JP2008308527A - 印刷用再剥離性粘着シート - Google Patents

印刷用再剥離性粘着シート Download PDF

Info

Publication number
JP2008308527A
JP2008308527A JP2007155664A JP2007155664A JP2008308527A JP 2008308527 A JP2008308527 A JP 2008308527A JP 2007155664 A JP2007155664 A JP 2007155664A JP 2007155664 A JP2007155664 A JP 2007155664A JP 2008308527 A JP2008308527 A JP 2008308527A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
sensitive adhesive
pressure
printing
adhesive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007155664A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromichi Sugihara
拓道 杉原
Koji Taniguchi
浩司 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2007155664A priority Critical patent/JP2008308527A/ja
Publication of JP2008308527A publication Critical patent/JP2008308527A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)

Abstract

【課題】 本発明は、溶剤系インクに含有される溶剤によって粘着剤層が侵されることがなく長期間に亘って所望の粘着性を維持すると共に剥離時においても糊残りがなく円滑に剥離、除去することができる印刷用再剥離性粘着シートを提供する。
【解決手段】 本発明の印刷用再剥離性粘着シートは、溶剤系インクによる印刷が可能な支持シート1の一面に粘着剤層3が積層一体化されてなる印刷用再剥離性粘着シートAであって、上記支持シート1と上記粘着剤層3との間に、上記溶剤系インクに含有されている溶剤が上記粘着剤層3に浸透するのを防止する非金属シート2を介在させていると共に、上記粘着剤層の粘着力が3〜15N/25mmであることを特徴とするので、印刷を施した際に溶剤系インクに含有されている溶剤が粘着剤層に達することはなく、粘着剤層が溶剤によって侵されて粘着物性の低下が生じる虞れはない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、印刷用再剥離性粘着シートに関する。
現在、屋外看板、サイン、車両広告などの広告分野において、需要者の要求にそれぞれ対応可能なインクジェット印刷方式の表示材料が広く普及しており、可塑化ポリ塩化ビニル樹脂フィルムは特別な表面処理をすることなく、優れたインク定着性を有することから広く用いられている。
上記表示材料は所定の被着体に一定期間に亘って貼着、表示された後に剥離、除去されて別の新しい表示材料と交換される。従って、表示材料は、一定期間に亘って被着体に確実に貼着している必要がある一方、一定期間経過後には被着体から容易に剥離、除去できることが必要であり、印刷用再剥離性粘着シートには中程度の粘着力を有する粘着剤が用いられている。
そして、表示材料の印刷に用いられる印刷インクとしては溶剤系インクが用いられており、溶剤系インクが表示材料に浸透することによって表示材料への印刷を可能としているものの、溶剤系インク中の溶剤が粘着剤層にまで浸透し、粘着剤層の凝集力を低下させてしまい、その結果、粘着剤層の粘着力が低下して表示材料が被着体から不測に剥離したり、或いは、表示材料を被着体から剥離する際に糊残りを生じるといった問題点が発生していた。
そこで、特許文献1では、粘着剤層とインク受理能を有する支持体とを有する印刷用再剥離型粘着シートであって、前記粘着剤層と前記支持体との間に、バリア層を有する印刷用再剥離型粘着シートが提案されている。
この印刷用再剥離型粘着シートのバリア層としては、実施例1にあるように、アルミニウム箔が用いられ、アルミニウム箔とポリ塩化ビニル樹脂シートとを接着剤を介して積層一体化しており、アルミニウム箔とポリ塩化ビニル樹脂シートとの接着一体化が不充分であり、印刷用再剥離型粘着シートを被着体から剥離する際にポリ塩化ビニル樹脂シートとアルミニウム箔とが不測に分離するといった問題点を有していた。
更に、アルミニウム箔を用いた場合、印刷用再剥離型粘着シートを伸ばした時にアルミニウム箔に割れを生じ、或いは、アルミニウム箔による着色のために表示材料の印刷の発色に制限があるといった問題点を有していた。
特開2003−321657号公報
本発明は、溶剤系インクに含有される溶剤によって粘着剤層が侵されることがなく長期間に亘って所望の粘着性を維持すると共に剥離時においても糊残りがなく円滑に剥離、除去することができる印刷用再剥離性粘着シートを提供する。
