JP2011510993A - β−セクレターゼ(BACE)阻害剤として有用な2−アミノ−キノリン誘導体 - Google Patents

β−セクレターゼ(BACE)阻害剤として有用な2−アミノ−キノリン誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、新規2−アミノ−キノリン誘導体、それらを含有している医薬組成物、並びにアルツハイマー病(AD)、軽度認知機能障害、老衰及び/又は認知症の治療におけるそれらの使用を目的とする。本発明の化合物は、β−セクレターゼ(アミロイド前駆体タンパク質β−サイト切断酵素、BACE、BACE1、Asp2又はメマプシンとしても既知)の阻害物質である。

Description

本発明は、新規2−アミノ−キノリン誘導体、それらを含有している医薬組成物、並びにアルツハイマー病(AD)、軽度認知機能障害、老衰及び/又は認知症の治療におけるそれらの使用を目的とする。本発明の化合物は、β−セクレターゼ(アミロイド前駆体タンパク質β−サイト切断酵素、BACE、BACE1、Asp2又はメマプシン2としても既知)の阻害物質である。
アルツハイマー病(AD)は老化と関係がある神経変性病である。AD患者は、認知欠損及び記憶障害、並びに行動問題(例えば不安症など)に苦しむ。これらのADを患う人の90%超が散発性の形態の疾患を有するのに対して、事例の10%未満は家族性すなわち遺伝性である。米国では、65歳の10人に約1人がADを有する一方で、85歳では2人に1人がADに罹患する。初期診断からの平均寿命は7〜10年であり、AD患者は、非常に費用がかかる生活介護住居での広範囲に及ぶ介護か、又は家族による手厚い介護のいずれかを必要とする。人口に占める高齢者の数が増加するにつれて、ADは高まりつつある医学的関心である。ADに対して現在利用可能な治療法はかかる疾病の症状を単に治療するに過ぎず、認知特性を改善するためのアセチルコリンエステラーゼ阻害物質、並びにこの疾患に関係する行動問題を制御するための抗不安薬及び抗精神病剤を含む。
AD患者の脳における顕著な病理学的特徴は、タウタンパク質の過剰リン酸化によって生じる神経原繊維変化、及びβアミロイド1〜42(Aβ1〜42)ペプチドの凝集によって形成されるアミロイド斑である。Aβ1〜42は、オリゴマー、次いで原繊維を形成し、最終的にはアミロイド斑を形成する。オリゴマー及び原繊維は特に神経毒性であると考えられており、ADに関連付けられる神経障害のほとんどを引き起こし得る。Aβ1〜42の形成を予防する剤は、AD治療のための疾患修飾剤となる可能性を有している。Aβ1〜42はアミロイド前駆体タンパク質(APP)から生じ、770個のアミノ酸からなる。Aβ1〜42はN末端をβ−セクレターゼ(BACE)によって切断され、次いでC末端がγ−セクレターゼによって切断される。Aβ1〜42に加えて、γ−セクレターゼは主な切断産物であるAβ1〜40、並びにAβ1〜38及びAβ1〜43を遊離させる。これらのAβの形態はまた、凝集してオリゴマー及び原繊維を形成し得る。したがって、BACEの阻害物質は、Aβ1〜42並びにAβ1〜40、Aβ1〜38及びAβ1〜43の形成を予防すると見込まれ、AD治療における潜在的な治療薬であり得る。
本発明は、以下の式(I)の化合物において、
Figure 2011510993
式中、
aは0〜4の整数であり、
1はハロゲン、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、ハロゲン化C1〜4アルキル及びハロゲン化C1〜4アルコキシからなる群から選択され、
Figure 2011510993
はアリール及びヘテロアリールからなる群から選択され、
2は水素及びC1〜4アルコキシからなる群から選択され、
3は水素、C1〜8アルキル、ヒドロキシ置換されたC2〜8アルキル、NRAB置換されたC2〜8アルキル、−C1〜4アルキル−O−C1〜4アルキル、シクロアルキル、−(C1〜4アルキル)−シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル及び−(C1〜4アルキル)−ヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、RA及びRBはそれぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
1は−(CH2b−からなる群から選択され、bは2〜4の整数であり、
1は−NRC−及び−C(O)−NRC−からなる群から選択され、RCは水素、C1〜8アルキル、ヒドロキシ置換されたC1〜4アルキル、−C1〜4アルキル−O−C1〜4アルキル及びC5〜7シクロアルキルからなる群から選択され、
4はC1〜8アルキル、C2〜12アルケニル、−C1〜4アルキル−O−C1〜4アルキル、−C1〜4アルキル−NRDE、−C1〜4アルキル−OH、シクロアルキル、−C1〜4アルキル−シクロアルキル、部分的に不飽和のカルボシクリル、−C1〜4アルキル−(部分的に不飽和のカルボシクリル)、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、−C1〜4アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル及び−C1〜4アルキル−ヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、
D及びREはそれぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
単独でも置換基の一部でも、シクロアルキル、部分的に不飽和のカルボシクリル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルは、所望により、独立してフルオロ、C1〜4アルキル、−C1〜4アルキル−O−C1〜4アルキル、カルボキシ、−C(O)O−C1〜4アルキル及びアラルキルからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換され、
あるいは、L1は−NRC−であり、RC及びR4はそれらが結合する窒素原子と一緒になって、1−ピラゾリル、1−イミダゾリル及び1−(1,2,3−トリアゾリル)からなる群から選択される環状構造を形成し、1−ピラゾリル、1−イミダゾリル又は1−(1,2,3−トリアゾリル)は所望により、C1〜6アルキルからなる群から選択される置換基で置換される、式(I)の化合物
及びその薬剤として許容される塩を目的とする。
製薬上許容できる担体、及び上述した任意の化合物を含んでなる医薬組成物は、本発明を例示する。本発明の実例は、上述した任意の化合物、及び製薬上許容できる担体を混合することにより作製される医薬組成物である。本発明は、上述した任意の化合物、及び製薬上許容できる担体を混合することを含んでなる医薬組成物の作製方法を例証している。
β−セクレターゼ酵素によって媒介される疾患の治療方法が本発明を例示し、治療上の有効量の上述した任意の化合物又は医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含んでなる。
β−セクレターゼ酵素を阻害する方法が本発明を更に例示し、治療上の有効量の上述した任意の化合物又は医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含んでなる。
本発明の実施例は、治療上の有効量の上述した任意の化合物又は医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含んでなる、アルツハイマー病(AD)、軽度認知機能障害、老衰、認知症、レビー小体型認知症、ダウン症、脳卒中関連型認知症(dementia associated with stroke)、パーキンソン病関連型認知症(dementia associated with Parkinson's disease)及びβアミロイド型認知症(dementia associated with beta-amyloid)からなる群から選択される疾患、好ましくはアルツハイマー病を治療する方法である。
本発明の別の実施例は、上述した任意の化合物を必要とする患者における、(a)アルツハイマー病(AD)、(b)軽度認知機能障害、(c)老衰、(d)認知症、(e)レビー小体型認知症、(f)ダウン症、(g)脳卒中関連型認知症、(h)パーキンソン病関連型認知症及び(i)βアミロイド型認知症を治療するための薬剤の調製におけるそれらの化合物の使用である。
本発明は、以下の式(I)の化合物において、
Figure 2011510993
式中、a、R1
Figure 2011510993
2、R3、A1、L1及びR4は、本明細書において定義されるようなものである、式(I)の化合物及びその薬剤として許容される塩を目的とする。式(I)の化合物はβ−セクレターゼ酵素(アミロイド前駆体タンパク質βサイト切断酵素、BACE、BACE1、Asp2又はメマプシン2としても既知)の阻害物質であり、アルツハイマー病(AD)、軽度認知機能障害(MCI)、老衰、認知症、脳卒中関連型認知症、レビー小体型認知症、ダウン症、パーキンソン病関連型認知症及びβアミロイド型認知症の、好ましくはアルツハイマー病、軽度認知機能障害又は認知症の、より好ましくはアルツハイマー病の治療に有用である。
本発明の一実施形態において、aは0〜3の整数である。本発明の別の実施形態においては、aは0〜2の整数である。本発明の別の実施形態においては、aは1〜2の整数である。本発明の別の実施形態においては、aは1である。
本発明の一実施形態において、R1はハロゲン、C1〜4アルコキシ、ハロゲン化C1〜4アルキル及びハロゲン化C1〜4アルコキシからなる群から選択される。本発明の別の実施形態においては、R1はハロゲン、C1〜2アルコキシ、フッ素化C1〜2アルキル及びフッ素化C1〜2アルコキシからなる群から選択される。
本発明の別の実施形態においては、R1はフルオロ、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシからなる群から選択される。本発明の別の実施形態においては、R1はフルオロ、メトキシ及びエトキシからなる群から選択される。本発明の別の実施形態においては、R1はフルオロ及びエトキシからなる群から選択される。本発明の別の実施形態においては、R1はフルオロ、メトキシ及びトリフルオロメトキシからなる群から選択される。
本発明の一実施形態において、
Figure 2011510993
はアリール及びヘテロアリールからなる群から選択される。本発明の別の実施形態においては、
Figure 2011510993
はフェニル、2−チエニル、2−ピロリル、2−ピリジル及び7−インドリルからなる群から選択される。本発明の別の実施形態においては、
Figure 2011510993
はフェニル及び2−チエニルからなる群から選択される。本発明の別の実施形態におい
ては、
Figure 2011510993
はフェニル、2−チエニル及び7−インドリルからなる群から選択される。本発明の別の実施形態においては、
Figure 2011510993
はフェニル及び7−インドリルからなる群から選択される。
本発明の一実施形態において、R2は水素及びC1〜4アルコキシからなる群から選択される。本発明の別の実施形態においては、R2は水素及びC1〜2アルコキシからなる群から選択される。本発明の別の実施形態においては、R2は水素、メトキシ及びエトキシからなる群から選択される。本発明の別の実施形態においては、R2は水素である。本発明の別の実施形態においては、R2は水素及びエトキシからなる群から選択される。
本発明の一実施形態において、R3はC1〜8アルキル、ヒドロキシ置換されたC2〜8アルキル、NRAB置換されたC2〜8アルキル、シクロアルキル、−(C1〜4アルキル)−シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル及び−(C1〜4アルキル)−ヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、RA及びRBはそれぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される。本発明の別の実施形態においては、R3はシクロアルキル及びヘテロシクロアルキルからなる群から選択される。本発明の別の実施形態においては、R3は(S)−シクロヘキシル及び4−テトラヒドロピラニルからなる群から選択される。本発明の別の実施形態においては、R3は4−テトラヒドロピラニルである。
本発明の一実施形態において、A1は−(CH2b−からなる群から選択され、bは2〜4の整数である。本発明の別の実施形態においては、A1は−(CH2bからなる群から選択され、bは2〜3の整数である。本発明の別の実施形態においては、A1は−CH2CH2−及び−CH2CH2CH2−からなる群から選択される。本発明の別の実施形態においては、A1は−CH2CH2−である。
本発明の一実施形態において、L1は−NRC−及び−C(O)−NRC−からなる群から選択される。本発明の別の実施形態においては、L1は−C(O)−NRC−である。
本発明の一実施形態において、RCは水素、C1〜8アルキル、ヒドロキシ置換されたC1〜4アルキル及びC5〜7シクロアルキルからなる群から選択される。本発明の別の実施形態においては、RCは水素、C1〜8アルキル及びシクロアルキルからなる群から選択される。本発明の別の実施形態においては、RCは水素、メチル、3,3−ジメチル−n−ブチル及びシクロヘキシルからなる群から選択される。本発明の別の実施形態においては、RCは水素、3,3−ジメチル−n−ブチル及びシクロヘキシルからなる群から選択される。本発明の別の実施形態においては、RCは水素、メチル及び3,3−ジメチル−n−ブチルからなる群から選択される。
本発明の一実施形態において、R4はC1〜8アルキル、−C1〜4アルキル−O−C1〜4アルキル、−C1〜4アルキル−NRDE、−C1〜4アルキル−OH、シクロアルキル、−C1〜4アルキル−シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、−C1〜4アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル及び−C1〜4アルキル−ヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、単独でも置換基の一部でも、シクロアルキル、部分的に不飽和のカルボシクリル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルは、所望により、独立してフルオロ、C1〜4アルキル、カルボキシ、−C(O)O−C1〜4アルキル及びアラルキルからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換され、ここでRD及びREはそれぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択される。本発明の別の実施形態においては、R4はC1〜8アルキル、ヒドロキシ置換されたC1〜6アルキル、−C1〜4アルキル−O−C1〜4アルキル−、シクロアルキル、−C1〜2アルキル−シクロアルキル、アラルキル、ヘテロアリール、−C1〜2アルキル−ヘテロアリール及び−C1〜2アルキル−ヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、単独でも置換基の一部でも、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルは、所望により、C1〜4アルキルで置換される。
本発明の別の実施形態においては、R4は1−(3,3−ジメチル−n−ブチル)、1−ヒドロキシ−エチル−、1−(2,2−ジメチル−3−ヒドロキシ−n−プロピル)、t−ブトキシ−エチル、シクロヘキシル、1−アダマンチル、シクロプロピル−メチル−、シクロヘキシル−メチル−、ベンジル、2−(1−メチル−イミダゾリル)、2−ピリジル−メチル−、1−ピロリジニル−エチル−、5−チアゾリル−メチル−及び4−モルホリニル−エチル−からなる群から選択される。本発明の別の実施形態においては、R4は1−(3,3−ジメチル−n−ブチル)、t−ブトキシ−エチル、1−アダマンチル、シクロヘキシル−メチル−、ベンジル、2−(1−メチル−イミダゾリル)、2−ピリジル−メチル−、1−ピロリジニル−エチル−、5−チアゾリル−メチル−及び4−モルホリニル−エチル−からなる群から選択される。本発明の別の実施形態においては、R4は1−(3,3−ジメチル−n−ブチル)、シクロヘキシル−メチル−、ベンジル、2−(1−メチル−イミダゾリル)、2−ピリジル−メチル−、1−ピロリジニル−エチル−、5−チアゾリル−メチル−及び4−モルホリニル−エチル−からなる群から選択される。本発明の別の実施形態においては、R4は1−(3,3−ジメチル−n−ブチル)、1−アダマンチル、シクロヘキシル−メチル−、2−(1−メチル−イミダゾリル)、5−チアゾリル−メチル−及び4−モルホリニル−エチル−からなる群から選択される。
