JP2008505233A - ポリブチレンテレフタレート樹脂を含むポリエステル組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、省エネルギーランプを含めて自動車用ヘッドライトやリフレクターランプなどのミラー光学系に使用するためのポリエステル組成物に関する。該組成物は、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)を含み、かつPBTの重量を基準にして0.35重量%未満の環状二量体含量を有し、さらに、該組成物は、PBTおよび第2のポリマーの全重量を基準にして1〜40重量%の量で、ポリエチレングリコールテレフタレート(PET)、PETコポリマー、ポリブチレンナフタネート(PBN)、PBNコポリマー、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、PTTコポリマー、ポリエチレングリコールナフタネート(PEN)、PENコポリマー、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート(PCT)、PCTコポリマー、芳香族ポリカーボネート、および芳香族ポリエステルカーボネート(APEC)からなる群から選択される第2のポリマーを含む。本発明はまた、該組成物の調製方法と、成形部品を作製するための該組成物の使用と、該組成物で作製された成形部品と、に関する。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)を含むポリエステル組成物、より特定的には、省エネルギーランプを含めて自動車用ヘッドライトやリフレクターランプなどのミラー光学系に使用するための成形部品の作製に好適なポリエステル組成物に関する。
熱可塑性ポリエステルをベースとするポリエステル組成物は、種々の成形物品を作製するために広く使用されている。さまざまな特性を有する他の熱可塑性材料をベースとするポリマー組成物は、金属部品の代替として自動車のヘッドライトで高頻度で使用されており、当初は、ケーシングなどのそれほど重要度の高くない部品に使用されるにすぎなかったが、ベゼルやリフレクターなどのより重要度の高い部品にも使用されるようになってきている。これらの後者の部品は、高耐熱性材料の使用を必要とする。これらの用途では、PBTを含む組成物は、実際の選択肢として考えられるようになってきている。しかしながら、多くの他のプラスチックの場合と同様に、PBTの場合にも、自動車用ヘッドライトに使用したときに曇りを生じることが問題である。曇りとは、本出願との関連では、プラスチック組成物から発生し動作状態のランプの発熱により揮発する揮発性化合物が、ヘッドライトのレンズなどのコールドスポット上に沈着することであると解釈される。曇りを減少させるために講じられる対策としては、たとえば、組成物中の溶媒の除去;成形部品の薄肉化設計、これにより、曇りの原因となる物質の量が減少する;およびコーティングを施すことにより部品を断熱することが挙げられる。他の解決策は、成形部品またはミラー光学系の全体としての特殊設計に関するものであり、その結果として、乗物が移動しているときに内部空気流が発生し、曇りの原因となる物質が重要度の高い部品から誘導除去され、それにより、曇りの原因となる物質の部品上への沈着が低減される。曇りは、レンズの透明度を低下させてヘッドライトの光の収率を減少させるので、望ましくない。さらに、自動車に取り入れられた先進技術を反映する見栄えのする光沢のある外観の反射鏡に映る自動車の傍を通過する人や物の鮮明な像が奪われるので、審美的魅力に欠ける。
本発明の第1の目的は、ミラー光学系の部品に使用したときに本質的に曇りの減少を生じるポリブチレンテレフタレート樹脂を含むポリエステル組成物を提供することである。
この目的は、本発明に係るポリエステル組成物を用いて達成された。ただし、該組成物は、PBTの重量を基準にして0.35重量%未満の環状二量体含量を有する。
本発明との関連では、「環状二量体」とは、2個のブタンジオール単位と2個のテレフタル酸単位との環状エステル生成物であると解釈されるものである。本発明者らは、PBT含有組成物の曇りの問題がPBT中の環状二量体の含量により大きく影響されることを見いだした。本発明に係る組成物中のPBTの重量を基準にして0.35重量%未満の環状二量体含量の効果は、曇りの問題が実質的に低減されることである。本発明に係る組成物を自動車のヘッドライト用のベゼルなどのミラー光学系用の成形部品の作製に使用した場合、部品は、標準的PBTを含む組成物で作製された同等の部品よりも少ない曇りを生じる。
本発明に至る実験研究中、従来の溶融重合法により調製されたPBTが一般にPBTの重量を基準にして0.45重量%以上の環状二量体を含むことが観測された。本発明者らは、溶融重合により得られたPBTポリマーを熱処理工程に付することにより、0.35重量%未満の環状二量体含量を有するPBTを取得しうることを見いだした。ただし、不活性ガス雰囲気中において固体形態でPBTを150℃〜PBTの融解温度の間の温度に加熱し、そして指定の低レベルの環状二量体含量を得るのに十分な程度に長い時間にわたり150℃〜該融解温度の範囲内の温度に保持する。
ヘッドランプに使用するためのPBT組成物は、特開2000−198836号公報にも記載されている。該特許出願は、成形中に起こる成形型への沈着の問題および得られる成形製品の表面品質に関する。この特許出願には、0.30重量%未満のブチレンテレフタレートオリゴマー含量を有するPBT組成物が記載されている。このレベルは、80℃の温度においてPBT組成物のペレットを水で処理してから130℃で乾燥させることにより得られた。関係するオリゴマーの性質は、明らかにされなかった。しかしながら、この方法では、環状二量体含量の有意な減少はなんら得られず、PBTの重量を基準にして0.35重量%未満の環状二量体含量を得ることなどとてもできないことが判明した。