本発明の印刷用再剥離性粘着シートは、溶剤系インクによる印刷が可能な支持シートの一面に粘着剤層が積層一体化されてなる印刷用再剥離性粘着シートであって、上記支持シートと上記粘着剤層との間に、上記溶剤系インクに含有されている溶剤が上記粘着剤層に浸透するのを防止する非金属シートを介在させていると共に、上記粘着剤層の粘着力が3〜15N/25mmであることを特徴とする。
上記支持シート1としては、溶剤系インクを用いてインクジェット印刷方式やシルク印刷方式にて支持シート1表面に印刷した場合に、溶剤系インクが支持シートに浸透して溶剤系インクが垂れることなく定着できればよい。
なお、インクジェット印刷方式とは、低粘度の溶剤系インクの微少液滴を飛翔させてシートの表面層に付着させ、画像・文字などを印刷する印刷方式をいう。又、溶剤系インクとは、溶剤中に着色剤として染料又は顔料が溶解し或いは分散しているインクをいう。溶剤系インクを構成している溶剤としては、例えば、メチルエチルケトン、セルソルブアセテート、ブタノール、イソプロピルアルコール、トリエチレングリコール、トルエン、酢酸エチルなどが挙げられる。
このような支持シート1としては、溶剤系インクに可溶し或いは膨潤する合成樹脂シート、可塑剤や多孔質な添加剤が配合された合成樹脂シートなどが挙げられ、耐候性に優れていることからポリ塩化ビニル系樹脂シート、アクリル系樹脂シートが好ましく、可塑化されたポリ塩化ビニル系樹脂シート、可塑化されたアクリル系樹脂シートがより好ましく、可塑化されたポリ塩化ビニル系樹脂シートが特に好ましい。
そして、支持シート1の厚さは、薄いと、溶剤系インクの吸収性能が低下することがある一方、厚いと、印刷用再剥離性粘着シートが重くなり、被着体から剥離し易くなり或いは取扱性が低下することがあるので、10〜1000μmが好ましく、25〜300μmがより好ましく、40〜200μmが特に好ましい。
なお、上記支持シート1の形成方法としては、特に限定されず、例えば、流延成形、カレンダー成形、押出成形、インフレーション成形などが挙げられる。又、支持シート1には、必要に応じて、可塑剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、顔料、充填剤、多孔質フィラー、難燃化剤などが添加されてもよい。
更に、上記支持シート1は着色されたものを用いてもよく、公知の顔料を含有させてもよい。支持シート1に印刷を施した際の印刷の色再現性の観点から、酸化チタンなどの白色顔料を添加することが好ましい。
又、図1に示したように、上記支持シート1の一面には非金属シート2を介して粘着剤層3が積層一体化されている。即ち、支持シート1の一面に非金属シート2及び粘着剤層3がこの順序で積層一体化されている。
上記非金属シート2は、支持シート1に溶剤系インクを用いて印刷を施した時に溶剤系インクに含有される溶剤が粘着剤層3に浸透するのを防止するために、支持シート1と粘着剤層3との間に介在させられている。なお、非金属シート2は、単層であっても複数枚のシートが積層されたものであってもよい。
又、非金属シート2と粘着剤層3との一体性を向上させるために、非金属シート2における粘着剤層3に対向する面にプライマー層を設け、或いは、コロナ放電処理やプラズマ放電処理などの表面処理を施してもよい。
このように、支持シート1と粘着剤層3との間に非金属シート2を介在させて溶剤系インクに含有されている溶剤が粘着剤層3に浸透するのを防止しており、支持シート1に印刷を施した前後において、粘着剤層3の粘着物性は略維持される。
従って、印刷用再剥離性粘着シートを被着体に貼着中に、印刷用再剥離性粘着シートと被着体との間に浮きや隙間が生じ或いは印刷用再剥離性粘着シートが被着体から剥離して脱落してしまうようなことがないと共に、所定期間が経過した後に印刷用再剥離性粘着シートを被着体から剥離するにあたっても、被着体表面に糊残りが発生することはない。
ここで、本発明では非金属シートを用いているが、この非金属シート2とは金属シートを除いたものをいう。金属とは、導電率、熱電導性が大で、強度が大きく、延性、展性が大であり、比較的融解しにくいなどの性質を持った物質をいい、非金属とは、上記性質を持たない物質をいう。しかしながら、これらは大体の区別であって、上記の性質からいくらか外れるものや、金属と非金属の中間的性質を有するものをも含めて一般的に金属としている。なお、金属の単体に相当する元素を金属元素といい、金属元素とは、V,VI,VII族の各a亜族に属する元素、水素を除くI族(アルカリ金属及び銅族)に属する元素、II族(アルカリ土類金属及び亜鉛族)に属する元素、ホウ素を除くIII族に属する元素、炭素と珪素を除くIV族に属する元素、VIII族(鉄族及び白金族)に属する元素、アンチモン、ビスマス並びにポロニウムをいう。
上記非金属シート2として、例えば、ポリエチレン系樹脂シートやポリプロピレン系樹脂シートなどのポリオレフィン系樹脂シート、ポリエチレンテフタレートシートやポリエチレンナフタレートシートなどのポリエステル系樹脂シート、ポリビニルアルコールシートやエチレン−ビニルアルコール共重合体シートなどの水溶性樹脂シート、アミノ変性シランアルコシキドやエポキシ変性シランアルコキシドなどの有機変性無機酸化物及びその縮合物からなるシートなどが挙げられ、ポリオレフィン系樹脂シート、ポリエステル系樹脂シート、水溶性樹脂シートが好ましく、ポリオレフィン系樹脂シート、ポリエステル系樹脂シートがより好ましい。