本発明の一実施形態において、L1は−NRC−であり、RC及びR4はそれらが結合する窒素原子と一緒になって1−ピラゾリル、1−イミダゾリル及び1−(1,2,3−トリアゾリル)からなる群から選択される環状構造を形成し、1−ピラゾリル、1−イミダゾリル又は1−(1,2,3−トリアゾリル)は所望により、C1〜6アルキルからなる群から選択される置換基で置換される。本発明の別の実施形態においては、L1は−NRC−であり、RC及びR4はそれらが結合する窒素原子と一緒になって、1−(1,2,3−トリアゾリル)を形成し、1,2,3−トリアゾリルは所望により、C1〜4アルキルで置換される。本発明の別の実施形態においては、L1は−NRC−であり、RC及びR4はそれらが結合する窒素原子と一緒になって、1−(4−t−ブチル−1,2,3−トリアゾリル)を形成する。
本発明の更なる実施形態は、本明細書で定義される可変要素の1つ以上について選択される置換基(すなわちa、R1
Figure 2011510993
2、R3、A1、L1及びR4)が、本明細書に定義されるような完全なリストから選択される任意の個々の置換基又は任意の置換基のサブセットであるように独立して選択されるものを含む。本発明の別の実施形態は、以下の表1〜2において列挙される代表的な化合物から選択される任意の単一の化合物又は化合物のサブセットである。
本発明の代表的な化合物は以下の表1〜2に列挙されるようなものである。特に断りがない限り、列挙された化合物には立体中心が存在し、かかる化合物は複数の立体構造体の混合物として調製された。立体中心が存在する場合には、(S)−及び(R)−表記は、中心の正確な立体構造が決定されていないことを示すことを意図する。
Figure 2011510993
Figure 2011510993
Figure 2011510993
本明細書で使用するとき、特に断りがない限り、用語「ハロゲン」は塩素、臭素、フッ素及びヨウ素を意味する。好ましくは、ハロゲンはフッ素又は塩素である。より好ましくは、ハロゲンはフッ素である。
本明細書で使用するとき、特に断りがない限り、用語「アルキル」は、単独で又は置換基の一部として使用されるいずれの際にも、直鎖及び分枝鎖を含む。例えば、アルキルラジカルにはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシルなどが含まれる。同様にして、用語「C1〜8アルキル」は1〜8個の炭素原子を含む直鎖及び分枝鎖を含むものとする。
本明細書で使用するとき、特に断りがない限り、用語「ハロゲン化C1〜4アルキル」は、上記に定義された、少なくとも1個のハロゲン原子で置換された、好ましくは少なくとも1個のフッ素原子で置換された任意のC1〜4アルキル基を意味するものとする。好適な例には−CF3、−CH2−CF3、−CF2−CF2−CF2−CF3などが挙げられるが、これらに限定されない。同様にして、用語「フッ素化C1〜4アルキル」は、上記に定義された、少なくとも1個のフッ素原子で置換された任意のC1〜4アルキル基を意味するものとする。好適な例には−CF3、−CH2−CF3、−CF2−CF2−CF2−CF3などが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用するとき、特に断りがない限り、用語「ヒドロキシ置換されたC1〜4アルキル」は、直鎖又は分枝鎖C1〜4アルキルを意味するものとし、ここでC1〜4アルキルは1個以上の、好ましくは1〜3個のヒドロキシ基、より好ましくは1〜2個のヒドロキシ基で置換される。最も好ましくは、C1〜4アルキル基は、1個のヒドロキシ基で置換される。好ましくは、C1〜4アルキル基は末端炭素原子を有し、ヒドロキシ基はかかる末端炭素原子で結合される。
本明細書で使用するとき、特に断りがない限り、用語「アルケニル」は、単独で又は置換基の一部として使用されるいずれの際にも、少なくとも1つ、好ましくは1〜3つ、より好ましくは1〜2つの不飽和二重結合を含有している直鎖及び分枝鎖を含むものとする。例えば、アルケニルラジカルには−CH=CH2、2−プロペニル、3−ブテニル、2−ブテニル、3,7−ジメチル−オクタ−2,6−ジエニルなどが含まれる。同様にして、用語「C2〜8アルケニル」は、2〜8個の炭素原子を含む直鎖及び分枝鎖アルケニルを含むものとする。
本明細書で使用するとき、特に断りがない限り、用語「アルキニル」は、単独で又は置換基の一部として使用されるいずれの際にも、少なくとも1つ、好ましくは1〜3つ、より好ましくは1〜2つの、最も好ましくは1つの不飽和三重結合を含有している直鎖及び分枝鎖を含むものとする。例えば、アルキニルラジカルには−CCH(すなわちエチニル)、2−プロピニル、3−ブチニルなどが含まれる。同様にして、用語「C2〜8アルキニル」は、2〜8個の炭素原子を含む直鎖及び分枝鎖アルキニルを含むものとする。
本明細書で使用するとき、特に断りがない限り、「アルコキシ」は、上記の直鎖又は分枝鎖アルキル基の酸素エーテルラジカルを示すものとする。例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ、n−ヘキシルオキシなど。
本明細書で使用するとき、特に断りがない限り、用語「ハロゲン化C1〜4アルコキシ」は、上記に定義された、少なくとも1個のハロゲン原子で置換された、好ましくは少なくとも1個のフッ素原子で置換された、任意のC1〜4アルコキシ基を意味するものとする。好適な例には、−OCF3、−OCH2−CF3、−OCF2−CF2−CF2−CF3などが挙げられるが、これらに限定されない。同様にして、用語「フッ素化C1〜4アルコキシ」は、上記に定義された、少なくとも1個のフッ素原子で置換された任意のC1〜4アルコキシ基を意味するものとする。好適な例には、−OCF3、−OCH2−CF3、−OCF2−CF2−CF2−CF3などが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用するとき、特に断りがない限り、「アリール」は、フェニル、ナフチルなどの完全に共役している芳香環構造について言及するものとする。
本明細書で使用するとき、特に断りがない限り、用語「シクロアルキル」は、任意の安定した単環式、二環式、多環式、架橋又はスピロ結合の、飽和環系を意味するものとする。好適な例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ノルボラニル(norboranyl)、アダマンチル、スピロペンタン、2,2,2−ビシクロオクチルなどが挙げられるが、これらに限定されない。更に、用語「C5〜7シクロアルキル」は、本明細書で定義されるように、5〜7個の炭素原子を含有するシクロアルキルを意味するものとする。特に断りがない限り、「シクロアルキル」基は、N、O又はSへテロ原子を含有しない。
本明細書で使用するとき、特に断りがない限り、用語「部分的に不飽和のカルボシクリル」は、不飽和結合(すなわち、二重又は三重結合)の一部でない少なくとも1個の炭素原子又は任意の二環式、多環式、架橋若しくはスピロ結合の、部分的芳香族(例えば、ベンゾ縮合)環系を含有している、任意の安定した単環式、二環式、多環式(poycyclic)、架橋又はスピロ結合環系を意味するものとする。好適な例には1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフチル、フルオレニル、9,10−ジヒドロアントラセニル、インダニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。特に断りがない限り、「部分的に不飽和のカルボシクリル」基は、N、O又はSへテロ原子を含有しない。
本明細書で使用するとき、特に断りがない限り、「ヘテロアリール」は、O、N及びSからなる群から選択される少なくとも1個のへテロ原子を含有している、任意の5員又は6員の単環式芳香環構造(所望により、独立してO、N及びSからなる群から選択される、1〜3個の追加のヘテロ原子を含有している)、あるいはO、N及びSからなる群から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有している、9員又は10員の二環式芳香環構造(所望により、独立してO、N及びSからなる群から選択される1〜4個の追加のヘテロ原子を含有している)を示すものとする。ヘテロアリール基は、安定した構造をもたらすように、環の任意のヘテロ原子又は炭素原子で結合させることができる。
好適なヘテロアリール基の例には、ピロリル、フリル、チエニル、オキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピラニル、フラザニル、インドリジニル、インドリル、イソインドリニル、インダゾリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、プリニル、キノリジニル、キノリニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル(naphthyridinyl)、プテリジニル、5−テトラゾリルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用するとき、用語「ヘテロシクロアルキル」は、O、N及びSからなる群から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有している任意の5〜7員の単環式、飽和又は部分的に不飽和の環状構造(所望により、独立してO、N及びSからなる群から選択される1〜3個の追加のヘテロ原子を含有している)、あるいはO、N及びSからなる群から選択される少なくとも1個のへテロ原子を含有している9〜10員の飽和の、部分的に不飽和の又は部分的に芳香族の(例えば、ベンゾ縮合)二環式環系(所望により、独立してO、N及びSからなる群から選択される1〜4個の追加のヘテロ原子を含有している)、あるいはO、N及びSからなる群から選択される少なくとも1個のへテロ原子を含有している7〜16員の飽和の、部分的に不飽和の又は部分的に芳香族の多環式又は架橋環系(所望により、独立してO、N及びSから選択される1〜4個の追加のヘテロ原子を含有している)を示すものとする。ヘテロシクロアルキル基は、安定した構造をもたらすような、環の任意のヘテロ原子又は炭素原子で結合させることができる。
好適なヘテロシクロアルキル基の例には、ピロリニル、ピロリジニル、ジオキサラニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、ジオキサニル、モルホリニル、ジチアニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、トリチアニル、インドリニル、クロメニル、3,4−メチレンジオキシフェニル、2,3−ジヒドロベンゾフリル、テトラヒドロピラニル、アゼピニル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキサニル、1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタニル、3−キヌクリジニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用するとき、表記「*」は、立体中心の存在を示すものとする。
特定の基が「置換された」(例えば、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなど)場合、その基は独立して置換基のリストから選択される1個以上の置換基、好ましくは1〜5個の置換基、より好ましくは1〜3個の置換基、最も好ましくは1〜2個の置換基を有してもよい。
置換基に関連して、用語「独立して」は、1より多いそのような置換基が可能な場合、そのような置換基は同一でも、又は互いに異なっていてもよいことを意味する。
本開示全体で使用される標準的な命名法の下では、指定される側鎖の末端部が最初に記載され、結合点に向かって隣接する官能基が続く。したがって、例えば「フェニル−(C1〜C6アルキル)−アミノカルボニル−(C1〜C6アルキル)−」置換基は、式
Figure 2011510993
の基を指す。
特に断りがない限り、式(I)の化合物上の置換基が2−アミノ−キノリンコアと結合している位置は、以下のように記載されるものとする。
Figure 2011510993
当業者は、いくつかの置換基が2価(すなわち、2点の連結を介して結合する)であることを認識するであろう(例えば、本明細書に記載されるような式(I)及び式(II)の化合物におけるA1及びL1の置換基)。当業者は、これらの基の2価性が、かかる基の列挙において2つの結合表示−すなわちダッシュ(−)で定義されることを更に認識するであろう。例えば、A1の定義においては、−C1〜4−アルキル−基は、1〜4個の炭素原子を含み、かかる鎖が2価であるアルキル鎖を意味することが意図される。同様にして、A1基の−CH2−シクロプロピル−は、−シクロプロピル−基が2価であり、したがって、1つの炭素原子がA1の−CH2−基と結合し、もう1つの炭素原子がかかる分子の残りに結合するように、本明細書に定義されるようなかかる分子中に結合されることが意図される。
明細書、特にスキーム及び実施例で使用される略語は、以下の通りである。
Figure 2011510993
本明細書で使用するとき、特に指摘がない限り、用語「単離形態」は、化合物が、別の化合物(一種又は複数)との任意の固体混合物、溶媒系又は生物学的環境から分離した形態で存在することを意味するものとする。本発明の一実施形態において、式(I)の化合物は単離形態として存在する。
本明細書で使用するとき、特に断りのない限り、用語「実質的に純粋な化合物」は、単離した塩基中の不純物のモルパーセントが、約5モルパーセント未満、好ましくは約2モルパーセント未満、より好ましくは約0.5モルパーセント未満、最も好ましくは約0.1モルパーセント未満であることを意味するものとする。本発明の一実施形態において、式(I)の化合物は、実質的に純粋である。
本明細書で使用するとき、特に断りのない限り、用語「対応する塩形態を実質的に含まない」は、式(I)の化合物を説明するために用いるとき、単離した式(I)の塩基中の対応する塩形態のモルパーセントが、約5モルパーセント未満、好ましくは約2モルパーセント未満、より好ましくは約0.5モルパーセント未満、最も好ましくは約0.1モルパーセント未満であることを意味するものとする。本発明の一実施形態において、式(I)の化合物は、実質的に対応する塩形態を含まない。
本明細書で使用するとき、用語「患者」は、治療、観察若しくは実験の対象であるか又はこれらの対象であった、動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒトを指す。
本明細書で使用するとき、用語「治療上の有効量」は、研究者、獣医、医師又は他の臨床医により求められている、処置されている疾病又は疾患の症状の緩和を含む、組織系、動物又はヒト内で生体学的反応又は医薬反応を引き出す活性化合物又は薬学的薬剤の量を意味する。
本明細書で使用するとき、用語「組成物」は、特定の成分を特定の量で含む製品、並びに特定の量の特定の成分の組み合わせから直接的又は間接的に得られる任意の製品を包含することを意図する。
本発明による化合物が少なくとも1つのキラル中心を有する場合、結果としてそれらはエナンチオマーとして存在し得る。化合物が2つ以上のキラル中心を有する場合、それらは更にジアステレオマーとして存在し得る。すべてのそのような異性体及びその混合物が本発明の範囲に包含される。好ましくは、化合物がエナンチオマーとして存在する場合、エナンチオマーは約80%以上のエナンチオマー過剰率で、より好ましくは約90%以上のエナンチオマー過剰率で、更により好ましくは約95%以上のエナンチオマー過剰率で、更により好ましくは約98%以上のエナンチオマー過剰率で、最も好ましくは約99%以上のエナンチオマー過剰率で存在する。同様に、化合物がジアステレオマーとして存在する場合、ジアステレオマーは約80%以上のジアステレオマー過剰率で、より好ましくは約90%以上のジアステレオマー過剰率で、更により好ましくは約95%以上のジアステレオマー過剰率で、更により好ましくは約98%以上のジアステレオマー過剰率で、最も好ましくは約99%以上のジアステレオマー過剰率で存在する。
更に、本発明の化合物のいくつかの結晶形態は多形体として存在することができ、そのようなものは、本発明に含まれることが意図される。加えて、本発明のいくつかの化合物は、水との溶媒和物(すなわち、水和物)又は通常の有機溶媒との溶媒和物を形成することができ、そのような溶媒和物も、本発明の範囲内に包含されることが意図される。
薬剤で使用するために、本発明の化合物の塩は非毒性の「薬剤として許容される塩」を指す。しかし他の塩も本発明の化合物又はそれらの薬剤として許容される塩の調製に有用である場合がある。化合物の好適な薬剤として許容される塩としては、例えば、化合物の溶液を、製薬学的に許容できる酸、例えば塩酸、硫酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、安息香酸、クエン酸、酒石酸、炭酸又はリン酸の溶液と共に混合することにより形成され得る酸付加塩が挙げられる。更に、本発明の化合物が酸性部分を保有する場合、その薬剤として許容される好適な塩としては、ナトリウム塩又はカリウム塩のようなアルカリ金属塩、カルシウム塩又はマグネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩、及び第四級アンモニウム塩のような、好適な有機リガンドと共に形成される塩が挙げられる。
