JP2003053919A - 物品保護用カバーフィルム - Google Patents

物品保護用カバーフィルム

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JP2003053919A JP2002124034A JP2002124034A JP2003053919A JP 2003053919 A JP2003053919 A JP 2003053919A JP 2002124034 A JP2002124034 A JP 2002124034A JP 2002124034 A JP2002124034 A JP 2002124034A JP 2003053919 A JP2003053919 A JP 2003053919A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被着物品に貼付するポリオレフィン系合成樹
脂フィルムにしわが発生しない物品保護用カバーフィル
ムを提供する。 【解決手段】 ポリオレフィン系合成樹脂製フィルム
と、前記合成樹脂製フィルムの片面に塗布された粘着剤
層とから物品保護用カバーフィルムが構成され、前記粘
着剤層を介して前記合成樹脂製フィルムを被着物品の表
面に貼付して使用する。この物品保護用カバーフィルム
1は、前記ポリオレフィン系合成樹脂を侵蝕する物質の
前記フィルム2への移行を遮断するバリア層4が、前記
フィルム2と前記粘着剤層3との間に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汚れおよび破損防
止用として書籍、楽譜等の被着物品の表面に貼付する物
品保護用カバーフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、物品を汚れや破損から守るため
に、その表面に保護用カバーフィルムを貼付することは
公知である。物品としては、書籍、楽譜、地図等があ
る。特に図書館に並べられた書籍は、その利用者が多
く、汚れや破損を受け易いので、これを防止するため、
合成樹脂フィルム製のカバーフィルムが貼付されてい
る。カバーフィルムは、その片面に粘着剤が塗布され、
粘着剤を介して書籍に貼付される。カバーフィルムと粘
着剤とは、種々の合成樹脂をベースに作られており、そ
れら合成樹脂の中には、ポリ塩化ビニル等の燃焼時に環
境を汚染する有害ガスを発生するものも含まれている。
【0003】ところが、近年環境保全の要請からこのよ
うなカバーフィルムにおいても無公害の合成樹脂が採用
されている。無公害の合成樹脂としては、ポリプロピレ
ン(以下PPという)、ポリエチレン(以下PEとい
う)等のオレフィン系合成樹脂が挙げられる。しかし、
このPPは、鉱物油系有機溶剤等によって軟化ないし膨
潤するという欠点がある。なお、膨潤とは、固体が液体
を吸収し、その構造、組織を変化することなく容積を増
大することをいう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図7、8は、物品保護
用カバーフィルム101を貼付した書籍100の斜視図
と、この書籍のII−II線の拡大端面図とである。
【0005】このカバーフィルム101は、図8に示す
ように積層PPフィルム102と、その片面に塗布した
粘着剤103とから形成されている。このカバーフィル
ム101では、これを貼付した書籍100が2〜3ケ月
経時するとカバーフィルム101に図7に示すようなシ
ワ104が生ずる。このシワ104の発生は、以下のよ
うに考えられている。
【0006】図8に示すように、前述した粘着剤103
中に含まれている鉱物油系有機溶剤等によってPPフィ
ルムが軟化ないし膨潤し、かつ揮発した鉱物油系有機溶
剤等が、積層PPフィルム102と粘着剤103との間
に閉じ込められて局所的に膨張して空隙105を作る。
この閉じ込められ鉱物油系有機溶剤等の気体は、経時に
伴い書籍100の紙中を透過して書籍の耳部分から大気
中に放出される。気体が放出されると、その空隙105
がしぼんでシワ104を形成する。
【0007】本発明の目的は、粘着剤中に含まれている
