JP2011097632A - 固体撮像装置および撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置および撮像装置 Download PDF

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Masayuki Masuyama
雅之 桝山
Kunihiko Hara
邦彦 原
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雅史 村上
Shinsuke Nezaki
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Abstract

【課題】動画撮像時に起こる間引き行から隣接する画素への電荷のあふれ出しを防止するとともに、pウェルの電位変動を抑制し高速動作が可能な固体撮像装置を提供する。
【解決手段】固体撮像装置は、2次元状に配置された複数の画素201内にフォトダイオード202、フォトダイオード202から蓄積電荷を読み出すための読出しトランジスタ203、読み出された電荷を保持するFD204、FD204を初期状態にリセットするためのリセットトランジスタ205、FD204の電位を受けてその信号を増幅・出力する増幅トランジスタ206を備えている。間引き行であるn行の読出しトランジスタ203に印加する排出パルスのパルス幅を、読出し行である(n+1)行の読出しトランジスタ203に印加する読出しパルスのパルス幅よりも短くする。
【選択図】図2

Description

本発明は、固体撮像装置および撮像装置に関し、特に高速度の動画撮像技術に関する。
近年、低電圧で動作できるMOSセンサーが携帯機器等の用途で注目されている。また、従来、CCDデバイスに比べて画質が劣る点がMOSセンサーでは問題であったが、これについても向上してきている。
図23に従来のMOSセンサーの回路構成図を示す(特許文献1参照)。同図において、光電変換素子(フォトダイオードなど)1は入射光量に応じた電荷を蓄積するものであり、2次元状に4個×4個の例にて配置されている。光電変換素子1の一端は増幅トランジスタMOS2のゲートに接続し、増幅トランジスタMOS2のドレインは垂直選択スイッチMOS3のソースに接続し、また増幅トランジスタMOS2のソースは垂直出力線6を経て負荷電流源7へと接続し、垂直選択スイッチMOS3のドレインは電源線4を経て電源端子5に接続されており、これらは全体でソースフォロワ回路を構成している。14はリセットスイッチであり、そのソースはソースフォロワ入力MOS2のゲートに接続し、ドレインは電源線4を経て電源端子5に接続されている。
本回路は各画素の光電変換素子1に蓄積された電荷に応じて増幅トランジスタMOS2のゲートに信号電圧が発生し、それをソースフォロワ回路で電流増幅して読み出すものである。
垂直選択スイッチMOS3のゲートは垂直ゲート線8で垂直走査回路9に接続する。リセットスイッチ14のゲートはリセットゲート線15で垂直走査回路9に接続する。また、ソースフォロワ回路の出力信号は、垂直出力線6、水平転送MOSスイッチ10、水平出力線11、出力アンプ12を通して外部に出力される。水平転送MOSスイッチ10のゲートは水平走査回路13にそれぞれ接続している。
上記構成のMOSセンサーを用いて静止画および動画を撮像することが可能である。以下、本回路の動作について図を用いて説明する。
図24に従来のMOSセンサーの間引き読出し動作タイミング図を示す。
ここで各画素行の垂直ゲート線に印加されるパルスをそれぞれSEL1〜SEL4、リセットゲート線15に印加されるパルスをRES1〜RES4とする。パルスSEL1〜SEL4、RES1〜RES4は垂直走査回路9で発生されるものである。また、H1〜H4は水平走査回路13で発生された水平走査パルスであり水平転送MOSスイッチ10のゲートに印加される。PD1、PD2はそれぞれ第一行第一列目、第二行第一列目の光電変換素子(フォトダイオード)の電位の変化を示したものである。
本タイミングは全画素分の信号を読み出すのではなく、一部を間引いて読み出すものである。同図において、垂直走査回路9からパルスSEL2、SEL4、RES2、RES4に対応する信号を発生させずに、SEL1、RES1に続いてSEL3、RES3パルスを発生することで、第2行目、第4行目の信号を読み飛ばして第1行目、第3行目の信号を読み出すものである。
図25に従来のMOSセンサーの別の動作タイミング図を示す。
これは図24に示した現象、つまり、間引かれるPD1からあふれ出た信号が隣接画素に漏れ込み、偽信号となるのを防止するためのものである。
同図において、動画の撮像の際の間引き動作のために、選択スイッチパルスSEL2,SEL4は常にローレベルであり、選択スイッチパルスSEL1をハイレベルとした後に、時刻t0でリセットスイッチパルスRES1をハイレベルとしてPD1をリセットし、次に選択スイッチパルスSEL1をハイレベルとし、時刻t9で水平走査パルスH1をハイレベルとして蓄積されたPD1の光電荷を出力線6を介して読み出す。
ここで、リセットスイッチパルスRES2、RES4を常にハイレベルにしているので、光電変換素子PD2の電荷はリセットスイッチ14を介して、電源線4を経て電源端子5に接続されて排出され、隣接画素への電荷の流入が抑制され偽信号が発生しないものである。また、時刻t9の後、水平走査パルスH1をハイレベルとしても、PD2に光電荷は蓄積されていないので、光電荷は出力されない。
特許文献1に開示された上記の動作方法によれば、間引き読出し時に読み出されない画素で光電変換素子に蓄積する電荷が飽和電荷量に達してしまい、隣接する光電変換素子に電荷があふれ出して偽信号が発生してしまうのを防止し、スミア、ブルーミング、混色のない高品質の画像が得られるものである。
特開2000−350103号公報(図1、図7、図8)
しかしながら、上記特許文献1に開示された方法では、以下の課題を有している。
通常、固体撮像装置では、後述するように撮像領域全体にわたって形成されたpウェル内に複数のn型半導体層が形成され、各々のpn接合がフォトダイオードを構成している。
さらに、フォトダイオードのサイズを最大にするためにpウェルをグランド電位に接地するためのコンタクトを撮像領域内には設けず、撮像領域の周囲でのみコンタクト等を介してpウェルをグランド電位にしている。
しかし、このような場合、撮像領域の中央部では、pウェルの電位固定が十分ではなくなってしまう。そのため、選択スイッチパルスやリセットスイッチパルスが各信号線に印加されると、これらの信号線とpウェルとの容量結合によりpウェルの電位が変動してしまい、これが安定するまでに一定の時間を確保する必要があった。よって、読出しやリセット動作に時間がかかってしまい、画素を間引いて読み出してもフレームレートの高速化が実現できないことがわかってきた。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、間引き動作時に、間引かれる画素群の光電変換部からリセット後の初期状態よりも電荷を残した状態になるように電荷を排出することで、pウェル電位を安定させて動画撮像時の高速読出しが可能となる固体撮像装置及び撮像装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の固体撮像装置は、半導体基板上に、光信号を信号電荷に変換する光電変換部と、前記光電変換部の信号を増幅して信号出力する増幅出力部と、前記光電変換部の信号の排出を行う信号初期化手段からなる複数の画素を2次元状に配置してなる撮像領域と、各画素への駆動信号を選択出力する走査手段とを備えた固体撮像装置であって、前記複数の画素のうち第1の画素群から信号を読み出し、第2の画素群からの信号を間引く動作中に、前記初期化手段により、前記第1の画素群の光電変換部の初期状態とは異なる一定レベルになるまで前記第2画素群の光電変換部の信号を排出することを特徴とする。
