JP2022029586A - コモンモードチョークコイル - Google Patents

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Abstract

【課題】たとえば25GHz~30GHzといった高い周波数帯において、さらには30GHzを超えるような極めて高い周波数帯においても、ディファレンシャルモードの信号を透過し、かつコモンモードのノイズ成分を抑制できる積層型のコモンモードチョークコイルを提供する。【解決手段】複数の非導電体層3a~3eを有する積層体2と、積層体2に内蔵された第1コイル11および第2コイル12と、第1コイル11に接続された第1端子電極13および第2端子電極14と、第2コイル12に接続された第3端子電極15および第4端子電極16と、を備える、コモンモードチョークコイル1において、第1コイル11の経路長をL1とし、第2コイル12の経路長をL2としたとき、L1およびL2の合計を3.5mm以下とするとともに、非導電体層3a~3eの比誘電率を11以下にする。【選択図】図2

Description

この発明は、コモンモードチョークコイルに関するもので、特に、積層された複数の非導電体層を有する積層体と、積層体に内蔵された第1コイルおよび第2コイルと、を備える、積層型のコモンモードチョークコイルに関するものである。
この発明にとって興味ある技術が、たとえば特開2006-313946号公報(特許文献1)に記載されている。特許文献1に記載の技術は、積層型のコモンモードチョークコイルに関するもので、当該コモンモードチョークコイルは、超小型の薄膜型のものであり、GHz近傍の伝送信号の高速伝送が可能とされている。より具体的には、特許文献1には、伝送信号(ディファレンシャルモードの信号)の減衰特性が-3dBとなる周波数をカットオフ周波数と定義したとき、このカットオフ周波数が2.4GHz以上となるコモンモードチョークコイルが記載されている。
特開2006-313946号公報
高速通信技術の進展により、より高周波において、ディファレンシャルモードの信号を透過し、かつコモンモードのノイズ成分を抑制できる積層型のコモンモードチョークコイルが必要となってきている。
そこで、この発明の目的は、たとえば25GHz~30GHzといった高い周波数帯において、さらには30GHzを超えるような極めて高い周波数帯においても、ディファレンシャルモードの信号を透過し、かつコモンモードのノイズ成分を抑制できる積層型のコモンモードチョークコイルを提供しようとすることである。
この発明に係るコモンモードチョークコイルは、非導電体からなりかつ積層された複数の非導電体層を有する積層体と、積層体に内蔵された第1コイルおよび第2コイルと、積層体の外表面に設けられ、第1コイルの互いに異なる第1端および第2端にそれぞれ電気的に接続された第1端子電極および第2端子電極と、積層体の外表面に設けられ、第2コイルの互いに異なる第3端および第4端にそれぞれ電気的に接続された第3端子電極および第4端子電極と、を備えている。
第1コイルは、非導電体層間の界面に沿って配置された第1コイル導体を有し、第2コイルは、第1コイル導体が配置された非導電体層間の界面とは異なる非導電体層間の界面に沿って配置された第2コイル導体を有する。
上述した技術的課題を解決するため、この発明では、第1コイルの経路長をL1とし、第2コイルの経路長をL2としたとき、L1およびL2の合計が3.5mm以下であることを第1の特徴とするとともに、非導電体層の比誘電率が11以下であることを第2の特徴としている。
この発明によれば、第1コイルと第2コイルとの間の浮遊容量を低減することができるので、特に、信号成分であるディファレンシャルモード成分のたとえば20GHz~40GHzでの減衰を抑えることができ、よって、コモンモードチョークコイルの高周波特性を向上させることができる。
この発明の一実施形態によるコモンモードチョークコイル1の外観を示す斜視図である。 図1に示したコモンモードチョークコイル1の主要部を分解して示す平面図である。 図1に示したコモンモードチョークコイル1の平面図であり、積層体2に内蔵された第1コイル11および第2コイル12を積層方向に透視して模式的に示す図である。 図1に示したコモンモードチョークコイル1における第1コイル11に備える第1コイル導体17を示す平面図であり、コイル導体のターン数を説明するための図である。 この発明の効果を確認するために実施した実験例において作製されたコモンモードチョークコイルの試料のうち、試料9に係るコモンモードチョークコイル1を模式的に示す、図1の線A-Aに沿う断面図である。 上記実験例において作製されたコモンモードチョークコイルの試料のうち、試料8に係るコモンモードチョークコイルについて求めたコモンモード成分の透過特性(Scc21透過特性)を示す図である。 上記試料8に係るコモンモードチョークコイルについて求めたディファレンシャルモード成分の透過特性(Sdd21透過特性)を示す図である。
