JP2008504968A - 液状の金属、特に液状の鋼材料を鋳造するための、連続鋳造鋳型の支持、および振動のための装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 液状の金属、特に液状の鋼材料を連続鋳造するための、連続鋳造鋳型１の支持および振動のための装置は、固定式の支持構造部材５に枢着されている案内要素４を有しており、振動装置６を用いて支持されている。
【解決手段】 メンテナンス時間、取り外し時間、および組み付け時間を短縮するため、およびこのことによって、損失時間、および損失コストを低下させるために、案内要素４および支持構造部材５から、第１の構造部品群７が形成されており、且つ、第２の構造部品群８が、振動装置６から成っており、その際、第２の構造部品群８が、側方の、対称面２に対して横方向に指向する出側９を通って、案内要素４の下方で、または、これら案内要素４の間で、解体可能であり、且つその際、これら両方の構造部品群７、８のそれぞれの構造部品群が、時間的および場所的に、それぞれに他方の構造部品群７、８に依存せずに取り外され、且つ再び組み付けされ得ることが提案される。

Description

本発明は、液状の金属、特に液状の鋼材料を連続鋳造するための、連続鋳造鋳型の支持および振動のための装置であって、この装置が、
両側で、その対称面内において鋳込みストランドの中心長手方向軸線が指向している、該対称面に対して配設された案内要素を有しており、
これら案内要素が、固定式の支持構造部材に枢着されており、その際、この連続鋳造鋳型が、それぞれに両側で、これら案内要素の上で、および、少なくとも１つの振動装置の上で支持されている様式の上記装置に関する。

この様式の装置は、両側で配設された案内要素および振動装置を有する昇降テーブルの、側壁（幅狭側プレート）に伴う、および、これら側壁のため、および冷却水ボックスのための支持構造体に伴う、連続鋳造鋳型の重量から成る大きな質量（Massen）を動かす。更に、振動駆動の下り行程の際の、鋳込みストランド面と鋳型壁との間の摩擦力という事情が出てきた。このような装置の支持は、総じて極めて困難であり、且つそれに加えて、大きな所要スペースを必要とし、従って、摩耗によって負荷をかけられる構造部品群、および構造部材の、外からの取り扱い可能性が妨げられる。交換されるべき、またはメンテナンスされるべき構造部材の長時間かかる取り外し、または組み付けは、しかしながら、連続鋳造鋳型の同様に長時間の停止を意味する。このことによって、著しい経済上の欠点が発生する。
このような様式の装置に関して、記載すべき先行技術文献情報はない。

従って、本発明の根底をなす課題は、適当な構造的な形態によって、メンテナンス時間、取り外し時間、および組み付け時間を短縮すること、および、このことによって、損失時間、および損失コストを低下させることである。

この提示された課題は、本発明に従い、
案内要素および支持構造部材から、第１の構造部品群が形成されており、且つ、
第２の構造部品群が、振動装置から成っており、その際、
第２の構造部品群が、側方の、対称面に対して横方向に指向する出側もしくは入側を通って、案内要素の下方で、または、これら案内要素の間で、解体可能であり、且つその際、
これら両方の構造部品群のそれぞれの構造部品群が、時間的および場所的に、それぞれに他方の構造部品群に依存せずに取り外され、且つ再び組み付けされ得ることによって解決される。
このことによって、重要な構造部品群および構造部材の外からの取り扱い可能性は増大され、且つ、比較的に短い損失時間が達せられる。主な利点は、しかも、案内要素、または振動装置の構造部品群が、比較的に頻繁に交換されるべきかどうかに依存せずに、その都度、比較的に短いメンテナンス時間、または交換時間が利用されることによって達せられている。何故ならば、連続的な解体動作の所定の順序（Reihenfolge）が、もはや強制的でないからである。メンテナンスを必要とする構造部品群は、即座に、解体され、且つ再び組み込みされ得る。更に、利点は、比較的に早期にメンテナンス無しに実施され得る取り外しおよび組み付けによって、それぞれに他の様式の構造部品群の新しい整向または調節ための、取り外し、組み付けまたはメンテナンスによって関係されていない如何なる要件も発生しないという趣旨にある。

１つの実施形態において、動かされるべき質量の低減が、および従って構造部材の負荷の低減が目指されており、且つ、自己支持体形の連続鋳造鋳型のブラケットを有する第１の構造部品群が、案内要素を介して、離間された支承台の上で支持され、且つ固定されている。

１つの構造部品群のための可能な限り多くの構造部材を統合することが努力される。この目的で、第１の構造部品群において、支持構造部材および案内要素は、
対称面に対して平行に配設された支承台が設けられており、これら支承台に、案内要素が固定されており、これら案内要素が、同様に、自己支持体形の連続鋳造鋳型のそれぞれのブラケットとも結合状態にあるように、解体可能なユニットと統合されている。

