JP2008311970A - 固体撮像装置の駆動方法、固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置の駆動方法、固体撮像装置 Download PDF

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    • H04N25/73Charge-coupled device [CCD] sensors; Charge-transfer registers specially adapted for CCD sensors using interline transfer [IT]

Abstract

【課題】垂直CCDの経年劣化を低減すると共に読み出し電圧を低減することが可能な固体撮像装置の駆動方法を提供する。
【解決手段】行列状に配置された複数のフォトダイオード210と、複数のフォトダイオード210の列毎に設けられ、複数の転送電極V1〜V6を有する複数の垂直CCD220とを備える固体撮像装置の駆動方法であって、複数の転送電極のいずれかをハイレベルの電位VHとすることにより、フォトダイオード210から信号電荷を読み出し、電位VHよりも低いミドルレベルの電位VMと電位VMよりも低いローレベルの電位VLとを持つ駆動パルスを転送電極V1〜V6に印加することにより、読み出された信号電荷を列方向に転送し、信号電荷の読み出しでは、電位VHが印加されている間は、電位VHとされている転送電極に隣接する転送電極を電位VMとし、かつ電位VHとされている転送電極に隣接しない転送電極の電位を変化させる。
【選択図】図4A

Description

本発明は、固体撮像装置の駆動方法に関し、特に垂直CCDにおける信号電荷の転送方法に関する。
一般的に、ビデオカメラ及びデジタルスチルカメラ等の撮像装置を構成する固体撮像装置には、CCD(Charge Coupled Device)型固体撮像装置が利用されている。CCD型固体撮像装置においては、光入射によりフォトダイオードで生成した信号電荷が垂直CCDに読み出され、垂直CCD及び水平CCDにより電荷検出部(FD部)まで転送される。
このようなCCD型固体撮像装置において、フォトダイオードから垂直CCDへの読み出し電圧を低くし、消費電力の低減を図った場合、図24に示されるような問題が生じる。すなわち、転送電極523Cに印加される読み出し電圧φV1が低くなると、チャネルストップ528のポテンシャル変動(GND≧正方向の変動)の影響が大きくなり、フォトダイオード524に蓄積された信号電荷の一部が垂直CCD525に読み出されず、信号電荷の読み出し残りが生じるのである。このような問題を解決する技術として特許文献1に記載の固体撮像装置の駆動方法がある。
この駆動方法においては、転送電極523Cに読み出し電圧φV1を印加する際に、読み出し電圧φV1に対して逆極性に遷移された逆変調パルスをこの転送電極523Cに隣接する転送電極に印加している。これにより、図25に示されるように、転送電極523C下にあるチャネルストップ528のポテンシャル変動の影響を抑えることができるため、フォトダイオード524の信号電荷の読み出し残りの発生を防止できる。
特開平7−322143号公報
ところで、特許文献1に記載の固体撮像装置の駆動方法では、転送電極523Cに隣接する転送電極に逆変調パルスが印加されるため、転送電極523Cとそれに隣接する転送電極との間に大きな電圧差が発生する。
従って、フォトダイオード524や垂直CCD525が形成されたシリコン基板において、アバランシェ降伏が生じ強い電界が発生する。その結果、発生する信号電荷の一部がゲート絶縁膜にたたき込まれて垂直CCD525に不均一なポテンシャルが形成され、垂直CCDの転送効率及び読み出し効率の経年劣化という新たな問題が発生する。
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑み、垂直CCDの経年劣化を低減すると共に読み出し電圧を低減することが可能な固体撮像装置の駆動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の固体撮像装置の駆動方法は、行列状に配置された複数のフォトダイオードと、前記複数のフォトダイオードの列毎に設けられ、複数の転送電極を有する複数の垂直転送手段とを備える固体撮像装置の駆動方法であって、前記複数の転送電極のいずれかを前記第1電位とすることにより、前記フォトダイオードから信号電荷を読み出す読み出しステップと、前記第1電位よりも低い第2電位と前記第2電位よりも低い第3電位とを持つ駆動パルスを前記複数の転送電極に印加することにより、前記読み出された信号電荷を列方向に転送する転送ステップとを含み、前記読み出しステップでは、前記第1電位が印加されている間は、前記第1電位とされている転送電極に隣接する転送電極を前記第2電位とし、前記第1電位とされている転送電極に隣接しない転送電極の電位を第2電位から第3電位又は第3電位から第2電位に変化させることを特徴とする。ここで、前記読み出しステップでは、前記信号電荷が読み出される間は、前記第1電位とされている転送電極に隣接しない転送電極の電位を前記第1電位の逆極性の電位に変化させてもよい。
これによって、フォトダイオードの信号電荷が読み出されるときに、第1電位つまり読み出し電圧が印加されている転送電極に隣接する転送電極には、第3電位では無くそれより高い第2電位が印加される。従って、隣接する転送電極間の電位差を特許文献1に記載の駆動方法と比較して小さくできるので、垂直CCDの経年劣化を低減することができる。
また、読み出し電圧が印加された転送電極下のポテンシャル変動の影響を抑えることができ、さらに同転送電極下のポテンシャル形状がフォトダイオードから転送電極に向かって漸次下がる傾斜のついたものに変化する。その結果、フォトダイオードの信号電荷の読み出し残りの発生が防止されるので、読み出し電圧を低減することができる。
また、前記複数の転送電極に前記駆動パルスを供給する配線は、シャント配線構造を有してもよい。
これによって、信号電荷の高速転送を実現できる。
また、前記第1電位とされる転送電極及びこれに隣接する転送電極では、前記第1電位とされる転送電極がこれに隣接する転送電極よりも大きな面積を有してもよい。
これによって、フォトダイオードの信号電荷の読み出し通路上に設けられ、フォトダイオードの信号電荷の読み出し電圧が印加される転送電極の面積が大きくなる。その結果、画素を微細化した場合でも、信号電荷の読み出しに必要な読み出しチャンネル幅を確保することがでる。
また、前記転送ステップでは、前記複数の転送電極に5相以上の駆動パルスが印加されてもよい。
これによって、固体撮像装置の小型化に伴い画素が微細化され、信号電荷の転送容量が小さくなった場合においても、十分な転送容量を確保することができ、固体撮像装置の小型化と、感度特性、スミア特性及び飽和特性等の画像特性の向上との両立を実現することができる。
また、前記読み出しステップでは、前記信号電荷が読み出される間は、前記第1電位とされている転送電極に隣接しない2つの転送電極の電位を変化させてもよい。また、前記読み出しステップでは、前記信号電荷が読み出される間は、前記第1電位とされている転送電極に隣接しない2つの転送電極の電位を同時に前記第1電位の逆極性に変化させてもよい。