鉱物油がポリオレフィン系合成樹脂フィルムに移行する
ことを防ぎ、ポリオレフィン系合成樹脂フィルムにシワ
が発生しない物品保護用カバーフィルムを提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリオレフィ
ン系合成樹脂製フィルムと、前記合成樹脂製フィルムの
片面に塗布された粘着剤層とから構成され、前記粘着剤
層を介して前記合成樹脂製フィルムを被着物品の表面に
貼付して使用する物品保護用カバーフィルムを前提とし
ている。かかる前提において本発明の物品保護用カバー
フィルムの特徴は、前記粘着剤層に含まれて前記合成樹
脂製フィルムを侵蝕する物質の前記合成樹脂製フィルム
への移行を遮断するバリア層が、前記合成樹脂製フィル
ムと前記粘着剤層との間に形成されていることである。
【0009】本発明の実施態様の一つは、前記ポリオレ
フィン系合成樹脂製フィルムが、2層のホモポリプロピ
レンフィルムと1層のランダムポリプロピレンフィルム
とからなる3層の積層フィルムであり、前記ランダムポ
リプロピレンフィルムが、前記2層のホモポリプロピレ
ンフィルムどうしの間に介在していることである。
【0010】本発明の実施態様の他の一つは、前記粘着
剤層が、アクリル系樹脂を主成分とし、前記物質が、メ
チルエチルケトンとシクロヘキサンとのうちの少なくと
も一方を含む鉱物油であることである。
【0011】本発明の実施態様の他の一つは、前記バリ
ア層が、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂を主
成分とする被膜であることである。
【0012】本発明の実施態様の他の一つは、前記バリ
ア層が、二軸延伸したポリエチレンテレフタレート製の
フィルムであることである。
【0013】本発明の実施態様の他の一つは、前記被着
物品が、書籍であることである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示す実施の形態に
基づいてさらに詳細に説明する。この実施の形態は、本
発明の物品保護用カバーフィルムを書籍保護用に適用し
たものである。
【0015】図1、2は、第1実施の形態の物品保護用
カバーフィルム1を貼付した書籍10の斜視図と、書籍
10のI−I線の拡大端面図とであり、図3、4は、こ
の物品保護用カバーフィルム1の生産工程の概念図と、
物品保護用カバーフィルム1を貼付した書籍10の貼付
手順の概念図とである。
【0016】第1実施の形態の物品保護用カバーフィル
ムは、従来の合成樹脂フィルムと粘着剤層とのみからな
るカバーフィルムに対して、これらの合成樹脂フィルム
と粘着剤層との間にバリア層が介在していることを特徴
としている。
【0017】第1実施の形態の物品保護用カバーフィル
ム1は、図1に示すように、書籍10の表紙11に貼付
される。このカバーフィルム1は、図2に示すように書
籍10を汚れや破損から保護する積層フィルム2と、積
層フィルム2の片面に塗布された粘着剤層3と、積層フ
ィルム2と粘着剤層3との間に形成され、粘着剤層3中
の鉱物油成分が積層フィルム2に移行することを遮断す
るバリア層4とから形成されている。フィルム2は、粘
着剤を介して表紙11に貼付される。
【0018】積層フィルム2は、第1ホモPPフィルム
5と第2ホモPPフィルム6との2層と、ランダムPP
フィルム7の1層とからなる3層の積層フィルム2であ
り、ランダムPPフィルム7は第1、第2ホモPPフィ
ルム5,6どうしの間に介在している。この積層フィル
ム2は、厚さ60〜100μmのものが主として使用さ
れるが、用途に応じてはこれを超えることも可能であ
り、種々の厚さをとり得る。書籍用としては厚さ70〜
90μmのものが主として使用さているが、必ずしもこ
れに限られるわけではなく、要求性能に応じて変更可能
である。なお、ランダムPPフィルムとは、プロピレン
とエチレンとがランダムに共重合している共重合ポリマ
ーから成形したフィルムであり、ホモPPフィルムと比
較して柔軟性が高い。
【0019】これらホモPPフィルム5,6とランダム
PPフィルム7とは、ポリオレフィン系合成樹脂に分類
