JP4759450B2 - Ccd型固体撮像素子の駆動方法及びccd型固体撮像装置 - Google Patents

Ccd型固体撮像素子の駆動方法及びccd型固体撮像装置 Download PDF

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本発明は、垂直電荷転送路(垂直シフトレジスタ)と水平電荷転送路(水平シフトレジスタ)との接続部分に転送電荷を一時蓄積保持するラインメモリを備えるCCD(Charge Coupled Devices:電荷結合素子)型固体撮像装置に係り、特に、高品質な画像を撮像することが可能なCCD型固体撮像装置及びその駆動方法に関する。
垂直電荷転送路と水平電荷転送路との接続部分に転送電荷を一時蓄積保持するラインメモリを備えるCCD型固体撮像装置の一例が下記の特許文献1に記載されている。このようなCCD型固体撮像装置を図5で説明する。
CCD型固体撮像装置100の半導体基板上には、多数のフォトダイオード101(R,G,Bは、各フォトダイオード上に積層されたカラーフィルタの色(赤,緑,青)を示している。)が二次元アレイ状、図示の例では正方格子状に配列形成されており、フォトダイオード101の各列に沿って垂直電荷転送路102が形成されている。垂直電荷転送路102は、埋め込みチャネルと、その上に絶縁膜を介して積層された垂直転送電極V1,V2,…,V8によって構成される。
各垂直電荷転送路102は、1つのフォトダイオード101に対して2枚の垂直転送電極を備え、図示する例では、垂直方向上側の垂直転送電極とフォトダイオード101とが読出ゲート103によって接続され、フォトダイオード101の受光電荷(信号電荷)が読出ゲート103を通して対応の垂直転送電極下に形成される電位パケット内に読み出される。読み出された信号電荷は、各垂直転送電極V1,V2,…,V8に転送パルスφV1,φV2,…φV8が印加されることで、半導体基板の下辺部方向に転送される。
半導体基板100の下辺部には、各垂直電荷転送路102の端部に接続されるラインメモリ104が設けられ、このラインメモリ104と並行に水平電荷転送路105が設けられる。ラインメモリ104は、各垂直電荷転送路対応に素子分離部で区画された不純物領域と、その上に絶縁膜を介して積層され上記の転送パルスとは独立のパルス信号φLMが印加される電極とで構成され、垂直電荷転送路102によって転送されてきた信号電荷を受け取り一時蓄積する。
水平電荷転送路105は、埋め込みチャネルとその上に絶縁膜を介して積層された水平転送電極H1,H2とで構成され、ラインメモリ104から移された信号電荷を、転送パルスφH1,φH2によって出力段方向に転送する。
水平電荷転送路105の出力段には、出力アンプ106が設けられる。この出力アンプ106は、水平電荷転送路105の出力段まで転送されてきた信号電荷の電荷量に応じた電圧値信号を画像信号として出力する。
図6は、図5に示すフォトダイオード略1.5個分の断面模式図である。この固体撮像素子100は、n型シリコン基板110の表面部にpウェル層111が形成され、このpウェル層111の表面部に、pウェル層111との間でpn接合(フォトダイオード:光電変換素子)を構成するn領域112が形成される。
図示の例では、n領域112の左脇に素子分離領域を構成する高濃度p領域113が形成され、n領域112の表面に、p領域113に連続する表面p層115が設けられる。pウェル層111には、n領域112に蓄積された信号電荷を受け取り転送する垂直電荷転送路を構成するn領域(埋め込みチャネル)116が、当該n領域112の右側に離間して設けられる。
これらの各領域112,113,115,116が形成された半導体基板110の最表面には、酸化シリコンでなるゲート絶縁膜120が積層され、その上に、フォトダイオード(n領域112)の受光面上に開口121aを有する遮光膜121が積層される。遮光膜121の下に、垂直電荷転送路を構成する転送電極膜(ポリシリコン膜)122が絶縁層123を介して埋設される。遮光膜121の上には平坦化層125が積層され、その上にカラーフィルタ層126が積層され、最上部に、トップマイクロレンズ127が積層される。
特開2000―350099号公報
図5,図6で説明したようなCCD型固体撮像素子では、奇数列目及び偶数列目の各垂直電荷転送路によってラインメモリ104に転送されてきた信号電荷を水平電荷転送路に移す場合、奇数列目の垂直電荷転送路による信号電荷と、偶数列目の垂直電荷転送路による信号電荷とを交互にラインメモリ104の該当箇所から水平電荷転送路に移す動作を行う場合がある。