これによって、読み出し電圧が印加された転送電極下のポテンシャル形状がフォトダイオードから転送電極に向かって漸次下がる大きな傾斜のついたものに変化する。その結果、フォトダイオードの信号電荷の読み出し残りの発生が高確率で防止されるので、読み出し電圧を大きく低減することができる。
また、前記読み出しステップでは、前記信号電荷が読み出される間は、前記第1電位とされている転送電極に隣接しない所定の転送電極の電位を2回変化させてもよい。
これによって、所定の転送電極について電位を変化させた後で元の電位に戻すことができるので、転送容量を犠牲にすることなく、読み出し電圧を大きく低減することができる。
また本発明は、行列状に配置された複数のフォトダイオードと、前記複数のフォトダイオードの列毎に設けられ、複数の転送電極を有する複数の垂直転送手段と、前記複数の転送電極のいずれかを前記第1電位とすることにより、前記フォトダイオードから信号電荷を読み出し、前記第1電位よりも低い第2電位と前記第2電位よりも低い第3電位とを持つ駆動パルスを前記複数の転送電極に印加することにより、前記読み出された信号電荷を列方向に転送し、前記信号電荷の読み出しでは、前記第1電位が印加されている間は、前記第1電位とされている転送電極に隣接する転送電極を前記第2電位とし、前記第1電位とされている転送電極に隣接しない転送電極の電位を第2電位から第3電位又は第3電位から第2電位に変化させる転送制御手段とを備えることを特徴とする固体撮像装置とすることもできる。
これによって、信号電荷の転送効率の経年劣化を低減すると共に読み出し電圧を低減することができる。
本発明によれば、信号電荷の転送効率の経年劣化を低減すると共に読み出し電圧を低減することができる。
以下、本発明の実施形態における固体撮像装置の駆動方法について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は本実施形態の固体撮像装置の概略構成を示す図である。
図1より、入射光を光電変換し、光電変換することにより生じた信号電荷を転送するCCD型の固体撮像素子100と、クロックドライバ(VDr)110と、CDS(相関二重サンプリング)やADC(アナログ・デジタル変換)の処理を行なう前処理部(CDS/AGC)120と、画素補間や輝度・色差処理等を行なって映像信号を出力するデジタル信号処理部(DSP)130と、タイミングジェネレータ(TG)140とを備える。
VDr110は、TG140から出力されたロジック信号V1〜V6、CH1、2、3から駆動パルスφV1〜φV6を生成し、駆動パルスφV1〜φV6を固体撮像素子100に供給し、垂直CCDによる電荷転送を制御する。駆動パルスφV1〜φV6は、ハイレベルの電位VH、電位VHよりも低いミドルレベルの電位VM、及び電位VMよりも低いローレベルの電位VLの3つの電位を持つパルスである。例えば、駆動パルスφV1〜φV6は、電位VHとしての12V、電位VMとしての0V、及び電位VLとしての−6Vの3つの電位を持つパルスとされる。なお、VDr110は、本発明の転送制御手段の一例である。
TG140は、DSP130から水平同期信号HD、垂直同期信号VD及びクロック信号MCKの各パルスの入力を受け、固体撮像素子100の駆動に用いられる駆動パルスφH1、φH2、φRと、ロジック信号V1〜V6、CH1、2、3とを生成するとともに、前処理部120及びDSP130に信号処理パルスPROCを出力する。
図2は、本実施形態の固体撮像素子100の詳細な構成を示す図である。
この固体撮像素子100では、シリコン基板に複数のフォトダイオード210、複数の垂直CCD(垂直転送部)220、水平CCD(水平転送部)230及び出力アンプ240が形成されている。
複数のフォトダイオード210は、行列状(2次元状)に配置され、光電変換した信号電荷を蓄積する。各フォトダイオード210の上には、赤(R)、緑(G)及び青(B)の3色のカラーフィルタがそれぞれ配置されている。
垂直CCD220は、複数のフォトダイオード210の列毎に設けられた、転送電極V1〜V6を有する6相駆動のCCDである。転送電極V1〜V6にはそれぞれ駆動パルスφV1〜φV6が印加される。垂直CCD220では、駆動パルスφV1〜φV6の印加に応じてフォトダイオード210から読み出された信号電荷が列方向(図2のb方向)に転送される。
水平CCD230は、転送電極H1及びH2を有する2相駆動のCCDである。転送電極H1及びH2にはそれぞれ駆動パルスφH1及びφH2が印加される。水平CCD230は、駆動パルスφH1及びφH2の印加に応じて複数の垂直CCD220により転送された信号電荷を行方向(図2のa方向)に転送する。
図3は、垂直CCD220の電極構造を示す上面図である。図3より、垂直CCD220の隣接する2つの転送電極は、一方の面積が他方の面積よりも大きい。具体的には、転送電極V1、V3及びV5の面積が転送電極V2、V4及びV6の面積よりも大きい。これにより、フォトダイオード210の信号電荷の読み出し通路上に設けられ、フォトダイオード210の信号電荷の読み出し電圧、つまり電位VHが印加される転送電極の面積が大きくなる。その結果、画素を微細化した場合でも、信号電荷の読み出しに必要な読み出しチャンネル幅を確保することができる。
なお、図3では、垂直CCD220の隣接する2つの転送電極はその一部が互いにオーバーラップする2層構造で形成され、2層構造を構成しているが、本発明の実施形態に係る固体撮像装置は、後述する図9のように、垂直CCD220の隣接する2つの転送電極がオーバーラップせずに、2つの転送電極が接するように形成された単層構造であってもよい。単層構造の場合は、転送電極間のカップリング容量を低減させることが出来る。
図4A〜4Cは、上記構造を有する垂直CCD220における信号電荷の転送方法を示す図である。図4Aは同転送方法を示すタイミングチャートであり、図4Bは同転送方法を示す電荷転送イメージ図であり、図4Cは同転送方法を示すポテンシャル分布の変化図である。なお、同転送方法は、本発明の固体撮像装置の駆動方法の一例である。
時間t1において、駆動パルスφV4はローレベルにあり、転送電極V4には電位VLが印加される。その結果、信号電荷を蓄積するためのポテンシャル井戸が転送電極V1〜V3及びV5〜V6下に形成される。
時間t2において、駆動パルスφV1はハイレベルとされ、転送電極V1には電位VHが印加される。その結果、転送電極V1に対応して設けられたフォトダイオード210の信号電荷が転送電極V1下に読み出される。転送電極V1に電位VHが印加されているときには、駆動パルスφV6及びφV2はミドルレベルとされており、転送電極V1に隣接する転送電極V6及びV2には共に電位VMが印加されている。従って、隣接する転送電極間、つまり転送電極V1と転送電極V6及びV2との間の電位差は小さくなるので、特許文献1に記載の技術のように基板に強い電界が発生せず、垂直CCDの経年劣化を低減することができる。
時間t3において、駆動パルスφV3及びφV5は駆動パルスφV1と逆極性の電位に同時に変化されてローレベルとされ、転送電極V3及びV5の電位が同時に電位VHと逆極性の電位VLに変化される。これにより、信号電荷の読み出しに寄与する転送電極V1下のポテンシャル変動の影響を抑えることができ、さらに転送電極V1下のポテンシャル形状がフォトダイオード210から垂直CCD220に向かって漸次下がる大きな傾斜のついたものに変化する。その結果、フォトダイオード210の信号電荷の垂直CCD220への読み出しにおける読み出し残りの発生が防止される。