前記初期化手段によって前記第1の画素群の光電変換部を初期化する時間よりも、前記初期化手段によって前記第2群の画素の光電変換部を初期化する時間が短いことが好ましい。
前記第2の画素群の光電変換部を初期化する時間は、基準クロックで決まる最短時間であることがより好ましい。
前記第1の画素群の光電変換部を初期化するために前記初期化手段に印加される駆動電圧よりも、前記第2の画素群の光電変換部を初期化するため前記初期化手段に印加される駆動電圧が低いことが好ましい。
前記第1の画素群の光電変換部を初期化するために前記初期化手段に印加されるドレイン電圧よりも、前記第2の画素群の光電変換部を初期化するために前記初期化手段に印加されるドレイン電圧が低いことが好ましい。
前記第2の画素群の光電変換部を初期化するための駆動信号を一定期間保持するための保持手段を有することが好ましい。
前記第1の画素群の光電変換部を初期化するために前記初期化手段に印加される駆動電圧よりも、前記第2の画素群の光電変換部を初期化するため前記初期化手段に印加される駆動電圧が低いことよりが好ましい。
本発明の第2の固体撮像装置は、半導体基板上に、光信号を信号電荷に変換する光電変換部と、前記光電変換部で発生した信号電荷の読出しを行う読出し手段と、読み出した信号出力を増幅して増幅信号を出力する増幅出力部と、読み出した信号の排出を行う信号初期化手段からなる複数の画素を2次元状に配置してなる撮像領域と、各画素への駆動信号を選択出力する走査手段とを備えた固体撮像装置であって、前記複数の画素のうち第1の画素群から信号を読み出し、第2の画素群からの信号を間引く動作中に、前記読出し手段により、前記第1の画素群の光電変換部の初期状態とは異なる一定レベルになるまで前記第2画素群の光電変換部の信号を排出することを特徴とする。
前記読出し手段によって前記第1の画素群の光電変換部の信号を読み出す時間よりも、前記初期化手段によって前記第2の画素群の光電変換部の信号を排出する時間が短いことが好ましい。
前記第2の画素群の光電変換部の信号を排出する時間は、基準クロックで決まる最短時間であることがより好ましい。
前記第1の画素群の光電変換部の信号を読み出すために前記読出し手段に印加される駆動電圧よりも、前記第2の画素群の光電変換部の信号を排出するために前記読出し手段に印加される駆動電圧が低いことが好ましい。
前記第1の画素群の光電変換部の信号を読み出すために前記読出し手段に印加されるドレイン電圧よりも、前記第2の画素群の光電変換部の信号を排出するために前記読出し手段に印加されるドレイン電圧が低いことが好ましい。
前記第2の画素群の光電変換部の信号を排出するための駆動信号を一定期間保持するための保持手段を有することが好ましい。
本発明の第3の固体撮像装置は、半導体基板上に、光信号を信号電荷に変換する光電変換部と、前記光電変換部の信号を増幅して信号出力する増幅出力部と、光電変換部の信号の排出を行う信号初期化手段からなる複数の画素を2次元状に配置してなる撮像領域と、各画素の信号を選択出力するための垂直走査手段および水平走査手段とを備えた固体撮像装置であって、前記複数の画素のうち第1の画素群から信号を読み出し、第2の画素群からの信号を間引く動作中に、前記第2の画素群の光電変換部は飽和信号レベル以下の一定レベルの信号を保持した状態で、前記第1の画素群の光電変換部の信号出力および初期化動作を行うことを特徴とする。
本発明の第4の固体撮像装置は、半導体基板上に、光信号を信号電荷に変換する光電変換部と、前記光電変換部で発生した信号電荷の読出しを行う読出し手段と、読み出した信号出力を増幅して増幅信号を出力する増幅出力部と、読み出した信号の排出を行う信号初期化手段からなる複数の画素を2次元状に配置してなる撮像領域と、各画素への駆動信号を選択出力する走査手段とを備えた固体撮像装置であって、前記複数の画素のうち第1の画素群から信号を読み出し、第2の画素群からの信号を間引く動作中に、前記第2画素群の光電変換部は、前記読出し手段により飽和信号レベル以下の一定レベルまでの信号排出動作を行い、前記一定レベルの信号を保持した状態で、前記第1の画素群の光電変換部の信号の読出し、信号出力および初期化動作を行うことを特徴とする。
本発明の第5の固体撮像装置は、半導体基板上に、光信号を信号電荷に変換する光電変換部と、前記光電変換部の信号を増幅して信号出力する増幅出力部と、光電変換部の信号の排出を行う信号初期化手段からなる複数の画素を2次元状に配置してなる撮像領域と、各画素の信号出力、信号排出、電子シャッター動作のための駆動信号を選択出力する走査手段とを備えた固体撮像装置であって、前記複数の画素のうち第1の画素群から信号を読み出し、第2の画素群からの信号を間引く動作中に、前記第2の画素群のうち一の画素の光電変換部を初期化するために信号を排出する動作、もしくは前記第2の画素群のうち一の画素の光電変換部を飽和信号レベル以下の一定レベルにするために信号を排出する動作を、前記第1の画素群のうち前記一の画素と近接する二の画素の電子シャッター動作にあわせて行うことを特徴とする。
前記一の画素および前記二の画素は行単位であることが好ましい。
本発明の第6の固体撮像装置は、半導体基板上に、光信号を信号電荷に変換する光電変換部と、前記光電変換部で発生した信号電荷の読出しを行う読出し手段と、読み出した信号出力を増幅して増幅信号を出力する増幅出力部と、読み出した信号の排出を行う信号初期化手段からなる複数の画素を2次元状に配置してなる撮像領域と、各画素の信号出力、信号排出、電子シャッター動作のための駆動信号を選択出力する走査手段とを備えた固体撮像装置であって、前記複数の画素のうち第1の画素群から信号を読み出し、第2の画素群からの信号を間引く動作中に、前記第2の画素群のうち一の画素の光電変換部を初期化するために前記読出し手段によって信号を排出する動作、もしくは前記第2の画素群のうち一の画素の光電変換部を飽和信号レベル以下の一定レベルにするために前記読出し手段によって信号を排出する動作を、前記第1の画素群のうち前記一の画素と近接する二の画素の電子シャッター動作にあわせて行うことを特徴とする。
前記一の画素および前記二の画素は行単位であることが好ましい。
本発明の撮像装置は、上記本発明の固体撮像装置と、前記固体撮像装置に光を入射させるための光学系と、前記固体撮像装置の動作を制御するための制御信号を出力する制御部と、前記固体撮像装置の出力信号を処理し動画または静止画データとして出力する信号処理回路とを少なくとも備えている。
前記固体撮像装置に入射する光を遮断するためのシャッターを備えるのが好ましい。
前記画像データをモニターするためのモニター画面をさらに備えるのが好ましい。
前記制御部と前記信号処理回路のうち少なくともいずれか一方が前記固体撮像装置の内部に配置されていることが好ましい。
本発明の固体撮像装置によれば、間引き動作時に、間引かれる画素群の光電変換部からリセット後の初期状態よりも電荷を残した状態になるように電荷を排出することで、基板に対するカップリング容量を大きくし、各画素にパルス印加された際のpウエルの電位変動を小さくすることで、読出し動作やリセット動作時のpウェル電位変動を小さくできる。その結果、動画撮像時の高速読出しが可能となるとともに、スミア、ブルーミング、混色のない高品質の画像が得られる。