される。このポリオレフィン系合成樹脂は、可撓性を有
する合成樹脂で、燃焼時に環境を汚染する有害ガスを発
生しない。ただし、このPPは、鉱物油によって軟化な
いし膨潤するという性質を有している。
【0020】この積層フィルム2は、Tダイ(図3参
照)からそれぞれのフィルムを同時に押出して積層体と
したものである。ランダムPPフィルム7をホモPPフ
ィルム5,6の間に介在させているのは、この積層フィ
ルム2に柔軟性を付与するためである。また、この積層
フィルム2は、光の反射率を低下させるために、その第
1ホモPPフィルム5面に細かなエンボスを施したいわ
ゆる梨地仕上げとしている。この梨地表面は、書籍表紙
の表示内容の視認性を妨げない程度の梨地仕上げとなっ
ている。
【0021】このカバーフィルム1の外表面をなす第1
ホモPPフィルム5には、抗菌性を付与するために商品
名ゼオミックで知られる結晶性アルミノケイ酸塩に銀お
よび亜鉛を結合した抗菌剤が混入されている。また、必
要に応じて紫外線吸収剤を混入して耐候性を増すことも
できる。
【0022】粘着剤層3は、アクリル系樹脂を主成分と
する感圧性接着剤から形成されている。アクリル系樹脂
とは、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、
ポリアクリル酸ブチル、ポリメタクリル酸メチル、ポリ
メタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸ブチル等のポリ
アクリル酸エステルの総称である。粘着剤層3は、これ
らアクリル系樹脂の単独または複数を架橋剤、粘着付与
剤等の添加物とともに溶媒に溶解して製造したペースト
状の混合物であり、これを塗布機(図3参照)により積
層フィルム2に塗布して形成される。これらのアクリル
系樹脂を溶解するための溶媒としては、アルカノール、
メチルエチルケトン、エーテル、シクロヘキサン等の鉱
物油の有機溶剤からなる混合物が用いられる。ところ
で、ポリオレフィン系合成樹脂は、これら鉱物油に侵蝕
されてしまう性質があり、ポリオレフィン系合成樹脂の
一種であるPPフィルムは、これら鉱物油系有機溶剤、
特にエーテル、シクロヘキサンに対して軟化ないし膨潤
する。この粘着剤層3の主成分であるアクリル系樹脂
は、燃焼時に環境を汚染する有害ガスを発生しない。
【0023】バリア層4は、積層フィルム2の粘着剤層
3を設ける側の面に塗布することにより粘着剤層3中の
鉱物油成分が積層フィルム2に移行することを遮断す
る。このバリア層4は、エチレン・ビニルアルコール共
重合体樹脂を主成分とする被膜であり、この被膜にはさ
らに粘着剤層3が塗布される。バリア層4のエチレン・
ビニルアルコール共重合体樹脂は、高い気体遮断性、耐
油性および透明性を有する。このため、粘着剤層3中か
ら揮発する鉱物油系有機溶剤の気体は、このバリア層4
で確実に遮断されて積層フィルム2の第2ホモPPフィ
ルム6への移行がない。バリア層4の主成分であるエチ
レン・ビニルアルコール共重合体樹脂は、炭素、酸素、
水素の各原子のみからなるので、燃焼時に環境を汚染す
る有害ガスを発生しない。
【0024】物品保護用カバーフィルム1の製造方法を
図3に基づいて説明すると、以下の通りである。
【0025】カバーフィルム1の製造方法は、図3に示
すように積層フィルム2を製造する第1工程、積層フィ
ルム2にバリア層4を形成する第2工程、バリア層4を
形成した積層フィルム2にさらに粘着剤層3を形成する
第3工程からなる。
【0026】第1工程においては、それぞれの押出し機
(図示せず)で混練された各樹脂は、上段の第1ホモP
Pフィルムダイと中段のランダムPPフィルムダイと下
段の第2ホモPPフィルムダイとが3段に重なったTダ
イから、それぞれのフィルム5,6,7となって押出さ
れる。この押出された各フィルム5,6,7は軟化状態
にある間に直ちに重ね合わされて熱溶着されて3層から
なる積層フィルム2となる。この積層フィルム2は、エ
ンボスロール(図示せず)により第1PPフィルム5面
にエンボス加工が施されて梨地フィルムとされた後、搬
送中に冷却されて第2工程に送られる。なお、このエン
ボス加工は用途によっては実施しない。
