JP2008306014A - コモンモードチョークコイル - Google Patents

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Abstract

【課題】コモンモードチョークコイルのカットオフ周波数を高める。
【解決手段】積層されたコイル導体21,22と、コイル導体21側に配置された磁性基板11Aと、コイル導体22側に配置された磁性基板11Bとを備える。コイル導体21の導体中心から磁性基板11Aの表面までの距離をAとし、コイル導体22の導体中心から磁性基板11Bの表面までの距離をBとし、コイル導体21の導体中心からコイル導体22の導体中心までの距離をCとした場合、C<(A+B)/2を満たしている。これにより、磁性基板11A,11Bとコイル導体21,22との距離の差が比較的小さくなることから、当該距離の差に起因する漏れインダクタンスが減少し、ディファレンシャルモード信号に対するカットオフ周波数が高められる。
【選択図】図3

Description

本発明はコモンモードチョークコイルに関し、特に、ディファレンシャルモード信号に対するカットオフ周波数が高められたコモンモードチョークコイルに関する。
近年、高速な信号伝送インターフェースとして、USB2.0規格やIEEE1394規格が広く普及し、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなど数多くのデジタル機器に用いられている。USB2.0規格やIEEE1394規格などのインターフェースは、古くから一般的であったシングルエンド伝送方式とは異なり、一対の信号線を用いて差動信号(ディファレンシャルモード信号)を伝送する差動信号方式が採用されている。
差動伝送方式は、シングルエンド伝送方式と比べて信号線から発生する放射電磁界が少ないだけでなく、外来ノイズの影響を受けにくいという優れた特徴を有している。このため、信号の小振幅化が容易であり、小振幅化による立ち上がり時間及び立ち下がり時間の短縮によって、シングルエンド伝送方式よりも高速な信号伝送を行うことが可能となる。
図6は、一般的な差動伝送回路の回路図である。
図6に示す差動伝送回路は、一対の信号線2,4と、信号線2,4にディファレンシャルモード信号を供給する出力バッファ6と、信号線2,4からのディファレンシャルモード信号を受ける入力バッファ8とを備えている。かかる構成により、出力バッファ6に与えられる入力信号INは、一対の信号線2,4を経由して入力バッファ8へ伝えられ、出力信号OUTとして再生される。このような差動伝送回路は、上述の通り、信号線2,4から発生する放射電磁界が少ないという特徴を有しているが、信号線2,4に共通のノイズ(コモンモードノイズ)が重畳した場合には比較的大きな放射電磁界を発生させてしまう。コモンモードノイズによって発生する放射電磁界を低減するためには、図6に示すように、信号線2,4にコモンモードチョークコイル10を挿入することが有効である。
コモンモードチョークコイル10は、信号線2,4を伝わる差動成分(ディファレンシャルモード信号)に対するインピーダンスが低く、同相成分(コモンモードノイズ)に対するインピーダンスが高いという特性を有している。このため、信号線2,4にコモンモードチョークコイル10を挿入することにより、ディファレンシャルモード信号を実質的に減衰させることなく、一対の信号線2,4を伝わるコモンモードノイズを遮断することができる。コモンモードチョークコイル10としては、例えば特許文献1〜3に記載された積層型のコモンモードチョークコイルが知られている。
特開平8−203737号公報 特開2005−12071号公報 特開2005−12072号公報 特開2006−261585号公報
コモンモードチョークコイルは、ディファレンシャルモード信号を実質的に減衰させないという特性を有しているが、周波数が高くなるにつれてディファレンシャルモード信号の減衰量も徐々に増大してしまう。このため、高速インターフェースにおいて信号品質を高めるためには、ディファレンシャルモード信号に対するカットオフ周波数をより高める必要がある。
このような観点から研究を重ねた結果、本発明者らの一人は、コイル導体の幅Lと長さWとの比を所定の値とすることにより、ディファレンシャルモード信号に対するカットオフ周波数が高められることを見いだした(特許文献4)。しかしながら、本発明者らがさらに研究を重ねたところ、コイル導体の幅Lと長さWとの比が同じであっても、積層方向におけるコイル導体の位置、コイル導体厚、磁性基板間の距離などによってカットオフ周波数が変化することが判明した。
したがって、本発明は、積層方向におけるコイル導体の位置、コイル導体厚、磁性基板間の距離などを調整することにより、コモンモードチョークコイルのカットオフ周波数をよりいっそう高めることを目的とする。
積層方向におけるコイル導体の位置、コイル導体厚、磁性基板間の距離などとカットオフ周波数との関係について、本発明者らが鋭意研究を重ねた結果、一対のコイル導体と磁性基板との距離のアンバランスがカットオフ周波数を低下させる一因であることを見いだした。