したがって、薬剤として許容される代表的な塩には以下のものが挙げられるが、これらに限定されない:酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重炭酸塩、重硫酸塩、重酒石酸塩、ホウ酸塩、臭化物、エデト酸カルシウム、カンシル酸塩、炭酸塩、塩化物、クラブラン酸塩、クエン酸塩、二塩酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストラート、エシラート、フマル酸塩、グルセプテート、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコーリルアルサニレート、ヘキシルレゾルシネート、ヒドラバミン、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエート、ヨウ化物、イソチオネート、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、臭化メチル、硝酸メチル、硫酸メチル、ムコ酸塩、ナプシレート、硝酸塩、N−メチルグルカミンアンモニウム塩、オレイン酸塩、パモ酸塩(エンボネート)、パルミチン酸塩、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、硫酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクレート、トシル酸塩、トリエチオジド及び吉草酸塩。
薬剤として許容される塩の調製に使用され得る代表的な酸には、以下のものが挙げられるが、これらに限定されない:酢酸、2,2−ジクロロ酢酸、アシル化アミノ酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、L−アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、4−アセトアミド安息香酸、(+)−カンファー酸、カンファースルホン酸、(+)−(1S)−カンファー−10−スルホン酸、カプリン酸、カプロン酸、カプリル酸、ケイ皮酸、クエン酸、シクラミン酸、ドデシル硫酸、エタン−1,2−ジスルホン酸、エタンスルホン酸、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクタル酸、ゲンチシン酸、グルコヘプトン酸、D−グルコン酸、D−グルコロン酸、L−グルタミン酸、α−オキソ−グルタル酸、グリコール酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、(+)−L−乳酸、(±)−DL−乳酸、ラクトビオン酸、マレイン酸、(−)−L−リンゴ酸、マロン酸、(±)−DL−マンデル酸、メタンスルホン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、ニコチン酸、硝酸、オレイン酸、オロチン酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、リン酸、L−ピログルタミン酸、サリチル酸、4−アミノ−サリチル酸、セバイン酸、ステアリン酸、コハク酸、硫酸、タンニン酸、(+)−L−酒石酸、チオシアン酸、p−トルエンスルホン酸及びウンデシレン酸。薬剤として許容される塩の調製に使用され得る代表的な塩基には、以下のものが挙げられるが、これらに限定されない:アンモニア、L−アルギニン、ベネタミン、ベンザチン、水酸化カルシウム、コリン、デアノール、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、2−(ジエチルアミノ)−エタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−メチル−グルカミン、ヒドラバミン、1H−イミダゾール、L−リシン、水酸化マグネシウム、4−(2−ヒドロキシエチル)−モルホリン、ピペラジン、水酸化カリウム、1−(2−ヒドロキシエチル)−ピロリジン、第二級アミン、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、トロメタミン及び水酸化亜鉛。
本発明はその範囲内に、本発明の化合物のプロドラッグを含む。概してそのようなプロドラッグは、必要な化合物に容易にインビボで変換され得る化合物の機能的誘導体である。すなわち、本発明の治療法では、用語「投与」とは、記載する種々の障害の、具体的に開示する化合物を用いた、又は具体的には開示しなくてもよいが患者に投与された後にインビボで特定の化合物に変換する化合物を用いた治療を包含するものとする。好適なプロドラッグ誘導体の選択及び調製に関する通常の手順は、例えば、「Design of Prodrugs」,ed.H.Bundgaard,Elsevier,1985に述べられている。
より簡潔な説明を提供するために、本明細書に記載する量的表現の一部は、用語「約」で修飾しない。用語「約」が明確に用いられていようといまいと、本明細書に記載するすべての量はその実際値を指すことを意味し、またこのような値の実験及び/又は測定条件による近似値を含む、当該技術分野における通常の技量に基づいて合理的に推測されるこのような値の近似値を指すことも意味することが理解される。
本明細書で使用されるように、特に指摘がない限り、用語「脱離基」は、置換又は変位反応中に離脱する帯電又は非帯電の原子又は基を意味するものとする。好適な例には、Br、Cl、I、メシラート、トシラートなどが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用するとき、特に指摘がない限り、用語「窒素保護基」は、窒素原子に結合してその窒素原子が反応に参加することから保護することができ、また反応後に容易に除去できる基を意味するものとする。好適な窒素保護基としては、カルバメート−式−C(O)OR(式中、Rは、例えばメチル、エチル、t−ブチル、ベンジル、フェニルエチル、CH2=CH−CH2など)の基、アミド−式−C(O)−R’(式中、R’は、例えばメチル、フェニル、トリフルオロメチルなど)の基、N−スルホニル誘導体−式−SO2−R”(式中、R”は、例えば、ベンジル、トリル、フェニル、トリフルオロメチル、2,2,5,7,8−ペンタミチルクロマン−6−イル−、2,3,6−トリメチル−4−メトキシベンゼンなど)の基が挙げられるが、これらに限定されない。他の好適な窒素保護基は、T.W.Greene & P.G.M.Wuts,Protective Groupsin Organic Synthesis,John Wiley & Sons,1999などの文章中に見出すことができる。
本明細書で使用するとき、特に断りがない限り、用語「酸素保護基」は、酸素原子に結合することで、かかる酸素原子を反応への参加から保護することができ、かつ反応後には容易に除去できる基を意味するものとする。好適な例にはメチル、ベンジル、トリメチルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、酢酸塩、1−エトキシエチルなどが挙げられるが、これらに限定されない。他の好適な窒素保護基は、T.W.Greene & P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley & Sons,1991などの文章中に見出すことができる。
当業者は、本発明の反応工程を、様々な溶媒又は溶媒系中で行うことができ、この反応工程はまた、適切な溶媒又は溶媒系の混合物中でも行うことができることを認識するであろう。
当業者は、本願に記載された明細書及び特許請求の範囲において、試薬又は試薬の部類/種類(例えば、塩基、溶媒など)が1つを超えるプロセス工程に引用されている場合、個々の試薬は、各反応工程に関して独立して選択され、同一でも、又は互いに異なっていてもよいことを認識するであろう。例えば、プロセスの2つの工程が、試薬として有機又は無機塩基を挙げている場合、第1工程に関して選択される有機又は無機塩基は、第2工程の有機又は無機塩基と同一でも異なっていてもよい。
本発明による化合物の調製を目的とするプロセスにより立体異性体の混合物が生じる場合、これらの異性体は分取クロマトグラフィー又は再結晶化などの従来の技術によって分離することができる。化合物はラセミ体で調製されてもよく、又は個々のエナンチオマーがエナンチオ選択的合成若しくは分解のいずれかにより調製されてもよい。化合物は、例えば標準的な技術、例えば(−)−ジ−p−トルオイル−D−酒石酸及び/又は(+)−ジ−p−トルオイル−L−酒石酸などの光学的に活性な酸と共に塩を形成することによりジアステレオマー対を形成した後、分別結晶化及び遊離塩基の再生を行ってそれらの成分であるエナンチオマーに分解することができる。化合物は、ジアステレオマーエステル又はアミドの形成、及びその後のクロマトグラフ分離及びキラル補助基の除去により分解することもできる。代替的に、化合物は、キラルHPLCカラムを使用して分解されてもよい。
本発明の化合物の任意の調製プロセス中、関与する任意の分子の感応性基又は反応性基を保護することが必要かつ/又は望ましい場合がある。この保護は、Protective Groups in Organic Chemistry,ed.J.F.W.McOmie,Plenum Press,1973及びT.W.Greene & P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley & Sons,1999において記載されるものなどの従来の保護基の手段によって行うことができる。保護基は、当該技術分野において既知の方法を用いて、都合のよいその後の段階で除去してよい。
1が−C(O)−NRC−である式(I)の化合物は、スキーム1に概説されたプロセスに従って調製することができる。
Figure 2011510993
Figure 2011510993
したがって、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である好適に置換された式(X)の化合物を、トルエン、エタノール、メタノール、及び同様物などの有機溶媒中で、NH4OAc、ピペリジン、ピリジン、及び同様物などの有機アミンの存在下で、酢酸、ギ酸、β−アラニン、及び同様物などの酸の存在下で、既知の化合物であるシアノメチル−ホスホン酸ジエチルエステルと反応させることで、対応する式(XI)の化合物を生成する。
式(XI)の化合物を、THF、ジエチルエーテル、及び同様物などの有機溶媒中で、CuI、CuBr、及び同様物などの触媒の存在下で、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である好適に置換された式(XII)の化合物と反応させることで、対応する式(XIII)の化合物を生成する。
式(XIII)の化合物を、約60℃〜約150℃の範囲の温度で、好ましくは約75℃〜約100℃の範囲の温度で、THF、ジエチルエーテル、及び同様物などの有機溶媒中で、LHMDS、リチウムジイソプロピルアミド、水素化ナトリウム、及び同様物などの塩基の存在下で、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である好適に置換された式(XIV)の化合物と反応させることで、対応する(Z)及び(E)異性体の混合物として、対応する式(XV)の化合物の混合物を生成する。
式(XV)の化合物を、約60℃〜約150℃の範囲の温度で、好ましくは約75℃〜約100℃の範囲の温度で、メタノール、エタノール、及び同様物などの有機溶媒中で、塩化アンモニウム、塩化カルシウム、及び同様物などのプロトン供給源の存在下で、亜鉛、及び同様物などの還元剤、好ましくは亜鉛と反応させることで、対応する式(XVII)の化合物を生成する。あるいは、式(XV)の化合物を、約60℃〜約150℃の範囲の温度で、好ましくは約75℃〜約100℃の範囲の温度で、HCl水溶液、酢酸、及び同様物などの酸性溶媒中で、塩化第一スズ、鉄、及び同様物などの還元剤と反応させることで、対応する式(XVII)の化合物を生成する。
式(XVII)の化合物を、既知の方法に従って(すなわち、ジクロロメタン、クロロホルム、及び同様物などの有機溶媒中で、TEA、DMAP、及び同様物などの塩基の存在下で)、所望により無水酢酸、塩化アセチル、及び同様物などの好適な保護試薬と反応させることで、対応する式(XVIII)の化合物(式中、Pg1は、対応する好適な窒素保護基である)を生成する。
式(XVIII)の化合物を、DCM、アセトン、エチルアセテート、及び同様物などの有機溶媒と水(共溶媒として)との混合物中で、過マンガン酸カリウム、四酸化オスミウム、四酸化ルテニウム、過ヨウ素酸ナトリウム、及び同様物などの酸化剤と反応させることで、対応する式(XIX)の化合物を生成する。
式(XIX)の化合物を、DMF、DCM、及び同様物などの有機溶媒中で、DIPEA、TEA、ピリジン、及び同様物などの塩基の存在下で、HBTU、EDCl、HOBT、及び同様物などのカップリング剤の存在下で、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である好適に置換された式(XX)の化合物と反応させることで、対応する式(XXI)の化合物を生成する。
式(XXI)の化合物を、既知の方法、例えば、約60℃〜約150℃の範囲の温度で、好ましくは約75℃〜約100℃の範囲の温度で、メタノール又はエタノールなどのプロトン溶媒中で、ヒドラジン、水酸化ナトリウム、及び同様物などと反応させることによって脱保護して、対応する式(Ia)の化合物を生成する。
あるいは、L1が−C(O)−NRC−である式(I)の化合物は、スキーム2に概説されたプロセスに従って代替的に調製することもできる。
Figure 2011510993
したがって、式(XVII)の化合物を、DCM、アセトン、エチルアセテート、及び同様物などの有機溶媒と水(共溶媒として)との混合物中で、過マンガン酸カリウム、四酸化オスミウム、四酸化ルテニウム、及び過ヨウ素酸ナトリウム並びに同様物などの酸化剤と反応させることで、対応する式(XXII)の化合物を生成する。
式(XXII)の化合物を、二工程のワンポット反応を介して反応させて(約室温未満の温度で、好ましくは約0℃で、始めに、ジクロロメタン、クロロホルム、及び同様物などの有機溶媒中で、N−メチルモルホリン、DIPEA、及び同様物などの塩基の存在下で、イソ−ブチルクロロホルメート、及び同様物などのアルキルクロロホルメートと反応させ、次いで既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である好適に置換された式(XX)の化合物と反応させる)、対応する式(Ia)の化合物を生成する。
1が−NRC−である式(I)の化合物は、以下のスキーム3に概説されたプロセスに従って調製することができる。
Figure 2011510993
したがって、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である好適に置換された式(XXIII)の化合物(対応する(Z)及び(E)異性体の混合物として)(式中、A0は−(C1〜3アルキル)−である)を、THF、t−BuOH、1,4−ジオキサン、及び同様物などの有機溶媒と水(共溶媒として)との混合物中で、N−モルホリンオキシド、2,6−ルチジン、及び同様物の存在下で、過マンガン酸カリウム、四酸化オスミウム、四酸化ルテニウム、過ヨウ素酸ナトリウム、及び同様物などの酸化剤と反応させることで、対応する式(XXIV)の化合物(対応する(Z)及び(E)異性体の混合物として)を生成する。
式(XXIV)の化合物を、ジクロロメタン、ジクロロエタン、THF、及び同様物などの有機溶媒中で、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、及び同様物などの還元剤の存在下で、好適に置換された化合物(XX)と反応させるか、あるいはメタノール若しくはエタノール、又は同様物などのプロトン溶媒中で水素化ホウ素ナトリウムと反応させることで、対応する式(XXV)の化合物(対応する(Z)及び(E)異性体の混合物として)を生成する。あるいは、式(XXIV)の化合物を、メタノール、アセトニトリル、及び同様物などの有機溶媒中で、シアノ水素化ホウ素ナトリウムの存在下で、酢酸、HCl、同様物などの酸の触媒量での存在下で、好適に置換された化合物(XX)と反応させることで、対応する式(XXV)の化合物を生成する。
式(XXV)の化合物(対応する(Z)及び(E)異性体の混合物として)を、約60℃〜約150℃の範囲の温度で、好ましくは約75℃〜約100℃の範囲の温度で、メタノール、エタノール、及び同様物などの有機溶媒中で、塩化アンモニウム、塩化カルシウム、及び同様物などのプロトン供給源の存在下で、亜鉛、及び同様物などの還元剤と反応させることで、対応する式(Ib)の化合物を生成する。あるいは、式(XXV)の化合物を、約60℃〜約150℃の範囲の温度で、好ましくは約75℃〜約100℃の範囲の温度で、HCl水溶液、酢酸、及び同様物などの酸性溶媒中で、塩化第一スズ、鉄、及び同様物などの還元剤と反応させることで、対応する式(Ib)の化合物を生成する。
−A1−L1が−(C2〜4アルキル)−NRC−である式(I)の化合物は、以下のスキーム4の概説に従って、A0が(C1〜3アルキル)である対応する式(Ic)の化合物から代替的に調製することもできる。
Figure 2011510993