また、本発明者らは、先に記載したように調製された0.35重量%未満の環状二量体含量を有するPBTを含むポリエステル組成物を、ヘッドランプの部品を作製する射出成形法で使用すると、成形サイクル時間が長くなることを見いだした。より特定的には、非常に光沢度の高い表面を有する成形型を使用した場合ならびに/または複雑な成形型設計および成形型形状を使用した場合、このことが起こった。中間コーティング層を用いることなく直接金属化しうる、優れた表面品質を有する成形部品を作製するために、そのような高光沢表面が必要とされる。長いサイクル時間を引き起こした条件について詳細を正確に記述することはできず、この影響の発生を予測することは困難であるが、一般的には、該条件をクリティカル成形条件であるとみなしうる。こうしたことが起こった場合、そのような問題が起こらない場合と比較して、全体として経済的に有利でない方法を生じる。したがって、経済的により有利な方法にするために、成形サイクル時間を削減しなければならない。したがって、発明者らは、成形サイクル時間を削減するという問題に直面した。
この点に関して、成形サイクル時間は、絶対値ではないが、特定の成形部品の作製に適用される特定の方法およびプロセス条件ならびにそのような方法および製品に課される一連の基準に依存することが注目される。実用上、成形サイクル時間は、良好な離型挙動を可能にして製品の変形がごく限られるかもしくはまったくない形で成形型から製品を取り出すのに必要とされる最小時間または選択されたプロセス条件下で製造される適格製品の最小パーセントを得るのに必要とされる最小時間として定義することが可能である。
特許出願特開2003−026786号公報もまた、PBT組成物に関するものであり、同一の問題を扱う。該問題に対して該特許出願で提供された解決策は、それぞれ特定の粘度値未満およびそれを超える、異なる粘度を有する2種のPBTグレードをブレンドすることに関係する。この解決策は、本発明に係る組成物の低環状二量体含量の要件と組み合わせることが困難である。その理由は、まず第1に、2種のPBTグレードの混合前および混合後のいずれにおいても、低環状二量体含量を達成するための熱処理工程中に粘度を注意深く制御しなければならないこと、第2に、成形プロセス中に良好な成形挙動が得られるようにかつ成形部品の良好な機械的性質が得られるようにPBT粘度を調整しなければならないことにある。したがって、低曇り性PBT組成物で成形サイクル時間を削減する代替法が必要である。
本発明の第2の目的は、クリティカル条件が関与する射出成形法で使用したときに短い成形サイクル時間を可能にする、本質的に低い曇り性を有するポリブチレンテレフタレート樹脂を含むポリエステル組成物を提供することである。
この目的は、PBTの重量を基準にして0.35重量%未満の環状二量体含量であることのほかに、ポリエチレングリコールテレフタレート(PET)、PETコポリマー、ポリブチレンナフタネート(PBN)、PBNコポリマー、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、PTTコポリマー、ポリエチレングリコールナフタネート(PEN)、PENコポリマー、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート(PCT)、PCTコポリマー、芳香族ポリカーボネート、および芳香族ポリエステルカーボネートからなる群から選択される第2のポリマーを、PBTおよび第2のポリマーの全重量を基準にして1〜40重量%の量で含む、本発明に係るPBT含有組成物を用いて達成された。
驚くべきことに、指示量の第2のポリマーと組み合わせて該低環状二量体含量を有するPBTを含む本発明に係る組成物を用いると、第2のポリマーを含有しない対応するPBT組成物と比較して、低曇り性を保持しつつかつ機械的性質をはじめとする主要な製品特性を有意に低下させることなく、クリティカル成形型中でおよび/またはクリティカル成形条件下で、離型挙動が改良され、より短い成形サイクル時間が可能になることを見いだした。
好ましくは、第2のポリマーの量は、PBTおよび第2のポリマーの全重量を基準にして、少なくとも2重量%、より好ましくは少なくとも4重量%である。本発明に係る組成物中の第2のコポリマーの最小量をより高くすることは、成形サイクル時間をさらに削減しうるという利点を有する。
同様に好ましくは、第2のポリマーの量は、PBTおよび第2のポリマーの全重量を基準にして、25重量%以下、より好ましくは15重量%以下である。第2のコポリマーの最大量をより低くした本発明に係る組成物の利点は、成形部品がより良好な表面外観を有することである。
PBTおよび第2のポリマーの全重量を基準にして5〜10重量%の量で第2のポリマーを含む本発明に係る組成物を用いることにより、非常に良好な結果が得られた。
本発明との関連では、ポリブチレンテレフタレート樹脂(本明細書中ではPBTとも記す)とは、ブタンジオールより本質的になるジオールとテレフタル酸より本質的になる二酸との縮合生成物であると解釈されるものである。そのようなPBT樹脂は、ブタンジオールとテレフタル酸とを直接エステル化することによりまたはテレフタル酸のジメチルエステルでブタンジオールをエステル交換することにより取得可能であり、したがって、ブタンジオールとテレフタル酸とのエステル化残基を含む。PBTは、場合により、ブタンジオールとテレフタル酸とのエステル化残基のほかに、他のジオールおよびジカルボン酸さらには少量の多官能性のアルコールまたはカルボン酸からなるエステル化残基などの他の成分を含むコポリマーであってもよい。本発明に係る組成物中のPBTは、典型的には、PBTの重量を基準にして少なくとも70重量%でブタンジオールとテレフタル酸とのエステル化残基を含有する。
PBT中に含まれうる好適なジオールは、たとえば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、2,3−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレングリコール、およびシクロヘキサンジメタノールである。
好適なジカルボン酸は、たとえば、オルトフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、およびコハク酸である。
ここで使用しうる好適な多官能性カルボン酸は、たとえば、三官能性カルボン酸(トリメシン酸、トリメリト酸など)および四官能性カルボン酸(ピロメリト酸など)である。