図1ないし図4を参照して、この発明の一実施形態によるコモンモードチョークコイル1について説明する。
図1に示すように、コモンモードチョークコイル1は、積層された複数の非導電体層を有する積層体2を備える。図2には、複数の非導電体層のうち、代表的な非導電体層3a、3b、3c、3dおよび3eが図示されている。以下において、図2に示す非導電体層3a、3b、3c、3dおよび3eのように互いに区別する場合を除いて、非導電体層を一般的に説明する場合には、非導電体層について、「3」の参照符号を用いる。非導電体層3は、たとえばガラスおよびセラミックを含む非導電体から構成される。
積層体2は、非導電体層3の延びる方向に延びかつ互いに対向する第1主面5および第2主面6と、第1主面5および第2主面6間を連結しかつ互いに対向する第1側面7および第2側面8と、第1主面5および第2主面6間ならびに第1側面7および第2側面8間をそれぞれ連結しかつ互いに対向する第1端面9および第2端面10と、を有する、直方体形状である。直方体形状は、たとえば、稜線部分および角部分に丸みや面取りが付与された形状であってもよい。
コモンモードチョークコイル1は、図2および図3に示すように、積層体2に内蔵された第1コイル11および第2コイル12を備える。また、コモンモードチョークコイル1は、図1に示すように、積層体2の外表面に設けられる、第1端子電極13、第2端子電極14、第3端子電極15および第4端子電極16を備える。より具体的には、第1端子電極13および第3端子電極15は、第1側面7に設けられ、第2端子電極14および第4端子電極16は、それぞれ、第1端子電極13および第3端子電極15と対称の形状を有していて、第2側面8に設けられる。
図2に示すように、第1端子電極13および第2端子電極14は、第1コイル11の互いに異なる第1端11aおよび第2端11bにそれぞれ電気的に接続される。第3端子電極15および第4端子電極16は、第2コイル12の互いに異なる第3端12aおよび第4端12bにそれぞれ電気的に接続される。
以下の説明において、非導電体層3a、3b、3c、3dおよび3eは、図2に示す順序で下から上に向かって積層されているとする。
図2を参照して、第1コイル11は、非導電体層3bおよび3c間の界面に沿って配置された第1コイル導体17を有する。第1コイル11は、第1端11aおよび第2端11bをそれぞれ与える第1引き出し導体19および第2引き出し導体20を有する。第1引き出し導体19は、積層体2の外表面において第1端子電極13に接続された第1接続端部23を含む。第2引き出し導体20は、積層体2の外表面において第2端子電極14に接続された第2接続端部24を含む。
上記第1接続端部23は、第1コイル導体17が配置された非導電体層3bおよび3c間の界面とは異なる非導電体層3aおよび3b間の界面に沿って配置される。また、第1引き出し導体19は、第1コイル導体17に接続されかつ第1コイル導体17と第1接続端部23との間に位置する非導電体層3bを厚み方向に貫通する第1ビア導体27と、第1接続端部23が配置された非導電体層3aおよび3b間の界面に沿って配置されかつ第1ビア導体27と第1接続端部23とを接続する第1連結部29と、を有する。第1連結部29は、好ましくは、直線状に延びる形状を有する。これによって、第1連結部29に起因するインダクタンスを小さくでき、高周波特性を向上させることができる。
他方、第2コイル12においても、以下に説明するように、第1コイル11の場合と同様の要素を備えている。
第2コイル12は、非導電体層3cおよび3d間の界面に沿って配置された第2コイル導体18を有する。第2コイル12は、第3端12aおよび第4端12bをそれぞれ与える第3引き出し導体21および第4引き出し導体22を有する。第3引き出し導体21は、積層体2の外表面において第3端子電極15に接続された第3接続端部25を含む。第4引き出し導体22は、積層体2の外表面において第4端子電極16に接続された第4接続端部26を含む。
