JP2006324907A - 固体撮像素子の駆動方法及び固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像素子の駆動方法及び固体撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光電変換部から信号電荷を読み出す読み出し電極の電荷転送方向に対する長さが他の電極より長い場合であっても、信号電荷を取り残すことなく完全に転送させる。
【解決手段】 光電変換部から前記信号電荷を読み出す第1の電極と、該第1の電極に隣接して電荷転送方向に沿って配置された第2の電極との対を複数有し、第1の電極と前記第2の電極は、電荷転送方向に対する電極長さが互いに異なり、複数の光電変換部から読み出された信号電荷を、第1の電極及び第2の電極へ駆動パルスを印加することにより垂直方向に転送する固体撮像素子の駆動方法であって、垂直電荷転送路に対する信号電荷の転送動作を、電極長さが相対的に長い電極から短い電極へ信号電荷を転送する場合に電荷転送時間Tを長く、電極長さが相対的に短い電極から長い電極へ信号電荷を転送する場合に電荷転送時間Tを短くする。
【選択図】図2

Description

本発明は、固体撮像素子の駆動方法及び固体撮像装置に関する。
図1を参照して固体撮像装置の構成を説明すると、CCD等の固体撮像素子を有する固体撮像装置100は、固体撮像素子150と、固体撮像素子150に駆動信号を入力する素子駆動部170とを備え、素子駆動部170からの出力信号に基づいて固体撮像素子100が駆動制御される。
固体撮像素子100は、二次元状に配列された複数のフォトダイオード(光電変換部)11と、各フォトダイオード11で発生した信号電荷をフォトダイオード11配列の列方向に読み出して、この列方向に順次転送する複数列の垂直シフトレジスタ(以下、垂直電荷転送路とも呼称する)13と、これらの垂直シフトレジスタ13の端部に配置され各々の垂直シフトレジスタ13からの信号電荷を水平方向に転送する水平シフトレジスタ(以下、水平電荷転送路とも呼称する)15と、さらに水平シフトレジスタ15の電荷転送方向先端側に配置され、転送されてくる信号を電圧値に変換して出力する出力アンプ17と、を備えている。上記固体撮像素子100は、一般に電荷結合素子(CCD)と呼ばれるものであり、次に示す駆動波形により制御される。
図5は一般的な固体撮像素子の駆動波形を示している。信号電荷の読み出し期間Tにおいて、上記フォトダイオード11で発生した信号電荷を、読み出しゲート19の電極にVを印加することで垂直シフトレジスタ13に読み出す。読み出しゲート19の電極は、垂直シフトレジスタ13の駆動電極を兼ねており、信号電荷の転送期間Tにおいて、中電位V/低電位Vのパルスを駆動電極に順次印加することで水平シフトレジスタ15への転送動作を行う。転送期間T中には、垂直シフトレジスタ13の転送動作の合間に、水平シフトレジスタ15の水平転送を行っている。この駆動動作は、図示のようにHM/HLパルスによる周知の2相駆動動作を用いている。これにより、出力アンプ17から、フォトダイオード11の受光量に応じた出力ソース信号OSが出力される。
次に、固体撮像素子100の具体的構成例について説明する。
図6は固体撮像素子の模式的な平面図である(なお、図示した電極の幅や配置等は、実際の素子構造とは必ずしも一致していない部分があり、模式的に示したものに過ぎない)。また、図7は図6に示すA−A断面の構造の模式図、図8は図6に示すB−B断面の構造の模式図、図9は図7に示すC−C断面における電位分布の模式図である。
図6〜図8に示すように、本構成例においては、垂直方向に同一列のフォトダイオード11に対して同一列の転送を担う垂直シフトレジスタ13が二電極で構成されている。即ち、垂直シフトレジスタ13は、n型不純物層25の上方に第1の電極21及び第2の電極23の対を信号電荷の転送方向に沿って複数配置してなる。
また、素子分離帯27は、隣接するフォトダイオード11の領域を画成するように形成されている。