好適な多官能性アルコールは、たとえば、トリオール(グリセロール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパンなど)およびテトラオール(ペンタエリトリトールなど)である。
一般的には、多官能性化合物は、存在したとしても、PBTに低分枝度を付与するようにごく少量で使用される。
好ましくは、本発明に係る組成物中のPBTは、PBTの重量を基準にして、5重量%以下、好ましくは1重量%以下、さらにより好ましくは0.5重量%未満の量で他の成分を含み、最も好ましくは他の成分をまったく含まない。PBTの速い結晶化速度および/または高い熱寸法安定性をより良好に保持するために、より少量の他の成分が好ましい。
好ましくは、本発明に係る組成物中のPBTは、PBTの重量を基準にして酸価で表したときに、50meq/kg以下、より好ましくは40meq/kg以下、さらにより好ましくは30meq/kg以下の残留カルボン酸含量を有する。より低い残留カルボン酸含量を有するPBTを含むポリエステル組成物の利点は、その組成物から作製された成形部品がさらに少ない曇りを与えることである。
本発明に係る組成物に使用しうるPBTは、広範にわたるさまざまな相対粘度を有しうる。一般的には、PBTは、25℃においてメタクレゾール中の0.5重量%の溶液で測定したときに、2.3を含めて1.7〜2.3の相対粘度(本明細書中ではηrelとしても示される)を有するが、より低いさらにはより高いηrelを有するPBTを同様に使用することも可能である。好ましくは、PBTのηrelは、少なくとも1.7、より好ましくは少なくとも1.8、さらにより好ましくは少なくとも1.9である。より高いηrelの利点は、組成物から作製された成形部品がより高い靭性を有することである。組成物が補強剤を含まない場合、このことはとくに重視される。同様に好ましくは、PBTのηrelは、2.3以下、より好ましくは2.2以下、さらにより好ましくは2.1以下である。より低いηrelの利点は、組成物がより良好な加工性を有することである。
本発明に係る組成物に使用しうるPBTは、PBTがPBTの重量を基準にして0.35重量%未満の環状二量体含量を有するかまたはPBTを含む組成物がそのような低環状二量体含量を有する組成物に変換可能であるならば、以上に記載の任意のPBTでありうる。本発明者らが見いだしたように、PBTの重量を基準にして0.35重量%未満の環状二量体含量を有するPBTは、たとえば、溶融重合プロセスに続く熱処理工程を介して調製可能である。
溶融重合プロセスでは、ブタンジオールとテレフタル酸、またはブタンジオールとテレフタル酸のジメチルエステル、さらにはオプションの他のジオールおよび/または二酸、ならびにオプションの多官能性のアルコールまたはカルボン酸を、PBTの融解温度超で共縮合させる。溶融重合によるPBTの調製は、不連続(バッチ)プロセスおよび連続プロセスのいずれでも実施可能であり、一般的には二段階、すなわち大気圧下の第1の段階および減圧下の第2の段階を含む。そのような重合プロセスは、当業者に公知であり、たとえば、高分子科学技術百科事典(Encyclopedia of Polymer Science and Engineering),第12巻,43−45頁,ワイリー・インターサイエンス(Wiley Interscience)刊,ニューヨーク(New York),1988年(ISBN 0−471−80994−6)およびプラスチック便覧3/1(Kunststoff Handbuch 3/1),工業用熱可塑性物質、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリエステル、およびセルロースエステル(Technische Thermoplaste,Polycarbonate,Polyacetale,Polyester and Celluloseester),22−23頁,ハンザー・フェアラーク(Hanser Verlag)刊,ミュンヘン(Muenchen),1992年(ISBN 3−446−16368−9)に記載されている。
本発明に至る実験研究中に観測されるように、溶融重合により調製されたそのようなPBTは、一般的には、PBTの重量を基準にして約0.45重量%の環状二量体を含む。PBTの重量を基準にして0.35重量%未満の環状二量体含量が達成されるように、溶融重合により得られたPBTを、たとえば、熱処理に付すことが可能である。ただし、不活性ガス雰囲気中において固体形態でPBTを150℃〜該融解温度の間の温度に加熱し、そして指定の低レベルの環状二量体含量を得るのに十分な程度に長い時間にわたり150℃〜該融解温度の範囲内の温度に保持する。
好ましくは、PBT中の環状二量体の含量は、PBTの重量を基準にして、好ましくは0.30重量%未満、より好ましくは0.25重量%未満、最も好ましくは0.20未満の重量%である。そのようなより低い環状二量体含量の利点は、PBT組成物で作製された部品の曇りがさらに低減されることである。そのようなより低い環状二量体含量は、熱処理工程においてより長い時間をかけることによりおよび/またはより高い温度を用いるより達成可能である。
本発明との関連では、不活性ガス雰囲気とは、PBTに課される温度条件下で、PBTの分解を引き起こさないかまたは有意な程度に引き起こすことのないごく少量の酸素を含む雰囲気であると解釈されるものである。一般的には、そのような不活性ガス雰囲気は、ガス雰囲気の重量を基準にして、0.1重量%未満の酸素、好ましくは0.02重量%未満の酸素、より好ましくは0.01重量%未満の酸素を含む。最も好ましくは、不活性ガスは、酸素を含まない。
本発明との関連では、ポリエチレンテレフタレート樹脂(本明細書中ではPETとも記す)とは、エタンジオールとテレフタル酸との縮合生成物であると解釈されるものである。そのようなPET樹脂は、エタンジオールとテレフタル酸とを直接エステル化することによりまたはテレフタル酸のジメチルエステルでエタンジオールをエステル交換することにより取得可能であり、したがって、エタンジオールとテレフタル酸とのエステル化残基を含む。