構造部材の数は、更に別の特徴に従って、
支承台は、それぞれに共同で１つの部材から成るような壁フレームを形成しており、これら支承台が、対の状態で、それぞれに中間プレートの上で支持され、且つ固定されていることによって低減される。

大きな質量の達成しようとされている低減、および、連続鋳造鋳型、およびこの連続鋳造鋳型の機能部品群への、およびこの連続鋳造鋳型の冷却水ボックス、及び／または幅狭側プレートへの、外からの取り扱い可能性の改善は、スラブの連続鋳造鋳型において、
壁フレームが、鋳型幅狭側への通路ための切欠き部を有していることによって更に容易ならしめられる。

支持構造部材の構造部品群は、特に、昇降テーブルまたは相応して重いフレームの完全な欠如の場合に、
第１の構造部品群が、カバープレート、および、連続鋳造鋳型のための案内心棒を有する支持プレートも備えていることによって特徴付けられる。

更に本発明により、メンテナンス、取り外し、または組み付けの際の、さもなければ強制的に解体されるべき構造部材の割合は、下側プレート、多数の支持壁および中間プレートから成る固定式の構造部品群が形成されており、この固定式の構造部品群が、連続鋳造ロールスタンドにおける、固定式で解離可能なベースプレートの上に配設されているようにして低減される。

固定式の支持構造部材の、比較的に容易な外からの取り扱い可能性は、更に、中間プレートの上に、両側で、薄板状の案内要素の振動運動のための自由空間が設けられていることによって達せられる。

最終的に、同様に、多数の鋳造工程に従い、構造部材の全数は、固定式で解離可能な構造部品群が、床ねじを用いて、ベースプレートの上で固定されているというやり方で、取り付けられる。

振動装置の対体から成っている振動駆動装置の解体または再度の組込みは、固定式の領域内における合体を前提条件として必要とし、且つ、振動装置が、それぞれに、第１の解体可能な構造部品群と固定式の構造部品群との間の境界領域内において、フランジプレートの上で支持されている。

容易で迅速な、且つ完全な解体または組込みは、第２の解体可能な構造部品群が、ピストンシリンダー駆動装置、および制御兼切替要素を有する、少なくとも１つの振動装置を備えていることによって行なわれる。

構造部材または構造部品群におけるメンテナンス作業の際に、解体または組込みから除外される領域の内の１つの領域は、連続鋳造鋳型の冷却領域であり、この領域のために、中間プレートの上に、冷却水接続部を有する固定式の構造部が設けられている。

従来の形態および経験は、連続鋳造鋳型の冷却領域内において、冷却水接続部が、それぞれに、中間プレートの上に固定されている冷却水接続部プレートへと導かれているように顧慮されている。

解体されるべき構造部材、または構造部品群の数は、必要のある場合には、下側プレートおよび中間プレートが、構造部と共に、固定式の、解離可能な構造部品群を形成しており、この構造部品群が、移送用アイレットを用いて持ち上げて取り外され、または載置されるという趣旨で増大される。

図において、本発明の実施例が図示されており、且つ、以下で詳しく説明する。

連続鋳造鋳型１の支持および振動のための装置（図１）は、液状の金属、特に液状の鋼材料を連続鋳造するために使用され、
この装置が、両側でその対称面内において鋳込みストランドの中心長手方向軸線３が指向している、該対称面２に対して配設された案内要素４を有しており、
これら案内要素が、偏心輪（Exzentern）、連結レバー、それぞれの様式のばね、または板ばね−図示されているように−から成っている。
これら案内要素４は、固定式の支持構造部材５に枢着されており、その際、連続鋳造鋳型１が、それぞれに両側で、これら案内要素４の上で、および、少なくとも１つの振動装置６の上で支持されている。この振動装置６は、それぞれ１つのピストンシリンダー駆動装置６ａ（図２）、例えば弁および液圧回路のような、制御手段および切替手段を備えている。

図１から３までに従って、案内要素４および支持構造部材５から、第１の構造部品群７が形成されている。第２の構造部品群８は、振動装置６から成っている。１つの特徴は、第２の構造部品群８が、側方の、対称面２に対して横方向に指向する出側９（または入側）を通って、案内要素４の下方で、または、これら案内要素４の間で、解体または組込みされ得る形態を形成する。この第２の解体可能な構造部品群８は、この第２の構造部品群のシリンダーでもって、横へ整向された案内軌道９ａ内において案内され、且つ、解体位置内において待機させられ、例えば、ピストンシリンダー駆動装置６ａのシリンダー、またはピストンが交換され得る。これら両方の構造部品群のそれぞれの構造部品群が、時間的および場所的に相互に依存せずに取り外され、且つ再び組み付けされ得ることは、更に重要である。この第１の構造部品群７は、除去される必要はない。その逆に、ただメンテナンス作業だけがこの第１の構造部品群７において実施される場合、この第２の構造部品群８の液圧的な導管回路全体は、この装置内において残留し、且つ開放される必要がない。