なお、ポリエチレン系樹脂シートを構成するポリエチレン系樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン系樹脂、中密度ポリエチレン系樹脂、高密度ポリエチレン系樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂、直鎖状中密度ポリエチレン系樹脂、直鎖状高密度ポリエチレン系樹脂などが挙げられ、又、ポリプロピレン系樹脂シートを構成するポリプロピレン系樹脂としては、例えば、プロピレン単独重合体、プロピレン−α−オレフィン共重合体などが挙げられる。なお、α−オレフィンとしては、例えば、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセンなどが挙げられる。
又、ポリエステル系樹脂シートを構成するポリエステル系樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどなどが挙げられ、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。
そして、支持シート1と非金属シート2との積層一体化は、公知の方法が用いられ、例えば、ドライラミネート法、ウェットラミネート法、ヒートシール法、接着剤を用いる方法などが挙げられ、支持シートと非金属シート2との間に接着剤層を介在させる方法が好ましい。
上記接着剤層を形成する接着剤としては、粘着剤層と比較して高い接着力を有するものであれば、樹脂成分としては、特に限定されず、例えば、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、ウレタン系接着剤、ゴム系接着剤、シリコーン系接着剤などが挙げられ、ウレタン系接着剤が好ましい。
なお、ウレタン系接着剤としては、例えば、三井化学ポリウレタン社から商品名「タケラック A−543」で市販されているものや、三井化学ポリウレタン社から商品名「タケラック A−606」で市販されているものと、イソシアネート系硬化剤(例えば、三井化学ポリウレタン社から商品名「タケネート A−50」で市販されている)とからなるものが挙げられる。
接着剤層を形成する接着剤を選択するにあたっては、支持シート1と非金属シート2との間の接着力が30N/25mm以上となるようにすることが好ましい。なお、支持シート1と非金属シート2との間の接着力は、JIS K6848に準拠して測定されたものをいう。
接着剤層の厚みは、薄いと、充分な接着力が得られず、印刷用再剥離性粘着シートの剥離時に、支持シート1又は非金属シート2と、接着剤層との間で界面破壊を生じ、或いは、被着体に、印刷用再剥離性粘着シートの一部が残ってしまい再剥離性が損なわれることがある一方、厚いと、接着剤中の溶剤の乾燥不足や接着剤の耐候劣化による物性低下を生じることがあるので、0.05〜5μmが好ましい。又、接着剤層の厚みが上記範囲であることにより、所望の期間に亘って印刷面である支持シートを美麗に保つことができ、生産性やコストの面で有利であるなどの利点も有する。
更に、非金属シート2の一面には粘着剤層3が積層一体化されているが、この粘着剤層3を構成している粘着剤としては、再剥離性を有しているものであれば、特に限定されず、例えば、エポキシ系粘着剤、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤などが挙げられ、接着性能の制御や再剥離性に優れていることから、アクリル系粘着剤が好ましい。なお、粘着剤層3上には通常、離型紙4が剥離可能に積層されている。
非金属シート2の一面に粘着剤層3を積層一体化させる方法は、特に限定されず、例えば、非金属シート2の一面に粘着剤を塗布して乾燥させる方法、離型紙上に粘着剤を塗布して乾燥させた後に、離型紙上の粘着剤を非金属シート2の一面に転写させて積層一体化させる方法などが挙げられる。なお、粘着剤を非金属シート2又は離型紙上に塗布する方法としては、グラビアロールコーター、ナイフコーター、コンマコーター、バーコーター、ダイコーターなどを用いた公知の方法が採用できる。
そして、粘着剤層3の粘着力は、低いと、印刷用再剥離性粘着シートを被着体に安定的に貼着することができないことがある一方、高いと、印刷用再剥離性粘着シートを被着体から剥離する際に、印刷用再剥離性粘着シートの剥離作業が困難となると共に、印刷用再剥離性粘着シートが切れてしまうことがあるので、3〜15N/25mmに限定され、5 〜12N/25mmが好ましい。なお、接着剤層3の粘着力は、被着体にステンレス板(SUS304)を用い、JIS Z0237−2000の10.4.1「粘着剤の180度引きはがし粘着力」の方法に準拠して測定されたものをいう。
又、粘着剤層を構成する粘着剤のゲル分率は、低いと、粘着剤層の粘着力が低下して、印刷用再剥離性粘着シートを被着体に安定的に貼着することができないことがあると共に、印刷用再剥離性粘着シートを被着体から剥離した際に被着体に糊残りが発生することがある一方、高いと、粘着剤層の粘着力が低下して、印刷用再剥離性粘着シートを被着体に安定的に貼着することができないことがあるので、30〜80重量%が好ましい。
なお、粘着剤のゲル分率は下記の要領で測定されたものをいう。再剥離性粘着シートからスパチュラなどを用いて粘着剤層を引き剥がし、或いは、非金属シートの一面に転写させる前の離型紙上の粘着剤を剥離して試験片とし、この試験片の重量W1を測定する。
次に、室温に維持された酢酸エチル溶剤中に試験片を24時間に亘って浸漬した後、200メッシュの金網で濾過し、金網上に残った残渣の重量W2を真空乾燥させた上で測定し、下記式に基づいて粘着剤のゲル分率を算出する。