PETコポリマーとは、本明細書中では、エチレングリコールとテレフタル酸とのエステル化残基のほかに、他のジオールおよびジカルボン酸さらには少量の多官能性のアルコールまたはカルボン酸からなるエステル化残基などの他の成分を含むポリエステルコポリマーであると解釈されるものである。本発明に係る組成物中のPETコポリマーは、好ましくは、PETコポリマーの重量を基準にして少なくとも50重量%、より好ましくは少なくとも75重量%でエタンジオールとテレフタル酸とのエステル化残基を含有する。
PETコポリマー中に含まれうる好適なジオールは、たとえば、ブタンジオール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、2,3−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレングリコール、およびシクロヘキサンジメタノールである。
好適なジカルボン酸は、たとえば、オルトフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、およびコハク酸である。
ここで使用しうる好適な多官能性カルボン酸は、たとえば、三官能性カルボン酸(トリメシン酸、トリメリト酸など)および四官能性カルボン酸(ピロメリト酸など)である。
好適な多官能性アルコールは、たとえば、トリオール(グリセロール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパンなど)およびテトラオール(ペンタエリトリトールなど)である。
一般的には、多官能性化合物は、存在したとしても、PBTに低分枝度を付与するようにごく少量で使用される。
好ましくは、本発明に係る組成物中のPETコポリマーは、PBTの重量を基準にして、5重量%以下、好ましくは1重量%以下、さらにより好ましくは0.5重量%未満の量で他の成分を含み、最も好ましくは他の成分をまったく含まない。PBTの速い結晶化速度および/または高い熱寸法安定性をより良好に保持するために、より少量の他の成分が好ましい。
PETの場合と同様に、本発明との関連では、ポリブチレンナフタネート(本明細書中ではPBNとも記す)、ポリトリメチレンテレフタレート(本明細書中ではPTTとも記す)、ポリエチレングリコールナフタネート(本明細書中ではPENとも記す)、およびポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート(本明細書中ではPCTとも記す)とは、それぞれ、ブタンジオールとナフタレンジカルボン酸、トリメチレングリコールとテレフタル酸、エチレングリコールとナフタレンジカルボン酸、およびシクロヘキサンジメチレングリコール(glucol)とテレフタル酸、との縮合生成物であると解釈されるものである。
PETコポリマーの場合と同様に、PBNコポリマー、PTTコポリマー、PENコポリマー、およびPCTコポリマーとは、本明細書中では、それぞれ、以上で本明細書に記載したベースポリマーPBN、PTT、PEN、およびPCTに用いられるジオールとジカルボン酸とのエステル化残基のほかに、他の成分を含むポリエステルコポリマーであると解釈されるものである。
これらのコポリマー中に含まれうる他の成分としては、他のジオールおよびジカルボン酸さらには少量の多官能性アルコールまたは多官能性カルボン酸からなるエステル化残基が挙げられる。
PBN、PTT、PEN、およびPCTのコポリマー中に存在しうる好適なジオール、ジカルボン酸(diocarboxylic acid)、多官能性アルコール、および多官能性カルボン酸としては、PETコポリマーに関して先に述べたのと同一の成分が挙げられ、さらにはエチレングリコール(PBN、PTT、およびPCTのコポリマーの場合)およびテレフタル酸(PBNおよびPENのコポリマーの場合)が挙げられる。
本発明に係る組成物中のPBNコポリマー、PTTコポリマー、PENコポリマー、およびPCTコポリマーは、それぞれ、コポリマーの重量を基準にして好ましくは少なくとも50重量%、より好ましくは少なくとも75重量%で、ベースポリマーPBN、PTT、PEN、およびPCTに用いられるジオールとジカルボン酸(dicarboylic acid)とのエステル化残基を含有する。
本発明に係る組成物中の芳香族ポリカーボネートとして、原理的には、任意の公知の芳香族ポリカーボネートを使用しうる。この組成物中の好適な芳香族ポリカーボネートは、たとえば界面重合法を用いて少なくとも1種の二価フェノールとカーボネート前駆体とから調製されるポリカーボネートである。
適用しうる好適な二価フェノールは、芳香環の炭素原子にそれぞれ直接結合された2個のヒドロキシル基を含有する1個以上の芳香環を有する化合物である。そのような化合物の例としては、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノール−A)、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス−(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,4−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、2,4−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル(hydroxyphfenyl))−メタン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、1,1−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、2,2−(3,5,3’,5’−テトラクロロ−4,4’−ジヒドロキシビフェニル)プロパン、2,2−(3,5,3’,5’−テトラブロモ−4,4’−ジヒドロキシビフェニル)プロパン、(3,3’−ジクロロ−4,4’−ジヒドロキシフェニル)メタン、ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−スルホン、ビス−4−ヒドロキシフェニルスルホン、ビス−4−ヒドロキシフェニルスルフィドが挙げられる。