時間t4において、駆動パルスφV3はミドルレベルとされ、転送電極V3には電位VMが印加される。これにより、信号電荷の読み出しに寄与する転送電極V1下のポテンシャル形状がさらに変化する。その結果、フォトダイオード210の信号電荷の垂直CCD220への読み出しにおける読み出し残りの発生が高確率で防止される。
時間t5において、駆動パルスφV1はミドルレベルとされ、転送電極V1には電位VMが印加される。その結果、読み出された信号電荷が転送電極V1〜V3及びV6下のポテンシャル井戸に転送される。
時間t6において、駆動パルスφV4はミドルレベルとされ、転送電極V4には電位VMが印加される。その結果、読み出された信号電荷が転送電極V1〜V4及びV6下のポテンシャル井戸に転送される。
図5A〜5Dは、上記構造を有する垂直CCD220における信号電荷の混合(画素混合)を示す図である。図5Aは同信号電荷の混合を示すタイミングチャートであり、図5Bは同信号電荷の混合を示す電荷混合転送イメージ図であり、図5C、図5Dは同信号電荷の混合を示すポテンシャル分布の変化図である。
時間t1において、駆動パルスφV5及びφV6はローレベルにあり、転送電極V5及びV6には電位VLが印加される。その結果、信号電荷を蓄積するためのポテンシャル井戸が転送電極V1〜V4下に形成される。
時間t2において、駆動パルスφV5はミドルレベルとされ、転送電極V5には電位VMが印加される。その結果、信号電荷を蓄積するためのポテンシャル井戸が転送電極V1〜V5下に形成される。
時間t3において、駆動パルスφV3はハイレベルとされ、転送電極V3には電位VHが印加される。その結果、転送電極V3に対応して設けられたフォトダイオード210の信号電荷(図5Cにおけるa)が転送電極V3下に読み出される。転送電極V3に電位VHが印加されているときには、転送電極V3に隣接する転送電極V2及びV4には共に電位VMが印加され、隣接する転送電極間の電位差は小さくなるので、垂直CCD220の経年劣化を低減することができる。
時間t4において、駆動パルスφV1及びφV5は駆動パルスφV3と逆極性の電位に同時に変化されてローレベルとされ、転送電極V1及びV5の電位が同時に電位VHと逆極性の電位VLに変化される。これにより、信号電荷の読み出しに寄与する転送電極V3下のポテンシャル変動の影響を抑えることができ、さらに転送電極V3下のポテンシャル形状がフォトダイオード210から垂直CCD220に向かって漸次下がる大きな傾斜のついたものに変化するので、読み出し残りの発生が防止される。
時間t5において、駆動パルスφV5はミドルレベルとされ、転送電極V5には電位VMが印加される。これにより、信号電荷の読み出しに寄与する転送電極V3下のポテンシャル形状がさらに変化するので、読み出し残りの発生が高確率で防止される。
時間t6において、駆動パルスφV3はミドルレベルとされ、転送電極V3には電位VMが印加される。その結果、読み出された信号電荷が転送電極V2〜V5下のポテンシャル井戸に転送される。
時間t7〜13において、駆動パルスφV1〜φV4の電位を変化させることで、読み出された信号電荷が転送電極V1〜V3、V5及びV6下のポテンシャル井戸に転送される。
時間t14において、駆動パルスφV1はハイレベルとされ、転送電極V1には電位VHが印加される。その結果、転送電極V1に対応して設けられたフォトダイオード210の信号電荷(図5Cにおけるb)が転送電極V1下に読み出され、既に読み出された信号電荷(図5Cにおけるa)と混合される。転送電極V1に電位VHが印加されているときには、転送電極V1に隣接する転送電極V6及びV2には共に電位VMが印加され、隣接する転送電極間の電位差は小さくなるので、垂直CCD220の経年劣化を低減することができる。
時間t15〜24において、t4〜t13までと同様の動作が行われ、混合された信号電荷(図5Cにおけるa+b)が転送電極V3〜V6及びV1下のポテンシャル井戸に転送される。
時間t25において、駆動パルスφV5はハイレベルとされ、転送電極V5には電位VHが印加される。その結果、転送電極V5に対応して設けられたフォトダイオード210の信号電荷(図5Dにおけるc)が転送電極V5下に読み出され、既に混合された信号電荷(図5Dにおけるa+b)と混合される。転送電極V5に電位VHが印加されているときには、転送電極V5に隣接する転送電極V4及びV6には共に電位VMが印加され、隣接する転送電極間の電位差は小さくなるので、垂直CCD220の経年劣化を低減することができる。
時間t26〜34において、混合された信号電荷(図5Dにおけるa+b+c)が水平CCD230に向けて転送される。
以上のように、本実施形態の信号電荷の転送方法によれば、フォトダイオード210の信号電荷が読み出されるときに、読み出し電圧つまり電位VHが印加されている転送電極に隣接する転送電極には、電位VLでは無く電位VMが印加される。従って、隣接する転送電極間の電位差を特許文献1に記載の駆動方法と比較して小さくできるので、垂直CCDの経年劣化を低減することができる。
また、本実施形態の信号電荷の転送方法によれば、フォトダイオード210の信号電荷が読み出されるときに、読み出し電圧が印加されている転送電極に隣接しない2つの転送電極の電位が変化される。従って、読み出し電圧が印加された転送電極下のポテンシャル変動の影響を抑えることができ、さらに同転送電極下のポテンシャル形状がフォトダイオード210から垂直CCD220に向かって漸次下がる大きな傾斜のついたものに変化する。
その結果、フォトダイオード210の信号電荷の垂直CCD220への読み出しにおける読み出し残りの発生が防止されるので、読み出し電圧を低減することができる。読み出し残りが発生した場合、フォトダイオード210毎の信号電荷の読み出し量のばらつきが生じるため、画像のざらつき等の画像不良が発生する。よって、読み出し残りの発生の防止は、画像不良の防止につながる。
また、本実施形態の信号電荷の転送方法によれば、フォトダイオード210の信号電荷が読み出されるときに、読み出し電圧が印加される転送電極に隣接しない転送電極の電位が2回変化される。従って、読み出し電圧が印加された転送電極下のポテンシャル形状がさらに変化する。その結果、フォトダイオード210の信号電荷の垂直CCD220への読み出しにおける読み出し残りの発生が高確率で防止されるので、読み出し電圧を大きく低減することができる。また、読み出し電圧が印加される転送電極に隣接しない転送電極について電位を変化させた後で元の電位に戻すことができるので、転送容量を犠牲にすることなく、読み出し電圧を大きく低減することができる。
また、本実施形態の信号電荷の転送方法によれば、垂直CCD220は転送電極V1〜V6を有する6相駆動のCCDである。従って、固体撮像装置の小型化に伴い画素が微細化され、垂直CCDの転送容量が小さくなった場合においても、十分な転送容量を確保することができ、固体撮像装置の小型化と、感度特性、スミア特性及び飽和特性等の画像特性の向上との両立を実現することができる。
なお、本実施形態の信号電荷の転送方法において、読み出し電圧が印加されている転送電極に隣接しない2つの転送電極の電位が変化されるとしたが、1つの転送電極の電位のみが変化されてもよい。