【0027】第2工程では、積層フィルム2にコロナ処
理が施される。コロナ処理は、接着性を改善するために
フィルムの接着面を活性化させる処理である。この処理
で活性化された積層フィルム2は、その第2ホモPPフ
ィルム6面にバリア剤が塗布されてバリア層4が形成さ
れる。バリア層4が十分に乾燥された後、積層フィルム
2は第3工程に送られる。
【0028】第3工程では、積層フィルム2のバリア層
4面に粘着剤が塗布されて粘着剤層3が形成される。粘
着剤層3が形成され積層フィルム2は、適度に乾燥され
た後、粘着剤層3面に離型紙8を介在させてロールに巻
き取られる。このようにしてカバーフィルム1が製造さ
れる。
【0029】ロールに巻き取られたカバーフィルム1
は、このカバーフィルム1を被覆する対象物品に応じて
適宜の寸法に切断されて使用される。
【0030】このカバーフィルム1を書籍10に貼付す
る手順を図4で説明すると、以下の通りである。
【0031】図4(1)に示すように書籍10をカバー
フィルム1上に置き、書籍10の上下左右とも所定幅を
折り返し分9として余分にとってカバーフィルム1をカ
ットする。ついで、図4(2)に示すようにカバーフィ
ルム1に貼付されている離型紙8を一部剥がし、所定幅
Aの折り返し分9を残して書籍10の一部に貼る。つい
で、図4(3)に示すようにカバーフィルム1を前記一
部貼った箇所から定規で空気を押出すように貼って行
く。書籍10の背部12は指で空気が入らないように貼
り、裏面も定規で同様に貼って行く。ついで、図4
(4)に示すようにカバーフィルム1の折り返し分9の
角および背部12分を斜めにカットする。ついで、図4
(5)に示すように折り返し分9を表紙11の内側に貼
る。ついで、図4(6)に示すように背部12に余って
いるカバーフィルム1を背部12の縁に沿ってカットす
る。このようにして、カバーフィルム1で覆われた書籍
10が完成する。
【0032】図2に示す書籍10に貼付されたカバーフ
ィルム1では、その粘着剤層3中から鉱物油系有機溶剤
が揮発する。この揮発した有機溶剤の気体は、その一部
は直接表紙11および書籍10の各ページ13,13…
を通過して書籍10の耳部14(図1参照)から大気中
に放出されるが、残部はバリア層4に向かって移動す
る。この移動する残部の気体は、バリア層4に達すると
バリア層4で確実に遮断され、第2ホモPPフィルム6
に達することはない。
【0033】また、書籍10の表紙11に印字された活
字および絵などからも印刷インキに起因する鉱物油系有
機溶剤が揮発しており、この揮発した気体の一部も粘着
剤層3を通過してバリア層4に達する。しかし、この気
体もバリア層4で確実に遮断される。
【0034】このようにして、前記ポリオレフィン系合
成樹脂製である第2ホモPPフィルム6は、これを侵蝕
する物質である鉱物油系有機溶剤の移行がバリア層4に
よって遮断される結果、積層フィルム2が鉱物油系有機
溶剤に侵蝕されて軟化ないし膨潤することがなくなり、
カバーフィルム1にシワが発生することがない。
【0035】次に、本発明の第2実施の形態について説
明する。
【0036】図5は、書籍20に貼付した物品保護用カ
バーフィルム1の第2実施の形態の端面の拡大図であ
る。
【0037】第2実施の形態は、図5に示すように、表
紙11に合成樹脂コートした表紙カバー21を装丁して
ある書籍20にカバーフィルム1を貼付したものであ
る。その他の構成は、第1実施の形態と同様であるので
相違部分のみを説明し、その他の説明は省略する。
【0038】この合成樹脂コートした表紙カバー21
は、その合成樹脂コート層がきわめて薄くかつ気体遮断
性の被膜とはなっていないので、前記実施の形態と比較
して表紙11の印刷インキに起因する有機溶剤の積層フ
ィルム2への移行および粘着剤層3の有機溶剤の書籍2
0への移行は、それぞれ少なくなるとはいえ、それらは
皆無ではなく依然として生ずる。また、積層フィルム2
への印刷インキの有機溶剤の移行は減る一方、粘着剤層
3の有機溶剤の移行は増えるので、これらは相殺され、
これらのトータルの有機溶剤の積層フィルム2への移行
は、第1の実施の形態の場合と変わらない。いずれにし