カーボネート前駆体は、カルボニルハロゲニド、ハロゲンホルミエート、またはカーボネートエステルでありうる。カルボニルハロゲニドの例としては、カルボニルクロリドおよびカルボニルブロミドが挙げられる。好適なハロゲンホルミエートの例は、ヒドロキノンのような二価フェノールのまたはエチレングリコールのようなグリコールのビス−ハロゲンホルミエートである。好適なカーボネートエステルの例としては、ビフェニルカーボネート、ジ(クロロフェニル)カーボネート、ジ(ブロモフェニル)カーボネート、ジ(アルキルフェニル)カーボネート、フェニルトリルカーボネート、およびそれらの混合物が挙げられる。他のカーボネート前駆体もまた同様に使用しうるが、カルボニルハロゲニド、特定的にはホスゲンとしてよく知られているカルボニルクロリドが好ましい。
本発明に係る組成物中の芳香族ポリカーボネートは、公知の調製方法を用いて前記化合物から生成可能である。一般的には、触媒、酸受容体、およびポリカーボネートのモル質量を制御するための化合物もまた、使用される。
使用しうる触媒の例としては、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、およびN,N−ジメチルアニリンのような第三級アミン、テトラエチルアンモニウムブロミドのような第四級アンモニウム化合物、およびメチルトリフェニルホスホニウムブロミドなどの第四級ホスホニウム化合物が挙げられる。
好適な酸受容体の例としては、ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリンのような有機化合物が挙げられる。無機酸受容体の例は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、およびリン酸塩である。
分子質量の制御に使用しうる化合物の例としては、フェノールのような一価フェノール類、p−アルキルフェノール、パラ−ブロモフェノール、および第二級アミンが挙げられる。
ポリカーボネートの定義の範囲内には、少なくとも2種の二価フェノールから調製されるコポリカーボネート、および二価フェノールとジカルボン酸とカーボネート前駆体とから調製されるコポリマーであるコポリエステル−カーボネートもまた、包含される。
そのような芳香族ポリカーボネートならびにそれらの調製および性質については、たとえば、高分子科学技術百科事典(Encycl.Polym.Sci.Eng.),第11巻,648−718頁(ワイリー(Wiley)刊,ニューヨーク(New York),1988年);またはプラスチック便覧3/1(Kunststoff Handbuch,3/1),117−297頁(ハンザー・フェアラーク(Hanser Verlag)刊,ミュンヘン(Muenchen),1992年)に広範に記載されている。
特定の実施形態では、本発明に係る組成物は、PET、またはビスフェノール−Aとホスゲンと場合により副次量で1個、2個、もしくはそれ以上の反応性基を有する他の化合物とから調製されるポリカーボネートを含有する。コモノマーとしての後者の化合物は、たとえば、ポリマーの溶融粘度に影響を及ぼす。そのようなポリマーは、ビスフェノール−Aポリカーボネートまたはさらに単純にポリカーボネート(PC)と呼ばれることも多く、市販品として入手可能である。
芳香族ポリエステルカーボネート(本明細書中ではAPECとも記す)とは、本明細書中では、芳香族カルボン酸と芳香族アルコールとから誘導されるエステル単位と、芳香族アルコールとカーボネートまたはカーボネート前駆体とから誘導されるカーボネート単位と、からなるポリマーであると解釈されるものである。
本発明に係る組成物中の芳香族ポリエステルカーボネートとして、原理的には、任意の公知の芳香族ポリエステルポリカーボネートを使用しうる。この組成物中の好適な芳香族ポリカーボネートは、たとえば界面重合法を用いて少なくとも1種の二価フェノールとカーボネート前駆体と芳香族エステル前駆体とから調製されるポリカーボネートである。
利用しうる好適な芳香族前駆体は、芳香環の炭素にそれぞれ直接結合された2個の酸クロリド基を含有する1個以上の芳香環を有する化合物である。そのような化合物の例としては、イソフタル酸ジクロリドおよびテレフタル酸ジクロリドが挙げられる。
好適な二価フェノールおよび好適なカーボネート前駆体は、芳香族ポリカーボネートに関して先に記載したのと同一である。
本発明に係る組成物中の芳香族ポリエステルカーボネートは、公知の調製方法を用いて前記化合物から生成可能である。一般的には、触媒、酸受容体、およびポリカーボネートのモル質量を制御するための化合物もまた、使用される。芳香族ポリエステルカーボネートを調製するために、芳香族ポリカーボネートに関して先に本明細書に記載したのと同一の方法ならびに同一の触媒、酸受容体、およびポリエステルカーボネートのモル質量を制御するための化合物を使用することが可能である。
特定の実施形態では、本発明に係る組成物は、ビスフェノール−A、ホスゲン、イソフタル酸ジクロリド、およびテレフタル酸ジクロリドから調製されるAPECを含有する。
本発明に係る組成物中の第2のポリマーはまた、PET、PBN、PTT、PEN、芳香族ポリカーボネート、および/または芳香族ポリエステルカーボネートのコポリマーであってもよい。
本発明の好ましい実施形態では、第2のポリマーは、PET、PETコポリマー、および芳香族ポリカーボネートからなる群から選択され、より好ましくは、第2のポリマーは、PETまたはPCである。
本発明に係る組成物では、環状二量体含量は、好ましくは、PBTの重量を基準にして、0.30重量%未満、より好ましくは0.25重量%未満、最も好ましくは0.20未満の重量%である。より低い環状二量体含量の利点は、組成物で作製された部品の曇りがさらに低減されることである。
本発明に係る組成物は、PBTおよび第2のポリマーのほかに、1種もしくは複数種の任意の慣用的添加剤をさらに含みうる。好ましくは、この添加剤は、溶媒を含まず、それ自体、揮発性低分子量物質でなく、かつ本発明に係る組成物から作製された部品が晒される高温の使用条件下で分解しないかまたは曇りの問題や機械損失の問題を生じるほどまで分解することはない。