したがって、−A0−が−(C1〜3アルキル)−である、好適に置換された式(Ic)の化合物は、式(Ic)の化合物を、約25℃〜約15℃の範囲の温度で、好ましくは約50℃〜約100℃の範囲の温度で、ジエチルエーテル、THF、グリム、ジグリム、及び同様物などの有機溶媒中で、所望によりマイクロ波中で、ボラン−テトラヒドロフラン、リチウムアルミニウム水素化物、及び同様物などの好適に選択された還元剤と反応させることによって、対応する式(Ib)の化合物を生成する。
1が−C(O)−NRC−である式(I)の化合物は、スキーム5に概説されたプロセスに従って代替的に調製することもできる。
Figure 2011510993
したがって、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である好適に置換された式(XIII)の化合物を、DCM、アセトン、酢酸エチル、及び同様物などの有機溶媒と水(共溶媒として)との混合物中で、酸化ルテニウム、三塩化ルテニウムなどと一緒に、過マンガン酸カリウム、四酸化オスミウム若しくはN−メチルモルホリンオキシド、四酸化ルテニウム、過ヨウ素酸ナトリウム若しくは過ヨウ素酸などの酸化剤と反応させることで、対応する式(XXVI)の化合物を生成する。
式(XXVI)の化合物を、約60℃〜約150℃の範囲の温度で、好ましくは約75℃〜約100℃の範囲の温度で、THF、ジエチルエーテル、及び同様物などの有機溶媒中で、LHMDS、リチウムジイソプロピルアミド、水素化ナトリウム、及び同様物などの塩基の存在下で、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である好適に置換された式(XIV)の化合物と反応させることで、対応する(Z)及び(E)異性体の混合物として、対応する式(XXVII)の化合物の混合物を生成する。
式(XXVII)の化合物を、DMF、DCM、及び同様物などの有機溶媒中で、DIPEA、TEA、ピリジン、及び同様物などの塩基の存在下で、HBTU、EDCl、HOBT、及び同様物などのカップリング剤の存在下で、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である好適に置換された式(XX)の化合物と反応させることで、対応する式(XXVIII)の化合物を生成する。
式(XXVIII)の化合物を、約60℃〜約150℃の範囲の温度で、好ましくは約75℃〜約100℃の範囲の温度で、メタノール、エタノール、及び同様物などの有機溶媒中で、塩化アンモニウム、塩化カルシウム、及び同様物などのプロトン供給源の存在下で、亜鉛、及び同様物などの還元剤、好ましくは亜鉛と反応させることで、対応する式(Ia)の化合物を生成する。あるいは、式(XXVIII)の化合物を、約60℃〜約150℃の範囲の温度で、好ましくは約75℃〜約100℃の範囲の温度で、HCl水溶液、酢酸、及び同様物などの酸性溶媒中で、塩化第一スズ、鉄、及び同様物などの還元剤と反応させることで、対応する式(Ia)の化合物を生成する。
式(I)の化合物は、以下のスキーム6に概説されるプロセスに従って代替的に調製することもできる。
Figure 2011510993
したがって、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である好適に置換された式(XXVI)の化合物を、DMF、DCM、及び同様物などの有機溶媒中で、DIPEA、TEA、ピリジン、及び同様物などの塩基の存在下で、HBTU、EDCl、HOBT、及び同様物などのカップリング剤の存在下で、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である好適に置換された式(XX)の化合物と反応させることで、対応する式(XXIX)の化合物を生成する。
式(XXIX)の化合物を、約60℃〜約150℃の範囲の温度で、好ましくは約75℃〜約100℃の範囲の温度で、THF、ジエチルエーテル、及び同様物などの有機溶媒中で、LHMDS、リチウムジイソプロピルアミド、水素化ナトリウム、及び同様物などの塩基の存在下で、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である好適に置換された式(XXX)の化合物(式中、Xは臭素、ヨウ素又は塩素である)と反応させることで、対応する(Z)及び(E)異性体の混合物として、対応する式(XXXI)の化合物の混合物を生成する。
式(XXXI)の化合物を、約60℃〜約150℃の範囲の温度で、好ましくは約80℃〜約120℃の範囲の温度で、共溶媒としての水に加えてエタノール、トルエン、及び同様物などの溶媒中で、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、及び同様物などの塩基の存在下で、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロ(ジフェニルホスフィノフェロセン)パラジウム、及び同様物などの触媒の存在下で、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である好適に置換された式(XXXII)の化合物(式中、2つのR7基は同一であるか、あるいはヒドロキシであるか又は例えば4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン、5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン、及び同様物などのように一緒になって環を形成している(すなわち、式(XXXII)の化合物は対応するボロン酸又は環式ボランエステルである))と反応させることで、対応する(Z)及び(E)異性体の混合物として、対応する式(XXXIII)の化合物の混合物を生成する。
式(XXXIII)の化合物を、約60℃〜約150℃の範囲の温度で、好ましくは約75℃〜約100℃の範囲の温度で、メタノール、エタノール、及び同様物などの有機溶媒中で、塩化アンモニウム、塩化カルシウム、及び同様物などのプロトン供給源の存在下で、亜鉛、及び同様物などの還元剤、好ましくは亜鉛と反応させることで、対応する式(Ia)の化合物を生成する。あるいは、式(XXVIII)の化合物を、約60℃〜約150℃の範囲の温度で、好ましくは約75℃〜約100℃の範囲の温度で、HCl水溶液、酢酸、及び同様物などの酸性溶媒中で、塩化第一スズ、鉄、及び同様物などの還元剤と反応させることで、対応する式(Ia)の化合物を生成する。
当業者は、式中、L1が、−N(RC)−及び−C(O)−N(RC)−からなる群から選択され、式中、RC及びR2がそれらが結合する窒素原子と一緒になって、本明細書で定義されるような環状構造を形成する、式(I)の化合物は、式(XX)の化合物のための好適に置換された環状アミンを選択することで、上記のスキーム1、スキーム2、スキーム3、スキーム5及びスキーム6に記載される手順に従って、同様に調製できることを認識するであろう。
式中、A1が−CH2CH2−であり、L1が−NRC−であり、−RC及びR4がそれらが結合する窒素原子と一緒になって、4−置換−{1,2,3]−トリアゾールを形成する、式(I)の化合物は、以下のスキーム7に概説されたプロセスに従って、調製することもできる。
Figure 2011510993
Figure 2011510993
したがって、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である好適に置換された式(XI)の化合物を、THF、ジエチルエーテル、及び同様物などの有機溶媒中で、LHMDS、リチウムジイソプロピルアミン、水素化ナトリウム、及び同様物などの塩基の存在下で、CuI、CuBr、及び同様物などの触媒の存在下で、好適に保護されたアルキルアセテートであり既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である式(XXXIV)の化合物(式中、Pg2はメチル、エチル、t−ブチル、ベンジル、及び同様物などの好適に選択された保護基である)と反応させることで、対応する式(XXXV)の化合物を生成する。
式(XXXV)の化合物を、約0℃〜約25℃の範囲の温度で、THF、ジエチルエーテル、及び同様物などの有機溶媒中で、LHMDS、リチウムジイソプロピルアミン、水素化ナトリウム、及び同様物などの塩基の存在下で、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である好適に置換された式(XIV)の化合物と反応させることで、対応する式(XXXVI)の化合物を生成する。
式(XXXVI)の化合物を既知の方法に従って脱保護して、対応する式(XXXVII)の化合物を生成する。例えば、式中、Pg2がtert−ブチルである場合、式(XXXVI)の化合物を、有機溶媒中で酸と(例えば、ジクロロメタン中でTFAと又はジエチルエーテル、イソ−プロパノール、酢酸エチル、及び同様物などの有機溶媒中でHClと)反応させて、対応する式(XXXVII)の化合物を生成する。あるいは、Pg2がメチル、エチル、及び同様物などである式(XXXVI)の化合物の場合、式(XXXVI)の化合物を、水中又はメタノール、エタノール、及び同様物などのプロトン溶媒中で、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、及び同様物などの塩基と反応させることで、対応する式(XXXVII)の化合物を生成する。
式(XXXVII)の化合物を、約−20℃〜約25℃の範囲の温度で、好ましくは約0℃〜約25℃の範囲の温度で、THF、tert−ブチルメチルエーテル、及び同様物などの有機溶媒中で、N−メチルモルホリン、DIPEA、トリエチルアミン、及び同様物などの有機塩基の存在下で、エチルクロロホルメート、イソ−ブチルクロロホルメート、及び同様物などのクロロホルメートと反応させる。攪拌後、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、Red−Al、及び同様物などの還元剤を(所望によりメタノール、エタノール、及び同様物などの共溶媒中で)添加し、対応する式(XXXVIII)の化合物を生成する。
式(XXXVIII)の化合物を、約−20℃〜約25℃の範囲の温度で、好ましくは約0℃〜約25℃の範囲の温度で、ジクロロメタン、クロロホルム、及び同様物などの有機溶媒中で、TEA、DMAP、及び同様物などの塩基の存在下で、例えば、式Cl−SO2−RH(式中、RHは、Cl−SO2−RHが、例えば塩化メシル(Cl−SO2−CH3)、塩化トシル(Cl−SO2−(4−メチルフェニル))、及び同様物などであるように好適に選択されたアルキル基又はアリール基である)の化合物といった好適に選択されたスルホニル化剤と反応させることで、対応する式(XXXIX)の化合物を生成する。
式(XXXIX)の化合物を、約25℃〜約140℃の範囲の温度で、好ましくは約25℃〜約60℃の範囲の温度で、DMF、DMSO、及び同様物などの有機溶媒中で、所望により、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、及び同様物などのヨード供給源の存在下で、アジ化ナトリウムと反応させることで、対応する式(XXXX)の化合物を生成する。
式(XXXX)の化合物を、水の存在下で、DMF、THF、メタノール、エタノール、及び同様物などの有機溶媒中で、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸、DIPEA、及び同様物などの塩基の存在下で、硫酸銅、酢酸銅(II)、及び同様物などの触媒の存在下で、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である好適に置換された式(XXXXI)の化合物(式中、RJはC1〜5アルキル、−C1〜4アルキル−O−C1〜4アルキル、カルボキシ、−C(O)O−C1〜4アルキル及びアラルキルからなる群から選択される(好ましくは、RJはC1〜5アルキルからなる群から選択され、より好ましくはRJはt−ブチルである))と反応させることで、対応する式(XXXXII)の化合物を生成する。
式(XXXXII)を、約60℃〜約150℃の範囲の温度で、好ましくは約75℃〜約100℃の範囲の温度で、メタノール、エタノール、及び同様物などの有機溶媒中で、塩化アンモニウム、塩化カルシウム、及び同様物などのプロトン供給源の存在下で、亜鉛、及び同様物などの好適に選択された還元剤と反応させることで、対応する式(Ic)の化合物を生成する。あるいは、式(XXXXII)の化合物を、約60℃〜約150℃の範囲の温度で、好ましくは約75℃〜約100℃の範囲の温度で、HCl水溶液、酢酸、及び同様物などの酸性溶媒中で、塩化第一スズ、鉄、及び同様物などの還元剤と反応させることで、対応する式(Ic)の化合物を生成する。
式(XIV)の化合物は、既知の化合物又は既知の方法に従って調製することができる化合物である。例えば、式(XIV)の化合物は、以下のスキーム8に概説されたプロセスに従って調製することができる。
Figure 2011510993
したがって、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である好適に置換された式(XXX)の化合物(式中、Xは、臭素、ヨウ素又は塩素である)を、約60℃〜約150℃の範囲の温度で、好ましくは約80℃〜約120℃の範囲の温度で、共溶媒としての水に加えてエタノール、トルエン、及び同様物などの溶媒中で、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、及び同様物などの塩基の存在下で、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロ(ジフェニルホスフィノフェロセン)パラジウム、及び同様物などの触媒の存在下で、既知の化合物又は既知の方法で調製された化合物である好適に置換された式(XXXII)の化合物(式中、2つのR7基は同一であるか、あるいはヒドロキシであるか又は例えば4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン、5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン、及び同様物などのように環中に一緒になっている(すなわち、式(XXXII)の化合物は対応するボロン酸又は環式ボランエステルである))と反応させることで、対応する式(XIV)の化合物の混合物を生成する。
本発明は、製薬上許容できる担体を有する、1つ以上の式(I)の化合物を含有する医薬組成物を更に含んでなる。活性成分として本明細書に記載した本発明の化合物の1つ以上を含有する医薬組成物は、従来の医薬品配合技術に従って、化合物(単数又は複数)を医薬担体とよく混合することによって製造できる。担体は、所望の投与経路(例えば、経口、非経口)に応じて様々な形態をとってよい。したがって、懸濁剤、エリキシル剤及び液剤のような液体経口製剤では、好適な担体及び添加剤としては、水、グリコール、油、アルコール、香味剤、保存剤、安定剤、着色剤等が挙げられ、散剤、カプセル剤及び錠剤のような固体経口製剤では、好適な担体及び添加剤としては、デンプン、糖、希釈剤、造粒剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤等が挙げられる。固体経口製剤は、糖のような物質でコーティングされてもよく、又は主要な吸収部位を調節するために腸溶コーティングされていてもよい。非経口投与では、担体は通常、滅菌水からなり、溶解度の上昇又は保存のために他の成分を添加してもよい。注入用の懸濁液又は溶液も、水性担体を適切な添加剤と共に用いて製造することができる。
本発明の医薬組成物を製造するために、活性成分としての1つ以上の本発明の化合物を、従来の医薬品配合技術に従って、医薬担体と共にしっかりと混合するが、この担体は、例えば経口又は筋内内のような非経口投与に望ましい製剤の形態に応じて様々な形態をとることができる。経口剤形における組成物の製造には、任意の通常の医薬媒体を用いることができる。したがって、例えば、懸濁剤、エリキシル剤及び液剤のような液体経口製剤では、好適な担体及び添加剤としては、水、グリコール、油、アルコール、香味剤、保存剤、着色剤などが挙げられ、散剤、カプセル剤、カプレット剤、ジェルキャップ及び錠剤のような固体経口製剤では、好適な担体及び添加剤としては、デンプン、糖、希釈剤、造粒剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤等が挙げられる。投与が容易であるため、錠剤及びカプセル剤は最も有利な経口投薬量単位形態であり、その場合、固体医薬担体が明らかに使用される。場合により、錠剤は、標準的な技術により、糖コーティング又は腸溶コーティングされてよい。非経口の場合、担体は、通常、滅菌水を含むが、例えば、溶解性を助けるなどの目的のため又は保存のために、他の成分を含んでよい。注入用の懸濁液も調製することができ、その場合、適切な液体担体、懸濁化剤等を使用することができる。本明細書の医薬組成物には、投与量単位、例えば、錠剤、カプセル剤、散剤、注射液、茶さじ一杯などにつき、上述した有効投薬量を送達するのに必要な活性成分の量が含まれる。本明細書の医薬組成物は、投薬量単位、例えば、錠剤、カプセル剤、散剤、注射、坐薬、茶さじ一杯などにつき、約0.1〜約1000mgを含有し、かつ約0.1〜約1000mg/kg/日の投薬量で、好ましくは約0.5〜約500mg/kg/日の投薬量で、より好ましくは約0.5〜約250mg/kg/日の投薬量で、より好ましくは約0.5〜100mg/kg/日の投薬量で、より好ましくは約1.0〜約50mg/kg/日の投薬量で与えることができる。しかしながら、投薬量は患者の要求量、治療される状態の重症度及び採用される化合物に応じて変化してもよい。連日投与又は周期後投与のいずれを用いてもよい。