ゲル分率(重量%)=100×W2/W1
又、粘着剤層3の厚みは、薄いと、印刷用再剥離性粘着シートの被着体に対する粘着性が低下し、印刷用再剥離性粘着シートを被着体に安定的に貼着できないことがある一方、厚いと、印刷用再剥離性粘着シートを被着体から剥離する際に粘着剤が凝集破壊を生じて被着体への糊残りが発生し、或いは、印刷用再剥離性粘着シートの端部から粘着剤がはみ出して周囲を汚染することがあるので、10〜80μmが好ましく、20〜50μmがより好ましい。
粘着剤層3の形態は特に限定されないが、印刷用再剥離性粘着シートの再剥離性を維持しつつ、粘着剤層に長期間に亘って所望の粘着性を維持させると共に、印刷用再剥離性粘着シートの被着体への貼着を容易にするべく、粘着剤層3の表面を凹凸面に形成してもよい。
このように、印刷用再剥離性粘着シートの粘着剤層3の表面を凹凸面とすることによって、印刷用再剥離性粘着シートを被着体に貼着させる際に、印刷用再剥離性粘着シートの粘着剤層3と被着体との対向面間に巻き込んだ空気を粘着剤層3と被着体との間に形成された隙間を通じて容易に排出し、印刷用再剥離性粘着シートをその粘着剤層3が被着体上に密着した状態に貼着することができる。
粘着剤層3の凹凸面の形態としては、特に限定されないが、例えば、(1)粘着剤層3の表面に複数本の溝部を所定間隔毎に互いに平行に形成したもの、(2)粘着剤層3の表面に複数本の溝部を格子状に形成したもの、(3)粘着剤層3の表面に碁盤目状に柱状の凸部を突設したもの、(4)粘着剤層3の表面に、例えば、不規則に屈曲した溝部が不規則に連なって形成された図2に示した如き溝部パターン31aと、この溝部パターン31aとは異なる溝部パターンであり且つ不規則に屈曲した溝部が不規則に連なって形成された図3に示した如き溝部パターン31bとが互いに非連通に且つ交互に形成されてなるものが挙げられ、上記(1)(2)(4)の形態が好ましい。上記(1)(2)の形態において、溝部が粘着剤層3の端面に開口していることがより好ましい。又、上記(4)の形態において、溝部パターン31a、31bの溝部が粘着剤層3の端面に開口していないことが好ましい。
粘着剤層3の表面に溝部や凸部を形成する要領としては、例えば、粘着剤層3の表面に、溝部の形成パターンに対応した凸条部が形成された型板を押し付ける方法、粘着剤層の表面に形成させる溝部や凸部を反転させた形態の凹凸部を離型紙上に形成し、この離型紙の凹凸面上に粘着剤を塗布して乾燥させる方法などが挙げられる。
上記印刷用再剥離性粘着シートの使用要領としては、印刷用再剥離性粘着シートの支持シートの表面にインクジェット印刷方式やシルク印刷方式などの公知の印刷方式にて溶剤系インクを用いて印刷を施した上で、印刷用再剥離性粘着シートをその粘着剤層によって所望の被着体に貼着させて用いられ、そして、所定期間が経過した後は、印刷用再剥離性粘着シートは、被着体から剥離除去される。
この際、本発明の印刷用再剥離性粘着シートは、支持シート1と粘着剤層3との間に非金属シート2を介在させており、印刷用再剥離性粘着シートにインクジェット印刷方式やシルク印刷方式にて溶剤系インクを用いて印刷を施した場合にあっても、溶剤系インクに含有されている溶剤が粘着剤層に達することはなく、粘着剤層が溶剤によって侵されて粘着物性の低下が生じる虞れはない。
従って、印刷用再剥離性粘着シートは、所定期間に亘って安定的に被着体に貼着し、被着体との間に浮きや隙間が生じることはなく、美麗な状態に貼着させておくことができると共に、所定期間が経過した後は、被着体から糊残りを生じることなく美麗に剥離、除去することができる。
本発明の印刷用再剥離性粘着シートは、溶剤系インクによる印刷が可能な支持シートの一面に粘着剤層が積層一体化されてなる印刷用再剥離性粘着シートであって、上記支持シートと上記粘着剤層との間に、上記溶剤系インクに含有されている溶剤が上記粘着剤層に浸透するのを防止する非金属シートを介在させていると共に、上記粘着剤層の粘着力が3〜15N/25mmであることを特徴とするので、印刷を施した際に溶剤系インクに含有されている溶剤が粘着剤層に達することはなく、粘着剤層が溶剤によって侵されて粘着物性の低下が生じる虞れはない。
従って、印刷用再剥離性粘着シートは、所定期間に亘って安定的に被着体に貼着させておくことができると共に、所定期間が経過した後は、被着体から糊残りを生じることなく美麗に剥離、除去することができる。
(実施例1)
厚みが12μmのポリエチレンテレフタレートシート(ユニチカ社製 商品名「FE−2002」)を用意した。そして、ウレタン系接着剤(三井化学ポリウレタン社製 商品名「タケラック A−543」)と、硬化剤(三井化学ポリウレタン社製 商品名「タケネート A−50」)とを9:1の重量比で混合した上で、上記ウレタン系接着剤を上記ポリエチレンテレフタレートシートの表面に乾燥後の厚みが3μmとなるように塗布し、110℃で2分間に亘って乾燥した後、ウレタン系接着剤上に、厚みが100μmの白色の可塑化ポリ塩化ビニルシート(オカモト社製 商品名「OIY−120」)を重ね合わせて40℃にて48時間に亘って養生して積層シートを得た。
一方、再剥離型アクリル系粘着剤(綜研化学社製 商品名「SKダイン MS−10」)と、硬化剤(日本ポリウレタン社製 商品名「コロネート L−28E」)とを100:2.94の重量比で混合した上で、上記再剥離型アクリル系粘着剤を離型紙(リンテック社製 商品名「K8シロPL」)上に乾燥後の厚みが30μmとなるように塗布して110℃にて5分間に亘って乾燥して粘着剤を得た。