この場合、例えば奇数列目(または偶数列目)の信号電荷を水平電荷転送路に移すとき、偶数列目(または奇数列目)の信号電荷はラインメモリ104上に保持しておき水平電荷転送路105側に漏れない様に固体撮像素子を駆動しないと、不具合が発生する。これを図7,図8で説明する。
図5に示す様なCCD型固体撮像素子を4相駆動する場合、図7に示す様に、通常、垂直転送電極V1に印加する転送パルスφV1を垂直転送電極V5に印加する転送パルスφV5と同じにし、同様に、φV2=φV6,φV3=φV7,φV4=φV8とする。即ち、対となる2電極(V1とV5、V2とV6、V3とV7、V4とV8)に同じ転送パルスを印加する。
各転送パルスφV1〜φV4を各電極V1,V2,…,V8に印加することで、図8に示す様に、信号電荷を収容した電位パケットの垂直電荷転送路に沿う方向の長さは、2電極分→3電極分→2電極分→…と伸縮しながら、ラインメモリ(LM)104の方向に進むことになる。
垂直電荷転送路が停止している期間すなわち電荷保持期間には、信号電荷は4電極中の2電極分の電位パケット内に蓄積されており、その1つ手前の状態は3電極分の電位パケット内に蓄積されている。
電位パケットを3電極状態から2電極状態に変化させるときに、即ち、図8(a)(b)に示す電極V3,V7を電位VM(例えば0V)から電位VL(例えば−8V)に変化させるタイミングkで、奇数列目のラインメモリから水平電荷転送路に電荷転送を行うためにラインメモリ104の電極に印加するパルスφLMがLo状態になっていると(ラインメモリの電位パケットが浅くなっていると)、電極V3,V7に印加するVL電圧の影響で、図6に示すpウェル層111の電位が大きく揺さぶられる。
この結果、pウェル層111に設けられたラインメモリ104の電位パケットのポテンシャルが更に浅くなる瞬間が生じる。この電位パケット内に蓄積されている信号電荷量が少ない場合には、即ち、暗いシーンを撮影した信号電荷量であれば問題ないが、明るいシーンを撮影し電位パケット内に飽和量に近い信号電荷が蓄積されている場合には、図8(b)に示す様に、偶数列目のラインメモリに保持されている信号電荷が水平電荷転送路側に溢れ出してしまう。
つまり、奇数列目の信号電荷に偶数列目の信号電荷の溢れ分が加算され、偶数列目の信号電荷の電荷量は溢れ分だけ少なくなってしまう。この現象が、信号電荷を垂直方向に転送する毎に発生すると、奇数列目の信号電荷量が多くなり、偶数列目の信号電荷量が少なくなり、明るいシーンの撮像画像中に縦線が発生してしまうという不具合が生じる。
本発明の目的は、明るいシーンを撮影した場合でも縦線の発生を防止することができるCCD型固体撮像素子の駆動方法及びCCD型固体撮像装置を提供することにある。
本発明のCCD型固体撮像素子の駆動方法及びCCD型固体撮像装置は、複数の垂直電荷転送路と、各垂直電荷転送路によって転送されてきた信号電荷を受け取り一時保持する電荷保持手段と、該電荷保持手段の蓄積電荷を受け取り出力段方向に転送する水平電荷転送路とを備えるCCD型固体撮像素子の前記垂直電荷転送路を構成する垂直転送電極のうち対となる2電極への印加電圧を同時に変化させながら垂直方向への電荷転送を行う駆動方法等において、前記電荷保持手段の蓄積電荷を前記水平電荷転送路に転送するために該電荷保持手段の電位レベルを電荷転送レベルに保持している時間帯では、前記対となる2電極に印加する電圧を各電極毎に異なるタイミングで変化させることを特徴とする。
本発明のCCD型固体撮像素子の駆動方法及びCCD型固体撮像装置は、前記垂直電荷転送路によって転送され前記電荷保持手段に保持された信号電荷を、奇数列目の前記垂直電荷転送路による信号電荷と偶数列目の前記垂直電荷転送路による信号電荷とを異なるタイミングで前記水平電荷転送路に転送することを特徴とする。
本発明によれば、電荷保持手段から水平電荷転送路に信号電荷を転送するために該電荷保持手段の電位パケットを浅くしている時間帯では、対となる2電極の電位を同時に変化させずに異なるタイミングで変化させるので、半導体基板の電位の揺れを抑制することができる。これにより、この電位の揺れに起因する不具合が抑制される。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るCCD型固体撮像装置の表面模式図である。図示するCCD型固体撮像装置は、CCD型固体撮像素子10と、撮像素子駆動回路30とからなる。CCD型固体撮像素子10の断面構造は図6と同様であるので図示及び説明は省略する。