てもこれらの有機溶剤の積層フィルム2への移行は、バ
リア層4で確実に遮断されるので、第1実施の形態と同
様に積層フィルム2が鉱物油系有機溶剤に侵蝕されて軟
化ないし膨潤することがなくなり、カバーフィルム1に
シワが発生するという現象が回避される。
【0039】次に、本発明の第3実施の形態について説
明する。
【0040】この第3実施の形態のカバーフィルム1
は、図2に示す第1実施の形態のカバーフィルム1に対
して、バリア層4の材質が異なっている。このように第
3実施の形態のカバーフィルム1は、バリア層4の材質
相違を除いては、その構成が第1実施の形態と同じであ
るので、図2を用いてその構成を説明する。
【0041】この第3実施の形態のバリア層4は、二軸
延伸したポリエチレンテレフタレート(以降PETと称
する)製の極薄いフィルムからなっている。このため、
このバリア層4は、塗布により形成した第1実施の形態
のバリア層4とは異なり、このPETフィルムを積層フ
ィルム2に接着剤でラミネートすることにより形成され
る。このPETフィルムは、二軸延伸により結晶化が進
んでおり、非結晶のものに比べて透明性は若干低下して
いるが耐熱性が向上している。ただし、このPETフィ
ルムは、極薄い厚さなので、バリア層4として用いても
本の表紙の視認性を低下させることはないとともに、P
ETフィルムが材質的に積層フィルム2より高い硬さを
有しているにもかかわらず実用上カバーフィルム1の硬
さにはほとんど影響しない。また、このPETフィルム
は、気体透過性が極めて低いとともに耐油性および耐候
性に優れている。さらに、燃焼時に発熱量が低い(燃焼
カロリー5500Kcal/kg)とともに有毒ガスを
発生しない。なお、このPETフィルムは、厚さが5.
0〜20.0μm範囲のものを用いることができる。厚
さが5.0μm未満のPETフィルムは、このフィルム
自体の製造および積層フィルム2へのラミネートが容易
でなくコストアップを招き、実用性がない。厚さが2
0.0μmを越えるとPETフィルムの硬さの影響がカ
バーフィルム1に現れるので好ましくない。ただし、例
えば窓ガラス貼付用など、カバーフィルム1を折り曲げ
ることのない用途においては、厚さが20.0μmを越
えても支障はない。
【0042】このバリア層4をPETフィルムで構成す
るカバーフィルム1は、積層フィルム2に公知の二液硬
化型の接着剤でPETフィルムをラミネートしてバリア
層4を形成した後、バリア層4面に粘着剤が塗布されて
粘着剤層3が形成される。このPETフィルムのラミネ
ートは、ホットメルト接着剤で行なうこともできる。こ
のようにPETフィルムのラミネートは、二液硬化型の
接着剤あるいはホットメルト接着剤のような溶剤の揮発
がほとんど伴わない接着剤を用いて行なわれる。これは
PETフィルムが気体透過性をほとんど有していないた
め、溶剤を含む接着剤を用いると、このラミネートの際
に、積層フィルム2とPETフィルムとの界面に溶剤の
気泡が溜まってしまうからである。
【0043】このカバーフィルム1を製造するその他の
工程は、第1実施の形態と同じであるので、その説明は
省略する。
【0044】このバリア層4がPETフィルムで構成さ
れたカバーフィルム1は、PETフィルムの気体透過性
が極めて低いとともに耐油性および耐候性が優れている
ので、第1実施の形態のそれと同様に粘着剤層3中から
のおよび印刷インキからの鉱物油系有機溶剤をバリア層
4で確実に遮断し、該溶剤が第2ホモPPフィルム6に
達することはない。また、このPETフィルムのバリア
層4自体も、鉱物油系有機溶剤で膨潤することはない。
この結果、本に貼付したカバーフィルム1にシワが発生
することがない。さらに、このPETフィルムは紫外線
を遮断するので、本の表紙を退色させることはない。し
たがって、耐候性を向上するために別途紫外線吸収材を
カバーフィルム1に添加する必要がない。
【0045】次に、本発明の第4実施の形態について説
明する。この第4実施の形態のカバーフィルム1は、図
2に示す第1実施の形態のカバーフィルム1に対して、
バリア層が異なっている。
【0046】第4実施の形態のバリア層40は、図6に