又、上記積層シートのポリエチレンテレフタレートシート面に、20m/分、0.4kWの条件下にてコロナ放電処理を施した後、積層シートのポリエチレンテレフタレートシート面上に、上記剥離紙を粘着剤がポリエチレンテレフタレートシート面に対向した状態に重ね合わせて、剥離紙上の粘着剤をポリエチレンテレフタレート上に転写させて40℃にて48時間に亘って養生して、ポリエチレンテレフタレート上に粘着剤層を積層一体化して印刷用再剥離型粘着シートAを得た。
(比較例1)
積層シートの代わりに白色の可塑化ポリ塩化ビニルシート(オカモト社製 商品名「OIY−120」)を用意し、この可塑化ポリ塩化ビニルシートの一面に粘着剤を転写させたこと以外は実施例1と同様にして印刷用再剥離型粘着シートを得た。
(比較例2)
粘着剤として、アクリル系粘着剤(サイデン化学社製 商品名「エスダイン SAX」)と、硬化剤(日本ポリウレタン社製 商品名「コロネート L−28E」)とを100:5の重量比で混合したものを用いたこと以外は実施例1と同様にして印刷用再剥離性粘着シートを得た。
(比較例3)
粘着剤として、アクリル系粘着剤(サイデン化学社製 商品名「エスダイン SAX」)と、硬化剤(日本ポリウレタン社製 商品名「コロネート L−28E」)とを100:5の重量比で混合したものを用いたこと以外は比較例1と同様にして印刷用再剥離性粘着シートを得た。
実施例及び比較例で得られた印刷用再剥離性粘着シートの可塑化ポリ塩化ビニルシートの表面にインクジェットプリンター(Roland DG社製 商品名「SOLJET PROIII XC−540」)を用いて、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びK(ブラック)のそれぞれが100%に設定された図をICCプロファイル「SFPLF」で2回重ね出力し(400%)、印刷面を室温にて1日に亘って乾燥させた。
得られた印刷用再剥離性粘着シートの粘着剤層を構成している粘着剤のゲル分率、並びに、得られた印刷用再剥離性粘着シートの粘着力、再剥離性、シート強度及び貼着性を上記印刷の前後のそれぞれについて下記要領に基づいて測定し、その結果を表1に示した。
(粘着力)
被着体としてステンレス板(SUS304)を用意し、このステンレス板の表面に印刷用再剥離性粘着シートを貼付し、印刷用再剥離性粘着シートの粘着力をJIS Z0237−2000の10.4.1「粘着剤の180度引きはがし粘着力」の方法に準拠して測定した。
(耐印刷性)
印刷前後の印刷用再剥離性粘着シートの上記粘着力を比較し、印刷後の粘着力が印刷前の粘着力の60%以上である場合を○、印刷後の粘着力が印刷前の粘着力の60%未満である場合を×とした。
(初期再剥離性)
印刷用再剥離性粘着シートから縦25mm、横100mmの平面長方形状の試験片を切り出し、この試験片をステンレス板(SUS304)に貼付して室温にて3日間に亘って放置した。次に、試験片の長さ方向の端部を手で把持し、試験片をステンレス板から高速剥離した。そして、ステンレス板上に残った糊残り部分の面積S1(mm2)を測定し、下記式に基づいて糊残り度を算出して下記基準にて評価した。なお、試験片が途中で破断した場合は、ステンレス板上に残った試験片の粘着剤層は糊残り部分とした。
糊残り度(%)=100×S1/2500
○:糊残り度が10%未満であった。
△:糊残り度が10%以上で且つ50%未満であった。
×:糊残り度が50%以上であった。
(加熱促進試験後の再剥離性)
室温にて3日間に亘って放置する代わりに、60℃にて1週間に亘って放置したこと以外は初期剥離性と同様の要領で評価した。
(初期シート強度)
印刷用再剥離性粘着シートから縦25mm、横100mmの平面長方形状の試験片を切り出し、この試験片をステンレス板(SUS304)に貼付して室温にて3日間に亘って放置した。次に、試験片の長さ方向の端部を手で把持し、試験片をステンレス板から高速剥離した。そして、試験片を破断なく剥離することができたものを○、試験片が剥離途中に破断したものを×とした。
(加熱促進試験後のシート強度)
室温にて3日間に亘って放置する代わりに、60℃にて1週間に亘って放置したこと以外は初期シート強度と同様の要領で評価した。
(貼着性)
印刷用再剥離性粘着シートから縦25mm、横100mmの平面長方形状の試験片を切り出し、この試験片をステンレス板(SUS304)に貼付した。この際、試験片の長さ方向の端部10mmがステンレス板の端部から突出した状態となるようにした。この状態で室温にて1日間に亘って放置した後、ステンレス板から突出した試験片の端部を、ステンレス板上に貼付している試験片部分上に折り返して重ね合わせた。この状態において、ステンレス板上に貼付した試験片部分の貼付状態を目視観察し下記基準に基づいて評価した。
○:ステンレス板上に貼付した試験片部分に剥がれは発生しなかった。
×:ステンレス板上に貼付した試験片部分に剥がれが発生した。
(総合評価)
印刷用再剥離性粘着シートとして好適に使用できるものを○、印刷用再剥離性粘着シートとしは不都合なものを×とした。
Figure 2008308527
本発明の印刷用再剥離性粘着シートを示した縦断面図である。 粘着剤層の表面に形成される溝部パターンの一例を示した模式平面図である。 粘着剤層の表面に形成される溝部パターンの一例を示した模式平面図である。
符号の説明
1 支持シート
2 非金属シート
3 粘着剤層
31a、31b 溝部パターン
4 離型紙