本発明の第1の実施の形態における固体撮像装置の概要を示す模式図 本発明の第1の実施の形態における固体撮像装置の回路構成図 本発明の第1の実施の形態における固体撮像装置の基本動作タイミングを示す図 本発明の第1の実施の形態における固体撮像装置の間引き読出し動作のタイミングを示す図 本発明の第1の実施の形態における固体撮像装置の画素内の断面模式図およびそのポテンシャル図であり、(a)は画素内の断面模式図、(b)は間引き読出し時における(a)の断面図に対応する従来のポテンシャル図、(c)は間引き読出し時における(a)の断面図に対応する本実施の形態のポテンシャル図 本発明の第1の実施の形態におけるフォトダイオードのポテンシャルと従来のフォトダイオードのポテンシャルとの対比を示す図 本発明の第1の実施の形態における固体撮像装置の撮像領域の断面模式図であり、(a)は従来の構成における断面模式図、(b)は本実施の形態の構成における断面模式図 本発明の第1の実施の形態における固体撮像装置の間引き読出し動作のタイミングの第1の変形例を示す図 本発明の第1の実施の形態における固体撮像装置の間引き読出し動作のタイミングの第2の変形例を示す図 本発明の第2の実施の形態における固体撮像装置の回路構成図 本発明の第2の実施の形態における固体撮像装置の間引き読出し動作のタイミングを示す図 本発明の第3の実施の形態における固体撮像装置の回路構成図 本発明の第3の実施の形態における固体撮像装置の基本動作タイミングを示す図 本発明の第3の実施の形態における固体撮像装置の間引き読出し動作のタイミングを示す図 本発明の第3の実施の形態における固体撮像装置の間引き読出し動作のタイミングの第1の変形例を示す図 本発明の第3の実施の形態における固体撮像装置の間引き読出し動作のタイミングの第2の変形例を示す図 本発明の第4の実施の形態における固体撮像装置の回路構成図 本発明の第4の実施の形態における固体撮像装置の間引き読出し動作のタイミングを示す図 本発明の第5の実施の形態における固体撮像装置の回路構成図 本発明の第5の実施の形態における固体撮像装置の間引き読出し動作のタイミングを示す図 本発明の第6の実施の形態における撮像装置の構成を示す図 本発明の第1の実施の形態及び第2の実施の形態における固体撮像装置の回路構成図の変形例を示す図 従来のMOSセンサーの回路構成図 従来のMOSセンサーの間引き読出し動作タイミングを示す図 従来のMOSセンサーの間引き読出し動作の別のタイミングを示す図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
<回路構成と基本動作>
図1は本発明の第1の実施の形態における固体撮像装置の概要を示す模式図である。
固体撮像装置100における撮像領域101は2次元状に配列された複数の画素102で構成されている。行走査回路103に対して読出し動作やリセット動作を制御する信号が制御部107から送られる。この制御信号に応じて、行走査回路103から読出しパルスやリセットパルス等が各画素に対して入力される。読出しパルスによって各画素の光電変換部(図示せず)から読み出された信号電荷は信号処理部105においてノイズ除去や増幅等の処理がなされた後、列走査回路104からの信号によって水平信号線に読み出され、さらにアンプ108に送られて画素信号として出力される。なお、負荷回路106は、後で示す画素内のトランジスタとソースフォロワ回路を構成する。
図2は、本実施の形態における固体撮像装置の回路構成図であり、主として画素内の回路を示している。
画素201内には光電変換部であるフォトダイオード202、フォトダイオード202に蓄積された信号電荷を読み出す読出しトランジスタ203、読み出された信号電荷を保持するフローティングディフュージョン(以下、FDという)204、FD204の電位を初期状態にリセットするリセットトランジスタ205、FD204の電位変化を受けて信号電荷を増幅する増幅トランジスタ206が配置されている。また、増幅トランジスタ206は、列毎に配置された負荷トランジスタ208とソースフォロワ回路を構成し、画素からの信号を垂直出力信号線207に出力する。
また、行走査回路209では、図1に示した制御部107から送られるスタートパルスSTによって行走査動作がスタートし、同じく制御部107から送られるクロックパルスCLK、リセットパルスRESET、読出しパルスREADによって、リセット信号線210、読出し信号線211に対してそれぞれのパルスが1行ずつ印加されて、各行毎にリセット動作、読出し動作が順次なされる。
なお、本実施の形態ではリセットパルスRESET、読出しパルスREADは、制御部107から供給されているとしているが、スタートパルスST、クロックパルスCLKによって固体撮像装置100内で発生しても良い。
本実施の形態における固体撮像装置の基本動作について図3を用いて説明する。
まず、n行目の画素を選択する際には、FDnの電位をリセットトランジスタ205および増幅トランジスタ206の電源であるVDDCELLのHi電位にするべく、リセットパルスRESETnがHi電位となり、リセットトランジスタ205がオン状態となる。
これにより、FDnの電位がHi電位になり、それに応じた電位が増幅トランジスタ206の出力部から出力されて垂直出力信号線207の電位が上昇する(a点)。
次に、リセットパルスRESETnがLo電位となりリセットトランジスタ205がオフ状態となる。このとき、FDnの電位は、Hi電位を保つ(b点)。
リードパルスREADnがHi電位となり、読出しトランジスタ203がオン状態となる。これにより、フォトダイオード202に光情報に応じて蓄積されていた電荷が、FDnに読み出され、その結果、FDnの電位が降下する。この電位の降下に応じて、増幅トランジスタ206の出力部の電位が降下し、出力信号線の電位が降下する(c点)。
リードパルスREADnがLo電位となり読出しトランジスタ203がオフ状態となる(d点)。
信号処理部105は、b点での出力信号線の電位とd点での出力信号線の電位とを検出し、その電位差を画素信号として測定する。
FDnの電位をVDDCELLのLo電位にするべく、リセットパルスRESETnがHi電位となり、リセットトランジスタがオン状態となる。これにより、FDnの電位がLo電位になり、増幅トランジスタ206がオフ状態となる。以上により画素セルの画素信号出力動作が終了する(e点)。つまり、撮像領域101中のn行画素は非選択行となり、次にn+1行の選択、読出し動作が始まる(f点)。
<間引き読出し動作について>
本実施の形態における動作タイミングについて図4を用いて説明する。
なお、図4には動画撮像時等の間引き読出し動作のタイミングを示しており、2行間引き(2行分を読み出して、2行分を間引く)を例に取っている。
また、図4においてQn−2〜Qn+2は行走査回路209に設けられたシフトレジスタからの出力を示しており、Qn信号とREADパルスとから読出し/排出パルスREADnが生成され、RESETnも同様に生成される。図4でQnがHi状態にある期間は、その行が選択状態であることを示している。
時刻t1において、Qn−1がHi状態となり、間引き行である(n−1)行が選択状態となる。ついで排出パルスREADn−1によって(n−1)行の読出しトランジスタ203がオンし、(n−1)行のフォトダイオード202からFDn−1に蓄積電荷が排出される。
次に、Qn−1が立ち下がった後、時刻t2において、QnがHi状態となり、ついで読出しパルスREADnによってn行の読出しトランジスタ203がオンし、n行のフォトダイオード202からFDnに蓄積電荷が読み出される。
なお、FDn−1、FDnに電荷が排出されることにより、増幅トランジスタ206を介して垂直出力信号線207に電位変化が伝達されるが、信号処理部105によって画素信号として取り扱わないようにできるため、間引き行から排出された信号が最終出力に現れることはない。具体的には信号処理部105に設けられたサンプルホールド回路で上記の電位変化をホールドしないことによって出力しないようにできる。
Qnが立ち下がった後、時刻t3において、Qn+1がHi状態となり、ついで読出しパルスREADn+1によって(n+1)行の読出しトランジスタ203がオンし、(n+1)行のフォトダイオード202からFDn+1に蓄積電荷が読み出される。