図7に示すA−A断面の構成は、n型のシリコン基板41の表面にp型の不純物ウェル層43が形成され、さらにその上にSiN/SiO/SiN膜(ONO膜)からなる絶縁層45が形成されている。また、不純物ウェル層43の表面から高濃度のp型不純物層47と、さらにその下部にn型不純物層49が形成され、これによりフォトダイオード11が構成されている。
また、フォトダイオード11の読み出しゲート19を挟んだ側方には、前述のn型不純物層25が形成され、n型不純物層25の下部に高濃度のp型不純物層51が形成されている。n型不純物層25上方の絶縁層45の表面には、第2の電極23が形成され、この第2の電極23は絶縁層53により覆われている。
さらに、フォトダイオード11と垂直電荷転送路となるn型不純物層25とを含む1画素領域を囲むように、高濃度のp型不純物層からなる素子分離帯27が形成されている。
第2の電極23は、垂直電荷転送路に沿って複数形成されており、その断面構造が図8に示されている。
ここで、図6に示す第2の電極23(φV1又はφV3)に対して、十分高い電圧(VH)を印加することで、図9に示すように、フォトダイオード11の電位に対して垂直シフトレジスタ13に向かっての障壁57はなくなり、蓄積された信号電荷Dは、全て垂直シフトレジスタ13に移動する。これは即ち、フォトダイオード11が完全空乏化した状態であることを意味する。読み出し時のフォトダイオードの完全空乏化が行われないと、例えばムービー動作のように読み出し動作と転送動作が連続的に繰り返される場合、フォトダイオード11を完全空乏化することができない。その場合、フォトダイオード11に残った信号電荷が、次の読み出し時までに蓄積された信号電荷に重畳され、所謂残像現象となってムービー画像の著しい画像劣化を招く。従って、読み出し時においては、フォトダイオード11を完全空乏化させるために十分な電圧(最低限の電圧を「最小空乏化電圧」と称する)を印加する必要がある。
一方、画素を微細化するにあたって電極長(図6、図8に示すLa,Lb)を短くする努力が行われている。しかし、読み出し電極である第2の電極23を短くした場合、フォトダイオード11から信号を読み出す際に電圧Vを印加したとき、隣り合う電極(第1の電極21)又は素子分離帯27の電位が低いことに起因して、周囲のフリンジング電界によってなだらかな電位勾配を生じ、電極が十分長い場合に比べると低い電位になってしまう。これは即ちナローチャネル効果であり、所望の電位を得るにはより高い電圧を印加せざるを得なくなる。その結果、最小駆動電圧の上昇を招く問題を生じてしまう。この問題の対策として、第2の電極の長さLbを第1の電極の長さLaよりも長くして(Lb>La)、読み出し電極の面積を拡大することが行われている。これによりナローチャネル効果が緩和して、フォトダイオードの空乏化電圧が低く抑えられる。
上記のような固体撮像素子の垂直フォトレジスタの電荷転送制御を行っている他の例としては、例えば特許文献1や特許文献2等が挙げられる。
特開平11−355663号公報 特開2004−328314号公報
ところが、図6、図8に示すように、読み出し電極となる第2の電極23に対する電荷転送方向の電極長さLbを、その他の電極(第1の電極21)の電極長さLaと異ならせ、Lb>Laとした場合には、次の2つの理由により信号電荷転送が完全には行われなくなる。
(1)隣接する電極のフリンジング電界が弱まったことで信号電荷の移動スピードが遅くなる。
(2)読み出し電極下を電子電荷が移動しなければならない距離が延びたために、読み出し電極下の信号電荷の移動は他の電極よりも時間がかかる。
従って、読み出し電極下において信号電荷転送が完全には行われず、一部の電荷が取り残される。この取り残された信号電荷は画面上では縦スジとして観察され、著しい画像劣化が引き起こされる。
以下に上記の現象について説明する。
図10に垂直電荷転送路の駆動タイミングチャート、図11に図6のB−B断面における転送路の電位分布の概念図を示した。
垂直電荷転送路の4系統の転送電極(第1の電極21,第2の電極23)に対する垂直駆動パルスφV1,φV2,φV3,φV4が素子駆動部170のドライバ33(図1参照)から印加されるものとする。なお、ここでは4相の垂直駆動パルスがそれぞれ高レベル(VM)と低レベル(VL)の二値をとるものとし、1ライン分の信号電荷の転送が、t1〜t8の期間からなる垂直転送周期内で行われる。