図１に従って、連続鋳造鋳型１は、ブラケット１０でもって、第１の構造部品群７の上に支持されており、その際、この連続鋳造鋳型１が、昇降テーブルの上に座しているのではなく、むしろ、これらブラケット１０を介して、直接的に案内要素４の上に載置している。

図２内において、第１の構造部品群７の詳しい構造が示されている。支持構造部材５として作用する案内要素４は、この実施例において板ばねセットとして選択されており、且つ、支承台１１と１２（図１）との間の、即ち、統合によって壁フレーム２０を形成する支承台１８と１９の中央で支承されている。
対称面２に対して平行に指向する支承台１８、１９、および従って壁フレーム２０が、上側の支持支承部として、および、
２つの板ばねセットの場合、案内要素４として、
更に別の下側のそれぞれに中央に配設された支持支承部を形成するという趣旨で、
支持構造部材５、および案内要素４は、この第１の構造部品群７の場合、解体可能なユニットまたは構造部品群１３として見なされる。
これら案内要素４のためのそれぞれに外側の固定支承部は、カバープレート２１に沿って、支持プレート２２でもって固定されており、これら支持プレート２２の上で、同様に案内心棒２３を介して、連続鋳造鋳型１が収容される。

それぞれに共同で１つの部材から成るような壁フレーム２０を形成する、支承台１８、１９は、中間プレート１７の上で支持され、且つ固定されている。この壁フレーム２０は、切欠き部２０ａを鋳型幅狭側１ａへの通路として有している。

カバープレート２１、および、連続鋳造鋳型１のための案内心棒２３を有する支持プレート２２を備える、第１の構造部品群７の下方で、下側プレート１５、支持壁１６および中間プレート１７から成る固定式の構造部品群２４が形成されており、この固定式の構造部品群は、連続鋳造ロールスタンドにおける、固定式で解離可能なベースプレート１４の上に支持されている。
この固定式の構造部品群２４、即ち中間プレート１７の上に、両側で、薄板状の案内要素４の振動運動のための自由空間２５が設けられている（図２、３、および４を参照）。

固定式の構造部品群２４は、床ねじ２６を用いて、ベースプレート１４の上で固定されている（図４）。

この実施例（図２から４まで）において、振動装置６は、それぞれに、第１の解体可能な構造部品群７と固定式の構造部品群２４との間の境界領域内において、フランジプレート２７の上で支持されている。このことによって、取り去られた第１の構造部品群７の場合、ピストンシリンダー駆動装置６ａ、制御兼切替要素２８への外からの取り扱い可能性は、第２の解体可能な構造部品群８の解体が常に必要であるとは限らない程度に容易にする。

図４に従って、中間プレート１７の上に、冷却水接続部３０および３１を有する固定式の構造部２９が設けられている。これら冷却水接続部３０、３１は、それぞれに、中間プレート１７の上の冷却水接続部プレート３２へと導かれている。この全ての固定式の構造部２９は、必要のある場合に下側プレート１５および中間プレート１７でもって、構造部品群として固定式の構造部２９と解離され、且つ、移送用アイレット３３において、クレーンによって持ち上げて取り外され、または載置される。

案内要素、支持構造部材、および振動装置のための、両側で配設された構造部品群を有する、連続鋳造鋳型の透視図である。 それぞれに、支持側で連続鋳造鋳型のために設けられた固定式の構造部品群、および解体可能な構造部品群、または構造部材の透視図である。 振動装置のための部分断面を有する、図２による装置の、前方の長手方向側面の平面図である。 通常の場合、メンテナンス、取り外し、および組み付けの際に、固定式に残留する、装置の部分の透視図である。

符号の説明

１ 連続鋳造鋳型
１ａ 鋳型幅狭側
２ 対称面
３ 鋳込みストランドの中心長手方向軸線
４ 案内要素
５ 支持構造部材
６ 振動装置
６ａ ピストンシリンダー駆動装置
７ 第１の解体可能な構造部品群
８ 第２の解体可能な構造部品群
９ 出側、もしくは入側
９ａ 案内軌道
１０ ブラケット
１１ 支承台
１２ 支承台
１３ 解体可能なユニット
１４ 固定式のベースプレート
１５ 下側プレート
１６ 支持壁
１７ 中間プレート
１８ 支承台
１９ 支承台
２０ 壁フレーム
２０ａ 切欠き部
２１ カバープレート
２２ 支持プレート
２３ 案内心棒
２４ 固定式の構造部品群
２５ 自由空間
２６ 床ねじ
２７ フランジプレート
２８ 制御兼切替要素
２９ 固定式の構造部
３０ 冷却水接続部（送出流）
３１ 冷却水接続部（還流）
３２ 冷却水接続部プレート
３３ 移送用アイレット