上記第3接続端部25は、第2コイル導体18が配置された非導電体層3cおよび3d間の界面とは異なる非導電体層3dおよび3e間の界面に沿って配置される。また、第3引き出し導体21は、第2コイル導体18に接続されかつ第2コイル導体18と第3接続端部25との間に位置する非導電体層3dを厚み方向に貫通する第2ビア導体28と、第3接続端部25が配置された非導電体層3dおよび3e間の界面に沿って配置されかつ第2ビア導体28と第3接続端部25とを接続する第2連結部30と、を有する。第2連結部30は、前述した第2連結部29と同様、好ましくは、直線状に延びる形状を有する。これによって、第2連結部30に起因するインダクタンスを小さくでき、高周波特性を向上させることができる。
コモンモードチョークコイル1は、積層体2の第2主面6を実装基板側に向けた状態で実装される。実施品では、たとえば、積層体2における第1端面9と第2端面10とが対向する長さ方向の寸法Lが0.55mm以上かつ0.75mm以下とされ、第1側面7と第2側面8とが対向する幅方向の寸法Wが0.40mm以上かつ0.60mm以下とされ、第1主面5と第2主面6とが対向する高さ方向の寸法Hが0.20mm以上かつ0.40mm以下とされる。
コモンモードチョークコイル1は、図2および図3からわかるように、第1コイル導体17および第2コイル導体18の各々のターン数は2ターン未満であることが好ましい。
上述のターン数は、以下のように定義される。第1コイル導体17および第2コイル導体18の各々は、円弧状に延びる部分を有している。図4を参照して、第1コイル11に備える第1コイル導体17について説明する。図4に示すように、コイル導体17の始端から終端にかけて、コイル導体17の外周に沿って接線Tを順次引き、この接線Tが360度回転した段階で1ターンと定義する。図4に示したコイル導体17では、接線Tが約307度回転しているので、約0.85ターンと定義できる。第2コイル12に備える第2コイル導体18についても同様にターン数が定義される。
第1コイル導体17および第2コイル導体18のターン数が少ないほど、第1コイル11と第2コイル12との間に形成される浮遊容量を低減できるので、コモンモードチョークコイル1の高周波特性を向上させることができる。
上述のように、ターン数が少ないことに関連して、コモンモードチョークコイル1は、第1コイル11の経路長をL1とし、第2コイル12の経路長をL2としたとき、L1およびL2の合計が3.5mm以下であることを第1の特徴としている。この特徴を備えることにより、第1コイル11と第2コイル12との間に形成される浮遊容量を低減できるので、コモンモードチョークコイル1は、高い周波数帯において、ディファレンシャルモードの信号を透過し、かつコモンモードのノイズ成分を抑制することができ、コモンモードチョークコイル1の高周波特性を向上させることができる。
第1コイル11の経路長L1は、図2において、第1コイル11の第1端11aから、第1引き出し導体19に備える第1接続端部23、第1連結部29および第1ビア導体27と、第1コイル導体17と、第2引き出し導体20に備える第2接続端部24とを経て、第2端11bに至るまでの合計の経路長であり、第1コイル導体17においては、幅方向のほぼ中央部に沿って経路長が測定される。
同様に、第2コイル12の経路長L2は、図2において、第2コイル12の第3端12aから、第3引き出し導体21に備える第3接続端部25、第2連結部30および第2ビア導体28と、第2コイル導体18と、第4引き出し導体22に備える第4接続端部26とを経て、第4端12bに至るまでの合計の経路長であり、第2コイル導体18においては、幅方向のほぼ中央部に沿って経路長が測定される。
実際には、積層体2を積層方向に研磨し、第3接続端部25および第2連結部30を露出させ、測定顕微鏡にて第3接続端部25および第2連結部30の各々の経路長を測定する。さらに研磨を進め、第2コイル導体18および第4接続端部26を露出させ、測定顕微鏡にて第2コイル導体18および第4接続端部26の各々の経路長を測定する。さらに研磨を進め、第1コイル導体17および第2接続端部24を露出させ、測定顕微鏡にて第1コイル導体17および第2接続端部24の各々の経路長を測定する。さらに研磨を進め、第1接続端部23および第1連結部29を露出させ、測定顕微鏡にて第1接続端部23および第1連結部29の各々の経路長を測定する。
他方、別の積層体2を準備し、この積層体2を積層方向に直交する方向に研磨し、第1ビア導体27および第2ビア導体28を露出させ、測定顕微鏡にて第1ビア導体27および第2ビア導体28の各々の積層方向での長さを測定する。
次いで、以上の測定によって得られた第3接続端部25、第2連結部30、第2ビア導体28、第2コイル導体18および第4接続端部26の長さの合計をもって、第2コイル12の経路長とする。同様に、第1接続端部23、第1連結部29、第1ビア導体27、第1コイル導体17および第2接続端部24の長さの合計をもって、第1コイル11の経路長とする。
