネートエステルと反応されると、式(XXXXVI)の対応する化合物を生成する。
式(XXXXVI)の化合物をMeCN、THF、等のような有機溶媒と水のようなプロトン性溶媒の混合物中で、NaCO、KCO、NaHCO、等のような塩基の存在下で、テトラヒドロチオピラン−4−オン、等のような触媒の存在下で、OXONE(R)、等のような適当に選択された酸化剤(Yang,D.;Yip,Y.−C.;Jiao,G.−S.;Wong,M.−K.Org.Synth.2000,78,225)と反応させると、式(XXXXVII)の対応する化合物を生成する。
あるいはまた、式(XXXXVI)の化合物を、約室温〜約100℃の範囲の温度で、好ましくは約室温で、DCM、DCE、等のような有機溶媒中で、NaCO、KCO、NaHCO、等のような塩基の存在下で、MCPBA(Jung,M.E.;Lam,P.Y.−S.;Mansuri,M.M.;Speltz,L.M.J.Org.Chem.1985,50,1087)、過酸化水素、等のような酸化剤と反応させると、式(XXXXVII)の対応する化合物を生成する。
式(XXXXVII)の化合物を、約80℃〜約150℃の範囲の高温で、好ましくは約80℃〜約100℃の範囲の高温で、ベンゼン、トルエン、等のような有機溶媒中でp−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、等のようなプロトン性酸と反応させると(Bakke,J.M.;Lorentzen,G.B.Acta Chem.Scand.B 1974,28,650)、式(XXXXVIII)の対応する化合物を生成する。
あるいはまた、式(XXXXVII)の化合物を、約40℃〜約100℃の範囲の高温で、好ましくは約40℃〜約60℃の範囲の高温で、DCM、ジエチルエーテル、等のような有機溶媒中で、BF・EtO、等のようなルイス酸と反応させると(Baumgarth,M.;Beier,N.;Gericke,R.J.Med.Chem.1998,41,3736)、式(XXXXVIII)の対応する化合物を生成する。
式(XXXXVIII)の化合物を、約0℃〜約100℃の範囲の温度で、好ましくは約10℃〜約40℃の範囲の温度で、MeOH、イソプロパノール、等のような有機溶媒中で、ナトリウムホウ水素化物、等のような適当に選択された還元剤と反応させると、式(Xd)の対応する化合物を生成する。当業者は、式(XXXXVIII)の化合物を適当に選択された還元剤と反応させる時に、式(XXXXVIII)の化合物上のアルデヒドを好ましくは、対応するアルコールへの還元を回避するために保護することを認めるであろう。
その(Lが不在(すなわちbが0である)の式(X)の化合物はスキーム12に概説の方法に従って調製することができる。
Figure 2008509129
それに従うと、知られた化合物又は知られた方法により調製される化合物である、そのJがBrである式(XXXXVIII)の化合物の、式(XXXXVIIIa)の適当に置換された化合物(例えば、Jung,M.E.and Dansereau,S.M.K.,Heterocycles,Vol.39,1994,p.767に開示のように調製することができる4−ブロモ−2−ニトロベンズアルデヒド又はHu,Y.−Z.,Zhang,G.,and Thummel,R.P.,Org.Lett.,Vo.5,2003,p.2251に開示されたように調製することができる5−ブロモ−2−ニトロベンズアルデヒド)は、場合によりマイクロウエーブ照射の存在下で、約60℃〜約150℃の範囲の高温で、好ましくは約100℃〜約120℃の範囲の高温で、トルエン、DME、THF、MeOH、等のような有機溶媒と水、等のようなプロトン溶媒の混合物中で、NaCO、KCO、NaHCO、等のような塩基の存在下で、Pd(PPh、Pd(dppf)Cl、等のような触媒の存在下で、知られた化合物又は知られた方法により調製される化合物の、そのRがアリール又はヘテロアリールである式(XXXXIX)の適当に置換された化合物と反応させると、式(Xe)の対応する化合物を生成する。
式(XI)の化合物は知られた化合物又は知られた方法により調製することができる化合物である。以下のスキーム13〜17は式(XI)の代表的な化合物の代表的製法を概説する。
例えば、そのQが−C(O)−NR−である式(XI)の化合物はスキーム13に概説の方法に従って調製することができる。
Figure 2008509129
それに従うと、知られた化合物又は知られた方法により調製することができる化合物の式(D)の適当に置換された化合物を、THF、DCM、クロロホルム、等のような有機溶媒中でTEA、DIPEA、ピリジン、等のような塩基の存在下で知られた化合物又は知られた方法により調製される化合物の式(DI)の適当に置換された化合物と反応させると、式(DII)の対応する化合物を生成する。
式(DII)の化合物を、約50〜約160℃の範囲の高温で、好ましくは約80〜約125℃の範囲の高温でDMSO、DMF、NMP、等のような有機溶媒中でNaCNと反応させると、式(DIV)の対応する化合物を生成する。
式(DIV)の化合物を、知られた方法に従い、例えば、メタノール、エタノール、水、等のような有機溶媒中で、ラネーニッケル又はロジウムの存在下で、水素ガスと反応させることにより還元すると、式(XIa)の対応する化合物を生成する。
あるいはまた、知られた化合物又は知られた方法により調製される化合物の式(DIII)の適当に置換された化合物を、THF、DMF、等のような有機溶媒中で、TEA、DIPEA、ピリジン、等のような塩基の存在下で、HATU、HOBT、DIPCDI、HBTU、等のようなペプチドカプリング試薬の存在下で、知られた化合物又は知られた方法により調製される化合物の式(DI)の適当に置換された化合物と反応させると、式(DIV)の対応する化合物を生成する。
式(DIV)の化合物を知られた方法に従って、例えば、メタノール、エタノール、水、等のような有機溶媒中でラネーニッケル又はロジウムの存在下でHガスと反応させることにより還元すると、式(XIa)の対応する化合物を生成する。
あるいはまた、知られた化合物又は知られた方法により調製される化合物の、そのPgがCbz、BOC、等のような適当な窒素保護基である、式(DV)の適当に置換された化合物を、THF、DMF、等のような有機溶媒中で、TEA、DIPEA、ピリジン、等のような塩基の存在下で、HATU、HOBT、DIPCDI、HBTU、等のようなペプチドカプリング試薬の存在下で、知られた化合物又は知られた方法により調製される化合物の、式(DI)の適当に置換された化合物と反応させると、式(DVI)の対応する化合物を生成する。
式(DVI)の化合物を、知られた方法に従って、例えば、水素化分解(PGがCbzである場合)又は酸開裂(PGがBOCである場合)により脱保護すると、式(XIa)の対応する化合物を生成する。
当業者は、そのQが−CO−NR−であり、そしてA基(すなわち−(C1−4アルキル)−基)が本明細書に定義された通りに置換されている式(XI)の化合物も同様に、スキーム12に概説の方法に従って調製することができることを認めるであろう。
例えば、その−(C1−4アルキル)−(A基)が式(I)の所望の化合物のコアに直接結合された炭素原子で置換されている式(XI)の化合物を、式(DVII)
Figure 2008509129
[ここでRは本明細書で定義された通りのA基上の置換基である]
の適当に置換された化合物を、前記の式(DV)の化合物に置換することにより調製することができる。
同様に、そのA基の交互の炭素原子が置換されている式(XI)の化合物も式(D)、(DIII)又は(DV)の化合物に対して、適当に置換された出発試薬を選択し、置き換えることにより調製することができる。
あるいはまた、そのQが−CO−NR−であり、そしてA基(すなわち−(C1−4アルキル)−基)が式(I)の所望の化合物のコア上の窒素原子に直接結合された炭素原子で置換されている式(XI)の化合物をスキーム14に概説の方法に従って調製することができる。
Figure 2008509129
それに従うと、知られた化合物又は知られた方法により(例えば、THFのような有機溶媒中で、場合によりCuIのような触媒の存在下でジヒドロ−フラン−2,5−ジオン又はジヒドロ−ピラン−2,6−ジオンを式R−MgCl又はR−MgBrの化合物と反応させることにより)調製される化合物の式(DVIII)の適当に置換された化合物を、THF、DMF、等のような有機溶媒中でTEA、DIPEA、ピリジン、等のような塩基の存在下で、HATU、HOBT、DIPCDI、HBTU、等のようなペプチドカプリング試薬の存在下で、知られた化合物又は知られた方法により調製される化合物の、適当に置換された式(DI)の化合物と反応させると、対応する式(DIX)の化合物を生成する。
次に式(DIX)の化合物を式(XI)の化合物に置き換え、そして更に前記の方法に従って反応させると、対応する式(I)の化合物を生成する。
そのQが−NR−である式(XI)の化合物は、知られた方法により、例えば、スキーム15に概説の方法に従って調製することができる。
Figure 2008509129
それに従うと、知られた化合物又は知られた方法により調製される化合物の式(DX)の適当に置換された化合物を、THF、DMF、等のような有機溶媒中で、TEA、DIPEA、ピリジン、等のような塩基の存在下で、知られた化合物又は知られた方法により調製される化合物の式(DI)の適当に置換された化合物と反応させると、対応する式(DXI)の化合物を生成する。
式(DXI)の化合物を、エタノール、DMF、等のような有機溶媒中でN、等と反応させると、対応する式(XIc)の化合物を生成する。
当業者は、そのQが−NR−C(O)−である式(XI)の化合物を、ジオキサン、DCM、THF、等のような有機溶媒中で、TEA、DIPEA、ピリジン、等のような塩基の存在下で(ここで塩基は好ましくは、約1当量に等しい量で存在する)、式R−C(O)Clの適当に置換された酸塩化物と反応させることにより、その−A−Q−Hが−(C1−4アルキル)−NR−Hである、式(DXI)の対応する化合物から調製することができることを認めるであろう。
当業者は更に、その−Q−Rが−NR−R、−NR−C(O)−R又は−NR−C(O)−Rから選択され、そしてそのA基(すなわち(C1−4アルキル)基)が場合により置換されていてもよい式(XI)の化合物も同様に、適当に置換された出発試薬を選択し、置き換えることにより前記のスキーム15に概説された方法に従って調製することができることを認めるであろう。
あるいはまた、そのQ−Rが−NR−Rであり、そしてA基(すなわち(C1−4アルキル)基)が場合により置換されていてもよい式(XI)の化合物も同様に、スキーム16に概説の方法に従って調製することができる。
Figure 2008509129
それに従うと、知られた化合物又は知られた方法により調製される化合物の式(DXII)の適当に置換された化合物を、DCM、DMF、等のような有機溶媒中で、(CHAl(そのWがC1−4アルキルである式(DXII)の化合物に対して)のようなカプリング剤又はDCC、EDC、等のようなカプリング剤の存在下で、NH(CH)(OCH)と反応させると、対応する式(DXIII)の化合物を生成する。
式(DXIII)の化合物を、THF、ジエチルエーテル、等のような有機溶媒中で、知られた化合物又は知られた方法により調製される化合物の、対応する式(DXIV)の適当に置換された化合物と反応させると、対応する式(DXV)の化合物を生成する。
式(DXV)の化合物を、メタノール、エタノール、等のような有機溶媒中でNaBHCN、等のような還元剤の存在下でNHOAc、NHCl等と反応させるか又は、DCE、THF、アセトニトリル、等のような有機溶媒中で、NaBH(OAc)のような還元剤の存在下で、NHCCF、NHOAc、等と反応させると、対応する式(DXVI)の化合物を生成する。
次に式(DXVI)の化合物を本明細書に開示された方法に従って(例えば、スキーム1におけるような)反応させ、脱保護すると、対応する所望の化合物を生成する。
当業者は、式(XId)の化合物を更に、場合により知られた方法(例えば、式の適当に置換された化合物と反応させることにより)に従って反応させて、所望に応じて脱保護されたアミンを更に置換することができることを認めるであろう。
当業者は、その−Q−Rが−NH−C(O)−Rであり、そしてA基(すなわち(C1−4アルキル)基)が場合により置換されていてもよい式(XI)の化合物を、スキーム17に概説の方法に従って対応する式(DXV)の化合物から調製することができることを認めるであろう。
Figure 2008509129
それに従うと、式(DXV)の適当に置換された化合物を知られた方法に従って脱保護すると、対応する式(DXVII)の化合物を生成する。
式(DXVII)の化合物をジオキサン、DCM、THF、等のような有機溶媒中で、TEA、DIPEA、ピリジン、等のような塩基の存在下で、知られた化合物又は知られた方法により調製される化合物の式(DXVIII)の化合物の、適当に置換された酸塩化物と反応させると、対応する式(DXIX)の化合物を生成する。
式(DXIX)の化合物をメタノール、エタノール、等のような有機溶媒中でNaBHCN、等のような還元剤の存在下でNHOAc、NHCl、等と反応させるか又はDCE、THF、アセトニトリル、等のような有機溶媒中でNaBH(OAc)、等のような還元剤の存在下でNHCCF、NHOAc、等と反応させると、対応する式の化合物を生成する。
当業者は更に、その−A−Q−Rが−(C1−4アルキル)−NH−C(O)−ORである式(XI)の化合物、その−A−Q−Rが−(C1−4アルキル)−NH−C(S)−NH−Rである式(XI)の化合物及び、その−A−Q−Rが−(C1−4アルキル)−NH−C(O)−NH−Rである式(XI)の化合物も同様に、スキーム2に記載の方法を変更することにより、知られた方法に従って調製することができることを認めるであろう。
当業者は更に、そのQが前記に特に例示された置換基群の1つ、例えばそのQが−O−、−S−、−OC(O)−、−NR−SO−、−NR−SO−、−SO−NR−、−SO−NR−、−OC(O)−NR−、−NR−SO−O−、−O−SO−NR−又は−NR−SO−NR−から選択されるもの以外である、式(XI)の化合物も同様に知られた方法に従って調製することができることを認めるであろう。
あるいはまた、そのA基(すなわち−(C1−4アルキル)−基)がコア構造物に最も近い炭素原子で置換されており、そして単一のエナンチオマーが所望される(又は単一のエナンチオマーのエナンチオマー過剰が所望される)式(XI)の化合物は対応するラセミ混合物のキラル分離により調製することができる。
あるいはまた、そのA基(すなわち−(C1−4アルキル)−基)がコア構造物にもっとも近い炭素原子で置換されており、そして単一のエナンチオマーが所望される(又は単一のエナンチオマーのエナンチオマー過剰が所望される)式(XI)の化合物は、Burk,M.J.;Gross,M.F.;Martinez,J.P.J.Am.Chem.Soc.1995,117,9375;Smrcina,M.;Majer,P.;Majerova,E.;Guerassina,T.A.;Eissenstat,M.A.Tetrahedron 1997,53,12867;及び/又はHinrmann,T.;Gademann,K.;Jaun,B.Seebach,D.Helv.Chim.Acta 1998,81,983に開示されたようないずれかの方法に従って調製することができる。
当業者は更に、スキーム8〜17に記載の方法を例えば、適当な出発材料及び/又は試薬を選択し、置換することにより変更すると、式(II)の化合物及び/又は式(III)の化合物の調製のための対応する化合物を生成することができることを認めるであろう。
以下の実施例は発明の理解を補助するために提示されており、そして後記の請求項中に提示される発明を決して限定することを意図されず、そしてそのように解釈するべきではない。
以下の実施例には、残渣として単離されたいくつかの合成生成物を記載する。用語「残渣」は生成物が単離された物理的状態を限定せず、そして例えば、固体、油、発泡体、ガム、シロップ、等を包含することができることが当業者により理解されるであろう。
3−アミノ−N−シクロヘキシル−N−メチ−プロピオンアミド
Figure 2008509129
知られた化合物(Osdene,Thomas S.et al.Journal of Medicinal Chemistry(1967),10(2),165−7;Osdene,Thomas S.;Santilli,Arthur A.米国特許第3138595号明細書に開示されたように調製することができる)の2−シアノ−N−シクロヘキシル−N−メチル−アセトアミド(3.96g、0.022モル)及びラネーニッケル(3g)の混合物(300mLのNH/MeOH中)を常圧下で水素化した。2当量の水素を消費後、触媒を濾去した。濾液を蒸発させ、トルエンを残渣に添加し、次に蒸発させると残渣を生成した。
3−(5−ベンゾイル−2−ニトロ−ベンジルアミノ)−N−シクロヘキシル−N−メチル−プロピオンアミド
Figure 2008509129
知られた化合物(欧州特許第371564号明細書に開示のように調製することができる)の5−ベンゾイル−2−ニトロ−ベンズアルデヒド(10g、0.0390モル)及び3−アミノ−N−シクロヘキシル−N−メチル−プロピオンアミド(7.5g、0.0410モル)の混合物(250mLの1,2−ジクロロエタン中)を窒素下の室温で撹拌した。ナトリウムトリアセトキシホウ水素化物(8.7g、0.0410モル)を添加し、反応混合物を室温で6時間撹拌した。次にNaHCO飽和溶液(200mL)を添加した。有機層を分離し、乾燥し、そして蒸発させた。生成された残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:99:1のCHCl:MeOH)。もっとも純粋な画分を合わせ、溶媒を蒸発させると残渣を生成した。
3−(2−アミノ−5−ベンゾイル−ベンジルアミノ)−N−シクロヘキシル−N−メチル−プロピオンアミド
Figure 2008509129
3−(5−ベンゾイル−2−ニトロ−ベンジルアミノ)−N−シクロヘキシル−N−メチル−プロピオンアミド(9g、0.02モル)、10%炭素上パラジウム(2g)及びチオフェン溶液(2mL)の混合物(250mLのMeOH中)を3当量の水素が消費されるまで水素化した。反応混合物をジカライト(Cicalite)を通して濾過し、濾液を濃縮すると残渣を生成した。
3−(2−アミノ−6−ベンゾイル−4H−キナゾリン−3−イル)−N−シクロヘキシル−N−メチル−プロピオンアミド(化合物#1)
Figure 2008509129
3−(2−アミノ−5−ベンゾイル−ベンジルアミノ)−N−シクロヘキシル−N−メチル−プロピオンアミド(3.94g、0.0100モル)の溶液(200mLのメタノール中)に臭化シアン(1.16g、0.0110モル)を添加した。生成された混合物を週末にわたり室温で撹拌し、次に5時間還流加熱した。溶媒を蒸発させると残渣を生成し、それをEtOAc(100mL)から結晶化した。生成された沈殿物を濾取し、乾燥すると粗生成物を生成し、それを2−プロパノール(50mL)から再結晶すると主題化合物、3−(2−アミノ−6−ベンゾイル−4H−キナゾリン−3−イル)−N−シクロヘキシル−N−メチル−プロピオンアミドを生成した。
mp 198.1℃
2−(ジメトキシメチル)−1−ニトロ−4−フェノキシ−ベンゼン
Figure 2008509129
4−クロロ−2−ジメトキシメチル−1−ニトロベンゼン(11.55g、0.0500モル)、フェノール(4.70g、0.0500モル)及び炭酸カリウム(8.16g、0.0600モル)の混合物(100mLのDMA中)を150℃で6時間撹拌した。冷却後、反応混合物を水中に注入し、ジイソプロピルエーテルで処理した。有機層を分離し、10%KOH水溶液で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして濃縮した。生成された残渣を溶離剤としてCHCl:石油エーテル(40:60、60:40、100:0の勾配)を使用して、シリカゲル上カラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物含有画分を合わせ、蒸発させると、残渣を生成し、それをCHClに溶解し、10%KOH水溶液で洗浄して、残留フェノールを除去した。乾燥し、蒸発させると残渣を生成した。
2−ニトロ−5−フェノキシ−ベンズアルデヒド
Figure 2008509129
2−(ジメトキシメチル)−1−ニトロ−4−フェノキシ−ベンゼン(7.4g、0.0256モル)の溶液(80mLのTHF中)に12NのHCl(10mL)及び水(20mL)を添加した。生成された混合物を室温で2日間撹拌した。次に水を添加し、混合物をジイソプロピルエーテルで抽出した。有機層を分離し、10%NaHCO水溶液、次に水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして濃縮すると黄色の固体を生成した。
N−メチル−3−(2−ニトロ−5−フェノキシ−ベンジルアミノ)−N−フェニル−プロピオンアミド
Figure 2008509129
2−ニトロ−5−フェノキシ−ベンズアルデヒド(2.14g、0.00882モル)を3−アミノ−N−シクロヘキシル−N−メチル−プロピオンアミド(1.5g、0.00882モル)の溶液(100mLの1,2−ジクロロエタン中)に添加し、混合物を80℃で1時間撹拌した。トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(2.87g、0.00882モル)を室温で添加し、反応混合物を15時間撹拌した。更なるトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(1g)を添加し、反応混合物を室温で更に20時間撹拌した。反応混合物に10%のNaOH水溶液(50mL)を添加し、混合物をCHClで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして濃縮すると残渣を生成し、それを、溶離剤として97:3のCHCl:MeOHを使用してシリカゲル上カラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物含有画分を合わせ、蒸発させると副生成物(MW638)を生成した。残渣を更に、97:3のCHCl:MeOHを使用するシリカゲル上カラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物含有画分を合わせ、蒸発させると残渣を生成した。不純な生成物を含有する画分を合わせ、蒸発させると、第2の残渣を生成し、それをシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると更なる所望生成物を生成した。
3−(2−アミノ−5−フェノキシ−ベンジルアミノ)−N−メチル−N−フェニル−プロピオンアミド
Figure 2008509129
N−メチル−3−(2−ニトロ−5−フェノキシ−ベンジルアミノ)−N−フェニル−プロピオンアミド(2g、0.0049モル)、10%炭素上パラジウム(1g)及びチオフェン溶液(1mL)の混合物(150mLのMeOH中)を3当量の水素が消費されるまで水素化した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。生成された残渣をBiotage上カラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物含有画分を回収し、濃縮すると残渣を生成した。
3−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−N−シクロヘキシル−N−メチル−プロピオンアミド(化合物#20)
Figure 2008509129
3−(2−アミノ−5−フェノキシ−ベンジルアミノ)−N−メチル−N−フェニル−プロピオンアミド(ジアミン)(1.4g、0.0037モル)及び臭化シアン(0.58g、0.0055モル)の溶液(70mLのエタノール中)を3時間還流した。溶媒を蒸発させると残渣を生成し、それをEtOAc(100mL)から結晶化した。生成された沈殿物をエタノールに溶解し、3時間撹拌した。生成された沈殿物を濾取し、エタノールで洗浄し、そして乾燥すると主題化合物、純粋な3−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−N−シクロヘキシル−N−メチル−プロピオンアミドを生成した。
(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェニル)−モルホリン−4−イル−フェニル−アセトニトリル
Figure 2008509129
NaH(0.975モル)をヘキサンで洗浄した。ヘキサンをデカント除去後、NaHを室温でDMF(1950mL)中に撹拌した。モルホリン−4−イル−フェニル−アセトニトリル(0.70モル)(300mLのDMF中)をNガス下で滴下した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を氷浴中で冷却し、4−クロロ−2−ジメトキシメチル−1−ニトロベンゼン(0.86モル)(150mLのDMF中)を滴下した。反応混合物を0℃で2時間、室温で1晩撹拌した。反応混合物を氷/水上に注入し、ジイソプロピルエーテルで抽出した。有機層を水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、蒸発させると、固体として主題化合物を生成した。
(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェニル)−フェニル−メタノン
Figure 2008509129
実施例10におけるように調製された残渣(0.7モル)の溶液(1500mLの70%酢酸中)を30分間撹拌、還流した。反応混合物を氷/水上に注入し、ジイソプロピルエーテルで抽出した。有機層をアルカリ水及び水で洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO)、残渣になるまで蒸発させた。生成物を含有する水層を更にDCMで抽出した。有機層を乾燥し(MgSO)、蒸発させると残渣を生成した。前記からの残渣をシリカゲル上ガラスフィルター上で精製した(溶離剤:DCM)。純粋な画分を回収し、蒸発させると固体として主題化合物を生成した。
5−ベンゾイル−2−ニトロベンズアルデヒド
Figure 2008509129
実施例11におけるように調製された固体(0.0659モル)及び5NのHCl(40mL)の混合物(80mLのクロロホルム中)を室温で1晩撹拌した。次に反応混合物を4時間還流した。冷却後、有機層を分離した。NHOH滴下により有機層をアルカリ性にさせた。有機層を水で洗浄し、乾燥し(MgSO)そして蒸発させた。残渣をジイソプロピルエーテル/酢酸エチル(50mL/20mL)から結晶化した。沈殿物を濾取し、ジイソプロピルエーテル/酢酸エチルそしてジイソプロピルエーテルで洗浄し、50℃で真空乾燥すると主題化合物をベージュ色の固体として生成した。
mp 96.7℃
注:あるいはまた、主題化合物は欧州特許第0371564A2号明細書に開示された方法に従って調製することができる。
2−アミノ−5−ベンゾイルベンズアルデヒド
Figure 2008509129
5−ベンゾイル−2−ニトロベンズアルデヒド(0.01モル)の混合物(トルエン中)を4%チオフェン溶液(2mL)の存在下で触媒として5%Pd/C(2g)を使用して、室温、常圧で水素化した。Hガス(3当量)の消費後、触媒を濾去し、濾液を蒸発させた(50℃の水浴)。残渣をジエチルエーテル(10mL)に溶解し、室温で結晶化した。結晶を濾取し、少量のジエチルエーテル及びジイソプロピルエーテルで洗浄し、次に乾燥すると(真空、40℃)主題化合物を固体として生成した。
mp 124.9℃
シクロヘキサンカルボン酸[2−(2−アミノ−5−ベンゾイル−ベンジルアミノ)−エチル]−アミド
Figure 2008509129
2−アミノ−5−ベンゾイルベンズアルデヒド(0.007モル)及びシクロヘキサンカルボン酸(2−アミノ−エチル)−アミド(0.007モル)の混合物(メタノール中)をチオフェン溶液(1mL)の存在下で触媒として10%Pd/C(0.5g)で50℃で水素化した。Hガス(1当量)の消費後、触媒を濾去し、溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(Biotageカラム)(溶離剤:CHCl:メタノールの勾配)により精製した。所望の画分を回収し、溶媒を蒸発させると主題化合物を残渣として生成した。
シクロヘキサンカルボン酸[2−(2−アミノ−6−ベンゾイル−4H−キナゾリン−3−イル)−エチル]−アミド(化合物#7)
Figure 2008509129
シクロヘキサンカルボン酸[2−(2−アミノ−5−ベンゾイル−ベンジルアミノ)−エチル]−アミド(0.0032モル)の混合物(30mLのエタノール中)を室温で撹拌した。臭化シアン(0.0048モル)を添加した。反応混合物を2時間撹拌、還流し、次に冷却し、室温で1晩撹拌すると沈殿物を生成した。沈殿物を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、乾燥すると残渣として主題化合物を生成した。
2−ニトロ−5−フェノキシ−ベンズアルデヒド
Figure 2008509129
段階A:
5−フルオロ−2−ニトロ−トルエン(38.2g、0.25モル)の溶液(200mLのDMF中)にフェノール(23.5g、0.25モル)及びKCO(43.0g、0.31モル)を添加し、混合物を140℃で1晩加熱した。混合物を室温に冷却し、次に大部分のDMFを真空蒸発させた。残渣をEtOAcに溶解し、水(2×)及び生理食塩水で洗浄し、次に乾燥した(KCO)。溶液を濾過し、溶媒を真空蒸発させると暗褐色の油を生成した。粗生成物をクーゲルロール蒸留により精製し、僅かな前生成物(80〜90℃)の後に、4−フェノキシ−2−ニトロトルエンを粘性の黄色の油(mp 120〜130℃)として回収し、それを静置結晶化させた。
段階B:
前記の段階Aで調製された2−ニトロ−5−フェノキシトルエン(57.3g、0.25モル)及びジメチルホルムアミド・ジメチルアセタール(43.1mL、0.324モル)の混合物(259mLのDMF中)を140℃で1晩加熱した。混合物を室温に冷却し、溶媒を真空蒸発させた。残渣をTHF(500mL)に溶解し、頭上撹拌装置の付いた3L用3首フラスコに移した。混合物を水500mLで希釈し、NaIO(160g、0.75モル)を分割添加した(僅かな発熱)。混合物を室温で1晩撹拌した。固体を濾取し、EtOAcで十分に洗浄した。濾液をNaHCO飽和水溶液で3×洗浄し、次に乾燥した(MgSO)。溶液を濾過し、溶媒を真空蒸発させた。粗生成物をクロマトグラフィー(10〜40%のCHCl:ヘキサン)にかけると、黄色の結晶状固体として2−ニトロ−5−フェノキシ−ベンズアルデヒドをを生成した。
2−ニトロ−5−フェノキシ−ベンズアルデヒド
Figure 2008509129
5−フルオロ−2−ニトロベンズアルデヒド(15.00g、0.089モル)、フェノール(9.12g、0.098モル)及びKCO(13.5g、0.089モル)の混合物(200mLのDMF中)を120℃で50分間加熱した。反応混合物を冷却し、真空濃縮した。残渣にEtOAc(500mL)及びHO(500mL)を添加した。層を分離し、EtOAc抽出物を濃縮した。溶離剤として20%EtOAc−ヘキサンを使用して残渣をシリカゲル上で精製した。生成物含有画分を合わせ、濃縮すると黄色の油を生成し、それを静置して固化させた。この物質を最少量のEtOAc及びヘキサンに溶解し、生成された溶液をドライアイスのアセトン浴中で冷却した。濾過すると、淡黄色の固体として2−ニトロ−5−フェノキシ−ベンズアルデヒドを生成した。濾液を真空濃縮すると更なる2−ニトロ−5−フェノキシ−ベンズアルデヒドを生成した。
シクロヘキサンカルボン酸[2−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−エチル]−アミド(化合物#111)
Figure 2008509129
段階A
2−ニトロ−5−フェノキシ−ベンズアルデヒド(1.4g、5.8ミリモル)及びN−tert−ブトキシカルボニルエチレンジアミン(1.4g、8.75ミリモル)の溶液(60mLのDCE中)を室温で40分間撹拌した。次にNaBH(OAc)(1.86g、8.75ミリモル)を添加し、混合物を室温で1晩撹拌した。反応物を3NのNaOHの添加によりクエンチした。有機層を生理食塩水で洗浄し、次に真空濃縮すると粗生成物を生成した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(40%のEtOAc/ヘキサン)により精製すると残渣を生成した。
MH=388
段階B
前記の段階Aで調製され化合物(2.0g、5.2ミリモル)の溶液(100mLのEtOH中)を10%Pd/Cで1晩水素化(40psi)した。触媒を濾去し、濾液を真空濃縮すると残渣を生成した。
段階C
前記の段階Bで調製された残渣(0.44g、1.18ミリモル)の溶液(15mLのEtOH中)にBrCN(0.13g、1.3ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次に3時間還流加熱した。溶媒を真空蒸発させ、残渣を逆相HPLCにより精製すると白色固体を生成した。
MH=383
段階D
前記の段階Cで調製された白色固体(0.13g、0.28ミリモル)の溶液(10mLのTFA中)を室温で1晩撹拌した。溶媒を真空蒸発させると残渣を生成した。
段階E
前記の段階Dで調製した残渣(0.088g、0.17ミリモル)の溶液(5mLのジオキサン中)にTEA(0.14g、0.41ミリモル)、次に塩化シクロヘキシルカルボニル(0.02g、0.14ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。溶媒を真空蒸発させ、生成物を逆相HPLCにより精製すると主題化合物、シクロヘキサンカルボン酸[2−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−エチル]−アミドを白色固体として生成した。
MH=393
H NMR(300MHz,CDCl):δ1.15−1.64(m,10H),2.04(m,1H),3.50(m,4H),4.57(s,2H),6.88−7.41(m,8H),7.87−7.90(m,3H)。
シクロヘキサンカルボン酸[2−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−2−シクロヘキシル−エチル]−アミド(化合物#294)
Figure 2008509129
段階A
−10℃に冷却されたN,O−ジメチルヒドロキシルアミンHCl(0.443g、4.5ミリモル)の懸濁液(100mLのCHCl中)にAl(CHの1.2M溶液(2.19mL、4.39ミリモル)(ヘキサン中)を添加した。生成された反応混合物を室温に暖め、30分間撹拌し、次に0℃に再冷却した。次にN−(tert−ブトキシカルボニル)グリシンメチルエステル(0.23g、1.46ミリモル)の溶液(2mLのCHCl中)を添加した。反応混合物を室温に放置して暖め、1晩撹拌した。反応物を1MのKHSO(5mL)の添加によりクエンチし、水層をCHClの更に2画分で抽出した。合わせた抽出物を生理食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥した。溶液を濾過し、溶媒を真空蒸発させると白色固体を生成した。
段階B
氷浴中で冷却された段階Aにおけるように調製された白色固体(2.8g、12.8ミリモル)の溶液(50mLのTHF中)に2.0Mのシクロヘキシル塩化マグネシウム溶液(38.4mL、76.8ミリモル)(ジエチルエーテル中)を添加し、反応混合物を室温に暖め、1時間撹拌した。反応混合物を飽和NHClでクエンチし、EtOAcで抽出した(3×)。合わせた有機層を生理食塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥した。溶液を濾過し、溶媒を真空蒸発させると粗生成物を生成し、それを更に精製せずに次の段階に使用した。
段階C
前記の段階Bで調製した粗生成物(3.5g)の溶液(40mLのMeOH中)にNHOAc(24.0g、0.33モル)を添加し、混合物を室温で5時間撹拌した。次にNaCNBH(1.2g、19.0ミリモル)を添加し、反応物を室温で1晩撹拌した。溶媒を真空蒸発させ、残渣を水に溶解し、EtO(3×)で抽出した。合わせた抽出物を生理食塩水で洗浄し、溶媒を真空蒸発させると油を生成した。
段階D
2−ニトロ−5−フェノキシベンズアルデヒド(1.56g、6.4ミリモル)及び前記の段階Cで調製した粗生成物の溶液(100mLのCHCl中)にNaBH(OAc)(2.0g、9.6ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。反応物を2NのNaOHでクエンチし、層を分離した。水層をCHCl(2×)で抽出した。合わせた抽出物を生理食塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥した。溶液を濾過し、溶媒を真空蒸発させると油を生成した。油のフラッシュクロマトグラフィー(CHCl中1〜10%のEtOAc)により残渣を生成した。
MH=470
段階E
前記の段階Dで調製された生成物(1.03g、2.19ミリモル)及びPd/C(200mg)の溶液(100mLのEtOH中)を40psiで3時間水素化した。溶液をジカライトを通して濾過し、濾液を30mLの溶液に濃縮した。
段階F
段階Eで調製した溶液にBrCN(0.26g、2.5ミリモル)を添加し、反応混合物を室温で1晩撹拌した。翌日反応混合物を90分間還流加熱し、次に溶媒を真空蒸発させた。粗生成物を逆相HPLCにより精製するとオフホワイトの固体を生成した。
MH=465
段階G
前記の段階Fで調製したオフホワイトの固体(0.86g、1.49ミリモル)の溶液(15mLのTFA中)を室温で5時間撹拌した。過剰のTFAを蒸発させると油を生成した。
段階H
前記段階Gで調製した油(0.06g、0.12ミリモル)の溶液(7mLのジオキサン中)にTEA(37.6mg、0.37ミリモル)を添加し、次に塩化シクロヘキシルカルボニル(0.018g、0.12ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。溶媒を真空蒸発させると主題化合物、シクロヘキサンカルボン酸[2−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−2−シクロヘキシル−エチル]−アミドを白色固体として生成した。
MH=475
H NMR(300MHz,DMSO−d):δ1.13−2.51(m,22H),3.43(m,2H),3.86(m,1H),4.40(d,J=15.2Hz,1H),4.41(d,J=15.5Hz,1H),6.93−7.41(m,8H),7.77(m,3H)。
シクロヘキサンカルボン酸[2−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−2−(R)−シクロヘキシル−エチル]−アミド(化合物#485)
Figure 2008509129
段階A
tert−ブトキシカルボニルアミノ−(R)−シクロヘキシル−酢酸(2.57g、10.0ミリモル)、(Boc)O(2.83g、13.0ミリモル)及びNHCO(1.0g、12.6ミリモル)の溶液(50mLのアセトニトリル中)に0.05mLのピリジンを添加し、反応混合物を室温で1晩撹拌した。水(50mL)を添加し、反応混合物を最初の容量の1/2に濃縮した。懸濁物を濾過し、白色固体を回収し、水で洗浄した。
段階B
前記の段階Aで調製した白色固体(0.65g)をCHCl(20mL)に懸濁させ、10mLのTFAを添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を真空蒸発させると残渣を生成した。
段階C
前記の段階Bで調製した残渣(0.66g、2.44ミリモル)及び2−ニトロ−5−フェノキシベンズアルデヒド(0.4g、1.63ミリモル)の溶液(40mLのTHF中)を30分間撹拌した。次にNaBH(OAc)(0.521g、2.44ミリモル)を添加し、反応混合物を室温で1晩撹拌した。反応混合物を1NのNaOHでクエンチし、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた抽出物を生理食塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥した。溶液を濾過し、濾液を真空蒸発させると、残渣を生成した。
段階D
前記の段階Cで調製した残渣(0.31g、0.8ミリモル)の溶液(10mLのTHF中)に4.0mLのBH・THFを添加し、混合物を1晩還流加熱した。反応物を氷中で冷却し、1.5mLのHClでクエンチし、生成された混合物を90分間還流加熱した。溶液を3NのNaOHで塩基性化し、CHCl(3×)で抽出した。合わせた抽出物を生理食塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濾過し、次に真空蒸発させると、油を生成した。フラッシュクロマトグラフィー(CHCl中3〜5%MeOH)により黄色の油を生成した。
MH=370
段階E
前記の段階Dで調製された黄色の油(0.44g、1.2ミリモル)及びTEA(0.35mL、2.5ミリモル)の溶液(10mLのCHCl中)に塩化シクロヘキサンカルボニル(0.21g、1.4ミリモル)を添加した。生成された混合物を室温で1晩撹拌した。次に反応混合物を更なるCHClで希釈し、水、そして次に生理食塩水で洗浄し、次にNaSO上で乾燥した。溶液を濾過し、溶媒を真空蒸発させると粗生成物を生成した。粗生成物のフラッシュクロマトグラフィー(CHCl中5〜15%のEtOAc)により黄色の発泡体を生成した。
MH=480
段階F
前記の段階Eで調製した黄色発泡体(0.78g、1.63ミリモル)の溶液(100mLのEtOH及び30mLのTHF中)を10%Pd/Cで1晩水素化(40psi)した。触媒を濾去し、BrCN(0.19g、1.63ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で撹拌した。溶媒を真空蒸発させ、残渣を逆相HPLCにより精製すると褐色の固体として主題化合物を生成した。
MH=475
4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4,N−ジシクロヘキシル−N−メチル−ブチルアミド(化合物#85)
Figure 2008509129
段階A
コハク酸無水物(1g、0.01モル)及びCuI(0.2g、0.001モル)の溶液(20mLのTHF中)を−20℃に冷却した。シクロヘキシルマグネシウム塩化物(ジエチルエーテル中2.0M、6mL、0.012モル)を反応混合物に緩徐に添加した。(紫色が形成されたが、添加完了後に消失した)。冷却浴を外し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。次にHO(50mL)及びHCl(1N、30mL)を反応混合物に添加した。沈殿物が形成され、それを濾去した。CHCl(200mL)を濾液に添加した。層を分離し、有機層をNaSO飽和溶液及びNaCl溶液で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、蒸発させると無色の油を生成した。
H NMR(300MHz,CDCl):δ1.23−1.33(m,6H),1.65−1.88(m,4H),2.40(m,1H),2.59−2.64(m,4H)。
段階B
前記の段階Aで調製した無色の油(1.1g、6ミリモル)の溶液(50mLのCHCl中)にイソブチルクロロホルメート(1mL、6.3ミリモル)を0℃で添加し、次にTEA(2.5mL、18ミリモル)及びN−メチルシクロヘキシルアミン(1mL、6.6ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。次にNaCl溶液(100mL)を添加した。層を分離し、水層をCHClで抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥し、蒸発させた。フラッシュカラムクロマトグラフィー(1:1のヘキサン:EtOAc)による精製が褐色の油を生成した。
MH 280.1
H NMR(300MHz,CDCl):δ1.23−1.78(m,21H),2.5(m,1H),2.58−2.8(m,4H),2.85(s,3H),3.66(m,0.4×1H),4.39(m,0.6×1H)。
段階C
NHOAc(0.83g、11ミリモル)及びシアノホウ水素化ナトリウム(0.045g、8ミリモル)の溶液(20mLのMeOH中)に前記の段階Bで調製した褐色油(0.2g、0.7ミリモル)の溶液(5mLのMeOH中)を緩徐に添加した。次に反応混合物を室温で1晩撹拌した。MeOHを蒸発させ、CHCl(100mL)、次に1NのHCl(5mL)を添加した。混合物を5分間撹拌し、次に1NのNaOH(6mL)で塩基性化した。CHCl層をMgSOで乾燥し、次に蒸発させると、油を生成した。
MH 281.1
H NMR(300MHz,CDCl):δ1.0−1.75(m,21H),2.2−2.3(m,1H),2.4−2.7(m,4H),2.77(s,3H),3.6(m,0.4×1H),4.3(m,0.6×1H)。
段階D
前記の段階Cで調製した油(0.3g、1.1ミリモル)、2−ニトロ−5−フェノキシベンズアルデヒド(0.27g、1.1ミリモル)及び酢酸(0.07mL、1.1ミリモル)の溶液(10mLのCHCl中)にNaCNBH(0.07g、1.2ミリモル)を添加した。次に反応混合物を室温で8時間撹拌した。次に1NのHCl(10mL)を添加し、反応混合物を5分間撹拌し、次に1NのNaOH(15mL)により塩基性にした。溶液をCHCl(50mL×2)で抽出した。有機層をMgSOで乾燥し、蒸発させると油を生成し、それをカラム上で精製すると(1:1のヘキサン:EtOAc)黄色の油を生成した。
MH 508.5
H NMR(300MHz,CDCl):δ1.0−1.8(m,24H),2.2−2.3(m,2H),2.78(s,0.4×3H),2.80(s,0.6×3H),3.57(m,0.4×1H),4.0(m,2H),4.5(m,1H),4.37(m,0.6×1H),6.86(m,1H),7.07(d,J=8.33Hz,2H),7.2−7.38(m,2H),7.42−7.44(m,2H),7.97(d,J=8.9Hz,1H).