本発明に係る組成物に使用しうる好適な添加剤は、たとえば、無機充填剤、補強剤、顔料、難燃剤、安定剤、プロセス助剤、耐衝撃性改良剤、エステル交換反応抑止剤、および核剤である。1種もしくは複数種の添加剤の選択は、成形部品の対象用途およびその部品に必要とされる特定の性質に依存するであろう。また、成形部品を作製するための組成物を調製する技術分野の当業者であれば、容易に選択可能である。
無機充填剤は、ポリエステル化合物を調製する技術分野の当業者に公知の任意の充填剤でありうる。好適な無機充填剤は、たとえば、タルカムや炭酸カルシウムなどの鉱物充填剤である。
好適な補強剤は、たとえば、ガラス繊維、炭素繊維、ガラスパール、およびナノ充填剤である。
無機充填剤および/または補強剤は、有利には、改良された高温寸法安定性および/または改良された機械的性質を有する成形部品を作製するための本発明に係る組成物に使用される。
好適な顔料は、たとえば、二酸化チタンおよびカーボンブラックである。
好適な難燃剤は、たとえば、ハロゲン化樹脂およびメラミンポリホスフェートである。
好適な安定剤は、たとえば、オリゴマー性酸化防止剤およびUV吸収剤である。
本発明に係る組成物はまた、場合により、PBTおよび第2のポリマーと異なるポリマーを含みうる。該ポリマーをさらなるポリマーと記すことにする。これらのさらなるポリマーは、耐衝撃性の改良および滑沢化のための顔料濃縮物中のキャリヤーポリマーのように、個々の目的に合わせて存在させうる。典型的には、そのようなさらなるポリマーは、限られた量で存在するにすぎないであろう。
好ましくは、さらなるポリマーは、組成物の全重量を基準にして10重量%以下、より好ましくは5重量%以下の量で存在する。
好適な耐衝撃性改良剤は、たとえば、官能化ポリエチレンゴムおよびエラストマーたとえばコポリエーテルエステルである。
好適なプロセス助剤は、たとえば、離型剤としても知られる滑剤、例としては、ポリエチレンワックス、エステル系ワックス、具体的には、モンタン酸ワックスおよびステアレートワックス(たとえば、ペンタエリトリトールテトラステアレート(pentaerytrytoltetrasterate))ならびにカルナウバワックスである。
本発明に係る組成物中の滑剤の量は、組成物の重量を基準にして、一般的には0.5重量%以下である。好ましくは、本発明に係る組成物は、組成物の重量を基準にして、0.30重量%以下、より好ましくは0.20重量%以下の滑剤を含む。より低い重量%の滑剤を含む組成物の利点は、さらに良好な曇り挙動である。
本発明の好ましい実施形態では、組成物は、滑剤の重量を基準にして、1重量%以下、より好ましくは0.5重量%以下、さらにより好ましくは0.2重量%以下の重量損失率を有する滑剤を含む。重量損失率とは、160℃において窒素下で4時間後に等温熱重量分析(TGA)により決定される初期重量を基準にした重量損失として定義される。組成物に一般に使用される滑剤が少量であるにもかかわらず、低重量損失率を有する滑剤が、すでに化合物の曇り挙動にクリティカルでありうること、およびより低い重量損失率を有する滑剤を用いることにより、曇り挙動がさらに改良されうること、を見いだした。
好適なエステル交換反応抑止剤は、たとえば、無機ピロリン酸塩、具体的にはピロリン酸ナトリウム(NaO)、少なくとも2個の酸水素原子を有する無機リン酸塩、具体的にはリン酸二水素一亜鉛(Zn(HPO)およびリン酸二水素一カルシウム(Ca(HPO)、結晶水を有する無機リン酸塩、具体的にはリン酸亜鉛(Zn(PO.2HO)およびリン酸三ナトリウム(NaPO.6HO)、ならびにこれらリン酸塩の混合物である。
好適な核剤は、たとえば、タルカム、安息香酸ナトリウム、TiO、Fe、および硫酸バリウムである。核剤は、本明細書中では、PBTの結晶化速度を促進する添加剤であるとみなされる。結晶化速度は、示差走査熱量測定(DSC)などの標準的な方法により測定可能である。
好ましくは、本発明に係る組成物は、組成物の全重量を基準にして、2重量%以下、より好ましくは1重量%以下、さらに好ましくは0.5重量%以下の核剤を含む。最も好ましくは、本発明に係る組成物は、組成物の全重量を基準にして0.1重量%未満の核剤を含むか、またはいかなる核剤をもまったく含まない。本発明に係る組成物中のより少量の核形成の利点は、成形サイクル時間がさらに短くなることである。
好ましくは、組成物中の添加剤は、個別固体粒子の形態で組成物中に存在する場合、10μm未満、より好ましくは2μm未満、さらにより好ましくは1μm未満、最も好ましくは0.5μm未満の平均粒径を有する。粒径は、10Å程度に小さくてもよいし、ナノ充填剤の場合に起こりうるようにさらに小さくてもよい。より小さい粒径を有する添加剤を含む本発明に係る組成物の利点は、より高い表面光沢を有する成形部品を作製するために使用可能であることである。
非常に光沢度の高い表面を必要とする用途では、本発明に係る組成物は、好ましくは、個別粒子の形態のいかなる添加剤をも含まない。
本発明の好ましい実施形態では、組成物は、
a)PBTの重量を基準にして0.35重量%未満の環状二量体含量を有するPBT、
b)PBTおよび第2のポリマーの全重量を基準にして1〜40重量%の量で、ポリエチレングリコールテレフタレート(PET)、PETコポリマー、ポリブチレンナフタネート(PBN)、PBNコポリマー、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、PTTコポリマー、ポリエチレングリコールナフタネート(PEN)、PENコポリマー、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート(PCT)、PCTコポリマー、芳香族ポリカーボネート、および芳香族ポリエステルカーボネート(APEC)からなる群から選択される第2のポリマー、ならびに
場合により、
c)滑剤、
d)エステル交換反応抑止剤、および/または
e)好ましくは10μm未満の重量平均粒径を有する個別固体粒子の形態の1種もしくは複数種の添加剤、
からなる。
本発明のより好ましい実施形態では、組成物は、
a)PBTの重量を基準にして0.35重量%未満の環状二量体含量を有するPBT、
b)PBTおよび第2のポリマーの全重量を基準にして、ポリエチレングリコールテレフタレート(PET)、PETコポリマー、および芳香族ポリカーボネートからなる群から選択される2〜25重量%の第2のポリマー