好ましくは、図3によく示されているように、第1コイル導体17および第2コイル導体18を積層体2の積層方向で平面視したとき、第1コイル導体17および第2コイル導体18には、互いに交差する部分を除いて、互いに重なる部分がないようにされる。このことは、第1コイル11と第2コイル12との間に形成される浮遊容量を低減することに寄与し、結果として、コモンモードチョークコイル1の高周波特性を向上させることができる。
また、図3からわかるように、第1コイル導体17および第2コイル導体18を積層体2の積層方向で平面視したとき、第1コイル導体17と第2コイル導体18とが互いに交差する箇所は、2箇所である。このように、交差する箇所が2箇所以下とされることにより、第1コイル導体17と第2コイル導体18との間に形成される浮遊容量が低減され、高周波特性の向上に寄与し得る。
好ましくは、第1コイル導体17と第2コイル導体18との間の距離は、6μm以上かつ26μm以下とされる。当該距離が6μm未満になると、第1コイル導体17と第2コイル導体18との間に形成される浮遊容量が、高周波特性を低下させる程度に大きくなるおそれがある。他方、当該距離が26μmを超えると、第1コイル11と第1コイル12との結合係数が低下するおそれがある。
なお、図2において、非導電体層3a、3b、3c、3dおよび3eの各々は、単層のものであるかのように図示されたが、少なくともいくつかは複数層から構成されてもよい。したがって、たとえば、上述した第1コイル導体17と第2コイル導体18との間の距離の調整は、非導電体層3cの単層での厚みを変更することによって行なわれても、非導電体層3cを構成する層の数を変更することによって行なわれてもよい。
また、好ましくは、第1コイル導体17および第2コイル導体18の各々の線幅は、10μm以上かつ24μm以下とされる。当該線幅が10μm未満であると、コイル導体17および18における直流抵抗が大きくなるおそれがある。他方、当該線幅が24μmを超えると、第1コイル導体17と第2コイル導体18との間に形成される浮遊容量が、高周波特性を低下させる程度に大きくなるおそれがある。
また、端子電極13~16は、第1主面5から第2主面6にわたって形成されるが、端子電極13~16の各々の第1側面7または第2側面8上での幅(図1において、第1端子電極13についての第1側面7上での幅が“W1”で示されている。)は、好ましくは、0.1mm以上かつ0.25mm以下とされ、より好ましくは、0.15mm以上とされる。当該幅が0.1mm未満であると、コモンモードチョークコイル1を実装基板へ実装したときの固着強度が不足するおそれがある。他方、当該幅が0.25mmを超えると、コモンモードチョークコイル1の高周波特性を低下させるおそれがある。
図1において、端子電極13~16の各々の一部が第1主面5にまで延長されて形成されている状態が図示されている。図1に図示されないが、端子電極13~16の各々の一部は、第2主面6においても、同様に延長されて形成されている。このような延長部の寸法Eは、0.02mm以上かつ0.2mm以下であることが好ましく、0.17mm以下であることがより好ましい。寸法Eが0.02mm未満になると、実装基板へ実装したときのコモンモードチョークコイル1の固着強度が低下するおそれがある。他方、寸法Eが0.2mmを超えると、コモンモードチョークコイル1の高周波特性を低下させるおそれがある。
コモンモードチョークコイル1は、非導電体層3の比誘電率が11以下であることを第2の特徴としている。これにより、第1コイル11と第2コイル12との間の浮遊容量を低減することができるので、コモンモードチョークコイル1の高周波特性を向上させることができる。特に、信号成分であるディファレンシャルモード成分に注目すると、このディファレンシャルモード成分のたとえば20GHz~40GHzでの減衰を抑えることができる。
非導電体層3の比誘電率は、好ましくは、7.9以下とされ、より好ましくは、6.0以下とされる。これにより、コモンモード成分の透過特性(Scc21透過特性)のピーク位置をより高周波化することができ、かつピーク位置での透過率をより低くすることができるので、高周波のコモンモードのノイズ成分を効果的に減衰できる。
なお、非導電体層3の比誘電率は低い方が好ましいが、実現性の点で、その下限は3.0とされる。
非導電体層3は、前述したように、ガラスセラミックを含むことが好ましい。この場合、非導電体層3は、比誘電率をより低くするため、ガラスセラミックに加えて、好ましくは、非磁性のZn-Cuフェライトを含むようにしたり、空孔を含むようにしたりして、比誘電率の調整が図られる。