Qn+1が立ち下がった後、時刻t4において、Qn+2がHi状態となり、ついで読出しパルスREADn+2によって(n+2)行の読出しトランジスタ203がオンし、(n+2)行のフォトダイオード202からFDn+2に蓄積電荷が読み出される。
読出し行である(n+1)行及び(n+2)行からの信号はサンプルホールド等された後、図4に示すように最終出力として出力される。
本実施の形態における特徴は、間引き行に印加した排出パルスREADn−1、READnのパルス幅が、読出し行に印加した読出しパルスREADn+1、READn+2のパルス幅よりも短いことである。言い換えれば、読出し行においてフォトダイオード202から蓄積電荷を完全に読み出しているのに対し、間引き行ではフォトダイオード202から蓄積電荷を不完全に排出している。
<効果の説明>
このような動作を行うことにより、間引き読出し時に読み出されない画素で光電変換素子に蓄積する電荷が飽和電荷量に達してしまい、隣接する光電変換素子に電荷があふれ出して偽信号が発生してしまうのを防止するだけでなく、撮像領域におけるpウェルの電位変動を防止し、安定させることが可能となる。その結果、スミア、ブルーミング、混色のない高品質の画像が得られるだけでなく、読出しやリセットにかかる時間が短縮でき、高速の間引き読出しが可能となる。
これらの効果について以下に説明する。
図5は本実施の形態における固体撮像装置の画素内の断面模式図およびそのポテンシャル図であり、図5(a)は画素内の断面模式図、図5(b)は間引き読出し時における図5(a)の断面図に対応する従来のポテンシャル図、図5(c)は間引き読出し時における図5(a)の断面図に対応する本実施の形態のポテンシャル図である。
図5(a)に示すように、pウェル501内にはn型半導体層502が複数形成されており、n型半導体層502とn+型半導体層であるFDとの間に読出しゲート503が配置されている。n型半導体層502は画素毎に設けられており、pウェル501は撮像領域全体で連続するように形成されている。n型半導体層502とpウェル501とでフォトダイオードを構成しており、光の入射によって発生した信号電荷はn型半導体層502に蓄積される。読出しゲート503に読出しパルスREADを印加することでn型半導体層502に蓄積された電荷がFDに読み出される。
従来の間引き読出しによれば、図5(b)に示すように読出しを行わない間引き行において、光入射量が大きくなると発生する電荷がフォトダイオードの飽和信号量を超えてしまい、隣接する画素のフォトダイオードに信号があふれ出し、混色等が起こっていた。
一方、図5(c)に示すように、本実施の形態によれば、読出しを行わない間引き行においても、フォトダイオードから蓄積電荷を一定量FDに読み出すため、間引き行のフォトダイオードは飽和状態にはならず、スミア、ブルーミング、混色のない高品質の画像が得られる。
次に、間引き読出し時のpウェルの電位状態について図6、7を用いて説明する。
図6に本実施の形態における固体撮像装置のフォトダイオードのポテンシャルと従来のフォトダイオードのポテンシャルとの対比を示す。
特許文献1に開示された従来の構成によれば、読出しを行わない間引き行のフォトダイオードはリセットレベルになるよう電荷が排出されている。
一方、本実施の形態の構成では、間引き行のフォトダイオードは隣接画素にあふれ出さないよう一定量の電荷が排出されているが、全てを排出するわけではなく一部の電荷はフォトダイオードに蓄積されたままである。このようなポテンシャルとすることでpウェルの電位変動を抑制することが可能となる。
図7は固体撮像装置の撮像領域の断面模式図であり、図7(a)は従来の構成における断面模式図、図7(b)は本実施の形態の構成における断面模式図である。
上述したように、pウェル702をグランド電位に固定するためのウェルコンタクト703は、フォトダイオード704の面積を最大にするため、撮像領域701の周辺部に配置されている。なお、図7には間引き動作時における間引き行のフォトダイオードを示している。
図7に示した構成において、定常時にはpウェル702の電位はグランド電位であるが、過渡状態ではpウェル702の抵抗が高いため、撮像領域701の中央部では、グランド電位での電位固定が十分でない。よって、例えば、読出しゲート705に読出しパルスREADが印加されると、読出しゲート705と基板とのカップリング容量Cg1を介してpウェル702の電位が変動する。この電位変化は、ウェルコンタクト703からpウェル702の抵抗Rwell(ウェルコンタクト703からその位置までの抵抗和)とその位置でのカップリング容量の総和との積で決まる時定数を有している。ここで、動作の理解を簡単にするため、カップリング容量の総和をCg1+Cpdとする(Cpd:フォトダイオードと基板とのカップリング容量)。
図7(a)に示した従来の構成によれば、間引き読出し時には、間引き行のフォトダイオードの電荷は完全に排出されているのに対し、図7(b)に示した本実施の形態における構成によれば、間引き読出し時においても、間引き行のフォトダイオードには一定量の電荷が保持されている。すなわち、従来の構成に対して本実施の形態の構成では間引き読出し時のカップリング容量の総和が大きくなっている。そうすると、従来の構成ではカップリング容量の総和が相対的に小さいため、電位変化に要する時定数が小さくなる。このことは読出しパルスREADの印加によってpウェルの電位が短時間に上昇するということを意味する。
一方、本実施の形態の構成によれば、カップリング容量の総和が相対的に大きいため、読出しパルスREADに起因する電位の立ち上がりが遅くなり、読出し動作やリセット動作の時間内でのpウェルの電位変動が従来に比べて小さくなる。その結果、読出しやリセット動作にかかる時間を短くすることができ、高速の間引き読出しが可能となる。これによって、動画撮像時のフレームレートを高速化できる。
なお、本実施の形態における間引き行の排出パルス幅は基準クロック(CLK)で決まる最短時間に設定するのが好ましい。これによって、行選択期間が読出し行に比べて短く設定されている間引き行においても排出パルスを立てるのが容易となる。
<第1の変形例>
図8に本実施の形態における固体撮像装置の動作タイミングの第1の変形例を示す。
図4に示したタイミングチャートでは、間引き行のフォトダイオードから蓄積電荷を排出する際に読出しパルス幅を通常よりも狭くして不完全な電荷排出を行っていたのに対して、本変形例では、間引き行に印加する排出パルスREADn−1、READnのパルス高を読出し行に印加する読出しパルスREADn+1、READn+2のパルス高よりも小さく設定している点で異なる。このパルス高を小さくすることで、フォトダイオードから排出される信号電荷量は小さくなるため、本変形例に示した方法によっても、読み出されない間引き行から不完全に電荷を排出することができ、上記した効果が得られる。
なお、図4に示した駆動タイミングを実現するのに、例えば、図1に示した制御部107から行走査回路103に対して入力されるパルスをコントロールしてパルスREADのパルス幅を変えることが可能となる。それに対して、本変形例によれば制御部107からの信号発生タイミングは従来と同じでよい。
ただし、特定行からのパルス高を変更するために、行走査回路103の各出力部に個別にインバータ回路等で構成されるバッファ回路を設け、そのバッファ回路の電源を変更することが必要となる。また、制御部107から入力されるREADのパルス高を変えて、その信号をフォトダイオードの信号読出しのために、選択供給してもよい。
<第2の変形例>
図9に本実施の形態における固体撮像装置の動作タイミングの第2の変形例を示す。