このCCD型固体撮像素子10は、n型半導体基板11の表面部に、多数のアレイ状に形成されたフォトダイオード12を備える。図示する例では、偶数行のフォトダイオード12に対して奇数行のフォトダイオード12が1/2ピッチづつずらして形成され、所謂、ハニカム画素配列となっている。
尚、本実施形態は、ハニカム画素配列の固体撮像素子を例に説明するが、図5で説明した正方格子配列の固体撮像素子にも適用可能である。
各フォトダイオード12内に記載したR,G,Bは、夫々、当該フォトダイオード上に積層されたカラーフィルタの色(R=赤,G=緑,B=青)を示している。
水平方向に隣接する各フォトダイオード12間には、垂直方向に蛇行して延びる垂直電荷転送路(垂直シフトレジスタ:VCCD)13が形成され、半導体基板11の下辺部には、各垂直電荷転送路13の端部に連絡するラインメモリ(電荷保持手段)14が設けられる。
垂直電荷転送路13は、半導体基板11の図6で説明したpウェル層に形成されたn型の埋め込みチャネルと、この埋め込みチャネル上に絶縁膜を介して設けられた垂直転送電極とで構成される。
ラインメモリ14は、半導体基板11の図6で説明したpウェル層に形成されたn型の不純物領域と、この不純物領域の上に絶縁膜を介して設けられた電極LMとで構成される。ラインメモリ14の不純物領域は、素子分離部によって各垂直電荷転送路対応に区画されている。
ラインメモリ14には、水平電荷転送路(水平シフトレジスタ:HCCD)15が併設されている。水平電荷転送路15も、pウェル層に形成されたn型の埋め込みチャネルと、この埋め込みチャネル上に絶縁膜を介して設けられた水平転送電極H1,H2とで構成される。水平電荷転送路15の出力段には出力アンプ16が設けられている。
各フォトダイオード12が受光量に応じて蓄積した信号電荷は、隣接の垂直電荷転送路13に読み出されたあとラインメモリ14方向に転送され、ラインメモリ14に一時蓄積される。この信号電荷は、ラインメモリ14の電極LMに駆動パルスφLMが印加されることで水平電荷転送路15に転送され、水平電荷転送路15に移された信号電荷は、水平電荷転送路15に沿って出力端まで転送される。そして、水平電荷転送路出力端に設けられた出力アンプ16が、信号電荷量に応じた電圧値信号を出力する。
尚、「垂直」「水平」という用語を用いているが、これは単に「一方向」「この一方向に対して略直角の方向」という意味である。
撮像素子駆動回路30は、このCCD型固体撮像装置が組み込まれるデジタルカメラ等の装置側に設けられる制御CPUからの指示を受けて、CCD型固体撮像素子10の垂直電荷転送路13を駆動する垂直転送パルスφV1〜φV8、水平電荷転送路15を駆動する水平転送パルスφH1,φH2、ラインメモリ14の電極LMを駆動するパルスφLMを生成し、CCD型固体撮像素子10に出力する。
図2は、図1に示す点線矩形枠II内の拡大模式図である。ハニカム配列されたフォトダイオード12の各列の側部には、垂直方向に蛇行する垂直電荷転送路13が設けられる。図示するV1,V2,…,V8は、垂直電荷転送路13に設けられる垂直転送電極である。
ラインメモリ14に最も近いフォトダイオード12に対しラインメモリ14を近接して設けず、所定距離だけ離れた位置に設けているのは、この所定距離の間で、各列の垂直電荷転送路13の間隔を等間隔にし、ラインメモリ14や水平電荷転送路15に接続するためである。この所定距離の間における垂直電荷転送路の延長部分にも、垂直電荷転送電極V5,V6,V7,V8,V1,V2が設けられる。
これにより、ラインメモリ14の各電極LM(分離して図示しているが、同一パルスφLMで駆動される。)が水平方向に等間隔で並び、各電極LMは、水平電荷転送路15に等間隔に交互に設けられる水平転送電極H1,H2に整列することになる。
図3は、本実施形態に係るCCD型固体撮像装置における駆動タイミングを示す図である。概略の動作は次の通りである。
垂直電荷転送路(垂直シフトレジスタ)で電荷転送を行うと、1行分の各フォトダイオードの信号電荷が各垂直電荷転送路からラインメモリに転送され、蓄積保持される。