段階E
前記段階Dで調製した黄色の油(0.34g、6.7ミリモル)の溶液(10mLのMeOH中)にN下で0.05gの10%活性炭素上Pdを添加した。混合物を1時間にわたり30psi下の水素化にかけた。触媒を濾去し、MeOHを蒸発させると油を生成した。
MH 478.4
H NMR(300MHz,CDCl):δ1.1−1.77(m,24H),2.05−2.19(m,2H),2.78(s,0.4×3H),2.79(s,0.6×3H),3.5(m,0.4×1H),3.75(s,2H),4.44(m,0.6×1H),6.7(d,J=8.04Hz,1H),6.8(m,2H),6.93(d,J=7.9Hz,1H),7.02(t,J=7.3Hz,1H),7.3(m,3H).
段階F
前記の段階Eで調製した油(0.2g、0.4ミリモル)及びBrCN(0.044g、0.4ミリモル)の混合物をEtOH(10mL)中で1晩還流した。EtOHを蒸発させた。ジエチルエーテル(1mL)及びヘキサン(5mL)を残渣に添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。懸濁物を濾過し、主題化合物を固体のHBr塩として回収した。
MH 503.7
H NMR(300MHz,CDOD):δ1.1−1.9(m,22H),2.15−2.28(m,2H),2.5(m,1H),2.74(s,0.4×3H),2.78(s,0.6×3H),3.47(m,0.4×1H),3.97(m,1H),4.3(m,0.6×1H),4.4(m,2H),6.9−7.1(m,5H),7.12(m,1H),7.35(t,J=7.76Hz,2H).
4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4−(S)−,N−ジシクロヘキシル−N−メチル−ブチルアミド(化合物#346)
Figure 2008509129
段階A
Boc−D−シクロヘキシルグリシン(3.7g、0.014モル)、HOBT(2.5g、0.018モル)及びN,O−ジメチルヒドロキシルアミン・HCl(1.8g、0.019モル)の氷冷溶液(100mLのCHCl中)にTEA(3.9mL、0.028モル)を添加し、次に1,3−ジメチルアミノプロピル−3−エチルカルボジイミド(EDC、3.6g、0.018モル)を添加した。混合物を室温に暖め、1晩撹拌した。次にEtOAc(300mL)を反応混合物に添加した。反応混合物をクエン酸溶液、NaHCO水溶液及びNaCl溶液で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、蒸発させると油を生成した。粗油を更に精製せずに次の段階に使用した。
MH 301.1
H NMR(300MHz,CDCl):δ0.93−1.07(m,4H),1.36(s,9H),1.54−1.68(m,6H),3.15(s,3H),3.71(s,3H),4.51(m,1H),5.06(m,1H)。
段階B
前記の段階Aで調製した油(4.6g、0.015モル)の氷冷溶液(200mLのTHF中)にLiAIH(THF中1M、18mL)を緩徐に添加した。氷浴を外し、反応混合物を室温で30分間撹拌し、次に0℃に再冷却した。次にNaHSO水溶液(5mLの水中)を温度を5℃未満に維持しながら反応混合物に緩徐に添加した。混合物をEtOAc(200mL×2)で抽出し、合わせた有機層を希クエン酸溶液、NaHCO飽和水溶液及びNaCl飽和水溶液で洗浄し、次にNaSOで乾燥し、蒸発させると無色の油を生成した。粗油を更に精製せずに次の段階に使用した。
MH 242.1
H NMR(300MHz,CDCl):δ0.93−1.07(m,4H),1.38(s,9H),1.54−1.68(m,6H),4.16(m,1H),5.02(m,1H),9.7(m,1H).
段階C
トリエチルホスホノアセテート(6.3mL、0.039モル)の氷冷溶液(300mLのTHF中)にNaH(鉱油中60%分散物、1g、0.025モル)を分割して添加した。生成された混合物を室温で30分間撹拌し、次に0℃に再度冷却した。次に前記の段階Bで調製した油(3.1g、0.013モル)の溶液(50mLのTHF中)を添加した。反応混合物を0℃で5分間撹拌し、次に室温で更に20分間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、NaCl水溶液を添加した。反応混合物をEtOAc(200mL×2)で抽出し、MgSOで乾燥し、蒸発させた。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(1:1のEtOAc:ヘプタン)により精製すると油を生成し、それを静置すると白色固体に変化した。
H NMR(300MHz,CDCl):δ0.93−1.07(m,4H),1.3(t,J=7.3Hz,3H),1.40(s,9H),1.6−1.85(m,6H),4.1(m,1H),4.2(m,2H),4.5(m,1H),5.86(dd,J=15.6Hz,J=1.57Hz,1H),5.86(dd,J=15.6,5.5Hz,1H).
段階D
前記の段階Cで調製した白色固体(4.0g、0.013モル)の溶液(50mLのMeOH中)にN下で0.4gの10%Pd/Cを添加した。反応混合物を10psiで1時間水素化した。触媒を濾去し、MeOHを蒸発させると固体を生成した。
MH 314.2
H NMR(300MHz,CDCl):δ0.96−1.2(m,6H),1.25(t,J=7.1Hz,3H),1.43(s,9H),1.55−1.85(m,6H),2.2(m,2H),3.4(m,1H),4.1(m,2H),4.32(m,1H).
段階E
前記の段階Dで調製された固体(3.5g、0.012モル)及びLiOH(0.29g、0.012モル)の溶液(30mL:30mLのTHF:HO中)を室温で1晩撹拌した。クエン酸(2.8g、0.014モル)(10mLのHO中)を添加した。反応混合物をEtOAc(100mL×2)で抽出し、MgSOで乾燥し、蒸発させると固体を生成した。
284.1
H NMR(300MHz,CDCl):δ0.96−1.1(m,6H),1.36(s,9H),1.5−1.8(m,6H),2.3(m,2H),3.33(m,1H),4.22(m,1H).
段階F
前記の段階Eで調製された固体(3.4g、0.012モル)、HOBT(2.1g、0.015モル)及びN−メチルシクロヘキシルアミン(2mL、0.015モル)の氷冷溶液(100mLのCHCl中)にTEA(3.3mL、0.024モル)を添加し、次にEDC(2.9g、0.015モル)を添加した。反応混合物を室温に暖め、1晩撹拌した。EtOAc(300mL)を反応混合物に添加した。生成された溶液をクエン酸水溶液、NaHCO水溶液及びNaCl水溶液で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、蒸発させると淡褐色の油を生成した。粗油生成物を更に精製せずに次の段階に使用した。
MH381.3
H NMR(300MHz,CDCl):δ0.96−1.37(m,12H),1.42(d,J=1.7Hz,9H),1.63−1.84(m,13H),2.8(s,3H),3.4(m,1H),3.52(m,0.4×1H)、4.48(m,0.6×1H).
段階G
前記の段階Fで調製した油(1g、2.6ミリモル)の溶液(50mLの20%TFA:CHCl中)を室温で1時間撹拌した。溶媒及び大部分のTFAを減圧下蒸発させた。EtOAc(100mL)を残渣に添加した。生成された溶液をNaHCO水溶液及びNaCl溶液で洗浄し、次にMgSOで乾燥し蒸発させると褐色油を生成した。
MH281.2
H NMR(300MHz,CDCl):δ1.1−1.9(m,25H),2.5(m,1H),2.79(s,0.4×3H),2.85(s,0.6×3H),3.5(m,0.4×1H),4.3(m,0.6×1H).
段階H
前記の段階Gで調製した油(0.6g、2.1ミリモル)、2−ニトロ−5−フェノキシベンズアルデヒド(0.6g、2.3ミリモル)及び酢酸(0.15mL、2.1ミリモル)の溶液(50mLのDCE中)にNaBHCN(0.2g、3.2ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌し、次に1NのNaOH(10mL)を添加した。反応混合物をCHCl(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、蒸発させると残渣を生成し、それをカラムクロマトグラフィー(1:1のヘキサン:EtOAc)により精製すると油を生成した。
MH508.5
H NMR(300MHz,CDCl):δ0.96−1.99(m,23H),2.34(m,3H),2.79(s,0.4×3H),2.79(s,0.6×3H),3.59(m,0.4×1H),4.0(m,2H),4.4(m,0.6×1H),6.83(m,1H),7.07(d,J=8.28Hz,2H),7.2(d,J=7.5Hz,2H),7.43(t,J=8.24Hz,2H),7.97(d,J=8.25Hz,1H).
段階I
前記の段階Hで調製した油(0.78g、1.5ミリモル)の溶液(50mLのMeOH中)に、N下で0.1gの10%Pd/Cを添加した。反応混合物を30psiで1時間水素化した。触媒を濾去し、MeOHを蒸発させた。分取TLCにより油を生成した。
MH478.6
H NMR(300MHz,CDCl):δ0.96−2.0(m,23H),2.3(m,3H),2.78(s,0.4×3H),2.79(s,0.6×3H),3.75(m,0.4×1H),3.75(s,2H),4.42(m,0.6×1H),6.64(dd,J=1.5Hz,J=8.27Hz,1H),6.78(m,2H),6.89(d,J=7.84Hz,2H),6.97(d,J=6.43Hz,1H),7.25(m,2H).
段階J
前記の段階Iで調製した油(0.56g、1.2ミリモル)及びBrCN(0.13g、1.23ミリモル)の混合物(20mLのEtOH中)を室温で1晩撹拌した。EtOHを蒸発させ、ジエチルエーテル(50mL)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次に濾過するとそのHBr塩として淡褐色の固体として主題褐色を生成した。
MH503.7
H NMR(300MHz,CDCl):δ0.9−2.18(m,25H),2.5−2.6(m,1H),2.81(s,0.4×3H),2.87(s,0.6×3H),3.51(m,0.4×1H),4.16(m,2H),4.3(m,0.6×1H),6.72(s,1H),6.91−6.97(m,2H),7.11(t,J=7.4Hz,1H),7.25(d,J=10Hz,2H),7.31(t,J=7.6Hz,2H).
4−[2−アミノ−6−(2−メトキシ−フェニル)−4H−キナゾリン−3−イル]−4−(S)−シクロヘキシル−N−メチル−N−フェネチル−ブチルアミド(化合物#721)
Figure 2008509129
段階A
D−ベンジルオキシカルボニルアミノ−シクロヘキシル−酢酸(13.3g、45.6ミリモル)、HOBT(6.8g、50.1ミリモル)及びN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸(4.9g、50.1ミリモル)を撹拌しながらCHCl(50mL)に溶解した。生成された溶液を氷浴中で冷却し、次にTEA(13.3mL、95.7ミリモル)及びDCC(50.1mL、50.1ミリモル、CHCl中1M)を添加した。反応混合物を0℃で1時間、次に室温で4時間撹拌し、そして再度0℃に冷却した。生成された白色沈殿物(ジシクロヘキシル尿素)を濾去し、濾液を1NのNaOH(2×)、10%クエン酸水溶液(×2)及び生理食塩水で洗浄した。有機層を乾燥し(NaSO)、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(10%EtOAc:ヘプタン〜60%EtOAc:ヘプタン)により白色固体を生成した。
(M+H):355.2
段階B
前記の段階Aで調製した固体(14.1g、0.042モル))の氷浴で冷却した溶液(300mLのEtO中)にLiAIH(53mL、0.053ミリモル,THF中1M)を添加した。反応混合物を5分間撹拌した。次に冷却浴を外し、反応混合物を室温に暖めながら更に30分間撹拌し、次にNaHSO(8.9g、73.8ミリモル)の水溶液(0.33M)を添加した。層を分離し、水層をEtO(3×100mL)で抽出した。有機層を1NのHCl(3×50mL)、NaHCO飽和水溶液(50mL)及び生理食塩水(50mL)で洗浄し、次に乾燥し(NaSO)、濃縮した。生成された生成物の油を−20℃で保存し、更に精製せずに1時間以内に使用した。
(M+H):276.2
段階C
(ジメトキシ−ホスホリル)−酢酸tert−ブチルエステル(25mL、126ミリモル)をTHF(400mL)に溶解し、撹拌しながら氷浴中で冷却した。NaH(3.4g、84ミリモル、鉱油中60%分散物)を添加するとゼラチン状塊を生成した。冷却浴を外し、次にスラーリーを加熱し、30℃で20分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で再度冷却し、前記の段階Bで調製された生成物(〜42ミリモル)の溶液を(250mLのTHF中)を添加した。反応混合物を0℃で5分間、次に室温に暖めながら35分間撹拌した。反応混合物を生理食塩水(250mL)でクエンチした。次にEtOAc(250mL)を添加し、有機層を分離した。水層をEtOAcで抽出し(2×100mL)、乾燥し(NaSO)、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(ヘプタン〜30%EtOAc:ヘプタン)により白色固体を生成した。
(M+H):374.2
段階D
前記の段階Cで調製された白色固体(9.55g、25.5ミリモル)の窒素で脱気/ガスシールされた(blanked)溶液(200mLのMeOH中)に10%Pd/C(1g)(1.5mLの水中)を添加した。反応混合物を真空化し、Hで3回フラッシュし、次にH(38psi)下でパール装置上で室温で3時間震盪した。反応混合物をCelite(R)を通して濾過し、減圧下濃縮すると、白色固体を生成し、それを更に精製せずに使用した。
(M+H):242.2
段階E
前記の段階Dで調製した白色固体(5.5g、22.8ミリモル)(150mLのDCE中)を含有する丸底フラスコに、5−ブロモ−2−ニトロベンズアルデヒド(5.24g、22.8ミリモル)を添加した。30分間室温で撹拌後、NaBH(OAc)(9.7g、45.6ミリモル)を添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応物を1NのNaOH(100mL)でクエンチした。層を分離し、水層をDCMで抽出した(3×25mL)。合わせた有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、そして一定の重量になるまで真空濃縮した。カラムクロマトグラフィー(ヘプタン〜15%EtOAc/ヘプタン)にかけると、黄色の油を生成した。
(M+H):455.2
段階F
前記の段階Eで調製した黄色の油(4g、8.8ミリモル)の撹拌溶液(50mLのDCM中)にTFA(50mL)を添加した。生成された溶液を室温で2時間撹拌し、残渣に濃縮し、<1mmHgで2時間保存し、更に精製せずに次の段階に使用した。
(M+H):399.1
段階G
前記の段階Fで調製した残渣(8.8ミリモル)の−10℃の溶液(50mLのTHF及び30mLの水中)に4NのNaOH(10mL、40ミリモル)及びジ−tert−ブチルジカーボネート(8.1mL、35.2ミリモル)を添加した。冷却浴を外し、溶液を、撹拌しながら、40℃に20時間加熱した。溶液を水層に濃縮し、0℃に冷却し、2NのHClでpHを2に調整した。水層をDCMで抽出し(3×30mL)、合わせた有機層を乾燥し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(ヘプタン〜30%EtOAc:ヘプタン)によりオフホワイトの固体を生成し、それを更に精製せずに次の段階を使用した。
(M+H):499.1
段階H
前記の段階Gで調製したオフホワイトの固体(50mg、0.1ミリモル)を含有するマイクロウエーブ容器(0.5mLのDCM中)にTEA(0.11mL、0.8ミリモル)、N−メチルフェネチルアミン(27mg、0.2ミリモル)及び2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリウムクロリド(43mg、0.25モル)(0.5mLのDCM中)を添加した。生成された溶液を室温で24時間撹拌し、水(0.1mL)でクエンチし、次に真空濃縮すると、残渣を生成し、それを更に精製せずに直接使用した。
段階I
前記の段階Hで調製した残渣に、2−メトキシフェニルボロン酸(23mg、0.15ミリモル)(0.5mLのEtOH中)、炭酸カリウム(21mg、0.15ミリモル)(0.05mLの水中)及びビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン・ジクロロパラジウム(8.2mg、0.01ミリモル)を添加した。反応混合物を窒素で1分間脱気し、次に120℃で6分間照射した(μw)。残渣をEtOAc中に懸濁させ、1gのシリカSPEカートリッジに充填し、次に15mLのEtOAcで溶離した。溶離剤を真空濃縮すると、残渣を生成し、それを更に精製せずに次の段階に直接使用した。
段階J
前記の段階Iで調製した残渣にNHCl(27mg、0.5ミリモル)(0.65mLのEtOH中)及び亜鉛ダスト(131mg、2.0ミリモル)を添加した。反応混合物を80℃で10分間照射し(μw)、室温に冷却し、70ミクロンのポリプロピレンフリットを通して濾過し、次の段階に溶液として直接使用した。
段階K
前記の段階Jで調製したEtOH溶液に臭化シアン(0.1mL、0.5ミリモル、アセトニトリル中5M)を添加し、生成された溶液を室温で36時間撹拌した。反応物を3MのNaOH(0.1mL)でクエンチし、5分間撹拌し、次に真空濃縮した。生成された残渣を1%TEAを含むEtOAcに懸濁させ、2gのシリカSPEカートリッジに充填し、次に1%TEAを含む15mLのEtOAcで溶離した。溶離剤を真空濃縮した。生成された残渣を分取RP−HPLCにより精製すると、対応するTFA塩として黄褐色の固体として主題化合物を生成した。
(M+H):539.3
シクロペンタンカルボン酸[2−(2−アミノ−6−o−トリル−4H−キナゾリン−3−イル)−エチル]−アミド(化合物#657)
Figure 2008509129
段階A
1首の1−L用丸底フラスコに濃硫酸(440mL)を充填した。フラスコを氷水浴中で冷却し、硝酸カリウム(57.3g、0.567モル)を一度に緩徐に添加し、反応混合物を10分間撹拌した。次に3−ブロモベンズアルデヒド(100g、0.540モル)を15分間にわたり添加し、反応混合物を氷水浴中で45分間撹拌した。反応混合物を2Lのかき氷上に注入し、氷を撹拌しながら融解させた。水性スラーリーをジクロロメタンで抽出し(3×400mL)、合わせた有機層を生理食塩水(200mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、そして真空濃縮すると固体(所望の生成物並びに他のニトロ化異性体の混合物)を生成した。この物質を2部分に分割し、各部分をジクロロメタン/ヘプタン(2:1、400mL)に溶解し、Biotage75L(800gシリカゲル)のカラム上に充填した。カラムをヘプタン(2L)及び1:19の酢酸エチル−ヘプタン(10L)で溶離すると固体として所望の化合物を生成した。
mp69〜71℃
BrNOの元素分析:
予測値:%C36.55、%H1.74、%N6.09、%Br34.74
実測値:%C36.68、%H1.68、%N5.88、%Br35.01
HPLC:R=3.273分;ABZ+PLUS,3μm,2.1×50mm,勾配:A=水(0.1%TFA)、B=MeCN(0.1%TFA)@0.75mL/分。開始:A:B、90:10。t=0.00〜4.00分(A:B、10:90)、t=4.00〜4.10分(A:B、0:100)、t=4.10〜6.00分(A:B、0:100)。
段階B
3首の2L用丸底フラスコに前記の段階Aで調製した固体(30g、0.130モル)、2−(アミノ−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(20.9g、0.130モル)及びDCE(700mL)を充填した。反応混合物を1時間撹拌し、次にNaBH(OAc)(68.9g、0.325モル)を添加した。反応混合物を40℃で3.5時間加熱した(発熱を認めた、47℃)。次に反応混合物を30℃に冷却し、3Mの水酸化物ナトリウムでクエンチした(発熱を認めた、39℃)。反応混合物を水(500mL)で希釈し、層を分離した。水相をジクロロメタンで抽出し(3×400mL)、合わせた有機相を乾燥し(MgSO)、真空濃縮すると残渣の油として粗生成物を生成した。残渣の油を1:2のヘプタン−ジクロロメタン(400mL)に溶解し、Biotage75Lのカラム(800gシリカゲル)上に充填した。カラムをヘプタン(4L)で溶離し、次に酢酸エチル−ヘプタン、1:9(2L)、1:4(4L)、2:3(2L)及び1:1(4L)で溶離すると最初に未同定の副生成物(4g、18514−163B)、次に油としての所望の生成物を生成し、それを静置すると黄色の固体に固化した。
mp43−46℃
質量スペクトル(電子スプレー、ポジティブモード):m/z=373/375(M
HPLC:R=2.321分;ABZ+PLUS,3μm,2.1×50mm,勾配:A=水(0.1%TFA)、B=MeCN(0.1%TFA)@0.75mL/分。開始:A:B、90:10。t=0.00〜4.00分(A:B,10:90)、t=4.00〜4.10分(A:B、0:100)、t=4.10〜6.00分(A:B、0:100)。
段階C
2L用パール震盪ビンに5%炭素上白金(硫化物化)3.0gのスラーリー(25mLのテトラヒドロフラン中)、次に前記の段階Bで調製された黄色の固体(27.9g、74.5ミリモル)の溶液(600mLのTHF中)を充填した。ビンを水素ガス(20〜25psi)下で5時間撹拌した。反応の最初の30分間、系は頻繁な再加圧を必要とした。触媒をCelite(R)を通して濾去し、濾液を濃縮すると残渣を生成した。残渣を更なる精製なしに使用した。
質量スペクトル(電子スプレー、ポジティブモード):m/z=343/345(M
HPLC:R=2.426分;ABZ+PLUS,3μm,2.1×50mm,勾配:A=水(0.1%TFA)、B=MeCN(0.1%TFA)@0.75mL/分。開始:A:B、90:10.t=0.00〜4.00分(A:B、10:90),t=4.00〜4.10分(A:B、0:100)、t=4.10〜6.00分(A:B、0:100)。
段階D
磁石撹拌装置及び窒素入り口を備えた3L用1首フラスコに前記の段階Cで調製された残渣(26g、75.5ミリモル)(600mLのEtOH中)を充填した。反応混合物を氷浴中で冷却し、臭化シアンの溶液(5M、15.1mL、75.5ミリモル)(MeCN中)を一度に添加した。反応混合物を室温に暖め、4日間撹拌し、次に3時間還流した。反応混合物を室温に冷却し、水(1.2L)中に注入し、3Mの水酸化ナトリウム水溶液で塩基性化し、氷水浴中で2時間撹拌した。生成された固体を濾取し、1:9の水:EtOH(250mL)で洗浄し、乾燥すると固体を生成した。
mp 199〜205℃、分解
質量スペクトル(電子スプレー、ポジティブモード):m/z=368/370(M
元素分析:(C1521BrN):
予測値:%C48.79、%H5.73、%N15.17、%Br21.64
実測値:%C49.63、%H5.81、%N15.30、%Br21.22
カール−フィッシャー:0.14%(w/w)水分
HPLC:R=7.967分;Agilent Eclipse XDB−C8、5μm,4.6×150mm。勾配:A=水(0.1%TFA)、B=MeCN(0.1%TFA)@1.0mL/分。開始:A:B、90:10。t=0.00〜0.50分(A:B、90:10)、t=0.50〜11.50分(A:B、5:95)、t=11.50〜12.50分(A:B、5:95)
段階E
前記の段階Dで調製した固体(66mg、0.18ミリモル))を含有する反応容器に50%TFA:DCM(1.4mL)を添加した。反応混合物を40℃で2時間撹拌し、次に真空濃縮すると残渣を生成し、それを更に精製せずに次の段階に取り入れた。
段階F
段階Eで単離された残渣にクロロホルム(0.5mL)、TEA(138μL、0.99ミリモル)及びシクロペンタンカルボニル・クロリド(24mg、0.18ミリモル)(0.2mLのクロロホルム中)を添加した。混合物を室温で1晩撹拌し、次に真空濃縮した。残渣にメタノール(0.2mL)を添加し、溶液を濃縮すると残渣を与えた。
段階G
前記の段階Fで調製した残渣を含有する反応容器にo−トリルボロン酸(37mg、0.27ミリモル)(1mLのEtOH中)、KCO(50mg、0.36ミリモル)(0.2mLの水中)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(7mg、0.008ミリモル)を添加した。反応混合物を120℃で6分間照射し(マイクロウエーブ)、次に真空濃縮した。残渣を1%のTEA:EtOAc(0.8mL)及び水(0.35mL)中に取り込んだ。溶液をケイソウ土上に吸収し、1%TEA:EtOAcで溶離した。溶離液を濃縮して残渣を生成し、次に逆相クロマトグラフィーにより精製すると、トリフルオロアセテート塩としての主題化合物、シクロペンタンカルボン酸[2−(2−アミノ−6−o−トリル−4H−キナゾリン−3−イル)−エチル]−アミドを油として生成した。
MS m/z(MH)予測値377.23、実測値377.4
3−[2−アミノ−6−(2−メトキシ−フェニル)−4H−キナゾリン−3−イルメチル]−N−シクロヘキシル−N−メチル−ベンズアミド(化合物#167)
Figure 2008509129
段階A
3−シアノ安息香酸(10g、0.068モル)(300mLのDCM中)を含有するフラスコにDIEA(47mL、0.27モル)及びN−メチルシクロヘキシルアミン(13.3mL、0.1モル)を撹拌しながら添加した。生成された溶液を約0℃に冷却し、次に2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリウムクロリド(23g、0.14モル)を撹拌しながら添加した。5分後、冷却浴を外し、溶液を室温で4時間暖めた。反応混合物を100mLの水でクエンチし、分離漏斗に移動し、震盪し、層を分離した。水層をDCMで抽出し(2×100mL)、合わせた有機物質をNaSO上で乾燥し、濾過し、濃縮して残渣を生成し、真空下(〜1mmHg)に1時間置いた。
段階B
前記の段階Aで調製した残渣をEtOH(250mL)とともにパールビンに移動し、次に窒素で脱気し真空にし、次に12NのHCl水溶液(28mL、0.34モル)及び水中にスラーリー化した10%のPd/C(1.6g)を添加した。生成されたスラーリーを標準のパール法を使用して50psiのHに室温で14時間暴露し、次に5分間窒素で脱気し、Celite(R)のパッドを通して濾過した。生成された溶液を濃縮して水層にし、水(100mL)及びDCM(50mL)とともに分離漏斗に移した。層を分離し、水層をDCMで抽出した(2×25mL)。合わせた有機層を0.5NのHCl(25mL)で抽出し、層を分離した。合わせた水層を3NのNaOHでpH>9に調整し、DCMで抽出した(5×50mL)。合わせた有機層をNaSO上で乾燥し、濾過し、濃縮すると残渣を生成し、1日間真空下(〜1mmHg)に置いた。
MS m/z(MH)予測値247.2、実測値247.3
段階C
前記の段階Bで調製した残渣(6.7g、0.032モル)(175mLのDCE中)を含有する丸底フラスコに5−ブロモ−2−ニトロベンズアルデヒド(7.4g、0.032モル)を添加した。室温で30分間撹拌後、NaBH(OAc)(13.7g、0.065モル)を添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を1NのNaOH(100mL)でクエンチした。層を分離し、水層をDCMで抽出した(3×25mL)。合わせた有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、一定重量まで真空濃縮すると残渣を生成し、それを更に精製せずに次の段階に使用した。
MS m/z(MH)予測値460.1、実測値460.4
段階D
前記の段階Cで調製した残渣(27mg、0.059ミリモル)の溶液(0.5mLのEtOH中)にKCO(12.3mg、0.089ミリモル)(0.025mLの水中)、2−メトキシフェニルボロン酸(13.5mg、0.089ミリモル)及びビス(ジフェニル−ホスフィノ)フェロセン・ジクロロパラジウム(4.9mg、0.006ミリモル)を添加した。反応混合物を100℃で10分間照射(μw)した。室温に冷却後、溶液を次の段階に直接使用した。
MS m/z(MH)予測値488.3、実測値488.6
段階E
前記の段階Dで調製した溶液にSnCl(56mg、0.30ミリモル)(0.2mLのEtOH中)を添加し、生成された溶液を室温で36時間撹拌した。反応混合物を水(0.1mL)及びTEA(0.2mL)でクエンチし、5分間撹拌し、そして濃縮して残渣を生成した。残渣を1%TEA(EtOAc中)中に懸濁させ、2gのシリカSPEカートリッジ上に充填し、次に1%TEA(EtOAc中)15mLで溶離した。溶離液を真空濃縮すると残渣を生成し、それを更に精製せずに次の段階に直接使用した。
MS m/z(MH)予測値458.3、実測値458.7
段階F
前記の段階Eで調製した残渣をEtOH(0.75mL)に溶解し、臭化シアン(0.047mL、0.24ミリモル、MeCN中5M)を添加した。生成された溶液を室温で18時間撹拌した。反応混合物を3MのNaOH(0.1mL)でクエンチし、5分間撹拌し、真空濃縮した。残渣をDCM:水(1mL:0.1mL)中に懸濁し、無機物質をSLE(固体液体抽出)カートリッジにより除去した。濃縮後、生成された残渣を分取RP−HPLCにより精製すると油として主題化合物、3−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イルメチル)−N−シクロヘキシル、N−メチル−ベンズアミドを生成した。
MS m/z(MH)予測値483.3、実測値483.6
3−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イルメチル)−N−シクロヘキシル−N−メチル−ベンズアミド(化合物#62)
Figure 2008509129
段階A
3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−安息香酸(1.00g、3.98ミリモル)の溶液(21mLのDMF中)に1,1’−カアルボニルジイミダゾール(0.645g、3.98ミリモル)を添加した。室温で1.5時間撹拌後、N−メチルシクロヘキシルアミン(0.98mL、7.50ミリモル)を添加した。更に2時間の撹拌後、水50mLを反応混合物に添加した。次に反応混合物をジエチルエーテルで抽出した。ジエチルエーテル抽出物を合わせ、水(2×)及び生理食塩水(2×)で洗浄し、NaSO上で乾燥した。濾過後、ジエチルエーテル溶液を真空濃縮すると油を生成した。
MS m/z(MH)=347
段階B
前記の段階Aで調製した油(0.402g、1.17ミリモル)の溶液(40mLのCHCl中)にTFA(4.0mL)を添加した。反応混合物を1晩撹拌し、次に3NのNaOH溶液(35〜40mL)を激しく撹拌しながら添加した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥し、濾過し、蒸発させると、油を生成した。
MS m/z(MH)=247
段階C
前記の段階Bで調製した油(0.051g、0.21ミリモル)及び2−ニトロ−5−フェノキシベンズアルデヒド(0.051g、0.21ミリモル)の溶液(1mLのDCE中)を10分間撹拌した。次にNaBH(OAc)(0.062g、0.29ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌し、次に3NのNaOH溶液を激しく撹拌しながら添加した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥し、濾過し、蒸発させると濃厚な油を生成した。
MS m/z(MH)=474
段階D
前記の段階Cで調製した油(0.049g、0.10ミリモル)及び塩化錫(II)二水和物(0.124g、0.55ミリモル)の混合物(0.4mLのEtOH中)を1時間還流した。反応混合物を冷却し、NaHCO飽和溶液及びEtOAcを完全に混合しながら添加した。有機層を分離し、NaSO上で乾燥し、濾過し、蒸発させるとガラス状の固体を生成した。
MS m/z(MH)=444
段階E
前記の段階Dで調製したガラス状固体(0.037g、0.084ミリモル)及び臭化シアン(0.013g、0.12ミリモル)の溶液(2mLのEtOH中)を2時間還流した。反応混合物を冷却し、蒸発させた。残渣をジエチルエーテルで摩砕し、濾過すると褐色固体として主題化合物を生成した。
MS m/z(MH)=468
4−{[4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4−(S)−シクロヘキシル−ブチリル]−メチル−アミノ}−シクロヘキサンカルボン酸(化合物#714)
Figure 2008509129
段階A
4−シクロヘキサノンカルボン酸エチルエステル(6g、35ミリモル)、メチルアミン・HCl塩(2.4g、35ミリモル)、トリエチルアミン(0.15mL、3モル%)及び湿潤した5%Pd/C(0.18g、3重量%)の溶液(100mLのMeOH中)を水素化ビン中に入れた。反応混合物を60psiで、50℃で1晩水素化にかけた。触媒を濾去し、MeOHを蒸発させた。残渣をEtOAc:ヘキサン(1:1)中で30分間撹拌した。懸濁物を濾過し、そのHCl塩として白色固体を回収した。
MS m/z(MH)=186.2
段階B
4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−(S)−シクロヘキシル−酪酸(3.8g、0.014モル、実施例22、段階A〜Eにおけるように調製)の氷冷溶液(200mLのCHCl中)に段階Aで調製したアミン(3.2g、0.0144モル)、HOBT(2.4g、0.017モル)及びTEA(5.5mL、0.042モル)を添加し、次に1,3−ジメチルアミノプロピル−3−エチルカルボジイミド(EDC)(3.3g、0.017モル)を添加した。反応混合物を室温に放置して暖め、1晩撹拌した。次にEtOAc(300mL)を反応混合物に添加した。生成された混合物をクエン酸溶液、NaHCO水溶液及び生理食塩水で洗浄した。有機層を回収し、乾燥し(MgSO)そして蒸発させると油を生成した。粗油を更に精製せずに次の段階に使用した。
MS m/z(MH)=453.1
段階C
段階Bで単離された物質(6g、13ミリモル)の溶液(100mLの20%TEA−CHCl中)を室温で3時間撹拌した。溶媒及び大部分のTFAを蒸発させ、そしてEtOAc(200mL)を残渣に添加した。EtOAc抽出物をNaHCO水溶液及び生理食塩水で洗浄し、次に乾燥し(MgSO)、そして蒸発させると淡褐色の油を生成した。
MS m/z(MH)=353.3
段階D
段階Cからの油(4.8g、13.6ミリモル)の溶液(200mLのDCE中)に2−ニトロ−5−フェノキシベンズアルデヒド(3.9g、16ミリモル)、酢酸(0.9mL)及びNaBH(OAc)(4.7g、20ミリモル)を添加した。反応混合物を1晩撹拌し、次にEtOAc(2×200mL)で抽出した。有機層を合わせ、乾燥し(MgSO)そして蒸発させた。シリカゲルカラム上での精製(1:1のヘプタン:EtOAc)により油を生成した。
MS m/z(MH)=580.4
段階E
段階Dで単離された油(2.9g、5ミリモル)の溶液(100mLのMeOH中)にN下で10%活性炭素上Pd/C(0.29g)を添加した。反応混合物を5psiにおける水素化に2時間かけた。触媒を濾去し、次にMeOHを蒸発させた。フラッシュシリカゲル上の精製(100%EtOAc)により固体を生成した。
MS m/z(MH)=550.7
段階F
段階Eで単離された固体(2.2g、4.1ミリモル)及びBrCN(CHCl中3M、1.4mL、4.3ミリモル)の溶液(50mLのEtOH中)を室温で1晩撹拌した。EtOHを蒸発させると残渣を生成し、それをシリカゲル上で精製すると(MeOH:CHCl中10%の1MのNH)固体を生成した。
MS m/z(MH)=575.3
段階G
段階Fで単離された固体(1.75g、3ミリモル)の溶液(20mLのMeOH及び3.2mLの1NのNaOH(3.2ミリモル)中)を週末にわたり室温で撹拌した。質量分光分析により出発物質がまだ残留したことを示したので、更なる1NのNaOH(3mL)を添加した。溶液を室温で6時間撹拌した。クエン酸(1.4g、6.6ミリモル)を添加し、反応混合物を1時間撹拌した。溶媒を蒸発させると粗生成物を生成した。粗生成物1.2gをHPLCにより精製すると主題化合物、4−{[4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4−シクロヘキシル−ブチリル]−メチル−アミノ}−シクロヘキサンカルボン酸を白色固体として生成した。
MS m/z(MH)=547.4
H NMR(300MHz,CDOD):δ0.91−1.25(m,4H),1.51−1.76(m,10H),2.02−2.21(m,8H),2.57−2.76(m,1H),2.81(s,3H),3.5(m,0.4×1H),3.73(s,2H),4.15(m,2H),4.4(m,0.6×1H),6.72(s,1H),6.94(d,J=7.78Hz,2H),7.10(t,J=7.44Hz,1H),7.2−7.36(m,4H).
4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4,N−ジシクロヘキシル−N−(2−ヒドロキシ−エチル)−ブチルアミドの(S)−エナンチオマー(化合物#736)
Figure 2008509129
段階A
Boc−D−シクロヘキシルグリシン(10g、39ミリモル)、N,O−ジメチルヒドロキシアミン・HCl塩(4.6g、46ミリモル)及びHOBT(7g、51ミリモル)の氷冷溶液(200mLのCHCl中)にTEA(11mL)を添加し、次にEDC(10g、51ミリモル)を添加した。反応混合物を放置して室温に暖め、次に1晩撹拌した。EtOAc(300mL)を添加した。次に反応混合物をクエン酸溶液、NaHCO溶液及びNaCl溶液で洗浄した。有機層を回収し、MgSOで乾燥し、蒸発させると無色の油を生成した。粗生成物を更に精製せずに使用した。
MH 301.2
段階B
前記の段階Aで単離された油(12.3g、40ミリモル)の氷冷水溶液(100mLのTHF中)に約5℃未満の反応温度を維持するようにLAH(THF中1M溶液、45mL)を緩徐に添加した。氷浴を外し、反応混合物を室温で20分間撹拌した。NaHSO(7.3g)の溶液(10mLの水中)を緩徐に添加して、反応物をクエンチした。次に反応混合物をCelite(R)を通して濾過した。EtOAc(300mL)を濾液に添加し、有機層をNaCl溶液で洗浄し、MgSOで乾燥し、蒸発させると油を生成した。粗生成物を更に精製せずに使用した。
MH242.2
段階C
トリメチルホスホノアセテート(19mL、0.11モル)の氷冷溶液(200mLのTHF中)に60%NaH(3.1g、0.08モル)を分割添加した。氷浴を外し、反応混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を再度0℃に冷却し、次に段階Bで単離した油(9g、37ミリモル)の溶液(200mLのTHF中)を添加した。反応混合物を室温で更に20分間撹拌した。水(100mL)を添加し、大部分のTHFを蒸発させた。生成物をEtOAc(400mL)中に抽出し、有機層をNaCl溶液で洗浄し、MgSOで乾燥した。カラムクロマトグラフィー(1:1のヘプタン:EtOAc)により白色固体を生成した。
H NMR(300MHz,CDCl):δ1.1−1.3(m,7H)1.44(s,9H),1.6−1.8(m,5H),3.73(s,3H),4.17(m,0.6×1H),4.58(m,0.4×1H),5.9(dd,J=1.4Hz,J=15.6Hz,1H),6.88(dd,J=5.6Hz,J=15.6Hz,1H).
段階D
段階Cで単離された白色固体(9g、30ミリモル)の溶液(100mLのMeOH中)にN下で10%活性炭素上Pd(1g)を添加した。反応混合物を20psiで4時間水素化した。触媒を濾去し、MeOHを蒸発させると白色固体を生成した。
H NMR(300MHz,CDCl):δ0.9−1.3(m,7H)1.43(s,9H),1.5−1.8(m,6H),2.37(t,J=7.52Hz,2H),3.4(m,1H),3.67(s,3H),4.29(m,1H).
段階E
段階Dで単離された固体(9g)の溶液(100mLのMeOH中)に1NのNaOH(31mL)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。クエン酸(7g)を添加し、MeOHを真空除去した。生成物をEtOAc(300mL)中に抽出した。有機層をNaCl溶液で洗浄し、次にMgSOで乾燥すると白色固体を生成した。
MH284.1
段階F
N−シクロヘキシルエタノールアミン(0.55g、3.9ミリモル)の氷冷溶液(200mLのCHCl中)に段階Eで単離した固体(1.0g、3.5ミリモル)、HOBT(0.62g、4.5ミリモル)、TEA(1.0mL)、次にEDC(0.87g、4.5ミリモル)を添加した。反応混合物を放置して室温に暖め、1晩撹拌した。EtOAc(300mL)を反応混合物に添加した。反応混合物をクエン酸溶液、NaHCO溶液及びNaCl溶液で洗浄した。有機層を回収し、MgSOで乾燥し、蒸発させると油を生成した。粗油生成物を更に精製せずに使用した。
MH411.4
段階G
段階Fで単離した油(1.5g、3.6ミリモル)の溶液(60mLの20%TFA:CHCl中)を室温で1時間撹拌した。溶媒及び大部分のTFAを蒸発させ、EtOAc(200mL)を添加した。反応混合物をNaHCO溶液及びNaCl溶液で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、蒸発させると淡褐色の油を生成した。
MH311.0
段階H
段階Gで単離した油(0.4g、1.3ミリモル)及び2−ニトロ−5−フェノキシベンズアルデヒド(0.31g、1.3ミリモル)の溶液(50mLの1,2−ジクロロエタン中)にNaBH(OAc)(0.37g、2.0ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。1NのNaOHの溶液を添加し、反応混合物をEtOAc(2×200mL)で抽出した。有機層をMgSOで乾燥し、蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(1:1のヘプタン/EtOAc)により精製すると油を生成した。
MH538.4
段階I
段階Hで単離された油(0.07g、0.13ミリモル)の溶液(10mLのMeOH中)にN下で触媒量の10%活性炭素上パラジウムを添加した。反応混合物を5psiで1時間水素化した。触媒を濾去し、MeOHを蒸発させると残渣を生成した。分取TLC(100%EtOAc)により精製すると油を生成した。
MH508.3
段階J
段階Iで単離した油(0.03g、0.06ミリモル)の溶液に、BrCN(CHCl中3M、0.02mL)(5mLのEtOH中)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。EtOHを蒸発させると油を生成し、それをジエチルエーテル(50mL)中に30分間撹拌した。固体が形成され、それを濾取した。生成物をその対応するHBr塩として固体として単離した。
MH533.3
H NMR(300MHz,CDCl):δ0.9−1.9(m,22H),2.0−2.2(m,1H),2.3−2.5(m,2H),3.3−3.8(m,5H),4.1−4.3(m,3H),6.72(s,1H),6.91(d,J=8.54Hz,2H),7.15(d,J=8.25MHz,1H),7.2(m,2H),7.34(t,J=7.8Hz,2H).