図5は、後述する実験例において作製された試料9に係るコモンモードチョークコイル1を模式的に示した断面図である。図5において、図1ないし図3に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付している。図5において、多数の空孔33が点在した状態で図示されている。
なお、空孔33を含む場合、非導電体層3における空孔33の体積比率は30%以下であることが好ましい。
次に、コモンモードチョークコイル1の好ましい製造方法について説明する。
非導電体層3となるべきグリーンシートを作製するため、以下のように、ガラスセラミック材料、フェライト材料および消失材がそれぞれ用意される。
(1)ガラスセラミック材料
ガラスセラミック材料を得るため、KO、BおよびSiO、ならびに必要に応じてAlが所定の比率になるように秤量され、白金製のるつぼに入れられ、焼成炉で1500~1600℃の温度に昇温されることによって溶融される。この溶融物を急冷することでガラス材料が得られる。
上述したガラス材料としては、たとえば、少なくともK、BおよびSiを含有し、KをKOに換算して0.5~5質量%、BをBに換算して10~25質量%、SiをSiOに換算して70~85質量%、AlをAlに換算して0~5質量%からなるガラス材料が用いられる。
次に、D50(体積基準の累積百分率50%相当の粒径)が1~3μm程度となるように、上記ガラス材料が粉砕されることによってガラス粉末が得られる。
次に、D50がともに0.5~2.0μmのアルミナ粉末と石英(SiO)粉末とが上記のガラス粉末に添加され、PSZメディアとともに、ボールミルに入れられ、湿式で混合・粉砕を行なわれた後、得られたスラリーがボールミルから排出され、次いで乾燥処理されることによって、ガラスセラミック材料が得られる。
上記ガラスセラミック材料は、たとえば、ガラス材料を60~66質量%、フィラーとして、石英(SiO)を34~37質量%およびアルミナを0.5~4質量%含む。
(2)フェライト材料
フェライト材料は、非磁性のもので、これを得るため、Fe、ZnOおよびCuO、ならびに必要に応じて添加成分が所定の組成になるように秤量され、混合および粉砕される。粉砕されたフェライト材料は乾燥処理され、その後、たとえば700~800℃の温度で仮焼されることによって、フェライト材料が得られる。
上記フェライト材料としては、たとえば、FeをFeに換算して40~49モル%含み、CuをCuOに換算して4~12モル%含み、残部がZnOである主成分に対し、微量添加物(不可避不純物を含む。)を含む組成のものが用いられる。
(3)消失材
消失材は、焼成時に燃焼し、焼失するものである。消失材としては、たとえば、樹脂粉末が用いられる。より具体的には、消失材は、架橋ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどを材質とするものを用いることができるが、特に、架橋ポリメタクリル酸メチルを材質とするものを用いることが好ましい。また、消失材は、平均粒子径が1~8μmの範囲、好ましくは、2~6μmの範囲の球状である。
次に、上述したガラスセラミック材料とフェライト材料とが所定の割合で配合される。あるいは、ガラスセラミック材料と消失材とが所定の割合で配合される。
次に、上記配合物が、PSZメディアとともに、ボールミルに入れられ、さらに、このボールミルに、ポリビニルブチラール系等の有機バインダと、エタノール、トルエン等の有機溶剤と、可塑剤とが入れられ、混合されることによって、ガラスセラミックスラリーが得られる。
次に、上記ガラスセラミックスラリーが、ドクターブレード法等により膜厚が20~30μmのシート状となるように成形加工され、得られたシートを矩形状に打ち抜くことによって、複数のグリーンシートが得られる。
他方、第1コイル11および第2コイル12を形成するためのAgを導電成分とする導電性ペーストが用意される。
次に、所定のグリーンシートに、たとえばレーザー光を照射することによって、ビア導体27および28を配置するための貫通孔が設けられる。その後、たとえばスクリーン印刷によって導電性ペーストが所定のグリーンシートに付与され、それによって、上記貫通孔に導電性ペーストを充填した状態のビア導体27および28が形成されるとともに、コイル導体17および18ならびに引き出し導体19~22を構成する接続端部23~26および連結部29および30がパターニングされた状態で形成される。
次に、図2に示した非導電性体層3a~3eの積層順序が得られるように、複数のグリーンシートが積み重ねられる。このとき、これらグリーンシートの積み重ねの上下に、必要に応じて、貫通孔が設けられずかつ導電性ペーストが付与されない適当数のグリーンシートがさらに積み重ねられる。