次に、ラインメモリ上の信号電荷のうち、奇数列目の信号電荷が水平電荷転送路(水平シフトレジスタ)に転送され、次に、水平電荷転送路がこの信号電荷を出力段側に転送する。これにより、奇数列目の各信号電荷の電荷量に応じた画像信号が出力アンプから出力される。
次に、空になった水平電荷転送路上に偶数列目の信号電荷をラインメモリから水平電荷転送路に転送する。そして、水平電荷転送路がこの信号電荷を出力段側に転送する。これにより、偶数列目の各信号電荷の電荷量に応じた画像信号が出力アンプから出力される。
以上の動作を、繰り返すことにより、図1に示す各行のフォトダイオードの信号電荷に応じた画像信号が撮像装置外部に出力される。
上述した撮像素子の駆動制御を行うときに、本実施形態では、ラインメモリの電位パケットが浅くなっている時間帯(ラインメモリの電極LMが電荷転送レベル(Loレベル)に維持されている時間帯)で、次の様に垂直転送パルスのタイミング制御を行うことを特徴とする。
図4(a)(b)の最上段に図示する電位パケットの状態すなわち電極V4,V5と電極V8,V1の下に電位パケットが形成され、各電位パケット内に信号電荷が蓄積された状態で、図3に示すタイミングaにより電極V2,V6の電位が電位VLから電位VMに変化する。
これにより、各電位パケットは3電極分に広がり、ラインメモリに近接する電位パケットは、ラインメモリとの間のバリアが消失して、この電位パケット内の信号電荷がラインメモリの電位パケット内に流れ込む。
次のタイミングbで、電極V4,V8の電位が電位VMから電位VLに変化すると、垂直電荷転送路上の電位パケットは3電極分から2電極分に縮まり、次のタイミングcで電極V7,V3の電位が電位VMから電位VLに変化すると、電位パケットはラインメモリ方向に3電極分に広がる。
以下、電極V1,V5の電位がVM→VLとなるタイミングd,電極V4,V8の電位がVL→VMとなるタイミングe,電極V2,V6の電位がVM→VLとなるタイミングf,電極V1,V5の電位がVL→VMとなるタイミングgと進むことで、電位パケットは2電極分→3電極分→2電極分→3電極分と伸縮を繰り返し、信号電荷のラインメモリ方向への転送が行われる。
図3に示すタイミングg1,g2は同タイミングであるが、タイミングg1は電極V1,V5が電位VLから電位VMに変化したタイミングを示し、タイミングg2はラインメモリLMの電位がHiレベル(電荷蓄積レベル)からLoレベル(電荷転送レベル)に変化したタイミングを示している。
図4に示す様に、タイミングg1で電極V1,V5の電位が電位VMに変化すると、電位パケットが3電極分に広がる。そして、同じタイミングg2で、ラインメモリLMの電位がLoレベルに変化する。このとき、奇数列目のラインメモリに整列する水平電荷転送路の水平転送電極H1の電位はHiレベルになっており、偶数列目のラインメモリに整列する水平転送電極H2の電位はLoレベルになっている。
水平転送電極H1,H2とラインメモリLMとの間にはバリアBAが形成されており、このバリアBAは、水平転送電極H1,H2の電位レベルと一緒に変動する。このため、ラインメモリLMの電位がタイミングg2でLoレベルに変化すると、奇数列目のラインメモリLMの蓄積電荷が水平転送電極H1下に形成された電位パケットに流れ込む。
しかし、ラインメモリLMの電位がLoレベルに変化しても、偶数列目のラインメモリLMの電位パケットと水平転送電極H2下に形成されている電位パケットとの間にはバリアBAが存在するため、偶数列目のラインメモリLMの蓄積電荷は、ラインメモリLMの電位パケットに蓄積されたままとなる。
しかしながら、このとき(ラインメモリがLoレベルになっておりその電位パケットが浅くなっているとき)、ラインメモリLMが形成されているpウェル層の電位が大きく変動し、また、偶数列目のラインメモリLMに蓄積されている信号電荷量が飽和電荷量に近いと、偶数列目のラインメモリの蓄積電荷がバリアBAを越えて水平転送電極H2下の電位パケットに漏れてしまう。この漏れた電荷は、水平電荷転送路の電荷転送に伴って奇数列目の信号電荷と混合され、上述した〔発明が解決しようとする課題〕で述べた不具合が発生する。
そこで、ラインメモリの電位がLoレベルに保持されている時間帯では、タイミングhで垂直転送電極V3の電位を電位VMから電位VLに変化させ、タイミングhから時間tだけずらしたタイミングiで垂直転送電極V7の電位を電位VMから電位VLに変化させる。
これにより、電極V3,V7の電位を同時に電位VMから電位VLに変化させる場合(図7の場合)と比較してpウェル層の電位変動が抑制され、偶数列目のラインメモリLMの蓄積電荷の水平電荷転送路への漏れが抑制される。