本変形例の特徴は、間引き読出し動作時に間引き行を選択する際、間引き行のFDの電位をHi電位にリセットせず、常時Lo電位に固定するようにした点である。具体的にはFDのLo電位への初期状態設定として、間引き読出し動作開始時に、電源VDDをLo電位として、リセットパルスRESETn−1、RESETnをHiとし、以降間引き行を選択する際、リセットパルスRESETn−1、RESETnを立てないようにすることでFDn−1、FDnを常時Lo電位に固定できる。なお間引き読出し動作においては、間引き行の信号排出がフォトダイオードからFDに対し行われても、電荷の読出しになるので、間引き行のFD電位が上昇することはない。なお、初期設定時においては、電源VDDのLo電位がグランド電位と同じになると、電源からフォトダイオード202への電荷の逆注入が起きるため、このLo電位は、フォトダイオード202への逆注入が起こらない程度で、GNDより高い電位であることが必要となる。
この場合、間引き行である(n−1)行、n行が選択され、READn−1、READnが入力されると、(n−1)行のフォトダイオード、n行のフォトダイオードから蓄積電荷が排出されるが、FDとフォトダイオードとの電位差が大きくないため電荷の排出は不完全にしか行われない。よって上記と同様の効果を得ることができる。
読出し行である(n+1)行、(n+2)行では通常の電荷読出しが行われる。例えば、FDn+1の電位は電荷読出し(時刻t3a)に伴いリセット直後の初期状態から信号電荷分低下し、初期状態との電位差が最終的に出力される。
(第2の実施の形態)
図10に本発明の第2の実施の形態における固体撮像装置の回路構成図を示す。
図2に示した回路に対して、読出し選択トランジスタ212、PULLDOWN用トランジスタ213を各行に備えている点が主に異なる。
読出し選択トランジスタ212は行走査回路209から出力信号Qnをゲートに、読出しパルスREADをドレインに入力されて、行毎の読出し/排出パルスREADnを読出し信号線211に出力する。一方、PULLDOWN用トランジスタ213はPULLDOWNパルスがゲートに入力されることによって読出し信号線211をグランド電位に接続させる機能を有する。
図11に本実施の形態における動作タイミングを示す。
時刻t0でQn−2がHi状態となり(n−2)行が選択されているとき、PULLDOWNパルスがPULLDOWN用トランジスタ213に印加され、各行の読出し信号線211がグランド電位となり、各行とも非選択状態になる。
次に、時刻t1で読出しパルスREADがHi電位になった後、時刻t2でQn−1がHi状態となり、読出し選択トランジスタ212がオンして(n−1)行の読出し信号線211に(n−1)行の排出パルスREADn−1が出力され、間引き行である(n−1)行が選択状態となる。このとき、図示しないがRESETn−1をLo電位にすることでFDn−1はLo電位に固定される。これは上記した変形例2の動作と同様である。
ついで排出パルスREADn−1によって(n−1)行の読出しトランジスタ203がオンし、(n−1)行のフォトダイオード202からFDn−1に蓄積電荷が排出される。このとき、上記の第2の変形例の場合と同様に蓄積電荷の排出は不完全に行われる。
Qn−1が立ち下がった後、時刻t3においてQnがHi状態となる。このとき、排出パルスREADは引き続きHi電位を保っており、n行の排出パルスREADnが出力され、間引き行であるn行が選択状態となる。このとき、上記と同様にFDnはLo電位となっているため、蓄積電荷の排出は不完全に行われる。また、Qn−1が立ち下がって(n−1)行の読出し選択トランジスタ212がオフしても、PULLDOWNトランジスタがオフ状態にあるので、(n−1)行の読出し信号線211はHi電位を保っている。つまり、n行のフォトダイオード202からFDnに蓄積電荷が不完全に排出されている間、引き続き(n−1)行のフォトダイオード202からFDn−1にも電荷が排出されている。
次に、Qnが立ち下がった後、時刻t4で読出しパルスREADがLo電位となる。
このようなタイミングにすることにより、READがLo電位になったときでも、(n−1)行およびn行の読出し信号線211の両方ともHi電位の状態を保つことができる。
時刻t5でQn+1がHi状態となった後、読出しパルスREADがHi電位に立ち上がり、読出し行である(n+1)行に読出しパルスREADn+1が出力され、(n+1)行のフォトダイオード202からFDn+1に蓄積電荷が読み出される。このとき、図示していないが、読出しパルスREADn+1の前にリセットパルスRESETn+1が(n+1)行のリセットトランジスタ205に出力されており、FDn+1は初期状態にリセットになっているので、蓄積電荷は完全に読み出される。ついで、読出しパルスREADが立ち下がって、(n+1)行の読出し信号線211がLo電位となり、読出し動作が終了する。
次に、時刻t6でPULLDOWNパルスが印加され、これが立ち下がった後、Qn+1が立ち下がって(n+1)行は非選択状態となる。ここで、PULLDOWNパルスによって時刻t6で各行の読出し信号線211はグランド電位にリセットされ、(n−1)行およびn行での信号読出し動作が終了する。図11には、n行の読出しパルスREADnのみ示している。図示していないが、READn−1は時刻t2から時刻t6までHi電位である。
図11にも示したように、高速読出しを行うため、間引き行での行選択期間はできるだけ短くなるように設定しており、この期間内にリセットパルスや排出するパルスを間引き行に印加することは難しい場合がある。上記の第2の変形例では、この点も考慮して間引き行でリセットパルスを立てないようにしたが、排出パルスの印加タイミングについては考慮していなかった。
一方、本実施の形態に示した装置構成および動作タイミングに設定することにより、排出パルスを短くするための回路変更等は不要となる。また、FDがLo電位の状態で蓄積電荷の排出を行った場合、排出パルス幅が極端に短いと所望の電荷量を読み出すことが困難であるが、本実施の形態に示したように間引き行での排出パルスの立ち下がりを1水平期間延ばすことによって、間引き行での信号排出動作時間を長く取ることでこの問題を解決することができる。
(第3の実施の形態)
<回路構成と基本動作>
図12は本発明の第3の実施の形態における固体撮像装置の回路構成図であり、主として画素内の回路を示している。
図2に示した回路との大きな違いは、読出しトランジスタ203、読出し信号線211が無く、代わりに選択トランジスタ214および選択信号線215を備えている点である。この回路ではフォトダイオード202は、リセットトランジスタ205のソースおよび増幅トランジスタ206のゲートに接続されている。これを受けて増幅トランジスタ206から出力される信号が選択トランジスタ214のオン/オフによって垂直出力信号線207に読み出される。
本実施の形態における固体撮像装置の基本動作について図13を用いて説明する。
まず、n行目の画素を選択する際には、パルスLOADCELLをHi電位にして負荷Tr208をオンするとともに、n行の選択信号SELnをHi電位にして選択トランジスタ214をオンする(a点)。前のリセットパルスが立ち下がったときからこの時点までにn行のフォトダイオード202に蓄積された電荷によって変動した増幅トランジスタ206のゲート電位(VDD−Vsig)に応じた信号が、垂直出力信号線207に読み出される。
その後、n行のリセット信号線210にリセットパルスRESETnが印加され、リセットトランジスタ205がオンする。これによって、n行のフォトダイオード202から強制的に電荷が排出され、リセットされた電位が垂直信号線207に現れる(b点)。
図1に示した信号処理部105では、クランプ回路等によりこの2つの信号電位の減算を行い、その差分を信号電圧として以降に伝達する。
パルスLOADCELLをLo電位にして負荷Tr208をオフするとともに、n行の選択信号SELnをLo電位にして選択トランジスタ214をオフさせ、n行の選択動作が終了する(c点)。