まず、垂直転送開始前の期間t0では、φV2、φV3が高レベル(VM)となっているため、図11に示すように電極V2,V3の下に深いポテンシャル井戸が形成される。そして、そのポテンシャル井戸に信号電荷が蓄積された状態となって、この状態で垂直転送周期(t1〜t8)に遷移する。
即ち、期間t1では、φV4が高レベルになると、深いポテンシャル井戸が電極V2,V3,V4にわたって広がるため、これらの電極V2,V3,V4の下に信号電荷が蓄積される。
次に、期間t2でφV2が低レベルになると、電極V2の下のポテンシャル井戸が浅くなるため、電極V3,V4の下に信号電極が蓄積される。その際、電極V2の下では、信号電荷Dが電極V3,V4に向かって転送される。
そして、期間t3ではφV1が高レベルになり、電極V1の下のポテンシャル井戸が深くなる。さらに期間t4では、φV3が低レベルになり、電極V3の下のポテンシャル井戸が浅くなる。すると、電極V2から電極V3までの間にポテンシャル井戸の浅い領域が形成され、これにより、ポテンシャルの傾斜が緩和されて信号電荷の移動スピードが遅くなる。このために、蓄積されていた信号電荷の一部が電極V3の下に残存する場合が生じる。
次いで、期間t5ではφV2が高レベルになり、ポテンシャル井戸の浅い領域が減少する。このとき、電極V3の下に残存した信号電荷Dは、比較的ゆっくりと転送されて電極V4の下を含むポテンシャル井戸に流れ出ようとする。しかし、期間t6でφV4が低レベルになると、残存する信号電荷Dの転送が停留し、電極V3の下に残こる場合が生じる。この状態で、期間t7においてφV3が低レベルにされると、本来蓄積されるはずのポテンシャル井戸の深い領域61に戻らず、隣接する他のポテンシャル井戸の深い領域63に重畳される。領域63に残存する信号電荷Dが取り残された電荷となり、画像劣化の原因となる。
さらに期間t8でφV1が低レベルにされると、期間t4と同じ状況になり、信号電荷の取り残しが繰り返される。このように、読み出し電極となる第2の電極23に低レベルの駆動パルスが印加された後、隣接する第1の電極21に低レベルの駆動パルスが印加されるまでの期間をTすると、この期間Tは垂直転送周期の中で常に一定となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、光電変換部から信号電荷を読み出す読み出し電極の電荷転送方向に対する長さが他の電極より長い場合であっても、信号電荷を取り残すことなく完全に転送させることのできる固体撮像素子の駆動方法及び固体撮像装置を提供することを目的とする。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 水平及び垂直方向に二次元配列され、入射光を光電変換して信号電荷を生成する複数の光電変換部と、該光電変換部で生成された信号電荷を垂直方向に転送する複数の垂直電荷転送路と、該複数の垂直電荷転送路からそれぞれ転送される信号電荷を水平方向に転送する水平電荷転送路とを備えた固体撮像素子であって、前記垂直電荷転送路は、前記光電変換部から前記信号電荷を読み出す第1の電極と、該第1の電極に隣接して電荷転送方向に沿って配置された第2の電極との対を複数有し、前記第1の電極と前記第2の電極は、電荷転送方向に対する電極長さを互いに異ならせてあり、前記複数の光電変換部から読み出された信号電荷を、前記第1の電極及び第2の電極へ駆動パルスを印加することにより垂直方向に転送する固体撮像素子の駆動方法において、前記垂直電荷転送路に対する信号電荷の転送動作を、前記電極長さが相対的に長い電極から短い電極へ信号電荷を転送する場合に電荷転送時間を長く、前記電極長さが相対的に短い電極から長い電極へ信号電荷を転送する場合に電荷転送時間を短くすることを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。