図6A〜6C及び図7A〜7Cは、この場合の信号電荷の転送方法を示す図である。図6A及び7Aは同転送方法を示すタイミングチャートであり、図6B及び7Bは同転送方法を示す電荷転送イメージ図であり、図6C及び7Cは同転送方法を示すポテンシャル分布の変化図である。
図6A〜6Cの信号電荷の転送方法は、時間t3において駆動パルスφV5のみが変化されてローレベルとされ、転送電極V5の電位のみが電位VLに変化されるという点で図4に示される信号電荷の転送方法と異なる。図7A〜7Cの信号電荷の転送方法は、時間t3において駆動パルスφV3のみが変化されてローレベルとされ、転送電極V3の電位のみが電位VLに変化されるという点で図4に示される信号電荷の転送方法と異なる。いずれの場合にも、本実施形態の信号電荷の転送方法と比較してポテンシャル井戸が大きくなるので、電荷転送容量を大きくすることができる。
また、本実施形態の信号電荷の転送方法において、読み出し電圧が印加されている転送電極に隣接しない2つの転送電極の電位が同時に変化されるとしたが、一方の転送電極の電位が変化された後で他方の転送電極の電位が変化されてもよい。
図8A〜8Cは、この場合の信号電荷の転送方法を示す図である。図8Aは同転送方法を示すタイミングチャートであり、図8Bは同転送方法を示す電荷転送イメージ図であり、図8Cは同転送方法を示すポテンシャル分布の変化図である。
この信号電荷の転送方法は、時間t3において駆動パルスφV5が変化されてローレベルとされて転送電極V5の電位が電位VLに変化された後、時間t4において駆動パルスφV3が変化されてローレベルとされて転送電極V3の電位が電位VLに変化されるという点で図4に示される信号電荷の転送方法と異なる。
また、本実施形態の信号電荷の転送方法において、読み出し電圧が印加されている転送電極に隣接しない転送電極の電位が2回変化されるとしたが、1つの転送電極の電位を1回だけ変化させてもよいし、3回以上変化させてもよい。
(第2の実施形態)
本実施形態の固体撮像装置は、転送電極V1〜V6に駆動パルスを供給する配線がシャント配線構造を有するという点で第1の実施形態と異なる。すなわち、本実施形態の固体撮像装置では、垂直CCD上に設けられ、垂直CCDの垂直電荷転送路(VCCD)への光の入射を防止する遮光膜が導電性遮光膜とされ、垂直CCDの転送電極に駆動パルスを供給するための配線として機能している。
図9は、本実施形態に係る固体撮像装置(固体撮像素子)の構造を示す上面図である。図10Aは、同固体撮像素子の断面図(図9のA−A’線における断面図)である。図10Bは、同固体撮像素子の断面図(図9のB−B’線における断面図)である。
この固体撮像素子は、垂直CCD上つまり転送電極V1〜V6上に配設された列方向(図9のb方向)に走る導電性遮光膜300a、300b及び300cと、行方向(図9のa方向)に走る遮光膜330とを備える。導電性遮光膜300a、300b及び300cは、それぞれ行方向で電気的に分離されている。導電性遮光膜300aは、コンタクト320を介して転送電極V3と電気的に接続され、転送電極V3に駆動パルスφV3を供給する。導電性遮光膜300bは、コンタクト320を介して転送電極V2と電気的に接続され、転送電極V2に駆動パルスφV2を供給する。導電性遮光膜300cは、コンタクト320を介して転送電極V1と電気的に接続され、転送電極V1に駆動パルスφV1を供給する。
以上のように本実施形態の固体撮像装置によれば、垂直CCDにおいて第1の実施形態と同様の信号電荷の転送方法により信号電荷が転送される。従って、垂直CCDの経年劣化を低減すると共に読み出し電圧を低減することができる。
また、本実施形態の固体撮像装置によれば、固体撮像素子の転送電極V1〜V6に駆動パルスを供給する配線がシャント配線構造を有する。従って、信号電荷の高速転送が可能になる。これについて以下で詳述する。
図11Aは転送電極に駆動パルスを供給する配線がシャント配線構造でない固体撮像素子の構造を示す上面図であり、図11Bは同固体撮像素子の各部位における駆動パルスの波形を示す図である。図12Aは、転送電極に駆動パルスを供給する配線がシャント配線構造である固体撮像素子の構造を示す上面図であり、図12Bは同固体撮像素子の各部位における駆動パルスの波形を示す図である。
いずれの固体撮像素子においても、入力端子に金属材料から構成される周辺配線400が接続され、この周辺配線400にポリシリコン材料から構成されるφV電極410が接続されている。ポリシリコン材料は抵抗成分が高いため、φV電極410を伝達する駆動パルスの波形は鈍っていく。これは入力端子からの配線距離が長くなるほど顕著になるため、入力端子(図11AにおけるA部)、及び撮像領域430の周辺部(図11AにおけるB部)並びに中央部(図11AにおけるC部)における駆動パルスの波形は、図11Bに示されるように、互いにずれたものとなる。その結果、垂直CCDの転送速度が低下し、また撮像領域430の周辺部及び中央部で電荷転送能力が異なることになる。
しかしながら、図12Aの固体撮像素子においては、タングステン等の金属材料から構成される導電性遮光膜440が周辺配線400及びφV電極410にコンタクト450を介して接続されている。金属材料は抵抗成分が極めて低いため、導電性遮光膜440を伝達する駆動パルスの波形は殆ど鈍らない。従って、入力端子(図12AにおけるA部)、及び撮像領域430の周辺部(図12AにおけるB部)並びに中央部(図12AにおけるC部)における駆動パルスの波形は、図12Bに示されるように、略同じものとなる。その結果、垂直CCDの転送速度の低下がなくなり、また撮像領域430の周辺部及び中央部での電荷転送能力の差はなくなるのである。
一方、転送電極に駆動パルスを供給する配線がシャント配線構造である固体撮像素子は、信号電荷の高速転送を可能にするものの、垂直CCDの信号電荷の転送効率については劣化するため、転送電極に駆動パルスを供給する配線がシャント配線構造でない固体撮像素子では顕著にみられない撮像領域内の画像不良が生じる。これについて以下で詳述する。
図13は、垂直CCDの転送効率の劣化が起こるメカニズムを説明するための固体撮像素子の断面図である。図14は、読み出し電圧の波形を示す図である。
フォトダイオード460に蓄積された信号電荷は、遮光膜473下方の垂直CCD470の転送電極471に読み出し電圧を印加することにより読み出されるが(図13(a))、長期間使用されて読み出しが繰り返されると、信号電荷の一部がVCCDを突き抜け(図13(b))、信号電荷の一部がゲート絶縁膜472にトラップされ、垂直CCDが劣化する(図13(c))。従って、通常状態(劣化していない状態)の垂直CCDにおいては、転送電極471に印加される読み出し電圧の波形(図14(a))と略同一の波形(図14(b))の読み出し電圧がVCCDに印加されるが、劣化状態の垂直CCDにおいては、ゲート絶縁膜472がマイナスの電荷を帯びているため、転送電極471に印加される読み出し電圧の波形(図14(a))からマイナス側にシフトした波形(図14(c))の読み出し電圧がVCCDに印加されることとなる。その結果、垂直CCDの転送効率が劣化する。