<間引き読出し動作および効果について>
本実施の形態における動作タイミングについて図14を用いて説明する。
なお、図14には動画撮像時等の間引き読出し動作のタイミングを示しており、2行間引き(2行分を読み出して、2行分を間引く)を例に取っている。
また、図14においてQn−2〜Qn+2は行走査回路209に設けられたシフトレジスタからの出力を示しており、Qn信号と制御部から入力されるRESETパルスとから各行に印加されるRESETnが生成される。図14でQnがHi状態にある期間は、その行が選択状態であることを示している。
時刻t1において、Qn−1がHi状態となり、間引き行である(n−1)行が選択状態となり、(n−1)行のフォトダイオード202に蓄積された電荷の排出が開始される。具体的には、リセットパルスRESETn−1によって(n−1)行のリセットトランジスタ205がオンし、フォトダイオード202が電源電位VDDにリセットされる。
次に、Qn−1が立ち下がった後、時刻t2において、QnがHi状態となり、上記と同様にn行のフォトダイオード202から蓄積電荷が排出される。
なお、(n−1)行、n行の行選択動作によりフォトダイオードの信号が、増幅トランジスタ206を介して垂直出力信号線207に信号として伝達されるが、信号処理部105によって画素信号として取り扱わないようにできるため、間引き行の信号が最終的に出力されることはない。具体的には信号処理部105に設けられたサンプルホールド回路で上記の電位変化をホールドしないことによって出力しないようにできる。
Qnが立ち下がった後、時刻t3において、Qn+1がHi状態となり、(n+1)行のフォトダイオード202から信号が読み出され、ついでリセットパルスRESETn+1によって(n+1)行のリセットトランジスタ205がオンし、(n+1)行のフォトダイオードがリセットされる。
Qn+1が立ち下がった後、時刻t4において、Qn+2がHi状態となり、上記と同様に(n+2)行のフォトダイオード202の信号が読み出される。
読出し行である(n+1)行及び(n+2)行からの信号はサンプルホールド等された後、列走査回路により列毎に選択され、図14に示すように最終出力として出力される。
本実施の形態における特徴は、間引き行に印加したリセットパルスRESETn−1、RESETnのパルス幅が、読出し行に印加したリセットパルスRESETn+1、READn+2のパルス幅よりも短いことである。
本実施の形態によれば、間引き行でのリセットパルス幅を短く設定することにより、フォトダイオードからの電荷排出が十分に行われないようにすることができる。その結果、第1の実施の形態と同様に、リセット後に、間引き行のフォトダイオードには一部電荷が残存する状態が実現できる。
よって、間引き読出し時に読み出されない画素で光電変換素子に蓄積する電荷が飽和電荷量に達してしまい、隣接する光電変換素子に電荷があふれ出して偽信号が発生してしまうのを防止するだけでなく、撮像領域におけるpウェルの電位変動を防止し、安定させることが可能となる。その結果、スミア、ブルーミング、混色のない高品質の画像が得られるだけでなく、読出しやリセットにかかる時間が短縮でき、高速の間引き読出しが可能となる。
<第1の変形例>
図15に本実施の形態における固体撮像装置の動作タイミングの第1の変形例を示す。
図14に示したタイミングチャートでは、間引き行のフォトダイオードから蓄積電荷を排出する際にリセットパルス幅を通常よりも狭くして不完全な排出を行っていたのに対して、本変形例では、間引き行に印加するリセットパルスRESETn−1、RESETnのパルス高を読出し行に印加するリセットパルスRESETn+1、RESETn+2のパルス高よりも小さく設定している点で異なる。このパルス高を小さくすることによっても、フォトダイオードの電位が完全に初期状態にはリセットされない状態となり、フォトダイオードから排出される電荷量は小さくすることができ、上記と同様の効果が得られる。
なお、図14に示した駆動タイミングを実現するのに、例えば、図1に示した制御部107から行走査回路103に対して入力されるCLKパルス等をコントロールしてRESETパルスのパルス幅を変えることが可能となる。それに対して、本変形例によれば制御部107からの信号発生タイミングは従来と同じでよく、その部分の回路変更は不要となる。
ただし、特定行からのパルス高を変更するために、行走査回路103の各出力部に個別にインバータ回路等で構成されるバッファ回路を設け、そのバッファ回路の電源を変更することが必要となる。また、制御部107から入力されるRESETのパルス高を変えて、その信号を選択供給してもよい。
<第2の変形例>
図16に本実施の形態における固体撮像装置の動作タイミングの第2の変形例を示す。
本変形例の特徴は、間引き読出し動作時に間引き行を選択する際、間引き行のフォトダイオードの電位をHi電位にリセットせず、Lo電位に固定するようにした点である。図13〜図15に示した例では電源VDDは一定電位としていたが、本変形例では、VDDがパルス駆動している点に特徴がある。
具体的には間引き行を選択する際、VDDがLo電位になるようにしており、このように設定することで、フォトダイオードの電位が完全に初期状態にはリセットされない状態となり間引き行ではフォトダイオード202から蓄積電荷を不完全に排出することが可能となる。
なお、本変形例において、電源VDDのLo電位がグランド電位と同じになると、電源から各行のフォトダイオード202への電荷の逆注入が起きるため、このLo電位は、フォトダイオード202への逆注入が起こらない程度で、GNDより高い電位であることが必要となる。
また、本変形例によれば、リセットパルス幅やパルス高を変更するための特別な回路変更等は不要となり回路の簡素化が図れる。
(第4の実施の形態)
図17に本発明の第4の実施の形態における固体撮像装置の回路構成図を示す。
図12に示した回路に対して、リセット選択トランジスタ216、PULLDOWN用トランジスタ213を各行に備えている点、及び間引き行と読出し行でVDD1、VDD2と異なる2電源を備えている点が主に異なる。
リセット選択トランジスタ216は行走査回路209から出力信号Qnをゲートに、リセットパルスRESETをドレインに入力されて、行毎のリセットパルスRESETnをリセット信号線210に出力する。一方、PULLDOWN用トランジスタ213はPULLDOWNパルスがゲートに入力されることによってリセット信号線210をグランド電位に接続させる機能を有する。
図18に本実施の形態における動作タイミングを示す。
時刻t0でQn−2がHi状態となり(n−2)行が選択されているとき、PULLDOWNパルスがPULLDOWN用トランジスタ213に印加され、各行のリセット信号線210がグランド電位となる。
次に、時刻t1でリセットパルスRESETがHi電位になった後、時刻t2でQn−1がHi状態となり、間引き行である(n−1)行が選択状態となる。また、リセット選択トランジスタ216がオンして(n−1)行のリセット信号線210に(n−1)行のリセットパルスRESETn−1が出力され、(n−1)行のリセットトランジスタ205はオンする。
Qn−1が立ち下がった後、時刻t3においてQnがHi状態となって、間引き行であるn行が選択状態となる。このとき、リセットパルスRESETは引き続きHi電位を保っており、n行のリセットパルスRESETnが出力される。
また、Qn−1が立ち下がって(n−1)行のリセット選択トランジスタ216がオフしても、PULLDOWNトランジスタがオフ状態にあるので、(n−1)行のリセット信号線210はHi電位を保っている。つまり、n行のフォトダイオード202から電荷が排出されている間、引き続き(n−1)行のフォトダイオード202からも、電荷が排出されている。