4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−N−シクロヘキシル−4−(1,4−ジオキサ−スピロ[4.5]デシ−8−イル)−N−メチル−ブチルアミドの(S)−エナンチオマー(化合物#730)
Figure 2008509129
段階A
N−ベンジルオキシカルボニル−α−ホスホノグリシン・トリメチルエステル(5g、15ミリモル)及びDBU(2.3mL、15ミリモル)の溶液(50mLのTHF中)を室温で10分間撹拌し、次に1,4−シクロヘキサンジオン・モノ−エチレンケタール(2.4g、15ミリモル)の溶液(20mLのTHF中)を滴下した。反応混合物を室温で1晩撹拌し、次に5%のHCl(50mL)を添加した。反応混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥し、蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(1:1のヘキサン:EtOAc)により、淡黄色の油を生成し、それは静置すると固体に変化した。
MH362.1
段階B
段階Bで単離した固体(3.2g、8.8ミリモル)及びR,R−(+)−BPE(1,2−ビス(ホスホラノ)エタン)−Rh触媒(0.03g)の溶液(60mLのMeOH中)をパール高圧反応容器中に入れ、410psi下で3日間水素化した。MeOHを除去し、カラムクロマトグラフィー(1:1のヘキサン:EtOAc)により油を生成し、それが1晩で固体に変化した。
MH364.2
段階C
段階Bで単離した固体(2.8g、8ミリモル)の溶液(50mLのMeOH中)に1NのNaOH(8mL、8ミリモル)を添加した。溶液を室温で1晩撹拌した。クエン酸(3.1g、17ミリモル)を添加し、反応混合物を更に10分間撹拌した。MeOHを蒸発させ、生成された溶液をEtOAc(200mL)で抽出した。有機層をNaHCO水溶液及びNaCl水溶液により洗浄し、次にMgSOで乾燥した。蒸発させると油を生成し、それが静置すると固体に変化した。
MH348.1
段階D
段階Cで単離した固体(2.8g、8ミリモル)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン・HCl塩(0.86gm、8.8ミリモル)及びHOBT(1.5g、11ミリモル)の氷冷溶液(100mLのCHCl中)にTEA(3mL)を添加し、次にEDC(2.2g、11ミリモル)を添加した。反応混合物を室温に放置して暖め、1晩撹拌した。EtOAc(100mL)を反応混合物に添加し、次にクエン酸溶液、NaHCO溶液及びNaCl溶液で洗浄した。次に有機層をMgSOで乾燥し、1晩蒸発させると油を生成した。粗油生成物を更に精製せずに使用した。
MH393.3
段階E
段階Dで単離した油(2.8g、7.1ミリモル)の氷冷溶液(50mLのTHF中)にLAH(THF中1M溶液、7.2mL)を反応温度を5℃未満に維持するように緩徐に添加した。氷浴を外し、反応混合物を室温で20分間撹拌した。NaHSO(1.1g)の溶液(3mLの水中)を緩徐に添加して反応物をクエンチした。次に反応混合物をCelite(R)を通して濾過した。EtOAc(100mL)を添加し、有機層をNaCl溶液で洗浄し、MgSOで乾燥し、蒸発させると油を生成した。粗油生成物を更に精製せずに使用した。
MH334.1
段階F
トリメチルホスホノアセテート(3.5mL、21ミリモル)の氷浴溶液(200mLのTHF中)に60%NaH(0.6g、14ミリモル)を分割添加した。氷浴を外し、反応混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を再度0℃に冷却し、次に段階Eで単離した油(2.3g、7ミリモル)の溶液(100mLのTHF中)を添加した。氷浴を外し、反応混合物を室温で更に20分間撹拌した。水(50mL)を添加し、大部分のTHFを蒸発させた。水溶液をEtOAc(200mL)で抽出し、有機層をNaCl溶液で洗浄し、MgSOで乾燥した。カラムクロマトグラフィー(1:1のヘプタン/EtOAc)により精製すると白色固体を生成した。
MH390.2
段階G
段階Fで単離した白色固体(1.7g、4.4ミリモル)、10%Pd/C(1.1g)、Boc無水物(1.0g、4.4ミリモル)、4−シクロヘキサジエン(3mL、44ミリモル)の溶液(50mLのEtOH中)を室温で3時間撹拌した。触媒を濾去し、EtOHを蒸発させると、無色の油を生成した。
MH358.2
段階H
段階Gで単離した油(1.1g)をMeOH(20mL)に溶解し、次に1NのNaOH(3.0mL)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌し、次にクエン酸(1.2g)で酸性化した。MeOHを真空除去した。生成物をEtOAc(100mL)中に抽出した。有機層をNaCl溶液で洗浄し、MgSOで乾燥し、そして濃縮すると黄色の油を生成した。
MH342.1
段階I
段階Hで単離した油(0.82g、2.4ミリモル)、N−メチルシクロヘキシルアミン(0.35mL、2.7ミリモル)、HOBT(0.42g、3.1ミリモル)の氷浴溶液(50mLのCHCl中)にTEA(0.7mL)を添加し、次にEDC(0.62g、3.1ミリモル)を添加した。反応混合物を放置して室温に暖め、1晩撹拌した。EtOAc(100mL)を添加した。反応溶液をクエン酸溶液、NaHCO溶液及びNaCl溶液で洗浄した。有機層を分離し、MgSOで乾燥し、そして蒸発させると褐色の油を生成し、それを更に精製せずに使用した。
MH439.3,MH339.1(M−Boc)
段階J
段階Iで単離した油(1.0g、2.3ミリモル)の溶液(60mLの20%TFA−CHCl中)を室温で1時間撹拌した。溶媒を大部分のTFAとともに蒸発させ、EtOAc(100mL)を添加した。反応混合物をNaHCO溶液及びNaCl溶液で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、蒸発させると褐色の油を生成した。
MH339.0
段階K
段階Jで単離した油(0.4g、1.1ミリモル)及び2−ニトロ−5−フノキシ−ベンズアルデヒド(0.3g、1.2ミリモル)の溶液(20mLの1,2−ジクロロエタン中)にNaBH(OAc)(0.44g、2.1ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。次に1NのNaOH溶液を添加した。反応混合物をEtOAc(100mL)で抽出した。有機層をMgSOで乾燥し、蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(1:1のヘプタン:EtOAc)は油を生成した。
MH566.5
段階L
段階Kで単離した油の溶液(10mLのMeOH中)にN下で10%Pd/C(0.02g)を添加した。反応混合物を5psiで1時間水素化させた。触媒を濾去し、MeOHを蒸発させると残渣を生成した。分取TLC(100%EtOAc)による精製が油を生成した。
MH536.4
段階M
段階Lで単離した油(0.06g、0.1ミリモル)の溶液(5mLのEtOH中)にBrCN(CHCl中3M、0.04mL)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。EtOHを蒸発させると油を生成し、それをジエチルエーテル(50mL)中に30分間撹拌した。沈殿物が形成し、懸濁物を濾過するとそのHBr塩として、固体としての主題化合物を生成した。
MH561.3
H NMR(300MHz,CDOD):δ0.9−1.8(m,22H),2.3−2.5(m,6H),3.21(s,3H),3.81(s,2H),6.86(m,4H),7.03(m,2H),7.24(m,2H).
4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−N−シクロヘキシル−N−メチル−4−(4−オキソ−シクロヘキシル)−ブチルアミドの(S)−エナンチオマー(化合物#732)
Figure 2008509129
実施例29におけるように調製した化合物(0.06g、0.1ミリモル)の溶液(1mLの1NのHCl及び1mLのTHF中)を室温で1晩撹拌した。THFを蒸発させ、粗生成物を少量のMeOH中に溶解した。分取HPLCによる精製によりその対応するTFA塩として固体の主題化合物を生成した。
MH517.2
H NMR(300MHz,CDCl):δ1.2−1.8(m,20H),2.1−2.4(m,4H),2.8(d,J=15Hz,3H),3.44(m,0.4×1H),4.23(s,2H),4.4(m,0.6×1H),6.72(s,1H),6.95(d,J=7.61Hz,2H),7.12(d,1H),7.27−7.34(m,4H).
4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−N−シクロヘキシル−4−(4−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−N−メチル−ブチルアミド(化合物#632)
Figure 2008509129
段階A
実施例29、段階Aにおけるように調製した化合物(4.0g、11ミリモル)、10%Pd/C(4g)、Boc無水物(3.6g、16ミリモル)及び1,4−シクロヘキサジエン(10.4mL、0.1モル)の溶液(60mLのEtOH中)を室温で2時間撹拌した。触媒を濾去し、EtOHを蒸発させると残渣を生成した。残渣をカラムクロマトグラフィー(1:1のヘキサン:EtOAc)により精製すると無色の油を生成した。
MH330.0、MH230.2(M−Boc)
段階B
段階Aで単離した油(1g、3ミリモル)の溶液(20mLのMeOH中)に1NのNaOH(5mL、5ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。MeOHを蒸発させ、生成物をEtOAc(200mL)中に抽出した。有機層を希HCl溶液、NaHCO溶液、NaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥し、蒸発させると油を生成した。
MH314
段階C
段階Bで単離した油(1.0g、3ミリモル)、N,O−ジメチルヒドロキシアミン・HCl塩(0.6g、6ミリモル)及びHOBT(0.78g、6ミリモル)の氷浴溶液(50mLのCHCl中)にTEA(1.3mL)を添加し、次にEDC(1.2g、6ミリモル)を添加した。反応混合物を室温に放置して暖め、次に1晩撹拌した。EtOAc(100mL)を添加し、反応混合物をクエン酸溶液、NaHCO溶液及びNaCl溶液で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、蒸発させると油を生成した。粗油生成物を更に精製せずに使用した。
MH359.1,MH259.1(M−Boc)
段階D
段階Cで単離した油(1.2g、3.3ミリモル)の氷冷溶液(50mLのTHF中)にLAH(THF中1M溶液、4mL)を温度を5℃未満に維持しながら緩徐に添加した。氷浴を外し、反応混合物を室温で20分間撹拌した。NaHSO(0.9g)の水溶液(3mLの水中)を緩徐に添加して反応物をクエンチした。次に反応混合物をCelite(R)を通して濾過した。EtOAc(100mL)を添加し、有機層をNaCl溶液で洗浄し、MgSOで乾燥し、蒸発させると油を生成した。粗生成物を更に精製せずに使用した。
MH300.1,MH200.1(M−Boc)
段階E
トリメチルホスホノアセテート(5.5mL、33ミリモル)の氷冷溶液(200mLのTHF中)に60%NaH(1.4g、22ミリモル)を分割添加した。氷浴を外し、反応混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を再度0℃に冷却し、次に段階Dで単離した油(3.4g、11ミリモル)の溶液(100mLのTHF中)を添加した。冷却浴を外し、反応混合物を室温で更に20分間撹拌した。次に水(50mL)を添加し、大部分のTHFを蒸発させた。生成物をEtOAc(200mL)中に抽出し、有機層をNaCl溶液で洗浄し、MgSOで乾燥し、蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(1:1のヘプタン:EtOAc)により精製すると白色固体を生成した。
H NMR(300MHz,CDCl):δ1.1−1.8(m,12H),3.73(s,3H),3.93(m,1H),4.25(m,0.6×1H),4.68(m,0.4×1H),5.9(dd,J=1.6Hz,J=14Hz,1H),6.85(dd,J=5.1Hz,J=15Hz,1H).
段階F
段階Eで単離した白色固体(2.0g)の溶液(50mLのMeOH中)にN下で10%Pd/C(0.2g)を添加し、反応混合物を30psiで3時間水素化した。触媒を濾去し、MeOHを蒸発させると油を生成した。
MH358.2、MH258.1(M−Boc)
段階G
段階Fで単離した油(1.15g、3.2ミリモル)の溶液(15mLのMeOH中)に1NのNaOH(5mL、5ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。MeOHを蒸発させ、生成物をEtOAc(100mL)中に抽出した。有機層を希HCl溶液、NaHCO溶液及びNaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥し、蒸発させると無色の油を生成した。
MH344.1,MH342.0
段階H
N−メチルシクロヘキシルアミン(0.4mL、3.0ミリモル)、段階Gで単離した油(0.95g、2.8ミリモル)及びHOBT(0.41g、3.0ミリモル)の氷冷浴溶液(50mLのCHCl中)にTEA(0.77mL)を添加し、次にEDC(0.58g、3.0ミリモル)を添加した。反応混合物を放置して室温に暖め、次に1晩撹拌した。EtOAc(100mL)を添加した。有機溶液をクエン酸溶液、NaHCO溶液及びNaCl溶液で洗浄した。有機層を分離し、MgSOで乾燥し、そして次に蒸発させると褐色の油を生成した。粗油生成物を更に精製せずに使用した。
MH439.3,MH339.2(M−Boc)
段階I
段階Hで単離した油(1.1g、2.5ミリモル)の溶液(50mLの20%TFA:CHCl中)を室温で1時間撹拌した。溶媒及び大部分のTFAを蒸発させ、EtOAc(100mL)を添加した。EtOAc溶液をNaHCO溶液及びNaCl溶液で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、蒸発させると褐色の油を生成した。
MH339.2
段階J
段階Iで単離した油(0.74g、2.1ミリモル),2−ニトロ−5−フノキシベンズアルデヒド(0.55g、2.2ミリモル)及びHOAc(0.15mL)の溶液(20mLの1,2−ジクロロエタン中)にNaBHCN(0.20g、3.2ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。反応混合物を1NのNaOH(10mL)中に注入し、EtOAc(100mL)で抽出した。有機層をMgSOで乾燥し、蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(1:1のヘプタン:EtOAc)により精製すると無色の油を生成した。
MH566.2
段階K
段階Jで単離した油(0.41g、0.72ミリモル)の溶液(5mLのTHF中2mLの1NのHCl中)を室温で1晩撹拌した。EtOAc(50mL)及びNaHCO溶液(20mL)を反応混合物に添加した。有機層を分離し、MgSOで乾燥し、蒸発させると無色の油を生成した。
MH522.3
段階L
段階Kで単離した油(0.14g、0.27ミリモル)の溶液(5mLのMeOH中)にNaBH(0.01g、0.27ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。MeOHを蒸発させ、EtOAc(50mL)を残渣に添加した。次にEtOAc溶液をNaCl溶液で洗浄し、MgSOで乾燥し、蒸発させると無色の油を生成した。
MH524.6
段階M
段階Lで単離した油(0.14g)の溶液(10mLのMeOH中)に10%のPd/C(0.01g)をN下で添加した。混合物を5psiで1時間水素化した。触媒を濾去し、MeOHを蒸発させると油を生成した。
MH494.3
段階N
段階Mで単離した油(0.1g)をEtOH(5mL)に再度溶解した。BrCN(CHCl中3M、0.02ミリモル)を添加し、反応混合物を室温で1晩撹拌した。EtOHを蒸発させると油を生成し、それをジエチルエーテル(50mL)中で30分間撹拌した。生成された固体を回収し、エチルエーテル/酢酸エチル(3:1)から再結晶するとそのHBr塩として、オフホワイトの固体の主題化合物を生成した。
MH519.5
H NMR(300MHz,CDCl):δ0.9−2.1(m,22H),2.6−2.7(m,1H),2.84(s,0.63×3H),3.3−3.5(m,2H),4.19(d,J=5.7Hz,2H),6.72(s,1H),6.98(d,J=7.7Hz,2H),7.12(m,1H),7.2−7.3(m,3H),8.18(s,1H).
4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−N−シクロヘキシル−N−メチル−4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチルアミドの(S)−エナンチオマー(化合物#709)
Figure 2008509129
段階A
N−ベンジルオキシカルボニル−α−ホスホノグリシン・トリメチルエステル(6.6g、20ミリモル)及び1,1,3,3−テトラメチルグアニジン(3.3mL、27ミリモル)の溶液(50mLのTHF中)にテトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン(2g、20ミリモル)の溶液(30mLのTHF中)を滴下した。反応混合物を室温で1晩撹拌し、次に5%HCl(50mL)を添加した。次に反応混合物をEtOAc(200mLそして次に100mLに分割して)で抽出した。合わせた有機層をNaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥し、蒸発させた。残渣をEtOAc及びヘキサンから2回再結晶すると白色固体を生成した。
MH306.0
段階B
段階Aで単離した固体(4g、13ミリモル)及びR,R−(+)−BPE(1,2−ビス(ホスホラノ(エタン)−Rh触媒(0.08g)の溶液(60mLのMeOH中)をパール圧力反応容器中に入れ、410psi下で3日間水素化した。MeOHを蒸発除去し、残渣をカラム(1:1のヘキサン:EtOAc)上で精製すると油を生成し、それを1晩静置すると固体に変化した。
MH308.1
段階C
段階Bで単離した固体(4.5g、14.5ミリモル)の溶液(30mLのMeOH中)に1NのNaOH(14.5mL、14.5ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。MeOHを蒸発させ、生成された溶液をEtOAc(200mL)で抽出した。有機層を希HCl溶液、NaHCO溶液及びNaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥し、蒸発させると無色の油を生成した。
MH394.1,MH392.0
段階D
段階Cで単離した油(3.8g、13ミリモル)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン・HCl塩(1.4g、15ミリモル)及びHOBT(2g、16ミリモル)の氷浴溶液(100mLのCHCl中)にTEA(3.6mL)を添加し、次にEDC(3.0g、16ミリモル)を添加した。反応混合物を放置して室温に暖め、1晩撹拌した。EtOAc(100mL)を添加し、次に反応混合物をクエン酸溶液、NaHCO溶液及びNaCl溶液で洗浄した。有機層を分離し、MgSOで乾燥し、そして蒸発させると無色の油を生成した。粗油生成物を更に精製せずに使用した。
MH337.1
段階E
段階Dで単離された油(4.3g、13ミリモル)の氷冷溶液(200mLのTHF中)に温度を5℃未満に維持しながらLAH(THF中1M溶液、14mL)を緩徐に添加した。氷浴を外し、反応混合物を室温で20分間撹拌した。NaHSO(1.5g)の水溶液(5mLの水中)を緩徐に添加して、反応物をクエンチした。次に反応混合物をCelite(R)を通して濾過した。EtOAc(200mL)を添加し、有機層をNaCl溶液で洗浄し、MgSOで乾燥し、蒸発させると油を生成した。粗油生成物を更に精製せずに使用した。
MH278.0
段階F
トリメチルホスホノアセテート(6.4mL、13ミリモル)の氷冷溶液(200mLのTHF中)に鉱油中60%NaH(1.1g、26ミリモル)を分割して添加した。氷浴を外し、反応混合物を室温で30分間撹拌した。溶液を再度0℃に冷却し、次に段階Eで単離した油(3.8g、13ミリモル)の溶液(100mLのTHF中)を添加した。冷却浴を外し、反応混合物を室温で更に20分間撹拌した。水(50mL)を添加し、大部分のTHFを蒸発させた。生成物をEtOAc(200mL)中に抽出し、有機層をNaCl溶液で洗浄し、MgSOで乾燥し、蒸発させると残渣を生成した。カラムクロマトグラフィー(1:1のヘプタン:EtOAc)により精製すると油を生成し、それを静置すると白色固体に変化した。
MH334.1
段階H
段階Gで単離した固体(2.7g、8ミリモル)、10%Pd/C(2.7g)、Boc無水物(1.83g、8ミリモル)及び1,4−シクロヘキサジエン(7.5mL、80ミリモル)の溶液(50mLのEtOH中)を室温で3時間撹拌した。触媒を濾去し、EtOHを蒸発させると、無色の油を生成した。
MH302.2、MH202.2(M−Boc)
段階I
段階Hで単離した油(2.5g、8ミリモル)の溶液(20mLのMeOH及び8.0mLの1NのNaOH中)を室温で1晩撹拌した。次に希HCl溶液の添加によりpHを約pH2に調整した。MeOHを真空除去し、生成物をEtOAc(100mL)中に抽出した。有機層をNaCl溶液で洗浄し、MgSOで乾燥し、蒸発させると油を生成した。
MH286.1
段階J
N−メチルシクロヘキシルアミン(1.1mL、8ミリモル)、段階Iで単離した油(2.1g、7.3ミリモル)及びHOBT(1.1g、8ミリモル)の氷浴溶液(100mLのCHCl中)にTEA(2mL)を添加し、次にEDC(1.5g、8ミリモル)を添加した。反応混合物を放置して室温に暖め、次に1晩撹拌した。次にEtOAc(100mL)を添加した。有機溶液をクエン酸溶液、NaHCO溶液及びNaCl溶液により洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、蒸発させると褐色の油を生成した。粗油生成物を更に精製せずに使用した。
MH383.2、MH283.1(M−Boc)
段階K
段階Jで単離した油(2.44g、6.4ミリモル)の溶液(50mLの20%TFA:CHCl中)を室温で30分間撹拌した。溶媒及び大部分のTFAを蒸発させると残渣を与え、それにEtOAc(100mL)を添加した。反応混合物をNaHCO溶液及びNaCl溶液で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、蒸発させると褐色の油を生成した。
MH283.2
段階L
段階Kで単離した油(1.3g、4.6ミリモル)、2−ニトロ−5−フェノキシベンズアルデヒド(1.2g、4.9ミリモル)及びHOAc(0.28mL)の溶液(20mLの1,2−ジクロロエタン中)にNaBH(OAc)(0.57g、9ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。反応混合物を1NのNaOH(10mL)中に注入し、生成された混合物をEtOAc(100mL)で抽出した。有機層をMgSOで乾燥し、蒸発させると残渣を生成した。残渣をカラムクロマトグラフィー(1:1のヘプタン/EtOAc)により精製すると無色の油を生成した。
MH510.1
段階M
段階Lで単離した油(0.6g、1.2ミリモル)の溶液(20mLのMeOH中)に10%のPd/C(0.06g)をN下で添加した。混合物を10psiで2時間水素化した。触媒を濾去し、MeOHを蒸発させた。分取TLC(100%EtOAc)により精製すると無色の油を生成した。
(MH480.2)
段階N
段階Mで単離した油をEtOH(5mL)に溶解し、BrCN(CHCl中3Mの溶液、0.16ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌し、次にEtOHを蒸発させた。生成された残渣をジエチルエーテル(50mL)中で30分間撹拌した。生成された固体を回収し、ジエチルエーテル/酢酸エチル(4:1)から再結晶するとそのHBr塩として、黄色の固体の主題化合物を生成した。
MH519.5
H NMR(300MHz,CDCl):δ1.1−2.0(m,18H),2.15−2.21(m,1H),2.60−2.71(m,1H),2.82(s,0.37×3H),2.90(s,0.63×3H),3.18−3.51(m,3H),3.83−4.00(m,2H),6.77(s,1H),6.91(d,J=8Hz,2H),7.11(t,J=5.8Hz,1H),7.27(m,3H),8.22(s,1H).
4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−5−ヒドロキシ−ペンタン酸シクロヘキシル−メチル−アミドの(S)−エナンチオマー(化合物#558)
Figure 2008509129
段階A
N−メチルシクロヘキシルアミン(3.4mL、26ミリモル)、N−カルボベンジルオキシ−D−グルタミン酸メチルエステル(6g、20ミリモル)及びHOBT(3.6g、26ミリモル)の氷浴溶液(200mLのCHCl中)にTEA(6mL)を添加し、次にEDC(6.0g、30ミリモル)を添加した。反応混合物を放置して室温に暖め、1晩撹拌した。EtOAc(200mL)を反応混合物に添加した。生成された溶液をクエン酸溶液、NaHCO溶液及びNaCl溶液で洗浄した。有機層を分離し、MgSOで乾燥し、そして蒸発させると油を生成した。粗油生成物を更に精製せずに使用した。
MH391.2
段階B
LiBH(THF中2M溶液、20mL、40ミリモル)を段階Aで単離した油(8g、20ミリモル)の溶液(100mLのTHF中)に添加した。生成された溶液をN下で8時間還流し、次に室温で1晩撹拌した。大部分のTHFを真空除去し、EtOAc(300mL)を残渣に添加した。EtOAc層をNaCl水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥し、蒸発させると、無色の油を生成した。
MH363.1
段階C
段階Bで単離した油(7.5g、20ミリモル)の溶液(100mLのMeOH中)に10%のPd/C(0.8g)をN下で添加した。反応混合物を5psiで20時間水素化した。触媒を濾去し、MeOHを蒸発させると無色の油を生成した。
MH229.2
段階D
段階Cで単離した油(6g、26ミリモル)、2−ニトロ−5−フノキシベンズアルデヒド(6.4g、26ミリモル)及びHOAc(1.6mL)の溶液(150mLの1,2−ジクロロエタン中)にNaBHCN(2.5g、40ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で週末にわたり撹拌した。次に反応混合物を1NのNaOH(50mL)中に注入し、EtOAcで抽出した(2×100mL)。有機抽出物を合わせ、MgSOで乾燥し、蒸発させると残渣を生成した。カラムクロマトグラフィー(1:1のヘプタン:EtOAc)により精製すると黄色の油を生成した。
MH456.1
段階E
段階Dで単離した油(6.3g、20ミリモル)の溶液(100mLのMeOH中)に10%のPd/C(0.6g)をN下で添加した。反応混合物を5psiで3時間水素化した。触媒を濾去し、MeOHを蒸発させると褐色の油を生成した。
MH426.3
段階F
段階Eで単離した油(0.5g、1.2ミリモル)及びBrCN(CHCl中3Mの溶液、0.4ミリモル)の溶液(50mLのEtOH中)を室温で1晩撹拌した。EtOHを蒸発させると油を生成し、それをジエチルエーテル(100mL)中で1時間撹拌した。生成された固体を回収するとそのHBr塩として、固体の主題化合物を生成した。
MH451.2
H NMR(300MHz,CDCl):δ1.0−1.9(m,12H),2.35(m,2H),2.75(d,J=3.22Hz,3H),3.4(m,1H),3.6−3.8(m,2H),4.27−4.36(m,2H),4.6(d,J=14.5Hz,1H),6.73(d,J=2.15Hz,1H),6.83(m,1H),6.94(d,J=7.7Hz,2H),7.1(m,2H),7.3(t,J=8.04Hz,2H).
2−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−ペンタン2酸ビス−(シクロヘキシル−メチル−アミド)の(S)−エナンチオマー(化合物#634)
Figure 2008509129
段階A
実施例33、段階Aにおけるように調製された物質(7.5g、19ミリモル)の溶液(40mLのMeOH中)に1NのNaOH(24mL、24ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌し、次にクエン酸(10g)で酸性化した。MeOHを真空除去した。生成された溶液をEtOAcで抽出した(2×200mL)。合わせた有機層をNaCl溶液で洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮すると油を生成した。
MH375.0
段階B
N−メチルシクロヘキシルアミン(0.31mL、2.2ミリモル)、段階Aで単離した油(0.8g、2.1ミリモル)及びHOBT(0.4g、3ミリモル)の氷冷溶液(50mLのCHCl中)にTEA(0.6mL)を添加し、次にEDC(0.6g、3ミリモル)を添加した。反応混合物を放置して室温に暖め、次に1晩撹拌した。次にEtOAc(100mL)を添加し、反応混合物をクエン酸溶液、NaHCO溶液及びNaCl溶液で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、そして蒸発させると油を生成した。粗油生成物を更に精製せずに使用した。
MH472.5
段階C
段階Bで単離した油(1.0g、2.1ミリモル)の溶液(40mLのMeOH中)に10%のPd/C(0.1g)をN下で添加した。混合物を5psiで1晩水素化した。触媒を濾去し、MeOHを蒸発させると無色の油を生成した。
MH338.3
段階D
段階Dで単離した油(0.7g、21ミリモル)、2−ニトロ−5−フノキシベンズアルデヒド(0.5g、21ミリモル)及びHOAc(0.12mL)の溶液(20mLの1,2−ジクロロエタン中)にNaBHCN(0.25g、4ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で週末にわたり撹拌した。反応混合物を1NのNaOH(50mL)中に注入し、EtOAc(100mL)で抽出した。有機層をMgSO上で乾燥し、蒸発させると残渣を生成した。残渣をカラム上(1:1のヘプタン:EtOAc)で精製すると油を生成した。
MH565.6
段階E
段階Dで単離した油(0.56g、1ミリモル)の溶液(20mLのMeOH中)に10%のPd/C(0.05g)をN下で添加した。混合物を5psiで2時間水素化した。触媒を濾去し、MeOHを蒸発させた。分取TLCにより精製すると無色の油を生成した。
MH535.3
段階F
段階Eで単離した油(0.15g、0.3ミリモル)及びBrCN(CHCl中3Mの溶液、0.1ミリモル)の溶液(10mLのEtOH中)を室温で1晩撹拌した。EtOHを蒸発させ、生成された油をジエチルエーテル(50mL)中で1時間撹拌した。生成された固体を回収するとそのHBr塩として、固体の主題化合物を生成した。
MH560.3
H NMR(300MHz,CDCl):δ1.0−2.1(m,22H),2.35(m,2H),2.63(s,3H),2.82(s,3H),2.7−2.9(m,2H),3.4(m,1H),3.99(m,1H),4.3(m,2H),4.86(m,1H),6.6−7.3(m,8H).
3−[2−アミノ−6−(3−メチル−ブトキシ)−4H−キナゾリン−3−イルメチル]−N−シクロヘキシル−N−メチル−ベンズアミド(化合物#517)
Figure 2008509129
段階A
イソアミルアルコール(44mg、0.5ミリモル)、トリフェニルホスフィン(197mg、0.75ミリモル)(1mLのTHF中)及び5−ヒドロキシ−2−ニトロベンズアルデヒド(125mg、0.75ミリモル)(1mLのTHF中)を含有する反応容器にジイソプロピルアゾジカルボキシレート(148μL、0.75ミリモル)を0℃で添加した。反応混合物を放置して室温に暖め、次に25℃で3時間撹拌した。溶媒を真空除去し、生成された残渣を逆相クロマトグラフィーにより精製すると油を生成した。
段階B
段階Aで単離した油(62mg、0.26ミリモル)の溶液(0.75mLのDCE中)に3−アミノメチル−N−シクロヘキシル−N−メチル−ベンズアミド(79mg、0.32ミリモル)(0.75mLのDCE中)を添加し、次にHOAc(15μL)を添加した。反応混合物を25℃で30分間撹拌し、次にNaBH(OAc)(93mg、0.44ミリモル)(0.3mLのDMF中)を添加した。反応混合物を25℃で20時間撹拌した。HOでクエンチ後、溶媒を真空除去すると粗生成物を生成した。
段階C
段階Bで単離した粗生成物の溶液(2mLのエタノール中)に亜鉛粉末(588mg、9ミリモル)及びNHCl(120mg、2.25ミリモル)を添加した。反応混合物を85℃で10分間照射(μウエーブ)した。不溶性物質を濾去し、エタノール(1mL)で洗浄した。
段階D
段階Cで単離した濾液に臭化シアン(0.36mL、1.8ミリモル、CHCN中5M溶液)を添加した。反応混合物を25℃で18時間撹拌した。3MのNaOH(0.4mL)によるクエンチ後、反応混合物を濃縮した。生成された残渣を1%TEA:CHCl(0.8mL)及びHO(0.35mL)中に取り込んだ。溶液をケイソウ土上に吸収させ、1%トリエチルアミン/酢酸エチルで溶離した。溶離液を濃縮して残渣を生成し、逆相クロマトグラフィーにより精製すると、その対応するトリフルオロアセテート塩として油の主題化合物を生成した。
MS m/z(MH)予測値463.33、実測値463.5
N−シクロヘキシル−3−[2−メトキシアミノ−6−(2−メトキシ−フェニル)−4H−キナゾリン−3−イルメチル]−N−メチル−ベンズアミド(化合物#605)
Figure 2008509129
段階A
KNO(14.3g、0.14モル)(109mLのHSO中)を含有する丸底フラスコに3−ブロモベンズアルデヒド(25g、0.14モル)を0℃で15分間にわたり添加した。反応混合物を0℃で20分間激しく撹拌し、かき氷(600mL)上に注入しDCM(3×)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し、濾過し、真空濃縮した。残渣をEtOAc/ヘキサンから再結晶すると黄色の固体を生成した。
段階B
3−シアノ安息香酸(10g、0.068モル)(300mLのDCM中)を含有するフラスコにジイソプロピルエチルアミン(47mL、0.27モル)及びN−メチルシクロヘキシルアミン(13.3mL、0.1モル)を撹拌しながら添加した。生成された溶液を約0℃に冷却し、次に2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリウム・クロリド(23g、0.14モル)を撹拌しながら添加した。5分後、冷却浴を外し、反応混合物を4時間撹拌して室温にさせた。反応物を100mLの水でクエンチし、分離漏斗に移動し、混合し、層を分離した。水層をDCMで抽出し(2×100mL)、合わせた有機物質をNaSO上で乾燥し、濾過し、濃縮して残渣を生成し、真空下(〜1mmHg)に1時間置くと残渣を生成した。
段階C
段階Bで調製した残渣をEtOH(250mL)とともにパールビンに移動し、次に窒素で脱気し真空にし、次に12NのHCl(水溶液)(28mL、0.34モル)及び水中にスラーリー化した10%のPd/C(1.6g)を添加した。スラーリーを、標準のパール法を使用して50psiのHに室温で14時間暴露し、次に5分間窒素で脱気し、Celite(R)のパッドを通して濾過した。次に反応混合物を濃縮して水層にし、水(100mL)及びDCM(50mL)とともに分離漏斗に移した。層を分離し、水層をDCMで抽出した(2×25mL)。合わせた有機層を0.5NのHCl(25mL)で抽出した。層を分離し、合わせた水層を3NのNaOHでpH>9に調整し、DCMで抽出した(5×50mL)。合わせた有機層をNaSO上で乾燥し、濾過し、濃縮すると残渣を生成し、真空下(〜1mmHg)に1日間置いた。この2段階法はジイソプロピルエチルアミンにより汚染された、しかし次の化学反応のためには十分に純粋な残渣を生成した。
MS m/z(MH)予測値247.2、実測値247.3
段階D
段階Cで単離した残渣(6.7g、0.032モル)(175mLのDCE中)を含有する丸底フラスコに段階Aで単離した物質(7.4g、0.032モル)を添加した。室温で30分間撹拌後、NaBH(OAc)(13.7g、0.065モル)を添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を1NのNaOH(100mL)でクエンチした。層を分離し、水層をDCMで抽出した(3×25mL)。合わせた有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、一定重量になるまで真空濃縮した。生成された残渣(14.7g)はLC/MS分析により95%を越える純度であり、更に精製せずに次の段階に使用した。
MS m/z(MH)予測値460.1、実測値460.4
段階E
段階Dで調製した残渣(543mg、1.18ミリモル)の溶液(5mLのエチルアルコール中)に炭酸カリウム(245mg、1.77ミリモル)(0.25mLの水中)、2−メトキシフェニルボロン酸(269mg、1.77ミリモル)及びビス(ジフェニル−ホスフィノ)フェロセン・ジクロロパラジウム(96mg、0.118ミリモル)を添加した。反応混合物を100℃で10分間照射(μウエーブ)した。室温に冷却後、生成された溶液を次の段階に直接使用した。
MS m/z(MH)予測値488.3、実測値488.6
段階F
段階Eからの前記の濾過された溶液にNHCl(0.63g、11.8ミリモル)及びZn(1.5g、23.6ミリモル)を添加した。反応物スラーリーを80℃で15分間照射(μウエーブ)した。室温に冷却後、反応混合物を濾過、濃縮した。生成された残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(1%EtNを含有する10%EtOAc/ヘプタン〜1%EtNを含有する60%EtOAc/ヘプタン)により精製すると白色固体を生成した。
MS m/z(MH)予測値458.3、実測値458.7
段階G
還流コンデンサーを付けた丸底フラスコに、段階Fで単離した固体(0.122g、0.267ミリモル)(4mLのエタノールに溶解)及び二硫化炭素(6mL)を添加した。生成された溶液を4時間加熱還流し、室温に冷却し、濃縮した。生成された残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(2%EtOAc/ヘプタン〜30%EtOAc/ヘプタン)により精製すると白色固体を生成した。
HRMS(ES−TOF)C3034Sに対する予測値m/z500.2372(M+H)、実測値:500.2
段階H
段階Gで単離した固体(42.7mg、0.09ミリモル)の溶液(0.2mLのCHCN中)にCHI(0.021mL、0.34ミリモル)を添加した。生成された溶液を室温で3時間撹拌し、濃縮して残渣を生成し、<1mmHgで1時間乾燥すると残渣を生成した。
段階I
段階Hで単離した残渣(0.2mLのMeOHに溶解)にMeONH・HCl(0.016g、0.19ミリモル)、NaHCO(0.016g、0.19ミリモル)及びAgOAc(0.016mg、0.10ミリモル)を添加した。生成された溶液を70℃で2時間撹拌し、室温に冷却し、濃縮した。生成された残渣を水(1mL)中に懸濁させ、EtOAc(4×0.5mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)し、濃縮した。生成された残渣を分取RP−HPLCにより精製すると油を生成し、それは70%の純度であると測定された更なる残渣のみならずまた、純粋な生成物であることが測定された。
HRMS(ES−TOF)C3137に対する予測値 m/z513.2866(M+H)、実測値:513.3
ブタン−1−スルホン酸[2−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−エチル]−アミド(化合物#135)
Figure 2008509129
実施例18、段階Dにおけるように調製された中間体(0.16ミリモル)の溶液(5mLのジオキサン中)にTEA(42mg、0.48ミリモル)、次にn−ブチルスルホニルクロリド(22mg、0.14ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で3日間撹拌した。溶媒を真空除去し、生成された残渣をGilson上で精製すると黄色の固体として主題化合物を生成した。
MH430.2
H NMR(300MHz,DMSO−d):δ0.86(t,J=7.21Hz,3H),1.36(q,J=7.20Hz,2H),3.00(t,J=7.67Hz,2H),3.23−3.55(m,4H),4.62(s,2H),6.90−7.41(m,9H),7.80(br s,2H).
1−アダマンタン−1−イル−3−[2−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−エチル]−尿素(化合物#206)
Figure 2008509129
実施例18、段階Dにおけるように調製された中間体(16.3mg、0.137ミリモル)の溶液(5mLのジオキサン中)にTEA(0.28mL、0.41ミリモル)、次に1−アダマンチルイソシアネート(26.3mg、0.137ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。溶媒を真空除去し、生成された残渣をHPLCにより精製すると白色固体として主題化合物を生成した。
MH430.2
H NMR(300MHz,DMSO−d):δ1.58−1.96(m,15H),3.24−3.43(m,4H),4.59(s,2H),5.83(s,1H),5.88(t,1H),6.87−7.41(m,8H),7.90(s,2H).
1−アダマンタン−1−イル−3−[2−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−エチル]−チオ尿素(化合物#214)
Figure 2008509129
実施例18、段階Dにおけるように調製された中間体(0.133ミリモル)の溶液(5mLのジオキサン中)にTEA(0.27mL、0.40ミリモル)、次に1−アダマンチルイソシアネート(25.7mg、0.133ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。溶媒を真空除去し、生成された残渣のHPLC分析が、主として未反応のアミンが存在することを示した。材料をジオキサン(5mL)に再溶解し、次にTEA(0.27mL、0.40ミリモル)、次に1−アダマンチルイソシアネート(25.7mg、0.133ミリモル)を添加した。反応混合物を3時間還流し、次に室温で1晩撹拌した。溶媒を真空除去し、生成された残渣をHPLCにより精製すると白色固体として主題化合物を生成した。
MH476.2
H NMR(300MHz,DMSO−d):δ1.59−2.06(m,15H),3.69(m,4H),4.61(s,2H),6.89−7.40(m,10H),7.82(s,2H).
[2−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−エチル]−カルバミン酸イソプロピルエステル(化合物#220)
Figure 2008509129
実施例18、段階Dにおけるように調製された中間体(0.133ミリモル)の溶液(5mLのジオキサン中)にTEA(40.3mL、0.40ミリモル)、次にトルエン中1.0M溶液としてのイソプロピルクロロフォルメート(0.133mL、0.133ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。溶媒を真空除去すると残渣を生成し、それをHPLCにより精製すると白色固体として主題化合物を生成した。
MH369.1
H NMR(300MHz,DMSO−d):δ1.11(d,J=6.22Hz,6H),3.29(m,4H),4.58(s,3H),4.64(m,1H),6.88−7.41(m,9H),7.85(s,2H).