このような垂直CCDの転送効率の劣化は、転送電極に駆動パルスを供給する配線がシャント配線構造である固体撮像素子では、画像のざらつき等の顕著な画像不良につながる。なぜならば、この固体撮像素子では、転送電極に駆動パルスを供給する配線がシャント配線構造でない固体撮像素子と異なり、垂直CCDの各部位で劣化の程度が異なるため、フォトダイオードに応じて垂直CCDの劣化が与える影響が異なることとなり、垂直CCDの劣化が画像のざらつき等の顕著な画像不良として現れるのである。
具体的には、図15の固体撮像素子の断面図に示されるように、読み出し電圧(電位VH)を供給する導電性遮光膜473cの下方に位置する垂直CCDでは、コンタクト474を介して転送電極471cに読み出し電圧(電位VH)が印加された場合、転送電極471cと導電性遮光膜473cとの間に電位差が生じない。従って、信号電荷のゲート絶縁膜472へのトラップが殆ど生じず、垂直CCDの劣化が起こる確率は低い。
しかし、読み出し電圧より低い電圧(電位VM又はVL)を供給する導電性遮光膜473a又は473bの下方に位置する垂直CCDでは、転送電極471a又は471bに読み出し電圧(電位VH)が印加された場合、転送電極471aと導電性遮光膜473a又は転送電極471bと導電性遮光膜473bとの間に電位差が生じる。
そして、この電位差は転送電極471aと導電性遮光膜473aとの間で特に大きい。従って、導電性遮光膜473a又は473bの下方の垂直CCDにおいては、垂直CCDの劣化が起こる確率は高い。その結果、垂直CCDの各部位で劣化の程度が異なることとなるのである。
これに対して、転送電極に駆動パルスを供給する配線がシャント配線構造でない固体撮像素子では、遮光膜はGNDにつなぐか不定の状態とされるため、垂直CCDの転送効率の劣化そのものが起こり難く、また起こったとしても顕著な画像不良につながらない。
以上より、本実施形態の固体撮像装置は、垂直CCDの経年劣化を低減することが可能であるため、垂直CCDの劣化が起こり易く、転送電極に駆動パルスを供給する配線がシャント配線構造を備えた場合は特に有用である。
以上、本発明の固体撮像装置の駆動方法について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲内で当業者が思いつく各種変形を施したものも本発明の範囲内に含まれる。
例えば、上記実施形態において、垂直CCDは、転送電極V1〜V6を有する6相駆動のCCDであるとした。しかし、上記実施形態の信号電荷の転送方法が適用可能なCCDであれば、つまり5相以上の駆動パルスが印加される複数の転送電極を有するCCDであればこれに限られず、例えば8相駆動のCCDであってもよい。
(第1、第2の実施形態の変形例)
上述した実施形態では垂直CCDの転送電極(垂直転送電極)が6相構造の固体撮像素子の場合について説明したが、垂直転送電極が12相構造の固体撮像素子でも6相構造の固体撮像素子と同様の効果を得ることが出来る。
以下、図面を用いて本発明の実施形態に係る固体撮像装置であり、12相構造の垂直転送電極を用いた固体撮像装置について説明する。
図16は本変形例の固体撮像装置の概略構成を示す図であり、図17は、本変形例の固体撮像素子100の詳細な構成を示す図である。
また、図18〜20は12相の垂直CCDにおける信号電荷の転送方法を示す図である。図18は同転送方法を示すタイミングチャートであり、図19は同転送方法を示す電荷転送イメージ図であり、図20は同転送方法を示すポテンシャル分布の変化図である。
まず、図18より、時間t1において、駆動パルスφV8〜φV10はローレベルにあり、転送電極V8〜V10には電位VLが印加される。その結果、信号電荷を蓄積するためのポテンシャル井戸が転送電極V1〜V7及びV11、V12下に形成される。
時間t2において、駆動パルスφV1はハイレベルとされ、転送電極V1には電位VHが印加される。その結果、転送電極V1に対応して設けられたフォトダイオード210の信号電荷が転送電極V1下に読み出される。転送電極V1に電位VHが印加されているときには、駆動パルスφV12及びφV2はミドルレベルとされており、転送電極V1に隣接ずる転送電極V12及びV2にはともに電位VMが印加されている。従って、隣接する転送電極間、つまり転送電極V1と転送電極V12及びV2との間の電位差は小さくなるので、特許文献1に記載の技術のように基板に強い電界が発生せず、垂直CCDの経年劣化を低減することができる。
時間t3において駆動パルスφV3とφV11は駆動パルスφV1と逆極性の電位に同時に変化されてローレベルとされ、転送電極V3及びV11の電位が同時に電位VHと逆極性の電位VLに変化される。これにより、信号電荷の読出しに寄与する転送電極V1下のポテンシャル変動の影響を抑えることができ、さらに転送電極V1下のポテンシャル形状がフォトダイオード210から垂直CCD220に向かって漸次下がる大きな傾斜のついたものに変化する。その結果、フォトダイオード210の信号電荷の垂直CCD220への読み出しにおける読出し残りの発生が防止される。
時間t4において、駆動パルスφV3はミドルレベルとされ、転送電極V3には電位VMが印加される。これにより、信号電荷の読み出しに寄与する転送電極V1下のポテンシャル形状がさらに変化する。その結果、フォトダイオード210の信号電荷の垂直CCD220への読み出しにおける読み出し残りの発生が高確率で防止される。
時間t5において、駆動パルスφV1はミドルレベルとされ、転送電極V1には電位VMが印加される。その結果、読み出された信号電荷が転送電極V1〜V7、及びV12下のポテンシャル井戸に転送される。
時間t6において、駆動パルスφV8はミドルレベルとされ、転送電極V8には電位VMが印加される。その結果、読み出された信号電荷が転送電極V1〜V8、及びV12下のポテンシャル井戸に転送される。
また、本変形例では駆動パルスφV1にハイレベルが印加されている期間中に駆動パルスφV3及びφV11に駆動パルスφV1と逆極性の電位に変化させローレベルとし、転送電極V3及びV11の電位をVHと逆極性の電位VLに変化されたが、変化される転送電極は電位VHが印加されている転送電極に隣接しない転送電極であれば問題なく、例えば転送電極V3の代わりに転送電極V5を電位VMとしても同様の効果が得られる。
次に、図21A〜21Dは12相の垂直CCD220における信号電荷の混合(画素混合)を示す図である。図21Aは同信号電荷の混合を示すタイミングチャートであり、図21Bは同信号電荷の混合を示す電荷混合転送イメージ図であり、図21C及び21Dは同信号電荷の混合を示すポテンシャル分布の変化図である。
図21A〜21Dより、本変形例の駆動タイミングは、図5A〜5Dに示した駆動方法と比較すると、駆動パルスφV1=φV7、φV2=φV8、φV3=φV9、φV4=φV10、φV5=φV11、φV6=φV12として6種類の駆動パルスを印加しており、転送電極V1と転送電極V7とは同じ電位が印加されることになる。同様に転送電極V2と転送電極V8、転送電極V3と転送電極V9、転送電極V4と転送電極V10、転送電極V5と転送電極V11、転送電極V6と転送電極V12にはそれぞれ同じ電位が印加されることとなり、電荷転送としては図5A〜5Dでの動作と同じとなる。
なお、本変形例では、画素混合を行わない場合(例えば静止画を撮影する駆動モードの場合)には垂直CCDに12種類の駆動パルスを印加し、12相駆動を行い、画素混合を行う場合(画素混合を行う一部のモードの場合)には垂直CCDに6種対の駆動パルスを印加し6相駆動を行った。