示すように、前述の第1実施の形態のバリア層を形成す
るエチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂を主成分と
する被膜からなる第1バリア層4aと、第3実施の形態
のバリア層を形成するPETフィルムからなる第2バリ
ア層4bとの二層から形成されている。その他の構成は
第1実施の形態と同様である。
【0047】第1バリア層4aは、エチレン・ビニルア
ルコール共重合体樹脂を主成分とするバリア剤が極薄く
塗布されて形成されている。この第1バリア層4aが十
分に乾燥された後、PETフィルムからなる第2バリア
層4bを二液硬化型の接着剤あるいはホットメルト接着
剤を用いて接着する。このバリア層4は、第3実施の形
態のバリア層4に比べて第1バリア層4a分だけわずか
に厚くなるが、PETフィルムからなる第2バリア層4
bにピンホールがあっても、粘着剤層3からの溶剤を確
実に遮蔽する。
【0048】本発明は、これらの第1〜第4実施の形態
に限られるわけではなく特許請求の範囲を逸脱しない限
りにおいて種々の対応が可能である。以下にその対応を
列挙する。
【0049】ポリオレフィン系合成樹脂製フィルムとし
ては、積層フィルムのほか単層フィルムを用いることも
できる。また、積層フィルムでも、前記積層フィルム2
の構成に限らず、2層および4層以上のものでもよい。
各層の材質は、ポリオレフィン系合成樹脂であれば特に
制限はない。例えば、前記積層フィルムとしては、2層
のホモPPフィルムと、これらの間に介在する1層の低
密度PEフィルムからなる3層の積層フィルムとするこ
ともできる。その他のポリオレフィン系合成樹脂として
は、超低密度PE、中密度PE、エチレン・酢酸ビニル
共重合体、エチレン・アクリル酸メチル共重合体、エチ
レン・アクリル酸エチル共重合体等が挙げられる。
【0050】粘着剤は、前記アクリル系樹脂を主成分と
する感圧性接着剤に限らず、鉱物油系有機溶剤を含有す
るとともに燃焼時に環境を汚染する有害ガスを発生しな
い種々の合成樹脂およびエラストマーを使用することが
できる。
【0051】バリア層は、前記エチレン・ビニルアルコ
ール共重合体樹脂を主成分とする塗布被膜に限らず、エ
チレン・ビニルアルコール共重合体樹脂を主成分とする
フィルムを前記積層フィルム2の粘着剤層側の面である
第2ホモPPフィルム6に積層したものでも良い。すな
わち、この場合カバーフィルム1は、例えば、エチレン
・ビニルアルコール共重合体樹脂を主成分とするフィル
ムを、図3の第1工程で第2ホモPPフィルム6を押出
すTダイの下にさらにエチレン・ビニルアルコール共重
合体樹脂のフィルムを押出すために設けたTダイから押
出し、これら4層のフィルムを一体化した積層フィルム
を製造し、この積層フィルムのエチレン・ビニルアルコ
ール共重合体樹脂フィルム面に粘着剤を塗布して形成さ
れる。この場合は、バリア層が塗布により形成されるの
ではないので、コロナ処理およびバリア層の乾燥処理が
不要となり製造工程が簡易に成るとともにコストを低減
することができる。
【0052】なお、エチレン・ビニルアルコール共重合
体樹脂フィルムのバリア層が粘着剤の塗布面となってさ
えすれば、この積層フィルムの積層数および積層順序は
問わない。
【0053】また、このバリア層は、エチレン・ビニル
アルコール共重合体樹脂およびポリエチレンテレフタレ
ート樹脂と同等の性質を有し、鉱物油系有機溶剤を確実
に遮断するとともに燃焼時に環境を汚染する有害ガスを
発生しない合成樹脂ならば種々のものが使用できる。
【0054】カバーフィルム1は、書籍以外の種々の物
品の保護用として利用することができる。例えば、楽
譜、地図、大切なカード、レストランのメニューおよび
ポスターなどの保護に使用する事もできる。さらに、こ
のカバーフィルム1は、窓ガラス保護用としても使用す
ることができ、窓ガラスに貼付することにより窓ガラス
の強度を高めるとともに窓ガラスの破損時にガラスが破
片となって飛び散ることを防止することができる。
【0055】
【発明の効果】本発明は、バリア層がカバーフィルムの
粘着剤層中に含まれている鉱物油のポリオレフィン系合