次に、Qnが立ち下がった後、時刻t4でリセットパルスRESETがLo電位となる。
このようなタイミングにすることにより、RESETがLo電位になったときでも、(n−1)行およびn行のリセット信号線210の両方ともHi電位の状態を保つことができる。
時刻t5でQn+1がHi状態となり、(n+1)行の信号が読み出される。ついで、リセットパルスRESETがHi電位に立ち上がり、(n+1)行にリセットパルスRESETn+1が出力され、(n+1)行のフォトダイオードが初期状態にリセットされる。更に、リセットパルスRESETが立ち下がって、(n+1)行のリセット後の信号が読み出される。
次に、時刻t6でPULLDOWNパルスが印加され、これが立ち下がった後、Qn+1が立ち下がって(n+1)行は非選択状態となる。ここで、PULLDOWNパルスによって時刻t6で各行のリセット信号線210はグランド電位にリセットされ、(n−1)行およびn行での信号排出動作が終了する。図18には、n行のリセットパルスRESETnのみ示している。図示していないが、RESETn−1は時刻t2から時刻t6までHi電位である。
図18にも示したように、高速読出しを行うため、間引き行での行選択期間はできるだけ短くなるように設定しており、この期間内にリセットパルスを間引き行に印加することは難しい場合がある。
一方、本実施の形態に示した装置構成および動作タイミングに設定することにより、リセットパルスを短くするための回路変更等は不要となる。
なお、本実施の形態において間引き行用の電源VDD1がHi電位のままだと、間引き行のフォトダイオード202から完全に電荷が排出されてしまうおそれがあるため、VDD1をLo電位にして信号排出量を制御することが好ましい。第3の実施の形態における第2の変形例において、VDDをLo電位にして、蓄積電荷の排出を行った場合、リセットパルス幅が極端に短いと所望の電荷量を排出することが困難な場合があるが、本実施の形態に示したように間引き行でのリセットパルスの立ち下がりを1水平期間延ばすことによって、間引き行での電荷排出時間を長く取ることでこの問題を解決することができる。
(第5の実施の形態)
図19は本発明の第5の実施の形態における固体撮像装置の回路構成図を示す。
本実施の形態では行走査回路として信号読出し用走査回路218と電子シャッター用走査回路219との2種類の走査回路を備えている。信号読出し用走査回路218はSTパルス、CLKパルスを受けて信号読出し用の信号Qnを生成、出力し、電子シャッター用走査回路219はESTパルス、ECLKパルスを受けて電子シャッター駆動用の信号Rnを生成、出力する。なお、STパルス、CLKパルス、ESTパルス、ECLKパルスは図1に示した制御部107から入力される。
読出し選択トランジスタ212は信号Qnをゲートに、読出しパルスREADをドレインに入力されて、行毎の読出しパルスを読出し信号線211に出力する。一方、電子シャッター選択トランジスタ217は信号Rnをゲートに、読出しパルスREADをドレインに入力されて、行毎の電子シャッターパルスを読出し信号線211に出力する。
次に、図19に示した構成における動作について図20を用いて説明する。
図20は本実施の形態における間引き読出し動作時のタイミングを示しており、図20(a)は各駆動信号、図20(b)は低照度時のフォトダイオード信号、図20(c)は高照度時の電子シャッターパルスのタイミングおよびフォトダイオード信号、図20(d)は本実施の形態における高照度時の電子シャッターパルスのタイミングおよびフォトダイオード信号を示している。なお、これまでの記述にあわせ、間引き行がn行、読出し行が(n+1)行である。
まず、図20(b)に示すように、低照度時には電子シャッター動作は行われず、間引き行であるn行では、信号Qnに同期して電荷排出信号となるREADnが入力され、蓄積電荷の一部が排出される。低照度のため、電荷蓄積期間内にn行のフォトダイオード202が飽和蓄積量に達することはなく、隣接する読出し行である(n+1)行のフォトダイオード202に信号が漏れ込むことは無い。
一方、図20(c)に示す高照度時には読出し行である(n+1)行に電子シャッター駆動用信号Rn+1に同期してREADn+1が入力され、(n+1)行のフォトダイオード202がリセットされ、その後から信号読出し用の信号Qn+1に同期して信号読出しするためのREADnが入力されるまでの間に電荷が蓄積される。なお電子シャッターパルスはフォトダイオードでの蓄積電荷が飽和しないようなタイミングで入力される。
しかし、間引き行であるn行では、信号読出しが行われずかつ行選択時間が短いこともあり、従来は電子シャッターパルスが入力されず、n行での電荷排出パルスREADnが図20(a)のタイミングで入力されると、読出し行であり、電子シャッター動作が行われる(n+1)行目に対し、n行での電荷蓄積時間が長くなってしまい、上記READnが入力されるまでにフォトダイオードの飽和電荷量に達し、その結果、読出し行である(n+1)行のフォトダイオード202に信号が漏れ込むおそれがあった。
そこで、図20(d)に示すように間引かれるn行での電荷排出パルスREADnを、電子シャッター駆動用の信号Rnに同期して出力するようにするとn行での電荷蓄積時間は(n+1)行のそれとほぼ同じになる。上述の通り、読出し行での電荷蓄積時間はフォトダイオードが飽和しないように設定されているから、n行において同様であり、その結果、図20(c)に示したような信号のあふれ出しはなくなり、スミア、ブルーミング、混色のない高品質の画像が得られる。
(第6の実施の形態)
図21は本発明の第6の実施の形態における撮像装置の構成を示す図である。
図1に示した固体撮像装置100に加え、撮像領域101へ光を入射させるためのレンズ等の光学系109および光を遮断するためのメカシャッター110等とアンプ108からの画素信号を処理するための制御回路107および信号処理回路111を備えている。また、信号処理回路111からの出力信号はモニター画面に出力されるか、あるいは画像データとして出力される。なお、制御回路107と信号処理回路111は一体化されていてもよい。また、制御回路からは行走査回路103を制御する信号が出力されるが、列走査回路104を制御する信号も出力される。
なお、本実施の形態における固体撮像装置100は、第1〜第5の実施の形態に示したもののうちいずれかを使用している。
以下、本実施の形態の撮像装置の動作について説明する。
まず、本撮像装置は、全画素読出し(静止画撮像駆動)と間引き読出し(モニター駆動)の切り替えが可能な構成となっており、間引き読出し(モニター駆動)時の画素信号出力を判定し、露光時間が最適になるように電子シャッタースピード、及びホワイトバランス等の撮像条件を決定し、全画素読出し時に適用する。
静止画の撮像時には、静止画撮像のためのモニター画像を取得するための間引き駆動時に決定された撮像条件に基づき、全画素駆動の撮像条件を決定し、画像取り込み信号により全画素駆動の静止画を撮像する。
なお、通常の使用では、間引き(モニター)駆動で液晶画面等に撮像状態を表示し、そのモニター駆動で決定した被写体・撮像条件に対し、カメラのシャッターボタンを押し、全画素の静止画を撮影する。
よって、間引き駆動時に読出し行の画素へ信号があふれ出した場合は、見かけ上間引き駆動時のみ出力が高くなった状態となり、次の全画素駆動での静止画の撮像状態が信号のあふれ出しが無い状態と異なるため、取り込んだ静止画像が暗くなったり、また、カラー用固体撮像装置において各色の画素毎にあふれ出し量が異なった場合に色がずれるという不具合になるが、本実施の形態によれば、間引き駆動時に、間引き行から隣接する読出し行への信号のあふれ出しを無くし、静止画撮像とモニター撮影のための動画撮像を繰り返し行った場合でも、静止画像の画質を高品質に安定させることが可能となる。また、間引き駆動時のフレームレートを高速化できるため、モニター撮影時間の短縮が図れる。さらに、動画の画質を大幅に向上させることも可能となる。