この固体撮像素子の駆動方法によれば、電極長さが相対的に長い電極から短い電極へ信号電荷を転送する場合には電荷転送時間を長く、電極長さが相対的に短い電極から長い電極へ信号電荷を転送する場合には電荷転送時間を短くすることにより、電界のポテンシャルの勾配が緩やかになる場合でも電荷転送を確実に完了させることができ、電荷の取り残しを無くすことができる。また、電荷転送スピードの速い電極からの電荷転送時間を短縮することで、固体撮像素子の駆動サイクルを遅らせることがない。
(2) 水平及び垂直方向に二次元配列され、入射光を光電変換して信号電荷を生成する複数の光電変換部と、該光電変換部で生成された信号電荷を垂直方向に転送する複数の垂直電荷転送路と、該複数の垂直電荷転送路からそれぞれ転送される信号電荷を水平方向に転送する水平電荷転送路とを備えた固体撮像素子、及び、前記固体撮像素子を駆動制御する素子駆動部を備えた固体撮像装置であって、前記垂直電荷転送路は、前記光電変換部から前記信号電荷を読み出す第1の電極と、該第1の電極に隣接して電荷転送方向に沿って配置された第2の電極との対を複数有し、前記第1の電極と前記第2の電極は、電荷転送方向に対する電極長さを互いに異ならせてあり、前記素子駆動部は、前記垂直電荷転送路に対する信号電荷の転送動作を、前記電極長さが相対的に長い電極から短い電極へ信号電荷を転送する場合に電荷転送時間を長く、前記電極長さが相対的に短い電極から長い電極へ信号電荷を転送する場合に電荷転送時間を短くすることを特徴とする固体撮像装置。
この固体撮像装置によれば、素子駆動部による制御によって、電界のポテンシャルの勾配が緩やかになる場合でも電荷転送を確実に完了させることができ、電荷の取り残しを無くすことができる。また、電荷転送スピードの速い電極からの電荷転送時間を短縮することで、固体撮像素子の駆動サイクルを遅らせることがない。
本発明に係る固体撮像素子の駆動方法及び固体撮像装置によれば、光電変換部から信号電荷を読み出す読み出し電極の電荷転送方向に対する長さが他の電極より長い場合であっても、信号電荷を取り残すことなく完全に転送させることのできる。
以下、本発明に係る固体撮像素子の駆動方法及び固体撮像装置の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1に本発明に係る固体撮像装置の概略構成図を示した。
固体撮像装置100は、CCD等の固体撮像素子150と、固体撮像素子150に駆動信号を入力する素子駆動部170とを備えている。素子駆動部170は、水平同期信号HD、垂直同期信号VDに基づいて、固体撮像素子150を駆動するための種々のパルス信号を生成するタイミング信号生成部31と、タイミング信号生成部31から供給された種々のパルスを所定レベルのドライブパルスにして固体撮像素子150に供給するドライバ33と、固体撮像素子150にドレイン電圧VDD及びリセットドレイン電圧VRDを印加し、ドライバ33に所定の電圧を供給する駆動電源35と、を含んで構成される。固体撮像素子100は、素子駆動部170からの出力信号に基づいて駆動制御される。
前述したように、固体撮像素子100は、二次元状に配列された複数のフォトダイオード11と、各フォトダイオード11で発生した信号電荷を垂直方向に順次転送する複数列の垂直シフトレジスタ13と、これらの垂直シフトレジスタ13からの信号電荷を水平方向に転送する水平シフトレジスタ15と、さらに水平シフトレジスタ15の電荷転送方向先端側に配置され、転送されてくる信号を電圧値に変換して出力する出力アンプ17と、を備えている。
ここで、本実施形態の固体撮像素子150の垂直電荷転送路は、図6、図8に示すように、読み出し電極となる第2の電極23に対する電荷転送方向の電極長さLbを、その他の電極(第1の電極21)の電極長さLaと異ならせ、その関係をLb>Laとしている。
そして、垂直電荷転送路の駆動タイミングを変更することにより、隣接する電極のフリンジング電界が弱まったことで信号電荷の移動スピードが遅くなっても、その影響を受けにくくし、また、読み出し電極下を電子電荷が移動しなければならない距離が延びたために、読み出し電極下の信号電荷の移動が他の電極よりも時間がかかるという問題も解消している。
以下、本発明に係る固体撮像素子の駆動方法の詳細を説明する。