Claims (8)

  1. 溶剤系インクによる印刷が可能な支持シートの一面に粘着剤層が積層一体化されてなる印刷用再剥離性粘着シートであって、上記支持シートと上記粘着剤層との間に、上記溶剤系インクに含有されている溶剤が上記粘着剤層に浸透するのを防止する非金属シートを介在させていると共に、上記粘着剤層の粘着力が3〜15N/25mmであることを特徴とする印刷用再剥離性粘着シート。
  2. 支持シートがポリ塩化ビニル系樹脂シートであることを特徴とする請求項1に記載の印刷用再剥離性粘着シート。
  3. 非金属シートがポリオレフィン系樹脂シートであることを特徴とする請求項1に記載の印刷用再剥離性粘着シート。
  4. 非金属シートがポリエステル系樹脂シートであることを特徴とする請求項1に記載の印刷用再剥離性粘着シート
  5. 非金属シートが水溶性樹脂シートであることを特徴とする請求項1に記載の印刷用再剥離性粘着シート。
  6. 水溶性樹脂がポリビニルアルコール又はエチレン−ビニルアルコール共重合体であることを特徴とする請求項5に記載の印刷用再剥離性粘着シート。
  7. 非金属シートが有機変性無機酸化物から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の印刷用再剥離性粘着シート。
  8. 支持シートと非金属シートとの間に接着剤層が介在されていることを特徴とする請求項1に記載の印刷用再剥離性粘着シート。
JP2007155664A 2007-06-12 2007-06-12 印刷用再剥離性粘着シート Pending JP2008308527A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007155664A JP2008308527A (ja) 2007-06-12 2007-06-12 印刷用再剥離性粘着シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007155664A JP2008308527A (ja) 2007-06-12 2007-06-12 印刷用再剥離性粘着シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008308527A true JP2008308527A (ja) 2008-12-25