しかし、図22A〜図22Cに示すように、画素混合を行わない場合に6種類の駆動パルスを用いて6相駆動を行っても良い。さらに、画素混合を行う場合にも12種類の駆動パルスを用いて12相駆動を行っても良い。なお、12相駆動を行う場合には転送電極での転送容量を大きくすることができ、さらに飽和特性を改善できるという長所を有している。
(第3の実施形態)
以下、図面(図23A〜図23F)を参照にしながら、本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置の駆動方法、固体撮像装置について説明する。
まず、本実施形態に係る固体撮像装置は、図1、図2(図16、図17)と同じ構成であり、後述するSUBCNT及びSUBはタイミングジェネレータ140からクロックドライバ110に与えられ、さらに、その信号を与えられたらクロックドライバ110から固体撮像素子100にφSUB(SUBパルス)が与えられる。
次に、図23(図23A〜図23F)は、読み出し制御信号(以下CH信号)とVOFバリアの制御信号(以下、SUBCNTと呼ぶ)に関するタイミングチャートである。なお、本実施形態に係る固体撮像装置の駆動方法のバリエーションを列挙したものであり、望ましい目的に応じていずれかを適用すればよい。
VOFバリアは、垂直オーバーフロードレイン(基板側)とフォトダイオードとの間のポテンシャル障壁(バリアレベル)であり、この障壁を高くするとフォトダイオードの電荷容量が増加し(A状態)、低くするとフォトダイオードの電荷容量が減少する(A’状態)。この障壁を極端に低くすると、フォトダイオード内の全電荷が基板側に排出されるため、フォトダイオードのリセット機能(電子シャッタ)として使用することもできる(B状態)。φSUBのパルスはSUBにより生成され、φSUBパルス非印加時の信号レベルはVOFバリアの高さを決定し、CCDをA状態又はA’状態とする。φSUBパルス印加時の信号レベルはCCDをB状態とする。φSUBパルスが印加された際にCCD内のVOFバリアは最も低くなる(B状態)。φSUBパルスをたてていない状態のφSUB信号のDCレベルは、SUBCNTによりクロックドライバ110内部でレベルを制御する。このとき、CCDはA状態及びA’状態のいずれかになる。φSUBパルスをたてた状態でのCCDはB状態になる。これはパルスをたてる前の状態(A状態又はA’状態)に関わらない。
SUBCNTは、タイミングジェネレータ140から出力され、クロックドライバ110に入力される制御用論理信号(φSUBパルス非印加時の信号レベル(≒DCオフセット量)を制御する信号)である。具体的には、SUBCNTが“H”のφSUB(パルス非印加時)レベルでCCDはA’状態となり、SUBCNTが“L”のφSUB(パルス非印加時)レベルでCCDはA状態となる。
CH1〜3は、転送電極の電位が第1電位となるよう制御する論理信号であり、本説明では“H”論理は転送電極の電位を第1電位となるよう制御するものであり、“L”論理時には転送電極の電位を第1電位以外(第2電位または第3電位)となるよう制御するものである。なお、“L”論理とした際に転送電極の電位が第2電位となるか第3電位となるかは、TG140からVDr110に出力されるV1〜6信号の状態により決定されるものとする。また、これを、上述した図5Aに記載した読み出し信号の発行タイミングと対応させると、CH1はφV3の読み出し、CH2はφV1の読み出し、CH3はφV5の読み出しに対応する。
図23(図23A〜図23F)に示した本実施形態に係る固体撮像装置の駆動方法では、“H”論理時にはVOFバリアを低くする制御を行い、“L”論理時にはVOFバリアを高くする制御を行なう。なお、VOFバリアが高いとフォトダイオードの容量は大きくなり、VOFバリアが低いとフォトダイオード容量は小さくなる。
なお、一般的に用いられているVOFバリア制御方法は、初期状態においてSUBCNTを“H”とし、一連の読み出し動作中にSUBCNTは“H”を維持し、最終状態においてSUBCNTを“H”とするものである。
これに対して、図23Aのように、本実施形態のVOFバリアの制御タイミングは、初期状態においてSUBCNTを“H”としておき、各CH信号の立ち上げと同時にSUBCNTを“L”とし(これをA1の制御と呼ぶ)、各CH信号が“H”である期間にはSUBCNTを“L”に維持し(これをA2の制御と呼ぶ)、各CH信号の立ち下げと同時にSUBCNTを“H”に立上げ(これをA3の制御と呼ぶ)、A1〜A3の制御を読み出し回数だけ繰り返した後に、最終状態でのSUBCNTを“H”とする制御を行う。
この駆動により、本実施形態に係る固体撮像装置の駆動方法は、読み出し残りをなくしつつ、隣接画素への読み出し動作で発生するフォトダイオードの電荷消失を抑制することができ、フォトダイオード内の電荷が多く存在する場合には特定フォトダイオードに対する読み出し動作により、その読出し対象画素に隣接する非読出し対象画素の電荷が消失(電荷が垂直オーバーフロードレインとフォトダイオード間のポテンシャルバリアを乗り越えて消失)してフォトダイオードの飽和が低下することを防ぐことができる。
また、各CH信号が“H”である期間中にSUBCNTを“L”にして全フォトダイオードの容量を大きくする事で、各読み出し動作により発生する非読み出し対象画素での電荷消失を抑制することができる。
また、信号読み出し時にフォトダイオード最大ポテンシャルが深くなることを防ぎ、読み出し電圧を下げることが出来、飽和特性の低下を防ぐことが出来る。
すなわち、本実施形態に係る固体撮像装置の駆動方法は、フォトダイオード210の信号電荷の垂直CCD220への読み出しにおける読み出し残りの発生が防止されるので、読み出し電圧を低減することができる。読み出し残りが発生した場合、フォトダイオード210毎の信号電荷の読み出し量のばらつきが生じるため、画像のざらつき等の画像不良が発生する。よって、読み出し残りの発生の防止は、画像不良の防止につなげることが出来る。また、フォトダイオード210の信号電荷の垂直CCD220への読み出しにおける読み出し残りの発生が高確率で防止されるので、読み出し電圧を大きく低減することができる。また、固体撮像装置の小型化に伴い画素が微細化され、垂直CCDの転送容量が小さくなった場合においても、十分な転送容量を確保することができ、固体撮像装置の小型化と、感度特性、スミア特性及び飽和特性等の画像特性の向上との両立を実現することができる。また、転送電極に駆動パルスを供給する配線がシャント配線構造である固体撮像素子では、顕著となる画像のざらつき等の画像不良を防ぐことが出来る。
また、本実施形態に係る固体撮像装置の駆動方法、固体撮像装置を、本発明の第1、第2の実施形態に係る固体撮像装置の駆動方法、固体撮像装置と組み合わせることが出来、これによって、フォトダイオード210の信号電荷の垂直CCD220への読み出しにおける読み出し残りの発生がさらに防止されるので、読み出し電圧を低減することができ、画像のざらつき等の画像不良をさらに防止することが出来る。また、フォトダイオード210の信号電荷の垂直CCD220への読み出しにおける読み出し残りの発生が高確率で防止されるので、さらに、読み出し電圧を大きく低減することができる。また、固体撮像装置の小型化に伴い画素が微細化され、垂直CCDの転送容量が小さくなった場合においても、十分な転送容量を確保することができ、固体撮像装置の小型化と、感度特性、スミア特性及び飽和特性等の画像特性の向上とを高い次元で両立を実現することができる。また、転送電極に駆動パルスを供給する配線がシャント配線構造である固体撮像素子で顕著となる画像のざらつき等の画像不良をさらに防ぐことが出来る。