本発明は、このような技術的知見に基づきなされたものであって、本発明によるコモンモードチョークコイルは、積層された第1及び第2のコイル導体と、第1のコイル導体側に配置された第1の磁性基板と、第2のコイル導体側に配置された第2の磁性基板とを備え、第1のコイル導体の導体中心から第1の磁性基板の表面までの距離をAとし、第2のコイル導体の導体中心から第2の磁性基板の表面までの距離をBとし、第1のコイル導体の導体中心から第2のコイル導体の導体中心までの距離をCとした場合、
C<(A+B)/2
を満たしていることを特徴とする。
本発明によれば、C<(A+B)/2を満たしていることから、磁性基板と第1及び第2のコイル導体との距離の差が比較的小さくなる。その結果、当該距離の差に起因する漏れインダクタンスが減少することから、ディファレンシャルモード信号に対するカットオフ周波数を高めることが可能となる。
本発明において「コイル導体の導体中心」とは、積層方向、すなわち、厚み方向におけるコイル導体の中心を指す。
本発明においては、(A+B)/3<C<(A+B)/2を満たしていることがより好ましい。これによれば、磁性基板間の距離が離れすぎないことから、コモンモードノイズに対するインピーダンスを十分に確保することが可能となる。
また、第1及び第2のコイル導体の導体厚をEとした場合、E<(D/3)を満たしていることが好ましい。これによれば、磁性基板間の距離を過度に大きくしたり、コイル間の距離を過度に小さくしたりすることなく、C<(A+B)/2の条件を容易に満たすことが可能となる。
本発明においては、A<B/3を満たしていることもまた好ましい。これによれば、第1の磁性基板側から順次積層した場合において、十分な平坦性を保つことが可能となる。
本発明においては、第1及び第2のコイル導体の平面形状が曲線的なスパイラルパターンであることが好ましい。これによれば、直線的なスパイラルパターンに比べて導体長が短くなることから、カットオフ周波数をより高めることが可能となる。
このように、本発明によれば、コモンモードチョークコイルのカットオフ周波数を高めることが可能となる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい第1の実施形態によるコモンモードチョークコイル100の構成を示す略斜視図である。
図1に示すように、本実施形態によるコモンモードチョークコイル100は、薄膜タイプのコモンモードチョークコイルであって、第1及び第2の磁性基板(磁性体層)11A、11Bと、第1の磁性基板11Aと第2の磁性基板11Bに挟まれた層構造体12とを備えている。第1の磁性基板11A、層構造体12、第2の磁性基板11Bからなる積層体の外周面には、端子電極14a〜14dが形成されている。
第1及び第2の磁性基板11A、11Bは、層構造体12を物理的に保護すると共に、コモンモードチョークコイルの閉磁路としての役割を果たすものである。第1及び第2の磁性基板11A、11Bの材料としては、焼結フェライト、複合フェライト(粉状のフェライトを含有した樹脂)等を用いることができる。
図2は、層構造体12の略分解斜視図である。
図2に示すように、層構造体12は、複数の層が薄膜成形技術により積層形成されたものであり、第1〜第5の絶縁層15A〜15Eと、実際のコモンモードチョークコイルとして機能する第1及び第2のコイル導体21,22と、第1〜第4の引き出し導体31〜34とを備えている。本実施形態の層構造体12は、第1乃至第5の絶縁層15A〜15Eの間に設けられた4層構造の導電層を有している。
第1〜第5の絶縁層15A〜15Eは、各導体パターン間、或いは導体パターンと磁性基板とを絶縁すると共に、導体パターンが形成される平面の平坦性を確保する役割を果たす。特に、第1及び第5の絶縁層15A,15Eは第1及び第2の磁性基板11A、11Bの表面の凹凸を緩和し、導体パターンの密着性を高める役割を果たす。絶縁層15A〜15Eとしては、ポリイミド樹脂やエポキシ樹脂等、電気的及び磁気的な絶縁性に優れ、加工性のよい樹脂材料を用いることが好ましい。特に限定されるものではないが、
第1及び第2のコイル導体21,22の内側の中央領域には、第1〜第5の絶縁層15A〜15Eを貫通する開口25が設けられている。この開口25の内部には、第1の磁性基板11Aと第2の磁性基板11Bとの間に閉磁路を形成するための磁性体26が設けられている。磁性体26としては、複合フェライト等の磁性材料を用いることができる。
第1のコイル導体21は、第2の絶縁層15B上に設けられている。第1のコイル導体21はCu等の金属材料からなり、スパイラル形状を有している。第1のコイル導体21の外周側端部は、第1の引き出し導体31を介して端子電極14aに接続されている。一方、第1のコイル導体21の内周側端部は、第2の絶縁層15Bを貫通するコンタクトホール24a及び第3の引き出し導体33を介して、端子電極14cに接続されている。