図2に垂直電荷転送路の駆動タイミングチャート、図3に図2のB−B断面における転送路の電位分布の概念図を示した。
ここにおいても、前述と同様に垂直電荷転送路の4系統の転送電極(第1の電極21,第2の電極23)に対する垂直駆動パルスφV1,φV2,φV3,φV4が素子駆動部170のドライバ33(図1参照)から印加されるものとする。また、4相の垂直駆動パルスがそれぞれ高レベル(VM)と低レベル(VL)の二値をとるものとし、1ライン分の信号電荷の転送が、t1〜t8の期間からなる垂直転送周期内で行われる。
まず、垂直転送開始前の期間t0では、φV2、φV3が高レベル(VM)となっているため、図3に示すように電極V2,V3の下に深いポテンシャル井戸が形成される。そのポテンシャル井戸に信号電荷が蓄積された状態となって、この状態で垂直転送周期(t1〜t8)に遷移する。
即ち、期間t1では、φV4が高レベルになると、深いポテンシャル井戸が電極V2,V3,V4にわたって広がるため、これらの電極V2,V3,V4の下に信号電荷が蓄積される。
次に、期間t2でφV2が低レベルになると、電極V2の下のポテンシャル井戸が浅くなるため、電極V3,V4の下に信号電極が蓄積される。その際、電極V2の下では、信号電荷Dが電極V3,V4に向かって転送される。
そして、期間t3ではφV1が高レベルになり、電極V1の下のポテンシャル井戸が深くなる。さらに期間t4では、φV3が低レベルになり、電極V3の下のポテンシャル井戸が浅くなる。すると、電極V2から電極V3までの間にポテンシャル井戸の浅い領域が形成され、これにより、ポテンシャルの傾斜が緩和されて信号電荷の移動スピードが遅くなる。そこで、期間t4から期間t5までの電荷転送時間を期間T1として、図10に示す従来の期間Tよりも長く確保する。
期間t5ではφV2が高レベルになり、ポテンシャル井戸の浅い領域が減少する。このとき、電極V3の下に残存した信号電荷Dは、十分な電荷転送時間T1が確保されているため、比較的ゆっくりではあるが、確実に転送されて電極V4の下を含むポテンシャル井戸に流れ出る。
次いで、期間t6でφV4が低レベルになると、信号電荷Dは、電極V1,V2下のポテンシャル井戸の深い領域65に蓄積される。そして、期間t7においてφV3が低レベルにされると、信号電荷Dは、本来蓄積されるはずのポテンシャル井戸の深い領域61に戻る。
さらに期間t8でφV1が低レベルにされると、期間t4と同じ状況になり、信号電荷の転送が繰り返される。このように、読み出し電極となる第2の電極23に低レベルの駆動パルスが印加された後、隣接する第1の電極21に低レベルの駆動パルスが印加されるまでの期間をTとして、この期間Tを電荷転送に必要十分なレベルに長く設定することにより、電荷の取り残しが防止される。また、期間Tを長く設定した分、期間t2〜期間t5開始までの期間Tを逆に短く設定することで、垂直電荷転送路全体としての信号電荷の転送時間を遅らせることはない。
つまり、垂直電荷転送路に対する信号電荷の転送動作を、電極長さが相対的に長い電極から短い電極へ信号電荷を転送する場合には電荷転送時間を長く、電極長さが相対的に短い電極から長い電極へ信号電荷を転送する場合には電荷転送時間を短くすることで、電荷の取り残しを生じさせることなく、正確かつ安定した画像取り込みが行えるようになる。
以上説明したように、本実施形態の駆動方法では、読み出し電極となる第2の電極23にVレベルの駆動パルスが印加された後、隣接する第1の電極21にVレベルの駆動パルスが印加されるまでの期間をTと長く設定し、その一方で第1の電極21に対する該当期間はTと短く設定した。これにより、読み出し電極下を信号電荷が移動するための時間を従来よりも延ばすことで完全転送を実現でき、また、他の電極においては電極長が短いため、該当期間を短くしても信号電荷の移動は完全に行われる。
従って、本発明に係る固体撮像素子の駆動方法によれば、読み出し電極下において信号電荷転送を完全に行うことができ、従来生じていた一部の電荷が取り残されることに起因する画面上の縦スジ等、画像劣化の発生を確実に防止することができ、高品位な画像を安定して得ることができる。