なお、図23Bのように、本実施形態に係る固体撮像装置の駆動方法は、制御面においてSUBCNTの立ち下げ波形がCCD内部で遅延する場合を考慮するならば、初期状態においてSUBCNTを“H”としておき、各CH信号の立ち上げ動作よりも前でSUBCNTを“L”とし(これをB1の制御と呼ぶ)、各CH信号が“H”である期間にはSUBCNTを“L”に維持し(これをB2の制御と呼ぶ)、各CH信号の立下げと同時にSUBCNTを“H”に立ち上げ(これをB3の制御と呼ぶ)、B1〜B3の制御を読み出し回数だけ繰り返した後に、最終状態でのSUBCNTを“H”とする制御を行うことが出来る。
また、図23Cのように、本実施形態に係る固体撮像装置の駆動方法は、読み出し残りをなくす効果を更に高めるために、初期状態においてSUBCNTを“H”としておき、各CH信号が“H”である期間中にSUBCNTを“L”に立下げて(これをC1の制御と呼ぶ)、各CH信号が“H”である期間中にSUBCNTが“L”である期間をもたせ(これをC2の制御と呼ぶ)、各CH信号の立ち下げと同時にSUBCNTを“H”に立ち上げ(これをC3の制御と呼ぶ)、C1〜C3の制御を読み出し回数だけ繰り返した後に、最終状態でのSUBCNTを“H” とする制御を行うことが出来る。
また、図23Dのように、本実施形態に係る固体撮像装置の駆動方法は、読み出し残りをなくしつつ、高速シャッタ使用時の感度を充分に確保するならば、初期状態においてSUBCNTを“L”としておき、各CH信号の立上げ動作よりも前でSUBCNTを“H”とし(これをD1の制御と呼ぶ)、各CH信号が“H”である期間中にSUBCNTを“L”に立下げて(これをD2の制御と呼ぶ)、各CH信号が“H”である期間中にSUBCNTが“L”である期間をもたせ(これをD3の制御と呼ぶ)、D1〜D3の制御を読み出し回数だけ繰り返した後に、最終状態でのSUBCNTを“L”とする制御を行うことが出来る。
また、図23Eのように、本実施形態に係る固体撮像装置の駆動方法は、読み出し残りをなくしつつ、高輝度光入射時での信号量を適正に制御するならば、初期状態においてSUBCNTを“H”としておき、各CH信号が“H”である期間中にSUBCNTを“L”に立下げて(これをE1の制御と呼ぶ)各CH信号が“H”である期間中にSUBCNTが“L”である期間をもたせ(これをE2の制御と呼ぶ)、各CH信号の立ち下げ動作よりも前でSUBCNTを“H”とし(これをE3の制御と呼ぶ)、E1〜E3の制御を読み出し回数だけ繰り返した後に、最終状態でのSUBCNTを“H”とする制御を行うことが出来る。
また、図23Fのように、本実施形態に係る固体撮像装置の駆動方法は、読み出し残りをなくしつつ、高速シャッタを使用する際の感度を充分に確保し、かつ隣接画素読み出し動作で発生しやすいフォトダイオードの電荷消失を抑制する効果を得るならば、初期状態においてSUBCNTを“L”としておき、各CH信号の立上げ動作よりも前でSUBCNTを“H”とし(これをF1の制御と呼ぶ)、各CH信号の“Hへの”立ち上げ動作と同時にSUBCNTを“L”に立下げて(これをF2の制御と呼ぶ)、F1〜F2の制御を読み出し回数だけ繰り返した後に(これをF3の制御と呼ぶ)、最終状態でのSUBCNTを“L”とする制御を行うことが出来る。
本発明は、固体撮像装置の駆動方法に利用でき、特にCCD型固体撮像装置の駆動方法等に利用することができる。
本発明の第1の実施形態の固体撮像装置の概略構成を示す図である。 同実施形態の固体撮像素子の詳細な構成を示す図である。 同実施形態の垂直CCDの電極構造を示す上面図である。 同実施形態の垂直CCDにおける信号電荷の転送方法を示すタイミングチャートである。 同実施形態の垂直CCDにおける信号電荷の転送方法を示す電荷転送イメージ図である。 同実施形態の垂直CCDにおける信号電荷の転送方法を示すポテンシャル分布の変化図である。 同実施形態の垂直CCDにおける信号電荷の混合を示すタイミングチャートである。 同実施形態の垂直CCDにおける信号電荷の混合を示す電荷混合転送イメージ図である。 同実施形態の垂直CCDにおける信号電荷の混合を示すポテンシャル分布の変化図である。 同実施形態の垂直CCDにおける信号電荷の混合を示すポテンシャル分布の変化図である。 同実施形態の垂直CCDにおける信号電荷の転送方法の変形例を示すタイミングチャートである。 同実施形態の垂直CCDにおける信号電荷の転送方法の変形例を示す電荷転送イメージ図である。 同実施形態の垂直CCDにおける信号電荷の転送方法の変形例を示すポテンシャル分布の変化図である。 同実施形態の垂直CCDにおける信号電荷の転送方法の変形例を示すタイミングチャートである。 同実施形態の垂直CCDにおける信号電荷の転送方法の変形例を示す電荷転送イメージ図である。 同実施形態の垂直CCDにおける信号電荷の転送方法の変形例を示すポテンシャル分布の変化図である。 同実施形態の垂直CCDにおける信号電荷の転送方法の変形例を示すタイミングチャートである。 同実施形態の垂直CCDにおける信号電荷の転送方法の変形例を示す電荷転送イメージ図である。 同実施形態の垂直CCDにおける信号電荷の転送方法の変形例を示すポテンシャル分布の変化図である。 本発明の第2の実施形態の固体撮像装置(固体撮像素子)の構造を示す上面図である。 同実施形態の固体撮像素子の断面図(図9のA−A‘線における断面図)である。 同実施形態の固体撮像素子の断面図(図9のB−B’線における断面図)である。 転送電極に駆動パルスを供給する配線がシャント配線構造でない固体撮像素子の構造を示す上面図である。 同固体撮像素子の各部位における駆動パルスの波形を示す図である。 転送電極に駆動パルスを供給する配線がシャント配線構造である固体撮像素子の構造を示す上面図である。 同固体撮像素子の各部位における駆動パルスの波形を示す図である。 垂直CCDの転送効率の劣化が起こるメカニズムを説明するための固体撮像素子の断面図である。 読み出し電圧の波形を示す図である。 転送電極に駆動パルスを供給する配線がシャント配線構造である固体撮像素子の断面図である。 本発明の第1及び第2の実施形態の変形例の固体撮像装置の概略構成を示す図である。 同変形例の固体撮像素子の詳細な構成を示す図である。 同変形例の垂直CCDにおける信号電荷の転送方法を示すタイミングチャートである。 同変形例の垂直CCDにおける信号電荷の転送方法を示す電荷転送イメージ図である。 同変形例の垂直CCDにおける信号電荷の転送方法を示すポテンシャル分布の変化図である。 同変形例の垂直CCDにおける信号電荷の混合を示すタイミングチャートである。 同変形例の垂直CCDにおける信号電荷の混合を示す電荷混合転送イメージ図である。 同変形例の垂直CCDにおける信号電荷の混合を示すポテンシャル分布の変化図である。 同変形例の垂直CCDにおける信号電荷の混合を示すポテンシャル分布の変化図である。 同変形例の垂直CCDにおける信号電荷の転送方法を示すタイミングチャートである。 同変形例の垂直CCDにおける信号電荷の転送方法を示す電荷転送イメージ図である。 同変形例の垂直CCDにおける信号電荷の転送方法を示すポテンシャル分布の変化図である。 本発明の第3の実施形態に係る読み出し制御信号及びVOFバリアの制御信号に関するタイミングチャートである。 同実施形態に係る読み出し制御信号及びVOFバリアの制御信号に関するタイミングチャートである。 同実施形態に係る読み出し制御信号及びVOFバリアの制御信号に関するタイミングチャートである。 同実施形態に係る読み出し制御信号及びVOFバリアの制御信号に関するタイミングチャートである。 同実施形態に係る読み出し制御信号及びVOFバリアの制御信号に関するタイミングチャートである。 同実施形態に係る読み出し制御信号及びVOFバリアの制御信号に関するタイミングチャートである。 信号電荷の読み出し残りを説明するための図である。 特許文献1に記載の固体撮像装置の駆動方法における信号電荷の読み出し方法を説明するための図である。