好ましくは、これらの組成物は、経口、非経口、鼻腔内、舌下若しくは直腸投与、又は吸入若しくは吹送による投与のための、例えば錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒、無菌非経口溶液又は懸濁液、定量エアゾール又は液体噴霧剤、ドロップ、アンプル、自動注入装置又は坐薬のような単位剤形である。あるいは、組成物は、週1回又は月1回投与に好適な形態で存在することができ、例えば、デカン酸塩のような活性化合物の不溶性塩は、筋肉内注入のためのデポー製剤を提供するよう適合され得る。錠剤のような固体組成物の調製に関しては、主要活性成分を、医薬担体、例えば、トウモロコシデンプン、乳糖、ショ糖、ソルビトール、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウム、又はゴムのような従来の錠剤化成分、及び他の医薬希釈剤、例えば水と混合して、本発明の化合物又はその薬剤として許容される塩の均質混合物を含む固体予備処方組成物を形成する。これらの予備処方組成物を均質と称するとき、これは、活性成分が組成物全体にむらなく分散し、その結果、組成物は同等に効果的な、錠剤、丸剤及びカプセル剤のような剤形に容易に分割できることを意味する。この固体予備処方組成物は、次に0.1〜約1000mg、好ましくは約0.1〜約500mgの本発明の活性成分を含有する、上述した型の単位剤形に更に分割される。新規な組成物の錠剤又は丸剤は、長期間作用するという利点を付与する剤形を提供するためにコーティングすることができる、又は別の方法で配合することができる。例えば、錠剤又は丸剤は、内側投与成分及び外側投与成分を含むことができ、後者は前者の外被の形態である。2つの成分は、胃での崩壊を阻止し、また内側成分を無傷で十二指腸内まで通過させる、又は放出を遅延させることができる腸溶性の層によって分離されることができる。このような腸溶性層又はコーティングには様々な材料を使用することができ、そのような材料としては、セラック、セチルアルコール及び酢酸セルロースのような材料を伴う多数のポリマー酸が挙げられる。
経口投与又は注入投与用に本発明の新規組成物を組み込み得る液体形態としては、水性液剤、好適に香味付けされたシロップ剤、水性又は油性懸濁剤、及び綿実油、ゴマ油、ヤシ油又はピーナッツ油のような食用油を含む香味付けされたエマルション、並びにエリキシル剤及び同様の医薬賦形剤が挙げられる。水性懸濁剤のための好適な分散剤又は懸濁化剤としては、合成及び天然ゴム、例えばトラガカント、アカシア、アルギン酸塩、デキストラン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポリビニル−ピロリドン又はゼラチンが挙げられる。
本発明で記載するBACEによって媒介される疾患の処置法は、本明細書で定義する任意の化合物及び製薬上許容できる担体を含んでなる医薬組成物を使用して行うこともできる。医薬組成物は、約0.1mg〜1000mg、好ましくは約50〜500mgの化合物を含有してもよく、選択された投与方法に好適な任意の形態に構成することができる。担体は、結合剤、懸濁化剤、滑沢剤、着香剤、甘味剤、保存剤、染料、及びコーティングが挙げられるがこれらに限定されない必要かつ不活性な医薬賦形剤を含む。経口投与用に好適な組成物は、丸剤、錠剤、カプレット剤、カプセル剤(それぞれ、迅速放出、時限放出及び持続放出製剤を含む)、顆粒、及び散剤などの固体形態、並びに液剤、シロップ剤、エリキシル剤、乳剤、及び懸濁剤などの液体形態を含む。非経口投与用に有用な形態としては、滅菌液剤、エマルション及び懸濁液が挙げられる。
有利なことに、本発明の1つ以上の化合物は、1回に1日用量を投与してもよく、又は全1日用量を1日2回、3回、又は4回に分割して投与してもよい。更に、本発明のための化合物は、当業者に周知の、好適な鼻腔内賦形剤の局所使用による経鼻投与形態で、又は経皮皮膚貼付剤を介して投与してもよい。経皮送達系の形態で投与するために、投薬量の投与は、勿論、投薬レジメン全体にわたって断続的ではなく連続的となるであろう。
例えば、錠剤又はカプセル剤の形態での経口投与のために、活性薬物成分をエタノール、グリセロール、水等のような、経口、非毒性、製薬学的に許容され得る不活性担体と組み合わせることができる。更に、場合によって又は必要であれば、好適な結合剤;滑沢剤、崩壊剤及び着色剤を混合物中に組み込むこともできる。好適な結合剤としては、デンプン、ゼラチン、ブドウ糖若しくはβ−乳糖などの天然糖、トウモロコシ甘味剤、アカシア、トラガカントのような天然及び合成ゴム、又はオレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム等が挙げられるが、これらに限定されない。崩壊剤としては、デンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガム等が挙げられるが、これらに限定されない。
液体は、合成及び天然ゴム、例えば、トラガカント、アカシア、メチル−セルロース等のような好適に香味付けされた懸濁化剤又は分散剤の形態をとる。非経口投与のためには、滅菌懸濁液及び溶液が望ましい。静脈内投与が望ましいとき、好適な保存剤を一般に含有する等張製剤を用いる。
本発明の化合物は、BACEによって媒介される疾患の治療が必要な際にはいつでも、任意の前述の組成物で、及び当該技術分野において確立された投与レジメンに従って投与することができる。
製品の1日用量は、ヒト成人につき1日当たり0.01〜10,000mg、又はその中の任意の範囲の幅広い範囲で変動し得る。経口投与用に、組成物は、処置されるべき患者への用量の対症的調整のために、好ましくは0.01、0.05、0.1、0.5、1.0、2.5、5.0、10.0、15.0、25.0、50.0、100、150、200、250、500及び1000ミリグラムの活性成分を含有する錠剤形態で好ましく提供される。有効量の薬剤は、通常、約0.1〜1,000mg/kg/日の投薬量で、又はその中の任意の範囲で、好ましくは約0.5〜約500mg/kg/日の投薬量で、又はその中の任意の範囲で、より好ましくは約0.5〜約250mg/kg/日の投薬量で、又はその中の任意の範囲で、更に好ましくは約0.5〜約100mg/kg/日の投薬量で、又はその中の任意の範囲で、更により好ましくは約1.0〜約50mg/kg/日の投薬量で、又はその中の任意の範囲での投薬量レベルで提供される。化合物は、1日当たり1〜4回のレジメンで投与され得る。
投与すべき最適用量は、当業者により容易に決定することができ、また使用される特定の化合物、投与モード、製剤の強度、投与モード、及び疾病症状の進行により変動するであろう。更に、患者の年齢、体重、食事及び投与時間を含む、治療する具体的な患者と関連する因子が、投薬量を調整する必要性をもたらす。
当業者は、好適な、既知の及び一般に認められた細胞及び/又は動物モデルを使用したインビボ及びインビトロの両方での試験により、試験化合物の所定の疾患を処置又は予防する能力を予測できることを認識するであろう。当業者は、健康な患者及び/又は所定の疾患に罹患している患者におけるファースト・イン・ヒューマン(first-in-human)試験、投与量決定試験、及び有効性試験を含むヒト臨床試験が、臨床及び医療分野で周知の方法に従って完了し得ることを更に認識するであろう。
以下の実施例は、本発明の理解を補助するために記載され、以下の特許請求の範囲に記載される本発明を如何様にも限定することを意図するものではなく、また解釈されるべきではない。
以下の実施例において、いくつかの合成生成物は、残留物として単離されたものとして列挙されている。当業者は、用語「残留物」が、生成物が単離された物理的状態を限定するものではなく、例えば、固体、油、発泡体、ゴム、シロップ等を含み得ることを理解するであろう。
実施例1:(化合物#22)
3−[3−(4−tert−ブチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル)−1−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピル]−7−エトキシ−6−(2−フルオロ−フェニル)−キノリン−2−イルアミン
Figure 2011510993
工程A:5−ブロモ−4−フルオロ−2−ニトロ−ベンズアルデヒド
0℃の3−ブロモ−4−フルオロベンズアルデヒド(5.0g、24.6mmol)のH2SO4(25mL)溶液中に、硝酸(3mL)のH2SO4(30mL)溶液を滴下して加えた。得られた混合物を一晩室温に加温した。次いで得られた溶液を氷上にゆっくりと注ぎ、濾過して、黄色の沈殿を回収した。沈殿をH2Oで洗浄し、乾燥させ、次いでシリカゲルクロマトグラフィーを用いて、0:100〜25:75の酢酸エチルとヘプタンとの溶媒混合液で溶出することで精製し、淡黄色の固体を生成した。
工程B:6,2’−ジフルオロ−4−ニトロ−ビフェニル−3−カルバルデヒド
工程Aのように調製した黄色の固体(2.0g、8.0mmol)と、2−フルオロベンゼンボロン酸(2.3g、16.1mmol)と、2M K2CO3(12mL)の、ジオキサン(60mL)溶液を窒素で脱気した。Pd(PPh34(0.93g、8.0mmol)を添加し、得られた溶液を再度脱気し、次いで加熱して1時間にわたって還流させた。得られた混合物を次いでEtOAcで希釈し、NaHCO3飽和水溶液で洗浄し、ブラインで洗浄した。乾燥(MgSO4による)の後、得られた混合物を濾過し、減圧下で濃縮して残留物を生成した。シリカゲルクロマトグラフィーを用いて、0:100〜5:95の酢酸エチルとヘプタンとの溶媒混合液で溶出することで残留物を精製し、淡黄色の固体を生成した。
工程C:6−エトキシ−2’−フルオロ−4−ニトロ−ビフェニル−3−カルバルデヒド
NaH(456mg、11mmol)のEtOH(50mL)溶液を30分間にわたって攪拌した。工程Bのように調製した淡黄色の固体(600mg、2.3mmol)を添加し、得られた混合物を30℃に加温した。30℃で3.5時間の後、浴槽を取り外し、得られた混合物を室温で一晩攪拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、精製のためにシリカゲル上に直接吸着させた。シリカゲルクロマトグラフィーを用いて、0:100〜50:50のジクロロメタンとヘプタンとの溶媒混合液で溶出することで精製し、黄色の固体を生成した。
工程D:1−シアノ−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−ホスホン酸ジエチルエステル
テトラヒドロピランカルボキシアルデヒド(10g、87.6mmol)、ジエチルシアノアセトホスホネート(16.3g、92mmol)、酢酸(3mL、50mmol)及び酢酸アンモニウム(3g、38.9mmol)をトルエン(60mL)中で化合させ、一晩室温で攪拌し、次いで100℃に2時間にわたって加熱し、次いでMgSO4を通して濾過した。溶媒を除去して油を生成し、これをシリカカラムクロマトグラフィー(50%EtOAc/ヘプタン)によって精製して、油を生成した。
工程E:4−シアノ−5−(6−エトキシ−2’−フルオロ−4−ニトロ−ビフェニル−3−イル)−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ペンタ−4−エン酸tert−ブチルエステル
−78℃のtert−酢酸ブチル(217μL、1.6mmol)のTHF(0.92mL)溶液に、LHMDS(THF中1.0M、1.4mL)をゆっくりと添加した。−78℃での30分間の攪拌の後、[1−シアノ−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−ホスホン酸ジエチルエステル(302mg、1.1mmol)のTHF(0.92mL)溶液を添加し、続いてCuI(6.3mg、0.03mmol)を添加した。得られた溶液を室温に加温し、2時間にわたって攪拌し、次いで上記工程Cのように調製した6−エトキシ−2’−フルオロ−4−ニトロ−ビフェニル−3−カルバルデヒド(266.0mg、0.9195mmol)を添加した。得られた溶液を更に20時間にわたって室温で攪拌した。次いで酢酸エチルを添加し、得られた溶液を塩酸溶液(1.0M)で2度、ブラインで1度洗浄し、次いで硫酸マグネシウム上で乾燥させた。得られた溶液を濾過し、濃縮した。シリカゲルカラム上で、0:100〜25:75の酢酸エチルとヘプタンとの溶媒混合液で溶出することで残留物を精製し、残留物を生成した。
MH+=524.5
工程F:4−シアノ−5−(6−エトキシ−2’−フルオロ−4−ニトロ−ビフェニル−3−イル)−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ペンタ−4−エン酸
工程Eのように調製した残留物(163mg、0.3119mmol)のジクロロメタン(2.0mL)溶液に、室温でTFA(1.6mL)を添加した。得られた溶液を室温で1時間攪拌し、次いで濃縮した。ジエチルエーテルを添加し、得られた溶液を水酸化ナトリウム溶液(1M)で2回抽出した。化合させた水性抽出物を濃塩酸で酸性にし、ジエチルエーテルで抽出(3X)した。有機層を化合させ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して残留物を生成した。
MH+468.47
工程G:3−(6−エトキシ−2’−フルオロ−4−ニトロ−ビフェニル−3−イル)−2−[3−ヒドロキシ−1−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピル]−アクリロニトリル
0℃の、工程Fのように調製した残留物(111mg、0.237mmol)のTHF(1.2mL)溶液に、N−メチルモルホリン(30.0μL、16.6mmol)を添加し、続いてエチルクロロホルメート(0.26μL、0.27mmol)をゆっくりと添加した。得られた溶液を0℃で1時間にわたって攪拌し、次いで水素化ホウ素ナトリウム(0.45mg、1.2mmol)を添加した。得られた溶液にメタノール(0.2mL)をゆっくりと添加し、次いで室温で2時間にわたって攪拌した。酢酸エチルを添加した。得られた溶液を塩酸(1.0M)で2回洗浄し、ブラインで1回洗浄し、次いで硫酸マグネシウム上で乾燥させた。得られた溶液を濾過し、濃縮して黄色の油を生成した。シリカゲルカラム上で、0:100〜35:65の酢酸エチルとヘプタンとの溶媒混合液で溶出することで黄色の油を精製し、黄色の固体を生成した。
MH+=454.49
工程H:2−[3−アジド−1−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピル]−3−(6−エトキシ−2’−フルオロ−4−ニトロ−ビフェニル−3−イル)−アクリロニトリル
0℃の、工程Gのように調製した黄色の固体及びトリエチルアミン(41μL、0.295mmol)のジクロロメタン(1mL)溶液に、塩化メタンスルホニル(12.4μL、0.16mmol)をゆっくりと添加した。得られた溶液を0℃で30分間、次いで室温で30分間にわたって攪拌した。得られた溶液をジクロロメタンで希釈し、塩酸溶液(1.0M)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。得られた溶液を次いで濾過し、濃縮した。残留物をDMF(1.2mL)中に溶解させ、アジ化ナトリウム(43.5mg、0.67mmol)を添加し、得られた溶液を50℃で2時間にわたって攪拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、シリカゲル上に直接充填し、0:100〜25:75比の酢酸エチル及びヘプタンで溶出することで精製し、泡状の固体(foamy solid)を生成した。
MH+479.50
工程I:2−[3−(4−tert−ブチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル)−1−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピル]−3−(6−エトキシ−2’−フルオロ−4−ニトロ−ビフェニル−3−イル)−アクリロニトリル
工程Hのように調製した泡状の固体(0.056g、0.117mmol)の、EtOH(0.8mL)中懸濁液に、最少量のTHFを添加して化合物を可溶化(solubolize)した。次に、3,3−ジメチル−1−ブチン(87μL、0.70mmol)、アスコルビン酸ナトリウム(0.0046g、0.023mmol)、及び硫酸銅(II)五水和物(1.5mg、0.006mmol)を添加し、続いて溶解度を維持するための最小量のH2Oを添加した。得られた混合物を暗所で室温で攪拌した。追加の3,3−ジメチル−1−ブチン(87μL)を30分間間隔で更に2回添加し、得られた混合物を一晩攪拌した。酢酸エチルを添加し、得られた溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、水で洗浄し、ブラインで洗浄し、次いで硫酸マグネシウム上で乾燥させて残留物を生成した。シリカゲルクロマトグラフィーを用いて、0:100〜35:65比の酢酸エチル及びヘプタンで溶出することで残留物を精製し、黄色の泡状固体を生成した。