次に、積み重ねられた複数のグリーンシートが熱圧着されることによって、積層ブロックが得られる。
次に、積層ブロックがダイサー等で切断され、個々のコモンモードチョークコイル1に備える積層体2となり得る寸法の積層構造物に個片化される。
次に、個片化された積層構造物が、焼成炉において、860~900℃の温度で1~2時間焼成され、積層体2が得られる。
焼成後の積層体2、あるいは焼成前の個片化された積層構造物は、好ましくは、メディアとともに、回転バレル機に入れられ、回転されることにより、稜線部分および角部分に丸みや面取りが施される。
次に、積層体2における接続端部23~26が引き出された箇所にAgおよびガラスを含む導電性ペーストが塗布され、次いで、導電性ペーストがたとえば800~820℃の温度で焼き付けられ、それによって、端子電極13~16のための下地膜が形成される。下地膜の厚みはたとえば約5μmである。次いで、下地膜上に、電気めっきにより、たとえばNi膜およびSn膜が順次形成される。これらNi膜およびSn膜の厚みは、たとえば、それぞれ、約3μmおよび約3μmである。
以上のようにして、図1に示すコモンモードチョークコイル1が完成される。
前述したように、第1コイル11の経路長をL1とし、第2コイル12の経路長をL2としたとき、L1およびL2の合計が3.5mm以下であるという第1の特徴、ならびに、非導電体層3の比誘電率が11以下であるという第2の特徴を備えることにより、コモンモードチョークコイル1は、高い周波数帯において、ディファレンシャルモードの信号を透過し、かつコモンモードのノイズ成分を抑制することができる。このことを確認するために実施した実験例について以下に説明する。
[実験例]
非導電体層となるべきグリーンシートを作製するため、以下のように、ガラスセラミック材料、フェライト材料および消失材をそれぞれ用意した。
(1)ガラスセラミック材料
O、B、SiOおよびAlがそれぞれ、2.0質量%、20.0質量%、76.0質量%、および2.0質量%含まれるガラス材料粉末を準備した。
次に、上記ガラス材料粉末と、フィラー成分である石英およびアルミナとをそれぞれ63.3質量%、34.1質量%、および2.6重量%の割合で秤量し、秤量物を、純水、分散剤およびPSZメディアとともに、ボールミルに入れて、混合、粉砕し、これを乾燥することにより、ガラスセラミック材料粉末を作製した。
(2)フェライト材料
Feが49.0モル%、ZnOが43.0モル%、CuOが8.0モル%の比率になるように酸化物原料を秤量した。
次に、上記秤量物を、純水、分散剤、PSZメディアとともに、ボールミルに入れて、混合、粉砕した。得られたスラリーを乾燥し、乾燥物を温度800℃、2時間の条件で仮焼することにより、フェライト材料粉末を作製した。
(3)消失材
消失材として、架橋ポリメタクリル酸メチル製の平均粒子径が4μmの球状の樹脂ボールを準備した。
次に、上記のガラスセラミック材料、フェライト材料および消失材を表1に示す材料A~Hの配合比率となるように秤量した。
次に、これら秤量物を、有機バインダ(ポリビニルブチラール系樹脂)、有機溶剤(エタノールおよびトルエン)、およびPSZボールとともに、ボールミルに入れ、十分に混合、粉砕した。
得られたスラリーを、ドクターブレード法で、所定の厚みのシート状となるように成形加工して、所定の大きさに打ち抜いて、表1に示す材料A~Hのグリーンシートを作製した。
次に、材料A~Hについて、比誘電率を測定するため、焼成後の厚みが0.5mm程度になるように、上記グリーンシートを所定枚数積層し、この積層物を熱圧着し、直径10mmの円板状に打ち抜いた。
次に、円板状の積層物を900℃の温度で2時間焼成し、得られた円板状の焼結体の両面にインジウム-ガリウム合金を塗布して電極を形成して、比誘電率測定のための試料とした。
次いで、上記試料について、周波数1MHz、電圧1Vrmsの条件で、静電容量を測定し、試料の直径、厚みから比誘電率(εr)を算出した。結果を表1に示した。
Figure 2022029586000002
一方、上記表1に示す材料A~Hのグリーンシートを用いて、以下のように、コモンモードチョークコイルを作製した。
表1に示す材料A~Hを含む複数のグリーンシートのうちの所定のものの所定箇所に、レーザー光を照射することによって、ビア導体を配置するための貫通孔を設けた。その後、スクリーン印刷によってAgを含む導電性ペーストを所定のグリーンシートに付与し、それによって、上記貫通孔に導電性ペーストを充填した状態のビア導体を形成するとともに、コイル導体および引き出し導体を含むコイルをパターニングした状態で形成した。