なお、第1の実施の形態〜第6の実施の形態において静止画撮像時の動作について詳述していないが、これは従来のインターレーススキャンあるいはプログレッシブスキャンによって行われる。また、第1の実施の形態〜第5の実施の形態において、2行間引き(2行分を読み出して、2行分を間引く)を例にとって説明したが、画素の間引く方式はこれら実施の形態によって限定されない。ただし、周知のベイヤー配列のカラーフィルターを備えた固体撮像装置では、この方法により色再現性と読出しの高速性とを同時に確保できる。
なお、第1の実施の形態〜第6の実施の形態において、制御部(回路)107および信号処理回路111は固体撮像装置100の外部に配置されていたが、どちらか一方あるいは両方とも固体撮像装置の内部に配置されていてもよい。その場合、全体の構成を小型化できる。
また、第5の実施の形態に示した間引き行の信号排出パルスと読出し行の電子シャッターパルスとのタイミングの関係は、例えば、第3の実施の形態に示した構成にも適用できる。その場合、信号排出パルスに代えてリセットパルスと電子シャッターパルスとのタイミングを調整することとなる。
なお、第1〜第2の実施の形態において、図22に示すように増幅トランジスタ206を設けていてもよい。この場合、VDDをパルス駆動させる代わりに一定電位とし、増幅トランジスタ206のオンオフで行選択動作を行ってもよい。
本発明に係る固体撮像装置は、高照度での動画撮像時に起きる隣接画素への信号あふれ出しを防止し、動画撮像時のフレームレートを向上できるため、高品質のデジタルスチルカメラ等に適用する上で好適である。
1 光電変換素子(フォトダイオードなど)
2 増幅トランジスタMOS(Metal Oxide Silicon Transistor)
3 垂直選択スイッチMOS
4 電源線
5 電源端子
6 垂直出力線
7 負荷電流源
8 垂直ゲート線
9 垂直走査回路
10 水平転送MOSスイッチ
11 水平出力線
12 出力アンプ
13 水平走査回路
14 リセットスイッチ
15 リセットゲート線
100 固体撮像装置
101 撮像領域
102 画素
103 行走査回路
104 列走査回路
105 信号処理部
106 負荷回路
107 制御部
108 アンプ
109 光学系
110 メカシャッター
111 信号処理回路
201 画素
202 フォトダイオード(PD)
203 読出しトランジスタ
204 フローティングディフュージョン(FD)
205 リセットトランジスタ
206 増幅トランジスタ
207 垂直出力信号線
208 負荷トランジスタ
209 行走査回路
210 リセット信号線
211 読出し信号線
212 読出し選択トランジスタ
213 PULLDOWN用トランジスタ
214 選択トランジスタ
215 選択信号線
216 リセット選択トランジスタ
217 電子シャッター選択トランジスタ
218 信号読出し用走査回路
219 電子シャッター用走査回路
501 pウェル
502 n型半導体層
503 読出しゲート
701 撮像領域
702 pウェル
703 ウェルコンタクト
704 フォトダイオード
705 読出しゲート

Claims (10)

  1. 半導体基板上に、光信号を信号電荷に変換する光電変換部と、前記光電変換部の信号を増幅して信号出力する増幅出力部と、光電変換部の信号の排出を行う信号初期化手段からなる複数の画素を2次元状に配置してなる撮像領域と、各画素の信号を選択出力するための垂直走査手段および水平走査手段とを備えた固体撮像装置であって、
    前記複数の画素のうち第1の画素群から信号を読み出し、第2の画素群からの信号を間引く動作中に、前記第2の画素群の光電変換部は飽和信号レベル以下の一定レベルの信号を保持した状態で、前記第1の画素群の光電変換部の信号出力および初期化動作を行うことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 半導体基板上に、光信号を信号電荷に変換する光電変換部と、前記光電変換部で発生した信号電荷の読出しを行う読出し手段と、読み出した信号出力を増幅して増幅信号を出力する増幅出力部と、読み出した信号の排出を行う信号初期化手段からなる複数の画素を2次元状に配置してなる撮像領域と、各画素への駆動信号を選択出力する走査手段とを備えた固体撮像装置であって、
    前記複数の画素のうち第1の画素群から信号を読み出し、第2の画素群からの信号を間引く動作中に、前記第2の画素群の光電変換部は、前記読出し手段により飽和信号レベル以下の一定レベルまでの信号排出動作を行い、前記一定レベルの信号を保持した状態で、前記第1の画素群の光電変換部の信号の読出し、信号出力および初期化動作を行うことを特徴とする固体撮像装置。
  3. 半導体基板上に、光信号を信号電荷に変換する光電変換部と、前記光電変換部の信号を増幅して信号出力する増幅出力部と、光電変換部の信号の排出を行う信号初期化手段からなる複数の画素を2次元状に配置してなる撮像領域と、各画素の信号出力、信号排出、電子シャッター動作のための駆動信号を選択出力する走査手段とを備えた固体撮像装置であって、
    前記複数の画素のうち第1の画素群から信号を読み出し、第2の画素群からの信号を間引く動作中に、前記第2の画素群のうち一の画素の光電変換部を初期化するために信号を排出する動作、もしくは前記第2の画素群のうち一の画素の光電変換部を飽和信号レベル以下の一定レベルにするために信号を排出する動作を、前記第1の画素群のうち前記一の画素と近接する二の画素の電子シャッター動作にあわせて行うことを特徴とする固体撮像装置。
  4. 前記一の画素および前記二の画素は行単位であることを特徴とする請求項3記載の固体撮像装置。
  5. 半導体基板上に、光信号を信号電荷に変換する光電変換部と、前記光電変換部で発生した信号電荷の読出しを行う読出し手段と、読み出した信号出力を増幅して増幅信号を出力する増幅出力部と、読み出した信号の排出を行う信号初期化手段からなる複数の画素を2次元状に配置してなる撮像領域と、各画素の信号出力、信号排出、電子シャッター動作のた
    めの駆動信号を選択出力する走査手段とを備えた固体撮像装置であって、
    前記複数の画素のうち第1の画素群から信号を読み出し、第2の画素群からの信号を間引く動作中に、前記第2の画素群のうち一の画素の光電変換部を初期化するために前記読出し手段によって信号を排出する動作、もしくは前記第2の画素群のうち一の画素の光電変換部を飽和信号レベル以下の一定レベルにするために前記読出し手段によって信号を排出する動作を、前記第1の画素群のうち前記一の画素と近接する二の画素の電子シャッター動作にあわせて行うことを特徴とする固体撮像装置。
  6. 前記一の画素および前記二の画素は行単位であることを特徴とする請求項5記載の固体撮像装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の固体撮像装置と、前記固体撮像装置に光を入射させるための光学系と、前記固体撮像装置の動作を制御するための制御信号を出力する制御部と、前記固体撮像装置の出力信号を処理し動画または静止画データとして出力する信号処理回路とを少なくとも備えた撮像装置。
  8. 前記固体撮像装置に入射する光を遮断するためのシャッターを備えた請求項7記載の撮像装置。
  9. 前記画像データをモニターするためのモニター画面をさらに備えた請求項7または8に記載の撮像装置。
  10. 前記制御部と前記信号処理回路のうち少なくともいずれか一方が前記固体撮像装置の内部に配置されていることを特徴とする請求項7ないし9のいずれかに記載の撮像装置。
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