MH+=561.65
工程J:3−[3−(4−tert−ブチル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル)−1−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−プロピル]−7−エトキシ−6−(2−フルオロ−フェニル)−キノリン−2−イルアミン
工程I(0.0047g、0.084mmol)のように調製した黄色の泡状固体、Zn粉末(180mg)、及び塩化アンモニウムの固体(29mg)を、マイクロ波用バイアル瓶に入れて、MeOH中で化合させた。得られた混合物を95℃で20分間マイクロ波処理した。得られた溶液を、次いでCelite(登録商標)を通して濾過し、MeOHで洗浄し、ジクロロメタンで洗浄し、次いで減圧下で濃縮して残留物を生成した。シリカゲルクロマトグラフィーを用いて、100:0〜90:10比の酢酸エチル及びMeOHで溶出することで残留物を精製し、表題化合物を白色の固体で生成した。
塩酸のジエチルエーテル溶液を添加し、得られた溶液を濃縮して、表題化合物を、対応するHCl塩として、淡黄色の固体で生成した。
MH+=531.66
1H NMR遊離塩基(300MHz,MeOD):δ1.15(s,9H),1.30〜1.35(m,7H,1.71〜1.86(m,2H),2.37〜2.6(m,1H),2.72−2.88(m,1H),3.31〜3.41(m,2H),3.82−3.87(m,1H),3.95〜3.97(m,1H),4.14(q,J=6.78Hz,2H),4.24〜4.36(m,2H),7.04(s,1H),7.10〜7.25(m,2H),7.34〜7.41(m,2H),7.53(s,2H),7.89(s,1H)
実施例2:(化合物#47)
4−[2−アミノ−6−(2−フルオロ−フェニル)−キノリン−3−イル]−N−(3,3−ジメチル−ブチル)−N−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチルアミド
Figure 2011510993
工程A:[1−シアノ−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−へキサ−5−エニル]−ホスホン酸ジエチルエステル
フラスコ中で、Mg(5.7g)をヨード小片と共にTHF(50mL)中に配置した。反応混合物を激しく攪拌し、わずかに加熱し、4−ブロモブテン(25mL)を添加した。Mg金属の消費後、得られた溶液は上記の実施例1の工程Dのように調製した[1−シアノ−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ビニル]−ホスホン酸ジエチルエステル(21.78g、79.7mmol)及びCuI(0.3g)のTHF(30mL)との混合物が入ったフラスコ中に、カニュレートした。得られた混合物を3時間にわたって攪拌した。NH4Cl飽和水溶液及び酢酸エチルを次いで添加した。有機層を分離し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させて油を生成した。
工程B:5−シアノ−5−(ジエトキシ−ホスホリル)−4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ペンタン酸
[1−シアノ−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−へキサ−5−エニル]−ホスホン酸ジエチルエステル(6.26g、19.0mmol)のジクロロメタン(211mL)溶液、H2O(173mL)、及び酢酸(73mL)の溶液に臭化テトラブチルアンモニウム(127mg)を添加し、続いてKMnO4を少量ずつ添加した。得られた混合物は次いで室温で一晩攪拌した。得られた粘稠な溶液を0℃に冷却し、NaHSO3を混合物が透明になるまでゆっくりと添加した。層が分離し、有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して残留物を生成した。ヘプタンを添加し、得られた混合物を濃縮して残留物を生成した。
MH+347.35
工程C:5−ブロモ−2−ニトロ−ベンズアルデヒド
硫酸(108mL)及び3−ブロモベンズアルデヒド(25g、0.135mol)をフラスコ中で0℃に冷却した。得られた混合物に、硝酸カリウム(14.3g、0.14mol)を1時間にわたって少量ずつ添加した。得られた混合物を0℃で更に2時間攪拌した。仕上げに、得られた混合物を2Lの氷中に注ぎ入れ、次いで濾過して固体を生成した。シリカクロマトグラフィー(330g、30%Et2O/ヘプタン)を用いて固体を精製して残留物を生成し、これをEtOAc/ヘプタンから再結晶化して固体を生成した。
工程D:2’−フルオロ−4−ニトロ−ビフェニル−3−カルバルデヒド
5−ブロモ−2−ニトロベンズアルデヒド(8.2g、36mmol)、2−フルオロベンゼンボロン酸(10.0g、71.6mmol)及び2M K2CO3(54mL)のジオキサン(250mL)溶液を窒素で脱気した。Pd(PPh34(3.9g、3.6mmol)を添加し、得られた混合物を再度脱気し、加熱して90分間にわたって還流させた。得られた混合物を次いでEtOAcで希釈し、NaHCO3飽和水溶液及びブラインで洗浄した。EtOAc抽出物をMgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を生成した。シリカゲルクロマトグラフィーを用いて、0:100〜5:95の酢酸エチル及びヘプタンで溶出することで残留物を精製し、黄色の固体を生成した。
1H NMR(300MHz,CDCl3):δ7.19〜7.33(m,2H),7.4〜7.53(m,2H),7.94(dt,J=8.29,1.88Hz,1H),8.11(s,1H),8.22(d,J=8.67Hz,1H),10.50(s,1H)
工程E:5−シアノ−6−(2’−フルオロ−4−ニトロ−ビフェニル−3−イル)−4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−へキサ−5−エン酸
−78℃の、工程Bのように調製した残留物(6.7g、19.2mmol)のTHF(385mL)溶液に、LHMDS(THF中1.0M、41mL)をゆっくりと添加した。−78℃での30分間の攪拌の後、得られた混合物を室温に加温し、工程Dのように調製した黄色の固体(4.7g、19.2mmol)を添加した。得られた溶液を更に20時間にわたって室温で攪拌した。次いで酢酸エチルを添加し、得られた溶液を塩酸溶液(1.0M)で洗浄し、ブラインで洗浄し、次いで硫酸マグネシウム上で乾燥させた。得られた溶液を濾過し、濃縮して残留物を生成した。シリカゲルカラム上でジクロロメタンとMeOHとの溶媒混合液(95:5)で溶出することで残留物を精製し、茶色の固体を生成した。
MH+=438.45
工程F:(3,3−ジメチル−ブチル)−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミン
マイクロ波反応装置中に4−(2−クロロエチル)−モルホリン(1.5g、8.1mmol)、3,3−ジメチルブチルアミン(2.2mL、16mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(3.1mL、18mmol)及びアセトニトリル(30mL)を配置した。得られた混合物に130℃で30分間マイクロ波照射を行い、次いでジクロロメタン及び1N水酸化ナトリウムで希釈した。層が分離し、有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮してオレンジ色の油を生成した。シリカゲルカラム上で、10:1(MeOH:NH4OH)の15%EtOAc溶液で溶出することで油を精製し、黄色の油を生成した。
1H NMR(300MHz,CDCl3)δ0.87〜0.94(m,9H),1.35〜1.46(m,2H),2.42〜2.51(m,8H),2.58〜2.66(m,1H),2.72(t,J=6.03Hz,1H),3.67〜3.74(m,4H)
工程G:5−シアノ−6−(2’−フルオロ−4−ニトロ−ビフェニル−3−イル)−4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−へキサ−5−エン酸(3,3−ジメチル−ブチル)−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミド
工程Eのように調製された固体(3.2g、7.3mmol)のDMF(30mL)溶液に、工程Fのように調製された黄色の油(1.7g、8.0mmol)、HBTU(4.1g、10.9mmol)、及びDIEA(3.8mL、21.8mmol)を添加した。得られた混合物を室温で24時間攪拌し、次いでEtOAcで希釈した。得られた溶液をNaHCO3飽和水溶液で洗浄し、ブラインで数回洗浄し、次いで硫酸マグネシウム上で乾燥させ、泡状の固体へと濃縮した。シリカゲル上で、100:0〜96:4のジクロロメタンとMeOHとの溶媒混合液で溶出することで泡状の固体を精製し、茶色の固体を生成した。
MH+634.78
工程H:4−[2−アミノ−6−(2−フルオロ−フェニル)−キノリン−3−イル]−N−(3,3−ジメチル−ブチル)−N−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチルアミド
上記の工程Gのように調製した茶色の固体(2.25g、3.7mmol)と、亜鉛粉末(25g)と、塩化アンモニウム(7.8g)と、MeOH(90mL)と、THF(17mL)との混合物を還流させながら加熱した。3時間後、得られた混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)を通して濾過し、MeOH/ジクロロメタンで洗浄した。濾液を濃縮して、固体を生成し、この固体をシリカゲルカラム上で、10:1(MeOH:NH4OH)の10%EtOAc溶液で溶出することで精製し、表題化合物を黄色の固体で生成した。
この黄色の固体(506mg)を少量のエタノール中に溶解させ、次いで1M HCl/ジエチルエーテルで濃縮して(3X)白色の固体を生成することで、表題化合物のHCl塩を調製した。
LCMS MH+604.80
1H NMR(HCl塩)(300MHz,MeOD)δ1.31(d,J=7.54Hz,2H),1.39〜1.54(m,3H),1.99(s,3H),2.28〜2.44(m,3H),2.96(s,1H),3.14〜3.28(m,4H),3.37(d,J=3.01Hz,1H),3.46(s,1H),3.58〜3.72(m,4H),3.78〜3.93(m,3H),3.99〜4.11(m,3H),7.25〜7.37(m,2H),7.43〜7.52(m,1H),7.60(td,J=7.72,1.88Hz,1H),7.80(d,J=8.67Hz,1H),7.99〜8.05(m,1H),8.16(s,1H),8.54(s,1H)
実施例3:(化合物#43)
3−[4−[(3,3−ジメチル−ブチル)−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミノ]−1−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチル]−6−(2−フルオロ−フェニル)−キノリン−2−イルアミン
Figure 2011510993
THF(190mL)中の、上記の実施例2、工程Hのように調製した白色の固体(1.13g、1.9mmol)に、BH3・THF(THF中1M、28mL)を添加した。得られた混合物を窒素で脱気し、次いで還流させながら加熱した。2.5時間後、得られた混合物を室温に冷却し、pH<5が得られるまでHClをゆっくりと添加した。得られた混合物を再度加熱して30分間にわたって還流させ、次いで室温に冷却し、減圧下で濃縮して残留物を生成した。残留物をMeOH中でシリカゲル上に直接吸着させ、10:1(MeOH:NH4OH)の10%EtOAc溶液で溶出することで精製し、第2の残留物を生成した。Gilson HPLC(20:80CH3CN/H2O/0.1%TFA〜75:25CH3CN/H2O/0.1%TFAの勾配溶離)を用いて第2の残留物を精製し、表題化合物を対応するTFA塩として生成した。濃縮産物を少量のEtOH中に溶解させ、次いで1N HCl/ジエチルエーテルで濃縮し(3X)、次いでEtOH中でジエチルエーテルで濃縮し(2X)、表題化合物を白色の固体で、対応するHCl塩として生成した。
LCMS MH+590.81
1H NMR(300MHz,MeOD):δ0.88(s,9H),1.19(t,J=7.16Hz,2H),1.35〜2.0(m,9H),2.96〜3.54(m,13H),3.37〜3.68(m,4H),3.62(q,J=7.03Hz,4H),3.90〜4.06(m,4H),7.25〜7.38(m,2H),7.44〜7.52(m,1H),7.61(td,J=7.82,1.70Hz,1H),7.79(d,J=8.67Hz,1H),8.02(d,J=8.67Hz,1H),8.19(s,1H),8.57(s,1H)
実施例4:(化合物#31)
4−(2−アミノ−6−チオフェン−2−イル−キノリン−3−イル)−N−(3,3−ジメチル−ブチル)−N−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イルメチル)−4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチルアミド
Figure 2011510993
工程A:(3,3−ジメチル−ブチル)−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イルメチル)−アミン
1−メチル−2−イミダゾールカルボキシアルデヒド(4g、0.036mol)及び3,3−ジメチルブチルアミン(4.9mL、0.036mol)のMeOH(100mL)溶液を室温で1時間にわたって攪拌し、その後でNaBH4(2.0g、0.053mol)を少量ずつ添加した。得られた溶液を、水で急冷する前に更に1時間にわたって室温で攪拌した。得られた混合物から真空下でMeOHを除去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(0〜15%MeOH/EtOAc)を用いて精製することで、淡黄色の液体を生成した。
MH+196.2
工程B:[1−シアノ−4−[(3,3−ジメチル−ブチル)−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イルメチル)−カルバモイル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチル]−ホスホン酸ジエチルエステル
上記工程Aのように調製した氷冷した淡黄色の液体(1.8g、9mmol)と、5−シアノ−5−(ジエトキシ−ホスホリル)−4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ペンタン酸(3.0g、8.7mmol、実施例2の工程Bに記載のように調製)と、HOBT(1.5g、11mmol)のCH2Cl2(100mL)溶液に、TEA(2.4mL)を添加し、続いて1,3−ジメチルアミノプロピル−3−エチルカルボジイミド(EDC、2.2g、11mmol)を添加した。得られた混合物を室温まで暖め、次いで一晩攪拌した。EtOAc(200mL)を添加した。得られた溶液を、HCl希釈溶液(約0.1N、50mL)で洗浄し、NaHCO3飽和水溶液で洗浄し、次いでブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥させ、EtOAcを蒸発させて油を生成した。
MH+525.5
工程C:6−(5−ブロモ−2−ニトロ−フェニル)−5−シアノ−4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−へキサ−5−エン酸(3,3−ジメチル−ブチル)−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イルメチル)−アミド
上記工程Bのように調製した油(2.2g、4.2mmol)の氷冷したTHF(10mL)溶液にLHMDS(THF中1.0M、5.0mL)を添加し、得られた溶液を10分間攪拌した。THF(10mLl)中の5−ブロモ−2−ニトロ−ベンズアルデヒド(1.0g、4.2mmol、実施例2の工程Cに記載のように合成された)を添加し、得られた溶液を室温まで加温し、次いで一晩攪拌した。反応をNH4Cl水溶液で急冷し、得られた溶液をEtOAcで抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させた。EtOAcを蒸発させて油を生成した。
MH+600.2,602.3