次に、所定の積層順序が得られるように、複数のグリーンシートを積み重ね、これら複数のグリーンシートを、温度80℃、圧力100MPaの条件で温間等方圧プレスを実施することにより、熱圧着し、積層ブロックを得た。
次に、積層ブロックをダイサーで切断し、個々のコモンモードチョークコイルに備える積層体となり得る寸法の積層構造物に個片化した。
次に、個片化された積層構造物を、回転バレル処理し、稜線部分および角部分に丸みや面取りを施した。
次に、個片化された積層構造物を、焼成炉において、880℃の温度で2時間焼成し、焼結した積層体を得た。
次に、積層体の外表面の所定箇所にAgおよびガラスを含む導電性ペーストを塗布し、次いで、導電性ペーストを810℃の温度で約1分間焼き付けことにより、端子電極のための下地膜を形成した。次いで、下地膜上に、電気めっきにより、たとえばNi膜およびSn膜を順次形成し、端子電極とした。
以上のようにして、表2に示すように、「使用材料」、「第1コイル/SG1」、「第2コイル/SG2」、「第1コイル経路長/L1」および「第2コイル経路長/L2」を変えた試料1~17に係るコモンモードチョークコイルを作製した。各試料に係るコモンモードチョークコイルに備える積層体の寸法は、長さ方向寸法Lを0.65mm、幅方向寸法Wを0.50mm、高さ方向寸法Hを0.30mmとした。また、各試料に係るコモンモードチョークコイルにおいて、第1コイル導体および第2コイル導体の各々の線幅を0.018mmとした。
表2において、「使用材料」に示された記号A~Hは、それぞれ、表1に示す材料記号A~Hに相当する。表2の「εr」は表1に示した「εr」を転記したものである。また、図2を参照して説明すると、表2において、「第1コイル/SG1」は、第1コイル11における第1コイル導体17から積層体2の側面7および8ならびに端面10の各々までの距離であり、「第2コイル/SG2」は、第2コイル12における第2コイル導体18から側面7および8ならびに端面9および10の各々までの距離である。
表2には、「第1コイル経路長/L1」および「第2コイル経路長/L2」に基づき算出した「コイル経路長の合計/L1+L2」が示されている。
表2に示す試料1~13、15~17では、SG1とSG2とを互いに異ならせているが、これら試料1~13、15~17のうち、SG1とSG2との差の絶対値が最も小さい試料11、12、13、15であっても、SG1とSG2との差の絶対値が0.020mmである。他方、前述したように、第1コイル導体17および第2コイル導体18の各々の線幅は0.018mmである。したがって、SG1とSG2とを互いに異ならせた試料1~13、15~17では、図3に示すように、第1コイル導体17と第2コイル導体18との間で、互いに交差する部分を除いて、互いに重なる部分がないということになる。
Figure 2022029586000003
試料1~17に係るコモンモードチョークコイルについて、コモンモード成分の透過特性(Scc21透過特性)およびディファレンシャルモード成分の透過特性(Sdd21透過特性)を求めた。
図6および図7には、代表して、試料8に係るコモンモードチョークコイルについて求めたScc21透過特性およびSdd21透過特性がそれぞれ示されている。
図6および図7に示した特性図から、試料8について、Scc21透過特性についてのピーク位置およびピーク位置での透過率(最小値)、ならびにSdd21透過特性についての20GHz、30GHzおよび40GHzの各々での透過率を求めた。また、同様の要領により、試料1~7および9~17についても、Scc21透過特性についてのピーク位置およびピーク位置での透過率(最小値)、ならびにSdd21透過特性についての20GHz、30GHzおよび40GHzの各々での透過率を求めた。これらの結果が表2に示されている。
前述したように、試料9に係るコモンモードチョークコイル1の断面が図5に模式的に示されている。コモンモードチョークコイル1の積層体2の内部には、多数の空孔33が点在している。空孔33は、表1に示した材料Hに、体積比率30%をもって含まれた消失材に由来するもので、前述した積層物の焼成工程において消失材が燃焼し、焼失した結果、残されたものである。
表2を参照して、コイル経路長の合計L1+L2が3.5mm以下であり、かつ非導電体層の比誘電率εrが11以下である試料1、3~12および15~17によれば、Sdd21透過特性において、20GHzでの透過率を-1.31dB以上、30GHzでの透過率を-2.36dB以上、40GHzでの透過率を-3.09dB以上とそれぞれ高くでき、信号成分であるディファレンシャルモード成分の減衰を抑えることができる。