次のタイミングjでは、ラインメモリLMの電位がLoレベルからHiレベルに変化され、以後、図3に示す様に、水平電荷転送路による奇数列目の信号電荷の出力、偶数列目のラインメモリLMから水平電荷転送路への電荷転送、水平電荷転送路による偶数列目の信号電荷の出力が行われる。これにより、垂直電荷転送路上の電位状態は、図4(a)(b)の最上段の状態になり、以後、上記と同様の動作が繰り返されることで、1画面分の画像信号が水平電荷転送路から出力される。
以上述べた様に、本実施形態によれば、垂直電荷転送とラインメモリから水平電荷転送路への電荷転送とを同時並行的に行うことができるため、高フレームレートで画像信号を撮像素子外部に読み出すことができる。しかも、このとき、ウェル層の電位変動を抑制して垂直電荷転送を行うことができるため、この電位変動に起因する撮像画像の画質劣化を抑制することが可能となる。
本発明に係るCCD型固体撮像素子の駆動方法及びCCD型固体撮像装置は、高画質の撮像画像データを高フレームレートで出力することができるため、デジタルカメラ等に搭載するCCD型固体撮像装置に適用すると有用である。
本発明の一実施形態に係るラインメモリを備えるCCD型固体撮像装置の説明図である。 図1に示す点線矩形枠IIの拡大模式図である。 図1に示すCCD型固体撮像装置の駆動タイミングチャートである。 図3の駆動タイミングチャートによって駆動される電荷転送路,ラインメモリの電位状態の遷移図である。 従来のラインメモリを備えるCCD型固体撮像装置の説明図である。 図1または図5に示すCCD型固体撮像装置の略1画素分の断面模式図である。 本発明の課題を説明するタイミングチャートである。 図7の駆動タイミングチャートによって駆動される電荷転送路,ラインメモリの電位状態の遷移図である。
符号の説明
10 CCD型固体撮像素子
11,110 半導体基板
12,103 フォトダイオード(光電変換素子)
13 垂直電荷転送路
14 ラインメモリ
15 水平電荷転送路
16 出力アンプ
30 撮像素子駆動回路
111 pウェル層
116 垂直電荷転送路の埋め込みチャネル

Claims (4)

  1. 複数の垂直電荷転送路と、各垂直電荷転送路によって転送されてきた信号電荷を受け取り一時保持する電荷保持手段と、該電荷保持手段の蓄積電荷を受け取り出力段方向に転送する水平電荷転送路とを備えるCCD型固体撮像素子の前記垂直電荷転送路を構成する垂直転送電極のうち対となる2電極への印加電圧を同時に変化させながら垂直方向への電荷転送を行う駆動方法において、前記電荷保持手段の蓄積電荷を前記水平電荷転送路に転送するために該電荷保持手段の電位レベルを電荷転送レベルに保持している時間帯では、前記対となる2電極に印加する電圧を各電極毎に異なるタイミングで変化させることを特徴とするCCD型固体撮像素子の駆動方法。
  2. 前記垂直電荷転送路によって転送され前記電荷保持手段に保持された信号電荷を、奇数列目の前記垂直電荷転送路による信号電荷と偶数列目の前記垂直電荷転送路による信号電荷とを異なるタイミングで前記水平電荷転送路に転送することを特徴とする請求項1に記載のCCD型固体撮像素子の駆動方法。
  3. 複数の垂直電荷転送路と各垂直電荷転送路によって転送されてきた信号電荷を受け取り一時保持する電荷保持手段と該電荷保持手段の蓄積電荷を受け取り出力段方向に転送する水平電荷転送路とを備えるCCD型固体撮像素子と、前記垂直電荷転送路を構成する垂直転送電極のうち対となる2電極への印加電圧を同時に変化させながら垂直方向への電荷転送を行う撮像素子駆動手段とを備えるCCD型固体撮像装置において、前記撮像素子駆動手段は、前記電荷保持手段の蓄積電荷を前記水平電荷転送路に転送するために該電荷保持手段の電位レベルを電荷転送レベルに保持している時間帯では前記対となる2電極に印加する電圧を各電極毎に異なるタイミングで変化させる手段を備えることを特徴とするCCD型固体撮像装置。
  4. 前記垂直電荷転送路によって転送され前記電荷保持手段に保持された信号電荷を、奇数列目の前記垂直電荷転送路による信号電荷と偶数列目の前記垂直電荷転送路による信号電荷とを異なるタイミングで前記水平電荷転送路に転送することを特徴とする請求項3に記載のCCD型固体撮像装置。
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