3−[3−(シクロヘキシル−メチル−アミノ)−プロピル]−6−フェノキシ−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−2−イルアミン(化合物#428)
Figure 2008509129
段階A
N−(3−ブロモプロピル)フタルイミド(1.61g、6ミリモル)の溶液(10mLのDMF中)にN−メチルシクロヘキシルアミン(2.04g、18ミリモル)を添加した。反応混合物を100℃で4時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、真空濃縮した。生成された残渣に水(10mL)を添加した。生成された溶液をEtOAc(3×30mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、生理食塩水で洗浄し、蒸発させると褐色の油を生成した。
MH301.1
段階B
段階Aで単離した油(1.61g、5.32ミリモル)及びヒドラジン一水和物(0.532g、10.64ミリモル)の溶液(メタノール中)を3時間還流した。反応混合物を濃縮し、水(50mL)を残渣に添加した。生成された溶液を1NのHClで酸性化した。次に反応混合物をEtOAc(4×50mL)で抽出した。水層をNaHCOで塩基性化し、次にEtOAc(3×50mL)で抽出した。EtOAc抽出物を合わせ、乾燥し(NaSO)、濃縮すると残渣を生成した。残渣は所望の生成物の分子量をもたなかったので、水層をアンモニア水溶液で塩基性化した。生成された溶液をEtOAc(3×50mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、生理食塩水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、そして濃縮すると透明な油を生成した。
MH171.3
段階C
段階Bで単離した油(0.28g、1.6ミリモル)及び2−ニトロ−5−フェノキシベンズアルデヒド(0.27g、1.1ミリモル)の溶液(DCE中)を30分間撹拌した。次にNaBH(OAc)(0.34g、1.6ミリモル)を添加し、反応混合物を1晩撹拌した。反応混合物を1NのNaOH(4mL)でクエンチし、次に水(10mL)を添加した。生成された溶液をCHClで抽出した(3×15mL)。CHCl抽出物を合わせ、生理食塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮すると残渣を生成した。CHCl中5%(MeOH中2NのNH)のフラッシュクロマトグラフィーによる精製により黄色の油を生成した。
MH398.3
段階D
段階Cで単離した油(0.31g)及び炭素上パラジウム(60mg)の溶液(50mLのEtOH中)をパールシェーカー中で40psiで3時間水素化した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下濃縮すると残渣を生成した。
MH368.3
段階E
段階Dで単離した残渣(0.78ミリモル)の溶液(20mLのEtOH中)に臭化シアン(1mLのEtOH中)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌し、次に3時間還流した。反応混合物を冷却し、濾過するとオフホワイト色の固体として主題化合物を生成した。
MH393.2
H NMR(300MHz,DMSO−d):δ0.90−2.00(m,12H),2.70(d,3H),2.90−3.40(m,5H),4.61(s,2H),6.90−7.42(m,8H),7.89(br s,2H).
[2−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−エチル]−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(化合物#425)
Figure 2008509129
段階A
N−(2−アミノエチル)−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.33g、1.90ミリモル)及び2−ニトロ−5−フェノキシベンズアルデヒド(0.31g、1.27ミリモル)の溶液(DCE中)を30分間撹拌した。次にNaBH(OAc)(0.40g、1.90ミリモル)を添加し、反応混合物を1晩撹拌した。反応混合物1を1NのNaOH(4mL)でクエンチし、次に水(10mL)を添加した。生成された溶液をCHCl(3×15mL)で抽出した。CHCl抽出物を合わせ、生理食塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)そして濃縮すると残渣を生成した。フラッシュクロマトグラフィーにより精製すると油を生成した。
MH401.5
段階B
段階Aで単離した油(0.40g)及び炭素上パラジウム(80mg)の溶液(EtOH中)をパールシェーカー中で45psiで3時間水素化した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下濃縮すると残渣を生成した。
MH372.3
段階C
段階Bで単離した残渣(0.36g、0.97ミリモル)の溶液(20mLのEtOH中)に臭化シアン(0.113g、1.07ミリモル)(1mLのEtOH中)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌し、次に3時間還流した。反応混合物を冷却し、濃縮すると残渣を生成した。逆相HPLCにより精製すると白色固体として主題化合物を生成した。
MH397.2
H NMR(300MHz,DMSO−d):δ1.20(d,9H),2.81(s,3H),3.30(m,4H),4.56(s,2H),6.92−7.40(m,8H),7.84(br s,2H).
シクロヘキサンカルボン酸[2−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−エチル]−メチル−アミド(化合物#426)
Figure 2008509129
段階A
実施例40、段階Cで調製した固体(0.153g)の溶液(15mLのTFA中)を室温で3時間撹拌した。生成された溶液を真空濃縮すると残渣を生成した。
段階B
段階Aで単離した残渣(0.26ミリモル)及びTEA(80mg、0.79ミリモル)の溶液(10mLのジオキサン中)にシクロヘキサンカアルボニルクロリド(38.0mg、0.26ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。生成された溶液を真空濃縮すると残渣を生成した。残渣をHPLCにより精製すると白色固体として主題化合物を生成した。
MH407.3
H NMR(300MHz,DMSO−d):δ1.00−2.00(m,11H),3.01(br s,3H),3.5(m,4H),4.60(s,2H),6.80−7.40(m,8H),7.9(br s,2H).
4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(化合物#499)
Figure 2008509129
段階A
4−アミノ−1−Boc−ピペリジン(0.60g、3.0ミリモル)及び2−ニトロ−5−フェノキシベンズアルデヒド(0.48g、2.0ミリモル)の溶液(DCE中)を30分間撹拌した。次にNaBH(OAc)(0.64g、3.0ミリモル)を添加し、反応混合物を1晩撹拌した。反応混合物を1NのNaOH(10mL)でクエンチし、生成された溶液をCHCl(2×20mL)で抽出した。CHCl抽出物を合わせ、生理食塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、そして濃縮すると残渣を生成した。フラッシュクロマトグラフィー(10%〜40%のEtOAc−ヘキサン)により精製すると油を生成した。
段階B
段階Aで単離した油(0.67g)及び炭素上パラジウム(130mg)の溶液(EtOH中)をパールシェーカー中で40psiで3時間水素化した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下濃縮すると残渣を生成した。
段階C
段階Bで単離した残渣(0.97ミリモル)の溶液(EtOH中)に臭化シアン(0.183g、1.73ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌し、次に1時間還流した。反応混合物を冷却し、濃縮すると残渣を生成した。残渣をEtOHから再結晶するとオフホワイトの固体として主題化合物を生成した。
MH423.2
H NMR(300MHz,DMSO−d):δ1.41(s,9H),1.69(m,4H),2.81(s,2H),4.09(m,3H),4.48(s,2H),6.95−7.42(m,8H),7.88(s,2H).
[[4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−ピペリジン−1−イル]−シクロヘキシル−メタノン(化合物#522)
Figure 2008509129
段階A
実施例44、段階Cにおけるようにで調製した固体(0.350g)の溶液(20mLのTFA中)を室温で5時間撹拌した。生成された溶液を真空濃縮すると残渣を生成した。
段階B
段階Aで単離した残渣(0.23ミリモル)及びTEA(70mg)の溶液(5mLのジオキサン中)にシクロヘキサンカルボニルクロリド(34mg)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。生成された溶液を真空濃縮すると黄色の固体として主題化合物を生成した。
MH433.2
H NMR(300MHz,DMSO−d):δ1.00−2.01(m,15H),3.4(m,2H),4.1(m,2H),4.5(m,3H),6.9−7.4(m,8H),7.9(br s,2H).
シクロヘキサンカルボン酸[2−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−1−シクロヘキシル−エチル]−アミドの(R)−エナンチオマー(化合物#636)
Figure 2008509129
段階A
5−フルオロ−2−ニトロ安息香酸(6.1g、33.0ミリモル)の溶液(10mLのトルエン中)にチオニルクロリド(8.0mL、110.ミリモル)を添加した。反応混合物を3.5時間還流した。次に溶媒を蒸発させ、生成された残渣を28%アンモニア水溶液(30mL)中に注入した。形成された黄色の固体を酢酸エチル中に抽出した。酢酸エチル溶液を生理食塩水で洗浄し、乾燥し(NaSO)そして濃縮すると残渣を生成した。残渣を酢酸エチル及びヘキサンから再結晶すると黄色の固体を生成した。
段階B
段階Aで単離した黄色の固体(6.13g、33.3ミリモル)、フェノール(3.14g、33.4ミリモル)及びKCO(5.52g、40.0ミリモル)の溶液(30mLのDMF中)を130℃で2時間加熱した。DMFを蒸発させると黄色の固体を生成し、それをヘキサンで洗浄した。HPLCにより精製すると黄色の固体を生成した。
段階C
段階Bで単離した黄色の固体(4.0g、15.5ミリモル)の溶液(10mLのTHF中)にBH・THF(THF中1M溶液、80mL)を添加した。反応混合物を1晩還流した。反応混合物を0℃に冷却し、次に濃HCl(20mL)を添加した。生成された溶液を1時間還流し、次に冷却した。THFを蒸発させ、NaOH溶液(100mL)を添加した。生成された溶液をCHCl(3×100mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、生理食塩水(100mL)で洗浄し、乾燥した(MgSO)。濃縮すると粗生成物を生成し、それをカラムクロマトグラフィー(100%EtOAc)により精製すると残渣を生成した。
段階D
N−Boc−D−シクロヘキシルグリシン(2.40g、9.33ミリモル)及びN,O−ジメチルヒドロキシルアミン・塩酸(0.91g、9.4ミリモル)の混合物にDMF(10mL)及びTEA(1.9g、18.66ミリモル)、次にHBTU(3.6g、9.4ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。反応物を水(50mL)でクエンチし、次にEtOAc(3×50mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、生理食塩水で洗浄し(3×50mL)濃縮すると幾らかの固体を含有する油を生成した。H NMRが、生成物がHBTUで汚染されたことを示した。粗物質をEtOAc(60mL)に溶解し、1NのHCl(10mL)、水(3×10mL)及び生理食塩水(30mL)で洗浄した。生成された溶液を乾燥し、濃縮すると残渣を生成した。
段階E
LAH(0.37g、9.6ミリモル)の溶液(20mLのTHF中)を約0℃に冷却した。次に段階Dで単離した残渣(2.23g、7.4ミリモル)の溶液(20mLのTHF中)を添加し、反応混合物を室温に暖めた。反応混合物を室温で20分間撹拌し、次に0℃に再冷却した。反応物をNaHSO(1.8g)の水溶液(10mLの水中)でクエンチした。次に反応混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、生理食塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)そして減圧下濃縮すると残渣を生成した。
段階F
段階Eで単離した残渣(1.54g、7.4ミリモル)及び段階Cで単離した残渣(1.82g、7.4ミリモル)の溶液(DCE中)を30分間撹拌した。次にNaBH(OAc)(1.57g、7.4ミリモル)を添加し、反応混合物を1晩撹拌した。反応混合物を1NのNaOH(10mL)でクエンチした。生成された溶液をCHCl(3×30mL)で抽出した。CHCl抽出物を合わせ、生理食塩水(1×30mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)そして濃縮すると残渣を生成した。フラッシュクロマトグラフィー(30%EtOAc−ヘキサン)により精製すると橙色の油を生成した。
MH470.2
段階G
段階Fで単離した油(1.88g)及び炭素上パラジウム(20mg)の溶液(EtOH中)をパールシェーカー中で45psiで3時間水素化した。反応混合物をCelite(R)を通して濾過し、濾液を減圧下濃縮すると残渣を生成した。
MH440
段階H
段階Gで単離した残渣(2.5ミリモル)の溶液(30mLのEtOH中)に臭化シアン(0.278g、2.6ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次に3時間還流した。反応混合物を冷却し、濃縮すると残渣を生成した。EtOHからの残渣の再結晶により固体を生成した。第2の再結晶を実施すると第2の生成物を生成した。
段階I
段階Hで単離した固体(0.24g)の溶液(10mLのTFA中)を室温で5時間撹拌した。溶液を真空濃縮すると残渣を生成した。
段階J
段階Iで単離した残渣(0.22ミリモル)及びTEA(55.1mg、0.55ミリモル)の溶液(10mLのジオキサン中)にシクロヘキサンカルボニルクロリド(33mg、0.22モル)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶液を真空濃縮すると白色固体として主題化合物を生成した。
MH475.5
H NMR(300MHz,DMSO−d):δ1.00−2.00(m,22H),3.4(m,2H),4.0(m,1H),4.5(d,J=15.2Hz,2H),4.6(d,J=15.2Hz,2H),6.8−7.4(m,9H),7.83(br s,2H).
3−[1−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−プロピル]−N−シクロヘキシル−N−メチル−ベンズアミド(化合物#204)
Figure 2008509129
段階A
3−プロピオニル安息香酸(0.194g、1.09ミリモル)、HBTU(0.413g、1.09ミリモル)及びN−エチルホルホリン(0.38g、3.38ミリモル)の混合物(20mLのDMF中)を15分間撹拌した。次にN−メチルシクロヘキシルアミン(0.351g、3.11ミリモル)を添加し、反応混合物を週末にわたり撹拌した。完全に混合しながら、75mLの1NのHCl及びEtOAcを添加した。層を分離し、有機層をNaCl飽和水溶液で3回洗浄した。有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、濃厚な油を生成した。
MH274.2
段階B
段階Aで単離した油(0.34g、1.25ミリモル)及びヒドロキシアミン(0.062g、1.88ミリモル、50%水溶液)の溶液(10mLのEtOH中)を2.5時間還流した。次に反応混合物を冷却し、水(75mL)で希釈した。生成された混合物をEtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、蒸発させると残渣を生成した。
段階C
段階Bで単離した残渣(0.388g、1.35ミリモル)及び亜鉛(4.39g)の溶液(35mLのHOAc中)を1晩撹拌した。1晩の撹拌後、反応混合物をDicaliteを通して濾過した。濾液を蒸発させると残渣を生成した。残渣を過剰な3NのNaOHで処理し、生成された溶液をジエチルエーテルで抽出した。ジエチルエーテル抽出物を乾燥し(NaSO)、濾過し、蒸発させると油を生成した。
MH275.2
段階D
段階Cで単離した油(0.187g、0.68ミリモル)及び2−ニトロ−5−フェノキシベンズアルデヒド(0.165g、0.68ミリモル)の溶液(3.5mLのDCE中)を15分間撹拌した。次にNaBH(OAc)(0.200g、0.94ミリモル)を添加し、反応混合物を1晩撹拌した。pHが塩基性になるまで、反応混合物に3NのNaOHを添加した。生成された溶液をCHClと完全に混合した。層を分離し、有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、蒸発させると濃厚な残渣を生成した。
MH502.5
段階E
段階Dで単離した残渣(0.337g、0.67ミリモル)及び塩化第1錫一水和物(0.833g、3.69ミリモル)の溶液(4mLのEtOH中)を2時間還流した。溶液を冷却し、重炭酸ナトリウム水溶液を添加した。この混合物にEtOAcを添加し、混合物をDicaliteを通して濾過した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、そして蒸発させると濃厚な褐色の油を生成した。
MH427.5
段階F
段階Eで分離した油(0.068g、0.14ミリモル)の溶液(4mLのEtOH中)に臭化シアン(0.025g、0.24ミリモル)を添加した。反応混合物を2時間還流した。冷却後、反応混合物を蒸発させると透明な褐色のガラスを生成した。ガラスをジエチルエーテルで3回摩砕した。濾過すると黄褐色の固体として主題化合物を生成した。
2−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イルメチル)−N−シクロヘキシル−N−メチル−イソニコチンアミド(化合物#508)
Figure 2008509129
段階A
2−シアノ−4−ピリジンカルボン酸(0.500g、3.38ミリモル)、HBTU(1.28g、3.38ミリモル)及びN−エチルモルホリン(1.21g、10.48ミリモル)の混合物(35mLのDMF中)を15分間撹拌した。次にN−メチルシクロヘキシルアミン(1.089g、9.64ミリモル)を添加し、反応混合物を1晩撹拌した。水(300mL)を反応混合物に添加した。生成された溶液をEtOAcで抽出した。層を分離し、有機層をNaCl飽和水溶液で3回洗浄した。有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、蒸発させると暗色の油を生成した。
MH244.1
段階B
J.Med.Chem.1985,28,164に記載の方法に従って、段階Aで単離した油(0.77g)、10%炭素上パラジウム(0.260g)及び濃HCl(0.680mL)の溶液(30mLのEtOH中)をパールシェーカー上で35psiで水素化した。2時間後、水素の取り込みが終結し、反応が停止した。反応混合物を濾過し、蒸発させると黄褐色の固体を生成した。黄褐色固体をCHCl中にスラーリー化し、次に3NのNaOHを完全に混合しながら添加した。層を分離し、有機層を乾燥し(KCO)、濾過し、蒸発させると淡褐色の油を生成した。
MH248.2
段階C
段階Bで単離した油(0.242g、1.0ミリモル)及び2−ニトロ−5−フェノキシベンズアルデヒド(0.238g、1.0ミリモル)の溶液(10mLのDCE中)を15分間撹拌した。次にNaBH(OAc)(0.317g、1.5ミリモル)を添加し、反応混合物を1晩撹拌した。反応混合物に3NのNaOHを完全に混合しながら添加した。CHCl層を分離し、有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、蒸発させると濃橙色の油を生成した。
MH475.2
段階D
段階Cで単離した油(0.484g、1.02ミリモル)及び10%炭素上パラジウム(0.081g)の溶液(60mLのEtOH中)をパールシェーカー上で35psiで水素化した。2.5時間後、反応混合物を濾過し、蒸発させると濃褐色の油を生成した。
MH445.2
段階E
段階Dで調製した油(0.404g、0.91ミリモル)の溶液(13mLのEtOH中)にMeCN中5Mの溶液としての臭化シアン(0.551mL、2.76ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌し、次に蒸発させると残渣を生成した。残渣をジエチルエーテルで数回摩砕すると黄褐色の固体を生成した。この物質から100mgを90:10のCHCl:(MeOH中0.5MのNH)を使用するフラッシュシリカゲル上で精製すると残渣を生成した。この残渣をCHClに溶解し、生成された溶液を3NのNaOH溶液で洗浄した。有機層を乾燥し(NaSO)、濾過した。濾液にTFA(1mL)を添加し、溶液を蒸発させると暗色の残渣として主題化合物を生成した。
MH470.0
5−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イルメチル)−フラン−2−カルボン酸シクロヘキシル−メチル−アミド(化合物#424)
Figure 2008509129
段階A
5−ホルミル−2−フランカルボン酸(0.153g、1.09ミリモル)、HBTU(0.413g、1.09ミリモル)及びN−エチルモルホリン(0.38g、3.38ミリモル)の混合物(20mLのDMF中)を15分間撹拌した。次にN−メチルシクロヘキシルアミン(0.351g、3.11ミリモル)を添加し、反応混合物を1晩撹拌した。完全に混合しながら75mLの1NのHCl及びEtOAcを添加した。層を分離し、有機層をNaCl飽和水溶液で3回洗浄した。有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、蒸発させると濃厚な油を生成した。
MH236.1
段階B
段階Aで単離した油(0.257g、1.25ミリモル)及びヒドロキシルアミン(0.062g、1.88ミリモル、水中50%溶液)の溶液(10mLのEtOH中)を2時間還流した。反応混合物を冷却し、水(75mL)で希釈した。生成された混合物をEtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、蒸発させると暗色の油を生成した。
MH251.1
段階C
段階Bで単離した油(0.235g)及び亜鉛(3.06g)の溶液(25mLのHOAc中)を1晩撹拌した。1晩の撹拌後、反応混合物をDicaliteを通して濾過した。濾液を蒸発させると残渣を生成した。残渣を、完全に混合しながら3NのNaOH及びCHClで処理した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、蒸発させると濃厚な残渣を生成した。
MH237.1
段階D
段階Cで単離した残渣(0.240g、1.02ミリモル)及び2−ニトロ−5−フノキシベンズアルデヒド(0.248g、1.02ミリモル)の溶液(5.5mLのDCE中)を15分間撹拌した。次ににNaBH(OAc)(0.300g、1.42ミリモル)を添加し、反応混合物を室温で1晩撹拌した。反応混合物に3NのNaOH及びCHClを完全に混合しながら添加した。層を分離し、有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、蒸発させると濃厚な油を生成した。
MH464.2
段階E
段階Dで単離した油(0.500g、1.08ミリモル)及び10%炭素上パラジウム(0.086g)の溶液(50mLのEtOH中)をパールシェーカー上で34psiで水素化した。2時間後、反応混合物を濾過し、蒸発させると半固体を生成した。
MH434.2
段階F
段階Eで調製した半固体(0.175g、0.4ミリモル)の溶液(5mLのEtOH中)に臭化シアン(0.242mL、1.21ミリモル)をMeOH中5M溶液として添加した。反応混合物を週末にわたり撹拌し、次に蒸発させると残渣を生成した。残渣をジエチルエーテルで数回摩砕し、次に濾過すると白色固体を生成した。この物質のうち、90mgを98:2〜90:10のCHCl:(MeOH中0.5MのNH)を使用してフラッシュシリカゲル上で精製すると残渣を生成した。この残渣をCHClに溶解し、TFA(0.5mL)を添加した。生成された溶液を蒸発させ、ジエチルエーテルで数回摩砕するとクリーム色の固体として主題化合物を生成した。
MH459.4
9−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−9H−フルオレン−2−カルボン酸シクロヘキシル−メチル−アミド(化合物#125)
Figure 2008509129
段階A
9−オキソ−9H−フルオレン−2−カルボン酸(0.448g、2.18ミリモル)、HBTU(0.826g、2.18ミリモル)及びN−エチルモルホリン(0.780g、6.76ミリモル)の混合物(22mLのDMF中)を30分間撹拌した。次にN−メチルシクロヘキシルアミン(0.702g、6.22ミリモル)を添加し、反応混合物を3時間撹拌した。完全に混合しながら、50mLの1NのHCl及びEtOAcを添加した。層を分離し、有機層を水及びNaCl飽和水溶液、次に再度水及びNaCl水溶液で洗浄した。有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、蒸発させると固体を生成した。
MH319.9
段階B
段階Aで単離した固体(0.682g、3.13ミリモル)及びヒドロキシルアミン(0.155g、4.70ミリモル、水中50%溶液)の溶液(24mLのEtOH中)を4時間還流した。反応混合物を冷却し、水(130mL)で希釈した。生成された混合物をEtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、蒸発させると固体を生成した。
MH335.13
段階C
段階Bで単離した固体(0.562g、1.68ミリモル)及び亜鉛(5.47g)の溶液(30mLのHOAc中)を1晩撹拌した。1晩の撹拌後、反応混合物をFilter Aidを通して濾過した。濾液を蒸発させると残渣を生成した。残渣に3NのNaOH(30mL)を添加し、生成された溶液をジエチルエーテルで抽出した。ジエチルエーテル抽出物を乾燥し(NaSO)、濾過し、蒸発させると濃厚な淡緑色の残渣を生成した。
MH321.2
段階D
段階Cで単離した残渣(0.378g、1.18ミリモル)及び2−ニトロ−5−フェノキシベンズアルデヒド(0.287g、1.18ミリモル)の溶液(5mLのDCE中)を15分間撹拌した。次にNaBH(OAc)(0.380g、1.79ミリモル)を添加し、反応混合物を1晩撹拌した。反応混合物に3NのNaOH及びCHClを完全に混合しながら添加した。層を分離し、有機層をNaCl飽和水溶液で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、蒸発させると透明な緑色の油を生成した。
MH548.5
段階E
段階Dで単離した油(0.707g、1.29ミリモル)及び塩化第2錫一水和物(1.60g、7.10ミリモル)の溶液(6mLのEtOH中)を3時間還流した。生成された溶液を冷却し、過剰な重炭酸ナトリウム水溶液及びEtOAcを添加し、生成された混合物をFilter Aidを通して濾過した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、蒸発させると濃厚な透明な残渣を生成した。
MH518.3
段階F
段階Eで調製した残渣(0.450g、0.87ミリモル)の溶液(4mLのEtOH中)に臭化シアン(0.136g、1.29ミリモル)を添加した。反応混合物を2.5時間還流した。冷却後、反応混合物を蒸発させると濃厚な暗色の残渣を生成した。この残渣をジエチルエーテルで5回摩砕した。濾過により黄褐色の固体を生成した。この物質から、0.200gをGilsonHPLC上で精製すると白色固体として主題化合物を生成した。
MH543.6
3−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−N−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル−3−シクロヘキシル−プロピオンアミド(化合物#400)
Figure 2008509129
段階A
マロン酸(10.4g、0.1モル)、シクロヘキサンカルボキシアルデヒド(11.2g、0.1モル)及び酢酸アンモニウム(11.6g、0.15モル)の混合物(100mLのEtOH中)を1晩還流した。反応物を室温に冷却し、生成物を白色固体として回収した。
段階B
段階Aで単離した固体(1.4g、5.0ミリモル)、2−ノルボルニルアミン(0.6g、5.0ミリモル)、HBTU(1.9g、5.0ミリモル)及びTEA(0.5g、5.0ミリモル)の溶液(DMF中)を3日間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、沈殿物が形成した。白色の固体を濾取し、1晩空気乾燥させた。固体をCHClに溶解し、乾燥し(NaSO)、そして濾過した。生成された溶液にTEA(5mL)を添加した。溶媒を真空蒸発させると残渣を生成し、それをイソプロパノールに溶解した。この溶液に過剰なKCOを添加した。懸濁物を濾過し、濾液を真空濃縮すると黄色の油を生成した。
段階C
段階Bで単離した油(1.1g、4.1ミリモル)及び2−ニトロ−5−フェノキシベンズアルデヒド(0.98g、4.0ミリモル)の溶液(40mLのDCE中)を1時間撹拌した。次にNaBH(OAc)(1.3g、6.0ミリモル)を添加し、反応混合物を3日間撹拌した。反応混合物を3NのNaOHでクエンチした。生成された溶液をCHClで抽出した。CHCl抽出物を合わせ、乾燥し(KCO)、そして濃縮すると残渣を生成した。CHCl中0〜2%(MeOH中1.0MのNH)のフラッシュクロマトグラフィーにより精製すると残渣を生成した。
段階D
段階Cで単離した残渣(0.15g)及び炭素上パラジウムの溶液(EtOH中)をパールシェーカー上で50psiで90分間水素化した。触媒を濾去し、濾液を10mLの容量に減圧下濃縮した。
段階E
段階Dで調製した溶液に臭化シアン(0.05g、0.4ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。懸濁物を濾過すると固体として主題化合物を生成した。
MH487
H NMR(300MHz,DMSO−d):δ0.55−0.70(br d,0.5H),0.75−0.85(br d,0.5H),0.90−1.82(m,20.5H),1.98(br d,J=14.7Hz,1H),2.11(br s,0.5H),3.15−4.0(br m,2H),4.10−4.25(br m,1H),4.21−4.50(m,2H),6.93(s,1H),6.95−7.05(m,4H),7.15(br t,J=7.2Hz,1H),7.40(t,7.3Hz,2H),7.78(br s,3H).
シクロヘキサンカルボン酸[2−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−プロピル]−アミドの(R)−エナンチオマー(化合物#495)
Figure 2008509129
段階A
L−アランアミド(0.93g、7.5ミリモル)及び2−ニトロ−5−フェノキシベンズアルデヒド(1.2g、5.0ミリモル)の溶液(THF中)を1時間撹拌した。次にNaBH(OAc)(1.6g、7.5ミリモル)を添加し、反応混合物を1晩撹拌した。反応混合物をEtOAc及び3NのNaOHで希釈した。層を分離し、EtOAc抽出物を生理食塩水で洗浄し、乾燥し(KCO)、濃縮すると残渣を生成した。CHCl中1.0〜2.0%(MeOH中0.5MのNH)のフラッシュクロマトグラフィーによる精製が残渣を生成した。
段階B
段階Bで単離した残渣(0.54g、1.7ミリモル)の溶液(20mLのTHF中)にBH・THF(THF中1.0M溶液、7.6mL)を添加し、混合物を1晩還流加熱した。加熱の24時間後、更なるBH・THF(THF中1.0M溶液、5mL)を反応混合物に添加した。16時間後、反応混合物を冷却し、1NのHClを添加した。生成された混合物をNaCOで塩基性にし、EtOAcで抽出した。合わせた抽出物を生理食塩水で洗浄し、乾燥し(KCO)、濾過し、次に真空蒸発させると油を生成した。CHCl中2.5〜7.5%(MeOH中0.5NのNH)のフラッシュクロマトグラフィーにより油を生成した。
段階C
段階Bで単離した油(0.27g、0.9ミリモル)及びTEA(0.125mL、0.9ミリモル)の溶液(5mLのCHCl中)を0℃に冷却した。次にシクロヘキサンカルボニル・クロリド(0.13g、0.9ミリモル)を添加した。反応混合物を室温に暖め、1晩撹拌した。更なるシクロヘキサンカルボニルクロリド(20μL)を添加した。反応混合物を2時間撹拌した。次に3NのNaOH溶液を添加した。層を分離し、有機層を乾燥し(KCO)、濾過し、そして真空蒸発させると残渣を生成した。CHCl中5〜25%(MeOH中0.5NのNH)のフラッシュクロマトグラフィーにより残渣を生成した。
段階D
段階Cで単離した残渣(0.25g)及び10%炭素上パラジウムの溶液(EtOH中)をパールシェーカー中で50psiで3時間水素化した。触媒を濾去し、濾液を減圧下で5mLの容量に濃縮した。
段階E
段階Dで調製した溶液に臭化シアン(0.1g)を添加した。反応混合物を室温で4日間撹拌した。溶媒を蒸発させると残渣を生成し、それを2部分に分割し、溶離剤として0.1%TFAを伴う30:70のMeCN:水を使用する逆相HPLCにより精製すると白色粉末として主題化合物を生成した。
MH407
H NMR(300MHz,DMSO−d):δ0.98−1.38(m,6H),1.20(d,J=6.5Hz,3H),1.40−1.72(m,5H),1.90−2.10(br m,1H),3.08(dt,J=4.8Hz,1H),4.12−4.32(br m,1H),4.43(s,2H),6.90(s,1H),6.92−7.02(m,4H),7.13(t,J=7.4Hz,1H),7.38(t,7.6Hz,2H),7.38(br t,1H),8.06(br s,2H).
N−アダマンタン−2−イル−3−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−プロピオンアミド(化合物#221)
Figure 2008509129
段階A
N−Bocβ−アラニン(4.7g、25.0ミリモル)、2−アダマンタンアミン塩酸(4.7g、25.0ミリモル)及びTEA(5.0g、50.0ミリモル)の溶液(75mLのDMF中)にHBTU(9.5g、55.0ミリモル)を添加した。反応混合物を1晩撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAc(2×)で抽出した。有機層を合わせ、水及び生理食塩水で洗浄し、KCO上で乾燥した。蒸発させると残渣を生成した。
段階B
段階Aで単離した残渣(4.7g、25.0ミリモル)の溶液(CHCl中)にTFA(10mL)を添加した。反応混合物を残渣に濃縮した。残渣にEtOAc及び水、次に固体のNaCOを添加した。層を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。有機層を合わせ、生理食塩水で洗浄し、乾燥し(KCO)、濾過し、蒸発させると残渣を生成した。
段階C
段階Bで単離した残渣(0.55g、2.5ミリモル)及び2−ニトロ−5−フェノキシベンズアルデヒド(0.49g、2.0ミリモル)の溶液(DCE中)を1時間撹拌した。次にNaBH(OAc)(0.63g、3.0ミリモル)を添加し、反応混合物を1晩撹拌した。反応混合物を3NのNaOHでクエンチした。生成された溶液をCHClで抽出した。CHCl抽出物を合わせ、乾燥し(KCO)、そして濃縮すると残渣を生成した。CHCl中0.5〜2.0%(MeOH中0.5NのNH)のフラッシュクロマトグラフィーにより残渣を生成した。
段階D
段階Eで単離した残渣(0.8g)及び10%炭素上パラジウムの溶液(EtOH中)をパールシェーカー中で55psiで1晩水素化した。触媒を濾去し、濾液を減圧下で20mLの容量に濃縮した。
段階E
段階Dで調製した溶液に臭化シアン(0.26g、2.5ミリモル)を添加した。反応混合物を1晩撹拌した。反応混合物を濾過すると白色固体を生成した。濾液を蒸発させると残渣を生成し、それをMeCNから再結晶すると固体を生成し、それを反応混合物から回収した固体と合わせた。これらを合わせてCHCNから再結晶すると白色固体として主題化合物を生成した。
MH445
H NMR(300MHz,DMSO−d):δ1.41(d,J=12.2Hz,1H)1.55−1.92(m,13H),2.61(t,J=6.0Hz,2H),3.69(t,J=5.5Hz,2H),3.82(d,J=6.6Hz,1H),4.55(s,2H),6.67(s,1H),6.90−7.05(m,4H),7.13(t,J=7.3Hz,1H),7.39(t,7.9Hz,2H),7.96(d,J=7.4Hz,1H),8.00(br s,2H).
2732・1.0HBrの元素分析:
予測値:C,61.71;H,6.33;N,10.66
実測値:C,61.77;H,6.36;N,10.57
N−アダマンタン−2−イル−3−[2−アミノ−7−(2−メトキシ−フェニル)−4H−キナゾリン−3−イル]−プロピオンアミド(化合物#617)
Figure 2008509129
段階A
4−ブロモ−2−ニトロトルエン(2.16g、10.0ミリモル)及び2−メトキシフェニルボロン酸の溶液(50mLのEtOH中)にKCO(1.8g、13.0ミリモル)(1.8mLの水中)、次にPd(dppf)Cl(0.5g、0.065ミリモル)を添加した。反応混合物を4時間還流した。反応混合物を冷却し、Dicaliteを通して濾過し、濃縮すると残渣を生成した。残渣をヘプタン中5%〜20%のCHClを使用するフラッシュクロマトグラフィーにより精製すると黄色の固体を生成した。
段階B
段階Aで単離した固体(0.82g、3.4ミリモル)及びジメチルホルムアミドジメチルアセタール(0.6mL、4.4ミリモル)の混合物(4mLのDMF中)を210℃で2時間加熱した。混合物を室温に冷却し、溶媒を真空蒸発させると残渣を生成した。
段階C
段階Bで単離した残渣をTHF(75mL)に溶解した。混合物を水(75mL)で希釈し、NaIO(4.3g、20.4ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。固体を濾取し、EtOAcで十分洗浄した。濾液をNaHCO飽和水溶液で3×洗浄し、次に乾燥した(MgSO)。溶液を濾過し、溶媒を真空蒸発させた。粗生成物をクロマトグラフィーにかけるとオフホワイトの固体を生成した。
段階D
段階Cで単離した固体(0.32g、1.25ミリモル)、そのTFA塩としての実施例53、段階Bで単離した残渣(0.50g、1.5ミリモル)及びTEA(1.25mL)の溶液(DCE中)を1時間撹拌した。次にNaBH(OAc)(0.33g、32.5ミリモル)を添加し、反応混合物を1晩撹拌した。反応混合物を3NのNaOHでクエンチした。生成された溶液をCHClで抽出した。CHCl抽出物を合わせ、乾燥し(KCO)、そして濃縮すると残渣を生成した。CHCl中1.0〜2.5%の(MeOH中0.5MのNH)のフラッシュクロマトグラフィーにより精製すると黄色のガラスを生成した。
段階E
段階Dで単離した黄色のガラス(0.24g、0.51ミリモル)及び10%炭素上パラジウムの溶液(EtOH中)をパールシェーカー中で55psi下で3時間水素化した。触媒を濾去し、濾液を減圧下濃縮して5mLの容量に濃縮した。
段階F
段階Fで調製した溶液に臭化シアン(0.08g、0.75ミリモル)を添加した。反応混合物を1晩撹拌した。反応混合物を濾取すると白色固体を生成した。濾液を蒸発させると残渣を生成し、それを逆相HPLC(0.1%TEAを含むHO中35%MeCN)により精製すると白色粉末として主題化合物を生成した。
MH459
H NMR(300MHz,DMSO−d):δ1.42(d,J=12.7Hz,1H),1.60−1.85(m,11H),1.88(d,J=12.0Hz,2H),2.64(br t,2H),3.65−3.80(m,2H),3.76(s,3H),3.80−3.90(m,1H),4.61(s,2H),7.00−7.28(m,6H),7.37(t,6.9Hz,2H),7.97(d,J=7.5Hz,1H),8.03(br s,2H).
4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−ヘプタン2酸ビス−(シクロヘキシル−メチル−アミド)(化合物#84)
Figure 2008509129
段階A
4−ケトピメリン酸(1.7415g、10.0ミリモル)及びトリエチルアミン(7.00mL、50.2ミリモル)の冷却混合物(10mLのDMF中)にジフェニルホスホリルアジド(5.1mL、23.7ミリモル)及びN−メチルシクロヘキシルアミンを添加した。反応混合物を外界温度で40時間撹拌した。反応物をHO(50mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。有機抽出物を水(4×50mL)、1NのHCl水溶液(2×50mL)HO(2×50mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、真空濃縮すると油を生成した。粗油を1ミリモル規模で以前に合成された生成物と合わせ、シリカゲル上フラッシュクロマトグラフィー(CHCl中2%MeOH)により精製すると残渣を生成した。
MH365
段階B
段階Aで単離した残渣(1.1449g、3.14ミリモル)及び酢酸アンモニウム(2.4874g、32.3ミリモル)の撹拌溶液(30mLの無水メタノール中)にシアノホウ水素化ナトリウム(196.7mg、3.13ミリモル)を添加した。生成された混合物を72時間撹拌し、次に1NのHCl水溶液で処理すると過剰なホウ水素化物試薬を分解した。反応混合物を3NのNaOH水溶液で塩基性にし、水性混合物をCHCl(2×50mL)で抽出した。有機抽出物を乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮すると無色の油を生成し、それを更に精製せずに次に使用した。
段階C
2−ニトロ−5−フェノキシベンズアルデヒド(760.2mg、3.13ミリモル)及び段階Bで単離した油(1.1421g、3.12ミリモル)の混合物(30mLのMeOH中)を室温で2日間撹拌し、次に0℃に冷却し、NaBH(0.12g、3.17ミリモル)で処理し、次に室温で更に20時間撹拌した。NHCl水溶液を添加して、過剰なホウ水素化物試薬を分解した。水性混合物をCHCl中に抽出した(2×50mL)。有機溶液を乾燥し(NaSO)、濾過し、そして真空濃縮すると黄色の油を生成した。粗油をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CHCl中2%MeOH)により精製すると残渣を生成した。
段階D
段階Cで単離した油(162.5mg、0.27ミリモル)及び10%Pd/C(20mg)の均一な混合物(25mLのEtOH中)を室温でHガスの55psi下で、20時間震盪した。反応混合物をCelite(R)の床を通して濾過し、フィルターケークをEtOH(25mL)ですすいだ。有機濾液を蒸発させた。残渣を分取TLC(2枚のテーパープレート;90:10:1のCHCl:MeOH:濃NHOH)により精製すると黄色の油を生成した。
段階E
段階Dで単離した油(69.7mg、0.124ミリモル)及び臭化シアン(19.2mg、0.181ミリモル)の混合物(5mLのEtOH中)を6時間還流撹拌し、次に室温で60時間撹拌した。溶媒を真空除去し、残留残渣をEtOで摩砕した。溶媒をデカントし、残留HBr塩を高真空下、室温で1晩乾燥すると黄褐色の非晶質固体として主題化合物を生成した。
MH=588
H NMR(300MHz,CDCl):δ1.00−2.10(m,24H),2.20−2.35(m,4H),2.60−2.80(m,6H),3.30−3.45(m,1H),4.10−4.25(m,3H),4.30−4.45(m,1H),6.70(s,1H),7.05−7.15(m,1H),7.20−7.30(m,2H),7.35−7.50(m,2H),11.5(br s,1H).
3−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−ペンタン2酸ビス−(シクロヘキシル−メチル−アミド)(化合物#107)
Figure 2008509129
段階A
1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシプロパン(947.1mg、10.0ミリモル)及びトリエチルアミン(3.5mL、25.1ミリモル)の冷却(−60℃)溶液(50mLの4:1のTHF:CHCl混合物中)に、シクロヘキサンカルボニル・クロリド(2.90mL、21.7ミリモル)を添加した。反応物を2時間にわたり室温に放置して暖めた。均一な混合物をCHCl(20mL)で希釈し、1晩撹拌した。その後、混合物をHO(50mL)、NaCO水溶液(50mL)及びHO(50mL)で洗浄し、次に乾燥し(NaSO)、濾過し、そして濃縮すると残渣を生成した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CHCl中6%のMeOH)により精製すると白色固体を生成した。
段階B
段階Aで単離した固体(2.1783g、7.03ミリモル)及びトリエチルアミン(10.0mL、71.7ミリモル)の撹拌混合物(20mLのDMSO中)に三酸化硫黄ピリジン複合体(3.3662g、21.1ミリモル)(20mLのDMSO中)をN雰囲気下で添加した。反応混合物を60時間撹拌し、次に氷水(100mL)で希釈し、CHCl(2×75mL)中に抽出した。有機抽出物を合わせ、クエン酸水溶液(2×125mL)、NaCO水溶液((1×150mL)、HO(100mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮するとオフホワイトの固体を生成した。
段階C
段階Bで単離した固体(924.2mg、3.00ミリモル)の溶液(40mLのMeOH中)にNHOAc(4.7890g、62.1ミリモル)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、次にNaBHCN(185.6mg、2.95ミリモル)で処理した。次に反応混合物を1日間撹拌し、次に1NのHCl水溶液(25mL)でクエンチし、次にNaCOでpH9.0に塩基性にし、CHCl(2×50mL)中に抽出した。有機溶液を乾燥し(NaSO)、濾過し、そして濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CHCl中8%MeOHから90:10:1のCHCl:MeOH:濃NHOH)により精製するとオフホワイトの固体を生成した。
段階D
5−フェノキシ−2−ニトロベンズアルデヒド(217.1mg、0.893ミリモル)及び段階Cで単離した固体(274.8mg、0.889ミリモル)の混合物をMeOH(15mL)中で室温で18時間撹拌した。生成された懸濁物をMeOH(5mL)で希釈し、緩徐に暖めながら溶解し、NaBH(38.8mg、1.02ミリモル)で処理した。反応混合物を更に1時間撹拌し、次にNHCl水溶液でクエンチし、次にCHCl中に抽出した(2×50mL)。有機溶液を乾燥し(NaSO)、濾過し、そして蒸発させると残渣を生成し、それを次の化学段階に使用した。
段階E
段階Dで単離した残渣(274.5mg)及び10%Pd/C(31.4mg)(30mLの無水EtOH中)を室温のHの55psi下で3時間震盪した。反応物をCelite(R)の床を通して濾過し、フィルターケークを溶媒(50mL)ですすいだ。有機濾液を蒸発させ、分取TLC(3枚のテーパーシリカゲルプレート、CHCl中3〜5%MeOH)により精製すると黄褐色の非晶質固体を生成した。
段階F
段階Eで単離した固体(109.2mg、0.215ミリモル)及びBrCN(25.8mg、0.243ミリモル)の混合物(6mLのEtOH中)を8時間還流撹拌した。溶媒を真空除去し、残留する残渣をEtOで摩砕した。溶媒をデカントし、生成されたHBr塩を室温で高真空下で1晩乾燥すると黄褐色の非晶質固体として主題化合物を生成した。
MH=532
H NMR(300MHz,DMSO−d):δ1.00−1.35(m,10H),1.50−1.70(m,2H),1.90−2.10(m,2H),3.15−3.25(m,2H),3.45−3.55(m,2H),4.25−4.35(m,1H),4.40(s,2H),6.85(s,1H),6.90−7.05(m,4H),7.10−7.15(m,1H),7.35−7.45(m,2H),7.75−7.80(m,2H),7.85−7.95(m,2H),10.5(s,1H).