第2のコイル導体22は、第3の絶縁層15C上に設けられている。第2のコイル導体22もまたCu等の金属材料からなり、第1のコイル導体21と同一のスパイラル形状を有している。第2のコイル導体22は、第1のコイル導体21と平面視で同じ位置に設けられており、第1のコイル導体21と完全に重なり合っているので、第1のコイル導体21と第2のコイル導体22との間には強い磁気結合が生じている。第2のコイル導体22の外周側端部は、第2の引き出し導体32を介して端子電極14bに接続されている。一方、第2のコイル導体22の内周側端部は、第4の絶縁層15Dを貫通するコンタクトホール24b及び第4の引き出し導体34を介して、端子電極14dに接続されている。
第1のコイル導体21の厚さと、第2のコイル導体22の厚さは実質的に同じである。後述するように、コイル導体厚はカットオフ周波数に影響を与える重要なパラメータである。
図3は、本実施形態によるコモンモードチョークコイル100の部分断面図である。
図3に示すように、第1のコイル導体21の導体中心から第1の磁性基板11Aの表面までの距離をAとし、第2のコイル導体22の導体中心から第2の磁性基板11Bの表面までの距離をBとし、第1のコイル導体21の導体中心から第2のコイル導体22の導体中心までの距離をCとした場合、本実施形態によるコモンモードチョークコイル100は、
C<(A+B)/2
を満たしている。距離Aは、図2に示した第1及び第2の絶縁層15A,15Bの合計厚さ(=A')と、コイル導体厚の半分(=E/2)との和に相当する。また、距離Bは、第4及び第5の絶縁層15D,15Eの合計厚さ(=B')と、コイル導体厚の半分(=E/2)との和に相当する。さらに、距離Cは、第3の絶縁層15Cの厚さ(=D)と、コイル導体厚(=E)との和に相当する。
上記の関係式を満たすことは、第1の磁性基板11Aと第1及び第2のコイル導体21,22との距離の差、並びに、第2の磁性基板11Bと第1及び第2のコイル導体21,22との距離の差が小さいことを意味する。これにより、当該距離の差に起因する漏れインダクタンスが減少し、ディファレンシャルモード信号に対するカットオフ周波数を高めることができる。
ここで、磁性基板と第1及び第2のコイル導体21,22との距離の差についてより詳細に説明する。図3に示すように、第1のコイル導体21と第2のコイル導体22は積層されていることから、一方の磁性基板から見た第1及び第2のコイル導体21,22への距離は、必ず相違する。つまり、第1の磁性基板11Aから見た場合、第1のコイル導体21への距離はAであるのに対し、第2のコイル導体22への距離はA+Cとなり、第2のコイル導体22の方が必ず遠くなる。逆に、第2の磁性基板11Bから見た場合、第2のコイル導体22への距離はBであるのに対し、第1のコイル導体21への距離はB+Cとなり、第1のコイル導体21の方が必ず遠くなる。
このように不可避的に生じるアンバランスは、漏れインダクタンスを増大させることから、カットオフ周波数を低下させる原因となる。そこで、本発明では、距離A,Bを大きく、距離Cを小さく設定することによって、C<(A+B)/2を満足させている。これにより、上記のアンバランスが低減することから、漏れインダクタンスを減少させることが可能となる。
但し、距離A,Bを過度に大きく設定すると、磁性基板11A,11B間の距離が離れすぎる結果、コモンモードノイズに対するインピーダンスが低下してしまう。この点を考慮すれば、
(A+B)/3<C<(A+B)/2
を満たしていることがより好ましい。これによれば、磁性基板11A,11B間の距離が離れすぎないことから、コモンモードノイズに対するインピーダンスを十分に確保することが可能となる。磁性基板11A,11B間の許容距離は、要求されるカットオフ周波数に依存する。
一方、距離Cを小さくするためにコイル間距離(第1のコイル導体21の表面から第2のコイル導体22の表面までの距離)Dを過度に狭くすると、特性インピーダンスが大きく変化し、所望の特性を得ることができなくなる。
また、コイル間距離Dは、要求される特性によってほぼ固定されてしまうため、実際にこれを調整できる余地は非常に少ない。したがって、距離Dを変化させることなく距離Cを小さくするためには、距離Dを固定しながら、コイル導体厚Eを薄く設定すればよい。具体的には、E<(D/3)を満たしていることが好ましい。これによれば、磁性基板間の距離を過度に大きくしたり、コイル間距離Dを過度に小さくしたりすることなく、C<(A+B)/2の条件を容易に満たすことが可能となる。
距離Aと距離Bとの関係については特に限定されないが、作製時において第1の磁性基板11A側から順次積層する場合には、
A<B/3
を満たしていることが好ましい。これは、第1の磁性基板11A側から積層する場合に距離Aを大きくしようとすると、図2に示した第1及び第2の絶縁層15A,15Bを厚く設定する必要が生じる。その結果、積層時において平坦性が低下し、特性が悪化してしまうからである。これに対し、A<B/3に設定すれば、積層開始側である第1及び第2の絶縁層15A,15Bの厚さを十分に薄く設定できることから、十分な平坦性を保つことが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によるコモンモードチョークコイルは、C<(A+B)/2を満たしていることから、磁性基板と第1及び第2のコイル導体21,22との距離のアンバランスが小さい。これにより、漏れインダクタンスが減少することから、ディファレンシャルモード信号に対するカットオフ周波数を高めることが可能となる。