ここで、垂直電荷転送路の第1の電極21と第2の電極23の構成は、図4に示すような張り出し部を逆にして有する構成としても構わない。
なお、上記した固体撮像素子150は、フォトダイオード11を水平及び垂直方向に正方格子配列させた構成として説明したが、この正方格子配列を45゜傾斜させた、所謂ハニカム配列とした構成に本発明を適用することもできる。
本発明に係る固体撮像素子の平面模式図である。 垂直電荷転送路の駆動タイミングチャートである。 図2のB−B断面における転送路の電位分布の概念図である。 図2のB−B断面図であって、第1の電極と第2の電極の他の構成例を示す説明図である。 従来の一般的な固体撮像素子の駆動波形を示す説明図である。 従来及び本発明に係る固体撮像素子の模式的な平面図である。 図6に示すA−A断面の構造の模式図である。 図6に示すB−B断面の構造の模式図である。 図7に示すC−C断面における電位分布の模式図である。 従来の垂直電荷転送路の駆動タイミングチャートである。 図6のB−B断面における転送路の電位分布の概念図である。
符号の説明
11 フォトダイオード
13 垂直フォトレジスタ
15 水平フォトレジスタ
17 出力アンプ
19 読み出しゲート
21 第1の電極
23 第2の電極(読み出し電極)
25 n型不純物層(垂直電荷転送路)
27 素子分離帯
31 タイミング信号生成部
33 ドライバ
35 駆動電源
41 シリコン基板
43 p型の不純物ウェル層
45 絶縁層
47 高濃度のp型不純物層
49 n型不純物層
51 高濃度のp型不純物層
53 絶縁層
57 障壁
61,63,65 ポテンシャル井戸の深い領域
100 固体撮像装置
150 固体撮像素子
170 素子駆動部
D 信号電荷

Claims (2)

  1. 水平及び垂直方向に二次元配列され、入射光を光電変換して信号電荷を生成する複数の光電変換部と、該光電変換部で生成された信号電荷を垂直方向に転送する複数の垂直電荷転送路と、該複数の垂直電荷転送路からそれぞれ転送される信号電荷を水平方向に転送する水平電荷転送路とを備えた固体撮像素子であって、前記垂直電荷転送路は、前記光電変換部から前記信号電荷を読み出す第1の電極と、該第1の電極に隣接して電荷転送方向に沿って配置された第2の電極との対を複数有し、前記第1の電極と前記第2の電極は、電荷転送方向に対する電極長さを互いに異ならせてあり、前記複数の光電変換部から読み出された信号電荷を、前記第1の電極及び第2の電極へ駆動パルスを印加することにより垂直方向に転送する固体撮像素子の駆動方法において、
    前記垂直電荷転送路に対する信号電荷の転送動作を、前記電極長さが相対的に長い電極から短い電極へ信号電荷を転送する場合に電荷転送時間を長く、前記電極長さが相対的に短い電極から長い電極へ信号電荷を転送する場合に電荷転送時間を短くすることを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。
  2. 水平及び垂直方向に二次元配列され、入射光を光電変換して信号電荷を生成する複数の光電変換部と、該光電変換部で生成された信号電荷を垂直方向に転送する複数の垂直電荷転送路と、該複数の垂直電荷転送路からそれぞれ転送される信号電荷を水平方向に転送する水平電荷転送路とを備えた固体撮像素子、及び、前記固体撮像素子を駆動制御する素子駆動部を備えた固体撮像装置であって、
    前記垂直電荷転送路は、前記光電変換部から前記信号電荷を読み出す第1の電極と、該第1の電極に隣接して電荷転送方向に沿って配置された第2の電極との対を複数有し、前記第1の電極と前記第2の電極は、電荷転送方向に対する電極長さを互いに異ならせてあり、
    前記素子駆動部は、前記垂直電荷転送路に対する信号電荷の転送動作を、前記電極長さが相対的に長い電極から短い電極へ信号電荷を転送する場合に電荷転送時間を長く、前記電極長さが相対的に短い電極から長い電極へ信号電荷を転送する場合に電荷転送時間を短くすることを特徴とする固体撮像装置。
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