工程D:6−(5−ブロモ−2−ニトロ−フェニル)−5−シアノ−4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−へキサ−5−エン酸(3,3−ジメチル−ブチル)−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イルメチル)−アミド
工程Cのように調製した油(0.2g、0.33mmol)と、3−チオフェンボロン酸(0.045g、0.34mmol)と、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.02g)と、K2CO3(0.092g)の、トルエン/EtOH/水(5/2/1mL)溶液を1時間還流させた。EtOAc(100mL)を添加し、得られた溶液をNaCl飽和水溶液で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥させ、EtOAcを蒸発させて油を生成した。
MH+605
工程E:4−(2−アミノ−6−チオフェン−2−イル−キノリン−3−イル)−N−(3,3−ジメチル−ブチル)−N−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イルメチル)−4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチルアミド
上記工程Eのように調製した油(0.2g、0.33mmol)と、Zn粉末(0.3g)と、NH4Cl(0.06g)のMeOH(5mL)中混合物を130℃で5分間にわたってマイクロ波に晒した。生じた固体を濾過により除去し、濾液を真空下で濃縮して油を生成した。Gilson HPLCを用いて油を精製し、表題化合物を白色の固体で、対応するTFA塩として生成した。
MH+574.3
1H NMR(300MHz,MeOD)δ0.73(s,9H),1.17〜1.55(m,6H),1.90〜2.07(m,4H),2.27〜2.45(m,3H),2.92(br s,1H),3.36(d,J=3.01Hz,1H),3.46(t,J=11.11Hz,1H),3.86(s,3H),3.91(br s,1H),4.03(dd,J=11.87,3.58Hz,1H),4.61〜4.81(m,2H),7.44(d,J=1.88Hz,1H),7.49(d,J=1.88Hz,1H),7.60(d,J=1.88Hz,2H),7.78(d,J=8.67Hz,1H),7.83(t,J=2.26Hz,1H),8.10〜8.23(m,2H),8.45(s,1H)。
実施例5:(化合物#51)
4−[2−アミノ−6−(2−エトキシ−フェニル)−キノリン−3−イル]−N−(3,3−ジメチル−ブチル)−N−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イルメチル)−4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチルアミド
Figure 2011510993
工程A:5−シアノ−6−(2’−エトキシ−4−ニトロ−ビフェニル−3−イル)−4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−へキサ−5−エン酸(3,3−ジメチル−ブチル)−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イルメチル)−アミド
上記実施例4、工程Cのように調製した油(0.17g、0.28mmol)と、2−エトキシベンジルボロン酸(0.063g、0.3mmol)と、テトラキス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(0)(0.02g)と、K2CO3(0.08g)の、トルエン/EtOH/水(3/3/1mL)溶液を一晩還流させた。EtOAc(100mL)を添加し、次いで得られた溶液をNaCl飽和水溶液で洗浄した。有機層をMgSO4上で乾燥させ、EtOAcを蒸発させて油を生成した。
MH+642.5
工程B:4−[2−アミノ−6−(2−エトキシ−フェニル)−キノリン−3−イル]−N−(3,3−ジメチル−ブチル)−N−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イルメチル)−4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ブチルアミド
上記工程Aのように調製した油(0.13g、0.2mmol)と、Zn粉末(0.2g)と、NH4Cl(0.06g)のMeOH(5mL)中混合物を130℃で5分間にわたってマイクロ波に晒した。生じた固体を濾過により除去し、濾液を真空下で濃縮して油を生成した。Gilson HPLCを用いて油を精製し、表題化合物をオフホワイトの固体で、対応するTFA塩として生成した。
MH+612.5
1H NMR(300MHz,MeOD)δ0.62(s,9H),1.15(d,J=3.39Hz,3H),1.22(t,J=6.97Hz,3H),1.27〜1.47(m,3H),1.75〜1.97(m,4H),2.26(s,4H),2.81(br s,1H),3.28(br s,1H),3.74(s,3H),3.79(br s,1H),3.87〜3.95(m,1H),3.99(q,J=7.03Hz,2H),4.55〜4.67(m,2H),6.91〜7.05(m,2H),7.26(d,J=7.54Hz,2H),7.33(d,J=1.88Hz,1H),7.38(d,J=1.88Hz,1H),7.62(d,J=8.67Hz,1H),7.88〜7.96(m,2H),8.35(s,1H)
実施例6:インビトロBACEアッセイ−1
本アッセイはCEREP(Catalog Ref.761−B,Referred to SOP No.1C131;ERMOLIEFF,J.,LOY,J.A.,KOELSCH,G.and TANG,J.,Proteolytic activation of recombinant pro−memapsin 2(pro−BACE)studied with new fluorogenic substrates,Biochemistry,(2000)Vol.39,p.12450)により実行した。
より詳細には、本アッセイは、96ウェルプレート中で50μLで実行し、組み替え酵素を用いてMca−S−E−V−N−L−D−A−E−F−R−K(Dnp)−R−R−NH2からのMca−S−E−V−N−L−NH2の形成を測定することによって定量化された、ヒトBACE−1活性に対する試験化合物の効果を評価した。
試験化合物、基準化合物又は水(対照)を、0.09M酢酸ナトリウム(pH4.5)及び0.25μg BACE−1を含有しているバッファに添加した。次いで自己蛍光に起因する蛍光検出との化合物干渉の存在を、酵素活性を評価するために規定された波長での測定によって確認した。その後、7.5μMの基質Mca−S−E−V−N−L−D−A−E−F−R−K(Dnp)−R−R−NH2を添加することによって反応を開始し、混合物を37℃で60分間にわたってインキュベートした。対照の基礎測定を目的として、反応混合物から基質を除いた。インキュベートした直後に、反応生成物Mca−S−E−V−N−L−NH2により放出される蛍光強度を、マイクロプレートリーダー(Ultra、Tecan)を用いてλex=320nm及びλem=405nmで測定した。標準阻害基準化合物はOM99−2であり、これを数種類の濃度での各実験について試験して、阻害曲線を得、これからそのIC50値を計算した。
本発明の代表的な化合物を上記のようなアッセイにおいて試験し、結果を以下の表3に列挙した。
Figure 2011510993
Figure 2011510993
実施例7:インビボ試験
本発明の化合物は、例えば、アルツハイマー病などの、BACE酵素によって媒介される疾患の治療におけるそれらの効果について、例えば以下に開示されるようにインビボアッセイにおいて化合物を試験することによって、更に試験することができる:
Sirinathsinghji,D.J.S.(Merck Sharp and Dohme Research Laboratories,Neuroscience Research Centre,Essex,UK.),Transgenic mouse models of Alzheimer’s disease,Biochemical Society Transactions(1998),26(3),pp504〜508;
Van Leuven,F.(Experimental Genetics Group,Center for Human Genetics,Flemish Institute for Biotechnology(VIB),K.U.Leuven,Louvain,Belg.),Single and multiple transgenic mice as models for Alzheimer’s disease,Progress in Neurobiology(Oxford)(2000),61(3),pp305〜312;
Hsiao,K.;Chapman,P.;Nilsen,S.;Eckman,C.;Harigaya,Y.;Younkin,S.;Yang,F.;Cole,G.(Dep.Neurology,Univ.Minnesota,Minneapolis,MN,USA),Correlative memory deficits,Aβ elevation,and amyloid plaques in transgenic mice,Science(Washington,D.C.)(1996),274(5284),pp99〜102(Tg2576 mice);
Oddo,S.;Caccamo,A.;Shepherd,J.D.;Murphy,M.P.;Golde,T.E.;Kayed,R.;Metherate,R.;Mattson,M.P.;Akbari,Y.;LaFerla,F.M.(Department of Neurobiology and Behavior,University of California,Irvine,Irvine,CA,USA),Triple−transgenic model of Alzheimer’s disease with plaques and tangles:Intracellular Aβ and synaptic dysfunction,Neuron(2003),39(3),pp409〜421(APP Triple Transgenic Mice);
Ruberti,F.;Capsoni,S.;Comparini,A.;Di Daniel,E.;Franzot,J.;Gonfloni,S.;Rossi,G.;Berardi,N.;Cattaneo,A.(Neuroscience Program,International School for Advanced Studies(SISSA),Trieste,Italy),Phenotypic knockout of nerve growth factor in adult transgenic mice reveals severe deficits in basal forebrain cholinergic neurons,cell death in the spleen,and skeletal muscle dystrophy,Journal of Neuroscience(2000),20(7),pp2589〜2601(AD11 mice);
Games,D.;Adams,D.;Alessandrini,R.;Barbour,R.;Berthelette,P.;Blackwell,C.;Carr,T.;Clemens,J.;Donaldson,T.;et al.(Athena Neurosciences,Inc.,South San Francisco,CA,USA),Alzheimer−type neuropathology in transgenic mice overexpressing V717F β−amyloid precursor protein,Nature(London)(1995),373(6514),pp523〜7(V717F mice);
Neve,R.L.;Boyce,F.M.;McPhie,D.L.;Greenan,J.;Oster−Granite,M.L.(Dep.Genetics,Harvard Medical School and McLean Hospital,Belmont,MA,USA),Transgenic mice expressing APP−C100 in the brain,Neurobiology of Aging(1996),17(2),pp191〜203(APP−C100 mice);
及び/又は米国特許第5,811,633号、同第5,877,399号、同第5,672,805号、同第5,720,936号、同第5,612,486号、同第5,580,003号、同第5,850,003号、同第5,387,742号、同第5,877,015号、同第5,811,633号、同第6,037,521号、同第6,184,435号、同第6,187,922号、同第6,211,428号、及び同第6,340,783号において開示されるようなもの。
実施例8:ヒト試験
本発明の化合物は、例えば、アルツハイマー病などの、BACE酵素によって媒介される疾患の治療におけるそれらの効果について、例えば以下に開示されるようにヒト患者において化合物を試験することによって、更に試験することができる:
Lins,H.;Wichart,I.;Bancher,C.;Wallesch,C.−W.;Jellinger,K.A.;Roesler,N.(Department of Neurology,Otto−von−Guericke−University,Magdeburg,Germany),Immunoreactivities of amyloid β peptide(1〜42)and total τ protein in lumbar cerebrospinal fluid of patients with normal pressure hydrocephalus,Journal of Neural Transmission(2004),111(3),pp273〜280;
Lewczuk,P.;Esselmann,H.;Otto,M.;Maler,J.M.;Henkel,A.W.;Henkel,M.K.;Eikenberg,O.;Antz,C.;Krause,W.−R.;Reulbach,U.;Kornhuber,J.;Wiltfang,J.(Department of Psychiatry and Psychotherapy,Molecular Neurobiology Lab,University of Erlangen−Nuremberg,Erlangen,Germany),Neurochemical diagnosis of Alzheimer’s dementia by CSF Aβ42,Aβ42/Aβ40 ratio and total tau,Neurobiology of Aging(2004),25(3),pp273〜281;
Olsson,A.;Hoglund,K.;Sjogren,M.;Andreasen,N.;Minthon,L.;Lannfelt,L.;Buerger,K.;Moller,H.−J.;Hampel,H.;Davidsson,P.;Blennow,K.(Sahlgrenska University Hospital,Experimental Neuroscience Section,Institute of Clinical Neuroscience,Goteborg University,Moelndal,Sweden),Measurement of α−and β−secretase cleaved amyloid precursor protein in cerebrospinal fluid from Alzheimer patients,Experimental Neurology(2003),183(1),pp74〜80;
Wahlund,L.−O.;Blennow,K.(Karolinska Institute,Section of Geriatric Medicine,Department of Clinical Neuroscience and Family Medicine,Huddinge University Hospital,Stockholm,Sweden),Cerebrospinal fluid biomarkers for disease stage and intensity in cognitively impaired patients,Neuroscience Letters(2003),339(2),pp99〜102;
El Mouedden,M.,Vandermeeren,M.,Meert,T.,Mercken,M.(Johnson&Johnson Pharmaceutical Research and Development,Division of Janssen Pharmaceutica N.V.,Turnhoutseweg 30,Beerse,Belg.),Development of a specific ELISA for the quantitative study of amino−terminally truncated beta−amyloid peptides,.Journal of Neuroscience Methods(2005),145(1〜2),pp97〜105;