5−[1−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−2−フェニル−エチル]−オキサゾール−4−カルボン酸シクロヘキシルアミド)(化合物#606)
Figure 2008509129
段階A
DL−N−Cbz−フェニルアラニン(12.02g、40.0ミリモル)及び炭酸カリウム三二水和物(26.50g、160ミリモル)の冷却(0℃)混合物(無水DMF中)にジフェニルホスホリルアジド(13.5mL、62.6ミリモル)及びメチルイソシアノアセテート(7.5mL、82.5ミリモル)を添加した。生成された混合物を室温で96時間撹拌し、次にHO(600mL)で希釈した。沈殿した固体を濾取した。粗固体をCHCl(200mL)に溶解し、NaCl水溶液で洗浄した。有機溶液を乾燥し(NaSO)、濾過し、蒸発させると固体を生成した。固体を更に処理せずに次の段階に移した。
MH=381
段階B
段階Aで単離した固体(7.60g、20.0ミリモル)の冷却(0℃)溶液(300mLの2:1のTHF:HO中)にLiOH(526.3mg、21.9ミリモル)を添加した。混合物を18時間撹拌し、クエン酸水溶液でpH約3に酸性化し、そしてCHCl(2×150mL)中に抽出した。有機溶液を乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮すると白色の非晶質固体を生成し、更に精製せずに次の段階に使用した。
段階C
段階Bで単離した固体(1.8339g、5.00ミリモル)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.4mL、25.2ミリモル)の冷却(0℃)混合物(12mLのDMF中)にジフェニルホスホリルアジド(1.3mL、6.03ミリモル)及びシクロヘキシルアミン(0.74mL、6.47ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で20時間撹拌し、次にNaCl水溶液で希釈し、CHCl中に抽出した(2×100mL)。有機溶液をHO(5×100mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、そして濃縮して残渣を生成した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CHCl中3%MeOH)により精製した。生成されたガムをEtOにより摩砕すると、白色固体を生成した。
段階D
段階Cで単離した固体(1.6532g、3.70ミリモル)及び10%Pd/C(332.4mg)の混合物(120mLのMeOH中)を室温の水素ガス55psi下で5時間震盪した。反応混合物をCelite(R)の床を通して濾過した。フィルターケークをMeOH(50mL)ですすいだ。濾液を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CHCl中6%MeOH)により精製すると淡黄色の油を生成した。
段階E
5−フェノキシ−2−ニトロベンズアルデヒド(267.0mg、1.10ミリモル)及び段階Dで単離した油(381.0mg、1.22ミリモル)の溶液(1,2−ジクロロエタン中)にトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(362.1mg、1.71ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌し、次にNaHCO水溶液でクエンチし、CHCl(2×40mL)中に抽出した。有機溶液を乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CHCl中3%MeOH)により精製すると淡黄色のガムを生成した。
段階F
段階Eで単離したガム(532.6mg、0.970ミリモル)及び10%Pd/C(110.4mg)の混合物(70mLのEtOH中)を室温で水素ガスの55psi下で4時間震盪した。反応混合物をCelite(R)の床を通して濾過した。フィルターケークをMeOH(50mL)ですすいだ。濾液を濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CHCl中2%MeOH)により精製すると薄片状の褐色固体を生成した。
段階G
段階Fで単離した固体(304.1mg、0.596ミリモル)の溶液(10mLのEtOH中)に臭化シアン(83.1mg、0.784ミリモル)を添加した。生成された混合物を室温で1.5日間撹拌し、1時間還流し、そして次に濃縮すると残渣を生成した。残渣を分取薄層クロマトグラフィー(5枚のテーパーシリカゲルプレート;90:10:1のCHCl:MeOH:濃NHOH)により精製すると遊離塩基としての主題化合物を生成した。
遊離塩基をCHCl(3mL)に溶解し、EtO中1NのHCl(0.6mL)で酸性化し、更にEtO(75mL)で希釈した。HCl塩を濾取し、室温で真空乾燥するとそのHCl塩として非晶質固体の主題化合物を生成した。
MH=536
H NMR(300MHz,DMSO−d):δ1.10−1.80(m,10H),3.30−3.60(m,2H),3.65−3.85(m,1H),4.25−4.35(m,1H),5.05−5.15(m,1H),5.90−6.10(m,1H),6.90−7.10(m,4H),7.15−7.30(m,7H),7.50−7.60(m,2H),8.35−8.50(br s,2H),8.65−8.75(m,2H),11.1(s,1H).
4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−N−シクロヘキシル−4−(シス−4−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−N−メチル−ブチルアミド(化合物#731)
Figure 2008509129
段階A
PCT国際公開第02/76450号パンフレットに記載の方法に従って、500mLの丸底フラスコに無水MeOH(200mL)を充填した。フラスコを氷浴中に置き、0℃に冷却し、そしてアセチルクロリド(10mL、140ミリモル)、次にD−(+)−4−ヒドロキシフェニルグリシン(10.01g、59.8ミリモル)で処理した。反応混合物を室温で18時間、次に40℃で5時間撹拌し、次に濃縮すると油を生成した。油をMeOH(250mL)に再溶解し、溶液を濃縮すると固体を生成した。湿った固体をEtOで洗浄し、40℃の真空オーブン内で5時間乾燥しするとオフホワイトの固体を生成した。この物質を次の段階に直接使用した。
段階B
D−(+)−4−ヒドロキシフェニルグリシンメチルエステル(12.9620g、59.8ミリモル)の懸濁物(150mLのCHCl中)をジイソプロピルエーテル(15mL、86.0ミリモル)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(15.1740g、69.5ミリモル)(50mLのDCM中)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(12.0mL、68.8ミリモル)で処理した。生成された混合物を室温で60時間撹拌し、次に濃縮すると残渣を生成した。残渣をEtOAc(250mL)に溶解し、HO(2×100mL)、飽和NaHCO(1×100mL)、生理食塩水(1×100mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮するとガム状残渣を生成した。ガムを1:4のEtO:ヘキサン(200mL)で摩砕すると固体を生成した。
段階C
段階Bで単離した固体(5.0550g、0.018モル)の溶液(90mLのHOAc中)を僅かに加熱して調製した。次にPtO(403.2mg)を添加し、反応物を室温で50psiのHガス下で室温で2時間震盪した。酢酸を共溶媒としてベンゼンを使用する共沸除去により蒸発させた。油状残渣をEtOAc(100mL)で希釈し、NaHCO飽和水溶液(100mL)、生理食塩水(100mL)及びHO(100mL)で洗浄した。有機溶液を乾燥し(NaSO)、濾過し、そして濃縮すると濃厚な油を生成し、それを静置して固化させた。固体をIsco上で勾配カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘプタン中に0%〜60%のEtOAc)により精製すると固体として、tert−ブトキシカルボニルアミノ−(4−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−酢酸メチルエステルのシス及びトランス異性体を生成した。
段階D
段階Cで単離したシス異性体(998.0mg、3.48ミリモル)及び水酸化リチウム(179.5g、7.49ミリモル)の混合物(103mLの70:30のTHF:HO中)を室温で6時間撹拌した。反応混合物をクエン酸(1.61g)の添加により酸性にし、次にHO(25mL)を添加した。反応混合物をCHCl(2×75mL)で抽出した。有機溶液を乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮すると発泡体を生成し、それを更に精製せずに次の化学段階に使用した。
段階E
段階Dで調製した発泡体(887.7mg、3.25ミリモル)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン・HCl(438.2mg、4.49ミリモル)及びN−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(607.9mg、4.50ミリモル)の冷却(10℃)懸濁物(30mLのCHCl中)にトリエチルアミン(2.0mL、14.3ミリモル)及び1−[(3−ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド・HCl(866.2mg、4.52ミリモル)を添加した。反応物を室温に暖め、次に1晩撹拌した。反応混合物をCHCl(125mL)で希釈し、生理食塩水(3×50mL)、クエン酸水溶液(2×50mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮すると残渣を生成した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CHCl中7%のMeOH)により精製すると残渣を生成した。
段階F
段階Eで単離した残渣(500.3mg、1.58ミリモル)の冷却(0℃)溶液(22mLのTHF中)に1MのLiAIH(3.8mL、3.8ミリモル)(THF中)を6分間にわたり滴下状態で添加した。生成された混合物を0℃で10分間撹拌し、次に20分間室温に放置して暖め、次に20分間氷浴中で再冷却した。冷却した反応混合物をNaHSO(602.4mg)(10mLのHO及び30mLのクエン酸水溶液中)で処理した。反応混合物をEtOAc(2×50mL)中に抽出し、有機溶液をHO(50mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮すると粗残渣を生成し、それを次の段階に使用した。
段階G
トリメチルホスホノアセテート(0.90mL、6.24ミリモル)の氷冷(0℃)溶液(20mLのTHF中)に鉱油中60%NaH(未洗浄、194.6mg、4.86ミリモル)を3回に分けて添加した。均一な混合物を更にTHF(10mL)で希釈し、室温で25時間撹拌した。反応混合物を氷浴中で15分間冷却し、次に段階Fで単離した残渣(530.5mg)(30mLのTHF中)で処理した。氷浴を外し、反応混合物を45分間にわたり室温に暖めた。反応物をクエン酸水溶液(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×50mL)中に抽出した。有機溶液を乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘプタン中70%EtOAc)により精製すると白色固体を生成した。
段階H
段階Gで単離した固体(286.5mg、0.915ミリモル)及び10%Pd/C(72mg)の均一な混合物(65mLのMeOH中)を室温で50psiのHガス下で4時間震盪させた。反応混合物をCelite(R)の床を通して濾過し、フィルターケークをCHCl/MeOH(50mL)ですすいだ。有機濾液を濃縮すると固体を生成した。反応を段階Gにおけるように調製した更なる固体(177.4mg)で反復すると更なる固体生成物を生成した。双方のバッチを合わせ、更なる処理なしに次の段階に移した。
段階I
段階Hで単離した化合物(400.0mg、1.27ミリモル)及び水酸化リチウム(65.8mg、2.75ミリモル)の混合物(40mLの7:3のTHF:HO中)を3時間撹拌し、次に室温で20時間放置した。反応混合物をクエン酸(764.2mg、3.98ミリモル)及び水(25mL)で処理し、次に15分間撹拌し、次にCHCl(3×50mL)中に抽出した。有機溶液をHO(50mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮すると白色固体を生成した。
段階J
段階Iで単離した固体(331.6mg、1.10ミリモル)、トリエチルアミン(0.21mL、1.50ミリモル)及びN−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(204.6mg、1.51ミリモル)の冷却(10℃)懸濁物(10mLのDMF中)にN−メチルシクロヘキシルアミン(0.20mL、1.52ミリモル)、トリエチルアミン(0.29mL、2.08ミリモル)及び1−[(3−ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド・HCl(289.3mg、1.51ミリモル)を添加した。反応物を0℃で1時間撹拌後、氷浴を外し、反応物を放置して室温に暖め、次に更に18時間撹拌した。反応混合物をCHCl(75mL)で希釈し、HO(4×75mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮すると残渣を生成した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CHCl中6%MeOH)により精製すると残渣を生成した。
段階K
段階Jで単離した残渣(382.4mg、0.966ミリモル)の溶液(15mLのCHCl中)をトリフルオロ酢酸(3mL)で処理し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮すると残渣を与え、それをNaHCO水溶液で塩基性化し、CHCl(12×40mL)中に抽出した。有機抽出物を乾燥し(NaSO)、濾過し、蒸発させると油を生成した。
段階L
2−ニトロ−5−フェノキシベンズアルデヒド(189.9mg、0.781ミリモル)及び段階Kで単離した油(231.2mg、0.781ミリモル)の混合物(15mLのMeOH中)を室温で40時間撹拌し、次に氷浴中で30分間冷却した。反応混合物をNaBH(65.5mg、1.73ミリモル)で処理し、室温で1時間撹拌した。反応物をNHCl水溶液(50mL)でクエンチし、次にCHCl(2×50mL)中に抽出した。有機溶液を乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CHCl中6%MeOH)により精製すると黄色のガムを生成した。
段階M
段階Lで単離した黄色のガム(345.7mg、0.660ミリモル)及び10%Pd/C(74.5mg)の均一な混合物(70mLのEtOH中)を室温で53psiのHガス上で4時間震盪した。反応混合物をCelite(R)の床を通して濾過し、フィルターケークをEtOH(50mL)ですすいだ。有機濾液を濃縮すると黄色の薄片状固体を生成し、それを更に処理せずに次の段階に使用した。
段階N
段階Mで単離した固体(290.2mg、0.5886ミリモル)の溶液(10mLのEtOH中)にCHCl中3Mの臭化シアン(200μL、0.600ミリモル)を室温で添加した。生成された混合物を室温で20時間撹拌し、次に更なる臭化シアン溶液(25μL)で処理し、55℃で4時間加熱した。反応混合物を濃縮すると残渣を生成し、それを分取TLC(4枚のテーパーシリカゲルプレート;80:18:2のCHCl:MeOH:NHOH)により精製するとその遊離塩基としてのベージュ色の固体の主題化合物を生成した。
遊離塩基(135.0mg)の溶液(3mLのCHCl中)をEtO中1NのHCl(0.5mL)で酸性化し、更にEtO(75mL)で希釈した。HCl塩を濾取し、50℃の真空オーブン中で乾燥するとHCl塩として回転異性体の6:4混合物として、残渣の主題化合物を生成した。
MH=519
H NMR(300MHz,DMSO−d):δ1.00−2.10(m,21H),2.15−2.25(m,1H),2.40−2.60(m,1H),2.75(s,0.4×1H),2.85(s,0.6×1H),3.40−3.50(m,1H),4.00(br s,1H),4.20−4.45(m,4H),6.65(s,1H),6.80−6.90(m,3H),7.10−7.15(m,1H),7.20−7.25(m,1H),7.35−7.40(m,2H),8.25(br s,2H),11.70−11.75(m,1H).
4−シス−{[4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4−シクロヘキシル−ブチリル]−メチル−アミノ}−シクロヘキサンカルボン酸の(S)−エナンチオマー(化合物#739)
Figure 2008509129
段階A
0℃のシス−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸(7.19g、29.6ミリモル)の撹拌溶液(100mLのTHF中)にリチウムアルミニウム水素化物ペレット(6.73g、177ミリモル)を緩徐に添加した。リチウムアルミニウム水素化物の添加後、溶液を室温で2時間撹拌した。次に溶液を1晩還流加熱した。室温に冷却後、カリウムナトリウム酒石酸塩四水和物及び水を添加して反応を終結させた。溶液をCelite(R)のパッドを通して濾過した。エタノールを使用してパッドを洗浄した。濾液を蒸発させ、残渣を6Nの塩酸(50mL)に溶解した。溶液を濃縮すると無色の油を生成し、それを更に精製せずに次の段階に直接使用した。
MH=144.0
段階B
4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−シクロヘキシル−酪酸の(S)−エナンチオマー(実施例28、段階Eにおけるように調製)(10.07g、35.3ミリモル)、段階Aで単離した油(9.51g、52.9ミリモル)及びDIPEA(18.5mL、106.2ミリモル)の撹拌溶液(100mLのDMF中)にHBTU(9.51g、25.1ミリモル)を添加した。室温で1晩撹拌後、溶液をジエチルエーテル(300mL)で希釈した。溶液を1NのHCl(80mL)で3回、そして水で1回抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶液を濃縮すると無色の油を生成した。
MH=411.1
段階C
段階Bで単離した油(13.20g、32.1ミリモル)(150mLの15%重炭酸ナトリウム水溶液中)、臭化ナトリウム(0.661g、6.4ミリモル)及びTEMPO(0.1005g、6.4ミリモル)の撹拌混合物(400mLのアセトン中)を0℃に冷却し、トリクロロイソシアヌル酸(14.94g、64.3ミリモル)を30分間にわたり緩徐に添加した。次に溶液を室温に暖め、この温度で24時間撹拌した。溶液をCelite(R)を通して濾過した。有機溶媒を蒸発させた。炭酸ナトリウム(5.0g)を添加した。溶液を酢酸エチルで1回洗浄し、次に1NのHClで酸性化した。生成された溶液を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を蒸発させると無色の油を生成した。
MH=425.3
段階D
段階Cで単離した油(7.4g、17.4ミリモル)の撹拌溶液(100mLのジクロロメタン中)にトリフルオロ酢酸(100mL)を添加した。溶液を室温で1時間撹拌し、次に濃縮した。水(50mL)を添加した。溶液から発泡がなくなるまで重炭酸ナトリウムを添加した。生成された混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を蒸発させると白色の固体を生成し、それを次の反応に直接使用した。
段階E
段階Dで単離した固体の撹拌溶液(100mLのジクロロメタン中)に、2−ニトロ−5−フェノキシ−ベンズアルデヒド(3.85g、15.8ミリモル)、酢酸(4.0mL)及び4Å分子ふるい(5.0g)を添加した。室温で20分間撹拌後、溶液を0℃に冷却し、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(3.36g、15.8ミリモル)を溶液に緩徐に添加した。溶液をこの温度で7〜8時間撹拌し、次に1晩放置して暖めた。溶液をCelite(R)のパッドを通して濾過した。濾液を濃縮した。残渣を1NのHCl(30mL)で処理した。溶液を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を1NのNaOH水溶液で2回洗浄した。合わせた水性抽出物を1NのHClを添加することにより酸性化した。溶液を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を蒸発させると僅かに着色した固体を生成した。
MH=552.3
段階F
段階Eで単離した固体(2.80g、3.6ミリモル)の溶液(40mLのTHFと60mLのエタノールの溶媒混合物中)に10%炭素上パラジウム(1.24g)を添加した。溶液を30psiで1時間水素化した。溶液をCelite(R)パッドを通して濾過すると溶液を生成した。
段階G
段階Fで得た溶液に臭化シアン(ジクロロメタン中3M、2.5mL、7.6ミリモル)を添加した。溶液を室温で1晩撹拌し、次に濃縮した。水(100mL)を添加した。発泡を認めなくなるまで重炭酸ナトリウムを添加した。溶液を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を除去後、残渣を99:1〜70:30のジクロロメタンとメタノールの混合物で溶離されるシリカゲルカラム上で精製すると白色固体として主題化合物を生成した。
MH=547.5
H NMR(300MHz,DMSO):δ0.83−2.27(m,24H),2.54(s,3H),3.32(s,2H),3.79(m,1H),4.35−4.41(m,3H),6.95−7.16(m,6H),7.35−7.41(m,2H),8.04(br s,1H).
4−シス−{[4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチリル]−メチル−アミノ}−シクロヘキサンカルボン酸の(S)−エナンチオマー(化合物#745)
Figure 2008509129
段階A
実施例59、段階Aで単離した油(6.69g、27.5ミリモル)(80mLの15%重炭酸ナトリウム水溶液中)、臭化ナトリウム(0.566g、5.5ミリモル)及びTEMPO(0.0859g、5.5ミリモル)の撹拌溶液(200mLのアセトン中)を0℃に冷却し、トリクロロイソシアヌル酸(12.78g、55.0ミリモル)を30分間かけて緩徐に添加した。次に反応混合物を室温に暖め、この温度で24時間撹拌し、次にCelite(R)を通して濾過した。有機溶媒を蒸発させた。炭酸ナトリウム(5.0g)を添加した。溶液を酢酸エチルで1回洗浄し、次に1NのHClで酸性化した。生成された溶液を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を蒸発させると白色固体を生成した。
MH=256.1
段階B
塩化アセチル(4.0mL、55ミリモル)を0℃でメタノールに緩徐に添加し、混合物をこの温度で30分間撹拌した。段階Aで単離した固体(7.31g、28.4ミリモル)を添加した。溶液を室温に暖めた。室温で1時間撹拌後、溶液を1晩還流加熱した。溶媒を蒸発させた。残渣をアセトン及びジエチルエーテルから再結晶すると白色固体を生成した。
MH=172.2
段階C
4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−酪酸の(S)−エナンチオマー(実施例32、段階I)(0.74g、2.57ミリモル)、段階Bで単離した固体(0.59g、2.84ミリモル)及びDIPEA(1.8mL、10.3ミリモル)の撹拌溶液(10mLのDMF中)に、HBTU(1.27g、3.3ミリモル)を添加した。室温で1晩撹拌後、溶液をジエチルエーテル(50mL)で希釈した。溶液を1NのHCl(20mL)で3回そして水で1回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶液を濃縮すると僅かに着色した油を生成した。
MH=441.2
段階D
段階Cで単離した油(1.23g、2.8ミリモル)の撹拌溶液(25mLのジクロロメタン中)にトリフルオロ酢酸(25mL)を添加した。溶液を室温で2時間撹拌し、次に濃縮した。水(50mL)を添加した。溶液から発泡がなくなるまで重炭酸ナトリウムを添加した。生成された混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を蒸発させると黒色の油を生成した。
段階E
段階Dで単離した固体(0.28g、1.15ミリモル)の撹拌溶液(10mLのジクロロメタン中)に2−ニトロ−5−フェノキシ−ベンズアルデヒド(0.39g、1.15ミリモル)、酢酸(0.2mL)及び4Å分子ふるい(0.9g)を添加した。室温で1時間撹拌後、溶液を0℃に冷却し、トリアセトキシホウ水素化ナトリウムを溶液に緩徐に添加した。溶液をこの温度で8時間撹拌し、次に1晩放置して暖めた。溶液をCelite(R)パッドを通して濾過し、濾液を濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、溶液を1NのNaOH水溶液で2回、水で1回洗浄し、次に硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を蒸発させると僅かに着色した固体を生成した。
MH=568
段階F
段階Eで単離した固体(0.47g、0.83ミリモル)の溶液(50mLのエタノール中)に10%炭素上パラジウム(0.37g)を添加した。混合物を30psiで1時間水素化にかけた。反応混合物をCelite(R)パッドを通して濾液すると溶液を生成した。
段階G
段階Fで得た溶液に臭化シアン(ジクロロメタン中3M、0.42mL、1.26ミリモル)を添加した。溶液を室温で1晩撹拌し、次に濃縮した。残渣をHPLC上で精製するとそのTFA塩として白色固体を生成した。
MH=563.2
段階H
段階Gで単離した固体(0.045g、0.066ミリモル)の撹拌溶液(1.0mLのTHF、1.0mLのメタノール及び1.0mLの水の溶媒混合物中)に1NのNaOH(0.6mL)水溶液を添加した。溶液を室温で58時間撹拌した。反応混合物を1NのHClで中和し、次にHPLCにより精製するとそのTFA塩として白色固体としての主題化合物を生成した。
MH=549.3
H NMR(300MHz,DMSO):δ1.30−2.27(m,18H),2.55(m,4H),3.24(m,2H),3.88(m,3H),4.39−4.45(m,2H),6.96−7.04(m,5H),7.11−7.16(m,1H),7.36−7.39(m,2H),7.93(s,2H),10.76(s,1H),12.1(s,1H).
4−シス−[[4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4−シクロヘキシル−ブチリル]−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−シクロヘキサンカルボン酸の(S)−エナンチオマー(化合物#749)
Figure 2008509129
段階A
シス−4−アミノシクロヘキサンカルボン酸HCl塩(10.27g、71.7ミリモル)、ベンジルアルコール(36.4mL、351.7ミリモル)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(16.37g、86.0ミリモル)の溶液(500mLのトルエン中)をコンデンサー及びDean−Starkトラップの付いた丸底フラスコ中で24時間還流した。次に反応混合物を0℃に冷却し、ジエチルエーテルを添加した。白色の沈殿物を生成し、それを濾取した。沈殿物を酢酸エチル(400mL)に溶解した。有機溶液を炭酸ナトリウム水溶液で3回そして塩化ナトリウム飽和水溶液で1回洗浄し、次に硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を除去すると無色の油を生成した。
MH=234.0
段階B
段階Aで単離した油(6.25g、26.8ミリモル)の撹拌溶液(100mLのメタノール中)にベンジルオキシアセトアルデヒド(3.76mL、26.8ミリモル)を添加した。室温で1時間撹拌後、溶液を0℃に冷却した。ホウ水素化ナトリウム(1.01g、26.7ミリモル)を溶液に緩徐に添加した。溶液を0℃で1時間撹拌後、2NのHCl(30mL)を添加した。溶液をジエチルエーテルで2回洗浄し、次に固体の炭酸ナトリウムを添加することにより塩基性にした。水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を飽和重炭酸ナトリウムで2回、飽和塩化ナトリウムで1回洗浄し、次に硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を除去すると無色の油を生成した。
MH=368.3
段階C
4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−シクロヘキシル−酪酸の(S)−エナンチオマー(実施例28、段階Eで調製)(2.67g、10.3ミリモル)、段階Bで単離した油(3.78g、10.3ミリモル)及びDIPEA(3.3mL、34.5ミリモル)の撹拌溶液(50mLのDMF中)にHBTU(4.61g、12.1ミリモル)を添加した。室温で1晩撹拌後、溶液をジエチルエーテル(200mL)で希釈した。溶液を1NのHCl(20mL)で3回、そして水で1回抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。この物質を10:90〜60:40の酢酸エチル:ヘプタンによりシリカゲルカラム上で精製すると無色の油を生成した。
MH=635.4
段階D
段階Cで単離した油(4.34g、6.8ミリモル)の撹拌溶液(20mLのジクロロメタン中)にトリフルオロ酢酸(20mL)を添加した。溶液を室温で2時間撹拌し、次に濃縮した。水(50mL)を添加した。溶液から発泡がなくなるまで重炭酸ナトリウムを添加した。生成された混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を蒸発させると無色の油を生成し、それを次の反応に直接使用した。
段階E
段階Dで単離した固体の溶液(60mLのエタノール中)に10%炭素上パラジウム(1.2g)を添加した。溶液を50psiで4時間水素化した。溶液をCelite(R)パッドを通して濾過すると白色固体を生成した。
MH=355.2
段階F
段階Eで単離した固体(0.47g、1.3ミリモル)及び2−ニトロ−5−フェノキシ−ベンズアルデヒド(0.29g、1.2ミリモル)、の撹拌溶液(40mLのジクロロメタン中)に、酢酸(0.2mL)及び4Å分子ふるい(1.0g)を添加した。室温で30分間撹拌後、溶液を0℃に冷却し、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(0.51g、2.4ミリモル)を溶液に緩徐に添加した。溶液をこの温度で8時間撹拌し、次に1晩放置して暖めた。濾液を濃縮し、残渣を酢酸エチル(100mL)で処理した。溶液をCelite(R)パッドを通して濾取した。濾液を重炭酸ナトリウム飽和水溶液で3回、そして生理食塩水で1回洗浄し、次に硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を蒸発させると無色の油を生成した。
MH=582.3
段階G
段階Fで単離した固体(1.36g、2.3ミリモル)の溶液(10mLのTHF及び60mLのエタノールの溶媒混合物中)に10%炭素上パラジウム(1.4g)を添加した。溶液を30psiで30分間水素化にかけた。溶液をCelite(R)パッドを通して濾過すると溶液を生成した。溶媒を除去し、残渣を酢酸エチルに溶解した。溶液を重炭酸ナトリウム飽和水溶液で2回抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を除去すると残渣を生成し、それを次の段階に直接使用した。
段階H
段階Gで得た残渣に、臭化シアン(ジクロロメタン中3M、0.42mL、1.26ミリモル)を添加した。溶液を室温で1晩撹拌し、次に濃縮した。残渣をHPLCにより精製するとそのTFA塩として白色固体の主題化合物を生成した。
MH=577.3
H NMR(300MHz,DMSO):δ1.30−2.49(m,25H),3.28(m,2H),3.30(m,3H),3.82(m,1H),4.34−4.49(m,2H),6.97−7.07(m,5H),7.14−7.16(m,1H),7.36−7.40(m,2H),7.93(s,2H),10.77(s,1H),12.1(s,1H).
4−シス−[[4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチリル]−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−シクロヘキサンカルボン酸の(S)−エナンチオマー(化合物#750)
Figure 2008509129
段階A
実施例32の段階Iにおけるように調製された4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−酪酸の(S)−エナンチオマー(2.4g、8ミリモル)、実施例61の段階Bにおけるように調製されたシス−4−(2−ベンジルオキシエチルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸ベンジルエステル(3.0g、8.1ミリモル)、HOBT(1.4g、10ミリモル)の氷冷却溶液(100mLのCHCl中)に、TEA(2.3mL、16ミリモル)、次に1,3−ジメチルアミノプロピル−3−エチルカルボジイミド(2.0g、10ミリモル)を添加した。混合物を室温に放置して暖め、次に1晩撹拌した。次に、EtOAc(200mL)を添加し、この溶液をクエン酸溶液、NaHCO溶液及びNaCl溶液で洗浄した。有機層を分離し、MgSOで乾燥し、蒸発させると油を生成した。粗生成物(油)をカラムクロマトグラフィー(1:1のヘキサン:EtOAc)により精製すると無色の油を生成した。
MH637.3
段階B
段階Aで単離した無色の油(4.8g、7.5ミリモル)の溶液(100mLの5%TFA:CHCl中)を室温で1晩撹拌した。更に2mLのTFAを添加し、溶液を室温で更に1時間室温で撹拌した。溶媒及び大部分のTFAを蒸発させると残渣を生成した。残渣にEtOAc(300mL)を添加した。生成された溶液をNaHCO水溶液及びNaCl溶液で洗浄した。有機層を分離し、MgSOで乾燥し、蒸発させると淡褐色の油を生成した。
MH537.2
段階C
段階Bで単離した油(1.9g、3.5ミリモル)、2−ニトロ−5−フェノキシベンズアルデヒド(0.86g、3.5ミリモル)の溶液(100mLの1,2−ジクロロエタン中)を室温で4時間撹拌した。次にNaBH(OAc)(1.3g、6.1ミリモル)を添加し、反応混合物を室温で1晩撹拌した。溶液をNaHCO飽和溶液中に注入し、次にEtOAc(2×200mL)で抽出した。有機層をMgSOで乾燥し、蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(1:1のヘプタン:EtOAc)により黄色の油を生成した。
MH764.1
段階D
段階Cで単離した油(1.45g、1.9ミリモル)の溶液(250mLのMeOH中)に亜鉛粉塵(16.7g)及びNHCl(2.0g、38ミリモル)を添加した。生成された混合物を4時間還流した。残留亜鉛をCelite(R)を通して濾去した。MeOHが除去された後、EtOAc(300mL)を添加し、溶液をNaHCO水溶液及びNaCl溶液で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、蒸発させると淡褐色の油を生成した。
MH734.4
段階E
段階Dで単離した油(0.67g、0.9ミリモル)及びBrCN(CHCl中3M、0.31mL、0.93ミリモル)の溶液(20mLのEtOH中)を室温で1晩撹拌した。EtOHを蒸発させるとそのHBr塩として粗残渣を生成し、それを次の反応に直接使用した。
MH759.9
段階F
段階Eで単離した残渣(0.35g、0.42ミリモル)及び10%炭素上パラジウム(0.18g)の溶液(100mLのEtOH中)を10psiで48時間水素化にかけた。次に反応混合物をCelite(R)を通して濾過し、濾液を濃縮すると残渣を生成した。HPLCによる精製によりそのTFA塩としての残渣の主題化合物を生成した。
MH579.1
H NMR(300MHz,CDOD):δ0.91−1.25(m,4H),1.51−1.76(m,10H),2.02−2.21(m,8H),3.3−3.61(m,8H),3.9−3.99(m,2H),4.05−4.15(m,2H),6.74(s,1H),6.95(d,J=7.84Hz,2H),6.99−7.06(m,2H),7.11(m,1H),7.35(m,2H)。
所望の主題化合物に加えて、HPLC分離により4−[[4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチリル]−(2−ベンジルオキシ−エチル)−アミノ]−シクロヘキサンカルボン酸の(S)−エナンチオマー(化合物#751)を生成した:
Figure 2008509129
MH669.2,MH667.4
H NMR(300MHz,CDOD):δ1.17−1.33(m,4H),1.46−1.68(m,6H),1.76−1.89(m,4H),2.18−2.27(m,2H),2.6−2.8(m,6H),3.13−3.29(m,2H),3.43−3.54(m,1H),3.53−3.54(s,J=5.16Hz,2H),3.94−4.02(m,1H),4.06(d,J=5.16Hz,2H),4.46(s,2H),6.68(d,J=2.33Hz,1H),6.94(d,J=7.03Hz,2H),7.10−7.21(m,2H),7.28−7.3(m,8H).
(S)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−5−メチル−ヘキサン酸(Smrcina,M.,Majer,P.,Majerova,E.,Guerassina,T.A.,Eissenstat,M.A.,Tetrahedron,1997,53(38)12867)
Figure 2008509129
段階A:(R)−[1−(2,2−ジメチル−4,6−ジオキソ−[1,3]ジオキサン−5−カルボニル)−2−メチル−プロピル]−カルバミン酸、tert−ブチルエステル
5L用4首フラスコ(機械的撹拌装置、窒素入り口、熱電対及びガラス栓を備えた)にBoc−D−バリン(143.6g、0.661モル)及びジクロロメタン(2.8L)を充填した。反応物を氷浴中で〜3℃に冷却し、次に4−N,N−ジメチルアミノピリジン(124.6g、1.02ミリモル)及びMeldrumの酸(104.8g、0.727ミリモル)を反応物に添加した。次に反応混合物に1−[3−(ジメチルアミノプロピル)]−3−エチルカルボジイミド塩酸(EDCI、139.4g、0.727モル)を5分間にわたり添加し、次に反応混合物を18時間にわたり(1晩)室温に暖めた。反応混合物を5%(w/w)重硫酸カリウム水溶液(4×600mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、そして溶液を濃縮又は精製せずに次の段階に直接使用した。少量を濃縮し、以下の分析データを示した。
質量スペクトル(電子スプレー、ネガティブモード):m/z=342(M−1).
HPLC:R=5.051分;ABZ+PLUS,3μm,2.1×50mm
勾配:A=水(0.1%TFA)、B=ACN(0.1%TFA)@0.75mL/分
開始時:A:B、90:10.t=0.00〜4.00分(A:B、10:90)、t=4.00〜4.10分(A:B、0:100)、t=4.10〜6.00分(A:B、0:100)
段階B:(S)−[1−(2,2−ジメチル−4,6−ジオキソ−[1,3]ジオキサン−5−イルメチル)−2−メチル−プロピル]−カルバミン酸、tert−ブチルエステル
5L用4首フラスコ(機械的撹拌装置、窒素入り口、熱電対及びガラス栓を備えた)に
前記段階Aで調製された(R)−[1−(2,2−ジメチル−4,6−ジオキソ−[1,3]ジオキサン−5−カルボニル)−2−メチル−プロピル]−カルバミン酸、tert−ブチルエステルの溶液(ジクロロメタン中)(〜3.2L)を充填した。反応物を氷浴中で〜3℃に冷却し、酢酸(437g、7.27モル)を添加した。次に反応混合物を1時間にわたり分割して添加されたホウ水素化ナトリウム顆粒(62.5g、1.65ミリモル)で処理した。添加中、反応温度は〜9℃まで上昇し、その温度で1.5時間撹拌し、次に2部分に分割した。各部分を生理食塩水(1L)中に注入し、20分間撹拌(磁石により)し、分配した。各有機相を生理食塩水(3×750mL)及び蒸留水(2×500mL)で洗浄した。合わせた有機相を乾燥し(MgSO)、濃縮すると粗生成物を生成した。粗生成物をヘプタン−ジクロロメタン(〜1:1)に溶解し、Bitage 150Mカートリッジ(2.5kgシリカゲル)上に充填し、次にヘプタン(2L)、15:85(14L)、3:7(16L)及び1:1の酢酸エチル−ヘプタン(8L)で溶離すると2種の主要画分を与えた。第1画分は少量の不純物で汚染された所望の物質を生成した。
融点:108−112℃
旋光度:[α]=−10.2°(c4.15、MeOH、23℃)
第2画分は更なる生成物を生成し、それは以下の分析データを示した。
融点:115−117℃
旋光度:[α]=−11.2°(c4.18、MeOH、23℃)
質量スペクトル(電子スプレー、ネガティブモード):m/z=328(M−1).