これに対して、コイル経路長の合計L1+L2が3.5mm以下であり、かつ非導電体層の比誘電率εrが11以下であるという条件を満たさない試料2、13および14では、Sdd21透過特性において、20GHzでの透過率が-1.66dB以下、30GHzでの透過率が-2.46dB以下、40GHzでの透過率が-4.14dB以下となり、信号成分であるディファレンシャルモード成分の減衰が大きい。
また、コイル経路長の合計L1+L2が3.5mm以下であり、かつ非導電体層の比誘電率εrが11以下である上記試料1、3~12および15~17によれば、Scc21透過特性のピーク位置が18.7GHz以上であり、ピーク位置での透過率を-20.8dB以下とすることができ、高周波のコモンモードのノイズ成分を効果的に減衰することができる。
特に、コイル経路長の合計L1+L2が3.5mm以下であり、かつ非導電体層の比誘電率εrが7.9以下である試料1、6~12および15~17によれば、Scc21透過特性のピーク位置を22.0GHz以上とより高周波側にすることができ、また、ピーク位置での透過率を-22.3dB以下とより低くすることができ、高周波のコモンモードのノイズ成分をより効果的に減衰することができる。
さらに、コイル経路長の合計L1+L2が3.5mm以下であり、かつ非導電体層の比誘電率εrが6.0以下である試料1、7~12および15~17によれば、Scc21透過特性のピーク位置を24.5GHzというように、より高周波側にすることができ、また、ピーク位置での透過率を-24.2dB以下というように、より低くすることができる。
以上、この発明を図示した実施形態に関連して説明したが、この発明の範囲内において、その他種々の変形例が可能である。
たとえば、第1コイルおよび第2コイルの少なくとも一方に備える1つのコイル導体が2つの部分に分割され、分割された第1部分および第2部分が、それぞれ、非導電体層間の互いに異なる第1界面および第2界面に沿って配置され、第1部分と第2部分とがビア導体で接続されていてもよい。この場合、コイルの経路長の一部であるコイル導体の経路長は、コイル導体の第1部分、ビア導体およびコイル導体の第2部分を合わせた状態での経路長とすればよい。
1 コモンモードチョークコイル
2 積層体
3,3a,3b,3c,3d,3e 非導電体層
5,6 主面
7,8 側面
9,10 端面
11 第1コイル
12 第2コイル
13~16 端子電極
17,18 コイル導体
33 空孔

Claims (8)

  1. 非導電体からなりかつ積層された複数の非導電体層を有する積層体と、
    前記積層体に内蔵された第1コイルおよび第2コイルと、
    前記積層体の外表面に設けられ、前記第1コイルの互いに異なる第1端および第2端にそれぞれ電気的に接続された第1端子電極および第2端子電極と、
    前記積層体の外表面に設けられ、前記第2コイルの互いに異なる第3端および第4端にそれぞれ電気的に接続された第3端子電極および第4端子電極と、
    を備え、
    前記第1コイルは、前記非導電体層間の界面に沿って配置された第1コイル導体を有し、
    前記第2コイルは、前記第1コイル導体が配置された前記非導電体層間の界面とは異なる前記非導電体層間の界面に沿って配置された第2コイル導体を有し、
    前記第1コイルの経路長をL1とし、前記第2コイルの経路長をL2としたとき、前記L1および前記L2の合計は3.5mm以下であり、
    前記非導電体層の比誘電率が11以下である、
    コモンモードチョークコイル。
  2. 前記非導電体層の比誘電率が7.9以下である、請求項1に記載のコモンモードチョークコイル。
  3. 前記非導電体層の比誘電率が6.0以下である、請求項2に記載のコモンモードチョークコイル。
  4. 前記非導電体層の比誘電率が3.0以上である、請求項1ないし3のいずれかに記載のコモンモードチョークコイル。
  5. 前記非導電体層はガラスセラミックを含む、請求項1ないし4のいずれかに記載のコモンモードチョークコイル。
  6. 前記非導電体層は非磁性のZn-Cuフェライトを含む、請求項5に記載のコモンモードチョークコイル。
  7. 前記非導電体層は空孔を含む、請求項5に記載のコモンモードチョークコイル。
  8. 前記非導電体層における前記空孔の体積比率は30%以下である、請求項7に記載のコモンモードチョークコイル。
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