Vanderstichele,H.,Van Kerschaver,E.,Hesse,C.,Davidsson,P.,Buyse,M.−A.,Andreasen,N.,Minthon,L.,Wallin,A.,Blennow,K.,Vanmechelen,E.,(Innogenetics NV,Ghent,Belg.),Standardization of measurement of β−amyloid(1〜42)in cerebrospinal fluid and plasma,Amyloid(2000),7(4),pp245〜258;
及び/又はSchoonenboom,N.S.,Mulder,C.,Van Kamp G.J.,Mehta,S.P.,Scheltens,P.,Blankenstein,M.A.,Mehta,P.D.,Amyloid β38,40,and 42 species in cerebrospinal fluid:More of the same?,Annals of Neurology(2005),58(1),pp139〜142。
実施例9−予想される実施例
経口組成物の具体的な実施形態として、実施例2又は3で調製した化合物100mgを、十分な微粉乳糖と共に配合して、580〜590mgの合計量を得て、サイズOの硬質ゲルカプセル剤に充填した。
上記の明細書は説明を目的として与えられる実施例と共に本発明の原理を教示するものであるが、本発明の実施には、以下の特許請求の範囲及びその同等物に含まれるすべての通常の変形、改作及び/又は修正が包含される点が理解されるであろう。

Claims (17)

  1. 式(I)の化合物において、
    Figure 2011510993
    式中、
    aは0〜4の整数であり、
    1はハロゲン、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、ハロゲン化C1〜4アルキル及びハロゲン化C1〜4アルコキシからなる群から選択され、
    Figure 2011510993
    はアリール及びヘテロアリールからなる群から選択され、
    2は水素及びC1〜4アルコキシからなる群から選択され、
    3は水素、C1〜8アルキル、ヒドロキシ置換されたC2〜8アルキル、NRAB置換されたC2〜8アルキル、−C1〜4アルキル−O−C1〜4アルキル、シクロアルキル、−(C1〜4アルキル)−シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル及び−(C1〜4アルキル)−ヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、RA及びRBはそれぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
    1は−(CH2b−からなる群から選択され、bは2〜4の整数であり、
    1は−NRC−及び−C(O)−NRC−からなる群から選択され、RCは水素、C1〜8アルキル、ヒドロキシ置換されたC1〜4アルキル、−C1〜4アルキル−O−C1〜4アルキル及びC5〜7シクロアルキルからなる群から選択され、
    4はC1〜8アルキル、C2〜12アルケニル、−C1〜4アルキル−O−C1〜4アルキル、−C1〜4アルキル−NRDE、−C1〜4アルキル−OH、シクロアルキル、−C1〜4アルキル−シクロアルキル、部分的に不飽和のカルボシクリル、−C1〜4アルキル−(部分的に不飽和のカルボシクリル)、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、−C1〜4アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル及び−C1〜4アルキル−ヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、
    D及びREはそれぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
    単独でも置換基の一部でも、シクロアルキル、部分的に不飽和のカルボシクリル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルは、所望により、独立してフルオロ、C1〜4アルキル、−C1〜4アルキル−O−C1〜4アルキル、カルボキシ、−C(O)O−C1〜4アルキル及びアラルキルからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換され、
    あるいは、L1は−NRC−であり、RC及びR4はそれらが結合する窒素原子と一緒になって、1−ピラゾリル、1−イミダゾリル及び1−(1,2,3−トリアゾリル)からなる群から選択される環状構造を形成し、1−ピラゾリル、1−イミダゾリル又は1−(1,2,3−トリアゾリル)は所望により、C1〜6アルキルからなる群から選択される置換基で置換される、
    式(I)の化合物又はその薬剤として許容される塩。
  2. 式中、
    aは0〜3の整数であり、
    1はハロゲン、C1〜4アルコキシ、ハロゲン化C1〜4アルキル及びハロゲン化C1〜4アルコキシからなる群から選択され、
    Figure 2011510993
    はアリール及びヘテロアリールからなる群から選択され、
    2は水素及びC1〜4アルコキシからなる群から選択され、
    3はC1〜8アルキル、ヒドロキシ置換されたC2〜8アルキル、NRAB置換されたC2〜8アルキル、シクロアルキル、−(C1〜4アルキル)−シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル及び−(C1〜4アルキル)−ヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、RA及びRBはそれぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
    1は−(CH2b−からなる群から選択され、bは2〜4の整数であり、
    1は−NRC−及び−C(O)−NRC−からなる群から選択され、RCは水素、C1〜8アルキル、ヒドロキシ置換されたC1〜4アルキル及びC5〜7シクロアルキルからなる群から選択され、
    4はC1〜8アルキル、−C1〜4アルキル−O−C1〜4アルキル、−C1〜4アルキル−NRDE、−C1〜4アルキル−OH、シクロアルキル、−C1〜4アルキル−シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、−C1〜4アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル及び−C1〜4アルキル−ヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、
    D及びREはそれぞれ独立して、水素及びC1〜4アルキルからなる群から選択され、
    単独でも置換基の一部でも、シクロアルキル、部分的に不飽和のカルボシクリル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルは、所望により、独立してフルオロ、C1〜4アルキル、カルボキシ、−C(O)O−C1〜4アルキル及びアラルキルからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換され、
    あるいは、L1は−NRC−であり、RC及びR4はそれらが結合する窒素原子と一緒になって、1−ピラゾリル、1−イミダゾリル及び1−(1,2,3−トリアゾリル)からなる群から選択される環状構造を形成し、1−ピラゾリル、1−イミダゾリル又は1−(1,2,3−トリアゾリル)は所望により、C1〜6アルキルからなる群から選択される置換基で置換される、
    請求項1に記載の化合物又はその薬剤として許容される塩。
  3. 式中、
    aは0〜2の整数であり、
    1はハロゲン、C1〜2アルコキシ、フッ素化C1〜2アルキル及びフッ素化C1〜2アルコキシからなる群から選択され、
    Figure 2011510993
    はアリール及びヘテロアリールからなる群から選択され、
    2は水素及びC1〜2アルコキシからなる群から選択され、
    3はシクロアルキル及びヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、
    1は−(CH2b−からなる群から選択され、bは2〜3の整数であり、
    1は−NRC−及び−C(O)−NRC−からなる群から選択され、RCは水素、C1〜8アルキル及びシクロアルキルからなる群から選択され、
    4はC1〜8アルキル、ヒドロキシ置換されたC1〜6アルキル、−C1〜4アルキル−O−C1〜4アルキル−、シクロアルキル、−C1〜2アルキル−シクロアルキル、アラルキル、ヘテロアリール、−C1〜2アルキル−ヘテロアリール及び−C1〜2アルキル−ヘテロシクロアルキルからなる群から選択され、単独でも置換基の一部でも、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクロアルキルは、所望により、C1〜4アルキルで置換され、
    あるいは、L1は−NRC−であり、RC及びR4はそれらが結合する窒素原子と一緒になって1−(1,2,3−トリアゾリル)を形成し、1,2,3−トリアゾリルは所望により、C1〜4アルキルで置換される、
    請求項2に記載の化合物又はその薬剤として許容される塩。
  4. 式中、
    aは0〜2の整数であり、
    1はフルオロ、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシからなる群から選択され、
    Figure 2011510993
    はフェニル、2−チエニル、2−ピロリル、2−ピリジル及び7−インドリルからなる群から選択され、
    2は水素、メトキシ及びエトキシからなる群から選択され、
    3は(S)−シクロヘキシル及び4−テトラヒドロピラニルからなる群から選択され、
    1は−CH2CH2−及び−CH2CH2CH2−からなる群から選択され、
    1は−NRC−及び−C(O)−NRC−からなる群から選択され、RCは水素、メチル、3,3−ジメチル−n−ブチル及びシクロヘキシルからなる群から選択され、
    4は1−(3,3−ジメチル−n−ブチル)、1−ヒドロキシ−エチル−、1−(2,2−ジメチル−3−ヒドロキシ−n−プロピル)、t−ブトキシ−エチル、シクロヘキシル、1−アダマンチル、シクロプロピル−メチル−、シクロヘキシル−メチル−、ベンジル、2−(1−メチル−イミダゾリル)、2−ピリジル−メチル−、1−ピロリジニル−エチル−、5−チアゾリル−メチル−及び4−モルホリニル−エチル−からなる群から選択され、
    あるいは、L1は−NRC−であり、RC及びR4はそれらが結合する窒素原子と一緒になって1−(4−t−ブチル−1,2,3−トリアゾリル)を形成する、
    請求項3に記載の化合物又はその薬剤として許容される塩。
  5. 式中、
    aは1〜2の整数であり、
    1はフルオロ、メトキシ及びエトキシからなる群から選択され、
    Figure 2011510993
    はフェニル及び2−チエニルからなる群から選択され、
    2は水素、メトキシ及びエトキシからなる群から選択され、
    3は4−テトラヒドロピラニルであり、
    1は−CH2CH2−及び−CH2CH2CH2−からなる群から選択され、
    1は−NRC−及び−C(O)−NRC−からなる群から選択され、RCは水素、3,3−ジメチル−n−ブチル及びシクロヘキシルからなる群から選択され、
    4は1−(3,3−ジメチル−n−ブチル)、t−ブトキシ−エチル、1−アダマンチル、シクロヘキシル−メチル−、ベンジル、2−(1−メチル−イミダゾリル)、2−ピリジル−メチル−、1−ピロリジニル−エチル−、5−チアゾリル−メチル−及び4−モルホリニル−エチル−からなる群から選択され、
    あるいは、L1は−NRC−であり、RC及びR4はそれらが結合する窒素原子と一緒になって1−(4−t−ブチル−1,2,3−トリアゾリル)を形成する、
    請求項4に記載の化合物又はその薬剤として許容される塩。
  6. 式中、
    aは1〜2の整数であり、
    1はフルオロ及びエトキシからなる群から選択され、
    Figure 2011510993
    はフェニル及び2−チエニルからなる群から選択され、
    2は水素であり、
    3は4−テトラヒドロピラニルであり、
    1は−CH2CH2−であり、
    1は−C(O)−NRC−であり、RCは水素、3,3−ジメチル−n−ブチル及びシクロヘキシルからなる群から選択され、
    4は1−(3,3−ジメチル−n−ブチル)、シクロヘキシル−メチル−、ベンジル、2−(1−メチル−イミダゾリル)、2−ピリジル−メチル−、1−ピロリジニル−エチル−、5−チアゾリル−メチル−及び4−モルホリニル−エチル−からなる群から選択される、
    請求項4に記載の化合物又はその薬剤として許容される塩。
  7. 式中、
    aは1であり、
    1はフルオロ、メトキシ及びトリフルオロメトキシからなる群から選択され、
    Figure 2011510993
    はフェニル、2−チエニル及び7−インドリルからなる群から選択され、
    2は水素及びエトキシからなる群から選択され、
    3は4−テトラヒドロピラニルであり、
    1は−CH2CH2−及び−CH2CH2CH2−からなる群から選択され、
    1は−NRC−及び−C(O)−NRC−からなる群から選択され、RCは水素、メチル及び3,3−ジメチル−n−ブチルからなる群から選択され、
    4は1−(3,3,−ジメチル−n−ブチル)、1−アダマンチル、シクロヘキシル−メチル−、2−(1−メチル−イミダゾリル)、5−チアゾリル−メチル−及び4−モルホリニル−エチル−からなる群から選択され、
    あるいは、L1は−NRC−であり、RC及びR4はそれらが結合する窒素原子と一緒になって1−(4−t−ブチル−1,2,3−トリアゾリル)を形成する、
    請求項4に記載の化合物又はその薬剤として許容される塩。
  8. 式中、
    aは1であり、
    1はフルオロ、メトキシ及びトリフルオロメトキシからなる群から選択され、
    Figure 2011510993
    はフェニル及び7−インドリルからなる群から選択され、
    2は水素であり、
    3は4−テトラヒドロピラニルであり、
    1は−CH2CH2−及び−CH2CH2CH2−からなる群から選択され、
    1は−NRC−及び−C(O)−NRC−からなる群から選択され、RCは水素、メチル及び3,3−ジメチル−n−ブチルからなる群から選択され、
    4は1−(3,3−ジメチル−n−ブチル)、1−アダマンチル、シクロヘキシル−メチル−、2−(1−メチル−イミダゾリル)、5−チアゾリル−メチル−及び4−モルホリニル−エチル−からなる群から選択される、
    請求項4に記載の化合物又はその薬剤として許容される塩。
  9. 製薬上許容できる担体及び請求項1に記載の化合物を含んでなる医薬組成物。
  10. 請求項1に記載の化合物と製薬上許容できる担体とを混合することにより製造される医薬組成物。
  11. 請求項1に記載の化合物と製薬上許容できる担体とを混合することを含んでなる、医薬組成物を製造するプロセス。
  12. 治療上の有効量の請求項1に記載の化合物を、それを必要とする患者に投与することを含んでなる、β−セクレターゼによって媒介される疾患を治療する方法。
  13. β−セクレターゼによって媒介される疾患が、アルツハイマー病(AD)、軽度認知機能障害、老衰、認知症、レビー小体型認知症、ダウン症、脳卒中関連型認知症、パーキンソン病関連型認知症及びβアミロイド型認知症からなる群から選択される、請求項12に記載の方法。
  14. 治療上の有効量の請求項9に記載の組成物を、それを必要とする患者に投与することを含んでなる、β−セクレターゼによって媒介される疾患を治療する方法。
  15. 治療上の有効量の請求項1に記載の組成物を、それを必要とする患者に投与することを含んでなる、アルツハイマー病(AD)、軽度認知機能障害、老衰、認知症、レビー小体型認知症、ダウン症、脳卒中関連型認知症、パーキンソン病関連型認知症及びβアミロイド型認知症からなる群から選択される状態を治療する方法。
  16. 治療上の有効量の請求項1に記載の任意の化合物を、これを必要とする患者に投与することを含んでなる、β−セクレターゼ酵素を阻害する方法。
  17. 請求項1に記載の化合物を必要とする患者における、(a)アルツハイマー病(AD)、(b)軽度認知機能障害、(c)老衰、(d)認知症、(e)レビー小体型認知症、(f)ダウン症、(g)脳卒中関連型認知症、(h)パーキンソン病関連型認知症、及び(i)βアミロイド型認知症を治療するための薬剤を調製するための、請求項1に記載の化合物の使用。
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