c)0.3重量%以下の滑剤、
d)0〜0.2重量%のエステル交換反応抑止剤、
e)0〜1.0重量%の顔料、
からなる。ただし、c)、d)、およびe)の重量%は、組成物の全重量を基準にする。
0.35重量%未満の環状二量体含量を有するPBTと第2のポリマーとを含む本発明に係るポリエステル組成物は、公知の技術を適用して種々の成分を混合またはブレンドすることにより取得可能である。この混合は、PBTおよび第2のポリマーの融解/加工温度未満で種々の成分を混合する「乾式」ブレンド操作でありうるか、または場合により予備/ブレンドされていてもよい成分を、たとえば、一軸/もしくは二軸/スクリュー押出機を用いて好適な融解/加工温度で混合する溶融ブレンドプロセスでありうる。同様に、乾式/および融解/ブレンドの組合せを適用することも可能である。
本発明はまた、成形部品の作製プロセスにおける本発明に係るポリエステル組成物の使用、特定的には、成形部品を形成するための本発明に係る組成物の射出成形を含む成形プロセスにおける使用と、本発明に係るポリエステル組成物から作製される成形部品と、に関する。
本発明に係る組成物が使用されるそのようなプロセスの利点は、クリティカル成形条件の場合でさえも、短いサイクル時間を達成しうることである。該サイクル時間は、第2のポリマーを含まない対応するポリエステル組成物を用いて同一のクリティカル成形条件下で得られるよりも短い。
そのような成形部品の利点は、部品が通常の使用条件下で加熱に付される場合、標準的PBT含有組成物で作製された成形部品と比較して、より少ない曇りを生じることである。
特定の実施形態では、成形部品は、ベゼルやリフレクターなどの自動車のヘッドライト用の部品または省エネルギーランプ用のランプベースである。
本発明はさらに、ミラー光学系の組立てにおける本発明に係る成形部品の使用と、本発明に係る成形部品を含むミラー光学系と、に関する。本発明の特定の実施形態では、ミラー光学系は、自動車のヘッドライトまたはガーデンリフレクターランプである。
本発明はまた、本発明に係るヘッドライトを備えた自動車、特定的には、トラック、乗用車、またはオートバイに関する。本発明に係るヘッドライトを備えた自動車の利点は、標準的PBT含有組成物で作製されたヘッドライトを備えた自動車と比較して、自動車の耐用期間中、ヘッドライトのより少ない曇りを生じるので、その結果として、光の収率がより良好に保持され、道路使用者がより良好に安全の確保された状態に保持されることである。
以下の実施例および比較実験により本発明についてさらに説明する。
分析方法
環状二量体含量:200〜300mgの量のPBTまたはPBT含有組成物を室温で10mlのヘキサフルオロイソプロパノールに溶解させた。この溶液を高性能液体クロマトグラフィーにより分析した。使用したカラムは、ゾーバックSB C18(ZORBAC SB C18)(250×3mm)であった。40℃で10mM HPOおよびアセトニトリルを含むグラジエントならびに0.5ml/分の流量を適用し;溶出中、アセトニトリルを40%〜100%まで変化させた。238nmに設定されたダイオードアレイ検出器を用いて検出を行った。
相対粘度(ηrel):ISO 3007,第3版1994−09−01に準拠した方法;メタクレゾール中、0.5重量%のPBT溶液の流動時間をウベローデ(Ubbelohde)チューブ中、25℃で測定し、得られた時間を純粋メタクレゾールで測定した時間で割り算することにより、測定を行った。
カルボン酸価:ブロモクレゾールグリーンを指示薬として用いてオルトクレゾール/クロロホルム混合物(70:30重量/重量)中のPBTの溶液をエタノール中の0.05 KOHで光度滴定することにより決定した。
重量損失率:約10mgの滑剤のサンプルを秤量し、熱重量分析装置(TGA)(パーキン・エルマーTGA7(PERKIN ELMER TGA 7))中に配置した。ヘリウム雰囲気中、160℃の温度で4時間かけてTGA測定を等温モードで行った。その時間の終了時、初期重量を基準にして重量損失を重量%で測定し、重量損失率として報告した。
材料
1,4−ブタンジオール: 重合グレード
ジメチルテレフタレート: 重合グレード
滑剤 パラセラC40(PARACERA C40)(たとえば、オランダ国のパラメルトB.V.(Paramelt B.V.,The Netherlands)
カルナウバワックス(重量損失率0.30重量%)
顔料濃縮物: PBT中の25重量%のカーボンブラック濃縮物、
PET ポリエチレングリコールテレフタレート、m−クレゾール中で測定された相対粘度1.60
NaHPO.2HO リン酸二水素ナトリウム二水和物、エステル交換反応抑止剤
溶融重合によるPBTの調製
攪拌機および凝縮器を備えた20L反応器に、7060gのジメチルテレフタレート、4100gの1,4−ブタンジオール、および1,4−ブタンジオール中の85.0gのチタンテトラn−ブトキシド触媒溶液(溶液1グラムあたり40mgの触媒)を仕込んだ。窒素で反応器を3回フラッシュした後、攪拌下かつ大気圧で反応器内容物を1時間以内で150℃の温度まで徐々に加熱し、この温度に30分間保持し、続いて、2時間以内で235℃の温度までさらに加熱した。次に、こうして得られたエステル交換生成物を、240℃、減圧下(50〜100Pa)、120分間、20RPMの攪拌速度で、さらに重合させた。窒素圧力下、ストランドの形態で重合生成物を反応器から押し出し、水中で冷却し、ペレタイザーによりペレットにした。ポリマーのηrelおよび酸価を測定したところ、それぞれ、1.85、18meq/gであった。ポリマーは、0.45重量%の環状二量体含量を有していた。
実施例I
PBTの熱処理
ビュッヒ(Buechi)製のロタベーパーR151(Rotavapor R151)を用いて、溶融重合により得られたPBTの熱処理を行った。10Lガラスフラスコに2kgのPBT顆粒を仕込み、純粋乾燥窒素を通気させた。次に、圧力を100Paまで低下させ、油浴中で回転フラスコを加熱した。顆粒の温度を185℃まで上昇させた。この温度に5時間保持した。この時間の後、油浴を取り去り、顆粒を室温まで冷却させた。次に、環状二量体含量およびηrelを測定した。結果は、それぞれ、ηrelが2.00および環状二量体含量が0.28重量%であった。