HPLC:R=3.700分;ABZ+PLUS,3μm,2.1×50mm
勾配:A=水(0.1%TFA)、B=ACN(0.1%TFA)@0.75mL/分
開始時:A:B、90:10.t=0.00〜4.00分(A:B、10:90)、t=4.00〜4.10分(A:B、0:100)、t=4.10〜6.00分(A:B、0:100)
段階C:(S)−2−イソプロピル−5−オキソ−ピロリジン−1−カルボン酸、tert−ブチルエステル
3L用1首フラスコ(磁石撹拌棒及び窒素入り口を伴うコンデンサーを備えた)に前記の段階Bで調製された(S)−[1−(2,2−ジメチル−4,6−ジオキソ−[1,3]ジオキサン−5−イルメチル)−2−メチル−プロピル]−カルバミン酸、tert−ブチルエステル(147g、0.446モル)及びトルエン(1.4L)を充填した。反応混合物を4時間還流加熱し、次に室温に冷却し、真空濃縮すると残渣の油として粗生成物を生成した。粗生成物をヘプタン(〜200mL)に溶解し、Biotage75L(800gシリカゲル)上に充填し、ヘプタン(1L)、1:9(7L)及び1:3の酢酸エチル−ヘプタン(2L)で溶離すると油として生成物を生成した。
旋光度:[α]=−71.9°(c1.05、CHCl、23℃)
lit値(R)+77.4°(c1.4、CHCl
旋光度:[α]=−72.2°(c0.983、MeOH、23℃)
元素分析:C1221NO
予測値:%C=63.41、%H=9.31、%N=6.16
実測値:%C=63.51、%H=9.35、%N=6.41
段階D:(S)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−5−メチル−ヘキサン酸
2L用1首フラスコ(磁石撹拌棒及び窒素入り口を伴うコンデンサーを備えた)に前記の段階Cで調製された(S)−2−イソプロピル−5−オキソ−ピロリジン−1−カルボン酸、tert−ブチルエステル(77.4g、0.341モル)及びアセトン(260mL)を充填した。この溶液に1Mの水酸化ナトリウム水溶液(408mL、0.408モル)を添加し、反応混合物を30分間撹拌した。アセトンを真空除去し、生成された水性スラーリーを激しく撹拌しながら固形重硫酸ナトリウム(55g、0.45モル)の添加により酸性化し、脱イオン水で1Lに希釈した。スラーリーを2時間撹拌し、生成された白色固体を濾取し、脱イオン水で洗浄し、真空オーブン中で乾燥すると白色固体として生成物を生成した。
融点:107〜109℃
旋光度:[α]=−6.40°(c4.13、MeOH、23℃)
lit値(R)+2.9°(c1.4、EtOH)
質量スペクトル(電子スプレー、ポジティブモード):m/z=267.9(MNa)
元素分析:C1223NO
予測値:%C=58.75、%H=9.45、%N=5.71
実測値:%C=58.84、%H=9.21、%N=5.60
反対のエナンチオマーをBoc−L−バリンから出発して同様な方法で調製し、以下の分析データを与えた。
融点:91〜95℃
旋光度:[α]=+5.49°(c3.16、MeOH、23℃)
質量スペクトル(電子スプレー、ポジティブモード):m/z=268.0(MNa)
カールフィッシャー滴定:0.20%(w/w);0.3モル当量の水和物を示した
元素分析:C1223NO・0.3HO:
予測値:%C=57.49、%H=9.49、%N=5.59
実測値:%C=57.78、%H=10.04、%N=5.21
(S)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−5−メチル−ヘキサン酸、ベンジルエステル
Figure 2008509129
50mL用1首丸底フラスコ(磁石撹拌装置及び窒素入り口を備えた)に前記の実施例63におけるように調製された(S)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−5−メチル−ヘキサン酸(500mg、2.04ミリモル)、炭酸セシウム(1.99g、6.11ミリモル)、ベンジルクロリド(773mg、6.11ミリモル)及びテトラヒドロフラン(15mL)を充填した。反応物を3日間(週末)撹拌し、次に6時間緩和に還流加熱した。反応混合物を重炭酸ナトリウム飽和水溶液(100mL)中に注入し、エチルエーテル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機物質を乾燥し、濃縮すると粗生成物1gを与えた。残渣をヘプタン−ジクロロメタン(9:1、〜7mL)に溶解し、12gのIscoシリカゲルカートリッジを通して溶離すると固体として主題化合物を生成した。
融点:94〜96℃
旋光度:[α]=−8.52°(c4.08、MeOH、23℃)
質量スペクトル(電子スプレー、ポジティブモード):m/z=357.9(M+Na)
元素分析:C1929NO
予測値:%C=68.03、%H=8.71、%N=4.18
実測値:%C=68.06、%H=8.97、%N=4.07
HPLC:Rt=4.157分;ABZ+PLUS,3μm,2.1×50mm
勾配:A=水(0.1%TFA)、B=ACN(0.1%TFA)@0.75mL/分
開始時:A:B、90:10.
t=0.00〜4.00分(A:B、10:90)、t=4.00〜4.10分(A:B、0:100)、t=4.10〜6.00分(A:B、0:100)
キラルHPLC:R=5.865分;Chiralpak AD,10μm,4.6×250mm
アイソクラチック:ヘキサン:イソ−プロパノール(9:1)
少量のエナンチオマーが対照として合成され、以下の特徴を有した(19415−84A)。
融点:94〜96℃
質量スペクトル(電子スプレー、ポジティブモード):m/z=357.9(M+Na)
HPLC:R=4.208分;ABZ+PLUS,3μm,2.1×50mm
勾配:A=水(0.1%TFA)、B=ACN(0.1%TFA)@0.75mL/分
開始時:A:B、90:10.
t=0.00〜4.00分(A:B、10:90)、t=4.00〜4.10分(A:B、0:100)、t=4.10〜6.00分(A:B、0:100)
キラルHPLC:R=11.376分;Chiralpak AD,10μm,4.6×250mm
アイソクラチック:ヘキサン:イソ−プロパノール(9:1)
キラルHPLCの評価は各異性体に対して〜97.3%のエナンチオマー過剰を示した。これは、本合成経路にはほとんど〜全くラセミ化が存在しないことを示す。
3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェノキシ)−フェニルアミン
Figure 2008509129
3−アミノフェノール(0.050モル)をDMA(100mL)に溶解した。KCO(0.060モル)を添加した。4−クロロ−2−ジメトキシメチル−1−ニトロベンゼン(0.050モル)を添加し、反応混合物を100℃で1晩、次に120℃で2時間撹拌した。反応混合物を水中に注入し、この混合物をジイソプロピルエーテルで抽出した。分離された有機層を乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(溶離剤:CHCl:CHOH 100:0(未反応の4−クロロ−2−ジメトキシメチル−1−ニトロベンゼンを除去するため)から70:30)により精製した。所望の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣を生成した。
N−[3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェノキシ)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008509129
3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェノキシ)フェニルアミン(0.013モル)の混合物(100mLのTHF及び200mLのTEA中)を室温で撹拌し、ベンゼンスルホニルクロリド(0.013モル)の混合物(50mLのTHF中)を滴下し、次に反応混合物を室温で1晩、そして再度60度で1晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をHO中で撹拌した。CHClで抽出後、有機層を分離し、乾燥し、濾去し、溶媒を蒸発させた。残渣をBiotageカラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:CHCl100%)。もっとも純粋な生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
N−[3−(3−フォルミル−4−ニトロ−フェノキシ)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008509129
N−[3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロフェノキシ)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド(0.0083モル)の混合物(12mLのTHF中)を室温で撹拌し、次に12NのHCl(6mL)及び水(6mL)を添加し、反応混合物を室温で48時間撹拌した。混合物をHO中で撹拌し、ジイソプロピルエーテルで抽出した。有機層を分離し、10%NaHCO溶液で洗浄し、再分離し、乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発させた。得られた残渣をジイソプロピルエーテル中で撹拌し、次に所望の生成物を濾取し、乾燥すると固体として主題化合物を生成した。
N−[3−(4−ニトロ−3−プロピルアミノメチル−フェノキシ)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008509129
下でN−[3−(3−フォルミル−4−ニトロフェノキシ)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド(0.0060モル)及びプロピルアミン(0.0085モル)の混合物(50mLのDCE中)を室温で撹拌し、次にNaBH(OAc)(0.0080モル)を添加し、反応混合物を室温で1晩撹拌した。NaHCO飽和溶液(50mL)を添加し、層を分離した。有機層を乾燥し、濾取し、溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲルフィルター上で精製した(溶離剤:98:2のCHCl:CHOH)。もっとも純粋な生成物画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
N−[3−(4−アミノ−3−プロピルアミノメチル−フェノキシ)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008509129
N−[3−(4−ニトロ−3−プロピルアミノメチル−フェノキシ)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド(0.0045モル)の混合物(100mLのメタノール中)をチオフェン溶液(1mL)の存在下で触媒として10%Pd/C(0.5g)を使用して水素化した。Hガス(3当量)の取り込み後、反応混合物をDicalite上で濾過し、濾液を蒸発させると残渣として主題化合物を生成させた。
N−[3−(2−アミノ−3−プロピル−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−6−イルオキシ)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008509129
N−[3−(4−アミノ−3−プロピルアミノメチル−フェノキシ)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド(0.0044モル)の混合物(50mLのエタノール中)を室温で撹拌し、臭化シアン(0.0064モル)を添加し、次に反応混合物を4時間撹拌還流した。冷却後、沈殿物を濾取し、CHOHを含む沸騰CHCN中で撹拌した。生成された固体を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、乾燥すると固体として主題化合物を生成した。
3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロフェノキシ)−ベンゾニトリル
Figure 2008509129
3−ヒドロキシベンゾニトリル(0.129モル)の混合物(200mLのN,N−ジメチル−アセトアミド中)を室温で撹拌し、KCO(0.147モル)を添加し、次に4−クロロ−2−ジメトキシメチル−1−ニトロベンゼン(0.086モル)を添加し、反応混合物を130℃で24時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をHO中で撹拌した。CHClで抽出後、有機層を分離し、乾燥し、濾去し、溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲルフィルター上で精製した(溶離剤:CHCl100%)。もっとも純粋な生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
3−(3−フォルミル−4−ニトロフェノキシ)−ベンゾニトリル
Figure 2008509129
3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェノキシ)−ベンゾニトリル(0.068モル)の混合物(55mLの水中)を室温で撹拌し、次に12NのHCl(55mL)及びTHF(140mL)を添加し、反応混合物を室温で1晩撹拌した。混合物をHO中で撹拌し、ジイソプロピルエーテルで抽出した。有機層を分離し、10%NaHCO溶液で洗浄し、再分離し、乾燥し、濾去し、溶媒を蒸発させた。得られた残渣をジイソプロピルエーテル中で撹拌し、次に所望の生成物を濾取し、乾燥すると固体として主題化合物を生成した。
3−(4−ニトロ−3−プロピルアミノメチル−フェノキシ)−ベンゾニトリル
Figure 2008509129
下で3−(3−フォルミル−4−ニトロフェノキシ)−ベンゾニトリル(0.056モル)及びプロピルアミン(0.059モル)の混合物(450mLのDCE中)を室温で撹拌し、次にNaBH(OAc)(0.063モル)を添加し、反応混合物を室温で1晩撹拌した。NaHCO飽和溶液を添加し、層を分離した。有機層を乾燥し、濾取し、溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲルフィルター上で精製した(溶離剤:99:1のCHCl:CHOH)。もっとも純粋な生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
3−(4−アミノ−3−プロピルアミノメチル−フェノキシ)−ベンゾニトリル
Figure 2008509129
3−(4−ニトロ−3−プロピルアミノメチル−フェノキシ)−ベンゾニトリル(0.045モル)の混合物(250mLのメタノール中)をチオフェン溶液(2mL)の存在下で触媒として10%Pd/C(2g)を使用して水素化した。Hガス(3当量)の取り込み後、反応混合物をDicalite上で濾過し、濾液を蒸発させた。残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(溶離剤:98:2のCHCl:CHOH)により精製した。もっとも純粋な生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
3−(2−アミノ−3−プロピル−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−6−イルオキシ)−ベンゾニトリル
Figure 2008509129
3−(4−アミノ−3−プロピルアミノメチル−フェノキシ)−ベンゾニトリル(0.032モル)の混合物(400mLのエタノール中)を室温で撹拌し、臭化シアン(0.038モル)を添加し、次に反応混合物を2時間撹拌還流した。冷却後、沈殿物を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、乾燥すると固体として粗生成物を生成した。
濾液を蒸発させ、得られた残渣をCHCN:ジイソプロピルエーテルから結晶化し、次に沈殿物を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、乾燥すると固体として主題化合物の更なる生成物を生成した。
[6−(3−シアノ−フェノキシ)−3−プロピル−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 2008509129
3−(2−アミノ−3−プロピル−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−6−イルオキシ)−ベンゾニトリル(0.021モル)及びTEA(2.5g)の混合物(400mLのTHF中)を5℃で撹拌し、次にt−ブトキシカルボニル無水物(0.023モル)を添加し、反応混合物を室温で週末にわたり撹拌した。溶媒を蒸発させ、次に残渣をHO中で撹拌し、混合物をCHClで抽出した。有機層を分離し、乾燥し、濾去し、溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:99:1のCHCl:CHOH)。もっとも純粋な生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
[6−(3−アミノメチル−フェノキシ)−3−プロピル−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 2008509129
[6−(3−シアノ−フェノキシ)−3−プロピル−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.0197モル)の混合物(250mLのメタノール中アンモニア溶液中)を触媒としてラネーニッケル(1g)を使用して14℃で水素化した。Hガス(2当量)の取り込み後、反応混合物をDicalite上で濾去し、濾液を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
(3−プロピル−6−{3−[(2,4,6−トリメチル−ベンジルアミノ)−メチル]−フェノキシ}−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−2−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 2008509129
下で[6−(3−アミノメチル−フェノキシ)−3−プロピル−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.0007モル)及び2,4,6−トリメチル−ベンズアルデヒド(0.0007モル)の混合物(10mLのDCE中)を室温で撹拌し、次にNaBH(OAc)(0.2g)を添加し、反応混合物を室温で1晩撹拌した。NaHCO飽和溶液を添加し、層を分離した。有機層を乾燥し、濾去し、溶媒を蒸発させた。残渣をBiotageカラムクロマトグラフィーにより精製した(勾配溶離剤:CHCl:CHOH)。もっとも純粋な生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
3−プロピル−6−{3−[(2,4,6−トリメチル−ベンジルアミノ)−メチル]−フェノキシ}−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−2−イルアミン
Figure 2008509129
(3−プロピル−6−{3−[(2,4,6−トリメチル−ベンジルアミノ)−メチル]−フェノキシ}−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−2−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.00041モル)の混合物(1mLのトリフルオロ酢酸及び10mLのDCM中)を室温で1晩撹拌し、溶媒を蒸発させた。得られた残渣をジイソプロピルエーテル/CHCN中で分解し、次に所望の生成物を濾取し、乾燥すると固体として主題化合物を生成した。
mp 184.5℃
3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェニルスルファニル)−フェニルアミン
Figure 2008509129
CO(0.085モル)を3−アミノチオフェノール(0.075モル)の混合物(150mLのDMA中)に添加し、次に4−クロロ−2−ジメトキシメチル−1−ニトロベンゼン(0.050モル)を添加し、反応混合物を80℃で2時間撹拌した。HOを添加し、混合物をジイソプロピルエーテルで抽出した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:70:30のCHCl:ヘキサン〜99:1のCHCl:CHOH)。生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成し、それは約10%の不純物を含有した。(生成物は更に精製せずに次の段階に使用した)。
N−[3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェニルスルファニル)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008509129
3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェニルスルファニル)−フェニルアミン(0.0384モル)及びTEA(0.0576モル)の混合物(十分量のTHF中)を5℃で撹拌し、ベンゼンスルホニルクロリド(0.0384モル)を5℃で滴下し、次に反応混合物を室温で反応させ、シリカゲル上カラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:CHCl)。生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。(生成物を更に精製せずに次の段階に使用した)。
N−[3−(3−フォルミル−4−ニトロ−フェニルスルファニル)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008509129
N−[3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェニルスルファニル)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド(0.027モル)の混合物(25mLの12NのHCl、75mLのTHF及び50mLの水中)を室温で1晩撹拌し、次に混合物を酢酸エチルで抽出した。抽出物を水及びNaCO飽和水溶液で洗浄した。溶媒を蒸発させ、残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:CHCl)。生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
N−[3−(4−ニトロ−3−プロピルアミノメチル−フェニルスルファニル)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008509129
N−[3−(3−フォルミル−4−ニトロ−フェニルスルファニル)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド(0.0027モル)、プロピルアミン(0.003モル)及びNaBH(OAc)(0.0041モル)の混合物(60mLのDCE中)を室温で1晩反応させた。次に10%NaOH溶液を添加し、混合物をCHClで抽出した。抽出物を乾燥し(MgSO)、次にシリカゲル上カラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:1:0〜7:1のCHCl:CHOH)。生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
N−[3−(4−アミノ−プロピルアミノメチル−フェニルスルファニル)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008509129
N−[3−(4−ニトロ−プロピルアミノメチル−フェニルスルファニル)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド(0.0016モル)の混合物(50mLのメタノール中)を触媒として10%Pd/C(0.1g)を使用して水素化した。Hガス(3当量)の取り込み後、触媒を濾去し、濾液を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。(生成物を更に精製せずに次の段階に使用した)。
N−[3−(2−アミノ−3−プロピル−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−6−イルスルファニル)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008509129
N−[3−(4−アミノ−プロピルアミノメチル−フェニルスルファニル)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド(0.0016モル)及び臭化シアン(0.0020モル)の混合物(十分量のエタノール中)を室温で1晩反応させ、次に有機溶媒(EtOH)を蒸発させた。得られた濃縮物をEtOH中で暖め、次に冷却した。混合物を濾過し、回収した残渣をEtOHから再結晶すると固体として主題化合物を生成した。
mp 196.8〜274℃
N−[2−(2−ブロモ−フェニル)−エチル]−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008509129
ベンゼンスルホニルクロリド(0.011モル)を2−ブロモフェニルエチルアミン(0.01モル)及びTEA(0.013モル)の混合物(50mLのTHF中)に室温で緩徐に滴下した。次に反応混合物を室温で1晩撹拌し、溶媒を蒸発させた。得られた残渣をHOで洗浄し、CHClで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾取し、溶媒を蒸発させた。残渣をジエチルエーテル中に撹拌し、次に所望の生成物を濾取し、乾燥すると(真空)、油として主題化合物を生成した。
2−ニトロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ベンズアルデヒド
Figure 2008509129
Pd(dba)(0.0007モル)及びトリシクロヘキシルホスフィン(0.0029モル)の混合物(200mLの無水ジオキサン中)をN下で30分間撹拌し、次に2−ニトロ−4−ブロモベンズアルデヒド(0.040モル)、ピナコールジボラン(4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ−1,3,2−ジオキサボロラン(0.044モル)及び酢酸カリウム(0.060モル)を添加し、反応混合物をN下で80℃で16時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、溶媒を蒸発させた。得られた残渣をHOで洗浄し、CHClで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾取し、溶媒を蒸発させた。残渣を短いシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(溶離剤:100%CHCl)により精製した。もっとも純粋な生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させた。残渣をヘキサン中で撹拌し、次に生成された沈殿物を濾取し、乾燥すると残渣として主題化合物を生成した。
N−[2−(3’−フォルミル−4’−ニトロ−ビフェニル−2−イル)−エチル]−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008509129
2−ニトロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ベンズアルデヒド(0.001モル)、N−[2−(2−ブロモ−フェニル)−エチル]−ベンゼンスルホンアミド(0.0012モル)及びPd(PCyCl(0.00005モル)の混合物(5mLのDME及び2mLの1MのNaCO中)を反応バイアル中で80℃で3時間撹拌し、次にDMEをN流下で除去し、生成された混合物をCHClで抽出した。混合物をExtrelutを通して濾過し、有機層を吹き付けて乾燥し、次に所望の生成物をFAST−合成により単離すると残渣として主題化合物を生成した。
N−[2−(4’−ニトロ−3’−プロピルアミノメチル−ビフェニル−2−イル)−エチル]−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008509129
NaBH(OAc)(0.0031モル)をN−[2−(3’−フォルミル−4’−ニトロ−ビフェニル−2−イル)−エチル]−ベンゼンスルホンアミド(0.0021モル)及びプロピルアミン(0.0023モル)の混合物(2mLのDCE中)に添加し、反応混合物をN下で1晩撹拌した。過剰なNaBH(OAc)をCHOHで分解し、溶媒を蒸発させた。残渣をBiotageカラムクロマトグラフィー(溶離剤:95:5のCHCl:CHOH)により精製した。もっとも純粋な生成物の画分を回収し、次に溶媒を蒸発させ、トルエンと共蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
N−[2−(4’−アミノ−3’−プロピルアミノメチル−ビフェニル−2−イル)−エチル]−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008509129
N−[2−(4’−ニトロ−3’−プロピルアミノメチル−ビフェニル−2−イル)−エチル]−ベンゼンスルホンアミド(0.00031モル)の混合物(50mLのメタノール中)をチオフェン溶液(0.5mL)の存在下で触媒として10%Pd/C(0.100g)を使用して水素化した。Hガス(3当量)の取り込み後、反応混合物をDicalite上で濾過し、濾液を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。(化合物を更に精製せずに即座に次の反応段階に使用した。)
N−{2−[2−(2−アミノ−3−プロピル−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−6−イル)−フェニル−エチル}−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008509129
臭化シアン(0.00034モル)をN−[2−(4’−アミノ−3’−プロピルアミノメチル−ビフェニル−2−イル)−エチル]−ベンゼンスルホンアミド(0.00031モル)の混合物(1mLのエタノール中)にFAST−チューブ内で添加し、次に反応混合物を室温で1晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を高速液体クロマトグラフィーにより精製した。もっとも純粋な生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
[3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェノキシ)−フェニル]−−カルバミン酸ベンジルエステル
Figure 2008509129
実施例65におけるように調製された3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェノキシ)−フェニルアミン(0.14モル)及びジイソプロピルエーテル(0.16モル)の混合物(1000mLのDCM中)を10℃に冷却し、カルボノクロリジン酸フェニルメチルエステル(ベンジルクロロホルメートとしても知られる)(0.16モル)を滴下し、次に反応混合物を室温で1晩撹拌し、HOで洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾取し、溶媒を蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:100%CHCl)。生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
[3−(3−フォルミル−4−ニトロ−フェノキシ)−フェニル]−カルバミン酸ベンジルエステル
Figure 2008509129
12NのHCl(33mL)及び水(66mL)を[3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェノキシ)−フェニル]−カルバミン酸ベンジルエステル(0.14モル)の混合物(400mLのTHF中)に添加し、反応混合物を室温で48時間撹拌した。混合物をHO(500mL)で希釈し、ジイソプロピルエーテルで2回抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾取し、溶媒を蒸発させた。生成された生成物をスパチュラで除去し、真空乾燥すると残渣として主題化合物を生成した。
[3−(4−ニトロ−3−プロピルアミノメチル−フェノキシ)−フェニル]−カルバミン酸ベンジルエステル
Figure 2008509129
[3−(3−フォルミル−4−ニトロ−フェノキシ)−フェニル]−カルバミン酸ベンジルエステル(0.038モル)の混合物(300mLのDCE中)を氷浴中で15℃に冷却し、次にプロピルアミン(0.042モル)、次にNaBH(OAc)(0.057モル)を分割添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌し、混合物をNaHCO飽和溶液で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾取し、溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(溶離剤:90:10のCHCl:CHOH)により精製した。生成物画分を回収し、溶媒を蒸発させ、次にトルエンと共蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
[3−(4−アミノ−3−プロピルアミノメチル−フェノキシ)−フェニル]−カルバミン酸ベンジルエステル
Figure 2008509129
[3−(4−ニトロ−3−プロピルアミノメチル−フェノキシ)−フェニル]−カルバミン酸ベンジルエステル(0.033モル)の混合物(200mLのTHF中)をチオフェン溶液(2mL)の存在下で触媒として10%Pt/C(2g)を使用して水素化した。Hガス(3当量)の取り込み後、反応混合物をDicaliteを通して濾過し、濾液を蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:90:10のCHCl:(CHOH:NH))により精製した。生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると、油として主題化合物を生成した。
[3−(2−アミノ−3−プロピル−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−6−イルオキシ)−フェニル]−カルバミン酸ベンジルエステル
Figure 2008509129
[3−(4−アミノ−3−プロピルアミノメチル−フェノキシ)−フェニル]−カルバミン酸ベンジルエステル(0.032モル)及び臭化シアン(0.035モル)の混合物(250mLのエタノール中)を2時間撹拌、還流し、次に反応混合物を室温に冷却し、溶媒を蒸発させた。残渣をNaOH溶液でその遊離塩基に転化させ、生成された混合物をCHClで抽出した。有機層を分離し、溶媒を蒸発させ、次に残渣をジイソプロピルエーテル中に撹拌し、濾取し、真空乾燥すると固体として主題化合物を生成した。
[6−(3−ベンジルオキシカルボニルアミノ−フェノキシ)−3−プロピル−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 2008509129
[3−(2−アミノ−3−プロピル−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−6−イルオキシ)−フェニル]−カルバミン酸ベンジルエステル(0.011モル)の混合物(100mLのDCM中)を5℃に冷却した。次にt−ブトキシカルボニル無水物(0.013モル)の溶液(20mLのDCM中)を滴下し、反応混合物を室温で1晩撹拌した。余分のt−ブトキシカルボニル無水物(十分量)を添加し、生成された混合物を30℃で3時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣をジイソプロピルエーテル中に撹拌した。最後に,生成された沈殿物を濾取し、真空乾燥すると固体として主題化合物を生成した。
[6−(3−アミノ−フェノキシ)−3−プロピル−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 2008509129
[6−(3−ベンジルオキシカルボニルアミノ−フェノキシ)−3−プロピル−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.008モル)の混合物(150mLのメタノール中)を触媒として10%Pd/C(1g)を使用して水素化した。Hガス(1当量)の取り込み後、反応混合物をDicalite上で濾過し、濾液を蒸発させた。残渣をジイソプロピルエーテル中に撹拌し、生成された沈殿物を濾取し、乾燥すると固体として主題化合物を生成した。
{3−プロピル−6−[3−(2,4,6−トリメチル−ベンジルアミノ)−フェノキシ]−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−2−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 2008509129
2,4,6−トリメチル−ベンズアルデヒド(0.0005モル)を[6−(3−アミノ−フェノキシ)−3−プロピル−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−2−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.0005モル)の混合物(3mLのDCE中)に添加し、混合物を室温で5分間撹拌し、次にNaBH(OAc)(0.0006モル)を添加し、反応混合物を室温で1晩撹拌した。過剰なNaBH(OAc)をCHOHで分解し、溶媒を蒸発させた。得られた残渣をBiotageカラムクロマトグラフィー(溶離剤:100%CHCl)により精製した。もっとも純粋な生成物の画分を回収し、次に溶媒を蒸発させ、トルエンと共蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
3−プロピル−6−[3−(2,4,6−トリメチル−ベンジルアミノ)−フェノキシ]−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−2−イルアミン
Figure 2008509129
10%TFA中の{3−プロピル−6−[3−(2,4,6−トリメチル−ベンジルアミノ)−フェノキシ]−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−2−イル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.0001モル)の混合物(6mLのDCM中)を反応バイアル中で室温で1時間撹拌し、次に溶媒を蒸発させた。得られた残渣をCHCNから結晶化し、次に所望の生成物を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、真空乾燥すると固体として主題化合物を生成した。
mp 238℃
4−クロロ−2−ジメトキシメチル−1−ニトロ−ベンゼン
Figure 2008509129
5−クロロ−2−ニトロ−ベンズアルデヒド(0.0792モル)、トリメトキシメタン(0.126モル)及びPTSA(0.00079モル)の混合物(80mLのメタノール中)を5−クロロ−2−ニトロ−ベンズアルデヒドが完全に反応するまで還流した。混合物を冷却し、NaCOを添加し、反応混合物を5分間撹拌した。混合物を濾去し、濾液を減圧下蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェニル)−フェニル−メタノン
Figure 2008509129
フェニル−アセトニトリル(0.0793モル)(100mLのDMA中)を室温で撹拌し、50%NaH(0.0793モル)を分割して添加した。Hの発生が終結するまで混合物を室温で撹拌した。TDA−1(0.004モル)を添加し、4−クロロ−2−ジメトキシメチル−1−ニトロ−ベンゼン(0.0793モル)(30mLのDMA中)を滴下した。混合物を60℃、そして100℃で1晩撹拌した。50%のNaH(0.0793モル)を再添加し、混合物を室温で更に撹拌した。混合物を氷/水上に注意して注入し、CHCOOHでpH約6〜7にもたらした。生成物をCHClで抽出した。有機層を乾燥し(MgSO)、蒸発させた。DMAを高真空ポンプの使用により蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
前記のように調製された主題化合物及びKCO(0.0939モル)の混合物(420mLのDMA中)を溶液中に気泡を通しながら室温で1晩撹拌した。混合物を水中に注入し、CHClで抽出した。有機層を乾燥し(MgSO)、蒸発させた。残渣(26.4g)をシリカゲル上ガラスフィルター上で精製した(溶離剤:20:80のヘキサン:CHCl)。純粋な画分を回収し、蒸発させると、残渣として主題化合物を生成した。
5−ベンゾイル−2−ニトロ−ベンズアルデヒド
Figure 2008509129
(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェニル)−フェニル−メタノン(0.0659モル)及び5NのHCl(40mL)の混合物(80mLのCHCl中)を室温で1晩撹拌した。次に混合物を4時間還流した。冷却後、有機層を分離した。有機層をNHOHを滴下することによりアルカリ性にした。有機層を水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、蒸発させた。残渣(14.6g)をジイソプロピルエーテル/EtOAc(50mL:20mL)から結晶化した。沈殿物を濾取し、ジイソプロピルエーテル/EtOAc、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、50℃で真空乾燥すると残渣として主題化合物を生成した。
(4−アミノ−3−{[(3−(シクロヘキシル−メチル−アミノ)−プロピルアミノ]−メチル}−フェニル)−フェニル−メタノン
Figure 2008509129
5−ベンゾイル−2−ニトロベンズアルデヒド(0.0058モル)の混合物(100mLのTHF中)を4%チオフェン溶液(1mL)の存在下で触媒として10%Pd/C(1g)を使用して水素化した。H(3当量)の取り込み後、混合物をオートクレーブ中に入れた。N−シクロヘキシル、N−メチル−プロパン−1,3−ジアミン(0.01モル)及びCaH(0.5g)を添加し、10気圧のCO及び50気圧のH下で50℃で16時間反応させた。反応が完了時に、混合物をガラスフィルター上のシリカゲル上で精製した(溶離剤:90:10のCHCl:(CHOH:NH))。生成物の画分を回収し、溶媒をを蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
{2−アミノ−3−[3−(シクロヘキシル−メチル−アミノ)−プロピル]−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−6−イル}−フェニル−メタノン(化合物#15)
Figure 2008509129
(3−{[(3−(シクロヘキシル−メチル−アミノ)−プロピルアミノ]−メチル}−4−ニトロ−フェニル)−フェニル−メタノン(0.0037モル)の混合物(40mLのエタノール中)を室温で撹拌した。臭化シアン(0.0055モル)を添加し、反応混合物を4時間撹拌、還流し、次に冷却し、生成された沈殿物を濾取し、乾燥した。この画分をCHCNから再結晶し、次に濾取し、メタノールから再結晶し、濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、次に乾燥すると固体として主題化合物を生成した。
3−(2−アミノ−6−ベンゾイル−4H−キナゾリン−3−イル)−N−シクロヘキシル−N−メチル−プロピオンアミド
Figure 2008509129
実施例3に記載のように調製された3−(2−アミノ−5−ベンゾイル−ベンジルアミノ)−N−シクロヘキシル−N−メチル−プロピオンアミド(0.017ミリモル)の混合物(250mLのエタノール中)を室温で撹拌し、臭化シアン(0.027モル)を添加した。反応混合物を3時間撹拌、還流し、次に冷却した。溶媒を蒸発させ、残渣をCHCNから結晶化した。沈殿物を濾取し、乾燥すると残渣として主題化合物を生成した。
3−(2−アミノ−6−ベンゾイル−4H−キナゾリン−3−イル)−N−シクロヘキシル−N−メチル−プロピオンアミド
Figure 2008509129
臭化シアン(0.011モル)を3−(2−アミノ−5−ベンゾイル−ベンジルアミノ)−N−シクロヘキシル−N−メチル−プロピオンアミド(0.01ミリモル)の溶液(200mLのメタノール中)に添加し、室温で撹拌した。反応溶液を室温で週末にわたり撹拌し、次に更に5時間撹拌、還流した。溶媒を蒸発させると残渣を生成した。残渣を酢酸エチル(100mL)から結晶化した。生成された沈殿物を濾取し、乾燥した。生成物の画分を2−プロパノール(50mL)から再結晶した。結晶を濾取し、乾燥すると残渣として主題化合物を生成した。
3−[2−アミノ−6−(ヒドロキシ−フェニル−メチル)−4H−キナゾリン−3−イル]−N−シクロヘキシル−N−メチル−プロピオンアミド
Figure 2008509129
3−(2−アミノ−6−ベンゾイル−4H−キナゾリン−3−イル)−N−シクロヘキシル−N−メチル−プロピオンアミド(0.0056モル)の混合物(60mLのメタノール及び30mLのTHF中)を室温で撹拌した。次にNABH(0.0056モル)を添加し、反応混合物を室温で30分間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をHO中で撹拌し、次にCHClで抽出した。有機層を分離し、乾燥し、溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:94:6のCHCl:(CHOH:NH))。もっとも純粋な生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
3−[2−アミノ−6−ベンジル−4H−キナゾリン−3−イル)−N−シクロヘキシル−N−メチル−プロピオンアミド
Figure 2008509129
3−[2−アミノ−6−(ヒドロキシ−フェニル−メチル)−4H−キナゾリン−3−イル]−N−シクロヘキシル−N−メチル−プロピオンアミド(0.0012モル)の混合物(40mLのメタノール及び0.5mLのHCl/2−プロパノール中)を、触媒として10%Pd/C(0.4g)を使用して50℃で水素化した。H(1当量)の取り込み後、反応混合物をDicalite上で濾過し、溶媒を蒸発させた。残渣をジイソプロピルエーテル下で摩砕し、次に生成された固体を濾取し、乾燥すると固体として主題化合物を生成した。
3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェノキシ)−フェニルアミン
Figure 2008509129
CO(0.17モル)及び次に4−クロロ−2−ジメトキシメチル−1−ニトロ−ベンゼン(0.1モル)を3−アミノ−フェノール(0.15モル)の溶液(200mLのDMA中)に添加し、反応混合物を130℃で24時間撹拌した。混合物を水中に注入し、ジイソプロピルエーテルで抽出した。抽出物をシリカゲル上カラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:100:0〜65:35のCHCl:CHOH)。生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェノキシ)−フェニルアミン
Figure 2008509129
3−アミノ−フェノール(0.050モル)をDMA(100ml)に溶解した。KCO(0.050モル)を添加した。4−クロロ−2−ジメトキシメチル−1−ニトロ−ベンゼン(0.050モル)を添加し、反応混合物を100℃で1晩、次に120℃で2時間撹拌した。反応混合物を水中に注入し、この混合物をジイソプロピルエーテルで抽出した。分離された有機層を乾燥し、濾取し、溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:CHCl:CHOH 100:0(出発物質を除去するため)〜70:30)。所望の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
シクロヘキシル−[3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェノキシ)−フェニル]−アミン
Figure 2008509129
3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェノキシ)−フェニルアミン(0.0125モル)をDCE(150mL)に溶解し、シクロヘキサノン(0.0125モル)、次にNaBH(OAc)(0.0187モル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。僅かな余分のNaBH(OAc)を添加し、反応混合物を室温で1晩撹拌した。10%のNaOH溶液(150mL)を添加し、この混合物をジイソプロピルエーテルで抽出した。分離した有機層を乾燥し(MgSO)、濾取し、溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:20:80〜5:95のヘキサン:CHCl)。生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
シクロヘキシル−[3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェノキシ)−フェニル]−カルバミン酸ベンジルエステル
Figure 2008509129
シクロヘキシル−[3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェノキシ)−フェニル]−アミン(0.00868モル)及びNaCO(0.02083モル)の混合物(15mLのHO及び75mLのTHF中)を5℃で撹拌した。ベンジルクロロホルメート(0.0104モル)の溶液(25mLのTHF中)を5℃で15分間にわたり滴下した。生成された反応混合物を室温で21時間撹拌した。この混合物をジイソプロピルエーテルで抽出した。分離した有機層を乾燥し(MgSO)、濾取し、溶媒を蒸発させた。残渣(0.00633モルA)をベンジルクロロホルメート(1.3g、0.0076モル)及びTEA(1.53g、0.0152モル)(70mLのDCM中)と前記と同様な条件下で再度反応させた。残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:95:5のCHCl:ヘキサン)。生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
シクロヘキシル−[3−(3−フォルミル−4−ニトロ−フェノキシ)−フェニル]−カルバミン酸ベンジルエステル
Figure 2008509129
シクロヘキシル−[3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェノキシ)−フェニル]−カルバミン酸ベンジルエステル(0.0027モル)をTHF(12mL)に溶解した。水(6mL)及び12NのHCl(3mL)を添加し、反応混合物を室温で42時間撹拌した。水を添加した。この混合物をジイソプロピルエーテルで抽出した。有機層を分離し、10%のNaHCO水溶液で、次に水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾取した。次に溶媒を蒸発させると残渣を生成し、それを更に精製せずに次の反応段階に使用した。
シクロヘキシル−[3−(4−ニトロ−3−プロピルアミノメチル−フェノキシ)−フェニル]−カルバミン酸ベンジルエステル
Figure 2008509129
プロピルアミン(0.00356モル)の混合物(70mLのDCE中)を室温で撹拌した。シクロヘキシル−[3−(3−フォルミル−4−ニトロ−フェノキシ)−フェニル]−カルバミン酸ベンジルエステル(0.00274モル)を添加した。NaBH(OAc)(0.00438モル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。10%のNaOH溶液を添加し、この混合物をジイソプロピルエーテルで抽出した。分離した有機層を乾燥し(MgSO)、濾取し、溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:100:0〜96:4のCHCl:CHOH)。生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
[3−(4−アミノ−3−プロピルアミノメチル−フェノキシ)−フェニル]−シクロヘキシル−カルバミン酸ベンジルエステル
Figure 2008509129
シクロヘキシル−[3−(4−ニトロ−3−プロピルアミノメチル−フェノキシ)−フェニル]−カルバミン酸ベンジルエステル(0.00181モル)の混合物(50mLのメタノール中)をチオフェン溶液(1mL)の存在下で触媒として10%Pt/C(0.5g)を使用して水素化した。H(3当量)の取り込み後、触媒を濾去し、濾液を蒸発させると残渣として主題化合物を生成し、それを更に精製せずに次の反応に使用した。
[3−(2−アミノ−3−プロピル−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−6−イルオキシ)−フェニル]−シクロヘキシル−カルバミン酸ベンジルエステル
Figure 2008509129
[3−(4−アミノ−3−プロピルアミノメチル−フェノキシ)−フェニル]−シクロヘキシル−カルバミン酸ベンジルエステル(0.0018モル)及び臭化シアン(0.00234モル)の混合物(60mLのエタノール中)を3時間撹拌還流し、次に冷却した。エタノール溶媒を蒸発させた。残渣をジイソプロピルエーテル及びエタノール下で摩砕し、濾取し、乾燥すると固体として主題化合物を生成した。
シクロヘキシルメチル−[3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェノキシ)−フェニル]−アミン
Figure 2008509129
下で反応を完了した。シクロヘキサンカルボキシアルデヒド(0.01モル)及び、次にNaBH(OAc)(0.015モル)を3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェノキシ)−フェニルアミン(0.01モル)の溶液(130mLのDCE中)に添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌し、NaHCO飽和溶液で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾取し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
5−[3−(シクロヘキシルメチル−アミノ)フェノキシ]−2−ニトロ−ベンズアルデヒド
Figure 2008509129
12NのHCl(2mL)及びHO(4mL)をシクロヘキシルメチル−[3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェノキシ)−フェニル]−アミン(0.0055モル)の混合物(17mLのTHF中)に添加し、反応混合物を室温で1晩撹拌した。HOを添加し、混合物をジイソプロピルエーテルで抽出した。有機層を10%NaHCO溶液で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾取し、溶媒を蒸発させた。残渣を短いカラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:100%CHCl)。もっとも純粋な生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
シクロヘキシルメチル−[3−(4−ニトロ−3−プロピルアミノメチル−フェノキシ]−フェニル]−アミン
Figure 2008509129
NaBH(OAc)(0.0080モル)をプロピルアミン(0.0054モル)及び5−[3−(シクロヘキシルメチル−アミノ)−フェノキシ]−2−ニトロ−ベンズアルデヒド(0.00054モル)の混合物(100mLのDCE中)に添加した。次に反応混合物を室温で1晩撹拌し、NaHCO飽和溶液で洗浄した。有機層を分離し、乾燥氏(MgSO)、濾取し、溶媒を蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:100%CHCl)。もっとも純粋な生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
2−アミノ−5−[3−[(シクロヘキシルメチル)アミノ)フェノキシ]−N−プロピル−ベンゼンメタミン
Figure 2008509129
シクロヘキシルメチル−[3−(4−ニトロ−3−プロピルアミノメチル−フェノキシ]−フェニル]−アミン(0.0037モル)の混合物(50mLのメタノール中)をチオフェン溶液(0.5mL)の存在下で触媒として10%Pd/C(0.5g)を使用して水素化した。H(3当量)の取り込み後、反応混合物をDicalite上で濾過し、濾液を蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:98:2のCHCl:CHOH)。もっとも純粋な生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
6−[3−(シクロヘキシルメチル−アミノ)−フェノキシ]−3−プロピル−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−2−イルアミン及び[3−(2−アミノ−3−プロピル−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−6−イルオキシ)−フェニル]−シクロヘキシルメチル−シアンアミド
Figure 2008509129