Claims (14)

1. 液状の金属、特に液状の鋼材料を連続鋳造するための、連続鋳造鋳型（１）の支持および振動のための装置であって、この装置が、
   両側で、その対称面内において鋳込みストランドの中心長手方向軸線（３）が指向している、該対称面（２）に対して配設された案内要素（４）を有しており、
   これら案内要素が、固定式の支持構造部材（５）に枢着されており、その際、この連続鋳造鋳型（１）が、それぞれに両側で、これら案内要素（４）の上で、および、少なくとも１つの振動装置（６）の上で支持されている様式の上記装置において、
   案内要素（４）および支持構造部材（５）から、第１の構造部品群（７）が形成されており、且つ、
   第２の構造部品群（８）が、振動装置（６）から成っており、その際、
   第２の構造部品群（８）が、側方の、対称面（２）に対して横方向に指向する出側（９）もしくは入側を通って、案内要素（４）の下方で、または、これら案内要素（４）の間で、解体可能であり、且つその際、
   これら両方の構造部品群（７、８）のそれぞれの構造部品群が、時間的および場所的に、それぞれに他方の構造部品群（７、８）に依存せずに取り外され、且つ再び組み付けされ得るように構成されていることを特徴とする装置。
2. 自己支持体形の連続鋳造鋳型（１）のブラケット（１０）を有する第１の構造部品群（７）は、案内要素（４）を介して、離間された支承台（１１、１２）の上で支持され、且つ固定されていることを特徴とする請求項１に記載の装置。
3. 第１の構造部品群（７）において、支持構造部材（５）および案内要素（４）は、
   対称面（２）に対して平行に配設された支承台（１８、１９）が設けられており、これら支承台に、案内要素（４）が固定されており、これら案内要素が、同様に、自己支持体形の連続鋳造鋳型（１）のそれぞれのブラケット（１０）とも結合状態にあるように、解体可能なユニット（１３／７）と統合されていることを特徴とする請求項１または２に記載の装置。
4. 支承台（１８、１９）は、それぞれに共同で１つの部材から成るような壁フレーム（２０）を形成しており、これら支承台が、対の状態で、それぞれに中間プレート（１７）の上で支持され、且つ固定されていることを特徴とする請求項１または３に記載の装置。
5. 壁フレーム（２０）は、鋳型幅狭側（１ａ）への通路ための切欠き部（２０ａ）を有していることを特徴とする請求項１、または３、または４に記載の装置。
6. 第１の構造部品群（７）は、カバープレート（２１）、および、連続鋳造鋳型（１）のための案内心棒（２３）を有する支持プレート（２２）も備えていることを特徴とする請求項３から５のいずれか一つに記載の装置。
7. 下側プレート（１５）、多数の支持壁（１６）および中間プレート（１７）から成る固定式の構造部品群（２４）が形成されており、この固定式の構造部品群は、連続鋳造ロールスタンドにおける、固定式で解離可能なベースプレート（１４）の上に配設されていることを特徴とする請求項３から６のいずれか一つに記載の装置。
8. 中間プレート（１７）の上に、両側で、薄板状の案内要素（４）の振動運動のための自由空間（２５）が設けられていることを特徴とする請求項７に記載の装置。
9. 固定式で解離可能な構造部品群（２４）は、床ねじ（２６）を用いて、ベースプレート（１４）の上で固定されていることを特徴とする請求項７に記載の装置。
10. 振動装置（６）は、それぞれに、第１の解体可能な構造部品群（７）と固定式の構造部品群（２４）との間の境界領域内において、フランジプレート（２７）の上で支持されていることを特徴とする請求項１に記載の装置。
11. 第２の解体可能な構造部品群（８）は、ピストンシリンダー駆動装置（６ａ）、および制御兼切替要素（２８）を有する、少なくとも１つの振動装置（６）を備えていることを特徴とする請求項１０に記載の装置。
12. 中間プレート（１７）の上に、冷却水接続部（３０、３１）を有する固定式の構造部（２９）が設けられていることを特徴とする請求項７から９のいずれか一つに記載の装置。
13. 冷却水接続部（３０、３１）は、それぞれに、中間プレート（１７）の上に固定されている冷却水接続部プレート（３２）へと導かれていることを特徴とする請求項１２に記載の装置。
14. 下側プレート（１５）および中間プレート（１７）は、構造部（２９）と共に、固定式の、解離可能な構造部品群を形成しており、この構造部品群が、移送用アイレット（３３）を用いて持ち上げて取り外され、または載置されることを特徴とする請求項７に記載の装置。

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