符号の説明
100 固体撮像素子
110 クロックドライバ(VDr)
120 前処理部(CDS/AGC)
130 デジタル信号処理部(DSP)
140 タイミングジェネレータ(TG)
210、460、524 フォトダイオード
220、470、525 垂直CCD
230 水平CCD
240 出力アンプ
300a、300b、300c、440、473a、473b、473c 導電性遮光膜
320、450、474 コンタクト
330、473 遮光膜
400 周辺配線
410 φV電極
430 撮像領域
471、471a、471b、471c、523C 転送電極
472 ゲート絶縁膜
528 チャネルストップ

Claims (14)

  1. 行列状に配置された複数のフォトダイオードと、前記複数のフォトダイオードの列毎に設けられ、複数の転送電極を有する複数の垂直転送手段とを備える固体撮像装置の駆動方法であって、
    前記複数の転送電極のいずれかを第1電位とすることにより、前記フォトダイオードから信号電荷を読み出す読み出しステップと、
    前記第1電位よりも低い第2電位と前記第2電位よりも低い第3電位とを持つ駆動パルスを前記複数の転送電極に印加することにより、前記読み出された信号電荷を列方向に転送する転送ステップとを含み、
    前記読み出しステップでは、前記第1電位が印加されている間は、前記第1電位とされている転送電極に隣接する転送電極を前記第2電位とし、前記第1電位とされている転送電極に隣接しない転送電極の電位を第2電位から第3電位又は第3電位から第2電位に変化させる
    ことを特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
  2. 前記複数の転送電極に前記駆動パルスを供給する配線は、シャント配線構造を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置の駆動方法。
  3. 前記第1電位とされる転送電極及びこれに隣接する転送電極では、前記第1電位とされる転送電極が前記隣接する転送電極よりも大きな面積を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の固体撮像装置の駆動方法。
  4. 前記転送ステップでは、前記複数の転送電極に5相以上の駆動パルスが印加される
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体撮像装置の駆動方法。
  5. 前記転送電極が12相の垂直CCDで構成されており、
    前記転送ステップでは、静止画を撮影する駆動モードで12相の駆動パルスを印加することにより前記転送電極を駆動し、画素混合を行う一部のモードで6相の駆動パルスを印加することにより前記転送電極を駆動する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の固体撮像装置の駆動方法。
  6. 前記読み出しステップでは、前記信号電荷が読み出される間は、前記第1電位とされている転送電極に隣接しない転送電極の電位を前記第1電位の逆極性の電位に変化させる
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の固体撮像装置の駆動方法。
  7. 前記読み出しステップ中及びその前後において、垂直オーバーフロードレインとフォトダイオードとの間のポテンシャルバリアレベルに2回以上の変化を伴う
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の固体撮像装置の駆動方法。
  8. 前記読み出しステップでは、前記信号電荷が読み出される間は、前記第1電位とされている転送電極に隣接しない2つの転送電極の電位を変化させる
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の固体撮像装置の駆動方法。
  9. 前記読み出しステップでは、前記信号電荷が読み出される間は、前記第1電位とされている転送電極に隣接しない2つの転送電極の電位を同時に前記第1電位の逆極性に変化させる
    ことを特徴とする請求項8に記載の固体撮像装置の駆動方法。
  10. 前記読み出しステップでは、前記信号電荷が読み出される間は、前記第1電位とされている転送電極に隣接しない2つの転送電極の電位を変化させた後、前記電位を変化させた一方の転送電極の電位を元に戻す
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の固体撮像装置の駆動方法。
  11. 前記読み出しステップでは、前記信号電荷が読み出される間は、前記第1電位とされている転送電極に隣接しない所定の転送電極の電位を2回変化させる
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の固体撮像装置の駆動方法。
  12. 行列状に配置された複数のフォトダイオードと、前記複数のフォトダイオードの列毎に設けられ、複数の転送電極を有する複数の垂直転送手段と、
    前記複数の転送電極のいずれかを前記第1電位とすることにより、前記フォトダイオードから信号電荷を読み出し、前記第1電位よりも低い第2電位と前記第2電位よりも低い第3電位とを持つ駆動パルスを前記複数の転送電極に印加することにより、前記読み出された信号電荷を列方向に転送し、前記信号電荷の読み出しでは、前記第1電位が印加されている間は、前記第1電位とされている転送電極に隣接する転送電極を前記第2電位とし、前記第1電位とされている転送電極に隣接しない転送電極の電位を第2電位から第3電位又は第3電位から第2電位に変化させる転送制御手段とを備える
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  13. 前記複数の転送電極に駆動パルスを供給する配線は、シャント配線構造を有する
    ことを特徴とする請求項12に記載の固体撮像装置。
  14. 前記第1電位とされる転送電極及びこれに隣接する転送電極では、前記第1電位とされる転送電極が前記隣接する転送電極よりも大きな面積を有する
    ことを特徴とする請求項12又は13に記載の固体撮像装置。
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