図4は、本発明の好ましい第2の実施形態によるコモンモードチョークコイル200に含まれる層構造体12の略分解斜視図である。
図4に示すように、本実施形態においては、第1及び第2のコイル導体21,22の平面形状が曲線的なスパイラルパターンを有している。つまり、第1の実施形態では、第1及び第2のコイル導体21,22の平面形状が略四角形であり、直線的なスパイラルパターンを有しているのに対し、本実施形態では、第1及び第2のコイル導体21,22の平面形状が略円形である。
このような平面形状により、第1の実施形態に比べて第1及び第2のコイル導体21,22の導体長をより短くすることができる。その結果、ディファレンシャルモード信号に対するカットオフ周波数をより高めることが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこの実施例に何ら限定されるものではない。
まず、図1〜図3に示したコモンモードチョークコイル100と同じ構成を有する実施例サンプル及び比較例サンプルを用意した。各サンプルとも、第1の磁性基板11Aの表面から第1のコイル導体21の表面までの距離A'を10μm、第2の磁性基板11Bの表面から第2のコイル導体22の表面までの距離B'を38μm、コイル間距離Dを20μmに固定し、実施例サンプルについてはコイル導体厚Eを5μmに設定する一方、比較例サンプルについてはコイル導体厚Eを18μmに設定した。つまり、実施例サンプルと比較例サンプルは、コイル導体厚Eのみが異なっている。
これにより、図3に示す距離A〜Cについては表1の通りとなる。
Figure 2008306014
表1に示すように、実施例サンプルにおいては、
C<(A+B)/2
が満たされている一方、比較例サンプルは、
C≧(A+B)/2
である。
次に、実施例サンプル及び比較例サンプルのコモンモードチョークコイルを測定器に接続し、各サンプルのディファレンシャルモード信号に対する周波数特性を測定した。測定の結果を図5に示す。
図5に示すように、カットオフ周波数fc(3dB減衰する周波数)は、比較例サンプルでは6.3GHzであったのに対し、実施例サンプルでは7.1GHzであった。すなわち、C<(A+B)/2を満たしている実施例サンプルの方が、カットオフ周波数fcが0.8GHz程度高いことが確認された。
本発明の好ましい第1の実施形態によるコモンモードチョークコイル100の構成を示す略斜視図である。 層構造体12の略分解斜視図である。 コモンモードチョークコイル100の部分断面図である。 本発明の好ましい第2の実施形態によるコモンモードチョークコイル200に含まれる層構造体12の略分解斜視図である。 ディファレンシャルモード信号に対する周波数特性を示すグラフである。 一般的な差動伝送回路の回路図である。
符号の説明
11A 第1の磁性基板
11B 第2の磁性基板
12 層構造体
14a〜14d 端子電極
15A〜15E 絶縁層
21 第1のコイル導体
22 第2のコイル導体
24a,24b コンタクトホール
25 開口
26 磁性体
31〜34 引き出し導体
100,200 コモンモードチョークコイル

Claims (5)

  1. 積層された第1及び第2のコイル導体と、前記第1のコイル導体側に配置された第1の磁性基板と、前記第2のコイル導体側に配置された第2の磁性基板とを備えるコモンモードチョークコイルであって、
    前記第1のコイル導体の導体中心から前記第1の磁性基板の表面までの距離をAとし、前記第2のコイル導体の導体中心から前記第2の磁性基板の表面までの距離をBとし、前記第1のコイル導体の導体中心から前記第2のコイル導体の導体中心までの距離をCとした場合、C<(A+B)/2を満たしていることを特徴とするコモンモードチョークコイル。
  2. (A+B)/3<C<(A+B)/2を満たしていることを特徴とする請求項1に記載のコモンモードチョークコイル。
  3. 前記第1及び第2のコイル導体の導体厚をEとした場合、E<(D/3)を満たしていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコモンモードチョークコイル。
  4. A<B/3を満たしていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のコモンモードチョークコイル。
  5. 前記第1及び第2のコイル導体の平面形状が曲線的なスパイラルパターンであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のコモンモードチョークコイル。
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