Family

ID=40236424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007155664A Pending JP2008308527A (ja) 2007-06-12 2007-06-12 印刷用再剥離性粘着シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008308527A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108753194A (zh) * 2018-07-16 2018-11-06 上海晶华胶粘新材料股份有限公司 防渗透纸胶带
US11530339B2 (en) 2017-12-06 2022-12-20 3M Innovative Properties Company Graphic sheet, method of producing graphic sheet, and building structure

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6254782A (ja) * 1985-09-04 1987-03-10 Bando Chem Ind Ltd 感圧接着性シ−ト
JPH04192542A (ja) * 1990-11-27 1992-07-10 Lintec Corp ウエハ貼着用粘着シート
JPH05330266A (ja) * 1992-06-03 1993-12-14 Toppan Printing Co Ltd 印刷方法及び転写体
JPH07138541A (ja) * 1993-11-15 1995-05-30 Nichiei Kako Kk 粘着加工フィルム
JPH08183934A (ja) * 1994-12-28 1996-07-16 Toshiba Silicone Co Ltd 粘着シート
JPH1111010A (ja) * 1997-06-26 1999-01-19 Mitsubishi Paper Mills Ltd 記録用紙
JP2003053919A (ja) * 2001-06-06 2003-02-26 Clean:Kk 物品保護用カバーフィルム
JP2003080835A (ja) * 2001-09-13 2003-03-19 Nippon Carbide Ind Co Inc 油性インク受容性マーキングメディア
JP2003300278A (ja) * 2002-04-09 2003-10-21 Toyo Kohan Co Ltd 化粧鋼板
JP2003321657A (ja) * 2002-04-30 2003-11-14 Dainippon Ink & Chem Inc 印刷用再剥離型粘着シート
JP2004075845A (ja) * 2002-08-19 2004-03-11 Dainippon Printing Co Ltd 粘着シート
JP2004195744A (ja) * 2002-12-17 2004-07-15 Nippon Carbide Ind Co Inc マーキングメディア
JP2004314594A (ja) * 2003-03-31 2004-11-11 Shinseisha:Kk インクジェット記録シート
JP2006188607A (ja) * 2005-01-06 2006-07-20 Nitto Denko Corp 再剥離型粘着シート