成樹脂フィルムへの移行を遮断するので、被着物品に接
着するカバーフィルムにしわを発生させずに被着物品を
汚れや破損から保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態の物品保護用カバーフィルムを
貼付した書籍の斜視図。
【図2】図1のI−I線の拡大端面図。
【図3】物品保護用カバーフィルムの生産工程の概念
図。
【図4】物品保護用カバーフィルムを貼付した書籍の貼
付手順の概念図。
【図5】第2実施の形態の物品保護用カバーフィルムの
拡大端面図。
【図6】第4実施の形態の物品保護用カバーフィルムの
拡大端面図。
【図7】従来の物品保護用カバーフィルムを貼付した書
籍の斜視図
【図8】図7のII−II線の拡大端面図。
【符号の説明】
1 カバーフィルム 2 積層フィルム(合成樹脂製フィルム) 3 粘着剤層 4,40 バリア層 5 第1ホモポリプロピレンフィルム 6 第2ホモポリプロピレンフィルム 7 ランダムポリプロピレンフィルム 10,20 書籍(被着物品)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 123/08 C09D 123/08 129/04 129/04 201/00 201/00 C09J 7/02 C09J 7/02 Z 133/00 133/00 201/00 201/00 Fターム(参考) 3E086 AA02 AB01 AD28 BA04 BA15 BB20 BB61 CA40 DA08 4F100 AK03A AK07A AK07D AK07E AK25B AK42C AK62A AK66A AK69C AL03D AR00C BA03 BA05 BA07 BA10A BA10B BA15 CA16B CB05B EJ38C GB07 GB71 GB90 JD01C JD02 JD05 JL06 JL09 JL13B 4J004 AA10 AB01 CA04 CB03 CC02 CD05 FA04 4J038 CB031 CE021 PC08 4J040 DF041 DF051 JA09 JB09 KA23 MA11 PA23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系合成樹脂製フィルム
    と、前記合成樹脂製フィルムの片面に塗布された粘着剤
    層とから構成され、前記粘着剤層を介して前記合成樹脂
    製フィルムを被着物品の表面に貼付して使用する物品保
    護用カバーフィルムにおいて、 前記粘着剤層に含まれて前記合成樹脂製フィルムを侵蝕
    する物質の前記合成樹脂製フィルムへの移行を遮断する
    バリア層が、前記合成樹脂製フィルムと前記粘着剤層と
    の間に形成されていることを特徴とする前記カバーフィ
    ルム。
  2. 【請求項2】 前記ポリオレフィン系合成樹脂製フィル
    ムが、2層のホモポリプロピレンフィルムと1層のラン
    ダムポリプロピレンフィルムとからなる3層の積層フィ
    ルムであり、前記ランダムポリプロピレンフィルムが、
    前記2層のホモポリプロピレンフィルムどうしの間に介
    在している請求項1に記載のカバーフィルム。
  3. 【請求項3】 前記粘着剤層が、アクリル系樹脂を主成
    分とし、前記フィルムを侵蝕する物質が、メチルエチル
    ケトンとシクロヘキサンとのうちの少なくとも一方を含
    む鉱物油である請求項1または2に記載のカバーフィル
    ム。
  4. 【請求項4】 前記バリア層が、エチレン・ビニルアル
    コール共重合体樹脂を主成分とする被膜からなる請求項
    1ないし3のいずれかに記載のカバーフィルム。
  5. 【請求項5】 前記バリア層が、二軸延伸したポリエチ
    レンテレフタレート製のフィルムからなる請求項1ない
    し3のいずれかに記載のカバーフィルム。
  6. 【請求項6】 前記被着物品が、書籍である請求項1な
    いし5のいずれかに記載のカバーフィルム。
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