臭化シアン(0.0030モル)を2−アミノ−5−[3−[(シクロヘキシルメチル)アミノ)フェノキシ]−N−プロピル−ベンゼンメタミン(0.0027モル)の混合物(100mLのエタノール中)に添加し、反応混合物を2時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残渣をNaHCO水溶液により遊離塩基に転化させ、混合物をCHClで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾取し、溶媒を蒸発させた。残渣をRP−18上逆相高速液体クロマトグラフィーにより分離し、次に2生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させるとそれぞれ白色固体として主題化合物を生成した。
3−(2−アミノ−5−ベンゾイル−ベンジルアミノ)−N−シクロヘキシル−N−メチル−プロピオンアミド
Figure 2008509129
3−(5−ベンゾイル−2−ニトロ−ベンジルアミノ)−N−シクロヘキシル−N−メチル−プロピオンアミド(0.01モル)をその対応する遊離塩基に転化させた。遊離塩基(0.01モル)の混合物(200mLのメタノール中)を4%チオフェン溶液(1mL)の存在下で触媒として5%Pt/C(2g)を使用して大気条件下で水素化した。H(3当量)の取り込み後、触媒を濾去し、濾液を蒸発させた。残渣にトルエンを添加し、次に再度蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェニル)−フェニル−メタノン
Figure 2008509129
(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェニル)−モルホリン−4−イル−フェニル−アセトニトリル(0.7モル)(1500mLのCHCOH中)を30分間撹拌、還流した。混合物を氷/水上に注入し、ジイソプロピルエーテルで抽出した。有機層をアルカリ水及び水で洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO)、蒸発させると残渣を生成した。生成物を含有する水層をCHClで抽出した。有機層を乾燥し(MgSO)、蒸発させると残渣を生成した。合わせた残渣をシリカゲル上ガラスフィルター上で精製した(溶離剤:CHCl)。純粋な画分を回収し、蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェノキシ)−フェニルアミン
Figure 2008509129
CO(0.34モル)、次に4−クロロ−2−ジメトキシメチル−1−ニトロ−ベンゼン(0.2モル)を3−アミノ−フェノール(0.3モル)の溶液(400mLのDMA中)に添加し、反応混合物を130℃で1晩撹拌した。混合物を室温に冷却し、溶媒を蒸発させた。残渣をHO中に採り、混合物をCHClで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾去し、溶媒を蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:CHCl100%)。生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェノキシ)−フェニルアミン
Figure 2008509129
CO(0.076モル)を3−アミノ−フェノール(0.069モル)の混合物(200mLのエタノール中)に添加し、混合物を室温で10分間撹拌し、次に4−クロロ−2−ジメトキシメチル−1−ニトロ−ベンゼン(0.046モル)を添加し、反応混合物を還流温度で16時間撹拌した。混合物を放置して室温に到達させ、溶媒を蒸発させた。残渣を水で洗浄し、CHClで2回抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾取し、溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(溶離剤:CHCl100%)により精製した。もっとも純粋な生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
N−[3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェノキシ)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008509129
3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェノキシ)−フェニルアミン(0.013ミリモル)の混合物(100mLのTHF及び200mLのTEA中)を室温で撹拌し、ベンゼンスルホニルクロリド(0.013モル)の混合物(50mLのTHF中)を滴下し、次に反応混合物を室温で1晩撹拌し、60℃で再度1晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をHO中に撹拌した。CHClで抽出後、有機層を分離し、乾燥し、濾取し、溶媒を蒸発させた。残渣をBiotageカラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:CHCl100%)。もっとも純粋な生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
エテンスルホン酸シクロヘキシル−メチル−アミド
Figure 2008509129
N−メチルシクロヘキシルアミン(0.048モル)及びTEA(0.053モル)の混合物(200mLのDCM中)を5℃の氷浴中で冷却し、次に2−クロロ−エタンスルホニルクロリド(0.048モル、97%)の溶液(20mLのDCM中)を滴下した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次にHOで洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾取し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
2−アミノ−エタンスルホン酸シクロヘキシル−メチル−アミド
Figure 2008509129
エテンスルホン酸シクロヘキシル−メチル−アミド(0.0167モル)をオートクレーブ中でメタノール/アンモニア(10mL)の混合物と室温で16時間反応させ、次に溶媒を蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:90:10のCHCl:(CHOH:NH))。もっとも純粋な生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
2−(5−ベンゾイル−2−ニトロ−ベンジルアミノ)−エタンスルホン酸シクロヘキシル−メチル−アミド
Figure 2008509129
NaBH(OAc)(0.014モル)を2−アミノ−エタンスルホン酸シクロヘキシル−メチル−アミド(0.0091モル)及び5−ベンゾイル−2−ニトロ−ベンズアルデヒド(0.0091モル)の混合物(150mLのDCE中)に添加した。次に反応混合物を室温で1晩撹拌し、次にNaHCO飽和溶液で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾取し、溶媒を蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:100%CHCl)。もっとも純粋な生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
2−(2−アミノ−5−ベンゾイル−ベンジルアミノ)−エタンスルホン酸シクロヘキシル−メチル−アミド
Figure 2008509129
2−(5−ベンゾイル−2−ニトロ−ベンジルアミノ)−エタンスルホン酸シクロヘキシル−メチル−アミド(0.009モル)の混合物(150mLのメタノール中)をチオフェン溶液(1mL)の存在下で触媒として10%Pd/C(1g)を使用して水素化した。H(3当量)の取り込み後、触媒を濾去し、濾液を蒸発させた。残渣をBiotage上カラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:98:2のCHCl:CHOH)。もっとも純粋な生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
2−(2−アミノ−6−ベンゾイル−4H−キナゾリン−3−イル)−エタンスルホン酸シクロヘキシル−メチル−アミド
Figure 2008509129
2−(2−アミノ−5−ベンゾイル−ベンジルアミノ)−エタンスルホン酸シクロヘキシル−メチル−アミド(0.0054モル)及び臭化シアン(0.0080モル)の混合物(100mLのエタノール中)を2時間撹拌、還流し、次に反応混合物を室温に冷却した。濾去後、濾過残渣をジイソプロピルエーテルで洗浄し、真空乾燥すると固体として主題化合物を生成した。
3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェノキシ)−ベンゾニトリル
Figure 2008509129
3−シアノフェノール(0.38モル)の混合物(600mLのエタノール中)を室温で撹拌し、KCO(0.29モル)を添加した。5−フルオロ−2−ニトロベンズアルデヒド(0.18モル)を添加し、反応混合物を4時間撹拌、還流した。溶媒を蒸発させ、残渣を水中で撹拌し、CHClで抽出した。有機層を分離し、乾燥し、濾取し、溶媒を蒸発させた。残渣をジイソプロピルエーテル下で摩砕し、次に形成された固体を濾取し、乾燥すると主題化合物を生成した。
3−(3−フォルミル−4−ニトロ−フェノキシ)−ベンゾニトリル
Figure 2008509129
3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェノキシ)−ベンゾニトリル(0.068モル)の混合物(140mLのTHF中)を室温で撹拌し、次に12NのHCl(55mL)及び水(55mL)を添加し、反応混合物を室温で1晩撹拌した。混合物をHO中で撹拌し、DIPEで抽出した。有機層を分離し、10%NaHCO溶液で洗浄し、再度分離し、乾燥し、濾取し、溶媒を蒸発させた。得られた残渣をDIPE中に撹拌し、次に所望の生成物を濾取し、乾燥すると残渣として主題化合物を生成した。
3−(4−ニトロ−3−プロピルアミノメチル−フェノキシ)−ベンゾニトリル
Figure 2008509129
以下の反応をN下で完了した。3−(3−フォルミル−4−ニトロ−フェノキシ)−ベンゾニトリル(0.056モル)及びプロピルアミン(0.059モル)の混合物(450mLのDCE中)を室温で撹拌し、次にNaBH(OAc)(0.063モル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。NaHCO飽和溶液を添加し、層を分離した。有機層を乾燥し、濾取し、溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲルフィルター上(溶離剤:99/1のCHCl/CHOH)で精製した。もっとも純粋な生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
3−(4−アミノ−3−プロピルアミノメチル−フェノキシ)−ベンゾニトリル
Figure 2008509129
3−(4−ニトロ−3−プロピルアミノメチル−フェノキシ)−ベンゾニトリル(0.045モル)の混合物(250mLのメタノール中)をチオフェン溶液(2mL)の存在下で触媒として10%Pd/C(2g)を使用して水素化した。H(3当量)の取り込み後、反応混合物をジカライド上で濾取し、濾液を蒸発させた。残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:98/2のCHCl/CHOH)。もっとも純粋な生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
3−(2−アミノ−3−プロピル−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−6−イルオキシ)−ベンゾニトリル
Figure 2008509129
3−(4−アミノ−3−プロピルアミノメチル−フェノキシ)−ベンゾニトリル(0.032モル)の混合物(400mLのエタノール中)を室温で撹拌し、臭化シアン(0.038モル)を添加した。反応混合物を2時間撹拌、還流した。冷却後、沈殿物を濾取し、DIPEで洗浄し、乾燥すると主題化合物を生成した。濾液を蒸発させ、得られた残渣をCHCN/DIPEから結晶化し、次に沈殿物を濾取し、DIPEで洗浄し、乾燥すると残渣を生成した。
3−(2−アミノ−3−プロピル−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−6−イルオキシ)−安息香酸
Figure 2008509129
実施例75に記載のように調製された3−(2−アミノ−3−プロピル−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−6−イルオキシ)−ベンゾニトリル(0.0013モル)の混合物(5mLの濃HSO及び5mLの水中)を2時間撹拌、還流した。次に反応混合物を冷却し、生成された固体を濾取した。得られた濾過残渣を氷水で洗浄し、乾燥すると固体として主題化合物を生成した。
3−(2−アミノ−3−プロピル−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−6−イルオキシ)−ベンゾイルクロリド
Figure 2008509129
3−(2−アミノ−3−プロピル−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−6−イルオキシ)−安息香酸(0.0009モル)の混合物(2mLのSOCl及び10mLのDCM中)を室温で2時間撹拌し、次に溶媒を蒸発させた。得られた残渣をトルエン中に撹拌し、溶媒を再度蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
3−(2−アミノ−3−プロピル−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−6−イルオキシ)−N−(2,4,6−トリメチル−ベンジル)−ベンズアミド
Figure 2008509129
3−(2−アミノ−3−プロピル−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−6−イルオキシ)−ベンゾイルクロリド(0.0008モル)の混合物(20mLのDCM中)を0℃で撹拌し、2,4,6−トリメチルベンジルアミン(0.0013モル)を添加した。次にTEA(十分量)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。混合物をHO中で撹拌し、有機層を分離した。残留層をHOで再度洗浄し、次に有機層を分離し、乾燥し、濾取し、溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィーにより精製した(勾配溶離剤:CHCl:(CHOH:NH))。もっとも純粋な生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させた。残渣をジイソプロピルエーテル:CHCN下で摩砕し、次に生成された固体を濾取し、乾燥すると固体として主題化合物を生成した。
4−クロロ−2−ジメトキシメチル−1−ニトロ−ベンゼン
Figure 2008509129
5−クロロ−2−ニトロ−ベンズアルデヒド(0.0792モル)、トリメトキシ−メタン(0.126モル)及びPTSA(0.00079モル)の混合物(80mLのメタノール中)を5−クロロ−2−ニトロ−ベンズアルデヒドが完全に反応するまで還流した。混合物を冷却し、NaCOを添加し、5分間撹拌した。混合物を濾去し、濾液を減圧下蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェニルスルファニル)−フェニルアミン
Figure 2008509129
CO(0.085モル)を3−アミノベンゼンチオール(0.075モル)の混合物(150mLのDMA中)に添加した。次に4−クロロ−2−ジメトキシメチル−1−ニトロベンゼン(0.050モル)を添加し、反応混合物を80℃で2時間撹拌した。HOを添加し、混合物をジイソプロピルエーテルで抽出した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:70:30のCHCl/ヘキサン〜99:1のCHCl:CH3OH)。生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
N−[3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェニルスルファニル)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008509129
3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェニルスルファニル)−フェニルアミン(0.0384モル)及びTEA(0.0578モル)の混合物(十分量のTHF中)を5℃に冷却し、フェニルスルホニルクロリド(0.0384モル)を5℃で滴下した。次に反応混合物を室温で反応させ、シリカゲル上カラムクロマトグラフィー(溶離剤:CHCl)により精製した。生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
N−[3−(3−フォルミル−4−ニトロ−フェニルスルファニル)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008509129
N−[3−(3−ジメトキシメチル−4−ニトロ−フェニルスルファニル)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド(0.027モル)の混合物(25mLの12NのHCl、75mLのTHF及び50mLの水中)を室温で1晩撹拌し、次に混合物をEtOAcで抽出した。抽出物をHO、次にNaCO飽和溶液で洗浄した。溶媒を蒸発させ、残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離剤:CHCl)。生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
−[3−(3−フォルミル−4−ニトロ−ベンゼンスルフィニル)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008509129
N−[3−(3−フォルミル−4−ニトロ−フェニルスルファニル)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド(0.0034モル)及び3−クロロ−ベンゼンカルボペルオキソ酸(MCPBA又はメタ−クロロ過安息香酸としても知られる)(0.7g、75%)の混合物(十分量のCHCl中)を室温で4時間撹拌した。次にNaHCO溶液を添加し、反応混合物を撹拌した。有機層を分離し、乾燥し、濾取し、溶媒を蒸発させた。残渣をBiotage上カラムクロマトグラフィー(勾配溶離剤:CHCl:CHOH)により精製した。もっとも純粋な生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
N−[3−(4−ニトロ−3−プロピルアミノメチル−ベンゼンスルフィニル)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008509129
以下の反応をN下で実施した。N−[3−(3−フォルミル−4−ニトロ−ベンゼンスルフィニル)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド(0.0023モル)及びプロピルアミン(0.0025モル)の混合物(50mLのDCE中)を室温で撹拌し、NaBH(OAc)(0.8g)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌し、次にNaHCO溶液を添加した。有機層を分離し、乾燥し、濾取し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
N−[3−(4−アミノ−3−プロピルアミノメチル−ベンゼンスルフィニル)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008509129
N−[3−(4−ニトロ−3−プロピルアミノメチル−ベンゼンスルフィニル)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド(0.0019モル)の混合物(100mLのメタノール中)を触媒として10%Pd/C(0.5g)を使用して水素化した。H(3当量)の取り込み後、反応混合物をDicalite上で濾過し、濾液を蒸発させた。残渣をシリカゲル上で濾過し(溶離剤:95:5のCHCl:CHOH)、次にもっとも純粋な生成物の画分を回収し、溶媒を蒸発させると残渣として主題化合物を生成した。
N−[3−(2−アミノ−3−プロピル−3,4−ジヒドロ−キナゾリン−6−スルフィニル)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2008509129
N−[3−(4−アミノ−3−プロピルアミノメチル−ベンゼンスルフィニル)−フェニル]−ベンゼンスルホンアミド(0.00090モル)及び臭化シアン(0.00094モル)の混合物(30mLのエタノール中)を室温で1晩撹拌し、次に溶媒を蒸発させた。残渣をジイソプロピルエーテル下で摩砕し、固体を濾取した。残渣をNaOH溶液で遊離塩基に転化させた。混合物をCHClで抽出したが生成物が水層中に留まったので混合物をNaClで脱塩すると油を生成した。溶媒をデカントし、残留油をCHCN下で摩砕した。生成された固体を濾取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、乾燥すると固体として主題化合物を生成した。
2−[4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4S−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチリルアミノ]−3R−tert−ブトキシ−プロピオン酸及び2−[4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4S−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチリルアミノ]−3R−ヒドロキシ−プロピオン酸
Figure 2008509129
段階A
H−D−Ser(t−ブチル)OCH・HCl、4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−(4−テトラヒドロピラニル)−酪酸(0.5g、1.8ミリモル)及びHOBT(0.32g、2.4ミリモル)の氷冷溶液(50mLのCHCl中)にTEA(0.7mL)を添加し、次に1,3−ジメチルアミノプロピル−3−エチルカルボジイミド(EDC、0.45g、2.4ミリモル)を添加した。反応混合物を室温に暖め、1晩撹拌した。酢酸エチル(200mL)を添加した。溶液を希HCl酸溶液(約0.1N、50mL)、NaHCO飽和水溶液及びNaCl水溶液で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥した。濾取後、EtOAcを蒸発させると、粗油として3−(R)−tert−ブトキシ−2−[4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4S−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチリルアミノ]−プロピオン酸メチルエステルを生成した。
MH444.9
段階B:
段階Aで単離した油(0.8g、1.8ミリモル)の溶液(50mLの、CHCl中5%のTFA中)を室温で4時間撹拌した。溶媒及び大部分のTFAを蒸発させ、EtOAc(100mL)を添加した。有機抽出物をNaHCO水溶液及び生理食塩水で洗浄した。有機層をMgSOで洗浄し、蒸発させると油として2−[4−アミノ−4−(S)−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチリルアミノ]−3−(R)−tert−ブトキシ−プロピオン酸メチルエステルを生成した。
MH345.0
段階C:
段階Cで単離した油(0.5g、1.4ミリモル)及び2−ニトロ−5−フェノキシ−ベンズアルデヒド(0.35g、1.4ミリモル)の溶液(50mLのメチレンクロリド中)を室温で5時間撹拌し、次にNaBH(OAc)(0.6g、2.8ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。次に反応混合物をEtOAc(100mL)中に注入した。有機層を生理食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾取し、蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(1:1のヘプタン/EtOAc)により精製すると3−(R)−tert−ブトキシ−2−[4−(2−ニトロ−5−フェノキシ−ベンジルアミノ)−4−(S)−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチリルアミノ]−プロピオン酸メチルエステルを油として生成した。
MH571.9
段階D:
段階Cで単離した油(0.37g、0.65ミリモル)の溶液(10mLのMeOH中)にN下で10%活性炭素上Pd0.05gを添加した。反応混合物を5psi下で2時間水素化にかけた。触媒を濾去し、濾液を蒸発させると2−[4−(2−アミノ−5−フェノキシ−ベンジルアミノ)−4−(S)−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチリルアミノ]−3−(R)−tert−ブトキシ−プロピオン酸メチルエステルを油として生成した。
MH542.0
段階E:
段階Dで単離した油(0.29g、0.53ミリモル)の溶液にBrCN(CHCl中3M、0.18mL)(20mLのEtOH中)を室温で1晩撹拌した。EtOHを蒸発させると油を生成し、それをジエチルエーテル(50mL)中で30分間撹拌した。形成された沈殿物を回収すると2−[4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4−(S)−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチリルアミノ]−3−(R)−tert−ブトキシ−プロピオン酸メチルエステルを固体としてその対応するHBr塩として生成した。
MH567.9
段階F:
段階Eで単離した固体(0.4g、0.7ミリモル)の溶液(20mLのMeOH及び1mLの水中)にLiOH(0.04g、1.7ミリモル)を添加した。溶液を室温で1晩撹拌し、次にクエン酸で酸性化(pH=2)した。MeOHを真空除去すると粗油を生成し、それをGilsonHPLCにより精製すると2−[4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4(S)−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチリルアミノ]−3(R)−tert−ブトキシ−プロピオン酸をそのTFA塩として生成した。
MH553.8
H NMR(300MHz,CDCl):δ1.17(s,9H),1.60−2.40(m,9H),3,28−3.36(m,2H),3.62(m,1H),3.83−3.97(m,4H),4.14(d,J=14.4Hz,1H),4.32(d,J=14.4Hz,1H),4.48(m,1H),6.73(d,J=2.3Hz,1H),6.95(m,3H),7.1(m,2H),7.30(t,J=7.6Hz,2H).
段階G:
段階Hで単離した塩(0.4g)の溶液(5mLの30%TFA/CHCl中)を室温で1晩撹拌した。溶媒を蒸発させると粗油を生成し、それをGilsonHPLCにより精製するとTFA塩としての2−[4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4S−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチリルアミノ]−3R−ヒドロキシ−プロピオン酸を生成した。
MH497.9
H NMR(300MHz,CDCl):δ1.27−1.36(m,4H),1.67−1.78(m,4H),2.17−2.46(m,3H),3,23−3.34(m,2H),3.85−3.95(m,5H),3.83−3.97(m,4H),4.15(d,J=14.3Hz,1H),4.33(d,J=14.3Hz,1H),4.48(m,1H),6.73(d,J=2.0Hz,1H),6.95(m,4H),7.11(t,J=7.38Hz,1H),7.3(m,2H).
2−{[4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4S−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチリル]−メチル−アミノ}−3R−ベンジルオキシ−プロピオン酸
Figure 2008509129
段階A:
Boc−D−Ser(ベンジル)−OH(1g、3.4ミリモル)、CHI(ジエチルエーテル中2M、16mL)の溶液(16mLのDMF中)を0℃に冷却し、次にNaH(60重量%、0.31g、7.2ミリモル)を添加した。反応混合物を0℃未満で5時間撹拌し、次に冷凍庫内で1晩保存した。更なるCHI(ジエチルエーテル中2M、5mL)を添加し、5時間撹拌を継続した。反応物を水でクエンチし、HClでpH3に酸性化し、次にジエチルエーテル(4×100mL)で抽出した。有機層をMgSOで乾燥し、蒸発させると3R−ベンジルオキシ−2−(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−プロピオン酸を粗油として生成した。
MH210.0(MH−Boc)
段階B:
段階Aで単離した油(1.1g、3.4ミリモル)、濃HSO(0.7mL)の溶液(50mLのMeOH中)を24時間還流した。更なるHSO(1mL)を添加し、反応混合物を更に5時間還流した。MeOHを真空除去した。次に反応混合物にCHCl(100mL)を添加し、水層をNHOHで塩基性にした。層を分離し、水層をCHClで抽出した(2×100mL)。有機層を合わせ、MgSOで乾燥し、濾取し、蒸発させると3R−ベンジルオキシ−2−メチルアミノ−プロピオン酸メチルエステルを油として生成した。
MH223.9
段階C:
段階Cで単離した油(0.7g、3ミリモル)、4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−シクロヘキシル−酪酸(0.76g、3ミリモル)及びHOBT(0.6g、4.4ミリモル)の氷冷溶液(100mLのCHCl中)にTEA(0.87mL、7ミリモル)を添加し、次に1,3−ジメチルアミノプロピル−3−エチルカルボジイミド(EDC、0.8g、4.2ミリモル)を添加した。反応混合物を室温に暖め、1晩撹拌した。反応混合物をクエン酸水溶液を添加することにより酸性化した。次にこの混合物をEtOAc(2×100mL)により抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥し、蒸発させると3R−ベンジルオキシ−2−{[4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4S−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチリル]−メチル−アミノ}−プロピオン酸メチルエステルを油として生成した。
MH429.9
段階D:
段階Cで単離した油(1.5g、3ミリモル)の溶液(100mLの10%CHCl中)を室温で5時間撹拌した。溶媒及び大部分のTFAを蒸発させると溶液を生成し、それをNaHCO飽和水溶液で塩基性にし、CHCl(2×100mL)で抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥し、蒸発させると2−{[4−アミノ−4S−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチリル]−メチル−アミノ}−3R−ベンジルオキシ−プロピオン酸メチルエステルを油として生成した。
MH392.9
段階E:
段階Dで単離した油(0.5g、1.3ミリモル)、2−ニトロ−5−フェノキシ−ベンズアルデヒド(0.33g、1.3ミリモル)の溶液(50mLのメチレンクロリド中)を室温で1晩撹拌した。NaBH(OAc)(0.58g、2.6ミリモル)を添加し、反応混合物を室温で5時間撹拌した。次に反応混合物をEtOAc(100mL)中に注入した。有機層を生理食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾取し、蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(1:1のヘプタン:EtOAc)により3R−ベンジルオキシ−2−{メチル−[4−(2−ニトロ−5−フェノキシ−ベンジルアミノ)−4S−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチリル]−アミノ}−プロピオン酸メチルエステルを油として生成した。
MH620.8
段階F:
段階Eで単離した油(0.5g、0.8ミリモル)の溶液(10mLのMeOH中)にN下で0.1gの10%活性炭素上Pdを添加した。反応混合物を5psi下で2時間水素化にかけた。触媒を濾去し、濾液を蒸発させると2−{[4−(2−アミノ−5−フェノキシ−ベンジルアミノ)−4S−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチリル]−メチル−アミノ}−3R−ベンジルオキシ−プロピオン酸メチルエステルを油として生成した。
MH590.8
段階G:
段階Fで単離した油(0.48g、0.8ミリモル)、BrCN(CHCl中3M、0.41mL)の溶液(50mLのEtOH中)を室温で1晩撹拌した。EtOHを蒸発させた。生成された油をジエチルエーテル(50mL)中で30分間撹拌し、形成した沈殿物を回収すると2−{[4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4S−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチリル]−メチル−アミノ}−3R−ベンジルオキシ−プロピオン酸メチルエステルを固体として、その対応するHBr塩として生成した。
MH615.8
段階H:
段階Gで単離した固体(0.24g、0.4ミリモル)の溶液(30mLのMeOH中)に1NのNaOH(0.6mL)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌し、次にクエン酸で酸性化した。メタノールを蒸発させると粗油を生成し、それをGilsonHPLCにより精製すると2−{[4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4S−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチリル]−メチル−アミノ}−3R−ベンジルオキシ−プロピオン酸をそのTFA塩として生成した。
MH601.7
H NMR(300MHz,CDCl):δ1.18−2.18(m,11H),2.9(s,3H),3,27−3.36(m,2H),3.8−4.0(m,4H),4.18−4.25(m,2H),4.50(d,J=11.87Hz,1H),4.55(d,J=11.87Hz,1H),6.7(d,1H,J=2.6Hz),6.8−7.0(m,4H),7.1−7.2(m,2H),7.28−7.33(m,6H).
4−{[4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4S−シクロヘキシル−ブチリル]−メチル−アミノ}−S,R−シクロヘキサンカルボン酸アミド
Figure 2008509129
段階A:
4−{[4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4S−シクロヘキシル−ブチリル]−メチル−アミノ}−S,R−シクロヘキサンカルボン酸(1.51g、2.3ミリモル)及びトリエチルアミン(0.95mL、6.8ミリモル)の撹拌溶液(50mLのジクロロメタン中)にジ−tert−ブチルジカーボネート(1.25g、5.7ミリモル)を添加した。次に反応混合物を室温で1晩撹拌した。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.0mL、5.8ミリモル)を添加した。反応混合物を更に48時間室温で撹拌した。ジクロロメタン(50mL)を添加した。反応混合物を塩酸水溶液(1.0M)で2回そして水で1回洗浄し、次に硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶液を濾過し、濃縮すると白色固体を生成した。固体をTHF(20mL)に溶解した。水酸化ナトリウム(1N、3.8mL、3.8ミリモル)を添加した。溶液を室温で1晩撹拌した。塩酸水溶液(1.0N)を添加することにより溶液をpH4に酸性化した。溶液を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶液を濾過し、濃縮すると4−{[4−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4S−シクロヘキシル−ブチリル]−メチル−アミノ}−S,R−シクロヘキサンカルボン酸を白色固体として生成した。
MH647.4
段階B:
段階Aで単離した白色固体(0.104g、0.16ミリモル)、塩化アンモニウム(0.017g、0.32ミリモル)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.08mL、0.48ミリモル)の撹拌溶液(1.0mLのDMF中)にHBTU(0.073g、0.19ミリモル)を添加した。室温で1晩撹拌後、反応混合物をジエチルエーテル(3.0mL)で希釈した。反応混合物を塩酸水溶液(1.0N)で2回、水で1回抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。反応混合物を濾過し、濃縮すると残渣を生成した。残渣をジクロロメタン(1.0mL)中に溶解した。トリフルオロ酢酸(1.0mL)を添加した。生成された溶液を室温で1時間撹拌した。次に溶液を濃縮すると残渣を生成した。残渣をHPLCにより精製すると4−{[4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4S−シクロヘキシル−ブチリル]−メチル−アミノ}−S,R−シクロヘキサンカルボン酸アミドを白色固体として生成した。
MH546.7
H NMR(300MHz,DMSO):δ7.83(s,1H),7.39(m,1H),6.90−7.20(m,5H),6.74(m,1H),4.30−4.47(m,2H),3.50−3.90(broad m,3H).2.00−2.40(m,5H),1.00−2.00(m,2H).
4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4S,N−ジシクロヘキシル−N−(1H−テトラゾール−5−イルメチル)−ブチルアミド
Figure 2008509129
段階A:
室温のN−フタロイルグリシン(11.92g、58ミリモル)の撹拌溶液(200mLのジクロロメタン中)にオキサリルクロリド(7.5mL、87ミリモル)を添加した。次にDMF(2滴)を添加した。生成された溶液を室温で4時間撹拌後、濃縮した。次にジクロロメタン(100mL、無水)を残渣に添加した。ベンジルアミン(9.5mL、87ミリモル)を生成された溶液に緩徐に添加した。次にトリエチルアミン(12mL、87ミリモル)を溶液中に緩徐に添加した。トリエチルアミンの添加完了の30分後、ジクロロメタン(200mL)及びメタノール(50mL)を添加した。生成された溶液を2NのHCl溶液で2回、1NのNaOH溶液で1回そして1NのHClで1回抽出し、次にMgSO上で乾燥した。溶液を濾過し、濃縮するとN−ベンジル−2−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−アセトアミドを白色固体として生成した。
MH=294.9
段階B:
段階Aで単離した白色固体(8.02g、27.2ミリモル)の溶解(100mLのアセトニトリル中)を還流加熱により達成した。溶液を0℃に冷却後、NaN(2.30g、35.4ミリモル)及びトリフルオロメタンスルホン酸無水物(10g、35.4ミリモル)を添加した。次に生成された溶液を室温で1晩撹拌した。ジクロロメタン(200mL)を添加した。生成された溶液を重炭酸ナトリウム飽和溶液で3回、そして生理食塩水で1回洗浄し、次にMgSO上で乾燥した。溶液を濾過し、濃縮すると2−(1−ベンジル−1H−テトラゾール−5−イルメチル)−イソインドール−1,3−ジオンを白色固体として生成した。
MH=320.0
段階C:
段階Bで単離した固体(7.88g、24.7ミリモル)の撹拌溶液(300mLのエタノール中)にヒドラジン(1.58g、49.3ミリモル)を添加した。次に反応混合物を4時間還流した。室温に冷却後、溶液からの白色固体を濾去した。濾液を濃縮した。アセトニトリル(50mL)を残渣に添加した。溶液からの沈殿物を濾去した。濾液を濃縮すると無色の油を生成し、それを1NのHCl(ジエチルエーテル中)で処理するとC−(1−ベンジル−1H−テトラゾール−5−イル)−メチルアミンを白色固体として、その対応するHCl塩として生成した。
MH=190.1
段階D:
段階Cで単離した固体(3.27g、14.5ミリモル)の撹拌溶液(100mLのメタノール中)に酢酸ナトリウム(1.43g、17.4ミリモル)及びシクロヘキサノン(1.65mL、15.9ミリモル)を添加した。生成された溶液を濃縮し、次にTHF(50mL)及びジクロロメタン(50mL)を添加した。溶液を0℃に冷却し、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(6.14g、29ミリモル)を添加した。生成された溶液をこの温度で6時間撹拌し、次に室温で6時間撹拌した。反応混合物を濃縮して残渣を生成した。残渣を1Nの塩酸溶液(50mL)に溶解した。生成された溶液をジエチルエーテルで1回抽出した。溶液から発泡を認めなくなるまで、重炭酸ナトリウムを水溶液中に緩徐に添加した。溶液を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物をMgSO上で乾燥した。溶液を濃縮すると(1−ベンジル−1H−テトラゾール−5−イルメチル)−シクロヘキシル−アミンを無色の油として生成した。
MH=272.1
段階E:
4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−シクロヘキシル−酪酸(2.63g、9.2ミリモル)、段階Dで単離した油(2.50g、9.2ミリモル)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.2mL、18.4ミリモル)の撹拌溶液(50mLのDMF中)に、HBTU(4.19g、11.0ミリモル)を添加した。室温で1晩撹拌後、溶液をジエチルエーテル(200mL)で希釈した。溶液を水で3回抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。次に溶液を濃縮すると{3−[(1−ベンジル−1H−テトラゾール−5−イルメチル)−シクロヘキシル−カルバモイル]−1S−シクロヘキシル−プロピル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルを無色の油として生成した。
MH=539.2
段階F:
段階Eで単離した油(2.34g、4.3ミリモル)の撹拌溶液(50mLのTHF及び50mLのエタノール中)にPd(OH)(3.25g、炭素上20%)を添加した。溶液を室温で50psi下で5時間水素化した。溶液を濾過し、濃縮すると白色固体を生成した。MH=449.0。白色固体(1.29g、2.9ミリモル)の溶液(21mLのジクロロメタン中)にトリフルオロ酢酸(21mL)を添加した。生成された溶液を室温で1時間撹拌し、次に濃縮すると、その対応するTFA塩としての残渣として4−アミノ−4S,N−ジシクロヘキシル−N−(1H−テトラゾール−5−イルメチル)−ブチルアミドを生成した。
段階G:
段階Gで単離した物質(0.66g)の撹拌溶液(30mLのメタノール中)に2−ニトロ−5−フェノキシ−ベンズアルデヒド(0.318g、1.3ミリモル)及び酢酸ナトリウム(0.32g、3.9ミリモル)を添加した。生成された溶液を濃縮して乾燥させた。ジクロロメタン(30mL)、THF(30mL)及び4Åの分子ふるい(4g)を添加した。室温で1時間撹拌後、生成された溶液を0℃に冷却した。トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(0.55g、2.6ミリモル)を溶液中に緩徐に添加した。溶液を0℃で8時間撹拌し、次に室温で1晩暖めた。ジエチルエーテル(200mL)を添加した。生成された溶液を濾過し、重炭酸ナトリウム飽和溶液で3回抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶液を濾過し、濃縮すると4S,N−ジシクロヘキシル−4−(2−ニトロ−5−フェノキシ−ベンジルアミノ)−N−(1H−テトラゾール−5−イルメチル)−ブチルアミドを僅かに着色した油として生成した。
MH=575.8
段階H:
段階Hで単離した油(0.35g、0.6ミリモル)の溶液(20mLのエタノール及び20mLのTHF中)に、10%炭素上パラジウム(0.27g)を添加した。生成された溶液を20psiで1時間の水素化にかけた。生成された溶液を濾過した。臭化シアン(ジクロロメタン中3M、0.30mL、0.9ミリモル)を添加した。溶液を室温で1晩撹拌した。次に溶液を濃縮すると残渣を生成した。残渣をHPLCにより精製すると4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4S,N−ジシクロヘキシル−N−(1H−テトラゾール−5−イルメチル)−ブチルアミドをその対応するTFA塩として白色固体として生成した。
MH=570.9
H NMR(300MHz,DMSO):δ7.85(s,2H),6.73−7.41(m,8H),4.63(s,2H),4.35−4.50(m,2H),3.79−3.82(m,2H).2.00−2.45(m,3H),1.00−2.00(m,23H).
{[4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4S−シクロヘキシル−ブチリル]−シクロヘキシル−アミノ}−酢酸
Figure 2008509129
段階A:
実施例152、段階Cの生成物にアミノアセトニトリル塩酸塩を置き換えることを除いて、実施例152、段階Dの方法に従って、シロヘキシルアミノ−アミノアセトニトリルを白色固体として調製した。
MH=139.1
段階B:
実施例152、段階Dの生成物に対し実施例153、段階Aの生成物を置き換えることを除いて、実施例152、段階Eの方法に従って、[3−(シアノメチル−シクロヘキシル−カルバモイル)−1S−シクロヘキシル−プロピル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを僅かに着色した油として調製した。
MH=406.4
段階C:
段階Bで単離した油(6.10g、15.0ミリモル)の撹拌溶液(20mLのジクロロメタン中)にトリフルオロ酢酸(20mL)を添加した。生成された溶液を室温で2時間撹拌した。次に溶液を濃縮した。塩酸溶液(1N、10mL)を残渣に添加した。生成された溶液をジエチルエーテルで1回抽出した。水溶液から発泡を認めなくなるまで重炭酸ナトリウムを添加した。水溶液を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥した。生成された溶液を濾過し、濃縮すると灰色の固体として[(4−アミノ−4S−シクロヘキシル−ブチリル)−シクロヘキシル−アミノ]−酢酸を生成した。
MH=324.0
段階D:
段階Cで単離した固体(3.40g、10.5ミリモル)の撹拌溶液に、2−ニトロ−5−フェノキシ−ベンズアルデヒド(2.71g、11.1ミリモル)(20mLのTHF中)、ジクロロメタン(40mL)及び4Å分子ふるい(6g)を添加した。室温で1時間撹拌後、溶液を0℃に冷却した。トリアセトキシ−ホウ水素化ナトリウム(4.72g、22.3ミリモル)を溶液中に緩徐に添加した。生成された溶液を0℃で8時間撹拌し、次に室温に1晩暖めた。ジエチルエーテル(200mL)を添加した。生成された溶液をCeliteパッドを通して濾過した。濾液を1NのHCl溶液で3回抽出した。合わせたHCl水溶液抽出物は固形の重炭酸ナトリウムを添加することにより中和した。水溶液を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物は硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶液を濾過し、濃縮すると{シクロヘキシル−[4−Sシクロヘキシル−4−(2−ニトロ−5−フェノキシ−ベンジルアミノ)−ブチリル]−アミノ}−酢酸を僅かに着色した油として生成した。
MH=551.0
段階E:
実施例152、段階Gの生成物に対して前記の段階Dの生成物を置き換えることを除いて、実施例152、段階Hの方法に従い、白色固体として{[4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4S−シクロヘキシル−ブチリル]−シクロヘキシル−アミノ}−酢酸を調製した。
MH=546.0
H NMR(300MHz,DMSO):δ10.80(s,1H),7.91(s,1H),6.96−7.47(m,8H),4.35−4.50(m,2H),3.81−3.87(m,3H).2.00−2.45(m,5H),1.00−2.00(m,23H).
3−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−N−(4−シアノ−シクロヘキシル)−3S−シクロヘキシル−N−メチル−プロピオンアミド
Figure 2008509129
段階A:
0℃のBoc−D−シクロヘキシルグリシン(4.25g、16.5ミリモル)及びトリエチルアミン(2.7ml、19.8ミリモル)の撹拌溶液(100mLのTHF中)にエチルクロロホルメートを添加した。生成された溶液をこの温度で1時間撹拌した。N−メチル−N−ニトロソ尿素(6.0g、58.2ミリモル)から調製直後のジエチルエーテル中ジアゾメタンを溶液中に緩徐に添加した。溶液を0℃で2時間、次に室温で1晩撹拌した。酢酸エチル(100mL)を添加した。溶液を塩酸水溶液(1.0N)で1回、重炭酸ナトリウム飽和溶液で1回洗浄し、次に硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶液を濾過し、濃縮すると白色固体を生成した。
H NMR(300MHz,CDCl):δ5.40(br s,1H),5.12(br m,1H),4.04(br m,1H),0.98−1.76(m,11H),1.43(s,9H).
段階B
0℃の段階Aで単離した白色固体(4.99g、17.6ミリモル)の撹拌溶液(100mLのTHF及び10mLの水の溶媒混合物中)に、トリフルオロ酢酸銀(0.78g、3.5ミリモル)(トリエチルアミン(7.3mL、52.7ミリモル)中)を添加した。生成された溶液を室温の暗所で4時間撹拌した。次にジエチルエーテル(100mL)を添加した。生成された溶液を水酸化ナトリウム水溶液(1.0N)で3回抽出した。合わせた水相を2NのHCl溶液で酸性化した。生成された溶液を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶液を濾過し、濃縮すると3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸を僅かに着色した固体として生成した。
H NMR(300MHz,CDCl):δ5.63(broad s,1H),3.74(broad m,1H),2.57(broad m,2H),0.98−1.76(m,11H),1.44(s,9H).
段階C:
4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−シクロヘキシル−酪酸及びN−(4−シアノシクロヘキシル)に対して前記の段階Bからの固体を、実施例152、段階Dで単離した油に対してN−メチルアミン塩酸を置き換えることを除いて、実施例152、段階Eの方法に従って僅かに着色した油を得た。
MH=292.0
実施例153、段階Bで単離した固体に対して僅かに着色した油を置き換えることを除いて、実施例153、段階Cに従って、3−アミノ−N−(4−シアノシクロヘキシル)−3S−シクロヘキシル−N−メチル−プロピオンアミドを僅かに着色した油として調製した。
段階D:
実施例153、段階Cで単離した固体に対して前記の段階Cで単離した油を置き換えることを除いて、実施例153、段階Dの方法に従って、(1.63g、89%)のN−(4−シアノシクロヘキシル)−3S−シクロヘキシル−N−メチル−3−(2−ニトロ−5−フェノキシ−ベンジルアミノ)−プロピオンアミドを僅かに着色した固体として調製した。
H NMR(300MHz,CDCl):δ8.14(m,1H),6.90−7.50(m,7H),4.96(s,2H),2.89(s,3H),2.50−2.83(m,3H),2.07(m,2H),1.08−1.79(m,15H).
段階E:
実施例152、段階Gで単離した油に対して前記の段階Dで単離した油を置き換えることを除いて、実施例152、段階Hの方法に従って、3−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−N−(4−シアノ−シクロヘキシル)−3S−シクロヘキシル−N−メチル−プロピオンアミドを白色固体として調製した。
MH=513.9
H NMR(300MHz,DMSO):δ8.00(broad s,2H),6.89−7.43(m,8H),4.09−4.51(m,3H),2.77(s,3H),2.60−2.95(m,4H),1.00−2.00(m,19H).
1−[4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4S−シクロヘキシル−ブチリル]−オクタヒドロ−インドール−2−カルボン酸
Figure 2008509129
段階A:
0℃のBoc−L−オクタヒドロインドール−2S−カルボン酸(0.98g、3.64ミリモル)の撹拌溶液(20mLのジクロロメタン及び3.0mLのメタノールの溶媒混合物中)に(トリメチルシリル)ジアゾメタン(ヘキサン中2.0M、5.5mL、10.9ミリモル)を添加した。生成された溶液を室温で2時間撹拌した。次に溶液を濃縮して残渣を生成した。残渣をジクロロメタン(11mL)に溶解した。次にTFA(11mL)を添加した。生成された溶液を室温で1時間撹拌した。次に溶液を濃縮した。水(20mL)、次に過剰な固形の重炭酸ナトリウムを添加した。生成された溶液を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶液を濾過し、濃縮すると無色の油としてオクタヒドロ−インドール−2S−カルボン酸メチルエステルを生成した。
MH=184.1
段階B:
実施例152、段階Dで単離した油に対して前記の段階Aで単離した油を置き換えることを除いて、実施例152、段階Eの方法に従い、1−(4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−シクロヘキシル−ブチリル)−オクタヒドロ−インドール−2S−カルボン酸メチルエステルを僅かに着色した油として調製した。
MH=450.9
段階C:
実施例153、段階Bで単離した油に対して前記の段階Bで単離した油を置き換えることを除いて、実施例153、段階Cの方法に従い、1−(4−アミノ−4−シクロヘキシル−ブチリル)−オクタヒドロ−インドール−2S−カルボン酸メチルエステルを灰色の固体として調製した。
MH=351.2
段階D:
実施例3、段階Cで単離した固体に対して前記の段階Cで単離した固体を置き換えることを除いて、実施例153、段階Dの方法に従い、1−[4−S−シクロヘキシル−4−(2−ニトロ−5−フェノキシ−ベンジルアミノ)−ブチリル]−オクタヒドロ−インドール−2S−カルボン酸メチルエステルを僅かに着色した油として調製した。
MH=578.2
段階E:
実施例152、段階Gで単離した油に対して前記の段階Dで単離した油を置き換えることを除いて、実施例152、段階Hの方法に従い、1−[4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4S−シクロヘキシル−ブチリル]−オクタヒドロ−インドール−2S−カルボン酸メチルエステルを白色固体として調製した。
MH=573.3
段階F:
段階Eで単離した固体(0.1365g、0.20ミリモル)の撹拌溶液(1.0mLのTHF及び1.0mLのメタノールの溶媒混合物中)に、水酸化ナトリウム水溶液(1.0M、0.6mL、0.60ミリモル)を添加した。生成された溶液を室温で3時間撹拌した。次に溶液を塩酸水溶液(2.0M)で酸性化した。溶液をHPLCにより精製すると1−[4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4S−シクロヘキシル−ブチリル]−オクタヒドロ−インドール−2S−カルボン酸を白色固体として生成した。
MH=559.3
H NMR(300MHz,DMSO):δ10.96(s,1H),8.03(s,2H),7.34−7.62(m,2H),6.95−7.23(m,6H),4.10−4.50(m,3H),3.71−3.81(m,1H),3.05−3.09(m,1H),0.73−2.34(m,28H).
4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4S,N−ジシクロヘキシル−N−[2R−(3R,4S,5S−トリヒドロキシ−6R−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−エチル]−ブチルアミド
Figure 2008509129
段階A:
2−シクロヘキシルアミノ−エタノール(11.6g、81ミリモル)を1:1のジオキサン:水の混合物(200mL)中に取り入れ、次に炭酸ナトリウム(8.6g、81ミリモル)を添加した。生成された溶液を氷浴で冷却し、Boc−無水物(18.6mL、81ミリモル)(50mLのジオキサン中)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌し、次に水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を1NのHCl、飽和NaHCO及び生理食塩水で洗浄し、次に硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を真空除去すると透明な油を生成した。
H NMR(300MHz,DMSO):δ1.0−1.3(m,4H),1.4(s,9H),1.45−1.8(m,6H),3.1(s,2H),3.4(m,2H),3.7(s,1H),4.6(m,1H).