Patent Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6254782A (ja) * 1985-09-04 1987-03-10 Bando Chem Ind Ltd 感圧接着性シ−ト
JPH04192542A (ja) * 1990-11-27 1992-07-10 Lintec Corp ウエハ貼着用粘着シート
JPH05330266A (ja) * 1992-06-03 1993-12-14 Toppan Printing Co Ltd 印刷方法及び転写体
JPH07138541A (ja) * 1993-11-15 1995-05-30 Nichiei Kako Kk 粘着加工フィルム
JPH08183934A (ja) * 1994-12-28 1996-07-16 Toshiba Silicone Co Ltd 粘着シート
JPH1111010A (ja) * 1997-06-26 1999-01-19 Mitsubishi Paper Mills Ltd 記録用紙
JP2003053919A (ja) * 2001-06-06 2003-02-26 Clean:Kk 物品保護用カバーフィルム
JP2003080835A (ja) * 2001-09-13 2003-03-19 Nippon Carbide Ind Co Inc 油性インク受容性マーキングメディア
JP2003300278A (ja) * 2002-04-09 2003-10-21 Toyo Kohan Co Ltd 化粧鋼板
JP2003321657A (ja) * 2002-04-30 2003-11-14 Dainippon Ink & Chem Inc 印刷用再剥離型粘着シート
JP2004075845A (ja) * 2002-08-19 2004-03-11 Dainippon Printing Co Ltd 粘着シート
JP2004195744A (ja) * 2002-12-17 2004-07-15 Nippon Carbide Ind Co Inc マーキングメディア
JP2004314594A (ja) * 2003-03-31 2004-11-11 Shinseisha:Kk インクジェット記録シート
JP2006188607A (ja) * 2005-01-06 2006-07-20 Nitto Denko Corp 再剥離型粘着シート

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11530339B2 (en) 2017-12-06 2022-12-20 3M Innovative Properties Company Graphic sheet, method of producing graphic sheet, and building structure
CN108753194A (zh) * 2018-07-16 2018-11-06 上海晶华胶粘新材料股份有限公司 防渗透纸胶带

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6466926B2 (ja) ラベル、ラベルの製造方法、ラベルの使用方法、およびラベル付き被着体
WO2005100499A1 (ja) 粘着シートおよび剥離材
JP5749981B2 (ja) ラベル
JP4588573B2 (ja) 表面保護フィルム、貼着性表面保護フィルム、および積層シート
JP5468249B2 (ja) 情報記録用粘着シート
US20060128871A1 (en) Thermoplastic resin film
JP2008308527A (ja) 印刷用再剥離性粘着シート
JP5296371B2 (ja) 印刷用再剥離性粘着シート及びその製造方法
JP7345205B2 (ja) 粘着シート
JP5253843B2 (ja) 配送用積層シート、その製造方法及び配送伝票
JP2010100715A (ja) スクリーン印刷用粘着シート、スクリーン印刷粘着シートおよびスクリーン印刷粘着シートの製造方法
JP5377841B2 (ja) 情報記録用粘着シート
JP2002323856A (ja) ラベル積層体
JP2003321657A (ja) 印刷用再剥離型粘着シート
JP4841107B2 (ja) 粘着加工シート
JP4649143B2 (ja) プロピレン系樹脂フィルム
JP2008012745A (ja) 情報記録用粘着シート
JP7461690B1 (ja) 粘着シート
JP3219292U (ja) 印刷用メディア
JP4916066B2 (ja) 粘着シート
WO2002072342A1 (fr) Feuille stratifiee et feuille de preparation de carte
JP2002348551A (ja) 粘着シート
JP2003181969A (ja) 易剥離性積層フィルム
JP2021088629A (ja) ホイールプロテクトフィルム
JP2004174890A (ja) 印刷用擬似接着シート

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20081126

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120529

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121106

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130312