配合によるPBT/PET組成物の調製
以上に記載した溶融重合および後続熱処理により得られた88重量%のPBTと、9.75重量%のPETと、2重量%の顔料濃縮物と、0.15重量%の滑剤と、0.10重量%のエステル交換反応(transestererification)抑止剤と、を含むPBT/PET組成物を、たとえばワーナー・アンド・フライダー(Werner and Pfleiderer)製のZSK30/34二軸スクリュー押出機を用いて調製した。バレル温度を260℃に設定した。スクリュー速度は325RPMであり、収量は10kg/時であった。成分を予備ブレンドとしてホッパーに投入した。押出ストランドを水中で冷却し、顆粒にした。組成物のηrelは、1.96であった。
射出成形
以上に記載したPBT/PET組成物を成形型に導入して適切な射出成形条件で射出成形機により射出成形した。サイクル時間を変化させた。変形および視覚的側面(表面品質および機械的損傷)に基づく不合格の離型不良部品の最大パーセントに関して基準を設定した。
比較例A
配合によるPBT組成物の調製
溶融重合により得られた97.85重量%のPBTと、2.00重量%の顔料濃縮物と、0.15重量%の滑剤と、を含むPBT組成物を、たとえばワーナー・アンド・フライダー(Werner and Pfleiderer)製のZSK30/34二軸スクリュー押出機を用いて調製した。バレル温度を260℃に設定した。スクリュー速度は325RPMであり、収量は10kg/時であった。成分を予備ブレンドとしてホッパーに投入した。押出ストランドを水中で冷却し、顆粒にした。
熱処理
実施例Iに適用したのと同一の手順に従ってビュッヒ(Buechi)製のロタベーパーR151(Rotavapor R151)を用いて、PBT組成物の熱処理組成物を行った。温度を185℃に5時間保持した。この時間の後、油浴を取り去り、顆粒を室温まで冷却させた。組成物の環状二量体含量は0.29重量%であり、ηrelは1.98であった。
射出成形
上記の熱処理の後で得られたPBT組成物を実施例Iに記載したように射出成形した。不合格部品の最大数に関して同一の基準を適用した。
実施例Iは、比較実験Aよりも短い最小サイクル時間を示した。実施例Iの最小サイクル時間と同一の短いサイクル時間を比較実験Aに適用した場合、同一条件下の実施例Iの場合よりも、損傷箇所および/または変形を示した部品の数は多かった。

Claims (10)

  1. 組成物がPBTの重量を基準にして0.35重量%未満の環状二量体含量を有することを特徴とする、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)と、PBTおよび第2のポリマーの全重量を基準にして1〜40重量%の量で、ポリエチレングリコールテレフタレート(PET)、PETコポリマー、ポリブチレンナフタネート(PBN)、PBNコポリマー、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、PTTコポリマー、ポリエチレングリコールナフタネート(PEN)、PENコポリマー、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート(PCT)、PCTコポリマー、芳香族ポリカーボネート、および芳香族ポリエステルカーボネート(APEC)からなる群から選択される第2のポリマーと、を含む熱可塑性ポリエステル組成物。
  2. 前記第2のポリマーの量が、PBTおよび前記第2のポリマーの全重量を基準にして2〜25重量%である、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記環状二量体含量が、前記PBTの重量を基準にして0.30重量%未満である、請求項1または2に記載の組成物。
  4. 前記第2のポリマーが、PETまたはビスフェノール−A−ポリカーボネート(PC)である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記組成物が、
    a)PBTの重量を基準にして0.35重量%未満の環状二量体含量を有するPBT、
    b)PBTおよび第2のポリマーの全重量を基準にして1〜40重量%の量で、ポリエチレングリコールテレフタレート(PET)、PETコポリマー、ポリブチレンナフタネート(PBN)、PBNコポリマー、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、PTTコポリマー、ポリエチレングリコールナフタネート(PEN)、PENコポリマー、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート(PCT)、PCTコポリマー、芳香族ポリカーボネート、および芳香族ポリエステルカーボネート(APEC)からなる群から選択される第2のポリマー、ならびに
    場合により、
    c)滑剤、
    d)エステル交換反応抑止剤、および/または
    e)好ましくは10μm未満の重量平均粒径を有する個別固体粒子の形態の1種もしくは複数種の添加剤、
    からなる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. PBTの重量を基準にして0.35重量%未満の環状二量体含量を有するPBTと、請求項1〜5のいずれか一項に記載の第2のポリマーと、場合により、1種もしくは複数種の添加剤と、をブレンドすることを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物の調製方法。
  7. 成形部品を作製するための、請求項1〜5のいずれか一項に記載のポリエステル組成物の使用。
  8. 前記成形部品がランプの部品である、請求項7に記載の使用。
  9. 請求項1〜5のいずれかに記載のポリエステル組成物を含む成形部品。
  10. 前記成形部品が、ヘッドライト用のベゼル、ヘッドライト用のリフレクター、または省エネルギーランプ用のベースである、請求項9に記載の成形部品。
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