段階B:
段階Aからの油(4.67g、19.2ミリモル)及びβ−D−グルコース五酢酸(15g、38ミリモル)を無水DCM(50mL)中に取り入れた。反応混合物を氷浴で冷却し、三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル付加物(23.86mL、190ミリモル)を緩徐に添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。反応が完了し、Boc基が除去された。反応混合物を氷水中に注入し、DCMで抽出した。DCM抽出物を合わせ、冷却飽和NaHCO及び生理食塩水で洗浄し、次に硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を真空除去すると残渣を生成し、それを95/5のDCM/MeOHによる順相カラム上で精製すると油を生成した。
H NMR(300MHz,CDCl):δ1.0−1.3(m,5H),1.6−1.9(m,6H),1.95(s,3H),1.98(s,3H),2.05(s,3H),2.1(s,3H),2.38(m,1H),2.75(m,2H),3.64(m,2H),3.94(m,1H),4.12(m,1H),4.26(m,1H),4.55(d,1H),4.98(t,1H),5.1(t,1H),5.2(t,1H).
段階C:
段階Bからの油(3.0g、6.3ミリモル)の溶液(35mLのDMF中)に4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−4−シクロヘキシル−酪酸(1.85g、6.3ミリモル)、HOBT(1.06g、7.9ミリモル)、EDC(1.5g、7.9ミリモル)及びDIPEA(1.6mL、9.5ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。反応物を水でクエンチし、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル抽出物を飽和NaHCO及び生理食塩水で洗浄し、次に硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を蒸発させ、残渣を95/5のDCM/MeOHにより順相カラム上で精製すると淡黄色の油を生成した。
MH741.0
段階D:
段階Cからの油(2.0g、2.7ミリモル)をDCM(20mL)中に取り込み、次にTFA(10mL)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCOでクエンチし、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル抽出物を生理食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を真空除去すると残渣を生成し、それを更に精製することなく次の段階に使用した。
MH641.0
段階E:
段階Dからの生成物(1.0g、1.56ミリモル)及び2−ニトロ−5−フェノキシ−ベンズアルデヒド(0.42g、1.56ミリモル)をメタノール(20mL)中に取り入れ、室温で1晩撹拌した。反応混合物を氷浴で冷却した。ホウ水素化ナトリウムペレット(0.18g、4.8ミリモル)を添加し、反応混合物を発泡させた。1時間後、反応物を酢酸でクエンチして中性のpHにした。酢酸エチルを添加し、生成された溶液をNaHCO飽和溶液及び生理食塩水で洗浄し、次に硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を真空除去すると残渣を生成し、それを98/2のDCM/MeOHにより順相カラム上で精製すると残渣を生成した。
MH867.9
段階F:
Eからの残渣(0.5g、0.57ミリモル)をエタノール(15mL)中に取り込み、10%Pd/C(0.10g)を添加した。反応混合物をH下で4時間撹拌した。次に反応混合物をCeliteを通して濾過した。溶媒を除去すると粗物質として残渣を生成した。
MH837.9
段階G:
段階Fからの粗物質(0.5g、0.57ミリモル)をエタノール(8mL)中に取り入れ、次に3Mの臭化シアン(0.288mL、0.86ミリモル)(DCM中)を添加した。反応混合物を80℃で2.5時間撹拌した。反応混合物をNaHCO飽和溶液でクエンチし、次に酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を生理食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を真空除去すると残渣を生成し、それを97.5/2.5のDCM/MeOHによる順相カラム上で精製すると白色固体を生成した。
MH863.0
段階H:
段階Gで調製した白色固体(0.10g、0.12ミリモル)の溶液(4mLのメタノール中)にヒドラジン一水和物(75μL、2.4ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で2.5時間撹拌した。溶媒を真空除去し、残渣をHPLC上で精製した。所望の画分を飽和NaHCOで塩基性にし、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル抽出物を生理食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を真空除去し、残渣をイソプロパノール(4mL)中に取り込み、1NのHClを添加し、次に水(8mL)を添加した。生成された溶液を凍結乾燥すると白色粉末として主題化合物を生成した。
MH695.4
H NMR(300MHz,CDCl):δ0.8−1.3(m,10H),1.32−1.75(m,12H),1.8−2.8(m,5H),3.2−4.5(m,16H),6.65(s,1H),6.8(m,3H),7.1(m,2H),7.30(m,2H),7.9(s,2H),10.6(s,1H).
(3−{[4−(2−アミノ−6−フェノキシ−4H−キナゾリン−3−イル)−4S−シクロヘキシル−ブチリル]−シクロヘキシル−アミノ}−プロピル)−カルバミン酸3R,4R,5S,6S−テトラヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−2R−イルメチルエステル
Figure 2008509129
段階A:
Org.Biomol.Chem.,2003,1,767−771に開示された方法に従って合成された、イミダゾール−1−カルボン酸3,4,5,6−テトラキス−ベンジルオキシ−テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチルエステル(0.114g、0.18ミリモル)をN下でTHF(10mL)中に取り入れた。1,3−ジアミノプロパン(0.067mL、0.72ミリモル)及びトリエチルアミン(0.278mL、1.8ミリモル)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、生成された溶液を酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を水及び生理食塩水で洗浄し、次に硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空濃縮すると黄色の油を生成し、それを更に精製せずに次の段階に使用した。
MH641.0
段階B:
段階Aからの黄色の油(0.10g、0.16ミリモル)及びシクロヘキサノン(0.032mL、0.32ミリモル)をTHF(10mL)中に取り入れた。次に反応混合物を室温で1時間撹拌した。トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(0.135g、0.64ミリモル)を添加し、反応混合物を室温で1晩撹拌した。酢酸エチルを添加し、生成された溶液をNaHCO飽和水溶液及び生理食塩水で洗浄し、次に硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空濃縮すると油を生成し、それを更に精製せずに次の段階に取り入れた。
MH723.0
段階C:
段階Bからの油(2.58g、3.6ミリモル)の溶液(35mLのDMF中)に(S)−4−t−ブトキシカルボニルアミノ−4−シクロヘキシル酪酸(1.27g、4.5ミリモル)、HOBT(0.73g、5.4ミリモル)、EDC(1.0g、5.4ミリモル)及びDIPEA(1.25mL、7.2ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。反応物を水でクエンチし、生成された混合物を酢酸エチルで抽出した。有機抽出物をNaHCO飽和水溶液及び生理食塩水で洗浄し、次に硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、濃縮し、残渣を99:1のDCM:MeOHによる順相カラム上で精製すると淡黄色の油を生成した。
MH989.9
段階D:
段階Cからの油(1.58g、0.16ミリモル)をDCM(20mL)中に取り入れ、次にTFA(10mL)を添加した。溶液を室温で2時間撹拌し、次にNaHCO飽和水溶液でクエンチした。生成された混合物を酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を生理食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空濃縮すると粗生成物を生成し、それを更に精製せずに次の段階に使用した。
MH890.0
段階E:
段階Dからの粗生成物(1.4g、1.6ミリモル)及び2−ニトロ−5−フェノキシ−ベンズアルデヒド(0.48g、2.0ミリモル)をメタノール(20mL)中に取り入れ、室温で2時間撹拌した。ホウ水素化ナトリウムペレット(0.30g、6.7ミリモル)を添加し、反応物が発泡することを認めた。30分後、反応物を水でクエンチした。生成された溶液を酢酸エチルで抽出した。有機抽出物をNaHCO飽和水溶液及び生理食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空濃縮すると残渣を生成した。残渣を98:2のDCM:MeOHによる順相カラム上で精製すると生成物を生成した。
MH1116.8
段階F:
段階Eからの生成物(0.35g、0.3ミリモル)を50:50のエタノール/酢酸エチル溶媒混合物(15mL)中に取り入れ、次に10%Pd/C(0.080g)を添加した。反応物をHバルーン下で1時間撹拌した。溶液をCeliteを通して濾過した。濾液を濃縮すると粗生成物を生成した。
MH1086.8
段階G:
段階Fからの粗生成物(0.32g、0.3ミリモル)をエタノール(4mL)中に取り入れ、次にDCM中3Mの臭化シアン(0.157mL、0.45ミリモル)を添加した。反応物を80℃で2.5時間撹拌した。反応物をNaHCO飽和水溶液でクエンチし、生成された混合物を酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を生理食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空濃縮すると残渣を生成した。残渣を97.5:2.5のDCM:MeOHによる順相カラム上で精製すると生成物を生成した。
MH1111.8
段階H:
段階Gからの生成物(0.40g、0.36ミリモル)を4:3:3のEtOAc:トルエン:MeOHの溶媒混合物(20mL)中に取り入れ、次に10%Pd/C(200mg)を添加した。Hを添加し、反応混合物を50psi下で1晩震盪した。触媒を濾去し、溶媒を真空除去した。反応を更に5回反復した。触媒を濾去し、溶媒を真空除去すると残渣を生成した。残渣をHPLCにより精製すると対応するTFA塩を生成し、それをNaHCO飽和水溶液で塩基性にし、次にHClを添加すると白色粉末として主題化合物を生成した。
MH752.0
H NMR(300MHz,DMSO):δ0.9−1.3(m,8H),1.4−1.85(m,16H),2.0−2.4(m,3H),2.85−3.6(m,13H),3.75−4.5(m,5H),4.85(s,1H),6.97(m,5H),7.15(t,1H),7.40(t,2H),7.98(s,2H),10.9(m,1H).
BACEアッセイ−1
以下の標準試薬が本アッセイで使用された:クエン酸ナトリウム三ナトリウム塩二水和物(Sigma)、クエン酸一水和物(Merck)、PEG8000(Sigma)、MCA−基質(Bachem)、β−セクレターゼ(BACE)(Panvera)、96−ウエルプレートzwart(Costar(Elscolab))、StatVal(Bachem)。
以下の標準アッセイバッファー溶液を調製し、このアッセイに使用した:クエン酸ナトリウム三ナトリウム塩二水和物(9.56g)、クエン酸一水和物(3.68g)及びPEG8000(0.50g)の0.05M、pH5.0の混合物。
MCA−基質ストック溶液を2.0mg/mLの最終溶液濃度のために10mgのMCA−基質を5mLのDMSOと混合することにより調製した。基質作業溶液を0.05mMの最終濃度のために1.90mLアッセイバッファー中に0.1mLの基質を混合することにより調製した。β−セクレターゼ(BACE)作業溶液を10μg/mLの最終濃度のために2mLのアッセイバッファー中に8μLのBACEを混合することにより調製した。
試験化合物をDMSO中に3.3×10−3M〜1.5×10−6Mの範囲の種々の濃度で溶解した。
本アッセイのスクリーニング法は以下である。60μLのアッセイバッファーを96−ウエルプレートの各ウエルにピペット添加した。次に各ウエルに、選択された濃度の試験化合物1μLを添加した。次に各ウエルにβ−セクレターゼ作業溶液20μL及びMCA−基質のストック溶液20μLを添加した。各ウエルを数秒間混合し、Tをfluoroscan Ex320/Em405で測定した。次にプレートを室温で1時間インキュベートし、T60をfluoroscan Ex320/Em405で測定した。
ブランクの方法は以下であった。80μLのアッセイバッファーを各ウエルにピペット添加してブランクの対照として使用した。次に各ウエルに1μLのDMSO及び20μLのMCA−基質溶液を添加した。Tをfluoroscan Ex320/Em405で測定し、プレートを室温で1時間インキュベートし、次にT60をfluoroscan Ex320/Em405で測定した。
正の対照の方法は以下である。60μLのアッセイバッファーを各ウエル中にピペット添加して、正の対照として使用した。次に各ウエルに1μLのDMSO、20μLのBACE作業溶液及び20μLのMCA−基質ストック溶液を添加した。Tをfluoroscan Ex320/Em405で測定し、プレートを室温で1時間インキュベートし、次にT60をfluoroscan Ex320/Em405で測定した。
多数の濃度で測定された試験化合物に対し、測定されたT及びT60値を使用してGraphpad Software(又はPIR)を使用してIC50値を計算した。
BACEアッセイ−2
以下の試薬を本アッセイに使用した:酢酸ナトリウム、PEG8000(Sigma)、DMSO、HEPES、FS1基質[R(AedensE)EEVNLDAEFK−(DabcylK)R]、β−セクレターゼ(BACE)(Panvera)及び96−ウエルプレート(HEミクロプレート、Molecular Devices)。
以下のアッセイバッファーを調製し、本アッセイに使用した:(1)酵素アッセイバッファー(0.05Mの酢酸ナトリウム、pH5、0.1%PEG8000(w/v))、(2)基質アッセイバッファー(0.05M酢酸ナトリウム、pH5)及び(3)化合物ビヒクル(50mMのHEPES中30%DMSO、pH7.4)。
FS1−基質ストック溶液を10mg/mL溶液としてDMSO中に調製した。FS1−基質作業溶液を10mg/mLのストック溶液を基質アッセイバッファーで300又はg/mLの最終濃度に希釈することにより調製した。β−セクレターゼ(BACE)作業溶液を0.83mg/mLのBACEストック溶液を酵素アッセイバッファーで4μg/mLの最終濃度に希釈することにより調製した。
試験化合物を10mMでDMSOに溶解した。化合物を更に675μM〜13.5nM(13.5×Kiプレート中の最終化合物濃度)の範囲の種々の濃度で化合物ビヒクル中に希釈した。
本アッセイの方法は以下である:15μLのBACE作業溶液を96−ウエルプレートの各ウエル中にピペット添加した。次に各ウエルに、選択された濃度の2μLの試験化合物をピペットした。次に試験化合物及びBACEをピペッター(pipettor)で混合し、室温で20分間インキュベートした。次に各ウエルに10μLのFS1基質作業溶液を添加した。次に各ウエルの蛍光をPolarstar蛍光光度計(Ex390nm/Em520nm)上で室温で20分間測定し、1分間隔で蛍光を読み取った。
正の対照の方法は以下である:15μLのBACE作業溶液を正の対照として使用されるべき各ウエル中にピペットした。次に各ウエルに2μLのビヒクルをピペットした。次にビヒクル及びBACEをピペッターで混合し、室温で20分間インキュベートした。次に各ウエルに10μLのFS1基質作業溶液を添加した。次にPolarstar蛍光光度計(Ex390nm/Em520nm)上で室温で蛍光を測定し、1分間隔で蛍光を読み取った。
多数の濃度で測定された試験化合物に対し、T及びT60測定値を使用してGraphpad Software(又はPIR)を使用してIC50値を計算した。試験化合物に対し、K抑制を以下のように決定した:各化合物濃度及び正の対照に対し、基質の分解速度(V、ここでi=μMにおける化合物濃度)はΔ蛍光/Δ時間(分)として測定された。分解速度(V)を、μMのインヒビター濃度の関数としてプロットした[1]。次にKを[I]対Vのグラフに次の等式を適用することにより決定した。
Y=aVmax/(50+24(1+X/K))
[ここで50=基質濃度(μM)そして24=基質のK(μM)]。
本発明の代表的化合物を前記の実施例158及び159に記載の方法に従って試験し、測定されたIC50及びK値を以下の表15に記載する。特定の値を決定するために使用した方法は括弧内のヘッダー列内に規定されている(例えば、(158)は、その欄のIC50値が実施例158に記載の方法を使用して決定されたことを示す)。
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
BACEのFS1%抑制アッセイ
本アッセイに次の試薬を使用した:酢酸ナトリウム、PEG8000(Sigma)、DMSO、HEPES、FS1基質[R(AedensE)EEVNLDAEFK−(DabcylK)R]、β−セクレターゼ(BACE)(Panvera)及び96−ウエルプレート(HEミクロプレート、Molecular Devices)。
本アッセイに以下のアッセイバッファーを調製し、使用した:(1)酵素アッセイバッファー(0.05Mの酢酸ナトリウム、pH5、0.1%PEG8000(w/v))、(2)基質アッセイバッファー(0.05Mの酢酸ナトリウム、pH5)及び(3)化合物のビヒクル(50mMのHEPES中30%DMSO、pH7.4)。
FS1−基質ストック溶液を10mg/mL溶液としてDMSO中に調製した。FS1−基質作業溶液を10mg/mLのストック溶液を基質アッセイバッファーで300μg/mLの最終濃度に希釈することにより調製した。β−セクレターゼ(BACE)作業溶液を0.83mg/mLのBACEストック溶液を酵素アッセイバッファーで4μg/mLの最終濃度に希釈することにより調製した。
試験化合物をDMSO中に10mMに溶解した。化合物を更に405μM〜4.05μM(13.5×スクリーニングプレート中の最終化合物濃度)の範囲の種々の濃度でビヒクル中に希釈した。
本アッセイのスクリーニング方法は以下であった:15μLのBACE作業溶液を96−ウエルプレートの各ウエル中にピペット添加した。次に各ウエルに、選択された濃度の2μLの試験化合物をピペット添加した。次に試験化合物及びBACEをピペッターで混合し、室温で20分間インキュベートした。次に各ウエルに10μLのFS1基質作業溶液を添加した。次にプレートを室温で1時間インキュベートした。次に各ウエルの蛍光をLJL analyst(Ex360nm/Em530nm)上で測定した。
ブランクの方法は以下であった。15μLのアッセイバッファーをブランク対照として使用されるべき各ウエル中にピペット添加し、次に各ウエルに、2μLのビヒクル及び10μLのFS1−基質作業溶液を添加した。次にプレートを室温で1時間インキュベートした。蛍光をLJL analyst(Ex360nm/Em530nm)上で室温で測定した。
正の対照の方法は以下であった。15μLのBACE作業溶液を、正の対照として使用されるべき各ウエル中にピペット添加した。次に各ウエルに2μLのビヒクルをピペット添加した。次にビヒクル及びBACEをピペッターで混合し、室温で20分間インキュベートした。次に各ウエルに10μLのFS1基質作業溶液を添加した。次に、プレートを室温で1時間インキュベートしタ。次に蛍光(FI)をLJL analyst(Ex360nm/Em530nm)上で測定した。
試験化合物に対し、抑制%は以下のように各濃度において測定した:
抑制%=
[FI(化合物)−FI(負の対照)]/[(FI(正の対照)−FI(負の対照)]。
30%未満の抑制%値は対照から区別不可能であり、以下の表中に≦30%と記載されている。100%を越える抑制%値は測定誤算範囲内で100%から区別不可能であった。
本発明の代表的化合物を前記の実施例160中に記載の方法に従って試験され、結果は以下の表16に記載される。
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
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Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
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Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
BACE抑制%のアッセイ
本アッセイに以下の試薬を使用した::酢酸ナトリウム、PEG8000(Sigma)、DMSO、HEPES、(Aedens)−EVNLDAEF−(Dabcyl K−アミド)基質、β−セクレターゼ(BACE)(Panvera)及び96−ウエルプレート(HEミクロプレート、Molecular Devices)。
本アッセイに以下のアッセイバッファーを調製し、使用した:(1)酵素アッセイバッファー(0.05Mの酢酸ナトリウム、pH5、0.1%PEG8000(w/v))、(2)基質アッセイバッファー(0.05Mの酢酸ナトリウム、pH5)及び(3)化合物のビヒクル(50mMのHEPES中30%DMSO、pH7.4)。
基質ストック溶液を10mg/mL溶液としてDMSO中に調製した。基質作業溶液を10mg/mLのストック溶液を基質アッセイバッファーで300μg/mLの最終濃度に希釈することにより調製した。β−セクレターゼ(BACE)作業溶液を0.83mg/mLのBACEストック溶液を酵素アッセイバッファーで4μg/mLの最終濃度に希釈することにより調製した。
試験化合物をDMSO中に10mMまで溶解した。化合物を更に405μM〜4.05μM(13.5×スクリーニングプレート中の最終化合物濃度)の範囲の種々の濃度でビヒクル中に希釈した。
本アッセイのスクリーニング方法は以下であった:15μLのBACE作業溶液を96−ウエルプレートの各ウエル中にピペット添加した。次に各ウエルに、選択された濃度の2μLの試験化合物をピペット添加した。次に試験化合物及びBACEをピペッターで混合し、室温で20分間インキュベートした。次に各ウエルに10μLのFS1基質作業溶液を添加した。次にプレートを室温で1時間インキュベートした。次に各ウエルの蛍光をLJL analyst(Ex360nm/Em530nm)上で室温で測定した。
ブランクの方法は以下であった。15μLのアッセイバッファーをブランク対照として使用される各ウエル中にピペット添加した。次に各ウエルに2μLのビヒクル及び10μLの基質作業溶液を添加した。次にプレートを室温で1時間インキュベートした。蛍光をLJL analyst(Ex360nm/Em530nm)上で測定した。
正の対照の方法は以下であった:15μLのBACE作業溶液を、正の対照として使用される各ウエル中にピペット添加した。次に各ウエルに2μLのビヒクルを添加した。次にビヒクル及びBACEをピペッターで混合し、室温で20分間インキュベートした。次に各ウエルに10μLの基質作業溶液を添加した。次に、プレートを室温で1時間インキュベートした。次に蛍光(FI)をLJL analyst(Ex360nm/Em530nm)上で測定した。
試験化合物に対し、抑制%は以下のように各濃度において決定した:
抑制%=
[FI(化合物)−FI(負の対照)]/[(FI(正の対照)−FI(負の対照)]。
30%未満の抑制%値は対照から区別不可能であり、以下の表中で≦30%と記載されている。
本発明の代表的化合物を前記実施例161中に記載の方法に従って試験され、結果は以下の表17に記載される。測定値の誤差%は±10%であった。
Figure 2008509129
Figure 2008509129
Figure 2008509129
BACEアッセイ(CEREP)
本アッセイをCEREP(カタログ参照761−B、SOP No.1C131参照;Ermolieff,J.,Loy,J.A.,Koelsch,G.及びTang,J.,「新蛍光発生基質により研究された組換えプロメマプシン2(プロ−β−セクレターゼ)の蛋白分解作用」、Biochemistry,(2000)Vol.39,p.12450)により実施された。
更に具体的には、96ウエルプレート中で50μLで実施されたアッセイが、組換え酵素を使用してMca−S−E−V−N−L−D−A−E−F−R−K(Dnp)−R−R−NHからMca−S−E−V−N−L−NHの形成を測定することにより定量されるヒトBACE−1の活性に対する試験化合物の効果を評価した。
試験化合物、対照化合物又は水(対照)を0.09Mの酢酸ナトリウム(pH4.5)及び0.25μgのBACE−1を含有するバッファーに添加した。次に自己蛍光による蛍光測定検出法の化合物の妨害を、酵素活性を評価するために規定された波長における測定値によりチェックした。その後、7.5μMの基質Mca−S−E−V−N−L−D−A−E−F−R−K(Dnp)−R−R−NHを添加することにより反応を開始し、混合物を37℃で60分間インキュベートした。対照の基底測定のために反応混合物から基質を省いた。インキュベート直後に、反応生成物Mca−S−E−V−N−L−NHにより放出される蛍光密度を、ミクロプレート読み取り機(Ultra,Tecan)を使用してλex=320nm及びλem=405nmにおいて測定した。標準の抑制参照化合物はOM99−2であり、それはいくつかの濃度で各実験において試験されて、それからそのIC50値を計算した抑制曲線を得た。
本発明の代表的化合物は前記の実施例162に記載の方法に従って試験され、結果を以下の表18に記載した。
Figure 2008509129
経口粗製物の特定の態様として、実施例22中におけるように調製された化合物#346の100mgを、十分に微粉砕したラクトースとともに調製して、総量580〜590mgを与えて、サイズOのハードゲルカプセルを充填した。
以上の明細は本発明の原理を教示し、実施例は具体化の目的のために提供されたが、本発明の実施は、以下の請求項及びそれらの同等物の範囲内に入るすべての通常の変更物、適応物及び/又は修飾物を包含することが理解されるであろう。

Claims (17)

  1. 式(III)
    Figure 2008509129
    [式中、
    は水素、メチル及びCFからなる群から選択され、
    は水素、ヒドロキシ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、メトキシ、エトキシ及びメチル−カルボニルからなる群から選択され、
    はC1−6アルキル及びヒドロキシ置換C1−8アルキルからなる群から選択され、
    dは0〜1からの整数であり、
    は−O−、−S(O)0−2−、−NR−からなる群から選択され、
    ここでRは水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
    はシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル、アリール、C1−4アルキル−アリール、アリール−C1−4アルキル、一部不飽和カルボシクリル、一部不飽和カルボシクリル−C1−4アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1−4アルキル、ヘテロシクロアルキル及びヘテロシクロアルキル−C1−4アルキルからなる群から選択され、
    ここでアリール、シクロアルキル、一部不飽和カルボシクリル、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキル基は、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、5−テトラゾリル及び1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)からなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
    は−O−、−S−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−NR−、−N(CN)−、−NR−C(O)−、−C(O)−NR−、−NR−C(S)−、C(S)−NR−、−NR−SO−、−SO−NR−、−NR−SO−、−SO−NR、−NR−C(O)O−、−OC(O)−NR−、−O−SO−NR−、−NR−SO−O−、−NR−C(O)−NR−、−NR−C(S)−NR−及び−NR−SO−NR−からなる群から選択され、
    ここでR及びRはそれぞれ独立して水素、C1−8アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、C1−4アラルキルオキシ置換C1−4アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
    ここでシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシ−カルボニル、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−SO−N(R)、5−テトラゾリル及び1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)からなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
    ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
    はC1−10アルキル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、一部不飽和カルボシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、一部不飽和カルボシクリル−C1−4アルキル−、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
    ここでC1−10アルキル、シクロアルキル、アリール、一部不飽和カルボシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、−C(O)−C1−4アルキル、−C(O)−C1−4アラルキル、−C(O)O−C1−4アルキル、−C(O)O−C1−4アラルキル、−C1−4アルキル−C(O)O−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−S−C1−4アルキル、−C(O)−N(R)、−C1−4アルキル−C(O)−N(R)、−NR−C(O)−C1−4アルキル、−SO−C1−4アルキル、−SO−アリール、−SO−N(R)、−C1−4アルキル−SO−N(R)、C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、カルボキシ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、フルオロ置換C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、フェニル及びヘテロアリールからなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
    ここでフェニル又はヘテロアリールは場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C(O)O−C1−4アルキル、C(O)−C1−4アルキル、C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ及びジ(C1−4アルキル)アミノからなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
    ここでR及びRはそれぞれ独立して水素、C1−4アルキル及びシクロアルキルからなる群から選択され、
    aは0〜3からの整数であり、
    10はそれぞれ独立してヒドロキシ、ハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、−C(O)−NR、−SO−NR、−C(O)−C1−4アルキル及び−SO−C1−4アルキルからなる群から選択され、
    ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択されるか、あるいはまた、R及びRは、それらが結合されているN原子と一緒になって5〜6員の飽和、一部不飽和又は芳香族の環構造を形成し、
    但し、ハロゲン置換C1−4アルキル又はハロゲン置換C1−4アルコキシ上のハロゲンはクロロ及びフルオロからなる群から選択されることとする]
    の化合物又は製薬学的に許容できるその塩。
  2. が水素、メチル及びCFからなる群から選択され、
    が水素、ヒドロキシ、メチル、トリフルオロメチル、メトキシ及びメチル−カルボニルからなる群から選択され、
    がC1−6アルキル及びヒドロキシ置換C1−6アルキルからなる群から選択され、
    dが0〜1からの整数であり、
    が−O−、−S(O)0−2−及び−NH−からなる群から選択され、
    がシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル、アリール、C1−4アルキル−アリール、アリール−C1−4アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1−4アルキル、ヘテロシクロアルキル及びヘテロシクロアルキル−C1−4アルキルからなる群から選択され、
    ここでアリール、シクロアルキル、一部不飽和カルボシクリル、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキル基は、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ及びジ(C1−4アルキル)アミノからなる群から選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、
    が−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−NR−、−N(CN)−、−NR−C(O)−、−C(O)−NR−、−NR−SO−、−SO−NR−、−NR−C(O)O−及び−OC(O)−NRからなる群から選択され、
    ここでRは水素、C1−4アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、C1−4アラルキルオキシ置換C1−4アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、ヘテロアリール−C1−4アルキル−及びヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−からなる群から選択され、
    ここでシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシ−カルボニル、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ及びジ(C1−4アルキル)アミノからなる群から選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、
    がC1−6アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、ヘテロアリール−C1−4アルキル−及びヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−からなる群から選択され、
    ここでC1−6アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、−C(O)−C1−4アルキル、−C(O)−C1−4アラルキル、−C(O)O−C1−4アルキル、−C(O)O−C1−4アラルキル、−C(O)−N(R)、−NR−C(O)−C1−4アルキル、−SO−C1−4アルキル、−SO−アリール、−SO−N(R)、C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、カルボキシ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、フルオロ置換C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、フェニル及びヘテロアリールからなる群から選択される1個〜2個の置換基で置換されていてもよく、
    ここでフェニル又はヘテロアリールは場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ及びジ(C1−4アルキル)アミノからなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
    ここでR及びRはそれぞれ独立して水素、C1−4アルキル及びC5−8シクロアルキルからなる群から選択され、
    aが0〜1からの整数であり、
    10がそれぞれ独立してヒドロキシ、ハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル及びハロゲン置換C1−4アルコキシからなる群から選択され、
    但し、ハロゲン置換C1−4アルキル又はハロゲン置換C1−4アルコキシ上のハロゲンはクロロ及びフルオロからなる群から選択されることとする、
    請求項1における化合物又は製薬学的に許容できるその塩。
  3. が水素であり、
    が水素であり、
    がC1−6アルキル及びヒドロキシ置換C1−6アルキルからなる群から選択され、
    dが0〜1からの整数であり、
    が−O−、−S−、−SO−及び−SO−からなる群から選択され、
    がアリール、C1−4アルキル−アリール及びアリール−C1−4アルキルからなる群から選択され、
    が−NH−、−N(CN)−、−N(C1−4アルキル)−、−NH−C(O)−、−C(O)−NH−、−NH−SO−、−N(C1−4アルキル)−C(O)O−及び−N(シクロアルキル)−C(O)O−からなる群から選択され、
    がC1−4アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、アリール、C1−4アラルキル、ヘテロアリール及びヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、
    ここでアリール又はヘテロアリールは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、フルオロ置換C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルコキシ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−C(O)O−C1−4アルキル、−C(O)−N(R)−SO−C1−4アルキル、−SO−アリール、−NH−C(O)−C1−4アルキル、フェニル及びヘテロアリールからなる群から選択される1個〜3個の置換基で置換されていてもよく、
    ここでフェニル又はヘテロアリールは場合により、フルオロ置換C1−4アルキルからなる群から選択される1個の置換基で置換されていてもよく、
    ここでR及びRはそれぞれ独立して水素、C1−4アルキル及びC5−6シクロアルキルからなる群から選択され、
    aが0である、
    請求項2における化合物又は製薬学的に許容できるその塩。
  4. が水素であり、
    が水素であり、
    がn−プロピル、4−ヒドロキシ−n−ブチル及び5−ヒドロキシ−n−ペンチルからなる群から選択され、
    dが0〜1からの整数であり、
    が−O−、−S−及び−SO−からなる群から選択され、
    がフェニル、−CH−フェニル−、−フェニル−3−CH−及び−フェニル−2−CH−CH−からなる群から選択され、
    が−NH−、−N(CN)−、−N(CH)−、−NH−C(O)−、−C(O)−NH−、−NH−SO−及び−N(シクロヘキシル)−C(O)O−からなる群から選択され、
    ここでL基はR基の3−位に結合され、
    がメチル、イソプロピル、n−ブチル、シクロヘキシル、シクロヘキシル−メチル、フェニル、フェニル−エチル、フェニル−n−プロピル、3−(N−メチル−N−シクロヘキシル−アミノ−カルボニル)−n−プロピル、3−ブロモ−フェニル、3−メトキシ−フェニル、4−メトキシ−フェニル、2−メトキシ−4−メチル−フェニル、2,4,6−トリメチル−フェニル、2,5−ジメトキシ−フェニル、3,4−ジメトキシ−フェニル、3−トリフルオロメトキシ−フェニル、4−トリフルオロメトキシ−フェニル、3−シアノ−フェニル、2−(メチル−スルホニル)−フェニル、4−(メチル−カルボニル−アミノ)−フェニル、5−カルボキシ−2−メトキシ−フェニル、ベンジル、3−ヒドロキシ−ベンジル、4−メチル−ベンジル、2−メトキシ−ベンジル、4−メトキシ−ベンジル、2,6−ジメトキシ−ベンジル、2,4,6−トリメチル−ベンジル、1−ナフチル、2−ナフチル、1−ナフチル−メチル、1−(5−ジメチルアミノ)−ナフチル、4−ビフェニル、2−チエニル、3−チエニル、4−(3,5−ジメチル−イソオキサゾリル)、3−ベンゾチエニル、4−ベンゾ[2,3,1]チアジアゾリル、2−(5−(2−ピリジル)−チエニル)、2−(5−(3−(2−メチル−チアゾリル)−チエニル))、2−(5−(3−(5−トリフルオロメチル)−イソオキサゾリル)−チエニル)、6−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキサニル)、3−(2−メトキシ−カルボニル)−チエニル、2−(5−(5−イソオキサゾリル)−チエニル))、2−(5−ブロモ−チエニル)及び2−(4−フェニル−スルホニル)−チエニルからなる群から選択され、
    aが0である、
    請求項3における化合物又は製薬学的に許容できるその塩。
  5. が水素であり、
    が水素であり、
    がn−プロピル、4−ヒドロキシ−n−ブチル及び5−ヒドロキシ−n−ペンチルからなる群から選択され、
    dが0〜1からの整数であり、
    が−O−及び−S−からなる群から選択され、
    が−フェニル−、−フェニル−3−CH−及びフェニル−2−CH−CH−からなる群から選択され、
    が−NH−、−N(CN)−、−NH−C(O)−、−NH−C(O)O−、−N(シクロヘキシル)−C(O)O−及び−NH−SO−からなる群から選択され、ここでLは3−位でRフェニルに結合され、
    がn−ブチル、3−(N−メチル−N−シクロヘキシル−アミノ−カルボニル)−n−プロピル、シクロヘキシル、シクロヘキシル−メチル−、フェニル、2−トリフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメトキシフェニル、3−シアノフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、2−メトキシ−4−メチルフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、ベンジル、2−メトキシベンジル、4−メトキシベンジル、2,4,6−トリメチルベンジル、フェニルエチル−、2−チエニル、3−チエニル、2−(5−ブロモ−チエニル)及び3−ベンゾチエニルからなる群から選択され、
    aが0である、
    請求項4における化合物又は製薬学的に許容できるその塩。
  6. が水素であり、
    が水素であり、
    がn−プロピル及び4−ヒドロキシ−n−ブチルからなる群から選択され、
    dが1であり、
    が−O−及び−S−からなる群から選択され、
    が−フェニル−及び−フェニル−3−CH−からなる群から選択され、
    が−NH−、−NH−C(O)−及び−NH−SO−からなる群から選択され、ここでLは3−位でRフェニルに結合され、
    が3−(N−メチル−N−シクロヘキシル−アミノ−カルボニル)−n−プロピル、フェニル、2−メトキシ−4−メチルフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、ベンジル、2−メトキシベンジル、4−メトキシベンジル、2,4,6−トリメチルベンジル及び3−ベンゾチエニルからなる群から選択され、
    aが0である、
    請求項5における化合物又は製薬学的に許容できるその塩。
  7. が水素であり、Rが水素であり、Rがn−プロピルであり、dが1であり、Lが−O−及び−S−からなる群から選択され、Rが−フェニル−であり、Lが−NH−SO−であり、ここでLは3−位でRフェニルに結合され、Rが2,4,6−トリメチルフェニルであり、aが0である、
    請求項6における化合物又は製薬学的に許容できるその塩。
  8. が水素であり、Rが水素であり、Rがn−プロピルであり、dが1であり、Lが−O−であり、Rがフェニルであり、Lが−NH−C(O)O−、−N(シクロヘキシル)−C(O)O−、−NH−、−N(CN)−及び−NH−SOからなる群から選択され、ここでLは3−位でRフェニルに結合され、Rが3−(N−メチル−N−シクロヘキシル−アミノ−カルボニル)−n−プロピル、シクロヘキシル、シクロヘキシル−メチル−、フェニル及びベンジルからなる群から選択され、aが0である、
    請求項4における化合物又は製薬学的に許容できるその塩。
  9. 製薬学的に許容できる担体及び請求項1の化合物を含んでなる製薬学的組成物。
  10. 請求項1の化合物及び製薬学的に許容できる担体を混合することにより製造される製薬学的組成物。
  11. 請求項1の化合物及び製薬学的に許容できる担体を混合する工程を含んでなる製薬学的組成物の製法。
  12. 治療的に有効量の請求項1の化合物を、投与を要する被験体に投与する工程を含んでなる、β−セクレターゼにより仲介される障害を処置する方法。
  13. β−セクレターゼにより仲介される障害がアルツハイマー病(AD)、軽度認識障害、老化(senility)、痴呆、レービー小体を伴う痴呆、ダウン症、パーキンソン病に関連した痴呆及びベータ−アミロイドに関連した痴呆からなる群から選択される、請求項12の方法。
  14. 治療的に有効量の請求項9の組成物を、投与を要する被験体に投与する工程を含んでなる、β−セクレターゼにより仲介される障害を処置する方法。
  15. 治療的に有効量の請求項1の化合物を、投与を要する被験体に投与する工程を含んでなる、アルツハイマー病(AD)、軽度認識障害、老化(senility)、痴呆、レービー小体を伴う痴呆、ダウン症、パーキンソン病に関連した痴呆及びベータ−アミロイドに関連した痴呆からなる群から選択される状態を処置する方法。
  16. 投与を要する被験体における、(a)アルツハイマー病(AD)、(b)軽度認識障害、(c)老化(senility)、(d)痴呆、(e)レービー小体を伴う痴呆、(f)ダウン症、(g)パーキンソン病に関連した痴呆及び(h)ベータ−アミロイドに関連した痴呆:を処置するための医薬の調製のための請求項1におけるような化合物の使用。
  17. 式(CIII)
    Figure 2008509129
    [式中、
    は水素、メチル及びCFからなる群から選択され、
    はC1−6アルキル及びヒドロキシ置換C1−8アルキルからなる群から選択され、
    dは0〜1からの整数であり、
    は−O−、−S(O)0−2−及び−NR−からなる群から選択され、
    ここでRは水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
    はシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル、アリール、C1−4アルキル−アリール、アリール−C1−4アルキル、一部不飽和カルボシクリル、一部不飽和カルボシクリル−C1−4アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1−4アルキル、ヘテロシクロアルキル及びヘテロシクロアルキル−C1−4アルキルからなる群から選択され、
    ここでアリール、シクロアルキル、一部不飽和カルボシクリル、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキル基は、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、5−テトラゾリル及び1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)からなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
    は−O−、−S−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−NR−、−N(CN)−、−NR−C(O)−、−C(O)−NR−、−NR−C(S)−、C(S)−NR−、−NR−SO−、−SO−NR−、−NR−SO−、−SO−NR、−NR−C(O)O−、−OC(O)−NR−、−O−SO−NR−、−NR−SO−O−、−NR−C(O)−NR−、−NR−C(S)−NR−及び−NR−SO−NR−からなる群から選択され、
    ここでR及びRはそれぞれ独立して水素、C1−8アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、C1−4アラルキルオキシ置換C1−4アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
    ここでシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシ−カルボニル、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、−SO−N(R)、5−テトラゾリル及び1−(1,4−ジヒドロ−テトラゾール−5−オン)からなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
    ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
    はC1−10アルキル、シクロアルキル、アリール、ビフェニル、一部不飽和カルボシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキル−C1−4アルキル−、C1−4アラルキル、一部不飽和カルボシクリル−C1−4アルキル−、ヘテロアリール−C1−4アルキル−、ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル−及びスピロ−ヘテロシクリルからなる群から選択され、
    ここでC1−10アルキル、シクロアルキル、アリール、一部不飽和カルボシクリル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル又はスピロ−ヘテロシクリルは、単独でも又は置換基の一部としてでも、場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、−C(O)−C1−4アルキル、−C(O)−C1−4アラルキル、−C(O)O−C1−4アルキル、−C(O)O−C1−4アラルキル、−C1−4アルキル−C(O)O−C1−4アルキル、−C1−4アルキル−S−C1−4アルキル、−C(O)−N(R)、−C1−4アルキル−C(O)−N(R)、−NR−C(O)−C1−4アルキル、−SO−C1−4アルキル、−SO−アリール、−SO−N(R)、−C1−4アルキル−SO−N(R)、C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、ヒドロキシ置換C1−4アルキル、カルボキシ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、フルオロ置換C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、フェニル及びヘテロアリールからなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
    ここでフェニル又はヘテロアリールは場合により、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、C(O)O−C1−4アルキル、C(O)−C1−4アルキル、C1−4アルキル、フルオロ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1−4アルキルアミノ及びジ(C1−4アルキル)アミノからなる群から選択される1個又は複数の置換基で置換されていてもよく、
    ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択され、
    aは0〜3からの整数であり、
    10はそれぞれ独立してヒドロキシ、ハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロゲン置換C1−4アルキル、ハロゲン置換C1−4アルコキシ、−C(O)−NR、−SO−NR、−C(O)−C1−4アルキル及び−SO−C1−4アルキルからなる群から選択され、
    ここでR及びRはそれぞれ独立して水素及びC1−4アルキルからなる群から選択されるか、あるいはまた、R及びRは、それらが結合されているN原子と一緒になって5〜6員の飽和、一部不飽和又は芳香族の環構造を形成し、
    但し、ハロゲン置換C1−4アルキル又はハロゲン置換C1−4アルコキシ上のハロゲンはクロロ及びフルオロからなる群から選択されることとする]
    の化合物又は製薬学的に許容できるその塩。
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